JPH07264819A - 回転電機の回転子 - Google Patents
回転電機の回転子Info
- Publication number
- JPH07264819A JPH07264819A JP5164994A JP5164994A JPH07264819A JP H07264819 A JPH07264819 A JP H07264819A JP 5164994 A JP5164994 A JP 5164994A JP 5164994 A JP5164994 A JP 5164994A JP H07264819 A JPH07264819 A JP H07264819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- bar
- rotor bar
- length
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Induction Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータバーの長さを余分に必要とせず、
又、軸方向へのロータバー移動を抑制するためにロータ
バーとスロットの隙間に楔を打ち込むという作業を不要
とすることを目的とする回転子を提供する。 【構成】 ロータバーの長さを鉄心長よりも長くして
拡散接合によってエンドリングとロータバーを一体に
し、拡散接合によってエンドリングを接合する際に加圧
を行ない、この加圧力によってロータバーを座屈させ、
この座屈によって生じた脹みでロータバーの軸方向移動
を抑制させることができる。
又、軸方向へのロータバー移動を抑制するためにロータ
バーとスロットの隙間に楔を打ち込むという作業を不要
とすることを目的とする回転子を提供する。 【構成】 ロータバーの長さを鉄心長よりも長くして
拡散接合によってエンドリングとロータバーを一体に
し、拡散接合によってエンドリングを接合する際に加圧
を行ない、この加圧力によってロータバーを座屈させ、
この座屈によって生じた脹みでロータバーの軸方向移動
を抑制させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の回転子に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】回転電機の回転子は、鉄板を積層して形
成していた鉄心の外周部にスロットを設けて、このスロ
ットに棒状のロータバーを挿入しロータバーの両端に円
環状のエンドリングを備えたかご形回転子が現在多く使
用されている。
成していた鉄心の外周部にスロットを設けて、このスロ
ットに棒状のロータバーを挿入しロータバーの両端に円
環状のエンドリングを備えたかご形回転子が現在多く使
用されている。
【０００３】従来技術において、ロータバーとエンドリ
ングは銀等を媒体とした溶接にて接合しており、この為
鉄心の端面とエンドリングとの間に溶接に必要な空間を
設ける必要がある。この結果、ロータバーの軸方向移動
を抑制するために、ロータバーとスロットの隙間にクサ
ビを打ち込み固定する方法がとられていた。
ングは銀等を媒体とした溶接にて接合しており、この為
鉄心の端面とエンドリングとの間に溶接に必要な空間を
設ける必要がある。この結果、ロータバーの軸方向移動
を抑制するために、ロータバーとスロットの隙間にクサ
ビを打ち込み固定する方法がとられていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回転子構造の場合、次のような問題点を有してい
た。即ち、ロータバーとエンドリングの接合が溶接によ
るため、接合強度の面で充分でない。又、スロットの数
だけロータバーを有しており、エンドリングとの接合箇
所は両端のためロータバー本数の２倍となり作業効率が
悪い。さらに、溶接作業に必要な隙間を鉄心とエンドリ
ング間に有するためロータバーの長さが余分にいる。
又、軸方向へのロータバー移動を抑制するためにロータ
バーとスロットの隙間に楔を打ち込むという作業が必要
となる等の問題があった。
うな回転子構造の場合、次のような問題点を有してい
た。即ち、ロータバーとエンドリングの接合が溶接によ
るため、接合強度の面で充分でない。又、スロットの数
だけロータバーを有しており、エンドリングとの接合箇
所は両端のためロータバー本数の２倍となり作業効率が
悪い。さらに、溶接作業に必要な隙間を鉄心とエンドリ
ング間に有するためロータバーの長さが余分にいる。
又、軸方向へのロータバー移動を抑制するためにロータ
バーとスロットの隙間に楔を打ち込むという作業が必要
となる等の問題があった。
【０００５】本発明は以上を改良したもので、ロータバ
ーの長さを余分に必要とせず、又、軸方向へのロータバ
ー移動を抑制するためにロータバーとスロットの隙間に
楔を打ち込むという作業を不要とすることを目的とする
回転子を提供する。
ーの長さを余分に必要とせず、又、軸方向へのロータバ
ー移動を抑制するためにロータバーとスロットの隙間に
楔を打ち込むという作業を不要とすることを目的とする
回転子を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転子軸に鉄
心を積層せしめ、この鉄心の外周部にスロットを設けて
この中にロータバーを挿入し、このロータバーの両端に
円環状のエンドリングを備えた回転電機の回転子におい
て、前記ロータバーの長さを鉄心長よりも長くし拡散接
合によってエンドリングとロータバーを一体にした回転
電機の回転子である。
心を積層せしめ、この鉄心の外周部にスロットを設けて
この中にロータバーを挿入し、このロータバーの両端に
円環状のエンドリングを備えた回転電機の回転子におい
て、前記ロータバーの長さを鉄心長よりも長くし拡散接
合によってエンドリングとロータバーを一体にした回転
電機の回転子である。
【０００７】
【作用】回転子は、ロータバーの長さを鉄心長より長く
し、拡散接合によってエンドリングを接合する際に加圧
を行ない、この加圧力によってロータバーを座屈させ、
この座屈によって生じた脹みでロータバーの軸方向移動
を抑制させることができる。
し、拡散接合によってエンドリングを接合する際に加圧
を行ない、この加圧力によってロータバーを座屈させ、
この座屈によって生じた脹みでロータバーの軸方向移動
を抑制させることができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を回転電機の回転子に適用した
実施例について、図１及び図２を参照し述べる。回転子
の概略構造は、回転子軸１に鉄心を積層して構成された
回転子鉄心２が結合されている。この回転子鉄心２には
外周部に複数個のスロットを設けてあり、このスロット
内にロータバー３を挿入する。
実施例について、図１及び図２を参照し述べる。回転子
の概略構造は、回転子軸１に鉄心を積層して構成された
回転子鉄心２が結合されている。この回転子鉄心２には
外周部に複数個のスロットを設けてあり、このスロット
内にロータバー３を挿入する。
【０００９】さらに、ロータバー３の両端は各々、複数
個のスロットを短絡するためのエンドリング４が接合さ
れている。本発明は、ロータバー３とエンドリング４と
の接合において拡散接合を用いるものである。拡散接合
の工程中に加圧工程を入れ、この加圧力によって、あら
かじめ鉄心長よりも長いロータバー３を座屈させてロー
タバー長さを短くし、図２に示すごとく鉄心端面とエン
ドリング端面を接触させることができる。さらに、ロー
タバーの座屈はスロット内にて発生するため、この座屈
によって生じたロータバーの脹みでスロットとロータバ
ーの隙間が減少し、ロータバーの軸方向移動が抑制され
る。
個のスロットを短絡するためのエンドリング４が接合さ
れている。本発明は、ロータバー３とエンドリング４と
の接合において拡散接合を用いるものである。拡散接合
の工程中に加圧工程を入れ、この加圧力によって、あら
かじめ鉄心長よりも長いロータバー３を座屈させてロー
タバー長さを短くし、図２に示すごとく鉄心端面とエン
ドリング端面を接触させることができる。さらに、ロー
タバーの座屈はスロット内にて発生するため、この座屈
によって生じたロータバーの脹みでスロットとロータバ
ーの隙間が減少し、ロータバーの軸方向移動が抑制され
る。
【００１０】（他の実施例）次に、本発明の他の実施例
について、図３及び図４を参照して述べる。図３は、二
重スロットを有する場合であり、上下のロータバーの長
さを鉄心より長くしておき拡散接合及び加圧によって上
下のバーを座屈させることによって同様の効果が得られ
る。又、図４は二重スロットにおいて、上下のロータバ
ーのうち、遠心力及びモーメントが大きくなる上バーの
みの長さを鉄心長よりも長くし、上バー側のみ座屈を生
じさせることによって同様の効果を得られるものであ
る。
について、図３及び図４を参照して述べる。図３は、二
重スロットを有する場合であり、上下のロータバーの長
さを鉄心より長くしておき拡散接合及び加圧によって上
下のバーを座屈させることによって同様の効果が得られ
る。又、図４は二重スロットにおいて、上下のロータバ
ーのうち、遠心力及びモーメントが大きくなる上バーの
みの長さを鉄心長よりも長くし、上バー側のみ座屈を生
じさせることによって同様の効果を得られるものであ
る。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の回転子は拡散接合によってロータバーとエンドリング
とが組成的に結合するため強度的向上が図れる。又、バ
ーとエンドリングを一括接合できるため作業性向上が望
める。
の回転子は拡散接合によってロータバーとエンドリング
とが組成的に結合するため強度的向上が図れる。又、バ
ーとエンドリングを一括接合できるため作業性向上が望
める。
【００１２】さらに、ロータバーの長さより長くし、加
圧によってロータバーの座屈を生じさせスロット内部の
ロータバー脹みによって軸方向移動への抑制が可能とな
り、従来使用していた楔や楔打ち込み作業が不要とな
る。
圧によってロータバーの座屈を生じさせスロット内部の
ロータバー脹みによって軸方向移動への抑制が可能とな
り、従来使用していた楔や楔打ち込み作業が不要とな
る。
【図１】本発明の実施例を示す回転子のロータバーに加
圧前の部分的横断面図、
圧前の部分的横断面図、
【図２】本発明の実施例を示す回転子のロータバーに加
圧後の部分的横断面図、
圧後の部分的横断面図、
【図３】本発明の他の実施例を示す加圧前の部分的横断
面図、
面図、
【図４】本発明の他の実施例を示す加圧前の部分的横断
面図、
面図、
【図５】従来例を示する回転子の部分的横断断面図。
１…回転子軸， ２…回転子鉄心， ３，３ａ，３ｂ…ロータバー， ４…エンドリング。
Claims (3)
- 【請求項１】 回転子軸に鉄心を積層せしめ、この鉄心
の外周部にスロットを設けてこの中にロータバーを挿入
し、このロータバーの両端に円環状のエンドリングを備
えた回転電機の回転子において、前記ロータバーの長さ
を鉄心長よりも長くし拡散接合によってエンドリングと
ロータバーを一体にしたことを特徴とする回転電機の回
転子。 - 【請求項２】 前記ロータバーを二重かご形スロットを
有する回転子に適用したことを特徴とする請求項１記載
の回転電機の回転子。 - 【請求項３】 二重かご形スロットを有する回転子のロ
ータ外周側のバーにのみ前記ロータバーを適用したこと
を特徴とする請求項１記載の回転電機の回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5164994A JPH07264819A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 回転電機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5164994A JPH07264819A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 回転電機の回転子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07264819A true JPH07264819A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12892720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5164994A Pending JPH07264819A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 回転電機の回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07264819A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100421384B1 (ko) * | 2001-09-22 | 2004-03-09 | 엘지전자 주식회사 | 유도 전동기의 회전자 |
| WO2014087664A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | パナソニック株式会社 | 密閉型圧縮機および空調機器 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP5164994A patent/JPH07264819A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100421384B1 (ko) * | 2001-09-22 | 2004-03-09 | 엘지전자 주식회사 | 유도 전동기의 회전자 |
| WO2014087664A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | パナソニック株式会社 | 密閉型圧縮機および空調機器 |
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