JPH07266235A - セグメント砥石 - Google Patents
セグメント砥石Info
- Publication number
- JPH07266235A JPH07266235A JP6132794A JP6132794A JPH07266235A JP H07266235 A JPH07266235 A JP H07266235A JP 6132794 A JP6132794 A JP 6132794A JP 6132794 A JP6132794 A JP 6132794A JP H07266235 A JPH07266235 A JP H07266235A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grindstone
- segment
- intermediate layer
- grinding
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】強い砥粒保持力と弾性力とを両立させ、研削加
工中に工作物が受けるダメージを減少させ、工作物に割
れを生ずることなく、高能率に研削加工できるようにす
る。 【構成】砥石コアの外周に弾性作用を有する中間層を設
け、この中間層の外周にダイヤモンド砥粒をメタルボン
ドで結合した砥石セグメントを円周上複数配置した。
工中に工作物が受けるダメージを減少させ、工作物に割
れを生ずることなく、高能率に研削加工できるようにす
る。 【構成】砥石コアの外周に弾性作用を有する中間層を設
け、この中間層の外周にダイヤモンド砥粒をメタルボン
ドで結合した砥石セグメントを円周上複数配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスのような
難削材の研削加工に好適なセグメント砥石に関するもの
である。
難削材の研削加工に好適なセグメント砥石に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、セラミックスの研削加工におい
ては、ダイヤモンドを砥粒としたレジンボンド砥石や、
メタルボンド砥石などが使用されているが、セラミック
スは強度が高いので、高能率で研削加工を行うために
は、砥粒の保持強度を大きくする必要がある。
ては、ダイヤモンドを砥粒としたレジンボンド砥石や、
メタルボンド砥石などが使用されているが、セラミック
スは強度が高いので、高能率で研削加工を行うために
は、砥粒の保持強度を大きくする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、一方
でセラミックスは高脆性という特質を持ち、衝撃力に弱
く、割れが発生しやすい。そのため、従来のダイヤモン
ド砥石では、研削能率が30mm3 /mm・s以上の高
能率域での研削加工が困難となっている。本発明は、研
削加工中に工作物が受けるダメージを減少させ、工作物
に割れを生ずることなく、しかも高能率で研削加工でき
るようにすることを目的とするものである。
でセラミックスは高脆性という特質を持ち、衝撃力に弱
く、割れが発生しやすい。そのため、従来のダイヤモン
ド砥石では、研削能率が30mm3 /mm・s以上の高
能率域での研削加工が困難となっている。本発明は、研
削加工中に工作物が受けるダメージを減少させ、工作物
に割れを生ずることなく、しかも高能率で研削加工でき
るようにすることを目的とするものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記目的を
達成するために、請求項1の発明においては、円板状の
砥石コアの外周に弾性体からなる中間層を設け、この中
間層の外周に砥石セグメントを円周上複数配置したもの
であり、また、請求項2の発明においては、円板状の砥
石コアの外周に弾性を有するレジン層からなる中間層を
設け、この中間層の外周にダイヤモンド砥粒をメタルボ
ンドで結合した砥石セグメントを円周上複数配置したも
のである。
達成するために、請求項1の発明においては、円板状の
砥石コアの外周に弾性体からなる中間層を設け、この中
間層の外周に砥石セグメントを円周上複数配置したもの
であり、また、請求項2の発明においては、円板状の砥
石コアの外周に弾性を有するレジン層からなる中間層を
設け、この中間層の外周にダイヤモンド砥粒をメタルボ
ンドで結合した砥石セグメントを円周上複数配置したも
のである。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明のセグメント砥石
を用いて工作物を研削加工すると、弾性中間層による砥
石セグメントの弾性支持作用により、研削加工中に工作
物が受けるダメージを減少でき、工作物に割れを生じさ
せることなく工作物を研削加工することができる。ま
た、砥石セグメントをメタルボンドで結合したダイヤモ
ンド砥粒とすることにより、砥粒保持力を高めることが
でき、工作物を高能率で研削加工することができる。
を用いて工作物を研削加工すると、弾性中間層による砥
石セグメントの弾性支持作用により、研削加工中に工作
物が受けるダメージを減少でき、工作物に割れを生じさ
せることなく工作物を研削加工することができる。ま
た、砥石セグメントをメタルボンドで結合したダイヤモ
ンド砥粒とすることにより、砥粒保持力を高めることが
でき、工作物を高能率で研削加工することができる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1,図2はセグメント砥石の全体を示し、図3は
その要部を拡大したもので、同図において、10は金属
製の円板状の砥石コアを示し、この砥石コア10の外周
には中間層11が設けられ、この中間層11の外周には
砥石層12が設けられている。
る。図1,図2はセグメント砥石の全体を示し、図3は
その要部を拡大したもので、同図において、10は金属
製の円板状の砥石コアを示し、この砥石コア10の外周
には中間層11が設けられ、この中間層11の外周には
砥石層12が設けられている。
【0007】前記中間層11は、弾性の大きなレジン層
からなり、このレジン層の厚みは適度の弾性力を持たせ
るために、3〜10mm程度が好適である。また前記砥
石層12は、ダイヤモンド砥粒13を砥粒保持力の強い
メタルボンドで結合した矩形状の砥石セグメント14か
らなり、この砥石セグメント14が前記中間層11上に
円周上等角度間隔に複数配置されている。砥石セグメン
ト14と前記中間層11との接合面積は、100mm2
程度が好適である。
からなり、このレジン層の厚みは適度の弾性力を持たせ
るために、3〜10mm程度が好適である。また前記砥
石層12は、ダイヤモンド砥粒13を砥粒保持力の強い
メタルボンドで結合した矩形状の砥石セグメント14か
らなり、この砥石セグメント14が前記中間層11上に
円周上等角度間隔に複数配置されている。砥石セグメン
ト14と前記中間層11との接合面積は、100mm2
程度が好適である。
【0008】このように砥石層12を複数の砥石セグメ
ント14に分割して弾性中間層11で支持することによ
り、砥石セグメント14を支持するばね定数が小さくな
り、工作物の研削加工時に、砥石セグメント14に過度
の負荷が加わると、砥石セグメント14が中間層11を
弾性変形して砥石中心側へ逃げ、工作物に及ぼす衝撃を
緩和できるようになる。
ント14に分割して弾性中間層11で支持することによ
り、砥石セグメント14を支持するばね定数が小さくな
り、工作物の研削加工時に、砥石セグメント14に過度
の負荷が加わると、砥石セグメント14が中間層11を
弾性変形して砥石中心側へ逃げ、工作物に及ぼす衝撃を
緩和できるようになる。
【0009】上記した構成のセグメント砥石を用いて、
セラミックスからなる工作物を研削加工すると、メタル
ボンドによる強い砥粒保持力と、弾性中間層11による
砥石層12の弾性支持作用により、研削加工中に工作物
が受けるダメージを減少でき、工作物に割れや欠けを生
じさせることなく工作物を高能率で研削加工できるよう
になる。
セラミックスからなる工作物を研削加工すると、メタル
ボンドによる強い砥粒保持力と、弾性中間層11による
砥石層12の弾性支持作用により、研削加工中に工作物
が受けるダメージを減少でき、工作物に割れや欠けを生
じさせることなく工作物を高能率で研削加工できるよう
になる。
【0010】すなわち、研削加工中の工作物の割れや欠
けは、衝撃力が最大の要因であると考えられ、従って砥
石セグメント14が小さい程、中間層11との接合面積
が減少して砥石セグメント14を支持する剛性が小さく
なり、砥石と工作物が接触したとき、小さい力でも砥石
セグメント14が逃げやすくなり、研削加工中に工作物
に加わる研削力を低減できるようになる。
けは、衝撃力が最大の要因であると考えられ、従って砥
石セグメント14が小さい程、中間層11との接合面積
が減少して砥石セグメント14を支持する剛性が小さく
なり、砥石と工作物が接触したとき、小さい力でも砥石
セグメント14が逃げやすくなり、研削加工中に工作物
に加わる研削力を低減できるようになる。
【0011】このように砥石セグメント14は小さい程
好ましいが、砥石セグメント13の製作の点からは砥石
セグメント14をできるだけ大きくした方が製作が容易
である。そこで以下、適正な砥石セグメント14の大き
さを求めるための実験結果について説明する。なお、実
験に使用したセグメント砥石Gは、直径が380mm、
砥石幅が15mm、中間層11を10mmの厚みのレジ
ン層としたメタルボンドダイヤモンド砥石であり、B−
C系炭化珪素の角材からなる工作物を、下記研削条件で
平面研削したものである。
好ましいが、砥石セグメント13の製作の点からは砥石
セグメント14をできるだけ大きくした方が製作が容易
である。そこで以下、適正な砥石セグメント14の大き
さを求めるための実験結果について説明する。なお、実
験に使用したセグメント砥石Gは、直径が380mm、
砥石幅が15mm、中間層11を10mmの厚みのレジ
ン層としたメタルボンドダイヤモンド砥石であり、B−
C系炭化珪素の角材からなる工作物を、下記研削条件で
平面研削したものである。
【0012】 砥石周速度 3600m/min テーブル送り速度 15m/min 切込み量 0.4mm 研削能率 100mm3 /mm・s 図4に法線方向研削抵抗と砥石セグメント14の円周方
向長さ(以下セグメント長さという)との関係を、図5
に接線方向研削抵抗とセグメント長さとの関係を示す。
セグメント長さを小さくしていくにつれて研削抵抗は減
少していくが、特に20mm近辺から急激に低下してい
くことが分かる。
向長さ(以下セグメント長さという)との関係を、図5
に接線方向研削抵抗とセグメント長さとの関係を示す。
セグメント長さを小さくしていくにつれて研削抵抗は減
少していくが、特に20mm近辺から急激に低下してい
くことが分かる。
【0013】そしてセグメント長さが60mmの砥石で
上記の研削条件で工作物を研削加工したときは、工作物
に割れが発生したが、セグメント長さが10mmの砥石
で同じ研削条件で工作物を研削加工したときは、工作物
に割れを発生させることなく工作物を研削加工できた。
上記実施例においては、中間層11上の砥石セグメント
14を、各砥石セグメント14間の隙間が砥石軸線と平
行になるように配列した例について述べたが、各砥石セ
グメント14間の隙間が、図6に示すように砥石軸線に
対して傾斜するように複数の砥石セグメント14を配列
したり、あるいはまた図7に示すように綾目状となるよ
うに複数の砥石セグメント14を配列してもよく、要は
砥石層12が適度の大きさで砥石セグメント14に分割
されていればよいものである。
上記の研削条件で工作物を研削加工したときは、工作物
に割れが発生したが、セグメント長さが10mmの砥石
で同じ研削条件で工作物を研削加工したときは、工作物
に割れを発生させることなく工作物を研削加工できた。
上記実施例においては、中間層11上の砥石セグメント
14を、各砥石セグメント14間の隙間が砥石軸線と平
行になるように配列した例について述べたが、各砥石セ
グメント14間の隙間が、図6に示すように砥石軸線に
対して傾斜するように複数の砥石セグメント14を配列
したり、あるいはまた図7に示すように綾目状となるよ
うに複数の砥石セグメント14を配列してもよく、要は
砥石層12が適度の大きさで砥石セグメント14に分割
されていればよいものである。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、弾性
中間層による砥石セグメントの弾性支持作用により、研
削加工中に工作物が受けるダメージを減少でき、工作物
に割れを生じさせることなく工作物を研削加工できる効
果があり、また、砥石セグメントをメタルボンドで結合
したダイヤモンド砥粒とすることにより、強い砥粒保持
力と弾性力との両立を図ることができ、セラミックスの
ような難削材においても、割れを生ずることなく高能率
に研削加工できる効果がある。
中間層による砥石セグメントの弾性支持作用により、研
削加工中に工作物が受けるダメージを減少でき、工作物
に割れを生じさせることなく工作物を研削加工できる効
果があり、また、砥石セグメントをメタルボンドで結合
したダイヤモンド砥粒とすることにより、強い砥粒保持
力と弾性力との両立を図ることができ、セラミックスの
ような難削材においても、割れを生ずることなく高能率
に研削加工できる効果がある。
【図1】本発明の実施例を示すセグメント砥石の全体図
である。
である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の要部を拡大した断面図である。
【図4】法線方向研削抵抗とセグメント長さの関係を示
した実験データである。
した実験データである。
【図5】接線方向研削抵抗とセグメント長さの関係を示
した実験データである。
した実験データである。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す図である。
10 砥石コア 11 中間層 12 砥石層 13 ダイヤモンド砥粒 14 砥石セグメント
Claims (2)
- 【請求項1】 円板状の砥石コアの外周に弾性体からな
る中間層を設け、この中間層の外周に砥石セグメントを
円周上複数配置したことを特徴とするセグメント砥石。 - 【請求項2】 円板状の砥石コアの外周に弾性を有する
レジン層からなる中間層を設け、この中間層の外周にダ
イヤモンド砥粒をメタルボンドで結合した砥石セグメン
トを円周上複数配置したことを特徴とするセグメント砥
石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132794A JPH07266235A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セグメント砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132794A JPH07266235A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セグメント砥石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07266235A true JPH07266235A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13167939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6132794A Pending JPH07266235A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セグメント砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07266235A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016530109A (ja) * | 2013-06-07 | 2016-09-29 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 基材のくぼみ、研磨ホイール、及びカバーを形成する方法 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6132794A patent/JPH07266235A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016530109A (ja) * | 2013-06-07 | 2016-09-29 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 基材のくぼみ、研磨ホイール、及びカバーを形成する方法 |
US10265826B2 (en) | 2013-06-07 | 2019-04-23 | 3M Innovative Properties Company | Method of forming a recess in a substrate |
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