JPH07263773A - 磁気抵抗効果素子及びその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子及びその製造方法

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JPH07263773A
JPH07263773A JP6050395A JP5039594A JPH07263773A JP H07263773 A JPH07263773 A JP H07263773A JP 6050395 A JP6050395 A JP 6050395A JP 5039594 A JP5039594 A JP 5039594A JP H07263773 A JPH07263773 A JP H07263773A
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JP
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thin film
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Application number
JP6050395A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kawawake
康博 川分
Hiroshi Sakakima
博 榊間
Mitsuo Satomi
三男 里見
Yasusuke Irie
庸介 入江
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 (Nix Co1-x y Fe1-y (0.6 ≦x≦
1.0, 0.7≦y≦1.0)を主成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁
性薄膜層と、厚さ0.8 〜5nm のCuを主成分とする金属
非磁性層とを交互に積層した構造を有し、前記磁性薄膜
層と金属非磁性層の結晶の(100) 面が膜面垂直方向にエ
ピタキシャルに成長していることにより、低磁界で大き
な磁気抵抗変化を示す磁気抵抗効果素子を提供する。 【構成】 Si基板1の上にCu下地層を設け、その上
に磁性薄膜層3と金属非磁性層4を積層する。金属非磁
性層4の膜厚としては、磁性薄膜層間の反強磁性結合を
利用するためには少なくとも0.8nm 以上の膜厚は必要で
ある。またCu層が厚くなると抵抗が低下しΔR/Rが低
下するので5nm 以下、望ましくは2.2nm以下とするのが
よい。磁性薄膜層3と、金属非磁性層4を交互に積層す
ることにより、人工格子層5を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界の大きさを電気信
号として読みとるための磁気センサーや磁気ヘッドなど
に用いられる、磁気抵抗効果素子及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より磁気抵抗効果素子を用いた磁気
抵抗センサー、磁気抵抗ヘッドの開発が進められてお
り、磁性体には主としてNi0.8 Fe0.2 のパーマロイ
やNi0. 8 Co0.2 合金膜が用いられている。これらの
磁気抵抗効果材料の場合には、磁気抵抗変化率(以下Δ
R/Rと記す)が2.5%程度であり、より高感度な磁気抵
抗素子を得るためにはよりΔR/Rの大きなものが求め
られている。近年Cr,Ru 等の金属非磁性薄膜を介して反
強磁性的結合をしている[Fe/Cr],[Co/Ru] 人工格子膜で
巨大磁気抵抗効果を示すことが発見された(フィジカル
・レヴユー・レター61 第2472項(1988);同 64 第2304
項(1990)(Physical Review Letter Vol.61,P2472, 198
8;同Vol.64, p2304,1990) )。
【0003】また金属非磁性薄膜Cuで分離され磁気的結
合をしていない磁性薄膜NiFeとCoを用いた[NiFe/Cu/Co]
人工格子膜でも巨大磁気抵抗効果が発見され、室温印可
磁界3kOeでΔR/Rが約10% のものが得られている(ジ
ャーナル・オブ・フィジカル・ソサイエティー・オブ・
ジャパン 59 第3061項(1990 年)(Journal of Physical
Society of Japan Vol.59, p3061, 1990) )。
【0004】しかしながらこのような金属人工格子膜を
磁気ヘッドに使用するためには更に印可磁界が低くても
動作するものが求められる。そこで、スパッタリング法
を用いて作製した、反強磁性結合をしている[NiFeCo/Cu
/Co],[NiFeCo/Cu]人工格子膜でも巨大磁気抵抗効果が発
見され、室温印可磁界0.5kOeでΔR/Rが約15% のもの
が得られている(電子情報通信学会技術研究報告 MR91-
9 )。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術は、ガラス基板上に超高真空蒸着装置を用い
て、[NiFeCo/Cu] 人工格子膜を作製しても、ΔR/Rは
1%以下であることが報告されている。この原因として
は、蒸着法ではスパッタリング法と異なり、結晶粒が島
状に成長するために、磁性層と非磁性層の界面がフラッ
トにならないことが指摘されている。
【0006】また従来、[NiFeCo/Cu] 人工格子膜を真空
蒸着法で作製した場合、全く巨大磁気抵抗効果がみられ
ないという問題があった(電子情報通信学会技術研究報
告 MR93-20)。またスパッタリング法でガラス基板上に
作製した場合には、(111) 配向の膜は容易に作製できた
が、(100) 配向の膜は作製困難であった。そのために十
分低い印可磁界で大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗変
化素子の作製が困難であった。また従来エピタキシャル
成長には基板加熱が必要であったが、そのために他の素
子と同一のSi基板上に素子を集積しようとすると、他の
素子を劣化させてしまう問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、低磁界で大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗効果素
子を提供すること、及び低温プロセスで磁気抵抗効果素
子を製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の磁気抵抗効果素子は、(Nix Co1-x
y Fe1-y (0.6 ≦x≦1.0, 0.7≦y≦1.0)を主成分と
する厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8 〜5nm の
Cuを主成分とする金属非磁性層とを交互に積層した構
造を有し、前記磁性薄膜層と金属非磁性層の結晶の(10
0) 面が膜面垂直方向にエピタキシャルに成長している
という構成を備えたものである。
【0009】前記構成においては、金属非磁性層の膜厚
が1.4 〜1.9nm であることが好ましい。また前記構成に
おいては、磁性薄膜層と金属非磁性層との界面に、厚さ
0.18〜0.4nm のCo層を存在させたことが好ましい。
【0010】また前記構成においては、磁性薄膜層と金
属非磁性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nm のFe層を存在
させたことが好ましい。また前記構成においては、Si(1
00) 基板上に、Cuを主成分とする下地層を介してエピタ
キシャルに成長させた磁性薄膜層と金属非磁性層とを交
互に積層させたことが好ましい。
【0011】また前記構成においては、下地層の膜厚
が、1 〜100nm であることが好ましい。また前記構成に
おいては、下地層の膜厚が1 〜10nmであることが好まし
い。
【0012】また前記構成においては、Si(100) 基板上
に、厚さ1 〜10nmのCuを主成分とする第1の下地層と、
第1の磁性層にエピタキシャルに成長しているCu以外の
金属を主成分とする第2の下地層を介して、前記磁性薄
膜層と金属非磁性層が交互にエピタキシャルに成長して
いることが好ましい。
【0013】また前記構成においては、第2の下地層が
Ni、NiFeまたはNiFeCo合金を主成分であることが好まし
い。また前記構成においては、磁気抵抗素子部がパター
ニングにより、主に膜の垂直方向に電流が流れるように
構成されていることが好ましい。
【0014】また前記構成においては、下地層の膜厚が
50〜2000nmであることが好ましい。次に本発明の磁気抵
抗効果素子の第1番目の製造方法は、Si(100) 基板上
に、基板温度-50 〜50℃でCuを主成分とする下地層を形
成する第1の工程と、基板温度0 〜50℃で、(Nix
1-x y Fe1-y (0.6≦x ≦1.0, 0.7≦y ≦1.0)を主
成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8 〜
5nm のCuを主成分とする金属非磁性層とを交互に積層し
た構造を有する薄膜をエピタキシャル成長させる第2の
工程からなるという構成を備えたものである。
【0015】前記構成においては、第1の工程でSi(10
0) 基板上に、基板温度-50 〜10℃で下地層を形成する
ことが好ましい。次に本発明の磁気抵抗効果素子の第2
番目の製造方法は、Si(100) 基板上に、厚さ50〜1000nm
のCuを主成分とする下地層を形成する第1の工程と、
(Nix Co1-x y Fe1-y (0.6≦x ≦1.0, 0.7≦y
≦1.0)を主成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、
厚さ0.8 〜5nm のCuを主成分とする金属非磁性層とを交
互に積層した構造を有する薄膜をエピタキシャル成長さ
せる第2の工程と、前記薄膜を200 〜300 ℃で熱処理す
る第3の工程からなる。
【0016】前記構成においては、金属非磁性層の膜厚
が1.4 〜1.9nm であることが好ましい。また前記構成に
おいては、磁性薄膜層と金属非磁性層との界面に、厚さ
0.18〜0.4nm のCo層を存在させたことが好ましい。
【0017】また前記構成においては、磁性薄膜層と金
属非磁性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nm のFe層を存在
させたことが好ましい。
【0018】
【作用】前記本発明の構成によれば、(Nix
1-x y Fe1-y (0.6 ≦x≦1.0,0.7≦y≦1.0)を
主成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8
〜5nmのCuを主成分とする金属非磁性層とを交互に積
層した構造を有し、前記磁性薄膜層と金属非磁性層の結
晶の(100) 面が膜面垂直方向にエピタキシャルに成長し
ていることにより、低磁界で大きな磁気抵抗変化を示す
磁気抵抗効果素子を実現できる。
【0019】前記において、金属非磁性層の膜厚が1.4
〜1.9nm であるという本発明の好ましい構成によれば、
多結晶膜では得られない低磁界で大きな磁気抵抗変化を
示す磁気抵抗効果素子を実現できる。
【0020】また前記において、磁性薄膜層と金属非磁
性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nmのCo層を存在させた
という本発明の好ましい構成によれば、比較的低磁界で
より大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗効果素子を実現
できる。
【0021】また前記において、磁性薄膜層と金属非磁
性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nmのFe層を存在させた
という本発明の好ましい構成によれば、低磁界でより大
きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗効果素子を実現でき
る。
【0022】また前記において、Si(100) 基板上に、Cu
を主成分とする下地層を介してエピタキシャルに成長さ
せた磁性薄膜層と金属非磁性層とを交互に積層させたと
いう本発明の好ましい構成によれば、低コストで生産可
能で、かつSi基板上で他の素子と組み合わせたハイブ
リッド素子として利用できる。
【0023】また前記において、下地層の膜厚が、1 〜
100nm であるという本発明の好ましい構成によれば、優
れた結晶性を有する人工格子膜が作成できるため、低磁
界でより大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗効果素子を
実現できる。
【0024】また前記において、下地層の膜厚が1 〜10
nmであるという本発明の好ましい構成によれば、下地層
の電気抵抗が高く、結果として大きな磁気抵抗変化を示
す磁気抵抗効果素子を実現できる。
【0025】また前記において、Si(100) 基板上に、厚
さ1 〜10nmのCuを主成分とする第1の下地層と、第1の
磁性層にエピタキシャルに成長しているCu以外の金属を
主成分とする第2の下地層を介して、前記磁性薄膜層と
金属非磁性層が交互にエピタキシャルに成長していると
いう本発明の好ましい構成によれば、下地層の電気抵抗
が高く、結果として大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗
効果素子を実現できる。
【0026】また前記において、第2の下地層がNi、Ni
FeまたはNiFeCo合金を主成分であるという本発明の好ま
しい構成によれば、下地層の電気抵抗が高く、かつ人工
格子膜の結晶性が優れているので、大きな磁気抵抗変化
を示す磁気抵抗効果素子を実現できる。また第2の下地
層と磁性薄膜層が同じ材料の場合には、製造装置を簡略
化できる。
【0027】また前記において、磁気抵抗素子部がパタ
ーニングにより、主に膜の垂直方向に電流が流れるよう
に構成されているという本発明の好ましい構成によれ
ば、下地の抵抗に無関係に人工格子膜の磁気抵抗変化を
測定できる上に、人工格子膜は垂直に測定した面内に測
定したものの数倍であるので、大きな磁気抵抗変化を示
す磁気抵抗素子を実現できる。
【0028】また前記において、下地層の膜厚が50〜20
00nmであるという本発明の好ましい構成によれば、結晶
及び表面性に優れた人工格子膜を得ることができ、低磁
界で大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗素子を実現でき
る。
【0029】次に本発明の磁気抵抗効果素子の第1番目
の製造方法の構成によれば、Si(100) 基板上に、基板温
度-50 〜50℃でCuを主成分とする下地層を形成する第1
の工程と、基板温度0 〜50℃で、(Nix Co1-x y
Fe1-y (0.6≦x ≦1.0, 0.7≦y ≦1.0)を主成分とする
厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8 〜5nm のCuを
主成分とする金属非磁性層とを交互に積層した構造を有
する薄膜をエピタキシャル成長させる第2の工程からな
ることにより、低温プロセスで磁気抵抗効果素子を効率
良く合理的に製造することができる。
【0030】前記において、第1の工程でSi(100) 基
板上に、基板温度-50 〜10℃で下地層を形成するという
本発明の好ましい構成によれば、SiとCuの反応を適
性に制御できるため、結晶性よく、表面のフラットな下
地層を形成できる。その結果、結晶性よく、界面のフラ
ットな人工格子膜が形成でき、低磁界で大きな磁気抵抗
変化を示す磁気抵抗素子を実現できる。
【0031】次に本発明の磁気抵抗効果素子の第2番目
の製造方法によれば、前記第1番目の製造方法に薄膜を
200 〜300 ℃で熱処理する第3の工程を加えたので、S
i基板とCu下地層が反応し、シリサイドが形成される
ため、下地層の電気抵抗が増加する。一方、人工格子層
はこの温度範囲ではほとんど影響が無く、結果として大
きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗素子を製造できる。
【0032】前記において、金属非磁性層の膜厚が1.4
〜1.9nm であるという本発明の好ましい構成によれば、
多結晶では得られない低磁界で大きな磁気抵抗変化を示
す磁気抵抗素子を製造できる。
【0033】また前記において、磁性薄膜層と金属非磁
性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nmのCo層を存在させた
という本発明の好ましい構成によれば、比較的低磁界で
大きな磁気抵抗変化を示す磁気抵抗素子を製造できる。
【0034】また前記において、磁性薄膜層と金属非磁
性層との界面に、厚さ0.18〜0.4nmのFe層を存在させた
という本発明の好ましい構成によれば、低磁界で大きな
磁気抵抗変化を示す磁気抵抗素子を実現できる。
【0035】
【実施例】本発明に於いては基板あるいは下地層にエピ
タキシャルに人工格子膜を成長させるために、フラット
な界面を実現することができる。またガラス基板状に[N
iFeCo/Cu] 膜を作製すると、通常、膜面垂直方向に(11
1) 配向した多結晶膜となる。ところが本発明において
は、[NiFeCo/Cu] 膜の(100) 面が膜面垂直方向にエピタ
キシャルに成長しているため、従来のスパッタ膜に於い
ても実現されなかった特性が得られる。
【0036】また本発明の製造方法では、比較的低温で
Si基板上に磁気抵抗効果素子を作製できるために、ハイ
ブリッド素子に応用できる。本発明で用いられる磁性薄
膜層はNiCoFe合金である。(Nix Co1-x y Fe
1-y は、0.6 ≦x ≦1.0 、0.7 ≦y ≦1.0 の組成範囲で
約λ≦1×10-5と比較的低磁歪となり軟磁性を示す。
その代表的なものは、Ni0.8 Co0.1 Fe0. 1 ,Ni
0.8 Fe0.2 等である。また更に軟磁性を改良したり、
耐食性を改良するためにNb,Mo,Cr,W,Ru などを添加して
も良い。磁性薄膜層の膜厚は、その厚みが0.8nm 未満で
はキュリー温度の低下による室温での磁化の低下等が問
題となる。また実用上磁気抵抗効果素子は全膜厚が数十
nmで用いられるため、本発明のように積層効果を利用す
る場合には各磁性薄膜層を少なくとも10nm以下にする必
要がある。したがって各磁性層の膜厚は0.8 〜10nmとす
ることが望ましい。
【0037】図1に本発明の実施例の1例の磁気抵抗効
果素子の断面を示す。磁性薄膜3の間に介在させる金属
薄膜4はNiCoFe系磁性薄膜と界面での反応が少なくかつ
非磁性であることが必要で、Cuが適している。金属非磁
性層4の膜厚としては、磁性薄膜層間の反強磁性結合を
利用するためには少なくとも0.8nm 以上の膜厚は必要で
ある。またCu層が厚くなると抵抗が低下しΔR/Rが低
下するので5nm 以下、望ましくは2.2nm 以下とするのが
よい。磁性薄膜層3と、金属非磁性層4を交互に積層す
ることにより、人工格子層5を構成する。積層の繰り返
し回数としては最低2回以上、大きなΔR/Rを得るた
めには20回以上とするのが望ましい。
【0038】Ni高濃度のNiCoFe合金は軟磁性膜として優
れているが、NiとCuは比較的固溶し易いため、CoやFeな
どの比較的Cuと固溶しにくく、かつNiやCuとエピタキシ
ャル成長し易い磁性金属を磁性薄膜層3と金属非磁性層
4の界面に存在させるのもよい。この挿入する磁性層の
厚みとしては、少なくとも0.18nm以上必要である。また
膜厚が厚いと磁性層の軟磁気特性が劣化するので0.4nm
以下とするのがよい。ただしこの磁性層の挿入はΔR/
Rを増大させる代わりに動作磁界を増大させる傾向があ
るので、利用目的に合わせて考慮する必要がある。
【0039】本発明で用いられる基板1としては、Si(1
00) 単結晶が優れている。Si基板は安価で、かつ本発明
のように低温プロセスで、Si基板上にエピタキシャルに
素子を作製できると、他の素子と組み合わせて、新しい
デバイスをSi基板上に集積できる可能性がある。ただ単
独の磁気抵抗素子として考えた場合には、基板としては
MgO(100)、TiSrO(100)等の他の単結晶基板を用いること
もできる。MgO(100)基板を用いた場合には、下地層とし
てAg層や、Cr層を介したAg層などの上に[NiFeCo/Cu] 人
工格子膜を作製すると、Siを用いた場合と同様の磁気抵
抗効果素子を作製することが出来る。
【0040】Si基板の前処理としては、Si基板を5%HF水
溶液に約1分以上浸す。そうすることで基板表面のSiO
が取り除かれる。これを純水で十分に洗浄した後、すば
やく真空中に入れる。薄膜を形成する方法としては、蒸
着法、スパッタリング法などがある。本発明の磁気抵抗
効果素子の作製方法としてはいずれの方法でも良いが、
特にエピタキシャル薄膜を形成することが出来るMBE 法
が最も適している。
【0041】図1に示すように、Si(100) 基板上にCu下
地層2を形成する。下地層2の膜厚としては、その上に
磁性薄膜層3および金属非磁性層4を(100) にエピタキ
シャルに成長させるためには少なくとも1nm の膜厚は必
要である。膜面内に電流を流してΔR/Rを測定する場
合、Cu下地層2の膜厚が厚いとそちらに電流が流れてし
まい、ΔR/Rが低下してしまうという問題がある。そ
こでCu下地層の膜厚は100nm 以下望ましくは10nm以下と
するのがよい。Cu下地層の結晶性を良く、表面を平滑に
するためには50nm以上にするのがよいのだが、本発明の
場合には、NiFeCoとCuは格子定数が近いのでエピタキシ
ャル成長し易い。そこでCu下地層2を1〜10nmと薄くし
ても人工格子膜5 をその分厚くすると、人工格子膜の初
期層が下地層の代わりを果たし、下地を厚くした場合と
ほぼ同じエピタキシャル成長をさせることが出来る。こ
の場合、下地の電気抵抗がCu下地よりも高いのでΔR/
Rとしては下地が厚い場合よりも優れている。
【0042】また同じ理由で下地層としては、Cu層を単
独で用いるよりも第1の下地層としてCu下地層を1 〜10
nm形成した後、Ni,NiFe,NiFeCo等の第2の下地層を形成
し更に人工格子層5を形成するのも良い。この場合にも
第1と第2の下地層との和と同じ膜厚の単独のCuの下地
層が形成された場合に比べて、結晶性はほぼ同等であ
り、抵抗がより大きく、従って、ΔR/Rのより大きな
磁気抵抗効果素子を作製できる。
【0043】下地の抵抗を大きくし、それによってΔR
/Rを大きくする方法としては、成膜後の熱処理も有効
である。Si(100) 基板上にCu層を形成した場合、Si(11
1) 基板に比較して、SiとCu層の反応が比較的起こり易
いことが報告されている(ジャーナル・オブ・アプライ
ド・フィジックス 67巻 第566 項(1990)(J. Appl. Ph
ys. Vol.67, p566, 1990) )。SiとCuが反応するとき電
気抵抗が大きく増大するので、下地層を電流が流れ難く
なり、人工格子層のΔR/Rを大きいまま取り出すこと
が出来る。熱処理温度としては最低でも200 ℃以上にす
る必要はあるが、あまり高温にすると、人工格子層の中
で、金属非磁性層と磁性薄膜層の間で拡散が起こり、Δ
R/Rが低下するため、300 ℃以下で行う必要がある。
【0044】以上は全て膜面内に電流を流してΔR/R
を測定する場合について説明した。巨大磁気抵抗効果
は、磁性層と非磁性層を伝導電子が通過するときに引き
起こされる現象なので、電流を膜面と垂直方向に流した
方がより多くの界面を電子が通過しより大きなΔR/R
が観測される。また、膜面内方向に電流を流してΔR/
Rを測定する場合には、下地層が厚いと低抵抗の下地層
を電流が流れΔR/Rが小さいという問題がある。膜面
垂直に測定される場合には、この問題はなくなる上に、
逆に下地金属層が厚いとこれを低抵抗の電極として使え
るという利点となる。但し実際に膜面垂直方向にΔR/
Rを測定する場合、素子の抵抗が低くなるので、パター
ニングにより素子の面積を小さくして測定できるようす
る必要がある。また電極部の影響を小さくするため4端
子法を用いることが重要である。
【0045】以下本発明の磁気抵抗効果素子をより具体
的な実施例を用いて説明する。 (実施例1)超高真空蒸着装置を用いて、Si(100) 基板
上にCu下地層を100nm 作製した後、[Ni0.8 Fe0.2
(3nm)/Cu(tnm) ]×20人工格子膜を作製した。Cu下地
層蒸着中の基板温度は、0゜C に保持した。良質な下地層
を形成するためには、基板温度を-50 〜50℃、望ましく
は-50 〜10℃に保持するのがよい。この温度範囲ではSi
とCuの反応が適度に抑制されて、良質なCu(100) が成長
する。Cu蒸発源としては、クヌーセンセルを用い、NiFe
は合金のEB蒸発源を用いた。ΔR/RはCuの膜厚に敏感
であり、Cuの蒸発源としては蒸発速度の安定しているク
ヌーセンセルを用いるのが望ましい。蒸発速度は0.02nm
/s、蒸着中の真空度は約1.0x10-9Torrであった。また人
工格子膜成長中の基板温度は20℃とした。エピタキシャ
ル成長をしているかどうかは反射高速電子線回折(refle
ction high energy electron diffraction,RHEED) を用
いて膜形成中監視した。それによると、Si(100) 面内の
[011] 方向に平行にCuの[001] 方向が成長しており、か
つCuの膜厚が50nmを越えるぐらいから、Cu表面の結晶の
歪が少なくなり、平坦性も向上した。[NiFe/Cu] 人工格
子膜は良好なエピタキシャル成長を示した。更に出来た
試料の配向性は、膜面垂直方向のX線回折図形によって
も調べ、(111) の回折ピークはみられず、(100) 配向を
示す(200),(400) ピークが観察された。出来た膜がエピ
タキシャル成長をしているかどうか確認する際、透過電
子顕微鏡(TEM)による断面観察も有効である。本実
施例のTEM観察および透過電子線回折では、Si基板上
のCu初期層は下地層と一部反応し、転位等の欠陥もある
が、基板にエピタキシャルな単結晶人工格子膜が形成さ
れていることが確認された。
【0046】磁気抵抗効果は膜面内で[001] 方向に電流
を流し、同じ方向に500 Oeの磁界を印加して室温で測定
した。上記のようにして作製された[NiFe/Cu] 人工格子
膜のΔR/RのCu膜厚依存性を図2に示す。Cuの膜厚
が、0.9,1.6,2.0nm をピークとして、ΔR/Rが振動し
ていることが分かる。これはガラス基板上に作製した膜
では見られなかった現象であり、いわゆる巨大磁気抵抗
効果を示す膜が作製されたことを示している。また下地
Cu層が厚く全体の抵抗が低いことを考慮すると、人工格
子層では、6 %以上(t=0.9nm) のΔR/Rがでているこ
とが分かる。これは従来ガラス基板上に作製した膜では
1%以下であったΔR/Rが大きく増大したことを意味す
る。また従来のスパッタ法で作製した(111) 配向した人
工格子膜の場合にも同様の振動がみられたが、特にt=1.
6nm 付近のΔR/Rのピークはスパッタ膜ではみられな
かったピークであり、本実施例の(100) 配向したエピタ
キシャル成長膜が違う挙動を示していることが分かる。
【0047】更に、Si/Cu50nm/[NiFe(1nm)/Cu(1.6nm)]x
50の構成とする事により約6%のΔR/Rを示した。また
Cu下地層を薄くしたSi/Cu5nm/[NiFe(1nm)/Cu(1.6nm)]x7
0 の磁気抵抗曲線を図3に示す。200 Oeの磁界で約13%
のΔR/Rを示した。
【0048】(実施例2)[NiFe/Cu] 人工格子膜を以下
に示すように、下地層を2つの下地層で構成して、作製
方法は実施例1と同じ方法で素子を作製した。 A:Si/Cu5nm/Ni45nm/ [Ni0.8 Fe0.2 (1nm)/Cu(1.6nm)]x5
0 B:Si/Cu5nm/ Ni0.8 Fe0.2 45nm/[Ni0.8 Fe0.2 (1nm)/Cu
(1.6nm)]x50 C:Si/Cu5nm/ Ni0.8 Fe0.1 Co0.1 nm/[Ni0.8 Fe0.1 Co
0.1 nm(3nm)/Cu(2nm)]x30 試料A 〜C のΔR/Rを表1に示す。表より本実施例の
磁気抵抗効果素子は大きな磁気抵抗変化率を示すことが
分かる。
【0049】
【表1】
【0050】(実施例3)実施例1と全く同じ方法でSi
/Cu100nm/[NiFe(3nm)/Cu(1.6nm)]x50 膜を作製後、試料
を真空中で100 〜400 ℃の温度に約30分保持した。その
後室温に戻した後、実施例1と同じ方法でΔR/Rを測
定した。このときの熱処理温度とΔR/Rの関係を表2
に示す。
【0051】
【表2】
【0052】その結果、表2に示すように、本実施例の
方法で作製した膜のΔR/Rは著しく増大した。ただ
し、300 ℃以上でアニールした場合、磁性層と、金属非
磁性層の界面が乱れ、ΔR/Rがかえって減少してしま
う。
【0053】(実施例4)以下に示すように磁性薄膜層
と金属非磁性の界面にFeあるいはCo層を挿入して、その
他は全く実施例1と同じ方法で磁気抵抗効果素子を形成
した。
【0054】D:Si/Cu50nm/[Co(0.2nm)/ Ni0.8 Fe0.2 (1
nm)/Co(0.2nm)/Cu(1.6nm)]x50 E:Si/Cu50nm/[Fe(0.2nm)/ Ni0.8 Fe0.2 (1nm)/Fe(0.2n
m)/Cu(1.6nm)]x50 上記の構成の素子のΔR/Rを表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】実施例1で述べたようにSi/Cu50nm/ [Ni
0.8 Fe0.2 (1nm)/Cu(1.6nm)]x50 のΔR/Rは6%であ
り、CoまたはFe層の導入によりΔR/Rが増大している
ことが分かる。
【0057】(実施例5)Si(100) 基板上にCu下地層を
300nm 形成した後、[NiFe(1nm)/Cu(1.6nm)]x200人工格
子膜を作製し、パターニングした後、膜面垂直方向に電
流を流してΔR/Rを測定した。上部電極はAuとし、素
子の大きさは10μmx10μm 、測定方法としては、4端子
法を用いた。その結果、ΔR/Rが60% と大きな値を示
した。
【0058】
【発明の効果】前記本発明によれば、(Nix
1-x y Fe1-y (0.6 ≦x≦1.0, 0.7≦y≦1.0)を
主成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8
〜5nm のCuを主成分とする金属非磁性層とを交互に積
層した構造を有し、前記磁性薄膜層と金属非磁性層の結
晶の(100) 面が膜面垂直方向にエピタキシャルに成長し
ていることにより、低磁界で大きな磁気抵抗変化を示す
磁気抵抗効果素子を実現できる。
【0059】次に本発明の磁気抵抗効果素子の第1〜2
番目の製造方法の構成によれば、低温プロセスで磁気抵
抗効果素子を効率良く合理的に製造することができる。
以上の通り、本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造
方法によれば、低磁界で大きな磁気抵抗変化を示す磁気
抵抗センサーまたは磁気抵抗ヘッドを作製することがで
きる。また低温プロセスで磁気抵抗効果素子を作製可能
なため、Si基板上のハイブリッドな素子に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の一実施例のSi(100)/Cu100nm/[NiFe(3n
m)/Cu(tnm)]x20膜のΔR/RのCu膜厚(t) 依存性を示す
図である。
【図3】本発明の一実施例のSi(100)/Cu5nm/[NiFe(1nm)
/Cu(1.6nm)]x70膜の磁気抵抗曲線である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 Cu下地層 3 磁性薄膜層 4 金属非磁性層 5 人工格子層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 庸介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (Nix Co1-x y Fe1-y (0.6 ≦
    x≦1.0, 0.7≦y≦1.0)を主成分とする厚さ0.8 〜10nm
    の磁性薄膜層と、厚さ0.8 〜5nm のCuを主成分とする
    金属非磁性層とを交互に積層した構造を有し、前記磁性
    薄膜層と金属非磁性層の結晶の(100) 面が膜面垂直方向
    にエピタキシャルに成長している磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 金属非磁性層の膜厚が1.4 〜1.9nm であ
    る請求項1に記載の磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 磁性薄膜層と金属非磁性層との界面に、
    厚さ0.18〜0.4nm のCo層を存在させた請求項1または2
    に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 磁性薄膜層と金属非磁性層との界面に、
    厚さ0.18〜0.4nm のFe層を存在させた請求項1または2
    に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】 Si(100) 基板上に、Cuを主成分とする下
    地層を介してエピタキシャルに成長させた磁性薄膜層と
    金属非磁性層とを交互に積層させた請求項1、2、3ま
    たは4に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 下地層の膜厚が、1 〜100nm である請求
    項5に記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】 下地層の膜厚が1 〜10nmである請求項5
    に記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 【請求項8】 Si(100) 基板上に、厚さ1 〜10nmのCuを
    主成分とする第1の下地層と、第1の磁性層にエピタキ
    シャルに成長しているCu以外の金属を主成分とする第2
    の下地層を介して、前記磁性薄膜層と金属非磁性層が交
    互にエピタキシャルに成長している請求項1、2、3ま
    たは4に記載の磁気抵抗効果素子。
  9. 【請求項9】 第2の下地層がNi、NiFeまたはNiFeCo合
    金を主成分である請求項8に記載の磁気抵抗効果素子。
  10. 【請求項10】 磁気抵抗素子部がパターニングによ
    り、主に膜の垂直方向に電流が流れるように構成されて
    いる請求項1,2,3,4,または5に記載の磁気抵抗
    効果素子。
  11. 【請求項11】 下地層の膜厚が50〜2000nmである請求
    項5に記載の磁気抵抗効果素子。
  12. 【請求項12】 Si(100) 基板上に、基板温度-50 〜50
    ℃でCuを主成分とする下地層を形成する第1の工程と、
    基板温度0 〜50℃で、(Nix Co1-x y Fe
    1-y (0.6≦x ≦1.0, 0.7≦y ≦1.0)を主成分とする厚さ
    0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ0.8 〜5nm のCuを主成
    分とする金属非磁性層とを交互に積層した構造を有する
    薄膜をエピタキシャル成長させる第2の工程からなる磁
    気抵抗効果素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の工程に於いて、Si(100) 基板上
    に、基板温度-50 〜10℃で下地層を形成する請求項12
    に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 Si(100) 基板上に、厚さ50〜1000nmの
    Cuを主成分とする下地層を形成する第1の工程と、(N
    x Co1-x y Fe1-y (0.6≦x ≦1.0, 0.7≦y ≦1.
    0)を主成分とする厚さ0.8 〜10nmの磁性薄膜層と、厚さ
    0.8 〜5nm のCuを主成分とする金属非磁性層とを交互に
    積層した構造を有する薄膜をエピタキシャル成長させる
    第2の工程と、前記薄膜を200 〜300 ℃で熱処理する第
    3の工程からなる磁気抵抗効果素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 金属非磁性層の膜厚が1.4 〜1.9nm で
    ある請求項14に記載の磁気抵抗素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 磁性薄膜層と金属非磁性層との界面
    に、厚さ0.18〜0.4nm のCo層を存在させた請求項14に
    記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 磁性薄膜層と金属非磁性層との界面
    に、厚さ0.18〜0.4nm のFe層を存在させた請求項14に
    記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6124711A (en) * 1996-01-19 2000-09-26 Fujitsu Limited Magnetic sensor using tunnel resistance to detect an external magnetic field
KR20010033533A (ko) * 1998-10-26 2001-04-25 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 자기 저항 효과 소자 및 그것을 이용한 자기 센서
US8648589B2 (en) 2009-10-16 2014-02-11 HGST Netherlands B.V. Magnetoresistive sensor employing nitrogenated Cu/Ag under-layers with (100) textured growth as templates for CoFe, CoFeX, and Co2(MnFe)X alloys
DE10160637B4 (de) * 2001-05-28 2020-06-10 Mitsubishi Denki K.K. Fahrzeugmontiertes Magnetoresistenz-Sensorelement und Verfahren zur Herstellung

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