JPH07264929A - 青果物保存庫 - Google Patents

青果物保存庫

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Publication number
JPH07264929A
JPH07264929A JP5946594A JP5946594A JPH07264929A JP H07264929 A JPH07264929 A JP H07264929A JP 5946594 A JP5946594 A JP 5946594A JP 5946594 A JP5946594 A JP 5946594A JP H07264929 A JPH07264929 A JP H07264929A
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JP
Japan
Prior art keywords
storage chamber
gas
adsorbent
humidifying
storage
Prior art date
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Application number
JP5946594A
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English (en)
Inventor
Hisanori Ozawa
久紀 小澤
Masahiro Torii
正裕 鳥居
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】青果物を保存する保存室10の湿度が低いとき
には、保存室10を加湿する青果物保存庫を提供するに
ある。 【構成】ペルチェ素子50で保存室10は冷却される。
保存室10のエチレン濃度が過剰になると、ファン26
が作動し、保存室10の気体が吸込口2aから循環通路
2に流入し、吸着剤30、31で吸着処理される。湿度
センサ16での検出湿度が適湿域以下のときには、加湿
部8が作動して保存室10が加湿される。吸着回数が多
数になると、ヒータ4で吸着剤30、31を加熱して再
生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は青果物保存庫に関する。
この保存庫は柑橘類等の果実、野菜などといった青果物
を収納して保存する場合に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、果実や野菜等を収納する保存
室に窒素富化ガスを送給して保存室内の酸素濃度を低減
させることにより、果実や野菜などの呼吸を抑え、果実
や野菜などの長期間にわたる鮮度維持を図る装置が本出
願人により開発されている(特開平1−179676号
公報)。
【0003】果実や野菜等から発生するエチレンや高濃
度の二酸化炭素はこれらの保存に悪影響を与えると言わ
れている。例えばエチレンは果実や野菜等の成熟を促進
し、保存期間が長くなると果実や野菜等を過熟させると
言われている。また高濃度の二酸化炭素は青果物の二酸
化炭素障害、例えば褐変や斑点等を招来し易い。そこで
上記公報には、活性炭等のエチレン吸着剤、エチレン濃
度を検出するセンサ、二酸化炭素濃度を検出するセンサ
を装置に装備する技術が開示されている。このもので
は、センサにより検出された保存室のエチレン濃度が所
定値を越えると、ポンプを作動させて保存室の気体をエ
チレン吸着剤に送給し、エチレンをエチレン吸着剤に吸
着させ、これにより保存室の気体のエチレン濃度を低減
させる。また保存室の二酸化炭素濃度が所定値を越える
と、新たな窒素富化ガスを保存室に更に送給すると共に
保存室内の気体を外気に吐出し、これにより保存室の二
酸化炭素濃度を低減することにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで保存室内の気
体が乾燥すると、保存室における青果物の保存に支障を
来すことがある。殊にエチレン吸着剤が設けられている
場合には、エチレン吸着剤の種類によっては、気体がエ
チレン吸着剤を通過する際において、エチレンばかりか
気体中の必要水分子まで吸着してしまい、これに起因し
て保存室の湿度の低下を招来し、青果物が乾燥する。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、本発明の共通課題は、保存室内の加湿処理を効
果的になし得る青果物保存庫を提供することにある。即
ち、請求項1の課題は、吸着処理と連動させて或いは吸
着処理と独立して、保存室が適湿域以下であれば加湿処
理を行ない、加湿の際に、吸着処理用の気体送給手段を
有効に使用して保存室内を効果的に加湿でき、加湿専用
の送風ファンの装備を廃止し得る青果物保存庫を提供す
ることにある。
【0006】請求項2の課題は、保存室の湿度低下を誘
発し易い吸着処理を実行する際に、保存室が適湿域以下
であれば、吸着処理に連動させて加湿処理をも行うこと
にし、これにより保存室の湿度低下を誘発し易い吸着処
理に対処できると共に、吸着処理用の気体送給手段の有
効利用により加湿専用の送風ファンの装備を廃止し得る
青果物保存庫を提供することにある。
【0007】請求項3の課題は、気体中の水分が欠乏す
ると吸着性能が低下する吸着剤を用いている場合におい
て、保存室が適湿域以下であれば、吸着処理と連動して
加湿処理することにより、吸着剤の吸着性能の確保に有
利な青果物保存庫を提供することにある。請求項4の課
題は、上記課題に加えて、青果物の種類の適湿域に応じ
て保存室内を加湿できる様にし、高湿や過湿を比較的好
まない青果物(例えば柑橘類)の保存にも適する様にし
た青果物保存庫を提供することにある。
【0008】請求項5の課題は、上記課題に加えて、保
存室の温度に応じて加湿手段による加湿の度合を調整す
る様にした青果物保存庫を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の青果物保存庫
は、青果物が収納される保存室と、保存室に対面する吸
込口及び吹出口を備えた循環通路とを備えた保存庫本体
と、循環通路に配設され、循環通路を通る気体が接触し
て気体中の非有益ガスを吸着処理する吸着剤を保持する
吸着剤保持部と、保持室の気体を吸込口から該循環通路
に吸込み、吸着剤を通過させて吸着処理を行い、吸着処
理後の気体を吹出口から吹き出して保存室に戻す気体送
給手段と、気体を加湿する加湿能力をもつ加湿手段と、
該保存室が適湿域以下であれば、加湿手段により気体を
加湿し、加湿の際に気体送給手段を作動させる加湿制御
手段とを具備することを特徴とするものである。
【0010】請求項2の青果物保存庫は、青果物が収納
される保存室と、保存室に対面する吸込口及び吹出口を
備えた循環通路とを備えた保存庫本体と、循環通路に配
設され、循環通路を通る気体が接触して気体中の非有益
ガスを吸着処理する吸着剤を保持する吸着剤保持部と、
保持室の気体を該吸込口から循環通路に吸込み、吸着剤
を通過させて吸着処理を行い、吸着処理後の気体を該吹
出口から吹き出して保存室に戻す気体送給手段と、循環
通路に配設され循環通路を通過する気体を加湿する加湿
能力をもつ加湿手段と、気体送給手段を作動させて吸着
処理を行う際に、保存室が適湿域以下であれば、加湿手
段を作動させて気体を加湿する加湿制御手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項3の青果物保存庫は、青果物が収納
される保存室を備えた保存庫本体と、保存室の気体が接
触して気体中の非有益ガスを吸着処理すると共に、水分
子の欠乏が吸着性能の低下となる性質をもつ吸着剤を保
持する吸着剤保持部と、保存室の気体を加湿する加湿能
力をもつ加湿手段と、保存室の気体を吸着剤に接触させ
て吸着処理を行う際に、保存室が適湿域以下であれば、
加湿手段により気体を加湿する加湿制御手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項4の青果物保存庫は、保存室に収納
する青果物の種類を指定する指定手段と、指定手段によ
る指定に基づいて加湿手段の加湿上限値を規定する加湿
上限値規定手段とをもつことを特徴とするものである。
請求項5の青果物保存庫は、加湿制御手段は、保存室の
温度が高温になるにつれて加湿手段による加湿能力を増
加する機能、及び、保存室の温度が低温になるにつれて
加湿手段による加湿能力を減少する機能のうちの少なく
とも一方を備えた加湿能力補正手段をもつことを特徴と
するものである。
【0013】本発明について更に説明を加える。保存庫
本体は、家庭や事業所等の室内に設置される箱体方式、
室壁埋設方式、システムキッチン組込み方式、自動車等
の車両組込み方式、あるいはプラント方式等を採用でき
る。吸着剤は、物理的に吸着する形態、パラジウム等の
触媒を介して化学反応により反応生成物を形成した状態
で吸着する形態も含む。吸着剤は青果物から発生するエ
チレンや二酸化炭素を吸着するものを採用できる。エチ
レンを吸着する代表的な吸着剤は、活性炭にパラジウム
を混入させたものを採用できる。二酸化炭素を吸着する
代表的な吸着剤は、活性炭を採用できる。循環通路は保
存室内に配置されていても、保存室の外方に配置されて
いても良い。循環通路は比較的径小の中空パイプで構成
できる。通路の吸込口及び吹出口はそれぞれ1個に限定
されるものではなく、それぞれ2個以上でも良い。気体
送給手段はファン、ポンプ、コンプレッサ等を採用で
き、圧送方式でも、吸引方式でもよい。
【0014】吸着剤を加熱して再生する加熱手段を備え
ることもできる。加熱手段は、電流通電による抵抗加熱
で発熱させる方式が一般的であり、吸着剤の外側に略同
軸的に配置されたコイル状をなす発熱体で形成できる。
コイル状をなす発熱体は、吸着剤の外側に1重コイル状
に、または2重以上のコイル状に配置されていても良
い。あるいは発熱体は吸着剤に埋設されていても良い。
【0015】加湿手段は気体を積極的に加湿できるもの
であれば良く、超音波振動子やスプレーノズル等を備え
た水蒸気供給方式を採用できる。水蒸気供給を促進する
ため加熱装置を装備する方式でも良い。
【0016】
【作用】請求項1の青果物保存庫では、吸着処理の際に
は、気体送給手段により保存室の気体は吸込口から循環
通路に吸い込まれ、吸着剤を通過して吹出口から保存室
に戻される。この際、保存室の気体のあまり有用とはい
えない気体成分、例えばエチレンや二酸化炭素等は吸着
剤に吸着され除去される。更に保存室が適湿域以下であ
れば、吸着処理と連動してあるいは吸着処理と独立し
て、加湿手段が作動して加湿処理がなされる。その際に
吸着処理用の気体送給手段が作動して水蒸気は保存室に
均一分散される。
【0017】請求項2の青果物保存庫でも、保存室の湿
度低下を誘発し易い吸着処理がなされる際には、保存室
が適湿域以下であれば、加湿制御手段により加湿手段が
作動して加湿処理がなされ、保存室の湿度は乾燥しすぎ
は回避される。請求項3の青果物保存庫では、保存室の
湿度低下を誘発し易い吸着処理がなされる際には加湿制
御手段により加湿手段が作動して加湿処理がなされ、保
存室の湿度は乾燥しすぎは回避される。
【0018】請求項4の青果物保存庫では、指定手段に
よる指定に基づいて加湿手段による加湿上限値が規定さ
れるので、高湿や過湿が好ましくない青果物の保存に適
する。請求項5の青果物保存庫では、保存室の温度に応
じて加湿手段による加湿能力が調整される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。この例は家庭等の室内に設置される方式の保存庫
に適用したものである。 (実施例の構成)図1は全体構成の概念図を示す。図1
に示す様に保存庫本体1は、保存室10を備えた箱体で
構成されている。この箱体は断熱材をもつので、保存室
10の低温維持に有利である。保存室10には図示はし
ないが収納棚が装備される。保存室10のドア10iが
開放されて、保存室10には柑橘類等の果実、野菜、穀
類等の青果物が装入され収納される。保存庫本体1には
循環通路2を形成するパイプ2rが配設されている。循
環通路2の上流側には三方式の電磁弁21が装備されて
いる。循環通路2の下流側には三方式の他方の電磁弁2
2が装備されている。循環通路2の一端に形成された吸
込口2aは保存室10の上部に対面し、循環通路2の他
端に形成された吹出口2bは保存室10の下部に対面
し、これにより吸込口2aは吹出口2bの上方に配置さ
れている。
【0020】循環通路2において電磁弁21と電磁弁2
2との間にはファン収納室24、吸着剤保持部25が配
置されている。ファン収納室24には、モータ26eで
作動されるファン26が配置されている。更に吸着剤保
持部25の吸着室25xには吸着剤3が配置されてい
る。吸着剤3は、二酸化炭素のガスを吸着する二酸化炭
素吸着剤30と、二酸化炭素吸着剤30の上流側におい
て二酸化炭素吸着剤30に接近して直列に配置されエチ
レンのガスを吸着するエチレン吸着剤31とで構成され
ている。
【0021】図2に示す様に吸着剤保持部25の開口2
5fを閉じる蓋体25hを開放した状態で、吸着剤保持
部25の吸着室25xに二酸化炭素吸着剤30及びエチ
レン吸着剤31が着脱可能に装入される。従って二酸化
炭素吸着剤30及びエチレン吸着剤31は交換可能であ
る。図2に示した様に、二酸化炭素吸着剤30は、循環
通路2と略平行な多数個の微細な細孔30c(セル数:
300個/平方インチ)をもつハニカム構造体で形成さ
れている。エチレン吸着剤31は、多数個の微細な細孔
31c(セル数:300個/平方インチ)をもつハニカ
ム構造体で形成されている。ハニカム構造体を採用すれ
ば、一般的には、圧力損失の低減を図り得て気体送給手
段の小型化に有利であり、また、ペレット方式に比較し
て熱容量の低減に有利で加熱手段の小型化にも有利であ
る。なおハニカム構造体に限らず粒状体を装填したペレ
ット方式を採用しても良い。
【0022】上記した細孔30c及び細孔31cは平面
略四角形状であるが、これに限らず略丸形状でも良い。
なお細孔30c及び細孔31cが平面略四角形状であれ
ば、四角の隅部では細孔を通過する気体の摩擦抵抗及び
流過抵抗が増大するので、乱流化の促進や気体の流速を
低下させるのに有利であり、吸着性能の向上に貢献でき
る。
【0023】二酸化炭素吸着剤30は活性炭で形成され
ている。エチレン吸着剤31は、活性炭に触媒としてパ
ラジウムを1〜2wt%混入して形成されている。図1
に示す様に吸着剤保持部25には吸着剤加熱手段として
の抵抗加熱式のヒータ4が配置されている。本実施例で
はヒータ4は保存室10の外部に配置されているので、
保存室10の低温維持に有利である。場合によってはヒ
ータ4は保存室10の内部に配置することもできる。
【0024】本実施例ではヒータ4は二酸化炭素吸着剤
30及びエチレン吸着剤31のうち保存室10と反対の
側に配置されている。従って低温に維持される保存室1
0からヒータ4を極力遠ざけることができ、ヒータ4の
熱が保存室10に伝達されることを回避するのに有利で
あり、保存室10の低温維持に一層有利である。しかし
ヒータ4の位置はこれに限定されるものではない。
【0025】更に図1に示す様に電磁弁21には外気に
対面する導入口29aをもつ導入路29がつながれてい
る。導入路29には、導入口29aから導入する外気の
塵埃を除去するエアフィルタ29fが配置されている。
他方の電磁弁22には外気に対面する導出口28bをも
つ導出路28がつながれている。図1に示す様に保存庫
には冷却手段5が配置されている。冷却手段5は、電流
の通電により発熱する発熱部及び吸熱する吸熱部を備え
たペルチェ素子50と、ペルチェ素子50の発熱部側に
配置された放熱盤51と、ペルチェ素子50の吸熱部側
に配置された冷却盤52とを備えている。冷却盤52に
より保存室10内は、青果物の貯蔵に適する様に冷却さ
れる。放熱盤51には、モータ53eで作動される放熱
ファン53が対面しており、放熱ファン53からの送風
により放熱盤51からの放熱を促進する様にしている。
ペルチェ素子50はコンプレッサを用いずに保存室10
内を低温化できるので、騒音防止、小型化に有利であ
る。なお冷却手段は、ペルチェ素子50による冷却方式
に限定されるものではなく、凝縮器で凝縮した冷媒を蒸
発器で気化した際の吸熱により冷却する方式でも良く、
従って冷媒通路にコンプレッサ、凝縮器、蒸発器などを
設ける方式でも良い。
【0026】保存室10の底部付近には水受皿15が配
置され、水受皿15に水15fが貯溜されている。水受
皿15は吹出口2bに接近している。冷却盤52、保存
室10の室壁等で生成した結露等の水滴を水受皿15に
重力により案内する案内部10nが設けられている。従
って、案内部10nを介して水滴を水受皿15に案内で
き、水受皿15への水補給を軽減または解消できる。
【0027】更に図1に示す様に循環通路2のうち吹出
口2b側に位置して、加湿手段としての加湿部8が保存
庫本体1に装備されている。加湿部8は、水を収容する
タンク80と超音波振動子81とを備えている。更に冷
却盤52、保存室10の室壁等で生成した結露等の水滴
を重力によりタンク80に案内する案内部10m(図1
では模式的に示す)が設けられている。案内部10mは
樋形状、溝形状、パイプ形状等で形成できる。案内部1
0mを介して水滴を加湿部8のタンク80に案内でき、
タンク80への水補給を軽減または解消できる。なおタ
ンク80は保存庫本体1に対して脱着方式でも一体方式
でも良い。更に保存室10には湿度センサ16、温度セ
ンサ19、庫内灯17が配置されている。
【0028】本実施例の保存庫には制御手段としてのコ
ントロール基板6が装備されている。コントロール基板
6は、導線50tを介してペルチェ素子50を制御し、
導線53tを介して放熱ファン53を制御し、導線4t
を介してヒータ4を制御し、導線26tを介してファン
26を制御し、導線21tを介して電磁弁21を制御
し、導線22tを介して電磁弁22を制御する。コント
ロール基板6は、導線8tを介して加湿器8を制御する
ので、加湿制御手段として機能する。
【0029】本実施例では、電磁弁21、22は通常の
使用状態では第1の連通状態に維持されているが、コン
トロール基板6により第1の連通状態から第2の連通状
態に切り換え可能、また第2の連通状態から第1の連通
状態に切り換え可能とされている。ここで、第1の連通
状態では、吸着剤保持部25の吸着室25xと吸込口2
a及び吹出口2bとが連通することにより、吸着剤3と
保存室10とが連通し、かつ、吸着剤保持部25の吸着
室25xと導入口29a及び導出口28bとが非連通と
されることにより、吸着剤3と外気とが非連通とされ
る。また第2の連通状態では、吸着剤保持部25の吸着
室25xと吸込口2a及び吹出口2bとが非連通される
ことにより、吸着剤3と保存室10とが非連通とされ、
かつ、吸着剤保持部25の吸着室25xと導入口29a
及び導出口28bとが連通されることにより、吸着剤3
と外気とが連通される。
【0030】湿度センサ16は保存室10の湿度を測定
するものであり、その検出信号は信号線16tを介して
コントロール基板6に入力される。庫内灯17はドアス
イッ温度センサ19は保存室10の温度を測定するもの
であり、その検出信号は信号線19tを介してコントロ
ール基板6に入力される。庫内灯17はドアスイッチ1
0h及び導線17tを介してコントロール基板6に接続
されており、保存室10を開閉するドア10iが開く
と、ドアスイッチ10hの接点a、bが導通し庫内灯1
7は点灯する。このときには接点a、cは非導通とな
り、電磁弁21、22は作動しない様になる。なおドア
10iが閉塞状態であると、ドアスイッチ10hの接点
a、cが導通し電磁弁21、22は作動可能となる。
【0031】更に図1に示す様に指定手段としての設定
器89、連動スイッチ88が保存庫本体1の操作パネル
に設けられている。設定器89は、高湿状態や過湿状態
を比較的好まない柑橘類等の青果物を保存室10に収納
する際に使用者が指定するものである。設定器89で指
定されると、後述する様に保存室10における加湿上限
値が小さくなり、高湿状態や過湿状態が回避される。連
動スイッチ88は吸着処理と加湿処理の連動を所望する
連動選択手段として機能する。連動スイッチ88がオン
されると、後述する様に保存室10が適湿以下であれ
ば、湿度低下を誘発し易い吸着処理に連動して加湿処理
が連動して開始され、連動スイッチ88がオフであれ
ば、吸着処理と独立して加湿処理が開始される。
【0032】さて、上記した構成に係る青果物保存庫を
使用する場合について説明する。保存室10には柑橘類
を含む果実、野菜等の青果物が収納される。またコント
ロール基板6により制御されるペルチェ素子50の作用
により、保存室10は低温(適宜選択できるが例えば0
°C〜数°C程度)に維持される。冷却盤52に付着し
ていた結露等の水滴は、重力により案内部10nを介し
て水受皿15に案内される。同様に、冷却盤52に付着
していた結露等の水滴は、重力により案内部10mを介
して加湿部8のタンク80に案内される。
【0033】通常の使用状態では、コントロール基板6
は電磁弁21、22を制御して第1の連通状態としてい
る。従って吸込口2aおよび吹出口2bが吸着剤3に連
通すると共に、導出口28b及び導入口29aは吸着剤
3と非連通となる。この様に導出口28b及び導入口2
9aは吸着剤3と非連通とされるので、保存室10内の
気体即ち冷気は導出口28b及び導入口29aから外気
に漏れず、従って保存室10の低温状態は維持される。
【0034】青果物の保存につれて、青果物からはエチ
レンや二酸化炭素が発生し、保存室10のエチレン濃度
や二酸化炭素濃度が増加する。果実からは主にエチレ
ン、野菜からは主に二酸化炭素が発生すると言われてい
る。しかし保存室10のドア10iが開放されると、保
存室10に溜まっていたエチレンや二酸化炭素は外気に
排出されるので、保存室10のエチレンや二酸化炭素の
過剰濃度は自然に是正され、吸着処理をあえて実施する
必要がない。
【0035】一方、青果物を保存したままでドア10i
が継続して閉塞されたままであると、前述の様に保存室
10のエチレン濃度や二酸化炭素濃度が増加する。エチ
レンや二酸化炭素が過剰に存在すると、青果物の長期保
存に悪影響を与えるので、吸着処理を実施してエチレン
や過剰の二酸化炭素を保存室10から取り除く必要があ
る。そこで本実施例では、ドア10iの未開放時間が所
定時間T1(適宜設定できるが、例えば1時間〜3時
間)継続すると、保存室10のエチレン濃度や二酸化炭
素濃度が増加するので吸着処理が実施される。かかる吸
着処理では、前述から理解できる様に電磁弁21、22
は第1の連通状態であり、吸込口2aおよび吹出口2b
が吸着剤3に連通していると共に、導出口28b及び導
入口29aは吸着剤3と非連通とされている。更に吸着
処理では、コントロール基板6によりファン26が所定
時間(適宜設定できるが、例えば12分間)作動され
る。これによりエチレンや二酸化炭素を含む保存室10
内の気体は吸込口2aから循環通路2に矢印A1方向に
吸い込まれ、電磁弁21、ファン26を通過し、ファン
26の圧送作用により気体はエチレン吸着剤31、二酸
化炭素吸着剤30に圧送され、更に電磁弁22を経て吹
出口2bから矢印A2方向に保存室10に戻される。こ
のとき、気体に含まれるエチレンはエチレン吸着剤31
で吸着され、二酸化炭素は二酸化炭素吸着剤30で吸着
される。従って吹出口2bから保存室10に戻される気
体は、エチレンや二酸化炭素が低減または完全除去され
たものとなる。かかるファン26は所定時間T2作動す
るので、かかる吸着処理はその間実施される。
【0036】ファン26の作動が停止した後、再びドア
10iの未開放時間が所定時間T1継続すると、エチレ
ンや二酸化炭素が保存室10内に再び溜まるので、コン
トロール基板6によりファン26が再び作動され吸着処
理が実施される。これにより保存室10内の気体は吸込
口2aから循環通路2に吸い込まれ、前述同様に電磁弁
21、ファン26、エチレン吸着剤31、二酸化炭素吸
着剤30、電磁弁22を経て吹出口2bから保存室10
に戻される。かかる吸着処理が繰り返されることによ
り、保存室10内の気体はエチレンや二酸化炭素が低減
または完全除去されたものとなる。
【0037】かかる吸着処理では、循環通路2の吹出口
2bから保存室10に戻される気体の湿度は、活性炭を
主要成分とする多孔質性をもつ吸着剤3を通過している
ため、保存室10の気体の湿度低下を誘発しがちであ
る。その理由は、気体中の水分子が吸着剤3で吸着除去
されるからである。この点本実施例では湿度センサ16
で保存室10の湿度を検出しており、保存室10の検出
湿度が適湿域以下の場合には、湿度低下を誘発し易い吸
着処理に同期して加湿部8がオンとなり循環通路2内に
水蒸気が補給され、その水蒸気はファン26による空気
流にのって吹出口2bから保存室10に吐出される。
【0038】更に吹出口2bと水受皿15とは接近して
おり、また水受皿15の近傍では水15fから蒸散した
水分子の濃度が高いものである。従って、吹出口2bか
ら保存室10に戻される気体は水受皿15の水15fか
ら水分を更に補給されることが期待される。ところで上
記した吸着処理が多数回繰り返されると、エチレン吸着
剤31や二酸化炭素吸着剤30の吸着作用は次第に低下
する。そこで本実施例では吸着処理が所定回数繰り返さ
れると、エチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤30を
再生する再生処理が実施される。即ち再生処理ではヒー
タ4を作動させてこれを発熱させ、エチレン吸着剤31
や二酸化炭素吸着剤30を加熱する。なおエチレン吸着
剤31や二酸化炭素吸着剤30の加熱温度は適宜設定で
きるが、本実施例では例えば80〜130°C程度であ
る。これによりエチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤
30に付着していた物質は脱離し、エチレン吸着剤31
や二酸化炭素吸着剤30は再生し、それらの吸着能力が
復帰する。再生は、吸着物質、生成物質の加熱による蒸
散によるものと推察される。
【0039】かかる再生処理では、コントロール基板6
はヒータ4への通電と共に電磁弁21、22を制御して
第2の連通状態とするものである。従って導入口29a
及び導出口28bが吸着剤3に連通すると共に、吸込口
2a及び吹出口2bは吸着剤3と非連通となる。更にか
かる再生処理ではコントロール基板6はヒータ4への通
電と共にファン26を作動させる。そのため外気が導入
口29aから矢印C1方向に循環通路2内の吸着剤3に
導入され、更に導出口28bから矢印C2方向に外気に
導出される。したがって、エチレン吸着剤31や二酸化
炭素吸着剤30から脱離した物質は、導出口28bから
外気に導出される。よってその物質が吹出口2bから保
存室10に戻ることは回避される。
【0040】(制御形態)図1に示す保存庫の制御形態
の一例を図3〜図8に示す。図3はコントロール基板6
のマイコンが実行するメインルーチンを示す。この例で
は電源投入と共にメインルーチンがスタートする。そし
てステップS1で初期設定がなされ、ステップS2で内
部タイマがスタートし、ステップS3で温度処理サブル
ーチンが実行され、ステップS4でエチレン、二酸化炭
素吸着処理サブルーチンが実行され、ステップS5で再
生処理サブルーチンが実行され、ステップS6で加湿処
理サブルーチンが実行され、ステップS7で内部タイマ
の終了を待ってステップS2に戻る。これにより1ルー
チンに要する時間が一定時間に規定され、マイコンの機
能確保に有利である。
【0041】図4はマイコンが実行する温度処理サブル
ーチンを示す。図4に示す様にステップS300で収納
室10の温度θがしきい値として機能する第1基準温度
θ1以上か判定され、第1基準温度θ1 以上であれば収
納室10の温度は高めのため、ステップS302でペル
チェ素子50をオンとし、メインルーチンにリターンす
る。ステップS300での判定の結果、収納室10の温
度θが第1基準温度θ 1 以上でなければ、ステップS3
04に進み、収納室10の温度θが第2基準温度θ
2 (θ1 >θ2 )未満か判定し、未満であれば収納室1
0内は冷却しすぎのため、ステップS306に進み、ペ
ルチェ素子50をオフとし、メインルーチンにリターン
する。ステップS304の判定の結果NOであれば、メ
インルーチンにリターンする。この温度処理サブルーチ
ンにより収納室10の温度は、基本的には第1基準温度
θ1 と第2基準温度θ2 との間に維持される。
【0042】図5はマイコンが実行するエチレン、二酸
化炭素吸着処理サブルーチンを示す。図5に示す様にス
テップS402で収納室10のドア10iが閉じられて
いるか判定し、閉じられておればステップS404に進
み、吸着フラグが『0』か判定する。吸着フラグの
『0』は吸着処理を実施していない状態を意味し、吸着
フラグの『1』は吸着処理を実施する状態を意味し、前
記した初期設定において『0』に設定されるものであ
る。ステップS404での判定の結果、吸着フラグが
『0』であれば、ステップS406に進み、ドアフラグ
を判定する。ドアフラグの『0』はドア10iが開放し
ている状態を主として意味し、ドアフラグの『1』はド
ア10iが閉じている状態を意味し、前記した初期設定
で『0』にセットされる。従ってステップS402及び
ドアフラグはドア開閉検出手段を構成する。
【0043】ドアフラグが『0』であれば、ステップS
408でドアフラグを『1』にセットし、ステップS4
10でタイマAをスタートし、ステップS412でタイ
マAのスタート時点から時刻T1が経過したか判定す
る。タイマAのスタート時点から時刻T1が経過してい
なければ、ドア閉塞時間が短く、収納室10におけるエ
チレン濃度や二酸化炭素濃度が低いとみなされるので、
吸着処理を実行せずにメインルーチンにリターンする。
タイマAのスタート時点から時刻T1を経過していれ
ば、ドア閉塞時間が長く、収納室10のエチレン濃度や
二酸化炭素濃度が高いとみなされるので、ステップS4
12からステップS414に進み電磁弁21、22が第
1の連通状態(吸込口2a及び吹出口2bが収納室10
に連通している状態)にあるか判定する。電磁弁21、
22が第1の連通状態にあれば、ステップS416に進
みファン26をオンにする。連通していなければ、ステ
ップS418で電磁弁21、22を第1の連通状態に切
替え、ステップS416に進む。
【0044】そしてステップS416からステップS4
20に進み、タイマAのスタート時点から時刻T2を経
過したか判定し、時刻T2を経過していなければ、吸着
処理を継続するため、ステップS422に進み吸着フラ
グを『1』にセットし、メインルーチンにリターンす
る。従って次回からはステップS404からステップS
420に進む。ステップS420での判定の結果、タイ
マAのスタート時点から時刻T2を経過していなければ
ステップS422で吸着フラグ1を1にし、メインルー
チンにリターンする。時刻T2を経過していれば、収納
室10におけるエチレン濃度や二酸化炭素濃度が保存に
支障がない程度に低下しているとみなし、ステップS4
20からステップS424に進み、タイマAをクリヤに
し、吸着フラグ及びドアフラグを『0』にし、カウント
Nを1ぶんインクリメントし、ファン26をオフにし、
メインルーチンにリターンする。従ってファン26は時
刻T1から時刻T2までの間オンとなり、吸着処理が実
行される。なおカウントNが所定回数になったら、吸着
処理の回数が増しているので、エチレン吸着剤31及び
二酸化炭素吸着剤30の吸着能力が低下しているとみな
し、エチレン吸着剤31及び二酸化炭素吸着剤30を再
生させる再生処理を実施する必要がある。
【0045】ステップS402での判定の結果、ドア1
0iが開放しておれば、収納室10の過剰のエチレンや
二酸化炭素等は外気に自然に放出されるので、吸着処理
を実施する必要がない。そこでステップS402からス
テップS430に進みドアフラグを『0』に戻し、タイ
マAをクリヤにし、吸着フラグを『0』に戻し、ファン
26をオフにし、メインルーチンにリターンする。従っ
てステップS402は吸着処理の実行の有無を判定する
吸着処理未実行判定手段を構成する。また上記したタイ
マA及びステップS412、S420は吸着処理開始・
終了判定手段を構成する。
【0046】図6はマイコンが実行する再生処理のサブ
ルーチンを示す。図6に示す様にステップS502で吸
着処理実行回数を意味するカウントNが所定回数N1
達したか否か判定する。カウントNが所定回数N1 に達
していなければ、吸着処理の回数が少なくエチレン吸着
剤31及び二酸化炭素吸着剤30の吸着能力は支障がな
い程度に維持されているとみなされるので、ステップS
504で再生フラグを『0』にし、ヒータ4をオフと
し、メインルーチンにリターンする。従ってカウント
N、ステップS502は吸着剤能力低下判定手段を構成
する。
【0047】ここで再生フラグの『0』は再生処理を実
行しないことを意味し、再生フラグの『1』はヒータ4
をオンにして再生処理を実行することを意味し、前記し
た初期設定において『0』に設定される。ステップS5
02での判定の結果、カウントNが所定回数N1 に達し
ていれば、ステップS502からステップS505に進
みフラグHを判定する。フラグH『1』はヒータ4オフ
後にファン26を駆動して脱離物質を排出することを意
味する。フラグHは初期設定で『0』とされるため、ス
テップS506に進み、再生フラグが『0』か判定し、
『0』であれば、ステップS508に進み、タイマBを
スタートさせ、ステップS510で電磁弁21、22を
第2の連通状態に切替え、導入口29a、吸着剤3、導
出口28bを互いに連通させ、かつ、ヒータ4をオンに
し、再生処理の実行を意味する再生フラグを『1』にセ
ットする。従って次回のステップS506における判定
ではステップS506からステップS512に進むこと
になる。 ステップS512ではタイマBのスタート時
点から時刻T4(時刻T4は、例えばタイマBのスター
ト時点から数秒〜数分後の時刻)を経過したか判定す
る。時刻T4を経過していればステップS514、S5
16を経てファン26をオンにし、ファン26の通常モ
ードで作動させる。
【0048】この様にヒータ4をオンにしてエチレン吸
着剤31及び二酸化炭素吸着剤30の加熱を開始してか
ら、ファン26をオンにするので、エチレン吸着剤31
及び二酸化炭素吸着剤30を所要温度に迅速に加熱で
き、これらからの脱離性の確保に有利である。更にステ
ップS518に進み、タイマBのスタート時点から時刻
T5を経過したか判定し、時刻T5になっていれば再生
処理の終期または終期に近いのでステップS520でフ
ァン26が強モードか否か判定し、NOであればステッ
プS522に進みファン26を強モードにし、送風量を
大きくする。したがってステップS522は気体送給能
力増加手段を構成し、ステップS518は再生処理の終
期を検出する終期判定手段を構成する。
【0049】この様に強モードにされたファン26の気
体送給能力は、吸着処理における気体送給能力や再生処
理の初期や中期における気体送給能力つまり通常モード
の場合よりも高い。従ってエチレン吸着剤31及び二酸
化炭素吸着剤30から脱離して吸着剤保持部25に残留
していた物質は導出口28bから効果的に外気に放出さ
れる。従ってステップS522は脱離物質放出性向上第
1手段を構成する。
【0050】ステップS524ではタイマBのスタート
時点から時刻T6を経過したか判定し、時刻T6を経過
していればステップS526でヒータ4がオフか判定
し、オフでなければステップS528でヒータ4をオフ
にする。更にステップS530ではタイマBのスタート
時点から時刻T7を経過したか判定し、時刻T7になっ
ていれば、再生処理を終了すべく、ステップS532に
進み、ファン26の作動モードを通常モードに戻し、フ
ァン26をオフにし、タイマBをクリヤにし、再生フラ
グ及びフラグHを『0』にセットし、吸着回数を示すカ
ウントNをクリヤにし、電磁弁21、22を第1の連通
状態に切替え、収納室10と吸込口2a及び吹出口2b
と吸着剤3とを連通させる。
【0051】この様にヒータ4をオフとした時刻T6か
ら時刻T7までの所定時間ファン26をオンにする。そ
のため、エチレン吸着剤31及び二酸化炭素吸着剤30
から脱離した物質や熱気を収納室10に流入させること
なく、導出口28bから外気に確実に排出できる利点が
得られる。従ってステップS524、S526、S52
8、S530は脱離物質放出性向上第2手段を構成す
る。また時刻T6からT7の間においてヒータ4がオフ
とされファン26がオンとされることにより、エチレン
吸着剤31及び二酸化炭素吸着剤30は冷却されるの
で、ステップS522、S528、S530などはエチ
レン吸着剤31及び二酸化炭素吸着剤30を強制的に冷
却する吸着剤冷却手段を構成する。
【0052】なおステップS512での判定の結果、時
刻T4に達していなければメインルーチンにリターンす
る。ステップS518での判定の結果、時刻T5に達し
ていなければメインルーチンにリターンする。ステップ
S524での判定の結果、時刻T6に達していなければ
メインルーチンにリターンする。ステップS530での
判定の結果、時刻T7に達していなければメインルーチ
ンにリターンする。
【0053】この例ではタイマA、Bはマイコンの内部
タイマを利用して構成したり、外部タイマを利用して構
成できる。図7はマイコンが実行する加湿ルーチンのフ
ローチャートを示す。7に示す様にステップS601
では、湿度低下を誘発し易い吸着処理と加湿処理とを連
動させるか判定する。この判定は連動スイッチ88のオ
ンかオフかで判定する。YESであれば、ステップS6
02で吸着フラグが『1』か判定する。吸着フラグが
『0』であれば、吸着処理が実行されていないので、メ
インルーチンにリターンする。加湿処理と吸着処理と連
動させるのが特徴だからである。従ってステップS60
2は吸着処理と加湿処理とを同期させる同期判定手段を
構成する。吸着フラグが『1』であれば吸着処理が実行
されているので、ステップS604に進み温度センサ1
9で検出した保存室10の温度θがθa(適宜設定でき
るが例えば3°C)未満か判定する。保存室10の温度
θがθa未満であれば、保存室10は低温域にあり、ス
テップS606に進み加湿器8の能力VをV1に設定す
る。保存室10の温度θがθaを越えていれば、ステッ
プS604からステップS608に進み、保存室10の
温度θがθb(適宜設定できるが例えば10°C)未満
か判定する。θb未満であれば、ステップS610に進
み、加湿器8の能力VをV1とΔVaとの和に設定し、
加湿器8の加湿能力を増加する。保存室10の温度θが
θbを越えておれば高温域であり、ステップS612に
進み、加湿器8の能力VをV1とΔVaとΔVbの和に
設定し、加湿器8の加湿能力を一層増加する。従ってス
テップS604〜S612は加湿能力調整手段を構成す
る。
【0054】ステップS614では柑橘類等の様に高湿
や加湿を好まない青果物が保存されているか判定する。
これは、使用者により設定器89が設定されているか否
かにより判定する。NOであれば、ステップS614か
らステップS616に進み、しきい値H1としてH1A
(通常モードにおけるしきい値)を設定し、しきい値H
2としてH2A(通常モードにおけるしきい値)を設定
する。柑橘類等の高湿や加湿を好まない青果物が指定さ
れておれば、『柑橘類モード』とすべく、ステップS6
18に進み、H1AからΔHaを減算したものをしきい
値H1として設定し、H2AからΔHbを減算したもの
をしきい値H2として設定する。柑橘類は高湿や過湿を
好まないため、保存室10の高湿や過湿を回避すべく、
しきい値を減算補正するものである。従ってステップS
614は柑橘類判定手段を構成する。
【0055】ステップS620では、湿度センサ16で
検出した保存室10の湿度がしきい値H1(適宜選択で
きるが、例えば80%)未満か判定し、YESであれば
保存室10は乾燥しているためステップS622に進み
加湿器8をオンする。NOであれば、ステップS620
からステップS624に進み、湿度センサ16で検出し
た保存室10の湿度がしきい値H2(適宜選択できる
が、例えば98%)を越えているか判定し、YESであ
れば保存室10の湿度は充分であるためステップS62
6に進み加湿器8をオフする。従ってステップS62
4、S626はS616、S618と共に加湿上限値規
定手段を構成する。
【0056】ステップS630では前記したタイマAの
スタート時点から時刻Txが経過したか判定し、時刻T
x経過しておれば、ステップS630からステップS6
32に進み加湿器8をオフにする。時刻Txは、ファン
26をオフする時刻である時刻T2のΔTr前の時刻を
意味する。従って吸着処理を実行しているオン状態のフ
ァン26がオフになる前に、加湿器8はオフになる。よ
って、加湿器8により循環通路2に送られた水蒸気は、
吸着処理の終期においてファン26の空気流によって確
実に吹出口2bから保存室10に吐出されることにな
り、水蒸気による循環通路2の過剰の濡れは軽減、回避
される。なおステップS630は吸着処理終了直前判定
手段を構成する。
【0057】図7に示すステップS601での判定の結
果、NOであれば、図8に示すフローチャートに示すス
テップS640に進み、再生フラグが『1』か判定す
る。再生フラグが『1』であれば、再生処理がなされて
いるため、加湿処理を実行せずにメインルーチンにリタ
ーンする。再生フラグが『0』であれば、現在時点で再
生処理がされていないため、加湿処理を実行する。即ち
ステップS640は、再生処理時には加湿処理を実行し
ない加湿非実行判定手段を構成する。その理由は、再生
処理の際には電磁弁21、22が外気に連通しているた
め、ファン26が作動しても吹出口2bを通過する空気
流が生じないからである。
【0058】ステップS642では、湿度センサ16で
検出した保存室10の湿度がしきい値H1(適宜選択で
きるが、例えば80%)未満か判定し、YESであれば
保存室10は乾燥しているためステップS644に進み
加湿器8をオンにし、ファン26をオンし、メインルー
チンにリターンする。NOであれば、ステップS642
からステップS646に進み、湿度センサ16で検出し
た保存室10の湿度がしきい値H2(適宜選択できる
が、例えば98%)を越えているか判定し、YESであ
れば保存室10の湿度は充分であるためステップS64
8に進み加湿器8をオフし、ステップS650で所定時
間ΔT待機してから、ステップS652に進みファン2
6をオフにする。待機する主たる理由は、水蒸気を循環
通路2に残留させないためである。
【0059】(実施例の効果)以上説明した様に本実施
例によれば、ヒータ4によりエチレン吸着剤31や二酸
化炭素吸着剤30を再生できる。従ってエチレン吸着剤
31や二酸化炭素吸着剤30を吸着剤保持部25に一旦
装着しておけば、ヒータ4による加熱で再生処理を何回
も繰返すことにより、エチレン吸着剤31や二酸化炭素
吸着剤30の吸着性能を長期間にわたり良好に維持でき
る。従って保存室10内のエチレンや二酸化炭素の過剰
濃度の回避に有利であり、保存室10に収納されている
青果物の長期保存に適する。
【0060】本実施例では保存室10の湿度が足らず適
湿域よりも乾燥しているときには、加湿器8がオンする
ので、湿度低下を誘発し易い吸着処理の際にファン26
を利用して水蒸気を保存室10に補給して加湿でき、保
存室10の乾燥を回避できる。従って青果物の乾燥を回
避でき長期保存に適するばかりか、加湿専用のファンも
廃止できる。しかも本実施例では吹出口2bが水受皿1
5の近傍に位置するため、水受皿15による加湿も加味
でき、加湿処理は一層効果的である。
【0061】一般的にはエチレン吸着剤31のエチレン
吸着性能はある程度水分があった方が良いと言われてい
る。エチレンを吸着する際に生成する物質の生成反応を
水分が促すためと考えられている。従って、保存室10
の乾燥度が高いとエチレン吸着剤31の吸着性能が低下
するおそれがある。この点本実施例では吸着処理が実行
される際に保存室10が乾燥していると、加湿器8がオ
ンするので、吸着処理の際に水蒸気を保存室10に補給
でき、従ってエチレン吸着剤31のエチレン吸着性能の
確保に有利である。
【0062】また仮に、二酸化炭素吸着剤30がエチレ
ン吸着剤31の上流側に配置されていると、保存室10
の気体はエチレン吸着剤31よりも先に二酸化炭素吸着
剤30に到達するので、気体に含まれている水分子は二
酸化炭素吸着剤30によって吸着除去される。そのため
下流側のエチレン吸着剤31に到達した気体は水分子が
減少しており、従ってエチレン吸着剤31におけるエチ
レン吸着性能が低下するおそれがある。この点本実施例
では、二酸化炭素吸着剤30の上流側にエチレン吸着剤
31が配置されているので、吸着処理において保存室1
0の気体は先にエチレン吸着剤31に到達するので、エ
チレン吸着剤31では気体中の水分子がある程度残留し
ており、この意味においても吸着剤31における吸着性
能は良好に確保される。
【0063】ところで、一定体積に含まれる水蒸気量を
eとし、その空気の飽和水蒸気量をEとすると、湿度は
{(e/E)×100}%を意味する。ここで飽和水蒸
気量Eは温度によって変動し,高温ほど多いものであ
る。従って保存室10を目標湿度に加湿するにあたっ
て、保存室10の温度が高温であるほど、加湿のために
補給する水蒸気の絶対量が多く必要である。この点本実
施例ではステップS604〜S612から理解できる様
に保存室10の温度を判定し、保存室10の温度が高温
のときには加湿器8の能力を増加するので、それだけ効
果的にかつ短時間のうちに目標湿度まで加湿できる利点
が得られる。
【0064】更に本実施例では、吸着処理を実行してい
るオン状態のファン26がオフになる前に、加湿器8は
オフになるので、加湿器8により循環通路2に送られた
水蒸気は確実に吹出口2bから保存室10に吐出される
ことになり、水蒸気による循環通路2の過剰の濡れは軽
減、回避される。従って循環通路2におけるカビ発生防
止、錆発生防止に貢献できる。
【0065】加えて、ファン26により循環通路2を流
れる空気流の流速により、循環通路2の加湿器8に対応
する域の圧力は低下する(ベルヌイの法則)。従って循
環通路2に供給される加湿器8からの水蒸気を効率よく
吸い上げることができ、加湿に有利である。更に本実施
例では、高湿や過湿を好まない柑橘類が指定されておれ
ばステップS618に進み『柑橘類モード』となり、加
湿の基準となるしきい値を減算補正するため、高湿や過
湿を好まない柑橘類の長期保存にも適する。
【0066】また本実施例では冷却盤52や保存室10
の室壁等に付着していた結露等の水滴は重力により案内
部10mを介して加湿器8のタンク80に補給されるの
で、タンク80への水補給作業を軽減または回避でき
る。更に万一、加湿が極めて過剰となり、極めて過剰の
水膜で吸着剤31、30が覆われ所要の吸着面積が減少
したとしても、再生処理の際に吸着剤31、30はヒー
タ4で加熱されるので、その過剰の水膜を導出口28b
から外気に蒸散し得る。特に、再生処理の終期(つまり
時刻T5経過後)においてはファン26を強モードにし
て送風量を増加するので、過剰の水膜を外気へ放出する
のに一層有利である。
【0067】また吹出口2bから保存室10内に吹き出
される気体は、保存室10の気体よりも温度が高くなり
易い。その理由は、循環通路2が保存室10の外側に配
置されている影響、吸着剤3を気体が通過する影響等の
ため等である。この点本実施例では、吹出口2bは吸込
口2aの下方に配置されているので、保存室10の温度
よりも温度が高い気体は、吹出口2bから吹き出された
後に対流等により保存室10で上昇する。よって加湿器
8で加湿された気体は、吹出口2bから吹き出された後
に上昇し易くなり、保存室10の気体の湿度の均一化に
貢献できる。
【0068】また保存室10内の高さ方向における温度
分布をみると、一般的には対流を考慮すると保存室10
の上部は下部よりも気体の温度が高くなり易い。この点
本実施例では、吸込口2aは吹出口2bの上方に配置さ
れているので、保存室10内の下部よりも温度が高い気
体を吸込口2aから循環通路2に吸い込ませるのに有利
となる。従って保存室10の冷気確保に有利であり、保
存室10の低温維持に有利である。
【0069】また多孔質の活性炭を主要成分とするエチ
レン吸着剤31は二酸化炭素を吸着する性能も併せ有す
るので、二酸化炭素吸着面積がエチレン吸着剤31のぶ
ん増加し、二酸化炭素の吸着除去に有利であり、二酸化
炭素吸着剤30の小型化を図り得る。またドア10iの
開放が頻繁に行われる場合には、保存室10のエチレン
や二酸化炭素は外気に排出されるので、吸着処理を実施
してエチレン濃度や二酸化炭素濃度を低減させる必要性
が乏しい。この点本実施例ではドア10iの未開放時間
が所定時間T1継続したときのみ吸着処理が実施される
ので、保存室10の冷たい気体を循環通路2内に不必要
に流入させず、保存室10の低温維持に有利である。
【0070】再生処理の際ヒータ4のオフ直後において
もエチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤30の持って
いる熱によりエチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤3
0の再生処理が進行するおそれがある。この点本実施例
では前述した様にヒータ4によるエチレン吸着剤31や
二酸化炭素吸着剤30の加熱処理が終了し、ヒータ4が
時刻T6においてオン状態からオフ状態とされた後にお
いても、ファン26を時刻T7まで作動させるものであ
る。従って、その間に外気を導入口29aから吸着剤3
に吸込み、導出口28bから排出する。これにより再生
処理の際に二酸化炭素吸着剤30、エチレン吸着剤31
から脱離した吸着剤保持部25内の物質を導出口28b
から外気に確実に放出することができる。従って吸着剤
保持部25に残留する脱離物質の量を低減または解消で
きる。従って、再生処理後に直ちに電磁弁21、22を
第1の連通状態に切替え吸着剤保持部25を収納室10
に連通させたとしても、エチレン吸着剤31や二酸化炭
素吸着剤30から脱離した物質が収納室10に放出され
ることは、防止される。
【0071】また本実施例では再生処理の終期(つまり
時刻T5経過後)においてはファン26を強モードにし
て送風量を増加する。換言すれば、吸着処理におけるフ
ァン26の気体送給能力よりも、再生処理の終期におけ
るファン26の気体送給能力(送風量)を高めるので、
再生処理の際にエチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤
30から脱離した吸着剤保持部25内の物質を、再生処
理の終期において導出口28bから確実に外気に放出す
るのに有利である。従って、再生処理後に電磁弁21、
22を第1の連通状態に切替え吸着剤保持部25を収納
室10に連通させたとしても、エチレン吸着剤31や二
酸化炭素吸着剤30から脱離した物質が収納室10に放
出されることは、防止される。
【0072】しかも本実施例ではヒータ4によるエチレ
ン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤30の加熱処理が終了
しても、ファン26のオンを時刻T7まで継続するの
で、エチレン吸着剤31や二酸化炭素吸着剤30を迅速
に強制冷却できる。従って再生処理後に直ちに電磁弁2
1、22を第1の連通状態に切替えて吸着剤保持部25
を収納室10に連通させたとしても、エチレン吸着剤3
1や二酸化炭素吸着剤30の熱気が収納室10に送られ
ることは防止され、収納室10の低温の維持に有利であ
る。したがって本実施例では、吸着物質の脱離に関する
サイクルタイムの短縮化に有利である。上記の様に再生
処理後直ちに吸着剤保持部25を収納室10に連通させ
得るので、吸着剤31、30の外気による汚染を最小限
にできる利点が得られる。
【0073】加えて本実施例では、再生処理の開始にあ
たりヒータ4をオンにしてエチレン吸着剤31及び二酸
化炭素吸着剤30を予め加熱してから、ファン26をオ
ンにするので、吸着剤30、31の昇温に有利であり、
吸着物質の脱離を効果的に行い得、再生処理を効果的に
なし得る利点が得られる。 (他の例)図9は他の例に係る循環通路2の近傍の構成
図である。この例では循環通路2の分岐通路90がファ
ン26と電磁弁22との間に形成されている。分岐通路
90の始端には切替弁91が装備されている。切替弁9
1はコントロール基板6で制御される。吸着処理が実行
されるときには、切替弁91が第1位置に切替えられ、
ファン26の空気流は吸着剤31、30を通過する。し
かし切替弁91が第2位置に切替えられたときには、フ
ァン26の空気流は吸着剤31、30を通過せず、分岐
通路90を通過する。
【0074】従って吸着剤30、31の材質のいかんに
よっては、加湿処理の際に切替弁91を第2位置に切替
えれば、ファン26の空気流を吸着剤31、30を通過
させない形態にできる。よって吸着処理及び吸着剤3
0、31と独立して加湿処理を実行するのに有利であ
る。なおこれに限らず、加湿処理の際に切替弁91を第
1位置に切替えてファン26の空気流を吸着剤31、3
0に通過させる形態にもできる。
【0075】(付記)上記した実施例から次の技術的思
想も把握できる。 加湿制御手段は、気体送給手段が作動状態から非作動
状態に移行する前に、加湿手段を非作動とすることを特
徴とする青果物保存庫。
【0076】
【発明の効果】以上説明した様に請求項1の青果物保存
庫では、気体送給手段により保存室のあまり有用とはい
えない気体成分、例えばエチレンや過剰の二酸化炭素等
は吸着剤に吸着され除去される。更に保存室が適湿域以
下のときには、吸着処理と連動して或いは吸着処理と独
立して、加湿制御手段により加湿手段が作動して加湿処
理がなされ、保存室は乾燥しすぎは回避される。従って
青果物の乾燥を軽減、回避でき、長期保存に適する。更
に吸着処理で使用する気体送給手段を利用するため、加
湿専用のファンも廃止できる。
【0077】請求項2の青果物保存庫では、保存室の湿
度低下を誘発し易い吸着処理がなされる際には、保存室
が適湿域以下のときには、加湿制御手段により加湿手段
が作動して加湿処理がなされ、保存室の湿度は乾燥しす
ぎは回避され青果物の長期保存に適すると共に、保存室
の湿度低下を誘発し易い吸着処理に対処できる。更に、
加湿専用のファンも廃止できる。
【0078】請求項3の青果物保存庫では、保存室の湿
度低下を誘発し易い吸着処理がなされる際には、保存室
が適湿域以下のときには、加湿制御手段により加湿手段
が作動して加湿処理がなされ、保存室は乾燥しすぎは回
避され、長期保存に適する。請求項4の青果物保存庫で
は、指定手段による指定に基づいて加湿手段による加湿
上限値が規定されるので、高湿や過湿が好ましくない青
果物の保存に適する。
【0079】請求項5の青果物保存庫では、保存室の温
度に応じて加湿手段による加湿能力が調整され、仮に保
存室の温度が高くとも迅速に加湿でき、目標湿度までの
到達時間を短縮化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の全体の構成図である。
【図2】吸着剤保持部に吸着剤を保持する形態を示す要
部の斜視図である。
【図3】マイコンが実行するメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図4】マイコンが実行する温度処理サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図5】マイコンが実行する吸着処理サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】マイコンが実行する再生処理サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図7】マイコンが実行する加湿処理サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図8】マイコンが実行する加湿処理サブルーチンを示
すフローチャートの一部である。
【図9】他の例に係る循環通路近傍の構成図である。
【符号の説明】
図中、1は保存庫本体、10は保存室、15は水受皿、
2は循環通路、26はファン(気体送給手段)、2aは
吸込口、2bは吹出口、3は吸着剤、30は二酸化炭素
吸着剤、31はエチレン吸着剤、4はヒータ、6はコン
トロール基板(加湿制御手段)、8は加湿器(加湿手
段)、89は設定器を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】青果物が収納される保存室と、該保存室に
    対面する吸込口及び吹出口を備えた循環通路とを備えた
    保存庫本体と、 該循環通路に配設され、該循環通路を通る気体が接触し
    て該気体中の非有益ガスを吸着処理する吸着剤を保持す
    る吸着剤保持部と、 該保持室の気体を該吸込口から該循環通路に吸込み、該
    吸着剤を通過させて吸着処理を行い、吸着処理後の気体
    を該吹出口から該保存室に戻す気体送給手段と、 気体を加湿する加湿能力をもつ加湿手段と、 該保存室が適湿域以下であれば、該加湿手段により気体
    を加湿し、加湿の際に該気体送給手段を作動させる加湿
    制御手段とを具備することを特徴とする青果物保存庫。
  2. 【請求項2】青果物が収納される保存室と、該保存室に
    対面する吸込口及び吹出口を備えた循環通路とを備えた
    保存庫本体と、 該循環通路に配設され、該循環通路を通る気体が接触し
    て該気体中の非有益ガスを吸着処理する吸着剤を保持す
    る吸着剤保持部と、 該保持室の気体を該吸込口から該循環通路に吸込み、該
    吸着剤を通過させて吸着処理を行い、吸着処理後の気体
    を該吹出口から該保存室に戻す気体送給手段と、 該循環通路に配設され循環通路を通過する気体を加湿す
    る加湿能力をもつ加湿手段と、 該気体送給手段を作動させて吸着処理を行う際に、該保
    存室が適湿域以下であれば、該加湿手段を作動させて気
    体を加湿する加湿制御手段とを具備することを特徴とす
    る青果物保存庫。
  3. 【請求項3】青果物が収納される保存室を備えた保存庫
    本体と、 該保存室の気体が接触して該気体中の非有益ガスを吸着
    処理すると共に、水分子の欠乏が吸着性能の低下となる
    性質をもつ吸着剤を保持する吸着剤保持部と、 該保存室の気体を加湿する加湿能力をもつ加湿手段と、 該保存室の気体を吸着剤に接触させて吸着処理を行う際
    に、該保存室が適湿域以下であれば、該加湿手段により
    気体を加湿する加湿制御手段とを具備することを特徴と
    する青果物保存庫。
  4. 【請求項4】保存室に収納する青果物の種類を指定する
    指定手段と、該指定手段による指定に基づいて、加湿手
    段の加湿上限値を規定する加湿上限値規定手段とをもつ
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の青果物
    保存庫。
  5. 【請求項5】加湿制御手段は、保存室の温度が高温にな
    るにつれて加湿手段による加湿能力を増加する機能、及
    び、保存室の温度が低温になるにつれて加湿手段による
    加湿能力を減少する機能のうちの少なくとも一方を備え
    た加湿能力補正手段をもつことを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の青果物保存庫。
JP5946594A 1994-03-29 1994-03-29 青果物保存庫 Pending JPH07264929A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008161152A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 生芋の貯蔵装置
RU2794199C1 (ru) * 2022-05-16 2023-04-12 Семен Михайлович Кольцов Способ управления вентиляцией насыпи растительного сырья

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