JPH0726935A - ディーゼル機関 - Google Patents

ディーゼル機関

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JPH0726935A
JPH0726935A JP5168139A JP16813993A JPH0726935A JP H0726935 A JPH0726935 A JP H0726935A JP 5168139 A JP5168139 A JP 5168139A JP 16813993 A JP16813993 A JP 16813993A JP H0726935 A JPH0726935 A JP H0726935A
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JP
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exhaust
amount
filter
engine
regeneration
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Application number
JP5168139A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Miwa
博通 三輪
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 登坂時等に排気抵抗の増加を抑える。 【構成】 排気通路1を複数に分岐した各分岐通路2,
3に機関から排出される排気微粒子を捕集するフィルタ
4,5を配置し、機関の運転条件を検出する手段6と、
運転条件に基づいて機関の排気微粒子排出量を演算する
手段7と、各フィルタ2,3の排気微粒子堆積量を演算
する手段8と、排気微粒子堆積量に基づいて各フィルタ
2,3の再生時期を判定する手段9と、この判定を基に
該当フィルタへの排気の流れを規制する弁装置10,1
1および該当フィルタの排気微粒子を再燃焼除去する再
生装置12,13を駆動制御する手段14とを具備した
ディーゼル機関において、機関の排気微粒子排出量が所
定以上となる運転条件になった場合、または運転条件が
機関の回転数、負荷によって設定した所定の運転領域に
ある場合、各フィルタ2,3の排気微粒子堆積量に基づ
いて、機関に燃料を供給する燃料噴射ポンプ15の最大
噴射量を減量補正する燃料噴射量減量制御手段16を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排気中の微粒子を捕
集するフィルタを設けたディーゼル機関に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の排気通路を複数の通路
に分岐し、それぞれに排気微粒子(パーティキュレート
ミスト)を捕集するフィルタを設けたものがある。
【0003】これは、複数のフィルタを交互に用いるも
ので、一方のフィルタに排気を流すことで排気微粒子を
捕集し、このフィルタの排気微粒子堆積量が増加し、再
生時期になると、そのフィルタの入口側の弁を閉じると
共に、もう一方のフィルタに排気を流し、排気微粒子を
捕集する。
【0004】フィルタの再生は、ヒータ等の再生装置を
作動することで、フィルタに堆積した排気微粒子を再燃
焼除去する(特開平1ー232105号、実開平3ー2
7820号公報等)。
【0005】このように複数のフィルタを交互に用いる
ものは、それぞれが排気ガス量に合った大きな容量のフ
ィルタを必要としており、小型乗用車等、スペースが限
られたものでは、設置は難しい。
【0006】このため、複数の小容量のフィルタを用い
ると共に、排気ガス量の多いときは各フィルタに排気を
同時に流すことで、排気抵抗を許容範囲に抑え、フィル
タ全体の容量を小さくしたものがある。この場合、排出
ガス量の少ないときに各フィルタに排気を交互に流すも
のもある(特願平4ー132384号公報等)。
【0007】なお、再生時期の判定はフィルタ前後の圧
力差や運転の履歴によって、再生終了の判定はフィルタ
前後の酸素濃度、燃焼時間やフィルタ出口の温度によっ
て行うようになっている(特開昭59ー20515号、
59ー85417号、63ー280309号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置にあっても、フィルタの再生を行っている間は再生側
のフィルタへの排気の流れを制限するので、再生中は捕
集時より排気通路面積が減少することになり、この場合
再生を行っているフィルタ以外のフィルタで、排気中の
排気微粒子を捕集するため、捕集側のフィルタへの排気
微粒子流入量が多くなると、再生が終了するまでの間に
そのフィルタへの排気微粒子堆積量が増大し、それだけ
排気抵抗が増大するようになる。
【0009】この傾向は、特に高負荷、高回転域等、機
関から排出される排気微粒子量が多い領域を使用する登
坂時等で発生する。
【0010】このような運転条件で、フィルタ系の排気
抵抗増大に伴う出力低下を補うため、車両の速度を維持
しようとした場合、さらにアクセルを踏み増すことにな
り、このためさらに排気微粒子の排出が多い運転条件に
なって、捕集側のフィルタへの排気微粒子の堆積速度を
早め、フィルタの排気抵抗増大速度を早めてしまう。
【0011】また、この状態では、フィルタで排気微粒
子を捕集しているにもかかわらず、フィルタを通り抜け
て排出される排気微粒子量が多くなってしまうという懸
念がある。
【0012】さらには、このような場合、再生中のフィ
ルタの再生が終了する以前に、捕集側のフィルタへの排
気微粒子堆積量が許容値を越え、そのフィルタを再生し
ようとしたとき、堆積した排気微粒子が過剰となって、
フィルタの耐久性等に影響を及ぼしかねない。
【0013】この一方、再生中でなくとも、フィルタへ
の排気微粒子堆積量が多くなってきた場合、やはり登坂
時等では排気抵抗増大に伴う出力低下を補って、車両の
速度を維持しようとアクセルを踏み増すことになる。
【0014】このため、フィルタを設けていても、かえ
ってフィルタがないときより、排出される排気微粒子量
が多くなることもある。
【0015】これらの現象は、ディーゼル機関の場合、
図18のようにトルクが燃料噴射量の増大によって得ら
れるものの、燃料噴射量の増大と共に機関から排出され
る排気微粒子量が増大する傾向にあるからで、特にトル
クが最大となる付近では、排気抵抗増大に伴う出力低下
を補おうとしても、燃料噴射量の増大に対するトルクの
増加が少ない半面、排出される排気微粒子量が激増する
ためである。
【0016】この発明は、このような排気抵抗増大によ
る問題点を解決することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように排気通路1を複数に分岐した各分岐通路2,3
に機関から排出される排気微粒子を捕集するフィルタ
4,5を配置し、機関の運転条件を検出する手段6と、
運転条件に基づいて機関の排気微粒子排出量を演算する
手段7と、各フィルタ2,3の排気微粒子堆積量を演算
する手段8と、排気微粒子堆積量に基づいて各フィルタ
2,3の再生時期を判定する手段9と、この判定を基に
該当フィルタへの排気の流れを規制する弁装置10,1
1および該当フィルタの排気微粒子を再燃焼除去する再
生装置12,13を駆動制御する手段14とを具備した
ディーゼル機関において、機関の排気微粒子排出量が所
定以上となる運転条件になった場合、または運転条件が
機関の回転数、負荷によって設定した所定の運転領域に
ある場合、各フィルタ2,3の排気微粒子堆積量に基づ
いて、機関に燃料を供給する燃料噴射ポンプ15の最大
噴射量を減量補正する燃料噴射量減量制御手段16を設
ける。
【0018】第2の発明は、図2に示すように前記再生
時期判定手段9がフィルタの再生時期と判定してから、
再生が終了するまでの期間は、燃料噴射ポンプ15の最
大噴射量の減量補正量を非再生時よりも大きくする減量
増加制御手段18を設ける。
【0019】第3の発明は、図3に示すように前記再生
時期判定手段9がフィルタの再生時期と判定してから、
再生が終了するまでの期間は、燃料噴射ポンプ15の最
大噴射量を減量補正する制御条件領域を非再生時よりも
広げる減量条件領域制御手段20を設ける。
【0020】
【作用】第1の発明は、機関の排気微粒子排出量が所定
以上となる運転条件になった場合、または運転条件が機
関の回転数、負荷によって設定した所定の運転領域にあ
る場合、即ち燃料噴射ポンプ15の最大噴射量付近で
は、各フィルタ2,3の排気微粒子堆積量に基づいて燃
料噴射量を減量するので、排気微粒子堆積量が多い場合
に、機関から排出される排気微粒子量を減少して、堆積
量の急増、排気抵抗の増加を抑えられる。
【0021】第2の発明は、フィルタの再生時期と判定
してから、再生が終了するまでの期間、燃料噴射ポンプ
15の最大噴射量の減量補正量を大きくする、即ちフィ
ルタの再生を行う間は、非再生時よりも最大噴射量を抑
えて、排出される排気微粒子量をより低減する。
【0022】第3の発明は、フィルタの再生を行う間
は、燃料噴射ポンプ15の最大噴射量を減量補正する制
御条件領域を広げ、これにより排出される排気微粒子量
をより低減する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図4に示すように、30はディーゼル機関
(機関本体)、31は機関30に燃料を供給する燃料噴
射ポンプ、32は排気通路である。
【0025】排気通路32は、途中を2つに分岐され、
その分岐排気通路33,34にそれぞれ排気微粒子捕集
用のフィルタ35,36が介装される。
【0026】フィルタ35,36は、多孔質のセラミッ
クフォーム等から形成され、フィルタ35,36にそれ
ぞれ再生装置としてのヒータ37,38が設置される。
【0027】フィルタ35,36の上流にて分岐排気通
路33,34には、それぞれフィルタ35,36への排
気の流れを規制する弁装置としての排気流れ制御弁3
9,40が介装される。
【0028】一方、機関の運転条件検出手段として、機
関の回転数を検出する回転数センサ41、アクセルの開
度を検出するアクセル開度センサ42、機関の冷却水温
を検出する水温センサ43等が設けられ、これらの信号
はコントロールユニット44に入力される。
【0029】コントロールユニット44は、マイクロコ
ンピュータからなり、各センサ41〜43の信号に基づ
いて、制御弁駆動回路45,46を介して排気流れ制御
弁39,40を、ヒータ通電回路47,48を介してヒ
ータ37,38を制御すると共に、燃料噴射ポンプ31
の燃料噴射量を制御する。
【0030】次に、コントロールユニット44の制御内
容を図5〜図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】図5、図6はフィルタの再生制御を示すも
ので、S1〜S3では機関回転数Neとアクセル開度C
/L(電圧)と冷却水温Twを読込む。
【0032】S4ではこれらの値より機関から排出され
る排気微粒子(PM)量を演算する。この場合、機関回
転数Neとアクセル開度C/Lを基に、図8のように設
定したマップから基本PM量(B−PM)を求め、これ
に図9のように冷却水温Twに対する補正量(KPM)
を乗算して求める。冷却水温Twが低いときほど、排出
される排気微粒子量が多くなる。
【0033】S5ではフィルタA(35)が再生中か否
かの判定が行われ、再生中であれば、S6にてフィルタ
Aの排気微粒子堆積量を0に初期化する。
【0034】再生中でなければ、S7にてフィルタAの
排気微粒子堆積量を演算する。これは、S4で求めた排
気微粒子排出量のうち、フィルタAおよびフィルタB
(36)の堆積量、状態に基づく排気の分配比等から、
フィルタAに流入する排気微粒子量を求め、これにフィ
ルタの捕集効率を乗算し、この捕集量を積算して求め
る。
【0035】同様に、S8ではフィルタBが再生中か否
かの判定が行われ、再生中であれば、S9にてフィルタ
Bの排気微粒子堆積量を0に初期化し、再生中でなけれ
ば、S10にてフィルタBの排気微粒子堆積量を演算す
る。
【0036】S11ではフィルタAの排気微粒子堆積量
が所定値以上かどうかの判定が行われ、所定値以上の場
合にはS12〜S17に進み、フィルタAの再生処理に
入る。
【0037】ここでは、S12〜S15でフィルタA側
の排気流れ制御弁A(39)の閉弁信号、ヒータA(3
7)の通電信号、フィルタB側の排気流れ制御弁B(4
0)の開弁信号、ヒータB(38)の通電遮断信号を出
力し、S16で再生開始後、所定期間が経過したか否か
を判断する。所定期間が経過していれば、S17でA再
生終了信号を出力し、フィルタAの再生を終了する。
【0038】同様に、S18ではフィルタBの排気微粒
子堆積量が所定値以上かどうかの判定が行われ、所定値
以上の場合にはS19〜S24に進み、フィルタBの再
生処理に入る。
【0039】フィルタA,Bともに再生時期でない場合
には、S25〜S28にてヒータA,Bの通電遮断信
号、排気流れ制御弁A,Bの開弁信号を出力する。
【0040】一方、図7は燃料噴射量制御を示すもの
で、S100〜S102では機関回転数Neとアクセル
開度C/L(電圧)と冷却水温Twを読込む。
【0041】S103では機関回転数Neとアクセル開
度C/Lを基に、図10のように設定したマップから基
本噴射量(D_Q)および最大噴射量基準値(B_F_
Q)を検索する。この場合、後述する最大噴射量以下で
あれば、基本噴射量(D_Q)を図11の冷却水温Tw
に対する補正係数(KQ)によって補正した補正噴射量
(KQ×F_Q)を出力する。
【0042】S104ではフィルタAまたはBが再生中
か否かの判定を行い、再生中でない場合には、S105
に進み、運転領域が図12に示す所定範囲D以内か否か
の判定を行う。所定範囲Dは、全負荷に近い領域および
高負荷高回転領域である。
【0043】運転領域が所定範囲D以内にあると判定し
た場合には、S106でフィルタAおよびBに堆積して
いる排気微粒子総量(図5のS7,S10)を読み込
み、S107でその排気微粒子総量と機関回転数Neを
関数に最大噴射量の補正量fを求める。そして、S10
8で前記最大噴射量基準値(B_F_Q)から補正量f
を減算したものを、最大噴射量(F_Q)とする。
【0044】この補正量fは、図13のように排気微粒
子堆積量が大のときは機関回転数Neにかかわりなく大
きな値を取るが、排気微粒子堆積量が小のときは低回転
域に比較的大きな値に、高回転域に小さな値に設定す
る。
【0045】また、S104でフィルタAまたはBが再
生中の場合には、S109に進み、運転領域が図14に
示す所定範囲C以内か否かの判定を行う。所定範囲C
は、前記所定範囲Dよりも広い範囲に設定してある。
【0046】運転領域が所定範囲C以内にあると判定し
た場合には、S110で機関回転数Neを関数に最大噴
射量の補正量gを求める。そして、S111で前記最大
噴射量基準値(B_F_Q)から補正量gを減算したも
のを、最大噴射量(F_Q)とする。
【0047】この補正量gは、前記補正量fよりも大き
く、かつ図15のように低回転域および高回転域に大き
な値に、中回転域に比較的小さな値に設定する。
【0048】S105で運転領域が所定範囲D以内にな
い場合、またS109で運転領域が所定範囲C以内にな
い場合、S112にて前記最大噴射量基準値(B_F_
Q)をそのまま最大噴射量(F_Q)とする。
【0049】そして、S113にて、前記基本噴射量に
基づく補正噴射量(KQ×F_Q)が最大噴射量(F_
Q)よりも小さいときは、補正噴射量(KQ×F_Q)
を出力するが、補正噴射量(KQ×F_Q)が最大噴射
量(F_Q)以上のときは、最大噴射量(F_Q)を出
力する。これによって、燃料噴射ポンプ31の燃料噴射
量、最大噴射量を制御する。
【0050】このように、機関からの排気微粒子がフィ
ルタ35,36で捕集され、排気微粒子が所定量堆積す
ると、該当フィルタの入口側の制御弁39または40に
よって排気の流れが規制されて該当フィルタの再生が行
われる一方、これらのフィルタ35,36の状態に基づ
き、燃料噴射ポンプ31の最大噴射量が減量設定され
る。
【0051】この場合、フィルタ35,36が再生中に
なく、所定の高負荷、高回転領域D(図12)に入った
場合には、フィルタ35,36の排気微粒子の総堆積量
を基に補正量f(図13)が設定され、最大噴射量が減
量される。
【0052】即ち、機関からの排気微粒子の排出量が増
大する運転領域に、フィルタ35,36の総堆積量が大
きいときほど、最大噴射量が減量され、排気微粒子排出
量が減少される。
【0053】このため、フィルタ35,36の排気微粒
子堆積量が急激に増加することがなく、登坂時等に排気
抵抗の増加が抑えられ、また登坂時等に出力低下を補う
ためにアクセルを踏み増しても、機関の排気微粒子排出
量が増えることがなく、排気微粒子がフィルタ35,3
6を通り抜けて外部に排出されるのを抑えられる。
【0054】ここで、フィルタ35,36の排気微粒子
総堆積量が少ない場合、高回転域では最大噴射量の減量
を小さくし、低回転域では最大噴射量の減量を比較的大
きくしている。これにより、高回転域のトルク低下を防
ぐ一方、排気温度が低く排気微粒子がフィルタ内で自己
再生しにくい低回転域に排気微粒子の堆積を的確に減少
する。
【0055】一方、フィルタ35または36の再生中
に、所定の高負荷、高回転領域C(図14)に入った場
合には、補正量g(図15)が設定され、最大噴射量が
減量される。この場合、フィルタ35,36が再生中に
ないときよりも広い運転領域に、前述の補正量fよりも
大きな補正量gによって最大噴射量が減量される。
【0056】このため、比較的緩い登坂時等でも排気微
粒子の排出量が的確に減少され、捕集側のフィルタの排
気微粒子の堆積量が急激に増加するのを防止される。
【0057】即ち、フィルタ35または36の再生中
は、一方のフィルタで排気微粒子を捕集するため、排気
微粒子の排出量が多くなると、もう一方のフィルタの再
生が終了するまでの間に、捕集側のフィルタの排気微粒
子堆積量が増加して排気抵抗が増加するようになるが、
このように再生中にないときよりも広い運転領域に最大
噴射量がより大きく減量されるので、堆積量の増加が抑
えられ、排気抵抗の増加が抑えられる。
【0058】これにより、再生中にないときと同じく、
登坂時等に出力低下を補うためにアクセルを踏み増して
も、機関の排気微粒子排出量が増えることがなく、排気
微粒子がフィルタ35,36を通り抜けて外部に排出さ
れるのを抑えられる。
【0059】また、フィルタの排気微粒子堆積量が許容
値を越えて、再生時にフィルタが溶損する心配もない。
【0060】この再生中に、低回転域および高回転域に
は最大噴射量の減量を大きくし、排気微粒子の排出量を
十分に減少するが、フィルタ内で排気微粒子が自己再生
する中回転域には最大噴射量の減量を比較的小さくし、
トルクの低下を抑えることで、運転性を良好に保つ。
【0061】本実施例は、機関の排気微粒子の排出量が
増える運転領域に、排気抵抗の増加と共に噴射量を規制
することになるため、トルクが低下するが、図16のよ
うに最大噴射量付近のため、トルクがそれほど低下する
ことなく排気微粒子の排出量の増加、排気抵抗の増加を
大幅に抑えることができる。
【0062】図17は、本発明の他の実施例を示すもの
で、前記実施例が所定の運転領域に燃料噴射ポンプ31
の最大噴射量を減量補正するのに対して、機関の排気微
粒子排出量が所定以上となった場合に減量補正を行うも
のである。
【0063】S200〜S202では機関回転数Neと
アクセル開度C/L(電圧)と冷却水温Twを読込む。
【0064】S203では機関回転数Neとアクセル開
度C/Lを基に、図10のように設定したマップから基
本噴射量(D_Q)および最大噴射量基準値(B_F_
Q)を検索する。この場合、後述する最大噴射量以下で
あれば、基本噴射量(D_Q)を図11の冷却水温Tw
に対する補正係数(KQ)によって補正した補正噴射量
(KQ×F_Q)を出力する。
【0065】S204ではフィルタAまたはBが再生中
か否かの判定を行い、再生中でない場合には、S205
に進み、機関の排気微粒子排出量(図5のS4)が所定
値D以上か否かの判定を行う。
【0066】機関の排気微粒子排気量が所定値D以上の
場合には、S206でフィルタAおよびBに堆積してい
る排気微粒子総量(図5のS7,S10)を読み込み、
S207でその排気微粒子総量と機関回転数Neを関数
に最大噴射量の補正量f(図13)を求める。そして、
S208で前記最大噴射量基準値(B_F_Q)から補
正量fを減算したものを、最大噴射量(F_Q)とす
る。
【0067】また、S204でフィルタAまたはBが再
生中の場合には、S209に進み、機関の排気微粒子排
出量が所定値C以上か否かの判定を行う。所定値Cは、
前記所定値Dよりも小さい値に設定してある。
【0068】機関の排気微粒子排気量が所定値C以上の
場合には、S210で機関回転数Neを関数に最大噴射
量の補正量g(図15)を求める。そして、S211で
前記最大噴射量基準値(B_F_Q)から補正量gを減
算したものを、最大噴射量(F_Q)とする。この補正
量gは、前記補正量fよりも大きな値に設定する。
【0069】S205で機関の排気微粒子排出量が所定
値D以上にない場合、またS209で機関の排気微粒子
排出量が所定値C以上にない場合、S212にて前記最
大噴射量基準値(B_F_Q)をそのまま最大噴射量
(F_Q)とする。
【0070】そして、S213にて、前記基本噴射量に
基づく補正噴射量(KQ×F_Q)が最大噴射量(F_
Q)よりも小さいときは、補正噴射量(KQ×F_Q)
を出力するが、補正噴射量(KQ×F_Q)が最大噴射
量(F_Q)以上のときは、最大噴射量(F_Q)を出
力する。
【0071】このように機関回転数、アクセル開度およ
び冷却水温を基に求めた排気微粒子排出量を基に、最大
噴射量を減量補正すれば、より精度の良い制御が得られ
る。
【0072】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、排気通路を複
数に分岐した各分岐通路に機関から排出される排気微粒
子を捕集するフィルタを配置し、機関の運転条件を検出
する手段と、運転条件に基づいて機関の排気微粒子排出
量を演算する手段と、各フィルタの排気微粒子堆積量を
演算する手段と、排気微粒子堆積量に基づいて各フィル
タの再生時期を判定する手段と、この判定を基に該当フ
ィルタへの排気の流れを規制する弁装置および該当フィ
ルタの排気微粒子を再燃焼除去する再生装置を駆動制御
する手段とを具備したディーゼル機関において、機関の
排気微粒子排出量が所定以上となる運転条件になった場
合、または運転条件が機関の回転数、負荷によって設定
した所定の運転領域にある場合、各フィルタの排気微粒
子堆積量に基づいて、機関に燃料を供給する燃料噴射ポ
ンプの最大噴射量を減量補正するので、登坂時等にフィ
ルタの排気微粒子堆積量の増加を抑えて、排気抵抗の増
加および排気微粒子の外部への排出を防止できる。
【0073】また、フィルタの再生時期と判定してか
ら、再生が終了するまでの期間は、燃料噴射ポンプの最
大噴射量の減量補正量を非再生時よりも大きく、または
減量補正する制御条件領域を非再生時よりも広げるの
で、排気抵抗が増加しやすい再生時にあっても捕集側の
フィルタの排気微粒子堆積量の増加を抑えて、排気抵抗
の増加および排気微粒子の外部への排出を的確に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】発明の構成図である。
【図3】発明の構成図である。
【図4】実施例の構成図である。
【図5】制御内容を示すフローチャートである。
【図6】制御内容を示すフローチャートである。
【図7】制御内容を示すフローチャートである。
【図8】排気微粒子排出量の特性図である。
【図9】水温の補正データの特性図である。
【図10】燃料噴射量の特性図である。
【図11】水温の補正制御データの特性図である。
【図12】噴射量の補正運転域の特性図である。
【図13】補正量データの特性図である。
【図14】噴射量の補正運転域の特性図である。
【図15】補正量データの特性図である。
【図16】噴射量減量による排気微粒子排出量とトルク
の関係を示す特性図である。
【図17】本発明の他の実施例の制御内容を示すフロー
チャート図である。
【図18】機関の排気微粒子排出量とトルクの関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
31 燃料噴射ポンプ 32 排気通路 33,34 分岐排気通路 35,36 フィルタ 37,38 ヒータ 39,40 排気流れ制御弁 41 回転数センサ 42 アクセル開度センサ 43 水温センサ 44 コントロールユニット 45,46 制御弁駆動回路 47,48 ヒータ通電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/04 380 C 8011−3G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路を複数に分岐した各分岐通路に
    機関から排出される排気微粒子を捕集するフィルタを配
    置し、機関の運転条件を検出する手段と、運転条件に基
    づいて機関の排気微粒子排出量を演算する手段と、各フ
    ィルタの排気微粒子堆積量を演算する手段と、排気微粒
    子堆積量に基づいて各フィルタの再生時期を判定する手
    段と、この判定を基に該当フィルタへの排気の流れを規
    制する弁装置および該当フィルタの排気微粒子を再燃焼
    除去する再生装置を駆動制御する手段とを具備したディ
    ーゼル機関において、機関の排気微粒子排出量が所定以
    上となる運転条件になった場合、または運転条件が機関
    の回転数、負荷によって設定した所定の運転領域にある
    場合、各フィルタの排気微粒子堆積量に基づいて、機関
    に燃料を供給する燃料噴射ポンプの最大噴射量を減量補
    正する燃料噴射量減量制御手段を設けたことを特徴とす
    るディーゼル機関。
  2. 【請求項2】 前記再生時期判定手段がフィルタの再生
    時期と判定してから、再生が終了するまでの期間は、燃
    料噴射ポンプの最大噴射量の減量補正量を非再生時より
    も大きくする減量増加制御手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のディーゼル機関。
  3. 【請求項3】 前記再生時期判定手段がフィルタの再生
    時期と判定してから、再生が終了するまでの期間は、燃
    料噴射ポンプの最大噴射量を減量補正する制御条件領域
    を非再生時よりも広げる減量条件領域制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼル
    機関。
JP5168139A 1993-07-07 1993-07-07 ディーゼル機関 Pending JPH0726935A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222041A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Nissan Motor Co Ltd 排気浄化装置
US7007463B2 (en) 2003-07-31 2006-03-07 Nissan Motor Co., Ltd. Engine fuel injection control system
JP2008051042A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Mitsubishi Motors Corp 過給機付きエンジンの制御装置
JP2021038733A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社Subaru エンジン制御装置

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