JPH07262914A - ダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接方法とダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機 - Google Patents

ダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接方法とダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機

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JPH07262914A
JPH07262914A JP7397994A JP7397994A JPH07262914A JP H07262914 A JPH07262914 A JP H07262914A JP 7397994 A JP7397994 A JP 7397994A JP 7397994 A JP7397994 A JP 7397994A JP H07262914 A JPH07262914 A JP H07262914A
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ribbon
dummy
frame
welding
aperture grill
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JP7397994A
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Inventor
Hiroyuki Sugita
宏幸 杉田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダミー最端スリット遮蔽用リボンの溶接の省
力化、高能率化、低不良率化を図る。 【構成】 アパーチャーグリル(AG)置き部1上のA
G2上にリボンをダミー最端スリット3閉塞用として供
給しカッティングする一対のリボン供給部4、4と、該
供給部4、4から供給されたリボンとAG2の側端との
位置関係を測定し、位置を調整してダミー最端スリット
3、3上にこのリボンを位置せしめる一対のリボン位置
決め部5、5と、AG2が溶接されたフレームのダミー
最端スリット3、3の延長線上における端面位置を検出
し、リボンのAG2から上、下側に食み出した部分を上
記フレームの端面に沿って折り曲げ、その状態でその折
り曲げ部分をフレームの端面に溶接する一対の溶接部
6、6を有す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリニトロン(商標
名)型カラー陰極線管に色選別手段として用いられるア
パーチャーグリルの左右両側部に設けられたダミー最端
スリットを遮蔽するリボンを、このアパーチャーグリル
が溶接されたフレーム、特にAメンバーに溶接するダミ
ー最端スリット遮蔽用リボン溶接方法と、その実施に用
いるダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】トリニトロン型カラー陰極線管に色選別
電極として用いられるのは、金属板に選択的エッチング
により垂直方向の多数のストライプ上の開口(スリッ
ト)を形成したアパーチャーグリルであり、このアパー
チャーグリルは、各隣接開口(スリット)間、即各ちグ
リルテープが大きな音声や衝撃により振動すると画質劣
化が生じるおそれがあるので、垂直方向のテンションを
受ける状態でフレームに固定されている。即ち、アパー
チャーグリルはフレームのAメンバーと称される一対の
上下部材に溶接されるが、その溶接の際にフレームのB
メンバーと称される一対の側部材に対して一対のAメン
バー間の間隔を適宜狭くするように変形させる力を加え
ておき、溶接が終了しその力を取り去ったときその一対
のBメンバーの復元力によりアパーチャーグリルにAメ
ンバーを介してテンションを加えてその各グリルテープ
がある内部応力を持つようにされており、そして、画面
の中央から両側に向う方向における応力分布が所定のパ
ターンを持つようにされている。
【0003】ところが、アパーチャーグリルの左右両側
の最も外側のスリット近傍においては応力分布が急激に
変化し、応力分布のパターンを所望どおりにすることが
難しい。そこで、応力分布の調整のために最も外側のス
リットの更に外側にダミー最端スリットを設ける技術が
開発された。図10はそのダミー最端スリットを説明す
る平面図であり、同図において、2はフラットアパーチ
ャーグリル、3aは最端スリット、即ち電子ビームを通
すスリットとしては最も端にあるスリット、3はこの最
端スリット3aの更に外側に応力分布の調整のために設
けられたダミー最端スリット、3bは普通のスリットで
ある。
【0004】ダミー最端スリット3の形成は、主として
高精細の大型カラー陰極線管用のアパーチャーグリルに
ついて行われる。ところで、ダミー最端スリット3は、
アパーチャーグリル2のフレームへの溶接及びアパーチ
ャーグリルのペリフェリのトリミングが終了した後パネ
ル蛍光面形成前に遮蔽(閉塞)する必要がある。
【0005】さもないと、陰極線管パネルの蛍光面の形
成のために必要となるところのアパーチャーグリルをパ
ネルに組み付けてこのアパーチャーグリルをマスクとし
て複数回(具体的には4回)の露光処理の際毎にダミー
最端スリット3を通った光も蛍光面にあたり、その結果
ダミー最端スリット3によるパターンがその蛍光面に形
成されてしまうことになる。そして、従来において、そ
のダミー最端スリット3に対する遮蔽は、例えばステン
レス等からなるリボン(「SUSリボン」と称されるこ
とが多い)をダミー最端スリット3上にあて、リボンの
両端を一対のAメンバーの上下両端面に溶接することに
より行っていた。そして、その溶接は従来においては手
作業により行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リボン
の溶接を従来手作業により行っていたので、作業に時間
がかかり生産性が低い、作業者に非常に高い技能が要求
される、特にダミー最端スリットは非常に細長く、且つ
隣の最端スリットとの間隔が狭いのでリボンのダミー最
端スリットに対する位置合せが難しく、そのため位置ず
れ不良、特にX方向(水平走査方向)、θ方向(回転方
向)における位置不良が生じ易いので不良率が高いとい
う問題があった。しかも、アパーチャーグリルの形成、
アパーチャーグリルのフレームへの溶接等には非常に高
度な技術を駆使するので無視できないコストがかかる
が、そのような工程を経たアパーチャーグリルに対して
ダミー最端スリットの遮蔽のためのリボン溶接で不良を
発生させることは非常に大きな損失を招く。
【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、ダミー最端スリット遮蔽用リボンの
溶接の省力化、高能率化、低不良率化を図ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のダミー最端ス
リット遮蔽用リボン溶接方法は、フレームに溶接された
アパーチャーグリルの左右の両側に、一対のリールから
一対のリボンを引き出し、この各リボンとアパーチャー
グリルの各側縁との位置関係を測定し、その測定結果に
基づいて上記リボンを位置補正してアパーチャーグリル
の両端部のダミー最端スリット上に位置させこの各リボ
ンを各ダミー最端スリット遮蔽のための溶接に必要な長
さのところでカットし、このアパーチャーグリルのフレ
ームの上下両端縁の位置を測定し、各リボンの両端部を
フレームの上下両端面に折り曲げたうえで溶接すること
を特徴とする。
【0009】請求項2のダミー最端スリット遮蔽用リボ
ン溶接機は、フレームに溶接されたアパーチャーグリル
を上向きにして置くアパーチャーグリル置き部と、上記
アパーチャーグリルのうちのいずれか一方の側であって
一対のダミー最端スリットに対応して設けられたところ
のリールに巻かれたリボンをダミー最端スリット閉塞用
として供給しカッティングする一対のリボン供給部と、
このリボン供給部から供給されたリボンの上記アパーチ
ャーグリル置き部に置かれた上記アパーチャーグリルの
側端に対する位置関係を測定し、この測定結果に基づい
てこのリボンの位置を調整してダミー最端スリット上に
このリボンを位置せしめるところの上記アパーチャーグ
リルの左右両側に配置された一対のリボン位置決め部
と、アパーチャーグリルが溶接されたフレームのダミー
最端スリットの延長線上における端面位置を検出し、リ
ボンのアパーチャーグリルから上下に食み出した部分を
上記フレームの端面に沿って折り曲げ、その状態でその
折り曲げ部分をフレームの端面に溶接するところの上記
アパーチャーグリルの上下両側に設けられた一対の溶接
部と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1のダミー最端スリット遮蔽用リボン溶
接方法によれば、リールから引き出したリボンとアパー
チャーグリルの側縁との位置関係を測定したうえでその
測定結果に基づいてリボンの位置を調整するので、リボ
ンをそれによりダミー最端スリット上に完全に遮蔽する
ように位置合せすることができる。そして、アパーチャ
ーグリルが溶接されたフレームの上下両端面の位置を測
定し、リボンの両端をそのフレームの上下両縁面に沿わ
せて溶接するので、溶接がし易くなり、省力化が可能と
なる。
【0011】請求項2のダミー最端スリット遮蔽用リボ
ン溶接機によれば、一対のリボン供給部からリールに巻
かれた一対のリボンを供給し、一対のリボン位置決め部
においてリボンのアパーチャーグリル側縁に対する相対
的位置関係(X方向及びθ方向の位置関係)を測定し、
その測定結果に基づいてリボン位置を調整するので、リ
ボンをダミー最端スリット上に正確に位置合せすること
を自動的に行うことができる。
【0012】そして、一対の溶接部においてアパーチャ
ーグリルが溶接されたフレームの上下端縁を測定しその
測定結果に基づいてリボンのフレーム(特にAメンバ
ー)の上下両端縁から食み出した部分をその上下両端縁
面に沿わせ溶接するので、リボンを自動的に確実に溶接
することができる。従って、請求項1のリボン溶接方法
を確実に自動化して省力化、高能率化及び低不良率化を
図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明ダミー最端スリット遮蔽用リボ
ン溶接方法とダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機を
図示実施例に従って詳細に説明する。図1は本発明リボ
ン溶接機の全体の概要を示す平面図である。図面におい
て、1はアパーチャーグリル置き部で、ここにフレーム
に溶接されたアパーチャーグリル2が置かれる。3、3
はダミー最端スリットの位置を示す。4、4は一対のリ
ボン供給部で、リールに巻かれたリボンをリボン位置決
め部(5、5)へ供給する。
【0014】5、5は一対のリボン位置決め部で、アパ
ーチャーグリル置き部1の左右両側に配置され、上記リ
ボン供給部4、4から供給されたリボンのアパーチャー
グリル2の側端縁に対する相対的位置関係を測定し、そ
の測定結果に基づいてリボンの位置を調整してリボンが
ダミー最端スリット3、3上に位置するように位置決め
する。リボンのアパーチャーグリル2の側端縁に対する
相対的位置関係とは、具体的にはX方向(水平走査方
向)及びθ方向(回転方向)における相対的位置関係で
ある。
【0015】6、6は一対の溶接部で、アパーチャーグ
リル置き部1の図1における上側及び下側に設けられた
一対の溶接部で、アパーチャーグリル2のAメンバーの
上下の端面の位置(Y方向における位置、より正確には
ダミー最端スリット3の延長線上における位置)を測定
したうえでリボンのアパーチャーグリル2から上下にオ
ーバーハングした部分をAメンバーの上下端面に沿うよ
うにして折り曲げて溶接する。
【0016】図2はリボン位置決め部5の位置測定機構
の正面図である。7は測定バーで、金属からなる。46
は昇降用シリンダ53の働きにより上下動せしめられる
昇降台、47はこの昇降台46にX方向(水平走査方
向)に形成されたレール、48はこのレール47に案内
されてスライドするスライド台、49は上記昇降台46
に取付部材を介して取り付けられた第1のシリンダ、5
0は上記スライド台48に固定された第2のシリンダ
で、この二つのシリンダ49及び50は、共にロッドの
向きがX方向にされ、ロッドの先端面どうしが互いに連
結されている。
【0017】52はスライド台48にX方向に形成され
たガイドで、上記測定バー7はこのガイド52によりX
方向に案内されて移動可能にスライド台48に設けられ
ている。51は測定バー7をX方向に移動するモータ
(例えばDCモータ)である。尚、各位置決め部5は、
それぞれ一対の測定バー7、7を有し、その二つの測定
バー7、7は一つのスライド台48上にX方向に移動可
能に設けられ、各別のモータ51により独立して移動せ
しめられるようになっている。しかし、シリンダ53、
49、50による上下方向、X方向の移動は一対の測定
バー7、7に対して共通に行われる。
【0018】尚、8は図2では図示しないチャック部に
より保持されたリボンであり、このリボン8とアパーチ
ャーグリル2の端2cとのX方向における相対的位置関
係の測定が為されるのである。尚、2aはフレームのA
メンバー、2bはフレームのBメンバーである。通常時
測定バー7は実線で示す原点位置に存在しており、先ず
測定バー7を2つの移動用シリンダ49、50により図
2における左方向に移動させる(この動作をで表わ
す。)。次に、測定バー7を昇降用シリンダ53により
上昇させる(この動作をで表わす。)。すると、測定
バー7はリボン8により約2mm程度右側に位置するよ
うになっている。
【0019】次に、移動用モータ51によりリボン測定
バー7を図1における左側に移動させる。すると、その
測定バー7は、図2の2点鎖線で示すように、リボン8
に接し、その間に電気的導通が生じる。この電気的導通
は図示しない検出装置により検出され、検出後直ちに移
動用モータ51が停止する(この移動用モータ51によ
るリボン8に接するまでの左方向の測定バー7の動作を
で示す。)ようになっている。尚、この測定バー7の
動きは各測定バー7毎に独立して行われる。そして、
この測定バー7の位置が図示しないマグネスケールによ
って測定される。マグネスケールは各測定バー7、7に
対応して1つずつ設けられており、各測定バー7、7に
ついて独立して位置測定が行われる。
【0020】次に、2つの移動用シリンダ49、50の
うちの一方のシリンダ(例えば49)によって測定バー
7が例えば2mm程図2における右方向に移動せしめら
れる(このときの測定バー7の動作をで表わす。)。
その後、移動用モータ5により図2における右側に移動
させる。すると、測定バー7はアパーチャーグリル2の
側端縁2cに接し、その間に電気的導通が生じる。この
電気的導通は図示しない検出装置により検出され、検出
後直ちに移動用モータ5が停止する(この移動用モータ
によりアパーチャーグリル2の側端縁2cに接するまで
の右方向の測定バー7の動作をで表わす。)。尚、こ
の測定バー7の動きも各測定バー毎に独立して行われ
る。
【0021】そして、このときの測定バー7の位置が上
記マグネスケールに測定される。そして、マグネスケー
ルの測定結果を演算処理することによりリボン8の2点
におけるアパーチャーグリル2の端縁2cに対するX方
向における相対的位置関係を測定することができる。こ
のように各リボン8に対して2点で位置測定をするの
で、この測定のできる位置関係はリボン8のアパーチャ
ーグリル2に対するX方向における位置関係のみならず
リボン8のθ方向(回転方向)の位置関係も含む。
【0022】その後、上記二つの移動用シリンダの上記
一方のシリンダ(例えば49)の働きにより測定バー7
を図2における左側に移動し、昇降用シリンダ53によ
り下降させ、上記二つの移動用シリンダ49、50の働
きにより図2における左方向に移動させて実線で示す原
点に戻す。尚、測定バー7のX方向の移動にシリンダ4
9,50と、モータ51を使うのは、シリンダにより測
定バー7の大まかな動きを迅速に行いつつモータ51に
より測定バー7がリボン8等の測定対象物に触れるまで
の位置検出に必要な微小な動きを行わせるためである。
このようにすることにより、測定に要する時間の短縮を
図りつつ正確な位置測定を確実に行うことができるので
ある。
【0023】図3乃至図5はリボン位置決め部の位置決
め機構を示すもので、図3は平面図、図4は側面図、図
5は正面図である。図面において、9、9はベース、1
0a、10b、10cはベース9、9に設けられたレー
ル、11a、11bはレール10a、10b、10cに
案内されて移動するサブベースで、そのうちサブベース
11bはベース9に固定治具12にて固定されている。
13はモータ14aにより駆動されて移動する移動体、
15はこの移動体14に回動自在に取り付けられた回動
体で、これにリボン8を掴むチャック(図5の2点鎖線
参照)が固定される。15aはこの回動体15の回動支
軸、17、17は回動体15を案内するカムフォロア
で、移動体16に取り付けれらている。
【0024】14bは回動体15をリンク機構18を介
して回動させるモータ、19a、19bは図2に示す測
定バー7による位置測定が為される箇所である。この図
3乃至図5に示すリボン位置決め機構は、図2に示した
測定方法で測定した測定結果に基づいてリボン8の位置
を補正したうえでそのリボン8をダミー最端スリット3
上に位置決めするものであり、具体的にはモータ(ステ
ッピングぐモータ)14a,14bにより、移動体13
及び回動体15を駆動することにより位置決めする。
【0025】具体的には、モータ14a及び14bを同
じ方向に同じ回転数回転させることにより移動体13を
X方向に移動させることができる。また、モータ14a
と14bの回転数に差を設けることにより回動体15を
回動させて回動体15にチャック等を介して取り付けら
れたリボンの向きを変えることができるようになってい
る。尚、固定治具12を外すとサブベース11bをスラ
イドさせることができ、そうすることによりメンテナン
スに必要なスペースをつくることができる。
【0026】図6はリボン供給部の本体(リボン引出機
構を除く部分)を示す側面図である。20はベース(前
述のベース9とは全く別のもの)、21はこのベース2
0に取り付けられたリボンカット部、22はリボンカッ
ト用シリンダ、22は下刃、23は上刃である。尚、図
6の下部にはリボンカット部の正面を示した。24はベ
ース20のレールにより案内されて移動するサブベー
ス、25aはベース20上に取付部材26を介して取り
付けられたシリンダ、25bは該シリンダ25aとロッ
ドヘッドどうしを連結されたシリンダで、このシリンダ
25bは取付部材27を介してサブベース24に取り付
けられている。
【0027】28は、サブベース24に取り付けられた
軸、29は該軸28により図6における左右方向に案内
される移動チャック、30はチャック用シリンダ、21
はサブベース24に対して移動チャック29を図6にお
ける左方向に付勢するスプリングである。次に、リボン
供給部の動作を説明する。下刃23aにより前のリボン
8に対するカッティングが終ると下刃23aが下降して
上刃23bとの間が開口する。この下刃23aの動きは
シリンダ22の働きによる。
【0028】次に、移動チャック29はシリンダ30の
働きによりリボン8(図示しないリールから引き出した
もの)を掴んだ状態でシリンダ25及び25bの働きに
より図6における右側に移動し、その結果、上刃23b
・下刃23a間の開口23cから例えば約10mm程
[カット部21の図6における右側にある図6では図示
しない(図7に示す)チャック(34)で掴むのに必要
にして充分な長さ]突出した状態になる。すると、後で
述べるリボン引出機構のチャック(34)によりリボン
8の先端部が掴まれる。その後、チャック用シリンダ3
0は移動チャック29を開放し、更にシリンダ25aの
働きによりこの移動チャック29を後退(図6における
左側へ移動)させる。それと共に、リボン引出機構によ
りリボン8の引出しが行われる。
【0029】リボン8の引出しが終了するとチャック用
シリンダ30の働きにより移動チャック29でリボン8
を掴んだ状態にし、その状態でシリンダ25bを動作さ
せてサブベース24を後退(図6における左側に移動)
させる。すると、リボン引出機構のチャックにより掴ま
れているリボン8は、移動チャック29を介してスプリ
ング31により図6における左方向のテンションを受け
た状態に、即ち弛みの無い状態になる。その弛みのない
状態でチャック引出機構において、リボン8の保持動作
(引き出したチャックで一端を掴むと共に別のチャック
で他端を掴んで保持する動作)を行う。このリボン8が
保持された状態でカット部21の働きによりリボン8を
カットする。すると、スプリング31の弾発力により移
動チャック29は後退する。この後退はフォトインタラ
プタ32により検出され、これをもってリボン8のカッ
トが終了したことが確認される。
【0030】以後、上述した動作が繰返される。尚、3
3はリボン8の有無を検出するセンサで、このセンサ3
3によりリボン8の不存在が確認されたときは、そのこ
とを示す警報を発するようになっている。ところで、上
記リボンカット部21はその上刃23bと下刃23aと
の間にリボン8がかみ込むことがないように下刃23a
は常に上刃23bに密着した状態で上下動するようにす
るされており、しかも図6の下部に示すように上刃23
bは先端が凹部(正確には下向きの凹部)状に形成され
て、下刃23aがその凹部よりも幅広にされて上刃23
bに密着した状態であってもその間に開口23cが生じ
てリボン8の送り出しが出来るようになっている。
【0031】図7はリボン供給部のリボン引出機構の平
面図である。34は第1のチャックで、リボン供給部の
リボンカット部21から10mm程引出されたリボン8
の先端を掴んで引き出す役割を果し、図示しないシリン
ダによりリボン8を掴んだり開放したりする。そして、
ロッドレスシリンダにより図7における左右方向に移動
する。35は第2のチャックで、第1のチャック34に
より先端部を掴まれて引き出されたリボン8のそれと反
対側の端部を掴んで保持する。そして、この第1と第2
のチャック34、35により掴まれた状態のリボン8が
前述のリボン位置決め部5、5により前述のようにして
位置合せされるのである。
【0032】図8は溶接部の溶接位置測定機構を示すも
のである。アパーチャーグリルはアパーチャーグリル置
き部1に置かれるときX方向及びY方向の位置合せをさ
れるが、しかし、フレームには多少バラツキがありAメ
ンバー2a、2aの上側端縁あるいは下側端縁の位置の
バラツキが生じ、従って、リボンの溶接位置にバラツキ
が生じる。そこで、リボンの溶接位置(Y方向における
位置、より具体的にはダミー最端スリット3の延長線上
における位置)を把握すべくAメンバー2a、2aの上
側あるいは下側の端縁の位置を検出するのが、溶接位置
測定機構である。
【0033】36は測定子で、シリンダ37により水平
にY方向に移動せしめられる。即ち、測定時にはシリン
ダ37により測定子36が図8における左側に移動せし
められ、測定子36がAメンバー2aに触れたときの測
定子36の位置がマグネスケール38により測定され
る。そして、この測定結果に基づいて溶接位置が決ま
る。
【0034】図9は溶接部の本体を示す側面図である。
38は折り曲げブロックで、溶接電極を通す孔39を有
する。この折り曲げブロック38はシリンダ40の働き
により上下方向に移動せしめられてリボン8のAメンバ
ー2aから外側に食み出した部分をAメンバー2aの端
面に沿わせる働きをする。41は溶接電極で、シリンダ
42の働きにより前進、後退せしめられる。折り曲げブ
ロック38及び溶接電極41は図示しないモータにより
一体的に前進又は後退(Y方向)するようになってお
り、モータによる移動量は上記マグネスケール38によ
る測定結果により決まる。
【0035】次に、溶接部6の本体による溶接動作を説
明する。上記マグネスケール38による測定の結果に基
づいて上記図示しないモータにより移動せしめられた折
り曲げブロック38は、Aメンバー2aに対してリボン
8の折り曲げに最も適したところに位置した状態にな
る。そして、シリンダ40により折り曲げブロック38
が所定量下降せしめられるとリボン8のAメンバー2a
から外側(上側あるいは下側)に食み出した部分が端面
に沿った状態になる。
【0036】そして、その状態でシリンダ42により溶
接電極41が前進せしめられ、その先端が折り曲げブロ
ック38の孔39を通ってリボン8をAメンバー2aに
加圧する。そして、その状態で溶接が行われる。溶接が
終ると、溶接電極41が後退し、折り曲げブロック38
も元の位置に戻る。
【0037】このような図1乃至図9に示したリボン溶
接機を用いてリボンの溶接を次の順序で行う。フレーム
に溶接されたアパーチャーグリルの左右両側に、一対の
リールから一対のリボン8、8を引き出し、各リボン
8、8とアパーチャーグリル2の各側縁との位置関係を
測定し、その測定結果に基づいて上記リボンを位置補正
(X方向及びθ方向の補正)してアパーチャーグリル2
の両端部のダミー最端スリット3、3上に位置させ各リ
ボン8、8を各ダミー最端スリット遮蔽のための溶接に
必要な長さのところでカットし、外アパーチャーグリル
のフレームの上下両端縁の位置を測定し、各リボンの両
端部をフレームの上両端面に折り曲げたうえで溶接する
のである。
【0038】従って、このようなリボン溶接方法によれ
ば、リールから引き出したリボン8とアパーチャーグリ
ル2の側縁との位置関係を測定したうえでその測定結果
に基づいてリボン8の位置を調整するので、リボン8、
8をそれによりダミー最端スリット3、3上に完全に遮
蔽するように位置合せすることができる。そして、アパ
ーチャーグリルが溶接されたフレームの上下両端面の位
置を測定し、リボンの両端をそのフレームの上下両端縁
面に沿わせて溶接するので、溶接がし易くなり、省力化
が可能となる。
【0039】即ち、一対のリボン供給部4、4からリー
ルに巻かれた一対のリボン8、8を供給し、一対のリボ
ン位置決め部5、5においてリボンのアパーチャーグリ
ル2側縁に対する相対的位置関係(X方向及びθ方向の
位置関係)を測定し、その測定結果に基づいてリボン位
置を調整するので、リボン8、8をダミー最端スリット
3、3上に正確に位置合せすることを自動的に行うこと
ができる。そして、一対の溶接部6、6においてアパー
チャーグリル2が溶接されたフレームの上下端縁を測定
しその測定結果に基づいてリボン8、8のフレームの上
下両端縁から食み出した部分をその上下両端面に沿わせ
溶接するので、リボン8、8を自動的に確実に溶接する
ことができる。従って、図1に示すリボン溶接機を用い
ることによりリボン溶接を確実に自動化して省力化、高
能率化及び低不良率化を図ることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1のダミー最端スリット遮蔽用リ
ボン溶接方法は、フレームに溶接されたアパーチャーグ
リルの左右の両側に、一対のリールから一対のリボンを
引き出し、この各リボンとアパーチャーグリルの各側縁
との位置関係を測定し、その測定結果に基づいて上記リ
ボンを位置補正してアパーチャーグリルの両端部のダミ
ー最端スリット上に位置させこの各リボンを各ダミー最
端スリット遮蔽のための溶接に必要な長さのところでカ
ットし、このアパーチャーグリルのフレームの上下両端
面の位置を測定し、各リボンの両端部をフレームの上下
両端面に折り曲げたうえで溶接することを特徴とするも
のである。従って、請求項1のリボン溶接方法によれ
ば、リールから引き出したリボンとアパーチャーグリル
の側縁との位置関係を測定したうえでその測定結果に基
づいてリボンの位置を調整するので、リボンをそれによ
りダミー最端スリット上に完全に遮蔽するように位置合
せすることができる。そして、アパーチャーグリルが溶
接されたフレームの上下両端面の位置を測定し、リボン
の両端をそのフレームの上下両端面に沿わせて溶接する
ので、溶接がし易くなり、省力化が可能となる。
【0041】請求項2のダミー最端スリット遮蔽用リボ
ン溶接機は、フレームに溶接されたアパーチャーグリル
を上向きにして置くアパーチャーグリル置き部と、この
アパーチャーグリルの上下いずれか一方の側であって一
対のダミー最端スリットに対応して設けられたところの
リールに巻かれたリボンをダミー最端スリット閉塞用と
して供給しカッティングする一対のリボン供給部と、こ
のリボン供給部から供給されたリボンの上記アパーチャ
ーグリル置き部に置かれた上記アパーチャーグリルの側
端に対する位置関係を測定し、この測定結果に基づいて
位置を調整してダミー最端スリット上にこのリボンを位
置せしめるところの上記アパーチャーグリルの左右両側
に配置された一対のリボン位置決め部と、アパーチャー
グリルが溶接されたフレームのダミー最端スリットの延
長線上における端面位置を検出し、リボンのアパーチャ
ーグリルから上下に食み出した部分を上記フレームの端
面に沿って折り曲げ、その状態でその折り曲げ部分をフ
レームの端面に溶接するところの上記アパーチャーグリ
ルの上下両側に設けられた一対の溶接部と、を有するこ
とを特徴とするものである。従って、請求項2のリボン
溶接機によれば、一対のリボン供給部からリールに巻か
れた一対のリボンを供給し、一対のリボン位置決め部に
おいてリボンのアパーチャーグリル側縁に対する相対的
位置関係を測定し、その測定結果に基づいてリボン位置
を調整するので、リボンをダミー最端スリット上に正確
に位置合せすることを自動的に行うことができる。
【0042】そして、一対の溶接部においてアパーチャ
ーグリルが溶接されたフレームの上下端縁を測定しその
測定結果に基づいてリボンのフレームの上下両端縁から
食み出した部分をその上下両端縁面に沿わせ溶接するの
で、リボンを自動的に確実に溶接することができる。従
って、請求項1のリボン溶接方法を確実に自動化して省
力化、高能率化及び低不良率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機
の一つの実施例の全体の概要を示す平面図である。
【図2】上記実施例のリボン位置測定機構の正面図であ
る。
【図3】上記実施例のリボン位置決め機構の平面図であ
る。
【図4】上記リボン位置決め機構の側面図である。
【図5】上記リボン位置決め機構の正面図である。
【図6】上記実施例のリボン供給部本体の側面図であ
る。
【図7】上記実施例のリボン引出機構の平面図である。
【図8】上記実施例の溶接部の溶接位置検出機構の側面
図である。
【図9】溶接部本体を示す側面図である。
【図10】ダミー最端スリットを示す図である。
【符号の説明】
1 アパーチャーグリル置き部 2 アパーチャーグリル 2a Aメンバー 2b Bメンバー 3 ダミー最端スリット 4 リボン供給部 5 リボン位置決め部 6 溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに溶接されたアパーチャーグリ
    ルの左右の両側に、一対のリールから一対のリボンを引
    き出し、 上記各リボンとアパーチャーグリルの各側縁との位置関
    係(X及びθ方向の位置関係)を測定し、 その測定結果に基づいて上記リボンを位置補正してアパ
    ーチャーグリルの両側端部のダミー最端スリット上に位
    置させ上記各リボンを各ダミー最端スリット遮蔽のため
    の溶接に必要な長さのところでカットし、 上記アパーチャーグリルのフレームの上下両端縁の位置
    を測定し、 各リボンの両端部をフレームの上下両端面に折り曲げた
    うえで溶接することを特徴とするダミー最端スリット遮
    蔽用リボン溶接方法
  2. 【請求項2】 フレームに溶接されたアパーチャーグリ
    ルを上向きにして置くアパーチャーグリル置き部と、 上記アパーチャーグリルの上下のうちのいずれか一方の
    側であって一対のダミー最端スリットに対応して設けら
    れたところのリールに巻かれたリボンをダミー最端スリ
    ット閉塞用として供給しカッティングする一対のリボン
    供給部と、 上記リボン供給部から供給されたリボンの上記アパーチ
    ャーグリル置き部に置かれた上記アパーチャーグリルの
    側端に対する位置関係を測定し、この測定結果に基づい
    て位置を調整してダミー最端スリット上にこのリボンを
    位置せしめるところの上記アパーチャーグリルの左右両
    側に配置された一対のリボン位置決め部と、 アパーチャーグリルが溶接されたフレームのダミー最端
    スリットの延長線上における端面位置を検出し、リボン
    のアパーチャーグリルから上下に食み出した部分を上記
    フレームの上下の端面に沿って折り曲げ、その状態でそ
    の折り曲げ部分をフレームの端面に溶接するところの上
    記アパーチャーグリルの上下両側に設けられた一対の溶
    接部と、 を有することを特徴とするダミー最端スリット遮蔽用リ
    ボン溶接機
JP7397994A 1994-03-18 1994-03-18 ダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接方法とダミー最端スリット遮蔽用リボン溶接機 Pending JPH07262914A (ja)

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