JPH07267221A - 箱体製函装置 - Google Patents

箱体製函装置

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JPH07267221A
JPH07267221A JP6062994A JP6062994A JPH07267221A JP H07267221 A JPH07267221 A JP H07267221A JP 6062994 A JP6062994 A JP 6062994A JP 6062994 A JP6062994 A JP 6062994A JP H07267221 A JPH07267221 A JP H07267221A
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Shuichi Akiyama
秀市 秋山
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秀幸 内田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】収容物を供給しやすい箱体を製函する。 【構成】ケース1' を搬送する搬出コンベア16の上部
にケース1' の移動方向と直交して互いに90度の角度
をなすエアシリンダ181,182を配設し、駆動軸1
81a,182aの端部に押さえ棒181b,182b
を取り付ける。ケース1' のフラップfの折込み線の位
置に折込みガイド183,184を配設する。昇降コン
ベア19の上部に交叉するエアシリンダ185,186
を配設し、駆動軸185a,186aの端部に押さえ棒
185b,186bを取り付ける。ケース1' のフラッ
プfの折込み線の位置に駆動軸188a,187aを突
出させるエアシリンダ187,188を設ける。エアシ
リンダ181,182の駆動で一対のフラップfを折り
曲げ、エアシリンダ185,186で他方の一対のフラ
ップfを折り曲げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直方体の収容空間を形
成する矩形筒状の箱体であって長方形の開口開口の周囲
各辺にフラップを有する箱体を製函するための箱体製函
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、梱包用の段ボール箱などのように
直方体で開口の周囲各辺にフラップを有するケースがあ
るが、このケース内に被梱包物を収容するときには、開
口が確実に開かれていることが梱包作業の効率を高める
ために必要となる。特に、梱包作業を自動化する場合に
は、被梱包物が確実に収容できることが工程の稼働率を
高めるために必要となる。
【0003】例えば、たばこの原料工場において、たば
こ原料を蔵置するために一般に木製の原料たるが使用さ
れているが、蔵置場所の省スペース、扱い易さ、コスト
の低減等を考慮して段ボールケースを用いることがあ
る。しかし、このような段ボールケースでも、たばこ原
料を箱詰めしたものは段積して長時間貯蔵するため、段
ボール箱にある程度の強度が要求される。
【0004】これに対して、例えば図12に示したよう
に、1枚の段ボールを折り曲げて形成された直方体状で
対向する開口部とその周囲にフラップfを有する箱体B
と、たばこ原料を湿気から守るための2枚の防湿紙Sお
よび箱体Bの開口を塞ぐ2枚の例えば木製のプライウッ
ドPによりたばこ原料ケース1を構成すると、たばこ原
料を蔵置するために好適なケースが得られる。
【0005】すなわち、図13に示したように、たばこ
原料Tを箱体B内に圧搾して収容し、この箱体Bの開口
部に防湿紙SとプライウッドPを配して梱包すると、箱
体Bを段ボール等で構成することができるのでケース自
体が大きな容積を占めることがなく、さらに、開口部分
にプライウッドPが配置されているのでフラップfの幅
を小さくしながらたばこ原料ケース1の強度を保持する
ことができる。なお、図13では一部破砕して図示して
ある。
【0006】このようなたばこ原料ケースにたばこ原料
を充填するときには、開口部分のフラップが邪魔になら
ないようにする必要がある。特に、箱体の内法に整合す
るスリーブを開口部分から箱体内に挿入し、このスリー
ブを介してたばこ原料を供給するとたばこ原料を確実に
充填することができるが、このようなスリーブを箱体内
に挿入するとき、開口部分のフラップがスリーブの先端
に当たらないようにする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長方形の開
口の周囲各辺にフラップを有する箱体の底部を閉じると
ともにフラップを開いた状態にし、収容物を供給しやす
い箱体を製函することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の箱体製函装置は、長方形の開口の周
囲各辺にフラップを有する箱体を製函するための箱体製
函装置であって、直方体の収容空間を形成する矩形筒状
の箱体の一方の開口を底部として、該開口内に1枚の板
体を収容し、該箱体の底部を閉じる組立手段と、前記底
部が閉じられた箱体を保持する箱体保持手段と、上記箱
体保持手段で保持された箱体の前記開口の近傍となる位
置に配設されるとともに駆動軸が該箱体の前記フラップ
の面と交叉する向きに配設されたプランジャと、前記箱
体保持手段で保持された箱体の上記フラップの折込み線
の位置になるように配設された折込みガイドと、を備
え、前記箱体保持手段で前記箱体を保持した状態で前記
プランジャを駆動して該プランジャの駆動軸によって前
記折込みガイドを支点として前記フラップを外側に折り
曲げるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の箱体製函装置において、組立手段は長
方形の開口の周囲各辺にフラップを有する箱体の底部を
閉じて箱体を組み立て、箱体保持手段は、底部が閉じら
れた箱体を保持する。プランジャは箱体保持手段で保持
された箱体の開口の近傍となる位置に配設されるととも
に駆動軸がフラップの面と交叉する向きに配設されてい
る。また、折込みガイドは、箱体保持手段で保持された
箱体のフラップの折込み線の位置になるように配設され
ている。そして、箱体保持手段で箱体を保持した状態で
プランジャが駆動され、プランジャの駆動軸がフラップ
を押し、フラップは折込みガイドを支点として外側に折
り曲げられる。
【0010】
【実施例】図11は本発明実施例の箱体製函装置を用い
たばこ原料の梱包工程を示す図である。この工程は、製
函部、原料供給部、封函部、第1バンド掛部、反転部、
第2バンド掛部、中敷板供給部および段積部からなり、
前記図12について説明したたばこ原料ケースを用いて
たばこ原料である除骨葉を梱包して段積みを行う。ま
た、実施例の箱体製函装置は製函部に用いられている。
なお、この実施例における段ボール枠Bの寸法は、例え
ば次表1および図14に示したようになっている。
【0011】
【表1】
【0012】先ず、製函部において、段ボール枠Bは折
り畳まれた状態で後述説明する製函機に供給され、防湿
紙SとプライウッドPはそれぞれパレット上に積載され
て製函機に供給され、この製函機により、段ボール枠B
の底部にプライウッドPと防湿紙Sを挿入して底部の4
枚のフラップを閉じてケース1' を製函し、製函したケ
ース1' をコンベアで原料供給部に搬送する。
【0013】次に、原料供給部において除骨葉を圧搾し
てケース1' 内に詰め込み、除骨葉が詰め込まれたケー
ス1' を封函部に搬送する。封函部では、原料供給部か
ら搬送されてきたケース1' の除骨葉に対して予備圧搾
を行い、防湿紙SとプライウッドPを除骨葉の上に収容
し、天部のフラップを閉じて封函を完了する。
【0014】次に、封函したケース1をコンベアで搬送
し、第1バンド掛部で縦方向(ケース1の長手方向)に
バンド掛して反転部に搬送し、反転部でケース1の天部
と底部のプライウッドPがそれぞれ側部となるようにケ
ース1を90°反転し、第2バンド掛部により横方向に
バンド掛けし、図13のように梱包を終了する。
【0015】図11において、第2バンド掛部で梱包し
たケース1はコンベアで中敷板供給部に搬送し、中敷板
供給部では、後述説明する中敷板供給機により、第2の
板体である中敷板P' をケース1上に載置し、ケース1
をコンベアで段積部に供給する。そして、段積部におい
て、ケース1の間に中敷板P' を挟んだ状態で3つのケ
ース1をパレット上に3段に段積みし、段積みしたケー
ス1はパレットとともに次の工程に搬送する。
【0016】(製函機)図2は製函部に設置された製函
機の平面図、図3はその正面図であり、この製函機は、
段ボール枠を矩形筒状に拡げて供給する段ボール枠供給
装置11、拡げられた段ボール枠を矩形筒状を保って天
部と底部が上下位置になるように反転する段ボール枠反
転供給装置12、底部のプライウッドと防湿紙を供給す
るプライウッド防湿紙供給装置13、段ボール枠の底部
のフラップを折り曲げる組立装置14を備えている。
【0017】また、矩形筒状にして供給された段ボール
枠を組立装置14まで移動させる開閉コンベア15、底
部を組み立てられた段ボール枠を送る送りコンベア1
6、段ボール枠の底部を保持する保持装置17、天部の
フラップを外側に折り曲げる予備折曲げ装置18および
製函機1から次工程に段ボール枠を搬出する昇降コンベ
ア19を備えている。なお、組立装置14は、底部のプ
ライウッドを段ボール枠内に収納するプライウッド上昇
台142と、底部の長フラップの両端近傍に対して糊を
塗布する糊付け装置を備えている。
【0018】図4は段ボール枠供給装置11の側面図
(図3に示したX−X矢視図)であり、この段ボール枠
供給装置11は、基台111上にガイドレール112,
113が立設されており、内側のガイドレール112に
は棚状の吸盤装置114が昇降自在に保持され、外側の
ガイドレール113には吸盤装置114と略同重量の錘
板115が昇降自在に保持されている。
【0019】ガイドレール112,113の上端にはモ
ータ116が配設されており、このモータ116の駆動
軸に取り付けられたプーリ116aには、吸盤装置11
4と錘板115がそれぞれ端部に連結されたワイヤー1
17が掛けられている。そして、モータ116の正逆回
転により、吸盤装置114は昇降動作を行う。
【0020】また、吸盤装置114の下方には段ボール
枠挿入プッシャー118と位置規制ガイド119が配設
されており、この段ボール枠挿入プッシャー118によ
り折り畳まれた状態の多数の段ボール枠Bが位置規制ガ
イド119内に供給される。これによって、供給された
段ボール枠Bは吸盤装置114の下方の所定位置に整列
される。
【0021】吸盤装置114の底面には図示しない吸引
装置によって吸引力を与えられる吸盤114aが四隅に
配設されており、この吸盤114aは、吸盤装置114
の下方に供給された段ボール枠Bの一側面を吸引して保
持し、吸盤装置114の上昇により段ボール枠Bが持ち
上げられる。このとき、図4に二点鎖線で示したように
段ボール枠Bは自重により矩形に拡がり、この状態で上
昇されて所定の高さで停止される。
【0022】図2および図3に示したように、段ボール
枠反転供給装置12は、移動基台121がレール122
上に摺動自在に配設され、移動基台121がエアシリン
ダ123の駆動によって図3の矢印Aのように段ボール
枠供給装置11と組立装置14との間で往復移動される
ように構成されている。
【0023】移動基台121上には、軸Oを回動軸とし
て回動される回動アーム124と軸O' を回動軸とした
エアシリンダ125とが軸支され、エアシリンダ125
の駆動軸の端部が回動アーム124の中程に回動自在に
連結されている。そして、エアシリンダ125の駆動に
より、回動アーム124は図8の矢印Bで示したように
角度90度の範囲で回動される。
【0024】回動アーム124の回動端側には段ボール
枠保持機構126が配設されている。図5は段ボール枠
保持機構126の斜視図であり、この段ボール枠保持機
構126は固定板126aによって回動アーム124に
固定されている。固定板126aにはスライド軸126
bによって左右一対の移動板126cが摺動自在に保持
されており、この移動板126cはエアシリンダ126
dの駆動によって固定板126aに対して図3の矢印C
のように回動アーム124と直交する方向に往復移動さ
れる。
【0025】なお、固定板126aには移動板126c
と平行な一対のガイド126eが取付けられており、後
述説明するようにこのガイド板126eは段ボール枠を
保持するときにフラップの端部に当接され、段ボール枠
の保持位置が一定になるようにする。
【0026】一対の移動板126cの上下端部の4箇所
には、エアシリンダ126f−1と弾性部材等のダンパ
126f−2からなる固定装置126fがそれぞれ取付
けられており、各固定装置126fにおいて、ダンパ1
26f−2はエアシリンダ126f−1の駆動により図
3の矢印Dのように往復移動される。
【0027】図6は段ボール枠反転供給部12の動作説
明図であり、段ボール枠反転供給部12は、段ボール枠
供給装置11において段ボール枠Bが矩形に拡げられた
状態で上昇端に停止されると、移動基台121を段ボー
ル枠供給装置11側に移動させてガイド126eを段ボ
ール枠Bのフラップfの端部に当接させて停止し、一対
の移動板126cおよび固定装置126fを同時に前進
させて段ボール枠Bの開口内部に挿入する。
【0028】そして、図6(A) に示したように各固定装
置126fのエアシリンダ126f−1を駆動してダン
パ126f−2を段ボール枠Bの内側で対向する上下側
面の内面に対して圧接させ、上下のダンパ126f−2
の適度な押圧力と摩擦力とによって段ボール枠Bを矩形
筒状に開いた状態で保持する。
【0029】次に、段ボール枠Bを保持した状態で、移
動基台121を開閉コンベア15側に移動し、図6(B)
に示したように、エアシリンダ125を駆動して回動ア
ーム124、段ボール枠保持機構126および段ボール
枠Bを90度回転させ、段ボール枠Bを開閉コンベア1
5の間に供給する。
【0030】開閉コンベア15は、図2に示したように
シリンダ15aの駆動により一対のコンベアベルト15
bの段ボール枠反転供給装置12側の間隔を開閉できる
ようになっており、このコンベアベルト15bを開状態
のとき、この開閉コンベア15の間に段ボール枠Bが供
給される。そして、図2に二点鎖線で示したように、シ
リンダ15aを駆動してコンベアベルト15bを閉状態
にしてこのコンベアベルト15bで段ボール枠を挟んで
保持する。
【0031】このように開閉コンベア15で段ボール枠
Bが保持されると、図6(B) の状態から、固定装置12
6fのダンパ126f−2を段ボール枠Bから離間さ
せ、エアシリンダ126dの駆動によって移動板126
cおよび固定装置126fをガイド126eより下にな
るまで後退させる。そして、この状態で、開閉コンベア
15が段ボール枠Bを組立部14まで搬送すると、エア
シリンダ125を駆動して回動アーム124および段ボ
ール枠保持機構126を90度逆回転させて初期位置で
停止する。
【0032】図2において、20はプライウッドをパレ
ットに積載して供給するプライウッド供給コンベア、3
0はプライウッド供給コンベア20から供給されるプラ
イウッドをパレットごと取り込んで昇降するプライウッ
ド昇降コンベアである。また、40はパレットに積載さ
れた防湿紙が供給される防湿紙供給コンベアであり、プ
ライウッド防湿紙供給装置13は、この防湿紙供給コン
ベア40からプライウッド昇降コンベア30の上を通っ
て組立装置14に到る2本のガイドレール13' 上に摺
動自在に配設されている。
【0033】そして、プライウッド防湿紙供給装置13
は、防湿紙供給コンベア40上の防湿紙を吸盤等により
吸引・保持してプライウッド昇降コンベア30に向か
い、プライウッド昇降コンベア30上のプライウッドを
一枚保持して、プライウッドとその上に載置された防湿
紙とを組立装置14のプライウッド受け台141および
プライウッド上昇台142の上に載置する。
【0034】図7は組立装置14の一部破砕斜視図であ
り、プライウッド受け台141の前記段ボール枠反転供
給装置12側にはフラップを内側に折り曲げるための一
対のフラップ折込み装置143が配設され、プライウッ
ド受け台141の周囲の他の3箇所には段ボール枠のフ
ラップを外側に僅かに開けるフラップ保持装置144が
配設されている。なお、フラップ折込み装置143およ
び3つのフラップ保持装置144の対向する間隔は、プ
ライウッドが通過できる間隔に設定されている。
【0035】フラップ折込み装置143は、垂直に立設
されたエアシリンダ143aの駆動軸上端に基台143
bを備え、この基台143bにはモータ143cの駆動
によって下方から上方にかけて内側に向かって略180
度正逆回動されるフラップ支持板143dが一対配設さ
れるとともに、エアシリンダ143eの駆動によって下
方から水平位置にかけて内側に向かって略90度正逆回
動されるフラップ折込みアーム143fが一対配設され
ている。
【0036】また、フラップ保持装置144は、垂直に
立設されたエアシリンダ144aの駆動軸上端に基台1
44bを備え、この基台144bには、フラップ折込み
装置143と同様に、モータ144cの駆動によって下
方から上方にかけて内側に略180度正逆回動されるフ
ラップ支持板144dが配設されている。なお、フラッ
プ折込み装置143と対向する位置のフラップ保持装置
144はフラップ支持板144dを一対備えている。
【0037】図2および図3に示したように、組立装置
14の後段の保持装置17は搬出コンベア16の底部に
配設されており、エアシリンダ171の駆動により、先
端が円弧面とされた移動ガイド172が往復移動を行
う。また、この移動ガイド172の両脇には先端が組立
装置14側下方に向けて拡げられた弓状の折込みガイド
173が配設され、さらに、この折込みガイド173に
連続して摺動ガイド174が並設されている。なお、摺
動ガイド174の上面の高さは移動ガイド172の上面
の高さに揃えられている。
【0038】図8は組立装置14の動作説明図、図9は
組立装置14と移動ガイド172の動作説明図であり、
プライウッド受け台141およびプライウッド上昇台1
42上にプライウッドと防湿紙が供給され、段ボール枠
Bが組立装置14の上部に供給されると、図8(A) に示
したように、フラップ折込み装置143およびフラップ
保持装置144のフラップ支持板143d,144dが
図の矢印のように内側に略180度回動され、フラップ
fが僅かに外側に拡げられる。これによって、段ボール
枠B内へのプライウッドの収納が容易になる。
【0039】次に、図8(B) に示したように、プライウ
ッド上昇台142が上昇されて段ボール枠Bの底部にプ
ライウッドPと防湿紙Sが収容され、フラップ支持板1
43d,144dが逆回動して元の位置に戻る。そし
て、フラップ折込み装置143のエアシリンダ143e
の駆動によってフラップ折込みアーム143fが図の矢
印のように内側に略90度回動され、片側のフラップf
が折り込まれる。
【0040】この状態で、保持装置17のエアシリンダ
171の駆動によって移動ガイド172が図3に二点鎖
線で示したように前進され、図9(A) に示したように、
移動ガイド172の上面でフラップ折込み装置143と
反対側のフラップfが折り込まれる。
【0041】ここで、移動ガイド172はフラップを折
り込んだ時点で一端停止され、この状態でプライウッド
上昇台142が下降される。これによって、プライウッ
ドP(および防湿紙S)は対向する2枚のフラップfに
よって支えられ、段ボール枠Bの底部に収容された状態
となる。
【0042】プライウッド上昇台142の下降が完了す
ると、図9(B) に示したように、移動ガイド172が2
つのフラップ折込みアーム143fの間まで前進され、
フラップ折込みアーム143fが逆回動して元の位置に
戻る。これによって、段ボール枠Bは対向する2枚のフ
ラップfが折り込まれた状態で底部を移動ガイド172
によって支えられる。そして、段ボール枠Bは開閉コン
ベア15の駆動と移動ガイド172の後退によって搬出
コンベア16に移送される。
【0043】段ボール枠Bが移動ガイド172に支えら
れて搬出コンベア16に移動すると、搬出コンベア16
は段ボール枠Bをコンベアベルトで挟んだ状態で移動さ
せる。そして、この間に保持装置17の折込みガイド1
73によって側部の2枚のフラップが折り込まれて製函
が完了してケース1' となる。そして、ケース1' は摺
動ガイド174上を摺動しながら予備折り曲げ装置1
8,19に送られる。
【0044】図1は予備折り曲げ装置18の要部を示す
斜視図である。なお、同図はケース1' が予備折り曲げ
装置18の前段と後段とに供給された状態を同時に示し
てあるが、実際の工程では前段および後段への供給タイ
ミングには時間差が設けられている。
【0045】予備折り曲げ装置18は搬出コンベア16
と昇降コンベア19の上部に配設されており、搬出コン
ベア16の上部には、搬出コンベア16におけるケース
1'の移動方向と直交して互いに90度の角度をなすエ
アシリンダ181,182がプランジャとして配設され
ている。
【0046】各エアシリンダ181,182の下方45
度に向けた駆動軸181a,182aの端部には、断面
形状が直角二等辺三角形で長さがケース1' の移動方向
と平行な辺の長さより短い角柱の押さえ棒181b,1
82bがケース1' の進行方向と平行に取り付けられて
いる。
【0047】さらに、両側の搬出コンベア16の真上に
は押さえ棒181b,182bとそれぞれ平行な棒状の
折込みガイド183,184が配設されており、この折
込みガイド183,184の間隙は搬出コンベア16の
コンベアベルトの間隔(ケース1' の幅)より僅かに広
く設定され、折込みガイド183,184の高さはケー
ス1' のフラップfの付け根(折り曲げ線)の高さに設
定されている。
【0048】また、昇降コンベア19の上部には、搬出
コンベア16におけるケース1' の移動方向と鉛直方向
とを含む面に平行で互いに90度の角度で交叉するエア
シリンダ185,186をプランジャとして備えてい
る。
【0049】各エアシリンダ185,186の下方45
度に向けた駆動軸185a,186aの端部には、断面
形状が直角二等辺三角形で長さがケース1' の移動方向
と直角な辺の長さより短い角柱の押さえ棒185b,1
86bがケース1' の進行方向と直角に取り付けられて
いる。
【0050】また、昇降コンベア19の始端上方の両側
部には、同軸で対向する2つのエアシリンダ187がケ
ース1' の進行方向と直交するように配設され、さら
に、昇降コンベア19の終端上方の両側部には、同軸で
対向する2つのエアシリンダ188と同軸で対向する2
つのエアシリンダ189がそれぞれケース1' の進行方
向と直交するように上下2段に配設されている。
【0051】始端側のエアシリンダ187の駆動軸18
7aと終端側の上段のエアシリンダ188の駆動軸18
8aとの間隔はケース1' の進行方向の幅より僅かに広
く設定され、駆動軸187a,188aの高さはケース
1' のフラップfの付け根の高さに設定されている。
【0052】以上の構成により、前段の押さえ棒181
b,182bおよび後段の押さえ棒185b,186b
は、ケース1' が供給されるまではケース1' の天部の
フラップfの先端より高い位置を初期位置として待機さ
れ、先ず前段にケース1' が供給されると、図示のよう
に折込みガイド183,184がケース1' のフラップ
fの折り曲げ線の外側近傍に位置するとともに、押さえ
棒181b,182bがフラップfより内側になる。
【0053】そして、エアシリンダ182,182が駆
動され、図の二点鎖線で示したように押さえ棒181
b,182bが天部の左右のフラップfを折込みガイド
183,184を支点として折り曲げ、押さえ棒181
b,182bは初期位置に戻る。これによって、ケース
1' の天部の左右のフラップfが外側に折り癖を付けら
れた状態となる。
【0054】また、左右のフラップfが折り癖を付けら
れると、搬出コンベア16と昇降コンベア19の駆動に
よってケース1' が昇降コンベア19上に供給され、昇
降コンベア19の終端側のエアシリンダ188,189
の駆動軸188a,189aが前進され、ケース1' の
前面が駆動軸188a,189aに当接する所定位置で
停止され、始端側のエアシリンダ187が駆動されて駆
動軸187aが前進される。なお、押さえ棒185b,
186bはフラップfより内側になる。
【0055】そして、エアシリンダ185,186が駆
動され、図の二点鎖線で示したように押さえ棒185
b,186bが天部の前後のフラップfを駆動軸18
7,188を支点としてそれぞれ折り曲げ、押さえ棒1
85b,186bは初期位置に戻る。これによって、ケ
ース1' の天部の前後のフラップfが外側に折り癖を付
けられた状態となる。
【0056】このようにして、ケース1' の天部の4つ
のフラップfに外側に折り癖が付けられると、エアシリ
ンダ187,188,189の各駆動軸187a,18
8a,189aが後退され、昇降コンベア19が下降
し、昇降コンベア19の駆動によってケース1' が次工
程に搬出される。
【0057】以上のように、製函機では、底部が組み立
てられて底に防湿紙とプライウッドが敷かれ、さらに天
部の4つのフラップに外側に折り癖が付けられて、天部
が開口された矩形のケース1' が製函される。
【0058】(除骨葉梱包機)図10は製函部の次工程
の原料供給部に設置された除骨葉梱包機を示す図であ
り、図10 (A)は正面図、図10 (B)は側面図である。
この除骨葉梱包機は、縦長のフレーム21、製函機で製
函されたケース1' の搬入と搬出を行うコンベア22、
コンベア22上のケース1' を停止させるストッパ2
3、ケース1' に除骨葉を供給する移動ホッパ24、移
動ホッパ24に除骨葉を供給する固定ホッパ25、ケー
ス1' に供給した除骨葉を圧搾する圧搾機26を備えて
いる。
【0059】移動ホッパ24および固定ホッパ25の下
部は断面が矩形の筒状になっており、固定ホッパ25は
フレーム21に固定されてその下部が移動ホッパ24の
上部に嵌挿され、移動ホッパ24はフレーム21に取り
付けられた昇降機24aによって側面を保持され、固定
ホッパ25に対して昇降自在になっている。また、移動
ホッパ24の下部のスリーブ24bは断面が矩形の筒状
でケース1' の開口の内法に整合する形状となってい
る。
【0060】圧搾機26は、フレーム21の上部に形成
されたガイドタワー26a、ガイドタワー26aに取り
付けられた圧搾シリンダ26b、および、この圧搾シリ
ンダ26bの下端に取り付けられたピストン26cで構
成されており、ピストン26cは固定ホッパ25の上部
に収容され、圧搾シリンダ26bが固定ホッパ25およ
び移動ホッパ24内を貫通することにより、ピストン2
6cが移動ホッパ24のスリーブ24bの下部まで下降
される。
【0061】以上の構成により、除骨葉梱包機は、スリ
ーブ24bの下端がケース1' のフラップの上端より上
になるように移動ホッパ24を上昇させて待機してお
り、製函機1で製函されたケース1' がコンベア22の
始端に供給されるとコンベア22を駆動してケース1'
を取り込み、ストッパ23で所定位置に規制してコンベ
ア22を停止させる。
【0062】次に、昇降機24aを駆動して移動ホッパ
24を下降させ、スリーブ24bをケース1' 内に嵌挿
し、スリーブ24bの下端がケース1' 内のプライウッ
ドおよび防湿紙に到達する直前の所定位置で停止させ
る。そして、固定ホッパ25の上部から除骨葉を落下・
供給し、移動ホッパ24内に除骨葉を供給する。
【0063】除骨葉の供給が完了すると、圧搾シリンダ
26bを駆動してピストン26cをケース1' の上部フ
ラップの折り曲げ線より僅かに低い高さまで下降させ、
このピストン26cで移動ホッパ24内の除骨葉をスリ
ーブ24b内に圧搾する。そして、昇降機24aを駆動
して移動ホッパ24を上昇させ、スリーブ24bの下端
を待機位置まで上昇させる。これによって、ケース1'
内には圧搾された除骨葉が供給され、コンベア22の駆
動により次工程に搬出される。
【0064】このように、除骨葉梱包機において、ケー
ス1' 内に除骨葉を供給するときにスリーブ24bがケ
ース1' 内に嵌挿されるが、このケース1' の天部の4
つのフラップは前記製函機において外側に折り癖が付け
られているので、スリーブ24bをケース1' 内に容易
に嵌挿させることができ、除骨葉の充填を確実に行うこ
とができる。
【0065】なお、上記の実施例では段ボール枠の開口
部分を板体で封じるようなケースについて説明したが、
通常の段ボール箱であってもよい。また、箱体はたばこ
原料ケースに限定されるものでないことはいうまでもな
い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の箱体製函装
置によれば、長方形の開口の周囲各辺にフラップを有す
る箱体の底部を組立手段によって閉じ、この底部が閉じ
られた箱体を箱体保持手段で保持するとともに、フラッ
プの折込み線の位置になるように配設した折込みガイド
を支点とし、箱体の開口の近傍となる位置に配設したプ
ランジャの駆動軸でフラップの面を押してフラップを外
側に折り曲げるようにしたので、収容物を供給しやすい
箱体を製函することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における予備折り曲げ装置の要
部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例における製函機の平面図であ
る。
【図3】本発明の実施例における製函機の正面図であ
る。
【図4】本発明の実施例における段ボール枠供給装置の
側面図である。
【図5】本発明の実施例における段ボール枠保持機構の
斜視図である。
【図6】本発明の実施例における段ボール枠反転供給部
の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例における組立装置一部破砕斜視
図である。
【図8】本発明の実施例における組立装置の動作説明図
である。
【図9】本発明の実施例における組立装置と移動ガイド
の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例における除骨葉梱包機を示す
図である。
【図11】本発明の実施例におけるたばこ原料工場の工
程を示す図である。
【図12】本発明の実施例におけるたばこ原料貯蔵ケー
スを示す分解斜視図である。
【図13】本発明の実施例におけるたばこ原料貯蔵ケー
スによる梱包状態を示す一部破砕斜視図である。
【図14】本発明の実施例のたばこ原料貯蔵ケースの寸
法を説明する図である。
【符号の説明】
18…予備折り曲げ装置、181,182,185,1
86…エアシリンダ、181a,182a,185a,
186a…駆動軸、181b,182b,185b,1
86b…押さえ棒、183,184…折込みガイド、1
83,184、187,188…エアシリンダ、187
a,188a…駆動軸、f…フラップ、B…段ボール
枠。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の開口の周囲各辺にフラップを有
    する箱体を製函するための箱体製函装置であって、 直方体の収容空間を形成する矩形筒状の箱体の一方の開
    口を底部として、該開口内に1枚の板体を収容し、該箱
    体の底部を閉じる組立手段と、 前記底部が閉じられた箱体を保持する箱体保持手段と、 上記箱体保持手段で保持された箱体の前記開口の近傍と
    なる位置に配設されるとともに駆動軸が該箱体の前記フ
    ラップの面と交叉する向きに配設されたプランジャと、 前記箱体保持手段で保持された箱体の上記フラップの折
    込み線の位置になるように配設された折込みガイドと、
    を備え、 前記箱体保持手段で前記箱体を保持した状態で前記プラ
    ンジャを駆動して該プランジャの駆動軸によって前記折
    込みガイドを支点として前記フラップを外側に折り曲げ
    るようにしたことを特徴とする箱体製函装置。
  2. 【請求項2】 前記組立手段が、前記板体を載置した板
    体上昇台を前記箱体の底部開口の下方より上昇して該箱
    体内に該板体を収納するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の箱体製函装置。
  3. 【請求項3】 前記プランジャは、前記箱体の前記開口
    における対向するフラップに対して一対づつ配設されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の箱
    体製函装置。
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