JPH07266315A - 高強度コンクリートの製造方法 - Google Patents

高強度コンクリートの製造方法

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JPH07266315A
JPH07266315A JP8527694A JP8527694A JPH07266315A JP H07266315 A JPH07266315 A JP H07266315A JP 8527694 A JP8527694 A JP 8527694A JP 8527694 A JP8527694 A JP 8527694A JP H07266315 A JPH07266315 A JP H07266315A
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JP
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mortar
strength
strength concrete
concrete
gravel
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JP8527694A
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Yoshiyuki Tobiuchi
圭之 飛内
Hiroyasu Naruse
浩康 成瀬
Kiyoshi Kamiya
清志 神谷
Hideshi Kasai
英志 笠井
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造方法が簡単で、高耐久性、かつ高強度を
有する高強度コンクリートの製造方法の提供 【構成】 本発明の高強度コンクリートの製造方法は、
型枠3に、鉄材1と、砂利又は砕石2との混合物を入
れ、この混合物を圧搾し、ついで圧搾後に存在する隙間
に型枠の下方からモルタル5を圧入し、得られたコンク
リート部材を硬化した後、蒸気養生することを特徴とす
るもので、圧搾圧力が50Mpa〜200Mpaであ
り、モルタルの圧入圧が5〜100気圧である。また粗
骨材の粒径が15mm〜20mmである。鉄材と、砂利
又は砕石との混合比は1:0.1〜1:5の割合であ
る。モルタルのセメントに鋼製の球状体を含んでおり、
この鋼製の球状体の粒径が0.08mm〜5mmであ
る。蒸気養生を40℃〜85℃、養生時間2時間〜36
時間行うことを特徴とする。図1は、本発明の方法を実
施する装置であり、6はモルタルポンプ、7は油圧ジャ
ッキである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度コンクリートの
製造方法に関するものであり、更に詳しくは簡単に製造
され、しかも高強度かつ耐久性を有する高強度コンクリ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物は、コンクリ
ートを単に型枠に流し込みバイブレーターで締固めるこ
とにより構築され、またコンクリートの二次製品は、前
記方法と共に遠心力を利用して締固めることにより製造
することが一般的である。またこの他の方法としては、
即脱型する方法(即時脱型法といわれる)があり、この
方法は、パサパサのノースランプ(超硬練り)コンクリ
ートを型枠に詰め、加圧、振動加圧、タンピングなどに
より締固め、成形と同時に脱型する方法で、生産性の高
い工法として建築用空洞ブロックや土木用製品に応用さ
れている。また粗骨材のみ予め型枠に詰め、モルタル又
はペーストを上部から充填する方法で、プレパックド法
と呼ばれ、優れた現場製作の例として、最近、本州と四
国を結ぶ本四架橋の橋台の構築に実施された方法があ
る。これら従来の方法は、いづれもモルタルの水セメン
ト比は40%〜60%である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き方法は、いづれも粗骨材とモルタル部分の界面が最
大の弱点部となり、圧縮強度で100Mpa以上を得る
ことは極めて難しいという問題があり、またプレパック
ド法は、これらの中でも比較的優れているものの、水セ
メント比が45%で、モルタルの圧縮強度が30〜40
Mpaと弱いことと、粗骨材の寸法が40mm〜150
mmと大きく、したがってモルタルと粗骨材との界面の
面積が多くモルタル強度の80〜90%の圧縮強度しか
得られないという問題があった。
【0004】そこで、本発明者は、このような問題点に
ついて、十分な圧縮強度を得るべく種々検討した結果、
粗骨材として鉄材を用いると共に、鉄材と他の粗骨材と
の混合物の圧搾下、モルタルを圧入し、得られたコンク
リート部材を蒸気養生することにより簡単に優れた圧縮
強度を有し、かつ耐久性に優れたコンクリート構造物を
製造することができることを見出し、ここに本発明をす
るに至った。よって本発明が解決しようとする課題は、
製造方法が簡単で、高耐久性、かつ高強度を有する高強
度コンクリートの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は、以下の各発明によって達成される。
【0006】(1)型枠に、鉄材と、砂利又は砕石との
混合物を入れ、この混合物を圧搾し、ついで圧搾後に存
在する隙間に型枠の下方からモルタルを圧入し、得られ
たコンクリート部材を硬化した後、蒸気養生することを
特徴とする高強度コンクリートの製造方法。 (2)圧搾圧力が50Mpa〜200Mpaであること
を特徴とする前記第1項に記載の高強度コンクリートの
製造方法。 (3)モルタルの圧入圧が5〜100気圧であることを
特徴とする前記第1項又は第2項のいづれかに記載の高
強度コンクリートの製造方法。 (4)鉄材の形状が球状、円筒状、角柱状から選択され
た少なくとも1種であることを特徴とする前記第1項乃
至第3項のいづれかに記載の高強度コンクリートの製造
方法。 (5)粗骨材の粒径が15mm〜20mmであることを
特徴とする前記第1項乃至第4項のいづれかに記載の高
強度コンクリートの製造方法。 (6)鉄材と、砂利又は砕石との混合比は1:0.1〜
1:5の割合であることを特徴とする前記第1項乃至第
4項のいづれかに記載の高強度コンクリートの製造方
法。 (7)モルタルがセメントに鋼製の球状体を含んでいる
ことを特徴とする前記第1項乃至第4項のいづれかに記
載の高強度コンクリートの製造方法。 (8)鋼製の球状体の粒径が0.08mm〜5mmであ
ることを特徴とする前記第7項に記載の高強度コンクリ
ートの製造方法。 (9)蒸気養生を40℃〜85℃、養生時間2時間〜3
6時間行うことを特徴とする前記第1項乃至第8項のい
づれかに記載の高強度コンクリートの製造方法。
【0007】以下、本発明高強度コンクリートの製造方
法について、更に詳しく説明すると、本発明の高強度コ
ンクリートの製造方法は、型枠に、鉄材と、砂利又は砕
石(以下砂利等ともいう。)との混合物を入れ、この混
合物を圧搾し、ついで圧搾後に存在する隙間に型枠の下
方からモルタルを圧入し、得られたコンクリート部材を
硬化した後、蒸気養生することを特徴とするもので、特
に鉄材と砂利等との混合物を圧搾した状態でモルタルを
浸透させているので、圧縮強度が強く、また耐久性にも
優れており、その製造方法が簡単である。また蒸気養生
することによりいっそう圧縮強度に優れたものが得られ
る。該モルタルは、水セメント比が20%以下で用いる
ことが好ましく、更に該モルタルがセメントに鋼製の球
状体を含んでいるものでは、圧縮強度がいっそう強くな
るという優れた効果を奏する。
【0008】本発明の製造方法で製造された高強度コン
クリートの奏する効果として、耐久性が優れているが、
この耐久性は、中性化防止、塩分浸透防止、更には凍害
防止等や紫外線、風雨、更には酸性雨等の耐候性の等の
諸効果を含む意味である。本発明で製造される高強度コ
ンクリートを構成する素材としては、セメント及び水か
らなるモルタルであり、前記セメントとしては、普通ポ
ルトランドセメントを始め、早強ポルトランドセメン
ト、超早強ポルトランドセメントなどのポルトランドセ
メント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシ
ュセメント等の混合セメント、アルミナセメント等の任
意のものが用いられる。またこのモルタルには、鋼製の
球状体を含んでいることが好ましく、これにより低い水
セメント比で流動性の優れたモルタルを得ることができ
る。更にモルタルには、流動性を損なわない範囲でワラ
ストナイト、石綿等の無機繊維、パルプ等の天然有機繊
維又は合成繊維等の繊維を添加してもよい。
【0009】本発明の製造方法においては、粗骨材とし
て、鉄材と、砂利又は砕石から選ばれた少なくとも1種
が用いられ、即ち鉄材と砂利、特に天然の砂利との組合
せ、鉄材と砕石、特に天然の砕石との組合せが好まし
い。また鉄材と砂利と砕石との組合せでもよい。この粗
骨材として用いられる鉄材は、通常鉄筋として使用され
るものでよく、粒状体からなるのがよく、その形状が球
状、円筒状、角柱状から選択された少なくとも1種であ
り、具体的には図2に示されている。図2は、各種形状
の鉄材の斜視図であり、図2のaは、球状体である。勿
論楕円形でもよい(図示さず)。図2のbは、円柱状で
あり、図2のcは、立方体であり、また図2のdは、円
柱状でかつ側壁が凹凸を有するものである。更に図2の
eは、断面Cの字形の円柱状であり、図2のfは、断面
六角形の円柱状であり、更に図2のgは、円柱状かつそ
の中心が空洞であるもの、図2のhは、断面六角形の円
柱状かつその中心が空洞であるものである。この他にも
粒状体ならば、その形状には特に関係なく使用される。
【0010】本発明の製造方法において、粗骨材の粒径
は15mm〜20mmであり、該粒径が15mm未満で
は、十分な圧縮強度を得ることができないし、また粒径
が20mmを越えるときは、モルタルとの界面が多くな
りモルタル強度以下の圧縮強度しか得られない。また粗
骨材は、その粒径が15mm〜20mmの範囲であれ
ば、粗骨材の粒度を揃えて用いても良く、また異なる粒
度の粗骨材を1種又は2種以上混合して用いてもよい。
更に粗骨材の一方の鉄材と他方の粗骨材の粒度をそれぞ
れ揃えても、また鉄材の粒度と砂利等の粗骨材の粒度と
をそれぞれ異ならせてもよい。更に鉄材の粒度を揃え、
砂利等の粗骨材の粒度を異ならせてもよく、これとは逆
に鉄材の粒度を異ならせ、砂利等の粗骨材の粒度を揃え
ることもできる。鉄材と砂利等との混合比は1:0.1
〜1:5の割合であり、該混合比が1:0.1より小さ
いときは、砂利等に対して鉄材が多くなり経済性の点か
ら不利であり、また該の混合比が1:5より大きくなる
と砂利の量が多くなり鉄材による補強という点からみて
補強効果が発揮されない。したがって高強度コンクリー
トが得られない。
【0011】本発明の高強度コンクリートの製造方法
は、粗骨材である鉄材と砂利等を型枠に入れた後、圧力
50Mpa〜200Mpaで、好ましくは圧力80Mp
a〜180Mpaで圧搾するもので、これにより鉄材と
砂利等の接点を密着することができ、粗骨材による骨組
みが密となり、したがって強固な鉄材と砂利等の骨組み
ができあがる。この骨組みの状態下でモルタルを型枠の
下部から5〜100気圧をかけて圧入する。この圧入圧
はモルタルが圧搾下の粗骨材中を下部から上部へ浸透さ
せるに十分な圧力であり、粗骨材中において隙間を残す
ことなく浸透し得る圧力である。また粗骨材中を下部か
ら上部へ浸透させるため、粗骨材中の隙間は実質的にモ
ルタルで充填される。これによりモルタルは前記骨組み
の隙間に侵入して隙間を埋めるので、強度に優れたコン
クリートが得られる。またこの際モルタルに鋼製の球状
体を加えた、いわゆる重量モルタルを使用することによ
り、更にモルタル部分の高強度化を図ることができる。
【0012】この鋼製の球状体の粒径は、0.08mm
〜5mmの範囲のものが好ましく、この粒径が0.08
mm未満ではモルタル部分の高強度化を図ることが難し
く、またこの粒径が5mmを越えるときは、モルタルの
充填性が損なわれ、高強度化が図れない。本発明の製造
方法で得られた高強度コンクリートは、セメントと水と
を混練した後、十分混練して均一な混練物としたモルタ
ルを、前述の如く鉄材と砂利等の骨組みに圧入した後、
養生室に入れて蒸気養生される。この蒸気養生は、高温
の蒸気を養生室へ送って大気圧下で、温度40℃〜85
℃、養生時間は2時間〜36時間で行われる。この際昇
温速度は12℃/h〜33℃/hで、最高温度60℃〜
75℃が好ましい。蒸気養生するまでの前置き時間は1
時間〜12時間が望ましい。またこの養生は必要に応じ
て繰り返すことができる。
【0013】
【作用】本発明の高強度コンクリートの製造方法は、粗
骨材である鉄材と砂利等との混合物に圧力をかけて圧搾
することにより、粗骨材の弱点といわれている角部が破
壊されると同時にその部分が密着して全体が密となり、
強度が得られる。更にこの状態下で下部から隙間にモル
タルを圧入することによりモルタルが隙間を残すことな
く充填され、従来のようにモルタルの注入されないとこ
ろがなくなり、十分な圧縮強度が得られる。また得られ
たコンクリート部材は、蒸気養生されることによりモル
タル成分の反応が促進される。またモルタルに鋼状の球
状体を加えるこによりモルタルの強度が上がると共にモ
ルタルの充填性が良好となり粗骨材の隙間に十分侵入す
ることができ、その結果高強度のコンクリートが得られ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の高強度コンクリートの製造方
法を実施例を挙げて更に詳しく説明するが、本発明は、
この例によって限定されるものではない。
【0015】実施例1 本発明で製造される高強度コンクリートは、図1の斜視
図で示される製造装置で製造されるが、この装置は略図
で示されている。図1において、本発明の高強度コンク
リートを製造するための型枠3は、簡単に内容物が取り
出せる構成になっており、側壁の低部でモルタル混練機
10と接続部材9を介して接続されている。型枠3に
は、粗骨材である鉄材として、図2のdに示されている
円筒状でその側壁に凹凸部11を有する粗骨材(直径2
0mm×25mm)と砕石(平均粒径15mm、アスペ
クト比1)とを1:1で均一に混合した混合物を入口付
近まで入れ、ついで、この型枠3に、鋼製の押板を用い
て蓋をする。更に上部より油圧ジャッキにより100M
paの圧力をかけた。こようにして得られた粗骨材は、
図3及び図4に示されるように、鉄材1に砕石2の角が
破壊された状態で接触しており、従来のように砕石2の
角が他の粗骨材に軽く接触しているものとは異なってい
る。
【0016】一方モルタル混練機10は、パイプ9を有
し、その端部は型枠の側部の下部に接続されている。こ
のモルタル混練機10には、セメントと水を水セメント
比20%のモルタル5を入れ、十分混練する。このモル
タル5を前記の型枠3に10気圧で圧入した。モルタル
5は、粗骨材1及び2でできた隙間13に下から侵入し
て充填される。このようにして得られたコンクリートが
硬化した後、側板を外して該コンクリート部材を取り出
し、蒸気養生した。この蒸気養生は、このコンクリート
部材を蒸気養生室を搬入し、大気圧下、前置き時間4時
間、昇温速度15℃/時間で温度60℃、養生時間16
時間で行った。得られたコンクリート部材を試供体とし
た。この試供体の大きさは、1,000×80×300
mm(高さ)である。また比較としては、前記の平均粒
径15mmの砕石を型枠にいれ、水セメント比40%の
モルタルを上部から浸透させた後、バイブレーターによ
り締固めを行い、硬化後、取り出し試供体としてそのま
まの状態で放置した。これらの両方の試供体を7日気中
養生したものの圧縮強度を測定した。得られた結果を表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 実施例1において、圧搾圧力を70Mpa、80Mpa
0、100Mpa、150Mpa、200Mpaとした
以外は、実施例1と同様にしてコンクリート製品を製造
した。これらの圧搾圧力においても優れた圧縮強度を有
するものが得られた。圧縮強度はそれぞれ順に285M
pa、305Mpa、320Mpa、280Mpa、2
70Mpaであった。
【0019】実施例3 実施例1において、モルタルの圧入圧を5、30、5
0、80、100気圧で行った以外は、実施例1と同様
にしてコンクリート製品を製造した。これらの気圧にお
いても圧縮強度に優れたものが得られた。圧縮強度はそ
れぞれ順に285Mpa、305Mpa、320Mp
a、320Mpa、320Mpaであった。
【0020】実施例4 実施例1において、粗骨材である鉄材1として、図2に
示されているa,b,c,e,f,g,hの各形状のも
のを用いた以外は、実施例1と同様にしてコンクリート
製品を製造した。これらの粗骨材を使用したものも圧縮
強度は、それぞれ200Mpa〜320Mpaと優れた
ものが得られた。
【0021】実施例5 実施例1において、粗骨材である鉄材1として、図2の
dに示されている形状のものを用い、該鉄材1の粒径が
それぞれ平均粒径15mm×15mmと20mm×20
mmの2種を用いた以外は、実施例1と同様にしてコン
クリート製品を製造した。これらの粗骨材を使用したも
のも圧縮強度は、それぞれ285Mpa、320Mpa
と優れたものが得られた。
【0022】実施例6 実施例1において、粗骨材である鉄材1と砕石2との混
合比として、それぞれ1:0.1、1:2、1:3、
1:5の割合で使用した以外は、実施例1と同様にして
コンクリート製品を製造した。これらのコンクリート製
品の圧縮強度は優れたものであった。圧縮強度はそれぞ
れ順に285Mpa、320Mpa、285Mpa、2
55Mpaであった。
【0023】実施例7 実施例1において、モルタル5に金属製細骨材として、
平均粒径が0.15mmの鋼製の球状体をモルタル5に
対して50重量%添加した以外は、実施例1と同様にし
てコンクリート製品を製造した。このコンクリート構造
物は圧縮強度が200Mpaと優れていた。
【0024】
【発明の効果】本発明の高強度コンクリートの製造方法
は、鉄材と砂利等との混合物を型枠に入れて圧搾したの
で、密な状態となって弱点部がなくなると共に、この圧
搾物の隙間にモルタルが下部から侵入しているので、高
強度のコンクリートが簡単に製造される。更に得られた
コンクリート部材を蒸気養生したので、圧縮強度がいっ
そう大きいものが得られた。またコンクリートが高強度
となるため部材を薄くすることができるので、コンクリ
ート製品の軽量化が図れる。また耐久性、特に中性化、
塩分浸透性及び急速凍結融解性に優れているという格別
顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる高強度コンクリートの製造
装置の略斜視図である。
【図2】本発明に用いられる粗骨材の形状を示した斜視
図である。
【図3】本発明に用いられる粗骨材の圧縮状態を示した
部分斜視図である。
【図4】本発明に用いられる粗骨材の圧縮状態を拡大し
て示した部分斜視図である。
【符号の説明】
1 粗骨材(鉄材) 8 攪拌部材 2 粗骨材(砂利) 9 パイプ 3 型枠 10 モルタル混
練機 4 押板(蓋) 11 凹凸部 5 高強度モルタル 12 破壊部分 6 モルタルポンプ 13 隙間 7 油圧ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 英志 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社セメント研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠に、鉄材と、砂利又は砕石との混合
    物を入れ、この混合物を圧搾し、ついで圧搾後に存在す
    る隙間に型枠の下方からモルタルを圧入し、得られたコ
    ンクリート部材を硬化した後、蒸気養生することを特徴
    とする高強度コンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧搾圧力が50Mpa〜200Mpaで
    あることを特徴とする請求項1に記載の高強度コンクリ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 モルタルの圧入圧が5〜100気圧であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2のいづれかに
    記載の高強度コンクリートの製造方法。
  4. 【請求項4】 鉄材の形状が球状、円筒状、角柱状から
    選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいづれかに記載の高強度コンクリー
    トの製造方法。
  5. 【請求項5】 粗骨材の粒径が15mm〜20mmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいづれかに
    記載の高強度コンクリートの製造方法。
  6. 【請求項6】 鉄材と、砂利又は砕石との混合比は1:
    0.1〜1:5の割合であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいづれかに記載の高強度コンクリートの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 モルタルがセメントに鋼製の球状体を含
    んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいづ
    れかに記載の高強度コンクリートの製造方法。
  8. 【請求項8】 鋼製の球状体の粒径が0.08mm〜5
    mmであることを特徴とする請求項7に記載の高強度コ
    ンクリートの製造方法。
  9. 【請求項9】 蒸気養生を40℃〜85℃、養生時間2
    時間〜36時間行うことを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいづれかに記載の高強度コンクリートの製造方
    法。
JP8527694A 1994-04-01 1994-04-01 高強度コンクリートの製造方法 Withdrawn JPH07266315A (ja)

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