JPH0726696Y2 - 外壁の浮き診断装置 - Google Patents

外壁の浮き診断装置

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JPH0726696Y2
JPH0726696Y2 JP1990028383U JP2838390U JPH0726696Y2 JP H0726696 Y2 JPH0726696 Y2 JP H0726696Y2 JP 1990028383 U JP1990028383 U JP 1990028383U JP 2838390 U JP2838390 U JP 2838390U JP H0726696 Y2 JPH0726696 Y2 JP H0726696Y2
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JP
Japan
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wall
main body
diagnostic device
projecting beam
floating
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JP1990028383U
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JPH03119758U (ja
Inventor
教進 中島
Original Assignee
有限会社ニッケンレジテック
タケダユープレックス株式会社
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本案は、大掛かりな設備(足場架設、ゴンドラの設置)
を必要とせず、一般的に確実といわれているテストハン
マーでの打検調査が危険を伴う高所作業を必要としない
でできる外壁診断装置に係るものである。
[従来の技術] 従来、この種のものにあっては、下記のようなものにな
っている。
1.足場架設、ゴンドラによる打検調査 外壁調査において一般的で確実な調査方法で、調査対象
に足場を架設し、調査員がテストハンマーで壁を叩き、
打音により浮きを判別する。
また、ゴンドラによる調査の場合においては、設置され
たゴンドラに調査員が乗り込み同じ要領で調査するが、
いずれも大掛かりな足場、ゴンドラを必要とし、かつ、
高所作業のために常に危険が伴う。
2.赤外線感知装置による調査 壁体が下地に密着した状態の温度と浮き部分にある空隙
との微妙な温度差を感知(サーモグラフィとして主に医
療用で使用)、コンピュータで画像処理をする方法があ
るが、調査対象になる建築物の断熱の漏れ、電気配線か
ら出される熱、太陽熱の反射なども感知してしまうなど
の誤作動を起こしやすい。
また、四季の温度差による調整も非常に難しい。
3.外壁調査ロボットによる調査 壁に吊下げた調査ロボットが研究用としてあるが、複雑
な電算機による解析が必要になり、実用性に乏しくかつ
高価である。(壁をピストン状のもので連続的に打撃、
またはバイブレーター状のもので振動させ発生した周波
数を電算機によって解析する。) [考案が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題
点を有していた。
上記の方法は、大掛かりな足場架設及び高価な機材を必
要とすると共に、高所作業に伴う危険があった。
本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、次のよう
な事のできるものを提供しようとするものである。
本案は、大掛かりな足場架設及び高価な機材を必要とせ
ずに簡易に外壁の浮きを診断できるために、調査にかか
る日数、費用が軽減でき、また、高所作業に伴う危険か
らも回避できる。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のものは下記のよう
になるものである。
すなわち本願のものは、調査対象ビルの屋上5の笠木5A
に対して固定移動自在に構成された突梁2と、この突梁
2に対して昇降自在に吊下げられた診断装置本体3と、
この診断装置本体3の真下位置の地上に位置するウエイ
トボックス4とから構成され、突梁2、診断装置本体
3、ウエイトボックス4は振れ止めガイドワイヤーで連
結され、診断装置本体3には擦過音を発生させるワイパ
ー機構を採用したテストハンマーと擦過音を集音するマ
イクが設けられていると共に、壁の擦過音を地上でひろ
い、調査対象ビルの外装モルタル、タイルなどの壁材の
浮きを判別するよう構成された外壁の浮き診断装置であ
る。
この場合、壁面に突起物などがある場合は、ソレノイド
機構を作動しテストハンマーを診断装置本体内に収納し
移動するよう構成することもできる。
[作用] 本考案のものは下記のように作用する。
第1図において、ビルの屋上の笠木に油圧ジャッキー2E
を作用させて突梁を固定させる。
電動ウインチを作動させて、吊下げワイヤー2Gにより診
断装置本体3を昇降させながら、診断装置本体内に設け
られたワイパーモーターの腕部に取付けたテストハンマ
ーを調査対象の壁面に擦りつけ、発生する擦過音をマイ
クにより地上の増幅装置に誘導しヘッドホンで検音す
る。
この際、診断装置本体自体がより壁に接するように振れ
止めガイドワイヤーを巻き取るドラムを搭載したウェイ
トボックスで固定、壁に押え付けるようにすると、風な
どに煽られにくく確実に情報が得られる。
また、壁面に突起物などがある場合は、ソレノイド機構
を作動しテストハンマーを装置内に収納し移動する。
この方法により調査員が足場、ゴンドラで直接壁を叩
き、打音を判明する方法と同じ効果が地上にて得られ
る。
また、ガイドワイヤーに回転距離計測センサー3E1を取
付け、地上の操作盤にデジタルまたはアナログで表示す
れば、計測開始地点から降下した位置がわかり、浮き個
所の図示化ができる。
[考案の実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
1は本案の外壁の浮き診断装置で、調査対象ビル5の屋
上の笠木5Aに対して固定移動自在に構成された突梁2
と、この突梁2に対して昇降自在に吊下げられた診断装
置本体3と、この診断装置本体3の真下位置の地上に位
置するウエイトボックス4とから構成されている。
そこで、突梁2は笠木5Aに対して、上方から遊嵌する逆
U字状の左右枠2Aと、これらを連結する適数本の水平連
結杆2Bとから構成された突梁体2Cの外方側下端には押板
2Dが張設され、また、突梁体2Cの内方側下端には押板2D
方向に作用する油圧ジャッキー2Eが配設され、突梁体2C
の内方上方には電動ウインチ2Fが設けられ、この電動ウ
インチ2Fに巻付けられた吊下げワイヤー2Gは突梁体2Cの
外方上方に設けた滑車2Hを介して下方に垂下されてい
る。
診断装置本体3は上下左右の枠板3A,3Bを正面方形に連
結した枠部3Cと、この枠部3Cの外方面に着脱自在に構成
されたカバー3Dとからなり、枠部3Cの上の枠板3Aにおけ
る上面中央には、吊下げワイヤー2Gの下端が連結されて
いる。
また、枠部3Cの左右の枠板3Bの内側上下部分には調査対
象ビルの壁面5Bに接触転動する車輪3Eが設けられてい
る。
3E1は車輪に連設された回転型距離センサーである。
3Fは枠部3Cの左右の枠板3Bにおける上中下の位置に回転
自在に取付けられた滑車である。
6は枠部3Cの内側下方に張設された幕板3C1を利用して
取付けられたテストハンマーで、自動車用に使用される
公知のワイパーモーター6Aの腕部6Bに取付けられ、調査
対象の壁面5Bに擦りつけた状態で左右に揺動するよう構
成されている。
この結果、擦過音が発生することになる。
6Cは先端の金属球である。
6Dは枠部3Cの幕板3C1に取付けたプル型のソレノイドス
イッチで、このプル型のソレノイドスイッチの先端には
連杆6Eが連結され、連杆の先端は幕板3C1に設けた縦支
点6Fを中心に前後方向に揺動する横揺動杆6Gに連結さ
れ、横揺動杆の先端は遊嵌状態でワイパーモーター6Aの
腕部6Bに連結されている。
一方、カバー3Dの内面中央部には擦過音を集音するマイ
ク3Gが取付けられている。
図中、3E11は回転型距離センサー3E1に連結されたコー
ド、3G1はマイク3Gに連結されたコード、6A1はワイパー
モーター6Aに連結されたコード、6D1はプル型のソレノ
イドスイッチ6Dに連結されたコードである。
これら各コードは1本のコード9にまとめられ、地上に
位置する操作盤9Aに連結されている。
ウエイトボックス4は適当容量の箱状に構成され、下面
には移動用の車輪4Aが設けられていると共に、上面には
左右の巻取りドラム4B,4Cが配設されている。
そこで、押板2Dの下面から垂下された左右の振れ止めガ
イドワイヤー7,8は診断装置本体3における滑車3Fを介
して左右の巻取りドラム4B,4Cに巻き付けられている。
10は公知の電源と操作盤9Aとを連結するコードである。
11は公知の電源と電動ウインチ2Fを連結するコードであ
る。
[考案の効果] 本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
調査対象ビルの壁面に対して診断装置本体をセットし
て、地上の調査員(オペレーター)により毎分10m程度
の速度で降下させながら、自動反復装置付きのモーター
(自動車のワイパーモーター)で壁面を軽く擦りつける
ことで打音を確実に把握することができる。
調査結果の図示化は建物の図面を1m程度の桝目に区切
り、操作盤上の移動距離計を目安にするとより確実であ
る。特に、ワイパー機構を採用することで機械構造上、
簡単な構造にできる利点とワイパー式に擦り付けること
により綿状に検査ができ、短時間で診断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は使用状態の斜視図、 第2図は同上の縦断面図、 第3図、第4図は突梁部分の斜視図、 第5図は診断装置本体の分解し1部を切り欠いた斜視
図、 第6図はテストハンマーの通常における状態を示す斜視
図、 第7図はテストハンマーを診断装置本体内に収納した状
態の斜視図、 第8図はウエイトボックスの斜視図、 第9図は診断装置本体内の配線状態の斜視図である。 1……外壁の浮き診断装置、2……突梁、3……診断装
置本体、4……ウエイトボックス、6……テストハンマ
ー、7,8……振れ止めガイドワイヤー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】調査対象ビルの屋上5の笠木5Aに対して固
    定移動自在に構成された突梁2と、この突梁2に対して
    昇降自在に吊下げられた診断装置本体3と、この診断装
    置本体3の真下位置の地上に位置するウエイトボックス
    4とから構成され、突梁2、診断装置本体3、ウエイト
    ボックス4は振れ止めガイドワイヤーで連結され、診断
    装置本体3には擦過音を発生させるワイパー機構を採用
    したテストハンマーと擦過音を集音するマイクが設けら
    れていると共に、壁の擦過音を地上でひろい、調査対象
    ビルの外装モルタル、タイルなどの壁材の浮きを判別す
    るよう構成されたことを特徴とする外壁の浮き診断装
    置。
  2. 【請求項2】壁面に突起物などがある場合は、ソレノイ
    ド機構を作動しテストハンマーを診断装置本体内に収納
    し移動するよう構成した請求項1記載の外壁の浮き診断
    装置。
JP1990028383U 1990-03-19 1990-03-19 外壁の浮き診断装置 Expired - Lifetime JPH0726696Y2 (ja)

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JPH03119758U JPH03119758U (ja) 1991-12-10
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