JPH07267396A - 給紙ローラとその製造方法 - Google Patents

給紙ローラとその製造方法

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JPH07267396A
JPH07267396A JP8584294A JP8584294A JPH07267396A JP H07267396 A JPH07267396 A JP H07267396A JP 8584294 A JP8584294 A JP 8584294A JP 8584294 A JP8584294 A JP 8584294A JP H07267396 A JPH07267396 A JP H07267396A
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JP
Japan
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roller
shaft portion
outer peripheral
paper feed
roller portion
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Pending
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JP8584294A
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English (en)
Inventor
Sakae Tsukada
栄 塚田
Eiji Tsukada
栄治 塚田
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TSUKADA RASHI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TSUKADA RASHI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面の摩擦抵抗を長時間維持して紙を滑るこ
となく常に一定に給紙でき、硬度を保ち、真円度や同芯
度のバラッキが無く、摩擦抵抗に富んだ給紙ローラとそ
の製造方法を提供すること。 【構成】 シャフト部5とローラ部6とを金属材料で成
形し、シャフト部5とローラ部6の外周面に無電解ニッ
ケルメッキ処理を施し、ローラ部6のメッキ層の外周面
にサンドブラスト処理を施している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷や印字機能を持
っ印刷機器あるいはプリンター,ファクシミリ,コピー
機器等の事務機器における紙送り機構の使用に適する給
紙ローラとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、従来の印刷機器や事務機器にお
ける紙送り機構として利用される給紙ローラは、図7に
示すように、シャフト部1とこのシャフト部1の外周に
取り付けた複数のゴムローラ部2とで構成され、シャフ
ト部1とゴムローラ部2とを回転しながらゴムローラ部
の摩擦で印刷紙,コピー紙を一枚一枚一定方向に送り出
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴムローラ部2を使用した給紙ローラ3は、ゴムロ
ーラ部2の材質がゴム部材であることから成形時のゴム
の固さや真円度にバラッキがあり、あるいはシャフト部
とゴムローラ部との同芯度にバラツキがあり、紙を一定
の方向、一定の速度で送り出せない場合がある。
【0004】更に、ゴムローラ部2は、長時間の使用中
に表面が摩耗したり、固度が低下し、あるいはシャフト
部1から弛んできてしまい、この結果紙を一定方向、一
定速度で送り出せなくなり、又は、滑って紙が移動しな
くなる場合もある。
【0005】この為、正確な印刷や正確なコピーが出来
なくなり、特に、カラー印刷の多色刷の際には色ずれを
生じ、美しい色、美しい文字を描くことが困難であっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、表面の摩擦抵抗
を長時間維持できて紙が滑ることなく常に一定に給紙で
き給紙ローラを提供することである。
【0007】更に、本発明の別の目的は硬度を保ち、真
円度や同芯度のバラツキが無く、摩擦抵抗に富んだ給紙
ローラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の給紙ローラの構成は、金属製シャフト部
と、このシャフト部に取り付けた一つ又は複数の金属製
ローラ部とからなり、シャフト部とローラ部の外周面に
無電解ニッケルメッキ処理による3μ乃至23μの厚さ
のメッキ層を施し、更にこのローラ部のメッキ層の外周
面をサンドブラスト処理によって粗面に成形させたこと
を特徴とするものである。
【0009】一つの金属材料を数値旋盤を利用して小径
のシャフト部と大径のローラ部とを一体に削り出すのご
好ましい。
【0010】金属製のシャフト部に円筒状の金属製ロー
ラ部を圧入して固定してもよい。
【0011】金属製のローラ部の両端に金属製のシャフ
ト部を挿入して固定してもよい。
【0012】更に、本発明の給紙ローラの製造方法の構
成は、金属製シャフト部とこのシャフト部に取り付ける
一つ又は複数の金属製ローラ部の成形工程と、シャフト
部とローラ部の外周面に無電解ニッケルメッキ処理によ
る3μ乃至23μの厚さのメッキ層を施す工程と、ロー
ラ部のメッキ層の外周面を10乃至150粒度のカーボ
ン系又はアルミナ系のサンドを利用したサンドブラスト
処理によって粗面に成形する工程と、シャフト部とロー
ラ部とのメッキ層をアニール処理によって硬化させる工
程とからなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】ローラ部が金属材料で成型され、表面がメッキ
処理されていることにより固度を維持し、摩耗や発錆を
防止しながら真円度とシャフト部に対する同芯度を維持
し、サンドブラスト処理による粗面によって摩擦抵抗が
大きくなり、回転時に粗面の摩擦抵抗で長時間一定方
向、一定速度で紙を一方向に送り出す。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。
【0015】本発明の給紙ローラ用4は、図1に示すよ
うに、金属製のシャフト部5と、このシャフト部5に取
り付けた複数の金属製ローラ部6とで構成されている。
【0016】シャフト部5とローラ部6の外周面は、無
電解ニッケルメッキ処理されて厚さ3μ乃至23μのメ
ツキ層が施されている。
【0017】更に、メッキ層の外周面は、10乃至50
粒度のカーボン系又はアルミナ系のサンドを利用したサ
ンドブラスト処理によって粗面に成形されている。
【0018】更に、シャフト部のメッキ層及び粗面に成
形されたローラ部のメッキ層の表面は、アニール処理に
より硬化されている。
【0019】シャフト部5とローラ部6は、一体に成型
してもよく、又は、別々に成形して後から組付けてもよ
い。
【0020】シャフト部5とローラ部6の材質として
は、快削鋼(SUM),ステンレス鋼(SUS),炭素
鋼(S10C乃至S45C),黄銅(BSBM),アル
ミニューム(Al)の一つが選択され、シャフト部5と
ローラ部6を同一材料で成形してもよく、任意に組み合
わせてもよい。
【0021】図2は、シャフト部5とローラ部6とを一
体に成形する場合の実施例を示す。
【0022】これは、上記の材料からなる母材7を数値
制御(NC)旋盤本体8のチャッキング部9で保持し、
母材7を回転させながら切削工具10でシャフト部5と
ローラ部6とを切削加工させるものである。
【0023】図3は、製作に係る他の実施例に係り、こ
れは、上記材料であらかじめシャフト部5と円筒状のロ
ーラ部6とを単独で成形しておき、ローラ部6をシャフ
ト部5の外周に一つ又は複数圧入して両者を固定させる
ものである。
【0024】図4は、製作に係る他の実施例に係り、こ
れは、図3の実施例と同じくシャフト部6と円筒状ロー
ラ部6とを別々に成形し、ローラ部6をシャフト5に圧
入した後にねじ11で締結させるものである。
【0025】図5は、製作に係る他の実施例に係り、こ
れは、上記材料で成型された長いローラ部6とシャフト
部5,5とを備え、ローラ部6の両端の穴6a,6aに
シャフト部5,5を挿入して固定するものである。
【0026】上記の各実施例で製作されたシャフト部5
とローラ部6の各外周面は、公知の無電解ニッケルメッ
キ処理によりメッキ厚さ3μ乃至23μのメッキ層が施
される。
【0027】上記のメッキ厚さは、表面の粗さである摩
擦抵抗と、はがれやすさである密着度を測定した結果、
メッキ厚さは、3μ以上23μ以下が好ましいことが判
明した。
【0028】シャフト部5のメッキ処理は、防錆と、印
刷機械等の相手部品の軸受との摩擦で起る摩耗を軽減さ
せるために行なうものである。
【0029】同じくローラ部6のメッキ処理は、発錆を
防止すること、表面の紙送りの摩擦抵抗、即ち、紙送り
トルクを増大させること、紙を送る際の摩擦で起る摩擦
を軽減させるために行なうものである。
【0030】上記のようにメッキ処理されたローラ部
は、図6の実施例で示すように、サンドブラスト処理が
施される。
【0031】即ち、シャフト部6は、サンドブラスト機
のチャッキング部12,12で回転自在に支持され、回
転させながらローラ部6のメッキ層外周面にノズル13
よりサンドたるブラスト粒子17が噴射される。
【0032】ノズル13は、ホース16を介してエアコ
ンプレッサ15に接続され、又、このノズル13は、サ
ンド供給パイプ14に取り付けられながら上下動する。
【0033】この為、ノズル13からのサンドは、ロー
ラ部6の外周に均一に噴射され、このサンドの粒度に応
じた小さな多数の凹部が形成され、ローラ部6のメッキ
層外周面は粗面に成形される。
【0034】上記のサンドブラスト処理による粗面の成
形は、ローラ部6が給紙用の紙と接触する時の紙送り摩
擦抵抗(紙送りトルク)を増大させるために行われるも
のである。
【0035】測定の結果、カーボン系又はアルミナ系の
ブラスト粒子は、10乃至150粒度の範囲で使用する
のが好ましいことが判明している。
【0036】上記のようなメッキ処理とサンドブラスト
処理されたローラ部6を使用することで、スムースに一
定方向及び一定速度で紙を一方向に移動できるが、更
に、シャフト部5とローラ部6とをアニール処理するの
が好ましい。
【0037】即ち、メッキ処理をサンドブラスト処理さ
れたシャフト部5とローラ部6とを200℃乃至400
℃の高温槽内に1時間乃至2時間入れてアニール処理を
行なうと、上記のメッキ層が600HV乃至1000H
Vの硬度に硬化され、耐摩耗性が向上した。
【0038】この結果、シャフト部5とローラ部6の硬
度が上がり、且つ、ローラ部6の摩擦抵抗を長時間維持
させることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0040】1)ローラ部の外周面はメッキ処理による
メッキ層が施され、このメッキ層の外周面はサンドブラ
スト処理によって粗面に成形されているから、ローラ部
が給紙用の紙と回転しながら接触したとき、両者の間の
紙送りトルクたる摩擦抵抗が増大し、確実に紙を一定方
向に送ることができる。
【0041】2)シャフト部とローラ部とは金属材料で
成形され、且つ無電化ニッケルメッキ処理が施されてい
るから、長時間硬度を保ち、摩耗したり、変形したりし
ないから一定方向に一定速度で紙を送ることができる。
【0042】3)同じくシャフト部とローラ部とは金属
材料で成型されていることから真円度や同芯度のバラッ
キを生じることなく加工し、又は組付けでき、精度の向
上を図れる。
【0043】4)メッキ層がアニール処理されていると
メッキ層が硬化し、シャフト部とローラ部の耐久性が向
上し、且つローラ部の摩擦抵抗も更に上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙ローラの斜視図である。
【図2】シャフト部及びローラ部の製作に係る数値制御
旋盤の実施例に係る正面図である。
【図3】シャフト部とローラ部の製作に係る一実施例の
斜視図である。
【図4】シャフト部とローラ部の製作に係る他の実施例
の斜視図である。
【図5】シャフト部とローラ部の製作に係る他の実施例
の斜視図である。
【図6】サンドブラスト処理を行なうサンドブラスト機
の略示正面図である。
【図7】従来の給紙ローラの斜視図である。
【符号の説明】
4 給紙ローラ 5 シャフト部 6 ローラ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製シャフト部と、このシャフト部に
    取り付けた一つ又は複数の金属製ローラ部とからなり、
    シャフト部とローラ部の外周面に無電解ニッケルメッキ
    処理による3μ乃至23μの厚さのメッキ層を施し、更
    にこのローラ部のメッキ層の外周面をサンドブラスト処
    理によって粗面に成形させたことを特徴とする給紙ロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 一つの金属材料を数値旋盤を利用して小
    径のシャフト部と大径のローラ部とを一体に削り出す請
    求項1記載の給紙ローラ。
  3. 【請求項3】 金属製のシャフト部に円筒状の金属製ロ
    ーラ部を圧入して固定している請求項1記載の給紙ロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 金属製のローラ部の両端に金属製のシャ
    フト部を挿入して固定している請求項1記載の給紙ロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 メッキ層がアニール処理により硬化され
    ている請求項1記載の給紙ローラ。
  6. 【請求項6】 金属製シャフト部とこのシャフト部に取
    り付ける一つ又は複数の金属製ローラ部の成形工程と、
    シャフト部とローラ部の外周面に無電解ニッケルメッキ
    処理による3μ乃至23μの厚さのメッキ層を施す工程
    と、ローラ部のメッキ層の外周面を10乃至150粒度
    のカーボン系又はアルミナ系のサンドを利用したサンド
    ブラスト処理によって粗面に成型する工程と、シャフト
    部とローラ部とのメッキ層をアニール処理によって硬化
    させる工程とからなることを特徴とする給紙ローラの製
    造方法。
JP8584294A 1994-03-31 1994-03-31 給紙ローラとその製造方法 Pending JPH07267396A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102085760A (zh) * 2009-10-21 2011-06-08 精工爱普生株式会社 圆筒轴、输送辊、输送单元及打印装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03281784A (ja) * 1990-03-30 1991-12-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 搬送マットロールの製造法
JPH04173365A (ja) * 1990-11-08 1992-06-22 Bridgestone Corp 印字装置等のローラー

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