JPH07262684A - カード及びカードリーダ - Google Patents
カード及びカードリーダInfo
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- JPH07262684A JPH07262684A JP7018094A JP1809495A JPH07262684A JP H07262684 A JPH07262684 A JP H07262684A JP 7018094 A JP7018094 A JP 7018094A JP 1809495 A JP1809495 A JP 1809495A JP H07262684 A JPH07262684 A JP H07262684A
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K19/00—Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
- G06K19/04—Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the shape
- G06K19/041—Constructional details
- G06K19/042—Constructional details the record carrier having a form factor of a credit card and including a small sized disc, e.g. a CD or DVD
- G06K19/044—Constructional details the record carrier having a form factor of a credit card and including a small sized disc, e.g. a CD or DVD comprising galvanic contacts for contacting an integrated circuit chip thereon
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カードの向きを気にせず、カード装置に装着
のままで必要情報を繰り返しアクセス可能で連結記録再
生可能なカード及びカードリーダを得る。 【構成】 磁気カードの長手方向に対して相対的に移動
するヘッドアセンブリと、ヘッドアセンブリ内に回転駆
動される1個以上の記録再生用の磁気ヘッドと、ヘッド
アセンブリ内のその回転部から磁気ヘッドに信号を供給
し、または信号を受け、その固定部で記録・再生回路に
接続するロータリートランスと、磁気カードを位置決め
保持し、ヘッドアセンブリに対して長手方向に移動する
カード保持機構を備えた。また、大略長方形をしたカー
ドの長手方向に中心線があり、円の半径が同一かつ中心
線上に円の中心を持つ複数の円の、中心線から所定の幅
内にある複数の円弧を各トラック領域として磁化材料ま
たは光情報記録再生材料を塗布した。
のままで必要情報を繰り返しアクセス可能で連結記録再
生可能なカード及びカードリーダを得る。 【構成】 磁気カードの長手方向に対して相対的に移動
するヘッドアセンブリと、ヘッドアセンブリ内に回転駆
動される1個以上の記録再生用の磁気ヘッドと、ヘッド
アセンブリ内のその回転部から磁気ヘッドに信号を供給
し、または信号を受け、その固定部で記録・再生回路に
接続するロータリートランスと、磁気カードを位置決め
保持し、ヘッドアセンブリに対して長手方向に移動する
カード保持機構を備えた。また、大略長方形をしたカー
ドの長手方向に中心線があり、円の半径が同一かつ中心
線上に円の中心を持つ複数の円の、中心線から所定の幅
内にある複数の円弧を各トラック領域として磁化材料ま
たは光情報記録再生材料を塗布した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子計算機の記憶媒体と
してのカードとカード記録・装置に関するものである。
してのカードとカード記録・装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在までに外部記憶装置として実用化さ
れているものには、ROM、RAMなどの半導体の技術
を使ったICメモリ、ハードディスクやフロッピーディ
スクなどの磁気記録の技術を使った磁気ディスク装置、
磁気テープ装置、CDーROM、追記型、書き換え可能
な光ディスク装置などの光記録技術を使ったものがあ
る。これらの装置はいずれも記憶容量が大きく、磁気テ
ープ装置以外の装置では、任意の情報を短時間に検索で
きる特徴がある。カードリーダには上記の磁気ディスク
装置と同様な磁気記録技術を使った磁気カードリーダと
光記録技術を使った光カードリーダがある。それぞれの
装置で用いられるカードは名刺サイズの長方形をし、カ
ードの長手方向に数本の記録トラックが配列されてい
る。磁気ディスク装置ではトラックは円形をしているの
で、トラック上の情報を繰り返し再生できるが、従来の
カードリーダではカード上のトラックの両端が切れた直
線状のトラックであるため、同一のトラック上の情報を
連続してアクセスすることができない欠点があった。
れているものには、ROM、RAMなどの半導体の技術
を使ったICメモリ、ハードディスクやフロッピーディ
スクなどの磁気記録の技術を使った磁気ディスク装置、
磁気テープ装置、CDーROM、追記型、書き換え可能
な光ディスク装置などの光記録技術を使ったものがあ
る。これらの装置はいずれも記憶容量が大きく、磁気テ
ープ装置以外の装置では、任意の情報を短時間に検索で
きる特徴がある。カードリーダには上記の磁気ディスク
装置と同様な磁気記録技術を使った磁気カードリーダと
光記録技術を使った光カードリーダがある。それぞれの
装置で用いられるカードは名刺サイズの長方形をし、カ
ードの長手方向に数本の記録トラックが配列されてい
る。磁気ディスク装置ではトラックは円形をしているの
で、トラック上の情報を繰り返し再生できるが、従来の
カードリーダではカード上のトラックの両端が切れた直
線状のトラックであるため、同一のトラック上の情報を
連続してアクセスすることができない欠点があった。
【0003】図120は、従来の磁気カードの構造を示
した図である。磁気カードには、カード全面に磁性膜の
あるものと、カードの長手方向の一部にストライプ状の
磁性膜をコーティングしたものの2種類がある。図12
0(a)は、磁気カードの一面に磁性膜がある場合カー
ドの断面図である。また、図120(b)は、カードの
平面図で磁性膜のみを示した図である。図において、磁
気カード1000はPVC、PET、合成紙からできた
基板1001の下側には数ミクロンメータの薄い磁性膜
1002がコーティングされており、更にその下には数
ミクロンから十数ミクロンメータの磁性膜1002を外
部から保護するための保護層1003と印刷文字などを
印刷するための印刷層1004がある。また、基板10
01の上側には、絵文字を印刷する印刷層1005とそ
の保護のための透明な保護層1006から構成されてい
る。図120(c)は、磁気カードの一部にストライプ
状の磁性体がある場合の平面図であって磁性膜のみを示
した図である。この磁気カードは主にキャッシュカー
ド、テレホンカード、クレジットカードなどに用いられ
ている。
した図である。磁気カードには、カード全面に磁性膜の
あるものと、カードの長手方向の一部にストライプ状の
磁性膜をコーティングしたものの2種類がある。図12
0(a)は、磁気カードの一面に磁性膜がある場合カー
ドの断面図である。また、図120(b)は、カードの
平面図で磁性膜のみを示した図である。図において、磁
気カード1000はPVC、PET、合成紙からできた
基板1001の下側には数ミクロンメータの薄い磁性膜
1002がコーティングされており、更にその下には数
ミクロンから十数ミクロンメータの磁性膜1002を外
部から保護するための保護層1003と印刷文字などを
印刷するための印刷層1004がある。また、基板10
01の上側には、絵文字を印刷する印刷層1005とそ
の保護のための透明な保護層1006から構成されてい
る。図120(c)は、磁気カードの一部にストライプ
状の磁性体がある場合の平面図であって磁性膜のみを示
した図である。この磁気カードは主にキャッシュカー
ド、テレホンカード、クレジットカードなどに用いられ
ている。
【0004】図121は、株式会社フジ・テクノシステ
ム発刊の企業内カード利用便覧に記載された磁気カード
リーダの書込み/読取り装置の原理図である。図におい
て、まず磁気カード1000を前後に移動させるための
送りロール1007,1008があり、送りロール10
07は駆動モータ1009でベルト1010を介して回
転する。例えば、矢印Aの方向に回転することによって
送りロール1007と圧力ロール1011に挟まった磁
気カード1000は矢印Bの方向に移動し、続いて磁気
ヘッド1012とヘッド圧力用ロール1013の間に入
り込む。磁気カード1000は磁気ヘッド1012を通
過する間に、磁気カード1000上の磁性層1002に
情報の記録再生を行う。更に磁気カード1000が送り
ロール1007と圧力ロール10011に挟まれて移動
し、送りロール1008と圧力ロール1014の間に挿
入される。送りロール1007と送りロール1008は
ベルト1015と連動しており、また、送りロール10
07、1008の直径は同じであるので、送りロール1
007と1008で送られる磁気カード1000は一定
の速度で矢印Bに移動し、最後は磁気カードリーダから
排出される。
ム発刊の企業内カード利用便覧に記載された磁気カード
リーダの書込み/読取り装置の原理図である。図におい
て、まず磁気カード1000を前後に移動させるための
送りロール1007,1008があり、送りロール10
07は駆動モータ1009でベルト1010を介して回
転する。例えば、矢印Aの方向に回転することによって
送りロール1007と圧力ロール1011に挟まった磁
気カード1000は矢印Bの方向に移動し、続いて磁気
ヘッド1012とヘッド圧力用ロール1013の間に入
り込む。磁気カード1000は磁気ヘッド1012を通
過する間に、磁気カード1000上の磁性層1002に
情報の記録再生を行う。更に磁気カード1000が送り
ロール1007と圧力ロール10011に挟まれて移動
し、送りロール1008と圧力ロール1014の間に挿
入される。送りロール1007と送りロール1008は
ベルト1015と連動しており、また、送りロール10
07、1008の直径は同じであるので、送りロール1
007と1008で送られる磁気カード1000は一定
の速度で矢印Bに移動し、最後は磁気カードリーダから
排出される。
【0005】以上は、磁気カードを装置内で一方向に移
動させる方式であるが、情報の記録再生を行った後、排
出は、駆動モータ1007を逆回転させて、元の挿入口
から排出する方式のものもある。以上の磁気カードリー
ダでは磁気カードを一方向に移動させ、平面上に並べた
数個の磁気ヘッドで情報の記録再生を行うもので、数十
バイトの情報しか扱えず、また繰り返し記録再生を行わ
せるには、排出された磁気カードを人間の手で再度挿入
しなければならなかった。この不便さを解消し、上記の
磁気ディスクと同様に繰り返し同じトラックの情報をア
クセスできる方式がある。この方式は、VTRや情報デ
ータを蓄積するテープ装置で用いられている回転ドラム
に巻き付けた磁気テープをヘリカルスキャンし、ドラム
上の複数の磁気ヘッドで記録再生する方式を原点とした
もので、回転台(ターンテーブル)の同一半径の円周上
に複数の磁気ヘッドを並べて回転させ、磁気記録媒体上
に円弧状の記録再生トラックを形成するもので、磁気ヘ
ッドの記録再生信号の授受はロータリートランスで行う
ものである。特願昭62−194717の『磁気カード
リーダ』は、1つのモータでターンテーブルの回転とこ
のターンテーブルとモータを乗せたキャリッジの移動を
連動させ、ターンテーブル上の複数個の磁気ヘッドでト
ラックを形成する装置構造に関するもので、円形のトラ
ックの軌跡ではなく、スパイラル状の連続したトラック
軌跡を扱った装置の一部の改良を提案している。特願昭
63−228212の『磁気カード及び磁気カード発行
装置』では、図120(c)に示した磁気カードのスプ
ライト状のトラックにかわって図122に示した円形の
トラックにデータを記憶させる方式を示している。即
ち、磁気カード1000の記録面に磁気ヘッド1016
で円状トラック1017に記録を行う方式を提案してお
り、円形のトラックを用いると同時に、JISに定める
210BPI/75BPIに対応した密度で着磁すれ
ば、円形トラックの直径が38mmの場合、トラックの
長さは従来の1.7倍になることが紹介されている。こ
の方式の特徴は磁気カードの上に1つの円形のトラック
を形成しているところにある。
動させる方式であるが、情報の記録再生を行った後、排
出は、駆動モータ1007を逆回転させて、元の挿入口
から排出する方式のものもある。以上の磁気カードリー
ダでは磁気カードを一方向に移動させ、平面上に並べた
数個の磁気ヘッドで情報の記録再生を行うもので、数十
バイトの情報しか扱えず、また繰り返し記録再生を行わ
せるには、排出された磁気カードを人間の手で再度挿入
しなければならなかった。この不便さを解消し、上記の
磁気ディスクと同様に繰り返し同じトラックの情報をア
クセスできる方式がある。この方式は、VTRや情報デ
ータを蓄積するテープ装置で用いられている回転ドラム
に巻き付けた磁気テープをヘリカルスキャンし、ドラム
上の複数の磁気ヘッドで記録再生する方式を原点とした
もので、回転台(ターンテーブル)の同一半径の円周上
に複数の磁気ヘッドを並べて回転させ、磁気記録媒体上
に円弧状の記録再生トラックを形成するもので、磁気ヘ
ッドの記録再生信号の授受はロータリートランスで行う
ものである。特願昭62−194717の『磁気カード
リーダ』は、1つのモータでターンテーブルの回転とこ
のターンテーブルとモータを乗せたキャリッジの移動を
連動させ、ターンテーブル上の複数個の磁気ヘッドでト
ラックを形成する装置構造に関するもので、円形のトラ
ックの軌跡ではなく、スパイラル状の連続したトラック
軌跡を扱った装置の一部の改良を提案している。特願昭
63−228212の『磁気カード及び磁気カード発行
装置』では、図120(c)に示した磁気カードのスプ
ライト状のトラックにかわって図122に示した円形の
トラックにデータを記憶させる方式を示している。即
ち、磁気カード1000の記録面に磁気ヘッド1016
で円状トラック1017に記録を行う方式を提案してお
り、円形のトラックを用いると同時に、JISに定める
210BPI/75BPIに対応した密度で着磁すれ
ば、円形トラックの直径が38mmの場合、トラックの
長さは従来の1.7倍になることが紹介されている。こ
の方式の特徴は磁気カードの上に1つの円形のトラック
を形成しているところにある。
【0006】特願昭59−66777の『カード式情報
再生装置』では、図123に示すように、磁気カード1
000上に円弧上のトラックT−1,T−2,…を持た
せた方式で、IDカードの寸法(JISB−9560)
の磁気カード1000に幅55mmに収まる円弧状のト
ラックをカードの有効長約80mmにトラック幅26ミ
クロンメータのものを3000トラック収納可能である
ことが紹介されている。この方式では磁気カードの長手
方向に対して一方向の円弧状のトラックから構成されて
おり、後トラックでは磁気カード外に磁気ヘッドが飛び
出る期間が発生することを特徴としている。
再生装置』では、図123に示すように、磁気カード1
000上に円弧上のトラックT−1,T−2,…を持た
せた方式で、IDカードの寸法(JISB−9560)
の磁気カード1000に幅55mmに収まる円弧状のト
ラックをカードの有効長約80mmにトラック幅26ミ
クロンメータのものを3000トラック収納可能である
ことが紹介されている。この方式では磁気カードの長手
方向に対して一方向の円弧状のトラックから構成されて
おり、後トラックでは磁気カード外に磁気ヘッドが飛び
出る期間が発生することを特徴としている。
【0007】特願昭62−223468、特願平1−2
18020でも同様に、一方向の円弧状のトラックを用
いる方式を用いている。特願平2−24759の『磁気
記憶装置における磁気カード位置決め方式』では、図1
24に示すように磁気カード1000に対して、一定半
径の円弧状のトラックをトレースするようにした装置の
円弧状トラック1018の始端側と終端側のトラック番
号を記録したヘッダ部を設け、両者のトラック番号を比
較してトラックずれの程度を検出し、磁気カード100
0の一辺にある穴に固定ピン1019を差し込み、この
固定ピン1019を中心として反対側にある2つの穴に
差し込んだ可動ピン1020を動かして位置決めする方
式に関するもので、磁気ヘッド1021を回転させる回
転モータ1022は磁気カードの外側にあり、磁気ヘッ
ド1021は記録再生以外の時は磁気カード1000の
外にあることを特徴としている。特願平2−15735
8の『磁気記録カートリッジ』では磁気カードと磁気カ
ードを面方向に移動させる移動機構と複数本の磁気ヘッ
ドの支持アームと磁気ヘッドを同一収納ケースに収めた
磁気記録カートリッジを提案しており、左右の向き合っ
た円弧状のトラック領域の中央部に大きな略矩形状の穴
を明け、磁気カードの面方向の移動に対して回転軸他の
部品が邪魔にならない構造を特徴としている。以上は、
直線以外の記録トラックを持った磁気カードリーダの従
来例である。上記の円弧状の記録トラックではスライプ
状の従来の磁気カードに比べてトラック数が増大でき、
同一円弧状のトラックを連続してアクセスできるなどの
利点がある。
18020でも同様に、一方向の円弧状のトラックを用
いる方式を用いている。特願平2−24759の『磁気
記憶装置における磁気カード位置決め方式』では、図1
24に示すように磁気カード1000に対して、一定半
径の円弧状のトラックをトレースするようにした装置の
円弧状トラック1018の始端側と終端側のトラック番
号を記録したヘッダ部を設け、両者のトラック番号を比
較してトラックずれの程度を検出し、磁気カード100
0の一辺にある穴に固定ピン1019を差し込み、この
固定ピン1019を中心として反対側にある2つの穴に
差し込んだ可動ピン1020を動かして位置決めする方
式に関するもので、磁気ヘッド1021を回転させる回
転モータ1022は磁気カードの外側にあり、磁気ヘッ
ド1021は記録再生以外の時は磁気カード1000の
外にあることを特徴としている。特願平2−15735
8の『磁気記録カートリッジ』では磁気カードと磁気カ
ードを面方向に移動させる移動機構と複数本の磁気ヘッ
ドの支持アームと磁気ヘッドを同一収納ケースに収めた
磁気記録カートリッジを提案しており、左右の向き合っ
た円弧状のトラック領域の中央部に大きな略矩形状の穴
を明け、磁気カードの面方向の移動に対して回転軸他の
部品が邪魔にならない構造を特徴としている。以上は、
直線以外の記録トラックを持った磁気カードリーダの従
来例である。上記の円弧状の記録トラックではスライプ
状の従来の磁気カードに比べてトラック数が増大でき、
同一円弧状のトラックを連続してアクセスできるなどの
利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般的に磁気カードリ
ーダは主にキャッシュカード、テレホンカード、クレジ
ットカードなどの床置き、または机上に置きうる比較的
サイズの大きい装置に内蔵されるケースが多かったた
め、磁気カードリーダの小形化については余り問題視さ
れなかった。しかし、円弧状のトラックの採用により、
場合によっては記憶容量が従来の磁気カードに比べて2
桁以上向上でき、先に述べた電子計算機の外部記憶装置
としての用途が可能になる。例えばフロッピーディスク
の代替装置としての可能性がでてくる。現在市販されて
いるサブノートブックパソコンには1/2吋の装置の厚
みの3.5吋フロッピーディスクが搭載されているが、
3.5吋サイズのフロッピーディスクが搭載できる装置
としてはサブノートブックパソコンが物理的に限界とさ
れている。3.5吋サイズのフロッピーディスクの小形
化の限界はフロッピーディスクカートリッジの寸法にあ
る。今後の小型携帯機には小型計算機対応に標準化され
たPCMCIAの物理的寸法仕様に合ったICメモリカ
ードまたは超小形のハードディスクが主流になる方向に
あり、もはや3.5吋サイズのフロッピーディスクでは
対応できない。そこで本発明の磁気カードリーダと光カ
ードリーダは、カードの寸法をできるだけ広く確保し、
カード上の記録領域をできるだけ有効に使用できると共
に、従来のフロッピーディスク並みの操作性、及び耐環
境性を満たすものを目的としている。従って、小型カー
ドリーダを実現するために解決しなければならない課題
を磁気カードリーダを例にとって分類すると下記の6項
目となる。 (1)カードの記憶容量を大きくとるためには、カード
の横幅寸法をできるだけ広くとり、更にトラック数を多
くとり、高記録密度で高信頼で記録再生できる装置構造
が必要である。 (2)磁気カードリーダの装置奥行き寸法を小さくし、
高密度記録するには、情報検索のための磁気カード移動
長さをできるだけ短くし、ヘッドとカード間の間隔を変
動なく、しかも小さくする必要がある。 (3)従来の磁気カードと同様に、直接人間の手で磁気
カードを磁気カードリーダに挿入する必要があり、図1
20に示すような磁性膜1002に保護層1003を設
けて傷付きなどに備え、更に人間の指紋や塵埃が付着し
ても問題が生じない磁気カードと、塵埃が付着し難い磁
気カードリーダの構造が必要である。 (4)磁気カードを磁気カードリーダにヘッド等に衝突
しないよう、自動または半自動的に装置内に導入し、精
度良く所定の位置に磁気カードが装着される装置構造が
必要である。 (5)同一トラック上に静止して早いアクセスができる
ランダムアクセス機能が必要である。 (6)更に、従来の磁気カードリーダは、磁気カードの
挿入方向を誤るとエラーとなり、装置から排出され、再
度挿入の操作を強いられたが、再挿入不要の機能とする
必要がある。
ーダは主にキャッシュカード、テレホンカード、クレジ
ットカードなどの床置き、または机上に置きうる比較的
サイズの大きい装置に内蔵されるケースが多かったた
め、磁気カードリーダの小形化については余り問題視さ
れなかった。しかし、円弧状のトラックの採用により、
場合によっては記憶容量が従来の磁気カードに比べて2
桁以上向上でき、先に述べた電子計算機の外部記憶装置
としての用途が可能になる。例えばフロッピーディスク
の代替装置としての可能性がでてくる。現在市販されて
いるサブノートブックパソコンには1/2吋の装置の厚
みの3.5吋フロッピーディスクが搭載されているが、
3.5吋サイズのフロッピーディスクが搭載できる装置
としてはサブノートブックパソコンが物理的に限界とさ
れている。3.5吋サイズのフロッピーディスクの小形
化の限界はフロッピーディスクカートリッジの寸法にあ
る。今後の小型携帯機には小型計算機対応に標準化され
たPCMCIAの物理的寸法仕様に合ったICメモリカ
ードまたは超小形のハードディスクが主流になる方向に
あり、もはや3.5吋サイズのフロッピーディスクでは
対応できない。そこで本発明の磁気カードリーダと光カ
ードリーダは、カードの寸法をできるだけ広く確保し、
カード上の記録領域をできるだけ有効に使用できると共
に、従来のフロッピーディスク並みの操作性、及び耐環
境性を満たすものを目的としている。従って、小型カー
ドリーダを実現するために解決しなければならない課題
を磁気カードリーダを例にとって分類すると下記の6項
目となる。 (1)カードの記憶容量を大きくとるためには、カード
の横幅寸法をできるだけ広くとり、更にトラック数を多
くとり、高記録密度で高信頼で記録再生できる装置構造
が必要である。 (2)磁気カードリーダの装置奥行き寸法を小さくし、
高密度記録するには、情報検索のための磁気カード移動
長さをできるだけ短くし、ヘッドとカード間の間隔を変
動なく、しかも小さくする必要がある。 (3)従来の磁気カードと同様に、直接人間の手で磁気
カードを磁気カードリーダに挿入する必要があり、図1
20に示すような磁性膜1002に保護層1003を設
けて傷付きなどに備え、更に人間の指紋や塵埃が付着し
ても問題が生じない磁気カードと、塵埃が付着し難い磁
気カードリーダの構造が必要である。 (4)磁気カードを磁気カードリーダにヘッド等に衝突
しないよう、自動または半自動的に装置内に導入し、精
度良く所定の位置に磁気カードが装着される装置構造が
必要である。 (5)同一トラック上に静止して早いアクセスができる
ランダムアクセス機能が必要である。 (6)更に、従来の磁気カードリーダは、磁気カードの
挿入方向を誤るとエラーとなり、装置から排出され、再
度挿入の操作を強いられたが、再挿入不要の機能とする
必要がある。
【0009】上記の従来例では、磁気ヘッドを回転させ
る方式として、円状の軌道を描くものとスパイラルの軌
道を描くものがあり、更に円状の軌道を描くものには、
磁気カード上に円弧の複数のトラックを形成するものと
磁気カード上に円形のトラックを形成するものがあり、
更に円弧の複数のトラックには磁気カードの長手または
短手方向に対して一方向のものと対向するものがある。
また、回転する磁気ヘッドと磁気カードの関係において
は、磁気ヘッドが常に磁気カードの表面に存在するもの
と、磁気ヘッドは記録再生時のみ磁気カードの表面にあ
り、他は磁気カードの外にある場合に分類でき、また、
磁気カードの取扱いについては、従来のプリペイドカー
ドの場合と同様に磁気カードを人間が直接扱うものと、
磁気カードが密閉容器或いは専用のクリーンな環境下に
あり、人間の手が直接触れないものがある。本発明の磁
気カードでは、上記の(1)から(6)項目の課題を満
たすために、従来のプリペイドカードと同様に表面に識
別用の小径のパンチ穴以外の加工を行わない平坦なカー
ド形状のものを使い、また、磁気カードは常時人間の手
で触れても問題のない環境下で使用できる構造とした。
また、カードリーダは、磁気ヘッドが円状の軌道を描
き、トラックは磁気カード上で対向する2種類の円弧状
のトラック群から構成され、磁気ヘッドは常に磁気カー
ド上にある構造としたことを特徴とする。更に、補足す
れば、磁気ヘッドが常に磁気カード上に存在する条件下
で、従来例の一方向の円弧状のトラックを使った場合と
対向する円弧状のものとの記憶容量を比較すると、後者
の方が記憶容量が大きくとれる。また、磁気ヘッドを磁
気カード上に常備しておくことによって、ヘッドとカー
ド間の間隔を狭く正確に制御でき、フロッピーディスク
装置の場合と同じく装置構造を簡単にできる。これに反
して、磁気カードの外部から磁気ヘッドを侵入させ、瞬
時に接触させる構造では、磁気ヘッドの表面の高さと磁
気カード表面の高さ一致させておく必要があり、磁気ヘ
ッドの加圧機構或いは磁気カードを支えるパッド構造が
複雑になり、実用的でない。本発明は、上記の課題を解
決するためになされたもので、カード上に多くの情報が
記憶でき、カードを出し入れせずカードリーダに装着し
たままで、カード上の情報を必要に応じてランダムアク
セスできるカードとカード記録再生装置を得ることを目
的とする。即ち、他の情報の検索及び記録再生が連続し
てでき、磁気ディスク装置と同様な動作が又は光ディス
ク装置相当の動作が可能なカードとカードリーダを得
る。
る方式として、円状の軌道を描くものとスパイラルの軌
道を描くものがあり、更に円状の軌道を描くものには、
磁気カード上に円弧の複数のトラックを形成するものと
磁気カード上に円形のトラックを形成するものがあり、
更に円弧の複数のトラックには磁気カードの長手または
短手方向に対して一方向のものと対向するものがある。
また、回転する磁気ヘッドと磁気カードの関係において
は、磁気ヘッドが常に磁気カードの表面に存在するもの
と、磁気ヘッドは記録再生時のみ磁気カードの表面にあ
り、他は磁気カードの外にある場合に分類でき、また、
磁気カードの取扱いについては、従来のプリペイドカー
ドの場合と同様に磁気カードを人間が直接扱うものと、
磁気カードが密閉容器或いは専用のクリーンな環境下に
あり、人間の手が直接触れないものがある。本発明の磁
気カードでは、上記の(1)から(6)項目の課題を満
たすために、従来のプリペイドカードと同様に表面に識
別用の小径のパンチ穴以外の加工を行わない平坦なカー
ド形状のものを使い、また、磁気カードは常時人間の手
で触れても問題のない環境下で使用できる構造とした。
また、カードリーダは、磁気ヘッドが円状の軌道を描
き、トラックは磁気カード上で対向する2種類の円弧状
のトラック群から構成され、磁気ヘッドは常に磁気カー
ド上にある構造としたことを特徴とする。更に、補足す
れば、磁気ヘッドが常に磁気カード上に存在する条件下
で、従来例の一方向の円弧状のトラックを使った場合と
対向する円弧状のものとの記憶容量を比較すると、後者
の方が記憶容量が大きくとれる。また、磁気ヘッドを磁
気カード上に常備しておくことによって、ヘッドとカー
ド間の間隔を狭く正確に制御でき、フロッピーディスク
装置の場合と同じく装置構造を簡単にできる。これに反
して、磁気カードの外部から磁気ヘッドを侵入させ、瞬
時に接触させる構造では、磁気ヘッドの表面の高さと磁
気カード表面の高さ一致させておく必要があり、磁気ヘ
ッドの加圧機構或いは磁気カードを支えるパッド構造が
複雑になり、実用的でない。本発明は、上記の課題を解
決するためになされたもので、カード上に多くの情報が
記憶でき、カードを出し入れせずカードリーダに装着し
たままで、カード上の情報を必要に応じてランダムアク
セスできるカードとカード記録再生装置を得ることを目
的とする。即ち、他の情報の検索及び記録再生が連続し
てでき、磁気ディスク装置と同様な動作が又は光ディス
ク装置相当の動作が可能なカードとカードリーダを得
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカードリ
ーダは、外部から交換自在に挿入される長方形の磁気カ
ードの短辺幅以内の幅で回転しながらこの磁気カードの
長手方向に対して相対的に移動するヘッドアセンブリ
と、このヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテー
ブルに搭載された1個または複数個の記録再生用の磁気
ヘッドと、ヘッドアセンブリに収容されてその回転部か
ら上記磁気ヘッドに書き込み信号を供給しまたは磁気ヘ
ッドから読み出し信号を受け、その固定部で記録再生回
路とインタフェースをとるロータリトランスと、ランダ
ムアクセスシークして上記磁気カードの円弧上の複数の
記録再生トラックに情報を記録または再生する記録再生
回路と、上記磁気カードを位置決め保持し、上記磁気カ
ードを上記ヘッドアセンブリに対して長手方向に相対的
に移動するカード保持機構を備えた。
ーダは、外部から交換自在に挿入される長方形の磁気カ
ードの短辺幅以内の幅で回転しながらこの磁気カードの
長手方向に対して相対的に移動するヘッドアセンブリ
と、このヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテー
ブルに搭載された1個または複数個の記録再生用の磁気
ヘッドと、ヘッドアセンブリに収容されてその回転部か
ら上記磁気ヘッドに書き込み信号を供給しまたは磁気ヘ
ッドから読み出し信号を受け、その固定部で記録再生回
路とインタフェースをとるロータリトランスと、ランダ
ムアクセスシークして上記磁気カードの円弧上の複数の
記録再生トラックに情報を記録または再生する記録再生
回路と、上記磁気カードを位置決め保持し、上記磁気カ
ードを上記ヘッドアセンブリに対して長手方向に相対的
に移動するカード保持機構を備えた。
【0011】この発明に係るカードリーダは、外部から
交換自在に挿入される長方形の光記録再生カードの短辺
幅以内の幅で回転しながらこの光記録再生カードの長手
方向に対して相対的に移動するヘッドアセンブリと、こ
のヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテーブルに
搭載された1個または複数個の記録再生用の光学レンズ
と、上記回転駆動される軸内に光学レンズに記録再生の
ための光信号を供給するための光路と、この光路を経由
して記録再生のための光信号を供給する光レーザと、ラ
ンダムアクセスシークして光記録再生カードの円弧上の
複数の記録再生トラックに情報を記録または再生する記
録再生回路と、光記録再生カードを位置決め保持し、光
記録再生カードをヘッドアセンブリに対して長手方向に
相対的に移動するカード保持機構を備えた。
交換自在に挿入される長方形の光記録再生カードの短辺
幅以内の幅で回転しながらこの光記録再生カードの長手
方向に対して相対的に移動するヘッドアセンブリと、こ
のヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテーブルに
搭載された1個または複数個の記録再生用の光学レンズ
と、上記回転駆動される軸内に光学レンズに記録再生の
ための光信号を供給するための光路と、この光路を経由
して記録再生のための光信号を供給する光レーザと、ラ
ンダムアクセスシークして光記録再生カードの円弧上の
複数の記録再生トラックに情報を記録または再生する記
録再生回路と、光記録再生カードを位置決め保持し、光
記録再生カードをヘッドアセンブリに対して長手方向に
相対的に移動するカード保持機構を備えた。
【0012】また更に、回転駆動されるターンテーブル
上にターンテーブルの中心軸を対称中心として2個の磁
気ヘッド、または光学レンズを設けた。
上にターンテーブルの中心軸を対称中心として2個の磁
気ヘッド、または光学レンズを設けた。
【0013】また更に、各磁気ヘッドは各バネの可動自
由度の一端に搭載され、これら各バネの可動自由度の他
端をターンテーブルに固定した。
由度の一端に搭載され、これら各バネの可動自由度の他
端をターンテーブルに固定した。
【0014】また更に、回転駆動されるターンテーブル
には磁気カードと対向する円筒状の縁を設け、円筒上の
縁面には空気流の方向に狭くなる斜面と浮上力を発生す
る凹面とを交互に備えた。
には磁気カードと対向する円筒状の縁を設け、円筒上の
縁面には空気流の方向に狭くなる斜面と浮上力を発生す
る凹面とを交互に備えた。
【0015】また更に、回転駆動されるターンテーブル
に少なくとも一端は固定されたスライダが回転運動によ
り過浮上するのを、制限するストッパをターンテーブル
上に設けた。
に少なくとも一端は固定されたスライダが回転運動によ
り過浮上するのを、制限するストッパをターンテーブル
上に設けた。
【0016】また更に、回転駆動されるターンテーブル
に、また必要に応じてこのターンテーブルを囲む円筒ホ
ルダに、複数の通気口を設けた。
に、また必要に応じてこのターンテーブルを囲む円筒ホ
ルダに、複数の通気口を設けた。
【0017】また更に、回転駆動されるターンテーブル
のカードと対向する平面上にカードに対して回転摺動す
る塵埃除去クリーナを備えた。
のカードと対向する平面上にカードに対して回転摺動す
る塵埃除去クリーナを備えた。
【0018】また更に、ターンテーブルを回転駆動する
モータとロータリトランスとの間に磁気遮蔽部材を設け
た。
モータとロータリトランスとの間に磁気遮蔽部材を設け
た。
【0019】また更に、回転駆動されるターンテーブル
上に再生専用のヘッドと、記録または記録再生ヘッドの
2種の磁気ヘッドを設け、再生専用ヘッドのヘッドコア
幅を記録または記録再生ヘッドのヘッドコア幅よりも狭
くした。
上に再生専用のヘッドと、記録または記録再生ヘッドの
2種の磁気ヘッドを設け、再生専用ヘッドのヘッドコア
幅を記録または記録再生ヘッドのヘッドコア幅よりも狭
くした。
【0020】また更に、回転駆動されるターンテーブル
上に2個の記録再生ヘッドを設け、記録トラック中心線
に対する上記2個の記録再生ヘッドのヘッドギャップの
傾きを+Θ度と−Θ度と逆にした。
上に2個の記録再生ヘッドを設け、記録トラック中心線
に対する上記2個の記録再生ヘッドのヘッドギャップの
傾きを+Θ度と−Θ度と逆にした。
【0021】また更に、回転駆動されるターンテーブル
上に複数の再生または記録再生ヘッドを設け、1つは磁
気カードの深層に記録された長波長の情報を再生する第
1の磁気ヘッドとし、他は上記深層に記録された波長の
1/10以下の短波長の情報を磁気カードの深層より上
の表層に記録再生するための第1の磁気ヘッドのヘッド
ギャップ長より短いヘッドギャップ長を持つ第2の磁気
ヘッドとした。
上に複数の再生または記録再生ヘッドを設け、1つは磁
気カードの深層に記録された長波長の情報を再生する第
1の磁気ヘッドとし、他は上記深層に記録された波長の
1/10以下の短波長の情報を磁気カードの深層より上
の表層に記録再生するための第1の磁気ヘッドのヘッド
ギャップ長より短いヘッドギャップ長を持つ第2の磁気
ヘッドとした。
【0022】また更に、カード保持機構内に、ヘッドア
センブリにこのカードを挟んで対向し、このカードの面
積以上の面積を持ち、回転駆動されるヘッドアセンブリ
に平面でカードを押しつける弾性体からなるパッドを用
いた。
センブリにこのカードを挟んで対向し、このカードの面
積以上の面積を持ち、回転駆動されるヘッドアセンブリ
に平面でカードを押しつける弾性体からなるパッドを用
いた。
【0023】また更に、ヘッドアセンブリにこのカード
を挟んで対向し、このカードの面積以上の面積を持つカ
ード押え用のパッドと、ヘッドアセンブリが回転し、か
つ長手方向に移動する部分を除いて閉じた底面と奥面と
両側面と弾性体でふさがれた入口で囲まれた密閉構造と
したカード保持機構とした。
を挟んで対向し、このカードの面積以上の面積を持つカ
ード押え用のパッドと、ヘッドアセンブリが回転し、か
つ長手方向に移動する部分を除いて閉じた底面と奥面と
両側面と弾性体でふさがれた入口で囲まれた密閉構造と
したカード保持機構とした。
【0024】また更に、少なくとも片側の側面と奥面に
は搬入されたカードの位置決め基準面を持ち、また搬入
口には挿入された上記カードをカード保持機構内に搬入
・排出するためのローラを設け、上記カードの挿入を検
出すると、ローラが回転して上記カードを位置決め面に
搬入して押しつける構造とした。
は搬入されたカードの位置決め基準面を持ち、また搬入
口には挿入された上記カードをカード保持機構内に搬入
・排出するためのローラを設け、上記カードの挿入を検
出すると、ローラが回転して上記カードを位置決め面に
搬入して押しつける構造とした。
【0025】また更に、カードには位置決め用のマーク
を設け、カード保持機構側に対応検出機構を設けて、こ
の検出機構によりパッド押え位置でのカード位置の補正
量を得て、必要に応じてヘッドアセンブリの位置制御を
得られた補正量で補正するようにした。
を設け、カード保持機構側に対応検出機構を設けて、こ
の検出機構によりパッド押え位置でのカード位置の補正
量を得て、必要に応じてヘッドアセンブリの位置制御を
得られた補正量で補正するようにした。
【0026】また更に、カードには2個所以上の位置決
め穴を設け、カード保持機構側には対応位置にガイドピ
ンを備え、パッドを設けてパッド側を開けてカードを乗
せ、パッドを押えて使用状態とするカード保持機構を備
えた。
め穴を設け、カード保持機構側には対応位置にガイドピ
ンを備え、パッドを設けてパッド側を開けてカードを乗
せ、パッドを押えて使用状態とするカード保持機構を備
えた。
【0027】また更に、ヘッドアセンブリがカードの長
手方向に相対移動する際、ヘッドアセンブリが移動する
ガイドとなる底面にヘッドアセンブリの長手方向の移動
範囲を規制する規制穴を設けたカード保持機構を設け
た。
手方向に相対移動する際、ヘッドアセンブリが移動する
ガイドとなる底面にヘッドアセンブリの長手方向の移動
範囲を規制する規制穴を設けたカード保持機構を設け
た。
【0028】また更に、回転するターンテーブル上また
はターンテーブルと同期して回転する回転体上に光エン
コーダを設け、この光エンコーダ出力よりカードの各セ
クタまたはトラックのインデックス信号を生成するよう
にした。
はターンテーブルと同期して回転する回転体上に光エン
コーダを設け、この光エンコーダ出力よりカードの各セ
クタまたはトラックのインデックス信号を生成するよう
にした。
【0029】また更に、ヘッドアセンブリに複数個の光
学レンズを設ける場合は、対応する異なる波長の複数の
発光源を備え、また回転駆動軸内に設けた光路には、設
定波長帯の光は透過し、それ以外の波長帯の光は反射す
る反射/透過プリズムを設けて光を分離/混合し、回転
駆動軸内は光路を共有する構成とした。
学レンズを設ける場合は、対応する異なる波長の複数の
発光源を備え、また回転駆動軸内に設けた光路には、設
定波長帯の光は透過し、それ以外の波長帯の光は反射す
る反射/透過プリズムを設けて光を分離/混合し、回転
駆動軸内は光路を共有する構成とした。
【0030】また更に、回転駆動軸内の光路への、また
は光路からの発光/受光用に、回転駆動軸内の光路対応
の先端に集光レンズ相当を設けた光ファイバを設置し、
この光ファイバの他端に対向して発光/受光素子を設け
た。
は光路からの発光/受光用に、回転駆動軸内の光路対応
の先端に集光レンズ相当を設けた光ファイバを設置し、
この光ファイバの他端に対向して発光/受光素子を設け
た。
【0031】また更に、ヘッドアセンブリのターンテー
ブル上に搭載された光学レンズの周囲に光磁気記録方式
の記録再生用の磁化バイアス用のコイルを設け、この磁
化バイアス用信号はターンテーブル内のロータリトラン
ス経由で供給され、また光磁気カードを介してヘッドア
センブリと対向して光磁気カードを押えるカード保持機
構にパッドを設け、このパッド側に磁化バイアス用の磁
路を形成する鉄または磁性体を備えた。
ブル上に搭載された光学レンズの周囲に光磁気記録方式
の記録再生用の磁化バイアス用のコイルを設け、この磁
化バイアス用信号はターンテーブル内のロータリトラン
ス経由で供給され、また光磁気カードを介してヘッドア
センブリと対向して光磁気カードを押えるカード保持機
構にパッドを設け、このパッド側に磁化バイアス用の磁
路を形成する鉄または磁性体を備えた。
【0032】また更に、カード挿入口からカードを所定
位置まで挿入するとカード挿入を検出する挿入検出素子
と、カード挿入検出をするとカード保持機構の入口の遮
蔽部にカード搬入のための隙間を開ける開閉レバーと、
またカード挿入検出をするとカードをカード保持機構内
に搬入する駆動ローラ及び駆動ローラと対向する保持ロ
ーラと、この駆動ローラで搬入されたカードが所定位置
に位置決めされることを検出する位置決め検出素子と、
位置決め検出がされるとカードをパッドがカード保持機
構に押え込むパッド押え機構と、カードがパッドでカー
ド保持機構に押え込まれると、カード保持機構の底面か
らのヘッドアセンブリのヘッドからの記録再生動作の準
備完了信号を出すスイッチ相当を設けた。
位置まで挿入するとカード挿入を検出する挿入検出素子
と、カード挿入検出をするとカード保持機構の入口の遮
蔽部にカード搬入のための隙間を開ける開閉レバーと、
またカード挿入検出をするとカードをカード保持機構内
に搬入する駆動ローラ及び駆動ローラと対向する保持ロ
ーラと、この駆動ローラで搬入されたカードが所定位置
に位置決めされることを検出する位置決め検出素子と、
位置決め検出がされるとカードをパッドがカード保持機
構に押え込むパッド押え機構と、カードがパッドでカー
ド保持機構に押え込まれると、カード保持機構の底面か
らのヘッドアセンブリのヘッドからの記録再生動作の準
備完了信号を出すスイッチ相当を設けた。
【0033】また更に、カードイジェクトスイッチの押
下またはカード排出指令信号によりカードへの記録再生
動作を止め、記録再生動作停止後に保持機構からパッド
を押しあげてカードの押え込みを解放するパッド押え機
構と、またカード排出指令相当によりカードの押え込み
が解放されるとカードを保持機構の排出口に押し出す押
し出し機構と、またカード排出指令相当によりカードの
押え込みが解放されると、カード保持機構の入口の遮蔽
部にカード搬入のための隙間を開ける開閉レバー及びカ
ードをカード保持機構外に排出する駆動ローラと、この
駆動ローラで排出されたカードが所定位置以上に排出さ
れたことを検出し、この排出検出で駆動ローラの回転を
止めまた保持機構の入口の遮蔽部を閉じる動作をさせる
排出検出素子とを設けた。
下またはカード排出指令信号によりカードへの記録再生
動作を止め、記録再生動作停止後に保持機構からパッド
を押しあげてカードの押え込みを解放するパッド押え機
構と、またカード排出指令相当によりカードの押え込み
が解放されるとカードを保持機構の排出口に押し出す押
し出し機構と、またカード排出指令相当によりカードの
押え込みが解放されると、カード保持機構の入口の遮蔽
部にカード搬入のための隙間を開ける開閉レバー及びカ
ードをカード保持機構外に排出する駆動ローラと、この
駆動ローラで排出されたカードが所定位置以上に排出さ
れたことを検出し、この排出検出で駆動ローラの回転を
止めまた保持機構の入口の遮蔽部を閉じる動作をさせる
排出検出素子とを設けた。
【0034】この発明に係るカードは、大略長方形をし
たカードの長手方向に中心線があって、円の半径が同一
でかつ中心線上に円の中心を有し直径がカード幅内に収
まる複数の円の、中心線から所定の幅内にある複数の円
弧上に各記録再生トラック領域を形成して磁化材料また
は光情報記録または光情報再生材料を塗布した。
たカードの長手方向に中心線があって、円の半径が同一
でかつ中心線上に円の中心を有し直径がカード幅内に収
まる複数の円の、中心線から所定の幅内にある複数の円
弧上に各記録再生トラック領域を形成して磁化材料また
は光情報記録または光情報再生材料を塗布した。
【0035】また更に、各記録再生トラックは、各円の
中心と対応する記録再生トラックの円弧の始点または終
点とを結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中
心線とのなす角度をαとし、各円弧の始点または終点に
おける隣接するトラックとの間隔をxとすると、上記カ
ードの長手方向の中心線上におけるトラックピッチを大
略x/cosαとした。
中心と対応する記録再生トラックの円弧の始点または終
点とを結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中
心線とのなす角度をαとし、各円弧の始点または終点に
おける隣接するトラックとの間隔をxとすると、上記カ
ードの長手方向の中心線上におけるトラックピッチを大
略x/cosαとした。
【0036】また更に、各記録再生トラックは、各円の
中心と対応する記録再生トラックの円弧の始点または終
点とを結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中
心線とのなす角度をαとしたとき、αが40度から55
度の範囲に円弧の両端がくるようトラック長さを定め
た。
中心と対応する記録再生トラックの円弧の始点または終
点とを結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中
心線とのなす角度をαとしたとき、αが40度から55
度の範囲に円弧の両端がくるようトラック長さを定め
た。
【0037】また更に、大略長方形をしたカードの記録
再生面側の少なくとも外周に、記録再生ヘッド側から見
てカードの記録再生面より高い保護面を設けた。
再生面側の少なくとも外周に、記録再生ヘッド側から見
てカードの記録再生面より高い保護面を設けた。
【0038】この発明に係るカードリーダは、長方形の
磁気または光記録再生カードの長手方向に相対的に移動
するヘッドアセンブリと、このヘッドアセンブリの回転
駆動されるターンテーブルに搭載された1個または複数
個の記録再生用の磁気ヘッド、または光学レンズと上記
回転駆動軸内の該光学レンズ用光路と、ヘッドアセンブ
リに収容されるその回転部から磁気ヘッド用の信号ため
のインタフェースをとるロータリトランス、または光レ
ンズに光信号を供給する光レーザと、磁気または光記録
再生カードを位置決め保持するカード保持機構と、ヘッ
ドアセンブリを上記磁気または光記録再生カードの長手
方向に移動するヘッドアセンブリ駆動機構を備えた。
磁気または光記録再生カードの長手方向に相対的に移動
するヘッドアセンブリと、このヘッドアセンブリの回転
駆動されるターンテーブルに搭載された1個または複数
個の記録再生用の磁気ヘッド、または光学レンズと上記
回転駆動軸内の該光学レンズ用光路と、ヘッドアセンブ
リに収容されるその回転部から磁気ヘッド用の信号ため
のインタフェースをとるロータリトランス、または光レ
ンズに光信号を供給する光レーザと、磁気または光記録
再生カードを位置決め保持するカード保持機構と、ヘッ
ドアセンブリを上記磁気または光記録再生カードの長手
方向に移動するヘッドアセンブリ駆動機構を備えた。
【0039】また更に、カードには記録再生トラック領
域の表面に1ミクロンメータ以下の保護用の膜を形成し
た。
域の表面に1ミクロンメータ以下の保護用の膜を形成し
た。
【0040】また更に、カードには不使用時に記録再生
トラック領域の表面を覆い、使用時には360度回転し
て記録再生トラック領域を露出するカバーを設けた。
トラック領域の表面を覆い、使用時には360度回転し
て記録再生トラック領域を露出するカバーを設けた。
【0041】また更に、カードには長手方向の中間部の
中心線から所定幅最外部で記録トラック幅以上の隙間を
両頂点とする楕円形のデータ不記録領域を設けた。
中心線から所定幅最外部で記録トラック幅以上の隙間を
両頂点とする楕円形のデータ不記録領域を設けた。
【0042】また更に、カードの長手方向に設けた中心
線から所定幅内の記録再生トラック領域の外側を、特定
パターンの再生領域とした。
線から所定幅内の記録再生トラック領域の外側を、特定
パターンの再生領域とした。
【0043】本発明に係るクリーニング用カードは、記
録再生用のカードに対応した大きさとし、記録再生トラ
ック領域に対応した面に少なくとも2種類以上の研磨剤
を塗布した。
録再生用のカードに対応した大きさとし、記録再生トラ
ック領域に対応した面に少なくとも2種類以上の研磨剤
を塗布した。
【0044】または、クリーニング用カードは、記録再
生用のカードに対応した大きさを持ち、記録再生トラッ
ク領域に対応した面の一部に研磨剤を塗布し、かつ他の
一部に塵埃除去クリーナを貼り付けた。
生用のカードに対応した大きさを持ち、記録再生トラッ
ク領域に対応した面の一部に研磨剤を塗布し、かつ他の
一部に塵埃除去クリーナを貼り付けた。
【0045】または、クリーニング用カードは、カード
長手方向の最外部のヘッドが接触しない領域のカード厚
みを記録再生トラック領域のカード厚みよりも厚くし
た。
長手方向の最外部のヘッドが接触しない領域のカード厚
みを記録再生トラック領域のカード厚みよりも厚くし
た。
【0046】またカードリーダは更に、ヘッドアセンブ
リ上のヘッドを磁気抵抗形ヘッドとした。
リ上のヘッドを磁気抵抗形ヘッドとした。
【0047】またカードリーダは更に、磁気抵抗形ヘッ
ド駆動用回路の電力をスリップリングで供給するように
した。
ド駆動用回路の電力をスリップリングで供給するように
した。
【0048】またカードリーダは更に、ヘッドを搭載
し、ターンテーブルの所定位置との関係を規制するヘッ
ドホルダを上記ターンテーブル上に備える構造とした。
し、ターンテーブルの所定位置との関係を規制するヘッ
ドホルダを上記ターンテーブル上に備える構造とした。
【0049】また更に、ヘッドホルダはターンテーブル
の面に対して任意の角度で傾けられる構造とした。
の面に対して任意の角度で傾けられる構造とした。
【0050】また更に、各ヘッドは球面の一部を有し、
かつターンテーブルまたはヘッドホルダに直接取り付け
る構造とした。
かつターンテーブルまたはヘッドホルダに直接取り付け
る構造とした。
【0051】また更に、各ヘッドは、スペーサを介して
ターンテーブルの面に対して平行に上下するバネに搭載
する構造とした。
ターンテーブルの面に対して平行に上下するバネに搭載
する構造とした。
【0052】またカードリーダは更に、カードを押しつ
けるパッドを更に支持するバネ構造体を設けて、このバ
ネ構造体を介してパッドをカード保持機構に固定するよ
うにした。
けるパッドを更に支持するバネ構造体を設けて、このバ
ネ構造体を介してパッドをカード保持機構に固定するよ
うにした。
【0053】また更に、カードを押しつけるパッドのカ
ード対向面とは反対側にバネ構造体を設けて、このバネ
構造体の中央部をピボットを介してパッドと接着し、バ
ネ構造体をカード保持機構に固定するようにした。
ード対向面とは反対側にバネ構造体を設けて、このバネ
構造体の中央部をピボットを介してパッドと接着し、バ
ネ構造体をカード保持機構に固定するようにした。
【0054】また更に、カード保持機構内にカードを押
しつけるパッドに替わるその剛性がカードまたはヘッド
を保持するバネよりも大きいパッド代替構造を設けた。
しつけるパッドに替わるその剛性がカードまたはヘッド
を保持するバネよりも大きいパッド代替構造を設けた。
【0055】またカードリーダは更に、ターンテーブル
上にヘッドとほぼ同一形状で切り欠き部を持つ塵埃除去
用のダストリムーバを付加した。
上にヘッドとほぼ同一形状で切り欠き部を持つ塵埃除去
用のダストリムーバを付加した。
【0056】また更に、ダストリムーバは、その切り欠
き部が記録再生用トラックの幅以上の切り欠き幅であ
り、切り欠き部が回転駆動時にカードに摺動し、かつタ
ーンテーブル上でヘッドとほぼ同一回転半径を持つ構造
とした。
き部が記録再生用トラックの幅以上の切り欠き幅であ
り、切り欠き部が回転駆動時にカードに摺動し、かつタ
ーンテーブル上でヘッドとほぼ同一回転半径を持つ構造
とした。
【0057】またカードリーダは更に、ヘッドを搭載す
るバネのヘッドが搭載される面と反対側にバランサを付
加した。
るバネのヘッドが搭載される面と反対側にバランサを付
加した。
【0058】また更に、ヘッドを搭載したバネの静止時
のターンテーブルの面に対する角度を所定の角度傾け
た。
のターンテーブルの面に対する角度を所定の角度傾け
た。
【0059】またカードリーダは更に、カード上のカー
ド方向検出用の位置信号を検出すると、ヘッドアセンブ
リ側が相対的に動いて対応する所定トラック位置に移動
するようにした。
ド方向検出用の位置信号を検出すると、ヘッドアセンブ
リ側が相対的に動いて対応する所定トラック位置に移動
するようにした。
【0060】また更に、回転駆動されるターンテーブル
上に少なくとも2個の記録再生ヘッドまたは光学レンズ
を設け、これら2個のヘッドまたはレンズは同時に同一
データを記録または再生するようにした。
上に少なくとも2個の記録再生ヘッドまたは光学レンズ
を設け、これら2個のヘッドまたはレンズは同時に同一
データを記録または再生するようにした。
【0061】また更に、これら2個のヘッドまたはレン
ズは、同時に同一トラック上の異なる領域に記録または
再生するようにした。
ズは、同時に同一トラック上の異なる領域に記録または
再生するようにした。
【0062】またカードリーダは更に、搬入口に挿入さ
れたカードをカード保持機構内に搬入しまたはカード保
持機構内のカードを排出するローラを設け、このローラ
に対向してカードを押圧するカード押圧部材を設けた。
れたカードをカード保持機構内に搬入しまたはカード保
持機構内のカードを排出するローラを設け、このローラ
に対向してカードを押圧するカード押圧部材を設けた。
【0063】また更に、カード押圧部材は、カード挿入
方向のローラから所定位置にカード当接部分を持ち、こ
のカード当接部分とローラ当接部分との中間部分に支点
を持つてこ構造とした。
方向のローラから所定位置にカード当接部分を持ち、こ
のカード当接部分とローラ当接部分との中間部分に支点
を持つてこ構造とした。
【0064】また更に、カード押圧部材のローラ当接部
分またはカード当接部分に加圧ローラを付加した。
分またはカード当接部分に加圧ローラを付加した。
【0065】また更に、カードを搬入または排出するロ
ーラは、ヘッドが回転駆動される幅以外の部分を駆動す
る幅以下の幅とした。
ーラは、ヘッドが回転駆動される幅以外の部分を駆動す
る幅以下の幅とした。
【0066】また更に、カードリーダのカード保持機構
は、カード挿入を検出すると、カードに対向するパッド
相当部分がカード面を押しつける構造とした。
は、カード挿入を検出すると、カードに対向するパッド
相当部分がカード面を押しつける構造とした。
【0067】また更に、カード保持機構は、カード挿入
を検出すると、カードに対向するパッド相当部分がカー
ド面を垂直方向に押しつける構造とした。
を検出すると、カードに対向するパッド相当部分がカー
ド面を垂直方向に押しつける構造とした。
【0068】また更に、カード保持機構は、パッド相当
部分と対向する面に、挿入当初のヘッドのギャップ面か
らカードを離して支持するカード保持用の保持バネを備
えた。
部分と対向する面に、挿入当初のヘッドのギャップ面か
らカードを離して支持するカード保持用の保持バネを備
えた。
【0069】また更に、カードには、2個所以上の位置
決め穴を設け、またカードリーダのカード保持機構に
は、対応位置にカード位置決め用のガイドピンを備える
構造とした。
決め穴を設け、またカードリーダのカード保持機構に
は、対応位置にカード位置決め用のガイドピンを備える
構造とした。
【0070】また更に、位置決め用のガイドピンは、先
端が細いテーパ構造とした。
端が細いテーパ構造とした。
【0071】
【作用】この発明によるカードリーダは、パッドで保持
された長方形の磁気カードが長手方向にヘッドアセンブ
リに対し移動し、ヘッドは浮動回転してカードの円弧状
のトラックに情報記録またはカードから情報再生してロ
ータリトランス経由で記録再生回路と信号の受渡をす
る。
された長方形の磁気カードが長手方向にヘッドアセンブ
リに対し移動し、ヘッドは浮動回転してカードの円弧状
のトラックに情報記録またはカードから情報再生してロ
ータリトランス経由で記録再生回路と信号の受渡をす
る。
【0072】この発明によるカードリーダは、パッドで
保持された長方形の光記録再生カードが長手方向にヘッ
ドアセンブリに対し移動し、光学レンズは浮動回転して
カードの円弧状のトラックに情報記録またはカードから
情報再生して回転中心の回転駆動軸内の光路経由で記録
再生回路と光信号の受渡をする。
保持された長方形の光記録再生カードが長手方向にヘッ
ドアセンブリに対し移動し、光学レンズは浮動回転して
カードの円弧状のトラックに情報記録またはカードから
情報再生して回転中心の回転駆動軸内の光路経由で記録
再生回路と光信号の受渡をする。
【0073】また更に、磁気ヘッドまたは光学レンズは
ヘッドアセンブリの回転駆動中心に対して対称に配置さ
れていてヘッドアセンブリはバランス良く回転する。
ヘッドアセンブリの回転駆動中心に対して対称に配置さ
れていてヘッドアセンブリはバランス良く回転する。
【0074】また更に、各ヘッドはジンバルバネ・スラ
イダ等のバネに支えられて滑らかに上下、回転の揺れを
吸収して動き、安定に情報の授受をする。
イダ等のバネに支えられて滑らかに上下、回転の揺れを
吸収して動き、安定に情報の授受をする。
【0075】また更に、回転円筒が生じる浮力のため、
ヘッドは密着して摺動するのではなく浮動接触する。
ヘッドは密着して摺動するのではなく浮動接触する。
【0076】また更に、回転するヘッドの過浮動が制限
され、カードまたはカード保持機構の底面へのヘッドの
衝突が防がれる。
され、カードまたはカード保持機構の底面へのヘッドの
衝突が防がれる。
【0077】また更に、回転するヘッドアセンブリ部分
に空気の流通路が形成され、塵埃のヘッドアセンブリ外
への排出路が確保される。
に空気の流通路が形成され、塵埃のヘッドアセンブリ外
への排出路が確保される。
【0078】また更に、回転するヘッドアセンブリ部分
に設けたクリーナにより対向するカードに付着する塵埃
が除去され、安定な情報の授受を助ける。
に設けたクリーナにより対向するカードに付着する塵埃
が除去され、安定な情報の授受を助ける。
【0079】また更に、ヘッドへの、またはヘッドから
の情報に対して大きな外乱となるヘッドアセンブリ回転
用モータからの磁気の影響が磁気遮蔽部材で遮断され
る。
の情報に対して大きな外乱となるヘッドアセンブリ回転
用モータからの磁気の影響が磁気遮蔽部材で遮断され
る。
【0080】また更に、記録ヘッドで書き込まれたカー
ドのトラックから、再生ヘッドはより狭い範囲のトラッ
ク幅で情報を読み出す。
ドのトラックから、再生ヘッドはより狭い範囲のトラッ
ク幅で情報を読み出す。
【0081】また更に、異なる記録ヘッドで書き込まれ
たカードの各トラックから、書き込み角度が異なるた
め、互いに隣接するトラックの影響を受けずに情報をア
クセスする。
たカードの各トラックから、書き込み角度が異なるた
め、互いに隣接するトラックの影響を受けずに情報をア
クセスする。
【0082】また更に、異なる波長と深さに書き込まれ
たカードの各トラックから、書き込み波長が異なるた
め、互いに深さの異なるトラックの影響を受けずに情報
を書き込み、または読み出す。
たカードの各トラックから、書き込み波長が異なるた
め、互いに深さの異なるトラックの影響を受けずに情報
を書き込み、または読み出す。
【0083】この発明によるカードリーダは、記録再生
対象のカードを、傷つけずに確実にカード保持機構に固
定し、ヘッドに対向させる。
対象のカードを、傷つけずに確実にカード保持機構に固
定し、ヘッドに対向させる。
【0084】また更に、カード保持機構のカードへの読
み書き部分への外部からの塵埃の流入が遮断される。
み書き部分への外部からの塵埃の流入が遮断される。
【0085】また更に、カードが挿入されると、カード
保持機構内の位置決め面まで搬入され、正しい位置にカ
ードが置かれる。
保持機構内の位置決め面まで搬入され、正しい位置にカ
ードが置かれる。
【0086】また更に、カード保持機構で固定されたカ
ードに対して、固定点からのカード上のマーク位置が検
出されて、ヘッド位置が補正されて制御される。
ードに対して、固定点からのカード上のマーク位置が検
出されて、ヘッド位置が補正されて制御される。
【0087】また更に、カード保持機構へのカードの第
1次の固定がマニュアル操作で、所定位置に保持され
る。
1次の固定がマニュアル操作で、所定位置に保持され
る。
【0088】また更に、ヘッドのカードの長手方向への
相対移動の際、ヘッドの移動範囲が限定される。
相対移動の際、ヘッドの移動範囲が限定される。
【0089】また更に、ヘッドの回転角度と同期して、
セクタのインデックス信号が発生する。
セクタのインデックス信号が発生する。
【0090】この発明による光カードリーダは、回転駆
動軸内の中空の光路を共有した異なる波長の光が軸内の
光路中の反射/透過プリズムで分離/混合されてレンズ
と光源、光センサに届く。
動軸内の中空の光路を共有した異なる波長の光が軸内の
光路中の反射/透過プリズムで分離/混合されてレンズ
と光源、光センサに届く。
【0091】また更に、回転駆動軸内の光路への、また
は光路からの光を、光ファイバにより離れた位置にある
発光/受光素子に導く。
は光路からの光を、光ファイバにより離れた位置にある
発光/受光素子に導く。
【0092】この発明による光磁気カードリーダは、光
学レンズで読み出し、書き込む際のトラック部分での磁
場が閉じて形成される。
学レンズで読み出し、書き込む際のトラック部分での磁
場が閉じて形成される。
【0093】この発明による光カードリーダは、マニュ
アル操作でカードをカード挿入口に挿入すると、カード
保持機構がカードを内部に取り込み、所定位置に固定し
て記録再生の準備を完了する。
アル操作でカードをカード挿入口に挿入すると、カード
保持機構がカードを内部に取り込み、所定位置に固定し
て記録再生の準備を完了する。
【0094】また更に、カード排出指示をすると、カー
ド保持機構はカードの押え込みを解放し、カード排出口
からカードを外に出す。
ド保持機構はカードの押え込みを解放し、カード排出口
からカードを外に出す。
【0095】この発明によるカードは、カードの長手方
向に幅広く、互いに向き合う円弧状の記録再生トラック
を数多く作る。
向に幅広く、互いに向き合う円弧状の記録再生トラック
を数多く作る。
【0096】また更に、カードは所定のトラック間距離
があるので、互いに隣接トラックからの信号の影響が軽
減される。
があるので、互いに隣接トラックからの信号の影響が軽
減される。
【0097】また更に、カードはトラック内の記録範囲
が幅方向に長く、かつトラックの端部でも所定のトラッ
ク幅が確保される。
が幅方向に長く、かつトラックの端部でも所定のトラッ
ク幅が確保される。
【0098】また更に、カードは記録再生面側の少なく
とも周辺部はヘッドの過渡動作による衝撃に対して保護
作用がある。
とも周辺部はヘッドの過渡動作による衝撃に対して保護
作用がある。
【0099】この発明によるカードリーダは、パッドで
保持された長方形のカードに対して、その長手方向にヘ
ッドアセンブリが移動し、ヘッドまたは光学レンズは浮
動回転してカードの円弧状のトラックに情報記録または
カードから情報再生してロータリトランス経由、または
駆動軸内の光路経由で記録再生回路と信号の受渡をす
る。
保持された長方形のカードに対して、その長手方向にヘ
ッドアセンブリが移動し、ヘッドまたは光学レンズは浮
動回転してカードの円弧状のトラックに情報記録または
カードから情報再生してロータリトランス経由、または
駆動軸内の光路経由で記録再生回路と信号の受渡をす
る。
【0100】この発明によるカードは、保護膜が薄く、
ヘッドと記録再生距離が短くなり安定な情報量が得られ
る。
ヘッドと記録再生距離が短くなり安定な情報量が得られ
る。
【0101】また更に、カードの不使用時には記録再生
面はカバーで覆われる。
面はカバーで覆われる。
【0102】また更に、カードの記録領域は、カードの
中央部を真ん中に長手方向に左右に設けられて記録領域
が広く、また記録再生時にヘッドはカード内に留まる。
中央部を真ん中に長手方向に左右に設けられて記録領域
が広く、また記録再生時にヘッドはカード内に留まる。
【0103】また更に、カードの記録領域外に特定パタ
ーンの再生領域が設定でき、これを利用してカード方向
の検出が可能となる。
ーンの再生領域が設定でき、これを利用してカード方向
の検出が可能となる。
【0104】この発明によるクリーニング用のカード
は、2種類以上の研磨剤が塗布されており、ヘッドの付
着した汚れに異なる除去作用をする。
は、2種類以上の研磨剤が塗布されており、ヘッドの付
着した汚れに異なる除去作用をする。
【0105】また更に、研磨剤と塵埃除去用のクリーナ
は、ヘッドの付着した汚れに異なる除去作用をする。
は、ヘッドの付着した汚れに異なる除去作用をする。
【0106】また更に、クリーニング用カードのヘッド
が接触しない一部の厚みが厚く、この部分のみがローラ
と接触する。
が接触しない一部の厚みが厚く、この部分のみがローラ
と接触する。
【0107】この発明によるカードリーダは、磁気ヘッ
ドが磁気抵抗形であり、磁気カードとの間隔が離れても
得られる情報量の低下が少ない。
ドが磁気抵抗形であり、磁気カードとの間隔が離れても
得られる情報量の低下が少ない。
【0108】また更に、磁気抵抗形ヘッドを駆動する回
路には、スリップリングを経由して直接に直流電力が伝
達される。
路には、スリップリングを経由して直接に直流電力が伝
達される。
【0109】また更に、カードリーダのヘッドは、ヘッ
ドホルダの上に搭載され、ヘッドホルダとターンテーブ
ルとの関係位置が正しく調整されて後、使用される。
ドホルダの上に搭載され、ヘッドホルダとターンテーブ
ルとの関係位置が正しく調整されて後、使用される。
【0110】また更に、ヘッドホルダは、ターンテーブ
ル面となす角度も調整されて後、使用される。
ル面となす角度も調整されて後、使用される。
【0111】また更に、カードリーダの半円型のヘッド
は、ターンテーブルかヘッドホルダに固着され、弾力的
なパッドとの相互作用で情報の記録再生をする。
は、ターンテーブルかヘッドホルダに固着され、弾力的
なパッドとの相互作用で情報の記録再生をする。
【0112】また更に、カードリーダのヘッドは、ター
ンテーブルからスペーサで持ち上げられてカードに接触
する。
ンテーブルからスペーサで持ち上げられてカードに接触
する。
【0113】また更に、カードをヘッドに押しつけるパ
ッドは、更にバネ構造体で支持されて、カードのヘッド
に対する接触度が高まる。
ッドは、更にバネ構造体で支持されて、カードのヘッド
に対する接触度が高まる。
【0114】また更に、カードをヘッドに押しつけるパ
ッドは、更にピポットを介してバネ構造体で支持され
て、カードのヘッドに対する接触度が高まる。
ッドは、更にピポットを介してバネ構造体で支持され
て、カードのヘッドに対する接触度が高まる。
【0115】また更に、カードをヘッドに押しつけるパ
ッド代替構造体は、剛性が高く、ヘッド側のバネにより
ヘッドはカードに接触する。
ッド代替構造体は、剛性が高く、ヘッド側のバネにより
ヘッドはカードに接触する。
【0116】また更に、カードリーダは、そのアセンブ
リ部分に置かれたダストリムーバがカードに付着した塵
埃を回転摺動して除去する。
リ部分に置かれたダストリムーバがカードに付着した塵
埃を回転摺動して除去する。
【0117】また更に、カードリーダは、そのアセンブ
リ部分に置かれたダストリムーバがそのトラック幅以上
の幅で回転摺動して塵埃を除去する。
リ部分に置かれたダストリムーバがそのトラック幅以上
の幅で回転摺動して塵埃を除去する。
【0118】また更に、カードリーダは、そのアセンブ
リ部分に置かれたヘッドのバネに対する反対側に錘が設
けられ、ヘッドはバランスがとれて回転する。
リ部分に置かれたヘッドのバネに対する反対側に錘が設
けられ、ヘッドはバランスがとれて回転する。
【0119】また更に、カードリーダは、そのアセンブ
リ部分に置かれたヘッドのバネは、ターンテーブルに対
して予め角度を傾けて設定され、回転を始めるとヘッド
はカードに垂直な姿勢となる。
リ部分に置かれたヘッドのバネは、ターンテーブルに対
して予め角度を傾けて設定され、回転を始めるとヘッド
はカードに垂直な姿勢となる。
【0120】また更に、カードリーダは、カード方向が
検出されると、その検出した方向に対応してヘッドアセ
ンブリが所定のトラックに移動する。
検出されると、その検出した方向に対応してヘッドアセ
ンブリが所定のトラックに移動する。
【0121】また更に、カードリーダは、2個のヘッド
が同一のデータを同時に記録または再生をし、データの
信頼性を向上させる。
が同一のデータを同時に記録または再生をし、データの
信頼性を向上させる。
【0122】また更に、カードリーダは、2個のヘッド
が同一のデータを同時に同一トラックに記録または再生
をし、データの信頼性を向上させる。
が同一のデータを同時に同一トラックに記録または再生
をし、データの信頼性を向上させる。
【0123】この発明によるカードリーダは、カードを
挿入する部分に設けられたローラとカード押下部材によ
りカードが正しくカード保持機構内に搬入される。
挿入する部分に設けられたローラとカード押下部材によ
りカードが正しくカード保持機構内に搬入される。
【0124】この発明によるカードリーダは、カードを
挿入する部分に設けられたローラと、てこ作用を持つカ
ード押下部材により容易にカードが正しくカード保持機
構内に搬入される。
挿入する部分に設けられたローラと、てこ作用を持つカ
ード押下部材により容易にカードが正しくカード保持機
構内に搬入される。
【0125】この発明によるカードリーダは、カードを
挿入する部分に設けられたローラと、加圧ローラにより
容易にカードが正しくカード保持機構内に搬入される。
挿入する部分に設けられたローラと、加圧ローラにより
容易にカードが正しくカード保持機構内に搬入される。
【0126】この発明によるカードリーダは、カードを
挿入する部分に設けられた幅の狭いローラにより記録再
生領域に影響なくカードが正しくカード保持機構内に搬
入される。
挿入する部分に設けられた幅の狭いローラにより記録再
生領域に影響なくカードが正しくカード保持機構内に搬
入される。
【0127】この発明によるカードリーダは、カードが
挿入されると、カードはヘッド面に押下されて記録再生
の準備が整う。
挿入されると、カードはヘッド面に押下されて記録再生
の準備が整う。
【0128】また更に、カードが挿入されると、カード
は垂直方向にヘッド面に押下されて記録再生の準備が整
う。
は垂直方向にヘッド面に押下されて記録再生の準備が整
う。
【0129】また更に、カードが挿入される際にカード
はヘッド面から離れて保持され、所定位置まで挿入され
ると、ヘッド面に押下されて記録再生の準備が整う。
はヘッド面から離れて保持され、所定位置まで挿入され
ると、ヘッド面に押下されて記録再生の準備が整う。
【0130】また更に、カードが挿入される際にガイド
ピンにより関係位置が規定され、ヘッド面に押下されて
記録再生の準備が整う。
ピンにより関係位置が規定され、ヘッド面に押下されて
記録再生の準備が整う。
【0131】また更に、カードが挿入される際にテーパ
を持つガイドピンにより関係位置が規定され、正確に位
置を調整しながらカードがヘッド面に押下されて記録再
生の準備が整う。
を持つガイドピンにより関係位置が規定され、正確に位
置を調整しながらカードがヘッド面に押下されて記録再
生の準備が整う。
【0132】
実施例1.まず、本発明のカードリーダの内の磁気カー
ドリーダ、特にそのヘッド搭載部分(ヘッドアセンブ
リ)の構造について説明する。図1は、磁気カードリー
ダの磁気ヘッドの回転機構部の一実施例の斜視図であ
る。磁気ヘッド13a,13bは、磁性体のコアの部分
とこのコアに巻かれたコイルの部分から構成され、後述
するスライダに組み込まれている。そしてスライダ自体
はターンテーブル15の表面に回転軸16の中心に対称
に取り付けられ、ターンテーブル15は上記の磁気ヘッ
ド13a,13bを乗せて矢印ハの方向に一定の速度で
回転する。この実施例では2個の磁気ヘッド13a,1
3bを用いたが、1個の場合にはターンテーブルの回転
の均一性を保つために、ダミーヘッド(場合によっては
磁気ヘッドでも良い)を付ける。図で示したターンテー
ブル15の周辺には縁がついており、磁気ヘッド13
a,13bと共に磁気カード1aに接触しながら回転す
る。実施例1では、磁気ヘッド13a,13bはジンバ
ルバネ(主に上下に動く平面バネ)19に乗せられてお
り、上記のターンテーブル15よりも僅かに上に飛び出
すように取り付けられている。そして磁気カード1aを
押し上げる方向に力が働く。この発明の磁気カードリー
ダは、面内記録方式(長手記録方式とも言う)または垂
直記録方式のいずれに対しても適用できるが、磁気記録
の最大の特徴である磁気ヘッドと記録媒体間の密着性が
重要であることは変わりがない。従って、隙間が開くと
記録再生の効率が下がり、場合によっては記録再生が不
可能になり、特に垂直記録方式の場合はこの影響が顕著
に現れる。ジンバルバネ19はこの隙間を少なくするた
めに使われるものであり、この種の磁気記録装置では必
須の部品である。
ドリーダ、特にそのヘッド搭載部分(ヘッドアセンブ
リ)の構造について説明する。図1は、磁気カードリー
ダの磁気ヘッドの回転機構部の一実施例の斜視図であ
る。磁気ヘッド13a,13bは、磁性体のコアの部分
とこのコアに巻かれたコイルの部分から構成され、後述
するスライダに組み込まれている。そしてスライダ自体
はターンテーブル15の表面に回転軸16の中心に対称
に取り付けられ、ターンテーブル15は上記の磁気ヘッ
ド13a,13bを乗せて矢印ハの方向に一定の速度で
回転する。この実施例では2個の磁気ヘッド13a,1
3bを用いたが、1個の場合にはターンテーブルの回転
の均一性を保つために、ダミーヘッド(場合によっては
磁気ヘッドでも良い)を付ける。図で示したターンテー
ブル15の周辺には縁がついており、磁気ヘッド13
a,13bと共に磁気カード1aに接触しながら回転す
る。実施例1では、磁気ヘッド13a,13bはジンバ
ルバネ(主に上下に動く平面バネ)19に乗せられてお
り、上記のターンテーブル15よりも僅かに上に飛び出
すように取り付けられている。そして磁気カード1aを
押し上げる方向に力が働く。この発明の磁気カードリー
ダは、面内記録方式(長手記録方式とも言う)または垂
直記録方式のいずれに対しても適用できるが、磁気記録
の最大の特徴である磁気ヘッドと記録媒体間の密着性が
重要であることは変わりがない。従って、隙間が開くと
記録再生の効率が下がり、場合によっては記録再生が不
可能になり、特に垂直記録方式の場合はこの影響が顕著
に現れる。ジンバルバネ19はこの隙間を少なくするた
めに使われるものであり、この種の磁気記録装置では必
須の部品である。
【0133】ターンテーブル15の縁15hは、磁気ヘ
ッド13a,13bが取り付けられている底面15gか
ら一定の高さで磁気カード1aの方向に出っ張ってい
る。これは磁気ヘッド13a,13bの保護と、磁気カ
ード1aと接触させる場合には、磁気カード1aとター
ンテーブル15の底辺15gとの距離を一定に保つため
である。または後述する図25のカードを搬送するキャ
リッジベース189を用いた場合には、キャリッジベー
ス189が磁気カード1aと磁気ヘッド13a,13b
の高さを一定に保つことになるので、ターンテーブル1
5の縁15hを上記のキャリッジベース189よりも低
く設定し、磁気カード1aとターンテーブル15が接触
しない状態で回転させることになる。また、図3
(a),(b)に示すように、上記のキャリッジベース
189上には磁気テープレコーダの磁気ヘッドと対向し
て置かれるパッドの207ような役目をする加圧パッド
機構が磁気カード1aを平坦になるように押さえてお
り、ジンバルバネ19の上向きの力と上記の加圧パッド
機構の下向きの力とが磁気カード1aを挟んでバランス
するように働く。
ッド13a,13bが取り付けられている底面15gか
ら一定の高さで磁気カード1aの方向に出っ張ってい
る。これは磁気ヘッド13a,13bの保護と、磁気カ
ード1aと接触させる場合には、磁気カード1aとター
ンテーブル15の底辺15gとの距離を一定に保つため
である。または後述する図25のカードを搬送するキャ
リッジベース189を用いた場合には、キャリッジベー
ス189が磁気カード1aと磁気ヘッド13a,13b
の高さを一定に保つことになるので、ターンテーブル1
5の縁15hを上記のキャリッジベース189よりも低
く設定し、磁気カード1aとターンテーブル15が接触
しない状態で回転させることになる。また、図3
(a),(b)に示すように、上記のキャリッジベース
189上には磁気テープレコーダの磁気ヘッドと対向し
て置かれるパッドの207ような役目をする加圧パッド
機構が磁気カード1aを平坦になるように押さえてお
り、ジンバルバネ19の上向きの力と上記の加圧パッド
機構の下向きの力とが磁気カード1aを挟んでバランス
するように働く。
【0134】この発明では磁気ヘッド13a,13bが
回転する構造であり、磁気テープ装置や磁気ディスク装
置のように磁気ヘッドの記録再生用コイルの入出力線と
記録再生回路を電気的に接続することが困難なため、V
TRなどで用いられているロータリトランスを使用して
いる。即ち、記録再生回路からロータリトランスを介し
て磁気ヘッドのコイルに記録電流を流し、磁気ヘッドか
らの再生信号はロータリトランスを介して記録再生回路
に伝達する。このロータリトランスの原理については後
述の図9で詳しく説明するが、ロータリトランスの2次
側コイルが図中のターンテーブル15の内部に収納され
ており、ターンテーブル15と共に回転する。また、ロ
ータリトランスの1次側コイルはロータリトランスホル
ダ20に収納されており、このロータリトランスホルダ
20は装置ベース21に固定されている。直流モータ2
2はフロッピーディスク装置などで用いられている偏平
型のもので、コイルとヨークからなるステータ部22a
とマグネットと回転体からなるロータ部22bから構成
され、回転軸16は直流モータ22のロータ部22bの
回転軸でもあって、このロータ部22bが回転すること
によってターンテーブル15が回転する。
回転する構造であり、磁気テープ装置や磁気ディスク装
置のように磁気ヘッドの記録再生用コイルの入出力線と
記録再生回路を電気的に接続することが困難なため、V
TRなどで用いられているロータリトランスを使用して
いる。即ち、記録再生回路からロータリトランスを介し
て磁気ヘッドのコイルに記録電流を流し、磁気ヘッドか
らの再生信号はロータリトランスを介して記録再生回路
に伝達する。このロータリトランスの原理については後
述の図9で詳しく説明するが、ロータリトランスの2次
側コイルが図中のターンテーブル15の内部に収納され
ており、ターンテーブル15と共に回転する。また、ロ
ータリトランスの1次側コイルはロータリトランスホル
ダ20に収納されており、このロータリトランスホルダ
20は装置ベース21に固定されている。直流モータ2
2はフロッピーディスク装置などで用いられている偏平
型のもので、コイルとヨークからなるステータ部22a
とマグネットと回転体からなるロータ部22bから構成
され、回転軸16は直流モータ22のロータ部22bの
回転軸でもあって、このロータ部22bが回転すること
によってターンテーブル15が回転する。
【0135】実施例2.ここでは他の構造のヘッドを説
明する。即ち、筒は回転せずにカードを支え、その筒の
内部でヘッドが回転してカードに記録、またはカードか
ら再生するものである。図2は、磁気カードリーダの磁
気ヘッドの回転機構部の他の実施例の斜視図である。図
1ではターンテーブル15には縁があったが、この実施
例ではターンテーブル15は平坦な形状をしており、こ
の上に磁気ヘッド13a,13bが搭載されている。ま
た、図1のターンテーブル15の縁15hの替わりに、
ロータリトランスホルダ20の外枠がそのまま上部に延
長されて縁20hが形成されている。斜視図では判りに
くいが、ターンテーブル15がロータリトランスホルダ
20の内側で回転しても、ロータリトランスホルダ20
は装置ベース21に固定されているので回転しない。後
述の図5の断面図では、構造の差がより明確に判る。と
ころで、ロータリトランスホルダ20の上部を磁気カー
ド1aに接触させる装置構造としてもよいし、或は接触
させない構造としてもよい。
明する。即ち、筒は回転せずにカードを支え、その筒の
内部でヘッドが回転してカードに記録、またはカードか
ら再生するものである。図2は、磁気カードリーダの磁
気ヘッドの回転機構部の他の実施例の斜視図である。図
1ではターンテーブル15には縁があったが、この実施
例ではターンテーブル15は平坦な形状をしており、こ
の上に磁気ヘッド13a,13bが搭載されている。ま
た、図1のターンテーブル15の縁15hの替わりに、
ロータリトランスホルダ20の外枠がそのまま上部に延
長されて縁20hが形成されている。斜視図では判りに
くいが、ターンテーブル15がロータリトランスホルダ
20の内側で回転しても、ロータリトランスホルダ20
は装置ベース21に固定されているので回転しない。後
述の図5の断面図では、構造の差がより明確に判る。と
ころで、ロータリトランスホルダ20の上部を磁気カー
ド1aに接触させる装置構造としてもよいし、或は接触
させない構造としてもよい。
【0136】図1で説明したが、後述の図27(a)〜
(c)のカードを搬送するために設けたキャリッジベー
ス189に対し、その表面よりも磁気ヘッド13a,1
3bのヘッド位置を低く設定した場合と、表面よりもヘ
ッド位置を若干高くして磁気ヘッド13a,13bを磁
気カード1aと接触させた場合とはその目的が異なる。
キャリッジベース189より低く設定するのは、キャリ
ッジベース189の暴走などが原因してキャリッジベー
ス189の側壁で磁気ヘッド13a,13bが破壊され
ことを防ぐことが主な目的である。一方、磁気カード1
aと接触させるのは、上記の破壊防止のためもあるが、
更に磁気カード1aとターンテーブル15の底辺との距
離を一定に保つためのスペーサとして、また、外部から
入ってくるゴミを磁気カード1aの表面から排除し、磁
気ヘッド13a,13bを汚れから守ることも目的であ
る。上記の図1の実施例ではターンテーブル15の縁で
磁気カード1aの磁性面を常に回転して擦っているのに
対し、本実施例では縁相当は回転せずヘッドのみ回転す
るため、磁性膜厚の薄い媒体を使用する場合、耐摩耗性
の低い媒体を使用する場合、或は直流モータ22のトル
クが十分に得られない場合に、特に有効な構造である。
(c)のカードを搬送するために設けたキャリッジベー
ス189に対し、その表面よりも磁気ヘッド13a,1
3bのヘッド位置を低く設定した場合と、表面よりもヘ
ッド位置を若干高くして磁気ヘッド13a,13bを磁
気カード1aと接触させた場合とはその目的が異なる。
キャリッジベース189より低く設定するのは、キャリ
ッジベース189の暴走などが原因してキャリッジベー
ス189の側壁で磁気ヘッド13a,13bが破壊され
ことを防ぐことが主な目的である。一方、磁気カード1
aと接触させるのは、上記の破壊防止のためもあるが、
更に磁気カード1aとターンテーブル15の底辺との距
離を一定に保つためのスペーサとして、また、外部から
入ってくるゴミを磁気カード1aの表面から排除し、磁
気ヘッド13a,13bを汚れから守ることも目的であ
る。上記の図1の実施例ではターンテーブル15の縁で
磁気カード1aの磁性面を常に回転して擦っているのに
対し、本実施例では縁相当は回転せずヘッドのみ回転す
るため、磁性膜厚の薄い媒体を使用する場合、耐摩耗性
の低い媒体を使用する場合、或は直流モータ22のトル
クが十分に得られない場合に、特に有効な構造である。
【0137】実施例3.更に本発明に係るヘッドの保
護、スペーサとしての役割の筒の縁の構造を図に基づい
て説明する。図3は、磁気カードリーダの磁気ヘッドの
回転機構部の一実施例の斜視図である。本構造の筒は、
上記の図1で示したターンテーブル15の変形型であっ
て、ターンテーブル15の縁15hの磁気カード1aに
面する部分(以下縁面15mと言う)にカード浮上機構
を設けたものである。即ち、回転時に縁面15mの表面
近くで発生する空気の流れ(図中の矢印ニ)を制御し、
磁気カード1aをターンテーブル15の縁面15mから
浮かす方向(図中の矢印ホ)に力を発生させる。これは
磁気カード1aとターンテーブル15の縁15hの間の
摩擦力を軽減させ、直流モータ22の負荷軽減を図ると
共に媒体の摺動寿命を延ばすことになる。ターンテーブ
ル15の回転数が高くて周速が早い場合に、空気力学的
に磁気カード1aの浮上力が増大する。
護、スペーサとしての役割の筒の縁の構造を図に基づい
て説明する。図3は、磁気カードリーダの磁気ヘッドの
回転機構部の一実施例の斜視図である。本構造の筒は、
上記の図1で示したターンテーブル15の変形型であっ
て、ターンテーブル15の縁15hの磁気カード1aに
面する部分(以下縁面15mと言う)にカード浮上機構
を設けたものである。即ち、回転時に縁面15mの表面
近くで発生する空気の流れ(図中の矢印ニ)を制御し、
磁気カード1aをターンテーブル15の縁面15mから
浮かす方向(図中の矢印ホ)に力を発生させる。これは
磁気カード1aとターンテーブル15の縁15hの間の
摩擦力を軽減させ、直流モータ22の負荷軽減を図ると
共に媒体の摺動寿命を延ばすことになる。ターンテーブ
ル15の回転数が高くて周速が早い場合に、空気力学的
に磁気カード1aの浮上力が増大する。
【0138】図3(b)〜(d)は、ターンテーブル1
5の縁15hと磁気カード1aの断面図である。図3
(b)は、空気の流入端では緩い傾斜の部分であるスキ
ー部15aを持たせ、磁気カード1aに面する部分15
bで媒体面に傷付きが発生しないように多少丸みを持た
せ(この部分15bが磁気カード1aと接触する)、続
いて凹部分15cを作る。この底部のフラットの部分を
無くし、鋸歯状の形状にしても効果は同じである。空気
流によって磁気カード1aを矢印ホの方向に働かす力は
この傾斜の部分(スキー部)であって、この傾斜角度は
ターンテーブル15の回転数、即ち磁気カード1aとの
相対速度とターンテーブル15のスキー部15aの表面
積で浮上力が決まる。また浮上距離は、磁気カード1a
の矢印ホと反対に加わる磁気カード1aの自重と加圧パ
ッド機構による力との関係で決まる。上記の凹凸形状は
ターンテーブル15の縁に等周期で構成されているの
で、磁気カード1aには均等の浮力を与えることができ
る。図中(c)は上記図3(b)の改良型であって、磁
気カード1aに対向する部分にフラット部分15bを設
けたもので、磁気カード1aとの接触を前提にしてい
る。図3(b)の構造は、ターンテーブル15の回転起
動時間が短く、短時間に磁気カード1aを浮上させる場
合に有用であるが、回転数が少なく起動時間が長い場合
には、起動の初期の相互の接触時間が長くなり、また、
定常回転の時点でも完全浮上では無く接触に近い状況で
あるため、その対策として図3(c)の構造のものは、
フラットな部分の表面状態を良くし、磁気カード1aの
表面に対する傷を付きにくくしている。負荷摩擦力はタ
ーンテーブル15の縁15hに形成する上記のフラット
部分の総面積と、上記の浮上力と磁気カード1aの自重
と、加圧パッド機構による力の関係で決まる。図中
(d)は上記図3(b)の全体を滑らかにしたもので、
磁気カード1aとの接触による傷付きの影響を軽減する
ための形状である。
5の縁15hと磁気カード1aの断面図である。図3
(b)は、空気の流入端では緩い傾斜の部分であるスキ
ー部15aを持たせ、磁気カード1aに面する部分15
bで媒体面に傷付きが発生しないように多少丸みを持た
せ(この部分15bが磁気カード1aと接触する)、続
いて凹部分15cを作る。この底部のフラットの部分を
無くし、鋸歯状の形状にしても効果は同じである。空気
流によって磁気カード1aを矢印ホの方向に働かす力は
この傾斜の部分(スキー部)であって、この傾斜角度は
ターンテーブル15の回転数、即ち磁気カード1aとの
相対速度とターンテーブル15のスキー部15aの表面
積で浮上力が決まる。また浮上距離は、磁気カード1a
の矢印ホと反対に加わる磁気カード1aの自重と加圧パ
ッド機構による力との関係で決まる。上記の凹凸形状は
ターンテーブル15の縁に等周期で構成されているの
で、磁気カード1aには均等の浮力を与えることができ
る。図中(c)は上記図3(b)の改良型であって、磁
気カード1aに対向する部分にフラット部分15bを設
けたもので、磁気カード1aとの接触を前提にしてい
る。図3(b)の構造は、ターンテーブル15の回転起
動時間が短く、短時間に磁気カード1aを浮上させる場
合に有用であるが、回転数が少なく起動時間が長い場合
には、起動の初期の相互の接触時間が長くなり、また、
定常回転の時点でも完全浮上では無く接触に近い状況で
あるため、その対策として図3(c)の構造のものは、
フラットな部分の表面状態を良くし、磁気カード1aの
表面に対する傷を付きにくくしている。負荷摩擦力はタ
ーンテーブル15の縁15hに形成する上記のフラット
部分の総面積と、上記の浮上力と磁気カード1aの自重
と、加圧パッド機構による力の関係で決まる。図中
(d)は上記図3(b)の全体を滑らかにしたもので、
磁気カード1aとの接触による傷付きの影響を軽減する
ための形状である。
【0139】実施例4.本発明のカード記録再生のため
のヘッドの構造の詳細を説明する。図4は、磁気カード
リーダに用いる磁気ヘッドアセンブリを示した図であ
る。この発明で使用する磁気ヘッド13a,13bは、
磁気コアとコイルからなる磁気回路から構成される。そ
して、スライダ23a,23b,23cの中に埋め込ま
れているが、ヘッドギャップ部分24のみがスライダ2
3a,23b,23cの表面から露出していて、磁気カ
ード15と接触する構造となっている。この発明で用い
るスライダ構造として、それぞれはフロッピーディスク
装置で使われている図中(a)のフラット型スライダ2
3aと、図中(b)のボタン型スライダ23bと、ハー
ドディスク装置で使われている図中(c)の浮上型スラ
イダ23cの3種類の適用が可能である。
のヘッドの構造の詳細を説明する。図4は、磁気カード
リーダに用いる磁気ヘッドアセンブリを示した図であ
る。この発明で使用する磁気ヘッド13a,13bは、
磁気コアとコイルからなる磁気回路から構成される。そ
して、スライダ23a,23b,23cの中に埋め込ま
れているが、ヘッドギャップ部分24のみがスライダ2
3a,23b,23cの表面から露出していて、磁気カ
ード15と接触する構造となっている。この発明で用い
るスライダ構造として、それぞれはフロッピーディスク
装置で使われている図中(a)のフラット型スライダ2
3aと、図中(b)のボタン型スライダ23bと、ハー
ドディスク装置で使われている図中(c)の浮上型スラ
イダ23cの3種類の適用が可能である。
【0140】図4(a)のフラット型スライダ23a
は、摺動部25aと25bの2つの部分に別れ、磁気カ
ード1a上でバランスをとるために左右対象としてい
る。また、摺動する場合の摩擦力を軽減させるために表
面積を少なくなるよう設計している。また、ヘッドギャ
ップ部分24は、回転中心の外側に配置して、図では摺
動部25b上にあり、ヘッドギャップの位置はスライダ
23aの空気流入端から離れた摺動部25bの真中から
後ろの部分に配置している。これは、スライダ23aの
先端23tが多少浮き加減になっても、ヘッドギャップ
と磁気カード1a上の記録媒体表面までの距離を最小限
にする工夫をしている。使用するジンバルバネは、角型
ジンバルバネ19a、または、図中(b)の丸型ジンバ
ルバネ19bのいずれでもよい。ジンバルバネ19a
は、摺動部25aと25bが磁気カード1a上の記録媒
体表面に対して常に左右同一のバネ圧で接触させること
が目的で、XYZの3軸方向に自由度を持たせたバネ構
造をしている。こうした構造は、磁気カード1a上を磁
気ヘッド13a,13bが回転する場合に媒体の上下左
右の変動に追随できる利点があるが、上下の変動には許
容範囲が狭い欠点がある。従って、図1、図2で示した
ターンテーブル15の縁15h、またはロータリトラン
スホルダ20の磁気カード1aに面した縁20hの高さ
より、摺動部25a,25bを高くしておき、磁気カー
ド1aを上に持ち上げる状態にし、後述の加圧パッドの
力で磁気カード1aを押さえ、磁気ヘッド13a,13
bが回転する際に発生する上下左右の振動や、カード表
面の変動分を吸収する役目をさせる。
は、摺動部25aと25bの2つの部分に別れ、磁気カ
ード1a上でバランスをとるために左右対象としてい
る。また、摺動する場合の摩擦力を軽減させるために表
面積を少なくなるよう設計している。また、ヘッドギャ
ップ部分24は、回転中心の外側に配置して、図では摺
動部25b上にあり、ヘッドギャップの位置はスライダ
23aの空気流入端から離れた摺動部25bの真中から
後ろの部分に配置している。これは、スライダ23aの
先端23tが多少浮き加減になっても、ヘッドギャップ
と磁気カード1a上の記録媒体表面までの距離を最小限
にする工夫をしている。使用するジンバルバネは、角型
ジンバルバネ19a、または、図中(b)の丸型ジンバ
ルバネ19bのいずれでもよい。ジンバルバネ19a
は、摺動部25aと25bが磁気カード1a上の記録媒
体表面に対して常に左右同一のバネ圧で接触させること
が目的で、XYZの3軸方向に自由度を持たせたバネ構
造をしている。こうした構造は、磁気カード1a上を磁
気ヘッド13a,13bが回転する場合に媒体の上下左
右の変動に追随できる利点があるが、上下の変動には許
容範囲が狭い欠点がある。従って、図1、図2で示した
ターンテーブル15の縁15h、またはロータリトラン
スホルダ20の磁気カード1aに面した縁20hの高さ
より、摺動部25a,25bを高くしておき、磁気カー
ド1aを上に持ち上げる状態にし、後述の加圧パッドの
力で磁気カード1aを押さえ、磁気ヘッド13a,13
bが回転する際に発生する上下左右の振動や、カード表
面の変動分を吸収する役目をさせる。
【0141】図4(b)のボタン型スライダは表面が球
面をしており、この球面の頂点部分にヘッドギャップが
あり、磁気カード1a上の記録媒体面との接触面積を少
なくできる。図4(a)では、双胴型の2つの摺動部2
5aと25bが媒体表面の上を比較的忠実に追従したの
に対して、このボタン型スライダ23bでは、やや強め
に媒体表面を押し付けて媒体と接触する方法であって、
ジンバルバネ19bは、上記のフラット型スライダ23
aよりもバネ性の強いものを使用する。先に述べたよう
に、ターンテーブル15の縁15h、またはロータリト
ランスホルダ20の縁20hの高さより、ヘッドギャッ
プ部分24を僅かに飛び出させ、加圧パッドの力で磁気
カード1aを押さえて、磁気ヘッド13a,13bの先
端のヘッドギャップ部分24の一部が媒体に押し付け
る。
面をしており、この球面の頂点部分にヘッドギャップが
あり、磁気カード1a上の記録媒体面との接触面積を少
なくできる。図4(a)では、双胴型の2つの摺動部2
5aと25bが媒体表面の上を比較的忠実に追従したの
に対して、このボタン型スライダ23bでは、やや強め
に媒体表面を押し付けて媒体と接触する方法であって、
ジンバルバネ19bは、上記のフラット型スライダ23
aよりもバネ性の強いものを使用する。先に述べたよう
に、ターンテーブル15の縁15h、またはロータリト
ランスホルダ20の縁20hの高さより、ヘッドギャッ
プ部分24を僅かに飛び出させ、加圧パッドの力で磁気
カード1aを押さえて、磁気ヘッド13a,13bの先
端のヘッドギャップ部分24の一部が媒体に押し付け
る。
【0142】図4(c)は、浮上型スライダ23cはハ
ードディスク装置で用いる浮上型のスライダと同じ形状
のものを用いた場合である。この構造は、フラット型ス
ライダ23aと同様に摺動部26aと26bを持ってお
り、ヘッドギャップ部分24の位置も同じ条件を満た
し、バネ性の薄く長いバネからできたサスペンションで
あるロングアームバネ30の先端に取り付けられてい
る。浮上型スライダ23cとロングアームバネ30と
は、図では示さなかったが、XYの2軸の動きを可能と
する複合した板金からできたフレクチャで結合され、ロ
ングアームバネ30のZ軸方向つまり上下方向の運動と
併せて3軸方向の動作が可能となる。このバネ方式の特
徴はZ軸方向の運動に自由度があり、一定の力で上下運
動を大きくできる点にある。以上の3種類のスライダと
後述の図5の突起部32a,32bのバネを組み合わせ
ることによって磁気ヘッド13a,13bが磁気ヘッド
アセンブリを構成し、このアセンブリが全体として磁気
カード1aの記録媒体面を摺動する。また、この発明の
磁気カードリーダは、上記の摺動方式以外に磁気ヘッド
を高速に回転させて、磁気カード上に磁気ヘッドを浮上
させて使用することも可能である。この場合の磁気ヘッ
ド13a,13bのスライダ構造として、フラット型ス
ライダ23aまたは浮上型スライダ23cが適用でき、
双胴型の摺動部25aと25bまたは26aと26bの
形状はハードディスク装置で用いる磁気ヘッドスライダ
の設計手法を用いることで容易に実現できる。
ードディスク装置で用いる浮上型のスライダと同じ形状
のものを用いた場合である。この構造は、フラット型ス
ライダ23aと同様に摺動部26aと26bを持ってお
り、ヘッドギャップ部分24の位置も同じ条件を満た
し、バネ性の薄く長いバネからできたサスペンションで
あるロングアームバネ30の先端に取り付けられてい
る。浮上型スライダ23cとロングアームバネ30と
は、図では示さなかったが、XYの2軸の動きを可能と
する複合した板金からできたフレクチャで結合され、ロ
ングアームバネ30のZ軸方向つまり上下方向の運動と
併せて3軸方向の動作が可能となる。このバネ方式の特
徴はZ軸方向の運動に自由度があり、一定の力で上下運
動を大きくできる点にある。以上の3種類のスライダと
後述の図5の突起部32a,32bのバネを組み合わせ
ることによって磁気ヘッド13a,13bが磁気ヘッド
アセンブリを構成し、このアセンブリが全体として磁気
カード1aの記録媒体面を摺動する。また、この発明の
磁気カードリーダは、上記の摺動方式以外に磁気ヘッド
を高速に回転させて、磁気カード上に磁気ヘッドを浮上
させて使用することも可能である。この場合の磁気ヘッ
ド13a,13bのスライダ構造として、フラット型ス
ライダ23aまたは浮上型スライダ23cが適用でき、
双胴型の摺動部25aと25bまたは26aと26bの
形状はハードディスク装置で用いる磁気ヘッドスライダ
の設計手法を用いることで容易に実現できる。
【0143】実施例5.ヘッドアセンブリの内、特徴が
あるヘッド支持構造の詳細を説明する。図5は、ロング
アームバネを使った磁気ヘッドをターンテーブルに搭載
した一実施例である。図中(a)は、縁15hがあるタ
ーンテーブル15に2つのロングアームバネ30と浮上
型スライダ23cからなる磁気ヘッドアセンブリを搭載
した場合の実施例を示す平面と断面図である。また、図
5(b)は平坦なターンテーブル15に2つのロングア
ームバネ30と浮上型スライダ23cからなる磁気ヘッ
ドアセンブリを搭載した場合の実施例を示す平面と断面
図である。各々、磁気ヘッド13aのヘッドギャップの
中心と回転軸16の中心までの距離は磁気ヘッド13b
のヘッドギャップの中心と回転軸16までの距離に等し
く、それぞれのギャップの中心を結ぶ直線は回転軸16
の中心を通るように配置してある。かつ、2つのロング
アームバネ30aと30bの一端は回転軸16に近い方
でネジ止めまたは接着されている。
あるヘッド支持構造の詳細を説明する。図5は、ロング
アームバネを使った磁気ヘッドをターンテーブルに搭載
した一実施例である。図中(a)は、縁15hがあるタ
ーンテーブル15に2つのロングアームバネ30と浮上
型スライダ23cからなる磁気ヘッドアセンブリを搭載
した場合の実施例を示す平面と断面図である。また、図
5(b)は平坦なターンテーブル15に2つのロングア
ームバネ30と浮上型スライダ23cからなる磁気ヘッ
ドアセンブリを搭載した場合の実施例を示す平面と断面
図である。各々、磁気ヘッド13aのヘッドギャップの
中心と回転軸16の中心までの距離は磁気ヘッド13b
のヘッドギャップの中心と回転軸16までの距離に等し
く、それぞれのギャップの中心を結ぶ直線は回転軸16
の中心を通るように配置してある。かつ、2つのロング
アームバネ30aと30bの一端は回転軸16に近い方
でネジ止めまたは接着されている。
【0144】ロングアームバネ30aと30bのもう一
端に、この実施例では、浮上型スライダ23cと23d
がフレクチャを介して取りつけられている。ロングアー
ムバネ30aと30bは、浮上型スライダ23cと23
dの更に外側に突起部32aと32bを持っている。こ
の2つの突起部32a,32bは、ターンテーブル15
の縁15hの内壁に断面が逆L字型になる円筒状のスト
ッパ33aと33bによって、ロングアームバネ30a
と30bの上方向の運動を規制する役目をしている。そ
して、図中の断面図から明らかなように、浮上型スライ
ダ23cと23dの表面はターンテーブル15の縁から
多少飛び出る状態となっている。しかし、磁気カード1
aが装置内部に導入された後、ヘッドアセンブリが後述
するキャリッジベース189の内部に装着されて、加圧
パットで磁気カード1aが下向きに押さえられた状態に
なると、浮上型スライダ23cと23dの表面は磁気カ
ード1aで下向きに押されるため、上記の突起部32a
と32bはストッパ33aと33bから離れ、下方向に
移動し上下運動を行う板バネとしての働きが可能とな
る。この方法をとれば、例えば多少バネ力を大きくして
もストッパ33aと33bで外部への移動が規制される
ため、ロングアームバネ30aと30bのバネはある範
囲で動作させる片持ちバネとして設計できる。
端に、この実施例では、浮上型スライダ23cと23d
がフレクチャを介して取りつけられている。ロングアー
ムバネ30aと30bは、浮上型スライダ23cと23
dの更に外側に突起部32aと32bを持っている。こ
の2つの突起部32a,32bは、ターンテーブル15
の縁15hの内壁に断面が逆L字型になる円筒状のスト
ッパ33aと33bによって、ロングアームバネ30a
と30bの上方向の運動を規制する役目をしている。そ
して、図中の断面図から明らかなように、浮上型スライ
ダ23cと23dの表面はターンテーブル15の縁から
多少飛び出る状態となっている。しかし、磁気カード1
aが装置内部に導入された後、ヘッドアセンブリが後述
するキャリッジベース189の内部に装着されて、加圧
パットで磁気カード1aが下向きに押さえられた状態に
なると、浮上型スライダ23cと23dの表面は磁気カ
ード1aで下向きに押されるため、上記の突起部32a
と32bはストッパ33aと33bから離れ、下方向に
移動し上下運動を行う板バネとしての働きが可能とな
る。この方法をとれば、例えば多少バネ力を大きくして
もストッパ33aと33bで外部への移動が規制される
ため、ロングアームバネ30aと30bのバネはある範
囲で動作させる片持ちバネとして設計できる。
【0145】次の図5(b)は、上記図2の平坦な形状
のターンテーブル15を使った場合の実施例を示す図で
あり、ターンテーブル15に縁15hが無く、この縁1
5hの代わりにロータリトランスホルダ20の構造の一
部が延長されて縁20hとなる。この縁20hは、ター
ンテーブル15のように回転しないでベース21に固定
してある。ロータリトランスホルダ20の内壁に上記の
逆L字型のストッパ33aと33bを全周にわたって作
ることで同様な作用を行わすことができるが、磁気カー
ド1aで浮上型スライダ23cと23dの表面を押さえ
ることので、逆L字型のストッパ33aと33bと突起
部32aと32bの間の空隙は僅かであって、場合によ
って両者の間で接触事故が発生する可能性もある。そこ
で、逆L字型のストッパ33aと33bに相当する部分
の形状を変えて、丁度カタカナのコの字型のストッパ3
4aと34bをターンテーブル15に設けることで、上
記の問題点を解決することができる。即ち、回転するタ
ーンテーブル15にストッパ34a,34bを取りつけ
るので、ストッパ34a,34bは、磁気ヘッド13a
と13bと同じく回転し、上記の両者の接触事故の危険
性が無くなる。以上は、ロングアームバネ30aと30
bを用いた場合の実施例について説明したが、ジンバル
バネ19を用いる場合は、この種のストッパ機構と突起
部を用いる必要が無いことは言うまでもない。
のターンテーブル15を使った場合の実施例を示す図で
あり、ターンテーブル15に縁15hが無く、この縁1
5hの代わりにロータリトランスホルダ20の構造の一
部が延長されて縁20hとなる。この縁20hは、ター
ンテーブル15のように回転しないでベース21に固定
してある。ロータリトランスホルダ20の内壁に上記の
逆L字型のストッパ33aと33bを全周にわたって作
ることで同様な作用を行わすことができるが、磁気カー
ド1aで浮上型スライダ23cと23dの表面を押さえ
ることので、逆L字型のストッパ33aと33bと突起
部32aと32bの間の空隙は僅かであって、場合によ
って両者の間で接触事故が発生する可能性もある。そこ
で、逆L字型のストッパ33aと33bに相当する部分
の形状を変えて、丁度カタカナのコの字型のストッパ3
4aと34bをターンテーブル15に設けることで、上
記の問題点を解決することができる。即ち、回転するタ
ーンテーブル15にストッパ34a,34bを取りつけ
るので、ストッパ34a,34bは、磁気ヘッド13a
と13bと同じく回転し、上記の両者の接触事故の危険
性が無くなる。以上は、ロングアームバネ30aと30
bを用いた場合の実施例について説明したが、ジンバル
バネ19を用いる場合は、この種のストッパ機構と突起
部を用いる必要が無いことは言うまでもない。
【0146】実施例6.本実施例では、ヘッドの部分の
塵埃除去の工夫について説明する。図6は、ターンテー
ブル15またはロータリトランスホルダ20に空気流通
口とクリーナを設けた実施例のヘッドアセンブリ構造図
である。図中(a)は、ターンテーブル15の底面15
gに設けた吸気口35と、縁15hの一部に設けた排気
口36の構造図である。図中(b)は、ターンテーブル
15の底面15gに設けた吸気口35と、ロータリトラ
ンスホルダ20の縁20hの一部に設けた排気口37の
構造図である。磁気ヘッド13aと13bは磁気カード
1aの表面を摺動しながら回転運動を行うが、図1と図
6(a)の実施例では、ターンテーブル15の縁15h
が磁気カード1aの表面を摺動し、図2と図6(b)の
実施例では、ロータリトランスホルダ20は回転動作を
行わない。しかし、いずれの場合でも、磁気カード1a
の上をヘッドは摺動しながらトラック検索動作を行な
い、磁気カード1aの表面を摺動した際に発生する磁性
粉などの塵埃、または装置の外部から侵入した塵埃がタ
ーンテーブル15の上に蓄積する可能性がある。
塵埃除去の工夫について説明する。図6は、ターンテー
ブル15またはロータリトランスホルダ20に空気流通
口とクリーナを設けた実施例のヘッドアセンブリ構造図
である。図中(a)は、ターンテーブル15の底面15
gに設けた吸気口35と、縁15hの一部に設けた排気
口36の構造図である。図中(b)は、ターンテーブル
15の底面15gに設けた吸気口35と、ロータリトラ
ンスホルダ20の縁20hの一部に設けた排気口37の
構造図である。磁気ヘッド13aと13bは磁気カード
1aの表面を摺動しながら回転運動を行うが、図1と図
6(a)の実施例では、ターンテーブル15の縁15h
が磁気カード1aの表面を摺動し、図2と図6(b)の
実施例では、ロータリトランスホルダ20は回転動作を
行わない。しかし、いずれの場合でも、磁気カード1a
の上をヘッドは摺動しながらトラック検索動作を行な
い、磁気カード1aの表面を摺動した際に発生する磁性
粉などの塵埃、または装置の外部から侵入した塵埃がタ
ーンテーブル15の上に蓄積する可能性がある。
【0147】本実施例では、この塵埃の蓄積を防ぐこと
を目的としており、このためには、一般に回転体が回転
すると回転中心部の気圧は低くなり、周辺部の気圧は高
くなることを利用する。例えば、図1で示したターンテ
ーブル15の縁がある構造では、磁気カードを挿入して
ヘッドアセンブリの上部に磁気カード1aが来た場合
は、磁気カード1aとターンテーブル15の縁との僅か
の隙間を除いて、殆ど密閉された状態になる。このこと
は図2の実施例の場合も同じである。本発明では、図1
と図2で示した実施例に対して空気の流れを積極的に作
り出し、塵埃対策を行う方法を示したものである。最も
効果的な方法として、ターンテーブル15の回転軸16
の周辺部に複数の吸気口35を設け、ターンテーブル1
5の裏面から空気の流入を積極的に行わせ、ターンテー
ブル15の縁に排気口36或はロータリトランスホルダ
20の縁20hに排気口37を設け、上記の吸気口36
から入った空気を排気口36または37から逃がす。こ
の空気の流れに乗ってターンテーブル15の内部に滞留
する可能性がある塵埃を追い出すことができる。この排
気口36または37の形状は任意に設定できるが、でき
るだけ大きく明けることが望ましい。図では、排気口3
6または37が長方形の形状をした実施例を示した。ま
た上記の実施例では、吸気口35を介して外部から吸い
込む空気に塵埃が含まれている場合があるので、布状の
目の粗いエアフィルタ吸気口に取付けて用いて大きい塵
埃を濾過した空気を取り入れることも可能である。
を目的としており、このためには、一般に回転体が回転
すると回転中心部の気圧は低くなり、周辺部の気圧は高
くなることを利用する。例えば、図1で示したターンテ
ーブル15の縁がある構造では、磁気カードを挿入して
ヘッドアセンブリの上部に磁気カード1aが来た場合
は、磁気カード1aとターンテーブル15の縁との僅か
の隙間を除いて、殆ど密閉された状態になる。このこと
は図2の実施例の場合も同じである。本発明では、図1
と図2で示した実施例に対して空気の流れを積極的に作
り出し、塵埃対策を行う方法を示したものである。最も
効果的な方法として、ターンテーブル15の回転軸16
の周辺部に複数の吸気口35を設け、ターンテーブル1
5の裏面から空気の流入を積極的に行わせ、ターンテー
ブル15の縁に排気口36或はロータリトランスホルダ
20の縁20hに排気口37を設け、上記の吸気口36
から入った空気を排気口36または37から逃がす。こ
の空気の流れに乗ってターンテーブル15の内部に滞留
する可能性がある塵埃を追い出すことができる。この排
気口36または37の形状は任意に設定できるが、でき
るだけ大きく明けることが望ましい。図では、排気口3
6または37が長方形の形状をした実施例を示した。ま
た上記の実施例では、吸気口35を介して外部から吸い
込む空気に塵埃が含まれている場合があるので、布状の
目の粗いエアフィルタ吸気口に取付けて用いて大きい塵
埃を濾過した空気を取り入れることも可能である。
【0148】図6(c)は、磁気カード1aに付着した
塵埃または摺動中に発生する磁性粉などの塵埃を、更に
積極的に取り去る例を示す構成図で、ターンテーブル1
5の底面15g上に例えば、塵埃除去目的の布状のライ
ナーを貼付けた。このライナーは、最近の3.5インチ
のフロッピーディスクカートリッジの内部に、磁気記録
媒体の表面に接触する格好で設けられたと同等なもので
ある。このライナーを使ったクリーナ38を、図中の斜
線で示した部分に取り付ける。クリーナ38は磁気ヘッ
ド13aと13bの左右の空間に配置され、ターンテー
ブル15の底面15gに固定する格好で取り付ける。こ
の方法を図1の実施例に適用した場合には、磁気カード
1aを装置内部に導入した後、加圧パッドで押さえた状
態の時に記録媒体面がクリーナ38に軽く接触する程度
に設定することが好ましい。また、図2の実施例の場合
にも同様に適用できるが、ターンテーブル15の周りの
ロータリトランスホルダ20と接触しない構造にするの
が望ましい。また、このクリーナ38は、汚れて塵埃の
吸収能力が低下した場合に交換できるよう、ターンテー
ブル15から取り外しできる構造、例えばターンテーブ
ル15にネジ止めする方法を用いる。以上の図中(a)
〜(c)は、磁気カードリーダに適用する場合について
説明したが、この実施例は磁気カードリーダのみならず
後述する光カードリーダにも適用可能である。
塵埃または摺動中に発生する磁性粉などの塵埃を、更に
積極的に取り去る例を示す構成図で、ターンテーブル1
5の底面15g上に例えば、塵埃除去目的の布状のライ
ナーを貼付けた。このライナーは、最近の3.5インチ
のフロッピーディスクカートリッジの内部に、磁気記録
媒体の表面に接触する格好で設けられたと同等なもので
ある。このライナーを使ったクリーナ38を、図中の斜
線で示した部分に取り付ける。クリーナ38は磁気ヘッ
ド13aと13bの左右の空間に配置され、ターンテー
ブル15の底面15gに固定する格好で取り付ける。こ
の方法を図1の実施例に適用した場合には、磁気カード
1aを装置内部に導入した後、加圧パッドで押さえた状
態の時に記録媒体面がクリーナ38に軽く接触する程度
に設定することが好ましい。また、図2の実施例の場合
にも同様に適用できるが、ターンテーブル15の周りの
ロータリトランスホルダ20と接触しない構造にするの
が望ましい。また、このクリーナ38は、汚れて塵埃の
吸収能力が低下した場合に交換できるよう、ターンテー
ブル15から取り外しできる構造、例えばターンテーブ
ル15にネジ止めする方法を用いる。以上の図中(a)
〜(c)は、磁気カードリーダに適用する場合について
説明したが、この実施例は磁気カードリーダのみならず
後述する光カードリーダにも適用可能である。
【0149】実施例7.次に、本発明のヘッドアセンブ
リの重要部品であるロータリトランスの組み込み構造を
説明する。図7、図8は、磁気カードリーダに用いるロ
ータリトランスの実装状態を示した断面図である。この
発明の磁気カードリーダでは、ロータリトランスは重要
な部品で、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)で
具体的な実装構造を示す。図7(a)は、図1で示した
縁を設けたターンテーブル15に面対向型のロータリト
ランス39を用いた場合の実施例を示す図である。図に
おいて、ロータリトランス39は2つの部分から構成さ
れており、装置ベース21に固定された1次側コア39
aと、ターンテーブル15の裏面に取り付けられた2次
側コア39bから構成されている。ロータリトランスの
原理については次の図9で詳しく説明するが、上記のロ
ータリトランス39を例にとり構造を簡単に説明する
と、1次側コア39aと2次側コア39bはフェライト
などの磁性体からできた円板であって、それぞれが対向
する面に同心円状の巻線溝が掘られている。図では、1
次側コア39aに2つの溝39cと溝39dが掘られて
いる。また、2次側コア39bにも上記1次側コア39
aの2つの溝に対向する2つの溝39eと39fが掘ら
れている。この上下4つの溝に巻線を施してトランスを
構成する。
リの重要部品であるロータリトランスの組み込み構造を
説明する。図7、図8は、磁気カードリーダに用いるロ
ータリトランスの実装状態を示した断面図である。この
発明の磁気カードリーダでは、ロータリトランスは重要
な部品で、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)で
具体的な実装構造を示す。図7(a)は、図1で示した
縁を設けたターンテーブル15に面対向型のロータリト
ランス39を用いた場合の実施例を示す図である。図に
おいて、ロータリトランス39は2つの部分から構成さ
れており、装置ベース21に固定された1次側コア39
aと、ターンテーブル15の裏面に取り付けられた2次
側コア39bから構成されている。ロータリトランスの
原理については次の図9で詳しく説明するが、上記のロ
ータリトランス39を例にとり構造を簡単に説明する
と、1次側コア39aと2次側コア39bはフェライト
などの磁性体からできた円板であって、それぞれが対向
する面に同心円状の巻線溝が掘られている。図では、1
次側コア39aに2つの溝39cと溝39dが掘られて
いる。また、2次側コア39bにも上記1次側コア39
aの2つの溝に対向する2つの溝39eと39fが掘ら
れている。この上下4つの溝に巻線を施してトランスを
構成する。
【0150】トランス結合による特徴は、1次側コア3
9aと2次側コア39b中の巻線間での信号の授受を行
い、物理的には分離した巻線間で相互に信号のやりとり
ができるところにある。この方法はVTRなどの装置で
採用されている。この発明の実施例では、ターンテーブ
ル15上の2つの磁気ヘッド13aと13bと、磁気カ
ードリーダの本体側にある記録再生回路間で上記巻線を
介して、記録電流或は再生信号の授受を行うことができ
る。図ではターンテーブル15の裏面に2次側コア39
bを空間いっぱいを使って配置しているが、先の図6
(a)および図6(b)で示した吸気口35を設けるた
めに、回転軸16の周辺を避けて2次側コア39bをタ
ーンテーブル15の外周側寄りに配置してもよい。ま
た、この面対向型ロータリトランス39の利点は、装置
の高さ方向の厚みを薄くできる点にある。
9aと2次側コア39b中の巻線間での信号の授受を行
い、物理的には分離した巻線間で相互に信号のやりとり
ができるところにある。この方法はVTRなどの装置で
採用されている。この発明の実施例では、ターンテーブ
ル15上の2つの磁気ヘッド13aと13bと、磁気カ
ードリーダの本体側にある記録再生回路間で上記巻線を
介して、記録電流或は再生信号の授受を行うことができ
る。図ではターンテーブル15の裏面に2次側コア39
bを空間いっぱいを使って配置しているが、先の図6
(a)および図6(b)で示した吸気口35を設けるた
めに、回転軸16の周辺を避けて2次側コア39bをタ
ーンテーブル15の外周側寄りに配置してもよい。ま
た、この面対向型ロータリトランス39の利点は、装置
の高さ方向の厚みを薄くできる点にある。
【0151】ターンテーブル15の回転軸16は、装置
ベース21に取り付けられたベアリング構造31で支え
られ、直流モータ22のロータ部22bと共に回転する
が、ステータ部22aの駆動用コイル22cに相電流を
流しロータ部22bの磁石22dに向かって磁界を発生
し、磁石22dも円周方向に複数の着磁がされているの
で、これらのモータの磁気回路からの漏洩磁束影響が上
記ロータリトランス39の信号回路に現れる可能性があ
る。そこでこの発明の磁気カードリーダでは、装置ベー
ス21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共にターンテー
ブル15の素材とロータリトランスホルダ20の素材を
磁性体または鉄材を用いてシールドすることで解決して
いる。図7(b)は、縁があるターンテーブル15に対
してシールドした実施例であって、ターンテーブル15
の回転軸16周辺に円筒状のロータリトランス40を用
いている。2次側コア40aは回転軸16と同心円で回
転できるように取り付けられ、2次側コア40bは固定
台40cに取り付けられている。この実施例は、上記の
図7(a)の実施例に比べてロータリトランス40の直
径を小さくできる。ただ、高さ方向に多少厚みが必要と
なる。また、ターンテーブル15の上部に設ける縁15
hと共に、下部に向かって縁15iを設けることによっ
て、ロータリトランスホルダ20が必要無くなる利点も
ある。この発明のロータリトランス40では、装置ベー
ス21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共に、ターンテ
ーブル15の素材を磁性体または鉄材を用いてシールド
し、更にターンテーブル15の内部に空間ができるの
で、遮蔽構造を新たに追加することでもできる。
ベース21に取り付けられたベアリング構造31で支え
られ、直流モータ22のロータ部22bと共に回転する
が、ステータ部22aの駆動用コイル22cに相電流を
流しロータ部22bの磁石22dに向かって磁界を発生
し、磁石22dも円周方向に複数の着磁がされているの
で、これらのモータの磁気回路からの漏洩磁束影響が上
記ロータリトランス39の信号回路に現れる可能性があ
る。そこでこの発明の磁気カードリーダでは、装置ベー
ス21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共にターンテー
ブル15の素材とロータリトランスホルダ20の素材を
磁性体または鉄材を用いてシールドすることで解決して
いる。図7(b)は、縁があるターンテーブル15に対
してシールドした実施例であって、ターンテーブル15
の回転軸16周辺に円筒状のロータリトランス40を用
いている。2次側コア40aは回転軸16と同心円で回
転できるように取り付けられ、2次側コア40bは固定
台40cに取り付けられている。この実施例は、上記の
図7(a)の実施例に比べてロータリトランス40の直
径を小さくできる。ただ、高さ方向に多少厚みが必要と
なる。また、ターンテーブル15の上部に設ける縁15
hと共に、下部に向かって縁15iを設けることによっ
て、ロータリトランスホルダ20が必要無くなる利点も
ある。この発明のロータリトランス40では、装置ベー
ス21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共に、ターンテ
ーブル15の素材を磁性体または鉄材を用いてシールド
し、更にターンテーブル15の内部に空間ができるの
で、遮蔽構造を新たに追加することでもできる。
【0152】図7(c)は、上記図7(b)の実施例と
同じく、縁15hがあるターンテーブル15の周辺に円
筒状のロータリトランス41を設けたもので、1次側コ
ア41aはターンテーブル15の縁15hの周辺に取り
付け、2次側コア41bは固定台41cに乗せた構造と
する。この方式によれば、ロータリトランス41の高さ
をターンテーブル15と同じ高さに設定でき装置の厚み
を薄くできる。この発明のロータリトランス41では装
置ベース21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共に、タ
ーンテーブル15の下部の空間41sに遮蔽構造を新た
に追加することもできる。
同じく、縁15hがあるターンテーブル15の周辺に円
筒状のロータリトランス41を設けたもので、1次側コ
ア41aはターンテーブル15の縁15hの周辺に取り
付け、2次側コア41bは固定台41cに乗せた構造と
する。この方式によれば、ロータリトランス41の高さ
をターンテーブル15と同じ高さに設定でき装置の厚み
を薄くできる。この発明のロータリトランス41では装
置ベース21に鉄材を設けて磁気遮蔽を行うと共に、タ
ーンテーブル15の下部の空間41sに遮蔽構造を新た
に追加することもできる。
【0153】図8(a),(b)は、平坦なターンテー
ブル15の周辺にロータリトランスホルダ20がある場
合の実施例である。図8(a)は、図2で示した縁無し
の平坦なターンテーブル15に図7(a)と同様な面対
向型のロータリトランス39を用いた場合の実施例であ
って、ロータリトランス39は2つの部分から構成され
ており、装置ベース21に固定された1次側コア39a
とターンテーブル15の裏面に取り付けられた2次側コ
ア39bから構成されている。図ではターンーブル15
の裏面に2次側コア39bを空間いっぱいを使って配置
しているが、上記の図6で示した吸気口35を設けるた
めに回転軸16の周辺を避けて2次側コア39bをター
ンテーブル15の外周側寄りに配置してもよい。また、
この面対向型ロータリトランス39の利点は装置の高さ
方向の厚みを薄くできる。この構造によれば、装置ベー
ス21に鉄材を設け、ターンテーブル15の素材とロー
タリトランスホルダ20の素材を磁性体または鉄材を用
いてシールドすることができる。
ブル15の周辺にロータリトランスホルダ20がある場
合の実施例である。図8(a)は、図2で示した縁無し
の平坦なターンテーブル15に図7(a)と同様な面対
向型のロータリトランス39を用いた場合の実施例であ
って、ロータリトランス39は2つの部分から構成され
ており、装置ベース21に固定された1次側コア39a
とターンテーブル15の裏面に取り付けられた2次側コ
ア39bから構成されている。図ではターンーブル15
の裏面に2次側コア39bを空間いっぱいを使って配置
しているが、上記の図6で示した吸気口35を設けるた
めに回転軸16の周辺を避けて2次側コア39bをター
ンテーブル15の外周側寄りに配置してもよい。また、
この面対向型ロータリトランス39の利点は装置の高さ
方向の厚みを薄くできる。この構造によれば、装置ベー
ス21に鉄材を設け、ターンテーブル15の素材とロー
タリトランスホルダ20の素材を磁性体または鉄材を用
いてシールドすることができる。
【0154】図8(b)は、上記図8(a)と同じの縁
がないターンーテブル15で、ターンテーブル15の回
転軸16周辺に円筒状のロータリトランス40を用いた
例である。2次側コア40aは回転軸16と同心円で回
転できるように取り付けられ、2次側コア40bは固定
台40cに取り付けられている。この実施例は、ロータ
リトランス40の直径を小さくできる。この構造の磁気
シールド構造の特徴は、既に説明した例と同様である。
図8(c)は、上記の図7(c)と類似した方式であっ
て、ロータリトランスホルダ20の途中に1次側コア4
2aが組み込まれており、2次側コア42bはターンテ
ーブル15の下面または縁ありのターンテーブル15の
上部の縁に相当する部分に搭載される。
がないターンーテブル15で、ターンテーブル15の回
転軸16周辺に円筒状のロータリトランス40を用いた
例である。2次側コア40aは回転軸16と同心円で回
転できるように取り付けられ、2次側コア40bは固定
台40cに取り付けられている。この実施例は、ロータ
リトランス40の直径を小さくできる。この構造の磁気
シールド構造の特徴は、既に説明した例と同様である。
図8(c)は、上記の図7(c)と類似した方式であっ
て、ロータリトランスホルダ20の途中に1次側コア4
2aが組み込まれており、2次側コア42bはターンテ
ーブル15の下面または縁ありのターンテーブル15の
上部の縁に相当する部分に搭載される。
【0155】実施例8.本発明で重要な役割を果たすロ
ータリトランスについて説明する。図9は、ロータリト
ランスの動作と回路接続について示した図である。図9
(a)は、トランスの原理を示した図であって、磁性材
料である鉄心43の上に独立した2つの巻線をまいたも
のが基本である。2つの巻線の内、電源に結ばれる方の
巻線を1次側巻線(または1次コイル)44と呼び、負
荷に結ばれる巻線を2次側巻線(2次コイル)45と呼
ぶのが一般的である。いま、2次側巻線の端子を開いて
おり、1次側巻線に交流を流すと起磁力を生じ、鉄心内
に磁束を生じることになる。この電流が交流であれば、
磁束も同時に交番する。1次側巻線の数をn1 、2次側
巻線の数をn2 とすれば、1次側巻線に誘導する起電力
e1 と2次側巻線に誘導する起電力e2 の比は、損失を
無視すれば、下記の式(1)となる。 e1 /e2 =E1 /E2 =n1 /n2 =a (1)
ータリトランスについて説明する。図9は、ロータリト
ランスの動作と回路接続について示した図である。図9
(a)は、トランスの原理を示した図であって、磁性材
料である鉄心43の上に独立した2つの巻線をまいたも
のが基本である。2つの巻線の内、電源に結ばれる方の
巻線を1次側巻線(または1次コイル)44と呼び、負
荷に結ばれる巻線を2次側巻線(2次コイル)45と呼
ぶのが一般的である。いま、2次側巻線の端子を開いて
おり、1次側巻線に交流を流すと起磁力を生じ、鉄心内
に磁束を生じることになる。この電流が交流であれば、
磁束も同時に交番する。1次側巻線の数をn1 、2次側
巻線の数をn2 とすれば、1次側巻線に誘導する起電力
e1 と2次側巻線に誘導する起電力e2 の比は、損失を
無視すれば、下記の式(1)となる。 e1 /e2 =E1 /E2 =n1 /n2 =a (1)
【0156】ここで、E1 ,E2 はe1 ,e2 の実効値
であり、1次誘導電圧と2字誘導電圧である。aは巻数
比である。即ち、誘導起電力の比は巻数比に等しい。1
次側巻線に電流を流すためには、1次側巻線44に1次
供給電圧の実効値V1 を供給する必要があるが、1次供
給電圧V1 と1次誘導電圧E1 とは大きさはほぼ等し
い。従って、1次供給電圧V1 と2次負荷電圧V2 との
比は下記の式(2)となり、電圧が巻数比で変成される
ことがわかる。 V1 /V2 =E1 /E2 =n1 /n2 =a (2)
であり、1次誘導電圧と2字誘導電圧である。aは巻数
比である。即ち、誘導起電力の比は巻数比に等しい。1
次側巻線に電流を流すためには、1次側巻線44に1次
供給電圧の実効値V1 を供給する必要があるが、1次供
給電圧V1 と1次誘導電圧E1 とは大きさはほぼ等し
い。従って、1次供給電圧V1 と2次負荷電圧V2 との
比は下記の式(2)となり、電圧が巻数比で変成される
ことがわかる。 V1 /V2 =E1 /E2 =n1 /n2 =a (2)
【0157】図9(b)は、電源或は通信機器で用いら
れているトランスであり、構造上の分類では外鉄形と呼
ばれている。1次側と2次側の巻線46a,46bを2
層に配置して、巻線の周辺に鉄心43が形成された構造
になっている。図9(c)は、ロータリトランスの構造
を示す図である。外鉄形トランス48(1次側コア43
aと2次側コア43bからなる)の巻線ループを円形に
して巻線46a、46bの全体を覆ったものが、ロータ
リトランスの基本的な構造である。例えば、図7(a)
で説明したロータリトランス39では、1次側コア39
aは上記の1次側コア43aに相当し、2次側コア39
bは上記の2次側コア43bに相当する。図では、1次
側コア39aの溝39cが掘られている。また、2次側
コア39bにも1次側コア39aの溝に対向する溝39
eが掘られている。この上下2つの溝に巻線を施してお
り、上記の巻線46a、46bに相当する巻線が巻かれ
ている。
れているトランスであり、構造上の分類では外鉄形と呼
ばれている。1次側と2次側の巻線46a,46bを2
層に配置して、巻線の周辺に鉄心43が形成された構造
になっている。図9(c)は、ロータリトランスの構造
を示す図である。外鉄形トランス48(1次側コア43
aと2次側コア43bからなる)の巻線ループを円形に
して巻線46a、46bの全体を覆ったものが、ロータ
リトランスの基本的な構造である。例えば、図7(a)
で説明したロータリトランス39では、1次側コア39
aは上記の1次側コア43aに相当し、2次側コア39
bは上記の2次側コア43bに相当する。図では、1次
側コア39aの溝39cが掘られている。また、2次側
コア39bにも1次側コア39aの溝に対向する溝39
eが掘られている。この上下2つの溝に巻線を施してお
り、上記の巻線46a、46bに相当する巻線が巻かれ
ている。
【0158】図10(a)は、トランスの等価回路図で
ある。図に示すように4端子網で表すことができる。図
中のL1 とL2 は漏れインダクタンス、Mは励磁インダ
クタンスである。図10(b)は、記録動作を行う場合
の等価回路図であり、図10(a)の等価回路で示され
るトランスの1次側に信号源es を、2次側に負荷イン
ピーダンスZL を接続した場合の図である。ここでZS
は信号源es の内部インピーダンスである。この発明の
装置では記録動作時がこの場合に相当する。負荷に流れ
る電流iL は、下記の式(3)〜(6)で近似すること
ができる。 iL =es ・ZM / (Z1 ・Z2 +Z1 ・ZM +Z2 ・ZM )(3) Z1 =ZS +jωL1 (4) Z2 =ZL +jωL2 (5) ZM =jωLM (6) 伝達特性は周波数特性を持ち、Z1 ,Z2 ,ZM の値に
よって特性は異なるものとなるが、ZM の実数成分が無
いか或は極めて小さいため、交流信号成分のみが伝達さ
れることになる。
ある。図に示すように4端子網で表すことができる。図
中のL1 とL2 は漏れインダクタンス、Mは励磁インダ
クタンスである。図10(b)は、記録動作を行う場合
の等価回路図であり、図10(a)の等価回路で示され
るトランスの1次側に信号源es を、2次側に負荷イン
ピーダンスZL を接続した場合の図である。ここでZS
は信号源es の内部インピーダンスである。この発明の
装置では記録動作時がこの場合に相当する。負荷に流れ
る電流iL は、下記の式(3)〜(6)で近似すること
ができる。 iL =es ・ZM / (Z1 ・Z2 +Z1 ・ZM +Z2 ・ZM )(3) Z1 =ZS +jωL1 (4) Z2 =ZL +jωL2 (5) ZM =jωLM (6) 伝達特性は周波数特性を持ち、Z1 ,Z2 ,ZM の値に
よって特性は異なるものとなるが、ZM の実数成分が無
いか或は極めて小さいため、交流信号成分のみが伝達さ
れることになる。
【0159】図10(c)は、再生動作を行う場合の等
価回路図である。2次側に信号源eH が、2次側に負荷
ZR がある場合であって、これはこの発明の装置では再
生動作の場合に相当する。この場合の再生負荷の両端に
発生する電圧eR は、下記の式(7)で与えられる。 eR =eH ・ZR / (Z1 ・Z2 +Z1 ・ZM +Z2 ・ZM )(7) この場合においても伝達特性には周波数依存性があり、
交流成分のみが伝達される。図10(d)は、この発明
の磁気カードリーダの記録再生回路の基本構成を示す図
である。磁気ヘッド13aまたは13bはロータリトラ
ンス48の2次側巻線46bに接続されており(磁気ヘ
ッドの終端抵抗などの部品は説明の都合上省略)、1次
側巻線46aは記録再生回路53に接続されている。ま
た上記の記録再生回路53は信号処理回路54と接続さ
れおり、上記の信号処理回路54は磁気カードリーダの
外部からインタフェースコネクタを介して入力する記録
データ(一般にはNRZデータ)とクロック信号から内
部の変調回路でデジタル磁気記録に適した例えば、MF
M,2−7RLL,1−7RLL,PRMLなどの変調
コードに変換し、記録再生回路53に出力する。また同
時に、記録再生回路53から入力する変調コードを元の
NRZデータと、クロック信号に復調する機能を持つ。
上記の記録再生回路53は、上記の信号処理回路54か
ら入力した変調コードを記録電流パルスに変換して1次
側巻線46aに流し、また、1次側巻線46aから出力
された再生信号を増幅する増幅器と低域フィルタ回路と
微分器を含み、これらを通した後、変調コードに変換し
た信号を信号処理回路54へ出力する。
価回路図である。2次側に信号源eH が、2次側に負荷
ZR がある場合であって、これはこの発明の装置では再
生動作の場合に相当する。この場合の再生負荷の両端に
発生する電圧eR は、下記の式(7)で与えられる。 eR =eH ・ZR / (Z1 ・Z2 +Z1 ・ZM +Z2 ・ZM )(7) この場合においても伝達特性には周波数依存性があり、
交流成分のみが伝達される。図10(d)は、この発明
の磁気カードリーダの記録再生回路の基本構成を示す図
である。磁気ヘッド13aまたは13bはロータリトラ
ンス48の2次側巻線46bに接続されており(磁気ヘ
ッドの終端抵抗などの部品は説明の都合上省略)、1次
側巻線46aは記録再生回路53に接続されている。ま
た上記の記録再生回路53は信号処理回路54と接続さ
れおり、上記の信号処理回路54は磁気カードリーダの
外部からインタフェースコネクタを介して入力する記録
データ(一般にはNRZデータ)とクロック信号から内
部の変調回路でデジタル磁気記録に適した例えば、MF
M,2−7RLL,1−7RLL,PRMLなどの変調
コードに変換し、記録再生回路53に出力する。また同
時に、記録再生回路53から入力する変調コードを元の
NRZデータと、クロック信号に復調する機能を持つ。
上記の記録再生回路53は、上記の信号処理回路54か
ら入力した変調コードを記録電流パルスに変換して1次
側巻線46aに流し、また、1次側巻線46aから出力
された再生信号を増幅する増幅器と低域フィルタ回路と
微分器を含み、これらを通した後、変調コードに変換し
た信号を信号処理回路54へ出力する。
【0160】図10(e)は、記録再生回路の他の構成
を示す図である。図10(d)の回路は磁気ヘッド13
aまたは13bの再生信号を直接2次側巻線46bから
1次側巻線46aを介して、記録再生回路53に入力す
る方式であるが、図7、図8で説明した直流モータ22
からの雑音や磁気カードリーダの外部から入力する機器
雑音が磁気ヘッド13aまたは13bから記録再生回路
53までの経路間に入る可能性がある。そこで図10
(e)の回路では、増幅器53aを磁気ヘッド13aま
たは13bと2次側巻線46bの途中に入れ、再生出力
を大きく増幅した後の信号をロータリトランス48を経
て記録再生回路53内部の増幅器に入力する。増幅器5
3aはプラスの1電源で動作させるが、磁気ヘッド13
aまたは13bと共に図7、図8に示すターンテーブル
15上に搭載されているため、直流電源からケーブルを
介して給電できない構造となっている。従って、ロータ
リトランス48を使った新たな給電方式が必要となる。
この実施例では、上記のロータリトランス48に1次側
巻線55aと2次側巻線55bを新たに設けた。1次側
巻線55aは、直流を交流に変換する直流交流変換回路
55に接続し、2次側巻線55bは、交流を直流に変換
する交流直流変換回路58に接続して、交流直流変換回
路57で生成したプラスの直流電圧を増幅器53aに与
える。また、上記の実施例ではターンテーブル15上に
増幅器53aのみの搭載について説明したが、供給する
電力能力と搭載できる回路に関係するが、記録再生回路
53の全体または一部をターンテーブル15上に搭載す
ることも可能である。
を示す図である。図10(d)の回路は磁気ヘッド13
aまたは13bの再生信号を直接2次側巻線46bから
1次側巻線46aを介して、記録再生回路53に入力す
る方式であるが、図7、図8で説明した直流モータ22
からの雑音や磁気カードリーダの外部から入力する機器
雑音が磁気ヘッド13aまたは13bから記録再生回路
53までの経路間に入る可能性がある。そこで図10
(e)の回路では、増幅器53aを磁気ヘッド13aま
たは13bと2次側巻線46bの途中に入れ、再生出力
を大きく増幅した後の信号をロータリトランス48を経
て記録再生回路53内部の増幅器に入力する。増幅器5
3aはプラスの1電源で動作させるが、磁気ヘッド13
aまたは13bと共に図7、図8に示すターンテーブル
15上に搭載されているため、直流電源からケーブルを
介して給電できない構造となっている。従って、ロータ
リトランス48を使った新たな給電方式が必要となる。
この実施例では、上記のロータリトランス48に1次側
巻線55aと2次側巻線55bを新たに設けた。1次側
巻線55aは、直流を交流に変換する直流交流変換回路
55に接続し、2次側巻線55bは、交流を直流に変換
する交流直流変換回路58に接続して、交流直流変換回
路57で生成したプラスの直流電圧を増幅器53aに与
える。また、上記の実施例ではターンテーブル15上に
増幅器53aのみの搭載について説明したが、供給する
電力能力と搭載できる回路に関係するが、記録再生回路
53の全体または一部をターンテーブル15上に搭載す
ることも可能である。
【0161】実施例9.本発明のカードリーダの磁気ヘ
ッドの詳細を説明する。図11は、この発明に用いる磁
気ヘッドの原理を説明する図である。この発明の磁気カ
ードリーダでは、ターンテーブル15に1つまたは複数
の磁気ヘッドを搭載している。1つの磁気ヘッドのみを
搭載する場合でも、予め磁気カードに記録された情報を
再生するだけのものと、記録と再生動作を行えるものと
の2種類があり得る。磁気ヘッドが1つの場合は、ター
ンテーブル15が回転する場合に回転変動が発生しない
ように同一形状のダミーの磁気ヘッドアセンブリをもう
1つ用いてもよい。例えば、磁気ヘッド13aと対向す
るダミー磁気ヘッド13bは、機械的特性は正常で電気
的に不良となった不良の磁気ヘッドを使用してもよく、
また、磁気カード1aとの摩擦力と磁気ヘッドの重さに
相当するバランサーをターンテーブル15の上に搭載す
るようにしてもよい。
ッドの詳細を説明する。図11は、この発明に用いる磁
気ヘッドの原理を説明する図である。この発明の磁気カ
ードリーダでは、ターンテーブル15に1つまたは複数
の磁気ヘッドを搭載している。1つの磁気ヘッドのみを
搭載する場合でも、予め磁気カードに記録された情報を
再生するだけのものと、記録と再生動作を行えるものと
の2種類があり得る。磁気ヘッドが1つの場合は、ター
ンテーブル15が回転する場合に回転変動が発生しない
ように同一形状のダミーの磁気ヘッドアセンブリをもう
1つ用いてもよい。例えば、磁気ヘッド13aと対向す
るダミー磁気ヘッド13bは、機械的特性は正常で電気
的に不良となった不良の磁気ヘッドを使用してもよく、
また、磁気カード1aとの摩擦力と磁気ヘッドの重さに
相当するバランサーをターンテーブル15の上に搭載す
るようにしてもよい。
【0162】また、2つの磁気ヘッドを搭載する場合に
は下記のいずれかが適用できる。即ち、それぞれは2つ
の磁気ヘッド13a、13bのそれぞれが記録再生でき
るもの、1つは記録専用でもう1つは再生専用のもの、
どちらも再生専用のものの3種類である。この2つの磁
気ヘッド13aと13bは、回転軸16の回転中心を通
る中心線の左右180度の方向に位置し、それぞれのヘ
ッドギャップの中心と回転中心間の距離が等しくなるよ
うに配置する。厳密に言えば、回転軸16に偏心が無
く、磁気カード1a上に2つの磁気ヘッドで記録した記
録トラックの軌跡の中心が一致するように配置する。図
11(a)は、磁気ヘッドの構造と記録トラックの軌跡
について簡単に説明した図であって、図中の磁気ヘッド
58(図1の13a,13bに該当)はリング状のヘッ
ドコア59の一端にヘッドギャップ60が有り、ヘッド
コア59にはヘッドコイル61が巻かれている。記録動
作は、図10(d),(e)で示した記録再生回路53
から出力する記録電流パルスをロータリトランス48を
介してヘッドコイル61の端子a−b間に流すことで、
ヘッドギャップ60から磁束が発生し、記録媒体62上
に情報が記録される。図では磁気ヘッド58を固定し、
記録媒体62が矢印ヘの方向に一定速度で移動する状態
を示しており、記録動作を連続して行った場合にはヘッ
ドギャップ60の幅(図中の長さL)の記録トラック6
3が形成される。実際はヘッドギャップの幅よりも記録
トラックの幅の方が僅かに広くなるが説明の都合上、両
者の寸法は同じとして扱う。
は下記のいずれかが適用できる。即ち、それぞれは2つ
の磁気ヘッド13a、13bのそれぞれが記録再生でき
るもの、1つは記録専用でもう1つは再生専用のもの、
どちらも再生専用のものの3種類である。この2つの磁
気ヘッド13aと13bは、回転軸16の回転中心を通
る中心線の左右180度の方向に位置し、それぞれのヘ
ッドギャップの中心と回転中心間の距離が等しくなるよ
うに配置する。厳密に言えば、回転軸16に偏心が無
く、磁気カード1a上に2つの磁気ヘッドで記録した記
録トラックの軌跡の中心が一致するように配置する。図
11(a)は、磁気ヘッドの構造と記録トラックの軌跡
について簡単に説明した図であって、図中の磁気ヘッド
58(図1の13a,13bに該当)はリング状のヘッ
ドコア59の一端にヘッドギャップ60が有り、ヘッド
コア59にはヘッドコイル61が巻かれている。記録動
作は、図10(d),(e)で示した記録再生回路53
から出力する記録電流パルスをロータリトランス48を
介してヘッドコイル61の端子a−b間に流すことで、
ヘッドギャップ60から磁束が発生し、記録媒体62上
に情報が記録される。図では磁気ヘッド58を固定し、
記録媒体62が矢印ヘの方向に一定速度で移動する状態
を示しており、記録動作を連続して行った場合にはヘッ
ドギャップ60の幅(図中の長さL)の記録トラック6
3が形成される。実際はヘッドギャップの幅よりも記録
トラックの幅の方が僅かに広くなるが説明の都合上、両
者の寸法は同じとして扱う。
【0163】図11(b)は、磁気ヘッドを回転させた
場合の磁気ヘッドと記録トラックの軌跡を示した図であ
る。図中の丸1(○印の数字を以降こう表現する)は、
1つの磁気ヘッド13aで記録再生する場合を示してお
り、磁気ヘッド13bはダミーヘッドである。通常は磁
気ヘッド13aで記録再生させるが、正常な磁気ヘッド
13bを搭載しておき、磁気ヘッド13aが何等かの原
因で電気的に故障した場合に予備ヘッドとして代替する
運用としてもよい。この使用法ではロータリトランス
他、記録再生動作に必要な電気回路一式を準備して置
き、故障の有無の判定と磁気ヘッドの切り換え動作は、
磁気カードリーダの外にある制御回路が行う。図中の丸
2は、磁気ヘッド13aと13bが記録再生する場合を
示しており、この方式では、2つの磁気ヘッド13aと
13bのヘッドギャップ60のギャップ幅、ギャップ
長、記録トラックに対するヘッドギャップの傾きを一致
させる必要があるが、トラック上の選択されたセクタに
最も近い磁気ヘッドで記録動作或は再生動作ができるこ
とや、同時記録、片方で記録したトラックの情報を1回
転待たずに半回転後から再生できるなど、下記の丸3,
丸4と同様に1つの磁気ヘッドで記録再生させるよりも
回転待ち時間を減少させることができる。
場合の磁気ヘッドと記録トラックの軌跡を示した図であ
る。図中の丸1(○印の数字を以降こう表現する)は、
1つの磁気ヘッド13aで記録再生する場合を示してお
り、磁気ヘッド13bはダミーヘッドである。通常は磁
気ヘッド13aで記録再生させるが、正常な磁気ヘッド
13bを搭載しておき、磁気ヘッド13aが何等かの原
因で電気的に故障した場合に予備ヘッドとして代替する
運用としてもよい。この使用法ではロータリトランス
他、記録再生動作に必要な電気回路一式を準備して置
き、故障の有無の判定と磁気ヘッドの切り換え動作は、
磁気カードリーダの外にある制御回路が行う。図中の丸
2は、磁気ヘッド13aと13bが記録再生する場合を
示しており、この方式では、2つの磁気ヘッド13aと
13bのヘッドギャップ60のギャップ幅、ギャップ
長、記録トラックに対するヘッドギャップの傾きを一致
させる必要があるが、トラック上の選択されたセクタに
最も近い磁気ヘッドで記録動作或は再生動作ができるこ
とや、同時記録、片方で記録したトラックの情報を1回
転待たずに半回転後から再生できるなど、下記の丸3,
丸4と同様に1つの磁気ヘッドで記録再生させるよりも
回転待ち時間を減少させることができる。
【0164】図中の丸3は、ハードディスク装置で用い
られている複合型の薄膜ヘッドを用いた場合を示してお
り、上記の図11(a)で示したヘッドコア59、ヘッ
ドギャップ60、ヘッドコイル61が薄膜からできた記
録専用の薄膜ヘッドと、磁気抵抗効果素子からできた再
生専用の薄膜ヘッド(以後MRヘッドと言う)が一体と
なった複合型の薄膜ヘッドを2つ使用している。この実
施例ではMRヘッドの磁気抵抗効果素子の幅(以後セン
サ幅と言う)は、記録専用ヘッドのギャップ幅よりも狭
くして使用する。また、記録専用の薄膜ヘッドのギャッ
プ幅の最大寸法をLW1+α、最小寸法をLW1、MRヘッ
ドの内のセンサ幅の最大寸法をLW2+β、最小寸法をL
W2とし、複合型の薄膜ヘッドの2種類のヘッド相互の最
大のずれ量をγとし、2つの複合型の薄膜ヘッドの回転
中心からの設定誤差と記録媒体の温湿度特性によるトラ
ックずれと回転精度を加算した理想トラック中心位置か
らの最大誤差をδ、隣接トラックの中心間距離をLpと
すれば、適用上の条件式は下記となる。 LW1+α+δ≦Lp (8) (LW2+β+γ)/2+δ≦LW1/2 (9) 従って、隣接する記録トラックの軌跡は最悪の場合に重
なることもあるが、MRヘッドのセンサ幅が狭い場合に
は、上記の重なった部分の情報を再生しないため実用上
問題が生じない。
られている複合型の薄膜ヘッドを用いた場合を示してお
り、上記の図11(a)で示したヘッドコア59、ヘッ
ドギャップ60、ヘッドコイル61が薄膜からできた記
録専用の薄膜ヘッドと、磁気抵抗効果素子からできた再
生専用の薄膜ヘッド(以後MRヘッドと言う)が一体と
なった複合型の薄膜ヘッドを2つ使用している。この実
施例ではMRヘッドの磁気抵抗効果素子の幅(以後セン
サ幅と言う)は、記録専用ヘッドのギャップ幅よりも狭
くして使用する。また、記録専用の薄膜ヘッドのギャッ
プ幅の最大寸法をLW1+α、最小寸法をLW1、MRヘッ
ドの内のセンサ幅の最大寸法をLW2+β、最小寸法をL
W2とし、複合型の薄膜ヘッドの2種類のヘッド相互の最
大のずれ量をγとし、2つの複合型の薄膜ヘッドの回転
中心からの設定誤差と記録媒体の温湿度特性によるトラ
ックずれと回転精度を加算した理想トラック中心位置か
らの最大誤差をδ、隣接トラックの中心間距離をLpと
すれば、適用上の条件式は下記となる。 LW1+α+δ≦Lp (8) (LW2+β+γ)/2+δ≦LW1/2 (9) 従って、隣接する記録トラックの軌跡は最悪の場合に重
なることもあるが、MRヘッドのセンサ幅が狭い場合に
は、上記の重なった部分の情報を再生しないため実用上
問題が生じない。
【0165】図中の丸4は、2つの磁気ヘッドの内、磁
気ヘッド13aが記録専用の磁気ヘッドで、磁気ヘッド
13bが再生専用の磁気ヘッドの構成の場合を示してお
り、上記の複合型の薄膜ヘッドの記録専用のものと再生
専用のものとに分離して使用するのと同じことになる。
この場合も適用上の条件式は、上記の式(8)と式
(9)となり、図中の丸2で示した同一のヘッドギャッ
プを持つ磁気ヘッドの組み合わせに比べて条件が緩やか
になる。この実施例の記録専用ヘッド13aは、薄膜ヘ
ッドでも従来型のフェライトヘッドでもよく、再生専用
ヘッドは、上記のMRヘッド以外に従来型のフェライト
型の磁気ヘッドが適用できる。また、保磁力の高い記録
媒体を使用する場合には、上記の記録再生用、記録専用
の磁気ヘッドのギャップの部分に高透磁率の薄膜材料を
用いて、磁気ヘッドのギャップ先端部分の磁束飽和を軽
減するMIG(ミグ)型ヘッドを用いることもできる。
気ヘッド13aが記録専用の磁気ヘッドで、磁気ヘッド
13bが再生専用の磁気ヘッドの構成の場合を示してお
り、上記の複合型の薄膜ヘッドの記録専用のものと再生
専用のものとに分離して使用するのと同じことになる。
この場合も適用上の条件式は、上記の式(8)と式
(9)となり、図中の丸2で示した同一のヘッドギャッ
プを持つ磁気ヘッドの組み合わせに比べて条件が緩やか
になる。この実施例の記録専用ヘッド13aは、薄膜ヘ
ッドでも従来型のフェライトヘッドでもよく、再生専用
ヘッドは、上記のMRヘッド以外に従来型のフェライト
型の磁気ヘッドが適用できる。また、保磁力の高い記録
媒体を使用する場合には、上記の記録再生用、記録専用
の磁気ヘッドのギャップの部分に高透磁率の薄膜材料を
用いて、磁気ヘッドのギャップ先端部分の磁束飽和を軽
減するMIG(ミグ)型ヘッドを用いることもできる。
【0166】実施例10.本発明の記憶媒体の例であ
る、磁気カードの記憶形態を詳しく説明する。図12
は、この発明のカードリーダで用いるカードの記録トラ
ックの条件を説明する図である。従来のハードディスク
装置やフロッピーディスク装置などの磁気ディスク装置
では、円板状の記録媒体を一定の回転速度で回転させ、
等ピッチの同心円の複数のトラックを形成して、各トラ
ックの円周上にデータを記録し再生する方法をとってき
た。記録面に多くのデータを記録するためには、トラッ
ク幅とトラック間隔を狭めて、記録媒体一面あたりの記
録トラック数を増やす高トラック密度化と、1トラック
内の情報記録密度を増やす高ビット密度化が必要とな
る。図11で説明したMRヘッドを除く従来型の磁気ヘ
ッドを再生ヘッドとして用いた場合には、再生出力電圧
は理論的に記録媒体と磁気ヘッドの相対速度に比例す
る。従って、外周トラックの再生出力電圧は大きく、内
周トラックでは相対速度が落ちるため再生出力電圧は小
さくなる。一般に磁気ディスク装置の再生データの信頼
性はエラーレートで表され、10-9以下が求められる。
この数値を得るためには再生出力電圧と機器ノイズ、媒
体ノイズなどから構成されるノイズ電圧の比(S/N)
が28デシベル以上必要になる。従って、S/Nで不利
な最内周トラックでほぼトラック密度とビット密度の限
界値が決まる。また、一定の回転速度で回転させている
記録媒体に対して、クロック周波数を一定としたデータ
を記録するため、外周トラックでのビット密度よりも内
周トラックでのビット密度が高くなる欠点がある。
る、磁気カードの記憶形態を詳しく説明する。図12
は、この発明のカードリーダで用いるカードの記録トラ
ックの条件を説明する図である。従来のハードディスク
装置やフロッピーディスク装置などの磁気ディスク装置
では、円板状の記録媒体を一定の回転速度で回転させ、
等ピッチの同心円の複数のトラックを形成して、各トラ
ックの円周上にデータを記録し再生する方法をとってき
た。記録面に多くのデータを記録するためには、トラッ
ク幅とトラック間隔を狭めて、記録媒体一面あたりの記
録トラック数を増やす高トラック密度化と、1トラック
内の情報記録密度を増やす高ビット密度化が必要とな
る。図11で説明したMRヘッドを除く従来型の磁気ヘ
ッドを再生ヘッドとして用いた場合には、再生出力電圧
は理論的に記録媒体と磁気ヘッドの相対速度に比例す
る。従って、外周トラックの再生出力電圧は大きく、内
周トラックでは相対速度が落ちるため再生出力電圧は小
さくなる。一般に磁気ディスク装置の再生データの信頼
性はエラーレートで表され、10-9以下が求められる。
この数値を得るためには再生出力電圧と機器ノイズ、媒
体ノイズなどから構成されるノイズ電圧の比(S/N)
が28デシベル以上必要になる。従って、S/Nで不利
な最内周トラックでほぼトラック密度とビット密度の限
界値が決まる。また、一定の回転速度で回転させている
記録媒体に対して、クロック周波数を一定としたデータ
を記録するため、外周トラックでのビット密度よりも内
周トラックでのビット密度が高くなる欠点がある。
【0167】この発明の磁気カードリーダでは、記録ト
ラックの位置にかかわらず磁気ヘッドと媒体間の相対速
度が一定にでき、磁気カード上のどこのトラックを選択
しても信頼性の均一な再生データが得られる。図12
(a)は、磁気カード上の円形のトラックを示した図で
ある。磁気カード1aの記録媒体面に1つ、または2つ
の磁気ヘッドでデータを記録した場合のトラック軌跡を
示しており、磁気ヘッド13aと13bの回転中心は磁
気カード1aの横方向の中心線X−Y上に置き、また、
記録トラック63の半径が磁気カードの縦の長さ(短辺
の長さ)の半分以下になるように設定されている。この
発明で用いられる記録トラックの半径が上記の磁気カー
ドの縦の長さの半分以下の寸法にする理由は、後述する
例えば図27で示す搬送機構部186のキャリッジベー
ス189に取り付けられているカード側面ガイド187
と、カードガイド187aと187bの幅によるもので
ある。また、他の理由として磁気カードの端は手で扱う
ため、手の汚れあるいは傷付きが発生する頻度の高い所
でもあるので、ぎりぎりまで記録トラックの領域として
使用しない方がよい。なお、当然のことであるが、この
トラックの設定とヘッドの駆動方式から、従来のフロッ
ピーディスク装置と同様に、ランダムアクセス動作する
ことは明らかである。即ち、特定トラック位置にとどま
りながら、ヘッドは回転して特定セクタをアクセスでき
る。
ラックの位置にかかわらず磁気ヘッドと媒体間の相対速
度が一定にでき、磁気カード上のどこのトラックを選択
しても信頼性の均一な再生データが得られる。図12
(a)は、磁気カード上の円形のトラックを示した図で
ある。磁気カード1aの記録媒体面に1つ、または2つ
の磁気ヘッドでデータを記録した場合のトラック軌跡を
示しており、磁気ヘッド13aと13bの回転中心は磁
気カード1aの横方向の中心線X−Y上に置き、また、
記録トラック63の半径が磁気カードの縦の長さ(短辺
の長さ)の半分以下になるように設定されている。この
発明で用いられる記録トラックの半径が上記の磁気カー
ドの縦の長さの半分以下の寸法にする理由は、後述する
例えば図27で示す搬送機構部186のキャリッジベー
ス189に取り付けられているカード側面ガイド187
と、カードガイド187aと187bの幅によるもので
ある。また、他の理由として磁気カードの端は手で扱う
ため、手の汚れあるいは傷付きが発生する頻度の高い所
でもあるので、ぎりぎりまで記録トラックの領域として
使用しない方がよい。なお、当然のことであるが、この
トラックの設定とヘッドの駆動方式から、従来のフロッ
ピーディスク装置と同様に、ランダムアクセス動作する
ことは明らかである。即ち、特定トラック位置にとどま
りながら、ヘッドは回転して特定セクタをアクセスでき
る。
【0168】図12(b)は、ヘッドを相対的に磁気カ
ード1aの左方向に等ピッチ(長さP)で移動させ、半
径Rの記録トラック63を複数個形成した場合の記録ト
ラックを示している。図において記録トラック63を複
数設けると、技術的にみて再生不可能な領域A,Bが磁
気カード1aの上下に発生する。この領域は未使用領域
Cが少なくなるに従い広がる傾向にある。図12(c)
は、隣接する記録トラック63の中心線を描いており、
磁気カード1aの横方向の中心線X−Yから離れるに従
い、記録トラック63の中心線の間隔が縮まり最後には
交叉する。隣接する記録トラックの間隔が縮まってくる
と、磁気ヘッドは隣接トラックからの信号を拾う現象
(隣接トラック間クロストークと言う)が発生し、最悪
の場合には誤ったデータを再生することになる。
ード1aの左方向に等ピッチ(長さP)で移動させ、半
径Rの記録トラック63を複数個形成した場合の記録ト
ラックを示している。図において記録トラック63を複
数設けると、技術的にみて再生不可能な領域A,Bが磁
気カード1aの上下に発生する。この領域は未使用領域
Cが少なくなるに従い広がる傾向にある。図12(c)
は、隣接する記録トラック63の中心線を描いており、
磁気カード1aの横方向の中心線X−Yから離れるに従
い、記録トラック63の中心線の間隔が縮まり最後には
交叉する。隣接する記録トラックの間隔が縮まってくる
と、磁気ヘッドは隣接トラックからの信号を拾う現象
(隣接トラック間クロストークと言う)が発生し、最悪
の場合には誤ったデータを再生することになる。
【0169】トラックの間隔をXとし、磁気カード1a
の横方向の中心線X−Yからの角度をαとすれば、下記
の式(10)となり、角度αが大きくなるに従い、トラ
ック間隔Xの距離が縮まって行く。 X=P・cosα (10) また、上記の式(10)から記録トラック間隔をXとし
た場合のトラックピッチPは、下記の式(11)で求ま
る。 P=X/cosα (11)
の横方向の中心線X−Yからの角度をαとすれば、下記
の式(10)となり、角度αが大きくなるに従い、トラ
ック間隔Xの距離が縮まって行く。 X=P・cosα (10) また、上記の式(10)から記録トラック間隔をXとし
た場合のトラックピッチPは、下記の式(11)で求ま
る。 P=X/cosα (11)
【0170】図13は、磁気カード1a(光カードの場
合は150)上に記録した最左、最右の記録トラックの
軌跡を示した図である。両トラックの中心O1とO2を
結んた中心間の距離をlとすれば、記録領域内の記録ト
ラック長Lt 、トラック本数N、トラック総延長Mは式
(12)〜式(14)から求まる。 Lt =2πR・2α/2π=2αR (12) N=2 l/P=2l cosα/X (13) M=2αR・2l cosα/X =4Rl/X・α cosα (14) 但し、αはラジアンで表示してある。上記の式からトラ
ック総延長Mが最大となる最も効率の良い使い方は、式
(14)のα・cosαを最大にすれば良いことにな
る。そこで下記式(15)のZを計算すると、図14の
結果が得られる。 Z=α・cosα (15) Zの値が最大値に対して95%以上の利用率となるに
は、αが0.7〜1.0の範囲であって、角度にすると
40度〜57.3度の範囲となる。
合は150)上に記録した最左、最右の記録トラックの
軌跡を示した図である。両トラックの中心O1とO2を
結んた中心間の距離をlとすれば、記録領域内の記録ト
ラック長Lt 、トラック本数N、トラック総延長Mは式
(12)〜式(14)から求まる。 Lt =2πR・2α/2π=2αR (12) N=2 l/P=2l cosα/X (13) M=2αR・2l cosα/X =4Rl/X・α cosα (14) 但し、αはラジアンで表示してある。上記の式からトラ
ック総延長Mが最大となる最も効率の良い使い方は、式
(14)のα・cosαを最大にすれば良いことにな
る。そこで下記式(15)のZを計算すると、図14の
結果が得られる。 Z=α・cosα (15) Zの値が最大値に対して95%以上の利用率となるに
は、αが0.7〜1.0の範囲であって、角度にすると
40度〜57.3度の範囲となる。
【0171】実施例11.本実施例では、磁気カードへ
の記録と再生のトラック形態の詳細を説明する。図15
は、本実施例のアジマス記録方式を説明する図である。
ハードディスク装置やフロッピーディスク装置では、記
録面に1つの磁気ヘッドが記録再生動作を行うので、記
録媒体に作られる記録トラック上の磁化パターンは記
録、トラックの中心線に対して直角の方向に形成するの
が一般的である。一方、磁気テープ装置ではアジマス記
録方式が使われている。この方法の特徴はトラックごと
に磁化方向に角度を持たせており、理論的に相互の磁化
パターンの角度が90度となる場合が最も隣接トラック
間のクロストークが少なくなる。この発明では、ターン
テーブル15上に2つの磁気ヘッド13aと13bを搭
載することができるので、磁気カード1aに1トラック
ずつアジマス角度を持たせた記録方式が適用できる。2
つの磁気ヘッドとして、図11(b)の丸2または丸3
で示した組み合わせのものを用いて実現できる。例え
ば、図11(b)の丸2の組み合わせのものを使うとし
て、従来の記録トラックの中心線と直角方向にあった磁
気ヘッド13aのヘッドギャップG1の角度を、記録ト
ラックの中心線から−θの角度を持たせたものを準備
し、また、磁気ヘッド13bのヘッドギャップG2の角
度を記録トラックの中心線から+θの角度を持たせたも
のを準備し、単一の繰り返し電流で記録する。図15
(a)は、磁気ヘッド13aで記録した記録トラック6
4の磁化状態図である。
の記録と再生のトラック形態の詳細を説明する。図15
は、本実施例のアジマス記録方式を説明する図である。
ハードディスク装置やフロッピーディスク装置では、記
録面に1つの磁気ヘッドが記録再生動作を行うので、記
録媒体に作られる記録トラック上の磁化パターンは記
録、トラックの中心線に対して直角の方向に形成するの
が一般的である。一方、磁気テープ装置ではアジマス記
録方式が使われている。この方法の特徴はトラックごと
に磁化方向に角度を持たせており、理論的に相互の磁化
パターンの角度が90度となる場合が最も隣接トラック
間のクロストークが少なくなる。この発明では、ターン
テーブル15上に2つの磁気ヘッド13aと13bを搭
載することができるので、磁気カード1aに1トラック
ずつアジマス角度を持たせた記録方式が適用できる。2
つの磁気ヘッドとして、図11(b)の丸2または丸3
で示した組み合わせのものを用いて実現できる。例え
ば、図11(b)の丸2の組み合わせのものを使うとし
て、従来の記録トラックの中心線と直角方向にあった磁
気ヘッド13aのヘッドギャップG1の角度を、記録ト
ラックの中心線から−θの角度を持たせたものを準備
し、また、磁気ヘッド13bのヘッドギャップG2の角
度を記録トラックの中心線から+θの角度を持たせたも
のを準備し、単一の繰り返し電流で記録する。図15
(a)は、磁気ヘッド13aで記録した記録トラック6
4の磁化状態図である。
【0172】また図15(b)は、磁気ヘッド13bで
記録した記録トラック65の磁化状態図である。アジマ
ス記録は1トラックごとに2つの磁気ヘッド13aと1
3bで交互に記録動作を行うことで実施できる。図15
(b)は、磁気カード1a上の左右2つの円弧状の記録
トラック64と65の磁化状態図を示しており、上記の
図15(a)の記録トラック64に図15(b)の記録
トラック65を1トラックピッチ分だけ左にずらせて置
き、上下の円の重なった部分を削除した図である。図で
は省略したが、磁気ヘッド13aと13bで交互に1ト
ラック(左右一対の円弧状のトラックを指す)ずつ記録
動作を行うことによって、従来の記録方式に比べて隣接
間トラックの磁化方向は、2θのアジマス角度を持たせ
た記録トラックが形成できる。従って、それぞれの磁気
ヘッドのヘッドギャップに45度と−45度の角度を持
たせれば、90度のアジマス角度が実現できる。また、
上記の実施例では1トラックずつ交互に記録動作を行わ
せたが、他の方法として、半トラックずつ磁気ヘッド1
3aと13bを切り換えて記録動作を行わせても左右に
できる円弧状の2つトラック群の中の隣接する記録トラ
ックでアジマス角度を持たすことができる。
記録した記録トラック65の磁化状態図である。アジマ
ス記録は1トラックごとに2つの磁気ヘッド13aと1
3bで交互に記録動作を行うことで実施できる。図15
(b)は、磁気カード1a上の左右2つの円弧状の記録
トラック64と65の磁化状態図を示しており、上記の
図15(a)の記録トラック64に図15(b)の記録
トラック65を1トラックピッチ分だけ左にずらせて置
き、上下の円の重なった部分を削除した図である。図で
は省略したが、磁気ヘッド13aと13bで交互に1ト
ラック(左右一対の円弧状のトラックを指す)ずつ記録
動作を行うことによって、従来の記録方式に比べて隣接
間トラックの磁化方向は、2θのアジマス角度を持たせ
た記録トラックが形成できる。従って、それぞれの磁気
ヘッドのヘッドギャップに45度と−45度の角度を持
たせれば、90度のアジマス角度が実現できる。また、
上記の実施例では1トラックずつ交互に記録動作を行わ
せたが、他の方法として、半トラックずつ磁気ヘッド1
3aと13bを切り換えて記録動作を行わせても左右に
できる円弧状の2つトラック群の中の隣接する記録トラ
ックでアジマス角度を持たすことができる。
【0173】図11(b)で、丸2と丸3で示した2つ
の磁気ヘッドのヘッドギャップに、それぞれ異なった角
度を持たせた場合には、1トラックごと、或は半トラッ
クごとに切り換えて記録再生動作を行うことができる。
しかし、磁気ヘッド13aで記録された情報を磁気ヘッ
ド13bで再生することは困難になる。また、磁気ヘッ
ド13aで記録した記録トラックの情報を磁気ヘッド1
3bで部分的に修正するためにオーバライトした場合、
この部分を磁気ヘッド13aで再生することは困難と
る。従って、記録されたトラックの情報は、記録した磁
気ヘッドまたは同じヘッドギャップの角度を持った磁気
ヘッドでしか再生できないと言う制約が発生する。従っ
て、図11(b)の丸4の実施例の2つの磁気ヘッドで
は、この発明のアジマス記録方式は適用できない。以上
のアジマス記録方式を採用することによって、従来の方
式よりもトラックピッチを小さくでき、磁気カード1a
上のトラックの数を増やすことが可能になり、この発明
の磁気カードリーダの磁気カードあたり、記憶容量を増
大させることができる。
の磁気ヘッドのヘッドギャップに、それぞれ異なった角
度を持たせた場合には、1トラックごと、或は半トラッ
クごとに切り換えて記録再生動作を行うことができる。
しかし、磁気ヘッド13aで記録された情報を磁気ヘッ
ド13bで再生することは困難になる。また、磁気ヘッ
ド13aで記録した記録トラックの情報を磁気ヘッド1
3bで部分的に修正するためにオーバライトした場合、
この部分を磁気ヘッド13aで再生することは困難と
る。従って、記録されたトラックの情報は、記録した磁
気ヘッドまたは同じヘッドギャップの角度を持った磁気
ヘッドでしか再生できないと言う制約が発生する。従っ
て、図11(b)の丸4の実施例の2つの磁気ヘッドで
は、この発明のアジマス記録方式は適用できない。以上
のアジマス記録方式を採用することによって、従来の方
式よりもトラックピッチを小さくでき、磁気カード1a
上のトラックの数を増やすことが可能になり、この発明
の磁気カードリーダの磁気カードあたり、記憶容量を増
大させることができる。
【0174】実施例12.次に本発明を光カードに適用
した例を説明する。更には、本実施例では光ヘッドにつ
いて説明する。光カードリーダは、記録媒体であるカー
ドの構成と、ヘッドの構成が磁気カードリーダと異な
る。光カードの構成は、表面と裏面の両方を記録面とし
て使う場合と、表面のみを記憶面として使う場合がある
が、表面と裏面の両方を用いる場合には、後述する光学
ヘッドを光カードの表裏に1個ずつ持たせ同時にアクセ
スすることができる。或は、光学ヘッドが1個の場合に
は片面ずつ裏返してアクセスさせることが可能である。
図16は光カードの断面構造を示した図である。この発
明に用いる媒体自体としては、光ディスク装置で用いら
れている媒体と同様にコンパクトディスク(CD)用、
ビデオディスク(VD)用、ライトワンス(WO)用、
書き換え可能な相変化や光磁気(MO)用がある。それ
ぞれの媒体は、その特異性に合わせて付加部品に多少の
違いがあるが、基本的な構造は同じである。中でも現在
既に実用化されている光磁気記録では、光カード150
の記録面の反対の面に磁化バイアス用の電磁石を配置す
る必要があり、装置構造の点でその他の装置と異なって
いる。
した例を説明する。更には、本実施例では光ヘッドにつ
いて説明する。光カードリーダは、記録媒体であるカー
ドの構成と、ヘッドの構成が磁気カードリーダと異な
る。光カードの構成は、表面と裏面の両方を記録面とし
て使う場合と、表面のみを記憶面として使う場合がある
が、表面と裏面の両方を用いる場合には、後述する光学
ヘッドを光カードの表裏に1個ずつ持たせ同時にアクセ
スすることができる。或は、光学ヘッドが1個の場合に
は片面ずつ裏返してアクセスさせることが可能である。
図16は光カードの断面構造を示した図である。この発
明に用いる媒体自体としては、光ディスク装置で用いら
れている媒体と同様にコンパクトディスク(CD)用、
ビデオディスク(VD)用、ライトワンス(WO)用、
書き換え可能な相変化や光磁気(MO)用がある。それ
ぞれの媒体は、その特異性に合わせて付加部品に多少の
違いがあるが、基本的な構造は同じである。中でも現在
既に実用化されている光磁気記録では、光カード150
の記録面の反対の面に磁化バイアス用の電磁石を配置す
る必要があり、装置構造の点でその他の装置と異なって
いる。
【0175】図16(a)は、CDと同じ再生専用の光
カード150の断面図を示しており、透明なプラスチッ
ク等からできた光透過層150aの上に、アルミ等から
できた反射膜150bと、保護基板150cから構成さ
れている。光学ヘッド151の内部から発射されたレー
ザ光が対物レンズ151aで収束され、反射膜150b
に照射される。この時、予め設けられた情報は凹状のピ
ットの有無、ピット間隔とピットとピットの間隔に記録
されており、この反射の光量の変化を光学ヘッド151
の内部の光サンサで電気信号に変換する。図16(b)
は、ライトワンス用の光カード150の断面である。記
録膜への記録の形態として記録膜へレーザ光で穴(ピッ
ト)を空けて記録し、再生時にはレーザ光でピットの有
無を検出し電気信号に変換する方法と、レーザ光が照射
されたところが物性的に変化し、反射率が変わる材料を
薄膜化し記録再生させる方法ものがある。光透過層15
0aから順に保護層150d、光記録層150e、保護
層150f、保護基板150cが形成される。図16
(c)は、光磁気媒体からなる光カード150の断面図
である。光透過層150a、保護層150d、光磁気記
録層150g、保護層150f、保護基板150cとな
っている。光学ヘッド151の内部から発射されたレー
ザ光は、対物レンズ151aで収束され、光磁気記録層
150eに照射される。光磁気記録は、一方向に磁化さ
れた媒体に逆磁界を印加しながら、レーザ光をあて媒体
のキューリ点近くで印加磁界の方向に磁化される。ま
た、再生は光と磁気からなる磁気カー効果或いは磁気フ
ァラデー効果を使って行い、偏光した光を記録媒体にあ
てると磁化の方向によって偏光面が僅かに回転するの
で、これを検出して電気信号に変換する。
カード150の断面図を示しており、透明なプラスチッ
ク等からできた光透過層150aの上に、アルミ等から
できた反射膜150bと、保護基板150cから構成さ
れている。光学ヘッド151の内部から発射されたレー
ザ光が対物レンズ151aで収束され、反射膜150b
に照射される。この時、予め設けられた情報は凹状のピ
ットの有無、ピット間隔とピットとピットの間隔に記録
されており、この反射の光量の変化を光学ヘッド151
の内部の光サンサで電気信号に変換する。図16(b)
は、ライトワンス用の光カード150の断面である。記
録膜への記録の形態として記録膜へレーザ光で穴(ピッ
ト)を空けて記録し、再生時にはレーザ光でピットの有
無を検出し電気信号に変換する方法と、レーザ光が照射
されたところが物性的に変化し、反射率が変わる材料を
薄膜化し記録再生させる方法ものがある。光透過層15
0aから順に保護層150d、光記録層150e、保護
層150f、保護基板150cが形成される。図16
(c)は、光磁気媒体からなる光カード150の断面図
である。光透過層150a、保護層150d、光磁気記
録層150g、保護層150f、保護基板150cとな
っている。光学ヘッド151の内部から発射されたレー
ザ光は、対物レンズ151aで収束され、光磁気記録層
150eに照射される。光磁気記録は、一方向に磁化さ
れた媒体に逆磁界を印加しながら、レーザ光をあて媒体
のキューリ点近くで印加磁界の方向に磁化される。ま
た、再生は光と磁気からなる磁気カー効果或いは磁気フ
ァラデー効果を使って行い、偏光した光を記録媒体にあ
てると磁化の方向によって偏光面が僅かに回転するの
で、これを検出して電気信号に変換する。
【0176】実施例13.本実施例では、光カードリー
ダのヘッドアセンブリの構成を説明する。図17は、こ
の発明の光カードリーダの記録再生機構の構成図であ
る。図17(a)は構成斜視図であり、磁気カードリー
ダで用いたものと同じく図2で示したターンテーブル1
5の表面には、1個または2個の光学ヘッド151の対
物レンズ151a,151bが出ている。このターンテ
ーブル15は、直流モータ22の回転軸16と結合して
おり、直流モータ22の回転と共に矢印ハの方向に一定
の速度で回転する。ターンテーブルスペーサリング15
2は、ターンテーブル15の回転に対して外部からの異
物の混入を防止すると共に、光カード150と接触させ
る構造にした場合には、ターンテーブル15上の対物レ
ンズ151a及び151bと光カード150の距離を一
定に保つための役目をもなす。図17(b)は、図6
(c)で示したものと同じく、光カード150の表面に
ついた埃を取り去るために取り付けられたクリーニング
機構を付加したヘッドアセンブリ構成図である。クリー
ニング材153は、布状のものまたは光カード150の
表面を傷つけない柔らかいブラシ状の材料からできてお
り、ターンテーブル15が回転することで光カード15
0の裏面の光透過層150aと常に接触させる。また、
図では省略したが、図6で示したターンテーブル15と
ロータリトランスホルダ20に用いた吸気穴35と排気
穴38を設けることも可能である。
ダのヘッドアセンブリの構成を説明する。図17は、こ
の発明の光カードリーダの記録再生機構の構成図であ
る。図17(a)は構成斜視図であり、磁気カードリー
ダで用いたものと同じく図2で示したターンテーブル1
5の表面には、1個または2個の光学ヘッド151の対
物レンズ151a,151bが出ている。このターンテ
ーブル15は、直流モータ22の回転軸16と結合して
おり、直流モータ22の回転と共に矢印ハの方向に一定
の速度で回転する。ターンテーブルスペーサリング15
2は、ターンテーブル15の回転に対して外部からの異
物の混入を防止すると共に、光カード150と接触させ
る構造にした場合には、ターンテーブル15上の対物レ
ンズ151a及び151bと光カード150の距離を一
定に保つための役目をもなす。図17(b)は、図6
(c)で示したものと同じく、光カード150の表面に
ついた埃を取り去るために取り付けられたクリーニング
機構を付加したヘッドアセンブリ構成図である。クリー
ニング材153は、布状のものまたは光カード150の
表面を傷つけない柔らかいブラシ状の材料からできてお
り、ターンテーブル15が回転することで光カード15
0の裏面の光透過層150aと常に接触させる。また、
図では省略したが、図6で示したターンテーブル15と
ロータリトランスホルダ20に用いた吸気穴35と排気
穴38を設けることも可能である。
【0177】実施例14.本発明の光ヘッドアセンブリ
の詳細構成の例を説明する。図18、図19は、この発
明の光カードリーダの記録再生機構の断面図である。光
学ヘッド151の各部品を搭載する周辺構造について説
明する。光カードリーダの記録再生機構は、図8に示し
た磁気カードリーダの記録再生機構と構造的に類似して
いるが、磁気カードリーダでは磁気ヘッド13a,13
bで磁気カード1aの磁気記録された情報を電気信号に
変換し、途中のロータリトランス39で非接触で回転体
からの電気信号を引き出すことができた。一方、光カー
ドリーダでは、光学ヘッド151に含まれる光源(レー
ザダイオード)の光をターンテーブル15上の対物レン
ズ151a及び151bまで光伝送する必要があり、ま
た、再生する場合にも同様に光信号を電気信号に変換す
る光センサまで光伝送しなければならず、途中に光を遮
断する障害物を一切置けない。
の詳細構成の例を説明する。図18、図19は、この発
明の光カードリーダの記録再生機構の断面図である。光
学ヘッド151の各部品を搭載する周辺構造について説
明する。光カードリーダの記録再生機構は、図8に示し
た磁気カードリーダの記録再生機構と構造的に類似して
いるが、磁気カードリーダでは磁気ヘッド13a,13
bで磁気カード1aの磁気記録された情報を電気信号に
変換し、途中のロータリトランス39で非接触で回転体
からの電気信号を引き出すことができた。一方、光カー
ドリーダでは、光学ヘッド151に含まれる光源(レー
ザダイオード)の光をターンテーブル15上の対物レン
ズ151a及び151bまで光伝送する必要があり、ま
た、再生する場合にも同様に光信号を電気信号に変換す
る光センサまで光伝送しなければならず、途中に光を遮
断する障害物を一切置けない。
【0178】そこでこの発明では、ターンテーブル15
の上面に突き出した回転軸16の部分または下面の回転
軸16の側面の部分及び直流モータ22のロータ部22
bの中心部に空洞を設け、光線が行き交う通路を設け
た。図18(a)は、ターンテーブル15の上に対物レ
ンズ151aが1つある場合について示している。即
ち、レーザダイオード151cから発したレーザ光は、
コリメータレンズ151d、偏光ビームスプリッタ15
1e、1/4波長板151fを経た後、回転軸16の空
洞部の上部にある反射ミラー151gと151hで光路
を曲げられ、対物レンズ151aで集光されて光カード
150の反射膜150bまたは光記録層150eに照射
される。次に、上記の媒体から反射した光は対物レンズ
151aを経由し、反射ミラー151g,151h、回
転軸16の空洞部、1/4波長板15f、偏光ビームス
プリッタ151eを経由して光検出器151iで電気信
号に変換される。
の上面に突き出した回転軸16の部分または下面の回転
軸16の側面の部分及び直流モータ22のロータ部22
bの中心部に空洞を設け、光線が行き交う通路を設け
た。図18(a)は、ターンテーブル15の上に対物レ
ンズ151aが1つある場合について示している。即
ち、レーザダイオード151cから発したレーザ光は、
コリメータレンズ151d、偏光ビームスプリッタ15
1e、1/4波長板151fを経た後、回転軸16の空
洞部の上部にある反射ミラー151gと151hで光路
を曲げられ、対物レンズ151aで集光されて光カード
150の反射膜150bまたは光記録層150eに照射
される。次に、上記の媒体から反射した光は対物レンズ
151aを経由し、反射ミラー151g,151h、回
転軸16の空洞部、1/4波長板15f、偏光ビームス
プリッタ151eを経由して光検出器151iで電気信
号に変換される。
【0179】図18(b)は、ターンテーブル15に対
物レンズ151aと151bの2つが乗った場合を示し
ており、図18(a)で示したレーザダイオード151
cのレーザ光の波長をλ1 とした場合、もう1つのレー
ザダイオード151jのレーザ光の波長を異なったλ2
のものを使用する。まずレーザダイオード151cから
発したレーザ光は、コリメータレンズ151d、ハーフ
ミラー151k、偏光ビームスプリッタ151e、1/
4波長板151fを経た後、回転軸16の空洞部の上部
にあるダイクロイックプリズム151l、反射ミラー1
51gと151hで光路を曲げられ対物レンズ151a
で集光されて、光カード150の反射膜150bまたは
光記録層150eに照射される。レーザダイオード15
1jから発したレーザ光は、コリメータレンズ151
m、ハーフミラー151k、偏光ビームスプリッタ15
1e、1/4波長板151fを経た後、回転軸16の空
洞部の上部にあるダイクロイックプリズム151lで反
射し、反射ミラー151nで光路を曲げられ対物レンズ
151aで集光された後、光カード150の反射膜15
0bまたは光記録層150eに照射される。上記のダイ
クロイックプリズム151lは、ある波長帯は通過しそ
れ以外は反射する特徴を持っており、この実施例ではレ
ーザダイオード151cのレーザ光の波長λ1 は通過
し、レーザダイオード151jのレーザ光の波長λ2 は
反射するものとする。また、偏光ビームスプリッタをも
う1つ準備し、上記偏光ビームスプリッタ151eと並
べて置き、コリメータレンズ151mから出たレーザ光
を入力する方法も可能である。
物レンズ151aと151bの2つが乗った場合を示し
ており、図18(a)で示したレーザダイオード151
cのレーザ光の波長をλ1 とした場合、もう1つのレー
ザダイオード151jのレーザ光の波長を異なったλ2
のものを使用する。まずレーザダイオード151cから
発したレーザ光は、コリメータレンズ151d、ハーフ
ミラー151k、偏光ビームスプリッタ151e、1/
4波長板151fを経た後、回転軸16の空洞部の上部
にあるダイクロイックプリズム151l、反射ミラー1
51gと151hで光路を曲げられ対物レンズ151a
で集光されて、光カード150の反射膜150bまたは
光記録層150eに照射される。レーザダイオード15
1jから発したレーザ光は、コリメータレンズ151
m、ハーフミラー151k、偏光ビームスプリッタ15
1e、1/4波長板151fを経た後、回転軸16の空
洞部の上部にあるダイクロイックプリズム151lで反
射し、反射ミラー151nで光路を曲げられ対物レンズ
151aで集光された後、光カード150の反射膜15
0bまたは光記録層150eに照射される。上記のダイ
クロイックプリズム151lは、ある波長帯は通過しそ
れ以外は反射する特徴を持っており、この実施例ではレ
ーザダイオード151cのレーザ光の波長λ1 は通過
し、レーザダイオード151jのレーザ光の波長λ2 は
反射するものとする。また、偏光ビームスプリッタをも
う1つ準備し、上記偏光ビームスプリッタ151eと並
べて置き、コリメータレンズ151mから出たレーザ光
を入力する方法も可能である。
【0180】媒体から反射した光は対物レンズ151a
を経由し、反射ミラー151h,151g、ダイクロイ
ックプリズム151l、回転軸16の空洞部、1/4波
長板、偏光ビームスプリッタ151e、ダイクロイック
プリズム151pを通り、反射ミラー151qから光検
出器151iで電気信号に変換される。また、対物レン
ズ151bを通った反射光は反射ミラー151n、ダイ
クロイックプリズム151l、回転軸16の空洞部、1
/4波長板、偏光ビームスプリッタ151e、ダイクロ
イックプリズム151pで反射し光検出器151sで電
気信号に変換される。図19は、この発明の光カードリ
ーダの記録再生機構の他の実施例である。図18
(a),(b)に示すように、光カードリーダの回転機
構の外にある1/4波長板151f、偏光ビームスプリ
ッタ151e等の部品は、レーザ光を回転軸16の空洞
部内に直進させるため、直流モータ22のロータ部22
bの近傍に置く必要があるが、光カードリーダの装置高
さ制限や、他の機構部の実装の上で必ずしも最適な場所
に置けない場合がある。そこで回転軸16の空洞部の真
下に集光レンズ151tを置き、フレキシブルな光ファ
イバ151uを使って上記の1/4波長板151fに接
続することができる。尚、集光レンズ151tと光ファ
イバ151uを一体になったものを使うことも可能であ
り、この方法を用いれば欲する場所に光学部品を実装す
ることができる。
を経由し、反射ミラー151h,151g、ダイクロイ
ックプリズム151l、回転軸16の空洞部、1/4波
長板、偏光ビームスプリッタ151e、ダイクロイック
プリズム151pを通り、反射ミラー151qから光検
出器151iで電気信号に変換される。また、対物レン
ズ151bを通った反射光は反射ミラー151n、ダイ
クロイックプリズム151l、回転軸16の空洞部、1
/4波長板、偏光ビームスプリッタ151e、ダイクロ
イックプリズム151pで反射し光検出器151sで電
気信号に変換される。図19は、この発明の光カードリ
ーダの記録再生機構の他の実施例である。図18
(a),(b)に示すように、光カードリーダの回転機
構の外にある1/4波長板151f、偏光ビームスプリ
ッタ151e等の部品は、レーザ光を回転軸16の空洞
部内に直進させるため、直流モータ22のロータ部22
bの近傍に置く必要があるが、光カードリーダの装置高
さ制限や、他の機構部の実装の上で必ずしも最適な場所
に置けない場合がある。そこで回転軸16の空洞部の真
下に集光レンズ151tを置き、フレキシブルな光ファ
イバ151uを使って上記の1/4波長板151fに接
続することができる。尚、集光レンズ151tと光ファ
イバ151uを一体になったものを使うことも可能であ
り、この方法を用いれば欲する場所に光学部品を実装す
ることができる。
【0181】実施例15.ヘッドアセンブリの他の構成
を説明する。図20は、光磁気記録方式の記録再生機構
の実施例である。光磁気記録は、一方向に磁化された媒
体に逆磁界を印加しながら、レーザ光をあて媒体のキュ
ーリ点近くで印加磁界の方向に磁化される。一般に光磁
気ディスク装置では、ディスク媒体の記録面の反対の面
に磁化バイアス用の電磁石を媒体基板から浮かし、ディ
スク媒体を挟んで反対側にある光学ヘッドの対物レンズ
の真上に配置し、高速で回転するディスク媒体上をシー
クする光学ヘッドと共動させる構造がとれた。しかしこ
の発明では、光学ヘッドが回転して、記録媒体は静止ま
たは横方向に移動する構造となるため、同様な方法を採
用するのは困難であった。
を説明する。図20は、光磁気記録方式の記録再生機構
の実施例である。光磁気記録は、一方向に磁化された媒
体に逆磁界を印加しながら、レーザ光をあて媒体のキュ
ーリ点近くで印加磁界の方向に磁化される。一般に光磁
気ディスク装置では、ディスク媒体の記録面の反対の面
に磁化バイアス用の電磁石を媒体基板から浮かし、ディ
スク媒体を挟んで反対側にある光学ヘッドの対物レンズ
の真上に配置し、高速で回転するディスク媒体上をシー
クする光学ヘッドと共動させる構造がとれた。しかしこ
の発明では、光学ヘッドが回転して、記録媒体は静止ま
たは横方向に移動する構造となるため、同様な方法を採
用するのは困難であった。
【0182】図20(a)は、この問題を解決する一実
施例であって、ターンテーブル15の上に乗っている対
物レンズ151a,151bの上に筒状にしたコイル1
51vと151wを巻き、これに電流を流す。こうする
ことによって、対物レンズ151a、151bの中心線
の方向に磁束が発生し、光カード150の光磁気記録層
150gのレーザ光が照射される部分に直角に磁界が加
わることになる。コイル151vと151wに流す電流
は、図7(c)で示したロータリトランス41の2次側
トランス41aと、1次側トランス41bを用いてター
ンテーブル15の外部から給電する方法をとる。具体的
には、光カードリーダの本体側にある直流交流変換回路
ら出力された交流電流が2次側コア41aに巻かれた巻
線に流れ、1次側コア41bの巻線に発生した交流誘導
電流を、ターンテーブル15上に組まれた電気回路で直
流電流に変換する。この電気回路は、ターンテーブル1
5上に分散して置かれる。また、コイル151aと15
1bに流す電流の向きで発生する磁界の向きが変わり、
レーザ光が照射された光磁気記録層150gに記録され
る情報の磁化方向が、膜面に対して上向き下向きのいず
れかになる。従って、ロータリトランス41には、上記
の電源用の巻線と電流の方向と切り換え時間を指示する
信号のための巻線を設ける必要がある。図20(b)
は、上記図20(a)で示したターンテーブル15周辺
部分の概略図を示した。
施例であって、ターンテーブル15の上に乗っている対
物レンズ151a,151bの上に筒状にしたコイル1
51vと151wを巻き、これに電流を流す。こうする
ことによって、対物レンズ151a、151bの中心線
の方向に磁束が発生し、光カード150の光磁気記録層
150gのレーザ光が照射される部分に直角に磁界が加
わることになる。コイル151vと151wに流す電流
は、図7(c)で示したロータリトランス41の2次側
トランス41aと、1次側トランス41bを用いてター
ンテーブル15の外部から給電する方法をとる。具体的
には、光カードリーダの本体側にある直流交流変換回路
ら出力された交流電流が2次側コア41aに巻かれた巻
線に流れ、1次側コア41bの巻線に発生した交流誘導
電流を、ターンテーブル15上に組まれた電気回路で直
流電流に変換する。この電気回路は、ターンテーブル1
5上に分散して置かれる。また、コイル151aと15
1bに流す電流の向きで発生する磁界の向きが変わり、
レーザ光が照射された光磁気記録層150gに記録され
る情報の磁化方向が、膜面に対して上向き下向きのいず
れかになる。従って、ロータリトランス41には、上記
の電源用の巻線と電流の方向と切り換え時間を指示する
信号のための巻線を設ける必要がある。図20(b)
は、上記図20(a)で示したターンテーブル15周辺
部分の概略図を示した。
【0183】図21(a)は、コイル151vに電流を
流した時に発生する磁界を概略的に示しており、コイル
151vの中心部の磁束は、光磁気記録層150gのレ
ーザ光が収束される近辺でほぼ直角にクロスしている状
態を示したものである。図21(b)は、図21(a)
で示した光磁気記録層150gの後に鉄材または磁性材
料の薄板154を近接して置いた場合であり、コイル1
51vから発生した磁束は、周辺に拡散されずに薄板1
54の中を経由してコイル151vに戻ることができる
ことと、光磁気記録層150gのレーザ光が収束される
近辺で、より直角にクロスするようになる利点がある。
流した時に発生する磁界を概略的に示しており、コイル
151vの中心部の磁束は、光磁気記録層150gのレ
ーザ光が収束される近辺でほぼ直角にクロスしている状
態を示したものである。図21(b)は、図21(a)
で示した光磁気記録層150gの後に鉄材または磁性材
料の薄板154を近接して置いた場合であり、コイル1
51vから発生した磁束は、周辺に拡散されずに薄板1
54の中を経由してコイル151vに戻ることができる
ことと、光磁気記録層150gのレーザ光が収束される
近辺で、より直角にクロスするようになる利点がある。
【0184】実施例16.本発明の記憶媒体の例である
光カードについて説明する。図22、図23は光カード
の記録媒体の形状の種類を示した図である。図22の丸
1〜丸3に示した図の斜線の部分は、反射膜150bま
たは光記録層150eまたは光磁気記録層150gであ
って、上記の記録層は光カード150の全面を覆ってい
ない。理由は回転型の光学ヘッドを回転した場合、図1
2(b),(c)で説明したように、記録トラックとし
て使用できる範囲は隣接トラックが相互に交叉しない範
囲であって、交叉する磁気カードの幅方向の両端は使え
ないためである。使用できる範囲の形状は図22の丸1
〜丸3に示す3種類となるが、場合によっては全面を記
録層として作っても問題は無い。
光カードについて説明する。図22、図23は光カード
の記録媒体の形状の種類を示した図である。図22の丸
1〜丸3に示した図の斜線の部分は、反射膜150bま
たは光記録層150eまたは光磁気記録層150gであ
って、上記の記録層は光カード150の全面を覆ってい
ない。理由は回転型の光学ヘッドを回転した場合、図1
2(b),(c)で説明したように、記録トラックとし
て使用できる範囲は隣接トラックが相互に交叉しない範
囲であって、交叉する磁気カードの幅方向の両端は使え
ないためである。使用できる範囲の形状は図22の丸1
〜丸3に示す3種類となるが、場合によっては全面を記
録層として作っても問題は無い。
【0185】図23(a)は、光カードの他の構造を示
した図である。上記の図22に示した光カード150
は、図16(a)ないし(c)の層構成のものである
が、機械的強度の点で問題が生じる用途には、補強材を
付加して強くする必要がある。そこで光カード150
は、表面が傷付き難く比較的硬いプラスチック製薄板1
57aに記録媒体157b(図22の丸1に示した斜線
の部分)を接着し、その周辺を上記のプラスチック製薄
板157aと同じ材質の額縁状の薄板157cを接着し
たものを用いる。この方式の他の特徴は、記録媒体15
7bの表面が額縁状の薄板157cよりも若干低くした
ものも扱えるので、光カードリーダの内部に導入する際
にキャリッジベース189の表面で光透過層150aを
擦ることが無く、傷付きを防止できる利点がある。図2
3(b)の実施例は、図22の中の丸3の光カード15
0を用い、この表面に記録層の部分をくりぬいた上記1
57aと同じ材質の薄板158aを接着したもので、上
記図23(a)のカードと同じ効果を有する。以上、磁
気カードリーダと光カードリーダの記録再生に必要な要
素について説明した。
した図である。上記の図22に示した光カード150
は、図16(a)ないし(c)の層構成のものである
が、機械的強度の点で問題が生じる用途には、補強材を
付加して強くする必要がある。そこで光カード150
は、表面が傷付き難く比較的硬いプラスチック製薄板1
57aに記録媒体157b(図22の丸1に示した斜線
の部分)を接着し、その周辺を上記のプラスチック製薄
板157aと同じ材質の額縁状の薄板157cを接着し
たものを用いる。この方式の他の特徴は、記録媒体15
7bの表面が額縁状の薄板157cよりも若干低くした
ものも扱えるので、光カードリーダの内部に導入する際
にキャリッジベース189の表面で光透過層150aを
擦ることが無く、傷付きを防止できる利点がある。図2
3(b)の実施例は、図22の中の丸3の光カード15
0を用い、この表面に記録層の部分をくりぬいた上記1
57aと同じ材質の薄板158aを接着したもので、上
記図23(a)のカードと同じ効果を有する。以上、磁
気カードリーダと光カードリーダの記録再生に必要な要
素について説明した。
【0186】実施例17.次に、これらの要素を使った
装置構造について説明する。この発明の『カードリー
ダ』は、磁気カードリーダと光カードリーダを総称した
名称であって、以後カードリーダ160とした場合は両
者を指すものとする。また『カード』についても同様
に、磁気カードと光カードの総称であってカード161
とした場合は、両者を指すものとする。この発明のカー
ドリーダは交換型のハードディスク装置やフロッピーデ
ィスク装置の外観形状に近く、デスクトップ型コンピュ
ータなどの机上で使う機器以外に、野外で使う機器に搭
載できるよう携帯性、耐塵埃、耐振動などを考慮した記
憶装置である。図24は、この発明のカードリーダの装
置外観図である。図24(a)は、フロントパネル16
9にドアがついていない装置外観図である。カードリー
ダ160は、ベース167とカバー168からなるフレ
ームの部分とフロントパネル169から構成されてお
り、フロントパネル169は、カード挿入口170とイ
ジェクトスイッチ171と装置駆動表示用の表示ランプ
172、及び図では省略したが装置の後部には、駆動電
源用接続コネクタと制御装置との接続のためのインタフ
ェースコネクタから構成されている。
装置構造について説明する。この発明の『カードリー
ダ』は、磁気カードリーダと光カードリーダを総称した
名称であって、以後カードリーダ160とした場合は両
者を指すものとする。また『カード』についても同様
に、磁気カードと光カードの総称であってカード161
とした場合は、両者を指すものとする。この発明のカー
ドリーダは交換型のハードディスク装置やフロッピーデ
ィスク装置の外観形状に近く、デスクトップ型コンピュ
ータなどの机上で使う機器以外に、野外で使う機器に搭
載できるよう携帯性、耐塵埃、耐振動などを考慮した記
憶装置である。図24は、この発明のカードリーダの装
置外観図である。図24(a)は、フロントパネル16
9にドアがついていない装置外観図である。カードリー
ダ160は、ベース167とカバー168からなるフレ
ームの部分とフロントパネル169から構成されてお
り、フロントパネル169は、カード挿入口170とイ
ジェクトスイッチ171と装置駆動表示用の表示ランプ
172、及び図では省略したが装置の後部には、駆動電
源用接続コネクタと制御装置との接続のためのインタフ
ェースコネクタから構成されている。
【0187】図24(b)は、カードリーダのフロント
パネルのドア構造の一実施例である。蝶番い構造の片開
きドア173がフロントパネル169の上に付いてお
り、矢印の方向に開く。開く角度は90度或は180度
で、90度以下の場合にはベース167と片開きドア1
73の間にあるバネの力で閉まる構造をとっている。ま
た、片開きドア173には表示ランプ172の光が透過
させるための穴174が開けられており、穴174の中
には透明なガラスまたはプラスチック材でできた充填物
が装着されている。また、図中のイジェクトスイッチ1
71の飛び出し部分がフロントパネル169よりも大き
い場合に、片開きドア173の裏面に凹み部175を設
けることも可能である。
パネルのドア構造の一実施例である。蝶番い構造の片開
きドア173がフロントパネル169の上に付いてお
り、矢印の方向に開く。開く角度は90度或は180度
で、90度以下の場合にはベース167と片開きドア1
73の間にあるバネの力で閉まる構造をとっている。ま
た、片開きドア173には表示ランプ172の光が透過
させるための穴174が開けられており、穴174の中
には透明なガラスまたはプラスチック材でできた充填物
が装着されている。また、図中のイジェクトスイッチ1
71の飛び出し部分がフロントパネル169よりも大き
い場合に、片開きドア173の裏面に凹み部175を設
けることも可能である。
【0188】実施例18.本実施例では、カード挿抜検
出機構の詳細を説明する。図25は、カード検出機構の
一実施例の動作概念説明図である。図において、図24
で示したカード挿入口170からカード161を導入し
た時に、カード161の侵入を検知し、以後のシーケン
ス動作の起点となる信号を発生させることを目的とす
る。フロントパネル169の上面にバネ性のある金属で
でき、先端が釣針状に曲がった針金または先端が釣針状
に曲がり幅広のバネ性のある薄い金属板からできた検出
端子176の一端を取り付け、もう一端を鉄材或はアル
ミニュム材などの導電材料からできた補助ベース167
aに接触させておき、上記の検出端子176を補助ベー
ス167から導線177,178を介して論理回路(こ
の実施例では2入力NORゲート)179に接続する。
また、導線177は+5ボルトの直流電源とプルアップ
抵抗180を介して接続されているので、検出端子17
6が補助ベース167aに接触している状態では、2入
力の電圧がそれぞれ0ボルト(論理的にL)となってい
るので、論理回路の出力は論理的にHとなる。
出機構の詳細を説明する。図25は、カード検出機構の
一実施例の動作概念説明図である。図において、図24
で示したカード挿入口170からカード161を導入し
た時に、カード161の侵入を検知し、以後のシーケン
ス動作の起点となる信号を発生させることを目的とす
る。フロントパネル169の上面にバネ性のある金属で
でき、先端が釣針状に曲がった針金または先端が釣針状
に曲がり幅広のバネ性のある薄い金属板からできた検出
端子176の一端を取り付け、もう一端を鉄材或はアル
ミニュム材などの導電材料からできた補助ベース167
aに接触させておき、上記の検出端子176を補助ベー
ス167から導線177,178を介して論理回路(こ
の実施例では2入力NORゲート)179に接続する。
また、導線177は+5ボルトの直流電源とプルアップ
抵抗180を介して接続されているので、検出端子17
6が補助ベース167aに接触している状態では、2入
力の電圧がそれぞれ0ボルト(論理的にL)となってい
るので、論理回路の出力は論理的にHとなる。
【0189】図25(a)は、カード挿入口170から
カード161をまだ導入しておらない状態であるので上
記で説明したように論理的にHになる。図25(b)
は、カード161を矢印の方向に導入した状態を示して
おり、検出端子176は非導電材料からなるカード16
1に乗り上げているために、導線177は論理的にHに
なり、論理回路179の出力は論理的にLとなる。図2
5(c)は、カード161が検出端子76を通過し、図
23(a)と同じ状態に戻るため論理回路179の出力
は論理的にHとなる。図25(d),(e)は、カード
161を矢印方向に排出する状態を示しており、論理回
路179の出力はそれぞれL,Hとなる。以上からカー
ド161の導入と排出の状態を論理回路179の出力か
ら判定できる。以上の方式を用いれば、カード挿入口1
70から入れたカード161が補助ベース167aに押
されるため、カードリード160の本体を立てて、カー
ド161を上方から下方に向かって導入しても、この検
出端子176のバネ力によって、補助ベース167aに
押し付けられているので、例えば、手を離した状態でも
現状位置を保つことができ、カード161が不自然な姿
勢で落下することが防止できる。
カード161をまだ導入しておらない状態であるので上
記で説明したように論理的にHになる。図25(b)
は、カード161を矢印の方向に導入した状態を示して
おり、検出端子176は非導電材料からなるカード16
1に乗り上げているために、導線177は論理的にHに
なり、論理回路179の出力は論理的にLとなる。図2
5(c)は、カード161が検出端子76を通過し、図
23(a)と同じ状態に戻るため論理回路179の出力
は論理的にHとなる。図25(d),(e)は、カード
161を矢印方向に排出する状態を示しており、論理回
路179の出力はそれぞれL,Hとなる。以上からカー
ド161の導入と排出の状態を論理回路179の出力か
ら判定できる。以上の方式を用いれば、カード挿入口1
70から入れたカード161が補助ベース167aに押
されるため、カードリード160の本体を立てて、カー
ド161を上方から下方に向かって導入しても、この検
出端子176のバネ力によって、補助ベース167aに
押し付けられているので、例えば、手を離した状態でも
現状位置を保つことができ、カード161が不自然な姿
勢で落下することが防止できる。
【0190】実施例19.本実施例では、カード挿抜検
出の他の方法を説明する。図25では、カード161の
有無を検出端子176を用いて電気的に検出したが、他
の方式として光を用いて検出することも可能である。図
26は、光り検出器を用いた一実施例である。図では、
上記の図25で示した検出端子176と同様な構造をし
たカード161を補助ベース167aに押し付けるため
の支えバネ181があり、近接した位置に発光素子18
2と受光素子183を配置しておく。図26(a)で
は、カード161が導入されていない状態を示してお
り、発光素子182と受光素子183との間には遮蔽物
がない。図26(b)では、カード161が遮蔽物とな
って発光素子182の光を遮断するので、この2つの状
態を受光素子183で電気信号に変換して図25と同様
に論理信号に変換することができる。この方式は、補助
ベース167aが非金属物質または金属の表面に樹脂系
の非導電性の被覆がある場合に有効である。
出の他の方法を説明する。図25では、カード161の
有無を検出端子176を用いて電気的に検出したが、他
の方式として光を用いて検出することも可能である。図
26は、光り検出器を用いた一実施例である。図では、
上記の図25で示した検出端子176と同様な構造をし
たカード161を補助ベース167aに押し付けるため
の支えバネ181があり、近接した位置に発光素子18
2と受光素子183を配置しておく。図26(a)で
は、カード161が導入されていない状態を示してお
り、発光素子182と受光素子183との間には遮蔽物
がない。図26(b)では、カード161が遮蔽物とな
って発光素子182の光を遮断するので、この2つの状
態を受光素子183で電気信号に変換して図25と同様
に論理信号に変換することができる。この方式は、補助
ベース167aが非金属物質または金属の表面に樹脂系
の非導電性の被覆がある場合に有効である。
【0191】実施例20.次に、カードの搬入、搬出機
構の詳細を説明する。図27は、カードカードリーダに
カードを搬入搬送する搬送機構部の一実施例である。カ
ード161は人手でカード挿入口から挿入され、図25
または図26で示したカード検出機構を通過した段階
で、その後方にある搬送機構部186がカード161の
導入に対応する準備を開始する。この実施例の搬送機構
部186の駆動部分は、駆動ローラ184と保持ローラ
185からできている。駆動ローラ184は硬質の材料
から、保持ローラ185は軟質の材料からできている。
また、この2つのローラはベース167に取り付けられ
ており、搬送機構部186とは物理的に分離できる構造
をとっている。駆動ローラ184は、ベース167に取
り付けられた直流モータまたはステップモータ(図示せ
ず)で回転させる。この回転起動は、上記の図23また
は図24のカード検出機構部の論理回路179と連動
し、カードリーダ160の内部にカード161が導入さ
れていず、論理回路179の出力がHの場合には、停止
状態である場合に、Lになれば回転起動がかかり、矢印
の方向に駆動ローラ184が回転する。保持ローラ18
5は駆動ローラと接触しており、カード161が人間の
手でカード挿入口170から挿入され、2つのローラの
接点の間に入り込んだ段階で、2つのローラに挟まれた
カード161は、搬送機構部186の内部に自動的に挿
入される。
構の詳細を説明する。図27は、カードカードリーダに
カードを搬入搬送する搬送機構部の一実施例である。カ
ード161は人手でカード挿入口から挿入され、図25
または図26で示したカード検出機構を通過した段階
で、その後方にある搬送機構部186がカード161の
導入に対応する準備を開始する。この実施例の搬送機構
部186の駆動部分は、駆動ローラ184と保持ローラ
185からできている。駆動ローラ184は硬質の材料
から、保持ローラ185は軟質の材料からできている。
また、この2つのローラはベース167に取り付けられ
ており、搬送機構部186とは物理的に分離できる構造
をとっている。駆動ローラ184は、ベース167に取
り付けられた直流モータまたはステップモータ(図示せ
ず)で回転させる。この回転起動は、上記の図23また
は図24のカード検出機構部の論理回路179と連動
し、カードリーダ160の内部にカード161が導入さ
れていず、論理回路179の出力がHの場合には、停止
状態である場合に、Lになれば回転起動がかかり、矢印
の方向に駆動ローラ184が回転する。保持ローラ18
5は駆動ローラと接触しており、カード161が人間の
手でカード挿入口170から挿入され、2つのローラの
接点の間に入り込んだ段階で、2つのローラに挟まれた
カード161は、搬送機構部186の内部に自動的に挿
入される。
【0192】カード161が駆動ローラ184と保持ロ
ーラ185に挟まれて搬送機構部186の内部に入る
際、カード側面ガイド187に接触する。カード側面ガ
イド187は板バネ188を介してキャリッジベース1
89に取り付けられており、カード161を搬送機構部
186内のキャリッジベース189に精度良く位置決め
するために設けられたものである。カード161は最初
は駆動ローラ184と保持ローラ185の拘束を受け
て、多少方向が曲がって搬送機構部186の中に導き入
れられる可能性がある。そこで、カード161に無理な
力が加わらないようにし、まず2つのローラで内部に導
入し、2つのローラからカード161が離れた状態にな
った段階でカード側面ガイド187にと対向する側壁の
稜線X1−X2の基準を合せるためのものである。
ーラ185に挟まれて搬送機構部186の内部に入る
際、カード側面ガイド187に接触する。カード側面ガ
イド187は板バネ188を介してキャリッジベース1
89に取り付けられており、カード161を搬送機構部
186内のキャリッジベース189に精度良く位置決め
するために設けられたものである。カード161は最初
は駆動ローラ184と保持ローラ185の拘束を受け
て、多少方向が曲がって搬送機構部186の中に導き入
れられる可能性がある。そこで、カード161に無理な
力が加わらないようにし、まず2つのローラで内部に導
入し、2つのローラからカード161が離れた状態にな
った段階でカード側面ガイド187にと対向する側壁の
稜線X1−X2の基準を合せるためのものである。
【0193】図27(a)は、搬送機構部186の全体
図を示している。図27(c)は、カード161を矢印
の方向に2つのローラでキャリッジベース189の内部
に導き入れられる状態を示しており、カード側面ガイド
187が矢印の方向に微動しながら、カード161が多
少曲がって導入されても、板バネ188の撓みで無理な
くカード161は搬送機構部186の内部に導入され
る。上記のカード側面ガイド187と同様なカード後面
ガイド190が板バネ191を用いて取り付けられてお
り、導入されるカード161の押し付ける力によって若
干後退できるようにしている。このカード後面ガイド1
90の端部に取り付けられた光センサ192が、カード
後面ガイド190の金具の一部で光を遮断された時点
で、導入完了の電気信号を発し、暫くの間、駆動ローラ
184を回転させた後に停止させる。これはカード16
1を2つのローラの拘束から外すことを目的としてお
り、この間に板バネ188の力でカード側面ガイド18
7がカード161の端部を押し、稜線X1−X2に揃え
る。また、板バネ191の力でカード後面ガイド190
がカード161を稜線Y1−Y2に揃える。
図を示している。図27(c)は、カード161を矢印
の方向に2つのローラでキャリッジベース189の内部
に導き入れられる状態を示しており、カード側面ガイド
187が矢印の方向に微動しながら、カード161が多
少曲がって導入されても、板バネ188の撓みで無理な
くカード161は搬送機構部186の内部に導入され
る。上記のカード側面ガイド187と同様なカード後面
ガイド190が板バネ191を用いて取り付けられてお
り、導入されるカード161の押し付ける力によって若
干後退できるようにしている。このカード後面ガイド1
90の端部に取り付けられた光センサ192が、カード
後面ガイド190の金具の一部で光を遮断された時点
で、導入完了の電気信号を発し、暫くの間、駆動ローラ
184を回転させた後に停止させる。これはカード16
1を2つのローラの拘束から外すことを目的としてお
り、この間に板バネ188の力でカード側面ガイド18
7がカード161の端部を押し、稜線X1−X2に揃え
る。また、板バネ191の力でカード後面ガイド190
がカード161を稜線Y1−Y2に揃える。
【0194】図27(c)は、カード161が搬送機構
部186に導入され、駆動ローラ184の回転がとまっ
た状態を示している。以上がカード161を搬送機構部
186の内部に導入するための一連の動作であり、キャ
リッジベース189上で基準となるX軸にカード161
を揃えることができる。しかし、Y軸上の位置出しは、
駆動ローラ184の取付け精度及びカード161の端部
と2つのローラと接する位置関係が正確に出ないため、
後述するトラック送り機構部で位置決め補正動作を行わ
せる。また、このままの状態でキャリッジベース189
を移動させるとカード161は板バネ191の力でキャ
リッジベース189の外に追い出されるため、後述の加
圧パッド機構部でカード161をキャリッジベース18
9の底面189bに押さえ込み、位置ずれが生じない状
態にした後にキャリッジベース189の移動動作を開始
する。
部186に導入され、駆動ローラ184の回転がとまっ
た状態を示している。以上がカード161を搬送機構部
186の内部に導入するための一連の動作であり、キャ
リッジベース189上で基準となるX軸にカード161
を揃えることができる。しかし、Y軸上の位置出しは、
駆動ローラ184の取付け精度及びカード161の端部
と2つのローラと接する位置関係が正確に出ないため、
後述するトラック送り機構部で位置決め補正動作を行わ
せる。また、このままの状態でキャリッジベース189
を移動させるとカード161は板バネ191の力でキャ
リッジベース189の外に追い出されるため、後述の加
圧パッド機構部でカード161をキャリッジベース18
9の底面189bに押さえ込み、位置ずれが生じない状
態にした後にキャリッジベース189の移動動作を開始
する。
【0195】尚、この図において、キャリッジベース1
89に空いたターンテーブル移動穴189aは、図12
(b)で示した磁気カード18のトラック軌跡の外側の
輪郭の形状或は図22(b)で示した光カード150の
光記録層150eと形状が同じである。これはキャリッ
ジベース189が移動する場合に、ターンテーブル15
或はロータリトランスホルダ20或はターンテーブルス
ペーサリング152などと接触しないように余裕を持た
せた穴形状としている。また、磁気ヘッド13a、13
bをカード161の表面と接触させる場合には、キャリ
ッジベース189の底面から少し飛び出す構造にし、ま
た、キャリッジベース189の底面を磁気ヘッド13a
または13bの読み書き用基準面、或は、光カード15
0の読み書き用基準面とする場合には、ターンテーブル
15の縁の上部或はロータリトランスホルダ20の上部
或はターンテーブルスペーサリング152の上部をキャ
リッジベース189の底面から少し低くした構造にす
る。また、上記の説明で省略したが、カード側面ガイド
187の金具とキャリッジベース189のX軸基準壁に
はプラスチックの成型品でできたカード支持ガイド18
7aと187bがつけられており、カード161の厚み
より少し余裕をみた隙間を空け、カード161を導入す
る際にキャリッジベース189から外れないようにして
いる。
89に空いたターンテーブル移動穴189aは、図12
(b)で示した磁気カード18のトラック軌跡の外側の
輪郭の形状或は図22(b)で示した光カード150の
光記録層150eと形状が同じである。これはキャリッ
ジベース189が移動する場合に、ターンテーブル15
或はロータリトランスホルダ20或はターンテーブルス
ペーサリング152などと接触しないように余裕を持た
せた穴形状としている。また、磁気ヘッド13a、13
bをカード161の表面と接触させる場合には、キャリ
ッジベース189の底面から少し飛び出す構造にし、ま
た、キャリッジベース189の底面を磁気ヘッド13a
または13bの読み書き用基準面、或は、光カード15
0の読み書き用基準面とする場合には、ターンテーブル
15の縁の上部或はロータリトランスホルダ20の上部
或はターンテーブルスペーサリング152の上部をキャ
リッジベース189の底面から少し低くした構造にす
る。また、上記の説明で省略したが、カード側面ガイド
187の金具とキャリッジベース189のX軸基準壁に
はプラスチックの成型品でできたカード支持ガイド18
7aと187bがつけられており、カード161の厚み
より少し余裕をみた隙間を空け、カード161を導入す
る際にキャリッジベース189から外れないようにして
いる。
【0196】実施例21.本実施例では他のカード搬送
機構の詳細を説明する。図28、図29は、搬送機構部
の他の実施例である。上記の図27では、2つのローラ
でカード161を搬送機構部186の内部に導入するこ
とを行った。この方式に対して、この実施例では、幅広
いベルト193を使ってカード161を搬送機構部18
6の内部に導入する方式を用いる。キャリッジベース1
89に取り付けられたベルト用駆動ローラ194と、補
助ローラ195の間に幅広いベルト193が取り付けら
れており、装置本体側にあるステッピングモータまたは
直流モータなどの回転が歯車197を介して伝達され、
これがベルト用駆動ローラ194の回転軸に取り付けら
れた歯車196を回転させてベルト193を駆動する。
こうして、カード161をキャリッジベース189に導
入したり排出したりすることができる。この方式では、
図27の場合と同様に、カード後面ガイド190と板バ
ネ191および光センサ192を持っており、カード1
61のY軸方向の位置決め方法は同じである。ただ、X
軸方向の位置決めについてはベルト193の拘束がある
ため、キャリッジベース189に導入過程でのカード1
61の位置補正は困難である。そこでカード挿入口17
0からカード161を人手で導入し、ベルト193に接
触するまでにX軸方向の位置決め精度を確保しておく必
要がる。
機構の詳細を説明する。図28、図29は、搬送機構部
の他の実施例である。上記の図27では、2つのローラ
でカード161を搬送機構部186の内部に導入するこ
とを行った。この方式に対して、この実施例では、幅広
いベルト193を使ってカード161を搬送機構部18
6の内部に導入する方式を用いる。キャリッジベース1
89に取り付けられたベルト用駆動ローラ194と、補
助ローラ195の間に幅広いベルト193が取り付けら
れており、装置本体側にあるステッピングモータまたは
直流モータなどの回転が歯車197を介して伝達され、
これがベルト用駆動ローラ194の回転軸に取り付けら
れた歯車196を回転させてベルト193を駆動する。
こうして、カード161をキャリッジベース189に導
入したり排出したりすることができる。この方式では、
図27の場合と同様に、カード後面ガイド190と板バ
ネ191および光センサ192を持っており、カード1
61のY軸方向の位置決め方法は同じである。ただ、X
軸方向の位置決めについてはベルト193の拘束がある
ため、キャリッジベース189に導入過程でのカード1
61の位置補正は困難である。そこでカード挿入口17
0からカード161を人手で導入し、ベルト193に接
触するまでにX軸方向の位置決め精度を確保しておく必
要がる。
【0197】図28は、カードのX軸方向の位置決めに
ついて示した図である。補助ベース167a上のカード
X軸基準ガイド198はこの問題を解決するもので、カ
ードX軸基準ガイド198の稜線a−bがX軸の基準と
なる。また、2つの板バネ199aと199bは側板2
00に取り付けられており、導入されるカード161を
カードX軸基準ガイド198の稜線a−bに押し付ける
役目をする。また、カードX軸基準ガイド198と側板
200には、プラスチックの成型品でできたカード支持
ガイド187aと187bが付けられており、補助ベー
ス167aの底面との間にカード161の厚みより少し
余裕を見た隙間を空け、カード161を導入する際に補
助ベース167aとキャリッジベース189から外れな
いようにする。この実施例では、補助ベース167a上
のカードX軸基準ガイド198の稜線a−bとキャリッ
ジベース189上の稜線X1−X2とは同一直線上に揃
える。
ついて示した図である。補助ベース167a上のカード
X軸基準ガイド198はこの問題を解決するもので、カ
ードX軸基準ガイド198の稜線a−bがX軸の基準と
なる。また、2つの板バネ199aと199bは側板2
00に取り付けられており、導入されるカード161を
カードX軸基準ガイド198の稜線a−bに押し付ける
役目をする。また、カードX軸基準ガイド198と側板
200には、プラスチックの成型品でできたカード支持
ガイド187aと187bが付けられており、補助ベー
ス167aの底面との間にカード161の厚みより少し
余裕を見た隙間を空け、カード161を導入する際に補
助ベース167aとキャリッジベース189から外れな
いようにする。この実施例では、補助ベース167a上
のカードX軸基準ガイド198の稜線a−bとキャリッ
ジベース189上の稜線X1−X2とは同一直線上に揃
える。
【0198】図29(a)は、ベルトとカードを側面か
ら見た図である。この発明でベルト193を用いる効果
は、カード161のキャリッジベース189への導入排
出に際して、カード161を均一な力で上から押さえ
る、言わば後述するパッドの役目も同時に担っている点
にある。ベルト194の材質にもよるが、一般にこの種
のベルト材料としては、比較的伸び縮みが可能で弾力性
が在り、カード161との間に摩擦力が大きくとれ、耐
久性のあるのもがよい。選択する材料によっては、ベル
ト駆動用ローラ194と補助ローラ195の間に撓みが
生じる場合があるが、その場合は図に示すようなテンシ
ョンローラ202を設ける。このテンションローラ20
2を矢印方向に引っ張り、ベルト193に常に一定の張
力が働くようにする。
ら見た図である。この発明でベルト193を用いる効果
は、カード161のキャリッジベース189への導入排
出に際して、カード161を均一な力で上から押さえ
る、言わば後述するパッドの役目も同時に担っている点
にある。ベルト194の材質にもよるが、一般にこの種
のベルト材料としては、比較的伸び縮みが可能で弾力性
が在り、カード161との間に摩擦力が大きくとれ、耐
久性のあるのもがよい。選択する材料によっては、ベル
ト駆動用ローラ194と補助ローラ195の間に撓みが
生じる場合があるが、その場合は図に示すようなテンシ
ョンローラ202を設ける。このテンションローラ20
2を矢印方向に引っ張り、ベルト193に常に一定の張
力が働くようにする。
【0199】図29(b)は、ベルトを用いた他の方式
を用いた実施例である。この方式の利点は、ベルト20
3が回転している間のベルト203の左右または前後の
変動分が少なく、ベルト駆動用ローラ204の回転を効
率良くベルト203に伝達させることができることであ
る。ベルト203の中央にはキャタピラ状の凹凸の領域
203aがあり、ベルト用駆動ローラ204の中央にあ
る歯車部205の凹凸と噛み合う構造をしている。ま
た、補助ローラ206の中央部は、上記のベルト203
のキャタピラ状の凹凸の領域203aと接触しないよう
にその部分のみ直径を小さくしたものを使っている。ま
た、他の実施例として、補助ローラ206の形状をベル
ト用駆動ローラ204と同じく歯車部205を持たせた
形状としても良い。また、上記のようにベルト203の
一部のみ凹凸の領域203aを設けるのでは無く、ベル
ト203の全面に凹凸の領域203aを設けることや、
ベルト用駆動ローラ204と補助ローラ206の全体を
歯車部205にしてもよい。
を用いた実施例である。この方式の利点は、ベルト20
3が回転している間のベルト203の左右または前後の
変動分が少なく、ベルト駆動用ローラ204の回転を効
率良くベルト203に伝達させることができることであ
る。ベルト203の中央にはキャタピラ状の凹凸の領域
203aがあり、ベルト用駆動ローラ204の中央にあ
る歯車部205の凹凸と噛み合う構造をしている。ま
た、補助ローラ206の中央部は、上記のベルト203
のキャタピラ状の凹凸の領域203aと接触しないよう
にその部分のみ直径を小さくしたものを使っている。ま
た、他の実施例として、補助ローラ206の形状をベル
ト用駆動ローラ204と同じく歯車部205を持たせた
形状としても良い。また、上記のようにベルト203の
一部のみ凹凸の領域203aを設けるのでは無く、ベル
ト203の全面に凹凸の領域203aを設けることや、
ベルト用駆動ローラ204と補助ローラ206の全体を
歯車部205にしてもよい。
【0200】実施例22.図30、図31は、搬送機構
部に搭載する加圧パッド機構部の一実施例である。図2
8の搬送機構部186はベルトを用いたので特に必要と
しないが、図27の搬送機構部186の場合にはカード
161のX軸、Y軸の制定機構以外にこの発明の加圧パ
ッド機構部が必要となる。図30は、加圧パッド207
の実施例について示したもので、図中の丸1の材料は、
剣山のような構造をしており、多数の突起物207aが
基台207bからでており、突起のそれぞれは先端が細
く根本が太い構造または細いブラシ状の腰のある突起物
からできており、材料としてはゴム材またはプラスチッ
ク材を用いて、上からカード161を押さえた場合に先
端が多少曲がる程度の弾力性を持たせている。図中の丸
2の材料は、スポンジ状の発泡プラスチック材などから
できており、上から押さえることによって全体が圧縮さ
れ縮むが、押さえる力を解除すればもとの状態に回復す
る構造のものである。図中の丸3の材料は、図28で示
したベルト193と同様な素材からできており、上記の
丸1と丸2の実施例に比べ上からの押す力によって縮み
量は少ないが、カード161の移動方向に対する摩擦力
を大きく出せる材料を用いる。
部に搭載する加圧パッド機構部の一実施例である。図2
8の搬送機構部186はベルトを用いたので特に必要と
しないが、図27の搬送機構部186の場合にはカード
161のX軸、Y軸の制定機構以外にこの発明の加圧パ
ッド機構部が必要となる。図30は、加圧パッド207
の実施例について示したもので、図中の丸1の材料は、
剣山のような構造をしており、多数の突起物207aが
基台207bからでており、突起のそれぞれは先端が細
く根本が太い構造または細いブラシ状の腰のある突起物
からできており、材料としてはゴム材またはプラスチッ
ク材を用いて、上からカード161を押さえた場合に先
端が多少曲がる程度の弾力性を持たせている。図中の丸
2の材料は、スポンジ状の発泡プラスチック材などから
できており、上から押さえることによって全体が圧縮さ
れ縮むが、押さえる力を解除すればもとの状態に回復す
る構造のものである。図中の丸3の材料は、図28で示
したベルト193と同様な素材からできており、上記の
丸1と丸2の実施例に比べ上からの押す力によって縮み
量は少ないが、カード161の移動方向に対する摩擦力
を大きく出せる材料を用いる。
【0201】図中の丸4の材料は、上記の丸2と丸3の
特徴を生かした方法で、カード161に接する面には上
記丸3の材料を用い、他の部分は丸2の材料を用いる方
法である。図中の丸5の材料は、図21(b)の薄板1
54を加圧パッド207に組み込んだ場合を示したもの
である。磁気カードリーダの場合のように磁気ヘッド1
3a及び13bと磁気カード1aの接触状態に重点を置
くことと異なり、光カード150は磁気カード18と異
なり多少固くできていることと、レーザ光を使って光学
ヘッド151の対物レンズ151a及び151bと光カ
ード150を離して置けることから、光カード150と
光学ヘッド151の対物レンズとの距離の精度を高める
ことに重点が置かれる。従って、加圧パッド207の層
構成は多少上下方向の弾性を低くした構造の適用が可能
である。図では光カード150に接触する部分に薄板1
54と素材155を、更に丸2で示した弾性に優れた加
圧パッド207と同一の素材156を複合して重ねたも
のである。
特徴を生かした方法で、カード161に接する面には上
記丸3の材料を用い、他の部分は丸2の材料を用いる方
法である。図中の丸5の材料は、図21(b)の薄板1
54を加圧パッド207に組み込んだ場合を示したもの
である。磁気カードリーダの場合のように磁気ヘッド1
3a及び13bと磁気カード1aの接触状態に重点を置
くことと異なり、光カード150は磁気カード18と異
なり多少固くできていることと、レーザ光を使って光学
ヘッド151の対物レンズ151a及び151bと光カ
ード150を離して置けることから、光カード150と
光学ヘッド151の対物レンズとの距離の精度を高める
ことに重点が置かれる。従って、加圧パッド207の層
構成は多少上下方向の弾性を低くした構造の適用が可能
である。図では光カード150に接触する部分に薄板1
54と素材155を、更に丸2で示した弾性に優れた加
圧パッド207と同一の素材156を複合して重ねたも
のである。
【0202】図31(a)は、加圧パッドを取り付ける
パッド用フレーム208の構造を示したものである。パ
ッド用フレーム208は逆U字型の格好をしており、加
圧パッド207(図では上記図30の丸4の材料を使
用)が接着されている。図31(b)は、パッド用フレ
ーム208がキャリッジベース189に取り付けられた
状態を示しており、両者は蝶番209で結合されており
矢印の方向に開閉できる。この発明のカードリーダ16
0では、カード161を搬送機構部186のキャリッジ
ベース189に導入し加圧パッド207で押さえた後、
キャリッジベース189を移動させ情報の記録再生動作
に移る。その後、装置の外部にカード161を排出する
ため元の位置に戻し、加圧パッド207を動かして排出
動作を行う。この発明では、外部から侵入する塵埃によ
る悪影響を最小限に抑えるために、カード161の導入
排出動作以外は常に、パッド用フレーム208をキャリ
ッジベース189に下ろして置く方法をとる。
パッド用フレーム208の構造を示したものである。パ
ッド用フレーム208は逆U字型の格好をしており、加
圧パッド207(図では上記図30の丸4の材料を使
用)が接着されている。図31(b)は、パッド用フレ
ーム208がキャリッジベース189に取り付けられた
状態を示しており、両者は蝶番209で結合されており
矢印の方向に開閉できる。この発明のカードリーダ16
0では、カード161を搬送機構部186のキャリッジ
ベース189に導入し加圧パッド207で押さえた後、
キャリッジベース189を移動させ情報の記録再生動作
に移る。その後、装置の外部にカード161を排出する
ため元の位置に戻し、加圧パッド207を動かして排出
動作を行う。この発明では、外部から侵入する塵埃によ
る悪影響を最小限に抑えるために、カード161の導入
排出動作以外は常に、パッド用フレーム208をキャリ
ッジベース189に下ろして置く方法をとる。
【0203】図32は、搬送機構部のパッド用フレーム
の動作を説明する図である。図32(a)は、搬送機構
部186がカード161を抱えてデータの記録再生動作
が行える状態を示しており、搬送機構部186が装置本
体側にある駆動ローラ184と保持ローラ185から離
された状態を示している。図32(b)は、図中のソレ
ノイド210の端子a、bに直流電流を流すことによっ
て、駆動軸211が上方に動き、開閉レバー212を持
ち上げ、パッド用フレーム208を開けた状態を示して
いる。続いてカード161の導入が完了すれば、ソレノ
イド210の端子a、bの直流電流を切ることによって
駆動軸211の上方に向けての力が無くなり、引っ張り
バネ213の力でパッド用フレーム208は閉まる。図
33(a)は、カード161がキャリッジベース189
とパッド用フレーム208の間に存在するか否かの判定
を行う検出センサについて示した図である。図では、キ
ャリッジベース189の裏面に小型のマイクロスイッチ
215が取り付けられており、図33(b)に示すよう
に、検出端215aがキャリッジベース189から僅か
に飛び出ている。また、対向する加圧パッド207には
貫通口217が空いている。通常はカード161が導入
されていない時は、このマイクロスイッチ215の検出
端215aが出ており、電気的にオフの状態にあるのが
カード161が導入されると、図33(c)に示すよう
にカード161が加圧パッド207で押されるため、検
出端子215aが完全に引っ込み電気的にオンの状態に
なる。
の動作を説明する図である。図32(a)は、搬送機構
部186がカード161を抱えてデータの記録再生動作
が行える状態を示しており、搬送機構部186が装置本
体側にある駆動ローラ184と保持ローラ185から離
された状態を示している。図32(b)は、図中のソレ
ノイド210の端子a、bに直流電流を流すことによっ
て、駆動軸211が上方に動き、開閉レバー212を持
ち上げ、パッド用フレーム208を開けた状態を示して
いる。続いてカード161の導入が完了すれば、ソレノ
イド210の端子a、bの直流電流を切ることによって
駆動軸211の上方に向けての力が無くなり、引っ張り
バネ213の力でパッド用フレーム208は閉まる。図
33(a)は、カード161がキャリッジベース189
とパッド用フレーム208の間に存在するか否かの判定
を行う検出センサについて示した図である。図では、キ
ャリッジベース189の裏面に小型のマイクロスイッチ
215が取り付けられており、図33(b)に示すよう
に、検出端215aがキャリッジベース189から僅か
に飛び出ている。また、対向する加圧パッド207には
貫通口217が空いている。通常はカード161が導入
されていない時は、このマイクロスイッチ215の検出
端215aが出ており、電気的にオフの状態にあるのが
カード161が導入されると、図33(c)に示すよう
にカード161が加圧パッド207で押されるため、検
出端子215aが完全に引っ込み電気的にオンの状態に
なる。
【0204】実施例23.次に、カード搬送機構をカー
ドリーダのヘッドアセンブリに対して平行移動させるト
ラック移動機構の詳細を説明する。図34は、カードリ
ーダのトラック送り機構部の一実施例である。トラック
送り機構部は図27で示したキャリッジベース189の
側面に複数の直動軸受218を設け、もう一方の側面に
ニードル219aと予圧バネ219bを設ける。直動軸
受218はガイドロッド220を通して、搬送機構部1
86の前後のシーク運動を補助する。搬送機構部186
の駆動源としてこの実施例では、ステッピングモータ2
21を用いる。ステッピングモータ221は、ステータ
部とロータ部の2つの部分から構成され、ステータ部の
内部の複数のコイルに相パルス電流を流すことによっ
て、ロータ部のマグネットとの間に回転方向の力が発生
し、左右の欲する方向にパルスの数に相当する角度の分
だけ回転する。この発明で用いるロータ部は、リードス
クリュー222と一体となっているので、ロータ部の回
転がリードスクリュー222に伝わる。このリードスク
リュー222の螺旋状の溝には、ニードル219aが斜
め方向に嵌め込まれており、また、ニードル219aの
リードスクリュー222を挟んだ反対側の予圧バネ11
9bが両者の噛み合せを助けている。このトラック送り
機構の原理は、リードスクリュー222の回転運動がニ
ードル219aの直進運動に変換するところにある。従
って、ステッピングモータ221の右回り、左回りの回
転運動が搬送機構部186を前後に任意の距離だけ動か
すことになる。
ドリーダのヘッドアセンブリに対して平行移動させるト
ラック移動機構の詳細を説明する。図34は、カードリ
ーダのトラック送り機構部の一実施例である。トラック
送り機構部は図27で示したキャリッジベース189の
側面に複数の直動軸受218を設け、もう一方の側面に
ニードル219aと予圧バネ219bを設ける。直動軸
受218はガイドロッド220を通して、搬送機構部1
86の前後のシーク運動を補助する。搬送機構部186
の駆動源としてこの実施例では、ステッピングモータ2
21を用いる。ステッピングモータ221は、ステータ
部とロータ部の2つの部分から構成され、ステータ部の
内部の複数のコイルに相パルス電流を流すことによっ
て、ロータ部のマグネットとの間に回転方向の力が発生
し、左右の欲する方向にパルスの数に相当する角度の分
だけ回転する。この発明で用いるロータ部は、リードス
クリュー222と一体となっているので、ロータ部の回
転がリードスクリュー222に伝わる。このリードスク
リュー222の螺旋状の溝には、ニードル219aが斜
め方向に嵌め込まれており、また、ニードル219aの
リードスクリュー222を挟んだ反対側の予圧バネ11
9bが両者の噛み合せを助けている。このトラック送り
機構の原理は、リードスクリュー222の回転運動がニ
ードル219aの直進運動に変換するところにある。従
って、ステッピングモータ221の右回り、左回りの回
転運動が搬送機構部186を前後に任意の距離だけ動か
すことになる。
【0205】従来のハードディスク装置では、アクセス
時間の短縮のため、高速化が容易なボイスコイルモータ
が使用されているが、衝撃に弱く消費電力が大きい欠点
がある。この発明のトラック送り機構部の実施例にステ
ッピングモータ221を用いた理由は、ステッピングモ
ータ221は移動速度は上記のボイスコイルモータより
も遅いが、衝撃に強く消費電力が少ない利点があり、携
帯情報機器などバッテリで動かす装置の記憶装置に適用
できる。しかし、携帯の必然性が余り無く、アクセス時
間の短縮に重点を置く場合には、このカードリーダ16
0にも高速のボイスコイルモータの適用が可能である。
更に、高速のアクセス時間を得るために、カード161
に情報の記録再生を行う記録再生用の各種ヘッド(磁気
ヘッドまたは光学ヘッド)が乗ったターンテーブルを高
速回転させるが、この高速回転に伴う障害は、例えば磁
気カードリーダでは、磁気ヘッド13aまたは13bを
磁気カード1aの媒体面から浮上させる浮上機構を採用
することで摩擦と傷つきが防げ、障害をなくすことがで
きる。上記実施例では接触記録の場合を説明してきた
が、浮上機構を持った磁気カードリーダもであってもよ
い。上記説明で、図34のパッド用フレーム208内部
の加圧パッドが丸く抉れているのは、図27で示した駆
動ローラ184と保持ローラ185が接する接線をキャ
リッジベース189の底部(カード161が導入される
面)の高さと一致させ、また、上記の2つのローラの接
線とキャリッジベース189の底部の端を近接させるた
めの実施例であって、パッド用フレーム208の開閉を
見込んで多少大きな円弧にしてある。
時間の短縮のため、高速化が容易なボイスコイルモータ
が使用されているが、衝撃に弱く消費電力が大きい欠点
がある。この発明のトラック送り機構部の実施例にステ
ッピングモータ221を用いた理由は、ステッピングモ
ータ221は移動速度は上記のボイスコイルモータより
も遅いが、衝撃に強く消費電力が少ない利点があり、携
帯情報機器などバッテリで動かす装置の記憶装置に適用
できる。しかし、携帯の必然性が余り無く、アクセス時
間の短縮に重点を置く場合には、このカードリーダ16
0にも高速のボイスコイルモータの適用が可能である。
更に、高速のアクセス時間を得るために、カード161
に情報の記録再生を行う記録再生用の各種ヘッド(磁気
ヘッドまたは光学ヘッド)が乗ったターンテーブルを高
速回転させるが、この高速回転に伴う障害は、例えば磁
気カードリーダでは、磁気ヘッド13aまたは13bを
磁気カード1aの媒体面から浮上させる浮上機構を採用
することで摩擦と傷つきが防げ、障害をなくすことがで
きる。上記実施例では接触記録の場合を説明してきた
が、浮上機構を持った磁気カードリーダもであってもよ
い。上記説明で、図34のパッド用フレーム208内部
の加圧パッドが丸く抉れているのは、図27で示した駆
動ローラ184と保持ローラ185が接する接線をキャ
リッジベース189の底部(カード161が導入される
面)の高さと一致させ、また、上記の2つのローラの接
線とキャリッジベース189の底部の端を近接させるた
めの実施例であって、パッド用フレーム208の開閉を
見込んで多少大きな円弧にしてある。
【0206】実施例24.次に、カードを正確にカード
リーダ上の所定の位置に正確に位置決めするカード位置
決め機構を説明する。図35は、この発明のカードリー
ダのカードをキャリッジベース上に位置決めする方法を
説明する図である。図35(a)は、パッド用フレーム
208と加圧パッド207のアセンブリ構造を示してお
り、光センサ258はパッド用フレーム208と加圧パ
ッド207に開けた貫通口259に挿入され固定され
る。パッド用フレーム208はキャリッジベース189
に取り付けられ、カード161の導入の際に、図33に
示すキャリッジベース189に取り付けられた光センサ
192でカードを検出する。この際、上記のパッド用フ
レーム208が下に降り、加圧パッド207でカードを
固定する方法を採用している。しかし、駆動ローラ18
4の回転精度、磁気カード側面ガイド187の位置決め
精度、光センサ192の検出精度等により、精密なカー
ド位置決めができないことがある。そこで本実施例で
は、上記の光センサ258を用いて精度高いカードの位
置決めを実現するものである。図35(b)は、カード
161の表面に印刷された白地と黒地からなる位置決め
用マーク260を示しており、このマークを光センサ2
58で検出して位置の割り出しを行う。
リーダ上の所定の位置に正確に位置決めするカード位置
決め機構を説明する。図35は、この発明のカードリー
ダのカードをキャリッジベース上に位置決めする方法を
説明する図である。図35(a)は、パッド用フレーム
208と加圧パッド207のアセンブリ構造を示してお
り、光センサ258はパッド用フレーム208と加圧パ
ッド207に開けた貫通口259に挿入され固定され
る。パッド用フレーム208はキャリッジベース189
に取り付けられ、カード161の導入の際に、図33に
示すキャリッジベース189に取り付けられた光センサ
192でカードを検出する。この際、上記のパッド用フ
レーム208が下に降り、加圧パッド207でカードを
固定する方法を採用している。しかし、駆動ローラ18
4の回転精度、磁気カード側面ガイド187の位置決め
精度、光センサ192の検出精度等により、精密なカー
ド位置決めができないことがある。そこで本実施例で
は、上記の光センサ258を用いて精度高いカードの位
置決めを実現するものである。図35(b)は、カード
161の表面に印刷された白地と黒地からなる位置決め
用マーク260を示しており、このマークを光センサ2
58で検出して位置の割り出しを行う。
【0207】図35(c)は、位置決め用マーク260
を光センサ258で検出した時の検出出力信号である。
光センサ258は2チャンネルの構造(フォトダイオー
ドとフォトセンサからなる反射型センサを2対持ってい
る)をしており、それぞれの光センサの出力をS1 とS
2 とし、白地の出力電圧をV1 、黒地の出力をV2 とす
れば、S1 とS2 の出力は位置決め用マーク160の検
出場所により、図に示した出力が得られる。それぞれの
光センサの位置決めの最適点は位置決め用マーク260
の白黒の境界線であって、S1 ,S2 の出力電圧がV1
/2とV2 /2を加算した値の所にある。従って、図に
示したA−Bの位置に光センサ258がきた場合に最適
の位置決めができたことになる。この発明のカード16
1の位置決め機構は、ステッピングモータ221を実施
例として説明したが、一般にフロッピーディスク装置等
の記憶装置で用いられているトラック密度の低い位置決
め機構では、ステッピングモータが主力に使われてお
り、記憶媒体に予め記録されている位置決め用のサーボ
信号を元にサーボ制御する方式がとられている。この発
明でも光センサ258の2つのS1 とS2 の出力電圧
で、ステッピングモータ221の相電流の制御を行うこ
とによって、高精度の位置決め動作を行うことができ
る。
を光センサ258で検出した時の検出出力信号である。
光センサ258は2チャンネルの構造(フォトダイオー
ドとフォトセンサからなる反射型センサを2対持ってい
る)をしており、それぞれの光センサの出力をS1 とS
2 とし、白地の出力電圧をV1 、黒地の出力をV2 とす
れば、S1 とS2 の出力は位置決め用マーク160の検
出場所により、図に示した出力が得られる。それぞれの
光センサの位置決めの最適点は位置決め用マーク260
の白黒の境界線であって、S1 ,S2 の出力電圧がV1
/2とV2 /2を加算した値の所にある。従って、図に
示したA−Bの位置に光センサ258がきた場合に最適
の位置決めができたことになる。この発明のカード16
1の位置決め機構は、ステッピングモータ221を実施
例として説明したが、一般にフロッピーディスク装置等
の記憶装置で用いられているトラック密度の低い位置決
め機構では、ステッピングモータが主力に使われてお
り、記憶媒体に予め記録されている位置決め用のサーボ
信号を元にサーボ制御する方式がとられている。この発
明でも光センサ258の2つのS1 とS2 の出力電圧
で、ステッピングモータ221の相電流の制御を行うこ
とによって、高精度の位置決め動作を行うことができ
る。
【0208】次に、カード保持機構で、パッド部分が開
く構造となったものを説明する。図36は、搬送機構部
の他の実施例である。図から分かるように加圧パッド2
07上とキャリッジベース189の間にカードホルダ3
99を設けている。これはカード161を精度良くキャ
リッジベース189に位置決めするものである。
く構造となったものを説明する。図36は、搬送機構部
の他の実施例である。図から分かるように加圧パッド2
07上とキャリッジベース189の間にカードホルダ3
99を設けている。これはカード161を精度良くキャ
リッジベース189に位置決めするものである。
【0209】図37(a)は、カードホルダ399につ
いて示したもので、カード161を搭載する斜線で示し
たフラットな部分399aは、縁の部分399bより低
く設計されており、一部に切り掛け部399cを設けて
いる。また、組み立てた際に上蓋393aに付いている
加圧パッド207と重ならない位置に位置決めピン40
0aと400bが取り付けられ、中心部にはキャリッジ
移動穴189aとマイクロスイッチ215のセンス部分
の貫通口401が明いている。側部には、キャリッジベ
ース189に取り付けるための連結部(円筒)402a
と402bがある。図37(b)は、この発明で用いる
カード161であって、上部の左右に位置決め用の円形
の穴405aと405bがあけられている。図37
(c)は、カードホルダ399にカード161を搭載し
た状態を示しており、カード161の取り付け取り外し
は、切り掛け部399cを活用すれば簡単に操作でき
る。図37(d)は、カードホルダ399に上蓋393
aを押し付けた時の断面図である。加圧パッド207で
このカードホルダ399をキャリッジベース189に取
り付ける。図37(a)に示す連結部(円筒)402a
と403bが連結棒(円柱)404を通して蝶番いにさ
れ、捩じりバネ(1つ又は2つ)406でキャリッジベ
ース189の表面から45度前後の角度でカードホルダ
399が開く。パッド用フレーム208とキャリッジベ
ース189には、捩じりバネ407a(省略)と407
bが内壁または外壁に取り付けられており、通常は両者
は閉じているが、ソレノイド210の駆動軸211がロ
ック解除レバー395は、キャリッジベース189の側
面のスリット396の奥に侵入し、パッド用フレーム2
08の内壁のバネ材からできた掛け金408の先端の凸
の部分408aが、キャリッジベース189の凹の部分
(図示せず)から離れる。この時、上蓋393aを持ち
上げることによって、パッド用フレーム208が開くこ
とになる。
いて示したもので、カード161を搭載する斜線で示し
たフラットな部分399aは、縁の部分399bより低
く設計されており、一部に切り掛け部399cを設けて
いる。また、組み立てた際に上蓋393aに付いている
加圧パッド207と重ならない位置に位置決めピン40
0aと400bが取り付けられ、中心部にはキャリッジ
移動穴189aとマイクロスイッチ215のセンス部分
の貫通口401が明いている。側部には、キャリッジベ
ース189に取り付けるための連結部(円筒)402a
と402bがある。図37(b)は、この発明で用いる
カード161であって、上部の左右に位置決め用の円形
の穴405aと405bがあけられている。図37
(c)は、カードホルダ399にカード161を搭載し
た状態を示しており、カード161の取り付け取り外し
は、切り掛け部399cを活用すれば簡単に操作でき
る。図37(d)は、カードホルダ399に上蓋393
aを押し付けた時の断面図である。加圧パッド207で
このカードホルダ399をキャリッジベース189に取
り付ける。図37(a)に示す連結部(円筒)402a
と403bが連結棒(円柱)404を通して蝶番いにさ
れ、捩じりバネ(1つ又は2つ)406でキャリッジベ
ース189の表面から45度前後の角度でカードホルダ
399が開く。パッド用フレーム208とキャリッジベ
ース189には、捩じりバネ407a(省略)と407
bが内壁または外壁に取り付けられており、通常は両者
は閉じているが、ソレノイド210の駆動軸211がロ
ック解除レバー395は、キャリッジベース189の側
面のスリット396の奥に侵入し、パッド用フレーム2
08の内壁のバネ材からできた掛け金408の先端の凸
の部分408aが、キャリッジベース189の凹の部分
(図示せず)から離れる。この時、上蓋393aを持ち
上げることによって、パッド用フレーム208が開くこ
とになる。
【0210】また、パッドフレーム208を閉めると、
掛け金408の凸の部分408aと、キャリッジベース
189の凹の部分が噛み合って止まる。図36中のキャ
リッジベース189の下にある直流モータ22、ターン
テーブル15、ロータリトランスホルダ20、磁気カー
ドリーダの場合には磁気ヘッド13a,13b、光カー
ドリーダの場合には対物レンズ151a,151bなど
は省略している。トラック送り機構の構成要素について
は、図34と同じく、片側にキャリッジベース189を
動かすステッピングモータ221、リードスクリュー2
22、リードスクリュー222を挟んでニードル219
a、予圧バネ板219bがあり、反対側には直動軸受2
18とガイドロッド220がある。図32では、カード
161を駆動ローラ184と保持ローラ185で導入す
るために、パッド用フレーム208とキャリッジベース
189の側面が無く、加圧パッド207が見える構造と
したが、図37では、カード161の導入方式の変更か
らそれぞれ側面を持たせ箱型し、これを開くようにした
点が異なる。キャリッジベース189には、カード16
1の有無を検出するために図32で示したマイクロスイ
ッチ215と、加圧パッド207に貫通口217を設け
ている点は同じである。
掛け金408の凸の部分408aと、キャリッジベース
189の凹の部分が噛み合って止まる。図36中のキャ
リッジベース189の下にある直流モータ22、ターン
テーブル15、ロータリトランスホルダ20、磁気カー
ドリーダの場合には磁気ヘッド13a,13b、光カー
ドリーダの場合には対物レンズ151a,151bなど
は省略している。トラック送り機構の構成要素について
は、図34と同じく、片側にキャリッジベース189を
動かすステッピングモータ221、リードスクリュー2
22、リードスクリュー222を挟んでニードル219
a、予圧バネ板219bがあり、反対側には直動軸受2
18とガイドロッド220がある。図32では、カード
161を駆動ローラ184と保持ローラ185で導入す
るために、パッド用フレーム208とキャリッジベース
189の側面が無く、加圧パッド207が見える構造と
したが、図37では、カード161の導入方式の変更か
らそれぞれ側面を持たせ箱型し、これを開くようにした
点が異なる。キャリッジベース189には、カード16
1の有無を検出するために図32で示したマイクロスイ
ッチ215と、加圧パッド207に貫通口217を設け
ている点は同じである。
【0211】実施例25.本実施例では、カード上の記
録再生のトラックの記録フォーマットの例を説明する。
各記録トラックは、複数のセクタから形成されている。
図38は、セクタフォーマットの一実施例である。図1
から図37までは、主にこの発明のカードリーダ160
及びカード161について説明した。このカードリーダ
160は、同心円上の左右対称な円弧状の2つのトラッ
クを複数持っており、1つまたは2つの磁気ヘッド、或
は光学ヘッドで情報の記録再生動作を行う。更に、図3
8(a)で示すように、記録トラック63aと63bの
それぞれは複数のセクタに分割され、それぞれのセクタ
には図38(b)で示したフォーマットが適用される。
このフォーマットはフロッピーディスク装置、光ディス
ク装置、ハードディスク装置のものとほぼ同じであっ
て、対応するシステムによって多少かわる場合がある。
この発明のカードでは、磁気カードリーダ自身でプリア
ンブル、セクタ同期、セクタアドレスの部分及びプリア
ンブル、フレーム同期、データのそれぞれを記録できる
が、光カードでは媒体の種類によっては予めプリアンブ
ル、セクタ同期、セクタアドレスを記録しておき、プリ
アンブル、フレーム同期、データの領域を光カードリー
ダで記録する方法がとられる。
録再生のトラックの記録フォーマットの例を説明する。
各記録トラックは、複数のセクタから形成されている。
図38は、セクタフォーマットの一実施例である。図1
から図37までは、主にこの発明のカードリーダ160
及びカード161について説明した。このカードリーダ
160は、同心円上の左右対称な円弧状の2つのトラッ
クを複数持っており、1つまたは2つの磁気ヘッド、或
は光学ヘッドで情報の記録再生動作を行う。更に、図3
8(a)で示すように、記録トラック63aと63bの
それぞれは複数のセクタに分割され、それぞれのセクタ
には図38(b)で示したフォーマットが適用される。
このフォーマットはフロッピーディスク装置、光ディス
ク装置、ハードディスク装置のものとほぼ同じであっ
て、対応するシステムによって多少かわる場合がある。
この発明のカードでは、磁気カードリーダ自身でプリア
ンブル、セクタ同期、セクタアドレスの部分及びプリア
ンブル、フレーム同期、データのそれぞれを記録できる
が、光カードでは媒体の種類によっては予めプリアンブ
ル、セクタ同期、セクタアドレスを記録しておき、プリ
アンブル、フレーム同期、データの領域を光カードリー
ダで記録する方法がとられる。
【0212】この発明では各セクタの起点を示すセクタ
パルスは、媒体上の記録情報から作らず、図38(c)
に示す直流モータ22のロータ部22bに取り付けた光
エンコーダ(紙又はプラスチックの円板に明暗のスリッ
トを設けたもの)261を取り付け、また、近接したス
テータ部22aの磁気回路の部分に、反射型の光センサ
261aを取り付け、この光センサ261aで光エンコ
ーダ261のスリット情報をパルス信号に変換して、こ
れをセクタ信号とする。図39は、図38(b)のセク
タ信号からインデックス信号を作る方法を示しており、
例えば図中丸1をセクタパルス列とし、このパルス列の
立ち下がりでリトリガー型のワンショット回路262を
働かし、ワンショット回路262の時定数をセクタ間の
時間幅とセクタパルスの時間幅を加算した時間幅として
おけば、ワンショット回路262の出力は図中丸2が得
られ、上記の図中丸1と丸2の論理積回路263の出力
として図中丸3のパルスが得られる。このパルスをイン
デックスパルスと呼び、記録トラック63aと63bの
先頭に現れる。以上のセクタパルスとインデックスパル
スは、カードリーダ160動作タイミングまたは、これ
らのカードリーダのコントローラに送られ記録再生動作
の基準信号として使われる。
パルスは、媒体上の記録情報から作らず、図38(c)
に示す直流モータ22のロータ部22bに取り付けた光
エンコーダ(紙又はプラスチックの円板に明暗のスリッ
トを設けたもの)261を取り付け、また、近接したス
テータ部22aの磁気回路の部分に、反射型の光センサ
261aを取り付け、この光センサ261aで光エンコ
ーダ261のスリット情報をパルス信号に変換して、こ
れをセクタ信号とする。図39は、図38(b)のセク
タ信号からインデックス信号を作る方法を示しており、
例えば図中丸1をセクタパルス列とし、このパルス列の
立ち下がりでリトリガー型のワンショット回路262を
働かし、ワンショット回路262の時定数をセクタ間の
時間幅とセクタパルスの時間幅を加算した時間幅として
おけば、ワンショット回路262の出力は図中丸2が得
られ、上記の図中丸1と丸2の論理積回路263の出力
として図中丸3のパルスが得られる。このパルスをイン
デックスパルスと呼び、記録トラック63aと63bの
先頭に現れる。以上のセクタパルスとインデックスパル
スは、カードリーダ160動作タイミングまたは、これ
らのカードリーダのコントローラに送られ記録再生動作
の基準信号として使われる。
【0213】実施例26.ここでは、上記実施例で述べ
てきたカードリーダの組み立て後の全体装置と、カード
実装との関係を説明する。図40は、この発明の一実施
例のカードリーダの全体構成を示す図である。ここでは
カードの導入と排出のシーケンスと、この発明のカード
リーダ160の保護カバー168を外して外部から見た
装置構成の概略について説明する。 (イ)カードリーダにカードを導入する場合 先ず片開きドア173を開けフロントパネル169のカ
ード挿入口170からカード161を補助ベース167
aに沿って挿入すると、カード補助ベース167aに接
触し、電気的に導通状態にあったのが絶縁体からなる、
例えば、カード161が間に入るために非導通になる。
そこでカードリーダの内部制御回路でこの状態を検出し
て、ソレノイド210が働きパッド用フレーム208に
ある開閉レバー212を押し上げ、キャリッジベース1
89とパッド用フレーム208の間にカード161が通
過できるだけの隙間ができる。次に、直流モータまたは
ステッピングモータが回転し、これを駆動ローラ184
が受けて保持ローラ185と共に回転し、カード161
がキャリッジベース189の内部に導入される。この
時、図27に示したキャリッジベース189上のカード
側面ガイド187とカード後面ガイド190と、光セン
サ192により、カード161のX軸方向の位置決めと
Y軸方向の概略的位置決めを行われ、ソレノイド210
がオフし、カード161はキャリッジベース189とパ
ッド用フレーム208内の加圧パッド207に挟み込ま
れる。以上の動作はカードリーダ160の内部で閉じた
制御となり、導入が完了した時点で、このカードリーダ
160を制御する外部のコントローラに対して完了の信
号を伝達する。以上がカード161をカードリーダ16
0内に導入までのシーケンスである。
てきたカードリーダの組み立て後の全体装置と、カード
実装との関係を説明する。図40は、この発明の一実施
例のカードリーダの全体構成を示す図である。ここでは
カードの導入と排出のシーケンスと、この発明のカード
リーダ160の保護カバー168を外して外部から見た
装置構成の概略について説明する。 (イ)カードリーダにカードを導入する場合 先ず片開きドア173を開けフロントパネル169のカ
ード挿入口170からカード161を補助ベース167
aに沿って挿入すると、カード補助ベース167aに接
触し、電気的に導通状態にあったのが絶縁体からなる、
例えば、カード161が間に入るために非導通になる。
そこでカードリーダの内部制御回路でこの状態を検出し
て、ソレノイド210が働きパッド用フレーム208に
ある開閉レバー212を押し上げ、キャリッジベース1
89とパッド用フレーム208の間にカード161が通
過できるだけの隙間ができる。次に、直流モータまたは
ステッピングモータが回転し、これを駆動ローラ184
が受けて保持ローラ185と共に回転し、カード161
がキャリッジベース189の内部に導入される。この
時、図27に示したキャリッジベース189上のカード
側面ガイド187とカード後面ガイド190と、光セン
サ192により、カード161のX軸方向の位置決めと
Y軸方向の概略的位置決めを行われ、ソレノイド210
がオフし、カード161はキャリッジベース189とパ
ッド用フレーム208内の加圧パッド207に挟み込ま
れる。以上の動作はカードリーダ160の内部で閉じた
制御となり、導入が完了した時点で、このカードリーダ
160を制御する外部のコントローラに対して完了の信
号を伝達する。以上がカード161をカードリーダ16
0内に導入までのシーケンスである。
【0214】(ロ)既にカードがカードリーダ内に入っ
ている場合 後述するカード161の記録データの再生またはデータ
を記録する動作の後に電源をオフし、次に再度、電源を
オンした場合にはカード161がカードリーダ160内
に残ったままである。この場合には、図33(b)で示
したマイクロスイッチ215がカード161を検出して
いるので、上記のカード161の有無を検出する検出端
子176で新たなカードの導入を検出しても、装置内部
の制御回路は駆動ローラ184とソレノイド210を動
作させない仕組みとなっている。
ている場合 後述するカード161の記録データの再生またはデータ
を記録する動作の後に電源をオフし、次に再度、電源を
オンした場合にはカード161がカードリーダ160内
に残ったままである。この場合には、図33(b)で示
したマイクロスイッチ215がカード161を検出して
いるので、上記のカード161の有無を検出する検出端
子176で新たなカードの導入を検出しても、装置内部
の制御回路は駆動ローラ184とソレノイド210を動
作させない仕組みとなっている。
【0215】(ハ)カードを排出する場合 カード161をカードリーダ160から排出する場合
は、人間の手でフロントパネル169のイジェクトスイ
ッチ171を押すか、コントローラからのカードイジェ
クト命令を受けることによって可能となる。このカード
排出命令により、先ず図32(a)中のソレノイド21
0が働き、駆動軸211が上方に動いてパッド用フレー
ム208が開くため、カード161の拘束が無くなり、
従ってキャリッジベース189上のカード後面ガイド1
90の後方にある板バネ191の力で前方に押し出され
る。上記のソレノイド210が動作するのと前後し、直
流モータ279(図示せず)が回転して、駆動ローラ1
84と保持ローラ185を回転させる。カード161は
既に先に説明したカード後面ガイド190で前方に押し
出されて、駆動ローラ184と保持ローラ185の間に
押し込められるので、確実に上記の2つのローラでカー
ド挿入口170から排出される。排出されたか否かは、
カード挿入口170の後方にある検出端子176で判定
される。先ずカード161が検出端子176の下を潜る
時に検出端子176と補助ベース167aの間の電気的
導通が無くなり、ある時間の間、駆動ローラ184を回
転させた後に止める。この発明では、カードの排出速度
は遅く設定しており、検出端子176のバネの押し付け
力との按配でカードリーダ160を横置にした状態でも
駆動ローラ184と保持ローラ185から僅かに離れた
位置で止まるようにしているので、カード挿入口170
から飛び出したカード161の一部を掴み引き出さない
間は、電気的導通が無い状態が継続する。
は、人間の手でフロントパネル169のイジェクトスイ
ッチ171を押すか、コントローラからのカードイジェ
クト命令を受けることによって可能となる。このカード
排出命令により、先ず図32(a)中のソレノイド21
0が働き、駆動軸211が上方に動いてパッド用フレー
ム208が開くため、カード161の拘束が無くなり、
従ってキャリッジベース189上のカード後面ガイド1
90の後方にある板バネ191の力で前方に押し出され
る。上記のソレノイド210が動作するのと前後し、直
流モータ279(図示せず)が回転して、駆動ローラ1
84と保持ローラ185を回転させる。カード161は
既に先に説明したカード後面ガイド190で前方に押し
出されて、駆動ローラ184と保持ローラ185の間に
押し込められるので、確実に上記の2つのローラでカー
ド挿入口170から排出される。排出されたか否かは、
カード挿入口170の後方にある検出端子176で判定
される。先ずカード161が検出端子176の下を潜る
時に検出端子176と補助ベース167aの間の電気的
導通が無くなり、ある時間の間、駆動ローラ184を回
転させた後に止める。この発明では、カードの排出速度
は遅く設定しており、検出端子176のバネの押し付け
力との按配でカードリーダ160を横置にした状態でも
駆動ローラ184と保持ローラ185から僅かに離れた
位置で止まるようにしているので、カード挿入口170
から飛び出したカード161の一部を掴み引き出さない
間は、電気的導通が無い状態が継続する。
【0216】再起動をかけるためには、カード161を
一度手で取り出し、検出端子176を元の状態に戻して
から、再度、カード挿入口170から入れ直すことが必
要となる。この導通、非導通の信号はカードリーダ16
0の内部の電気回路で処理されると共にコントローラに
も伝達される。以上はカード161の導入と排出のシー
ケンス動作の概略である。次に図中のカードリーダ16
0の構成要素の内、まだ説明されていない装置構成上必
要な要素について説明する。図中のバックパネル265
にはインタフェースコネクタ266と電源コネクタ26
7が取り付けられており、電気回路ボード268に接続
されている。電気回路ボード268には記録再生回路、
ステッピングモータ制御回路、直流モータ制御回路、ソ
レノイド制御回路、各種センサ出力処理を含めた内部制
御回路などが搭載されている。装置ベース21には、誤
動作によるキャリッジベース189の暴走を止めるため
のストッパ269が付けられており、これに並行して付
けられているマイクロスイッチ270で暴走を検出す
る。また、装置ベース21には、ホームポジション検出
用の光センサ271が取り付けられており、キャリッジ
ベース189の側面の光遮蔽板272が通過した時に信
号を発生させ、この信号が発生した位置でカード161
の装置内への導入排出が可能になる。
一度手で取り出し、検出端子176を元の状態に戻して
から、再度、カード挿入口170から入れ直すことが必
要となる。この導通、非導通の信号はカードリーダ16
0の内部の電気回路で処理されると共にコントローラに
も伝達される。以上はカード161の導入と排出のシー
ケンス動作の概略である。次に図中のカードリーダ16
0の構成要素の内、まだ説明されていない装置構成上必
要な要素について説明する。図中のバックパネル265
にはインタフェースコネクタ266と電源コネクタ26
7が取り付けられており、電気回路ボード268に接続
されている。電気回路ボード268には記録再生回路、
ステッピングモータ制御回路、直流モータ制御回路、ソ
レノイド制御回路、各種センサ出力処理を含めた内部制
御回路などが搭載されている。装置ベース21には、誤
動作によるキャリッジベース189の暴走を止めるため
のストッパ269が付けられており、これに並行して付
けられているマイクロスイッチ270で暴走を検出す
る。また、装置ベース21には、ホームポジション検出
用の光センサ271が取り付けられており、キャリッジ
ベース189の側面の光遮蔽板272が通過した時に信
号を発生させ、この信号が発生した位置でカード161
の装置内への導入排出が可能になる。
【0217】実施例27.本発明のカードリーダの制御
用及び記録生成用の電気回路の概略について説明する。
図41は、カードリーダの電気回路ブロック図である。
内部制御回路273はインタフェースコネクタ266を
介して、後述のカードリーダ制御回路312からトラッ
クアドレス、セクタアドレス、ヘッド番号、クロック信
号、記録再生命令、記録データを受信し、また、外部の
カードリーダ制御回路312に対して再生データ再生ク
ロック信号、エラー検出信号などを送信する。また、内
部制御回路273は記録再生回路274に対して内部で
生成した変調後の記録データ、記録再生制御信号、ヘッ
ド選択信号を送信し、また、記録再生回路274からは
再生(変調)データを受信し元のデータに復調する。ま
た、ステッピングモータ制御回路275に対して、ステ
ッピングモータ221の前進または後進の方向指示信号
と、送りパルス数を送信する。更に、直流モータ制御回
路276に対しては直流モータ22のオンオフ信号を、
駆動ローラ用直流モータ制御回路277には直流モータ
の回転方向指示信号とオンオフ信号を、ソレノイド制御
回路278にはソレノイド210のオンオフ信号を送信
する。また、内部制御回路273のシーケンス制御に必
要な信号は、カードリーダの内部に配置したオーバラン
検出用のマイクロスイッチ270、ホームポジション検
出用の光センサ228、カードのキャリッジベース18
9上の有無を検出するマイクロスイッチ215、カード
161の位置決め用マークの検出用光センサ258、キ
ャリッジベース189上のカード161のY軸位置を検
出する光センサ192の各出力である。以上はこの発明
のカードリーダ160の実施例のカードの導入と、排出
のシーケンスと、装置構成の概略について説明した。
用及び記録生成用の電気回路の概略について説明する。
図41は、カードリーダの電気回路ブロック図である。
内部制御回路273はインタフェースコネクタ266を
介して、後述のカードリーダ制御回路312からトラッ
クアドレス、セクタアドレス、ヘッド番号、クロック信
号、記録再生命令、記録データを受信し、また、外部の
カードリーダ制御回路312に対して再生データ再生ク
ロック信号、エラー検出信号などを送信する。また、内
部制御回路273は記録再生回路274に対して内部で
生成した変調後の記録データ、記録再生制御信号、ヘッ
ド選択信号を送信し、また、記録再生回路274からは
再生(変調)データを受信し元のデータに復調する。ま
た、ステッピングモータ制御回路275に対して、ステ
ッピングモータ221の前進または後進の方向指示信号
と、送りパルス数を送信する。更に、直流モータ制御回
路276に対しては直流モータ22のオンオフ信号を、
駆動ローラ用直流モータ制御回路277には直流モータ
の回転方向指示信号とオンオフ信号を、ソレノイド制御
回路278にはソレノイド210のオンオフ信号を送信
する。また、内部制御回路273のシーケンス制御に必
要な信号は、カードリーダの内部に配置したオーバラン
検出用のマイクロスイッチ270、ホームポジション検
出用の光センサ228、カードのキャリッジベース18
9上の有無を検出するマイクロスイッチ215、カード
161の位置決め用マークの検出用光センサ258、キ
ャリッジベース189上のカード161のY軸位置を検
出する光センサ192の各出力である。以上はこの発明
のカードリーダ160の実施例のカードの導入と、排出
のシーケンスと、装置構成の概略について説明した。
【0218】実施例28.次に、この発明のカード16
1の特徴について説明する。この発明のカードリーダ1
60は、現在、交換型の記憶装置として主流となってい
る3.5吋のフロッピーディスク装置と同様に、パソコ
ン或はワープロなどのファイルとして使用できるが、そ
の他に観光または旅行先までの交通、ホテル、名所旧跡
を含む歴史及び地理に関する情報、ショッピング、機器
などの取扱い説明書、マニュアル類、学習参考書、テキ
スト類、ゲーム、ニュース、書籍、企業内情報、宣伝情
報などの用途のカードの記録媒体として適用することが
できる。以下に、この発明におけるカード161の特徴
を示す。 (イ)カードの操作性 従来のテレホンカードなどのプリペイドカードでは、磁
気記録トラックが磁気カードの長手方向にあって、しか
も、一方向のみのアクセスしかできなかったため、磁気
カードリーダへの挿入を誤れば、エラーとなり再度挿入
しなければ受付けられなかった。この発明のカードリー
ダ160で用いるカード161は、情報記録面を下にし
て、カードリーダ160に導入すれば、カード161の
長手方向の前後の向きに関係なく、どちらの方向から入
れても記録再生動作が可能である。例えば、図12
(b)で磁気記録トラックの軌跡について説明したが、
円弧状の左右の記録トラックのフォーマットは、ハード
ディスク装置またはフロッピーディス装置または光ディ
スク装置のフォーマットに大略を合わせており、磁気カ
ード1aを磁気カードリーダに導入した際に、挿入方向
が逆でも磁気ヘッド13aまたは13bと記録トラック
63との相対的に回転方向が同じであるので、トラック
上の情報は正確に読める。従って、トラックのアドレス
の並び方、または最外周トラックのアドレス情報から導
入した磁気カード1aの方向を磁気カードリーダの内部
で検出することができ、トラック検索動作は外部のコン
トローラからのトラックアドレスの指示に対して、磁気
カード1a内の絶対トラックアドレスを前後逆にしたト
ラックアドレスに変換した情報を持つことによって、磁
気カードの差し替えを行わずに動作させることができ
る。以上を実現するには、図35(b)で示したカード
161の位置決め用マーク260をもう1箇所設けてお
く必要がある。また、予め記録媒体の各記録トラック中
にサーボ情報を含めたセクタ情報が記録されている場
合、例えば、図38(b)中のセクタフォーマットの中
のプリアンブル、セクタ同期、セクタアドレス情報の領
域に隣接のトラックに跨がったサーボ情報(ハードディ
スク装置のセクタサーボ用のサーボパターンを組み入れ
る)を入れた場合には、上記の位置決め用マーク260
を用いずに位置決めが実現できる。
1の特徴について説明する。この発明のカードリーダ1
60は、現在、交換型の記憶装置として主流となってい
る3.5吋のフロッピーディスク装置と同様に、パソコ
ン或はワープロなどのファイルとして使用できるが、そ
の他に観光または旅行先までの交通、ホテル、名所旧跡
を含む歴史及び地理に関する情報、ショッピング、機器
などの取扱い説明書、マニュアル類、学習参考書、テキ
スト類、ゲーム、ニュース、書籍、企業内情報、宣伝情
報などの用途のカードの記録媒体として適用することが
できる。以下に、この発明におけるカード161の特徴
を示す。 (イ)カードの操作性 従来のテレホンカードなどのプリペイドカードでは、磁
気記録トラックが磁気カードの長手方向にあって、しか
も、一方向のみのアクセスしかできなかったため、磁気
カードリーダへの挿入を誤れば、エラーとなり再度挿入
しなければ受付けられなかった。この発明のカードリー
ダ160で用いるカード161は、情報記録面を下にし
て、カードリーダ160に導入すれば、カード161の
長手方向の前後の向きに関係なく、どちらの方向から入
れても記録再生動作が可能である。例えば、図12
(b)で磁気記録トラックの軌跡について説明したが、
円弧状の左右の記録トラックのフォーマットは、ハード
ディスク装置またはフロッピーディス装置または光ディ
スク装置のフォーマットに大略を合わせており、磁気カ
ード1aを磁気カードリーダに導入した際に、挿入方向
が逆でも磁気ヘッド13aまたは13bと記録トラック
63との相対的に回転方向が同じであるので、トラック
上の情報は正確に読める。従って、トラックのアドレス
の並び方、または最外周トラックのアドレス情報から導
入した磁気カード1aの方向を磁気カードリーダの内部
で検出することができ、トラック検索動作は外部のコン
トローラからのトラックアドレスの指示に対して、磁気
カード1a内の絶対トラックアドレスを前後逆にしたト
ラックアドレスに変換した情報を持つことによって、磁
気カードの差し替えを行わずに動作させることができ
る。以上を実現するには、図35(b)で示したカード
161の位置決め用マーク260をもう1箇所設けてお
く必要がある。また、予め記録媒体の各記録トラック中
にサーボ情報を含めたセクタ情報が記録されている場
合、例えば、図38(b)中のセクタフォーマットの中
のプリアンブル、セクタ同期、セクタアドレス情報の領
域に隣接のトラックに跨がったサーボ情報(ハードディ
スク装置のセクタサーボ用のサーボパターンを組み入れ
る)を入れた場合には、上記の位置決め用マーク260
を用いずに位置決めが実現できる。
【0219】(ロ)データ検索の容易性 図12(b)で説明したように記録トラックは、カード
161の長手方向に等ピッチで並んでいるので、連続す
るデータのアクセスはカード161の長手方向の前後の
アクセス動作で可能となる。書籍などの文書について
は、先頭から複数のページに跨がって連続して繋がって
いるので、カード1枚に小説1冊分が収まったとする
と、フロッピーディスク装置などのディスク装置と同様
に、カード161の先頭トラックから順番に1トラック
ずつさせながら、シーケンシャルにカード161から情
報を再生することができる。
161の長手方向に等ピッチで並んでいるので、連続す
るデータのアクセスはカード161の長手方向の前後の
アクセス動作で可能となる。書籍などの文書について
は、先頭から複数のページに跨がって連続して繋がって
いるので、カード1枚に小説1冊分が収まったとする
と、フロッピーディスク装置などのディスク装置と同様
に、カード161の先頭トラックから順番に1トラック
ずつさせながら、シーケンシャルにカード161から情
報を再生することができる。
【0220】(ハ)多重磁気記録方式の実現 以上の説明では、1つまたは2つの磁気ヘッドによる磁
気記録再生方法について説明した。これらの共通した点
は磁気記録媒体の表層に情報を記録し、新たな情報はそ
の上から重ね書くことによって、前歴の情報が消去でき
ると共に、新たな情報は記録できた。これは磁気ヘッド
のギャップ長、ギャップデプス、磁気コアの材料特性、
コア幅などの諸元を揃えることによって装置間の互換性
が確保でき、他の装置で記録した磁気カード1aの任意
のトラックに新たな情報を記録することができることを
指しており、これはこの種の媒体交換型の装置では必須
とする装置条件である。この発明のカードリーダ160
とカード161はこの条件を満たしているが、更に、機
能と用途を増やすために多重磁気記録方式の採用も可能
である。磁気テープ装置などで用いられている方法はギ
ャップ長の長い磁気ヘッドで媒体の深層に情報を記録
し、その上からギャップ長の短い磁気ヘッドで表層に情
報を記録する方法をとっている。一般にギャップ長の長
い磁気ヘッドで記録された情報をギャップ長の短い磁気
ヘッドで消去することは困難で、ギャップ長の差異が大
きい場合には表層の一部の磁化状態が変化するだけであ
る。この発明では予め深層記録専用の装置で情報を記録
しておいた磁気カードを用いるか、この発明の2つの磁
気ヘッド13aと13bの内の1つの磁気ヘッドのギャ
ップ長を長くし、もう1つの磁気ヘッドのギャップ長を
短くする方法でもよい。
気記録再生方法について説明した。これらの共通した点
は磁気記録媒体の表層に情報を記録し、新たな情報はそ
の上から重ね書くことによって、前歴の情報が消去でき
ると共に、新たな情報は記録できた。これは磁気ヘッド
のギャップ長、ギャップデプス、磁気コアの材料特性、
コア幅などの諸元を揃えることによって装置間の互換性
が確保でき、他の装置で記録した磁気カード1aの任意
のトラックに新たな情報を記録することができることを
指しており、これはこの種の媒体交換型の装置では必須
とする装置条件である。この発明のカードリーダ160
とカード161はこの条件を満たしているが、更に、機
能と用途を増やすために多重磁気記録方式の採用も可能
である。磁気テープ装置などで用いられている方法はギ
ャップ長の長い磁気ヘッドで媒体の深層に情報を記録
し、その上からギャップ長の短い磁気ヘッドで表層に情
報を記録する方法をとっている。一般にギャップ長の長
い磁気ヘッドで記録された情報をギャップ長の短い磁気
ヘッドで消去することは困難で、ギャップ長の差異が大
きい場合には表層の一部の磁化状態が変化するだけであ
る。この発明では予め深層記録専用の装置で情報を記録
しておいた磁気カードを用いるか、この発明の2つの磁
気ヘッド13aと13bの内の1つの磁気ヘッドのギャ
ップ長を長くし、もう1つの磁気ヘッドのギャップ長を
短くする方法でもよい。
【0221】多重に記録された情報を再生するには2つ
の方法があり、その1つは外部の装置で深層に情報が記
録されており、再生する磁気ヘッドのギャップ長が短い
場合には、深層の情報と表層の情報を同時に再生し、2
つの信号をフィルタで分離して使う方法である。一般に
深層に記録される情報の周波数は、表層に記録された情
報よりも1/10以下の値に設定されているので、再生
信号の信号処理過程で容易に分離できる。他の方法は装
置に深層記録に使用したものと同じ磁気ヘッドを保有
し、この磁気ヘッドと、もう1つの表層記録用の磁気ヘ
ッドで情報を再生する方法である。上記のギャップ長の
長い磁気ヘッドの周波数特性は高周波特性が悪く、表層
に記録した信号は小さく出力されるため、更に低域フィ
ルタを通すことによって深層の情報を品質高く取り出す
ことができる。これに対し、もう1つの表層記録に対応
した磁気ヘッドの出力は、高域フィルタを通すことによ
って深層に記録された低周波の信号を除去できる。この
方式を用いることによって、例えばハードディスク装置
に用いられているサーボ面に記録されたサーボ情報をサ
ーボヘッドで再生し、この情報を元にヘッドの位置決め
を行うサーボ面サーボ方式と同様な方式が適用できる。
即ち、深層のサーボ情報の再生ヘッドとして磁気ヘッド
13aまたは13bのいずれかをギャップ長の長いもの
とし、他方をデータの記録再生用としてギャップ長の短
いものを用いる方法か、或はギャップ長の短い2つの磁
気ヘッドでそれぞれサーボ情報とデータの再生情報を同
時に再生し、信号処理回路で2つの信号源に分離する方
法、或は上記の2つの磁気ヘッドの内、1つをサーボ情
報の記録再生専用にして自己の装置でサーボ情報を記録
し、再生する機能を持たせ、他方をデータの記録再生用
として用いる方法とがある。更にまた、深層に音声また
は音楽などの記録し、表層には書き換え頻度が高いデー
タまたはイメージ情報を持たせる方法や、書き換えが殆
どない情報を深層に記録し、書き換え頻度の高い情報を
表層に持たせる運用をとることができる。
の方法があり、その1つは外部の装置で深層に情報が記
録されており、再生する磁気ヘッドのギャップ長が短い
場合には、深層の情報と表層の情報を同時に再生し、2
つの信号をフィルタで分離して使う方法である。一般に
深層に記録される情報の周波数は、表層に記録された情
報よりも1/10以下の値に設定されているので、再生
信号の信号処理過程で容易に分離できる。他の方法は装
置に深層記録に使用したものと同じ磁気ヘッドを保有
し、この磁気ヘッドと、もう1つの表層記録用の磁気ヘ
ッドで情報を再生する方法である。上記のギャップ長の
長い磁気ヘッドの周波数特性は高周波特性が悪く、表層
に記録した信号は小さく出力されるため、更に低域フィ
ルタを通すことによって深層の情報を品質高く取り出す
ことができる。これに対し、もう1つの表層記録に対応
した磁気ヘッドの出力は、高域フィルタを通すことによ
って深層に記録された低周波の信号を除去できる。この
方式を用いることによって、例えばハードディスク装置
に用いられているサーボ面に記録されたサーボ情報をサ
ーボヘッドで再生し、この情報を元にヘッドの位置決め
を行うサーボ面サーボ方式と同様な方式が適用できる。
即ち、深層のサーボ情報の再生ヘッドとして磁気ヘッド
13aまたは13bのいずれかをギャップ長の長いもの
とし、他方をデータの記録再生用としてギャップ長の短
いものを用いる方法か、或はギャップ長の短い2つの磁
気ヘッドでそれぞれサーボ情報とデータの再生情報を同
時に再生し、信号処理回路で2つの信号源に分離する方
法、或は上記の2つの磁気ヘッドの内、1つをサーボ情
報の記録再生専用にして自己の装置でサーボ情報を記録
し、再生する機能を持たせ、他方をデータの記録再生用
として用いる方法とがある。更にまた、深層に音声また
は音楽などの記録し、表層には書き換え頻度が高いデー
タまたはイメージ情報を持たせる方法や、書き換えが殆
どない情報を深層に記録し、書き換え頻度の高い情報を
表層に持たせる運用をとることができる。
【0222】(ニ)イメージ情報との組み合わせ 現在市場に出ているテレホンカード、オレンジカードな
どのプリペイドカードの表面にはカラープリント、写真
による種々のイメージ情報と発行情報と、価格表示又は
機器に対する導入方向などの必要な情報の表示がなされ
ている。これらのイメージ情報は、カードの種類識別
(例えばオレンジカードであれば電車のイメージが主
体)の参考となるもので、本来の目的である金額情報に
ついては、カードの端の金額数値の表示と使用した金額
は、パンチで丸い穴を設けると共に裏面のストライプ状
の磁気記録媒体に記録されている。また他の例として、
JRで用いられている定期券の表面には適用区間、使用
可能期間、使用者の氏名と年齢が記入され、裏面の磁気
記録媒体にはこれらの情報がコード化され記録されてい
る。一方、この発明で用いる磁気カードや光カードも上
記のプリペイドカード、定期券と同様にカードの種類識
別用のイメージ情報、イメージ情報と英数仮名の併用に
とどまらず、最も特徴的な使い方として表面のこれらの
情報と裏面の記録媒体の情報を不可分とし、両者の情報
を加算した一貫した情報を提供できることがあげられ
る。裏面に記録された複数の情報のタイトルと図または
写真、情報が記録されている情報の位置、内容のエッセ
ンスが表面に表示されており、その情報をもとに裏面に
記録された情報を読むことができる。また、他の使用方
法として、カードレコーダを使って音声の録音再生装置
として、使用することもできる。
どのプリペイドカードの表面にはカラープリント、写真
による種々のイメージ情報と発行情報と、価格表示又は
機器に対する導入方向などの必要な情報の表示がなされ
ている。これらのイメージ情報は、カードの種類識別
(例えばオレンジカードであれば電車のイメージが主
体)の参考となるもので、本来の目的である金額情報に
ついては、カードの端の金額数値の表示と使用した金額
は、パンチで丸い穴を設けると共に裏面のストライプ状
の磁気記録媒体に記録されている。また他の例として、
JRで用いられている定期券の表面には適用区間、使用
可能期間、使用者の氏名と年齢が記入され、裏面の磁気
記録媒体にはこれらの情報がコード化され記録されてい
る。一方、この発明で用いる磁気カードや光カードも上
記のプリペイドカード、定期券と同様にカードの種類識
別用のイメージ情報、イメージ情報と英数仮名の併用に
とどまらず、最も特徴的な使い方として表面のこれらの
情報と裏面の記録媒体の情報を不可分とし、両者の情報
を加算した一貫した情報を提供できることがあげられ
る。裏面に記録された複数の情報のタイトルと図または
写真、情報が記録されている情報の位置、内容のエッセ
ンスが表面に表示されており、その情報をもとに裏面に
記録された情報を読むことができる。また、他の使用方
法として、カードレコーダを使って音声の録音再生装置
として、使用することもできる。
【0223】実施例29.カード保持機構が静止してい
るカードに対して横方向に移動し、ヘッドが回転しなが
ら読み書きする形式の機構を説明する。図42は、カー
ドリーダの他の実施例である。図34では、搬送機構部
186のキャリッジベース189をステッピングモータ
で移動させ、ターンテーブル15、直流モータ22は装
置ベース21に固定する方法を取っていた。この実施例
では、上記の実施例と異なり、搬送機構部186のキャ
リッジベース189を装置ベース21に固定し、ターン
テーブル15と直流モータ22及びその他の付属部品を
移動させる方法を取るものである。図中のヘッドアセン
ブリ機構280に、直流モータ22のステータ部22a
が固定され、ロータ部22bと回転軸16が共動する構
造を取り、回転軸16にはターンテーブル15が取り付
けられ回転する。また、ロータリトランスホルダ20
は、このヘッドアセンブリ機構280上に取り付けられ
ている。
るカードに対して横方向に移動し、ヘッドが回転しなが
ら読み書きする形式の機構を説明する。図42は、カー
ドリーダの他の実施例である。図34では、搬送機構部
186のキャリッジベース189をステッピングモータ
で移動させ、ターンテーブル15、直流モータ22は装
置ベース21に固定する方法を取っていた。この実施例
では、上記の実施例と異なり、搬送機構部186のキャ
リッジベース189を装置ベース21に固定し、ターン
テーブル15と直流モータ22及びその他の付属部品を
移動させる方法を取るものである。図中のヘッドアセン
ブリ機構280に、直流モータ22のステータ部22a
が固定され、ロータ部22bと回転軸16が共動する構
造を取り、回転軸16にはターンテーブル15が取り付
けられ回転する。また、ロータリトランスホルダ20
は、このヘッドアセンブリ機構280上に取り付けられ
ている。
【0224】ヘッドアセンブリ機構280の移動は、図
34で示したヘッドキャリッジベース189を移動させ
る機構と同様な構造を取り、ヘッドアセンブリ機構28
0の一端の直動軸受218には、ガイドロッド220が
貫通しており、前後に移動できる。また、他の一端に
は、ニードル219aと予圧バネ板219bがヘッドア
センブリ機構280にリジットに固定されており、ステ
ッピングモータ221の回転軸部に取り付けられたリー
ドスクリュー222の溝に、ニードル219a、反対側
には予圧バネ板219bがあって、リードスクリュー2
22の回転運動をニードル219aで直線運動に変換す
る。この実施例の特徴は、ターンテーブル移動穴189
aの範囲を上記のヘッドアセンブリ機構280に乗っ
て、ターンテーブル15及びヘッド13a,13bから
なるヘッドアセンブリが回転しながら移動することにな
るので、図34の駆動方法に比べて、キャリッジベース
189の移動が不要となるので、装置の奥行きを短くで
きる利点が生じる。
34で示したヘッドキャリッジベース189を移動させ
る機構と同様な構造を取り、ヘッドアセンブリ機構28
0の一端の直動軸受218には、ガイドロッド220が
貫通しており、前後に移動できる。また、他の一端に
は、ニードル219aと予圧バネ板219bがヘッドア
センブリ機構280にリジットに固定されており、ステ
ッピングモータ221の回転軸部に取り付けられたリー
ドスクリュー222の溝に、ニードル219a、反対側
には予圧バネ板219bがあって、リードスクリュー2
22の回転運動をニードル219aで直線運動に変換す
る。この実施例の特徴は、ターンテーブル移動穴189
aの範囲を上記のヘッドアセンブリ機構280に乗っ
て、ターンテーブル15及びヘッド13a,13bから
なるヘッドアセンブリが回転しながら移動することにな
るので、図34の駆動方法に比べて、キャリッジベース
189の移動が不要となるので、装置の奥行きを短くで
きる利点が生じる。
【0225】実施例30.本実施例では、図11の
(b)のターンテーブル15上の磁気ヘッド13aまた
は13bに適用した巻線型の磁気ヘッドと磁気抵抗形
(MR−Magnetic Resistive)ヘッ
ドの2種類について、磁気カードの磁性層の上に設けた
保護層の厚みがそれぞれのヘッドの再生性能に及ぼす影
響について詳細に説明する。図43(a)は、巻線型の
磁気ヘッドと再生トラックの関係を示した図である。図
では磁気記録媒体62上の記録トラック63に予め情報
が記録された状態を示しており、磁化されたS極とN極
間には常時磁束Φが発生している。そこで磁気記録媒体
62が矢印「ヘ」の方向に移動することによって、巻線
型の磁気ヘッドのヘッドコア59の先端から磁束Φの一
部が侵入し、磁気記録媒体62との間に磁路が形成され
る。この時ヘッドコイル61と交叉する磁束Φの時間的
な変化が再生信号として端子a,bで検出される。この
種の巻線型の磁気ヘッドの再生性能はヘッドコア59の
磁性材料と磁路の長さ、ヘッドギャップの縦または横の
長さに依存するが、最も支配的な要因は磁気記録媒体6
2からの磁束Φの侵入量を左右するヘッドコア59と磁
気記録媒体62との空隙dである。
(b)のターンテーブル15上の磁気ヘッド13aまた
は13bに適用した巻線型の磁気ヘッドと磁気抵抗形
(MR−Magnetic Resistive)ヘッ
ドの2種類について、磁気カードの磁性層の上に設けた
保護層の厚みがそれぞれのヘッドの再生性能に及ぼす影
響について詳細に説明する。図43(a)は、巻線型の
磁気ヘッドと再生トラックの関係を示した図である。図
では磁気記録媒体62上の記録トラック63に予め情報
が記録された状態を示しており、磁化されたS極とN極
間には常時磁束Φが発生している。そこで磁気記録媒体
62が矢印「ヘ」の方向に移動することによって、巻線
型の磁気ヘッドのヘッドコア59の先端から磁束Φの一
部が侵入し、磁気記録媒体62との間に磁路が形成され
る。この時ヘッドコイル61と交叉する磁束Φの時間的
な変化が再生信号として端子a,bで検出される。この
種の巻線型の磁気ヘッドの再生性能はヘッドコア59の
磁性材料と磁路の長さ、ヘッドギャップの縦または横の
長さに依存するが、最も支配的な要因は磁気記録媒体6
2からの磁束Φの侵入量を左右するヘッドコア59と磁
気記録媒体62との空隙dである。
【0226】図43(b)は、MRヘッドと記録トラッ
クを示した図である。記録トラック63から発生する磁
束ΦがMR素子501と交叉し、その磁束Φの量に相当
する抵抗値が端子501cと501d間に発生する。そ
こで、磁束Φがゼロの状態の抵抗値との差分を再生信号
として用いる。一般にMR素子501は、磁気記録媒体
62以外の外部磁界の影響を受けやすいため、MR素子
501の周辺には、磁気記録媒体62上の記録トラック
63からの磁束Φ以外の外部磁界の影響を除くために、
磁気遮蔽用の磁性薄膜で覆う構造をとっている。また、
最近の研究では、NiFe/Co,Co/NiFeのM
R薄膜の間に薄い金属薄膜層を挟み、僅かな磁気領域を
発生させ、従来のMR素子よりも更に高出力を得る巨大
MR素子も実用化されている。図43(c)は、図43
(a)と(b)で示した巻線型の磁気ヘッドとMRヘッ
ドの規格化再生出力とヘッドと磁気記録媒体間の空隙d
との関係を実験から求めたものである。実験ではまず、
同一の磁気記録媒体を用い、予め情報を記録した同一の
トラック上で、同一空隙dで上記の2種類の磁気ヘッド
の規格化再生出力を求め、続いて間隔dを変化させ、そ
れぞれのヘッドの再生出力を求めた後、減衰率をプロッ
トしたものである。図から明らかなように、MRヘッド
は巻線型の磁気ヘッドよりも空隙dの影響が少なく再生
出力の減衰率が少ないヘッドである。従って、磁気記録
媒体面の上に予め非磁性薄膜をオーバコートした磁気カ
ードに最も適した再生用のヘッドである。
クを示した図である。記録トラック63から発生する磁
束ΦがMR素子501と交叉し、その磁束Φの量に相当
する抵抗値が端子501cと501d間に発生する。そ
こで、磁束Φがゼロの状態の抵抗値との差分を再生信号
として用いる。一般にMR素子501は、磁気記録媒体
62以外の外部磁界の影響を受けやすいため、MR素子
501の周辺には、磁気記録媒体62上の記録トラック
63からの磁束Φ以外の外部磁界の影響を除くために、
磁気遮蔽用の磁性薄膜で覆う構造をとっている。また、
最近の研究では、NiFe/Co,Co/NiFeのM
R薄膜の間に薄い金属薄膜層を挟み、僅かな磁気領域を
発生させ、従来のMR素子よりも更に高出力を得る巨大
MR素子も実用化されている。図43(c)は、図43
(a)と(b)で示した巻線型の磁気ヘッドとMRヘッ
ドの規格化再生出力とヘッドと磁気記録媒体間の空隙d
との関係を実験から求めたものである。実験ではまず、
同一の磁気記録媒体を用い、予め情報を記録した同一の
トラック上で、同一空隙dで上記の2種類の磁気ヘッド
の規格化再生出力を求め、続いて間隔dを変化させ、そ
れぞれのヘッドの再生出力を求めた後、減衰率をプロッ
トしたものである。図から明らかなように、MRヘッド
は巻線型の磁気ヘッドよりも空隙dの影響が少なく再生
出力の減衰率が少ないヘッドである。従って、磁気記録
媒体面の上に予め非磁性薄膜をオーバコートした磁気カ
ードに最も適した再生用のヘッドである。
【0227】次に、本発明で用いる磁気カードについて
説明する。一般に磁気カードには、オーバコートコート
が無く磁気記録媒体面が裸のものと磁気記録媒体面の上
に予め非磁性薄膜をオーバコートしたものの2種類があ
る。これらの磁気カードに対して巻線型の磁気ヘッドを
用いた場合、前者の磁気カードでは磁気記録媒体の表面
粗さと極小の潤滑層の影響のみであり、磁気テープの場
合と同様に磁気記録媒体とヘッド間の空隙dが殆ど無視
できるため、記録密度と再生出力の点で有利な使い方が
でき大きな記憶容量な使い方が可能である。しかし、後
者の磁気カードの場合には非磁性薄膜の厚みを大きくす
れば空隙dが大きくなるため、現在市販されているテレ
ホンカード、JRの定期券などと同様に、記録密度と再
生出力の点で不利となるため、少ない記憶容量の範囲で
しか使用できなかった。ところが、再生用ヘッドとして
MRヘッドを用いた場合には従来の巻線型の磁気ヘッド
では困難な記録密度と空隙dが確保できる。実験では保
持力1500エルステッドの磁気記録媒体を用いて、空
隙dが0.5μm(僅かの磁気記録媒体の表面粗さを含
む)で7500frpi/100tpi、1μmで25
00frpi/100tpiでSN比の点で実用上問題
無い結果が得られている。上記の結果は、一実験から得
られたものであるが、今後更に磁気記録媒体とMRヘッ
ドの改良によって記録密度が向上する。本発明の磁気カ
ードリーダでのMRヘッドの使用は、オーバーコートに
よる空隙dの損失を軽減することを最大の目的としてお
り、空隙dをできるだけ小さくする工夫と並行して薄膜
化および微細加工が可能なMRヘッドの採用によって高
ビット密度化と高トラック密度化を目的に記憶容量を増
大させる手段として適用している磁気テープ装置や固定
磁気ディスク装置とは大きく狙いが異なる。
説明する。一般に磁気カードには、オーバコートコート
が無く磁気記録媒体面が裸のものと磁気記録媒体面の上
に予め非磁性薄膜をオーバコートしたものの2種類があ
る。これらの磁気カードに対して巻線型の磁気ヘッドを
用いた場合、前者の磁気カードでは磁気記録媒体の表面
粗さと極小の潤滑層の影響のみであり、磁気テープの場
合と同様に磁気記録媒体とヘッド間の空隙dが殆ど無視
できるため、記録密度と再生出力の点で有利な使い方が
でき大きな記憶容量な使い方が可能である。しかし、後
者の磁気カードの場合には非磁性薄膜の厚みを大きくす
れば空隙dが大きくなるため、現在市販されているテレ
ホンカード、JRの定期券などと同様に、記録密度と再
生出力の点で不利となるため、少ない記憶容量の範囲で
しか使用できなかった。ところが、再生用ヘッドとして
MRヘッドを用いた場合には従来の巻線型の磁気ヘッド
では困難な記録密度と空隙dが確保できる。実験では保
持力1500エルステッドの磁気記録媒体を用いて、空
隙dが0.5μm(僅かの磁気記録媒体の表面粗さを含
む)で7500frpi/100tpi、1μmで25
00frpi/100tpiでSN比の点で実用上問題
無い結果が得られている。上記の結果は、一実験から得
られたものであるが、今後更に磁気記録媒体とMRヘッ
ドの改良によって記録密度が向上する。本発明の磁気カ
ードリーダでのMRヘッドの使用は、オーバーコートに
よる空隙dの損失を軽減することを最大の目的としてお
り、空隙dをできるだけ小さくする工夫と並行して薄膜
化および微細加工が可能なMRヘッドの採用によって高
ビット密度化と高トラック密度化を目的に記憶容量を増
大させる手段として適用している磁気テープ装置や固定
磁気ディスク装置とは大きく狙いが異なる。
【0228】実施例31.図44は、本発明のMRヘッ
ドを再生ヘッドとして用いる磁気カードの断面図であ
る。従来市販されているプリペイドカードはカードの表
面から保護層、印刷層、基材(乳白色PET)、磁気記
録層、シルバー層、印刷層の順番に構成されている。本
発明で使用する磁気カードの非磁性膜を用いたオーバコ
ートは、上記のシルバー層に該当し、従来のシルバー層
は数ミクロンメータ以上の厚さの非磁性膜がオーバコー
トされていたが、本発明の磁気カード1aでは、1ミク
ロンメータ以下で、ヘッドの摺動寿命が長く潤滑性のあ
る非磁性膜がオーバコートされる。図中の502は保護
層、503は印刷層、504は基材(乳白色PET)、
505は磁気記録層、506は非磁性膜からなる保護層
である。また、本発明の磁気カード1aでは、最下面の
印刷層はヘッドと磁気記録層505の間の空隙dを広げ
ることになるので一般に用いないが、強いて印刷層を設
ける場合には、ヘッドがアクセスしない領域外、例え
ば、図22で示した光カードに斜線で示した領域150
b,150e,150g以外の所を使用することで解決
できる。以上のように、磁気記録層505の上に1ミク
ロンメータ以下の保護層506とMRヘッドを用いるこ
とによって、従来のプリペイドカードの記録密度と比べ
2桁大きい記憶容量を確保することができる。
ドを再生ヘッドとして用いる磁気カードの断面図であ
る。従来市販されているプリペイドカードはカードの表
面から保護層、印刷層、基材(乳白色PET)、磁気記
録層、シルバー層、印刷層の順番に構成されている。本
発明で使用する磁気カードの非磁性膜を用いたオーバコ
ートは、上記のシルバー層に該当し、従来のシルバー層
は数ミクロンメータ以上の厚さの非磁性膜がオーバコー
トされていたが、本発明の磁気カード1aでは、1ミク
ロンメータ以下で、ヘッドの摺動寿命が長く潤滑性のあ
る非磁性膜がオーバコートされる。図中の502は保護
層、503は印刷層、504は基材(乳白色PET)、
505は磁気記録層、506は非磁性膜からなる保護層
である。また、本発明の磁気カード1aでは、最下面の
印刷層はヘッドと磁気記録層505の間の空隙dを広げ
ることになるので一般に用いないが、強いて印刷層を設
ける場合には、ヘッドがアクセスしない領域外、例え
ば、図22で示した光カードに斜線で示した領域150
b,150e,150g以外の所を使用することで解決
できる。以上のように、磁気記録層505の上に1ミク
ロンメータ以下の保護層506とMRヘッドを用いるこ
とによって、従来のプリペイドカードの記録密度と比べ
2桁大きい記憶容量を確保することができる。
【0229】ヘッドと磁気記録層505の間の空隙dが
記録密度と再生出力に大きく関係するので、1枚の磁気
カードで記憶容量を大きくするためには、磁気テープと
同様に、磁気記録媒体面とヘッドが直接に接触する構造
が良いのは言うまでもない。しかし、前にも説明した
が、磁気記録層505が裸の状態では、不注意による傷
付きや付着性の強い塵埃による障害が生じる可能性があ
るため長期的に使用できる商品として実用化が困難であ
った。本発明では、更に記憶容量を得るために、記録再
生を行う状態では磁気記録層505が裸でヘッドに対向
できるようにし、他の状態では磁性層505の表面の傷
付きや塵埃から守るために、新たな方法を提案するもの
で、図を用いて詳細に説明する。
記録密度と再生出力に大きく関係するので、1枚の磁気
カードで記憶容量を大きくするためには、磁気テープと
同様に、磁気記録媒体面とヘッドが直接に接触する構造
が良いのは言うまでもない。しかし、前にも説明した
が、磁気記録層505が裸の状態では、不注意による傷
付きや付着性の強い塵埃による障害が生じる可能性があ
るため長期的に使用できる商品として実用化が困難であ
った。本発明では、更に記憶容量を得るために、記録再
生を行う状態では磁気記録層505が裸でヘッドに対向
できるようにし、他の状態では磁性層505の表面の傷
付きや塵埃から守るために、新たな方法を提案するもの
で、図を用いて詳細に説明する。
【0230】実施例32.図45は、カバー付き磁気カ
ードの原理図である。磁気カード1aの一辺ABに保護
カバー507が取り付けられている。この保護カバー5
07の縦横の寸法は、磁気カード1a以下であって36
0度回転する構造をしており、両カードは、例えば、薄
いセロテープ状のシートで繋ぎ合わされれている。通常
の保管や持ち運びの際には、図中(a)で示すように、
保護カバー507が磁気カード1aの磁性層505を覆
う形で閉まった状態となっているため、磁性層505の
表面の傷付きや塵埃から守ることができる。磁気カード
リーダでアクセスするには、図中(b)、(c)の順に
保護カバー507を開き磁気カード1aの裏面まで裏返
すことで、裸の磁気記録層505をヘッドと接触させる
ことができる。また、磁気カードリーダから取り出して
保管する場合や、持ち運びする場合には図中(a)の元
の状態に戻してから取り扱う。図では省略したが、下記
の条件を満たす構造も発明の範囲である。 (1)保護カバー507の表面は保護層、印刷層から構
成されるもの。 (2)保護カバー507は弾力性のある材質からできて
おり加圧パッド207の機能を持ったもの。 (3)保護カバー507または磁気カード1aのいずれ
かの周辺の一部に粘着性の弱い物質を塗布し、図中
(a)の状態で自然に開かない状態を維持できる構造、
あるいは保護カバー507又は磁気カード1aのいずれ
かに物理的加工を行い自然に開かない状態を維持できる
構造を持ったもの。 (4)上記磁気カード1aと保護カバー507からなる
磁気カードと磁気カード1aの表面と保護カバー507
裏面の表示が見れる出し入れ自在なケースを備えたカー
ドアセンブリ。
ードの原理図である。磁気カード1aの一辺ABに保護
カバー507が取り付けられている。この保護カバー5
07の縦横の寸法は、磁気カード1a以下であって36
0度回転する構造をしており、両カードは、例えば、薄
いセロテープ状のシートで繋ぎ合わされれている。通常
の保管や持ち運びの際には、図中(a)で示すように、
保護カバー507が磁気カード1aの磁性層505を覆
う形で閉まった状態となっているため、磁性層505の
表面の傷付きや塵埃から守ることができる。磁気カード
リーダでアクセスするには、図中(b)、(c)の順に
保護カバー507を開き磁気カード1aの裏面まで裏返
すことで、裸の磁気記録層505をヘッドと接触させる
ことができる。また、磁気カードリーダから取り出して
保管する場合や、持ち運びする場合には図中(a)の元
の状態に戻してから取り扱う。図では省略したが、下記
の条件を満たす構造も発明の範囲である。 (1)保護カバー507の表面は保護層、印刷層から構
成されるもの。 (2)保護カバー507は弾力性のある材質からできて
おり加圧パッド207の機能を持ったもの。 (3)保護カバー507または磁気カード1aのいずれ
かの周辺の一部に粘着性の弱い物質を塗布し、図中
(a)の状態で自然に開かない状態を維持できる構造、
あるいは保護カバー507又は磁気カード1aのいずれ
かに物理的加工を行い自然に開かない状態を維持できる
構造を持ったもの。 (4)上記磁気カード1aと保護カバー507からなる
磁気カードと磁気カード1aの表面と保護カバー507
裏面の表示が見れる出し入れ自在なケースを備えたカー
ドアセンブリ。
【0231】実施例33.本実施例では、実施例8で述
べた磁気再生回路の更に他の例を説明する。図10
(e)の回路は、新たに設けたロータリートランス48
の1次側巻線55aと2次側巻線55bと直流交流変換
器56と交流直流変換器57によって、磁気ヘッド13
a又は13bと2次側巻線46bの途中に入れた増幅器
53aを駆動させるプラスの直流電圧を生成した。しか
し、上記の給電方式では、直流交流変換器56又は交流
直流変換器57の発振器などからの雑音が、磁気ヘッド
13a又は13bから増幅器53aまでの経路や、1次
側巻線46a、2次側巻線46bに重畳する可能性があ
り、新たな給電方式が必要となる場合がある。
べた磁気再生回路の更に他の例を説明する。図10
(e)の回路は、新たに設けたロータリートランス48
の1次側巻線55aと2次側巻線55bと直流交流変換
器56と交流直流変換器57によって、磁気ヘッド13
a又は13bと2次側巻線46bの途中に入れた増幅器
53aを駆動させるプラスの直流電圧を生成した。しか
し、上記の給電方式では、直流交流変換器56又は交流
直流変換器57の発振器などからの雑音が、磁気ヘッド
13a又は13bから増幅器53aまでの経路や、1次
側巻線46a、2次側巻線46bに重畳する可能性があ
り、新たな給電方式が必要となる場合がある。
【0232】図46は、新たな給電方式を用いた記録再
生回路図である。図47(a)は、スリップリングを用
いた装置構成図である。図10(e)と同一の部材は同
一番号で示し、図7(a)と同一の部材は同一番号で示
した。以下、図46及び図47(a)を用いて説明す
る。スリップリング508及び509は、筒状で内径に
回転軸16を延長した部分が挿入され回転軸に固定され
ている。また、図47(a)には明記していないが、ス
リップリング508及び509は、リード線によって増
幅器53aに接続されている。510及び511はブラ
シで、スリップリング508及び509のそれぞれに接
するよう配置され、図47(a)には明記していない
が、リード線によって電源とアースに接続されている。
スリップリング508及び509とブラシ510及び5
11の接点は、導電性の金属で、例えば金と銀の合金や
銀とパラジウムの合金やチッ化チタンで構成されてい
る。また、512はブラシ510及び511を装置ベー
ス21に設置する固定用部材である。このような構成に
おいて、回転軸16を中心にターンテーブル15が回転
した場合、スリップリング508及び509は回転する
が、ブラシ510及び511は常にスリップリング50
8及び509に接触している。従って、増幅器53aを
駆動する直流電圧は、電源からブラシ510及び511
とスリップリング508及び509を介して増幅器53
aに入力される。また、スリップリング508及び50
9とブラシ510及び511の接点に、導電性グリスを
塗布しておけば、スリップリング508及び509とブ
ラシ510及び511の耐摩耗性も良好になり、ターン
テーブル15を回転させる直流モータ22の負荷も減少
する。
生回路図である。図47(a)は、スリップリングを用
いた装置構成図である。図10(e)と同一の部材は同
一番号で示し、図7(a)と同一の部材は同一番号で示
した。以下、図46及び図47(a)を用いて説明す
る。スリップリング508及び509は、筒状で内径に
回転軸16を延長した部分が挿入され回転軸に固定され
ている。また、図47(a)には明記していないが、ス
リップリング508及び509は、リード線によって増
幅器53aに接続されている。510及び511はブラ
シで、スリップリング508及び509のそれぞれに接
するよう配置され、図47(a)には明記していない
が、リード線によって電源とアースに接続されている。
スリップリング508及び509とブラシ510及び5
11の接点は、導電性の金属で、例えば金と銀の合金や
銀とパラジウムの合金やチッ化チタンで構成されてい
る。また、512はブラシ510及び511を装置ベー
ス21に設置する固定用部材である。このような構成に
おいて、回転軸16を中心にターンテーブル15が回転
した場合、スリップリング508及び509は回転する
が、ブラシ510及び511は常にスリップリング50
8及び509に接触している。従って、増幅器53aを
駆動する直流電圧は、電源からブラシ510及び511
とスリップリング508及び509を介して増幅器53
aに入力される。また、スリップリング508及び50
9とブラシ510及び511の接点に、導電性グリスを
塗布しておけば、スリップリング508及び509とブ
ラシ510及び511の耐摩耗性も良好になり、ターン
テーブル15を回転させる直流モータ22の負荷も減少
する。
【0233】図47(b)は、本発明によるスリップリ
ングを用いた他の実施例である。スリップリング508
及び509と、ブラシ510及び511と、固定用部材
512をカードリーダの内部に組み込んだ例である。図
47(b)において、図47(a)と同一の部材は同一
番号で示した。スリップリング508及び509の形状
を筒状にし、その内径部に回転軸16とターンテーブル
15の内側のリブが挿入され、スリップリング508及
び509は、ターンテーブル15の内側のリブに固定さ
れている。ブラシ510及び511は、ロータリートラ
ンス48とスリップリング508及び509の間に固定
用治具512によって、スリップリング508及び50
9に接するよう、装置ベース21に設置されている。こ
のような構成によると、上記実施例よりも更に、装置厚
を薄くすることができ、また、塵埃がスリップリング5
08及び509やブラシ510及び511に付着しにく
くなり、安定して直流電圧を給電できる。また、以上の
直流電圧の給電方式は、2次側巻線46bに設けられた
増幅器53aを駆動させるためのものであったが、磁気
ヘッド13a又は13bをMRヘッドに置き換えた場合
に、図43(b)のMR素子501の端子501c,5
01d間に直流バイアスを供給するのに用いることも可
能である。更に、スリップリング508及び509を用
いて、巻線型の直流消去用磁気ヘッドを接続し、磁気カ
ード上の前歴の情報を直流消去する新たな提案も可能で
ある。また、MR素子501の直流電圧の供給と共に、
再生信号の伝達手段としても適用できる。また、本実施
例では、スリップリング508及び509とブラシ51
0及び511を電源とアース用の2組についてのみ説明
したが、プラスとマイナスの電源が必要な増幅器を使用
する場合は、スリップリングとブラシを3組設置すれば
良い。
ングを用いた他の実施例である。スリップリング508
及び509と、ブラシ510及び511と、固定用部材
512をカードリーダの内部に組み込んだ例である。図
47(b)において、図47(a)と同一の部材は同一
番号で示した。スリップリング508及び509の形状
を筒状にし、その内径部に回転軸16とターンテーブル
15の内側のリブが挿入され、スリップリング508及
び509は、ターンテーブル15の内側のリブに固定さ
れている。ブラシ510及び511は、ロータリートラ
ンス48とスリップリング508及び509の間に固定
用治具512によって、スリップリング508及び50
9に接するよう、装置ベース21に設置されている。こ
のような構成によると、上記実施例よりも更に、装置厚
を薄くすることができ、また、塵埃がスリップリング5
08及び509やブラシ510及び511に付着しにく
くなり、安定して直流電圧を給電できる。また、以上の
直流電圧の給電方式は、2次側巻線46bに設けられた
増幅器53aを駆動させるためのものであったが、磁気
ヘッド13a又は13bをMRヘッドに置き換えた場合
に、図43(b)のMR素子501の端子501c,5
01d間に直流バイアスを供給するのに用いることも可
能である。更に、スリップリング508及び509を用
いて、巻線型の直流消去用磁気ヘッドを接続し、磁気カ
ード上の前歴の情報を直流消去する新たな提案も可能で
ある。また、MR素子501の直流電圧の供給と共に、
再生信号の伝達手段としても適用できる。また、本実施
例では、スリップリング508及び509とブラシ51
0及び511を電源とアース用の2組についてのみ説明
したが、プラスとマイナスの電源が必要な増幅器を使用
する場合は、スリップリングとブラシを3組設置すれば
良い。
【0234】しかしながら、図47(b)の構成では、
上記に説明したスリップリング508及び509とブラ
シ510及び511の数が増加すると、装置の高さ方向
に数が増えて行くので装置厚さが厚くなってしまうとい
う問題点がある。そこで、上記の問題点を解消する構成
例を以下に示す。図47(c)は、本発明による他の実
施例のカードリーダの断面図である。図47(c)にお
いて、図47(a)と同一の部材は同一番号で示した。
本例では、スリップリングとブラシの3組を装置内に組
み込んだ例である。スリップリング509の内径を大き
くし、その内径部にスリップリング513を設けた。ス
リップリング509と513は、スリップリング508
に固定されて、スリップリング508は、ターンテーブ
ル15の内側のリブに固定されている。ブラシ510及
び511は、上記実施例と同様に、ロータリートランス
48とスリップリング508及び509の間に固定用治
具512によって、スリップリング508及び509に
接するよう装置ベース21に設置されている。ブラシ5
14は、スリップリング513とターンテーブル15の
内側のリブの間に、スリップリング513に接するよう
固定用治具515によって、装置ベース21に設置され
ている。このような構成により、図47(b)と同様の
装置厚さでありながら、スリップリングとブラシを3組
設置できる。また、図には示していないが、固定用治具
515と回転軸16の間に新たなブラシを設置し、ター
ンテーブル15の内側のリブに新たなスリップリングを
設置すれば、更に多くの搭載が可能である。
上記に説明したスリップリング508及び509とブラ
シ510及び511の数が増加すると、装置の高さ方向
に数が増えて行くので装置厚さが厚くなってしまうとい
う問題点がある。そこで、上記の問題点を解消する構成
例を以下に示す。図47(c)は、本発明による他の実
施例のカードリーダの断面図である。図47(c)にお
いて、図47(a)と同一の部材は同一番号で示した。
本例では、スリップリングとブラシの3組を装置内に組
み込んだ例である。スリップリング509の内径を大き
くし、その内径部にスリップリング513を設けた。ス
リップリング509と513は、スリップリング508
に固定されて、スリップリング508は、ターンテーブ
ル15の内側のリブに固定されている。ブラシ510及
び511は、上記実施例と同様に、ロータリートランス
48とスリップリング508及び509の間に固定用治
具512によって、スリップリング508及び509に
接するよう装置ベース21に設置されている。ブラシ5
14は、スリップリング513とターンテーブル15の
内側のリブの間に、スリップリング513に接するよう
固定用治具515によって、装置ベース21に設置され
ている。このような構成により、図47(b)と同様の
装置厚さでありながら、スリップリングとブラシを3組
設置できる。また、図には示していないが、固定用治具
515と回転軸16の間に新たなブラシを設置し、ター
ンテーブル15の内側のリブに新たなスリップリングを
設置すれば、更に多くの搭載が可能である。
【0235】実施例34.本発明で用いるロータリート
ランスの1次巻線と、2次巻線について他の実施例を説
明する。図10(d)において、例えば、1次側巻線4
6aと2次側巻線46bの巻線数比を2:1とした場
合、再生時に2次側巻線46bの再生信号電圧に対し
て、1次側巻線46aでは、2倍の再生信号電圧が得ら
れる。しかし、図10(d)のような構成において、巻
線数比が1:1の場合に対して、1次側巻線46aの巻
線数を多くして、1次側巻線46aと2次側巻線46b
の巻線数比を2:1とした場合、1次側巻線46aのイ
ンダクタンスの増加により、1次側巻線46aでの記録
電流切換時の電流立ち上がり時間が大きくなり、高い周
波数の記録信号が磁気ヘッド13a又は13bに伝達で
きなくなる。また、インピーダンス整合のため2次側巻
線46bの巻線数を少なくして、1次側巻線46aと2
次側巻線46bの巻線数比を2:1とした場合、2次側
巻線のインダクタンスの低下に伴い、インピーダンスの
整合のため磁気ヘッド13a又は13bのインダクタン
スを更に低く設定しなければならない。従って、磁気ヘ
ッド13a又は13bの巻線数を減少させなくてはなら
なくなり、最終的に、再生出力が低下してしまい、巻線
数比を1:1に設定した場合に比べて記録再生回路53
に入力される再生信号電圧の増加が見込めない。
ランスの1次巻線と、2次巻線について他の実施例を説
明する。図10(d)において、例えば、1次側巻線4
6aと2次側巻線46bの巻線数比を2:1とした場
合、再生時に2次側巻線46bの再生信号電圧に対し
て、1次側巻線46aでは、2倍の再生信号電圧が得ら
れる。しかし、図10(d)のような構成において、巻
線数比が1:1の場合に対して、1次側巻線46aの巻
線数を多くして、1次側巻線46aと2次側巻線46b
の巻線数比を2:1とした場合、1次側巻線46aのイ
ンダクタンスの増加により、1次側巻線46aでの記録
電流切換時の電流立ち上がり時間が大きくなり、高い周
波数の記録信号が磁気ヘッド13a又は13bに伝達で
きなくなる。また、インピーダンス整合のため2次側巻
線46bの巻線数を少なくして、1次側巻線46aと2
次側巻線46bの巻線数比を2:1とした場合、2次側
巻線のインダクタンスの低下に伴い、インピーダンスの
整合のため磁気ヘッド13a又は13bのインダクタン
スを更に低く設定しなければならない。従って、磁気ヘ
ッド13a又は13bの巻線数を減少させなくてはなら
なくなり、最終的に、再生出力が低下してしまい、巻線
数比を1:1に設定した場合に比べて記録再生回路53
に入力される再生信号電圧の増加が見込めない。
【0236】本実施例は、上記のような問題点を解決す
る一実施例であり、以下、図を用いて説明する。図48
は、本実施例の記録再生回路の構成図を示す。図48に
おいて、図10(d)と同一の部材は同一番号で示し
た。1次側巻線46aの中央部にセンタータップ516
を設け、記録再生回路53に接続されている。また、セ
ンタータップ516と1次側巻線46aの一方の端子と
の間の巻線数n1と、センタータップ516と1次側巻
線46aの他の端子との間の巻線数n2は、n1=n2
という関係にある。このような構成において、記録時は
センタータップ516から1次側巻線46aの一方の端
子もしくは他方の端子へ記録電流が流れ、2次側巻線4
6bに記録電流を伝達する。また、再生時はセンタータ
ップ516を使用せずに、2次側巻線46bから1次側
巻線46aに再生信号が伝達される。
る一実施例であり、以下、図を用いて説明する。図48
は、本実施例の記録再生回路の構成図を示す。図48に
おいて、図10(d)と同一の部材は同一番号で示し
た。1次側巻線46aの中央部にセンタータップ516
を設け、記録再生回路53に接続されている。また、セ
ンタータップ516と1次側巻線46aの一方の端子と
の間の巻線数n1と、センタータップ516と1次側巻
線46aの他の端子との間の巻線数n2は、n1=n2
という関係にある。このような構成において、記録時は
センタータップ516から1次側巻線46aの一方の端
子もしくは他方の端子へ記録電流が流れ、2次側巻線4
6bに記録電流を伝達する。また、再生時はセンタータ
ップ516を使用せずに、2次側巻線46bから1次側
巻線46aに再生信号が伝達される。
【0237】ここで、2次側巻線46bの巻線数n3と
n1、n2の比をn1=n2=n3とした場合と、巻線
数が2次側巻線46bの巻線数n3と同等でセンタータ
ップ516を設置しない図10(d)と比較すると、記
録時において、図48は、センタータップ516から1
次側巻線46aの一方の端子もしくは他方の端子へ記録
電流が流れ、2次側巻線46bに記録信号を伝達するの
で、記録電流切換時の電流立ち上がり時間も図10
(d)と同等である。また、ロータリートランス48で
の記録信号の伝達は図10(d)と同等である。また、
再生時に2次側巻線46bからの再生信号をセンタータ
ップ516を使用しないため、1次側巻線46aに伝達
されるので、1次側巻線46aと2次側巻線46bの巻
線数比が2:1となり、図10(d)の場合に比べて、
記録再生回路53に入力される再生信号は2倍に増大さ
せることができる。以上のように、1次側巻線にセンタ
ータップを設けることにより、記録電流に影響を与えず
に、ヘッドからの再生信号を倍増させて伝送できる利点
が生じる。特に、ロータリートランスの1次側巻線から
記録再生回路53までの距離が長い場合に、外部からの
雑音によるSN比低下を軽減させるための有効な方法で
ある。
n1、n2の比をn1=n2=n3とした場合と、巻線
数が2次側巻線46bの巻線数n3と同等でセンタータ
ップ516を設置しない図10(d)と比較すると、記
録時において、図48は、センタータップ516から1
次側巻線46aの一方の端子もしくは他方の端子へ記録
電流が流れ、2次側巻線46bに記録信号を伝達するの
で、記録電流切換時の電流立ち上がり時間も図10
(d)と同等である。また、ロータリートランス48で
の記録信号の伝達は図10(d)と同等である。また、
再生時に2次側巻線46bからの再生信号をセンタータ
ップ516を使用しないため、1次側巻線46aに伝達
されるので、1次側巻線46aと2次側巻線46bの巻
線数比が2:1となり、図10(d)の場合に比べて、
記録再生回路53に入力される再生信号は2倍に増大さ
せることができる。以上のように、1次側巻線にセンタ
ータップを設けることにより、記録電流に影響を与えず
に、ヘッドからの再生信号を倍増させて伝送できる利点
が生じる。特に、ロータリートランスの1次側巻線から
記録再生回路53までの距離が長い場合に、外部からの
雑音によるSN比低下を軽減させるための有効な方法で
ある。
【0238】実施例35.次に、本発明で用いるターン
テーブル上の磁気ヘッドの調整機構について、説明す
る。従来の磁気カードリーダは、記録密度が低く、更に
使用されている磁気ヘッドが単一磁気ヘッドであったた
め、磁気ヘッド、特にヘッドギャップの位置が装置ごと
で多少ズレていても磁気カードに記録した情報は読み出
すことができていた。しかし、装置の記憶容量を大きく
するため記録密度を高くしたり、磁気ヘッドを複数個使
用する必要が生じ、従来のように磁気ヘッドの取り付け
を無調整にすると、磁気ヘッドの取り付け誤差によって
ヘッドギャップの位置がズレてしまい、他の装置との互
換性が取れなくなる。本実施例では、互換性を保証する
ためのヘッドの位置決め調整機構の詳細を説明する。
テーブル上の磁気ヘッドの調整機構について、説明す
る。従来の磁気カードリーダは、記録密度が低く、更に
使用されている磁気ヘッドが単一磁気ヘッドであったた
め、磁気ヘッド、特にヘッドギャップの位置が装置ごと
で多少ズレていても磁気カードに記録した情報は読み出
すことができていた。しかし、装置の記憶容量を大きく
するため記録密度を高くしたり、磁気ヘッドを複数個使
用する必要が生じ、従来のように磁気ヘッドの取り付け
を無調整にすると、磁気ヘッドの取り付け誤差によって
ヘッドギャップの位置がズレてしまい、他の装置との互
換性が取れなくなる。本実施例では、互換性を保証する
ためのヘッドの位置決め調整機構の詳細を説明する。
【0239】以下、本発明の磁気ヘッドの調整機構の一
実施例について説明する。なお、従来例と同一部分につ
いては同一符号を付けて説明を省略する。図49は、本
発明における磁気ヘッドの調整機構を示した平面図、図
50は、本発明における顕微鏡を取り付けた時の磁気ヘ
ッドの調整機構を示した断面図、図51は、本発明にお
けるターンテーブルの中心に向かう半径方向を回転軸と
して回転(ピッチング方向)する調整に関した断面図、
図52は、磁気ヘッドの摺動方向を回転軸として回転
(ローリング方向)する調整を説明するための断面図で
ある。図53は、磁気ヘッドのスライダの摺動部とガラ
ス板が接触したときに現れる干渉縞を示した図、図54
は、磁気ヘッド調整機構における面内移動調整を示した
平面図である。
実施例について説明する。なお、従来例と同一部分につ
いては同一符号を付けて説明を省略する。図49は、本
発明における磁気ヘッドの調整機構を示した平面図、図
50は、本発明における顕微鏡を取り付けた時の磁気ヘ
ッドの調整機構を示した断面図、図51は、本発明にお
けるターンテーブルの中心に向かう半径方向を回転軸と
して回転(ピッチング方向)する調整に関した断面図、
図52は、磁気ヘッドの摺動方向を回転軸として回転
(ローリング方向)する調整を説明するための断面図で
ある。図53は、磁気ヘッドのスライダの摺動部とガラ
ス板が接触したときに現れる干渉縞を示した図、図54
は、磁気ヘッド調整機構における面内移動調整を示した
平面図である。
【0240】図49において、517は磁気ヘッド13
aを接着剤等で位置決めして保持したヘッドホルダ、5
18はヘッドホルダ517の反対側に位置する磁気ヘッ
ド13bを保持したヘッドホルダ、517a,517
b,517c,517dは同一直線上に並ばないヘッド
ホルダ517に設けられたネジ穴、518a,518
b,518c,518dは反対側にあるヘッドホルダ5
18上に設けられたネジ穴である。一方、517e,5
17fはヘッドホルダ517に設けられ、取付けネジ5
19a,519bにはまり合い、そのネジ径よりやや大
きい穴である。519c,519dは取付けネジであ
る。520a,520b,520c,520d,520
e,520f,520g,520hは調整ネジである。
521はコ字状部材、521aはコ字状部材521の長
手部、521bはコ字状部材521の右腕部、521c
はコ字状部材521の左腕部、519e,519fは取
り付けネジ、522a,522b,522c,522d
は調整ネジ、523はヘッドホルダ517を矢印A方向
に付勢している板バネ、523aは板バネ523のL字
状の腕部、523bはヘッドホルダ517の側面517
gと点で当接する凸当接部、524a,524bは板バ
ネ523を固定しているネジである。また、図50で
は、525はガラス板、525aはガラス板下面、52
5bはガラス板上面、526はガラス板保持台、526
aはガラス板保持台526に設けられた基準面で、磁気
ヘッド13a,13bの高さの基準となる。527は顕
微鏡、528は顕微鏡保持台、529は軸受、530は
重りである。
aを接着剤等で位置決めして保持したヘッドホルダ、5
18はヘッドホルダ517の反対側に位置する磁気ヘッ
ド13bを保持したヘッドホルダ、517a,517
b,517c,517dは同一直線上に並ばないヘッド
ホルダ517に設けられたネジ穴、518a,518
b,518c,518dは反対側にあるヘッドホルダ5
18上に設けられたネジ穴である。一方、517e,5
17fはヘッドホルダ517に設けられ、取付けネジ5
19a,519bにはまり合い、そのネジ径よりやや大
きい穴である。519c,519dは取付けネジであ
る。520a,520b,520c,520d,520
e,520f,520g,520hは調整ネジである。
521はコ字状部材、521aはコ字状部材521の長
手部、521bはコ字状部材521の右腕部、521c
はコ字状部材521の左腕部、519e,519fは取
り付けネジ、522a,522b,522c,522d
は調整ネジ、523はヘッドホルダ517を矢印A方向
に付勢している板バネ、523aは板バネ523のL字
状の腕部、523bはヘッドホルダ517の側面517
gと点で当接する凸当接部、524a,524bは板バ
ネ523を固定しているネジである。また、図50で
は、525はガラス板、525aはガラス板下面、52
5bはガラス板上面、526はガラス板保持台、526
aはガラス板保持台526に設けられた基準面で、磁気
ヘッド13a,13bの高さの基準となる。527は顕
微鏡、528は顕微鏡保持台、529は軸受、530は
重りである。
【0241】まず、本発明の磁気ヘッドの調整機構によ
る、ヘッドの位置決め方法について説明する。図50に
示したように、ターンテーブル15から突出した軸16
をガラス板保持台526に固定された軸受529に嵌挿
して、ターンテーブル15を回転可能な状態にし、次
に、ガラス板525をガラス板保持台526の磁気ヘッ
ド13a,13bの高さ基準面526a上に設置し、ガ
ラス板525の上面525b上に重り530を載せてガ
ラス板525を固定する。又は他の方法として、重り5
30以外のネジ等で拘束しても良い。観測用の顕微鏡5
27を保持する顕微鏡保持台528は、ガラス板保持台
526上に設置し、かつ磁気ヘッド13aにおけるスラ
イダ23の摺動部25aを顕微鏡527で観察できるよ
うな位置に配置する必要がある。図53は、磁気ヘッド
のスライダの摺動部とガラス板が接触したときに現れる
干渉縞であって、図中の531aは磁気ヘッド13aの
スライダ23の摺動部25aと、ガラス板下面525a
との間の僅かな隙間で生じた第1次干渉縞、531bは
第2次干渉縞である。これらの干渉縞の状態を見なが
ら、磁気ヘッドの姿勢調整を行う。
る、ヘッドの位置決め方法について説明する。図50に
示したように、ターンテーブル15から突出した軸16
をガラス板保持台526に固定された軸受529に嵌挿
して、ターンテーブル15を回転可能な状態にし、次
に、ガラス板525をガラス板保持台526の磁気ヘッ
ド13a,13bの高さ基準面526a上に設置し、ガ
ラス板525の上面525b上に重り530を載せてガ
ラス板525を固定する。又は他の方法として、重り5
30以外のネジ等で拘束しても良い。観測用の顕微鏡5
27を保持する顕微鏡保持台528は、ガラス板保持台
526上に設置し、かつ磁気ヘッド13aにおけるスラ
イダ23の摺動部25aを顕微鏡527で観察できるよ
うな位置に配置する必要がある。図53は、磁気ヘッド
のスライダの摺動部とガラス板が接触したときに現れる
干渉縞であって、図中の531aは磁気ヘッド13aの
スライダ23の摺動部25aと、ガラス板下面525a
との間の僅かな隙間で生じた第1次干渉縞、531bは
第2次干渉縞である。これらの干渉縞の状態を見なが
ら、磁気ヘッドの姿勢調整を行う。
【0242】図49に示すターンテーブル15上には、
磁気ヘッド13aを取付けたヘッドホルダ517が保持
され、ヘッドホルダ517に開けられた2つの取付け穴
517e及び517fに取付ネジ519a,519bを
それぞれ嵌挿し、ヘッドホルダ517が少し上下移動で
き、かつ外れない程度まで取り付けネジ519a,51
9bをターンテーブル15に仮止めする。また、調整ネ
ジ520a,520b,520c,520dは、ヘッド
ホルダ517に設けられた4カ所のネジ穴517a,5
17b,517c,517dと螺合し、調整ネジ520
a等の4本の先端がターンテーブル15と当接するとこ
ろまで締め込んでいく。次に、ターンテーブル15上に
コ字状部材521を取り付けて、取り付けネジ519
e,519fで固定する。コ字状部材521の右腕部5
21bに、矢印B方向から調整ネジ522aを、ヘッド
ホルダ517の右翼側部517jと当接するまで締め込
む。同様に、コ字状部材521の長手部521aに設け
られた調整ネジ522b,522cをそれぞれ矢印C方
向に翼部側部517hと当接するまで締め込み、更に調
整ネジ522dは、矢印D方向にヘッドホルダ517の
左翼側部517iと当接するまで締め込んでおく。次
に、板バネ523のL字状の腕部523aに設けられた
凸当接部523bと、ヘッドホルダ517の側面517
gと当接させ、矢印A方向に板バネ523を付勢させて
ヘッドホルダ517に予圧を与える。その凸当接部52
3bは調整ネジ522bと調整ネジ522cとの間に位
置するように当接させ、ネジ524a,524bで板バ
ネ523をターンテーブル15に固定する方法を用い
る。
磁気ヘッド13aを取付けたヘッドホルダ517が保持
され、ヘッドホルダ517に開けられた2つの取付け穴
517e及び517fに取付ネジ519a,519bを
それぞれ嵌挿し、ヘッドホルダ517が少し上下移動で
き、かつ外れない程度まで取り付けネジ519a,51
9bをターンテーブル15に仮止めする。また、調整ネ
ジ520a,520b,520c,520dは、ヘッド
ホルダ517に設けられた4カ所のネジ穴517a,5
17b,517c,517dと螺合し、調整ネジ520
a等の4本の先端がターンテーブル15と当接するとこ
ろまで締め込んでいく。次に、ターンテーブル15上に
コ字状部材521を取り付けて、取り付けネジ519
e,519fで固定する。コ字状部材521の右腕部5
21bに、矢印B方向から調整ネジ522aを、ヘッド
ホルダ517の右翼側部517jと当接するまで締め込
む。同様に、コ字状部材521の長手部521aに設け
られた調整ネジ522b,522cをそれぞれ矢印C方
向に翼部側部517hと当接するまで締め込み、更に調
整ネジ522dは、矢印D方向にヘッドホルダ517の
左翼側部517iと当接するまで締め込んでおく。次
に、板バネ523のL字状の腕部523aに設けられた
凸当接部523bと、ヘッドホルダ517の側面517
gと当接させ、矢印A方向に板バネ523を付勢させて
ヘッドホルダ517に予圧を与える。その凸当接部52
3bは調整ネジ522bと調整ネジ522cとの間に位
置するように当接させ、ネジ524a,524bで板バ
ネ523をターンテーブル15に固定する方法を用い
る。
【0243】磁気ヘッドの調整の内、磁気ヘッドの姿勢
調整の方法について説明する。まず、図49、図50に
示す磁気ヘッド13aを例にとって説明する。ガラス板
525を磁気ヘッド13aの高さ基準面526aに設置
すると、ガラス板525のガラス板下面525aが磁気
ヘッド13aの調整基準面となる。仮に、4本の調整ネ
ジ520a,520b,520c,520dの各々の先
端部はターンテーブル15と当接状態にあり、更にヘッ
ドホルダ517は、多少上下方向に取り付け余裕ができ
るように取り付けられているとする。この状態の磁気ヘ
ッド13aの姿勢を調整するには4本の調整ネジ520
a,520b,520c,520dをそれぞれ締め込む
ことで可能となる。調整ネジ520a等が締め込んでい
くと、ヘッドホルダ517の上下方向の取り付けの余裕
分で、ヘッドホルダ517は上下方向に浮き上がる。ま
た、調整ネジ520a等の締め込み量を変えることによ
ってヘッドホルダ517を傾かせることもできる。従っ
て、これらの調整ネジを回すことでヘッドホルダ517
に保持された磁気ヘッド13aの姿勢調整を行うことが
できる。また、図51に示したように、磁気ヘッド13
aをピッチング方向に調整したい場合には、調整ネジ5
20dを調整ネジ520cよりも多く締め込むとヘッド
ホルダ517は、矢印E方向にヘッドホルダ517が傾
く。また、図52に示したように、ローリング方向に磁
気ヘッド13aの姿勢を調整したい場合には、調整ネジ
520dを調整ネジ520aより多く締め込むと、ヘッ
ドホルダ517は矢印F方向に傾くようになる。また、
磁気ヘッド13a自体の高さを調整する場合には、4本
の調整ネジ520a,520b,520c,520dを
同じ締め込み量にすれば良い。最後に、調整が終わった
段階で取り付けネジ519a,519bで仮止めし、ガ
ラス板525をガラス板保持台526の高さ基準面52
6aに載せて、磁気ヘッド13aのスライダ23の摺動
部25aを顕微鏡527で観察できる状態にする。
調整の方法について説明する。まず、図49、図50に
示す磁気ヘッド13aを例にとって説明する。ガラス板
525を磁気ヘッド13aの高さ基準面526aに設置
すると、ガラス板525のガラス板下面525aが磁気
ヘッド13aの調整基準面となる。仮に、4本の調整ネ
ジ520a,520b,520c,520dの各々の先
端部はターンテーブル15と当接状態にあり、更にヘッ
ドホルダ517は、多少上下方向に取り付け余裕ができ
るように取り付けられているとする。この状態の磁気ヘ
ッド13aの姿勢を調整するには4本の調整ネジ520
a,520b,520c,520dをそれぞれ締め込む
ことで可能となる。調整ネジ520a等が締め込んでい
くと、ヘッドホルダ517の上下方向の取り付けの余裕
分で、ヘッドホルダ517は上下方向に浮き上がる。ま
た、調整ネジ520a等の締め込み量を変えることによ
ってヘッドホルダ517を傾かせることもできる。従っ
て、これらの調整ネジを回すことでヘッドホルダ517
に保持された磁気ヘッド13aの姿勢調整を行うことが
できる。また、図51に示したように、磁気ヘッド13
aをピッチング方向に調整したい場合には、調整ネジ5
20dを調整ネジ520cよりも多く締め込むとヘッド
ホルダ517は、矢印E方向にヘッドホルダ517が傾
く。また、図52に示したように、ローリング方向に磁
気ヘッド13aの姿勢を調整したい場合には、調整ネジ
520dを調整ネジ520aより多く締め込むと、ヘッ
ドホルダ517は矢印F方向に傾くようになる。また、
磁気ヘッド13a自体の高さを調整する場合には、4本
の調整ネジ520a,520b,520c,520dを
同じ締め込み量にすれば良い。最後に、調整が終わった
段階で取り付けネジ519a,519bで仮止めし、ガ
ラス板525をガラス板保持台526の高さ基準面52
6aに載せて、磁気ヘッド13aのスライダ23の摺動
部25aを顕微鏡527で観察できる状態にする。
【0244】図53に示すように、磁気ヘッド13aの
スライダ23の摺動部25aと、ガラス板525のガラ
ス下面525aとの間の僅かな隙間により、干渉縞が見
え出すまで調整を行う。目安としては、第1干渉縞53
1a、第2干渉縞531bが両摺動面に同時見えるよう
になるところまで追い込み、続いてガラス板525のガ
ラス板下面525aに、磁気ヘッド13aのスライダ2
3の摺動部25aが正しい姿勢で接触するまで複数回、
姿勢調整を繰り返す。そして、片方の磁気ヘッド13a
の高さ方向、ローリング方向、ピッチング方向の調整が
終わったら取り付けネジ519aと519bで仮止めし
ておく。次に、ターンテーブル15を軸16中心に回転
させて、もう片方のヘッドホルダ518に保持された磁
気ヘッド13bを顕微鏡527で見える位置にもって行
き、上記の磁気ヘッド13aの場合と同様な姿勢調整を
行なう。このヘッド姿勢調整が終わった後、続けてヘッ
ドギャップ部24の位置調整を行なう。本実施例では、
図4(a)で示される双胴型のフラット型スライダ上の
ヘッドを想定している。まず始めに、図53に示したよ
うに、ターンテーブル15のセンタ割り出しを行なって
おき、ターンテーブル15の中心を通る半径線532
と、予め顕微鏡527のレンズ527aに設けたクロス
線527bが一致するように顕微鏡527の位置を決め
ておくと共に、クロス点527dがターンテーブル15
の中心から規定の半径位置にくるように顕微鏡527を
位置決めしておく必要がある。ヘッドギャップ位置を調
整するには、クロス線527bとヘッドギャップ部24
の端面24aと、そのクロス線527bと直交方向に位
置するクロス線527cと、ヘッドギャップ部24部の
端部24bとが共に一致するように磁気ヘッドを移動さ
せることで可能となる。
スライダ23の摺動部25aと、ガラス板525のガラ
ス下面525aとの間の僅かな隙間により、干渉縞が見
え出すまで調整を行う。目安としては、第1干渉縞53
1a、第2干渉縞531bが両摺動面に同時見えるよう
になるところまで追い込み、続いてガラス板525のガ
ラス板下面525aに、磁気ヘッド13aのスライダ2
3の摺動部25aが正しい姿勢で接触するまで複数回、
姿勢調整を繰り返す。そして、片方の磁気ヘッド13a
の高さ方向、ローリング方向、ピッチング方向の調整が
終わったら取り付けネジ519aと519bで仮止めし
ておく。次に、ターンテーブル15を軸16中心に回転
させて、もう片方のヘッドホルダ518に保持された磁
気ヘッド13bを顕微鏡527で見える位置にもって行
き、上記の磁気ヘッド13aの場合と同様な姿勢調整を
行なう。このヘッド姿勢調整が終わった後、続けてヘッ
ドギャップ部24の位置調整を行なう。本実施例では、
図4(a)で示される双胴型のフラット型スライダ上の
ヘッドを想定している。まず始めに、図53に示したよ
うに、ターンテーブル15のセンタ割り出しを行なって
おき、ターンテーブル15の中心を通る半径線532
と、予め顕微鏡527のレンズ527aに設けたクロス
線527bが一致するように顕微鏡527の位置を決め
ておくと共に、クロス点527dがターンテーブル15
の中心から規定の半径位置にくるように顕微鏡527を
位置決めしておく必要がある。ヘッドギャップ位置を調
整するには、クロス線527bとヘッドギャップ部24
の端面24aと、そのクロス線527bと直交方向に位
置するクロス線527cと、ヘッドギャップ部24部の
端部24bとが共に一致するように磁気ヘッドを移動さ
せることで可能となる。
【0245】以下に詳細に説明する。まず、図49に示
すように、コ字状部材521の右腕部521bに配置し
た調整ネジ522aをB方向に締め込み、かつ左腕部5
21cに配置した調整ネジ522dを緩めると、ヘッド
ホルダ517は穴517eとネジ519a及び穴517
fとネジ519bとの間に余裕がある分、B方向に移動
できる。その逆にすると、ヘッドホルダ517をD方向
に移動する。また、長手部521aに配置した調整ネジ
522b,522cを2本とも同じ量だけ締め込むと、
ヘッドホルダ517は、ヘッドホルダ517に付勢した
板バネ523の付勢力に抗してC方向に動き出し、ター
ンテーブル15の中心に向かう半径方向に移動するよう
になる。更に、図54に示したように、2本の調整ネジ
522b,522cの内、522cの方を522bより
も多く締め込むと、ヘッドホルダ517は、板バネ52
3の凸当接部523bが回動中心となって発生したG方
向のモーメントのために、G方向に回転する。このよう
にして、ヘッドのギャップ位置を平面内で移動させるこ
とができる。また、板バネ523は、ヘッドホルダ52
3をA方向に常に予圧しているので、ヘッドホルダ51
7をバックラッシなしに僅かに動かせることができる。
以上のように、2個の磁気ヘッドの高さ調整、姿勢調
整、ヘッドギャップ調整が終了した時点で取り付けネジ
519a,519b,519c,519dを強く締め付
けてネジロックする。最後に、付勢していた板バネ52
3とコ字状部材521を取り外した後、ターンテーブル
15を軸受529より取り外して調整が完了する。
すように、コ字状部材521の右腕部521bに配置し
た調整ネジ522aをB方向に締め込み、かつ左腕部5
21cに配置した調整ネジ522dを緩めると、ヘッド
ホルダ517は穴517eとネジ519a及び穴517
fとネジ519bとの間に余裕がある分、B方向に移動
できる。その逆にすると、ヘッドホルダ517をD方向
に移動する。また、長手部521aに配置した調整ネジ
522b,522cを2本とも同じ量だけ締め込むと、
ヘッドホルダ517は、ヘッドホルダ517に付勢した
板バネ523の付勢力に抗してC方向に動き出し、ター
ンテーブル15の中心に向かう半径方向に移動するよう
になる。更に、図54に示したように、2本の調整ネジ
522b,522cの内、522cの方を522bより
も多く締め込むと、ヘッドホルダ517は、板バネ52
3の凸当接部523bが回動中心となって発生したG方
向のモーメントのために、G方向に回転する。このよう
にして、ヘッドのギャップ位置を平面内で移動させるこ
とができる。また、板バネ523は、ヘッドホルダ52
3をA方向に常に予圧しているので、ヘッドホルダ51
7をバックラッシなしに僅かに動かせることができる。
以上のように、2個の磁気ヘッドの高さ調整、姿勢調
整、ヘッドギャップ調整が終了した時点で取り付けネジ
519a,519b,519c,519dを強く締め付
けてネジロックする。最後に、付勢していた板バネ52
3とコ字状部材521を取り外した後、ターンテーブル
15を軸受529より取り外して調整が完了する。
【0246】実施例36.他のヘッド調整機構の説明を
する。これはヘッドホルダの下に球を取り付けたもので
ある。図55に示したように、ローリング方向のヘッド
姿勢調整では、ターンテーブル15上のヘッドホルダ5
17に配置された調整ネジ520a,520b,520
c,520dの内部範囲内で当接するように球533を
配置し、その上にヘッドホルダ517を載せ、図54に
示した場合と同様に姿勢調整を行う。即ち、磁気ヘッド
13aでは、4つ以上の調整ネジ517a,517b,
517c,517dでヘッドホルダ517の上から締め
込んで、ヘッドホルダ517のヘッド姿勢調整を行な
う。調整ネジ520dを調整ネジ520aよりも多く締
め込むと、球面部533の球面当接部533aを回動中
心として、ヘッドホルダ517が傾く。また、ピッチン
グ方向も同様に、球面当接部533aを回動中心にし
て、ヘッドホルダ517を傾かせることができる。更
に、予め球面当接部533aの高さを調整して取り付け
て置くことによって、磁気ヘッド13aの高さ方向の調
整は不要となる。また、調整ネジ3点での調整は、図5
6に示すような位置に調整ネジ520i、520j、5
20kを配置し、球面部533をその内部に配置して、
図49で示した調整ネジ4本の時と同様な方法で調整す
る。
する。これはヘッドホルダの下に球を取り付けたもので
ある。図55に示したように、ローリング方向のヘッド
姿勢調整では、ターンテーブル15上のヘッドホルダ5
17に配置された調整ネジ520a,520b,520
c,520dの内部範囲内で当接するように球533を
配置し、その上にヘッドホルダ517を載せ、図54に
示した場合と同様に姿勢調整を行う。即ち、磁気ヘッド
13aでは、4つ以上の調整ネジ517a,517b,
517c,517dでヘッドホルダ517の上から締め
込んで、ヘッドホルダ517のヘッド姿勢調整を行な
う。調整ネジ520dを調整ネジ520aよりも多く締
め込むと、球面部533の球面当接部533aを回動中
心として、ヘッドホルダ517が傾く。また、ピッチン
グ方向も同様に、球面当接部533aを回動中心にし
て、ヘッドホルダ517を傾かせることができる。更
に、予め球面当接部533aの高さを調整して取り付け
て置くことによって、磁気ヘッド13aの高さ方向の調
整は不要となる。また、調整ネジ3点での調整は、図5
6に示すような位置に調整ネジ520i、520j、5
20kを配置し、球面部533をその内部に配置して、
図49で示した調整ネジ4本の時と同様な方法で調整す
る。
【0247】実施例37.更に、他のヘッド調整機構の
説明をする。これは、ヘッドホルダ移動台を設けたもの
である。図57に示したように、ヘッドホルダ517の
下にヘッドホルダ移動台534を設置して、ヘッドホル
ダ移動台534上でヘッドホルダ517のヘッド姿勢の
調整を行う。その後、ヘッドホルダ移動台534全体を
コ字状部材521に配置された調整ネジ522a等を使
って、面内で移動させてヘッドギャップの位置を調整で
きるようにする。まず、ヘッドホルダ517に配置した
4本の調整ネジ520a等で、ヘッドホルダ移動台53
4と当接しながらヘッド姿勢を調整し、その後、ヘッド
姿勢調整が終わった後に、取り付けネジ519g,51
9hでヘッドホルダ517をヘッドホルダ移動台534
に固定する。次に、図58に示すように、ヘッドホルダ
移動台534の翼部534aと翼部534bを調整ネジ
522a,522b,522c,522dでそれぞれを
押圧しながら、ヘッドギャップ位置を調整する。
説明をする。これは、ヘッドホルダ移動台を設けたもの
である。図57に示したように、ヘッドホルダ517の
下にヘッドホルダ移動台534を設置して、ヘッドホル
ダ移動台534上でヘッドホルダ517のヘッド姿勢の
調整を行う。その後、ヘッドホルダ移動台534全体を
コ字状部材521に配置された調整ネジ522a等を使
って、面内で移動させてヘッドギャップの位置を調整で
きるようにする。まず、ヘッドホルダ517に配置した
4本の調整ネジ520a等で、ヘッドホルダ移動台53
4と当接しながらヘッド姿勢を調整し、その後、ヘッド
姿勢調整が終わった後に、取り付けネジ519g,51
9hでヘッドホルダ517をヘッドホルダ移動台534
に固定する。次に、図58に示すように、ヘッドホルダ
移動台534の翼部534aと翼部534bを調整ネジ
522a,522b,522c,522dでそれぞれを
押圧しながら、ヘッドギャップ位置を調整する。
【0248】実施例38.上気実施例では、双胴型のフ
ラット型スライダ23aに搭載したヘッドの姿勢調整を
説明した。しかしこれは、図59に示したように、ボタ
ン型スライダ23bでも同じように干渉縞を使ったヘッ
ド姿勢調整が可能であり、ヘッドギャップ調整も実施例
35と同様に行うことができる。
ラット型スライダ23aに搭載したヘッドの姿勢調整を
説明した。しかしこれは、図59に示したように、ボタ
ン型スライダ23bでも同じように干渉縞を使ったヘッ
ド姿勢調整が可能であり、ヘッドギャップ調整も実施例
35と同様に行うことができる。
【0249】実施例39.カードに付着した塵埃及び汚
染物質の除去装置を説明する。磁気記録媒体に付着した
塵埃及び汚染物質の除去装置としては、関連のVTRテ
ープカセット内に磁気テープの代わりに研磨シートが配
置されたもの(乾式)又は研磨布が配置され、液体研磨
剤を湿潤させて使用されるもの(湿式)がある。また、
フロッピーディスクにおいては、主に乾式が使用され、
研磨シートがフロッピーディスクの代わりに、ディスケ
ットケースの中に配置されたものが広く利用されてい
る。しかしながら、これらの装置をそのまま磁気カード
に利用するには、以下の欠点がある。本発明のカードリ
ーダでは、カセットがなく、記録媒体はほぼ暴露構造と
なっているため、大気中の塵埃や指紋や油脂等がカード
に付着する。また、カードを搬送するために、駆動ロー
ラを設けていて、研磨剤が接触するとカードの搬送精度
を著しく劣化させ、カードのデータの記録再生性能を悪
化させる。
染物質の除去装置を説明する。磁気記録媒体に付着した
塵埃及び汚染物質の除去装置としては、関連のVTRテ
ープカセット内に磁気テープの代わりに研磨シートが配
置されたもの(乾式)又は研磨布が配置され、液体研磨
剤を湿潤させて使用されるもの(湿式)がある。また、
フロッピーディスクにおいては、主に乾式が使用され、
研磨シートがフロッピーディスクの代わりに、ディスケ
ットケースの中に配置されたものが広く利用されてい
る。しかしながら、これらの装置をそのまま磁気カード
に利用するには、以下の欠点がある。本発明のカードリ
ーダでは、カセットがなく、記録媒体はほぼ暴露構造と
なっているため、大気中の塵埃や指紋や油脂等がカード
に付着する。また、カードを搬送するために、駆動ロー
ラを設けていて、研磨剤が接触するとカードの搬送精度
を著しく劣化させ、カードのデータの記録再生性能を悪
化させる。
【0250】まず、塵埃除去装置の説明に先立ち、磁気
ヘッドと磁気カードの接触に関するいくつかの実施例を
説明する。本発明の部分のヘッド及びカード支持機構に
ついて、図60をもとに説明する。図において、535
a,535bはターンテーブル15上にネジ等によっ
て、固定される磁気ヘッド調製用ホルダである。この磁
気ヘッド調製用ホルダには、磁気ヘッド13a,13b
が接着等により固定される。磁気ヘッド13a、13b
は、ギャップ部(図示せず)含む磁気磁気カード1aと
の摺動面が、球面又は凸曲面形状をしている。これは実
施例38で説明した。207は以上のように構成した磁
気ヘッド13に磁気カードを挟んで対抗して所定の押付
力でカードを磁気ヘッド13a,13bに押してある加
圧パッドでパッド用フレーム208に固定される。加圧
パッド207の磁気ヘッド側の面は、ターンテーブル1
5の回転軸に対してほぼ垂直な面になるように、パッド
用フレーム208によって調整される。カードリーダで
は、磁気ヘッドによる回転走査軌跡が、カード上の情報
トラックと一致する必要がある。そのため、磁気カード
1aの挿排出時以外には、磁気カード1aと加圧パッド
207、パッド用フレーム208とは相対的に静止して
おり、例えば、カード面上の情報トラックを切り替える
ために、磁気カード1aを長手方向に移動させる時に
は、加圧パッド207、パッド用フレーム208も磁気
カード1aと一体になって移動する。加圧パッド207
は、スポンジなどの多孔質な高分子材料又はファーフェ
ルトなどのような繊維材料によって構成され、磁気カー
ド1aよりもはるかに剛性が低いものを用いる。
ヘッドと磁気カードの接触に関するいくつかの実施例を
説明する。本発明の部分のヘッド及びカード支持機構に
ついて、図60をもとに説明する。図において、535
a,535bはターンテーブル15上にネジ等によっ
て、固定される磁気ヘッド調製用ホルダである。この磁
気ヘッド調製用ホルダには、磁気ヘッド13a,13b
が接着等により固定される。磁気ヘッド13a、13b
は、ギャップ部(図示せず)含む磁気磁気カード1aと
の摺動面が、球面又は凸曲面形状をしている。これは実
施例38で説明した。207は以上のように構成した磁
気ヘッド13に磁気カードを挟んで対抗して所定の押付
力でカードを磁気ヘッド13a,13bに押してある加
圧パッドでパッド用フレーム208に固定される。加圧
パッド207の磁気ヘッド側の面は、ターンテーブル1
5の回転軸に対してほぼ垂直な面になるように、パッド
用フレーム208によって調整される。カードリーダで
は、磁気ヘッドによる回転走査軌跡が、カード上の情報
トラックと一致する必要がある。そのため、磁気カード
1aの挿排出時以外には、磁気カード1aと加圧パッド
207、パッド用フレーム208とは相対的に静止して
おり、例えば、カード面上の情報トラックを切り替える
ために、磁気カード1aを長手方向に移動させる時に
は、加圧パッド207、パッド用フレーム208も磁気
カード1aと一体になって移動する。加圧パッド207
は、スポンジなどの多孔質な高分子材料又はファーフェ
ルトなどのような繊維材料によって構成され、磁気カー
ド1aよりもはるかに剛性が低いものを用いる。
【0251】次に、動作について説明する。本実施例で
は、磁気ヘッド13a,13bの頂点で構成される回転
面を基準面として加圧パッド207の加圧力によって、
磁気カード1aを磁気ヘッド13a,13bに局所的に
沿わせようとするものである。磁気カード1aは、加圧
パッド207の加圧力により固定支持された磁気ヘッド
13a,13bから受ける接触圧力によって、加圧パッ
ド207と共に球面又は凸曲面の磁気ヘッド13a,1
3bの頂点を中心に接触する。この接触領域は、複数の
磁気ヘッド13aや13bの高さの誤差は、加圧パッド
207の変位によりそれぞれ吸収されつつ、各磁気ヘッ
ド13a及び13bの頂点の位置は、ほとんど変化しな
いように接触する。複数の磁気ヘッド13a及び13b
の各頂点は、ターンテーブル15の回転軸に垂直な平面
上に配置され、しかも各磁気ヘッドのギャップ部がその
頂点にある。一方、加圧パッド207は、ターンテーブ
ル15の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成され
ているため、磁気カード1aが磁気ヘッド13a,13
bに添うだけの加圧力が加わっていれば、ギャップ部は
必ず磁気カード1aと接触する。フロッピーディスク装
置や、ハードディスク装置などに用いられているジンバ
ルバネを用いた場合は、ターンテーブルの回転により磁
気ヘッド13a,13bに遠心力が作用して磁気ヘッド
13a,13bが傾斜する傾向があり、磁気ヘッド13
a,13bの姿勢調整が非常に困難である。しかし、本
実施例で示した構成を用いれば、遠心力の作用下でも磁
気ヘッド13a,13bは傾斜しにくいため、ターンテ
ーブル15が静止した状態で磁気ヘッド13a,13b
を姿勢調整すればよいため容易に調整ができる。そし
て、ターンテーブル15が回転した時でも、静止状態の
幾何学配置は保持され、磁気ヘッド13a,13bと磁
気カード1aとの接触が安定に維持され良好な記録再生
特性が得られる。
は、磁気ヘッド13a,13bの頂点で構成される回転
面を基準面として加圧パッド207の加圧力によって、
磁気カード1aを磁気ヘッド13a,13bに局所的に
沿わせようとするものである。磁気カード1aは、加圧
パッド207の加圧力により固定支持された磁気ヘッド
13a,13bから受ける接触圧力によって、加圧パッ
ド207と共に球面又は凸曲面の磁気ヘッド13a,1
3bの頂点を中心に接触する。この接触領域は、複数の
磁気ヘッド13aや13bの高さの誤差は、加圧パッド
207の変位によりそれぞれ吸収されつつ、各磁気ヘッ
ド13a及び13bの頂点の位置は、ほとんど変化しな
いように接触する。複数の磁気ヘッド13a及び13b
の各頂点は、ターンテーブル15の回転軸に垂直な平面
上に配置され、しかも各磁気ヘッドのギャップ部がその
頂点にある。一方、加圧パッド207は、ターンテーブ
ル15の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成され
ているため、磁気カード1aが磁気ヘッド13a,13
bに添うだけの加圧力が加わっていれば、ギャップ部は
必ず磁気カード1aと接触する。フロッピーディスク装
置や、ハードディスク装置などに用いられているジンバ
ルバネを用いた場合は、ターンテーブルの回転により磁
気ヘッド13a,13bに遠心力が作用して磁気ヘッド
13a,13bが傾斜する傾向があり、磁気ヘッド13
a,13bの姿勢調整が非常に困難である。しかし、本
実施例で示した構成を用いれば、遠心力の作用下でも磁
気ヘッド13a,13bは傾斜しにくいため、ターンテ
ーブル15が静止した状態で磁気ヘッド13a,13b
を姿勢調整すればよいため容易に調整ができる。そし
て、ターンテーブル15が回転した時でも、静止状態の
幾何学配置は保持され、磁気ヘッド13a,13bと磁
気カード1aとの接触が安定に維持され良好な記録再生
特性が得られる。
【0252】実施例40.カードとヘッドの接触度合い
を更に改善した構成を説明する。図61は、本発明のヘ
ッド及びカード支持機構の他の実施例である。図におい
て、536a,536bは同一形状の板バネである。5
37aは磁気ヘッド側スペーサ、537bは固定端側ス
ペーサでそれぞれ一定の間隔で配置され、上下面は板バ
ネ536a,536bが固定されている。磁気ヘッド側
スペーサ537aが固定されている側の板バネ536a
の端の上面には、磁気ヘッド13a,13bが結合され
ている。538は固定端側スペーサ537bが固定され
ている側の板バネ536bの端の下面を固定し、板バネ
536a,536bが上下に変形可能となるため、ター
ンテーブル15との間に隙間を設けるためのスペーサで
ある。磁気ヘッド13a,13bは、実施例39と同様
にギャップ部を含む磁気カード1aとの摺動面が球面又
は凸曲面形状をしている。また、複数の磁気ヘッドを搭
載する場合には、固定端側スペーサ537bが固定され
ている側の板バネ536bの端の下面を、スペーサ53
8との位置をネジ等で調整することは、実施例39と同
様である。ただし、磁気ヘッド13a,13bが板バネ
536a,536bが上下に移動可能であるため、ヘッ
ドの姿勢調整を所定の精度内に収められる。即ち、実施
例39と異なり、各頂点は必ずしも同一平面にある必要
はなく、 1)各磁気ヘッドのギャップ部がその頂点にある。 2)更に、各磁気ヘッドの走査軌跡の中心線が同一の円
上にあり、 3)各磁気ヘッドのアジマス角を等しく調整できる。
を更に改善した構成を説明する。図61は、本発明のヘ
ッド及びカード支持機構の他の実施例である。図におい
て、536a,536bは同一形状の板バネである。5
37aは磁気ヘッド側スペーサ、537bは固定端側ス
ペーサでそれぞれ一定の間隔で配置され、上下面は板バ
ネ536a,536bが固定されている。磁気ヘッド側
スペーサ537aが固定されている側の板バネ536a
の端の上面には、磁気ヘッド13a,13bが結合され
ている。538は固定端側スペーサ537bが固定され
ている側の板バネ536bの端の下面を固定し、板バネ
536a,536bが上下に変形可能となるため、ター
ンテーブル15との間に隙間を設けるためのスペーサで
ある。磁気ヘッド13a,13bは、実施例39と同様
にギャップ部を含む磁気カード1aとの摺動面が球面又
は凸曲面形状をしている。また、複数の磁気ヘッドを搭
載する場合には、固定端側スペーサ537bが固定され
ている側の板バネ536bの端の下面を、スペーサ53
8との位置をネジ等で調整することは、実施例39と同
様である。ただし、磁気ヘッド13a,13bが板バネ
536a,536bが上下に移動可能であるため、ヘッ
ドの姿勢調整を所定の精度内に収められる。即ち、実施
例39と異なり、各頂点は必ずしも同一平面にある必要
はなく、 1)各磁気ヘッドのギャップ部がその頂点にある。 2)更に、各磁気ヘッドの走査軌跡の中心線が同一の円
上にあり、 3)各磁気ヘッドのアジマス角を等しく調整できる。
【0253】一方、539は板バネ536a,536b
による所定の押付力で、磁気ヘッド13a,13bを磁
気カード1aに押しあてる際に、磁気カード1aを挟ん
で対向してこれを支える支持パッドで、パッド用フレー
ム208(図示せず)に固定されている。実施例39と
同様に、磁気カード1aの挿排出時以外には、磁気カー
ド1aと支持パッド539とは、相対的に静止するよう
に構成されている。なお、この支持パッド539は構成
によっては、フレーム208が兼用しても同一の効果が
得られる。支持パッドの剛性は、磁気カード1a、板バ
ネ536a,536bなどに比べはるかに高く設定さ
れ、磁気カード1aとの接触面は、ターンテーブル15
の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成されてい
る。また、この支持パッド539の剛性が高いため、磁
気カード1aとの間に塵埃等が付着すると、その形状が
カードに転写され易く磁気ヘッド13a,13bと磁気
カード1aとの接触不良を起こし、記録再生特性を悪化
させる。そのため、支持パッド539の材質は塵埃等の
静電吸着を防止できる導電性の材料、又は吸着しにくい
テフロンコーティング等の処理が施された材料を用い
る。
による所定の押付力で、磁気ヘッド13a,13bを磁
気カード1aに押しあてる際に、磁気カード1aを挟ん
で対向してこれを支える支持パッドで、パッド用フレー
ム208(図示せず)に固定されている。実施例39と
同様に、磁気カード1aの挿排出時以外には、磁気カー
ド1aと支持パッド539とは、相対的に静止するよう
に構成されている。なお、この支持パッド539は構成
によっては、フレーム208が兼用しても同一の効果が
得られる。支持パッドの剛性は、磁気カード1a、板バ
ネ536a,536bなどに比べはるかに高く設定さ
れ、磁気カード1aとの接触面は、ターンテーブル15
の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成されてい
る。また、この支持パッド539の剛性が高いため、磁
気カード1aとの間に塵埃等が付着すると、その形状が
カードに転写され易く磁気ヘッド13a,13bと磁気
カード1aとの接触不良を起こし、記録再生特性を悪化
させる。そのため、支持パッド539の材質は塵埃等の
静電吸着を防止できる導電性の材料、又は吸着しにくい
テフロンコーティング等の処理が施された材料を用い
る。
【0254】次に、動作について説明する。本実施例の
思想は、支持パッド539の面を基準面として磁気ヘッ
ド13a,13bを板バネ536a,536bのバネ力
によって、磁気カード1aを支持パッド539に局所的
に沿わせようととするもので、実施例1と対照的に磁気
ヘッド13a,13bが磁気カード1aに追従するもの
ある。磁気カード1aが板バネ536a,536bの加
圧力により磁気ヘッド13a,13bから受ける接触圧
力によって支持パッド539に押し付けられ、磁気ヘッ
ド13a,13bと支持パッド539に挟持される。こ
の圧力が発生している磁気カード1aとの接触領域は、
球面又は凸曲面の磁気ヘッド13a,13bの頂点を中
心にある。板バネ536a,536bによる2枚の平行
板バネ構造により、磁気ヘッド13a,13bは常に支
持パッド539の垂線方向のみに変位し、傾斜しないよ
うに動作するため、この接触領域は複数の磁気ヘッド1
3aや13bの高さの誤差は、板バネの変位によりそれ
ぞれ吸収されて、各磁気ヘッド13a及び13bの頂点
の位置は変化しない。
思想は、支持パッド539の面を基準面として磁気ヘッ
ド13a,13bを板バネ536a,536bのバネ力
によって、磁気カード1aを支持パッド539に局所的
に沿わせようととするもので、実施例1と対照的に磁気
ヘッド13a,13bが磁気カード1aに追従するもの
ある。磁気カード1aが板バネ536a,536bの加
圧力により磁気ヘッド13a,13bから受ける接触圧
力によって支持パッド539に押し付けられ、磁気ヘッ
ド13a,13bと支持パッド539に挟持される。こ
の圧力が発生している磁気カード1aとの接触領域は、
球面又は凸曲面の磁気ヘッド13a,13bの頂点を中
心にある。板バネ536a,536bによる2枚の平行
板バネ構造により、磁気ヘッド13a,13bは常に支
持パッド539の垂線方向のみに変位し、傾斜しないよ
うに動作するため、この接触領域は複数の磁気ヘッド1
3aや13bの高さの誤差は、板バネの変位によりそれ
ぞれ吸収されて、各磁気ヘッド13a及び13bの頂点
の位置は変化しない。
【0255】前述のように、磁気ヘッド13a及び13
bの各頂点は、ターンテーブル15の回転軸に垂直な平
面上に配置され、しかも各磁気ヘッドのギャップ部がそ
の頂点にあり、支持パッド539はターンテーブル15
の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成されている
ため、磁気カード1aが支持パッド539に沿うだけの
加圧力が加わっていれば、ギャップ部は必ず磁気カード
1aと接触する。以上のように、平行な2枚の板バネ5
36a,536bの作用により、磁気ヘッド13a,1
3bは、ターンテーブル15に垂直な方向にのみの変位
に拘束されるので、複数の磁気ヘッドを用いる場合、各
磁気ヘッドが多少の高さ誤差があっても加圧力が変化す
るのみで、前述のターンテーブル15、各磁気ヘッド1
3a,13bは、支持パッド539の幾何学的な関係が
保たれれば、各磁気ヘッドのギャップ部は必ず磁気カー
ド1aと接触し、良好な記録再生特性が得られる。ま
た、本実施例で示した平行な2枚の板バネ536a,5
36bを用いれば、遠心力の作用下でも磁気ヘッド13
a,13bは傾斜しにくいため、ターンテーブル15が
静止した状態で磁気ヘッド13a,13bを姿勢調整す
れば、ターンテーブル15が回転したときでも静止状態
の幾何学配置は保持されるため、上記実施例39と同等
の効果が得られる。
bの各頂点は、ターンテーブル15の回転軸に垂直な平
面上に配置され、しかも各磁気ヘッドのギャップ部がそ
の頂点にあり、支持パッド539はターンテーブル15
の回転軸にほぼ垂直な平面とほぼ平行に構成されている
ため、磁気カード1aが支持パッド539に沿うだけの
加圧力が加わっていれば、ギャップ部は必ず磁気カード
1aと接触する。以上のように、平行な2枚の板バネ5
36a,536bの作用により、磁気ヘッド13a,1
3bは、ターンテーブル15に垂直な方向にのみの変位
に拘束されるので、複数の磁気ヘッドを用いる場合、各
磁気ヘッドが多少の高さ誤差があっても加圧力が変化す
るのみで、前述のターンテーブル15、各磁気ヘッド1
3a,13bは、支持パッド539の幾何学的な関係が
保たれれば、各磁気ヘッドのギャップ部は必ず磁気カー
ド1aと接触し、良好な記録再生特性が得られる。ま
た、本実施例で示した平行な2枚の板バネ536a,5
36bを用いれば、遠心力の作用下でも磁気ヘッド13
a,13bは傾斜しにくいため、ターンテーブル15が
静止した状態で磁気ヘッド13a,13bを姿勢調整す
れば、ターンテーブル15が回転したときでも静止状態
の幾何学配置は保持されるため、上記実施例39と同等
の効果が得られる。
【0256】実施例41.カードとヘッドの接触度改善
の更に他の例を説明する。図62は、実施例40の平行
2枚バネに替わる、他の実施例を示したものである。図
において、536c及び536dはジンバルバネで、フ
ロッピーディスク装置などに広く用いられているもので
ある。537cは磁気ヘッド側スペーサで537dは、
固定端側スペーサであり、どちらもジンバルバネ536
c及び536dの間に固定され、これらのジンバルバネ
を平行に保つことで、磁気ヘッド13a,13bがター
ンテーブル15に垂直な方向にのみの変位に拘束される
ように構成したものである。実施例2では片持ちはり構
造の板バネを示したが、このようなジンバル構造により
バネ定数が低いときでも、比較的小型化が可能である効
果が得られる。しかも実施例40と同様の効果が得られ
る。
の更に他の例を説明する。図62は、実施例40の平行
2枚バネに替わる、他の実施例を示したものである。図
において、536c及び536dはジンバルバネで、フ
ロッピーディスク装置などに広く用いられているもので
ある。537cは磁気ヘッド側スペーサで537dは、
固定端側スペーサであり、どちらもジンバルバネ536
c及び536dの間に固定され、これらのジンバルバネ
を平行に保つことで、磁気ヘッド13a,13bがター
ンテーブル15に垂直な方向にのみの変位に拘束される
ように構成したものである。実施例2では片持ちはり構
造の板バネを示したが、このようなジンバル構造により
バネ定数が低いときでも、比較的小型化が可能である効
果が得られる。しかも実施例40と同様の効果が得られ
る。
【0257】実施例42.ここでは、ヘッドとカードの
接触度を改善するためのカード保持機構側のパッドの工
夫を説明する。図63(a),(b)は、実施例39の
加圧パッド207の支持方法に関わる他の実施例であ
る。図において、540はパッド用ジンバルで加圧パッ
ド207を保持して、加圧パッド207の面内以外の回
転自由度(磁気カード1aの長手方向及び幅方向まわり
の回転自由度)を持たせるように構成したものである。
パッド用ジンバル540はパッド用スペーサ541を介
して、パッド用フレーム208(図示せず)に接続され
ている。カードリーダでは、磁気ヘッドによる回転走査
軌跡がカード上の情報トラックと一致する必要がある。
そのためカードの挿入後に、磁気カード1aと加圧パッ
ド207、パッド用フレーム208とは相対的に静止
し、例えばカード面上の記録トラックを切り替えるため
に、カードを長手方向に移動させる時には、加圧パッド
207、パッド用フレームもカードと一体になって移動
する必要がある。そのためパッド用ジンバル540は、
長手方向及び幅方向の剛性が高い必要がある。また、加
圧パッド207は、スポンジなどの多孔質な高分子材料
又はファーフェルトなどのような繊維材料によりも、は
るかに剛性が低く設定され、磁気ヘッドの頂点を中心に
カードを包み込むよう変形させて接触させる構成になっ
ている。このとき加圧パッド207の加圧力は、パッド
用フレームと磁気ヘッドとの間の距離によって決まるた
め、パッド用ジンバル540の面外方向の並進剛性が低
いと加圧パッド207による変形が相対的に小さくな
り、磁気ヘッドと磁気カード間の接触領域が小さくなり
接触の安定維持が困難となる。そのため加圧パッド20
7の面外方向の並進剛性は、大きく設定する必要があ
る。
接触度を改善するためのカード保持機構側のパッドの工
夫を説明する。図63(a),(b)は、実施例39の
加圧パッド207の支持方法に関わる他の実施例であ
る。図において、540はパッド用ジンバルで加圧パッ
ド207を保持して、加圧パッド207の面内以外の回
転自由度(磁気カード1aの長手方向及び幅方向まわり
の回転自由度)を持たせるように構成したものである。
パッド用ジンバル540はパッド用スペーサ541を介
して、パッド用フレーム208(図示せず)に接続され
ている。カードリーダでは、磁気ヘッドによる回転走査
軌跡がカード上の情報トラックと一致する必要がある。
そのためカードの挿入後に、磁気カード1aと加圧パッ
ド207、パッド用フレーム208とは相対的に静止
し、例えばカード面上の記録トラックを切り替えるため
に、カードを長手方向に移動させる時には、加圧パッド
207、パッド用フレームもカードと一体になって移動
する必要がある。そのためパッド用ジンバル540は、
長手方向及び幅方向の剛性が高い必要がある。また、加
圧パッド207は、スポンジなどの多孔質な高分子材料
又はファーフェルトなどのような繊維材料によりも、は
るかに剛性が低く設定され、磁気ヘッドの頂点を中心に
カードを包み込むよう変形させて接触させる構成になっ
ている。このとき加圧パッド207の加圧力は、パッド
用フレームと磁気ヘッドとの間の距離によって決まるた
め、パッド用ジンバル540の面外方向の並進剛性が低
いと加圧パッド207による変形が相対的に小さくな
り、磁気ヘッドと磁気カード間の接触領域が小さくなり
接触の安定維持が困難となる。そのため加圧パッド20
7の面外方向の並進剛性は、大きく設定する必要があ
る。
【0258】図63(a),(b)は、パッド用ジンバ
ル540の実施例を示したもので、上記の理由から、バ
ネ剛性を長手方向及び幅方向まわりの回転剛性を低く、
面外方向の並進剛性を加圧パッドの厚さ方向の剛性より
高く、その他の方向の剛性を更に高く設定できる構造と
なっている。本実施例では、以上のように加圧パッド2
07を長手方向及び幅方向まわりの方向のみ回転自在に
パッド用ジンバル540で支持されているので、複数の
磁気ヘッドを用いる場合に、ターンテーブルに固定され
ている各磁気ヘッド間の高さの調整誤差や、加圧パッド
207とターンテーブルの回転軸との垂直度に誤差があ
っても、加圧パッドが適正な平面となるように、パッド
用ジンバル540が追従するため、実施例39の方法よ
りも機器の調整精度が悪くても所定の目的を達成できる
効果がある。
ル540の実施例を示したもので、上記の理由から、バ
ネ剛性を長手方向及び幅方向まわりの回転剛性を低く、
面外方向の並進剛性を加圧パッドの厚さ方向の剛性より
高く、その他の方向の剛性を更に高く設定できる構造と
なっている。本実施例では、以上のように加圧パッド2
07を長手方向及び幅方向まわりの方向のみ回転自在に
パッド用ジンバル540で支持されているので、複数の
磁気ヘッドを用いる場合に、ターンテーブルに固定され
ている各磁気ヘッド間の高さの調整誤差や、加圧パッド
207とターンテーブルの回転軸との垂直度に誤差があ
っても、加圧パッドが適正な平面となるように、パッド
用ジンバル540が追従するため、実施例39の方法よ
りも機器の調整精度が悪くても所定の目的を達成できる
効果がある。
【0259】実施例43.パッド側の更に他の機構を説
明する。図64は、実施例39又は実施例42の加圧パ
ッド207の支持方法に関わる他の実施例である。図に
おいて、542はパッド用ジンバル540の背面(加圧
パッドの固定面の裏)に配置されるピボットである。実
施例42に示したパッド用ジンバルに比べ、面外方向の
並進剛性が低いものでも、このピボット542により同
様の効果を得ることができる。
明する。図64は、実施例39又は実施例42の加圧パ
ッド207の支持方法に関わる他の実施例である。図に
おいて、542はパッド用ジンバル540の背面(加圧
パッドの固定面の裏)に配置されるピボットである。実
施例42に示したパッド用ジンバルに比べ、面外方向の
並進剛性が低いものでも、このピボット542により同
様の効果を得ることができる。
【0260】実施例44.パッド側の更に他の機構を説
明する。図65は、実施例42又は実施例43の加圧パ
ッド207の支持方法に関わる他の実施例である。図に
おいて、540はパッド用ジンバルでフレーム取付部5
06a及び加圧パッド取付部540bを有し、パッド用
ジンバルのフレーム取付部540aは、パッド用フレー
ムに固定され、加圧パッド取付部540bに加圧パッド
207が固定される。加圧パッド取付部540bには、
磁気ヘッドの走査領域を避けて穴を設け、磁気カードは
パッド用ジンバル540と接触してもしなくてもよい
が、磁気ヘッドの走査領域では、必ず加圧パッド207
と磁気ヘッドがカードを挟持して、パッド用ジンバル5
40は介在しないように構成されている。加圧パッド2
07の長手方向及び幅方向まわりの回転中心軸は、加圧
パッド用ジンバルのほぼ中心に位置している。磁気カー
ドの厚みやパッド用ジンバル540の厚みは、一般に非
常に薄いため、この回転中心軸はほぼカードの中心に等
しくなる。複数の磁気ヘッドを用いる場合に、ターンテ
ーブルに固定されている各磁気ヘッド間の高さの調整誤
差や加圧パッド207とターンテーブルの回転軸との垂
直度の誤差を打ち消すように、加圧パッド207が適正
な平面となるようにパッド用ジンバル540がある角度
で傾斜する。この傾斜の回転中心と磁気カードとの距離
によって、磁気ヘッドの走査軌跡とカード面上の情報ト
ラックとの間にずれが生じる。実施例42又は実施例4
3において、加圧パッドの厚さが大きい場合には、この
ずれ量は許容限度を越えることがある。本実施例では、
パッドの厚みに比べて磁気カードの厚みやパッド用ジン
バル540の厚みは、一般に非常に薄いため、このずれ
量は最小限に押さえることができる。
明する。図65は、実施例42又は実施例43の加圧パ
ッド207の支持方法に関わる他の実施例である。図に
おいて、540はパッド用ジンバルでフレーム取付部5
06a及び加圧パッド取付部540bを有し、パッド用
ジンバルのフレーム取付部540aは、パッド用フレー
ムに固定され、加圧パッド取付部540bに加圧パッド
207が固定される。加圧パッド取付部540bには、
磁気ヘッドの走査領域を避けて穴を設け、磁気カードは
パッド用ジンバル540と接触してもしなくてもよい
が、磁気ヘッドの走査領域では、必ず加圧パッド207
と磁気ヘッドがカードを挟持して、パッド用ジンバル5
40は介在しないように構成されている。加圧パッド2
07の長手方向及び幅方向まわりの回転中心軸は、加圧
パッド用ジンバルのほぼ中心に位置している。磁気カー
ドの厚みやパッド用ジンバル540の厚みは、一般に非
常に薄いため、この回転中心軸はほぼカードの中心に等
しくなる。複数の磁気ヘッドを用いる場合に、ターンテ
ーブルに固定されている各磁気ヘッド間の高さの調整誤
差や加圧パッド207とターンテーブルの回転軸との垂
直度の誤差を打ち消すように、加圧パッド207が適正
な平面となるようにパッド用ジンバル540がある角度
で傾斜する。この傾斜の回転中心と磁気カードとの距離
によって、磁気ヘッドの走査軌跡とカード面上の情報ト
ラックとの間にずれが生じる。実施例42又は実施例4
3において、加圧パッドの厚さが大きい場合には、この
ずれ量は許容限度を越えることがある。本実施例では、
パッドの厚みに比べて磁気カードの厚みやパッド用ジン
バル540の厚みは、一般に非常に薄いため、このずれ
量は最小限に押さえることができる。
【0261】実施例45.次に、磁気ヘッドと磁気カー
ドの接触動作を説明する。図66は、上記実施例に関わ
る、いわゆるボタン型と呼ばれる球面又は凸曲面の摺動
面を有する磁気ヘッドの形状を示す図である。図におい
て、543は磁気ヘッドでギャップ部543a、摺動面
543b、テーパ部543cを備えている。摺動面54
3bはギャップ部543aを頂点とした球面又は凸曲面
形状をしており、テーパ部543cは、円錐の一部の形
状となっている。摺動面543bとテーパ部543cと
の境界は、なめらかに接続されている。テーパ部543
cの高さHは、磁気カードの厚さ以上に設定した。この
高さHは、磁気カードの平面度やカードのガイド機構の
方式などにより異なる。図67(a),(b),
(c),(d)は、この磁気ヘッド543を用いたとき
の本実施例の磁気カード挿入の動作を示す図である。以
下に、この動作について説明する。まず磁気カードを挿
入する際に、磁気ヘッド543と加圧パッド207とは
接触又は離れて静止している。本実施例では、磁気カー
ド1aを挿入しにくい接触状態で説明するが、離れた状
態でも同様の効果がある。図67(a)では、磁気カー
ド1aは、矢印Aの方向に手動又は送り機構により挿入
される。このとき、磁気カード1aの端部は、磁気ヘッ
ド543のテーパ部543cに接触する。更に、磁気カ
ード1aが挿入されると、磁気カード1aはテーパ部5
43cの斜面をつたわって摺動面543bへと導かれ、
加圧パッド207と接触する(図67(b))。更に、
磁気カード1aが挿入されると、磁気カード1aは摺動
面543b又はテーバ部543cと加圧パッド207と
の間のくさび状の隙間に入り込み、加圧パッド207を
押し上げて加圧パッド207と磁気ヘッドの摺動面54
3bとの間に挿入される(図67(c))。最終的に
は、磁気カード1aは位置決めされ、磁気ヘッドの摺動
面543bのほぼ全面に接触して記録再生が可能な状態
になり、磁気カード1aの挿入動作は完了する(図67
(d))。
ドの接触動作を説明する。図66は、上記実施例に関わ
る、いわゆるボタン型と呼ばれる球面又は凸曲面の摺動
面を有する磁気ヘッドの形状を示す図である。図におい
て、543は磁気ヘッドでギャップ部543a、摺動面
543b、テーパ部543cを備えている。摺動面54
3bはギャップ部543aを頂点とした球面又は凸曲面
形状をしており、テーパ部543cは、円錐の一部の形
状となっている。摺動面543bとテーパ部543cと
の境界は、なめらかに接続されている。テーパ部543
cの高さHは、磁気カードの厚さ以上に設定した。この
高さHは、磁気カードの平面度やカードのガイド機構の
方式などにより異なる。図67(a),(b),
(c),(d)は、この磁気ヘッド543を用いたとき
の本実施例の磁気カード挿入の動作を示す図である。以
下に、この動作について説明する。まず磁気カードを挿
入する際に、磁気ヘッド543と加圧パッド207とは
接触又は離れて静止している。本実施例では、磁気カー
ド1aを挿入しにくい接触状態で説明するが、離れた状
態でも同様の効果がある。図67(a)では、磁気カー
ド1aは、矢印Aの方向に手動又は送り機構により挿入
される。このとき、磁気カード1aの端部は、磁気ヘッ
ド543のテーパ部543cに接触する。更に、磁気カ
ード1aが挿入されると、磁気カード1aはテーパ部5
43cの斜面をつたわって摺動面543bへと導かれ、
加圧パッド207と接触する(図67(b))。更に、
磁気カード1aが挿入されると、磁気カード1aは摺動
面543b又はテーバ部543cと加圧パッド207と
の間のくさび状の隙間に入り込み、加圧パッド207を
押し上げて加圧パッド207と磁気ヘッドの摺動面54
3bとの間に挿入される(図67(c))。最終的に
は、磁気カード1aは位置決めされ、磁気ヘッドの摺動
面543bのほぼ全面に接触して記録再生が可能な状態
になり、磁気カード1aの挿入動作は完了する(図67
(d))。
【0262】本発明では、以上のように構成されている
ために、磁気ヘッド543にテーパ部543cを設ける
ことにより、特別な機構を必要とせずに、スムーズに磁
気カード1aの挿入作業を行うことができる。また、加
圧パッド207が磁気ヘッド543と接触する方式であ
れば、磁気カード1aを挿入する前にターンテーブル
(図示せず)を回転して、磁気ヘッド543の上に付着
した塵埃や汚れを加圧パッドにて除去することができ
る。なお、本実施例では磁気ヘッド543がターンテー
ブル上に固定された方式について示したが、磁気ヘッド
543がターンテーブル上にバネを介して、固定された
方式でも磁気ヘッド543にテーパ部543cを設ける
ことにより、磁気カード1aが挿入される際に加圧パッ
ドの変形がバネの変形に置き代わって同様の効果を得る
ことができる。
ために、磁気ヘッド543にテーパ部543cを設ける
ことにより、特別な機構を必要とせずに、スムーズに磁
気カード1aの挿入作業を行うことができる。また、加
圧パッド207が磁気ヘッド543と接触する方式であ
れば、磁気カード1aを挿入する前にターンテーブル
(図示せず)を回転して、磁気ヘッド543の上に付着
した塵埃や汚れを加圧パッドにて除去することができ
る。なお、本実施例では磁気ヘッド543がターンテー
ブル上に固定された方式について示したが、磁気ヘッド
543がターンテーブル上にバネを介して、固定された
方式でも磁気ヘッド543にテーパ部543cを設ける
ことにより、磁気カード1aが挿入される際に加圧パッ
ドの変形がバネの変形に置き代わって同様の効果を得る
ことができる。
【0263】実施例46.次に、本発明の磁気カードに
付着した塵埃やごみの除去機構の説明をする。図68
は、本発明に関わるダストリムーバの一実施例を示す図
である。図において、544aはダストリムーバで切り
欠き部544a、摺動面544b、テーパ部544cを
備えている。摺動面544bは、切り欠き部544aを
頂点とした球面又は凸曲面形状をしており、テーパ部5
44cは、円錐の一部の形状となっている。摺動面54
4bとテーパ部544cとの境界は、なめらかに接続さ
れている。つまり、このダストリムーバの形状は図66
に示される磁気ヘッドの形状とほぼ同一にすることが望
ましい。また、テーパ部544cの高さHは、カードの
厚さ以上に設定することで、磁気カードの挿入がスムー
ズにできる構造となっている。これらは、アルミナ系、
チタニア系、ジルコニア系などの耐磨耗性にすぐれ高剛
性、高靭性のセラミック材料でできている。
付着した塵埃やごみの除去機構の説明をする。図68
は、本発明に関わるダストリムーバの一実施例を示す図
である。図において、544aはダストリムーバで切り
欠き部544a、摺動面544b、テーパ部544cを
備えている。摺動面544bは、切り欠き部544aを
頂点とした球面又は凸曲面形状をしており、テーパ部5
44cは、円錐の一部の形状となっている。摺動面54
4bとテーパ部544cとの境界は、なめらかに接続さ
れている。つまり、このダストリムーバの形状は図66
に示される磁気ヘッドの形状とほぼ同一にすることが望
ましい。また、テーパ部544cの高さHは、カードの
厚さ以上に設定することで、磁気カードの挿入がスムー
ズにできる構造となっている。これらは、アルミナ系、
チタニア系、ジルコニア系などの耐磨耗性にすぐれ高剛
性、高靭性のセラミック材料でできている。
【0264】図69(a),(b)は、このダストリム
ーバの切り欠き部544aの形状の例を示したものであ
る。図69(a)は切り欠き部544aがほぼ三角形を
したもので、図69(b)は、切り欠き部544aがほ
ぼ円形をした構造となっている。どちらの形状でも効果
は同じであるが、図69(a),(b)に示した摺動面
との角度Tが90°以下であることが必要である。図7
0は、このダストリムーバ544をターンテーブル15
に装着した一実施例を示す図である。図は、実施例1と
同様の構成であるが、新たにダストリムーバ544がダ
ストリムーバ調整用ホルダ545に固定され、ターンテ
ーブル15に搭載されている。ダストリムーバ調整用ホ
ルダ545により磁気ヘッド13a,13bと同様に、
以下の調整を所定の精度内でできるようになっている。 1)磁気ヘッド13a及び13bの各頂点を通りターン
テーブル15の回転軸に垂直な平面上にダストリムーバ
544を配置すること。 2)しかもダストリムーバ544の切り欠き部544a
がその頂点にあること。 3)各磁気ヘッドの走査軌跡の中心線上に切り欠き部5
44aの中心があること。
ーバの切り欠き部544aの形状の例を示したものであ
る。図69(a)は切り欠き部544aがほぼ三角形を
したもので、図69(b)は、切り欠き部544aがほ
ぼ円形をした構造となっている。どちらの形状でも効果
は同じであるが、図69(a),(b)に示した摺動面
との角度Tが90°以下であることが必要である。図7
0は、このダストリムーバ544をターンテーブル15
に装着した一実施例を示す図である。図は、実施例1と
同様の構成であるが、新たにダストリムーバ544がダ
ストリムーバ調整用ホルダ545に固定され、ターンテ
ーブル15に搭載されている。ダストリムーバ調整用ホ
ルダ545により磁気ヘッド13a,13bと同様に、
以下の調整を所定の精度内でできるようになっている。 1)磁気ヘッド13a及び13bの各頂点を通りターン
テーブル15の回転軸に垂直な平面上にダストリムーバ
544を配置すること。 2)しかもダストリムーバ544の切り欠き部544a
がその頂点にあること。 3)各磁気ヘッドの走査軌跡の中心線上に切り欠き部5
44aの中心があること。
【0265】次に、動作について説明する。図71は、
ダストリムーバ544の塵埃や汚れを除く動作を説明し
た図である。図において、546は磁気カードに付着し
た塵埃や汚れなどの汚染物質である。ターンテーブル状
に搭載されたダストリムーバ544は、ターンテーブル
の回転にともない矢印Bの方向に移動する。このとき切
り欠き部544aは、この汚染物質546を引っ掻き落
とし切り欠き部544aに蓄積される。本発明によるダ
ストリムーバは、以上のように構成されているので、カ
ード上に付着した汚染物質を確実に削ぎ落すことができ
る。仮に磁気ヘッドが走査したカードに汚染物質があり
情報の読み込みエラー等が発生しても、次にダストリム
ーバがその走査軌跡をなぞるときには、汚染物質は除去
され再度情報を読み込めば正常状態に復帰することがで
きる。しかも磁気ヘッドを2個使用するカードリーダの
場合、ダストリムーバの搭載により3点の頂点が形成さ
れ、カードを平面に保ち安定な情報の記録再生が可能と
なる。
ダストリムーバ544の塵埃や汚れを除く動作を説明し
た図である。図において、546は磁気カードに付着し
た塵埃や汚れなどの汚染物質である。ターンテーブル状
に搭載されたダストリムーバ544は、ターンテーブル
の回転にともない矢印Bの方向に移動する。このとき切
り欠き部544aは、この汚染物質546を引っ掻き落
とし切り欠き部544aに蓄積される。本発明によるダ
ストリムーバは、以上のように構成されているので、カ
ード上に付着した汚染物質を確実に削ぎ落すことができ
る。仮に磁気ヘッドが走査したカードに汚染物質があり
情報の読み込みエラー等が発生しても、次にダストリム
ーバがその走査軌跡をなぞるときには、汚染物質は除去
され再度情報を読み込めば正常状態に復帰することがで
きる。しかも磁気ヘッドを2個使用するカードリーダの
場合、ダストリムーバの搭載により3点の頂点が形成さ
れ、カードを平面に保ち安定な情報の記録再生が可能と
なる。
【0266】実施例47.図72は、本発明に関わるダ
ストリムーバの支持方法の他の実施例を示す図である。
513はダストリムーバ支持用ばねで磁気ヘッド13
a,13bを支持するロングアームバネ30と同一の形
状、特性を有するものである。磁気ヘッドをバネ支持す
る方法においても、ダストリムーバ544の切り欠き部
によって汚染物質を取り除く効果は同一である。また、
ダストリムーバ支持用バネ547による加圧力を磁気ヘ
ッド13a,13bを支持するロングアームバネ30に
よる加圧力より、大きく設定することでより一層の汚染
物質除去効果が発揮できる。本実施例では、磁気ヘッド
13a,13b及びダストリムーバ544の支持機構に
ロングアームバネ30a,30bを用いた例を示した
が、実施例2に示した平行2枚バネによる支持方法で
も、同様の効果が得られることはいうまでもない。
ストリムーバの支持方法の他の実施例を示す図である。
513はダストリムーバ支持用ばねで磁気ヘッド13
a,13bを支持するロングアームバネ30と同一の形
状、特性を有するものである。磁気ヘッドをバネ支持す
る方法においても、ダストリムーバ544の切り欠き部
によって汚染物質を取り除く効果は同一である。また、
ダストリムーバ支持用バネ547による加圧力を磁気ヘ
ッド13a,13bを支持するロングアームバネ30に
よる加圧力より、大きく設定することでより一層の汚染
物質除去効果が発揮できる。本実施例では、磁気ヘッド
13a,13b及びダストリムーバ544の支持機構に
ロングアームバネ30a,30bを用いた例を示した
が、実施例2に示した平行2枚バネによる支持方法で
も、同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0267】実施例48.次に、ダストリムーバの配置
方法に関わる他の実施例について示す。図73(a),
(b),(c)は、ダストリムーバの配置方法の他の実
施例を示す図である。図73(a)は、既に説明した配
置である。これに対して図73(b)は、各磁気ヘッド
13a及び13bの直前に、それぞれダストリムーバ5
44を一対で配置したものである。このように配置すれ
ば、一層の汚染物質の除去効果を発揮できることは明ら
かである。図73(c)は、磁気ヘッド13a,13b
及びダストリムーバ544を等間隔に配置したもので、
汚染物質の除去効果に加えカードのターンテーブルヘの
接触回避効果が得られる。
方法に関わる他の実施例について示す。図73(a),
(b),(c)は、ダストリムーバの配置方法の他の実
施例を示す図である。図73(a)は、既に説明した配
置である。これに対して図73(b)は、各磁気ヘッド
13a及び13bの直前に、それぞれダストリムーバ5
44を一対で配置したものである。このように配置すれ
ば、一層の汚染物質の除去効果を発揮できることは明ら
かである。図73(c)は、磁気ヘッド13a,13b
及びダストリムーバ544を等間隔に配置したもので、
汚染物質の除去効果に加えカードのターンテーブルヘの
接触回避効果が得られる。
【0268】実施例49.本実施例では、磁気カードリ
ーダの磁気カードへの接触度を向上させた磁気ヘッド
と、それを支えるジンバルバネの詳細機構を説明する。
先の図1において、ターンテーブル15の上の磁気ヘッ
ド13a,13bは、ジンバルバネ19に搭載されてい
ることを説明した。この方式では、磁気ヘッド13a,
13bが軽量であり、また、ジンバルバネ19は、上下
方向のみの自由度があり、ターンテーブル15の回転に
伴って発生する遠心力によって磁気ヘッド13a,13
bを外側に傾けようとするモーメントに打ち勝ち、正し
い姿勢で磁気ヘッド13a,13bを回転させる必要が
ある。ターンテーブル15を低速度で回転させ、また、
記録トラック密度の低い状態で使用する場合には、余り
問題とならないが、アクセスタイムの短縮のためにター
ンテーブル15を高速度に回転させたり、更には記憶容
量のために記録トラック密度を大幅上げた場合に磁気ヘ
ッド13a,13bの傾きがトラックずれ、磁気ヘッド
13a,13bと磁気カード1aとの接触の悪さにまで
影響を及ぼすことがある。そこで、実施例ではこれらの
問題を解決するための詳細を述べる。図74は、本発明
の磁気ヘッド搭載部分の斜視図である。図75は、図7
4のA−Aに沿う断面図である。磁気ヘッド13a,1
3bは、ジンバルバネ19に搭載され、このジンバルバ
ネ19は、ターンテーブル15に接着されている。この
磁気ヘッド13a,13bは、ターンテーブル15上面
より僅かに突出する高さに設定されている。また、この
磁気ヘッド13a,13bの重心548a,548b
は、上記ジンバルバネ19から距離H1の位置にある
(重心548bは図示せず)。549は上記ジンバルバ
ネ19の下面に取り付けられたバランサであり、この重
心550は上記ジンバルバネ19から距離H2の位置に
ある。
ーダの磁気カードへの接触度を向上させた磁気ヘッド
と、それを支えるジンバルバネの詳細機構を説明する。
先の図1において、ターンテーブル15の上の磁気ヘッ
ド13a,13bは、ジンバルバネ19に搭載されてい
ることを説明した。この方式では、磁気ヘッド13a,
13bが軽量であり、また、ジンバルバネ19は、上下
方向のみの自由度があり、ターンテーブル15の回転に
伴って発生する遠心力によって磁気ヘッド13a,13
bを外側に傾けようとするモーメントに打ち勝ち、正し
い姿勢で磁気ヘッド13a,13bを回転させる必要が
ある。ターンテーブル15を低速度で回転させ、また、
記録トラック密度の低い状態で使用する場合には、余り
問題とならないが、アクセスタイムの短縮のためにター
ンテーブル15を高速度に回転させたり、更には記憶容
量のために記録トラック密度を大幅上げた場合に磁気ヘ
ッド13a,13bの傾きがトラックずれ、磁気ヘッド
13a,13bと磁気カード1aとの接触の悪さにまで
影響を及ぼすことがある。そこで、実施例ではこれらの
問題を解決するための詳細を述べる。図74は、本発明
の磁気ヘッド搭載部分の斜視図である。図75は、図7
4のA−Aに沿う断面図である。磁気ヘッド13a,1
3bは、ジンバルバネ19に搭載され、このジンバルバ
ネ19は、ターンテーブル15に接着されている。この
磁気ヘッド13a,13bは、ターンテーブル15上面
より僅かに突出する高さに設定されている。また、この
磁気ヘッド13a,13bの重心548a,548b
は、上記ジンバルバネ19から距離H1の位置にある
(重心548bは図示せず)。549は上記ジンバルバ
ネ19の下面に取り付けられたバランサであり、この重
心550は上記ジンバルバネ19から距離H2の位置に
ある。
【0269】この装置で磁気カード1aに情報の記録再
生を行なう際には、ターンテーブル15が直流モータ2
2により、回転軸16を中心として矢印ハの方向に所定
の速度で回転し、磁気カード1aと磁気ヘッド13a,
13bが摺動する。この際、磁気ヘッド13a,13b
の重心548a,548bに対して遠心力F1が働き、
磁気ヘッド13a,13bはターンテーブル15の外周
方向に傾こうとする。この傾こうとするモーメントの大
きさM1は、 M1=F1×H1 =m1×r1×ω12 ×H1 (16) m1:磁気ヘッド13a,13bの質量 r1:磁気ヘッド13a,13bの回転半径 ω1:磁気ヘッド13a,13bの角速度 また同時に、バランサ549の重心550にも遠心力F
2が働き、バランサ549もターンテーブル15の外周
方向に傾こうとする。この傾こうとするモーメントの大
きさM2は、 M2=F2×H2 =m2×r2×ω22 ×H2 (17) m2:バランサ549の質量 r2:バランサ549の回転半径 ω2:バランサ549の角速度 ここで、この2つのモーメントの大きさM1,M2が等
しければ相殺されて、磁気ヘッド13a,13bは傾か
ない。それぞれの回転半径r1、r2が等しくなるよう
にすれば、上記の式(16),式(17)において、そ
れぞれの角速度ω1,ω2は等しいので、M1=M2と
なるためには、 m1×H1=m2×H2 (18) が成立すればよい。
生を行なう際には、ターンテーブル15が直流モータ2
2により、回転軸16を中心として矢印ハの方向に所定
の速度で回転し、磁気カード1aと磁気ヘッド13a,
13bが摺動する。この際、磁気ヘッド13a,13b
の重心548a,548bに対して遠心力F1が働き、
磁気ヘッド13a,13bはターンテーブル15の外周
方向に傾こうとする。この傾こうとするモーメントの大
きさM1は、 M1=F1×H1 =m1×r1×ω12 ×H1 (16) m1:磁気ヘッド13a,13bの質量 r1:磁気ヘッド13a,13bの回転半径 ω1:磁気ヘッド13a,13bの角速度 また同時に、バランサ549の重心550にも遠心力F
2が働き、バランサ549もターンテーブル15の外周
方向に傾こうとする。この傾こうとするモーメントの大
きさM2は、 M2=F2×H2 =m2×r2×ω22 ×H2 (17) m2:バランサ549の質量 r2:バランサ549の回転半径 ω2:バランサ549の角速度 ここで、この2つのモーメントの大きさM1,M2が等
しければ相殺されて、磁気ヘッド13a,13bは傾か
ない。それぞれの回転半径r1、r2が等しくなるよう
にすれば、上記の式(16),式(17)において、そ
れぞれの角速度ω1,ω2は等しいので、M1=M2と
なるためには、 m1×H1=m2×H2 (18) が成立すればよい。
【0270】実施例50.ダイナミックな接触度を改善
する他の実施例を説明する。図76(a),(b)は、
本発明の磁気ヘッド周辺の他の実施例の断面図である。
図75においては、ジンバルバネ19はターンテーブル
15の上面に水平に接着されていたが、本実施例では回
転軸16の側に傾いて接着されている。磁気ヘッド13
a,13bの重心548a,548bのジンバルバネ1
9からの距離は実施例49と同様にH1とする。ここで
ターンテーブル15が回転すると、図75と同様に磁気
ヘッド13a,13bに遠心力が働き、磁気ヘッド13
a,13bをターンテーブル15の外周側に傾けようと
するモーメントM1が発生する。M1の大きさは、式
(16)で表わされる。一般に、ジンバルバネに対し外
部から加わるモーメントMの大きさと、ジンバルバネの
傾き角の大きさθは、傾き角が小さい範囲では比例関係
にあり、比例定数をkとすると、 M=kθ (19) 即ち、 θ=M/k (20) で表わされる。比例定数kは、ジンバルバネの形状や材
質によって決まる値である。ジンバルバネ19の比例定
数をk1とすると、モーメントM1が加わったときのジ
ンバルバネ19の傾き角θ1は、 θ1=M1/k1 (21) となる。つまり、ジンバルバネ19をターンテーブル1
5上で、回転軸16側にθ1だけ傾けて接着しておけ
ば、ターンテーブル15が回転して磁気ヘッド13a,
13bに遠心力が働いたときに磁気ヘッド13a,13
bは、図76(b)のように、正立した状態になり、磁
気カード1aと良好な接触状態になる。
する他の実施例を説明する。図76(a),(b)は、
本発明の磁気ヘッド周辺の他の実施例の断面図である。
図75においては、ジンバルバネ19はターンテーブル
15の上面に水平に接着されていたが、本実施例では回
転軸16の側に傾いて接着されている。磁気ヘッド13
a,13bの重心548a,548bのジンバルバネ1
9からの距離は実施例49と同様にH1とする。ここで
ターンテーブル15が回転すると、図75と同様に磁気
ヘッド13a,13bに遠心力が働き、磁気ヘッド13
a,13bをターンテーブル15の外周側に傾けようと
するモーメントM1が発生する。M1の大きさは、式
(16)で表わされる。一般に、ジンバルバネに対し外
部から加わるモーメントMの大きさと、ジンバルバネの
傾き角の大きさθは、傾き角が小さい範囲では比例関係
にあり、比例定数をkとすると、 M=kθ (19) 即ち、 θ=M/k (20) で表わされる。比例定数kは、ジンバルバネの形状や材
質によって決まる値である。ジンバルバネ19の比例定
数をk1とすると、モーメントM1が加わったときのジ
ンバルバネ19の傾き角θ1は、 θ1=M1/k1 (21) となる。つまり、ジンバルバネ19をターンテーブル1
5上で、回転軸16側にθ1だけ傾けて接着しておけ
ば、ターンテーブル15が回転して磁気ヘッド13a,
13bに遠心力が働いたときに磁気ヘッド13a,13
bは、図76(b)のように、正立した状態になり、磁
気カード1aと良好な接触状態になる。
【0271】実施例51.ダイナミックな接触度を改善
する更に他の例を説明する。図77(a),(b)は、
本実施例の磁気ヘッド周辺の断面図である。図74,7
5において、磁気ヘッド13a,13b上面は、ジンバ
ルバネ19の平面と平行であったが、図77(a)では
回転軸16の側に傾いている。磁気ヘッド13a,13
bの重心548a,548bにジンバルバネ19からの
距離は、実施例1と同様にH1とする。ここで、ターン
テーブル15が回転すると、図75と同様に磁気ヘッド
13a,13bに遠心力が働き、磁気ヘッド13a,1
3bをターンテーブル15の外周側に傾けようとするモ
ーメントM1が発生する。M1の大きさは、式(16)
で表わされる。実施例50と同様に、ジンバルバネ19
の比例定数をk1とすると、モーメントM1が加わった
ときのジンバルバネ19の傾き角θ1は、 θ1=M1/k1 (22) となる。つまり、磁気ヘッド13a,13bの上面を回
転軸16側にθ1だけ傾けておけば、ターンテーブル1
5が回転して磁気ヘッド13a,13bに遠心力が働い
た時に、磁気ヘッド13a,13bの上面は、図77
(b)のように、磁気カード1aに対して正対した状態
になり、磁気カード1aと良好な接触状態になる。
する更に他の例を説明する。図77(a),(b)は、
本実施例の磁気ヘッド周辺の断面図である。図74,7
5において、磁気ヘッド13a,13b上面は、ジンバ
ルバネ19の平面と平行であったが、図77(a)では
回転軸16の側に傾いている。磁気ヘッド13a,13
bの重心548a,548bにジンバルバネ19からの
距離は、実施例1と同様にH1とする。ここで、ターン
テーブル15が回転すると、図75と同様に磁気ヘッド
13a,13bに遠心力が働き、磁気ヘッド13a,1
3bをターンテーブル15の外周側に傾けようとするモ
ーメントM1が発生する。M1の大きさは、式(16)
で表わされる。実施例50と同様に、ジンバルバネ19
の比例定数をk1とすると、モーメントM1が加わった
ときのジンバルバネ19の傾き角θ1は、 θ1=M1/k1 (22) となる。つまり、磁気ヘッド13a,13bの上面を回
転軸16側にθ1だけ傾けておけば、ターンテーブル1
5が回転して磁気ヘッド13a,13bに遠心力が働い
た時に、磁気ヘッド13a,13bの上面は、図77
(b)のように、磁気カード1aに対して正対した状態
になり、磁気カード1aと良好な接触状態になる。
【0272】実施例52.市販のテレホンカードやオレ
ンジカード、更に定期券の大きさで穴加工等のない交換
型の長方形磁気カードを用いて、同上カード半径内で円
転するヘッドで高密度記録再生させる際のトラックにつ
いて説明する。こうしたカードを実用化するためには、
更に下記の問題を解決する必要が生じる。 (a)磁気カード又は光カードの左右対称の最内トラッ
ク間に隙間がないと、カード保持機構の機械的精度に関
係したカードの位置決め誤差により、記録領域が重なり
対向する記録トラックから漏洩信号を拾う隣接トラック
間クロストークが発生し、正常な記録再生動作ができな
いケースがある。 (b)磁気カード又は光カードをカードリーダに逆挿入
すると、カードリーダは正常挿入でないことを検出し、
カードを自動的にカードリーダから排出するので再度人
間の手で正常挿入しなければならなかった。
ンジカード、更に定期券の大きさで穴加工等のない交換
型の長方形磁気カードを用いて、同上カード半径内で円
転するヘッドで高密度記録再生させる際のトラックにつ
いて説明する。こうしたカードを実用化するためには、
更に下記の問題を解決する必要が生じる。 (a)磁気カード又は光カードの左右対称の最内トラッ
ク間に隙間がないと、カード保持機構の機械的精度に関
係したカードの位置決め誤差により、記録領域が重なり
対向する記録トラックから漏洩信号を拾う隣接トラック
間クロストークが発生し、正常な記録再生動作ができな
いケースがある。 (b)磁気カード又は光カードをカードリーダに逆挿入
すると、カードリーダは正常挿入でないことを検出し、
カードを自動的にカードリーダから排出するので再度人
間の手で正常挿入しなければならなかった。
【0273】本実施例では、磁気カードと磁気ヘッドを
用いて説明するが、これらを光カードと光学ヘッドに置
き換えても成立する。図78(a)は、磁気ヘッド13
aと13bを搭載したヘッドアセンブリ機構280を、
相対的に磁気カード1aの横方向の中心線X−Yに等ピ
ッチ(長さPでトラックピッチに相当する)で移動さ
せ、半径Rの記録トラック63を複数個形成した場合の
記録トラックを示している。この図において、一方の最
内トラック63cと他方の最内トラック63dの最隣接
位置における隙間l0 は、記録角度α及び総トラック数
Nとすると、式(23)により設定される。なお、O
1 、O2 は最前トラック63e及び最奥トラック63f
を形成する円の中心を示しており、また、A,B,Cは
実施例10に記載の他の記録トラックの円と交差する再
生不可能な領域と未使用領域を示す(図78(b),
(c)に記載も同じものとする)。上記O1 ,O2 間の
距離をlとすると、 l=(N/2−1)P より、 l0 =2RCOSα−(N/2−1)P (23) 上記l0 がトラックピッチPより小さい場合の極端な例
として、l0 =0とした時の記録トラックを図78
(b)に示す。この図において、点線の丸で囲んだ上記
最内トラック63cの記録始端部及び終端部では、図2
7に示す搬送機構部186の機械的精度により、もう一
方の上記最内トラック63dの記録終端部及び始端部に
重なり、記録された信号を再生したり、あるいは、上記
磁気カード1aを再挿入した後に再度信号を記録した場
合に正常な記録再生が不可能になる。
用いて説明するが、これらを光カードと光学ヘッドに置
き換えても成立する。図78(a)は、磁気ヘッド13
aと13bを搭載したヘッドアセンブリ機構280を、
相対的に磁気カード1aの横方向の中心線X−Yに等ピ
ッチ(長さPでトラックピッチに相当する)で移動さ
せ、半径Rの記録トラック63を複数個形成した場合の
記録トラックを示している。この図において、一方の最
内トラック63cと他方の最内トラック63dの最隣接
位置における隙間l0 は、記録角度α及び総トラック数
Nとすると、式(23)により設定される。なお、O
1 、O2 は最前トラック63e及び最奥トラック63f
を形成する円の中心を示しており、また、A,B,Cは
実施例10に記載の他の記録トラックの円と交差する再
生不可能な領域と未使用領域を示す(図78(b),
(c)に記載も同じものとする)。上記O1 ,O2 間の
距離をlとすると、 l=(N/2−1)P より、 l0 =2RCOSα−(N/2−1)P (23) 上記l0 がトラックピッチPより小さい場合の極端な例
として、l0 =0とした時の記録トラックを図78
(b)に示す。この図において、点線の丸で囲んだ上記
最内トラック63cの記録始端部及び終端部では、図2
7に示す搬送機構部186の機械的精度により、もう一
方の上記最内トラック63dの記録終端部及び始端部に
重なり、記録された信号を再生したり、あるいは、上記
磁気カード1aを再挿入した後に再度信号を記録した場
合に正常な記録再生が不可能になる。
【0274】また、上記対向する最内トラック63c及
び63dの記録始端部及び終端部が重ならなくとも、最
隣接間距離となる上記l0 が、上記トラックピッチPよ
り短い場合の記録トラックを図78(c)に示す。この
図において、点線の丸で囲んだ対向する上記最内トラッ
ク63c及び63dの記録始端部及び終端部では、磁気
的干渉により対向する記録トラックからの信号を拾う隣
接トラック間クロストークが発生し、正常な再生信号を
得ることが困難となる。本発明では、式(23)に示す
最内トラック63c,63dの隣接位置の隙間l0 を、
トラックピッチ以上に設定することにより、式(24)
となる関係と、実施例10に記載のトラック総延長Mを
最大とする記録角度αを設定することにより、最大効率
で安定した記録再生動作を可能にする磁気カードの記録
トラックフォーマットを実現できる。 l0 =2RCOSα−(N/2−1)P≧P COSα≧NP/4R (24)
び63dの記録始端部及び終端部が重ならなくとも、最
隣接間距離となる上記l0 が、上記トラックピッチPよ
り短い場合の記録トラックを図78(c)に示す。この
図において、点線の丸で囲んだ対向する上記最内トラッ
ク63c及び63dの記録始端部及び終端部では、磁気
的干渉により対向する記録トラックからの信号を拾う隣
接トラック間クロストークが発生し、正常な再生信号を
得ることが困難となる。本発明では、式(23)に示す
最内トラック63c,63dの隣接位置の隙間l0 を、
トラックピッチ以上に設定することにより、式(24)
となる関係と、実施例10に記載のトラック総延長Mを
最大とする記録角度αを設定することにより、最大効率
で安定した記録再生動作を可能にする磁気カードの記録
トラックフォーマットを実現できる。 l0 =2RCOSα−(N/2−1)P≧P COSα≧NP/4R (24)
【0275】実施例53.カードのデータ記録領域外の
有効利用を説明する。本実施例では、磁気カードと磁気
ヘッドを用いて説明するが、これらを光記録再生カード
と光レンズに置き換えても成立する。図79は、実施例
52に記載の磁気カード1aと同等のものであるが、最
前トラック63eと最奥トラック63fの記録領域とし
て、他の記録トラックの円と交差する再生不可能な領域
となるA,Bの一部を使用した記録トラックを示してい
る。この図において、l1 は上記最前トラック63eと
最奥トラック63fの記録始端部及び終端部の最隣接距
離を示しており、実施例52に記載のl0 と同様にトラ
ックピッチP以上の長さとする。上記最前トラック63
eと最奥トラック63fを形成する円の中心O1 ,O2
から、上記l1 となる各円上の上記Bの領域の点である
m0 及びn0 と、上記Bの領域を示す点線との交点であ
るm1 及びn1 との間の円弧と、上記Aの領域にある同
等の点m2 及びn2 、点m3 及びn3 との間の円弧の記
録トラックにトラックアドレスか、もしくは上記最前ト
ラック63e又は最奥トラック63fを示すアドレスマ
ークを記録する。なお、実施例10に記載のように、上
記A及びBの領域は、使用上、手の汚れあるいは傷付き
が発生する頻度が高いので、この領域には再生エラーの
起こりにくいデータ(例えば、MFM記録における’0
0’又は’AA’又は’FF’など)である単純パター
ンを記録する。
有効利用を説明する。本実施例では、磁気カードと磁気
ヘッドを用いて説明するが、これらを光記録再生カード
と光レンズに置き換えても成立する。図79は、実施例
52に記載の磁気カード1aと同等のものであるが、最
前トラック63eと最奥トラック63fの記録領域とし
て、他の記録トラックの円と交差する再生不可能な領域
となるA,Bの一部を使用した記録トラックを示してい
る。この図において、l1 は上記最前トラック63eと
最奥トラック63fの記録始端部及び終端部の最隣接距
離を示しており、実施例52に記載のl0 と同様にトラ
ックピッチP以上の長さとする。上記最前トラック63
eと最奥トラック63fを形成する円の中心O1 ,O2
から、上記l1 となる各円上の上記Bの領域の点である
m0 及びn0 と、上記Bの領域を示す点線との交点であ
るm1 及びn1 との間の円弧と、上記Aの領域にある同
等の点m2 及びn2 、点m3 及びn3 との間の円弧の記
録トラックにトラックアドレスか、もしくは上記最前ト
ラック63e又は最奥トラック63fを示すアドレスマ
ークを記録する。なお、実施例10に記載のように、上
記A及びBの領域は、使用上、手の汚れあるいは傷付き
が発生する頻度が高いので、この領域には再生エラーの
起こりにくいデータ(例えば、MFM記録における’0
0’又は’AA’又は’FF’など)である単純パター
ンを記録する。
【0276】次に、カードリーダ160の動作について
説明する。図80(a)は、上記磁気カード1aがカー
ドリーダ160に挿入されてヘッドアセンブリ機構28
0に搭載された、図12(a)に記載の磁気ヘッド13
aと13bが最前トラック63eに位置決めするまでの
シーケンスを示すフローチャートである。ここで、最前
トラック63e及び最奥トラック63fのアドレスマー
クをそれぞれ’00’及び’AA’とする。磁気カード
1aは、実施例18,19,20に記載のように挿入さ
れて、カード保持機構となる搬送機構部186の所定の
位置に達したことを検出するカード後面ガイド190の
端部に取り付けられた光センサ192の信号を受けてタ
ーンテーブル15を回転させる。次に、上記磁気ヘッド
13a又は13bにより上記アドレスマークを読み出
す。このとき、カード方向検出用の位置信号である’A
A’パターンを検出した場合には、磁気ヘッド13a又
は13bは最奥トラック63fにいるので、最前トラッ
ク63eへヘッドアセンブリ機構280を移動させる。
正しい位置信号である’00’パターンを検出した場合
には、ヘッドアセンブリ機構280はそのまま位置決め
させておき、READY状態として図示していない外部
コントローラの指令信号を待つ。
説明する。図80(a)は、上記磁気カード1aがカー
ドリーダ160に挿入されてヘッドアセンブリ機構28
0に搭載された、図12(a)に記載の磁気ヘッド13
aと13bが最前トラック63eに位置決めするまでの
シーケンスを示すフローチャートである。ここで、最前
トラック63e及び最奥トラック63fのアドレスマー
クをそれぞれ’00’及び’AA’とする。磁気カード
1aは、実施例18,19,20に記載のように挿入さ
れて、カード保持機構となる搬送機構部186の所定の
位置に達したことを検出するカード後面ガイド190の
端部に取り付けられた光センサ192の信号を受けてタ
ーンテーブル15を回転させる。次に、上記磁気ヘッド
13a又は13bにより上記アドレスマークを読み出
す。このとき、カード方向検出用の位置信号である’A
A’パターンを検出した場合には、磁気ヘッド13a又
は13bは最奥トラック63fにいるので、最前トラッ
ク63eへヘッドアセンブリ機構280を移動させる。
正しい位置信号である’00’パターンを検出した場合
には、ヘッドアセンブリ機構280はそのまま位置決め
させておき、READY状態として図示していない外部
コントローラの指令信号を待つ。
【0277】また、実施例28に記載のように、記録ト
ラック63上のトラックアドレスや、最外周トラック
(最前トラック63e又は最奥トラック63f)のアド
レス情報を検出することが可能である。図80(b)に
上記検出後のシーケンスのフローチャートを示す。以上
の説明では、ヘッドアセンブリ機構280がカード保持
機構である搬送機構部186にある磁気カード1aに対
して、相対的に移動するかのように記載したが、逆に磁
気カード1aを載せた搬送機構部186がヘッドアセン
ブリ機構280に対して相対的に移動しても問題はな
い。また、実施例28に記載のように、トラック検索動
作において、図示していない外部コントローラからのト
ラックアドレスの指示に対して、磁気カード1a内の絶
対トラックアドレスを前後逆にしたトラックアドレスに
変換する情報又は処理手段を持つことにより、図80
(a)又は(b)に示すように、ヘッドアセンブリ機構
280又はカード保持機構である搬送機構部186を最
前トラック63e又は最奥トラック63fへ移動させる
ことなく、データの記録再生が可能になる。図80
(c)又は(d)に上記シーケンスのフローチャートを
示す。
ラック63上のトラックアドレスや、最外周トラック
(最前トラック63e又は最奥トラック63f)のアド
レス情報を検出することが可能である。図80(b)に
上記検出後のシーケンスのフローチャートを示す。以上
の説明では、ヘッドアセンブリ機構280がカード保持
機構である搬送機構部186にある磁気カード1aに対
して、相対的に移動するかのように記載したが、逆に磁
気カード1aを載せた搬送機構部186がヘッドアセン
ブリ機構280に対して相対的に移動しても問題はな
い。また、実施例28に記載のように、トラック検索動
作において、図示していない外部コントローラからのト
ラックアドレスの指示に対して、磁気カード1a内の絶
対トラックアドレスを前後逆にしたトラックアドレスに
変換する情報又は処理手段を持つことにより、図80
(a)又は(b)に示すように、ヘッドアセンブリ機構
280又はカード保持機構である搬送機構部186を最
前トラック63e又は最奥トラック63fへ移動させる
ことなく、データの記録再生が可能になる。図80
(c)又は(d)に上記シーケンスのフローチャートを
示す。
【0278】また、磁気カード1aの搬入及び搬出の際
には、ヘッドアッセンブリ機構280又は搬送機構部1
86は、磁気ヘッド13a又は13bが磁気カード1a
の挿入直後に、カード挿入口170に近い最前トラック
63eに位置決めしてREADY状態となるように説明
しているが、カード挿入口170から遠い最奥トラック
63fに位置決めしてREADY状態となるようにして
も成り立つ。このとき、図80(a)〜(d)におけ
る’AA’パターンの検出及び最前トラック63eの検
出の判断処理は、それぞれ’00’パターンの検出及び
最奥トラック63fに検出に置き換える。この発明のカ
ードリーダは、トラックフォーマットにおいて、磁気カ
ード又は光記録再生カードの最内トラック間の隙間を、
トラックピッチ以上の距離を取っているので、上記磁気
カード又は光記録再生カードの保持機構の機械的精度を
緩めることが可能となる。また、上記対向する最内トラ
ックからの信号を拾う隣接トラック間クロストークの影
響を受けずに良好な記録再生が可能となる。更に、トラ
ックフォーマットにおいて、磁気カード又は光記録再生
カードの最前トラックと最奥トラックの両方、もしくは
どちらか一方のトラックの記録再生トラック領域を他の
トラックより広く設定し、トラックアドレスか、もしく
は最前トラック又は最奥トラックを示すアドレスマーク
を記録しておくので、磁気カード又は光記録再生カード
が逆挿入されても、カードリーダがそれを検知して記録
再生を行うことが可能になり、再度正常挿入を行う必要
がなくなる。
には、ヘッドアッセンブリ機構280又は搬送機構部1
86は、磁気ヘッド13a又は13bが磁気カード1a
の挿入直後に、カード挿入口170に近い最前トラック
63eに位置決めしてREADY状態となるように説明
しているが、カード挿入口170から遠い最奥トラック
63fに位置決めしてREADY状態となるようにして
も成り立つ。このとき、図80(a)〜(d)におけ
る’AA’パターンの検出及び最前トラック63eの検
出の判断処理は、それぞれ’00’パターンの検出及び
最奥トラック63fに検出に置き換える。この発明のカ
ードリーダは、トラックフォーマットにおいて、磁気カ
ード又は光記録再生カードの最内トラック間の隙間を、
トラックピッチ以上の距離を取っているので、上記磁気
カード又は光記録再生カードの保持機構の機械的精度を
緩めることが可能となる。また、上記対向する最内トラ
ックからの信号を拾う隣接トラック間クロストークの影
響を受けずに良好な記録再生が可能となる。更に、トラ
ックフォーマットにおいて、磁気カード又は光記録再生
カードの最前トラックと最奥トラックの両方、もしくは
どちらか一方のトラックの記録再生トラック領域を他の
トラックより広く設定し、トラックアドレスか、もしく
は最前トラック又は最奥トラックを示すアドレスマーク
を記録しておくので、磁気カード又は光記録再生カード
が逆挿入されても、カードリーダがそれを検知して記録
再生を行うことが可能になり、再度正常挿入を行う必要
がなくなる。
【0279】実施例54.アクセス時間を短縮し、同時
に信頼性向上のため、同一トラック上に複数のヘッドを
設けた機構を説明する。従来、カード上の記録領域が制
限された場合に、上記のことを考慮したものはなかっ
た。本実施例では、磁気カードと磁気ヘッドを用いて説
明するが、これらを光記録再生カードと光レンズに置き
換えても成立する。図81(a)は、磁気カード1a上
の記録トラック63の配置図である。また、図81
(b)は、ターンテーブル15上の磁気ヘッド13a,
13bの配置図である。551は磁気ヘッド13a、1
3bの軌道である。図81(a),(b)は、磁気カー
ド1a上に円弧形状の記録トラック63を配置する際
に、磁気ヘッド13a,13bの軌道551上に2つの
記録トラック63を対称に配置している。また、2つの
記録トラック63に対応するように、磁気ヘッド13
a,13bも対称に配置している。このとき、磁気ヘッ
ド13a,13bに同時に同じ波形の記録電流を流す
と、軌道551上の2つの記録トラック63上に同じデ
ータを記録できる。このように、記録することで磁気カ
ード1a上に記録されるデータはすべて2つの箇所に記
録される。従って、磁気カード1aの一部分が読み出し
不可能になっても、もう一箇所に記録されたデータを読
み出すことができるので、磁気カードの信頼性が向上す
る。データを記録する際に、2つの記録トラック63に
同時に記録するので、記録時の応答時間は増加しない。
1つの記録電流波形で2つの記録トラック63を記録す
るので、記録時の動作が簡単である。
に信頼性向上のため、同一トラック上に複数のヘッドを
設けた機構を説明する。従来、カード上の記録領域が制
限された場合に、上記のことを考慮したものはなかっ
た。本実施例では、磁気カードと磁気ヘッドを用いて説
明するが、これらを光記録再生カードと光レンズに置き
換えても成立する。図81(a)は、磁気カード1a上
の記録トラック63の配置図である。また、図81
(b)は、ターンテーブル15上の磁気ヘッド13a,
13bの配置図である。551は磁気ヘッド13a、1
3bの軌道である。図81(a),(b)は、磁気カー
ド1a上に円弧形状の記録トラック63を配置する際
に、磁気ヘッド13a,13bの軌道551上に2つの
記録トラック63を対称に配置している。また、2つの
記録トラック63に対応するように、磁気ヘッド13
a,13bも対称に配置している。このとき、磁気ヘッ
ド13a,13bに同時に同じ波形の記録電流を流す
と、軌道551上の2つの記録トラック63上に同じデ
ータを記録できる。このように、記録することで磁気カ
ード1a上に記録されるデータはすべて2つの箇所に記
録される。従って、磁気カード1aの一部分が読み出し
不可能になっても、もう一箇所に記録されたデータを読
み出すことができるので、磁気カードの信頼性が向上す
る。データを記録する際に、2つの記録トラック63に
同時に記録するので、記録時の応答時間は増加しない。
1つの記録電流波形で2つの記録トラック63を記録す
るので、記録時の動作が簡単である。
【0280】実施例55.上記実施例では、2つのヘッ
ドは、互いに180度の角度で対向し、円の中心に対し
て、対称に記録再生する例を示した。本実施例では、こ
の角度を例えば、90度以下とした例を説明する。実施
例55は、磁気カードと磁気ヘッドを用いて説明する
が、これらを光記録再生カードと光レンズに置き換えて
も成立する。図82(a)は、磁気カード1a上の記録
トラック63の配置図、図82(b),(c)は、ター
ンテーブル15上の磁気ヘッド13a,13bの配置図
(ターンテーブル15は示していない)、図82(d)
は、磁気ヘッド13a,13bがデータを記録する期間
の説明図である。551は磁気ヘッド13a,13bの
軌道である。552aは磁気ヘッド13aが記録する領
域を示す。552bは磁気ヘッド13bが記録する領域
を示す。553は磁気ヘッド13aが記録トラック63
上を移動する期間を示す。554は磁気ヘッド13a,
13bがデータを記録する領域である。555は磁気ヘ
ッド13a,13bが記録をせずに移動する領域であ
る。2αは記録トラック63が占める角度である。βは
磁気ヘッド13a,13bの間の角度である。
ドは、互いに180度の角度で対向し、円の中心に対し
て、対称に記録再生する例を示した。本実施例では、こ
の角度を例えば、90度以下とした例を説明する。実施
例55は、磁気カードと磁気ヘッドを用いて説明する
が、これらを光記録再生カードと光レンズに置き換えて
も成立する。図82(a)は、磁気カード1a上の記録
トラック63の配置図、図82(b),(c)は、ター
ンテーブル15上の磁気ヘッド13a,13bの配置図
(ターンテーブル15は示していない)、図82(d)
は、磁気ヘッド13a,13bがデータを記録する期間
の説明図である。551は磁気ヘッド13a,13bの
軌道である。552aは磁気ヘッド13aが記録する領
域を示す。552bは磁気ヘッド13bが記録する領域
を示す。553は磁気ヘッド13aが記録トラック63
上を移動する期間を示す。554は磁気ヘッド13a,
13bがデータを記録する領域である。555は磁気ヘ
ッド13a,13bが記録をせずに移動する領域であ
る。2αは記録トラック63が占める角度である。βは
磁気ヘッド13a,13bの間の角度である。
【0281】図83は、記録トラック63の配置が実施
例54と同じ場合のターンテーブル15上の磁気ヘッド
13a,13b,13c,13dの配置図である。55
2cは磁気ヘッド13cが記録する領域を示す。552
dは磁気ヘッド13dが記録する領域を示す。図82
(a)は、磁気カード上に円弧形状の記録トラック63
を配置する際に、磁気ヘッド13a,13bの軌道55
1上に2つの記録トラック63を配置していない。この
ような配置では、実施例54のような磁気ヘッド13
a,13bの配置で、同時に2つの領域にデータを記録
することができない。そこで、図82(b),(c)の
ように、磁気ヘッド13a,13bを配置する。図中2
αは、記録トラック63が占める角度である。磁気ヘッ
ド13aと13bの間隔は、2つあるが、そのうちの1
つの占める角度をβとする。このときに、2α=(β・
2)・kとなるようにβを決める。ここでkは整数であ
る。図82(b)は、k=1の配置で、図82(c)は
k=2の配置である。説明に使用する磁気ヘッド13
a,13bの移動方向を図中に示した。図82(d)
は、k=2の配置の際にデータを記録する期間を示した
ものである。
例54と同じ場合のターンテーブル15上の磁気ヘッド
13a,13b,13c,13dの配置図である。55
2cは磁気ヘッド13cが記録する領域を示す。552
dは磁気ヘッド13dが記録する領域を示す。図82
(a)は、磁気カード上に円弧形状の記録トラック63
を配置する際に、磁気ヘッド13a,13bの軌道55
1上に2つの記録トラック63を配置していない。この
ような配置では、実施例54のような磁気ヘッド13
a,13bの配置で、同時に2つの領域にデータを記録
することができない。そこで、図82(b),(c)の
ように、磁気ヘッド13a,13bを配置する。図中2
αは、記録トラック63が占める角度である。磁気ヘッ
ド13aと13bの間隔は、2つあるが、そのうちの1
つの占める角度をβとする。このときに、2α=(β・
2)・kとなるようにβを決める。ここでkは整数であ
る。図82(b)は、k=1の配置で、図82(c)は
k=2の配置である。説明に使用する磁気ヘッド13
a,13bの移動方向を図中に示した。図82(d)
は、k=2の配置の際にデータを記録する期間を示した
ものである。
【0282】図82(b)のk=1の配置では、磁気ヘ
ッド13aが記録トラック63に到着した時点から記録
を開始する。この時磁気ヘッド13bは、記録トラック
63の中間に位置している。磁気ヘッド13aが記録ト
ラック63の中間に達するまで記録が可能である。磁気
ヘッド13aが記録トラック63の中間に達した時に、
磁気ヘッド13bは記録トラック63の終端点に達す
る。図82(b)に示したように、記録トラックの前半
が磁気ヘッド13aの記録領域552aになり、後半が
磁気ヘッド13bの記録領域552bになる。図82
(c)のk=2の配置では、磁気ヘッド13aの記録領
域552aは2つに分割される。磁気ヘッド13aが記
録トラック63に到着した時点に、磁気ヘッド13bは
記録トラック63の4分の1の点に位置する。ここから
記録を開始し、磁気ヘッド13aが記録トラック63の
4分の1の点に達したところで記録を停止する。次は、
磁気ヘッド13aが記録トラック63の中間に達した時
に記録を開始し、記録トラック63の4分の3の点に達
したところで記録を停止する。この時、磁気ヘッド13
bは記録トラック63の4分の3の点から終端点まで記
録する。この動作を時間軸上で表しているのが図82
(d)の図である。磁気ヘッド13aが記録トラック6
3上を移動する期間が553で、その期間を4等分した
中の2つの期間554で記録し、残りの2つの期間55
5で記録しない。
ッド13aが記録トラック63に到着した時点から記録
を開始する。この時磁気ヘッド13bは、記録トラック
63の中間に位置している。磁気ヘッド13aが記録ト
ラック63の中間に達するまで記録が可能である。磁気
ヘッド13aが記録トラック63の中間に達した時に、
磁気ヘッド13bは記録トラック63の終端点に達す
る。図82(b)に示したように、記録トラックの前半
が磁気ヘッド13aの記録領域552aになり、後半が
磁気ヘッド13bの記録領域552bになる。図82
(c)のk=2の配置では、磁気ヘッド13aの記録領
域552aは2つに分割される。磁気ヘッド13aが記
録トラック63に到着した時点に、磁気ヘッド13bは
記録トラック63の4分の1の点に位置する。ここから
記録を開始し、磁気ヘッド13aが記録トラック63の
4分の1の点に達したところで記録を停止する。次は、
磁気ヘッド13aが記録トラック63の中間に達した時
に記録を開始し、記録トラック63の4分の3の点に達
したところで記録を停止する。この時、磁気ヘッド13
bは記録トラック63の4分の3の点から終端点まで記
録する。この動作を時間軸上で表しているのが図82
(d)の図である。磁気ヘッド13aが記録トラック6
3上を移動する期間が553で、その期間を4等分した
中の2つの期間554で記録し、残りの2つの期間55
5で記録しない。
【0283】更に、以上で説明した方式は、実施例54
の方式の記録トラックを持つ磁気カード又は光カードに
も適用可能なことは明らかである。2つの記録トラック
63の各々に対して、実施例55のように複数の磁気ヘ
ッドを同じ個数ずつ配置し、更に、もう一方の記録トラ
ック63に記録する対応した磁気ヘッド同士を回転中心
に対して対称な位置に配置すれば良い。各記録トラック
63に2個の磁気ヘッド13を配置した場合を図83に
示す。一方の記録トラック63に磁気ヘッド13a,1
3bを配置し、もう一方の記録トラック63に磁気ヘッ
ド13c,13dを配置する。磁気ヘッド13aの対称
位置に磁気ヘッド13cを配置し、磁気ヘッド13bの
対称位置に磁気ヘッド13dを配置する。磁気ヘッド1
3a,13cが記録トラック63に達した時点から記録
を開始し、磁気ヘッド13b,13dが記録トラック6
3の終端点に達した時点で記録を終了する。これによ
り、2つの記録トラック63を4つに分割した各記録領
域に同じデータを同時に記録が可能である。こうするこ
とで、記録再生のアクセス時間を短縮する効果もある。
以上で説明した方式は、磁気ヘッドが3個以上ある場合
にも適用可能なことは明らかである。磁気ヘッドをN個
配置するには、2α=(β・N)・kとなるように配置
すればよい。ただし、kは整数である。
の方式の記録トラックを持つ磁気カード又は光カードに
も適用可能なことは明らかである。2つの記録トラック
63の各々に対して、実施例55のように複数の磁気ヘ
ッドを同じ個数ずつ配置し、更に、もう一方の記録トラ
ック63に記録する対応した磁気ヘッド同士を回転中心
に対して対称な位置に配置すれば良い。各記録トラック
63に2個の磁気ヘッド13を配置した場合を図83に
示す。一方の記録トラック63に磁気ヘッド13a,1
3bを配置し、もう一方の記録トラック63に磁気ヘッ
ド13c,13dを配置する。磁気ヘッド13aの対称
位置に磁気ヘッド13cを配置し、磁気ヘッド13bの
対称位置に磁気ヘッド13dを配置する。磁気ヘッド1
3a,13cが記録トラック63に達した時点から記録
を開始し、磁気ヘッド13b,13dが記録トラック6
3の終端点に達した時点で記録を終了する。これによ
り、2つの記録トラック63を4つに分割した各記録領
域に同じデータを同時に記録が可能である。こうするこ
とで、記録再生のアクセス時間を短縮する効果もある。
以上で説明した方式は、磁気ヘッドが3個以上ある場合
にも適用可能なことは明らかである。磁気ヘッドをN個
配置するには、2α=(β・N)・kとなるように配置
すればよい。ただし、kは整数である。
【0284】実施例56.磁気カードリーダの磁気ヘッ
ドのクリーニング用のクリーニングカードを説明する。
実施例39では、従来のクリーニングテープ又はクリー
ニングシートにもふれた。従来の装置では、磁気記録媒
体がカセットで保護されているため、磁気ヘッドの汚れ
は主として記録媒体内に含まれる充填物が付着したもの
である。そのため、これらの装置のヘッドクリーナは磁
気ヘッドに付着する汚染物質も容易に特定でき、これら
に対応した一種類の研磨剤によるヘッドのクリーニング
がなされる。即ち、研磨剤の粒径は非常に小さく磁気ヘ
ッドの加工時の仕上げに使用される程度のものを用いれ
ばよい。しかし、これらのテープ又はシートの考えをそ
のまま磁気カードに利用するわけにはいかない。上記実
施例39で述べた問題点がある。まず、本発明のヘッド
クリーニングカード、特に磁気ヘッドのクリーニング部
分の構造について説明する。図84(a)は、ヘッドク
リーニングカードの一実施例の見取り図である。ベース
フィルム556は、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等で構成されカードリーダと幅、長さ、厚
みなどの外形形状がほぼ同一なものである。557a,
557bはこのベースフィルム556上に塗布した研磨
剤である。557aは、粒径が1ミクロン以下の精密仕
上げ用の研磨剤で、557bは1ミクロン以上の中仕上
げ用の研磨剤である。これらの研磨剤の砥粒材質はアル
ミナ、酸化クロム、酸化セリウム、炭化珪素、炭化ホウ
素、窒化ホウ素、酸化鉄、ダイヤモンドなどのいずれか
又は混合物からなっている。研磨剤はこれらの砥粒をシ
ートを塗布して、剥離しないために接着剤が混合してあ
るものである。
ドのクリーニング用のクリーニングカードを説明する。
実施例39では、従来のクリーニングテープ又はクリー
ニングシートにもふれた。従来の装置では、磁気記録媒
体がカセットで保護されているため、磁気ヘッドの汚れ
は主として記録媒体内に含まれる充填物が付着したもの
である。そのため、これらの装置のヘッドクリーナは磁
気ヘッドに付着する汚染物質も容易に特定でき、これら
に対応した一種類の研磨剤によるヘッドのクリーニング
がなされる。即ち、研磨剤の粒径は非常に小さく磁気ヘ
ッドの加工時の仕上げに使用される程度のものを用いれ
ばよい。しかし、これらのテープ又はシートの考えをそ
のまま磁気カードに利用するわけにはいかない。上記実
施例39で述べた問題点がある。まず、本発明のヘッド
クリーニングカード、特に磁気ヘッドのクリーニング部
分の構造について説明する。図84(a)は、ヘッドク
リーニングカードの一実施例の見取り図である。ベース
フィルム556は、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等で構成されカードリーダと幅、長さ、厚
みなどの外形形状がほぼ同一なものである。557a,
557bはこのベースフィルム556上に塗布した研磨
剤である。557aは、粒径が1ミクロン以下の精密仕
上げ用の研磨剤で、557bは1ミクロン以上の中仕上
げ用の研磨剤である。これらの研磨剤の砥粒材質はアル
ミナ、酸化クロム、酸化セリウム、炭化珪素、炭化ホウ
素、窒化ホウ素、酸化鉄、ダイヤモンドなどのいずれか
又は混合物からなっている。研磨剤はこれらの砥粒をシ
ートを塗布して、剥離しないために接着剤が混合してあ
るものである。
【0285】次に、動作について説明する。ヘッドクリ
ーニングカードをカードリーダに矢印Aの方向に挿入す
る。図において、558aはヘッドクリーニングカード
挿入直後の磁気ヘッド(図示せず)の走査軌跡を示し、
558bはヘッドクリーニングカードがカードリーダの
最も奥に挿入された時の磁気ヘッドの走査軌跡を示す。
ヘッドクリーニングカード挿入後は、粒径の小さい研磨
剤557a、粒径の大きい研磨剤557bの順に接触し
て研磨の順序が逆になる。そこで、高速にカード移動し
て磁気ヘッドが558bの軌跡をなぞる位置に到達する
ように構成した。この時、磁気ヘッドは、実際に回転走
査をしてもしなくてもよい。次に、磁気ヘッドは回転走
査をはじめ軌跡558bから順に、軌跡558aまで矢
印Bの方向にヘッドクリーニングカードが移動する。こ
のとき磁気ヘッドが摺接して磁気ヘッドに付着した汚染
物質を除去する。本実施例においては、研磨剤557b
に磁気ヘッドが摺接する時、汚染物質の内、指紋等の油
脂が固化したものなど比較的大きな体積を持つ汚染物質
を削りとる効果と仕上げ効果を持たせ、研磨剤557a
が摺接する時は、磁気カード等からのメカノケミカルな
反応による付着物を削りとる効果を持たせるようにし
た。これにより、研磨剤557aのみの場合に比べ、研
磨剤557aが目詰まりすることを防止することがで
き、効果的な磁気ヘッドのクリーニングが可能となっ
た。
ーニングカードをカードリーダに矢印Aの方向に挿入す
る。図において、558aはヘッドクリーニングカード
挿入直後の磁気ヘッド(図示せず)の走査軌跡を示し、
558bはヘッドクリーニングカードがカードリーダの
最も奥に挿入された時の磁気ヘッドの走査軌跡を示す。
ヘッドクリーニングカード挿入後は、粒径の小さい研磨
剤557a、粒径の大きい研磨剤557bの順に接触し
て研磨の順序が逆になる。そこで、高速にカード移動し
て磁気ヘッドが558bの軌跡をなぞる位置に到達する
ように構成した。この時、磁気ヘッドは、実際に回転走
査をしてもしなくてもよい。次に、磁気ヘッドは回転走
査をはじめ軌跡558bから順に、軌跡558aまで矢
印Bの方向にヘッドクリーニングカードが移動する。こ
のとき磁気ヘッドが摺接して磁気ヘッドに付着した汚染
物質を除去する。本実施例においては、研磨剤557b
に磁気ヘッドが摺接する時、汚染物質の内、指紋等の油
脂が固化したものなど比較的大きな体積を持つ汚染物質
を削りとる効果と仕上げ効果を持たせ、研磨剤557a
が摺接する時は、磁気カード等からのメカノケミカルな
反応による付着物を削りとる効果を持たせるようにし
た。これにより、研磨剤557aのみの場合に比べ、研
磨剤557aが目詰まりすることを防止することがで
き、効果的な磁気ヘッドのクリーニングが可能となっ
た。
【0286】実施例57.クリーニングカードの他の例
を説明する。図84(b)において、研磨剤557aの
長さLを磁気ヘッドの走査軌跡558a又は558bの
直径Dよりも大きく設定した。これは、最終的に研磨剤
557aで仕上げをする段階で、磁気ヘッドが研磨剤5
57bと接触して磁気ヘッドの表面を荒らすことを回避
をできる効果がある。また、研磨剤557bは砥粒の粒
径が大きいため磁気ヘッドが削れ易い。ヘッドクリーニ
ングカードの相対速度が一定であれば、研磨剤557a
の長さLを長くすることにより、研磨剤557bの研磨
時間を制御でき最適なヘッドクリーニング効果を得るこ
とができる。
を説明する。図84(b)において、研磨剤557aの
長さLを磁気ヘッドの走査軌跡558a又は558bの
直径Dよりも大きく設定した。これは、最終的に研磨剤
557aで仕上げをする段階で、磁気ヘッドが研磨剤5
57bと接触して磁気ヘッドの表面を荒らすことを回避
をできる効果がある。また、研磨剤557bは砥粒の粒
径が大きいため磁気ヘッドが削れ易い。ヘッドクリーニ
ングカードの相対速度が一定であれば、研磨剤557a
の長さLを長くすることにより、研磨剤557bの研磨
時間を制御でき最適なヘッドクリーニング効果を得るこ
とができる。
【0287】実施例58.図84(c)は、更に他の実
施例で、実施例56ないし実施例57にて示したもの
に、ほぼL字形状をした塵埃除去クリーナの一種である
不織布559を配置したものである。不織布559は、
研磨剤557a及び557bにて汚染物質を除去する際
に発生する汚染物質及び砥粒を捉える効果を発揮する。
また、磁気ヘッドの走査軌跡558aで最終的な仕上げ
効果が得られる。更にこれまでの実施例では、研磨剤は
乾式を示したが、不織布に水等を湿潤させることで湿式
も可能となる。更に、不織布にアルコール、ベンジン、
アセトン等の有機溶剤を湿潤させることで一層のクリー
ニング効果をえることができる。もちろん不織布でない
塵埃除去クリーナを貼付けても良い。
施例で、実施例56ないし実施例57にて示したもの
に、ほぼL字形状をした塵埃除去クリーナの一種である
不織布559を配置したものである。不織布559は、
研磨剤557a及び557bにて汚染物質を除去する際
に発生する汚染物質及び砥粒を捉える効果を発揮する。
また、磁気ヘッドの走査軌跡558aで最終的な仕上げ
効果が得られる。更にこれまでの実施例では、研磨剤は
乾式を示したが、不織布に水等を湿潤させることで湿式
も可能となる。更に、不織布にアルコール、ベンジン、
アセトン等の有機溶剤を湿潤させることで一層のクリー
ニング効果をえることができる。もちろん不織布でない
塵埃除去クリーナを貼付けても良い。
【0288】実施例59.カード保持機構側のカード搬
送ローラを考慮したクリーニングカードを説明する。図
85(a)は、本実施例のカードの見取り図である。図
において、実施例56〜58の構成に駆動ローラ接触部
560を付設したものである。駆動ローラ接触部560
は、ヘッドクリーニングカードの長手方向のに平行な二
辺に沿って一定の幅に設け、その間隔は磁気ヘッドの走
査軌跡558bの直径Dよりも大きくなるように構成し
た。また、厚みは研磨剤557a,557b及び不織布
559より構成される面より、数10から数100ミク
ロン高くなるように構成した。駆動ローラ接触部560
の材質は、ネオプレンゴムに代表される合成ゴム又はウ
レタン等の高分子樹脂を用いた。図86(a)及び図8
6(b)は、本一実施例の動作を説明する図である。図
86(a)は、カードリーダのカード搬送機構の一例を
示したものである。ヘッドクリーニングカードをカード
リーダに挿入すると、ヘッドクリーニングカードは駆動
ローラ184と保持ローラ185とにより挟持され、駆
動ローラ184の回転に伴いヘッドクリーニングカード
は、矢印A又はBの方向に搬送できる構成となってい
る。ヘッドクリーニングカードに付設された駆動ローラ
接触部560は、駆動ローラ184と接触するように挿
入できる構成にした。
送ローラを考慮したクリーニングカードを説明する。図
85(a)は、本実施例のカードの見取り図である。図
において、実施例56〜58の構成に駆動ローラ接触部
560を付設したものである。駆動ローラ接触部560
は、ヘッドクリーニングカードの長手方向のに平行な二
辺に沿って一定の幅に設け、その間隔は磁気ヘッドの走
査軌跡558bの直径Dよりも大きくなるように構成し
た。また、厚みは研磨剤557a,557b及び不織布
559より構成される面より、数10から数100ミク
ロン高くなるように構成した。駆動ローラ接触部560
の材質は、ネオプレンゴムに代表される合成ゴム又はウ
レタン等の高分子樹脂を用いた。図86(a)及び図8
6(b)は、本一実施例の動作を説明する図である。図
86(a)は、カードリーダのカード搬送機構の一例を
示したものである。ヘッドクリーニングカードをカード
リーダに挿入すると、ヘッドクリーニングカードは駆動
ローラ184と保持ローラ185とにより挟持され、駆
動ローラ184の回転に伴いヘッドクリーニングカード
は、矢印A又はBの方向に搬送できる構成となってい
る。ヘッドクリーニングカードに付設された駆動ローラ
接触部560は、駆動ローラ184と接触するように挿
入できる構成にした。
【0289】次に、動作について説明する。図86
(b)は、本実施例のヘッドクリーニングカードが駆動
ローラ184と保持ローラ185とによって挟持されて
いる様子を示す正面図である。図において、561は磁
気ヘッドをクリーニングしている際に発生するごみや研
磨粉である。図に示されるように、駆動ローラ接触部5
60の厚さが厚いために、研磨剤557a,557bや
ヘッドクリーニング中に発生するごみや研磨粉561と
駆動ローラ184とは接触しない構成となっている。こ
のため、研磨剤557a,557bによって駆動ローラ
184が研磨されて形状を損ない、しかも摩擦係数が所
定の設計値から大きく変化して、クリーニング終了後に
磁気カードを挿入して動作させた時に著しく搬送精度を
悪化させる危険性が大幅に減少する。更に、ごみや研磨
粉561が駆動ローラ184に付着して再度磁気カード
に転写される危険も防止できる。また、駆動ローラ接触
部560によって磁気ヘッドと直接接触する研磨剤55
7a,557b等の部分が凹部となるため、ヘッドクリ
ーニングカードがカードリーダ外で保存や輸送される際
に、生活上の汚染物資との接触機会を下げることができ
る。
(b)は、本実施例のヘッドクリーニングカードが駆動
ローラ184と保持ローラ185とによって挟持されて
いる様子を示す正面図である。図において、561は磁
気ヘッドをクリーニングしている際に発生するごみや研
磨粉である。図に示されるように、駆動ローラ接触部5
60の厚さが厚いために、研磨剤557a,557bや
ヘッドクリーニング中に発生するごみや研磨粉561と
駆動ローラ184とは接触しない構成となっている。こ
のため、研磨剤557a,557bによって駆動ローラ
184が研磨されて形状を損ない、しかも摩擦係数が所
定の設計値から大きく変化して、クリーニング終了後に
磁気カードを挿入して動作させた時に著しく搬送精度を
悪化させる危険性が大幅に減少する。更に、ごみや研磨
粉561が駆動ローラ184に付着して再度磁気カード
に転写される危険も防止できる。また、駆動ローラ接触
部560によって磁気ヘッドと直接接触する研磨剤55
7a,557b等の部分が凹部となるため、ヘッドクリ
ーニングカードがカードリーダ外で保存や輸送される際
に、生活上の汚染物資との接触機会を下げることができ
る。
【0290】実施例60.図85(b)は、クリーニン
グカードの他の実施例で、駆動ローラ接触部560をコ
の字状に構成したもので材質に不織布を用いたものであ
る。この時、駆動ローラ接触部560の切り欠き部の幅
及び厚みは、実施例59とほぼ同一に設定した。この
時、駆動ローラ接触部560に上記実施例3と同等の溶
剤を湿潤させても良い。このような構成にすることで、
駆動ローラ184の前面が駆動ローラ接触部560と接
触するため、駆動ローラ184に付着したごみ等を除去
することが可能となる。また、図85(c)は、更に、
他の同様趣旨のクリーニングカードの例である。厚みは
実施例59と同じである。
グカードの他の実施例で、駆動ローラ接触部560をコ
の字状に構成したもので材質に不織布を用いたものであ
る。この時、駆動ローラ接触部560の切り欠き部の幅
及び厚みは、実施例59とほぼ同一に設定した。この
時、駆動ローラ接触部560に上記実施例3と同等の溶
剤を湿潤させても良い。このような構成にすることで、
駆動ローラ184の前面が駆動ローラ接触部560と接
触するため、駆動ローラ184に付着したごみ等を除去
することが可能となる。また、図85(c)は、更に、
他の同様趣旨のクリーニングカードの例である。厚みは
実施例59と同じである。
【0291】実施例61.クリーニングカードの他の実
施例で、駆動ローラ接触部560の形状をロの字状にし
たもので同等の効果を有することができる。上記の各実
施例のクリーニングカードは、磁気ヘッドに付着する大
気中の塵埃及び指紋や油脂など、あらゆる生活上の汚染
物質を確実に除去できるので、汚染物質によるカードの
データの記録再生性能の劣化を防止する効果がある。ま
た、磁気ヘッドをクリーニングする際に、磁気ヘッドを
不用意に研磨させて寿命を短くさせるなどの問題を防止
する効果がある。
施例で、駆動ローラ接触部560の形状をロの字状にし
たもので同等の効果を有することができる。上記の各実
施例のクリーニングカードは、磁気ヘッドに付着する大
気中の塵埃及び指紋や油脂など、あらゆる生活上の汚染
物質を確実に除去できるので、汚染物質によるカードの
データの記録再生性能の劣化を防止する効果がある。ま
た、磁気ヘッドをクリーニングする際に、磁気ヘッドを
不用意に研磨させて寿命を短くさせるなどの問題を防止
する効果がある。
【0292】実施例62.本実施例では、実施例20で
説明した駆動ローラ184と保持ローラ185を含む搬
送機構部186に替る構成を説明する。図24のカード
リーダ160では、フロントパネル169から駆動ロー
ラ184までの距離があり、カードリーダ160の奥行
きが長くなる。また、保持ローラ185を駆動ローラ1
84に加圧するコイルバネを設けたので、そのスペース
が必要となる。本実施例では、装置の小形化を図りつ
つ、カード挿入時の挿入力が小さくてすみ、しかもカー
ド搬送に充分な加圧力を与える搬送機構とする。図87
は、この発明の他のカード搬送機構部の斜視図、図88
(a)〜(c)は、図87の要部断面図である。図にお
いて、562は挿入部の両側にある加圧バネであり、キ
ャリッジベース189に対して固定されたピン563に
より、矢印A−B方向に回動自在に支持されている。こ
の加圧バネ562の前端部562aは、円弧状にカール
し、駆動ローラ184に対向している。また、反対側の
後端部562bは、屈曲しキャリッジベース189に設
けられた穴564に沈み込んでいる。通常は、図88
(a)のように、重量のバランスにより加圧バネ562
は、矢印B方向に回動し後端部562bが穴564の辺
に当接しているため、前端部562aと駆動ローラ18
4は接触していないか、接触していてもわずかな荷重で
ある。
説明した駆動ローラ184と保持ローラ185を含む搬
送機構部186に替る構成を説明する。図24のカード
リーダ160では、フロントパネル169から駆動ロー
ラ184までの距離があり、カードリーダ160の奥行
きが長くなる。また、保持ローラ185を駆動ローラ1
84に加圧するコイルバネを設けたので、そのスペース
が必要となる。本実施例では、装置の小形化を図りつ
つ、カード挿入時の挿入力が小さくてすみ、しかもカー
ド搬送に充分な加圧力を与える搬送機構とする。図87
は、この発明の他のカード搬送機構部の斜視図、図88
(a)〜(c)は、図87の要部断面図である。図にお
いて、562は挿入部の両側にある加圧バネであり、キ
ャリッジベース189に対して固定されたピン563に
より、矢印A−B方向に回動自在に支持されている。こ
の加圧バネ562の前端部562aは、円弧状にカール
し、駆動ローラ184に対向している。また、反対側の
後端部562bは、屈曲しキャリッジベース189に設
けられた穴564に沈み込んでいる。通常は、図88
(a)のように、重量のバランスにより加圧バネ562
は、矢印B方向に回動し後端部562bが穴564の辺
に当接しているため、前端部562aと駆動ローラ18
4は接触していないか、接触していてもわずかな荷重で
ある。
【0293】ここに磁気カード1aが挿入され、図88
(b)のように、先端が加圧バネ562の後端部562
bに当接すると、加圧バネ562は矢印A方向に回動す
る。更に、挿入され図88(c)のような状態にになる
と、前端部562aは駆動ローラ184側に強く押圧さ
れ、磁気カード1aが駆動ローラ184に対して滑らず
に搬送されるのに十分な摩擦力を発生する。この時、図
示していないセンサが磁気カード1aが十分挿入された
ことを検出すると、駆動ローラ184は矢印C方向に回
転を開始し、磁気カード1aを矢印D方向、即ち装置内
に搬送する。こうして小形化できる上に、挿入時にはカ
ードが押圧されることがなく、スムースに挿入される。
(b)のように、先端が加圧バネ562の後端部562
bに当接すると、加圧バネ562は矢印A方向に回動す
る。更に、挿入され図88(c)のような状態にになる
と、前端部562aは駆動ローラ184側に強く押圧さ
れ、磁気カード1aが駆動ローラ184に対して滑らず
に搬送されるのに十分な摩擦力を発生する。この時、図
示していないセンサが磁気カード1aが十分挿入された
ことを検出すると、駆動ローラ184は矢印C方向に回
転を開始し、磁気カード1aを矢印D方向、即ち装置内
に搬送する。こうして小形化できる上に、挿入時にはカ
ードが押圧されることがなく、スムースに挿入される。
【0294】実施例63.図89(a),(b),
(c)は、この発明の搬送機構の更に他の実施例の断面
図である。図87では、加圧バネ562の前端部62a
はカールしているが、この実施例では前端付近を下方に
折り曲げ、ピン565で加圧ローラ566を回転自在に
支持している。その他の構成については、図562と同
様であり、通常は加圧ローラ566と駆動ローラ184
は接触していないか、接触していてもわずかな荷重であ
る。ここに磁気カード1aが挿入され、図89(b)の
ように先端が加圧バネ562の後端部562bに当接す
ると、加圧バネ562は矢印A方向に回動する。更に、
挿入され図89(c)のような状態にになると、加圧ロ
ーラ566は駆動ローラ184側に強く押圧され、磁気
カード1aが駆動ローラ184に対して滑らずに搬送さ
れるのに十分な摩擦力を発生する。この時、図示してい
ないセンサが磁気カード1aが十分挿入されたことを検
出すると、駆動ローラ184は矢印C方向に回転を開始
し、磁気カード1aを矢印D方向すなわち装置内に搬送
する。この時、加圧ローラ566も矢印E方向に回転す
る。この実施例では、磁気カード1aが移動する際加圧
ローラ566が同時に回転するので、磁気カード1aを
搬送するための負荷が小さくなる。従って、駆動用のモ
ータの動力が小さくてすみ、また、磁気カード1aにキ
ズ等を付けることも少なくなるという効果がある。ま
た、磁気カード1aを挿入する際にも加圧ローラ566
が回転するので、挿入に必要な力が小さくてすみ、操作
感が良くなるという効果がある。
(c)は、この発明の搬送機構の更に他の実施例の断面
図である。図87では、加圧バネ562の前端部62a
はカールしているが、この実施例では前端付近を下方に
折り曲げ、ピン565で加圧ローラ566を回転自在に
支持している。その他の構成については、図562と同
様であり、通常は加圧ローラ566と駆動ローラ184
は接触していないか、接触していてもわずかな荷重であ
る。ここに磁気カード1aが挿入され、図89(b)の
ように先端が加圧バネ562の後端部562bに当接す
ると、加圧バネ562は矢印A方向に回動する。更に、
挿入され図89(c)のような状態にになると、加圧ロ
ーラ566は駆動ローラ184側に強く押圧され、磁気
カード1aが駆動ローラ184に対して滑らずに搬送さ
れるのに十分な摩擦力を発生する。この時、図示してい
ないセンサが磁気カード1aが十分挿入されたことを検
出すると、駆動ローラ184は矢印C方向に回転を開始
し、磁気カード1aを矢印D方向すなわち装置内に搬送
する。この時、加圧ローラ566も矢印E方向に回転す
る。この実施例では、磁気カード1aが移動する際加圧
ローラ566が同時に回転するので、磁気カード1aを
搬送するための負荷が小さくなる。従って、駆動用のモ
ータの動力が小さくてすみ、また、磁気カード1aにキ
ズ等を付けることも少なくなるという効果がある。ま
た、磁気カード1aを挿入する際にも加圧ローラ566
が回転するので、挿入に必要な力が小さくてすみ、操作
感が良くなるという効果がある。
【0295】実施例64.更に、加圧バネ562の後端
部562bに加圧ローラ566と同様なローラを設けて
もよい。これにより、磁気カード1aが移動する際の負
荷が更に小さくなり、磁気カード1aにキズ等を付ける
こともさらに少なくなるという効果がある。
部562bに加圧ローラ566と同様なローラを設けて
もよい。これにより、磁気カード1aが移動する際の負
荷が更に小さくなり、磁気カード1aにキズ等を付ける
こともさらに少なくなるという効果がある。
【0296】実施例65.更に、回動中心であるピン5
63と前端部562a又は加圧ローラ566の距離を、
ピン563と後端部562bの距離より小さくすると、
磁気カード1aが後端部562bを持ち上げる力が増幅
されて、前端部562a又は加圧ローラ566に伝えら
れるので、磁気カードに対するより大きな搬送力が得ら
れるという効果がある。
63と前端部562a又は加圧ローラ566の距離を、
ピン563と後端部562bの距離より小さくすると、
磁気カード1aが後端部562bを持ち上げる力が増幅
されて、前端部562a又は加圧ローラ566に伝えら
れるので、磁気カードに対するより大きな搬送力が得ら
れるという効果がある。
【0297】実施例66.図87では、駆動ローラ18
4はカードの全幅に対して接触するような構造になって
いるが、図90の駆動ローラ567のように、カードの
両側端部のみに接触するようにしても良い。本発明の磁
気カード上には、図91のように、記録トラック63が
描かれており、図91の範囲Fの外部で駆動ローラ56
7と磁気カード1aが接触するようにすれば、駆動ロー
ラ567から磁気カード1aに転移したダスト、汚れ等
が磁気ヘッドに転移することを防ぐことができる。ま
た、記録トラック63が駆動ローラ567によってキズ
付けられたり汚されたりすることがなくなり、情報が保
護される。駆動ローラ567の材質は、ゴムで良いこと
はもちろんであるが、磁気カードに対して微少な凹凸を
付けることは許容される。例えば、金属の表面にセラミ
ックを溶射したもの、金属の表面にエッチングや転造に
よって微少な凹凸をつけたもの、金属の表面に微少な針
状部材を固着させたもの、金属円板外周部に鋸歯状の凹
凸を設けたものなどでも良い。
4はカードの全幅に対して接触するような構造になって
いるが、図90の駆動ローラ567のように、カードの
両側端部のみに接触するようにしても良い。本発明の磁
気カード上には、図91のように、記録トラック63が
描かれており、図91の範囲Fの外部で駆動ローラ56
7と磁気カード1aが接触するようにすれば、駆動ロー
ラ567から磁気カード1aに転移したダスト、汚れ等
が磁気ヘッドに転移することを防ぐことができる。ま
た、記録トラック63が駆動ローラ567によってキズ
付けられたり汚されたりすることがなくなり、情報が保
護される。駆動ローラ567の材質は、ゴムで良いこと
はもちろんであるが、磁気カードに対して微少な凹凸を
付けることは許容される。例えば、金属の表面にセラミ
ックを溶射したもの、金属の表面にエッチングや転造に
よって微少な凹凸をつけたもの、金属の表面に微少な針
状部材を固着させたもの、金属円板外周部に鋸歯状の凹
凸を設けたものなどでも良い。
【0298】実施例67.カード位置決め機構の構成を
減らし、しかも高い位置決め精度が得られる他のカード
保持機構を以下のいくつかの実施例で説明する。多量の
データを蓄えたカードはデータの記録密度が非常に高
く、この様なカードに対してランダムアクセスを行なう
ためには、カードとヘッドとの相対的な位置関係の再現
性が重要である。そこで、先に説明した図27の搬送機
構では、キャリッジべース186上のカード後面ガイド
190でカード161を受け止め、次にカード161を
パッド用フレーム208で固定した後、フォトセンサー
258でカード161の位置決め用マーク260で初期
のカードのずれ量を検出し、位置補正を行う方法をとっ
た。しかし、この方法は、ステッピングモータ221を
使った位置決めサーボ制御を行う必要があり、高価な精
度の高いステッピングモータの使用と、それを駆動する
ハードウェア量が必要となる。本実施例のカードリーダ
は、案内機構により移動方向以外への動きを規制された
キャリッジベースと、このキャリッジベースと対向する
カードホルダによりカードを挟んで移動させる構造とし
た。更に、カードには2箇所以上の位置決め穴を設ける
と共に、キャリッジベースの対応する位置に位置決めピ
ンを備え、これを上記位置決め穴に嵌合させて、カード
を搬送するようにしてキャリッジベースに対するカード
の位置を正確に合せる構造にした。この位置決めピンの
カードへの挿入のためには、キャリッジベースの移動に
連動してカードホルダをキャリッジベース側に移動さ
せ、それにつれて両者の間に挟まれたカードもキャリッ
ジベース側に移動するようにした。更に、上記位置決め
ピンをキャリッジベースに対して上下動可能にした。
減らし、しかも高い位置決め精度が得られる他のカード
保持機構を以下のいくつかの実施例で説明する。多量の
データを蓄えたカードはデータの記録密度が非常に高
く、この様なカードに対してランダムアクセスを行なう
ためには、カードとヘッドとの相対的な位置関係の再現
性が重要である。そこで、先に説明した図27の搬送機
構では、キャリッジべース186上のカード後面ガイド
190でカード161を受け止め、次にカード161を
パッド用フレーム208で固定した後、フォトセンサー
258でカード161の位置決め用マーク260で初期
のカードのずれ量を検出し、位置補正を行う方法をとっ
た。しかし、この方法は、ステッピングモータ221を
使った位置決めサーボ制御を行う必要があり、高価な精
度の高いステッピングモータの使用と、それを駆動する
ハードウェア量が必要となる。本実施例のカードリーダ
は、案内機構により移動方向以外への動きを規制された
キャリッジベースと、このキャリッジベースと対向する
カードホルダによりカードを挟んで移動させる構造とし
た。更に、カードには2箇所以上の位置決め穴を設ける
と共に、キャリッジベースの対応する位置に位置決めピ
ンを備え、これを上記位置決め穴に嵌合させて、カード
を搬送するようにしてキャリッジベースに対するカード
の位置を正確に合せる構造にした。この位置決めピンの
カードへの挿入のためには、キャリッジベースの移動に
連動してカードホルダをキャリッジベース側に移動さ
せ、それにつれて両者の間に挟まれたカードもキャリッ
ジベース側に移動するようにした。更に、上記位置決め
ピンをキャリッジベースに対して上下動可能にした。
【0299】図92は、本実施例のカードリーダのカー
ド搬送機構の斜視図、図93(a),(b)は、図92
のA−Aに沿う断面図、図94は後述のキャリッジベー
ス189の斜視図である。図において、1aは磁気カー
ド、184は上記磁気カード1aを搬送するための駆動
ローラ、185は上記駆動ローラ184と対向する位置
にある保持ローラ、189はガイドロッド220と摺動
自在に嵌合し、X−Y方向に移動可能なキャリッジベー
ス、221はステッピングモータ、222はこのステッ
ピングモータの出力軸に同軸状に結合されたリードスク
リューである。上記キャリッジベース189の端部には
ニードル219a、加圧バネ219bが取り付けられて
いる。上記リードスクリュー222とこのニードル21
9aは係合し、反対側からこの加圧バネ219bがこの
係合が外れないように加圧している。568はカードホ
ルダであり、このカードホルダに植設された4本のピン
568a,568b,568c,568dが上記キャリ
ッジベース189に設けられた溝カム569a,569
b,569c,569dと係合している(ピン568c
は図示せず)。570は引張りバネである。この一端
は、上記キャリッジベース189の側面部に固定され、
他端が上記カードホルダ568の側面部に固定されてお
り、上記ピン568a〜568dが上記溝カム569a
〜569dに沿って下降する方向の弾発力を発生してい
る。571は上記カードホルダ568後端部に取り付け
られ、Y方向の弾発力を発生するカード付勢バネで、5
72,573は装置ベース21(図示せず)に対して固
定されたストッパであり、パッド相当部分である上記カ
ードホルダ568が、矢印Y方向に移動してきたときに
このストッパ572,573に当接し、Y方向への移動
を阻止される。207は上記カードホルダ568に固定
された加圧パッドである。また、図94に示したよう
に、上記キャリッジベース189にはX−Y方向に移動
した時に、ターンテーブル15と干渉しないように、タ
ーンテーブル移動穴189aが設けられている。
ド搬送機構の斜視図、図93(a),(b)は、図92
のA−Aに沿う断面図、図94は後述のキャリッジベー
ス189の斜視図である。図において、1aは磁気カー
ド、184は上記磁気カード1aを搬送するための駆動
ローラ、185は上記駆動ローラ184と対向する位置
にある保持ローラ、189はガイドロッド220と摺動
自在に嵌合し、X−Y方向に移動可能なキャリッジベー
ス、221はステッピングモータ、222はこのステッ
ピングモータの出力軸に同軸状に結合されたリードスク
リューである。上記キャリッジベース189の端部には
ニードル219a、加圧バネ219bが取り付けられて
いる。上記リードスクリュー222とこのニードル21
9aは係合し、反対側からこの加圧バネ219bがこの
係合が外れないように加圧している。568はカードホ
ルダであり、このカードホルダに植設された4本のピン
568a,568b,568c,568dが上記キャリ
ッジベース189に設けられた溝カム569a,569
b,569c,569dと係合している(ピン568c
は図示せず)。570は引張りバネである。この一端
は、上記キャリッジベース189の側面部に固定され、
他端が上記カードホルダ568の側面部に固定されてお
り、上記ピン568a〜568dが上記溝カム569a
〜569dに沿って下降する方向の弾発力を発生してい
る。571は上記カードホルダ568後端部に取り付け
られ、Y方向の弾発力を発生するカード付勢バネで、5
72,573は装置ベース21(図示せず)に対して固
定されたストッパであり、パッド相当部分である上記カ
ードホルダ568が、矢印Y方向に移動してきたときに
このストッパ572,573に当接し、Y方向への移動
を阻止される。207は上記カードホルダ568に固定
された加圧パッドである。また、図94に示したよう
に、上記キャリッジベース189にはX−Y方向に移動
した時に、ターンテーブル15と干渉しないように、タ
ーンテーブル移動穴189aが設けられている。
【0300】次に、この機構の動作を説明する。図92
の状態のA−A断面が図93(a)であり、これが磁気
カード1aの挿入、排出可能な状態である。この状態で
磁気カード1aが駆動ローラ184と保持ローラ185
の間に挿入され、図示していないカードセンサAが磁気
カード1aを検出すると駆動ローラ184が回転を開始
し、磁気カード1aはキャリッジベース189と加圧パ
ッド207の間の空間に送られる。この時、カード付勢
バネ571が磁気カード1aに当接し、磁気カード1a
をY方向に付勢する。しかし、駆動ローラ184の発生
する搬送力がこの付勢力よりも大きいので、磁気カード
1aは駆動ローラ184よりY方向側、即ち、装置前方
に押戻されることはない。更に、図示していないカード
センサBが磁気カード1aが完全にカードホルダ568
内に移動したことを検出すると、ステッピングモータ2
21が回転してキャリッジベース189をX方向に移動
させる。するとカードホルダ568は、溝カム569a
〜569dとピン568a〜568dの作用により、X
−Y方向の位置は変わらずにC方向に移動、即ち、下降
するので、磁気カード1aは図93(b)のように、加
圧パッド207とキャリッジベース189の間に挟まれ
る。加圧パッド207が下降を完了し、磁気カード1a
を十分に押圧すると、磁気カード1aとカードホルダ5
68はキャリッジベース189と共にX方向に移動す
る。これにより、磁気カード1aはキャリッジベース1
89に対してすべりを生じないでランダムアクセスが可
能になる。
の状態のA−A断面が図93(a)であり、これが磁気
カード1aの挿入、排出可能な状態である。この状態で
磁気カード1aが駆動ローラ184と保持ローラ185
の間に挿入され、図示していないカードセンサAが磁気
カード1aを検出すると駆動ローラ184が回転を開始
し、磁気カード1aはキャリッジベース189と加圧パ
ッド207の間の空間に送られる。この時、カード付勢
バネ571が磁気カード1aに当接し、磁気カード1a
をY方向に付勢する。しかし、駆動ローラ184の発生
する搬送力がこの付勢力よりも大きいので、磁気カード
1aは駆動ローラ184よりY方向側、即ち、装置前方
に押戻されることはない。更に、図示していないカード
センサBが磁気カード1aが完全にカードホルダ568
内に移動したことを検出すると、ステッピングモータ2
21が回転してキャリッジベース189をX方向に移動
させる。するとカードホルダ568は、溝カム569a
〜569dとピン568a〜568dの作用により、X
−Y方向の位置は変わらずにC方向に移動、即ち、下降
するので、磁気カード1aは図93(b)のように、加
圧パッド207とキャリッジベース189の間に挟まれ
る。加圧パッド207が下降を完了し、磁気カード1a
を十分に押圧すると、磁気カード1aとカードホルダ5
68はキャリッジベース189と共にX方向に移動す
る。これにより、磁気カード1aはキャリッジベース1
89に対してすべりを生じないでランダムアクセスが可
能になる。
【0301】ランダムアクセスの範囲の一端は、磁気カ
ード1a又はキャリッジベース189を検出する始点セ
ンサ(図示せず)により検出される。即ち、上記のよう
に磁気カード1aを搭載したキャリッジベース189が
X方向に移動し、実施例53で説明したように、磁気ヘ
ッド13a又は13bに対して最奥トラック63fが位
置決めされたときに、この始点センサにより磁気カード
1a又はキャリッジベース189が検出されるようにす
る。この時、磁気カード1a又はキャリッジベース18
9はランダムアクセスの範囲の一端に位置していること
になる。更に、ランダムアクセスの範囲の他端を検出す
る終点センサ(図示せず)を設けてもよい。これは磁気
ヘッド13a又は13bに対して、最前トラック63e
が位置決めされるときの磁気カード1a又はキャリッジ
ベース189を検出するものである。また、磁気ヘッド
13a又は13bに対して、最前トラック63eが位置
決めされたときに、始点センサが磁気カード1a又はキ
ャリッジベース189を検出し、磁気ヘッド13a又は
13bに対して、最奥トラック63fが位置決めされた
ときに、終点センサが磁気カード1a又はキャリッジベ
ース189を検出するようにしてもよい。上記始点セン
サ及び終点センサとしては、遮光型あるいは反射型の光
電スイッチ等が使用できる。
ード1a又はキャリッジベース189を検出する始点セ
ンサ(図示せず)により検出される。即ち、上記のよう
に磁気カード1aを搭載したキャリッジベース189が
X方向に移動し、実施例53で説明したように、磁気ヘ
ッド13a又は13bに対して最奥トラック63fが位
置決めされたときに、この始点センサにより磁気カード
1a又はキャリッジベース189が検出されるようにす
る。この時、磁気カード1a又はキャリッジベース18
9はランダムアクセスの範囲の一端に位置していること
になる。更に、ランダムアクセスの範囲の他端を検出す
る終点センサ(図示せず)を設けてもよい。これは磁気
ヘッド13a又は13bに対して、最前トラック63e
が位置決めされるときの磁気カード1a又はキャリッジ
ベース189を検出するものである。また、磁気ヘッド
13a又は13bに対して、最前トラック63eが位置
決めされたときに、始点センサが磁気カード1a又はキ
ャリッジベース189を検出し、磁気ヘッド13a又は
13bに対して、最奥トラック63fが位置決めされた
ときに、終点センサが磁気カード1a又はキャリッジベ
ース189を検出するようにしてもよい。上記始点セン
サ及び終点センサとしては、遮光型あるいは反射型の光
電スイッチ等が使用できる。
【0302】次に、磁気カード1aを排出する時は、キ
ャリッジベース189をステッピングモータ221とリ
ードスクリュー222の動作により、矢印Y方向に移動
させる。この時、同時にカードホルダ568も移動し、
その前端部がストッパ572,573に当接するとY方
向への移動が阻止されるが、キャリッジベース189が
更に移動を続けると、溝カム569a〜569dとカー
ドホルダ568のピン568a〜568dの作用によ
り、カードホルダ568が図93(a)の位置まで上昇
する。磁気カード1aはパッド207による押圧を解除
され、また、カード付勢バネ571によりY方向に付勢
されているので、駆動ローラ184と保持ローラ185
の間に押戻される。ここで駆動ローラ184が回転を始
めると、磁気カード1aは装置外に排出される。
ャリッジベース189をステッピングモータ221とリ
ードスクリュー222の動作により、矢印Y方向に移動
させる。この時、同時にカードホルダ568も移動し、
その前端部がストッパ572,573に当接するとY方
向への移動が阻止されるが、キャリッジベース189が
更に移動を続けると、溝カム569a〜569dとカー
ドホルダ568のピン568a〜568dの作用によ
り、カードホルダ568が図93(a)の位置まで上昇
する。磁気カード1aはパッド207による押圧を解除
され、また、カード付勢バネ571によりY方向に付勢
されているので、駆動ローラ184と保持ローラ185
の間に押戻される。ここで駆動ローラ184が回転を始
めると、磁気カード1aは装置外に排出される。
【0303】実施例68.図95(a)は、実施例65
におけるキャリッジベース189の4隅にプラスチック
等の弾力のある材料からなる、カードリフタ574a〜
574dを設けたものである。このカードリフタ574
a〜574dは、キャリッジベース189上の磁気カー
ド1aを底面から浮かせる効果があり、磁気カード1a
がキャリッジベース189内に進入してくる際に、ター
ンテーブル15と衝突することを防止する。このカード
リフタ574a〜574dは、図95(b)のように、
キャリッジベース189の底面側からから上面側に突出
するように取り付けられており、従ってカードは、挿入
時にはヘッドより上方に保持される。磁気カード1aが
パッド207に押圧されてキャリッジベース189上に
下降した際には、図95(c)のように上面側に突出し
ない。このカードリフタ574a〜574dをキャリッ
ジベース189の上面側に取り付ける際には、キャリッ
ジベース189を図95(d)のように凹ませておけば
良い。
におけるキャリッジベース189の4隅にプラスチック
等の弾力のある材料からなる、カードリフタ574a〜
574dを設けたものである。このカードリフタ574
a〜574dは、キャリッジベース189上の磁気カー
ド1aを底面から浮かせる効果があり、磁気カード1a
がキャリッジベース189内に進入してくる際に、ター
ンテーブル15と衝突することを防止する。このカード
リフタ574a〜574dは、図95(b)のように、
キャリッジベース189の底面側からから上面側に突出
するように取り付けられており、従ってカードは、挿入
時にはヘッドより上方に保持される。磁気カード1aが
パッド207に押圧されてキャリッジベース189上に
下降した際には、図95(c)のように上面側に突出し
ない。このカードリフタ574a〜574dをキャリッ
ジベース189の上面側に取り付ける際には、キャリッ
ジベース189を図95(d)のように凹ませておけば
良い。
【0304】実施例69.図96は、実施例65におけ
るキャリッジベース189に、2本の位置決めピン57
5a〜575bを設けたものである。この時使用する磁
気カード1aには図97(a)のように、位置決め穴5
76a〜576bが設けられている。この位置決め穴5
76a〜576bの一方は長円でも良い。また、図97
(b)のように、カード中心に対して上記位置決め穴5
76a〜576bと点対称になるように位置決め穴57
6c〜576dを設けると、カードを装置内に前後逆に
挿入することが可能である。次に、このような磁気カー
ド1aをキャリッジベース189に装着する際の動作を
説明する。磁気カード1aのカードホルダ568内への
搬送が終了し、キャリッジベース189がX方向に走行
を開始する時には、図98(a)のように位置決め穴5
76a,576bよりも位置決めピン575a,575
bを装置前方に位置した状態とする。キャリッジベース
189がX方向に移動を開始しても、その初期には、カ
ードホルダ568及び磁気カード1aはX方向には移動
しないので、位置決めピン575a〜575bが図98
(b)のように、位置決め穴576a,576bの直下
に来た時に上方からパッド207が磁気カード1aの押
圧を開始するような構成になっている。この時、カード
付勢バネ571の先端部とキャリッジベース189が当
接して磁気カード1aに働く水平方向の力を解除すれ
ば、磁気カード1aはX方向に引っ張られながら、駆動
ローラ184の外周部をすべりおりる。また、加圧パッ
ド207には、位置決めピン575a,575bとの干
渉をさけるための穴582a,582bが設けられてい
る。図98(b)の状態から、加圧パッド207は磁気
カード1aに対し、相対的にY方向に移動しつつ下降し
て押圧するので、図98(b)での穴582a,582
bの位置は、位置決めピン575a,575bに対しX
方向にずれている。
るキャリッジベース189に、2本の位置決めピン57
5a〜575bを設けたものである。この時使用する磁
気カード1aには図97(a)のように、位置決め穴5
76a〜576bが設けられている。この位置決め穴5
76a〜576bの一方は長円でも良い。また、図97
(b)のように、カード中心に対して上記位置決め穴5
76a〜576bと点対称になるように位置決め穴57
6c〜576dを設けると、カードを装置内に前後逆に
挿入することが可能である。次に、このような磁気カー
ド1aをキャリッジベース189に装着する際の動作を
説明する。磁気カード1aのカードホルダ568内への
搬送が終了し、キャリッジベース189がX方向に走行
を開始する時には、図98(a)のように位置決め穴5
76a,576bよりも位置決めピン575a,575
bを装置前方に位置した状態とする。キャリッジベース
189がX方向に移動を開始しても、その初期には、カ
ードホルダ568及び磁気カード1aはX方向には移動
しないので、位置決めピン575a〜575bが図98
(b)のように、位置決め穴576a,576bの直下
に来た時に上方からパッド207が磁気カード1aの押
圧を開始するような構成になっている。この時、カード
付勢バネ571の先端部とキャリッジベース189が当
接して磁気カード1aに働く水平方向の力を解除すれ
ば、磁気カード1aはX方向に引っ張られながら、駆動
ローラ184の外周部をすべりおりる。また、加圧パッ
ド207には、位置決めピン575a,575bとの干
渉をさけるための穴582a,582bが設けられてい
る。図98(b)の状態から、加圧パッド207は磁気
カード1aに対し、相対的にY方向に移動しつつ下降し
て押圧するので、図98(b)での穴582a,582
bの位置は、位置決めピン575a,575bに対しX
方向にずれている。
【0305】実施例70.図99は、実施例67のキャ
リッジベース189にカードリフタ574a〜574d
を設けたものである。磁気カード1aがカードリフタ5
74a〜574dにより持ち上げられているので、キャ
リッジベース189内への進入に際して、位置決めピン
575a,575bとの接触が防げるか、接触しても小
さな衝撃力となる。また、磁気カード1aの排出時に、
位置決めピン575a,575bから磁気カード1aを
抜く効果もある。
リッジベース189にカードリフタ574a〜574d
を設けたものである。磁気カード1aがカードリフタ5
74a〜574dにより持ち上げられているので、キャ
リッジベース189内への進入に際して、位置決めピン
575a,575bとの接触が防げるか、接触しても小
さな衝撃力となる。また、磁気カード1aの排出時に、
位置決めピン575a,575bから磁気カード1aを
抜く効果もある。
【0306】実施例71.図100(a)は、実施例6
7の位置決めピン575a,575bを、キャリッジベ
ース189の下面に取り付けられた板バネ577a,5
77bで弾力的に支持したものである。このような構成
によれば、磁気カード1aをキャリッジベース189内
に挿入・排出する際に、位置決めピン575a,575
bと接触しても位置決めピン575a,575bが下方
に移動するので、磁気カード1aに対するダメージが少
ない。また、実施例68と同様のカードリフタ574a
〜574dを設けても良い。また、位置決めピン575
a,575bの外周には、図100(b)のように、勾
配を付けてもよい。実施例67において、位置決め穴5
76a,576bの一方は長円でもよいと述べたが、真
円の位置決め穴に対応する位置決めピンの根元の直径D
は、その位置決め穴の直径より大きく、長円の位置決め
穴に対応する位置決めピンの根元の直径Dはその位置決
め穴の短径より大きい。こうすることにより、位置決め
ピン575a,575bが位置決め穴576a,576
bに隙間なくかん合し、磁気カード1aの位置決め精度
が向上するという効果がある。位置決めピン575a,
575bと位置決め穴576a,576bがかん合した
後、パッド207により磁気カード1aがキャリッジベ
ース189上に押圧された時、板バネ577a,577
bは図100(b)のように、下方にたわんで上方への
弾発力を発生するが、上記の板バネ577a,577b
は、いわゆる片持ちであるので、たわんだ際に位置決め
ピン575a,575bが傾き、水平方向の位置が若干
ずれる。そこで、磁気カード1aの位置決め精度を向上
させるために位置決めピン575a,575bが垂直に
上下するような構造にしてもよい。図100(c)のよ
うに、キャリッジベース189にガイド部575cを設
け、ここに圧縮バネ575dで上方に付勢されている位
置決めピン575a,575bを摺動自在にかん合させ
ればよい。本実施例では、位置決めピン575a,57
5bの付勢のために板バネ577a,577bや圧縮バ
ネ189cを用いたが、これらの代わりにジンバルバネ
や磁石の吸引力などを用いてもよい。
7の位置決めピン575a,575bを、キャリッジベ
ース189の下面に取り付けられた板バネ577a,5
77bで弾力的に支持したものである。このような構成
によれば、磁気カード1aをキャリッジベース189内
に挿入・排出する際に、位置決めピン575a,575
bと接触しても位置決めピン575a,575bが下方
に移動するので、磁気カード1aに対するダメージが少
ない。また、実施例68と同様のカードリフタ574a
〜574dを設けても良い。また、位置決めピン575
a,575bの外周には、図100(b)のように、勾
配を付けてもよい。実施例67において、位置決め穴5
76a,576bの一方は長円でもよいと述べたが、真
円の位置決め穴に対応する位置決めピンの根元の直径D
は、その位置決め穴の直径より大きく、長円の位置決め
穴に対応する位置決めピンの根元の直径Dはその位置決
め穴の短径より大きい。こうすることにより、位置決め
ピン575a,575bが位置決め穴576a,576
bに隙間なくかん合し、磁気カード1aの位置決め精度
が向上するという効果がある。位置決めピン575a,
575bと位置決め穴576a,576bがかん合した
後、パッド207により磁気カード1aがキャリッジベ
ース189上に押圧された時、板バネ577a,577
bは図100(b)のように、下方にたわんで上方への
弾発力を発生するが、上記の板バネ577a,577b
は、いわゆる片持ちであるので、たわんだ際に位置決め
ピン575a,575bが傾き、水平方向の位置が若干
ずれる。そこで、磁気カード1aの位置決め精度を向上
させるために位置決めピン575a,575bが垂直に
上下するような構造にしてもよい。図100(c)のよ
うに、キャリッジベース189にガイド部575cを設
け、ここに圧縮バネ575dで上方に付勢されている位
置決めピン575a,575bを摺動自在にかん合させ
ればよい。本実施例では、位置決めピン575a,57
5bの付勢のために板バネ577a,577bや圧縮バ
ネ189cを用いたが、これらの代わりにジンバルバネ
や磁石の吸引力などを用いてもよい。
【0307】実施例72.実施例67〜実施例69にお
いては、磁気カード1aの位置決め穴576a〜576
bが挿入方向に対して平行な一直線上にあり、それに対
応して位置決めピン575a〜575bも設けられてい
る。この場合、磁気カード1aがキャリッジベース18
9に進入する際に位置決めピン575a〜575bと接
触すると、前方の位置決め穴576bは、位置決めピン
と2回接触することになり、穴の辺を損傷し、ひいては
位置決め精度を悪化させることになる。また、前方の位
置決め穴576bが位置決めピン575aと嵌合してし
まい、挿入動作に支障をきたすこともある。本実施例で
は、位置決め穴を挿入方向に対して平行な一直線上に並
ばないようにした。図101では、2個の位置決め穴5
76e,576fを磁気カード1aの前方に横に並べ、
それに対応してキャリッジベース189の位置決めピン
575e,575fも図102のように横に並べた。更
に、図103のように2個の位置決め穴576g,57
6hを一直線上からややずらし、それに対応する位置に
位置決めピンを設けても良い。
いては、磁気カード1aの位置決め穴576a〜576
bが挿入方向に対して平行な一直線上にあり、それに対
応して位置決めピン575a〜575bも設けられてい
る。この場合、磁気カード1aがキャリッジベース18
9に進入する際に位置決めピン575a〜575bと接
触すると、前方の位置決め穴576bは、位置決めピン
と2回接触することになり、穴の辺を損傷し、ひいては
位置決め精度を悪化させることになる。また、前方の位
置決め穴576bが位置決めピン575aと嵌合してし
まい、挿入動作に支障をきたすこともある。本実施例で
は、位置決め穴を挿入方向に対して平行な一直線上に並
ばないようにした。図101では、2個の位置決め穴5
76e,576fを磁気カード1aの前方に横に並べ、
それに対応してキャリッジベース189の位置決めピン
575e,575fも図102のように横に並べた。更
に、図103のように2個の位置決め穴576g,57
6hを一直線上からややずらし、それに対応する位置に
位置決めピンを設けても良い。
【0308】実施例73.実施例69においては、位置
決めピン575a〜575bは、キャリッジベース18
9の底面から常に突出してるが、本実施例では、板バネ
577a,577bの先端を図104(a)のように曲
げ、キャリッジベース189がY方向に移動するにつれ
て、装置本体に固定されたアーム578a,579bに
より図104(b)のように押し下げられるようにし
た。こうすることにより、磁気カード1a進入時の位置
決めピン575a〜575bとの干渉が防げるので、キ
ャリッジベース189とパッド207の間隔Hを小さく
でき、装置を薄型化できるという効果がある。本実施例
においても、実施例69と同様に、位置決めピン575
a,575bの外周に勾配を設けてもよい。
決めピン575a〜575bは、キャリッジベース18
9の底面から常に突出してるが、本実施例では、板バネ
577a,577bの先端を図104(a)のように曲
げ、キャリッジベース189がY方向に移動するにつれ
て、装置本体に固定されたアーム578a,579bに
より図104(b)のように押し下げられるようにし
た。こうすることにより、磁気カード1a進入時の位置
決めピン575a〜575bとの干渉が防げるので、キ
ャリッジベース189とパッド207の間隔Hを小さく
でき、装置を薄型化できるという効果がある。本実施例
においても、実施例69と同様に、位置決めピン575
a,575bの外周に勾配を設けてもよい。
【0309】実施例74.上記実施例65〜69では、
カードホルダ568の昇降には、キャリッジベース18
9に設けられた溝カム569a〜569dを使用してい
るので、キャリッジベース189がX−Y方向に移動し
ている間に、カードホルダ568が昇降する。即ち、カ
ードホルダ568はキャリッジベース189に対して相
対的に斜めに移動する。本実施例では、キャリッジベー
スに対して、カードホルダが垂直に昇降するようにし
た。図105が本実施例のキャリッジベース189及び
カードホルダ568である。キャリッジベース189に
は、角穴579a〜579dが設けられており、ここに
カードホルダ568の脚部580a〜580dがそれぞ
れC−D方向に摺動自在に挿入されている(脚部580
c,580dは図示せず)。この脚部580a〜580
dのY方向側端部は、図に示すような傾斜面となってい
る。570は引っ張りバネであり、一端がキャリッジベ
ース189に、他端がカードホルダ568に固定され、
この両者が近づく方向に付勢している。207は実施例
1と同様の加圧パッドである。
カードホルダ568の昇降には、キャリッジベース18
9に設けられた溝カム569a〜569dを使用してい
るので、キャリッジベース189がX−Y方向に移動し
ている間に、カードホルダ568が昇降する。即ち、カ
ードホルダ568はキャリッジベース189に対して相
対的に斜めに移動する。本実施例では、キャリッジベー
スに対して、カードホルダが垂直に昇降するようにし
た。図105が本実施例のキャリッジベース189及び
カードホルダ568である。キャリッジベース189に
は、角穴579a〜579dが設けられており、ここに
カードホルダ568の脚部580a〜580dがそれぞ
れC−D方向に摺動自在に挿入されている(脚部580
c,580dは図示せず)。この脚部580a〜580
dのY方向側端部は、図に示すような傾斜面となってい
る。570は引っ張りバネであり、一端がキャリッジベ
ース189に、他端がカードホルダ568に固定され、
この両者が近づく方向に付勢している。207は実施例
1と同様の加圧パッドである。
【0310】図106(a)において、581a〜58
1dは装置本体に固定され、脚部581a〜581dに
対向する位置にあるブロックである(581c,581
dは図示せず)。このキャリッジベース189及びカー
ドホルダ568がY方向に移動すると、図106(b)
に示すように、脚部580a〜580dと、このブロッ
ク581a〜581dが当接し、両者の斜面がカムとな
ってカードホルダ568をD方向に上昇させ、磁気カー
ド1aの挿入、排出が可能な状態になる。カードホルダ
568の下降には、当然キャリッジベース189をX方
向に移動させれば良く、これにより、加圧パッド207
とキャリッジベース189の間に磁気カード1aが挟ま
れ、移動可能な状態になる。この構成に対して、上記実
施例で述べてきたようなカードリフタ574a〜574
d、位置決めピン575a,575b,575e,57
5fを適用しても良い。更に、位置決めピン575a〜
575bに対して、板バネ578a〜578bを使用
し、また、板バネ578a〜578bの昇降用にアーム
581a〜581dを使用しても良い。
1dは装置本体に固定され、脚部581a〜581dに
対向する位置にあるブロックである(581c,581
dは図示せず)。このキャリッジベース189及びカー
ドホルダ568がY方向に移動すると、図106(b)
に示すように、脚部580a〜580dと、このブロッ
ク581a〜581dが当接し、両者の斜面がカムとな
ってカードホルダ568をD方向に上昇させ、磁気カー
ド1aの挿入、排出が可能な状態になる。カードホルダ
568の下降には、当然キャリッジベース189をX方
向に移動させれば良く、これにより、加圧パッド207
とキャリッジベース189の間に磁気カード1aが挟ま
れ、移動可能な状態になる。この構成に対して、上記実
施例で述べてきたようなカードリフタ574a〜574
d、位置決めピン575a,575b,575e,57
5fを適用しても良い。更に、位置決めピン575a〜
575bに対して、板バネ578a〜578bを使用
し、また、板バネ578a〜578bの昇降用にアーム
581a〜581dを使用しても良い。
【0311】本実施例において、位置決め穴576a〜
576bを設けた磁気カード1aを、キャリッジベース
189へ装着する際の動作を説明する。磁気カード1a
のカードホルダ568内への搬送が終了し、キャリッジ
ベース189がX方向に走行を開始する時には、図10
7のように位置決め穴576a,576bの直下に位置
決めピン575a,575bが位置した状態とすれば良
い。キャリッジベース189がX方向に移動を開始すれ
ば、加圧パッド207が垂直に下降してきて磁気カード
1aの押圧を開始するようになっている。この時、カー
ド付勢バネ571の磁気カード1aに対する付勢力が解
除されれば、磁気カード1aは先端が駆動ローラ184
から離れても、無理なく位置決めピン575a〜575
bと嵌合することが可能になるので、必要に応じて下記
のような構造にしても良い。
576bを設けた磁気カード1aを、キャリッジベース
189へ装着する際の動作を説明する。磁気カード1a
のカードホルダ568内への搬送が終了し、キャリッジ
ベース189がX方向に走行を開始する時には、図10
7のように位置決め穴576a,576bの直下に位置
決めピン575a,575bが位置した状態とすれば良
い。キャリッジベース189がX方向に移動を開始すれ
ば、加圧パッド207が垂直に下降してきて磁気カード
1aの押圧を開始するようになっている。この時、カー
ド付勢バネ571の磁気カード1aに対する付勢力が解
除されれば、磁気カード1aは先端が駆動ローラ184
から離れても、無理なく位置決めピン575a〜575
bと嵌合することが可能になるので、必要に応じて下記
のような構造にしても良い。
【0312】図108は、この場合のキャリッジベース
189及びカードホルダ568のX方向端部付近の拡大
斜視図である。カードホルダ568の端部には、カード
付勢バネ571が取り付けられているが、このカード付
勢バネ571は中央のカード付勢部571aと両端の舌
片571b,571cからなる(舌片571cは図示せ
ず)。キャリッジベース189のこれに対応する部分に
は切り欠き584が形成されており、上記カード付勢部
571aと対応する辺584a、上記舌片571b,5
71cにそれぞれ対応する辺584b,584cからな
る。このキャリッジベース189とカードホルダ568
の間に磁気カード1aが無い場合は、図109(a)の
ように、カード付勢部571aが辺584aと当接して
いる。ここに磁気カード1aが挿入されると図109
(b)のように、カード付勢部571aに当接し、Y方
向の付勢力を受ける。ここでカードホルダ568がキャ
リッジベース189に対して下降すると図109(c)
のように舌辺571b,571cが辺584b,584
cと当接し、カード付勢バネ571がZ方向に回動する
ので磁気カード1aへの水平方向の付勢力は解除され
る。また、図109(c)から図109(b)の順に動
作すれば磁気カード1aは、駆動ローラ184の方向に
付勢され、駆動ローラ184の回転に従って排出され
る。
189及びカードホルダ568のX方向端部付近の拡大
斜視図である。カードホルダ568の端部には、カード
付勢バネ571が取り付けられているが、このカード付
勢バネ571は中央のカード付勢部571aと両端の舌
片571b,571cからなる(舌片571cは図示せ
ず)。キャリッジベース189のこれに対応する部分に
は切り欠き584が形成されており、上記カード付勢部
571aと対応する辺584a、上記舌片571b,5
71cにそれぞれ対応する辺584b,584cからな
る。このキャリッジベース189とカードホルダ568
の間に磁気カード1aが無い場合は、図109(a)の
ように、カード付勢部571aが辺584aと当接して
いる。ここに磁気カード1aが挿入されると図109
(b)のように、カード付勢部571aに当接し、Y方
向の付勢力を受ける。ここでカードホルダ568がキャ
リッジベース189に対して下降すると図109(c)
のように舌辺571b,571cが辺584b,584
cと当接し、カード付勢バネ571がZ方向に回動する
ので磁気カード1aへの水平方向の付勢力は解除され
る。また、図109(c)から図109(b)の順に動
作すれば磁気カード1aは、駆動ローラ184の方向に
付勢され、駆動ローラ184の回転に従って排出され
る。
【0313】実施例75.実施例67においては、キャ
リッジベース189に対するカードホルダ568の昇降
機構に、カムを使用したものを述べてきたが、本実施例
では、リンクを使用したものについて述べる。図110
(a),図110(b)が本実施例の要部側断面図であ
る。図において、キャリッジベース189とカードホル
ダ568は、引張りバネ570によって相互に接近する
方向に付勢されている。ベース585a,585bが装
置ベース21に固定されており、これにリンク586
a,586bが回動自在に取り付けられている。このリ
ンク586a,586bは引張りバネ587a,587
bによって、それぞれ図中E方向に回動するように付勢
されている。ここでキャリッジベース189がY方向に
進行しリンク586a,586bの一端に当接すると、
リンク586a,586bはF方向に回動し、他端がカ
ードホルダ568の脚部580a,580bを図110
(b)のように押し上げ、磁気カード1aの挿入、排出
が可能な状態になる。なお、上記実施例65〜73にお
いては、パッド相当部分として加圧パッド207を用い
たものを説明したが、実施例40で述べたような支持パ
ッド539を用いてもよく、またカードホルダ568の
上面をパッド相当部分として使用してもよい。
リッジベース189に対するカードホルダ568の昇降
機構に、カムを使用したものを述べてきたが、本実施例
では、リンクを使用したものについて述べる。図110
(a),図110(b)が本実施例の要部側断面図であ
る。図において、キャリッジベース189とカードホル
ダ568は、引張りバネ570によって相互に接近する
方向に付勢されている。ベース585a,585bが装
置ベース21に固定されており、これにリンク586
a,586bが回動自在に取り付けられている。このリ
ンク586a,586bは引張りバネ587a,587
bによって、それぞれ図中E方向に回動するように付勢
されている。ここでキャリッジベース189がY方向に
進行しリンク586a,586bの一端に当接すると、
リンク586a,586bはF方向に回動し、他端がカ
ードホルダ568の脚部580a,580bを図110
(b)のように押し上げ、磁気カード1aの挿入、排出
が可能な状態になる。なお、上記実施例65〜73にお
いては、パッド相当部分として加圧パッド207を用い
たものを説明したが、実施例40で述べたような支持パ
ッド539を用いてもよく、またカードホルダ568の
上面をパッド相当部分として使用してもよい。
【0314】実施例76.また、上記実施例67〜75
においては、ランダムアクセスの際、ターンテーブル1
5は移動せず、キャリッジベース189が移動するのに
伴い磁気カード1aが移動するものを示したが、本実施
例では、ランダムアクセス時ターンテーブル15が磁気
カード1aの長手方向に移動するようにした。以下、本
実施例について、図111〜図113を用いて説明す
る。図において、588はターンテーブル15を搭載し
ガイドロッド220と摺同自在にかん合しているキャリ
アであり、このキャリア588にはニードル589及び
加圧バネ590が取り付けられている。リードスクリュ
ー222とこのニードル589は係合し、反対側から上
記加圧バネ590がこの係合が外れないように加圧して
いる。また、キャリッジベース189は図示していない
固定部材によって、装置ベース21に対して固定されて
おり、カードホルダ568の幅方向内寸Pはキャリッジ
ベース189の幅方向外寸Qより大きい。キャリッジベ
ース189の側面には、長円形の穴A591が設けられ
ている。592,593はそれぞれ装置ベース21に固
定されたホルダA及びホルダBであり、ホルダB593
には長円形の穴B594が設けられている。595は一
端がホルダA592に回動自在に取り付けられ、他端が
穴591Aに摺同自在にかん合しているアームA、59
6は一端がホルダB593の穴B594に摺同自在にか
ん合し、他端がカードホルダ568に回動自在に取り付
けられているアームBであり、このアームAとアームB
はそれぞれの中央で回動自在に係合しており、平行リン
クを形成している。597は上記キャリア588に一端
が固定され、他端が上記アームB596の端部に固定さ
れているワイヤである。
においては、ランダムアクセスの際、ターンテーブル1
5は移動せず、キャリッジベース189が移動するのに
伴い磁気カード1aが移動するものを示したが、本実施
例では、ランダムアクセス時ターンテーブル15が磁気
カード1aの長手方向に移動するようにした。以下、本
実施例について、図111〜図113を用いて説明す
る。図において、588はターンテーブル15を搭載し
ガイドロッド220と摺同自在にかん合しているキャリ
アであり、このキャリア588にはニードル589及び
加圧バネ590が取り付けられている。リードスクリュ
ー222とこのニードル589は係合し、反対側から上
記加圧バネ590がこの係合が外れないように加圧して
いる。また、キャリッジベース189は図示していない
固定部材によって、装置ベース21に対して固定されて
おり、カードホルダ568の幅方向内寸Pはキャリッジ
ベース189の幅方向外寸Qより大きい。キャリッジベ
ース189の側面には、長円形の穴A591が設けられ
ている。592,593はそれぞれ装置ベース21に固
定されたホルダA及びホルダBであり、ホルダB593
には長円形の穴B594が設けられている。595は一
端がホルダA592に回動自在に取り付けられ、他端が
穴591Aに摺同自在にかん合しているアームA、59
6は一端がホルダB593の穴B594に摺同自在にか
ん合し、他端がカードホルダ568に回動自在に取り付
けられているアームBであり、このアームAとアームB
はそれぞれの中央で回動自在に係合しており、平行リン
クを形成している。597は上記キャリア588に一端
が固定され、他端が上記アームB596の端部に固定さ
れているワイヤである。
【0315】以上の構成において、キャリア588がX
方向に移動し、磁気ヘッド13a又は13bが実施例5
3で述べた磁気カード1aの最奥トラック63fより
も、更にX方向側に移動すると、ワイヤ597が緊張し
アームBの端部をX方向に引っ張る。これによりカード
ホルダ568が上昇し、磁気カード1aの搬入、搬出の
可能な状態になる。磁気カード1aの挿入後キャリア5
88がY方向に移動するとワイヤ597はゆるみ、カー
ドホルダ568が下降し、記録再生の可能な状態とな
る。この構成において、磁気カード1aの搬入、搬出に
図92に示したような、駆動ローラ184を用いる場
合、磁気カード1aはX方向に移動しないため、磁気カ
ード1aがキャリッジベース189に対して押圧される
際に、駆動ローラ184が図示しない退避機構により下
方に移動し、磁気カード1aとの干渉を避けるようにし
てもよい。ランダムアクセスの範囲の一端は、キャリア
588を検出する始点センサ(図示せず)により検出さ
れる。即ち、上記のようにキャリア588がX方向に移
動し、実施例53で説明したように磁気ヘッド13a又
は13bに対して最奥トラック63fが位置決めされた
ときに、この始点センサによりキャリア588が検出さ
れるようにする。この時、キャリア588はランダムア
クセスの範囲の一端に位置していることになる。
方向に移動し、磁気ヘッド13a又は13bが実施例5
3で述べた磁気カード1aの最奥トラック63fより
も、更にX方向側に移動すると、ワイヤ597が緊張し
アームBの端部をX方向に引っ張る。これによりカード
ホルダ568が上昇し、磁気カード1aの搬入、搬出の
可能な状態になる。磁気カード1aの挿入後キャリア5
88がY方向に移動するとワイヤ597はゆるみ、カー
ドホルダ568が下降し、記録再生の可能な状態とな
る。この構成において、磁気カード1aの搬入、搬出に
図92に示したような、駆動ローラ184を用いる場
合、磁気カード1aはX方向に移動しないため、磁気カ
ード1aがキャリッジベース189に対して押圧される
際に、駆動ローラ184が図示しない退避機構により下
方に移動し、磁気カード1aとの干渉を避けるようにし
てもよい。ランダムアクセスの範囲の一端は、キャリア
588を検出する始点センサ(図示せず)により検出さ
れる。即ち、上記のようにキャリア588がX方向に移
動し、実施例53で説明したように磁気ヘッド13a又
は13bに対して最奥トラック63fが位置決めされた
ときに、この始点センサによりキャリア588が検出さ
れるようにする。この時、キャリア588はランダムア
クセスの範囲の一端に位置していることになる。
【0316】更に、ランダムアクセスの範囲の他端を検
出する終点センサ(図示せず)を設けてもよい。これは
磁気ヘッド13a又は13bに対して最前トラック63
eが位置決めされるときのキャリア588を検出するも
のである。また、磁気ヘッド13a又は13bに対し
て、最前トラック63eが位置決めされたときに始点セ
ンサがキャリア588を検出し、磁気ヘッド13a又は
13bに対して最奥トラック63fが位置決めされたと
きに終点センサがキャリア588を検出するようにして
もよい。上記始点センサ及び終点センサとしては、遮光
型あるいは反射型の光電スイッチ等が使用できる。磁気
カード1aが移動するタイプの装置は、ランダムアクセ
スのために磁気カード1aの長さと移動量の合計に等し
い長さの空間が内部に必要であるのに対し、本実施例の
ようなターンテーブル15が移動する装置は、磁気カー
ド1aの長さの空間があればよいので、装置長さが短く
できるという効果がある。以上のような装置を設計する
際には、なるべく小型でかつ記憶できる情報量の大きい
ことが望まれるのが一般的であり、そのためには装置の
諸元と記憶容量の関係を明らかにしておく必要がある。
すでに式(10)〜(15)においてトラック総延長M
と角度αの関係を求め、また、式(24)において角度
αの範囲を規定している。これらは1つのヘッド回転中
心に対して必ず2本のトラックが対応する場合である
が、カード形状等によっては1つの回転中心に対して1
本のトラックが対応する場合も有り得る。更に、上記の
計算は実用的に大きな問題は無いものの近似計算であ
る。例えば厳密には式(10)のX=P・cosαは成
立しない。また、トラック本数Nは整数でなければなら
ないが式(13)では必ずしも整数にならない。
出する終点センサ(図示せず)を設けてもよい。これは
磁気ヘッド13a又は13bに対して最前トラック63
eが位置決めされるときのキャリア588を検出するも
のである。また、磁気ヘッド13a又は13bに対し
て、最前トラック63eが位置決めされたときに始点セ
ンサがキャリア588を検出し、磁気ヘッド13a又は
13bに対して最奥トラック63fが位置決めされたと
きに終点センサがキャリア588を検出するようにして
もよい。上記始点センサ及び終点センサとしては、遮光
型あるいは反射型の光電スイッチ等が使用できる。磁気
カード1aが移動するタイプの装置は、ランダムアクセ
スのために磁気カード1aの長さと移動量の合計に等し
い長さの空間が内部に必要であるのに対し、本実施例の
ようなターンテーブル15が移動する装置は、磁気カー
ド1aの長さの空間があればよいので、装置長さが短く
できるという効果がある。以上のような装置を設計する
際には、なるべく小型でかつ記憶できる情報量の大きい
ことが望まれるのが一般的であり、そのためには装置の
諸元と記憶容量の関係を明らかにしておく必要がある。
すでに式(10)〜(15)においてトラック総延長M
と角度αの関係を求め、また、式(24)において角度
αの範囲を規定している。これらは1つのヘッド回転中
心に対して必ず2本のトラックが対応する場合である
が、カード形状等によっては1つの回転中心に対して1
本のトラックが対応する場合も有り得る。更に、上記の
計算は実用的に大きな問題は無いものの近似計算であ
る。例えば厳密には式(10)のX=P・cosαは成
立しない。また、トラック本数Nは整数でなければなら
ないが式(13)では必ずしも整数にならない。
【0317】以下にトラック総延長Mを最大にする角度
α及びトラックピッチPのより一般的な計算法について
述べる。以下の計算では上記の計算と区別するため、内
容が同じものでも記号を変えるものとする。この計算に
は、下記のものを既知数として予め与える(図114参
照)。 ・記録領域の長さ:Lr ・トラック半径:Rt ・隣接するトラック間の許容される最小間隔:Tpmin LrとRtは、磁気カード1aのサイズや装置内の部品
配置等から決定される。Tpmin は、トラックの幅や磁
気ヘッドの性能から決定されるものである。ヘッド回転
の軌跡はLrからはみ出さないものとする。上記既知数
から下記のものを算出する。ある送りピッチTpに対す
る、 ・記録角度:θ ・1本のトラックの長さ:Lt1 ・トラック数:Nt ・トラック総延長:Lt Tpを変化させながら、計算を繰り返し、Ltが最大に
なるTpとそれに対応するθによってトラックのパター
ンを決定する。
α及びトラックピッチPのより一般的な計算法について
述べる。以下の計算では上記の計算と区別するため、内
容が同じものでも記号を変えるものとする。この計算に
は、下記のものを既知数として予め与える(図114参
照)。 ・記録領域の長さ:Lr ・トラック半径:Rt ・隣接するトラック間の許容される最小間隔:Tpmin LrとRtは、磁気カード1aのサイズや装置内の部品
配置等から決定される。Tpmin は、トラックの幅や磁
気ヘッドの性能から決定されるものである。ヘッド回転
の軌跡はLrからはみ出さないものとする。上記既知数
から下記のものを算出する。ある送りピッチTpに対す
る、 ・記録角度:θ ・1本のトラックの長さ:Lt1 ・トラック数:Nt ・トラック総延長:Lt Tpを変化させながら、計算を繰り返し、Ltが最大に
なるTpとそれに対応するθによってトラックのパター
ンを決定する。
【0318】以下に、計算の手順を説明する。 手順1:送りピッチTpを仮に与える。 手順2:上記Tpに対して隣接トラックとの間隔がTp
min になるような記録角度θ(deg) を求める。 この計算法を図115に従って説明する。図において、
原点を中心とする円をC1、(Tp,0)を中心とする
円をC2とし、原点を通り勾配θの直線とC1,C2と
の交点をそれぞれA(xa,ya)、B(xb,yb)
とする。ここでxa,yaは点Aのx座標及びy座標、
xb、ybは点Bのx座標及びy座標である。点Aと点
Bの距離ABを点AにおけるC1とC2の距離と定義す
ると、 AB=(xb−xa)/cosθ (25) であり、詳細計算は省略するがこれは、 AB=Tp×cosθ +{√(Rt2 −Tp2 ×sin2 θ)} −Rt (26) と表わされる。このABがTpmin と等しくなるθが記
録角度となる。これを求めるためには、 F(θ)=Tp×cosθ +{√(Rt2 −Tp2 ×sin2 θ)} −Rt−Tpmin (27) となる関数F(θ)を定義し、F(θ)=0をθについ
て解けばよい。近似解法としては、Newton法等が
周知である。 手順3:1本のトラックの長さLt1を求める。 Lt1=π×Rt×θ/90 (28) θは、手順2ですでに算出されている。
min になるような記録角度θ(deg) を求める。 この計算法を図115に従って説明する。図において、
原点を中心とする円をC1、(Tp,0)を中心とする
円をC2とし、原点を通り勾配θの直線とC1,C2と
の交点をそれぞれA(xa,ya)、B(xb,yb)
とする。ここでxa,yaは点Aのx座標及びy座標、
xb、ybは点Bのx座標及びy座標である。点Aと点
Bの距離ABを点AにおけるC1とC2の距離と定義す
ると、 AB=(xb−xa)/cosθ (25) であり、詳細計算は省略するがこれは、 AB=Tp×cosθ +{√(Rt2 −Tp2 ×sin2 θ)} −Rt (26) と表わされる。このABがTpmin と等しくなるθが記
録角度となる。これを求めるためには、 F(θ)=Tp×cosθ +{√(Rt2 −Tp2 ×sin2 θ)} −Rt−Tpmin (27) となる関数F(θ)を定義し、F(θ)=0をθについ
て解けばよい。近似解法としては、Newton法等が
周知である。 手順3:1本のトラックの長さLt1を求める。 Lt1=π×Rt×θ/90 (28) θは、手順2ですでに算出されている。
【0319】手順4:トラックの描かれている区間の長
さLsを求める。この計算法を、図116〜図118に
従って説明する。Lsは図117又は図118における
aとbの和である。図において、実線はトラック、一点
鎖線はヘッドの軌跡を表わす。図116のように、中心
角を2θとする円弧598,599が正対するように描
いたときの中央空白部長さをL0、このときの円弧延長
軌跡の両端距離をL1とすると、 L0=2×Rt×(1−cosθ) (29) L1=4×Rt−L0 =2×Rt×(1+cosθ) (30) (1)Lr>L1の場合、図117のように、左右最内
周トラック600及び601は、接するまで接近するこ
とができる(接するまで接近しても、ヘッド軌跡が記録
領域からはみ出さない)ので、 Ls=a+b=Lr−L0 (31) (2)Lr≦L1の場合、図118のように、左右最内
周トラック602及び603は、接するまで接近するこ
とができない(接するまで接近すると、ヘッド軌跡が記
録領域からはみ出す)ので、 Ls=a+b =Lr−L0−(L1−Lr) =2×(Lr−2×Rt) (32)
さLsを求める。この計算法を、図116〜図118に
従って説明する。Lsは図117又は図118における
aとbの和である。図において、実線はトラック、一点
鎖線はヘッドの軌跡を表わす。図116のように、中心
角を2θとする円弧598,599が正対するように描
いたときの中央空白部長さをL0、このときの円弧延長
軌跡の両端距離をL1とすると、 L0=2×Rt×(1−cosθ) (29) L1=4×Rt−L0 =2×Rt×(1+cosθ) (30) (1)Lr>L1の場合、図117のように、左右最内
周トラック600及び601は、接するまで接近するこ
とができる(接するまで接近しても、ヘッド軌跡が記録
領域からはみ出さない)ので、 Ls=a+b=Lr−L0 (31) (2)Lr≦L1の場合、図118のように、左右最内
周トラック602及び603は、接するまで接近するこ
とができない(接するまで接近すると、ヘッド軌跡が記
録領域からはみ出す)ので、 Ls=a+b =Lr−L0−(L1−Lr) =2×(Lr−2×Rt) (32)
【0320】手順5:トラック数Ntを求める。トラッ
クは、左右対称に配置されているとすると、Ntは偶数
となる。従って、 Nt=INT(Ls/2/Tp+1) ×2 (33) ここで、INTはその後の括弧内の整数部をとるもので
ある。 手順6:トラック総延長Ltを求める。 Lt=Lt1×Nt (34) 以上の手順1〜6を、Tpを変化させながら繰り返し、
トラック総延長Ltが最大になる送りピッチTp及びこ
れに対する記録角度θを求め、これから記録パターンの
概要を決定する。手順4の(1)のように、Lr>L1
のとき、図117のように、記録領域のL1よりはみ出
した部分では、ヘッドの1つの回転中心604に対して
1本のトラック605のみを使用するというパターンと
なる。回転中心604に対して左右対称な位置にトラッ
クを描くと、他のトラックと交差してしまうからであ
る。これに対して、図117のL1に含まれる領域や図
118のようにL1≧Lrの場合は、1つの回転中心に
対して対称な位置にある2本のトラックを使用するとい
うパターンが可能になる。図117の回転中心606に
対するトラック600及び607、図118の回転中心
608に対するトラック602及び609がその例であ
る。
クは、左右対称に配置されているとすると、Ntは偶数
となる。従って、 Nt=INT(Ls/2/Tp+1) ×2 (33) ここで、INTはその後の括弧内の整数部をとるもので
ある。 手順6:トラック総延長Ltを求める。 Lt=Lt1×Nt (34) 以上の手順1〜6を、Tpを変化させながら繰り返し、
トラック総延長Ltが最大になる送りピッチTp及びこ
れに対する記録角度θを求め、これから記録パターンの
概要を決定する。手順4の(1)のように、Lr>L1
のとき、図117のように、記録領域のL1よりはみ出
した部分では、ヘッドの1つの回転中心604に対して
1本のトラック605のみを使用するというパターンと
なる。回転中心604に対して左右対称な位置にトラッ
クを描くと、他のトラックと交差してしまうからであ
る。これに対して、図117のL1に含まれる領域や図
118のようにL1≧Lrの場合は、1つの回転中心に
対して対称な位置にある2本のトラックを使用するとい
うパターンが可能になる。図117の回転中心606に
対するトラック600及び607、図118の回転中心
608に対するトラック602及び609がその例であ
る。
【0321】また、実際には、Lr>L1のとき、図1
17のように、左右最内周トラックが接すると正常な記
録再生動作が行えなくなるので、左右最内周のトラック
を1本ずつ除いて両側のトラックの間隔を確保する必要
がある。図119は、以上の計算結果の1例であり、L
r=80(mm)、Tpmin =0.12(mm)とし
て、TpとLtの関係をRtをパラメータとして描いた
ものである。Rt=25(mm)では、Tp=0.18
(mm)でトラック総延長Ltが最大値の約14,00
0(mm)となっている。このときの記録角度θは、約
48度である。また、総トラック長がこの最大値の95
%の約13,300(mm)以上となるのは、Tp=
0.16(mm)〜0.21(mm)であり、この範囲
で記録角度θは、約41゜〜54゜である。
17のように、左右最内周トラックが接すると正常な記
録再生動作が行えなくなるので、左右最内周のトラック
を1本ずつ除いて両側のトラックの間隔を確保する必要
がある。図119は、以上の計算結果の1例であり、L
r=80(mm)、Tpmin =0.12(mm)とし
て、TpとLtの関係をRtをパラメータとして描いた
ものである。Rt=25(mm)では、Tp=0.18
(mm)でトラック総延長Ltが最大値の約14,00
0(mm)となっている。このときの記録角度θは、約
48度である。また、総トラック長がこの最大値の95
%の約13,300(mm)以上となるのは、Tp=
0.16(mm)〜0.21(mm)であり、この範囲
で記録角度θは、約41゜〜54゜である。
【0322】
【発明の効果】この発明のカードリーダは以上に述べた
構成となっているので、以下の効果がある。円弧状の幅
広いトラックの大容量磁気記録面に高密度の記録再生が
可能で、またカードの向きを気にせず、カード装置に装
着したまま繰り返し記録再生できる効果がある。
構成となっているので、以下の効果がある。円弧状の幅
広いトラックの大容量磁気記録面に高密度の記録再生が
可能で、またカードの向きを気にせず、カード装置に装
着したまま繰り返し記録再生できる効果がある。
【0323】円弧状の幅広いトラックの大容量光記録面
に高密度の記録再生が可能で、またカードの向きを気に
せず、カード装置に装着したまま繰り返し記録再生でき
る効果がある。
に高密度の記録再生が可能で、またカードの向きを気に
せず、カード装置に装着したまま繰り返し記録再生でき
る効果がある。
【0324】記録再生の際に、ヘッドまたは光学レンズ
はバランス良く回転し、安定した記録情報の書き込み、
読み出しができる効果がある。
はバランス良く回転し、安定した記録情報の書き込み、
読み出しができる効果がある。
【0325】記録再生の際に、ヘッドは滑らかに上下
し、安定な記録情報の書き込み、読み出しができる効果
がある。
し、安定な記録情報の書き込み、読み出しができる効果
がある。
【0326】記録再生の際に、ヘッドは浮動接触し、カ
ードとヘッドの使用寿命を長くする効果がある。
ードとヘッドの使用寿命を長くする効果がある。
【0327】記録再生の際に、ヘッドが過浮動するのを
防ぎ、カードや、カード保持機構にヘッドが衝突する可
能性を減らす効果がある。
防ぎ、カードや、カード保持機構にヘッドが衝突する可
能性を減らす効果がある。
【0328】記録再生の際に、ヘッド部分に空気の流通
路を作って塵埃が堆積するのを防ぐ効果がある。
路を作って塵埃が堆積するのを防ぐ効果がある。
【0329】記録再生の際に、カードに付着した磁気粉
などの付着塵埃を積極的に除いて、安定な記録再生情報
が得られる効果がある。
などの付着塵埃を積極的に除いて、安定な記録再生情報
が得られる効果がある。
【0330】記録再生の際に、ヘッド部分に大きな外乱
となるヘッドアセンブリ回転駆動用モータからの磁気の
影響が防げ、安定な記録再生動作ができる効果がある。
となるヘッドアセンブリ回転駆動用モータからの磁気の
影響が防げ、安定な記録再生動作ができる効果がある。
【0331】記録再生の際に、再生幅を減らしたので、
隣接トラックの情報の影響を少なくでき、クロストーク
を減らせる効果がある。
隣接トラックの情報の影響を少なくでき、クロストーク
を減らせる効果がある。
【0332】記録再生の際に、記録角度を変えたので、
隣接トラックの情報の影響を少なくでき、クロストーク
を減らせる効果がある。
隣接トラックの情報の影響を少なくでき、クロストーク
を減らせる効果がある。
【0333】記録再生の際に、記録信号の波長と表面か
らの記録深さを変えたので、上下トラックの情報の影響
を少なくでき、クロストークを減らせる効果がある。
らの記録深さを変えたので、上下トラックの情報の影響
を少なくでき、クロストークを減らせる効果がある。
【0334】記録再生対象のカードを確実に、しかし傷
つけずにヘッドアセンブリに対して固定し、ヘッドに対
するカードのずれをなくする効果がある。
つけずにヘッドアセンブリに対して固定し、ヘッドに対
するカードのずれをなくする効果がある。
【0335】カード保持機構内は外気に対して大略遮断
されているので、外気の塵埃の侵入を防ぐ効果がある。
されているので、外気の塵埃の侵入を防ぐ効果がある。
【0336】カード保持機構は位置決め面があってカー
ド位置を規制し、外気に対して大略遮断されているの
で、外気の塵埃の侵入を防ぐ効果がある。
ド位置を規制し、外気に対して大略遮断されているの
で、外気の塵埃の侵入を防ぐ効果がある。
【0337】カード保持機構は、カードの精密位置決め
マークに対応して微細なずれを補正するので、記録再生
位置を更に正確に制御できる効果がある。
マークに対応して微細なずれを補正するので、記録再生
位置を更に正確に制御できる効果がある。
【0338】カード保持機構は位置決めピンがあって対
応してカード位置を規制するので、比較的容易に記録再
生位置を正確に制御できる効果がある。
応してカード位置を規制するので、比較的容易に記録再
生位置を正確に制御できる効果がある。
【0339】カード保持機構がヘッドアセンブリの相対
的な横方向の移動範囲を規制するので、ヘッドの暴走を
防ぐ効果がある。
的な横方向の移動範囲を規制するので、ヘッドの暴走を
防ぐ効果がある。
【0340】ヘッドの回転と同期してセクタ信号が発生
し、容易にカード記録上のトラックと同期がとれる効果
がある。
し、容易にカード記録上のトラックと同期がとれる効果
がある。
【0341】ターンテーブルの回転駆動軸内の光路を利
用し、複数の波長の光の場合はこの光路内に反射・透過
プリズムを設けたので、構造が簡単でしかも複数の光情
報を取り扱える効果がある。
用し、複数の波長の光の場合はこの光路内に反射・透過
プリズムを設けたので、構造が簡単でしかも複数の光情
報を取り扱える効果がある。
【0342】ターンテーブルの回転駆動軸内の光路への
光信号の結合を光ファイバで行うので、光路の設定を自
由にでき、装置高さを低くできる効果がある。
光信号の結合を光ファイバで行うので、光路の設定を自
由にでき、装置高さを低くできる効果がある。
【0343】光磁気記録再生に対してトラック面の周囲
と裏面に閉じた磁場を形成するので、記録再生効率が向
上する効果がある。
と裏面に閉じた磁場を形成するので、記録再生効率が向
上する効果がある。
【0344】カードの所定位置への取り込みをシーケン
ス化して実行するので、カード保持が確実で、その位置
決めも正確であるという効果がある。
ス化して実行するので、カード保持が確実で、その位置
決めも正確であるという効果がある。
【0345】カードのカード保持機構外への排出をシー
ケンス化して実行するので、カード排出がスムースでカ
ードを傷つけず、操作が簡単であるという効果がある。
ケンス化して実行するので、カード排出がスムースでカ
ードを傷つけず、操作が簡単であるという効果がある。
【0346】カードの長手方向及び幅方向に記録再生面
が確保でき、トラックは円弧状に確保でき、必要に応じ
て連続記録再生ができる効果がある。
が確保でき、トラックは円弧状に確保でき、必要に応じ
て連続記録再生ができる効果がある。
【0347】カードの長手方向のトラック間隔がとれる
ので、隣接トラックからのクロストークが少なく、信頼
性の高い記録再生ができる効果がある。
ので、隣接トラックからのクロストークが少なく、信頼
性の高い記録再生ができる効果がある。
【0348】カードの幅方向に幅広く、しかも記録再生
に十分なトラック幅を確保できるので、信頼性の高い記
録再生ができる効果がある。
に十分なトラック幅を確保できるので、信頼性の高い記
録再生ができる効果がある。
【0349】カードの記録面以外の、少なくとも周辺部
は、ヘッドの過渡動作による衝撃に対して保護できる効
果がある。
は、ヘッドの過渡動作による衝撃に対して保護できる効
果がある。
【0350】円弧状の幅広いトラックの大容量記録面に
高密度の記録再生が可能で、またカードの向きを気にせ
ず、カード装置に装着したまま繰り返し記録再生できる
効果がある。更に、カードがその長手方向に移動するの
で、奥行きの短い装置ですむ効果もある。
高密度の記録再生が可能で、またカードの向きを気にせ
ず、カード装置に装着したまま繰り返し記録再生できる
効果がある。更に、カードがその長手方向に移動するの
で、奥行きの短い装置ですむ効果もある。
【0351】カードには極く薄い保護膜を設けたので、
安定した記録再生情報が得られる効果がある。
安定した記録再生情報が得られる効果がある。
【0352】カードには不使用時の保護膜を設けたの
で、日常環境から記録再生面を保護する効果がある。
で、日常環境から記録再生面を保護する効果がある。
【0353】カードには長手方向の中央部からみて左右
に記録再生面を設けたので、記録再生領域が多くとれて
大容量記録ができる効果がある。
に記録再生面を設けたので、記録再生領域が多くとれて
大容量記録ができる効果がある。
【0354】また更に、データ不使用領域に特定パター
ンの領域を設けたので、領域の有効利用ができる効果が
ある。
ンの領域を設けたので、領域の有効利用ができる効果が
ある。
【0355】クリーニング用カードには2種類以上の研
磨剤を塗布するようにしたので、広範囲の汚れに対して
も除去作用が得られる効果がある。
磨剤を塗布するようにしたので、広範囲の汚れに対して
も除去作用が得られる効果がある。
【0356】クリーニング用カードには研磨剤を塗布
し、またクリーナを貼り付けたので、広範囲の汚れに対
しても除去作用が得られる効果がある。
し、またクリーナを貼り付けたので、広範囲の汚れに対
しても除去作用が得られる効果がある。
【0357】また更に、ヘッドの摺動範囲外部分を厚く
したので、付加汚れを避けられる効果がある。
したので、付加汚れを避けられる効果がある。
【0358】カードリーダにおいてヘッドを磁気抵抗形
ヘッドとしたので、ギャップの空隙変動に対しても安定
した信号情報が得られる効果がある。
ヘッドとしたので、ギャップの空隙変動に対しても安定
した信号情報が得られる効果がある。
【0359】また更に、磁気抵抗形ヘッド駆動回路への
電力供給をスリップリング経由で行うので、信号干渉が
少なくなる効果がある。
電力供給をスリップリング経由で行うので、信号干渉が
少なくなる効果がある。
【0360】カードリーダにおいてヘッドをヘッドフル
ダを介してターンテーブル上の所定位置に調整して設置
するようにしたので、ヘッド位置が正しく設定され、高
密度記録再生ができる効果がある。
ダを介してターンテーブル上の所定位置に調整して設置
するようにしたので、ヘッド位置が正しく設定され、高
密度記録再生ができる効果がある。
【0361】また更に、ヘッドをヘッドフルダを介して
ターンテーブルとで所定角度に調整して設置するように
したので、ヘッドの傾きが正しく設定され、高密度記録
再生ができる効果がある。
ターンテーブルとで所定角度に調整して設置するように
したので、ヘッドの傾きが正しく設定され、高密度記録
再生ができる効果がある。
【0362】また更に、ヘッドを半円形ヘッドとしたの
で、カードの傾くに対しても容易に追従できる効果があ
る。
で、カードの傾くに対しても容易に追従できる効果があ
る。
【0363】また更に、バネに搭載したヘッドをスペー
サを介してターンテーブルに取り付けるようにしたの
で、ヘッド高さを調整できる効果がある。
サを介してターンテーブルに取り付けるようにしたの
で、ヘッド高さを調整できる効果がある。
【0364】カードリーダにおいてカードをヘッドに押
しつけるパッドを更にバネ構造で押下するようにしたの
で、カードとヘッドの密着度がよくなる効果がある。
しつけるパッドを更にバネ構造で押下するようにしたの
で、カードとヘッドの密着度がよくなる効果がある。
【0365】また更に、カードをヘッドに押しつけるパ
ッドを更にバネ構造で押下するようにしたので、カード
とヘッドの密着度がよくなる効果がある。
ッドを更にバネ構造で押下するようにしたので、カード
とヘッドの密着度がよくなる効果がある。
【0366】また更に、カードをヘッドに押しつけるパ
ッド相当を他の構造体で共用できるようにしたので、構
造が簡単になる効果がある。
ッド相当を他の構造体で共用できるようにしたので、構
造が簡単になる効果がある。
【0367】カードリーダにおいてヘッドアセンブリ部
分にダストリムーバを付加したので、カードの汚れをカ
ードのアクセス時に同時に除去できる効果がある。
分にダストリムーバを付加したので、カードの汚れをカ
ードのアクセス時に同時に除去できる効果がある。
【0368】また更に、ダストリムーバは広い範囲で摺
動するようにしたので、カードの汚れをカードのアクセ
ス時に広範囲に除去できる効果がある。
動するようにしたので、カードの汚れをカードのアクセ
ス時に広範囲に除去できる効果がある。
【0369】カードリーダにおいてバネのヘッドとは反
対側に錘を設けたので、ヘッドがバランスよく回転する
効果がある。
対側に錘を設けたので、ヘッドがバランスよく回転する
効果がある。
【0370】また更に、バネは予め角度を持って設定さ
れているので、回転駆動時にヘッドがカード面に正しく
接触する効果がある。
れているので、回転駆動時にヘッドがカード面に正しく
接触する効果がある。
【0371】カードリーダにおいてカードの方向検出に
よりアクセス開始位置を変えたので、カードの再挿入が
不要になる効果がある。
よりアクセス開始位置を変えたので、カードの再挿入が
不要になる効果がある。
【0372】また更に、2個のヘッドが同時に同一デー
タをアクセスするようにしたので、得られるデータの信
頼性が向上する効果がある。
タをアクセスするようにしたので、得られるデータの信
頼性が向上する効果がある。
【0373】また更に、2個のヘッドが同時に同一デー
タをアクセスするようにしたので、得られるデータの信
頼性が向上する効果がある。
タをアクセスするようにしたので、得られるデータの信
頼性が向上する効果がある。
【0374】カードリーダにおいてローラとカード押下
部材を設けたので、カードが正しくカード保持機構ない
に搬入される効果がある。
部材を設けたので、カードが正しくカード保持機構ない
に搬入される効果がある。
【0375】また更に、てこ作用を持つ押下部材とした
ので、カードが容易に正しくカード保持機構内に搬入さ
れる効果がある。
ので、カードが容易に正しくカード保持機構内に搬入さ
れる効果がある。
【0376】また更に、ローラ型の押下部材としたの
で、カードが容易に正しくカード保持機構内に搬入され
る効果がある。
で、カードが容易に正しくカード保持機構内に搬入され
る効果がある。
【0377】また更に、ローラの幅を記録再生領域を避
けて設けたので、データアクセス領域に影響なくカード
を正しくカード保持機構内に搬入できる効果がある。
けて設けたので、データアクセス領域に影響なくカード
を正しくカード保持機構内に搬入できる効果がある。
【0378】カードリーダにおいてカード挿入を検出す
ると、パッド相当面がカードを押下する構造としたの
で、カードは正しくヘッド面に接触する効果がある。
ると、パッド相当面がカードを押下する構造としたの
で、カードは正しくヘッド面に接触する効果がある。
【0379】また更に、カード挿入を検出すると、パッ
ド相当面がカードを垂直方向に押下する構造としたの
で、カードは正しくヘッド面に接触する効果がある。
ド相当面がカードを垂直方向に押下する構造としたの
で、カードは正しくヘッド面に接触する効果がある。
【0380】また更に、カード挿入時にはカードをヘッ
ド面と離す構造としたので、挿入時にヘッドとカード面
の保護ができる効果がある。
ド面と離す構造としたので、挿入時にヘッドとカード面
の保護ができる効果がある。
【0381】また更に、ガイドピンを設けたので、カー
ド挿入時に関係位置が正しく決められて正しいトラック
位置が得られる効果がある。
ド挿入時に関係位置が正しく決められて正しいトラック
位置が得られる効果がある。
【0382】また更に、テーパを持つガイドピンを設け
たので、カード挿入時に関係位置が精密に正しく決めら
れて正しいトラック位置が得られる効果がある。
たので、カード挿入時に関係位置が精密に正しく決めら
れて正しいトラック位置が得られる効果がある。
【図1】 本発明の磁気カードリーダの磁気ヘッドの回
転機構部の一実施例を示す図である。
転機構部の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明の磁気カードリーダの磁気ヘッドの回
転機構部の他の実施例を示す図である。
転機構部の他の実施例を示す図である。
【図3】 本発明の磁気カードリーダの磁気ヘッドの回
転機構部の一実施例を示す図である。
転機構部の一実施例を示す図である。
【図4】 本発明の磁気カードリーダに用いる磁気ヘッ
ドアセンブリの例を示す図である。
ドアセンブリの例を示す図である。
【図5】 本発明のロングアームバネを使った磁気ヘッ
ドをターンテーブルに搭載した一実施例を示す図であ
る。
ドをターンテーブルに搭載した一実施例を示す図であ
る。
【図6】 本発明のターンテーブルまたはロータリトラ
ンスホルダにストッパとクリーナを取り付けた一実施例
を示す図である。
ンスホルダにストッパとクリーナを取り付けた一実施例
を示す図である。
【図7】 本発明の磁気カードリーダに用いるロータリ
トランスの実施例を示す図である。
トランスの実施例を示す図である。
【図8】 本発明の磁気カードリーダに用いるロータリ
トランスの実施例を示す図である。
トランスの実施例を示す図である。
【図9】 ロータリトランスの動作と回路接続について
説明する図である。
説明する図である。
【図10】 ロータリトランスの動作と回路接続につい
て説明する図である。
て説明する図である。
【図11】 この発明で用いる磁気ヘッドの実施例を示
す図である。
す図である。
【図12】 この発明のカードリーダで用いるカードの
記録トラックを説明する図である。
記録トラックを説明する図である。
【図13】 本発明のカード上の記録トラックの両端を
説明する図である。
説明する図である。
【図14】 中心線とトラック先端とのなす角とZの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図15】 本発明のアジマス記録方式の一実施例を示
す図である。
す図である。
【図16】 本発明の光カードの断面構造を示した図で
ある。
ある。
【図17】 この発明の光カードリーダのヘッドアセン
ブリである記録再生機構の例を示す斜視図である。
ブリである記録再生機構の例を示す斜視図である。
【図18】 この発明の光カードリーダの記録再生機構
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図19】 この発明の光カードリーダの記録再生機構
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図20】 本発明の光磁気記録方式の記録再生機構の
他の実施例を示す図である。
他の実施例を示す図である。
【図21】 本発明の光磁気記録方式のヘッド部の磁界
を説明する図である。
を説明する図である。
【図22】 本発明の光カードの記録媒体の形状の種類
を示した図である。
を示した図である。
【図23】 本発明の光カードの記録媒体の形状の種類
を示した図である。
を示した図である。
【図24】 この発明のカードリーダの一実施例の装置
外観図である。
外観図である。
【図25】 本発明のカード検出機構の一実施例を示す
図である。
図である。
【図26】 本発明の光検出器を用いたカード検出機構
の一実施例を示す図である。
の一実施例を示す図である。
【図27】 本発明のカードをカードリーダに搬入搬送
する搬送機構部の一実施例を示す図である。
する搬送機構部の一実施例を示す図である。
【図28】 本発明の搬送機構部の他の実施例を示す図
である。
である。
【図29】 本発明の搬送機構部の他の実施例を示す図
である。
である。
【図30】 本発明の搬送機構部に搭載する加圧パッド
機構部の一実施例を示す図である。
機構部の一実施例を示す図である。
【図31】 本発明の搬送機構部に搭載する加圧パッド
機構部の一実施例を示す図である。
機構部の一実施例を示す図である。
【図32】 本発明の搬送機構部に搭載する加圧パッド
機構部の一実施例を示す図である。
機構部の一実施例を示す図である。
【図33】 本発明の搬送機構部に搭載する加圧パッド
機構部の一実施例を示す図である。
機構部の一実施例を示す図である。
【図34】 本発明のカードリーダのトラック送り機構
部の一実施例を示す図である。
部の一実施例を示す図である。
【図35】 この発明のカードリーダのカードをキャリ
ッジベース上に位置決めする方法を示す図である。
ッジベース上に位置決めする方法を示す図である。
【図36】 本発明のキャリッジベースへのカード搭載
の他の方法を示す図である。
の他の方法を示す図である。
【図37】 図36に示すキャリッジベース用のカード
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図38】 本発明のセクタフォーマットの一実施例を
示す図である。
示す図である。
【図39】 セクタパルスとインデックスパルスの関係
を示す図である。
を示す図である。
【図40】 この発明のカードリーダの一実施例を示す
図である。
図である。
【図41】 本発明のカードリーダの電気回路ブロック
図である。
図である。
【図42】 本発明のカード保持機構の横方向駆動機構
を示す図である。
を示す図である。
【図43】 ヘッドと記録再生トラックの関係を示す図
と、各ヘッドと媒体間の空隙dと再生出力の関係を示す
図である。
と、各ヘッドと媒体間の空隙dと再生出力の関係を示す
図である。
【図44】 実施例31の例である磁気カードの断面図
である。
である。
【図45】 実施例32のカバー付き磁気カードの構造
図である。
図である。
【図46】 実施例33の新たな給電方式を用いた記録
再生回路図である。
再生回路図である。
【図47】 ロータリトランスを中心とするスリップリ
ングを複数個用いた装置構成図である。
ングを複数個用いた装置構成図である。
【図48】 実施例34の記録再生回路の構成図であ
る。
る。
【図49】 実施例35における磁気ヘッドの調整機構
を示した平面図である。
を示した平面図である。
【図50】 実施例35における顕微鏡を取り付けた磁
気ヘッドの調整機構を説明する断面図である。
気ヘッドの調整機構を説明する断面図である。
【図51】 実施例35における磁気ヘッドのピッチン
グ方向の調整を説明する断面図である。
グ方向の調整を説明する断面図である。
【図52】 実施例35における磁気ヘッドのローリン
グ方向の調整を説明する断面図である。
グ方向の調整を説明する断面図である。
【図53】 実施例35における磁気ヘッドのスライダ
の摺動部とガラス板とが接触したときに現れる干渉縞を
示した図である。
の摺動部とガラス板とが接触したときに現れる干渉縞を
示した図である。
【図54】 実施例35における磁気ヘッドの面内移動
調整を説明する平面図である。
調整を説明する平面図である。
【図55】 実施例36における磁気ヘッドのローリン
グ方向の調整を説明する断面図である。
グ方向の調整を説明する断面図である。
【図56】 実施例36における磁気ヘッド調整機構を
説明する平面図である。
説明する平面図である。
【図57】 実施例37における磁気ヘッドのローリン
グ方向の調整を説明する断面図である。
グ方向の調整を説明する断面図である。
【図58】 実施例37における磁気ヘッド調整機構を
説明する平面図である。
説明する平面図である。
【図59】 実施例38における磁気ヘッド調整機構を
説明する平面図である。
説明する平面図である。
【図60】 実施例39におけるヘッドおよびカード支
持機構の見取り図である。
持機構の見取り図である。
【図61】 実施例40におけるヘッドとカード支持機
構の関係を示す図である。
構の関係を示す図である。
【図62】 実施例41の平行2枚バネに搭載したヘッ
ドの例を示す図である。
ドの例を示す図である。
【図63】 実施例42の加圧パッドの支持機構を示す
図である。
図である。
【図64】 実施例43の加圧パッドの支持機構を示す
図である。
図である。
【図65】 実施例44の加圧パッドの支持機構を示す
図である。
図である。
【図66】 実施例45における球面または凸曲面の摺
動面を有する磁気ヘッドの形状を示す図である。
動面を有する磁気ヘッドの形状を示す図である。
【図67】 実施例45におけるカード挿入動作を説明
する図である。
する図である。
【図68】 実施例46のダストリムーバを示す図であ
る。
る。
【図69】 ダストリムーバの切り欠き部の形状の例を
示した図である。
示した図である。
【図70】 ダストリムーバをターンテーブルに装着し
た実施例を示す図である。
た実施例を示す図である。
【図71】 ダストリムーバの動作説明図である。
【図72】 実施例47のダストリムーバの支持機構を
示す図である。
示す図である。
【図73】 実施例48のダストリムーバの配置方法を
示す図である。
示す図である。
【図74】 本発明の一実施例である磁気ヘッド搭載部
分の斜視図である。
分の斜視図である。
【図75】 図74のA−Aに沿う断面図である。
【図76】 実施例50における磁気ヘッド搭載部分の
静止時と動作時の説明断面図である。
静止時と動作時の説明断面図である。
【図77】 実施例51における磁気ヘッド搭載部分の
静止時と動作時の説明断面図である。
静止時と動作時の説明断面図である。
【図78】 磁気カード上のトラックフォーマットと、
トラック最隣接距離l0 を示す図である。
トラック最隣接距離l0 を示す図である。
【図79】 実施例53の磁気カード上の最前トラック
及び最奥トラックのデータ領域外トラックフォーマット
を示す図である。
及び最奥トラックのデータ領域外トラックフォーマット
を示す図である。
【図80】 実施例53における磁気ヘッドが所定トラ
ックに位置決めするまでのシーケンスを示すフローチャ
ート図である。
ックに位置決めするまでのシーケンスを示すフローチャ
ート図である。
【図81】 実施例54における磁気カード上の記録ト
ラックの配置図とターンテーブル上の磁気ヘッドの配置
図である。
ラックの配置図とターンテーブル上の磁気ヘッドの配置
図である。
【図82】 実施例55における磁気カード上の記録ト
ラックの配置図とターンテーブル上の磁気ヘッドの配置
図と磁気ヘッドがデータを記録する期間の説明図であ
る。
ラックの配置図とターンテーブル上の磁気ヘッドの配置
図と磁気ヘッドがデータを記録する期間の説明図であ
る。
【図83】 磁気カード上の記録トラックの配置図とタ
ーンテーブル上の磁気ヘッドの配置図である。
ーンテーブル上の磁気ヘッドの配置図である。
【図84】 実施例56,57,58のヘッドクリーニ
ングカードの例を示す図である。
ングカードの例を示す図である。
【図85】 実施例59,60のヘッドクリーニングカ
ードの例を示す図である。
ードの例を示す図である。
【図86】 実施例59のカードリーダのカード搬送機
構と、ローラ部の断面を示す図である。
構と、ローラ部の断面を示す図である。
【図87】 実施例62のカード搬送部の斜視図であ
る。
る。
【図88】 実施例62のカード搬送部の動作時の要部
断面図である。
断面図である。
【図89】 実施例63のカード搬送部の動作時の要部
断面図である。
断面図である。
【図90】 実施例66のカード搬送部の斜視図であ
る。
る。
【図91】 実施例66におけるカードの記録トラック
のパターンを示す図である。
のパターンを示す図である。
【図92】 実施例67のによるカード搬送機構部の斜
視図である。
視図である。
【図93】 図92のAーAに沿う断面図である。
【図94】 図92のキャリッジベースの斜視図であ
る。
る。
【図95】 実施例68のカードリフタを設けたキャリ
ッジベースの斜視図と、カードリフタの断面図である。
ッジベースの斜視図と、カードリフタの断面図である。
【図96】 実施例69の位置決めピンを設けたキャリ
ッジベースの斜視図である。
ッジベースの斜視図である。
【図97】 実施例69の位置決め穴を設けたカードの
図である。
図である。
【図98】 キャリッジベース内でのベースとカードの
関係を示した図である。
関係を示した図である。
【図99】 実施例70の位置決めピンとリフタを併用
したキャリッジベースの斜視図である。
したキャリッジベースの斜視図である。
【図100】 実施例71の位置決めピンを板バネによ
り固定したキャリッジベースの斜視図と、位置決めピン
の断面図である。
り固定したキャリッジベースの斜視図と、位置決めピン
の断面図である。
【図101】 実施例72のカード前方に位置決め穴を
設けたカードの図である。
設けたカードの図である。
【図102】 図101のカードに対応して位置決めピ
ンを設けたキャリッジベースの斜視図である。
ンを設けたキャリッジベースの斜視図である。
【図103】 2個の位置決めピンをカードの長手方向
に平行など同一直線上からずらせて配置したカードの図
である。
に平行など同一直線上からずらせて配置したカードの図
である。
【図104】 実施例73の位置決めピンを支持してい
る板バネとキャリッジベースの側面図である。
る板バネとキャリッジベースの側面図である。
【図105】 実施例74のカードホルダがキャリッジ
ベースに対して垂直に昇降するカード搬送機構の斜視図
である。
ベースに対して垂直に昇降するカード搬送機構の斜視図
である。
【図106】 図105のカード搬送機構の状態側面図
である。
である。
【図107】 図105のカード搬送機構において位置
決めピンの状態を示す側面図である。
決めピンの状態を示す側面図である。
【図108】 図105のカード搬送機構におけるカー
ド付勢バネの説明斜視図である。
ド付勢バネの説明斜視図である。
【図109】 図108のカード付勢バネを使用したカ
ード搬送機構の動作説明のための要部断面図である。
ード搬送機構の動作説明のための要部断面図である。
【図110】 実施例75のカードホルダの昇降にリン
クを使用したカード搬送機構の断面図である。
クを使用したカード搬送機構の断面図である。
【図111】 実施例76におけるカード選択機構の斜
視図である。
視図である。
【図112】 実施例76におけるカード選択機構の分
解説明図である。
解説明図である。
【図113】 実施例76におけるカード選択機構の断
面図である。
面図である。
【図114】 カード形状とトラック長の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図115】 カード形状とトラック長の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図116】 カード形状とトラック長の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図117】 カード形状とトラック長の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図118】 カード形状とトラック長の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図119】 カード上にトラックを形成した際の総ト
ラック長の計算結果を示す図である。
ラック長の計算結果を示す図である。
【図120】 従来の磁気カードの構造を示した図であ
る。
る。
【図121】 従来の磁気カードリーダの原理を示す図
である。
である。
【図122】 従来の他の磁気カードの記録再生トラッ
クを示す図である。
クを示す図である。
【図123】 従来の他の磁気カードの記録再生トラッ
クを示す図である。
クを示す図である。
【図124】 従来の他の磁気カードの記録再生トラッ
クと、カード位置決め方式を示す図である。
クと、カード位置決め方式を示す図である。
1a 磁気カード、1b 磁気カード、2 基板、3
磁性層、4 ストライプ状の磁性層、5 送りロール、
6 送りロール、7 駆動モータ、8 ベルト、9 圧
力ロール、10 磁気ヘッド、11 ヘッド圧力用ロー
ル、12 圧力用ロール、13a 磁気ヘッド、13b
磁気ヘッド、15 ターンテーブル、16 回転軸、
19 ジンバルバネ、19a 角型ジンバルバネ、19
b 丸型ジンバルバネ、20 ロータリトランスホル
ダ、21 装置ベース、22 直流モータ、22a ス
テータ部、22b ロータ部、22c 駆動コイル、2
2d磁石、23 スライダ、23a フラット型スライ
ダ、23b ボタン型スライダ、23c 浮上型スライ
ダ、23d 浮上型スライダ、24 ヘッドギャップ部
分、25a 摺動部、25b 摺動部、26a 摺動
部、26b 摺動部、28 角型ジンバルバネ、29
丸型ジンバルバネ、30 ロングアームバネ、30a
ロングアームバネ、30b ロングアームバネ、31
ベアリング構造、32a 突起部、32b 突起部、3
3a 逆L字型のストッパ、33b 逆L字型のストッ
パ、34a コ字型のストッパ、34b コ字型のスト
ッパ、35 吸気穴、36 排気穴、37 排気口、3
8 クリーナ、39 面対向型ロータリトランス、39
a 1次側コア、39b 2次側コア、39c 溝、3
9d 溝、39e 溝、39f 溝、40 円筒状のロ
ータリトランス、40a2次側コア、40b 1次側コ
ア、40c 固定台、41 円筒状のロタリートラン
ス、41a 2次側コア、41b 1次側コア、41c
固定台、42a2次側コア、42b 1次側コア、4
3 鉄心、44 1次側巻線、45 2次側巻線、46
a 1次側巻線、46b 2次側巻線、47 鉄線、4
8 鉄心または外鉄形トランスまたはロータリトラン
ス、48a 1次側コア、48b 2次側コア、53
記録再生回路、53a 増幅器、54 信号処理回路、
55a1次側巻線、55b 2次側巻線、56 直流交
流変換回路、57 交流直流変換回路、58 磁気ヘッ
ド、59 ヘッドコア、60 ヘッドギャップ、61ヘ
ッドコイル、62 磁気記録媒体、63 記録トラッ
ク、63a 記録トラック、63b 記録トラック、6
4 記録トラック、65 記録トラック、150 光カ
ード、150a 光透過層、150b 反射膜、150
c 保護基板、150d 保護層、150e 光記録
層、150f 保護層、150g 光磁気記録層、15
1 光学ヘッド、151a 対物レンズ、151b 対
物レンズ、151c レーザダイオード、151d 偏
光ビームスプリッタ、151e コリメータレンズ、1
51f 1/4波長板、151g 反射ミラー、151
h反射ミラー、151i 光検出器、151j レーザ
ダイオード、151k ハーフミラー、151l ダイ
クロイックプリズム、151m コリメータレンズ、1
51n 反射ミラー、151p ダイクロイックプリズ
ム、151q 反射ミラー、151s 光検出器、15
1t 集光レンズ、151u 光ファイバ、151v
コイル、151w コイル、152 ターンテーブルス
ペーサリング、153 クリーナ、154 鉄材または
磁性材料の薄板、155 加圧パッドの素材、156
加圧パッドの素材、157a プラスチック製薄板、1
57b記録媒体、157c 額縁状の薄板、158a
プラスチック製薄板、160カードリーダ、161 カ
ード、167 ベース、167a 補助ベース、168
カバー、169 フロントパネル、170 カード挿
入口、171 イジェクトスイッチ、172 表示ラン
プ、173 片開きドア、174 穴、175 凹み
部、176 検出端子、177 導線、178 導線、
179 論理回路、180 プルアップ抵抗、181
支えバネ、182 発光素子、183発光素子、184
駆動ローラ、185 保持ローラ、186 搬送機構
部、187 カード側面ガイド、187a カード支持
ガイド、187b カード支持ガイド、188 板バ
ネ、189 キャリッジベース、189a ターンテー
ブル移動穴、190 カード後面ガイド、191 板バ
ネ、192 光センサ、193 ベルト、194 ベル
ト用駆動ローラ、195 補助ローラ、196 歯車、
197 歯車、198 カードX軸基準ガイド、199
a 板バネ、199b 板バネ、200 側板、202
テンションローラ、203 ベルト、203a 凹凸
の領域、204 ベルト用駆動ローラ、205 歯車
部、206 補助ローラ、207 加圧パッド、208
パッド用フレーム、209 蝶番、210 ソレノイ
ド、211 駆動軸、212 開閉レバー、213 引
張りバネ、215 マイクロスイッチ、215a 検出
端、217 貫通口、218 直動軸受、219a ニ
ードル、219b 予圧バネ板、220 ガイドロッ
ク、221 ステッピングモータ、222 リードスク
リュー、258 フォトセンサ、259 貫通口、26
0 位置決め用マーク、261 光エンコーダ、261
a 光センサ、262 リトリガー型のワンショット回
路、263 論理積回路、265 バックパネル、26
6 インタフェースコネクタ、267 電源コネクタ、
268 電気回路ボード、269 ストッパ、270
マイクロスイッチ、271 ホームポジション検出用の
光センサ、272 光遮蔽板、273内部制御回路、2
74 記録再生回路、275 ステッピングモータ制御
回路、276 直流モータ制御回路、277 駆動ロー
ラ用直流モータ制御回路、278 ソレノイド制御回
路、280 ヘッドアセンブリ機構、395 ロック機
構、396 スリット、397 金具、399 カード
ホルダ、399a フラット部分、399b 縁の部
分、399c 切り掛けの部分、400a 位置決めピ
ン、400b 位置決めピン、401 貫通口、402
a 連結部、402b連結部、403a 連結部、40
3b 連結部、406 ねじりバネ、407a ねじり
バネ、407b ねじりバネ、408a 凸の部分、4
08b 凹の部分、501 MR素子、502 保護
層、503 印刷層、504 基材、505 磁気記録
層、506 保護層、507 保護カバー、508 ス
リップリング、509 スリップリング、510 ブラ
シ、511 ブラシ、512 固定用治具、514 ブ
ラシ、515 固定用治具、516 センタータップ、
517 ヘッドホルダ、517a ネジ穴、517b
ネジ穴、517c ネジ穴、517d ネジ穴、517
e ネジ穴、517f ネジ穴、518 ヘッドホル
ダ、518a ネジ穴、518b ネジ穴、518c
ネジ穴、518d ネジ穴、519a 取り付けネジ、
519b 取り付けネジ、519c 取り付けネジ、1
9d 取り付けネジ、519e 取り付けネジ、519
f 取り付けネジ、520a 調整ネジ、520b 調
整ネジ、520c 調整ネジ、520d調整ネジ、52
0e 調整ネジ、520f 調整ネジ、520g 調整
ネジ、520h 調整ネジ、521 コ字状部材、52
1a コ字状部材521の長手部、521b コ字状部
材521の右腕部、521c コ字状部材521の左腕
部、522a 調整ネジ、522b 調整ネジ、522
c 調整ネジ、522d調整ネジ、523 板バネ、5
23a 板バネ523のL字状の腕部、523b 凸当
接部、524a 固定ネジ、524b 固定ネジ、52
5 ガラス板、525a ガラス板下面、525b ガ
ラス板上面、526 ガラス板保持台、526a 基準
面、527 顕微鏡、528 顕微鏡保持台、529
軸受、530 重り、531a 第1次干渉縞、531
b 第2次干渉縞、533 球面部、533a 球面当
接部、534 ヘッドホルダ移動台、534a ヘッド
ホルダ移動台534の翼部、534b ヘッドホルダ移
動台534の翼部、535a 磁気ヘッド調整用ホル
ダ、535b 磁気ヘッド調整用ホルダ、536a板バ
ネ、536b 板バネ、536c ジンバルバネ、53
6d ジンバルバネ、537a 磁気ヘッド側スペー
サ、537b 固定端側スペーサ、537c磁気ヘッド
側スペーサ、537d 固定端側スペーサ、538 ス
ペーサ、539 支持パッド、540 パッド用ジンバ
ル、540a パッド用ジンバルのフレーム取付部、5
40b パッド用ジンバルの加圧パッド取付部、541
パッド用スペーサ、542 ピボット、543 磁気
ヘッド、543a ギャップ部、543b 摺動面、5
43c テーパ部、544 ダストリムーバ、544a
切り欠き部、544b 摺動面、544c テーパ部、
545 ダストリムーバ調整用ホルダ、546 カード
に付着した汚染物資、547 ダストリムーバ支持用バ
ネ、548a 磁気ヘッドの重心、548b 磁気ヘッ
ドの重心、549 バランサ、550 バランサの重
心、551 磁気ヘッド13a,13bの軌道、552
a 磁気ヘッド13aの記録領域、552b 磁気ヘッ
ド13bの記録領域、553 磁気ヘッド13aが記録
トラック63上を移動する時間、554 磁気ヘッド1
3a,13bが記録する期間、555 磁気ヘッド13
a,13bが移動する期間、556 ベースフィルム、
557a 研磨剤、557b研磨剤、558a 磁気ヘ
ッドの走査軌跡、558b 磁気ヘッドの走査軌跡、5
59 不織布、560 駆動ローラ接触部、562 加
圧バネ、562a加圧バネ501の前端部、562b
加圧バネ501の後端部、563 ピン、564 キャ
リッジベースの穴、565 ピン、566 加圧ロー
ラ、567加圧ローラ、568 カードホルダ、568
a カードホルダのピン、568bカードホルダのピ
ン、568c カードホルダのピン、568d カード
ホルダのピン、570 引張りバネ、571 カード
付勢バネ、571a カード付勢部、571b 舌片、
571c 舌片、572 ストッパ、573 ストッ
パ、574a カードリフタ、574b カードリフ
タ、574c カードリフタ、574d カードリフ
タ、575a 位置決めピン、575b 位置決めピ
ン、575c 位置決めピンガイド部、575d 位置
決めピンガイド部、575e 位置決めピン、575f
位置決めピン、576a 位置決め穴、576b 位
置決め穴、576c 位置決め穴、576d 位置決め
穴、576e 位置決め穴、576f 位置決め穴、5
76g 位置決め穴、576h 位置決め穴、577a
板バネ、577b 板バネ、578a アーム、57
8b アーム、579a キヤリッジベースの角穴、5
79b キヤリッジベースの角穴、579c キヤリッ
ジベースの角穴、579d キヤリッジベースの角穴、
580a カードホルダの脚部、580b カードホル
ダの脚部、580c カードホルダの脚部、580d
カードホルダの脚部、581a ブロック、581bブ
ロック、581c ブロック、581d ブロック、5
82a 加圧パッドの穴、582b 加圧パッドの穴、
584 キヤリッジベースの切り欠き、584a 切り
欠き516の辺、584b 切り欠き516の辺、58
4c 切り欠き516の辺、585a ベース、585
b ベース、585c ベース、585d ベース、5
86a リンク、586b リンク、586c リン
ク、586d リンク、587a 引張りバネ、587
b 引張りバネ、588 キャリア、589 ニード
ル、590 加圧バネ、591 穴A、592 ホルダ
A、593 ホルダB、594 穴B、595 アーム
A、596 アームB、597 ワイヤ、598 円
弧、599 円弧、600 最内周トラック、601最
内周トラック、602 最内周トラック、603 最内
周トラック、604ヘッド回転中心、605 トラッ
ク、606 ヘッド回転中心、607 トラック、60
8 ヘッド回転中心、609 トラック。
磁性層、4 ストライプ状の磁性層、5 送りロール、
6 送りロール、7 駆動モータ、8 ベルト、9 圧
力ロール、10 磁気ヘッド、11 ヘッド圧力用ロー
ル、12 圧力用ロール、13a 磁気ヘッド、13b
磁気ヘッド、15 ターンテーブル、16 回転軸、
19 ジンバルバネ、19a 角型ジンバルバネ、19
b 丸型ジンバルバネ、20 ロータリトランスホル
ダ、21 装置ベース、22 直流モータ、22a ス
テータ部、22b ロータ部、22c 駆動コイル、2
2d磁石、23 スライダ、23a フラット型スライ
ダ、23b ボタン型スライダ、23c 浮上型スライ
ダ、23d 浮上型スライダ、24 ヘッドギャップ部
分、25a 摺動部、25b 摺動部、26a 摺動
部、26b 摺動部、28 角型ジンバルバネ、29
丸型ジンバルバネ、30 ロングアームバネ、30a
ロングアームバネ、30b ロングアームバネ、31
ベアリング構造、32a 突起部、32b 突起部、3
3a 逆L字型のストッパ、33b 逆L字型のストッ
パ、34a コ字型のストッパ、34b コ字型のスト
ッパ、35 吸気穴、36 排気穴、37 排気口、3
8 クリーナ、39 面対向型ロータリトランス、39
a 1次側コア、39b 2次側コア、39c 溝、3
9d 溝、39e 溝、39f 溝、40 円筒状のロ
ータリトランス、40a2次側コア、40b 1次側コ
ア、40c 固定台、41 円筒状のロタリートラン
ス、41a 2次側コア、41b 1次側コア、41c
固定台、42a2次側コア、42b 1次側コア、4
3 鉄心、44 1次側巻線、45 2次側巻線、46
a 1次側巻線、46b 2次側巻線、47 鉄線、4
8 鉄心または外鉄形トランスまたはロータリトラン
ス、48a 1次側コア、48b 2次側コア、53
記録再生回路、53a 増幅器、54 信号処理回路、
55a1次側巻線、55b 2次側巻線、56 直流交
流変換回路、57 交流直流変換回路、58 磁気ヘッ
ド、59 ヘッドコア、60 ヘッドギャップ、61ヘ
ッドコイル、62 磁気記録媒体、63 記録トラッ
ク、63a 記録トラック、63b 記録トラック、6
4 記録トラック、65 記録トラック、150 光カ
ード、150a 光透過層、150b 反射膜、150
c 保護基板、150d 保護層、150e 光記録
層、150f 保護層、150g 光磁気記録層、15
1 光学ヘッド、151a 対物レンズ、151b 対
物レンズ、151c レーザダイオード、151d 偏
光ビームスプリッタ、151e コリメータレンズ、1
51f 1/4波長板、151g 反射ミラー、151
h反射ミラー、151i 光検出器、151j レーザ
ダイオード、151k ハーフミラー、151l ダイ
クロイックプリズム、151m コリメータレンズ、1
51n 反射ミラー、151p ダイクロイックプリズ
ム、151q 反射ミラー、151s 光検出器、15
1t 集光レンズ、151u 光ファイバ、151v
コイル、151w コイル、152 ターンテーブルス
ペーサリング、153 クリーナ、154 鉄材または
磁性材料の薄板、155 加圧パッドの素材、156
加圧パッドの素材、157a プラスチック製薄板、1
57b記録媒体、157c 額縁状の薄板、158a
プラスチック製薄板、160カードリーダ、161 カ
ード、167 ベース、167a 補助ベース、168
カバー、169 フロントパネル、170 カード挿
入口、171 イジェクトスイッチ、172 表示ラン
プ、173 片開きドア、174 穴、175 凹み
部、176 検出端子、177 導線、178 導線、
179 論理回路、180 プルアップ抵抗、181
支えバネ、182 発光素子、183発光素子、184
駆動ローラ、185 保持ローラ、186 搬送機構
部、187 カード側面ガイド、187a カード支持
ガイド、187b カード支持ガイド、188 板バ
ネ、189 キャリッジベース、189a ターンテー
ブル移動穴、190 カード後面ガイド、191 板バ
ネ、192 光センサ、193 ベルト、194 ベル
ト用駆動ローラ、195 補助ローラ、196 歯車、
197 歯車、198 カードX軸基準ガイド、199
a 板バネ、199b 板バネ、200 側板、202
テンションローラ、203 ベルト、203a 凹凸
の領域、204 ベルト用駆動ローラ、205 歯車
部、206 補助ローラ、207 加圧パッド、208
パッド用フレーム、209 蝶番、210 ソレノイ
ド、211 駆動軸、212 開閉レバー、213 引
張りバネ、215 マイクロスイッチ、215a 検出
端、217 貫通口、218 直動軸受、219a ニ
ードル、219b 予圧バネ板、220 ガイドロッ
ク、221 ステッピングモータ、222 リードスク
リュー、258 フォトセンサ、259 貫通口、26
0 位置決め用マーク、261 光エンコーダ、261
a 光センサ、262 リトリガー型のワンショット回
路、263 論理積回路、265 バックパネル、26
6 インタフェースコネクタ、267 電源コネクタ、
268 電気回路ボード、269 ストッパ、270
マイクロスイッチ、271 ホームポジション検出用の
光センサ、272 光遮蔽板、273内部制御回路、2
74 記録再生回路、275 ステッピングモータ制御
回路、276 直流モータ制御回路、277 駆動ロー
ラ用直流モータ制御回路、278 ソレノイド制御回
路、280 ヘッドアセンブリ機構、395 ロック機
構、396 スリット、397 金具、399 カード
ホルダ、399a フラット部分、399b 縁の部
分、399c 切り掛けの部分、400a 位置決めピ
ン、400b 位置決めピン、401 貫通口、402
a 連結部、402b連結部、403a 連結部、40
3b 連結部、406 ねじりバネ、407a ねじり
バネ、407b ねじりバネ、408a 凸の部分、4
08b 凹の部分、501 MR素子、502 保護
層、503 印刷層、504 基材、505 磁気記録
層、506 保護層、507 保護カバー、508 ス
リップリング、509 スリップリング、510 ブラ
シ、511 ブラシ、512 固定用治具、514 ブ
ラシ、515 固定用治具、516 センタータップ、
517 ヘッドホルダ、517a ネジ穴、517b
ネジ穴、517c ネジ穴、517d ネジ穴、517
e ネジ穴、517f ネジ穴、518 ヘッドホル
ダ、518a ネジ穴、518b ネジ穴、518c
ネジ穴、518d ネジ穴、519a 取り付けネジ、
519b 取り付けネジ、519c 取り付けネジ、1
9d 取り付けネジ、519e 取り付けネジ、519
f 取り付けネジ、520a 調整ネジ、520b 調
整ネジ、520c 調整ネジ、520d調整ネジ、52
0e 調整ネジ、520f 調整ネジ、520g 調整
ネジ、520h 調整ネジ、521 コ字状部材、52
1a コ字状部材521の長手部、521b コ字状部
材521の右腕部、521c コ字状部材521の左腕
部、522a 調整ネジ、522b 調整ネジ、522
c 調整ネジ、522d調整ネジ、523 板バネ、5
23a 板バネ523のL字状の腕部、523b 凸当
接部、524a 固定ネジ、524b 固定ネジ、52
5 ガラス板、525a ガラス板下面、525b ガ
ラス板上面、526 ガラス板保持台、526a 基準
面、527 顕微鏡、528 顕微鏡保持台、529
軸受、530 重り、531a 第1次干渉縞、531
b 第2次干渉縞、533 球面部、533a 球面当
接部、534 ヘッドホルダ移動台、534a ヘッド
ホルダ移動台534の翼部、534b ヘッドホルダ移
動台534の翼部、535a 磁気ヘッド調整用ホル
ダ、535b 磁気ヘッド調整用ホルダ、536a板バ
ネ、536b 板バネ、536c ジンバルバネ、53
6d ジンバルバネ、537a 磁気ヘッド側スペー
サ、537b 固定端側スペーサ、537c磁気ヘッド
側スペーサ、537d 固定端側スペーサ、538 ス
ペーサ、539 支持パッド、540 パッド用ジンバ
ル、540a パッド用ジンバルのフレーム取付部、5
40b パッド用ジンバルの加圧パッド取付部、541
パッド用スペーサ、542 ピボット、543 磁気
ヘッド、543a ギャップ部、543b 摺動面、5
43c テーパ部、544 ダストリムーバ、544a
切り欠き部、544b 摺動面、544c テーパ部、
545 ダストリムーバ調整用ホルダ、546 カード
に付着した汚染物資、547 ダストリムーバ支持用バ
ネ、548a 磁気ヘッドの重心、548b 磁気ヘッ
ドの重心、549 バランサ、550 バランサの重
心、551 磁気ヘッド13a,13bの軌道、552
a 磁気ヘッド13aの記録領域、552b 磁気ヘッ
ド13bの記録領域、553 磁気ヘッド13aが記録
トラック63上を移動する時間、554 磁気ヘッド1
3a,13bが記録する期間、555 磁気ヘッド13
a,13bが移動する期間、556 ベースフィルム、
557a 研磨剤、557b研磨剤、558a 磁気ヘ
ッドの走査軌跡、558b 磁気ヘッドの走査軌跡、5
59 不織布、560 駆動ローラ接触部、562 加
圧バネ、562a加圧バネ501の前端部、562b
加圧バネ501の後端部、563 ピン、564 キャ
リッジベースの穴、565 ピン、566 加圧ロー
ラ、567加圧ローラ、568 カードホルダ、568
a カードホルダのピン、568bカードホルダのピ
ン、568c カードホルダのピン、568d カード
ホルダのピン、570 引張りバネ、571 カード
付勢バネ、571a カード付勢部、571b 舌片、
571c 舌片、572 ストッパ、573 ストッ
パ、574a カードリフタ、574b カードリフ
タ、574c カードリフタ、574d カードリフ
タ、575a 位置決めピン、575b 位置決めピ
ン、575c 位置決めピンガイド部、575d 位置
決めピンガイド部、575e 位置決めピン、575f
位置決めピン、576a 位置決め穴、576b 位
置決め穴、576c 位置決め穴、576d 位置決め
穴、576e 位置決め穴、576f 位置決め穴、5
76g 位置決め穴、576h 位置決め穴、577a
板バネ、577b 板バネ、578a アーム、57
8b アーム、579a キヤリッジベースの角穴、5
79b キヤリッジベースの角穴、579c キヤリッ
ジベースの角穴、579d キヤリッジベースの角穴、
580a カードホルダの脚部、580b カードホル
ダの脚部、580c カードホルダの脚部、580d
カードホルダの脚部、581a ブロック、581bブ
ロック、581c ブロック、581d ブロック、5
82a 加圧パッドの穴、582b 加圧パッドの穴、
584 キヤリッジベースの切り欠き、584a 切り
欠き516の辺、584b 切り欠き516の辺、58
4c 切り欠き516の辺、585a ベース、585
b ベース、585c ベース、585d ベース、5
86a リンク、586b リンク、586c リン
ク、586d リンク、587a 引張りバネ、587
b 引張りバネ、588 キャリア、589 ニード
ル、590 加圧バネ、591 穴A、592 ホルダ
A、593 ホルダB、594 穴B、595 アーム
A、596 アームB、597 ワイヤ、598 円
弧、599 円弧、600 最内周トラック、601最
内周トラック、602 最内周トラック、603 最内
周トラック、604ヘッド回転中心、605 トラッ
ク、606 ヘッド回転中心、607 トラック、60
8 ヘッド回転中心、609 トラック。
フロントページの続き (72)発明者 大村 祐司 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 佐藤 正男 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 長岡 秀忠 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 泉 幸雄 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 橋本 昭 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 西川 啓一 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 村富 洋一 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 水谷 保恭 鎌倉市上町屋730番地 三菱電機エンジニ アリング株式会社鎌倉事業所内
Claims (61)
- 【請求項1】 外部から交換自在に挿入される長方形の
磁気カードの短辺幅以内の幅で回転しながら上記磁気カ
ードの長手方向に対して相対的に移動するヘッドアセン
ブリと、 上記ヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテーブル
に搭載された1個または複数個の記録再生用の磁気ヘッ
ドと、 上記ヘッドアセンブリに収容されてその回転部から上記
磁気ヘッドに書き込み信号を供給しまたは磁気ヘッドか
ら読み出し信号を受け、その固定部で記録再生回路とイ
ンタフェースをとるロータリトランスと、 ランダムアクセスシークして上記磁気カードの円弧上の
複数の記録再生トラックに情報を記録または再生する記
録再生回路と、 上記磁気カードを位置決め保持し、上記磁気カードを上
記ヘッドアセンブリに対して長手方向に相対的に移動す
るカード保持機構を備えたカードリーダ。 - 【請求項2】 外部から交換自在に挿入される長方形の
光記録再生カードの短辺幅以内の幅で回転しながら上記
光記録再生カードの長手方向に対して相対的に移動する
ヘッドアセンブリと、 上記ヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテーブル
に搭載された1個または複数個の記録再生用の光学レン
ズと、上記回転駆動される軸内に上記光学レンズに上記
記録再生のための光信号を供給するための光路と、 上記光路を経由して上記記録再生のための光信号を供給
する光レーザと、 ランダムアクセスシークして上記光記録再生カードの円
弧上の複数の記録再生トラックに情報を記録または再生
する記録再生回路と、 上記光記録再生カードを位置決め保持し、上記光記録再
生カードを上記ヘッドアセンブリに対して長手方向に相
対的に移動するカード保持機構を備えたカードリーダ。 - 【請求項3】 回転駆動されるターンテーブル上にター
ンテーブルの中心軸を対称中心として2個の磁気ヘッ
ド、または光学レンズを設けたことを特徴とする請求項
1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項4】 各磁気ヘッドは各バネの可動自由度の一
端に搭載され、上記各バネの可動自由度の他端をターン
テーブルに固定したことを特徴とする請求項1記載のカ
ードリーダ。 - 【請求項5】 回転駆動されるターンテーブルには磁気
カードと対向する円筒状の縁を設け、該円筒上の縁面に
は空気流の方向に狭くなる斜面と浮上力を発生する凹面
とを交互に備えたことを特徴とする請求項1記載のカー
ドリーダ。 - 【請求項6】 回転駆動されるターンテーブルに少なく
とも一端は固定されたスライダの回転運動による過浮上
を、制限するストッパを該ターンテーブル上に設けたこ
とを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項7】 回転駆動されるターンテーブルに、また
必要に応じて上記ターンテーブルを囲む円筒ホルダに複
数の通気口を設けたことを特徴とする請求項1または請
求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項8】 回転駆動されるターンテーブルのカード
と対向する平面上にカードに対して回転摺動する塵埃除
去クリーナを備えたことを特徴とする請求項1または請
求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項9】 ターンテーブルを回転駆動するモータと
ロータリトランスとの間に磁気遮蔽部材を設けたことを
特徴とする請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項10】 回転駆動されるターンテーブル上に再
生専用のヘッドと、記録または記録再生ヘッドの2種の
磁気ヘッドを設け、再生専用ヘッドのヘッドコア幅を記
録または記録再生ヘッドのヘッドコア幅よりも狭くした
ことを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項11】 回転駆動されるターンテーブル上に2
個の記録再生ヘッドを設け、記録トラック中心線に対す
る上記2個の記録再生ヘッドのヘッドギャップの傾きを
+Θ度と−Θ度と逆にしたことを特徴とする請求項1記
載のカードリーダ。 - 【請求項12】 回転駆動されるターンテーブル上に複
数の再生または記録再生ヘッドを設け、1つは磁気カー
ドの深層に記録された長波長の情報を再生する第1の磁
気ヘッドとし、 他は上記深層に記録された波長の1/10以下の短波長
の情報を上記磁気カードの深層より上の表層に記録再生
する、上記第1の磁気ヘッドのヘッドギャップ長より短
いヘッドギャップ長を持つ第2の磁気ヘッドとしたこと
を特徴とする請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項13】 カード保持機構内に、ヘッドアセンブ
リに磁気または光カードを挟んで対向し、該磁気または
光カードの面積以上の面積を持ち、回転駆動されるヘッ
ドアセンブリに平面で該磁気または光カードを押しつけ
る弾性体からなるパッドを用いたことを特徴とする請求
項1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項14】 ヘッドアセンブリに磁気または光カー
ドを挟んで対向し、該磁気または光カードの面積以上の
面積を持つパッドと、上記ヘッドアセンブリが回転しか
つ長手方向に相対移動する部分を除いて閉じた底面、奥
面、両側面と弾性体でふさがれた入口で囲まれ、密閉構
造としたカード保持機構を持つことを特徴とする請求項
1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項15】 少なくとも片側の側面と奥面には搬入
されたカードの位置決め基準面を持ち、また搬入口には
挿入された上記カードをカード保持機構内に搬入・排出
するためのローラを設け、 上記カードの挿入を検出すると、上記ローラが回転して
上記カードを上記位置決め面に搬入し押しつけることを
特徴とする請求項14記載のカードリーダ。 - 【請求項16】 カードには位置決め用のマークを設
け、またカード保持機構には対応検出機構を設けて、上
記検出機構によりパッド押え位置でのカード位置の補正
量を得て、必要に応じてヘッドアセンブリの位置制御を
上記補正量で補正することを特徴とする請求項13記載
のカードリーダ。 - 【請求項17】 カードには2個所以上の位置決め穴を
設け、カード保持機構側には対応位置にガイドピンを備
え、パッドを設けて該パッド側を開けて上記カードを乗
せ、パッドを押えて使用状態とするカード保持機構を備
えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のカ
ードリーダ。 - 【請求項18】 ヘッドアセンブリがカードの長手方向
に相対移動する際、上記ヘッドアセンブリが移動するガ
イドとなる底面に上記ヘッドアセンブリの長手方向の移
動範囲を規制する規制穴を設けたカード保持機構を設け
たことを特徴とする請求項1または請求項2記載のカー
ドリーダ。 - 【請求項19】 回転するターンテーブル上または該タ
ーンテーブルと同期して回転する回転体上に光エンコー
ダを設け、上記光エンコーダ出力よりカードの各セクタ
またはトラックのインデックス信号を生成することを特
徴とする請求項1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項20】 ヘッドアセンブリに複数個の光学レン
ズを設ける場合は、対応する異なる波長の複数の発光源
を備え、また回転駆動軸内に設けた光路には、設定波長
帯の光は透過しそれ以外の波長帯の光は反射する反射/
透過プリズムを設けて光を分離/混合し、回転駆動軸内
は光路を共有することを特徴とする請求項2記載のカー
ドリーダ。 - 【請求項21】 回転駆動軸内の光路への、または光路
からの発光/受光用に、上記回転駆動軸内の光路対応の
先端に集光レンズ相当を設けた光ファイバを設置し、該
光ファイバの他端に対向して発光/受光素子を設けたこ
とを特徴とする請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項22】 ヘッドアセンブリのターンテーブル上
に搭載された光学レンズの周囲に光磁気記録方式の記録
再生用の磁化バイアス用のコイルを設け、該磁化バイア
ス用信号はターンテーブル内のロータリトランス経由で
供給され、また光磁気カードを介して上記ヘッドアセン
ブリと対向して上記光磁気カードを押えるカード保持機
構にパッドを設け、該パッド側に上記磁化バイアス用の
磁路を形成する鉄または磁性体を備えたことを特徴とす
る請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項23】 カード挿入口からカードを所定位置ま
で挿入するとカード挿入を検出する挿入検出素子と、 上記カード挿入検出をすると、カード保持機構の入口の
遮蔽部にカード搬入のための隙間を開ける開閉レバー
と、 また上記カード挿入検出をすると、上記カードをカード
保持機構内に搬入する駆動ローラ及び該駆動ローラと対
向する保持ローラと、 上記駆動ローラで搬入された上記カードが所定位置に位
置決めされることを検出する位置決め検出素子と、 上記位置決め検出がされると、上記カードをパッドがカ
ード保持機構に押え込むパッド押え機構と、 上記カードがパッドでカード保持機構に押え込まれる
と、該カード保持機構の底面からのヘッドアセンブリの
ヘッドからの記録再生動作の準備完了信号を出すスイッ
チ相当を設けたことを特徴とする請求項1または請求項
2記載のカードリーダ。 - 【請求項24】 カードイジェクトスイッチの押下また
はカード排出指令信号によりカードへの記録再生動作を
止め、記録再生動作停止後にカード保持機構からパッド
を押しあげてカードの押え込みを解放するパッド押え機
構と、 また上記カード排出指令相当により、カードの押え込み
が解放されると、カードをカード保持機構の排出口に押
し出す押し出し機構と、 また上記カード排出指令相当により、カードの押え込み
が解放されると、カード保持機構の入口の遮蔽部にカー
ド搬入のための隙間を開ける開閉レバー及び上記カード
をカード保持機構外に排出する駆動ローラと、 上記駆動ローラで排出された上記カードが所定位置以上
に排出されたことを検出し、この排出検出で上記駆動ロ
ーラの回転を止め、またカード保持機構の入口の遮蔽部
を閉じる動作をさせる排出検出素子とを設けたことを特
徴とする請求項1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項25】 大略長方形をしたカードの長手方向に
中心線があり、円の半径が同一でかつ上記中心線上に円
の中心を有し直径がカード幅内に収まる複数の円の、上
記中心線から所定の幅内にある複数の円弧上に各記録再
生トラック領域を形成して磁化材料または光情報記録ま
たは光情報再生材料を塗布したカード。 - 【請求項26】 各記録再生トラックは、各円の中心と
対応する記録再生トラックの円弧の始点または終点とを
結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中心線と
のなす角度をαとし、各円弧の始点または終点における
隣接するトラックとの間隔をxとすると、上記カードの
長手方向の中心線上におけるトラックピッチを大略x/
cosαとすることを特徴とする請求項25記載のカー
ド。 - 【請求項27】 各記録再生トラックは、各円の中心と
対応する記録再生トラックの円弧の始点または終点とを
結ぶ線と、円の中心があるカードの長手方向の中心線と
のなす角度をαとしたとき、αが40度から55度の範
囲に円弧の両端がくるようトラック長さを定めたことを
特徴とする請求項25記載のカード。 - 【請求項28】 大略長方形をしたカードの記録再生面
側の少なくとも外周に、記録再生ヘッド側から見てカー
ドの記録再生面より高い保護面を設けたことを特徴とす
る請求項25記載のカード。 - 【請求項29】 長方形の磁気または光記録再生カード
の長手方向に相対的に移動するヘッドアセンブリと、 上記ヘッドアセンブリの回転駆動されるターンテーブル
に搭載された1個または複数個の記録再生用の磁気ヘッ
ド、または光学レンズと上記回転駆動軸内の該光学レン
ズ用光路と、 上記ヘッドアセンブリに収容されるその回転部から上記
磁気ヘッド用の信号ためのインタフェースをとるロータ
リトランス、または上記光レンズに光信号を供給する光
レーザと、 上記磁気または光記録再生カードを位置決め保持するカ
ード保持機構と、 上記ヘッドアセンブリを上記磁気または光記録再生カー
ドの長手方向に移動するヘッドアセンブリ駆動機構を備
えたカードリーダ。 - 【請求項30】 記録再生トラック領域の表面には1ミ
クロン以下の保護用の膜を形成したことを特徴とする請
求項25記載のカード。 - 【請求項31】 不使用時には記録再生トラック領域の
表面を覆い、使用時には360度回転して記録再生トラ
ック領域を露出するカバーを設けたことを特徴とする請
求項25記載のカード。 - 【請求項32】 長手方向の中間部の中心線から所定幅
最外部で記録トラック幅以上の隙間を両頂点とする楕円
形のデータ不記録領域を設けたことを特徴とする請求項
25記載のカード。 - 【請求項33】 長手方向に設けた中心線から所定幅内
の記録再生トラック領域の外側を特定パターンの再生領
域としたことを特徴とする請求項25記載のカード。 - 【請求項34】 記録再生用のカードに対応した大きさ
を持ち、記録再生トラック領域に対応した面に少なくと
も2種類以上の研磨剤を塗布したクリーニング用カー
ド。 - 【請求項35】 記録再生用のカードに対応した大きさ
を持ち、記録再生トラック領域に対応した面の一部に研
磨剤を塗布し、かつ他の一部に塵埃除去クリーナを貼り
付けたクリーニング用カード。 - 【請求項36】 カード長手方向の最外部のヘッドが接
触しない領域のカード厚みを記録再生トラック領域のカ
ード厚みよりも厚くしたことを特徴とする請求項34ま
たは請求項35記載のクリーニング用カード。 - 【請求項37】 ヘッドアセンブリ上のヘッドは磁気抵
抗形ヘッドであることを特徴とする請求項1記載のカー
ドリーダ。 - 【請求項38】 磁気抵抗形ヘッド駆動用回路の電力を
スリップリングで供給するようにしたことを特徴とする
請求項37記載のカードリーダ。 - 【請求項39】 ヘッドを搭載し、ターンテーブルの所
定位置との関係を規制するヘッドホルダを上記ターンテ
ーブル上に備えたことを特徴とする請求項1または請求
項2記載のカードリーダ。 - 【請求項40】 ヘッドホルダはターンテーブルの面に
対して任意の角度で傾けられる構造とすることを特徴と
する請求項39記載のカードリーダ。 - 【請求項41】 各ヘッドは球面の一部を有し、かつタ
ーンテーブルまたはヘッドホルダに直接取り付けるよう
にしたことを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項42】 各ヘッドは、スペーサを介してターン
テーブルの面に対して平行に上下するバネに搭載したこ
とを特徴とする請求項4または請求項39記載のカード
リーダ。 - 【請求項43】 カードを押しつけるパッドを更に支持
するバネ構造体を設けて、該バネ構造体を介して上記パ
ッドをカード保持機構に固定することを特徴とする請求
項1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項44】 カードを押しつけるパッドのカード対
向面とは反対側にバネ構造体を設けて、該バネ構造体の
中央部をピボットを介して上記パッドと接着し、上記バ
ネ構造体をカード保持機構に固定することを特徴とする
請求項43記載のカードリーダ。 - 【請求項45】 カード保持機構内にカードを押しつけ
るパッドに替わるその剛性がカードまたはヘッドを保持
するバネよりも大きいパッド代替構造を設けたことを特
徴とする請求項1または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項46】 ターンテーブル上にヘッドとほぼ同一
形状で切り欠き部を持つ塵埃除去用のダストリムーバを
更に付加したことを特徴とする請求項1または請求項2
記載のカードリーダ。 - 【請求項47】 ダストリムーバは、その切り欠き部が
記録再生用トラックの幅以上の切り欠き幅であり、切り
欠き部が回転駆動時にカードに摺動し、かつターンテー
ブル上でヘッドとほぼ同一回転半径を持つことを特徴と
する請求項46記載のカードリーダ。 - 【請求項48】 ヘッドを搭載するバネのヘッドが搭載
される面と反対側にバランサを更に付加したことを特徴
とする請求項4または請求項39記載のカードリーダ。 - 【請求項49】 ヘッドを搭載したバネの静止時のター
ンテーブルの面に対する角度を所定の角度傾けたことを
特徴とする請求項4または請求項39記載のカードリー
ダ。 - 【請求項50】 カード上のカード方向検出用の位置信
号を検出すると、ヘッドアセンブリ側が相対的に動いて
対応する所定トラック位置に移動するようにしたことを
特徴とする請求項1または請求項2記載のカードリー
ダ。 - 【請求項51】 回転駆動されるターンテーブル上に少
なくとも2個の記録再生ヘッドまたは光学レンズを設
け、該2個のヘッドまたはレンズは同時に同一データを
記録または再生することを特徴とする請求項1または請
求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項52】 2個のヘッドまたはレンズは、同時に
同一トラック上の異なる領域に記録または再生すること
を特徴とする請求項51記載のカードリーダ。 - 【請求項53】 搬入口に挿入されたカードをカード保
持機構内に搬入しまたはカード保持機構内のカードを排
出するローラを設け、該ローラに対向してカードを押圧
するカード押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1
または請求項2記載のカードリーダ。 - 【請求項54】 カード押圧部材は、カード挿入方向の
ローラから所定位置にカード当接部分を持ち、該カード
当接部分と上記ローラ当接部分との中間部分に支点を持
つてこ構造としたことを特徴とする請求項53記載のカ
ードリーダ。 - 【請求項55】 カード押圧部材のローラ当接部分また
はカード当接部分に加圧ローラを更に付加したことを特
徴とする請求項53記載のカードリーダ。 - 【請求項56】 カードを搬入または排出するローラ
は、ヘッドが回転駆動される幅以外の部分を駆動する幅
以下の幅としたことを特徴とする請求項15または請求
項53記載のカードリーダ。 - 【請求項57】 カード保持機構は、カード挿入を検出
すると、カードに対向するパッド相当部分がカード面を
押しつける構造であることを特徴とする請求項1または
請求項2または請求項53記載のカードリーダ。 - 【請求項58】 カード保持機構は、カード挿入を検出
すると、カードに対向するパッド相当部分がカード面を
垂直方向に押しつける構造であることを特徴とする請求
項57記載のカードリーダ。 - 【請求項59】 カード保持機構は、パッド相当部分と
対向する面に、挿入当初のヘッドのギャップ面からカー
ドを離して支持するカード保持用の保持バネを備えたこ
とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項5
3記載のカードリーダ。 - 【請求項60】 カードには2個所以上の位置決め穴を
設け、カード保持機構には更に対応位置にカード位置決
め用のガイドピンを備える構造としたことを特徴とする
請求項53記載のカードリーダ。 - 【請求項61】 位置決め用のガイドピンは、先端が細
いテーパ構造であることを特徴とする請求項60記載の
カードリーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7018094A JPH07262684A (ja) | 1994-02-07 | 1995-02-06 | カード及びカードリーダ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-13598 | 1994-02-07 | ||
JP1359894 | 1994-02-07 | ||
JP7018094A JPH07262684A (ja) | 1994-02-07 | 1995-02-06 | カード及びカードリーダ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001235762A Division JP2002140833A (ja) | 1994-02-07 | 2001-08-03 | 光カードリーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07262684A true JPH07262684A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=26349420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7018094A Pending JPH07262684A (ja) | 1994-02-07 | 1995-02-06 | カード及びカードリーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07262684A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7684175B2 (en) | 2007-12-27 | 2010-03-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Display apparatus |
JP2014518429A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-07-28 | オラクル・インターナショナル・コーポレイション | 回転ヘッドデータ記憶および検索システムおよび方法 |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP7018094A patent/JPH07262684A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7684175B2 (en) | 2007-12-27 | 2010-03-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Display apparatus |
JP2014518429A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-07-28 | オラクル・インターナショナル・コーポレイション | 回転ヘッドデータ記憶および検索システムおよび方法 |
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