JPH07265274A - 血圧測定装置 - Google Patents

血圧測定装置

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JPH07265274A
JPH07265274A JP6064737A JP6473794A JPH07265274A JP H07265274 A JPH07265274 A JP H07265274A JP 6064737 A JP6064737 A JP 6064737A JP 6473794 A JP6473794 A JP 6473794A JP H07265274 A JPH07265274 A JP H07265274A
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津村恵彦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】安静時はもちろん、雑音が多く心電発生周期が
急激に変化する運動負荷試験などの運動中にも使用でき
る血圧測定装置を提供する。 【構成】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管に加
えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管に発
生する振動を検出する振動検出手段と、心電信号を検出
する心電検出手段と、検出された信号を処理する信号処
理手段から構成され、前記振動からコロトコフ音を認識
して血圧を測定する血圧測定装置において、測定中に心
電信号が発生する度に、腕帯の圧力Pの影響を勘案した
K音発生時刻予測式を用いてK音発生時刻を予測して、
この時刻前後の期間に振動を測定し、測定の度に予測式
を学習・修正する方法とその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロトコフ音(以下
「K音」と略す)を認識して血圧を測定するもので、特
に運動時などの測定環境が良くない場合でも正確な血圧
測定を可能とする血圧測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】K音認識による血圧測定法では、腕帯を
上腕などに装着した後、腕帯の圧力を制御してK音を認
識し、最高および最低血圧を求める。しかしK音のレベ
ルは低く、体動などの外乱があるとその影響を受け、識
別は困難である。最近循環機能評価その他の目的で運動
負荷試験が注目されているが、運動時は心臓活動がダイ
ナミックに変化し、しかも体動などにより雑音が多いの
で、従来の血圧測定装置では、正確な血圧測定は困難で
あった。
【0003】このような問題を解決するために様々な工
夫がなされている。心拍同期型の血圧計は、心電信号発
生から一定時間後に脈波が発生するという点に注目した
もので、特開昭61−85922は、脈波の発生が予想
される一定期間だけ振動を測定して、雑音の影響を少な
くしようというものである。この発明に含まれる別の発
明に付いては省略する。特開昭59−160437もほ
ぼ同様な内容である。しかしこれらの発明には、心電信
号の発生から一定時間後に一定の期間だけ信号を測定す
るとは記載されているが、一定時間と一定期間に関する
具体的な記載はされていない。また特開昭62−181
029は、血管振動が予想される一定期間だけ振動を測
定し、さらにこの血管振動と同期してK音の発生が予想
される一定期間だけK音を測定するようにしたものであ
る。これは前記特開昭61−85922を改良したもの
であると考えることができ、一定時間と一定期間は心電
信号の周期に比例させているので、多少心電信号の周期
が変化してもそれに追従して測定できる。しかし心電信
号周期の変動に対して追従させる方法は記載されておら
ず、基本的には心電信号の周期がほぼ一定の場合にしか
適用できず、運動負荷のようなダイナミックな変化には
追従できない。またこれらの発明では、測定期間内に発
生する雑音は除去できない。
【0004】特開昭62−295647は、心電信号と
血流音の発生の遅れ時間と、心電信号とK音の遅れ時間
とを測定し、それらを演算してK音が発生する時刻を予
測してK音を測定するものである。この発明は運動中の
血圧測定を目的としており、心拍動の変動に対応してK
音発生時刻の予測はある程度できる。しかし血流音の測
定が前提となっているため、血流音の測定が困難な場合
は血圧測定ができない、つまり雑音が重畳した場合はそ
の識別は困難である。またK音検出と血流音検出の2個
のセンサを使用しており、本発明と異なり構造が複雑に
なっている。さらにK音発生時刻の予測法は本発明と異
なっている。
【0005】特公平5−61929は、まずパターン認
識法によりK音を識別し、さらにK音は脈波の立ち上が
り期間に発生してそれ以外の期間に発生する信号は雑音
であるとして雑音を除去しようとするものもある。しか
しこれもK音に雑音が重畳すると、パターン認識が自体
が困難になる。
【0006】特公平5−56897は振動法による血圧
計に関するもので、本発明のK音認識による方法とは異
なるものであるが、血管振動を検出してそれを周波数分
析し、ある特定の周波数に着目し、その電力が大きく変
化したときの圧力を最高または最低血圧と判定するもの
である。これも雑音があると指定の周波数に対する電力
が変化するので、その識別は困難である。
【0007】運動中は振動検出用マイクロフォンの装着
位置がずれて、信号を検出できなくなることがある。従
来は運動中の測定を目的とする血圧計に、この問題を解
決する手段を取り入れたものは存在しない。ただ、橈骨
動脈などに適応して容積を一定に保つトノメトリ法の中
には、測定信号が微弱であるのでセンサの感度が問題と
なり、複数のセンサを配列して、その中の最も出力の大
きいセンサを選択するものもある。実公平5−4641
3がこれである。しかしこの考案ではセンサの出力を指
標にして、最も出力の大きいセンサを選択するので、雑
音があれば雑音のために最も大きな出力になることがあ
り、信号を抽出するために最適なセンサを選択できない
ことがある。また、センサの感度は個々にばらつきがあ
り、複数のセンサを使用する場合はセンサを選別する
か、別途感度補正をおこなう必要がある。さらにトノメ
トリ法はK音法とは全く異なる原理・手段に基ずくもの
で、目的は安静時のモニタという別の分野の考案であ
り、この考案を運動中の血圧測定に適応することはでき
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近、運動負荷試験に
よる心血管系の評価の重要性が広く認識されるにしたが
って、安静時だけでなく運動時血圧測定の必要性が高ま
ってきている。運動負荷試験における血圧測定では、ま
ず試験前の安静状態で、続いてトレッドミルやエルゴメ
ータなどを使用して運動負荷を与えながら一定時間間隔
で測定を繰り返し、その後運動負荷試験が終了した後の
回復期に安静にして一定時間間隔で測定する。運動負荷
試験では、心臓活動がダイナミックに変化し、それにつ
れて心電信号やK音の発生タイミングも大きく変化す
る。また体動などによる雑音が測定中全ての期間に発生
し、そのため従来の方法ではK音や脈音の識別は困難
で、正確な血圧測定は困難であるという問題があった。
本発明は、K音発生時刻を正確に予測し、雑音の影響を
少なくして、K音識別能を高めて、前述の問題を解決
し、安静状態はもちろん、従来は困難であった運動中で
も正確な血圧測定を可能とするものである。なお血圧測
定法には、圧力制御の手順により、圧力を除々に増加さ
せながら血圧を測定する昇圧法と、逆にまず最高血圧値
以上まで加圧した後、除々に圧力を減少させながら測定
する降圧法とがある。ここでは便宜上、昇圧法で説明す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、血管に圧力を
与える加圧手段と、前記血管に加えられる圧力を検出す
る圧力検出手段と、前記血管に発生する振動を検出する
振動検出手段と、心電信号を検出する心電検出手段と、
検出された信号を処理する信号処理手段と、から構成さ
れ、前記振動からK音を認識して血圧を測定する、運動
中でも使用できる血圧測定装置に関するものである。
【0010】前述の問題を解決するために、まずK音発
生が予想される期間だけ信号を測定して雑音の影響を減
少させるようにした。心電信号が発生すると、ある時間
遅れて血管の振動が発生する。振動は最低血圧以下の圧
力では脈波だけで、加圧が進んで最低血圧に達するとK
音が脈波に重畳して発生する。さらに加圧するとK音が
重畳した脈波が複数個発生し、最高血圧に達するとK音
は消滅し、その後は脈波だけの振動になる。K音発生の
タイミングは、血管に加えられる圧力と、その時の心拍
数(心電信号発生周期)によって変化する。K音発生時
刻を予測するためには、このような点を勘案する必要が
ある。請求項1の発明は前記圧力の影響を、請求項2の
発明は心電信号の周期の影響を、それぞれ勘案するもの
である。
【0011】心電信号発生時刻からK音発生時刻までの
遅れ時間tdは、心電信号発生周期が一定でも、腕帯の
圧力が最高血圧から最低血圧まで50mmHg程度変化
すると、遅れ時間tdは100mS程度変化する。その
ため正確なK音発生時刻を予測するためには、圧力の影
響を考慮する必要がある。そこで請求項1の発明では、
測定時の圧力の影響を考慮して、K音発生時刻を予測
し、この予測時間に振動を測定するようにした。すなわ
ち、遅れ時間tdの予測式を血管に加えられる圧力Pの
関数として作成しておき、心電信号が発生する毎にその
時の圧力Pと時刻を測定して、この圧力Pに対する遅れ
時間tdを前記予測式を用いて求め、この遅れ時間tdを
心電信号の発生時刻に加算してK音発生の予測時刻t1
を求め、その時刻t1の前後の期間T1に振動信号を測定
するようにした。さらに本請求項の発明では、血圧測定
時に、心電信号を検出する度にそのときの圧力Pと遅れ
時間tdの関係を測定しし、前記予測式を学習・修正す
るようにした。更新された予測式は次回の血圧測定に用
いる。従来も前述の心拍同期型のように、K音や脈波の
発生時刻を予測するものはあったが、腕帯の圧力の影響
を勘案する、また測定の度に予測式を学習・修正する請
求項1の発明のようなものは存在しなかった。
【0012】運動負荷試験では心電信号発生周期が大き
く変化する。このような場合にK音発生時刻を予測する
ためには、心電信号発生周期の影響を考慮する必要があ
る。そこで請求項2の発明では、最新の心電信号発生周
期を用いて、K音発生時刻を予測するようにした。心電
信号発生周期は、K音発生周期と強い相関を有するとい
う点に着目したもので、前回のK音発生時刻に今回の心
電信号発生周期TEを加算して今回のK音の発生時刻t2
を予測し、その時刻t2の前後の期間T2に前記振動を検
出するようにした。また、認識されたK音から心電発生
周期TEだけ遡って、以前発生したK音を確認できるよ
うにした。また、心電信号発生周期とK音発生周期に注
目した文献は存在するが、請求項2の発明のように心電
信号の周期を用いてK音発生時刻を予測し、しかも心電
信号周期は毎回更新され、心電信号周期が大きく変動し
てもそれに追従して正確なK音発生時刻が予測できる、
運動負荷試験でも使用できるものは存在しなかった。
【0013】請求項1と2の2つの発明を組み合わせる
ことにより、振動測定期間をK音発生期間程度に短くす
ることができるので、雑音の影響を少なくすることがで
きる。また、運動中などの心臓の拍動がダイナミックに
変化する場合にも適用できる。そのため正確な血圧測定
が可能となる。
【0014】K音発生時刻を正確に予測して振動信号の
中からK音を検出しても、雑音が多いと、それがK音か
それとも雑音かを識別する必要がある。そこで請求項3
の発明では、K音を測定する度に周波数分析をして、こ
の周波数特性を用いてデジタルフィルタを作成し、この
フィルタを通して振動信号を測定するようにした。同一
の被検者であっても腕帯の圧力や血圧値などが変化する
とK音の周波数特性も変化するので、K音を測定する毎
に周波数分析をして周波数特性の変化を学習し、デジタ
ルフィルタの特性を修正する適応化フィルタを使用して
いる。従来もK音検出用フィルタはいくつか考案されて
いたが、本請求項のようなK音の周波数特性を利用して
デジタルフィルタを作成し、さらにK音を測定する度に
その周波数特性を学習して前記デジタルフィルタを修正
し、この適応化フィルタを用いてK音を識別する方法は
存在しなかった。
【0015】請求項3の発明で測定された信号はK音で
ある確率は高いが、K音の周波数特性に似た雑音がある
と、K音と誤認識される。そこでK音はかならず脈波に
重なって発生し、振動成分は脈波成分とK音成分を一定
量ずつ含んでいるということを利用してK音か雑音かを
識別するようにした。すなわち請求項4の発明では、振
動信号を周波数分析して脈波とK音の電力比を求め、こ
の比の値が一定の範囲内でればK音であり、範囲外であ
れば雑音であると判断するようにした。これにより、請
求項3記載のK音検出用デジタルフィルタを通過した信
号はK音か、それとも偶然通過した雑音か、識別でき
る。従来もK音の電力の変化に着目したものはあった。
前記従来技術・特公平5−56897は、信号を周波数
分析して、特定周波数成分の電力の変化を見てK音を識
別するものである。しかしこの発明は特定周波数の電力
の値が大幅に変化するとき、K音は発生または消滅する
と判断するものであり、これと請求項4の発明とは明ら
かに異なるものである。従来は本請求項の発明の方法で
K音を識別するものは存在しなかった。
【0016】消滅する直前のK音は微弱で認識しにく
く、血圧測定誤差の原因になっている。そこでこの点を
解決するために請求項5の発明では、脈波の位相という
K音とは異なる視点からK音の消失点を識別することに
した。すなわち、血圧測定時に振動検出計3で振動の位
相を順次測定し、位相が反転したときK音が消滅したと
判断するアルゴリズムをいれた。従来、K音が消滅した
とき脈波の位相が反転する、という点に言及した文献は
存在しない。
【0017】請求項6の発明は、雑音を抑制して信号の
みを検出することを目的とする。振動を検出するセンサ
を複数個配列し、各々のセンサで振動測定期間TAとそ
れ以外の期間TBに信号を測定して比をとり、その比が
最大と最小のセンサM1とM2を選択して、それぞれ主入
力センサと参照入力センサとし、センサM2の出力信号
をフィルタH(jω)で処理し、センサM1の出力とフ
ィルタH(jω)の出力の差をとって出力S0とし、出
力S0をフィルタH(jω)にフィードバックし、出力
S0が最小になるようにフィルタH(jω)の係数を修
正する、適応化処理をおこなって雑音を抑制するように
した。フィルタの係数を修正するアルゴリズムは、通信
の分野で用いられているLMS法を用いればよい。しか
し係数修正のアルゴリズムはどのような手段を用いても
よい。センサM1で検出される信号に含まれる雑音とセ
ンサM2で検出される雑音との間には相関があるから、こ
の適応化処理が可能となる。このアルゴリズムは測定中
常に実行され、センサ装着位置がずれると、最適位置の
センサを選択しなおして、使用することができるように
している。このTAは請求項1記載の測定期間T1または
請求項2記載の測定期間T2を使用してもよい。
【0018】従来、前述の実公平−46413で説明し
たように、複数個のセンサを使用しているものもある。
しかしこの考案では、センサの出力を指標にして、最も
出力の大きいセンサを選択するようにしているので、出
力の大きいものでも信号によるものか雑音によるものか
は判別できず、雑音の抑制はできない。また、センサの
感度は個々にばらつきがあり、複数のセンサを使用する
場合は選別するか、感度補正をおこなう必要があり、使
用は複雑になる。またこの考案は、トノメトリ法という
本請求項の発明とは別の応用分野の装置に関するもので
あり、目的、手段、作用、効果ともに異なるものであ
る。本請求項の発明のように適応化処理によって雑音を
抑制する方法は、従来は存在しなかった。
【0019】運動負荷試験で血圧が変化しても、常に効
率よく短時間で血圧測定ができるように、第7の発明で
は、予想される最低血圧値よりも一定値低い圧力P1と
最高血圧よりも一定値高い圧力P2を設定しておき、P1
からP2の範囲内では低速度の測定モードで加圧または
減圧をおこない、その範囲外では急速に加圧または減圧
するようにした。予想される血圧値としては、前回の実
測値、前回までの測定結果や心拍数などから予測される
血圧値などを使用できる。また、血圧の変化に対応でき
るように、P1とP2は測定の度に更新するようにしてい
る。これによって、短時間の血圧測定が可能になり、ま
た、途中で血圧値が変化すると、それに応じて圧力P1
とP2を変化させるので、運動中にも使用できる。従来
の安静時血圧計でも血圧測定範囲外では急速加圧・減圧
を行うものはあったが、ほぼ固定範囲での制御しかでき
ず、運動負荷試験のように血圧が変動するときに、それ
に追従して前記P1とP2の範囲を変更できるものは存在
しなかった。
【0020】
【作用】従来も振動の発生時刻を予測して血圧測定をお
こなうものはあったが、圧力の影響を考慮していなかっ
たため、測定期間を大きくとらなければならず、そのた
め雑音が混入する確率が高かった。請求項1の発明で
は、腕帯の圧力を勘案してK音発生時刻を予測している
ので、従来の方法と比較して、より正確にK音発生時刻
を予測でき、そのため測定期間T1を従来よりも小さく
することができる。そのため、雑音の影響を従来よりも
少なくすることができる。また、遅れ時間の予測式は測
定毎に学習・修正されるので、運動中のように心電信号
の周期が変化する場合にも適用できる。
【0021】請求項2の発明によると、心電信号発生周
期TEとK音発生周期には高い相関があるので、精度の
よいK音発生時刻の予測ができる。また心電信号発生周
期TEは測定の度に更新されるので、運動中など心電信
号の周期が変化する場合でも、さらに不整脈が発生した
場合にも、この変化に的確に追従して正確なK音発生時
刻の予測ができる。K音発生の予測精度が高くなるの
で、期間T2をK音発生期間程度に狭くとることがで
き、雑音の影響を少なくすることができる。
【0022】請求項3の発明によると、被検者のK音周
波数特性を有するデジタルフィルタを作成して、このフ
ィルタをとおして信号を処理する。その後はK音を測定
する度に周波数分析して周波数特性を学習してデジタル
フィルタの特性を修正して、次回のK音分析に使用す
る。そのため従来より正確なK音識別が可能となり、腕
帯や血圧値の変化によってK音の周波数特性が変化して
も、それに対応して正確なK音識別が可能になる。
【0023】請求項4の発明によると、脈波とK音の電
力比を求め、この電力比の値が一定の範囲内にあればK
音が存在すると判断する。そのため、K音に似た周波数
特性を持つ雑音を識別でき、また、ある程度雑音が重畳
していてもK音識別が可能になる。
【0024】請求項5の発明によると、脈波振動の位相
というK音とは別の指標でK音の存在を認識するので、
最高または最低血圧付近のK音が微弱な場合でも、その
発生または消滅を正確に判断できる。
【0025】請求項6の発明によると、SN比の悪い測
定信号に対して、雑音成分と相関の高い参照入力信号を
利用することにより、雑音を抑制することができる。も
し体動などによってセンサの装着位置がずれると、その
時点で最適のセンサを選択しなおして、同様に雑音抑制
を行って、振動を測定する。そのため、雑音が多く、セ
ンサ装着位置がずれることのある運動負荷試験でも常に
良好な状態で測定が可能である。
【0026】請求項7の発明によると、設定圧力範囲内
では低速度で加圧または減圧しながら振動を測定し、設
定範囲外では急速加圧・減圧をおこな。また設定範囲は
その時の血圧値に追従して変化させるようにしている。
そのため本請求項の発明によると、たとえ血圧値が大き
く変動しても、それに追従して、効率のよい短時間の測
定が可能となる。また、運動負荷試験では短時間で血圧
が変動するので、正確な血圧測定を行うためには1回の
測定時間をできるだけ短くする必要がある。この意味か
らも、本発明では正確な測定が可能である。さらに、運
動負荷試験では繰り返し血圧測定をおこなうので、1回
の測定時間が短い分だけ被検者の肉体的負担が少なくて
済む。従来はほぼ固定範囲で急速な加圧・減圧をおこな
うものはあったが、最高・最低血圧値の変化に追従して
急速加圧・減圧を行うものは存在しなかった。
【0027】以上、主にK音認識法による運動負荷試験
について説明したが、いずれの発明も安静時血圧計に適
用できる。また、請求項1から4の発明はK音認識法に
よるものであればすべて適応できる。さらに、請求項5
から7の発明はK音認識法だけでなく全ての血圧測定装
置に適用できる。
【0028】
【実施例】ここでは昇圧法で、運動負荷試験への適応例
を、図面を参照しながら実施例を説明する。第1図は、
本発明の構成図であり、1は血管に圧力を加える腕帯、
2は血管に加えられる圧力つまり腕帯の圧力を検出する
圧力計、3は血管に発生する振動を検出する振動検出計
で、本発明では複数個のマイクロフォンを配列したも
の、4は腕帯に空気を送り込んで加圧するポンプ、5、
6、7は開閉して空気の流れを制御するバルブで、この
うちバルブ7は降圧法による血圧測定で低速度減圧する
ためのバルブ、8は腕帯にかかる圧力を平滑化するチャ
ンバ、9はポンプ4やバルブ5〜7などを制御し、圧力
計や振動検出計の信号を読み取り、データ処理をおこな
う、I/Oポートや装置のドライバを含むCPU、10
は測定結果などを表示する表示器、11は装置の制御を
おこなう制御パネル、12は心電信号検出部、である。
心電信号検出部12は心電計でもよいし、外部心電計の
信号を取り込むポートでもよい。
【0029】測定がスタートするとバルブ5が開き、バ
ルブ6と7は閉じ、ポンプ4がオンになり空気を送る。
ポンプから送られる空気はチャンバ8で平滑化されて一
定速度で腕帯に送り込まれ、血管を加圧する。本発明で
は設定された圧力P1までは急速加圧をする。これにつ
いては請求項7の発明の説明で詳しく述べる。P1から
設定値P2までは一定の低速度で加圧しながら血圧測定
をおこなう。
【0030】測定中は前記心電信号、振動、および圧力
をそれぞれ、心電信号検出部12、振動検出計3、およ
び圧力計2で測定する。K音は心電信号が発生した後あ
る時間遅れて発生する。その遅れ時間tdは主に、血管
に加えられる圧力Pと、心拍数つまり心電信号の発生周
期により影響を受ける。請求項1の発明は、この圧力P
による影響を勘案してK音発生時刻を予測し、振動信号
を測定するものである。心拍数の影響については、請求
項2の発明の説明で後述する。
【0031】請求項1記載の発明では、まず圧力の影響
を勘案して、K音発生時刻を予測して、振動を測定す
る。すなわち、心電信号検出部12で心電信号が検出さ
れると、そのときの圧力Pを圧力計2で測定し、この圧
力Pに対するK音発生の遅れ時間tdを予測式から求
め、得られたtdを心電信号発生時刻に加算してK音発
生予測時刻t1を求め、時刻t1前後の期間T1に振動検
出計12で振動を測定する。図2はこの様子を示す。同
図(a)に示すように、心電信号が発生すると、これか
らある時間遅れてK音が発生する。この遅れ時間は圧力
の影響を受ける。心電信号が検出されると、その時の圧
力Pを測定し、同図(b)の予測式から圧力Pに対する
遅れ時間tdを求め、このtdを心電信号発生時刻に加算
して得られるt1にK音が発生すると予想される。この
t1が求められると、その前後の期間T1に振動を測定す
る。さらに本請求項の発明では、血圧測定時に前述のよ
うなK音発生時刻を予測して振動を測定するのと同時
に、圧力Pと遅れ時間tdを実測して、その結果を用い
て前記予測式を学習・修正し、次回の血圧測定で使用す
る。遅れ時間tdの予測式は、以下のようにして作成す
る。すなわち、予測式は一般に圧力Pの関数として、 td=f(p)・・・・・・・・・(1) と記述できる。
【0032】しかし式(1)は被検者によって、また同
一被検者でも測定時の血圧などの状態によって変化する
ので、一義的には決定できない。そこで本発明では、血
圧測定時に、心電信号が発生する度にその時の圧力Pと
遅れ時間tdを実測して、それを最小自乗法で td=P*A+B・・・・・・・・・(2) Pは腕帯の圧力、A、Bは定数。と直線回帰して、K音
発生時刻の予測式として用いる。図2(b)の破線は実
測データで、実線はその回帰直線である。予測式はこの
他、実測値、実測値を(2)式以外に回帰したもの、被
検者の特性から(1)式を特定したもの、あるいはこれ
らを心拍数などで補正したものなど、いろいろな種類の
ものが考えられるが、種類は問わない。しかし最初の血
圧測定ではまだ個人に適用されていないため、予測式
(2)の定数は決定されておらず、そのままでは使用で
きない。そこで本発明では、実験結果から、統計的に妥
当と考えられるA=1.0、B=100と設定して、最
初の測定で使用している。これでも従来の心拍参照型血
圧計以上の測定ができることを確認している。また運動
負荷試験でも、最初の測定は試験前の安静状態でおこな
うので、最初は予測式を使用しないで、従来の血圧計と
同様な方法で測定してもよい。この場合も圧力Pと遅れ
時間tdの関係は実測し、次回測定のために予測式を作
成しておく。
【0033】以上のようにしてK音発生時間t1が予測
されると、その前後の期間T1に振動を測定する。これ
はゲート手段によってT1の期間に測定するようにして
もよいが、本請求項の発明では、より雑音の影響を抑え
るために、図2(c−1)に示す確率密度関数を用いて
いる。図の関数は、T10の区間は確率1に、T11の区間
の確率は正弦波状にしている。K音発生の確率が統計的
に3σの範囲に入るように区間T10に対応させている。
具体的には、T10は100mS、T11は50mS程度に
しているが、K音発生の予測を(2)式よりも正確に行
うと、T10、T11ともに小さくすることができるし、雑
音が少ない場合や、ハード面で雑音識別を向上させるこ
とができれば、より大きくしてもよい。これによりT10
の区間では信号は100%、T11の期間では減衰されて
検出される。こうすることでほとんどの振動信号はT10
の期間に検出でき、少ない確率でT11に信号が発生して
も、振動信号は強いので検出できる。一方雑音はT10の
期間にはそのまま測定されるが、T11に発生すると、通
常は振動信号よりも弱いので、抑制することができる。
確率密度関数は、測定の度に学習して決定してもよい
し、多くの測定結果から統計処理によって求めてもよ
い。また、図2(c−2)や(c−3)に示すような関
数であってもよい。関数の式は問わない。本請求項の発
明は、振動法などのK音認識法以外にも適用できる。
【0034】以上のようにして測定された信号は、請求
項2記載の発明によってさらに測定期間を限定して測定
される。本請求項の発明は、心電信号の周期とK音の周
期との間には強い相関があるという点に着目したもの
で、心電信号検出部12で心電信号を検出して、今回の
心電信号発生周期TEを前回のK音発生時刻に加算して
得られる時刻t2にK音が発生すると予測し、時刻t2前
後の期間T2に振動を測定するようにした。第3図はこ
の様子を示すものであり、同図(a)は心電信号で、同
図(b)はK音で、TE、TE1、TE2はそれぞれ今回、
前回、および前々回の心電信号発生周期である。心電信
号E3、E2、E1に同期して、それぞれK音K3、K2、
K1が発生し、今回の心電信号Eに同期して時刻t2にK
音Kが発生すると予測されている。K音の発生周期は心
電信号発生周期と強い相関があるので、近似的に心電信
号の周期と同じとしている。
【0035】期間T2はK音信号の発生期間より大き
く、かつできるだけ狭くとることができる。この期間T
2は個人差などによって変更できる数値であり、例えば
50ms程度にしている。本請求項でも請求項1の発明
と同様に確率密度関数を使用してもよい。ここでも最初
はK音発生の予測はできないので実測し、2回目以降の
K音発生時刻を予測するようにしている。心電信号の周
期TEは毎回測定して最新の値を使用しているが、代わ
りに移動平均したり、圧力の変化などを用いて補正した
ものを使用してもよい。従来も心電信号の発生周期を利
用する方法も考案されていたが、運動時のように心電信
号発生周期が変化する場合については考慮されたものは
存在しなかった。本発明のように、心電信号が発生する
度にその周期を測定して、今回と前回の心電信号発生周
期を使用して、今回の心電信号に伴って発生するK音の
発生時刻を予測するものは存在しなかった。そのため本
発明は、運動によって心電信号の周期が急激に変化して
も、また不整脈が発生しても、K音発生時刻の予測は正
確にでき、運動負荷試験における血圧測定も可能になっ
た。以上の説明では、心電信号が発生した後のK音信号
の発生時刻を予測する方法について説明したが、認識で
きなかったK音を、その後に認識したK音発生時刻から
遡って確定するのにも使用できる。本請求項の発明は、
振動法などK音認識法以外にも適用できる。
【0036】以上のように、請求項1と2の発明を組み
合わせることにより、測定期間を脈波発生期間程度まで
狭く限定することができ、そのため雑音の影響の少ない
測定が可能となる。しかし運動中は多くの雑音が混入す
るので、測定された信号はK音か、雑音か、それともK
音に雑音が重畳したものか、断定することはできない。
そこで、以下の手順で、K音の識別を行う。請求項3記
載の発明では、振動検出計3によって被検者の振動信号
を測定して周波数分析し、その中のK音成分の周波数特
性を用いてデジタルフィルタを作成し、このフィルタを
使用して振動信号を処理する。つまり被検者特有のK音
周波数特性を持つデジタルフィルタによって信号を分析
する。さらにK音の周波数特性は、血圧や腕帯の圧力な
どの変化によって変化するので、振動を測定する度に周
波数分析してK音の周波数特性を学習してデジタルフィ
ルタの特性を修正するようにしている。
【0037】このデジタルフィルタ作成の様子を図4に
示す。図4の(a)はK音が発生しているときの振動を
周波数分析したものであり、低周波領域に脈波成分が、
より高周波領域にK音成分がそれぞれ分布している。こ
の中のK音成分を抽出して、電力が半値になる周波数f
LとfHをそれぞれ低域および高域遮断周波数、周波数の
差△fを帯域幅として、同図(b)のデジタルフィルタ
を作成して使用する。実験結果から、通常は全振動信号
の電力とK音の電力の比は、平均して20〜30%程度
である。被検者によっては同図のようにK音を分離する
ことができないこともあるが、この場合は例えば全振動
に対して高域成分の電力が20〜30%になる周波数
を、前記フィルタの低域遮断周波数fLとしている。こ
こでK音成分電力は全振動の20〜30%としたが、こ
れはK音検出感度によって便宜上決定した値である。し
かしK音を検出できればよいので、より弱い電力でもよ
い場合は前記比の値を20%以下にしてもよく、逆に3
0%以上にして、K音成分に脈波成分を一部含むように
してもよい。
【0038】請求項3記載のデジタルフィルタを通過し
た信号はK音である可能性が高いが、K音と同じ周波数
特性を有する雑音である可能性もある。請求項4記載の
発明は、これを識別するための発明である。すなわち、
K音は必ず脈波に重畳して発生するので、振動には脈波
とK音の電力がある割合で含まれる、という点に着目し
たものであり、脈波または全振動とK音の電力比をと
り、この値が一定範囲内にあればK音があり、範囲から
外れておればK音は無いと判断するようにした。これを
示したものが第5図であり、同図(a)は全振動信号を
周波数分析したもので、Aの部分は脈波成分、BはK音
成分、Cはより高域の雑音成分である。図の領域の境界
は、請求項3記載のデジタルフィルタの低域および高域
遮断周波数にしている。同図(b)は前記デジタルフィ
ルタを通過した信号、つまりK音を周波数分析したもの
であり、その電力がDである。
【0039】本請求項の発明では、K音と脈波の電力比
D/Aを求め、この値が一定の範囲内にあれば、K音が
存在すると判断する。請求項3の実施例で述べたよう
に、比の値は20〜30%程度になることが実験的に求
められているので、これを含む範囲、例えば40%を一
定値とする。この値は、目的とする識別精度によって、
変更できる。電力比としてはこの他、D/(A+B+
C)、D/(A+B)、D/(A+C)などをとっても
よいし、振動信号を周波数分析した同図(a)だけか
ら、B/A、B/(A+B+C)、B/(A+B)、B
/(A+C)などを使用してもよい。脈波とK音の電力
関係を示すものであれば、どのような式を用いてもよ
い。ただし、上記のどの式を使用するかによって、判定
の範囲は変わる。K音はかならず脈波(低域成分)に重
って発生するので、本請求項4の発明によると、腕帯の
さっか音や体動などの低域成分が少ない雑音を誤ってK
音と識別することは無くなり、K音識別能が向上する。
【0040】以上の請求項4実施例では、請求項3記載
のデジタルフィルタを使用したが、本発明の主要な点
は、K音は脈波に重畳して発生するので、K音と脈波の
電力比をとると一定の範囲の値になるということであ
る。そのため、前記デジタルフィルタ以外に、一般のK
音フィルタを使用してもよいし、またフィルタを使用し
ないで、図5(a)のように振動を周波数分析して、脈
波とK音の電力成分を比較してもよい。
【0041】以上のように、請求項1と2でK音発生時
刻を正確に予測してできるだけ狭い期間に振動信号測定
し、請求項3で被検者のK音特性を有するデジタルフィ
ルタでK音を検出して、さらに請求項4で振動とK音の
電力比からK音を識別する。これらの発明を組み合わせ
ることにより、雑音が多く、心電信号が急激に変化する
運動負荷試験でも正確な血圧測定が可能になる。
【0042】しかし最高・最低血圧付近ではK音の信号
は微弱であるので、これが測定誤差の原因になってい
る。そこで請求項5の発明では、振動の位相はK音の消
失点を境界に反転するという点に着目して、血圧測定中
に振動検出計3で振動を測定し、その位相を検出して、
位相が逆転した点よりも前にK音が消失したとCPU9
で判断し、血圧決定の補助として用いている。図6はこ
れを表しており、測定中K音が発生する前とK音が消滅
した後とでは振動信号の位相が逆転しており、それ以前
にK音が消滅したことを示している。従来はこのような
判断を行う血圧計は存在しなかったので、正確にK音消
滅を認識することは困難な場合が多かったが、本請求項
の発明を用いると、K音と異なる位相という全く別の角
度から、K音消滅点を検出することができ、血圧測定誤
差が少なくなる。本請求項の発明は、K音認識法だけで
なく、脈波を検出するものであれば全ての血圧測定法に
適用できる。
【0043】請求項6記載の発明は、信号に含まれる雑
音を抑制して振動のみを検出する手段に関するものであ
る。従来の血圧測定装置では、センサには1個のマイク
ロフォンを使用しているものが多い。そのため、雑音が
多い場合や、体動によってセンサ装着位置がずれるよう
な場合は、測定できなくなることがある。そこで本請求
項の発明では、図7(a)のように複数個のマイクロフ
ォンを配列し、血管を横切るように装着して、センサが
多少ずれてもいずれかのマイクロフォンで振動を検出で
きるようにした。
【0044】さらに以下のように適応化処理をおこなう
ことにより、雑音を抑制するようにした。すなわち、ま
ず各々のセンサで振動発生期間期間TAとそれ以外の期
間TBに信号を測定し、期間TAとTBに測定された信号
の比が最大と最小のセンサM1とM2を選択する。この図
の例では、M1はS3、M2はS1が選択される。センサM
1は最も良く血管振動を検出し、M2は殆ど雑音のみを検
出する。図7(b)は各々のセンサで測定された信号の
様子を示す。このようにして選択したセンサM1の出力
をSM1、M2の出力をSM2として、図7(c)のよう
に、信号SM2をフィルタH(jω)で処理し、センサM
1の出力とフィルタH(jω)の出力の差をとり、さら
に系の出力S0をフィルタH(jω)にフィードバック
し、出力S0が最小になるようにフィルタH(jω)の
係数を変更するようにした。この係数決定には、データ
の性質を適応的に学習していく、標準的なLMSアルゴ
リズムなどが使用できるが、係数決定手段の種類は問わ
ない。センサM1とM2に含まれる雑音には高い相関があ
るので、図7(c)の系を用いることにより、フィルタ
H(jω)の係数を適切に決定すると、雑音を抑制して
振動信号のみを検出することができる。以上の実施例で
は、図7(c)の系を用いて適応化処理をおこなって、
雑音を抑制したが、より簡便な方法として、上記M1の
出力SM1からSM2の信号を差し引く方法でもよい。これ
は図7(c)の関数H(jω)を1とした近似的な方法
である。この他に、期間TAとTBの信号比が最大のセン
サM1を選択して、信号を測定してもよい。これは関数
H(jω)を0とおいた場合に相当する。このTAは請
求項1のT1または請求項2のT2を、TBはそれ以外の
期間をそれぞれ使用すればよい。このアルゴリズムは測
定中常にチェックされ、装着がずれると、適切なセンサ
を選択しなおして、測定を行う。本請求項の発明は、K
音認識法以外にも適用できる。
【0045】請求項7記載の発明は、測定時間の短縮に
関するものである。測定を開始すると、設定された圧力
P1まで急速度加圧をおこなう。P1は前回測定された最
低血圧値よりも一定値p1低い値に設定されている。こ
の一定値p1は20mmHg程度にしているが、変更で
きる値である。最初は被検者の最低血圧は不明であるか
ら、P1は一般の最低血圧値よりも低いと考えられる5
0mmHg程度に設定している。これも目的や場合によ
って変更できる。もし被検者の最低血圧が50mmHg
程度以下なら、P1をさらに一定値p1低く自動的に設定
しなおして、再度測定を行うようにしている。上記の実
施例では、P1は前回測定された最低血圧よりも一定値
p1低い値に設定するとしたが、予想される最低血圧よ
りも低い値であればよい。そのため前回の最低血圧値の
代わりに、測定された最低血圧の(移動)平均値や、心
電信号周期の変化から予測した値でもよい。P1は測定
の度に、新しく測定された血圧値を用いて、更新され
る。圧力P1からP2までの範囲では、ポンプ4で一定量
の低速度加圧を行って血圧測定を行う。
【0046】設定値P2まで加圧されると、その後は急
速減圧を行う。P2は前回測定された最高血圧値よりも
一定値p2高く設定されている。一定値p2は20mmH
g程度にしているが、変更できる値である。最初は被検
者の最高血圧は不明であるので、P2は一般の最高血圧
値よりも高いと考えられる値170mmHgにしてい
る。これも変更できる値である。もし最高血圧が初期の
設定値170mmHgよりも高い場合は、さらに一定値
p2高い値に自動的に設定しなおして再度測定を行う。
P2は測定の度に更新する。上記の実施例では、P2は前
回測定された最高血圧よりも一定値p2高い値に設定す
るとしたが、予想される最高血圧値よりも高い値であれ
ばよい。そのため前回の最高血圧値の代わりに、測定さ
れた最高血圧の(移動)平均値や、心電信号周期の変化
から予測した値でもよい。以上の加圧と減圧の様子を図
8に示す。同図(a)は昇圧法の、(b)は降圧法の加
圧曲線である。本請求項7の発明は、K音認識法だけで
なく全ての血圧測定装置に応用できる。
【0047】以上は昇圧法で説明したが、最高血圧以上
まで加圧した後、除々に減圧しながらK音を検出する降
圧法でも同様に使用できる。降圧法では、測定がスター
トするとバルブ5を開き、バルブ6と7を閉じて、ポン
プ4を動作させて、設定値P2まで急速加圧する。圧力
が設定値P2に達すると、バルブ5と6を閉じ、バルブ
7を開いて一定値で排気して減圧し、その間にK音を検
出して、最高及び最低血圧を決定する。設定圧力P1に
達すると、バルブ5をを開いて急速減圧を行う。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によると、カフ圧の影響
を勘案してK音発生時刻を予測するので、従来よりも正
確なK音発生の予測が可能である。そのため従来に比べ
て測定期間T1を狭くとることができ、雑音の影響を少
なくできる。また心電信号が発生してからK音が発生す
るまでの遅れ時間tdの予測式を測定毎に学習・修正す
るので、心拍数つまり心電信号発生周期が急激に変化す
る場合でも使用できる。そのため、雑音の多い運動負荷
試験においても、正確な血圧測定が可能である。
【0049】請求項2の発明は、心電信号発生周期の影
響を考慮してK音発生時刻を予測して振動を測定するも
のである。心電信号周期とK音発生周期には強い相関が
あるという点に着目したもので、正確にK音発生時刻を
予測でき、その結果測定期間T2をK音発生期間程度ま
で狭くすることができる。そのため、雑音の影響を受け
にくい測定が可能である。また、心電信号が発生する度
にその周期を毎回更新して使用するので、運動中などに
心電信号周期が急激に変化しても、また不整脈が発生し
た場合でも、それに追従して正確にK音発生時刻を予測
できる。そのため、運動負荷試験など心電信号の発生周
期が急激に変化する場合でも使用できる。さらにこの方
法では、途中で認識できなかったK音があっても、その
後認識したK音から遡って認識する、ということもでき
る。その結果、雑音の多い運動負荷試験においても、正
確な血圧測定が可能である。
【0050】請求項3の発明によると、被検者のK音周
波数特性を有するデジタルフィルタを作成して、そのフ
ィルタを通して信号を解析するので、理論的にはK音の
みを通過させることができる。また、腕帯圧や血圧など
によって変化するK音周波数特性に応じてデジタルフィ
ルタの周波数特性を更新して使用する。そのため従来の
一般的なフィルタを使用するものに比べて正確なK音と
雑音の識別が可能になり、血圧測定の精度が向上する。
【0051】請求項4の発明によると、K音は必ず脈波
に重畳して発生するという性質を用い、脈波成分とK音
成分の電力の比を求め、それが一定の範囲にあればその
信号はK音であると判断するようにした。K音に似た周
波数成分を持つ雑音が測定されると従来はK音と判断さ
れていたが、本請求項の発明によると、このような雑音
は脈波成分を有していないので、雑音と認識される。つ
まりK音に似た周波数成分を持つ雑音を誤ってK音と識
別することがなくなる。また、K音付近およびK音に重
畳して雑音が存在する場合でも、K音の識別が可能とな
り、精度良く血圧測定が可能になる。そのため雑音の影
響が大きい運動負荷試験でも正確な血圧測定が可能であ
る。
【0052】第5の発明によると、従来の方法では微弱
なK音が発生または消滅したか否かの識別が困難な場合
でも、脈波の位相という従来存在しなかった識別指標を
取入れたことによりK音発生の範囲を識別できるので、
より正確な血圧測定が可能である。
【0053】第6の発明によると、雑音の多い信号の中
からK音を抽出できる。また、体動などによってセンサ
がずれても、常に最適な位置のセンサを選択できる。そ
のため、測定条件の悪い運動負荷試験でも正確な血圧測
定が可能になる。
【0054】第7の発明によると、予想される最低血圧
よりも一定値低い圧力P1と、予想される最高血圧より
も一定値高い圧力P2を設定し、圧力P1とP2の範囲内
では低速度で加圧または減圧して測定し、圧力P1とP2
の範囲外では急速に加圧または減圧する。しかも測定す
る度に、測定しようとする血圧と最も高い相関を有する
直近の測定結果を用いて、P1とP2を逐次更新するよう
にした。そのため、短時間で、また血圧が急激に変化す
る運動負荷試験でも効率的な血圧測定が可能になる。従
来の血圧計にも急速加圧・減圧を行うものはあるが、安
静時の最高および最低血圧の範囲をカバーする固定範囲
のものであるから、血圧が変動する場合に使用すること
はできなかった。運動負荷試験では短時間で血圧も変動
するので、正確な血圧測定を行うためにはできるだけ短
時間で測定する方がよい。この意味でも本請求項の発明
は従来よりも正確な血圧測定ができる。また運動負荷試
験では、過酷な運動負荷を与えながら繰り返し血圧測定
を行うので、被検者の肉体的負担は大である。本請求項
の発明によると、測定時間は従来よりも短くてすむの
で、その分被検者の肉体的負担も少なくなる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】請求項1の説明図で、(a)は心電信号発生時
の圧力PからK音発生時刻を予測し、その前後の期間T
1に振動を測定するというタイミングを、(b)の破線
は圧力Pと遅れ時間tdの実測値を、実線は実測値を最
小自乗法で直線回帰した予測式を、(c)は期間T1の
測定で使用する確率密度関数を、それぞれ示す。
【図3】心電信号発生時刻からコロトコフ音発生時刻を
予測し、期間T2に振動を測定するという請求項2記載
の発明のK音測定タイミング図を示す。
【図4】請求項3記載のコロトコフ音検出用デジタルフ
ィルタ作成の手順を示す。(a)は測定信号を周波数分
析した結果であり、脈波とK音は破線のように分布す
る。(b)は(a)のK音成分をもとに作成されたデジ
タルフィルタを、それぞれ示す。
【図5】請求項4記載の発明で使用される信号であり、
(a)はK音を含む振動信号を周波数分析した結果で、
A、B、Cはそれぞれ脈波成分、K音成分、高域雑音で
ある。(b)はK音を周波数分析した結果の図である。
【図6】請求項5記載の脈波の実時間軸波形で、脈波の
位相が反転した点でコロトコフ音が消滅したと判断す
る。
【図7】請求項6記載の、(a)は振動検出用センサで
あり、(b)は各センサが検出した期間TAおよびTBの
信号強度の図であり、(c)は適応化処理による雑音抑
制の構成図である。
【図8】請求項7記載の、血圧測定時の加圧、減圧の過
程を示す図。(a)は昇圧法、(b)は降圧法のばあい
の図である。P1およびP2は加圧・減圧速度制御の目標
設定値である。
【符号の説明】
図1の、1は血管に圧力を加える腕帯、2は血管に加え
られる圧力を検出する圧力計、3は血管振動を検出する
振動検出計、4は加圧ポンプ、5と6と7は空気の流れ
を制御するバルブ、8は腕帯にかかる圧力を平滑化する
チャンバ、9はポンプやバルブなどを制御し、圧力計や
振動検出計の信号を読み取り、データ処理をおこなうC
PU、10は測定結果などを表示する表示器、11は装
置の制御をおこなう制御パネル、12は心電信号検出
部、である。図2(a)のEとKは心電信号とK音、t
dは心電信号発生からK音発生までの遅れ時間、t1とT
1は請求項1の発明で予測されるK音発生時刻と測定期
間、図3のEとE1とE2とE3は心電信号、Kは発生が
予想されるK音、K1とK2とK3はK音、TEとTE1とT
E2は心電信号発生周期、t2とT2は請求項2のK音発生
予測時刻と信号測定期間である。図4のfL、fH、△f
はそれぞれフィルタの低域遮断周波数、高域遮断周波
数、周波数帯域。図5のA、B、C、Dはそれぞれ脈
波、K音、高域雑音、K音の電力値。図7のS1、S2、
S3、S4、S5は振動検出用センサで、TAとTBは信号
測定期間。M1とM2は主入力センサと参照入力センサ、
SM1とSM2はセンサM1とM2の出力、H(jω)は適応
化フィルタ、S0は系の出力である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、心電信号を
    検出する心電検出手段と、検出された信号を処理する信
    号処理手段と、から構成され、前記振動からコロトコフ
    音を認識して血圧を測定する血圧測定装置において、前
    記心電信号が発生してからコロトコフ音が発生するまで
    の遅れ時間tdを、前記圧力の関数として予測式を作成
    しておき、測定中に心電信号が発生する度に、前記予測
    式を用いて前記遅れ時間tdを求め、このtdを心電信号
    発生時刻に加算してコロトコフ音発生時刻t1を予測
    し、この時刻t1の前後の期間T1に、前記振動を測定す
    るもので、測定を繰り返す度に、圧力Pと遅れ時間td
    を測定して前記予測式を学習・修正するアルゴリズムを
    有する、血圧測定装置。
  2. 【請求項2】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、心電信号を
    検出する心電検出手段と、検出された信号を処理する信
    号処理手段と、から構成され、前記振動からコロトコフ
    音を認識して血圧を測定する血圧測定装置において、前
    記心電信号の発生周期TEを毎回測定して、このTEを測
    定されたコロトコフ音発生時刻に加算して、次のコロト
    コフ音発生時刻t2を予測し、この時刻t2の前後の期間
    T2に前記振動を検出するアルゴリズムを有する、血圧
    測定装置。
  3. 【請求項3】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、検出された
    信号を処理する信号処理手段と、から構成され、前記振
    動からコロトコフ音を認識して血圧を測定する血圧測定
    装置において、前記検出されたコロトコフ音を測定する
    度に周波数分析して、この周波数特性を用いてデジタル
    フィルタを作成し、このデジタルフィルタを用いて前記
    振動信号を処理する、血圧測定装置。
  4. 【請求項4】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、検出された
    信号を処理する信号処理手段と、から構成され、前記振
    動からコロトコフ音を認識して血圧を測定する血圧測定
    装置において、前記振動を周波数分析し、全振動の電力
    とコロトコフ音の電力の比を求め、その比の値が一定の
    範囲内であればコロトコフ音で、範囲外であれば雑音で
    ある、と判断するアルゴリズムを有する、血圧測定装
    置。
  5. 【請求項5】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、検出された
    信号を処理する信号処理手段と、から構成され、前記振
    動の位相を検出し、この位相が反転したときコロトコフ
    音は消滅したという判定アルゴリズムを有する、血圧測
    定装置。
  6. 【請求項6】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、検出された
    信号を処理する信号処理手段と、から構成され、前記振
    動を検出するセンサを複数個有し、各々のセンサで前記
    振動の発生期間TAとそれ以外の期間TBに信号を測定
    し、このTAとTBの期間に測定された信号の比をとり、
    この比が最大のセンサM1と最小のセンサM2を選択して
    それぞれ主入力センサと参照入力センサとし、センサM
    2の出力信号をフィルタH(jω)で処理し、センサM1
    の出力とフィルタH(jω)の出力の差をとって出力S
    0とし、出力S0をフィルタH(jω)にフィードバック
    し、出力S0が最小になるようにフィルタH(jω)の
    係数を修正する適応化処理によって雑音を抑制するアル
    ゴリズムを有し、測定中常にこのアルゴリズムを繰り返
    すようにした、血圧測定装置。
  7. 【請求項7】血管に圧力を与える加圧手段と、前記血管
    に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、前記血管
    に発生する振動を検出する振動検出手段と、検出された
    信号を処理する信号処理手段と、から構成され、予測さ
    れる最低血圧値よりも一定値低い圧力P1と、予測され
    る最高血圧よりも一定値高い圧力P2とを設定してお
    き、P1とP2の範囲内では低速度で加圧または減圧して
    血圧を測定し、それ以外の範囲では急速に加圧または減
    圧をおこない、設定値P1とP2は測定の度に更新するア
    ルゴリズムを有する、血圧測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017695A (ja) * 2000-07-03 2002-01-22 Seiko Instruments Inc 脈波検出装置
JP2012170779A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Tss Co Ltd 脈波解析装置
JP2014147486A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Minato Ikagaku Kk 血圧測定装置
JP2015154878A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 ミナト医科学株式会社 血圧測定装置

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