JPH07267284A - 薬剤包装部材 - Google Patents

薬剤包装部材

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JPH07267284A
JPH07267284A JP6083573A JP8357394A JPH07267284A JP H07267284 A JPH07267284 A JP H07267284A JP 6083573 A JP6083573 A JP 6083573A JP 8357394 A JP8357394 A JP 8357394A JP H07267284 A JPH07267284 A JP H07267284A
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JP
Japan
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medicine
solid
drug
taken
medicines
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Application number
JP6083573A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Miyashita
直裕 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOUZOU GIJUTSU KENKYUSHO KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
SOUZOU GIJUTSU KENKYUSHO KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by SOUZOU GIJUTSU KENKYUSHO KK, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical SOUZOU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投薬時の監査に要する労力・時間を削減する
こと、患者にとって服用しやすく、看護婦にとって投薬
効率のよい薬剤包装部材を提供すること。 【構成】 薬剤を収納する複数の薬剤収納用空間14を有
し、これら薬剤収納用空間14の第1の方向(横方向)に
同じ種類の薬剤を収納し、薬剤収納用空間の第1の方向
と交差する第2の方向(縦方向)に複数種類の薬剤を収
納するように配置したものである。薬剤収納用空間の第
2の方向には、同時に服用する薬剤を区分して収納する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤の包装部材に関
し、特に、異なる種類の薬剤を一組にまとめた包装に適
する薬剤包装部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療の進歩に伴って、同時に服用
する薬剤の種類およびその数が極めて多種・多数にわた
っている。これらの薬剤は、主として錠剤・カプセル剤
(以下「固形薬剤」という)に加工されている。これら
の固形薬剤は、薬剤の種類ごとにベースフィルムシート
により包装されたもの(以下「ヒート剤」という)か、
あるいは、同時に服用する固形薬剤を一単位として包装
されたもの(以下「ワンドーズ・パッケージ」という)
により、患者に投与される。
【0003】患者へ薬剤を投与する前に、必要な固形薬
剤が処方箋通りに調剤されているか否かの確認作業(以
下「監査」という)が必ず行なわれる。このような監査
は、法律上、薬剤師が行なう必要がある。また、服用す
る固形薬剤の種類および数量は、患者の生命と密接に関
わるものであり、誤って投与することのないように薬剤
に関する知識を習得すること、および、一定の熟練が求
められる。
【0004】従来のワンドーズ・パッケージは、図6に
一例を示すように、グラシン紙よりなる包装部材31に薬
包32を形成したもので、薬包32の各空間には、同時刻に
服用する複数種類の錠剤33〜35が収納され、同時刻に服
用する固形錠剤33〜35を一単位として帯状に連続して結
合されている。さらに、各単位毎に圧着処理等によるシ
ール部36が設けられ、薬包32の単位間のシール部36に
は、服用時の切り離しを容易ならしめるためのミシン目
37が設けられている。
【0005】以上のように構成されたワンドーズ・パッ
ケージにより固形薬剤が投与される場合には、患者は、
薬剤を服用する時に薬剤包装帯から一薬包ごとにミシン
目37で切り離し、必要な複数種類・複数個の固形薬剤を
服用する。
【0006】また、ヒート剤により投与される場合に
は、服用に必要な種類の固形薬剤を包装したヒート剤か
ら、それぞれ必要な数量だけ切り離して服用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の固形薬剤の包装部材、例えば、ワンドーズ・パッケ
ージを用いた場合には、各薬包32の中に包装されている
固形薬剤33〜35の位置が不定であるので、各薬包32中に
入れられた固形薬剤の位置関係が、各薬包32ごとに異な
ってしまう。そのために、固形薬剤の種類や数量が多く
なると、監査において、各薬包32毎に必要な固形薬剤が
正確に包装されているか否かを確認する作業が困難であ
る。また、ワンドーズ・パッケージでは、複数の薬包32
が帯状に連続しており、1回に投与される薬剤包装の長
さは、通常2m以上にもなる。このように長い包装部材
は、取扱いが不便であり、また、包装さらた内容の全て
を一見して確認することが不可能なため、全ての薬包32
中の内容を1つ1つ確認する必要があり、監査のために
かなりの時間を要することになる。
【0008】このように、監査に長時間を要すること
は、薬局内における調剤作業の渋滞、患者への薬剤投与
の遅れ等、病院内における作業効率化の阻害の原因とな
っている。一方、前述したように、監査には一定の熟練
性が要求され、監査に従事する者の増員による時間の短
縮は容易ではない。
【0009】以上で説明したように、ワンドーズ・パッ
ケージを用いて固形薬剤を投与する際には、監査のため
に熟練労働者による過大な労力および時間が必要になる
という、極めて大きな問題点を有していた。とりわけ、
医学の進歩、人口の高齢化に伴い、服用する薬剤の種類
・数量がますます多種・多数にわたる傾向があり、この
問題はより深刻化する傾向がある。そこで、本発明は、
このような問題を解決し、監査に必要な労力・時間の削
減を目的として考えられたものである。
【0010】また、ワンドーズ・パッケージは、同一の
空間にすべての固形薬剤を包装しているので、例えば、
表面に傷がつきやすい固形薬剤、摩滅しやすい固形薬
剤、あるいは粘性の高い固形薬剤等である場合には、移
送中や保存中に固形薬剤同志が接触することにより、固
形薬剤が損傷したり変質するおそれがある。そこで本発
明は、異なる種類の固形薬剤同志の接触をさけることを
目的としている。
【0011】さらに、ヒート剤を用いた場合には、患者
自身が、あるいは入院患者に対しては看護婦が、必要な
種類、必要な数量の固形薬剤を各シートから切離してい
るので、服用する固形薬剤の種類・数量が多種・多数に
わたる場合には、患者が薬剤の種類・数量をあやまって
服用する可能性がある。また、看護婦とっては、服用す
る薬剤が異なる何人もの患者に対して、服用ごとに薬剤
を準備する作業が存在する。
【0012】そこで、患者にとって服用しやすく、看護
婦にとって作業効率のよい薬剤包装を実現することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの目的を解決する
ために、本発明の薬剤包装部材は、固形薬剤を収納する
複数の薬剤収納用空間を有し、これら薬剤収納用空間の
第1の方向に同じ種類の固形薬剤を収納し、薬剤収納用
空間の第1の方向と交差する第2の方向に複数種類の固
形薬剤を収納するように配置したものである。
【0014】薬剤収納用空間の第2の方向には、同時に
服用する固形薬剤を区分して収納することができる。
【0015】
【作用】この構成によって、薬剤の投与前の監査におい
て、各種類の固形薬剤ごとに所定の数量が揃っているか
否かは、薬剤包装部材を横方向に沿って調べることによ
り確認でき、同時に服用する種類の固形薬剤および数量
が揃っているか否かは、薬剤包装部材を縦方向に沿って
調べることにより確認できる。
【0016】さらに、薬剤の性質上、他の種類の薬剤と
の接触を回避する必要のある固形薬剤を個別に包装しつ
つ、同時服用に必要な固形薬剤を一単位の包装部材で区
分して包装することができる。
【0017】そして、多種・多数にわたる薬剤を一つの
包装部材にまとめて包装することができる。
【0018】
【実施例】
(第1実施例)図1の平面図に示すように、薬剤包装部
材1には、固形薬剤を収納する複数の薬剤収納用空間2
が、縦横2方向に略平行に形成されている。このように
略平行に形成された薬剤収納用空間2の横方向の第−段
目には、同一種類の固形薬剤、例えば、薬剤Aが一列に
必要な数量分収納され、また、第二段目には、薬剤Aと
は異なる種類の薬剤Bが、一列に必要な数量分収納され
ており、さらに、第三段目には、薬剤Cが一列に必要な
数量分収納されている。
【0019】そして、このように横方向の各段に収納さ
れた、薬剤A、薬剤B、薬剤Cは、縦方向について略一
列に揃うように収納されている。すなわち、横方向に隣
合う薬剤収納用空間2には、同じ種類の固形薬剤が収納
されており、縦方向に隣合う薬剤収納用空間2には、異
なる種類の固形薬剤(薬剤A、薬剤B、薬剤C)が収納
されている。
【0020】このように、薬剤包装部材1を構成するこ
とにより、監査において、所定の種類の固形薬剤が揃っ
ているか否かは、縦方向に調べることにより容易に確認
できる。また、各々の種類の固形薬剤について所定の数
量分入っているか否かは、横方向に調べることにより容
易に確認できる。とりわけ、異なる種類の固形薬剤がそ
れぞれ異なる数量づつ必要であっても、例えば、図1に
示すように、薬剤Bは薬剤Aよりも2個少なく、薬剤C
は薬剤Aよりも2個多いという関係が、一見して把握で
きるから、薬剤包装部材1に包装される固形薬剤の種
類、数量を1つ1つ数える必要がなく、容易に確認する
ことができる。したがって、監査に必要な労力・時間を
削減することが可能である。
【0021】なお、横方向については、必ずしも同じ種
類の固形薬剤を1列に収納する必要はない。すなわち、
同じ種類の固形薬剤を複数列に収納することも可能であ
る。この場合、他の種類の固形薬剤より収納すべき数量
が多い固形薬剤がある場合には、薬剤包装部材の長さを
不必要に長くすることなく、より短くコンパクトな薬剤
包装部材を実現でき、収納されている固形薬剤を一見し
て把握することが容易である。
【0022】また、縦方向について、収納する各種類の
固形薬剤が必ずしも1列に揃っている必要はない。例え
ば、第1段目(薬剤A)の収納間隔と第2段目(薬剤
B)の収納間隔を変えて収納することも可能である。こ
の場合、第1段目の薬剤Aの下に薬剤Bが存在しないこ
とになるが、横方向については同じ種類の固形薬剤が収
納されており、監査に必要な労力・時間の削減は十分可
能である。
【0023】さらに、縦方向に1列に揃っていない他の
例として、薬剤Aが1個収納されている位置に対応する
下の段に、薬剤Cが複数個収納されている場合がある。
このように収納された薬剤包装部材により、一つの包装
部材にまとめて包装しようとする固形薬剤の中に、収納
すべき数量が多い種類の固形薬剤が存在する場合には、
薬剤包装部材の長さを不必要に長くすることなく、より
短くコンパクトな薬剤包装部材を実現することが可能に
なる。
【0024】(第2実施例)図2(a)の平面図および図
2(a)におけるB−B’で切断した図2(b)の断面図に
示すように、固形薬剤の包装部材は、通常、プレス・ス
ルー・パッケージ・シート(以下「PTPシート」とい
う)と呼ばれている包装手段によるものである。このP
TPシート11は、薬剤包装用のプラスチックケース12と
アルミフィルム13により構成されている。プラスチック
ケース12には、固形薬剤を個別に収納する空間となる収
納用ポケット14が、マトリックス状に設けられており、
このプラスチックケース12は、収納用ポケット14を指で
押圧することにより凹みが生ずる程度の弾力性を有して
いる。アルミフィルム13は、収納用ポケット14を押圧し
た際に破れて収納されている固形薬剤を取出し得る程度
の厚さを有している。
【0025】このように構成されたPTPシート11の各
収納用ポケット14に、同時に服用する複数種類の固形薬
剤が縦方向に収納されている(第1列)。また、第2
列、第3列、第4列、……には、第1列と同様に、同時
に服用する複数種類の固形薬剤が収納されている。この
場合、横方向に同じ種類の固形薬剤が隣接するように配
置されている。すなわち、PTPシート11を縦方向に見
た場合、必ず同時に服用する固形薬剤が配列され、横方
向に見た場合には、必ず同じ種類の固形薬剤が配列する
ように収納されている。なお、服用の時刻について「同
時」とは、必ずしも同時刻に服用するもの限定されず、
服用の時刻に関して一定の相関関係を有している場合、
例えば、一の薬剤の服用後30分あるいは1時間後等に
服用する必要がある場合等をも含むのである。
【0026】以上のように薬剤包装部材を構成すること
により、第1の実施例の効果に加えて、一回に服用する
固形薬剤が縦方向に収納されており、一回に服用する固
形薬剤が明確となるため、監査において1回に服用する
固形薬剤の内容を容易に確認することができる。したが
って、監査に必要な労力・時間を大幅に削減し、確実か
つ効率的な監査を実現することが可能となる。
【0027】また、一回ごとに服用する固形薬剤が明確
となるので、患者は、必要な固形薬剤の種類・数量を誤
ることなく服用することが可能である。そして、薬剤が
服用順に時系列に配置された場合、患者は順次に薬剤を
服用していくだけで、服用の誤りを効果的に避けること
が可能である。また、一回に服用する分ごとにPTPシ
ート11上にミシン目15aを設け、切離しを容易にしても
よく、前述のように、服用時刻に時差のある場合には、
各時刻の服用分ごとの切離しを容易にするためにミシン
目15bを設けておくと、より確実に誤服用を避けること
ができる。
【0028】さらに、この実施例においては、収納用ポ
ケット14に固形薬剤を個別に収納しているので、例え
ば、表面の傷つき易い固形薬剤や薬剤同志が粘着しやす
い場合等、同一収納用空間に収納することができない、
あるいは好ましくない場合であっても、固形薬剤が損傷
したり変質することがなく、異なる種類の固形薬剤を同
一シートに収納することが可能になる。
【0029】一方、縦方向の収納用ポケット14の数は、
3個または5個とすることが最も効果的である。すなわ
ち、一回の服用において必要な固形薬剤の種類は、薬剤
相互の関係が人体に及ぼす影響により一般的に数種類程
度であり、その数量も数個程度である。したがって、6
個以上の固形薬剤を服用する場合には、3個包装用のP
TPシートおよび5個包装用のPTPシートを組み合わ
せることにより、例えば、6個のときには3個包装用の
PTPシートを2枚、7個のときには3個包装用PTP
シートおよび5個包装用PTPシートを各1枚を組み合
わせることにより、容易に実現可能である。そして、ど
のような組合せを用いて実施した場合であっても、PT
Pシート上に空包となる列を全く生じさせないか、ある
いは生じさせたとしても1列のみに限られるため、スペ
ースにおいて無駄のない薬剤包装部材を提供することが
可能である。また、このように縦方向を必要最低限の数
量とすることにより、PTPシートの幅を小さく保ち、
収納および携帯の利便性を得ることができる。
【0030】なお、縦方向の固形薬剤の収納に関して
は、必ずしも1列である必要はない。例えば、第1段目
において1個を収納し、第2段目には2個以上に収納す
ることも可能である。これにより、PTPシートの長さ
を短くして、よりコンパクトな薬剤収納部材を実現する
ことが可能になる。
【0031】(第3実施例)図3(a)に示すように、P
TPシート11は、図2(a)と同様で、薬剤包装用のプラ
スチックケース12とアルミフィルム13とにより構成さ
れ、固形薬剤を個別に収納する収納用ポケット14をマト
リックス状に形成している。なお、ポケット14eは、固
形薬剤を収納しない空包である。すなわち、ある時刻に
は服用するが、他の時刻には服用しない種類の薬剤等が
ある場合に、その種類に該当する収納用ポケット14には
固形薬剤を収納せず、空包14eとする。
【0032】以上のように構成することにより、時刻に
よって服用する薬剤の種類が異なる場合においても、空
包14eを設けているため、誤って余分な種類の薬剤を服
用するおそれがなくなる。
【0033】なお、空包14eについては、単に固形薬剤
を収納しない収納用ポケット14として構成することも可
能であり、また、その位置において、一切、収納用のポ
ケットを設けず、この実施例のPTPシート11の線B−
B’に沿って切断した図3(b)の断面図に示すように、
PTPシート11の底のアルミフィルム13に沿ってプラス
チックケース12をフラット16に構成することも可能であ
る。
【0034】このように構成することにより、該当する
位置について服用すべき固形薬剤が存在しないというこ
とが明確になり、したがって、患者、看護婦にとっても
安心でき、かつ、誤って余分な種類の薬剤を服用するお
それがなくなる。
【0035】(第4実施例)図4に示すように、2層の
シート23、24よりなる薬剤包装シート21の境界部25を圧
着処理することにより、マトリックス状に複数の空間22
が形成されている。このように空間22をマトリックス
状、すなわち、直交して形成することにより、固形薬剤
が見やすくなって、監査の効率が向上する。また、固形
薬剤の取り出しなどが容易になって、患者、看護婦にと
って取り扱い易い薬剤包装シートとなる。
【0036】この空間22には、例えば、小さな固形薬剤
などは1つの空間22に収納され、収納スペースの効率的
な利用が可能となり、また、1回に服用する同種の固形
薬剤の数量が明確になるので、監査および看護業務の効
率が向上する。
【0037】なお、収納された固形薬剤の内容を確認で
きるように、薬剤包装シート21の一方または双方に透明
もしくは半透明のシートを使用したり、薬剤包装シート
21の一方または双方の面に透明もしくは半透明の窓26を
設ける。
【0038】このように形成された空間22のうち、縦方
向に沿って同時に服用する複数種類の固形薬剤、例え
ば、固形薬剤27〜29を各々必要な数量分づつ空間22に収
納する。この際、同じ種類の固形薬剤を横方向に沿って
隣接するように収納する。すなわち、薬剤包装シート21
を縦方向に見た場合には、必ず同時に服用する固形薬剤
が配列され、横方向に見た場合には、必ず同じ種類の固
形薬剤が配列するように収納する。ただし、同種の固形
薬剤を必ずしも1つの空間に収納する必要はなく、例え
ば、固形薬剤の大きさ、性質などを考慮して収納すべき
である。
【0039】なお、服用の時刻について「同時」とは、
服用の時刻に関して一定の相関関係を有している場合を
含むことは、第1実施例と同様である。また、ある時刻
に服用するが、他の時刻に服用しない固形薬剤が存在す
る場合には、該当する空間22は空包22eとなることは、
第2の実施例と同様である。
【0040】以上のように薬剤包装部材を構成すること
により、第2実施例と同様に、監査に必要な労力・時間
を大幅に削減し、確実かつ効率のよい監査を実現するこ
とが可能となり、患者は、必要とする固形薬剤の種類・
数量を誤ることなく服用することが可能であり、また、
第3実施例と同様に、誤って余分な種類の薬剤を服用す
るおそれがなくなる。
【0041】さらに、シート23、24の材質を、例えばア
ルミフィルムのような可撓性シートを利用することによ
り、第2実施例と異なり、収納および携帯の利便性を得
ることができる。
【0042】なお、マトリックス状に配列する空間22の
縦横の方向については、必ずしも直交させる必要はな
く、図5(a)に示すように、ある程度角度を持たせ、横
方向の空間22に対して、縦方向の空間22が斜めに配置さ
れる構成とすることも可能である。この場合、薬剤包装
シート21の幅wを、縦横の軸を直交させた場合に比べて
短くすることが可能になり、より携帯性の優れた薬剤包
装を実現できる。また、縦方向に位置する空間22につい
て、図5(b)に示すように、縦方向の軸に対して左右に
ずらして配置することも可能であり、この場合にも、薬
剤包装シート21の幅wを短くすることが可能になり、よ
り携帯性の優れた薬剤包装部材を実現できる。
【0043】なお、縦方向に関する空間22の数は、2個
および3個とすることがもっとも効率的である。すなわ
ち、第2実施例と同様、一回に服用すべき固形薬剤の種
類は一般的に数種類程度である。したがって、4種類以
上の固形薬剤が必要な場合には、2種類包装用の薬剤包
装シートおよび3種類包装用の薬剤包装シートのいずれ
かの組合せにより、例えば、4種類であれば2種類包装
用の薬剤包装シートを2枚、5種類であれば2種類包装
用の薬剤包装シートと3種類包装用の薬剤包装シートを
各1枚を組合わせることにより、容易に実施可能であ
る。そして、どのような組合せを用いて実施した場合で
あっても、薬剤包装シート上に空包となる列を全く生じ
させずに実施できるため、スペースにおいて無駄のない
薬剤包装部材を提供することが可能である。また、この
ように縦方向を必要最低限の数量とすることにより、薬
剤包装シート21の幅を小さく保ち、収納および携帯の利
便性を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、本発明の薬剤包装部材によると、固形薬剤を投
与する前の監査に必要な労力・時間を大幅に削減し、確
実かつ効率のよい監査を実現することが可能となる。
【0045】また、一回に服用する固形薬剤が区分して
収納されており、患者は、必要とする固形薬剤を誤るこ
となく服用することが可能であり、看護婦による投薬準
備作業の削減が可能となる。
【0046】さらに、固形薬剤を個別に収納することに
より、例えば、表面に傷つきやすい固形薬剤等、同一収
納用空間に収納することができない、あるいは好ましく
ない場合であっても、異なる種類の固形薬剤を同一シー
トに収納することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤包装部材の第1実施例の構成を示
す平面図、
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す平面図(a)お
よび断面図(b)、
【図3】本発明の第3実施例の構成を示す平面図(a)お
よび断面図(b)、
【図4】本発明の第4実施例の構成を示す平面図(a)お
よび断面図(b)、
【図5】本発明の第4実施例の横方向の関係を変更した
2つの状態を示す平面図(a)、(b)、
【図6】従来の薬剤包装部材の一例の構成を示す平面図
(a)および断面図(b)である。
【符号の説明】
1 薬剤包装部材 2、22 薬剤収納用空間 11 PTPシート 12 プラスチックケース 13 アルミフィルム 14 収納用ポケット 21 薬剤包装シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を収納する複数の薬剤収納用空間を
    有し、該薬剤収納用空間の第1の方向に同じ種類の薬剤
    を収納し、前記薬剤収納用空間の第1の方向と交差する
    第2の方向に複数種類の薬剤を収納するように配置した
    ことを特徴とする薬剤包装部材。
  2. 【請求項2】 薬剤収納用空間の第2の方向に同時に服
    用する薬剤を区分して収納することを特徴とする請求項
    1に記載の薬剤包装部材。
  3. 【請求項3】 第1の方向と第2の方向は、直交してい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薬
    剤包装部材。
  4. 【請求項4】 同じ種類の複数個の薬剤を1つの薬剤収
    納用空間にまとめて収納することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の薬剤包装部材。
  5. 【請求項5】 交差部の一部に薬剤を収納しない薬剤収
    納用空間が存在することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の薬剤包装部材。
  6. 【請求項6】 交差部の一部に薬剤収納用空間を形成し
    ないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の薬剤包装部材。
JP6083573A 1994-03-31 1994-03-31 薬剤包装部材 Pending JPH07267284A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020684A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Mutual Corp 充填装置
JP2013095507A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Omori Mach Co Ltd 包装体
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