JPH07265683A - 流動層装置および粉粒体の造粒、コーティング、乾燥方法 - Google Patents

流動層装置および粉粒体の造粒、コーティング、乾燥方法

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JPH07265683A
JPH07265683A JP6481994A JP6481994A JPH07265683A JP H07265683 A JPH07265683 A JP H07265683A JP 6481994 A JP6481994 A JP 6481994A JP 6481994 A JP6481994 A JP 6481994A JP H07265683 A JPH07265683 A JP H07265683A
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JP
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fluidized bed
perforated plate
flow
bed apparatus
gas
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Application number
JP6481994A
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English (en)
Inventor
Masanori Ogawa
正紀 小川
Yoshinori Nakajima
佳紀 中島
Kazunori Miyata
和典 宮田
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Okawara Mfg Co Ltd
Freund Corp
Original Assignee
Okawara Mfg Co Ltd
Freund Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/005Separating solid material from the gas/liquid stream
    • B01J8/006Separating solid material from the gas/liquid stream by filtration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/18Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles
    • B01J8/24Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles according to "fluidised-bed" technique
    • B01J8/44Fluidisation grids

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で均一な流動状態を得る流動層装
置を提供する。 【構成】 粉粒体による流動層が形成される回分式の流
動室を有する胴体部と、通気孔5aが開設されて流動室
の底部に設けられた目皿板5と、この目皿板5の下方に
設けられ、粉粒体を流動させる流動用気体がほぼ水平方
向から流入される気体供給室とを有するものである。目
皿板は3つの区域A,B,Cに区画して、各区域の開口
率を、気体供給室の流入口が位置する流入部側の区域A
を最も大きく、区域B、そして流入部側とは反対側に位
置する対向部側の区域Cに向かって小さくなるように異
ならせる。これにより、流動層において帯状に分布する
上向きの風圧は流入口から流入した流動用気体が吹き付
けられる対向部側の位置が最も強くなる、という流動層
の風圧分布を目皿板5の開口率が修正し、均一な流動状
態の流動層を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉粒体の造粒、コーテ
ィング、乾燥などに用いられる流動層装置の技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を造粒、コーティング、乾燥など
する回分式の流動層装置においては、粉粒体を均一処理
してバラツキの少ない製品を得るために、系内全体を良
好な流動状態とすることが要求されている。そして、良
好な流動状態を得るためには、粉粒体を上方に舞い上が
らせて流動層を形成する流動用気体の流動室内における
流れを均等化することが必要となる。
【0003】このように流動用気体を均等化したり、も
しくは特定の気流パターンを生成する技術として、流動
室の底部に設けられた目皿板の構造に関する技術や、流
動用気体を整流するための付属装置に関する技術が多数
提案されている。
【0004】たとえば、特公平4−64732号公報に
おいては、連続流動層造粒装置において、目皿板の外周
部の上昇気流が小さいので、ここに粉粒体が堆積するの
を防止するために外周部の開口率を内部より大きくした
装置が提案されている。
【0005】また、特公昭54−11263号公報や特
公昭61−5591号公報においては、粉粒体の撹拌混
合を良好にするために、目皿板の周方向に気体が吹き出
す構造の穿孔を設けて旋回気流を発生させたり、通気板
を1枚の板とせず、周方向にルーバ状に多数の板を間隔
を開けて重ねて形成したものが、そして、特公平4−2
5474号公報には、それらが回転するものが提案され
ている。
【0006】さらに、特公昭61−8734号公報や特
公昭63−33900号公報には、一部または全部が通
気部となっている回転円板を流動層の床底とし、この上
に撹拌翼を設けた装置が、特公昭60−25182号公
報や特公平6−187号公報には、外向きの気流を発生
させる多重構造の円板を回転させる装置が、特公昭62
−32592号公報には、静止多孔板の上に有孔の円板
を回転させる装置が提案されている。そして、実公昭5
4−4530号公報、特公昭37−1585号公報、特
公昭60−52867号公報、特開昭62−22743
7号公報には、流動層に噴流層を併用して循環気流を発
生させる装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置において
粉粒体の流動状態の改善の観点に着目してみると、従来
の流動層装置においては、それぞれ次のようなことが指
摘される。
【0008】すなわち、特公昭61−8734号公報な
どで提案されている回転機構を有する装置類は構造が複
雑になるのみならず、高価になるという問題点があり、
また、良品を得るためには回転体に付着した粉粒体を洗
浄除去する必要があり、そのための手間がかかってしま
う。
【0009】特公昭54−11263号公報において提
案される周方向に流動用気体を吹き出す通気板では強力
な旋回流を発生させることが困難で他の手段と併用する
ことが多い。加えて、特公昭61−5591号公報によ
る多層板を用いた通気板は、洗浄に手間がかかるという
問題点を有している。
【0010】また、実公昭54−4530号公報などに
おいて提案されている噴流層を併用する装置では、強制
的な循環気流によって流動状態が保たれるので流動不良
となることはないが、噴流の太さに限界があるために、
特に大規模装置では噴流ノズルおよび噴流の案内管を多
数設置する必要があり、装置が複雑化し噴流ノズルの洗
浄が煩雑化するおそれがある。
【0011】これらの理由から、前記した流動層装置は
それぞれの問題点を上回る利点が発現されるような用途
(たとえば、重質の顆粒の製造、球形に近い粒子の製造
など)には使用されているが、それ以外の場合では現在
でも通常の流動層装置が使用されている。
【0012】このような状況下において、通常の流動層
装置の流動状態を均一化する技術としては、目皿板の開
口率を可及的に小さくして流動用気体の通気抵抗を大き
くする技術が採用されているが、この技術によれば、流
動室内の気体を引く排気ファンを大容量とする必要があ
るのみならず、完全に均一な流動状態を実現することが
困難であり、また連続式ではあるが、前記した特公平4
−64732号公報に記載の装置によっても完全な均一
化は得られないことが本発明者らによって見い出され
た。
【0013】そこで、本発明の目的は、簡易な構造で均
一な流動状態を得ることができる流動層装置に関する技
術を提供することにある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記のような流動不良と
なる原因について本発明者らが探求した結果、流動用気
体を水平方向から目皿板の下方に設けられた気体供給室
に供給する形式の流動層装置では、気体供給室におい
て、流動用気体が流入する流入口付近と、これに対向す
る対向部付近とでは流動用気体の上方向への圧力が異な
っており、これが主因となって不完全な流動状態が発生
していることを突き止めた。すなわち、連続式流動層装
置を対象とした特公平4−64732号公報には目皿板
の外周部と内部とで開口率を異ならせる技術が開示され
ているが、この方式では通常は円形である回分式流動層
装置の目皿板においては開口率の等しい区域は環状とな
り、これでは前記した位置関係における流動用気体の圧
力の差異は何等改善されないということである。
【0016】そして、本発明者は、回分式流動層装置に
おいては上向きの風圧が等しい区域が気体供給室の流入
口からの距離および方向によって帯状に分布するという
知見を得、目皿板の開口率をこれに合わせて異ならせる
ことにより流動を均一化し得ることを発見して本発明を
完成した。
【0017】すなわち、本発明による流動層装置は、粉
粒体が実質的に平坦な流速分布となる流動層が形成され
る回分式の流動室を有する胴体部と、通気孔が開設され
て流動室の底部に設けられた目皿板と、この目皿板の下
方に設けられ、粉粒体を流動させる流動用気体がほぼ水
平方向から流入される気体供給室とを有するものであ
る。そして、目皿板の開口率が、気体供給室の流入口が
位置する流入部側からこの流入部側とは反対側に位置す
る対向部側に向かって異なっている。なお、本発明にお
いて「実質的に平坦な流速分布」とは、流動層の水平断
面において周辺付近以外は経時的に平均値をとった場合
にほぼ同一の流速となっていることを意味し、噴流層と
の併用のような定常的に不均一な流速分布を形成するも
のとは異なる。
【0018】目皿板の開口率をどのような態様で流入部
側から対向部側に向かって異ならせるかは、流動用気体
の風速、気体供給室の大きさや形状、被処理物である粉
粒体の物性などによって区々となるので一概に規定でき
ないが、目皿板がほぼ水平に設けられている場合には、
流入部側を大きく設定するのがよく、目皿板がその流入
部側が高く、かつ対向部側が低くなるように傾斜して設
けられている場合には、対向部側を大きく設定するのが
よい。
【0019】また、本発明による粉粒体の造粒、コーテ
ィング、乾燥方法は、前記した流動層装置を用いて流動
用気体を流動室に供給し、流動室内における流動用気体
の流れを均等化しつつ粉粒体を流動させるものである。
被処理物である粉粒体はいずれかに限定されるものでは
なく、種々のものに適用が可能である。
【0020】
【作用】上記のような構成の流動層装置によれば、帯状
に分布する上向きの風圧の等しい区域に符合させるよう
にして、目皿板の開口率を流入部側から対向部側に向か
って異ならせているので、簡易な構造で流動層の均一な
流動状態を得ることが可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る流動層装置を示す断面図、図2はその流動層装置に用
いられた目皿板を示す平面図である。
【0023】この流動層装置は回分式の流動層装置であ
り、図1に示すように、ほぼ直立状態で設置され内部に
回分式の流動室1を有するほぼ円筒形状の胴体部2を有
し、胴体部2に開口して設けられた原料投入口3から流
動室1内に被処理物としての粉粒体が投入されるように
なっている。
【0024】胴体部2内の流動室1の底部には、投入さ
れた粉粒体の落下を防止するための落下防止ネット4が
設けられ、さらに、この落下防止ネット4の下方に流動
用気体が通過する通気孔5a(図2)が開設された目皿
板5がほぼ水平に設けられている。
【0025】造粒等の処理が終了した後の製品を外部に
排出するために、落下防止ネット4のやや上方の位置に
開口部を有する取出口6が胴体部2に設けられ、この取
出口6には前記開口部を開閉するために取出弁7が設け
られている。
【0026】目皿板5の下方には、流入口8aが側方に
設けられて流動用気体がほぼ水平方向から流入する気体
供給室8が形成されている。気体供給室8に流入した流
動用気体は、通気孔5aを通過して流動室1に至り、投
入された粉粒体を実質的に平坦な流速分布となるように
舞い上がらせて流動層を形成するようになっている。
【0027】図2に示すように、目皿板5は、気体供給
室8の流入口8aが位置する流入部側から、この流入部
側と反対側に位置する対向部側に向かって3つの区域
A,B,Cに直線状に区画され、流入部側の区域Aから
区域B、そして対向部側の区域Cと行くにしたがって開
設された通気孔5aの穿孔密度が小さく設定されること
でその開口率が相違されている。すなわち、流動層にお
いて帯状に分布する上向きの風圧は、流入口8aから流
入した流動用気体が吹き付けられる対向部側の位置が最
も強くなることに着目し、これを修正するために目皿板
5の開口率を異ならせているものである。
【0028】胴体部2に隣接して、気体供給室8と連通
された給気ダクト9が設けられており、この給気ダクト
9には給気ファン10により気体が供給され、これが前
記した気体供給室8に流入するようになっている。給気
ダクト9内には、給気ファン10からの気体を清浄化す
るためのフィルタ11と、気体を加熱または冷却するた
めの熱交換器12とが設けられている。
【0029】給気ダクト9の気体供給室8側には、気体
供給室8から通気孔5aを通って流動室1に供給される
流動用気体の流量を調整するための流量調整弁13が設
けられている。胴体部2の上端部には、気体供給室8か
ら流動室1内に供給された流動用気体を排気ファン14
により積極的に外部に排出するための排気ダクト15が
設けられている。したがって、流動層は、流動用気体が
給気ファン10によって与えられる圧力と、流動室1内
の流動用気体が排気ファン14によって引かれる吸引力
とによって形成されることになる。
【0030】流動状態となった粉粒体に対してコーティ
ング液などを噴霧するために、流動室1内の目皿板5に
対向してスプレーガン16が設けられており、このスプ
レーガン16にはポンプ17によって液タンク18内の
液体が供給されるようになっている。
【0031】胴体部2の上部には、バグフィルタ19お
よびこのバグフィルタ19に付着した粉粒体を高圧ガス
パルスにより連続的に払い落とすジェットクリーニング
用のジェットノズル20が配置されている。なお、胴体
部2の上部壁には開閉式の蓋21が設けられている。
【0032】本実施例に示す流動層装置による粉粒体の
造粒、コーティング、乾燥などの処理の手順について説
明する。
【0033】粉粒体の原料は、原料投入口3から所定量
だけ投入される。粉粒体は、気体供給室8から目皿板5
の通気孔5aを通って供給され、かつ排気ファン14に
吸引される流動用気体による上昇と自重による落下とを
繰り返して流動層が形成される。この時、前記のように
目皿板5の開口率は流入部側の区域Aから対向部側の区
域Cに向かって小さく設定されているので、形成された
流動層は均一な流動状態となってその上平面は実質的に
平坦化されている。そして、このような流動状態の粉粒
体に向けてスプレーガン16からコーティング液などが
噴霧される。流動層の形成状況に応じて流動用気体の供
給割合を流量調整弁13の開度を調整することにより変
化させる。また、巻き上げられてバグフィルタ19に付
着した微粉は、ジェットノズル20からの高圧ガスパル
スにより払い落とされる。
【0034】そして、所定の動作時間経過後に、製品化
された粉粒体が取出口6から取り出される。
【0035】(実施例2)図3は本発明の他の実施例で
ある流動層装置を示す断面図、図4はその流動層装置に
用いられた目皿板を示す平面図である。
【0036】本実施例に示す流動層装置は回分式の流動
室1の底部に設けられた落下防止ネット4および目皿板
25が、流入部側を高く対向部側が低くなるように傾斜
して設けられ、また、図4に示すように、この目皿板2
5が、気体供給室8の流入口8aが位置する流入部側か
ら対向部側に向かって3つの区域D,E,Fに円弧状に
区画され、流入部側の区域Dから区域E,Fと行くにし
たがって通気孔25aの穿孔密度が大きく設定されて開
口率が相違されているものである。
【0037】すなわち、落下防止ネット4および目皿板
25をこのように傾斜して設けた場合は、落下防止ネッ
ト4の高い位置から低い位置に向かうにしたがって堆積
する粉粒体の層が厚くなるために、流入口側が最も通気
抵抗が小さくなることに着目して目皿板5の開口率をこ
のように異ならせているものである。
【0038】なお、それ以外においては前記実施例1の
流動層装置と同様であり、したがって、同一の部材には
同一の符合が付されている。
【0039】本実施例に示す流動層装置によれば、粉粒
体が流動用気体による上昇と自重による落下とを繰り返
して流動層が形成される。そして、前記のように傾斜し
て設けられた目皿板25の開口率は流入部側の区域Dか
ら区域E、そして対向部側の区域Fに向かって大きく設
定されているので、やはり均一な流動状態の流動層を得
ることができる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0041】たとえば、目皿板5,25の開口率は、本
実施例に示すように通気孔5a,25aの穿孔密度を違
えることの他にも、孔径を違えることや、穿孔に替えて
スリットなどを用いてもよい。
【0042】また、区画された区域の境界線は本実施例
のように直線状あるいは円弧状とする以外に種々のもの
が考えられる。たとえば、図5に示す目皿板35のよう
に直線と曲線の組み合わせとすることや、図6に示す目
皿板45のように折線とすること、あるいはこれらの組
み合わせとすることができる。このとき、目皿板は、予
め区域分けしたものを作成しても、区域毎に作成した帯
状のものを枠体に載置してもよい。
【0043】目皿弁の開口率は、このように複数の区域
に区画して互いに異ならせることの他にも、流入部側か
ら対向部側に向かって漸次変化させることも可能であ
る。この場合には、図7に示す目皿板55のように一方
端から他方端に向かって通気孔55aの孔径を次第に変
化させるように設定することや、図8に示す目皿板65
ように異なる開口率のゾーンの境目をぼかすような孔径
の通気孔65aを設けることができる。
【0044】なお、開口率は、大きく分けて2種類とし
てもよいが、3種類以上とするのが有利である。
【0045】(実験例1)実施例1に示すように、目皿
板がほぼ水平に設けられた流動層装置を用いて以下の条
件で実験を行った。
【0046】すなわち、流動層造粒コーティング装置F
L−120(フロイント産業株式会社製)において、目
皿板の開口率を2つの区域に直線状に区画して異なら
せ、流入部側の区域の開口率を17.5%、対向部側を1
0.0%とした。一方、比較例として、全面が15.0%の
均一な開口率とされた目皿板の流動層装置を用いた。
【0047】そして、それぞれの流動層装置で乳糖粉末
120kgを仕込み、排気静圧約300mmAq、風量30m3
/min の条件で流動させた。
【0048】その結果、開口率が異なった目皿板が用い
られた流動層装置では良好な流動状態が得られたが、比
較例の流動層装置では流入口側の位置では流動しなかっ
た。
【0049】(実験例2)実施例2に示すように、目皿
板が傾斜して設けられた流動層装置を用いて以下の条件
で実験を行った。
【0050】すなわち、流動層造粒コーティング装置F
LOD−60(フロイント産業株式会社製)において、
目皿板の流入部側を高くして3゜傾斜させ、その開口率
を3つの区域に直線状に区画して異ならせ、流入部側の
区域の開口率を20.0%、中央部を30.0%、そして対
向部側を40.0%とした。比較例として、全面が30.0
%の均一な開口率とされた目皿板が同様に3゜傾斜され
た流動層装置を用いた。
【0051】そして、それぞれの流動層装置で乳糖顆粒
(2〜3mm)80kgを仕込み、排気静圧約450mmAq、
風量30m3 /min の条件で流動させた。
【0052】その結果、開口率が異なった目皿板が用い
られた流動層装置では良好な流動状態が得られたが、比
較例の流動層装置では対向部側の位置では流動しなかっ
た。
【0053】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0054】(1).すなわち、帯状に分布する上向きの風
圧の等しい区域に符合させるようにして、目皿板の開口
率を流入部側から対向部側に向かって異ならせているの
で、均一な流動状態の流動層を得ることができる。
【0055】(2).また、このような良好な流動層が目皿
板を所定の開口率にするという簡易な構造で実現できる
ので、流動層装置自体のコストアップにはならない。
【0056】(3).そして、良好な流動層が形成されるこ
とから、製品品質や収率の低下が防止され、高品質の製
品を高い収率で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による流動層装置を示す断面
図である。
【図2】その流動層装置に用いられた目皿板を示す平面
図である。
【図3】本発明の実施例2による流動層装置を示す断面
図である。
【図4】その流動層装置に用いられた目皿板を示す平面
図である。
【図5】本発明の流動層装置に用いられる他の目皿板を
示す平面図である。
【図6】本発明の流動層装置に用いられるさらに他の目
皿板を示す平面図である。
【図7】本発明の流動層装置に用いられるさらに他の目
皿板を示す平面図である。
【図8】本発明の流動層装置に用いられるさらに他の目
皿板を示す平面図である。
【符号の説明】
1 流動室 2 胴体部 3 原料投入口 4 落下防止ネット 5 目皿板 5a 通気孔 6 取出口 7 取出弁 8 気体供給室 8a 流入口 9 給気ダクト 10 給気ファン 11 フィルタ 12 熱交換器 13 流量調整弁 14 排気ファン 15 排気ダクト 16 スプレーガン 17 ポンプ 18 液タンク 19 バグフィルタ 20 ジェットノズル 21 蓋 25 目皿板 25a 通気孔 35 目皿板 45 目皿板 55 目皿板 55a 通気孔 65 目皿板 65a 通気孔 A,B,C,D,E,F 区域
フロントページの続き (72)発明者 宮田 和典 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体が実質的に平坦な流速分布となる
    流動層が形成される回分式の流動室を有する胴体部と、 通気孔が開設され、前記流動室の底部に設けられた目皿
    板と、 前記目皿板の下方に設けられ、前記粉粒体を流動させる
    流動用気体がほぼ水平方向から流入される気体供給室と
    を有し、 前記目皿板の開口率が、前記気体供給室の流入口が位置
    する流入部側から該流入部側とは反対方向に位置する対
    向部側に向かって異なっていることを特徴とする流動層
    装置。
  2. 【請求項2】 前記目皿板はほぼ水平に設けられ、前記
    目皿板の開口率は流入部側が大きく設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の流動層装置。
  3. 【請求項3】 前記目皿板は流入部側が高く、かつ対向
    部側が低くなるように傾斜して設けられ、前記目皿板の
    開口率は対向部側が大きく設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の流動層装置。
  4. 【請求項4】 前記目皿板は、複数の区域に区画、各区
    域の開口率が互いに異なっていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の流動層装置。
  5. 【請求項5】 前記目皿板の開口率は、前記流入部側か
    ら前記対向部側に漸次変化していることを特徴とする請
    求項1、2または3記載の流動層装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の流
    動層装置を用いて粉粒体の造粒、コーティング、乾燥を
    行う方法であって、前記流動用気体を前記流動室に供給
    し、前記流動室内における前記流動用気体の流れを均等
    化しつつ前記粉粒体を流動させることを特徴とする粉粒
    体の造粒、コーティング、乾燥方法。
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