JPH07265079A - リガンド特異性を与える繊維芽細胞レセプター内のリガンド−結合決定領域 - Google Patents

リガンド特異性を与える繊維芽細胞レセプター内のリガンド−結合決定領域

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JPH07265079A
JPH07265079A JP4356203A JP35620392A JPH07265079A JP H07265079 A JPH07265079 A JP H07265079A JP 4356203 A JP4356203 A JP 4356203A JP 35620392 A JP35620392 A JP 35620392A JP H07265079 A JPH07265079 A JP H07265079A
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lsr
fgfr
kgfr
ligand
amino acid
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JP4356203A
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Avner Yayon
ヤイヨン アブネル
David Givol
ギボル テビッド
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Yeda Research and Development Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/71Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for growth factors; for growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リガンド特異性を与える繊維芽細胞レセプタ
ー内のリガンド結合領域を有するポリペプチドなどが提
供される。 【構成】 繊維芽細胞増殖因子レセプター(FGFR)
の細胞外部の部分内にある領域は、レセプターのリガン
ド特異性を与える。一つのこのようなリガンド特異性領
域(LSR)はFGFRのイムノグロブリン様ドメイン
のC−末端領域に含まれ、他の一つは、第二イムノグロ
ブリン様ドメイン内にある。FGFRからLSRを動か
し、それを他のFGFRからの相当するLSRで置き換
えることによって、挿入したLSRにより決定された結
合の特異性によってリガンドを結合することができるキ
メラ蛋白質が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は繊維芽細胞増殖因子レセプター
(FGFR)の分野、さらに正確には、レセプターのリ
ガンド結合特性を与えるFGFRの細胞外の部分の領域
に関するものである。このようなレセプターのリガンド
結合特性性を与える領域は、“リガンド特異性領域(L
SR)”としてここに適用されるだろう。
【0002】本発明はまた、他のFGFRのそれによっ
て移動され、置きかえられたLSRの少なくとも一つを
もつFGFRの細胞外部分からなるキメラ蛋白質に関す
るものである。本発明に従って、このようなキメラ蛋白
質の結合特異性は、LSRによって決められることが見
出された。
【0003】本発明は、さらに、当該LSRとキメラ蛋
白質をコードするDNA分子、当該DNAからなるベク
ター、当該ベクターによって移入される細胞、及びそこ
からの組換え発現ベクターの生成物に関するものであ
る。
【0004】
【先行技術】本発明に関連すると思われる従来の技術は
次のリストの通りである。 上記の論文に関係する記述は、以下リストの番号で示さ
れる。
【0005】
【発明の背景】レセプターへの細胞増殖因子の結合は、
非常に特異的な相互作用と、細胞と組織の型に特有の増
殖と分化を基礎にしてなりたっている。繊維芽細胞増殖
因子(FGF)族は、細胞増殖の制御、胚成長、血管形
成と悪性軽質転換に関わる少なくとも7つの密接に関係
のあるポリペプチドからなっている。FGFsは、間充
識、神経及び上皮起源の細胞に対し、変化に富んだ生物
学的活性を示す。少なくとも5つのFGFレセプター
(FGFRs)が最近同定されクローン化され
1−9。すべてのFGFRsがレセプターチロシンキ
ナーゼであり、それらは、リガンド結合へ活性化され
る、3つの細胞外イムノグロブリン様(Ig)ドメイン
と、細胞内触媒ドメインとして機能するスプリットキナ
ーゼから成る通常の基本構造を分担している。
【0006】さらに、FGFRsは、たとえば酸性FG
F(aFGF)、塩基性FGF(bFGF)及びhst
/Kfgf(またはFGF4)が、マウス遺伝子bek
によりエンコードされたBekまたはFGFR2とし
て知られているbFGFRに結合する能力がある、ある
程度の交差反応性を示唆する結合の側面をもっている。
しかしながら、FGF族のメンバーである角化細胞増殖
因子(KGF)は、これもまたマウス遺伝子bekによ
りエンコードされた角化細胞増殖因子(KGFR)にだ
け結合する高度の特異性を示す。KGFRは、KGFに
結合する能力のほかに、aFGF及びFGF4にもまた
結合する能力があるが、bFGFとは結合しない。マウ
ス遺伝子flgによってエンコードされたほかのFGF
R、FGFR1はまた、aFGF、bFGF及びFGF
4と結合する能力があり、KGF4,11,12とは結
合できないのでFGFR2に似ている。
【0007】今日まで、色々なFGFRsのリガンドや
組織の特異性について、また色々なFGFRsの間のリ
ガンド特異性の中に観察される上記のような変化につい
ても、正確な分子的原理に関すはっきりした証拠は見当
らない。本発明に従って、リガンド特異性に関する分子
的原理が解明され、リガンド特異性を与える領域が同定
された。このような領域の一つは、FGFRの細胞外の
部分の第3イミノグロブリン様(Ig)ドメイン(以後
“Ig−ドメイン3”)の50アミノ酸長C−末端半分
に含まれることが判明した。ほかのこのような領域は、
第二Ig−様ドメイン(以後“Ig−ドメイン2”)内
に位置することが見出された。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、FGFRの細胞外部分
のリガンド特異性領域(LSR)、すなわち、リガンド
−結合特異性を与える細胞外の部分の領域を与えること
にある。本発明の他の目的は、LSRが他のFGFRか
らの相当するLSRによって置換されたある種のFGF
Rの細胞外部分から成る可溶性キメラ蛋白質を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、LSRまたは
当該キメラ蛋白質をエンコードするDNA分子を提供す
ることにある。さらに他の発明の目的は、次項以下に明
らかにされるだろう。
【0009】
【発明の要約】本発明に従って、FGFRのリガンド特
異性は、ここに云う“LSR”(リガンド特異性領域)
のようなFGFRの細胞外部分にある2つの領域によっ
て与えられることが見出された。これらの領域の一つ
は、FGFRの細胞外の部分のイムノグロブリン様ドメ
イン3(“Ig−ドメイン3”)のC−末端半分に位置
し、他の一つは、その第2イムノグロブリン様ドメイン
(“Ig−ドメイン2”)内に含まれていることが判明
した。リガンド結合特異性を与えない(“非−LS
R”)あるFGFRからのFGFRと、他のFGFRか
らのLSR(またはこのような多数の領域−LSRs)
の細胞外の部分からの領域で構成され、当該LSRの起
源であったFGFRのそれと似たような結合特異性をも
ったキメラ蛋白質が作られた。発明に従って、当該LS
Rsをコードし、あるいはキメラ蛋白質をコードするD
NA分子が構築され、それらからなる発現ベクターが作
られ、これらのベクターによって細胞に移入され、そこ
から組換え発現生成物が得られた。
【0010】第一の観点に従って、本発明は以下の項か
らなる基から選ばれたメンバーであるポリペプチドを与
える: (a) FGFRの細胞外の部分からのリガンド特異性
領域(LSR)のアミノ酸配列をもち、その領域が当該
FGFRのリガンド結合特異性を与えるポリペプチド; (b) 一つまたはそれ以上のアミノ酸残基が添加さ
れ、置換または欠失されたポリペプチドが、当該LSR
に代ってFGFRの細胞外の部分に挿入されて、当該L
SRと同じリガンド結合特異性を当該FGFRに与え
る、(a)のポリペプチドのアミノ酸配列をもつポリペ
プチド;そしてまた (c) (a)または(b)のアミノ酸配列からなるア
ミノ酸配列をもつ組換えポリペプチドまたは蛋白質。 上記のポリペプチドは、Ig−ドメイン3またはIg−
ドメイン2のC−末端領域からのLSRからなるだろ
う。
【0011】熟練者であれば理解されるだろうが、必要
以上の実験を行うことなく、アミノ酸残基を添加し、置
換または欠失によってリガンド特異性を修正することな
くLSRが修飾されるようなポリペプチドを作ることは
可能である。これはたとえば、制御された方法で、この
ようなLSRをコードするcDNAを突然変異させ、突
然変異したcDNAをクローン化し、このクローンDN
Aの生成物をたとえばキメラ蛋白質(以下参照)の中に
挿入して、そのリガンド特異性の性質を検定することに
よって達成されるかも知れない。
【0012】第二の観点に従い、本発明は、第一蛋白質
から引き出した一つまたはそれ以上の第一領域と、第二
蛋白質から引き出した一つまたはそれ以上の第二領域か
らなり、当該第一及び第二領域はお互いに融合してお
り、次のように特徴づけられるキメラ蛋白質を与える: (i) 当該一つまたはそれ以上の第一領域は以下のよ
うに構成される基から選ばれるお互いに独立したメンバ
ーである− (a) 第一FGFRの細胞外の部分からの第一LSR
のアミノ配列をもつポリペプチド鎖、そして(b) 当
該第一LSRのリガンド特異的性質をもち、また一つま
たはそれ以上のアミノ酸残基が添加され、置換または欠
失した(a)におけるポリペプチドのアミノ酸配列をも
つポリペプチド鎖; (ii) 当該一つまたはそれ以上の第二領域は以下の
ように構成される基から選ばれるお互いに独立している
メンバーである− (a) 当該第二FGFRのLSR領域をもたない(非
−LSR)第二FGFRの領域のアミノ酸配列をもつポ
リベプチド鎖、そして(b) 当該一つまたはそれ以上
の第二領域の生物学的性質にも、あるいは当該第一LS
Rの結合特異性にも本質的には影響を及ぼすことなく、
一つまたはそれ以上のアミノ酸残基が置換されまたは添
加された当該非−LSRのアミノ酸配列をもつポリペプ
チド鎖;その中で (iii) 当該キメラ蛋白質は、リガンドと結合する
能力があり、また、当該一つまたはそれ以上の第一領域
により与えられたリガンド結合特異性をもっている。
【0013】このようなキメラ蛋白質は、全部またはそ
のほんの一部が第二蛋白質からの非−LSRからなって
いるかも知れない。しかしながら、一般的には、キメラ
蛋白質は、そのLSRが、一つまたはそれ以上のFGF
Rsからの一つまたは両方の相当するLSRsによって
置換されたか、あるいはそのリガンド特異的性質に影響
を及ぼすことなく一つまたはそれ以上のアミノ酸が添加
されて、置換または欠失したLSRsによって置換され
た第二FGFRの細胞外の部分でその主要な部分ができ
ていると思われる。
【0014】従って、本発明のキメラ蛋白質は、二つの
異なるFGFRsからの融合領域、すなわち一つのFG
FRからくる一つまたは二つのLSRsと他のFGFR
からくる非−LSRから成るかあるいは、複数のFGF
Rsからの融合領域、たとえば一つのFGFRからくる
一つのLSR、他のFGFRからくる他のLSR、そし
て第三のFGFRからくる非−LSR、あるいは複数の
FGFRsからくるかも知れないFGFRの非−LSR
sから成るかも知れない。
【0015】第三の観点により、本発明は、上記のポリ
ペプチドまたはキメラ蛋白質をエンコードするDNA分
子を与える。本発明のDNA分子は、以下の項目からな
るグループから選ばれたメンバーのコーディング配列か
らなる; (a) その領域が当該FGFRのリガンド結合特異性
を与えるFGFRの細胞外の部分からのリガンド特異性
領域(LSR)をコードするヌクレオチド配列 (b) コードしたポリペプチドが当該LSRの同じリ
ガンド特異的性質を保つ條件で、一つまたはそれ以上の
コドンが添加され、置換または欠失した(a)のヌクレ
オチド配列; (c) (a)または(b)のヌクレオチド配列からな
るポリペプチドをコードする組換えヌクレオチド配列。
【0016】本発明のDNA分子の特別な例は、キメラ
蛋白質をエンコードするもので、その場合DNA分子
は、(a)または(b)のヌクレオチド配列に加えて、
さらにほかのFGFRからの非−LSRから得たアミノ
酸配列をコードする一つまたはそれ以上の他の融合配列
からなっている。本発明はさらに、上記のDNA分子
と、当該発現ベクターにより移入された細胞からなる発
現ベクターを与える。
【0017】さらにまた、本発明は、当該ベクターによ
り宿主細胞へ移入することと、移入された細胞から当該
ベクターの発現生成物を回収することからなる上記キメ
ラFGFRを作るための組換えDNA法を与える。若し
望むなら、特異性LSRに対抗する抗体が、特異性LS
Rを含むペプチドまたはキメラ蛋白質による動物の免疫
化、次にFGFRの色々な可溶性部分と色々な融合蛋白
質による抗体のスクリーニング、たとえば、特異性LS
Rまたはこれとは逆の他のLSRからなるポリペプチド
またはキメラ蛋白質により特異性抗体が得られるまでの
スクリーニング、によって作られるかも知れない。
【0018】本発明に従い、マウスのFGFR1、FG
FR2またKGFR、そしてヒトK−Samを含む多く
のFGFRsによって実験を行った。これらのFGFR
sは、LSRsを含むことが見出され、一つのFGFR
のLSRを他のそれにより置換すると、結果として生ず
るキメラ蛋白質のリガンド結合特異性が変ることが分っ
た。しかしながら、以下に報告する実験は前記の四つの
KGFRsに限定されるけれども、本発明が単にこれら
4つのレセプターに限定されないことは熟練者には明ら
かであろう。逆に、本発明に従って得られた知識により
熟練者が、それから得たそれらの位置の知識に基づいて
他のFGFRs内のLSRsを発見し、このようなほか
のFGFRsからのLSRsと非−LSRsを用いてキ
メラ蛋白質を作ることは難かしいことではないだろう。
さらに、異なった哺乳動物(図4例参照)からの似たよ
うなFGFRs間の高い均一性に基づき、たとえば、一
つのLSRをエンコードするcDNAをとり、厳密な標
準條件下でのハイブリッド形成試験の方法で、容易に他
の種からLSRsを得ることができるだろう。
【0019】LSR、特に“可変領域”として特に指定
されるIg−ドメイン3のC−末端領域のそれと、特に
可変領域の一つまたは両方のLSRsが他のFGFRか
らの相当するLSRによって置換されたFGFRの細胞
外の部分からなるキメラ蛋白質は、たとえばFGFRの
細胞による増加生成物が関係する各種の悪性物に対する
化学療法剤として、重要な医療上の用途の可能性をもっ
ているかも知れない。このようなLSRとキメラ蛋白質
は、過剰に生成したFGFRのリガンドに競合的に結合
し、従って腫瘍細胞の激増を疎害するかも知れない。さ
らに、LSRまたはキメラ蛋白質からなるペプチドは、
またたとえば、培地内のリガンドの量を定量的に決定す
るような色々な診断利用の可能性があるかも知れない。
キメラ蛋白質は、色々なリガンド特異性の側面をもつよ
うにできているので上記の目的には特に有効である。
【0020】
【図の説明】図1は、マウスのFGFR2(Bek)と
KGFRの構造と配列の図式説明と、また例1に述べる
ような、それらの比較である。図2は、例1で述べるよ
うに、アルカリホスファターゼ発現ベクター(APta
g)中のFGFR2とキメラKGFR/FGFR2の構
造の図式説明である;図3は、例1に述べるように、マ
ウス皮膚RNAから得たPCR生成物のDNA配列を示
す;図4は、例1に述べるように、(i)マウスのFG
FR2とKGFR可変領域及び(ii)ヒトKGFR可
変領域のアミノ酸配列を示す;図5は、例1に述べるよ
うに、分泌した可溶性FGFR2(BAP)とFGFR
2/KGFR(K−BAP)レセプターのリガンド結合
能(a−酸性FGF、b−塩基性FGFそしてK−KG
F)の棒グラフ表示である。
【0021】図6Aと6Bは、例1に述べるように、可
溶性FGFレセプターへのリガンド(FGFRs)の結
合の競合的な結合解析のグラフ表示である。図7は、例
1で述べるように、非標識リガンド例(b−塩基性FG
F、a−酸性FGF、K−FGF)の存在で、それらの
リガンドに対する、可溶性の分泌したFGFR2(BA
P)とFGFR2/KGFR(K−BAP)レセプター
の間の競合的結合の結果を示す露出したX線フィルムの
表示である。図8は、例2に述べるように、レセプター
FGFR1とKGFRそしてキメラレセプターFGFR
1/KGFR(F1/K)とFGFR1/FGFR2/
KGFR(F1/F2/K)のエクトドメインのcDN
Aの図式表示である。図9は、例2で述べるように、可
溶性の分泌したレセプターFGFR1とKGFR及びキ
メラレセプターFGFR1/KGFR(F1/K)とF
GFR1/FGFR2(F1/F2/K)のリガンド結
合能の棒−グラフ表示である。
【0022】図10は、例2に述べるように、可溶性の
分泌したレセプターFGFR1とKGFR、また可溶性
の分泌したキメラレセプターFGFR1/KGFRへの
色々なFGFsの結合の置換分析結果のグラフ表示であ
る。図11は、例2に述べるように、可溶性の分泌した
レセプターFGFR1とKGFR、また可溶性の分泌し
たキメラレセプターFGFR1/FGFR2/KGFR
への色々なFGFsの結合の置換分析結果のグラフ表示
である。図12は、例2に述べるように、色々なリガン
ド(FGFs)への、可溶性の分泌したFGFR1とK
GFRレセプター及びキメラFGFR1/KGFRとF
GFR1/FGFR2/KGFRレセプターの間の架橋
の結果を示す露出X線フィルムの再生の数の表示であ
る。
【0023】次の限定しない例の中に、上記の図に関連
した発明の特異的な実施例が述べられている。例1 FGFリガンドとFGFレセプターの2つの大きな族内
のリガンド特異性の疑問に着手するため2つの密接に関
係したFGFレセプターの間の別々の領域を置換するた
めに遺伝子工学の技術を用いた。次の結果において、マ
ウスBek(FGFR2)の第3イムノグロブリン様ド
メイン内の限られた50アミノ酸長で可変の領域と、角
化細胞増殖因子レセプター(KGFR)は、独占的にそ
れらのリガンド結合特異性を決定することが示された。
さらに、続く結果から生ずるように、FGFレセプター
の第3イムノグロブリン様ドメインのカルボキシ末端半
分“可変領域”は、リガンド結合の主な決定因子であ
り、レセプターリガンド特異性を変えそして、レセプタ
ーの多様性を発生させる新らしい機構に含まれるように
思われる。
【0024】FGFR2の結合特異性に対する第3Ig
ドメインの可変半分の寄与を調べるため、FGFR2と
KGFR間のキメラ分子を作った。図1に、マウスFG
FR2とKGFRの構造と配列及びそれらの比較が図示
されている。二つのレセプターの全体の構造は、アミノ
酸配列と同じように示されている。名称:D1,D2及
びD3はIg−様ドメインを表す;ABは酸性箱を表
す;TMはトランスメンブラン領域を表す;K1とK2
はチロシンキナーゼ領域を表す;IKはインターキナー
ゼセグメントを表す;そしてCTはC−末端尾を表す。
一文字コードの形で示されるアミノ酸配列は、FGFR
2とKGFRの間では、D3に相違を描写している。定
常部の配列を含むN末端領域は、Cで表示され、可変配
列を含むC末端領域はνで表示されている。図1に示す
ように、FGFR2は典型的な3Igドメイン構造をも
っているが、KGFRは第1Igドメインと保存酸性箱
の両方を欠いている。さらに、制限可変配列(ν)
は、第3Igドメインの半分のカルボキシ−末端にあ
り、両レセプター間では、定常(c)副ドメイン中では
100%同一であるのに比較してわずか48%しか配列
が同等でなかった。
【0025】図2は、アルカリ性ホスファターゼ発現ベ
クター(APtag)10,11中のFGFR2とキメ
ラKGFR/FGFR2の構造を示す。APtag中の
FGFR2の細胞外の部分を作るため、ベクターpBS
(BluescriptTM)中のFGFR2クローン
を、次に示すプライマーを用い、標準ポリメラーゼ連鎖
反応(PCR)法で処理した: 1) 5′−GAAGCTTACCGTCCACGTG
G ATG方向へ50bp上流で開始される配列に相当し、
HindIII部位を含んでいる。そして 2) 5′−TCGCGAAGATCTATCTGGG
GAAGCCGT トランスメンブレン領域へ二つのコドン5′を終結する
配列に相当し、BgIII部位を含む。
【0026】反応混合液(100μl)は、67mMト
リス塩酸、pH8.8,6.7mM塩化マグネシウム、
16.6mM硫酸アンモニア、250mM dNTP、
0.17mg/mlウシ血清アルブミン、0.5nMの
各プライマー及びTaqポリメラーゼ(プロメガ)の5
単位(u)の溶液であった。94°で1.5分、65°
で1.5分そして72°で4分の30回転後、反応生成
物をフェノールとフェノール−クロロホルム(1:1)
で抽出し、エタノールで沈澱させた。DNAを溶解し、
αNTPとクレノウ酵素による部位充てん後PBSのE
coRV部位にクローンさせた。Bekの細胞外部領域
をエンコードするこのようなクローンからHindII
I−BgIII断片が分離され、APtagベクターを
消費したHindIII及びBgIIIにクローンされ
た。
【0027】キメラKGFR/FGFR2を作るため、
D3のKGFR−ν領域に相当するcDNAが次のよう
にマウスの皮膚RNAからクローンされた:cDNA
は、50mMトリス−塩酸pH8.15中のRNA10
μg、6mMの塩化マグネシウム、110mM塩化カリ
ウム、1mMジチオスライトル、20μg/ml RN
Aアシン、250M dNTP及びAMV逆転写酵素
(Genetic Resources)10uを含む
1nMプライマー2を42°で1時間培養することによ
り、マウスの皮膚RNAから作られた。反応混合液(1
0μl)の半分を、プライマー2の0.5nMと次のプ
ライマー3の0.5nMをPCR緩衝液(上記参照)で
100μlに稀釈した。 3) 5′−AAGGTCCTGAAGCACTCGG
GGATA
【0028】このプライマーは定常領域と、PpuM1
部位を含むD3のKGFR可変領域が重なっている。T
aqポリメラーゼの5uを添加後、PCRは上述のよう
に35サイクル行われた。DNAはクレノウ酵素とdN
TPで処理され、PCR断片(230bp)はアガロー
スゲル上に電気泳動法で分離され、pBSのEcoRV
にクローンされ、DNAシークエンシングで分析され
た。マウス皮膚から得られたD3のこのKGFR−ν領
域のDNA配列は図3に図示的に示してある。DNA配
列決定は、標準連鎖終結法を用いて行れた。このクロー
ンからのPpuMI−BgIII断片、FGFR2(図
1参照)のHindIII−PpuMI断片及びAPt
aqを消化したHindIII−BgIIIは、図2に
描かれているキメラレセプターを作るためにすべて一緒
に連結させた。
【0029】そこで、FGFR2とKGFR間にキメラ
分子を発生させる上記の方法は次のようにまとめられよ
う:マウスの皮膚RNAを用いてcDNAを作るため
に、KGFRの可変の半分に隣接する二つのオリゴヌク
レオチドを用い、図2に示すようにドメインの普通の半
分を重ね合わせ、PCRにより増幅した。分けられた制
限部位は、bek(FGFR2エンコーディング遺伝
子)可変セグメントを、得られたPCR生成物によって
置き換えるために用いられた。PCR生成物とキメラ構
造の配列分析は、その領域でのKGFR配列との同一
性、図3に示されれように、可変セグメントの枠挿入で
確認された。
【0030】FGFR2とキメラレセプターのリガンド
−結合のプロフィルを独立に決定するため、分泌アルカ
リホスファターゼ(AP)融合蛋白質(図2参照)とし
てレセプターの細胞外の部分を発現するためにAPta
g発現ベクター10,11が用いられた。FGFR2−
AP(BAPともいう。簡略にF2−AP、今後可溶性
FGFR2またはF2と名づけられよう)と、キメラK
GFR/FGFR2−AP(K−BAPまたはK−F2
−APと呼称、今後可溶性キメラFGFR2/KGFR
またはF2/Kと名づけられよう)構造は両方共、NI
H3T3細胞に移入され、クローンを分泌するレセプタ
ーが、移入された細胞培養のならし培地におけるAP活
性を測定することによって選別された。
【0031】図5は、分泌した可溶性FGFR2とFG
FR2/KGFRのリガンド結合の状態を図式的に示し
ている。これらのリガンド結合能力は、ヘパリンセファ
ローズ−結合リガンド(FGFs)の、レセプターAP
融合蛋白質への結合を利用し、そのリガンド結合を、共
役結合したビーズ上のアルカリホスファターゼ(AP)
の測定で決定する分析を行って求められた。固定化され
たリガンドは、1μgのヒト組換えKGF(Amge
n)、ヒト組換えbFGF(武田、日本)またはヒト組
換えaFGF(Dr.G.Nenfeld Weizm
ann Instituteから求めた)と300μl
のヘパリン−セファローズスラリー(pharmaci
a)の培養によって作られた。室温で30分振とう後、
ビーズを0.5M塩化ナトリウムで3回洗浄し、0.0
1Mリン酸緩衝液pH7.4、0.15M塩化ナトリウ
ム(PBS)中に懸濁した(1:1)。レセプター結合
分析のため、30μlのリガンド−ヘパリンサファロー
ズビーズを用い、全AP活性へ標準化した、融合FGF
R2分泌細胞またはFGFR2/KGFR分泌細胞由来
の培地の10μlから15μlで培養した。室温で30
分振とう後、ビーズを0.5M塩化ナトリウムで3回、
10mMトリス−塩酸pH8.0で1回洗浄し、内因性
細胞のAPを不活性化するため65°で10分培養し
た。ビーズは、1.0Mのジエタノールアミン(pH
9.8)、0.5mM塩化マグネシウム、10mML−
ホモアルギニン、0.5mg/mlのウシ血清アルブミ
ン(Sigma)及び12mMp−ニトロフェニルホス
フェートと共に15分培養後、405nmの吸収を測定
することにより、APとして分析された。FGFR2と
FGFR2/KGFRは、それぞれ、FGFR2とFG
FR2/KGFRを移入された細胞から引き出された、
分泌したレセプターに相当する。図5のa,b,kは、
それぞれ、ヘパリン−セファローズ結合の酸性FGF、
塩基性FGF及びKGFを表している。
【0032】図5に示されるように、可溶性FGFR2
は、そのリガンド結合と特異性を保持している、すなわ
ち可溶性FGFR2は、aFGF、bFGFそしてまた
hSt/Kfgf(今後用いられる時FGF4と呼ばれ
る、結果は示されない)と結合するがKGFとは結合し
ないことが見出され、bekまたはflg のどちらか
を過剰発現する細胞に関する試験と一致している。しか
しながら、FGFR2/KGFRキメラは、親のFGF
R2と比較して、異なった結合の形をもち、bFGFと
の結合能力をなくし、KGFとは完全に結合する能力を
得た。FGFR2/KGFRの獲得した結合能力は、細
胞KGFRについて報告されたそれと非常に良く似てい
る。
【0033】三つのリガンドによるFGFR2及びFG
FR2/KGFRの置換結合分析は、ヘパリンの存在下
で、レセプター結合−リガンドを分離するため固定化さ
れた抗−AP抗体を用いて行れた。先に述べたbFGF
の絶対的なヘパリン依存結合と一致して、ヘパリンのな
い状態では、リガンドはどれもFGFレセプターとは結
合しなかった。
【0034】6A図は、競合的な結合分析における、可
溶性FGFR2レセプターに対するaFGF、bFGF
及びKGFの結合をグラフで示している。反応混合液
(200μl)は、非標識リガンドの量を増加させなが
ら2ngの125I−標識bFGF、0.2μgヘパリ
ン(Hepar,Franklin Ohio)0.2
%BSA、25mMヘペス、pH7.4そして細胞分泌
BAPからの100μlのならし培地を含んでいた。室
温で30分培養後、ウサギ抗−ヒト胎盤AP抗体に予め
結合した15μlのアガロース−蛋白質Aを添加し、反
応混合液を室温で30分振とうした。ビーズをHNTG
(20mMヘペスpH7.5 150mM塩化ナトリウ
ム、1%トリトンx−100及び10%グリセロル)で
2回洗浄し、また非−特異性結合リガンドを除くため
0.5M塩化ナトリウムで1回洗浄し、またビーズと結
合した放射能をγ−カウンターで計測した。
【0035】6B図は、競合的結合分析におけるαFG
F,bFGF及びKGFの、可溶性FGFR2/KGF
Rレセプターの結合のグラフ図であり、分析條件は、標
識リガンドが125I−KGFの時を除いて前記の通り
であり、ならし培地は、細胞が分泌するFGFR2/K
GFRからのものであった。上記の125I−標識リガ
ンドは両方共、その沃度化は2μgのリガンドについて
ラクトパーオキシダーゼ法で行い、ヘパリン−セファロ
ーズで精製した。色々な標識リガンドの比放射能は15
0,000−250,000cpm/ngの間であっ
た。かくて、図6Aと6Bに示される結果は、可溶性レ
セプターFGFR2はaFGFとbFGFとそれぞれ、
7nMと9nMの解離定数で結合し、KGFとは結合し
ないことである。さらに、FGFR2/KGFRレセプ
ターは、aFGFとKGFとそれぞれ8nMと5nMの
解離定数で結合し、同じ実験條件下では、bFGFとの
結合は検出されない。FGFR2とFGFR2/KGF
Rは共に、aFGFがFGFR2及びKGFR発現細胞
と結合する能力と似たような親和性でaFGFと結合す
る。上記の競合結合実験は、キメラレセプターのユニー
クなリガンド像を確認したばかりでなく、さらに、aF
GF、bFGF及びKGFのすべてが同じリガンド結合
部位で競合することを示唆している。FGFR2または
FGFR2/KGFRに対する異なったリガンドの親和
性は、それぞれの内在性膜レセプターについて報告さ
れている値より10から30倍低い。
【0036】3つのリガンドの親及びキメラレセプター
に対する化学的架橋はさらに、リガンド特異性に対する
可変セグメントの排他的な貢献を明らかにした。図7
は、可溶性分泌FGFR2及びFGFR2/KGFRの
FGFsに対する架橋の結果を示す。FGFR2または
FGFR2/KGFR(100μl)を分泌する融合紬
胞からのならし培地は1μg/mlのヘパリンの存在下
125I−KGF、125I−aFGFまたは125
I−bFGF(10ng/ml)のどれかと反応した。
そして100倍のコールド(非標識)リガンドの存在、
非存在下で、アガロース−蛋白質A−抗APによる免疫
沈降がそれに続いた。洗浄後、ビーズは化学架橋を効果
的にするためにPBS中0.15mMのジサクシニリミ
ジルサブレート(DSS、Pierce)の0.4ml
中に懸濁した。室温で30分後ビーズを回転し、架橋反
応を終止するため10mMトリス−塩酸pH7.5中の
150mMグリシンの1ml中に懸濁した。5分後ビー
ズをPBSで洗い、試料緩衝液中で5分間煮沸し、蛋白
質を6%ゲルのポリアクリルアミドゲル電気泳動法(P
AGE)によって分析した。走査後ゲルを乾燥し、X線
フィルムに16時間さらした。露出したX線フィルムの
再生は図7に示され、この中で競合的リガンドはb,c
及びkで、それぞれbFGF、aFGF及びKGFを表
している。
【0037】図7に示される結果から、FGFR2/K
GFRはKGFに架橋し、この架橋は過剰のKGFまた
は、aFGFで疎害されるがbFGFではされない。F
GFR2またはFGFR2/KGFRはそれぞれ、KG
FまたはbFGFに架橋しなかった。FGFR1(Fl
g遺伝子産物)とFGFR2(Bek遺伝子産物)は、
二つまたは三つのIgドメインの形で自然に存在し、同
じようによくbFGF”と結合するけれども、KGFR
はただ二つのIgドメインの形しか今日まで発見されな
いことは興味深い。今日までの利用できる技術に基ずい
て、第1Igドメインは、KGFの、そのレセプターへ
の結合に特に支配的な負の影響を与えるのかも知れない
ことを認めない訳にはいなかった。キメラFGFR2/
KGFRがアミノ末端Igドメインを含み、一方KGF
Rのリガンド結合能が識別されないことを示す事実から
その可能性は除外される。従って、ドメイン3のC−末
端半分で置換50アミノ酸長の可変領域がレセプターリ
ガンド特異性を決定すると結論される。Igドメイン3
のアミノ酸配列比較に基づけば、ヒト胃腫瘍における増
幅遺伝子、K−SAMがヒトFGFR相同染色体をエン
コードすることは、よく起りうることかも知れない。ヒ
トflg12のh4−変種の同じ領域における配列の可
変性は、二者択一のエクソンのこのような機構が、同様
に、FGFR族の他のメンバーにも存在するかも知れな
いことを示唆している。
【0038】Igドメイン3の可変部分は、本解析によ
れば、KGFの結合に必要な相互作用の大部分に貢献し
ている。FGFR2とKGFR(図1)間の配列におけ
る相違は、二つのセグメントに割り当てることができ
る。1つ(C−末端)はIgν領域の相補性決定領域3
(CDR3)であり、もう一方は部分的にCDR2に相
当する。これは、FGFのレセプターへの結合が、抗原
抗体間の相互作用に似て、ドメインのIg−様枠から突
き出ている二つまたはそれ以上のポリペプチドのループ
との相互作用によることを暗に意味している。これらの
構造的相似性は、FGFR−リガンドの将来の模型やレ
セプター拮抗剤のデザインについて重要な意味をもつだ
ろう。
【0039】マウスレセプターから得たデータに基づ
き、ヒトが対応するものも試験されるだろう。これらの
結果に基づいて、上記のK−Sam、ヒトの胃癌におけ
る増幅遺伝子はヒトKGFレセプターとしての條件を満
たすことが確認された。マウスKGFRとK−Samの
確認された可変領域の配列比較(4図参照)から、ほと
んど完全な配列の一致とその領域における単一アミノ酸
置換がわかってきた。
【0040】例2 FGFR2とFGFR2は同じような親和力4,11
aFGFとbFGFに結合する。そこで、FGFR1遺
伝子内のIgドメイン3のC−末端半分の可変エクソン
に非常に相同しているKGFR可変エクソンの生成物も
またこのレセプターにKGF結合を与えるかどうかの疑
問を追求するため上記(例1)のレセプターキメラの方
法を用いた。次の結果の中に、FGFR1/KGFRキ
メラ(KGFRが可変領域を示す)はaFGFとFGF
4に対する高い結合親和性を保持し、bFGFとの結合
能力を失い、意外にもKGFと結合する部分的な能力を
もったことが示されている。KGFの高度の結合親和性
は、FGFR1のドメイン2が、FGFR1/FGFR
2/KGFRキメラを作るためにFGFR2から得た相
同領域によって置き換えられた時にだけ、獲得された。
【0041】こうして、上記(例1)FGFR2/KG
FRキメラとFGFR1/KGFRキメラは両方共、同
じようにaFGFとFGF4への結合親和性を保ち、b
FGFに対する結合能力を失った。これはIgドメイン
3のC−末端半分の配列がbFGFに対する主な結合要
因を決定するが、同時にこの配列がaFGFとFGF4
の結合に対して重要なものではないことを示している。
しかしながら、KGF結合に関しては、KGFへの高い
親和性を与えるKGFRからのIgドメイン3のC−末
端半分の配列が、FGFR2へ挿入される時(例1)に
示された全能力とは対照的に、FGFR1に挿入される
場合には不十分なことは、KGF結合の高い親和性を支
えるためFGFR以外の領域からの関与が必要なことを
示唆している。
【0042】FGFR1とFGFR2は、それらのエク
トドメイン配列の中の多様な位置に相違があるので、ド
メイン3またはドメイン2のN末端半分における相違
が、上記のFGFR1/KGFRとFGFR2/KGF
Rキメラに対するKGFの結合の違いの原因になること
はあり得ることであり、このことは、上記FGFR1/
FGFR2/KGFRキメラが高い親和性でKGFと結
合する能力があることによって支持される。FGFR1
/KGFRとFGFR1/FGFR2/KGFRキメラ
間の相違は、FGFR1/KGFRとして保持されるド
メイン3のC末端半分の配列の中にはないが、むしろ、
FGFR1配列がFGFR2配列で置き換えられたドメ
イン2の配列の中にある。
【0043】従って、Igドメイン1の欠失が、結合特
異性または親和性11,12を換えないことが示された
事実を考慮すると、FGFRsのドメイン2とドメイン
3の両方から隣接していない領域がFGFRsのリガン
ド結合特異性を定める主要な要因に関係している。図8
にF1/Kと名づけたFGFR1/KGFRキメラを作
るために、例1に述べたFGFR2/KGFRキメラ製
造と同じ方法を次のように用いた:FGFR1をエンコ
ードするマウスflgクローン(Bluescript
TM)を、次のプライマーを用いてPCR(25)サイ
クルで処理した: 4) 5′−CGAGCTCAAGCTTGTGGAA
TATCCATGGAG ATGへ40bp上流で始まり、HindIII部位を
含む配列に相当する、そして 5) 5′−GTCTTCAGGACTGGACAT
AAGGC アミノ酸344−351をエンコードするFGFR1蛋
白質中の配列に相当する。
【0044】第二プライマーは、ヌクレオチド1042
(Ile348をValに変える)にT/C置換(上記
下線部)を含み、KGFRcDNA(例1参照)内のP
puMI部位と相同した位置にPpumI部位を発生さ
せる。反応混合液(100μl)は、67mMトリス塩
酸pH8.8,6.7mM塩化マグネシウム、16.6
mM硫酸アンモニウム、250mM dNTP,0.1
7mg/ml BSA,各プライマー0.5mM及び5
u Taqポリメラーゼ(Promega)であった。
94℃で1.5分、65℃で1.5分及び72℃で4分
の30サイクル後、反応生成物をフエノール及びフエノ
ールクロロホルム(1:1)で抽出しエタノールで沈澱
させた。DNAを溶解し、HindIIIとPpumI
で消化後、1kb断片は、例1で述べたようにpBSベ
クター中にすでにクローンされたFGFR2配列のHi
ndIII−PpumI断片を置換するために用いられ
た。結果としてできたキメラFGFRI/KGFRエク
トドメインは、HindIIIとBgIIIを用いてp
BSベクターから切り取られ、例1で述べたように、A
P−融合蛋白質として発現されるように、APtagの
同じ位置にサブクローンされた。キメラ分子もまたM1
3mp19にサブクローンされ標準連鎖終結法でDNA
配列決定がなされた。FGFR1/KGFRとFGFR
2間のキメラを作るために、FGFR1から得た第二I
g様ドメインが、次の様に(図8参照)FGFR2のド
メイン2によって置き換えられた。FGFR1からのH
indIII−SphI断片、FGFR1/KGFRキ
メラ(図8のR1/K)からのAatII−BgIII
断片及びFGFR2(下記参照)からPCRによって得
られたSphI−AatII断片が、4点結合で、Hi
ndIIIとBgIIIにより予め消化されたAPta
gベクターに共に連結された。次にXL1ブルーバクテ
リアがこのベクターによってトランスフェクトされ、上
の三つの断片に正のクローンがDNAシークエンシング
によって構造解析された。
【0045】上のSphI−AatII断片は、次のプ
ライマーを用い、APtag内のFGFR2のPCRに
よって発生した。 6) 5′−AAGCGGCTCAGCTGTCC
C FGFR2のヌクレオチド1144−1163に相当
し、Sph1部位をもっている、そして 7) 5′−CCGTTCAACGACTCGAGG
TG, FGFR2のヌクレオチド1187−1407に相補的
で、AatII部位をもっている。
【0046】上記の制限部位は、相当するエンコードし
たアミノ酸を変えることなく、ヌクレオチド(上記の下
線部分)を置換することによって導入された。PCR生
成物はSphIとAatIIによって消化され、上述の
4−点連結部に含まれた。このように組立てられたキメ
ラレセプターは、図8(F1/F2/K)に図式的に示
されている。呼称:D1,D2及びD3はIg−様ドメ
インを意味し;ABは酸性ボックス;SPはシグナルペ
プチド;またCとDはそれぞれ、Igドメイン3の定常
と可変領域を意味する。PpumI部位は、可変領域の
開始を表す。HindIIIとBgIIIは、APta
gIベクター中のクローニング部位であり、例1に述べ
た方法で、FGFR1,KGFR,FGFR1/KGF
R及びFGFR1/FGFR2/KGFRのためにAP
−融合蛋白質エンコーディングクローンを作るのに用い
られた。
【0047】AP−レセプターまたはAP−キメラレセ
プター融合生成物をエンコードする上記の組換えAPt
agの組立てにつづいて、移入の選択マーカーとしての
pSV2neoと共に、MIH3T3細胞が、それぞれ
のAPtag組換えベクターの燐酸カルシウム沈降によ
って移入された。その結果のG418−抵抗細胞ライン
分泌AP活性は、選択されさらに分析された。レセプタ
ーまたはキメラレセプターを分泌する能力のある細胞ラ
イン、移入細胞培養のならし培地中におけるAP活性の
測定によって選別された。選ばれた細胞ラインは次にク
ローン化され、分泌した可溶性レセプターとキメラレセ
プターのリガンド結合能を分析するために用いられた。
【0048】分泌した可溶性レセプターとキメラレセプ
ターのリガンド結合能を分析するため、ヘパリン−セフ
ァローズ結合リガンドが用いられ、レセプター−アルカ
リホスファターゼ(AP)融合蛋白質を結合させ、共役
結合ビーズ上のAP活性によってその程度を測定した。
300μlのヘパリン−セファローズスラリー(Pha
rmacia)と1μgのヒト組換えKGF(Amge
n)、ヒト組換えbFGF(武田、日本)、ヒト組換え
FGF4(Pepro−Teck,MA,USAから得
た)、あるいはヒトaFGF(Dr.G.Neufel
d,Weizmann Institute,Reho
vot,Israel)の何れかと共に培養して固定リ
ガンドが作られた。室温で30分振とう後、ビーズを
0.5M塩化ナトリウム液で3回洗浄し、0.01Mリ
ン酸緩衝液pH7.4、0.15M塩化ナトリウム(P
BS)中で懸濁(1:1)させた。レセプターリガンド
結合能分析のため、15μlのリガンド−結合ヘパリン
−セファローズビーズは、融合細胞分泌FGFRI、K
GFR,FGFR1/KGFRまたはFGFR1/FG
FR2/KGFRから得てそれらのAP活性を標準化し
た、ならし培地(100−150μl)と共に培養し
た。室温で30分振とう後、ビーズを0.5M塩化ナト
リウムで3回、10mMトリス−塩酸pH8.0で1回
洗浄し、内因性細胞APを不活性化するため65℃で1
0分培養した。0.1Mジエタノールアミン(pH9.
8),0.5mM塩化マグネシウム、10mM L−ホ
モアルギニン、0.5mg/ml BSA(Sigm
a)及び12mM p−ニトロフェニルホスフェートで
15分培養後ビーズは405nmの吸収を測定してAP
活性について分析された。AP活性は、固定リガンドへ
のレセプターの結合の範囲の分析として役立てられた。
【0049】図9に上記の分析結果が棒グラフで示さ
れ、その中でa,b,h及びkは、それぞれ、ヘパリン
−セファローズ結合aFGF,bFGF,FGF4及び
KGFを表している;また、F1/KとF1/F2/K
は上記のキメラレセプターを表している。これらの結果
から、可溶性分泌キメラレセプターFGFRI/KGF
Rは、aFGFとFGF4に対して、両方の親レセプタ
ーFGFR1とKGFRと同じ程度の高い結合親和力を
基本的に保持していることは明らかである。しかしなが
ら、キメラFGFR1/KGFRレセプターは、例1に
述べたFGFR2/KGFRキメラの場合と同様に、b
FGFとの結合能力を失ったが、しかし、FGFR2/
KGFRキメラの場合のように意外にもKGFと結合す
る同じ能力は獲得されなかった。最上の時に、FGFR
I/KGFRキメラは弱いKGF結合能力を得た。対照
的に、他のキメラFGFR1/FGFR2/KGFR
は、高いKGF結合能力を獲得し、全体として、このキ
メラは、KGFRと似たようなリガンド結合能を保有し
た。
【0050】上の結果から、FGFR2またはKGFR
のIgドメイン2と、KGFRのIgドメイン3のC末
端半分の両方ともFGFR1に高いKGF結合能力を与
えるために獲得されていると結論できる。上記可溶性レ
セプターとキメラレセプターは、また、置換または競合
結合分析方法で、それらの結合親和力と特異性が解析さ
れた。aFGF,bFGF,FGF4およびKGFの可
溶性レセプターへの結合は、標識したFGF4またはK
GFの非標識FGFsの置換によって分析された。反応
混合液(200μl)は、非標識リガンドの量を増加さ
せながら、〔125I〕FGF4かまたは〔125I〕
KGFの0.4ng,2μgヘパリン(Hepar,F
ranklin,OH),0.2%BSA,25mM
HEPES pH7.4そしてFGFRI,KGFR,
FGFR1/KGFRまたはFGFR1/FGFR2/
KGFRのどれかを分泌する細胞からの標準化されたな
らし培地100μlを含んでいた。室温で30分培養
後、ウサギ抗−ヒト胎盤性AP抗体へ予め結合した15
μlのセファローズ−蛋白質Aを加え、反応混合液を3
0分室温で振とうした。ビーズをHNTG(20mM
HEPES pH7.5,150mM塩化ナトリウム、
1%トリトンX−100及び10%グリセロル)で洗
い、非特異性結合リガンドを除くため0.5M塩化ナト
リウムで1回洗いまたビーズに結合した放射能はγ−カ
ウンターで計測した。
【0051】上記の置換結合分析の結果は、図10と1
1にグラフで記載してある。図11は、可溶性レセプタ
ーFGFRIとKGFR及び可溶性キメラレセプターF
GFRI/KGFR(F1/K)、の、aFGF,bF
GF,FGF4及びKGFに対する結合特異性と親和性
を示す。図10のパネルA,B及びCは、非標識aFG
F(A),bFGF(B)及びFGF4(C)を用い、
125I−FGF4のFGFR1とF1/Kに対する結
合の置換分析の結果を示す。パネルDには、非標識KG
Fを用い、125I−KGFのKGFRとF1/Kキメ
ラに対する結合の置換分析の結果が示されている。図1
1は、可溶性レセプターFGFR1とKGFR及び加溶
性キメラレセプターFGFR1/FGFR2/KGFR
(F1/F2/K)のそれぞれリガンドaFGF,bF
GF,FGF4及びKGFに対する結合特異性と親和性
を示す。図11のパネルA,B及びCは、非標識aFG
F(A),bFGF(B)およびFGF4(C)を用
い、125I−FGF4のFGFRI及びF1/F2/
Kキメラに対する結合の置換分析結果を示す。パネルD
は、非標識KGFを用い、125I−KGFのKGFR
及びF1/F2/Kキメラに対する結合の置換分析結果
を示す。
【0052】図10,11に記載した結果と以下の表1
にまとめた結果は、aFGFのFGFR1への、またF
1/Kキメラへの親和性は非常に似ているのに対し、b
FGFは試験濃度では、F1/Kキメラとは有意に結合
しないことを示している。さらに、KGFは、KGFR
に比較してFGFR1/KGFRキメラへの親和性は約
15倍低く(IC50は、それぞれ、32ng/mlに
比較して500ng/ml)、これに反し、KGFのF
GFRIへの結合は測定できなかった。
【表1】
【0053】置換によってbFGFのFGFRIとFG
FR2の両方への結合をなくしているので(例1参
照)、これらの結果は、FGFRIのC末端半分の配列
が、bFGFの高い親和結合にとって不可欠なことを示
唆している。しかしながら、KGFRからのIgドメイ
ン3のC末端半分は、同種のFGFR2/KGFRキメ
ラ(例1参照)内でそうであるように、KGFと高い親
和結合をもつFGFRIに完全に与える程十分ではな
い。逆に、FGFR1/FGFR2/KGFRキメラ
(Igドメイン1及びFGFR1からのIgドメイン3
のN−末端半分;FGFR2またはKGFRからのIg
ドメイン2;そしてKGFRからのIgドメイン3のC
−末端半分を含む)はaFGFとFGF4と高い親和性
で結合し、F1/Kキメラと同じように、bFGFとは
低い結合親和性を示し、またKGFR(図11と表1)
のそれと同じ程度にKGFとは高い結合親和性がある。
これらの結果は、また、上の結果(図5)、すなわち、
Igドメイン2とKGFRのIgドメイン3のC末端半
分の両方とも、KGFをめざすFGFRIへ高い結合親
和性を与えるために必要とされることを確証している。
【0054】追加試験として、上記の分泌した可溶性レ
セプターとキメラレセプターはまた、可溶性分泌レセプ
ターとFGFsの化学的架橋の方法によって、色々のリ
ガンドとの結合親和性に関して分析された。FGFR
I,KGFR,FGFRI/KGFRまたはFGFR1
/FGFR2/KGFR、を分泌する集密的細胞からの
ならし培地とAP活性(100μl)について標準化
し、10μg/mlのヘパリンの存在でまた100倍過
剰の非標識リガンドの存在または非存在下で、〔125
I〕KGF,〔125I〕aFGF,〔125I〕bF
GFまたは〔125I〕FGF4(10ng/ml)と
反応させ、つづてい、セファローズ−蛋白質A結合−抗
−APで免疫沈降試験を行った。洗浄後、ビーズとPB
S中の0.4mlの0.15mMジサクシニリミジルサ
ベレート(DSS,Piece)中に30分室温で懸濁
してリガンドのレセプターへの架橋を効果的にし、次に
回転し、架橋反応を終結させるため10mMトリス−塩
酸pH7.5中150mMグリシンの1ml中で再懸濁
させた。5分後ビーズをPBSで洗い、試料緩衝液中で
5分間煮沸し、蛋白質を6%ゲルでPAGEによって分
析した。走査後、ゲルを乾燥し、X線フィルムに16時
間露出した。
【0055】上記の色々のFGFRsとキメラFGFR
sの、化学架橋親和標識分析からの露出X線の再生が図
12に示されている。図12のパネルIは、可溶性レセ
プターFGFR1とKGFRの結果を示し、パネルII
には、可溶性キメラレセプターFGFR1/KGFRと
FGFR1/FGFR2/KGFR、(それぞれ、F1
/KとF1/F2/K)についての結果が示されてい
る。パネルI,IIともに、a,b,h及びkは、それ
ぞれ125I−標識リガンドaFGF,bFGF,FG
F4及びKGFを意味し、一方、そこに関連して“x
s′リガンド”及び“−”または“+”サインは、10
0倍過剰の同じ非標識リガンドの存在(+),非存在
(−)を意味している。両パネル共に左側の数字は分子
量マーカー(KDa標示分子量)の同一條件同一ゲル上
の移動の相対的位置を示す。
【0056】図12の結果は、レセプター結合リガンド
はモノマーと、レセプターリガンドコンプレックスのダ
イマー型との二つの主なバンドとして泳動することを表
している。F1/KキメラはaFGFまたはFGF4で
強く標識されていた。KGFでの標識物は、著るしく弱
く、ある二量体のレセプターの状態に結合しているよう
に見えた。親レセプターFGFR1はKGFによって全
く標識されず、定性的定量的リガンド結合能と一致した
(上記参照)。これに反してキメラレセプターF1/F
2/KはKGFにより、高い標識化を示し、非標識KG
Fにより特異的に疎害された。これらの結果は完全に、
結合データ(図10a11)及びリガンド結合図(図
9)と一致する。
【0057】そこで、三つの独立した方法による結果
は、キメラF1/F2/KはKGFの高い結合親和性を
獲得し、この結合親和性は、FGFR2またはKGFR
起源のドメンイ2、及びKGFR起源のドメイン3のC
−末端の中にある配列決定因子により決定されることを
示している。例1,2及びそれらに伴う図に示されるす
べてを考慮して、次のようにまとめられる。FGFレセ
プターの細胞外ドメインは三つのイムノグロブリン様ド
メインとして機能しており、その中膜に閉じこめられて
いる二つはFGFの高い親和結合性のために必要なすべ
ての要素を含んでいる。これまでに示した結果は、ドメ
イン3の中の可変配列は、FGF族の異なったメンバー
の高い親和結合性に異なった影響を与えることができ
る。現在の結果はまた、リガンド一結合性に関係するド
メイン2とドメイン3に含まれる多様な非近接要因は、
FGFRSの結合特異性のみであることを示している。
【0058】上記の発見に基づき、異なったリガンド結
合特異性をもった多くのキメラレセプターを組み立てる
ことができる。さらに、Ig−ドメイン3及び/または
ドメイン2の可変配列内にミューテーションを挿入する
ことにより色々なレセプターの結合活性を調節すること
が可能であろう。これらは、in vivoでFGFs
の分裂促進及び形質転換活性の両方の特異的な抑制因子
として、将来の遺伝子医療のために用いられる優性負の
ミューテーションの構築の基礎として役立てることがで
きる。本発明はまた、たとえばFGFR刺戟径路の競合
疎害剤としてBSR由来ポリペプチドの使用のように、
in vitroにもin vivoにも、生長因子−
レセプター相互作用を調節するための新らしい医療剤の
開発の基礎として資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、マウスのFGFR2(Bek)とKG
FRの構造と配列の図式説明と、また例1に述べるよう
な、それらの比較である。
【図2】図2は、例1で述べるように、アルカリホスフ
ァターゼ発現ベクター(APtag)中のFGFR2と
キメラKGFR/FGFR2の構造の図式説明である。
【図3】図3は、例1に述べるように、マウス皮膚RN
Aから得たPCR生成物のDNA配列を示す;
【図4】図4は、例1に述べるように、(i)マウスの
FGFR2とKGFR可変領域及び(ii)ヒトKGF
R可変領域のアミノ酸配列を示す;
【図5】図5は、例1に述べるように、分泌した可溶性
FGFR2(BAP)とFGFR2/KGFR(K−B
AP)レセプターのリガンド結合能(a−酸性FGF、
b−塩基性FGFそしてK−KGF)の棒グラフ表示で
ある。
【図6】図6Aと6Bは、例1に述べるように、可溶性
FGFレセプターへのリガンド(FGFRs)の結合の
競合的な結合解析のグラフ表示である。
【図7】図7は、例1で述べるように、非標識リガンド
例(b−塩基性FGF、a−酸性FGF、K−FGF)
の存在で、それらのリガンドに対する、可溶性の分泌し
たFGFR2(BAP)とFGFR2/KGFR(K−
BAP)レセプターの間の競合的結合の結果を示す露出
したX線フィルムの表示である。
【図8】図8は、例2に述べるように、レセプターFG
FR1とKGFRそしてキメラレセプターFGFR1/
KGFR(F1/K)とFGFR1/FGFR2/KG
FR(F1/F2/K)のエクトドメインのcDNAの
図式表示である。
【図9】図9は、例2で述べるように、可溶性の分泌し
たレセプターFGFR1とKGFR及びキメラレセプタ
ーFGFR1/KGFR(F1/K)とFGFR1/F
GFR2(F1/F2/K)のリガンド結合能の棒−グ
ラフ表示である。
【図10】図10は、例2に述べるように、可溶性の分
泌したレセプターFGFR1とKGFR、また可溶性の
分泌したキメラレセプターFGFR1/KGFRへの色
々なFGFsの結合の置換分析結果のグラフ表示であ
る。
【図11】図11は、例2に述べるように、可溶性の分
泌したレセプターFGFR1とKGFR、また可溶性の
分泌したキメラレセプターFGFR1/FGFR2/K
GFRへの色々なFGFsの結合の置換分析結果のグラ
フ表示である。
【図12】図12は、例2に述べるように、色々なリガ
ンド(FGFs)への、可溶性の分泌したFGFR1と
KGFRレセプター及びキメラFGFR1/KGFRと
FGFR1/FGFR2/KGFRレセプターの間の架
橋の結果を示す露出X線フィルムの再生の数の表示であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 C12P 21/02 C 9282−4B //(C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) FGFRの細胞外の部分からの
    リガンド特異性領域(LSR)のアミノ酸配列をもち、
    その領域が当該FGFRのリガンド結合特異性を与え
    る、ポリペプチド; (b) 一つまたはそれ以上のアミノ酸残基が与えら
    れ、置換されまたは欠失されたポリペプチドが、当該L
    SRの代りにFGFRの細胞外の部分に挿入されて当該
    LSRと同じリガンド結合特異性を当該FGFRに与え
    る、(a)のポリペプチドのアミノ酸配列をもつポリペ
    ブチド;そして (c) (a)または(b)のアミノ酸配列からなるア
    ミノ酸配列をもつ組換えポリペプチドまたは蛋白質から
    なるグループから選ばれたメンバーであるポリペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 FGFRのイムノグロブリン様ドメイン
    3のC−末端領域に当該LSRが含まれる、(a),
    (b),(c)の下に限定される特許請求の範囲第1項
    記載のポリペプチド。
  3. 【請求項3】 当該LSRは、マウスFGFR1、マウ
    スFGFR2、マウスKGFR、ヒトK−Sam、そし
    て前記に相同する他の哺乳動物からのFGFRsからな
    るグループから選ばれたFGFRの当該C−末端領域に
    含まれる特許請求の範囲第2項記載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 当該LSRは、図1,3または4または
    他の哺乳動物からの相同配列に描かれるアミノ酸配列に
    含まれる特許請求の範囲第3項記載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 当該LSRは、FGFRのイムノグロブ
    リン様ドメイン2に含まれる特許請求の範囲第1項記載
    のポリペプチド。
  6. 【請求項6】 当該LSRは、マウスFGFR1、FG
    FR2及びKGFRそして前記に相同する他の哺乳動物
    からのFGFRsからなるグループから選ばれるFGF
    Rの当該ドメイン2に含まれる特許請求の範囲第5項記
    載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 第一蛋白質から得られる一つまたはそれ
    以上の第一領域と第二蛋白質から得られる一つまたはそ
    れ以上の第二領域からなり、当該第一及び第二領域はお
    互いに融合しており、蛋白質は、以下のような特性をも
    つキメラ蛋白質: (i) 当該一つまたはそれ以上の第一領域は各々独立
    に、以下の項目からなるグループから選ばれるメンバー
    である− (a) 第一繊維芽細胞増殖因子レセプター(FGF
    R)の細胞外の部分からのリガンド特異性領域(LS
    R)のアミノ酸配列をもち、その領域は、当該FGFR
    のリガンド結合特異性を与えるポリペプチド鎖 (b) 当該LSRのリガンド特異的性質をもち、一つ
    またはそれ以上のアミノ酸残基が加えられ、置換されま
    たは欠失を生じた(a)のポリペプチドのアミノ酸配列
    をもつポリペプチド鎖。 (ii) 当該一つまたはそれ以上の第二領域は各々独
    立に、以下の項目からなるグループから選ばれるメンバ
    ーである− (a) 当該第二FGFRのLSR(非−LSR)では
    ない第二FGFRの領域のアミノ酸配列をもつポリペプ
    チド鎖。 (b) 一つまたはそれ以上のアミノ酸残基が置換さ
    れ、添加され、当該第二領域の生物学的性質も、あるい
    は当該LSRの結合特異性も本質的に影響されない当該
    非−LSRのアミノ酸配列をもつポリペプチド鎖、そし
    て (iii) 当該キメラ蛋白質は、リガンドを結合する
    能力をもち、当該一つまたはそれ以上の第一領域によっ
    て与えられたリガンド結合特異性をもっている。
  8. 【請求項8】 当該第一及び第二FGFRは、マウスF
    GFR1、マウスFGFR2、マウスKGFR、ヒトK
    −Sam、そして他の哺乳動物からの相同FGFRsか
    らなるグループから選ばれる特許請求の範囲第7項記載
    のキメラ蛋白質。
  9. 【請求項9】 イムノグロブリン様ドメイン3のC−末
    端領域にあるLSRが他のFGFRからの相当するLS
    Rによって置換されたあるFGFRの細胞外の部分から
    なる特許請求の範囲第7項記載のキメラ蛋白質。
  10. 【請求項10】 当該LSRは、図1,2または4また
    は他の哺乳動物からの相同配列に描かれるアミノ酸配列
    に含まれる特許請求の範囲第9項記載のキメラ蛋白質。
  11. 【請求項11】 イムノグロブリン様ドメイン2からの
    LSRとイムノグロブリン様ドメイン3のC−末端から
    のLSRが、他のFGFRからの相当するLSRsによ
    って置換され、その二つのLSRsは両方とも同じまた
    は異なる他のFGFRから来ている特許請求の範囲第7
    項記載のキメラ蛋白質
  12. 【請求項12】 以下の項からなるグループから選ばれ
    るメンバーであるコーディング配列からなるDNA分
    子: (a) FGFRの細胞外の部分からリガンド特異性領
    域(LSR)をコードし、その領域は当該FGFRのリ
    ガンド結合特異性を与えているヌクレオチド配列; (b) もしもコードしたポリペプチドが当該LSRの
    リガンド特異性を保持するならば、一つまたはそれ以上
    のコドンが添加され、置換されまたは欠失された(a)
    のヌクレオチド配列;そして (c) ポリペプチドをコードし、(a)または(b)
    の配列からなる組換えヌクレオチド配列
  13. 【請求項13】 当該LSRはFGFRのイムノグロブ
    リンドメイン3のC−末端領域に含まれる(a);
    (b)または(c)の下に限定される特許請求の範囲第
    12項記載のDNA分子。
  14. 【請求項14】 当該LSRは、マウスFGFRI、マ
    ウスFGFR2、マウスKGFR、ヒトK−Sam、そ
    して他の哺乳動物からの相同FGFRからなるグループ
    から選ばれるFGFRから得られる特許請求の範囲第1
    3項記載のDNA分子。
  15. 【請求項15】 当該LSRは、図1,2,及び4に描
    かれたアミノ酸配列または他の哺乳動物からの相同アミ
    ノ酸配列に含まれる特許請求の範囲第14項記載のDN
    A。
  16. 【請求項16】 当該LSRはFGFRのイムノグロブ
    リン様ドメイン2に含まれる(a),(b)または
    (c)の下に限定される特許請求の範囲第12項記載の
    DNA分子。
  17. 【請求項17】 当該LSRは、マウスFGFR1、マ
    ウスFGFR2マウスKGFRそして他の哺乳動物から
    の相同FGFRからなるグループから選ばれるFGFR
    から得られる特許請求の範囲第16項記載のDNA分
    子。
  18. 【請求項18】 第一FGFRから引き出したリガンド
    特異性領域(LSR)及び第二FGFRから引き出した
    非−LSRからなるキメラ蛋白質をコードする特許請求
    の範囲第12項記載のDNA分子。
  19. 【請求項19】 特許請求の範囲第12項のDNA分子
    からなる発現ベクター。
  20. 【請求項20】 特許請求の範囲第19項のベクターに
    より導入された細胞。
  21. 【請求項21】 特許請求の範囲第20項の細胞の発現
    生成物。
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