JPH07270169A - 光ファイバジャイロ用光ic - Google Patents

光ファイバジャイロ用光ic

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JPH07270169A
JPH07270169A JP5906394A JP5906394A JPH07270169A JP H07270169 A JPH07270169 A JP H07270169A JP 5906394 A JP5906394 A JP 5906394A JP 5906394 A JP5906394 A JP 5906394A JP H07270169 A JPH07270169 A JP H07270169A
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JP
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optical
optical fiber
light
phase
fiber gyro
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JP5906394A
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Inventor
Takumi Fujiwara
巧 藤原
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度変調雑音が少なく、寸法は小さく、か
つ、損失が少なくて駆動電圧の低い光ファイバジャイロ
用光ICと、この光ファイバジャイロ用光ICを備えた
光ファイバジャイロを提供する。 【構成】 屈折率の異方性を有する電気光学結晶基板1
上に、電気光学結晶の光学軸と異なる方向に光導波路2
を形成して、光導波路2に設けた3dB分離器3で分岐
された光導波路2における一方のアーム部6の両側及び
上部に位相変調電極8,9及び10を設け、電極8と電
極9間、電極10と電極9間とに独立して電圧を印加し
て、直交する偏光に等しい位相変化を生じさせるように
構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に光応用計測分野に
利用される光集積回路(光IC)と、この光ICを用い
た光ファイバジャイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】目的地と自動車の位置の相互関係、地図
上での自動車の位置などを表示するカーナビゲーション
システムに不可欠なのが方位センサである。カーナビゲ
ーションシステムで用いられる方位センサとして、サニ
ャック効果を利用した光ファイバジャイロは、回転部・
摩擦部を有しないので耐久性がよい、消費電力が小さ
い、構造が簡単などの特徴があり、実用化が望まれてい
る。
【0003】光エレクトロニクス技術を基本とする光フ
ァイバジャイロシステムにおいて、、光ファイバジャイ
ロのセンシングループに安価なシングルモードファイバ
(SMF)を使用し、光源からの光波を等出力の二つの
光波に分波するカプラ(ファイバ型3dB分離器)を備
え、更にセンシングループ末端に、偏光解消子(デポラ
イザ)と位相変調器を接続させた構造のものが知られて
いる。このような構造の光ファイバジャイロシステムで
は、光波間の干渉による光強度変化を安定に検出するた
めに、光波の偏光状態を常に一定に保持することが要求
される。
【0004】しかし、センシングループ内の特に伝送路
である光ファイバがシングルモードファイバの場合は、
温度変化やファイバにかかる側圧などの外乱によって、
極めて敏感に偏光状態が変動してしまう。この偏光状態
の変動は、光強度変動を誘起し、光波間の干渉による光
強度変化の安定な検出を著しく妨げる。
【0005】光強度変動に関しては、特に位相変調器か
らの強度変調雑音(AM雑音)が支配的であると言われ
ている。AM雑音の除去には、ファイバ型の偏光解消子
を用いる方法が知られている。すなわち、AM雑音の位
相がほぼ一定で、最大感度が与えられる位相の近傍にA
M雑音特性のノードが存在が存在することが分かってお
り、したがって、AM雑音特性のノードに相当する位相
値に基準信号の位相を一致させれば、ファイバ長や変調
周波数に関係なく、AM雑音を除去できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したフ
ァイバ型3dB分離器やファイバ型偏光解消子は、長さ
数mの光ファイバを使用しており、装置の小型化には限
界があった。また、位相変調器は、直径約50mmの円
筒状圧電振動子に光ファイバを巻き付けて構成されてい
る点、駆動電圧が約100Vと高く通常の半導体素子の
使用が困難な点から、矢張り装置の小型化には限界があ
った。したがって、ファイバ型3dB分離器、位相変調
器及びファイバ型偏光解消子を一体化して集積化するの
が難しく、光ファイバジャイロの小型化は困難であっ
た。
【0007】更に、偏光子、ファイバ型3dB分離器、
位相変調器及びファイバ型偏光解消子を一体化して集積
化せずに、これらの光機能素子としての構成部品を組み
立てると、各構成部品間の接続箇所が多く、接続箇所が
多いことによる過剰接続損失、接続箇所は耐環境性が劣
るなどの問題があった。接続箇所や部品点数の低減等の
観点から、これらの光機能素子を一体化することが望ま
しい。しかし、これまで報告されているファイバ型偏光
解消子を用いる構成は、他の光機能素子と一体化できる
技術ではない。
【0008】一方、ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチ
ウムなどの誘電体酸化物結晶やヒ化ガリウム等の化合物
半導体結晶、あるいはガラス材料を基板とする光導波路
型素子を用いて、種々の光機能素子を導波路型としてワ
ンチップ上に集積化し、小型・低コスト化の手段として
導波路型素子を用いたり、あるいはバルク型素子では達
成し得ない低電圧駆動などの導波路型素子の特性を生か
して、導波路型素子を搭載した高性能な光システムの研
究・開発が盛んである。しかし、上述のようにファイバ
型偏光解消子を含んだ構成で、3dB分離器や位相変調
器が集積・一体化された例はない。
【0009】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、AM雑音が除去され、接続損失などの損失が少な
く、駆動電圧が低いという性能の改善がなされ、更に光
ファイバジャイロシステムの寸法を小さくできる光ファ
イバジャイロ用光ICと、この光ファイバジャイロ用光
ICを用いた光ファイバジャイロを提供しようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバジャ
イロ用光ICは、屈折率の異方性を有する電気光学結晶
基板上に、この電気光学結晶基板を形成する電気光学結
晶の光学軸と異なる方向に光導波路を形成して、この光
導波路に3dB分離器を設けるとともに、この3dB分
離器により分岐された光導波路における一方のアーム部
の両側及び上部に位相変調電極を設け、この両側の位相
変調電極間と、上部の位相変調電極と両側のうちの片側
の位相変調電極間とに独立して電圧を印加して、直交す
る偏光に等しい位相変化を生じさせるようにしたことを
特徴としている。
【0011】また、本発明の光ファイバジャイロ用光I
Cは、上述の3dB分離器がY分岐であること、又は前
記の3dB分離器が方向性結合器であることを特徴とし
ている。また、本発明の光ファイバジャイロ用光IC
は、上述の電気光学結晶基板がニオブ酸リチウム結晶基
板であることを特徴としている。そして、本発明の光フ
ァイバジャイロは、上述の光ファイバジャイロ用光IC
を備えていることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の光ファイバジャイロ用光ICは、複屈
折を有し、かつ、光導波路の水平又は垂直方向を主軸と
し直交する二つの偏光成分の間に生じる光路長の差が、
使用される光源からの光波の可干渉長よりも長い伝搬長
を持つ光導波路からなる偏光解消子、3dB分離器及び
偏光に依存しない特性を持つ位相変調器(位相変調電
極)を集積化して構成したので、偏光解消子と位相変調
器との接続部の損失を解消しているばかりでなく、耐環
境性が向上している。
【0013】偏光解消子と3dB分離器により、入射光
波が等しい出力の二つの光波に分波するとともに偏光が
解消され、更に位相変調器(位相変調電極)により、基
準信号と位相が90°ずれた雑音との位相値を同じにし
て雑音成分を除去する。この位相変調器(位相変調電
極)は、5V以下の駆動電圧で動作する。
【0014】
【実施例】第1実施例 図1は、本発明の光ファイバジャイロ用光ICに係る第
1実施例の概略構成図である。図中、1は電気光学結晶
よりなる基板としてのニオブ酸リチウム基板、2は光導
波路、3は3dB分離器としてのY分岐部、4は第1分
岐路、5は第2分岐路、6は第1アーム部、7は第2ア
ーム部、8は第1位相変調電極、9は第2位相変調電
極、10は第3位相変調電極、11は第1ポート、12
は第2ポート、13は第3ポートである。
【0015】ニオブ酸リチウム基板1は、zカットした
長さ(伝搬長)約50mmの結晶基板である。光導波路
2は、ニオブ酸リチウム基板1上面にチタン熱拡散法に
より形成されており、導波路の進行方向は結晶のx方向
としてある。したがって、z軸方向(光学軸)とy軸方
向にそれぞれ平行な電界成分を持つ二つの偏光成分の間
には、主にニオブ酸リチウム結晶に起因する複屈折が存
在する。光導波路2はY分岐部3で第1分岐路4と第2
分岐路5とに分岐し、第1分岐路4は第1アーム部6
と、第2分岐路5は第2アーム部7と結合している。
【0016】ここで、光導波路2の長さについて述べ
る。光導波路2のy軸方向に平行な電界成分を有する偏
光成分と、z軸方向に平行な電界成分を有する偏光成分
とでは、光導波路2の長さに比例した光路長差ΔLが生
じる。光導波路2が形成されているニオブ酸リチウム基
板1の複屈折の大きさを示す数値Δnは、y軸方向、z
軸方向の屈折率をそれぞれny ,nz とすれば、Δn=
|ny −nz |であり、ニオブ酸リチウム基板1の長さ
をLS とすれば、下記の式(1)で表される関係があ
る。 ΔL=Δn・LS ・・・・・・(1) したがって、用いる光源からの光の可干渉長さをLC
すれば、 ΔL>LC ・・・・・・(2) であれば、二つの偏光成分の間に可干渉性はなくなる。
すなわち、光導波路2の長さが、用いる入射光の直交す
る偏光成分間の光路長差ΔLより長ければ、二つの偏光
成分の間に可干渉性はなくなり、光導波路2の全長が、
用いる光源からの光の可干渉長さより大きければ、デポ
ラライズ光を得ることができる。
【0017】電気光学結晶よりなる基板〔光IC基板〕
の直交する二つの主軸の屈折率の差である複屈折の大き
さΔnは、基板自体の有する複屈折、又は光導波路作製
におけるチタン熱拡散に起因する複屈折に依存する。式
(1)及び式(2)より明らかなように、複屈折の大き
さを示す数値Δnが大きいほど、デポラライズ光を得る
ために必要な基板の長さをLS は小さくなる。したがっ
て、ニオブ酸リチウムなどの比較的大きな複屈折を有す
る結晶材料が有利である。ニオブ酸リチウムのほか、基
板材料としては石英系のガラス、GaAs,InP等の
III −V 族化合物光半導体、ZnSe等のII−IV族化合
物光半導体が使用できる。一例として、ニオブ酸リチウ
ム基板z面上にチタン熱拡散で形成された光導波路につ
いて計算すると、Δnは約8×10-2(波長約0.8μ
mの光について)であるから、光ファイバジャイロ用の
光源として一般に使用されるスーパールミネッセンスダ
イオード(SLD)からの光(波長0.81μm)が入
射光であれば、可干渉長さLC が約80μmであるの
で、式(1),式(2)より基板長さは数mm以上あれ
ば十分であることが分かる。
【0018】第1位相変調電極8と第2位相変調電極9
は、第1アーム部6の両側に設けられ、電極長さはそれ
ぞれ約20mmと約30mmである。また、第3位相変
調電極10は、第1アーム部6の直上に設けられ、電極
長さは約10mmである。電極長さの選択については、
更に後述する。これら位相変調電極の材料、形状は特に
限定されず、例えばパターニングで形成した金薄膜電極
を用いてもよい。第1位相変調電極8〜第3位相変調電
極10は、第1アーム部6を進行する光波に位相変化を
生じさせる。
【0019】すなわち、第1位相変調電極8と第3位相
変調電極10間にV1 ,また第2位相変調電極9と第3
位相変調電極10間にV2 の交番電圧を印加する。印加
電圧V1 は一次電気光学係数r22を通じて、y軸方向を
主軸とする偏光のみに位相変化を生じさせる。また、印
加電圧V2 は一次電気光学係数r33及びr13を通じて、
z軸方向及びy軸方向を主軸とする両方の偏光に位相変
化を生じさせる。したがって、印加電圧V1 と印加電圧
2 を適宜調整することにより、偏光依存性のない変調
特性が得られる。なお、印加電圧V1 に対応する第1位
相変調電極8と第2位相変調電極9の電極長さL1 ,印
加電圧V2 に対応する第3位相変調電極10の電極長さ
2 は、印加電圧V1 と印加電圧V2 がほぼ同等となる
ように選択すると、駆動電源が1種類で済むので都合が
よい。
【0020】図1に示した光ファイバジャイロ用光IC
の第1ポート11への入射光14は、ニオブ酸リチウム
基板1の直交する二つの主軸(図1ではy軸及びx軸)
に対して両方の偏光成分を有することが必要である。す
なわち、入射光14はだ円偏光、円偏光、直線偏光のい
ずれかであり、直線偏光のときは、偏光の主軸がニオブ
酸リチウム基板1の直交する二つの主軸のどちらにも、
一致してないことが必要である。第1ポート11へ入射
した入射光14は光導波路2を進行し、Y分岐部3で等
しい出力の光波14a(図示せず),14bとなって、
それぞれ第1分岐路4,第2分岐路5を進行する。更に
それぞれ第1アーム部6,第2アーム部7を進行し、第
1アーム部6を進行する光波14aは、第1位相変調電
極8〜第3位相変調電極10により位相変化を生じる。
最終的に光波14aが位相変化を生じ、光波14a′と
して第2ポート12に射出する。また、第2アーム部7
を進行する光波14bは、位相変化を生ぜずに第3ポー
ト13に射出する。
【0021】第2実施例 図2は、第1実施例に係る光ファイバジャイロ用光IC
を対象とした偏光解消子の特性、変調特性の偏光非依存
性を検査する測定系概略図である。図中、符号1〜14
bは図1と同一である。15は光ファイバジャイロ用光
IC,16はパワーメータ、17は偏光分離器、18は
反射鏡、19は偏光変換器、20は半透鏡である。ま
た、21,21′はニオブ酸リチウム基板1表面に平行
な電界成分を有する偏光を意味するTE偏光、22はニ
オブ酸リチウム基板1表面に垂直な電界成分を有する偏
光を意味するTM偏光である。
【0022】偏光解消子の特性の検査を、次のようにし
て行った。光ファイバジャイロ用光IC15の第2ポー
ト12から射出する第1射出光14a′の出力を、パワ
ーメータ16により測定する。一方、第3ポート13か
ら射出する第2射出光14bを、偏光分離器17により
TE偏光21とTM偏光22に分離し、TE偏光21
は、反射鏡18で反射して半透鏡20に入射する。TM
偏光22は、偏光変換器19に入射してTE偏光21′
に変換されて半透鏡20に入射する。半透鏡20に入射
したTE偏光21とTE偏光21′は、干渉光23とな
って半透鏡20から射出する。干渉光23の干渉縞の有
無を観測したところ、干渉縞は観察されず、偏光解消子
によりデポライズ光が得られていることが確認された。
【0023】また、変調特性の偏光非依存性の検査を、
次のようにして行った。射出光の波長が0.81μmの
スーパールミネッセンスダイオード(SLD)(図示省
略)を光源とし、直線偏光である入射光14をニオブ酸
リチウム基板1のz軸に対して45°傾けて、第1ポー
ト11に入射させる。入射光14は光導波路2を進行
し、Y分岐部3で等しい出力の光波14a(図示せ
ず),14bとなって、それぞれ第1分岐路4,第2分
岐路5を進行する。更にそれぞれ第1アーム部6,第2
アーム部7を進行し、第1アーム部6を進行する光波1
4aは、第1位相変調電極8〜第3位相変調電極10に
より位相変化を生じる。最終的に光波14aが位相変化
を生じ、射出光14a′として第2ポート12に出力さ
れる。また、第2アーム部7を進行する光波14bは、
位相変化を生ぜずに第3ポート13に射出光14bとし
て出力される。
【0024】第2ポート12と第3ポート13との間
隔、すなわち射出光14a′と射出光14bとの間隔は
約100μmであり、射出光14a′と射出光14bの
間に、射出後の回折による広がりで干渉が生じる。位相
変化を受けた射出光14a′の変調特性を調べるため
に、位相変化を受けてない射出光14bを利用して両射
出光の干渉からパワーメータ16により、TM偏光及び
TE偏光の半波長電圧を測定した。その結果、TM偏光
に対して半波長電圧は2.5V(V2 )であり、そのと
き、V1 の振幅を2.2Vとし、V2 と同時に変調を行
った場合、TE偏光もTM偏光と同様に変調され、両偏
光とも消光比−15dB以下であり、実用上、十分な特
性を有することが確認できた。
【0025】第3実施例 図3は、本発明の光ファイバジャイロ用光ICに係る第
3実施例の概略構成図である。本実施例では、3dB分
離器として方向性結合器3′を用いてある。2本の光導
波路2と光導波路2′が近接すると、光の電界の浸出の
効果によって、光導波路2から光導波路2′に入射光1
4が移行する。Sは光導波路2と光導波路2′の相互作
用長、gは光導波路2と光導波路2′の近接部の間隔で
あり、光導波路の実効屈折率や光導波路間隔g等によっ
て決まる完全結合長をVとしたとき、S=V/2になる
ように構成すれば、方向性結合器3′は3dB分離器と
して機能する。3dB分離器としてY分岐を用いる場合
に比較して、方向性結合器を用いることにより、低損失
な3dB分離が可能となるという利点がある。
【0026】第4実施例 図4は、本発明の光ファイバジャイロに係る1実施例の
概略構成図である。新たな符号のみを説明すると、24
は例えばスーパールミネッセンスダイオード(SLD)
を用いてある光源部、25は光源部24と光導波路2を
結合するためのカプラ、26は光ファイバループであ
る。本実施例の場合、光ファイバループ26は、光ファ
イバジャイロ用光IC15に隣接して備えられている。
27は受光部、28はプリアンプ、29はロックインア
ンプ、30は信号処理部、31は信号表示部、32は位
相シフタ、そして33は信号発生器、34は光源制御部
である。各構成部分間の光波の伝搬には、シングルモー
ド光ファイバが用いられている。
【0027】次に、この光ファイバジャイロの作用を説
明する。光源部24より射出した光波は、カプラ25を
介して光IC15の光導波路2に入射し、デポライズさ
れた後に、光IC15においてY分岐又は方向性結合器
である3dB分離器3により、等しい出力の二つの光波
となる。更に、一方の光波のみが、第1位相変調電極8
〜第3位相変調電極10で印加される交番電圧により所
要の位相変化を生じ、位相変化を受けていない光波とと
もに光IC15から射出して、回転している光ファイバ
ループ26に導入される。図の場合、位相変化を受けて
いない光波は右回りに、位相変化を受けた光波は左回り
に光ファイバループ26内を回り、サニヤック効果を受
けて光ファイバループ26から再び光IC15に入る。
そして、3dB分離器3において合流して干渉するが、
3dB分離器3での干渉光強度は、サニャック効果の位
相変化により光ファイバループ26の回転角速度に応じ
て変化する。
【0028】このような干渉を受けて光IC15を出た
光波は、カプラ25を介して受光部27に到達する。受
光部27からの電気信号は、プリアンプ28で増幅され
た後に、ロックインアンプ29により同期検波され、信
号処理部30を介して信号表示部31において回転角速
度が表示される。なお、位相シフタ32は、信号処理部
30で処理された電気信号における基準信号の位相を変
化させ、信号発生器33からの参照信号と基準信号の位
相差が最大、又は最小になるように調整しており、位相
変化の検出感度を向上させる機能を有する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
ジャイロ用光ICは、AM雑音が除去され、複数の素子
の集積化により接続損失などの損失が少なく、駆動電圧
が低いという性能面の改善がなされる。また、複数の素
子の集積化は、全体の寸法を小さくするとともに、部品
点数の低減による低コスト化という効果ももたらす。そ
の結果、この光ファイバジャイロ用光ICを備えた本発
明の光ファイバジャイロは、性能が安定しており、か
つ、価格を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロ用光ICに係る第
1実施例の概略構成図である。
【図2】第1実施例の光ファイバジャイロ用光ICを対
象とした偏光解消子の特性、変調特性の偏光非依存性を
検査する測定系概略図である。
【図3】本発明の光ファイバジャイロ用光ICに係る第
3実施例の概略構成図である。
【図4】本発明の光ファイバジャイロに係る1実施例の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 電気光学結晶基板 2 光導波路 2′ 光導波路 3 3dB分離器、Y分岐 3′ 方向性結合器 4 第1分岐路 5 第2分岐路 6 第1アーム部 7 第2アーム部 8 第1位相変調電極 9 第2位相変調電極 10 第3位相変調電極 15 光ファイバジャイロ用光IC 24 光源部 26 光ファイバループ 27 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/122 6/12 6/126 G02B 6/12 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率の異方性を有する電気光学結晶基
    板上に、前記電気光学結晶基板を形成する電気光学結晶
    の光学軸と異なる方向に光導波路を形成して、前記光導
    波路に3dB分離器を設けるとともに、前記3dB分離
    器により分岐された前記光導波路における一方のアーム
    部の両側及び上部に位相変調電極を設け、前記両側の前
    記位相変調電極間と、前記上部の前記位相変調電極と前
    記両側のうちの片側の位相変調電極間とに独立して電圧
    を印加して、直交する偏光に等しい位相変化を生じさせ
    るようにした光ファイバジャイロ用光IC。
  2. 【請求項2】 3dB分離器がY分岐である請求項1に
    記載の光ファイバジャイロ用光IC。
  3. 【請求項3】 3dB分離器が方向性結合器である請求
    項1に記載の光ファイバジャイロ用光IC。
  4. 【請求項4】 電気光学結晶基板がニオブ酸リチウム結
    晶基板である請求項1から請求項3までのいずれかに記
    載の光ファイバジャイロ用光IC。
  5. 【請求項5】 請求構1から請求項4までのいずれかに
    記載の光ファイバジャイロ用光ICを備えた光ファイバ
    ジャイロ。
JP5906394A 1994-03-29 1994-03-29 光ファイバジャイロ用光ic Pending JPH07270169A (ja)

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JP5906394A JPH07270169A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 光ファイバジャイロ用光ic

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