JPH07266728A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents
感熱転写記録媒体Info
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- JPH07266728A JPH07266728A JP6085387A JP8538794A JPH07266728A JP H07266728 A JPH07266728 A JP H07266728A JP 6085387 A JP6085387 A JP 6085387A JP 8538794 A JP8538794 A JP 8538794A JP H07266728 A JPH07266728 A JP H07266728A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感熱転写記録方法において、被転写体に形成
される画像表面の光沢度を簡便にコントロールできるよ
うにして、画像表面に優れた光沢度を付与できるように
する。 【構成】 基材上1に熱転写性インキ層3が形成されて
なる感熱転写記録媒体において、基材1と熱転写性イン
キ層3との間に、感熱転写時に転写されない層として、
鉛筆硬度で3H〜8Hの表面硬度を有し且つ150〜2
30℃のガラス転移点を有する中間樹脂層2を形成す
る。
される画像表面の光沢度を簡便にコントロールできるよ
うにして、画像表面に優れた光沢度を付与できるように
する。 【構成】 基材上1に熱転写性インキ層3が形成されて
なる感熱転写記録媒体において、基材1と熱転写性イン
キ層3との間に、感熱転写時に転写されない層として、
鉛筆硬度で3H〜8Hの表面硬度を有し且つ150〜2
30℃のガラス転移点を有する中間樹脂層2を形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面光沢性に優れた感
熱転写画像を形成できるインクリボンなどの感熱転写記
録媒体に関する。
熱転写画像を形成できるインクリボンなどの感熱転写記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドやレーザービ
ームなどの加熱手段により感熱転写記録媒体を加熱して
紙などの被転写体に画像を形成する感熱転写記録方法が
広く利用されている。
ームなどの加熱手段により感熱転写記録媒体を加熱して
紙などの被転写体に画像を形成する感熱転写記録方法が
広く利用されている。
【0003】このような感熱転写記録方法に用いられて
いる感熱転写記録媒体としては、裏面に耐熱滑性層が形
成されたポリエステルなどからなる基材上に、熱転写性
インキ層、例えば、カーボンブラックなどの顔料がワッ
クス系のバインダーに分散してなる熱溶融転写性インキ
層あるいはセルロース系樹脂などに熱昇華性又は熱拡散
性染料が分散してなる熱昇華性インキ層が形成されたリ
ボン状あるいはシート状の感熱転写記録媒体が一般的に
用いられている。
いる感熱転写記録媒体としては、裏面に耐熱滑性層が形
成されたポリエステルなどからなる基材上に、熱転写性
インキ層、例えば、カーボンブラックなどの顔料がワッ
クス系のバインダーに分散してなる熱溶融転写性インキ
層あるいはセルロース系樹脂などに熱昇華性又は熱拡散
性染料が分散してなる熱昇華性インキ層が形成されたリ
ボン状あるいはシート状の感熱転写記録媒体が一般的に
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
感熱転写記録媒体を使用して被転写体に画像を形成した
場合、被転写体に形成された画像表面の光沢度を充分に
高めることができず、光沢度の低下や画像品位の低下が
生じるという問題があった。即ち、熱溶融転写性インキ
層を有する感熱転写記録媒体の場合には、形成された画
像の表面光沢度が、この感熱転写記録媒体の形成時に熱
溶融転写性インキ層が塗工される基材の表面光沢度に大
きく依存しており、そのため、基材の表面凹凸が画像に
再現されてしまうという問題があった。また、熱昇華性
インキ層を有する感熱転写記録媒体の場合には、熱昇華
性インキ層が塗工される基材の表面凹凸と、被転写体の
染料受容層の表面平滑性や耐熱性とに大きく依存してお
り、それらの凹凸の相乗したものが画像に再現されてし
まうという問題があった。更に、双方の場合に、サーマ
ルヘッドの表面凹凸が画像の光沢度に大きく影響を与え
るという問題もあった。
感熱転写記録媒体を使用して被転写体に画像を形成した
場合、被転写体に形成された画像表面の光沢度を充分に
高めることができず、光沢度の低下や画像品位の低下が
生じるという問題があった。即ち、熱溶融転写性インキ
層を有する感熱転写記録媒体の場合には、形成された画
像の表面光沢度が、この感熱転写記録媒体の形成時に熱
溶融転写性インキ層が塗工される基材の表面光沢度に大
きく依存しており、そのため、基材の表面凹凸が画像に
再現されてしまうという問題があった。また、熱昇華性
インキ層を有する感熱転写記録媒体の場合には、熱昇華
性インキ層が塗工される基材の表面凹凸と、被転写体の
染料受容層の表面平滑性や耐熱性とに大きく依存してお
り、それらの凹凸の相乗したものが画像に再現されてし
まうという問題があった。更に、双方の場合に、サーマ
ルヘッドの表面凹凸が画像の光沢度に大きく影響を与え
るという問題もあった。
【0005】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決しようとするものであり、感熱転写記録方法にお
いて、被転写体に形成された画像表面の光沢度を簡便に
コントロールできるようにし、画像表面に優れた光沢度
を付与できるようにすることを目的とする。
を解決しようとするものであり、感熱転写記録方法にお
いて、被転写体に形成された画像表面の光沢度を簡便に
コントロールできるようにし、画像表面に優れた光沢度
を付与できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、基材と熱転
写性インキ層との間に、所定範囲の鉛筆硬度とガラス転
移点とを有し、感熱転写時に転写されない中間樹脂層を
設けることにより上述の目的が達成できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
写性インキ層との間に、所定範囲の鉛筆硬度とガラス転
移点とを有し、感熱転写時に転写されない中間樹脂層を
設けることにより上述の目的が達成できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、基材上に熱転写性インキ
層が形成されてなる感熱転写記録媒体において、基材と
熱転写性インキ層との間に、感熱転写時に転写されない
層として、鉛筆硬度で3H〜8Hの表面硬度を有し且つ
150〜230℃のガラス転移点を有する中間樹脂層が
形成されていることを特徴とする感熱転写記録媒体を提
供する。
層が形成されてなる感熱転写記録媒体において、基材と
熱転写性インキ層との間に、感熱転写時に転写されない
層として、鉛筆硬度で3H〜8Hの表面硬度を有し且つ
150〜230℃のガラス転移点を有する中間樹脂層が
形成されていることを特徴とする感熱転写記録媒体を提
供する。
【0008】以下、本発明を図面を参照しながら詳細に
説明する。
説明する。
【0009】図1は、本発明の感熱転写記録媒体の好ま
しい態様の断面図である。本発明の感熱転写記録媒体
は、基材1、中間樹脂層2、熱転写性インキ層3が順次
積層された構造を有する。
しい態様の断面図である。本発明の感熱転写記録媒体
は、基材1、中間樹脂層2、熱転写性インキ層3が順次
積層された構造を有する。
【0010】本発明において、基材1としては、従来よ
り感熱転写記録媒体の基材として用いられているものを
使用することができ、機械的強靭性、柔軟性、可撓性な
どを考慮して適宜選択することができる。このような基
材の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイ
ミドなどのプラスチックフィルム類、アート紙、コート
紙、コンデンサー紙などの紙類などを例示することがで
きる。この場合、基材1としては、感熱転写記録時に瞬
間的に250℃程度にまで加熱される場合があるので、
そのような温度に耐えうる耐熱性を有するものが好まし
い。
り感熱転写記録媒体の基材として用いられているものを
使用することができ、機械的強靭性、柔軟性、可撓性な
どを考慮して適宜選択することができる。このような基
材の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイ
ミドなどのプラスチックフィルム類、アート紙、コート
紙、コンデンサー紙などの紙類などを例示することがで
きる。この場合、基材1としては、感熱転写記録時に瞬
間的に250℃程度にまで加熱される場合があるので、
そのような温度に耐えうる耐熱性を有するものが好まし
い。
【0011】基材1の厚さには特に限定はないが、一般
的には2.0〜20μm、好ましくは2.5〜6.0μ
mとする。
的には2.0〜20μm、好ましくは2.5〜6.0μ
mとする。
【0012】本発明において中間樹脂層2は、基材1の
表面凹凸やサーマルヘッドの表面凹凸が、被転写体に形
成される画像表面に再現されないようにする緩衝層とし
て機能する。この場合、中間樹脂層2は、感熱転写時に
転写されずに基材1側に残るように設けることが必要と
なる。これは、転写されてしまうと結果的に基材1の表
面凹凸が画像上の中間樹脂層2に再現されてしまうこと
となるからである。
表面凹凸やサーマルヘッドの表面凹凸が、被転写体に形
成される画像表面に再現されないようにする緩衝層とし
て機能する。この場合、中間樹脂層2は、感熱転写時に
転写されずに基材1側に残るように設けることが必要と
なる。これは、転写されてしまうと結果的に基材1の表
面凹凸が画像上の中間樹脂層2に再現されてしまうこと
となるからである。
【0013】また、中間樹脂層2としては、表面硬度が
鉛筆硬度で3H〜8H、好ましくは5H〜7Hであっ
て、且つガラス転移点が150〜230℃、好ましくは
170〜200℃となる素材から形成する。これは、中
間樹脂層2の表面硬度が鉛筆硬度で3H未満であると熱
転写時に光沢性が低下し、8Hを超えると熱転写不良が
生じ、また、ガラス転移点が150℃未満であると耐熱
性が十分でなく、230℃を超えると熱伝導性が低下す
るためである。
鉛筆硬度で3H〜8H、好ましくは5H〜7Hであっ
て、且つガラス転移点が150〜230℃、好ましくは
170〜200℃となる素材から形成する。これは、中
間樹脂層2の表面硬度が鉛筆硬度で3H未満であると熱
転写時に光沢性が低下し、8Hを超えると熱転写不良が
生じ、また、ガラス転移点が150℃未満であると耐熱
性が十分でなく、230℃を超えると熱伝導性が低下す
るためである。
【0014】このような特性を有する中間樹脂層2とし
ては、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹
脂、電子ビーム硬化型樹脂などの中から適宜選択して使
用することができ、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂などを好ましく使用することがで
きる。中でも、比較的高いガラス転移点を有し、しかも
フレキシブル性にも優れたウレタン樹脂がより好まし
い。
ては、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹
脂、電子ビーム硬化型樹脂などの中から適宜選択して使
用することができ、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂などを好ましく使用することがで
きる。中でも、比較的高いガラス転移点を有し、しかも
フレキシブル性にも優れたウレタン樹脂がより好まし
い。
【0015】なお、中間樹脂層2の層厚は、薄すぎると
十分な緩衝効果が期待できず、厚すぎると転写感度が低
下するので、好ましくは0.5〜3.0μm厚、より好
ましくは1.0〜2.0μm厚とする。
十分な緩衝効果が期待できず、厚すぎると転写感度が低
下するので、好ましくは0.5〜3.0μm厚、より好
ましくは1.0〜2.0μm厚とする。
【0016】熱転写性インキ層3としては、従来から広
く感熱転写記録方法において利用されている熱溶融転写
性インキ層や熱昇華性インキ層を使用することができ
る。例えば、熱溶融転写性インキ層としては、顔料をワ
ックスを主体とするビヒクルに分散し、層状としたもの
を使用することができる。ここで、顔料としては、カー
ボンブラック、着色顔料などを使用することができ、ま
た、ワックスとしては、カルナバワックス、キャンデリ
ラワックス、パラフィンワックスなどを使用することが
できる。
く感熱転写記録方法において利用されている熱溶融転写
性インキ層や熱昇華性インキ層を使用することができ
る。例えば、熱溶融転写性インキ層としては、顔料をワ
ックスを主体とするビヒクルに分散し、層状としたもの
を使用することができる。ここで、顔料としては、カー
ボンブラック、着色顔料などを使用することができ、ま
た、ワックスとしては、カルナバワックス、キャンデリ
ラワックス、パラフィンワックスなどを使用することが
できる。
【0017】また、熱昇華性インキ層としては、熱昇華
性又は熱拡散性染料をバインダー樹脂に分散し、層状と
したものを使用することができる。ここで、熱昇華性又
は熱拡散性染料としては、分散染料などの中から適宜選
択して使用することができ、また、バインダー樹脂とし
ては、ビニルブチラール樹脂、セルロース系樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂などを使用すること
ができる。
性又は熱拡散性染料をバインダー樹脂に分散し、層状と
したものを使用することができる。ここで、熱昇華性又
は熱拡散性染料としては、分散染料などの中から適宜選
択して使用することができ、また、バインダー樹脂とし
ては、ビニルブチラール樹脂、セルロース系樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂などを使用すること
ができる。
【0018】本発明の感熱転写記録媒体は、図2に示す
ように、基材1の裏面に耐熱滑性層4を設けることが好
ましい。これにより、感熱転写時にサーマルヘッドなど
の加熱手段へ感熱転写記録媒体が貼り付くことを防止で
きる。このような耐熱滑性層4としては公知のものを使
用することができる。
ように、基材1の裏面に耐熱滑性層4を設けることが好
ましい。これにより、感熱転写時にサーマルヘッドなど
の加熱手段へ感熱転写記録媒体が貼り付くことを防止で
きる。このような耐熱滑性層4としては公知のものを使
用することができる。
【0019】本発明の感熱転写記録媒体は、公知の方法
により作製することができ、例えば片面に耐熱滑性層が
設けられたポリエステル基材に、必要に応じてプライマ
ー層を介して中間樹脂層形成用組成物をグラビアコータ
ーなどにより塗工、乾燥して中間樹脂層を形成し、更
に、その上に、熱転写性インキ層をグラビアコーターな
どにより塗工、乾燥することにより作製することができ
る。
により作製することができ、例えば片面に耐熱滑性層が
設けられたポリエステル基材に、必要に応じてプライマ
ー層を介して中間樹脂層形成用組成物をグラビアコータ
ーなどにより塗工、乾燥して中間樹脂層を形成し、更
に、その上に、熱転写性インキ層をグラビアコーターな
どにより塗工、乾燥することにより作製することができ
る。
【0020】上述した本発明の感熱転写記録媒体におい
ては、中間樹脂層の表面鉛筆硬度もしくはガラス転移点
または層厚の値を適宜選択することにより、被転写体に
形成される画像の表面光沢度をコントロールすることが
できる。例えば、形成される画像の表面光沢度を上げる
ためには、鉛筆硬度を上げるか、ガラス転移点を上げる
か、あるいは層厚を厚くするかのいずれか一つ又は複数
を組み合わせて行えばよい。このように、画像の表面光
沢度をコントロールする方法も本発明の一部となる。
ては、中間樹脂層の表面鉛筆硬度もしくはガラス転移点
または層厚の値を適宜選択することにより、被転写体に
形成される画像の表面光沢度をコントロールすることが
できる。例えば、形成される画像の表面光沢度を上げる
ためには、鉛筆硬度を上げるか、ガラス転移点を上げる
か、あるいは層厚を厚くするかのいずれか一つ又は複数
を組み合わせて行えばよい。このように、画像の表面光
沢度をコントロールする方法も本発明の一部となる。
【0021】
【作用】本発明の感熱転写記録媒体においては、基材と
熱転写性インキ層との間に、所定範囲の鉛筆硬度とガラ
ス転移点とを有し、感熱転写時に転写されない中間樹脂
層が設けられているので、被転写体に形成される画像表
面に、基材やサーマルヘッドの表面凹凸が再現されない
ようにすることが可能となる。従って、形成される画像
に優れた表面光沢度を実現することができる。また、中
間樹脂層の鉛筆硬度、ガラス転移点、層厚を調整する
か、あるいはそれらを組み合わせて調整することによ
り、形成される画像の表面光沢度をコントロールするこ
とが可能となる。
熱転写性インキ層との間に、所定範囲の鉛筆硬度とガラ
ス転移点とを有し、感熱転写時に転写されない中間樹脂
層が設けられているので、被転写体に形成される画像表
面に、基材やサーマルヘッドの表面凹凸が再現されない
ようにすることが可能となる。従って、形成される画像
に優れた表面光沢度を実現することができる。また、中
間樹脂層の鉛筆硬度、ガラス転移点、層厚を調整する
か、あるいはそれらを組み合わせて調整することによ
り、形成される画像の表面光沢度をコントロールするこ
とが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によりより詳細に説明
する。
する。
【0023】実施例1 片面に耐熱滑性処理が施された5.4μm厚のポリエス
テルフィルム(K200 6E、ダイヤホイル株式会社
製)上に、表1の組成の中間樹脂層形成用組成物を乾燥
厚で1.2μm厚となるようにグラビアコーターにより
塗工し、120℃で2分間乾燥し、更に、50℃で6日
間エージングして中間樹脂層を形成した。この中間樹脂
層の表面鉛筆硬度は3Hであり、ガラス転移点は160
℃であった。
テルフィルム(K200 6E、ダイヤホイル株式会社
製)上に、表1の組成の中間樹脂層形成用組成物を乾燥
厚で1.2μm厚となるようにグラビアコーターにより
塗工し、120℃で2分間乾燥し、更に、50℃で6日
間エージングして中間樹脂層を形成した。この中間樹脂
層の表面鉛筆硬度は3Hであり、ガラス転移点は160
℃であった。
【0024】
【表1】 中間樹脂層形成用組成物 成分名 使用量(重量部) ポリウレタンオリゴマー 100部 (ニッポラン2301、日本ポリウレタン株式会社製) 硬化剤 10部 (コロネートEH、日本ポリウレタン株式会社製) 希釈剤(MEK/トルエン(1/1)) 40部 次に、中間樹脂層上に、表2の組成の熱溶融転写性イン
キ層形成用組成物を乾燥厚で7μmとなるように塗工
し、80℃で乾燥して熱溶融転写性インキ層を形成し、
図2に示すような感熱転写記録媒体を得た。
キ層形成用組成物を乾燥厚で7μmとなるように塗工
し、80℃で乾燥して熱溶融転写性インキ層を形成し、
図2に示すような感熱転写記録媒体を得た。
【0025】
【表2】 熱溶融転写性インキ層形成用組成物 成分名 使用量(重量部) 顔料(カーボンブラック) 5部 (レーベン760,日本コロンビアンカーボン株式会社製) カルナバワックス(野田ワックス株式会社製) 25部 希釈剤(トルエン) 70部 比較例1 中間樹脂層を設けない以外は実施例1を繰り返すことに
より感熱転写記録媒体を作製した。
より感熱転写記録媒体を作製した。
【0026】(画像の光沢度試験)実施例1及び比較例
1で得られた感熱転写記録媒体とサーマルプリンター
(サーマルシミュレーター、大倉電機株式会社製)を用
いて、0.2W/dot、パルス幅1.5msecとい
う印字条件で熱転写専用紙(TRW−7、本州製紙株式
会社製)に感熱転写記録を行った。得られた転写ベタ画
像の光沢度を測定した。その結果、75°入反射での光
沢度は比較例1の場合には73%であるのに対し実施例
1の場合は95%であり、画像の表面光沢度は大きく向
上していた。
1で得られた感熱転写記録媒体とサーマルプリンター
(サーマルシミュレーター、大倉電機株式会社製)を用
いて、0.2W/dot、パルス幅1.5msecとい
う印字条件で熱転写専用紙(TRW−7、本州製紙株式
会社製)に感熱転写記録を行った。得られた転写ベタ画
像の光沢度を測定した。その結果、75°入反射での光
沢度は比較例1の場合には73%であるのに対し実施例
1の場合は95%であり、画像の表面光沢度は大きく向
上していた。
【0027】実施例2 熱溶融転写性インキ層に代えて、表3の組成の熱昇華性
インキ層形成用組成物を乾燥厚で2μmとなるように基
材上にグラビアコーターにより塗工し、100℃で乾燥
することにより熱昇華性インキ層を形成する以外は実施
例1と同様に感熱転写記録媒体を作製した。
インキ層形成用組成物を乾燥厚で2μmとなるように基
材上にグラビアコーターにより塗工し、100℃で乾燥
することにより熱昇華性インキ層を形成する以外は実施
例1と同様に感熱転写記録媒体を作製した。
【0028】
【表3】 熱昇華性インキ層形成用組成物 成分名 使用量(重量部) 熱昇華性染料 5部 (カヤセットブルー、日本化薬株式会社製) バインダー樹脂 15部 (6000EP、電気化学工業株式会社製) 希釈剤(MEK/トルエン(1/1)) 80部 比較例2 中間樹脂層を設けない以外は実施例2を繰り返すことに
より感熱転写記録媒体を作製した。
より感熱転写記録媒体を作製した。
【0029】(画像の光沢度試験)実施例2及び比較例
2で得られた感熱転写記録媒体とサーマルプリンター
(サーマルシミュレーター、大倉電機株式会社製)を用
いて、0.2W/dot、パルス幅1〜1.5msec
という印字条件で、ポリエステルフィルム上にポリエス
テル樹脂を主体とする染料受容層が設けられた熱転写専
用紙(ICI株式会社製)に感熱転写記録を行った。得
られた転写ベタ画像の光沢度を実施例1と同様に測定し
た。その結果、75°入反射での光沢度は比較例2の場
合には85%であるのに対し実施例2の場合は98%で
あり、画像の表面光沢度は大きく向上していた。
2で得られた感熱転写記録媒体とサーマルプリンター
(サーマルシミュレーター、大倉電機株式会社製)を用
いて、0.2W/dot、パルス幅1〜1.5msec
という印字条件で、ポリエステルフィルム上にポリエス
テル樹脂を主体とする染料受容層が設けられた熱転写専
用紙(ICI株式会社製)に感熱転写記録を行った。得
られた転写ベタ画像の光沢度を実施例1と同様に測定し
た。その結果、75°入反射での光沢度は比較例2の場
合には85%であるのに対し実施例2の場合は98%で
あり、画像の表面光沢度は大きく向上していた。
【0030】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録媒体によれば、被
転写体に形成された画像表面の光沢度を簡便にコントロ
ールでき、画像表面に優れた光沢度を付与できる。
転写体に形成された画像表面の光沢度を簡便にコントロ
ールでき、画像表面に優れた光沢度を付与できる。
【図1】本発明の感熱転写記録媒体の好ましい態様の断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の感熱転写記録媒体の別の態様の断面図
である。
である。
1 基材 2 中間樹脂層 3 熱転写性インキ層 4 耐熱滑性層
Claims (7)
- 【請求項1】 基材上に熱転写性インキ層が形成されて
なる感熱転写記録媒体において、基材と熱転写性インキ
層との間に、感熱転写時に転写されない層として、鉛筆
硬度で3H〜8Hの表面硬度を有し且つ150〜230
℃のガラス転移点を有する中間樹脂層が形成されている
ことを特徴とする感熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 中間樹脂層が、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂又はポリエステル樹脂から形成されている請求項1
記載の感熱転写記録媒体。 - 【請求項3】 中間樹脂層がウレタン樹脂から形成され
ている請求項2記載の感熱転写記録媒体。 - 【請求項4】 中間樹脂層の層厚が0.5〜3.0μm
である請求項1〜3のいずれかに記載の感熱転写記録媒
体。 - 【請求項5】 中間樹脂層の層厚が1.0〜2.0μm
である請求項4に記載の感熱転写記録媒体。 - 【請求項6】 熱転写性インキ層が熱溶融転写性インキ
層又は熱昇華性インキ層である請求項1〜5のいずれか
に記載の感熱転写記録媒体。 - 【請求項7】 請求項1〜6記載の感熱転写記録媒体の
中間樹脂層の表面鉛筆硬度、ガラス転移点又は層厚を調
整することにより、形成される画像の表面光沢度をコン
トロールする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6085387A JPH07266728A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 感熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6085387A JPH07266728A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 感熱転写記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07266728A true JPH07266728A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13857342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6085387A Pending JPH07266728A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 感熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07266728A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206350A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Toppan Printing Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
JP2017061072A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6085387A patent/JPH07266728A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012206350A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Toppan Printing Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
JP2017061072A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
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