JPH072662U - トルクコンバータ - Google Patents
トルクコンバータInfo
- Publication number
- JPH072662U JPH072662U JP3682493U JP3682493U JPH072662U JP H072662 U JPH072662 U JP H072662U JP 3682493 U JP3682493 U JP 3682493U JP 3682493 U JP3682493 U JP 3682493U JP H072662 U JPH072662 U JP H072662U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- torque converter
- thin plate
- fitted
- speed ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステ−タ入口部での流体損失を大幅に低減し
て伝達効率を向上させることを目的としたもの。 【構成】 ポンプ1,タ−ビン2,およびステ−タ3等
を備えたトルクコンバ−タにおいて、ステ−タ3の羽根
の前側半分3aを内外輪間を空間とする多数の薄板4と
して軸方向に積層させ、薄板4の内外輪4a,4b間を
等間隔のリブ5により結合して、薄板4の支持部6に外
嵌する内輪4aの内周には、支持部6の外周に設けた突
起6aと嵌合して適宜範囲で円周方向に回動可能な凹部
7を設けたもの。
て伝達効率を向上させることを目的としたもの。 【構成】 ポンプ1,タ−ビン2,およびステ−タ3等
を備えたトルクコンバ−タにおいて、ステ−タ3の羽根
の前側半分3aを内外輪間を空間とする多数の薄板4と
して軸方向に積層させ、薄板4の内外輪4a,4b間を
等間隔のリブ5により結合して、薄板4の支持部6に外
嵌する内輪4aの内周には、支持部6の外周に設けた突
起6aと嵌合して適宜範囲で円周方向に回動可能な凹部
7を設けたもの。
Description
【0001】
本考案はトルクコンバ−タに係り、特に油圧力でステ−タ翼羽根角度を可変で きるようにしたトルクコンバ−タに関する。
【0002】
トルクコンバ−タの構造は図6に示すように入力側(エンジン側)のポンプ羽 根車21を回転させると、内部に満たされている液体は出力側(変速機側)のタ −ビン羽根車22に入り、固定されたステ−タ(案内羽根)23を通り、再びポ ンプ羽根車21に吸入され、前と同じ状態になるので、入力軸24のトルクにス テ−タ23の反動トルクを加えたトルクが出力軸25に伝えられて、トルクの変 換を行うようにしたものである。そしてトルクコンバ−タを構成しているポンプ やタ−ビンおよびステ−タ等の羽根(翼)は一般に鋳物あるいは板金で製作され ているが、固定翼である。つまり、トルクコンバ−タの速度比が変化し、流路内 の流れが変化してもどの翼も変化しないようになっている。
【0003】
このように羽根が固定翼のため、速度比の変化により最も流れ(矢印で示す) の変化の激しいステ−タの入口部では図7のように(a)低速度比域、および( b)高速度比域で油の流れの剥離(渦となる状態)26や逆流域(流れ同士の衝 突による)が生じるので、大きな流体損失となり、トルクコンバ−タ伝達効率に 影響し、効率低下の大きな原因となっている。また、(c)中速度比域において も上記損失を小さくするためステ−タ入口の翼を厚くしており、これが原因で流 れの衝突(xで示す)を生み効率を低下させている。
【0004】 本考案はこれに鑑み、ステ−タ入口部での流体損失を大幅に低減して伝達効率 を向上させることができるトルクコンバ−タを提供して従来技術の持つ欠点の解 消を図ることを目的としてなされたものである。
【0005】
上記目的を達成するため本考案は、ポンプ、タ−ビンおよびステ−タ等を備え たトルクコンバ−タにおいて、該ステ−タの羽根の前側半分を内外輪間を空間と する多数の薄板として軸方向に積層すると共に、該薄板の内外輪間を等間隔のリ ブにより結合して、薄板の支持部に外嵌する内輪の内周には、該支持部の外周に 設けた突起と嵌合して適宜範囲で円周方向に回動可能な凹部を設けたことを特徴 とする。
【0006】
上記構成によれば、多数の薄板によるステ−タ翼はそれぞれ油の流れの力によ り動き、流れに応じてステ−タ翼は多層のため、順次ずれることで形状を変える ことができる。
【0007】
図1は本考案にかかるトルクコンバ−タの一実施例を示す断面図、図2は本考 案の要部である薄板の正面図、図3は図2の薄板を外嵌する支持部の正面図、図 4は図2の薄板に内嵌した支持部の嵌め合い状態を示し、(a)は平面図、(b )は正面図、図5は本考案によるトルクコンバ−タの油の流れを示し、(a)は 低速度比の場合、(b)は中速度比の場合、(c)は高速度比の場合である。
【0008】 以下、本考案を図1乃至図5を参照して説明する。本考案はポンプ1,タ−ビ ン2,およびステ−タ3等を備えたトルクコンバ−タにおいて、該ステ−タ3の 羽根の前側半分3aを内外輪間を空間とする多数の薄板4として軸方向に積層す ると共に、該薄板4の内外輪4a,4b間を等間隔のリブ5により結合して、薄 板4の支持部6に外嵌する内輪4aの内周には、該支持部6の外周に設けた突起 6aと嵌合して適宜範囲で円周方向に回動可能な凹部7を設けたものである。
【0009】 図1に示すようにポンプ1は入力シャフト8につながっており、タ−ビン2は 出力シャフト9につながっている。前側のステ−タ羽根3aは後側の固定のステ −タ羽根3bに接触するように設けられており、その支持部6は固定で、内径側 にはスプライン結合されたステ−タシャフト10が設けられている。そしてステ −タシャフト10は出力シャフト9の外周と適宜の間隙を有して軸受11を介し てケ−ス12に支持されている。前記薄板4の内外輪4a,4b間を連結するリ ブ5は棒状で内輪4aから外輪4bにかけて放射状に連結されている。前記凹部 7と突起6aほぼ同じ高さを有して図2、図3、図4に示すように円周方向に2 個設けられており、凹部7の幅は突起6aの幅に比較してある程度大きくなって いる。この分が支持部6に対して薄板4が円周方向の左右に自由に動き得るよう になっているが、薄板4を重ねた羽根の形状は支持部6の突起6aの形状で決定 されるものである。
【0010】 つぎに作用について説明する。前側のステ−タ羽根3a(各薄板4)は支持部 6に対して油の流れにより円周方向にある程度自由に動くことができるから、油 の流れに応じて各リブ5が順次動くために羽根の形状が変えられる。すなわち、 図5において油は(a)低速度比の場合、後部の羽根3bに対して左側から流れ るようになり、また、(b)中速度比の場合は後部の羽根3bに対して傾きがな く流れるようになり、さらに(c)高速度比の場合は後部の羽根3bに対して右 側から流れるようになるので、従来流れが変えられずある速度比区域で生じた流 体損失を、本考案では速度比区域に応じて大幅に変えることが可能となりそれぞ れの区域における流体損失を低減できることになる。
【0011】
以上説明したように本考案はポンプ、タ−ビンおよびステ−タ等を備えたトル クコンバ−タにおいて、該ステ−タの羽根の前側半分を内外輪間を空間とする多 数の薄板として軸方向に積層すると共に、該薄板の内外輪間を等間隔のリブによ り結合して、薄板の支持部に外嵌する内輪の内周には、該支持部の外周に設けた 突起と嵌合して適宜範囲で円周方向に回動可能な凹部を設けたから、ステ−タ入 口部での流体損失を大幅に低減することができ、トルクコンバ−タの伝達効率を 全速度比に亘って向上させることができる。
【図1】本考案にかかるトルクコンバ−タの一実施例を
示す断面による説明図である。
示す断面による説明図である。
【図2】本考案の要部である薄板の正面による説明図で
ある。
ある。
【図3】図2の薄板を外嵌する支持部の正面による説明
図である。
図である。
【図4】図2の薄板に内嵌した支持部との嵌め合い状態
を示し、(a)は平面、(b)は正面による説明図であ
る。
を示し、(a)は平面、(b)は正面による説明図であ
る。
【図5】本考案によるトルクコンバ−タの油の流れを示
し、(a)は低速度比の場合、(b)は中速度比の場
合、(c)は高速度比の場合の各説明図である。
し、(a)は低速度比の場合、(b)は中速度比の場
合、(c)は高速度比の場合の各説明図である。
【図6】従来のトルクコンバ−タの構造を示す断面によ
る説明図である。
る説明図である。
【図7】従来のトルクコンバ−タの油の流れの不具合を
示し、(a)は低速度比域の場合、(b)は高速度比域
の場合、(c)は中速度比域の場合の各説明図である。
示し、(a)は低速度比域の場合、(b)は高速度比域
の場合、(c)は中速度比域の場合の各説明図である。
1 ポンプ 2 タ−ビン 3 ステ−タ 4 薄板 4a 内輪 4b 外輪 5 リブ 6 支持部 6a 突起 7 凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプ、タ−ビンおよびステ−タ等を備
えたトルクコンバ−タにおいて、該ステ−タの羽根の前
側半分を内外輪間を空間とする多数の薄板として軸方向
に積層すると共に、該薄板の内外輪間を等間隔のリブに
より結合して、薄板の支持部に外嵌する内輪の内周に
は、該支持部の外周に設けた突起と嵌合して適宜範囲で
円周方向に回動可能な凹部を設けたことを特徴とするト
ルクコンバ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3682493U JPH072662U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3682493U JPH072662U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | トルクコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072662U true JPH072662U (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=12480507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3682493U Pending JPH072662U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072662U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008281198A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | 段状ステータ羽根 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP3682493U patent/JPH072662U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008281198A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | 段状ステータ羽根 |
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