JPH07263041A - 導体接続部 - Google Patents
導体接続部Info
- Publication number
- JPH07263041A JPH07263041A JP5040394A JP5040394A JPH07263041A JP H07263041 A JPH07263041 A JP H07263041A JP 5040394 A JP5040394 A JP 5040394A JP 5040394 A JP5040394 A JP 5040394A JP H07263041 A JPH07263041 A JP H07263041A
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- JP
- Japan
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- contact
- conductors
- copper
- conductor
- aluminum
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミ導体の接続部における各接触部分を銅
材で構成し、かつ部品点数を少なくし、構造を簡単なも
のとすることにより、コストの低減を図る。 【構成】 接続される2つのアルミ導体1,2 及び該2つ
のアルミ導体の両方に接触する銅製の接触子5 とからな
る導体接続部において、前記接触子に接触する前記アル
ミ導体の接触部分を、銅材の肉盛り溶接により形成した
接触部分12,13 とする。
材で構成し、かつ部品点数を少なくし、構造を簡単なも
のとすることにより、コストの低減を図る。 【構成】 接続される2つのアルミ導体1,2 及び該2つ
のアルミ導体の両方に接触する銅製の接触子5 とからな
る導体接続部において、前記接触子に接触する前記アル
ミ導体の接触部分を、銅材の肉盛り溶接により形成した
接触部分12,13 とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ導体同士を接触
子を介して接続する導体接続部に関するものである。
子を介して接続する導体接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばガス絶縁開閉装置に用いられる導
体は、導体間をチューリップ接触子により接続し、導体
同士を着脱自在に接続している。この導体の材料として
は、一般的に通電電流及び短時間電流容量を考慮に入れ
て、銅又はアルミが使用される。
体は、導体間をチューリップ接触子により接続し、導体
同士を着脱自在に接続している。この導体の材料として
は、一般的に通電電流及び短時間電流容量を考慮に入れ
て、銅又はアルミが使用される。
【0003】ここで、アルミ導体を使用する場合、導体
として通電電流容量は十分であっても、短時間電流が大
きい場合には、アルミ導体の接触子との接触部分に局部
的な溶着が発生することがある。これに対処するため、
従来より、アルミ導体の接触子との接触部分を銅で構成
することが行われている。この例を、図4により説明す
る。
として通電電流容量は十分であっても、短時間電流が大
きい場合には、アルミ導体の接触子との接触部分に局部
的な溶着が発生することがある。これに対処するため、
従来より、アルミ導体の接触子との接触部分を銅で構成
することが行われている。この例を、図4により説明す
る。
【0004】アルミ導体1,2の先端の外径が導体の他
の部分の外径より大きく形成され、それぞれの端面に銅
製の接続導体3,4がボルト10により固定される。一
方の接続導体4には、銅製のチューリップ接触子5がバ
ネ6及び接触子押さえ8により取り付けられ、チューリ
ップ接触子6の外側にシールド7が固定される。各接触
部分の表面には、銀メッキが施される。接続導体4の先
端のチューリップ接触子5の内側部分にガイド9がねじ
込まれて固定される。
の部分の外径より大きく形成され、それぞれの端面に銅
製の接続導体3,4がボルト10により固定される。一
方の接続導体4には、銅製のチューリップ接触子5がバ
ネ6及び接触子押さえ8により取り付けられ、チューリ
ップ接触子6の外側にシールド7が固定される。各接触
部分の表面には、銀メッキが施される。接続導体4の先
端のチューリップ接触子5の内側部分にガイド9がねじ
込まれて固定される。
【0005】他方の接続導体3は、その先端がチューリ
ップ接触子5内に挿入され、外周がチューリップ接触子
5と接触する。また、接続導体3の内側には、接続導体
4に固定されたガイド9が緩やかに嵌まる穴部11が形
成される。このガイド9と穴部11の係合により、導体
の接続時に、アルミ導体1,2が半径方向に移動するこ
とを制限している。
ップ接触子5内に挿入され、外周がチューリップ接触子
5と接触する。また、接続導体3の内側には、接続導体
4に固定されたガイド9が緩やかに嵌まる穴部11が形
成される。このガイド9と穴部11の係合により、導体
の接続時に、アルミ導体1,2が半径方向に移動するこ
とを制限している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のア
ルミ導体1,2の接続部においては、アルミ導体1,2
に取り付ける接続導体3,4の構造が複雑であり、かつ
接続部を組立てる工数も多いため、コストが高くついて
いた。本発明は、アルミ導体の接続部において、接触部
分を銅材で形成し、かつ部品点数が少なく、簡単な構造
のものとすることにより、コストの低減を図ることを目
的とするものである。
ルミ導体1,2の接続部においては、アルミ導体1,2
に取り付ける接続導体3,4の構造が複雑であり、かつ
接続部を組立てる工数も多いため、コストが高くついて
いた。本発明は、アルミ導体の接続部において、接触部
分を銅材で形成し、かつ部品点数が少なく、簡単な構造
のものとすることにより、コストの低減を図ることを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、接続される2つのアルミ導体及び該2つ
のアルミ導体の両方に接触する接触子とからなる導体接
続部において、接触子を銅材で形成し、接触子に接触す
るアルミ導体の接触部分を、銅材の肉盛り溶接により形
成した接触部分とする。
め、本発明は、接続される2つのアルミ導体及び該2つ
のアルミ導体の両方に接触する接触子とからなる導体接
続部において、接触子を銅材で形成し、接触子に接触す
るアルミ導体の接触部分を、銅材の肉盛り溶接により形
成した接触部分とする。
【0008】
【作用】アルミ導体の接触子に対する接触部分を銅材の
肉盛り溶接により形成したので、別に導体接続部を形成
してそれをアルミ導体にボルトにより固定するものと比
べ、部品点数が少なくなり、かつ組立の工数も低減す
る。これによりコストを低減することができる。
肉盛り溶接により形成したので、別に導体接続部を形成
してそれをアルミ導体にボルトにより固定するものと比
べ、部品点数が少なくなり、かつ組立の工数も低減す
る。これによりコストを低減することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図2を用いて説明
する。図1は、2つのアルミ導体1,2が接続された状
態の接触部分を示す。銅製で接触表面に銀メッキが施さ
れたチューリップ接触子5が、2つのアルミ導体1,2
の先端の外周部と接触する。アルミ導体1,2の接触部
分12,13は、銅材により形成される。接触部分1
2,13の構造とその製造方法については後述する。チ
ューリップ接触子5はバネ6及び接触子押さえ8によ
り、一方のアルミ導体2に、取り付けられる。また、チ
ューリップ接触子6の外側にシールド7が固定される。
する。図1は、2つのアルミ導体1,2が接続された状
態の接触部分を示す。銅製で接触表面に銀メッキが施さ
れたチューリップ接触子5が、2つのアルミ導体1,2
の先端の外周部と接触する。アルミ導体1,2の接触部
分12,13は、銅材により形成される。接触部分1
2,13の構造とその製造方法については後述する。チ
ューリップ接触子5はバネ6及び接触子押さえ8によ
り、一方のアルミ導体2に、取り付けられる。また、チ
ューリップ接触子6の外側にシールド7が固定される。
【0010】アルミ導体2の先端のチューリップ接触子
5の内側部分にガイド9がねじ込まれて固定される。他
方のアルミ導体1の先端の内側には、ガイド9が緩やか
に嵌まる径を有する穴部11が形成される。この一方の
アルミ導体2に取り付けられたガイド9が他方のアルミ
導体1に形成された穴部11に係合することにより、導
体が接続された時に、2つのアルミ導体1,2が半径方
向に移動してずれる量を制限している。
5の内側部分にガイド9がねじ込まれて固定される。他
方のアルミ導体1の先端の内側には、ガイド9が緩やか
に嵌まる径を有する穴部11が形成される。この一方の
アルミ導体2に取り付けられたガイド9が他方のアルミ
導体1に形成された穴部11に係合することにより、導
体が接続された時に、2つのアルミ導体1,2が半径方
向に移動してずれる量を制限している。
【0011】チューリップ接触子5と接触する2つのア
ルミ導体1,2の接触部分12,13は、銅材を肉盛り
溶接することにより、以下に説明するように形成され
る。図2は、一方のアルミ導体2における接触部分13
の製造工程を示す。最初に、図2(a)に示すように、
接続導体4の先端近傍に、段差部14が円周方向の全周
にわたって旋盤加工により形成される。次に、図2
(b)に示すように、この段差部14に銅の溶接棒
(例、JIS Z3202 のGCu棒)で肉盛り溶接を行い、肉
盛り部15を形成する。その後、肉盛り部を必要寸法に
切削加工し更に表面に銀メッキを施して接触部分13を
形成する。接触部分13の径をアルミ導体4の径と同一
寸法に切削した場合を、図2(c)に示す。なお、接触
部分13は必ずしもアルミ導体の他の部分と同一径にす
る必要はない。
ルミ導体1,2の接触部分12,13は、銅材を肉盛り
溶接することにより、以下に説明するように形成され
る。図2は、一方のアルミ導体2における接触部分13
の製造工程を示す。最初に、図2(a)に示すように、
接続導体4の先端近傍に、段差部14が円周方向の全周
にわたって旋盤加工により形成される。次に、図2
(b)に示すように、この段差部14に銅の溶接棒
(例、JIS Z3202 のGCu棒)で肉盛り溶接を行い、肉
盛り部15を形成する。その後、肉盛り部を必要寸法に
切削加工し更に表面に銀メッキを施して接触部分13を
形成する。接触部分13の径をアルミ導体4の径と同一
寸法に切削した場合を、図2(c)に示す。なお、接触
部分13は必ずしもアルミ導体の他の部分と同一径にす
る必要はない。
【0012】以上説明したことから明らかなように、ア
ルミ導体1,2のチューリップ接触子5と接触する接触
部分が銅材で形成されるため、短時間電流容量が大きく
なっても局部的な溶着が発生することがない。また、接
続部を構成する部品点数が大幅に削減されるので、コス
トの低減を図ることができる。なお、本発明は、上記の
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された範囲内で種々変更可能なものである。例えば、
アルミ導体1と接触部分12,13の銅材との結合を確
実にするために、段差部を、図3に示すように、あり溝
16で形成することもできる。
ルミ導体1,2のチューリップ接触子5と接触する接触
部分が銅材で形成されるため、短時間電流容量が大きく
なっても局部的な溶着が発生することがない。また、接
続部を構成する部品点数が大幅に削減されるので、コス
トの低減を図ることができる。なお、本発明は、上記の
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された範囲内で種々変更可能なものである。例えば、
アルミ導体1と接触部分12,13の銅材との結合を確
実にするために、段差部を、図3に示すように、あり溝
16で形成することもできる。
【0013】また、接触子についても、チューリップ接
触子のみが使用できるものではなく、ルーバーコンタク
ト(商標名)、マルチコンタクト(商標名)等の接触子
を使用するアルミ導体の接続部に本発明を適用すること
もできる。
触子のみが使用できるものではなく、ルーバーコンタク
ト(商標名)、マルチコンタクト(商標名)等の接触子
を使用するアルミ導体の接続部に本発明を適用すること
もできる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、アルミ導体の接続部を
銅材で形成しながら、部品点数を削減し、構造を簡単な
ものとすることができるので、コストの低減を図ること
ができる。
銅材で形成しながら、部品点数を削減し、構造を簡単な
ものとすることができるので、コストの低減を図ること
ができる。
【図1】本発明の接続部の実施例の側面断面図。
【図2】図1のアルミ導体の接続部を製造する工程を説
明する図。
明する図。
【図3】図2の変形例を示す図。
【図4】従来のアルミ導体の接続部を示す側面断面図。
1,2…アルミ導体 3,4…接続部 5…チューリップ接触子 6…バネ 7…シールド 8…接触子押さえ 9…ガイド 10…ボルト 11…穴部 12,13…接触部分 14…段差部 15…肉盛り部 16…あり溝
Claims (1)
- 【請求項1】 接続される2つのアルミ導体及び該2つ
のアルミ導体の両方に接触する接触子とからなる導体接
続部において、前記接触子を銅材で形成し、該接触子に
接触する前記アルミ導体の接触部分を、銅材の肉盛り溶
接により形成した接触部分としたことを特徴とする導体
接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040394A JPH07263041A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 導体接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040394A JPH07263041A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 導体接続部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07263041A true JPH07263041A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12857909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5040394A Pending JPH07263041A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 導体接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07263041A (ja) |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP5040394A patent/JPH07263041A/ja active Pending
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