JPH07268788A - プレ防食平行線ワイヤーストランド - Google Patents
プレ防食平行線ワイヤーストランドInfo
- Publication number
- JPH07268788A JPH07268788A JP5779794A JP5779794A JPH07268788A JP H07268788 A JPH07268788 A JP H07268788A JP 5779794 A JP5779794 A JP 5779794A JP 5779794 A JP5779794 A JP 5779794A JP H07268788 A JPH07268788 A JP H07268788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pws
- parallel wire
- cable
- wire strand
- anticorrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/14—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
- D07B1/141—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases
- D07B1/144—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases for cables or cable components built-up from metal wires
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2033—Parallel wires
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 平行線ワイヤーストランド(PWS)として
束ねた素線間の空隙に水分が取り込まれるのを防止し、
構築用ケーブルを長期にわたり的確に防食することかで
きるプレ防食平行線ワイヤーストランドを提供する。 【構成】 亜鉛めっき素線、あるいは亜鉛めっき後さら
に数μm の防食塗装を施した素線(1)を多数本束ねた
ワイヤーストランド(PWS)(2)において、素線
(1)間の空隙に防水性の充填材(3)を充填してな
る。
束ねた素線間の空隙に水分が取り込まれるのを防止し、
構築用ケーブルを長期にわたり的確に防食することかで
きるプレ防食平行線ワイヤーストランドを提供する。 【構成】 亜鉛めっき素線、あるいは亜鉛めっき後さら
に数μm の防食塗装を施した素線(1)を多数本束ねた
ワイヤーストランド(PWS)(2)において、素線
(1)間の空隙に防水性の充填材(3)を充填してな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長大吊り橋や斜張橋の
構築用ケーブルとして用いられる平行線ワイヤーストラ
ンドに関するものである。ここでいう構築用ケーブルと
は、実質的に剛性を持つ永久構造部材に使用されるケー
ブルのことであり、一例としては、吊り橋の主ケーブル
がある。
構築用ケーブルとして用いられる平行線ワイヤーストラ
ンドに関するものである。ここでいう構築用ケーブルと
は、実質的に剛性を持つ永久構造部材に使用されるケー
ブルのことであり、一例としては、吊り橋の主ケーブル
がある。
【0002】
【従来の技術】主ケーブルの架設には、平行線ワイヤー
ストランド(以後、PWSと記す)を用いるのが一般的
である。PWSとは、断面円形の亜鉛めっき鋼線、ある
いは塗装された亜鉛めっき鋼線の素線を所要本数密に束
ね、両端を定着させたものである。
ストランド(以後、PWSと記す)を用いるのが一般的
である。PWSとは、断面円形の亜鉛めっき鋼線、ある
いは塗装された亜鉛めっき鋼線の素線を所要本数密に束
ね、両端を定着させたものである。
【0003】PWSによる橋の架設は以下のように行わ
れる。先ず、PWSを工場で製造した後に施工現場へ輸
送し、現場では所要本数のPWSを束ねて主ケーブルと
して架設する。架設工事後、ケーブルバンド、ハンガー
ロープを架設し、補剛桁閉合の後、最終的にケーブルの
外層を防食被覆して外界から遮断し、ケーブルが完成す
る。
れる。先ず、PWSを工場で製造した後に施工現場へ輸
送し、現場では所要本数のPWSを束ねて主ケーブルと
して架設する。架設工事後、ケーブルバンド、ハンガー
ロープを架設し、補剛桁閉合の後、最終的にケーブルの
外層を防食被覆して外界から遮断し、ケーブルが完成す
る。
【0004】吊り橋は完成後、数十年以上の長期にわた
り使用に供されるため、橋を支えている主ケーブルの防
食はその橋の寿命に関わっており、非常に重要である。
このため、従来のPWSは、工事期間中およびケーブル
完成後の防食を目的として、各素線毎に亜鉛めっきが施
され、さらに数μmの薄い塗装が行われている。
り使用に供されるため、橋を支えている主ケーブルの防
食はその橋の寿命に関わっており、非常に重要である。
このため、従来のPWSは、工事期間中およびケーブル
完成後の防食を目的として、各素線毎に亜鉛めっきが施
され、さらに数μmの薄い塗装が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のPW
Sでは束ねた素線間に空隙が生じ、この空隙に架設工事
中の降雨等により、わずかではあるが水分が取り込まれ
ることがあり、この取り込まれた水分を完全に除去する
のは難しい。水分はケーブル素線の腐食を促進させるた
め、主ケーブルを長期にわたり的確に防食するには、P
WS内部に水分が取り込まれるのを防止することが必要
である。
Sでは束ねた素線間に空隙が生じ、この空隙に架設工事
中の降雨等により、わずかではあるが水分が取り込まれ
ることがあり、この取り込まれた水分を完全に除去する
のは難しい。水分はケーブル素線の腐食を促進させるた
め、主ケーブルを長期にわたり的確に防食するには、P
WS内部に水分が取り込まれるのを防止することが必要
である。
【0006】本発明は、上記のようなPWS内部への水
分の取り込みを防ぐプレ防食PWSを提供することを目
的とするものである。
分の取り込みを防ぐプレ防食PWSを提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、橋の構築用ケーブルとして所要本数の素線を束
ねたPWSにおいて、前記の密に束ねられた素線間の空
隙を防水性の充填材で充填してなることを特徴とするプ
レ防食PWSにあり、防水性の充填材としては、グリー
ス、コーキング材、防錆油のうちのいずれかを適用する
のがよい。
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、橋の構築用ケーブルとして所要本数の素線を束
ねたPWSにおいて、前記の密に束ねられた素線間の空
隙を防水性の充填材で充填してなることを特徴とするプ
レ防食PWSにあり、防水性の充填材としては、グリー
ス、コーキング材、防錆油のうちのいずれかを適用する
のがよい。
【0008】
【作用】図1は本発明例のPWSの断面図を示す。1は
横断面が円形の素線であり、鋼線に亜鉛めっき、あるい
は亜鉛めっきを施した後さらに数μmの防食塗装を施し
ている。この円形の素線1を多数本密に束ねてPWS2
とした際に、素線1間に空隙が生じる。本発明では、こ
の空隙に防水性の充填材3を充填する。このように素線
1間の空隙に充填材3を充填することにより、ストラン
ド内部への水分の取り込みを防止することができる。
横断面が円形の素線であり、鋼線に亜鉛めっき、あるい
は亜鉛めっきを施した後さらに数μmの防食塗装を施し
ている。この円形の素線1を多数本密に束ねてPWS2
とした際に、素線1間に空隙が生じる。本発明では、こ
の空隙に防水性の充填材3を充填する。このように素線
1間の空隙に充填材3を充填することにより、ストラン
ド内部への水分の取り込みを防止することができる。
【0009】この充填材の具備すべき特徴としては、防
水性に富むこと、架設時には屋外に暴露されるため耐候
性に優れていること、輸送時にはコイル状にして輸送す
るため柔軟性をもつことが挙げられ、これらの特徴をで
きるだけ満たす材料を選定することが望ましい。具体的
な防水性の充填材として、例えばコーキング材、防錆
油、グリース等が好適である。
水性に富むこと、架設時には屋外に暴露されるため耐候
性に優れていること、輸送時にはコイル状にして輸送す
るため柔軟性をもつことが挙げられ、これらの特徴をで
きるだけ満たす材料を選定することが望ましい。具体的
な防水性の充填材として、例えばコーキング材、防錆
油、グリース等が好適である。
【0010】この充填材を素線1間の空隙に充填させる
には、充填材を塗布した素線1を密に束ねる方法により
行うことができる。
には、充填材を塗布した素線1を密に束ねる方法により
行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに説明す
る。なお以下の実施例におけるPWSは、図1の構成に
よって作成した。 (実施例1)3μmのエポキシ樹脂塗装を行った径5m
mの亜鉛めっき鋼線(亜鉛目付け量は350g/m2 )
の表面にグリースを塗布し、この素線を37本密に束ね
て素線間の空隙がグリースで充填されたPWSを作製
し、このPWSを19本束ねて長さ1mの主ケーブルを
作製した。工事中の降雨の影響を再現するため、ケーブ
ルに着色した水を72時間散布した。散布後、20℃相
対湿度70%に1週間放置して解体したところ、PWS
内部には水の侵入が見られなかった。比較のため、素線
間の空隙が充填されていないPWSを用いた試験体を同
じ条件下で試験して解体を行った結果、PWS内部への
水の侵入が見られた。
る。なお以下の実施例におけるPWSは、図1の構成に
よって作成した。 (実施例1)3μmのエポキシ樹脂塗装を行った径5m
mの亜鉛めっき鋼線(亜鉛目付け量は350g/m2 )
の表面にグリースを塗布し、この素線を37本密に束ね
て素線間の空隙がグリースで充填されたPWSを作製
し、このPWSを19本束ねて長さ1mの主ケーブルを
作製した。工事中の降雨の影響を再現するため、ケーブ
ルに着色した水を72時間散布した。散布後、20℃相
対湿度70%に1週間放置して解体したところ、PWS
内部には水の侵入が見られなかった。比較のため、素線
間の空隙が充填されていないPWSを用いた試験体を同
じ条件下で試験して解体を行った結果、PWS内部への
水の侵入が見られた。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、PWSの束ねた素線の空隙に防水性の充填材を充填
することにより、PWS内部への水分の取り込みを防止
するため、長期間にわたって吊り橋の主ケーブルを的確
に防食することができる。
は、PWSの束ねた素線の空隙に防水性の充填材を充填
することにより、PWS内部への水分の取り込みを防止
するため、長期間にわたって吊り橋の主ケーブルを的確
に防食することができる。
【図1】本発明によって防食したPWSの一例を示す概
略的な横断面図である。
略的な横断面図である。
1 素線 2 平行線ワイヤーストランド(PWS) 3 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 信博 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 橋の構築用ケーブルとして所要本数の素
線を束ねた平行線ワイヤーストランドにおいて、前記の
密に束ねられた素線間の空隙を防水性の充填材で充填し
てなることを特徴とするプレ防食平行線ワイヤーストラ
ンド。 - 【請求項2】 防水性の充填材が、グリース、コーキン
グ材、防錆油のうちのいずれかであることを特徴とする
請求項1記載のプレ防食平行線ワイヤーストランド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5779794A JPH07268788A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレ防食平行線ワイヤーストランド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5779794A JPH07268788A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレ防食平行線ワイヤーストランド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268788A true JPH07268788A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13065897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5779794A Withdrawn JPH07268788A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレ防食平行線ワイヤーストランド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07268788A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100318187B1 (ko) * | 1999-08-04 | 2001-12-22 | 홍영철 | 내침식성이 우수한 계류용 와이어 로프 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5779794A patent/JPH07268788A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100318187B1 (ko) * | 1999-08-04 | 2001-12-22 | 홍영철 | 내침식성이 우수한 계류용 와이어 로프 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |