JPH07268001A - 水溶性シリルセルロースエーテル類反応物の製造法 - Google Patents

水溶性シリルセルロースエーテル類反応物の製造法

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JPH07268001A
JPH07268001A JP8768594A JP8768594A JPH07268001A JP H07268001 A JPH07268001 A JP H07268001A JP 8768594 A JP8768594 A JP 8768594A JP 8768594 A JP8768594 A JP 8768594A JP H07268001 A JPH07268001 A JP H07268001A
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water
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soluble
cellulose ether
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Katsutoshi Ogawa
勝利 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築材料等広範囲な用途に利用される泡立ち
を抑えた水溶性シリル化セルロースエーテル類反応物の
製造法の提供。 【構成】 化1式に示す水溶性セルロースエーテルをア
ルコールスラリー溶液又はアルコールを含む混合有機溶
剤に溶解し、これにメチルアルキルジハロゲノシラン、
メチルアルキルジアルコキシシラン又はメチルアルキル
ジアセトキシシランから選ばれる一種をアミン触媒下、
あるいは酸触媒下に反応させてなる水溶性シリルセルロ
ースエーテル類反応物。 【化1】 【効果】 セルロースエーテルの溶解粘度を下げること
なく泡立ちのない水溶性シリル化セルロースエーテルを
提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術の分野】本発明は、水溶性シリルセルロースエー
テル類反応物に関する。更に詳しくは、一般式 R1
eSiX2 で示されるメチルアルキルジハロゲノシラ
ン、メチルアルキルジアルコキシシラン又はメチルアル
キルジアセトキシシラン〔式中R1 はC1 〜C3 のアル
キル基、ビニル基又はアリル基を表し、Xはクロル、ブ
ロム、アルコキシ、アセトキシのいずれかを表す〕と一
般式
【0002】
【化2】
【0003】で示される水溶性セルロースエーテル類
〔式中Rは水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、
ヒドロキシプロピル、ナトリウムカルボキシルの各基か
ら選ばれたものを表す〕のアルコールスラリー溶液ある
いはアルコールを含む混合溶剤溶解液中にメチルアルキ
ルジハロゲノシランを原料とする場合には、シラン分子
中のハロゲンとほぼ2分の1等量(等量ないし若干過
剰)のアミン触媒兼塩酸捕捉剤存在下に滴下、反応せし
めてなる水溶性シリルセルロースエーテル類反応物。ま
た、メチルアルキルジアルコキシシランとメチルアルキ
ルジアセトキシシランを原料とする場合には、触媒量の
酸触媒存在下に添加、反応せしめてなる一般式化1で示
される水溶性シリルセルロースエーテル類反応物(式中
Rの一部がメチルアルキルC1 〜C4 、メトキシシリル
基、メチルビニルメトキシシリル基あるいはメチルアリ
ルメトキシシリル基のいずれかで置換されたものを表
す。)の製造法に関するものである。
【0004】
【従来の技術とその問題点】水溶性セルロースエーテル
はその特異な表面活性や皮膜特性、化学的あるいは生物
学的安定性から建築材料や繊維等幅広い工業用途ならび
にシャンプーや歯磨き等の化粧品分野等の日常生活にな
くてはならない製品である。水溶性セルロースエーテル
の持つ特性の1つとして、泡保持性が高い事がある。こ
の性質を変えて泡立ちのない変性セルロースエーテルを
作ろうとして種々変性が従来より試みられてきたが、セ
ルロースエーテルの持つ重要な性質である粘度を保持ま
たは増粘する変性、かつ充分な水溶性を損なわない変性
法は知られていない。この様に従来では、水溶性セルロ
ースの特性を損なう事のない組成物がない為に、例えば
ジメチルシリコーンオイルの様な一般的な消泡剤を添加
して一時的な泡消しを行っているが、用途によってはと
ても満足いくものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】水溶性セルロースエー
テルの持つ泡保持性ゆえに、例えば建築材料としてコン
クリート中に添加した場合、泡発生が多くかつ消えない
事からコンクリート内部の巣として残る等の問題点があ
る。また洗剤に使用した場合も使用後の排水の泡立ちが
問題となっている。本発明者は、上記の泡保持性がな
く、逆に消泡性の水溶性セルロースエーテル類を見出す
べく鋭意研究を行った。その結果、セルロースエーテル
類に特定のジアルキルジハロゲノシランを反応させた反
応物とするときは、前記泡保持性が消滅し、他方、粘度
保持性には変化がないことを見出して本発明を完成し
た。以上の記述から明らかなように本発明の目的は、泡
保持性がなく増粘性が維持された新規な水溶性セルロー
スエーテル類反応物の製造法とその用途を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、下記(1)〜(7)
の構成を有する。 (1)一般式 R1 MeSiX2 で示されるメチルアル
キルジハロゲノシラン、メチルアルキルジアルコキシシ
ラン又はメチルアルキルジアセトキシシラン〔式中R1
はC1 〜C3 のアルキル基、ビニル基叉はアリル基を表
し、Xはクロル、ブロム、アルコキシ、アセトキシのい
ずれかを表す〕と一般式
【0007】
【化3】
【0008】で示される水溶性セルロースエーテル類
〔式中Rは水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、
ヒドロキシプロピル、ナトリウムカルボキシルの各基か
ら選ばれたものを表す〕のアルコールスラリー溶液ある
いはアルコールを含む混合溶剤溶解液中にメチルアルキ
ルジハロゲノシランを原料とする場合には、シラン分子
中のハロゲンと1/2当量ないし1・1/2当量のアミ
ン触媒兼塩酸捕捉剤存在下に滴下、反応せしめてなる水
溶性シリルセルロースエーテル類反応物。また、メチル
アルキルジアルコキシシランもしくはメチルアルキルジ
アセトキシシランを原料とする場合には、酸触媒存在下
に添加、反応せしめてなる一般式化1で示される水溶性
シリルセルロースエーテル類反応物(式中Rの一部がメ
チルアルキルC1 〜C4 、メトキシシリル基、メチルビ
ニルメトキシシリル基あるいはメチルアリルメトキシシ
リル基のいずれかで置換されたものを表す。)の製造法
に関するものである。使用するメチルアルキルジハロゲ
ノシラン、メチルアルキルジアルコキシシランないしメ
チルアルキルジアセトキシシランの量はセルロースエー
テル100重量部あたり0.001〜10重量部であ
る。
【0009】(2)一般式 R12 SiX2 で示され
るジアルキルジハロゲノシランがメチルビニルジクロロ
シラン、かつアミン触媒である前記(1)項記載の方法
による水溶性メチルビニルシリルセルロースエーテル類
反応物。
【0010】(3)一般式 R1 MeSiX2 で示され
るメチルアルキルジハロゲノシランがメチルアリルジク
ロロシラン、かつアミン触媒である前記(1)項記載の
方法による水溶性メチルビニルシリルセルロースエーテ
ル類反応物。
【0011】(4)一般式 R1 MeSiX2 で示され
るメチルアルキルジアルコキシシランがメチルビニルジ
メトキシあるいはエトキシシラン、かつ酸触媒である前
記(1)項記載の方法による水溶性メチルビニルシリル
セルロースエーテル類反応物。
【0012】(5)前記水溶性セルロースエーテルがメ
チル基置換度1.1〜2.0更にメトキシ基の一部をヒ
ドロキシプロピル基置換した(置換度0.1〜0.3)
ヒドロキシプロピルメチルセルロースである前記(1)
項から(4)項のいずれか1項記載の方法による水溶性
シリルセルロースエーテル類反応物。
【0013】(6)前記水溶性セルロースエーテルがメ
チル基置換度1.6〜1.9メチルセルロースである前
記(1)項から(4)項のいずれか1項記載の方法によ
る水溶性シリルセルロースエーテル類反応物。
【0014】(7)前記水溶性セルロースエーテルがヒ
ドロキシプロピル基置換度0.5〜2.6ヒドロキシプ
ロピルセルロースである前記(1)項から(4)項のい
ずれか1項記載の方法による水溶性シリルセルロースエ
ーテル類反応物。
【0015】本発明の構成と効果につき以下に記述す
る。本発明に使用される水溶性セルロースエーテルは、
例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピ
ルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、エチルセルロースであり、概
して置換度2.0以下の低いものが適している。メチル
セルロースの市販品としてはマポローズM松本油脂製薬
(株)の2%水溶液粘度25〜10,000センチポイ
ズのものが利用出来る。またヒドロキシプロピルメチル
セルロースとしてはマポローズ60MP−50(粘度5
0〜4,000センチポイズ、メトキシ置換度1.8〜
2.0、ヒドロキシプロポキシ置換度0.2〜0.3、
熱ゲル化点58〜64℃)他種々の市販品が利用出来
る。ヒドロキシプロピルセルロースの市販品としては日
本曹達(株)や信越化学工業(株)の工業製品(置換度
3.0〜3.6)他、試薬としても入手可能である。エ
チルセルロースのシリル体を製造する際には水溶性を得
る目的から置換度1.5までの低エチル置換度の物を原
料とする必要がある。メチルアルキルジハロゲノシラン
として種々のアルキル基を持つクロロシランないしブロ
モシランが使用可能であるが、特に好適にはビニルメチ
ルジクロロシラン(チッソ(株)製商品名MVS)やア
リルメチルジクロロシラン(特殊シリコン試薬A055
5チッソ(株)製)があげられる。その他メチルイソプ
ロピルジクロロシラン、エチルメチルジクロロシラン、
メチルプロピルジクロロシランがあげられる。
【0016】メチルアルキルジアルコキシシランとして
はメチルビニルのジエトキシシラン(特殊シリコン試薬
V4790)やジメトキシシラン及びメチルアリルのジ
エトキシシランやジメトキシシランが好適に使用される
他、前記メチルアルキルジハロゲノシランのメトキシ
体、エトキシ体、メトキシエトキシ体等種々のアルコキ
シ体も利用可能である。メチルアルキルジアセトキシシ
ランとしてはメチルビニルジアセトキシシランやメチル
アリルジアセトキシシランが好適に使用される他、前記
メチルアルキルジハロゲノシランのジアセトキシ体も利
用可能である。添加量としては経済性から消泡効果を発
揮するに充分な量、水溶性セルロースエーテル100重
量部に対して0.001〜10重量部、特に好適には
0.05〜1重量部である。本発明による組成物を他の
材料と混合して希釈して使う場合には更に高濃度使用す
る事を妨げるものではない。
【0017】次に発生するハロゲノ酸の捕捉及び触媒作
用を有するアミン化合物としては3級アミンから選ばれ
るいかなるアミンも使用可能であるが、特に好適にはト
リメチルアミンやトリエチルアミンがあげられる。アミ
ン添加量は当然ながら使用する原料ジアルキルジハロゲ
ノシランのハロゲンの2分の1等量がよいが、若干過剰
量でもよい。アミン添加量が少ないと塩酸臭がしてセル
ロースエーテルの分解等悪影響がある。
【0018】メチルアルキルジアルコキシシランとメチ
ルアルキルジアセトキシシランを原料として用いる場合
には加水分解触媒として酢酸等の有機酸、塩酸等の無機
酸あるいは強酸性イオン交換樹脂が効果的に使用出来
る。イオン交換樹脂は反応後に粘度のある溶液から分離
除去するのがやっかいであり、セルロースエーテルへの
影響を考慮すると有機酸が望ましい。使用する溶剤はメ
タノールやエタノールの水溶性一価アルコールが好適に
選ばれ、水溶性セルロースエーテルを溶解せしめる溶
剤、例えばジクロロメタン等がアルコールと混合として
好適に使用される。
【0019】本発明によるシリルセルロースエーテル製
造物はクロロシランを原料とする場合にはトリエチルア
ミンが添加されるのでアミンハロゲノ酸塩を含む、(ア
ルコキシ又はアセトキシシラン原料ではアミンハロゲノ
酸を含まない)若干の白濁物のある水溶性セルロースエ
ーテルで溶解見かけ粘度等の基本的な特性を損なう事な
く水溶液に消泡性を持たせた従来にない画期的な発明で
ある。極めて高い消泡効果は長期間持続するので、例え
ば一般的な消泡剤であるシリコーンオイル添加に見られ
る様な一時的な効果とは比較にならない優れたものであ
る。
【0020】
【発明の効果】得られた水溶性シリルセルロースエーテ
ル反応物はその原料である水溶性セルロースエーテルに
比べ、水への溶解性、溶解の見かけ粘度を変えずに長期
間極めて高い消泡性を維持出来た。以下実施例にて具体
的に説明する。
【0021】実施例1 マポローズ60MP−50をビーカーに32g採りメタ
ノール160mlにて湿潤させる。これに塩化メチレン
640mlを徐々に加えて溶解せしめる。1Lの三口セ
パラブルフラスコに溶解したマポローズ60MP−50
を移す。これに触媒兼発生する塩酸捕捉剤としてトリエ
チルアミン8.8mlを添加混合溶解せしめる。滴下ロ
ートよりMVSの10wt%トルエン溶液70gを約1
時間で攪拌下に滴下せしめる。発生するアミンの塩酸塩
の白煙はフラスコ内に通気させる乾燥窒素ガスに随伴し
て冷却器を通り、水を張ったガス吸収瓶より大気中にパ
ージされる。またMVS(チッソ(株)製商品名)滴下
に伴って蒸発する塩化メチレン蒸気は冷却器で冷やされ
てフラスコに戻る。フラスコを35〜37℃に加熱して
2時間塩化メチレン還流下に反応熟成せしめる。冷後、
セパラブルフラスコの反応物の入ったフラスコ下部を真
空吸引瓶中に移し溶剤を冷却瓶に回収しつつ反応物を真
空乾燥せしめる。こうして得られた反応物はメチルビニ
ルメトキシシリル基がヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースの水酸基、ヒドロキシプロピル基ないしメトキシ基
と置換したもので49gであった。得られた反応物の赤
外吸収(IR)スペクトルを図1に示した。図1で16
00,1410,1260,800,750cm-1付近
のそれぞれの吸収はMVS(チッソ(株)製商品名)由
来であり、2600,2500cm-1付近の2つの吸収
はトリエチルアミンの塩酸塩由来でその他吸収はマポロ
ーズ60MP−50由来である(3470,2920,
1460,1380,1320,1080,950,5
60cm-1付近)。反応物を粉砕して粉末となしたもの
は水への溶解性が反応原料と同等で僅かに乳白色を呈す
る泡立ちのない溶液であった。また水溶液の見かけ粘度
は原料の60MP−50と変わらなかった。反応物収量
は全仕込原料重量に対して100%であった。
【0022】実施例2 マポローズ60MP−50を32g採りメタノール50
0ml中にスラリーとし、以下実施例1と同様に反応、
乾燥せしめる。得られたポリマーのIRを図2に示し
た。
【0023】実施例3 マポローズ60MP−50を32g採りメタノール30
0mlで湿潤させてから350mlの水を加えて溶解せ
しめる。これに触媒としてトリエチルアミンの代わりに
0.1規定酢酸水0.5mlを加えた。メチルビニルジ
エトキシシラン7.96gを50mlメタノールに希釈
して添加する以外は以下実施例1と同様に操作、反応、
乾燥せしめる。得られたポリマーのIRを図3に示し
た。
【0024】実施例4 ヒドロキシプロピルセルロース(ヒドロキシプロピル基
置換度3.2)の8gを100mlのメタノールと10
0mlの塩化メチレンの混合溶剤に溶解せしめる。トリ
エチルアミン2mlを添加攪拌後、アリルメチルジクロ
ロシラン2.2gを滴下する以外は以下実施例1と同様
に操作、反応、乾燥せしめる。得られたポリマーはヒド
ロキシプロピルセルロースのヒドロキシプロピル基の一
部がメチルアリルメトキシシリル基で置換されたもので
ある。IRを図4に示した。
【0025】比較例1 マポローズ60MP−50を8gとトリメチルアミン
1.9ml及びジメチルジクロロシラン1.6gを用い
た他は実施例1と同様に反応、乾燥せしめた。得られた
ポリマーはジメチルメトキシシリル基で一部置換された
60MP−50である。IRを図5に示した。
【0026】比較例2 マポローズ60MP−50を8gとトリエチルアミン
1.9ml及びメチルフェニルジクロロシラン2.4g
を用いた他は実施例1と同様に反応、乾燥せしめた。得
られたポリマーは水に溶解性が極端に悪く消泡時間の測
定にいたらなかった。なお得られたポリマーのIRを図
6に示した。消泡時間を以下の試験方法にてマポローズ
60MP−50、ヒドロキシプロピルセルロース、実施
例1〜4及び比較例1のサンプルにつき比較した。
【0027】消泡試験法は各サンプルの0.2%水溶液
を作成し、この液を100ml容ポリエチレン製細口瓶
に移す。蓋をして10秒間手で激しく振った後に静置す
る。約30mlの上部空間に発生した泡が液面から完全
に消える時間を測定して消泡時間とする。その結果を表
1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかな様に水溶性セルロースエ
ーテルそのものは極めて泡立ちが良くしかも発生した泡
が長時間保持される。実施例1,2,4の水溶性シリル
セルロースエーテルは泡消時間が非常に短く、しかもこ
の性質は長期間変わる事はない。実施例3では消泡時間
は比較的に長いが目的によっては使えるレベルである。
一方比較例1では効果は認められるが消泡時間は長く、
かつ細かい泡が消えにくいので利用に難がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリマーのIRチャート
【図2】実施例2で得られたポリマーのIRチャート
【図3】実施例3で得られたポリマーのIRチャート
【図4】実施例4で得られたポリマーのIRチャート
【図5】比較例1で得られたポリマーのIRチャート
【図6】比較例2で得られたポリマーのIRチャート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 R1 MeSiX2 で示されるメ
    チルアルキルジハロゲノシラン、メチルアルキルジアル
    コキシシラン又はメチルアルキルジアセトキシシラン
    〔式中R1 はC1 〜C3 のアルキル基、ビニル基又はア
    リル基を表し、Xはクロル、ブロム、アルコキシ、アセ
    トキシのいずれかを表す〕と一般式 【化1】 で示される水溶性セルロースエーテル類〔式中Rは水
    素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシプ
    ロピル、ナトリウムカルボキシルの各基から選ばばたも
    のを表す〕のアルコールスラリー溶液あるいはアルコー
    ルを含む混合溶剤溶解液中にメチルアルキルジハロゲノ
    シランを原料とする場合には、シラン分子中のハロゲン
    と1/2当量ないし1・1/2当量のアミン触媒兼塩酸
    捕捉剤存在下に滴下、反応せしめてなる水溶性シリルセ
    ルロースエーテル類反応物。また、メチルアルキルジア
    ルコキシシランもしくはメチルアルキルジアセトキシシ
    ランを原料とする場合には、酸触媒存在下に添加、反応
    せしめてなる一般式化1で示される水溶性シリルセルロ
    ースエーテル類反応物。(式中Rの一部がメチルアルキ
    ルC1 〜C4 、メトキシシリル基、メチルビニルメトキ
    シシリル基あるいはメチルアリルメトキシシリル基のい
    ずれかで置換されたものを表す。)使用するメチルアル
    キルジハロゲノシラン、メチルアルキルジアルコキシシ
    ランないしメチルアルキルジアセトキシシランの量はセ
    ルロースエーテル100重量部あたり0.001〜10
    重量部である。
  2. 【請求項2】 一般式 R1 MeSiX2 で示されるメ
    チルアルキルジハロゲノシランがメチルビニルジクロロ
    シランで、アミン触媒を用いる請求項1の記載の方法。
  3. 【請求項3】 一般式 R1 MeSiX2 で示されるメ
    チルアルキルジハロゲノシランがメチルアリルジクロロ
    シランで、アミン触媒を用いる請求項1の記載の方法。
  4. 【請求項4】 一般式 R1 MeSiX2 で示されるメ
    チルアルキルジアルコキシシランがメチルビニルジメト
    キシあるいはエトキシシランで、酸触媒を用いる請求項
    1の記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶性セルロースエーテルがメチル
    基置換度1.1〜2.0更にメトキシ基の一部をヒドロ
    キシプロピル基置換した(置換度0.1〜0.3)ヒド
    ロキシプロピルメチルセルロースである請求項1から請
    求項4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記水溶性セルロースエーテルがメチル
    基置換度1.6〜1.9メチルセルロースである請求項
    1から請求項4のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記水溶性セルロースエーテルがヒドロ
    キシプロピル基置換度0.5〜2.6ヒドロキシプロピ
    ルセルロースである請求項1から請求項4のいずれか1
    項記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1132407A1 (de) * 2000-02-15 2001-09-12 Clariant GmbH Hydrophob modifizierte Celluloseether Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung
WO2017061548A1 (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社カネカ ポリマー材料、フィルム、円偏光板、画像表示装置及びフィルムの製造方法

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