JPH0726370U - 多目的二重構造容器 - Google Patents

多目的二重構造容器

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JPH0726370U
JPH0726370U JP061836U JP6183693U JPH0726370U JP H0726370 U JPH0726370 U JP H0726370U JP 061836 U JP061836 U JP 061836U JP 6183693 U JP6183693 U JP 6183693U JP H0726370 U JPH0726370 U JP H0726370U
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JP
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layer container
container
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glass
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JP061836U
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English (en)
Inventor
兵馬 河本
Original Assignee
浅井硝子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外層容器を硝子素材、内層容器をプラスチク
素材、又は外層容器をプラスチック素材、内層容器を硝
子素材の異質素材の組付けに係る多目的二重構造容器を
提供する。 【構成】 外層容器本体を硝子素材、内層容器をプラス
チック素材の成形品、又は外層容器本体をプラスチック
素材、内層容器を硝子素材の成形品とし挿脱自在に嵌合
装着できると共に、該容器間には間隙隔壁部が形成され
た構成とする。 【効果】 構造が簡素で、硬軟異種素材の良好な嵌合装
着、並びに外層が硝子素材では質感、重量感と装飾性の
他、着色硝子により紫外線を遮断でき、内層がプラスチ
ック素材では耐アルカリに弱い化粧品等の収納に適して
いる。さらにこれら容器間には間隙隔壁部が形成されて
おり温度をほぼ一定に保持し品質維持を図ることができ
る。また硝子素材は回収リサイクルができる等、例えば
化粧品等の詰め替え容器としても有用である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は多目的二重構造容器に関し、硝子素材からなる外層容器本体と該容器 本体の内側にプラスチック素材からなる内層容器、又はプラスチック素材からな る外層容器本体と該容器の内側に硝子素材からなる内装容器との間に間隙隔壁部 が形成され挿脱自在に嵌合装着してなる多目的二重構造容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人の身体を清潔にし美化し魅力を増し容貌を変え又は皮膚若しくは毛髪 を健やかに保つために身体に塗擦その他これらに類似する方法で使用されること が目的とされている化粧品や香水等の容器では、装飾性が希求されることからガ ラス瓶体が多用されてきたが、一方プラスチックボトルも一般に軽量、取扱い便 宜性、或いはガラス瓶体に比し加工精度が良好な点等から、洗浄剤ほかの収納容 器として多く使用されてきている。 また、装飾性や個性的外観を求める化粧品等の容器では、装飾性向上のためガ ラス瓶体の外周面に瓶体の保護を兼ねて装飾の為に装飾金属体を組付けること等 が行われており、本出願人も実公平4−17468号公報のごとくガラス瓶の肩 部に任意形状の金属片を固着せしめた金属片装着装飾ガラス瓶を提案している。 また、近年バイオテクノロジ−技術等による化粧品を収納する容器では品質維持 の必要があり、本出願人も特開平3−159935号のごとく変質防止等のため 硝子瓶体の外側に紫外線遮断の塗膜層を形成した硝子容器につき提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来、プラスチックボトルでは素材による着色が行われているが、硝子素材の 成形品とはその属性からも質感と重量感において格差があり、また、使用上も正 立安定性等で劣る欠点がある。さらに、近年バイオテクノロジ−技術等を導入し た化粧品などの登場に伴って、収納する内容物によっては特に紫外線による変質 防止のため紫外線を遮断すること、或いは夏の高い外気温に直接影響されず一定 の温度保持、又は対アルカリに弱い内容物の保護などが必要となってきている。 一方、化粧品等の内容物を収納する容器、瓶体等につてみても、たとえ分別回収 がなされても特にプラスチック素材の焼却処理は炉を傷め易く社会問題となって いる等、近年世界的な潮流として資源節約ないしリサイクル、産業廃棄物処理、 製造物責任等の立法化の動きが目立っており、化粧品容器分野も例外ではない。 このように、化粧品等の内容物の品質安定保持と併せて、それを収納する容器に ついてもコストの他、回収処理、リサイクル等、数多い対応が要請され、これら に対応できる多目的の容器の構成が望まれている。 本考案は、上記問題点にかんがみ検討の結果到達したものであり、本考案は、 硝子素材からなる外層容器本体と該容器本体の内側にプラスチック素材からなる 内層容器、又はプラスチック素材からなる外層容器本体と該容器の内側に硝子素 材からなる内装容器との間に間隙隔壁部を形成して挿脱自在に嵌合装着してなる 多目的二重構造容器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案者は、硝子素材からなる外層容器本体と、 該容器本体の内側に挿脱自在に嵌合装着してなるプラスチック素材からなる内層 容器と、前記外層容器本体と内層容器の間には少なくとも間隙隔壁部が形成され た構成、又は前記外層容器本体がプラスチック素材からなり、該内層容器が硝子 素材からなり、外層容器本体と内層容器の間には少なくとも間隙隔壁が形成され た構成によって上記課題を解決する為の多目的二重構造容器とするものである。
【0005】
【作用】
本考案に係る多目的二重構造容器は上記のように構成されているので下記のご とき作用を奏する。 外層容器本体が硝子素材、内層容器がプラスチックの場合、後者は成形性が良 好でかつ弾性形状回復性や表面摩擦力等を備え、硝子瓶体の硬性とプラスチック 素材の柔軟性の組合わせにより相互に密着嵌合できるように働く。 外層容器本体が硝子素材からなるとき、硝子瓶体の持つ質感と重量感と併せ、 外観視認上も装飾性、使用上も正立安定性を備えている。また、外層容器本体と 内層容器の間には間隙隔壁部が形成されているので該隔壁部の中空温度は外気接 触で緩衝機能を発揮する。さらに紫外線遮断を必要とする場合も硝子原料中に金 属酸化物或いは無機塩を加え高温溶融した着色硝子を成形するか或いは紫外線吸 収剤等を含有する塗膜層を設けることができ、変質し易い内容物の変質を防止す るように働く。また、硝子素材はプラスチック素材と違って回収リサイクルが可 能であるため省資源上も長所を発揮するように働く。 内層容器がプラスチック素材の場合、成形性に優れ、特に対アルカリに弱い内 容物を収納、保護するのに適している。また、外層の硝子容器本体の内側への挿 脱操作が簡便であり、詰め替え容器として挿脱自在して使用できるように働く。 また、外層容器本体をプラスチック素材とし内層容器を硝子素材とする場合、 前記と同じく間隙隔壁部が形成されているので外気緩衝効果、並びに外層容器本 体本体の着色により紫外線遮断効果を奏するほか、内層容器は回収リサイクルが 可能であるため詰め替え容器としてリサイクルできるように働く。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面により説明する。 図1は本考案に係る多目的二重構造容器の側断面説明図、図2は図1のA−A 線断面図、図3は蓋体を嵌装した外観正面図であり、図1〜図3において、1は 本考案の多目的二重構造容器であって、2は外層容器本体で硝子素材より成形に よって形成されている。該外層容器本体で内容物によっては紫外線遮断を必要と するときは、硝子原料中にセリウム、クロム等の金属酸化物或いは無機塩等を加 え高温溶融した黒色、濃いコバルト色、濃いマンガン紫色の如きいわゆる黒色着 色硝子、或いはグリ−ンスモ−ク(クロム・銅・ニッケル)、茶(セレン・鉄・ 硫黄)等から選ばれた着色硝子より瓶体を成形するか、又は熱硬化型、二液反応 型もしくは紫外線硬化型等の塗料に紫外線吸収剤、艶消剤及び着色剤等を含有す る塗膜層を形成することができる。3は内層容器でプラスチック素材よりなり、 該外層容器本体2とは頸部7の下部に連設した嵌合係止部8で外層容器本体2の 開口端縁部9と当接しプラスチック成形品の弾性変形回復力を利用した嵌め込み 形態として前記嵌合係止部8で挿脱自在に装着される構成となっており、また、 外層容器本体2と内層容器3は前記嵌合係止部8での当接部分を除き、両者の間 には少なくとも空隙隔壁部6が形成され、外気の変動に対し内装容器3の内容物 をほぼ一定に保持する隔壁中空による緩衝機能を備えた構成となっている。4は 蓋体であり、ネジ螺合部10は該蓋体4と一体成形されたものであっても別々の ものであってもよい。5は中栓である。
【0007】 前記内層容器3はプラスチック素材の成形品の為その柔軟保形性や弾性回復力 及び表面摩擦力等により形状固定状態の硬い硝子素材成形品とは良好な密着嵌め 込みを確保できるが、プラスチック素材には通常汎用の樹脂素材による成形品が 適宜採択される。一般にプラスチック素材容器は対アルカリに弱い内容物の保護 に適しており、また内容物によっては、たとえばポリプロピレン樹脂或いは密封 用ではポリエチレンテレフタレ−ト樹脂よりなる延伸ブロ−成形品が、強度、耐 衝撃性、ガスバリア性、衛生性等の容器性能の点から望ましい。
【0008】 図4は、本考案の一実施例を示す右半面縦断面図、図5は蓋体を嵌装した外観 正面図である。図4は例えばクリ−ム製品等に供される広口短胴形態の容器であ って、硝子素材よりなる外層容器本体2の開口端縁部9の端部およびに内側周壁 部11に当接せしめ、プラスチック素材よりなる内層容器3が嵌め込み状態とし て挿脱自在に嵌合装着されており、前記外層容器本体2との当接部分を除き、外 層容器本体2と内層容器3との間には間隙隔壁部6が形成された構成となってい る。また、上記のごとく外層容器本体2の開口端縁部9の端部および内側周壁部 11に内層容器3の開口部12を当接せしめた構成のほか、ネジ螺合の構成とす ることもできる。 図4の構成において、たとえば間隙隔壁部6の中空部の温度膨張、並びに外層 容器本体2へ内層容器3をスム−ズに嵌挿するため、間隙隔壁部6の中空部の空 気が妨げになる場合は、内層容器3の内容物のシ−リングに支障がない適宜箇所 に空気抜きのための小孔を設けた構成とすることができる。
【0009】
【考案の効果】
本考案は、以上のごとく異種素材を組付けた二重構造の簡素な構成ながら、外 層容器を硝子素材とするとき、硝子瓶の質感と重量感並びに正立安定性、さらに 紫外線遮断の内容物では着色硝子原料をもって対応でき、内層容器をプラスチッ ク素材とするとき、その柔軟弾力性により外層容器の硝子成形品との硬軟異種素 材の密着嵌装ができると共に、プラスチック素材が対アルカリに弱い内容物の保 護に適している。 また、外層容器をプラスチック素材としたとき、着色状態により紫外線遮断の 内容物の品質保持が図られ、加工精度も良好である。さらに内層容器を硝子素材 とするとき、外部衝撃は外層容器で緩衝される共に、軽量感の補完など硝子製品 の特徴を付与でき、また該硝子素材成形物は回収リサイクルが可能である。 これら多目的の対応が集約された異種素材の二重構造容器として、近年のリタ −ナブル方式に沿った硝子素材部品を包含し、たとえば化粧品などの詰め替え容 器等としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る多目的二重構造容器の側断面説明
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】蓋体を嵌装した外観正面である。
【図4】本考案の一実施例を示す右半面縦断面説明図で
ある。
【図5】蓋体を嵌装した外観正面図である。
【符号の説明】
1 多目的二重構造容器 2 外層容器本体 3 内層容器 4 蓋体 5 中栓 6 間隙隔壁部 7 頸部 8 嵌合係止部 9 開口端縁部 10 ネジ螺合部 11 内側周壁部 12 開口部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝子素材からなる外層容器本体と、該容
    器本体の内側に挿脱自在に嵌合装着してなるプラスチッ
    ク素材からなる内層容器と、前記外層容器本体と内層容
    器の間には少なくとも間隙隔壁部が形成されていること
    を特徴とする多目的二重構造容器。
  2. 【請求項2】 前記硝子素材からなる外層容器本体が着
    色硝子よりなる請求項1記載の多目的二重構造容器。
  3. 【請求項3】 前記外層容器本体がプラスチック素材か
    らなり、該内層容器が硝子素材からなる請求項1又は2
    記載の多目的二重構造容器。
JP061836U 1993-10-22 1993-10-22 多目的二重構造容器 Pending JPH0726370U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175403A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kitano Seisaku Kk 容器
WO2022049649A1 (ja) * 2020-09-01 2022-03-10 株式会社資生堂 容器、容器の製造方法、及び二重容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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