JPH0726452A - 自動車内装用表皮材、ならびに自動車内装材およびその製造法 - Google Patents
自動車内装用表皮材、ならびに自動車内装材およびその製造法Info
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- JPH0726452A JPH0726452A JP16563993A JP16563993A JPH0726452A JP H0726452 A JPH0726452 A JP H0726452A JP 16563993 A JP16563993 A JP 16563993A JP 16563993 A JP16563993 A JP 16563993A JP H0726452 A JPH0726452 A JP H0726452A
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Abstract
も変形などがなく、リサイクル性にすぐれた自動車内装
材およびその製造法、ならびに該自動車内装材に用いら
れる自動車内装用表皮材を提供すること。 【構成】 未延伸ポリプロピレン繊維40〜80重量%
および延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%を含有
した不織布からなる自動車内装用表皮材、前記自動車内
装用表皮材と、ポリプロピレン製基材とが積層一体化さ
れてなる自動車内装材、ならびに前記自動車内装用表皮
材をポリプロピレン製基材に積層し、ついで熱成形を施
すことを特徴とする自動車内装材の製造法。
Description
ならびに自動車内装材およびその製造法に関する。さら
に詳しくは、たとえば自動車の天井材、リヤパッケージ
材、ドアトリム材、トランク材などに好適に使用しうる
自動車内装材およびその製造法ならびに該自動車内装材
に用いられる自動車内装用表皮材に関する。
リプロピレン発泡シートと、ポリエステル繊維を主体と
する不織布とからなるものが提案されているが、該ポリ
プロピレン発泡シートと不織布との接着強度が充分でな
く、しかも両者とも異なった材料で構成されているた
め、リサイクル性に劣るという問題があった。
クル性にすぐれた自動車内装用表皮材として、ポリプロ
ピレン発泡シートと、ポリプロピレン繊維を主体とする
不織布とからなるものが提案されている。しかしなが
ら、ポリプロピレン発泡シートと不織布とは、積層状態
で加熱一体化されるが、両者の熱収縮率の差から、すな
わち不織布の熱収縮率がポリプロピレン発泡シートのそ
れよりも大きいことから、不織布の熱収縮による影響で
ポリプロピレン発泡シートが変形するという問題があ
る。
術に鑑みてなされたものであり、表皮材にしわなどの発
生がなく、また基材にも変形などがなく、リサイクル性
にすぐれた自動車内装材およびその製造法、ならびに該
自動車内装材に用いられる自動車内装用表皮材を提供す
ることを目的とする。
延伸ポリプロピレン繊維40〜80重量%および延伸ポ
リプロピレン繊維20〜60重量%を含有した不織布か
らなる自動車内装用表皮材、前記自動車内装用表皮材
と、ポリプロピレン製基材とが積層一体化されてなる自
動車内装材、ならびに前記自動車内装用表皮材をポリ
プロピレン製基材に積層し、ついで熱成形を施すことを
特徴とする自動車内装材の製造法に関する。
前記したように、未延伸ポリプロピレン繊維40〜80
重量%および延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%
を含有した不織布で構成される。
ば溶融したポリプロピレンをノズルから押し出し、冷風
などによって冷却、固化して糸条形成し、巻取ることに
よって製造されるが、この製造工程中に延伸配列が生じ
ないようにするために、結晶化および配向ができるだけ
起きないようにすることが望ましい。
あまりにも大きいばあいには、えられる自動車内装用表
皮材の風合が硬くなり、またあまりにも小さいばあいに
は、生産性が低下する傾向があるので、通常0.5〜3
0デニール、なかんづく0.5〜15デニールであるこ
とが好ましい。
伸ポリプロピレン繊維を100〜125℃、好ましくは
110〜120℃の加熱下で延伸させることによってえ
られるものであり、その延伸倍率(延伸後の長さ/延伸
前の長さ)は、あまりにも大きいばあいには、延伸によ
って生じる繊維中の歪みが大きくなって熱による収縮が
大きくなり、またあまりにも小さいばあいには、繊維強
度が低下する傾向があるので、通常3〜10倍、なかん
づく3〜5倍であることが好ましい。
まりにも大きいばあいには、えられる自動車内装用表皮
材の風合が硬くなり、またあまりにも小さいばあいに
は、生産性が低下する傾向があるので、通常0.5〜3
0デニール、なかんづく0.5〜15デニールであるこ
とが好ましい。
び延伸ポリプロピレン繊維の繊維長は、いずれもあまり
にも大きいばあいには、生産性が低下し、またあまりに
も小さいばあいには、えられる自動車内装用表皮材の強
度が低下する傾向があるので、通常5〜200mm、な
かんづく10〜100mmであることが好ましい。
ン繊維の含有率が前記範囲よりも小さく、また延伸ポリ
プロピレン繊維の含有率が前記範囲よりも大きいばあい
には、えられる自動車内装用表皮材を基材に積層し、熱
成形を施したときに、熱収縮によって該表皮材に変形が
生じるようになる。また、未延伸ポリプロピレン繊維の
含有率が前記範囲よりも大きく、また延伸ポリプロピレ
ン繊維の含有率が前記範囲よりも小さいばあいには、え
られる自動車内装用表皮材の表面の耐摩耗性が低下する
ようになる。
うに、未延伸ポリプロピレン繊維40〜80重量%およ
び延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%を含有した
ものであればとくに限定がないが、えられる自動車内装
用表皮材の機械的強度を向上させるためには、ニードル
パンチなどの絡合処理が施されたニードルパンチ不織布
などであることが好ましい。
あいには、製造、運搬の際の作業性が低下するばかりで
なく、自動車部品における軽量化の要請に反するように
なり、またあまりにも小さいばあいには、基材などが透
けて見え、装飾効果が失われるうえに、強度や耐摩耗性
が低下する傾向あるので、通常100〜300g/
m2 、なかんづく150〜250g/m2 であることが
好ましい。
が含浸されていてもよい。
られるが、該自動車内装用表皮材には、熱収縮温度、た
とえば120〜160℃程度にあらかじめ加熱すること
により、熱収縮処理が施されていてもよい。熱収縮処理
を施すばあい、該自動車内装用表皮材の熱収縮率は、1
0〜50%、なかんづく20〜40%程度とすればよ
い。
ン製基材とを積層し、一体化することにより、本発明の
自動車内装材がえられる。
えば表裏にフイルムなどのスキン層を有している、ある
いは有していないポリプロピレン発泡シート、ポリプロ
ピレンシートなどがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。なお、本発明において
は、押圧したときにソフトでしなやかな触感を付与させ
るために、前記ポリプロピレン製基材としてポリプロピ
レン発泡シートを用いるばあいには、該ポリプロピレン
発泡シートの厚さは2〜5mm程度、またその発泡倍率
は2〜5倍程度であることが好ましい。
製基材に積層し、ついで熱成形することにより、本発明
の自動車内装材がえられる。
図面にもとづいて説明する。
概略説明図である。
材、2は自動車内装用表皮材である。まず、押出機から
押し出された直後の発泡ポリプロピレンシートなどから
なるポリプロピレン製基材1と自動車内装用表皮材2と
を積層したのち、プレスロール3、4を介して該ポリプ
ロピレン製基材1と自動車内装用表皮材2とが一体化さ
れ、ついでポリプロピレン製基材1は、たとえばクリッ
プ5などによって固定される。ポリプロピレン製基材1
がクリップ5で固定された状態で、ポリプロピレン製基
材1と自動車内装用表皮材2との積層体は、たとえば赤
外線ヒータなどの加熱装置6によってたとえば200〜
300℃に熱成形される。
り所定の形状に成形される。
り、所定形状を有する自動車内装材がえられる。
は、表皮材にしわなどの発生がなく、また基材にも変形
などがなく、しかも同一素材から構成されるので、リサ
イクル性にもすぐれたものであり、たとえば自動車の天
井材、リアパッケージ材、ドアトリム材、トランク材な
どに好適に使用しうるものである。
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものではない。
4mm)および延伸ポリプロピレン繊維(繊度7デニー
ル、繊維長76mm、延伸倍率3.8倍)を表1に示す
割合で混合したウェブにニードルパンチを施して目付1
80g/m2 の不織布からなる自動車内装用表皮材をえ
た。
の温度で押出機から押し出された直後のポリプロピレン
押出発泡シート(厚さ2.4mm、発泡倍率2倍)とを
積層し、プレスロールを介して一体化したのち、ポリプ
ロピレン押出発泡シートをクリップで固定した状態で2
50℃のドライヤーで加熱した。
と自動車内装用表皮材の積層体を成形型を用いて60℃
でコールドプレス成形を行なったのち、トリミングを行
なって自動車内装材をえた。
(イ)基材の変形および(ロ)耐摩耗性を以下の方法に
したがって調べた。その結果を表1に示す。
車内装用表皮材を160℃で10分間収縮させたときの
面積収縮率〔(収縮前の面積−収縮後の面積)×100
/収縮前の面積〕を求め、その結果を併せて表1に示し
た。
形の程度を調べ、以下の評価基準に基づいて評価する。
ーアブレッサにより、摩耗輪CS−10に250gの荷
重をかけて試験片と接触させ、60rpmの速度で50
0回回転させたのち、試験片の表面状態を調べ、以下の
評価基準に基づいて評価する。
用いられた自動車内装用表皮材は、面積収縮率が比較的
小さく、ポリプロピレン製基材との収縮率差が小さいた
め、えられた自動車内装材は、いずれも基材に波打ちな
どの変形がなく、しかも耐摩耗性にすぐれたものである
ことがわかる。
ロピレン発泡シートなどの押し出し直後の基材と接着し
たばあいであっても、基材との熱収縮率差が小さいもの
であり、該自動車内装用表皮材を用いてえられる本発明
の自動車内装材は、同一素材から構成されるものである
のでリサイクル性にすぐれ、しわや基材の変形がなく、
耐摩耗性にすぐれたものである。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 未延伸ポリプロピレン繊維40〜80重
量%および延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%を
含有した不織布からなる自動車内装用表皮材。 - 【請求項2】 未延伸ポリプロピレン繊維40〜80重
量%および延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%を
含有した不織布からなる自動車内装用表皮材と、ポリプ
ロピレン製基材とが積層一体化されてなる自動車内装
材。 - 【請求項3】 未延伸ポリプロピレン繊維40〜80重
量%および延伸ポリプロピレン繊維20〜60重量%を
含有した不織布からなる自動車内装用表皮材をポリプロ
ピレン製基材に積層し、ついで熱成形を施すことを特徴
とする自動車内装材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16563993A JP3081731B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 自動車内装用表皮材、ならびに自動車内装材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16563993A JP3081731B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 自動車内装用表皮材、ならびに自動車内装材およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726452A true JPH0726452A (ja) | 1995-01-27 |
JP3081731B2 JP3081731B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=15816188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16563993A Expired - Fee Related JP3081731B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 自動車内装用表皮材、ならびに自動車内装材およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081731B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000073266A (ja) * | 1998-08-21 | 2000-03-07 | Shinwa Kk | 熱成型用不織布の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP16563993A patent/JP3081731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000073266A (ja) * | 1998-08-21 | 2000-03-07 | Shinwa Kk | 熱成型用不織布の製造方法 |
Also Published As
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---|---|
JP3081731B2 (ja) | 2000-08-28 |
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