JPH0726224U - 電気自動車のバッテリ支持構造 - Google Patents

電気自動車のバッテリ支持構造

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JPH0726224U
JPH0726224U JP5671693U JP5671693U JPH0726224U JP H0726224 U JPH0726224 U JP H0726224U JP 5671693 U JP5671693 U JP 5671693U JP 5671693 U JP5671693 U JP 5671693U JP H0726224 U JPH0726224 U JP H0726224U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バッテリ9…が所定間隔を置いてトレイ8上
に配置され、上記バッテリ9・9間の隙間には、バッテ
リ9に沿って延び、その上端部がバッテリ9の上面より
も上方に位置する一方、その下端部がバッテリ9内部の
電解液の液面よりも下方に位置するように形成された隔
壁32が設けられている。上記の隔壁32には多数の貫
通孔が形成されている。 【効果】 仮に或る1つのバッテリ内部の電解液上方の
空間に溜まった水素に何らかの原因により引火した場合
において、隔壁により炎を遮断することができる。従っ
て、他のバッテリ内部の空間に溜まった水素に引火する
こと、即ち、誘爆を引き起こすことを防止することがで
きるので、バッテリの損傷を最低限に止めることが可能
となる。隔壁により、引火爆発したバッテリの破片が飛
び散ることが防止されるので、他のバッテリが損傷する
おそれを回避することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数個のバッテリが搭載される電気自動車のバッテリ支持構造に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特開平4-334908号公報に示されているような電気自動車の バッテリ支持構造が知られている。上記の支持構造は、複数個のバッテリを配列 して収容するバッテリ収容部と、このバッテリ収容部内に設置されたバッテリの 上端面を係止してその移動を規制するクランプバーとを備えたバッテリユニット により、上記バッテリを固定するようになっている。また、走行可能距離を長く する等、電気自動車の性能向上を図るために、バッテリを多数搭載する必要があ り、このため、上記のバッテリ収容部は、バッテリ同士の間隔を狭くすることに より、複数個のバッテリを限られたスペースに配列するようになっている。
【0003】 一般に、電気自動車のバッテリとして用いられる鉛蓄電池はケース内部に、鉛 および酸化鉛からなる複数の電極板と、これら電極板間に満たされた希硫酸から なる電解液とを備えている。上記の電解液は、電極板の上端面が充分に液面下に 没し、かつ、液面とケースの蓋との間、即ちケース内部に若干の空間が生じるよ うにケースに充填されている。尚、鉛蓄電池は、充電がほぼ終わりに近づくにつ れて電解液が電気分解されるので、電極板表面から水素が発生し、発生した水素 は、上記の空間に溜まる。また、例えば放電しすぎたり、長期間充電せずに放置 した場合にも、電極板が硫酸鉛に変化するのに伴って水素が発生する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の支持構造では、バッテリユニットは、バッテリ収容 部内に複数個のバッテリを単に配列して収容しているだけであるので、例えば、 仮に或る1つのバッテリ内部の空間に溜まった水素に何らかの原因、例えば静電 気や摩擦等により引火した場合には、他のバッテリ内部の空間に溜まった水素に も引火し易いものとなっている。即ち、上記従来の支持構造では、万一、1つの バッテリ内部の空間に溜まった水素に引火すると、他のバッテリ内部の空間に溜 まった水素にも次々と引火し、バッテリ収容部内の全てのバッテリを破損するお それを有している。また、引火爆発したバッテリの破片がバッテリ収容部内に飛 び散り、他のバッテリが損傷するおそれも有している。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、仮に或 る1つのバッテリ内部の空間に溜まった水素に何らかの原因により引火した場合 において、他のバッテリ内部の空間に溜まった水素に引火すること、即ち、誘爆 を引き起こすことを防止し、バッテリの損傷を最低限に止めることが可能な電気 自動車のバッテリ支持構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案の電気自動車のバッテリ支持構造は、上記の課題を解決す るために、複数個のバッテリを支持する電気自動車のバッテリ支持構造であって 、互いに隣合うバッテリが所定間隔を置いて略同一の高さに配置されると共に、 バッテリに沿って延びる隔壁が上記バッテリ間の隙間に設けられ、上記隔壁は、 その上端部がバッテリ上面よりも上方に位置する一方、その下端部がバッテリ内 部の電解液の液面よりも下方に位置するように形成されていることを特徴として いる。
【0007】 請求項2記載の考案の電気自動車のバッテリ支持構造は、上記の課題を解決す るために、請求項1記載の電気自動車のバッテリ支持構造において、バッテリ上 面の側縁部を上方から押圧する押圧部材がバッテリに沿って設けられていること を特徴としている。
【0008】 請求項3記載の考案の電気自動車のバッテリ支持構造は、上記の課題を解決す るために、請求項1または2記載の電気自動車のバッテリ支持構造において、隔 壁に複数の貫通孔が形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、互いに隣合うバッテリが所定間隔を置いて略同 一の高さに配置され、上記バッテリ間の隙間には、バッテリに沿って延び、その 上端部がバッテリ上面よりも上方に位置する一方、その下端部がバッテリ内部の 電解液の液面よりも下方に位置するように形成された隔壁が設けられている。
【0010】 このように、互いに隣合うバッテリ間の隙間に、上記バッテリ同士を隔てるよ うにして隔壁が設けられているので、例えば、仮に或る1つのバッテリ内部の電 解液上方の空間に溜まった水素に何らかの原因、例えば静電気や摩擦等により引 火した場合において、隔壁により炎を遮断することができる。従って、他のバッ テリ内部の空間に溜まった水素に引火すること、即ち、誘爆を引き起こすことを 防止することができる。これにより、バッテリの損傷を最低限に止めることが可 能となる。また、隔壁により、引火爆発したバッテリの破片が飛び散ることが防 止されるので、他のバッテリが損傷するおそれを回避することができる。
【0011】 請求項2記載の構成によれば、バッテリ上面の側縁部を上方から押圧する押圧 部材がバッテリに沿って設けられているので、バッテリを所定位置に固定するこ とができると共に、互いに隣合うバッテリ同士は、上記押圧部材と隔壁とで隔て られることとなる。これにより、より一層確実にバッテリの損傷を最低限に止め ることが可能となる。また、押圧部材と隔壁とにより、引火爆発したバッテリの 破片が飛び散ることが防止されるので、他のバッテリが損傷するおそれを回避す ることができる。
【0012】 請求項3記載の構成によれば、隔壁に複数の貫通孔が形成されているので、互 いに隣合うバッテリ間の隙間における空気の流通が上記隔壁によって妨げられる ことはない。このため、例えば上記隙間に空気を送り込むことにより、充電時に 発熱するバッテリを空冷することができる。また、仮にバッテリ内部から水素が 洩れていても、上記隙間を換気することができるので、水素に引火する可能性を 低減することができる。
【0013】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0014】 図4に示すように、本実施例にかかるバッテリ支持構造を有する電気自動車は 、前輪1・1を回転駆動する電動モータ2と、この電動モータ2に制御信号を出 力するコントローラ3と、上記電動モータ2に駆動電力を供給するバッテリユニ ット4とを備えている。
【0015】 図1および図3に示すように、上記のバッテリユニット4は、車体後部のフロ アパネル5上に例えば溶接により固着された枠体6と、この枠体6の上部開口面 を覆う蓋体7と、上記枠体6内に着脱自在に設けられたトレイ8と、このトレイ 8上に設置される複数個のバッテリ9…の上面の側縁部を上方から押圧すること によりバッテリ9…を係止する係止部材30…と、これら係止部材30…を上方 から押圧することにより係止するクランプバー10・10と、これらクランプバ ー10・10の側端部が取り付けられる支柱11…と、充電時に発熱するバッテ リ9…を空冷するために用いられる図示しない送風機とを備えている。そして、 上記のトレイ8上には、その長手方向に2組のバッテリ列が平行に設置されると 共に、各バッテリ列には8個のバッテリ9…がトレイ8の長手方向に所定間隔を 置いて略同一の高さに配列されるようになっている。
【0016】 尚、バッテリ9…の個数や配列方法は、特に限定されるものではない。また、 上記のバッテリユニット4を、フロアパネル5に対して着脱自在な構成とするこ とも可能である。
【0017】 上記のバッテリ9は、例えば、略直方体形状のケース内部に鉛および酸化鉛か らなる複数の電極板と、これら電極板間に満たされた希硫酸からなる電解液とを 備えた鉛蓄電池からなっている。また、バッテリ9の上面の両側端部近傍には、 電極12が設けられる一方、上面の中央部には、補水液注入部14を備えた補水 液収容部13が形成されている。そして、上記の電解液は、電極板の上端面が充 分に液面下に没し、かつ、液面とケースの蓋との間、即ちバッテリ9内部に若干 の空間が生じるようにケースに充填されている。
【0018】 上記の枠体6は、フロアパネル5に固着される下端フランジ部15と、上記蓋 体7が固着される上端フランジ部16とを有するプレート材からなり、上記バッ テリ列の側面部を取り囲むようにして立設されている。また、枠体6の所定位置 には上記の図示しない送風機が設置されており、この送風機によりバッテリ9・ 9間の隙間に空気を送り込んで充電時に発熱するバッテリ9…を空冷するように なっている。
【0019】 上記の蓋体7は、その外周縁部が上記枠体6の上端フランジ部16に取り付け ボルト17…によって固定されるように構成されたプレート材からなり、その下 面にはバッテリ9…の配列方向、即ちトレイ8の長手方向に沿って延びる2本の レインフォースメント18・18が取り付けられている。このレインフォースメ ント18・18により蓋体7はその長手方向に補強されており、蓋体7の板厚を 分厚くしなくとも、後述のようにして蓋体7の剛性を充分に確保することができ るようになっている。
【0020】 上記のトレイ8は、フロアパネル5上に例えば合成ゴム等からなる緩衝材8a を介して着脱自在に取り付けられており、トレイ8上に各バッテリ9…が位置決 めされた状態で設置されるようになっている。また、クランプバー10は、蓋体 7のレインフォースメント18と平行に配設される角材20と、その下面に固着 された合成ゴム等の弾性体からなる圧接部材21とからなっている。上記の圧接 部材21は、その中央部分に至るに従って上下方向の厚みが分厚くなるように形 成されることにより、下面が下向きに突出する湾曲面に形成されている。
【0021】 また、支柱11…は、枠体6の内面側における上記バッテリ列の長手方向に、 互いに対向するように2組、計4本固着されている。各支柱11は、上部に上記 クランプバー10が取り付けられる段部22が形成されると共に、その側方にレ インフォースメント18の下面を支持する支持部23が突設されている。上記支 柱11の段部22は、その高さが上記バッテリ9…の上下寸法に対応して設定さ れている。即ち、上記支柱11の段部22に、取り付けボルト24によってクラ ンプバー10の側端部を固着させることにより、このクランプバー10の圧接部 材21が係止部材30…に圧接されるようになっている。また、支柱11の支持 部23は、枠体6に取り付けられた蓋体7のレインフォースメント18の下面が 当接するように、その高さが設定されている。
【0022】 そして、レインフォースメント18・18は、上記のように支柱11…によっ て支持されるので、これらレインフォースメント18・18は、例えば重量物が 設置される等して蓋体7に上方から荷重が掛かった場合に、この荷重を支柱11 …に伝達することができる。従って、レインフォースメント18・18により蓋 体7が変形することを防止可能となっている。
【0023】 上記の係止部材30は、所定間隔を置いて隣合うバッテリ9・9間の隙間の上 方にバッテリ9に沿って配設されており、例えばバッテリ9上面の長辺と略等し い長さを有している。図1および図2に示すように、係止部材30は、例えば鉄 板等の金属板を折り曲げることにより形成され、上記バッテリ9の上面の側縁部 を上方から押圧する押圧部材31・31と、これら押圧部材31・31に例えば 溶接により一体的に固着され、上記バッテリ9・9間の隙間に垂下される隔壁3 2と、押圧部材31・31の押圧部31a・31aに固着された合成ゴム等の弾 性体からなる緩衝部材33・33とからなっている。
【0024】 上記の押圧部材31は、バッテリ9の上面の側縁部を押圧する押圧部31aと 、バッテリ9の側面の側縁部に当接する当接部31bと、上記のクランプバー1 0の圧接部材21と圧接する圧接部31cとを備えた階段形状となっている。そ して、押圧部材31は、圧接部31cにクランプバー10の圧接部材21が圧接 されることにより押圧部31aがバッテリ9の上面の側縁部を上方から押圧して 、バッテリ9の上下方向の移動を規制すると共に、当接部31bがバッテリ9の 側面の側縁部に当接して、バッテリ9の前後(若しくは左右)方向の移動を規制 するようになっている。これにより、各バッテリ9はトレイ8上の所定位置に固 定される。
【0025】 上記の緩衝部材33は、押圧部31aの下面に固着されており、この緩衝部材 33により、押圧部31aがバッテリ9を疵付けないで押圧することができるよ うになっている。また、緩衝部材33は、車両走行時等にバッテリ9が震動する ことを防止している。尚、緩衝部材33の幅や厚み、長さは、特に限定されるも のではない。
【0026】 上記の隔壁32は、多数の貫通孔32a…を有し、バッテリ9・9同士の間隔 よりも厚みが薄い鉄板等の金属板からなっており、その上端部がバッテリ9の上 面よりも上方に位置する一方、その下端部がバッテリ9内部の電解液の液面より も下方に位置するような大きさに形成されている。即ち、隔壁32は、バッテリ 9内部の空間に対応する位置に設けられている。また、隔壁32の上端部は押圧 部材31・31に固着されている。尚、バッテリ9内部の電解液は、経時変化に より若干減少するので、隔壁32の下端部は、好ましくは、例えばバッテリ9内 部の電極板の上端面よりも2cm程度下方に位置するような大きさに形成すればよ い。
【0027】 このような大きさに隔壁32…を形成することにより、各バッテリ9内部にお ける電解液の液面とケースの蓋との間に生じる上記空間は、これら隔壁32…に より側面部が取り囲まれることとなる。尚、上記の貫通孔32a…は、後述のよ うに隔壁32がバッテリ9…の損傷を最低限に止める際に支障を生じない程度の 大きさに形成されている。
【0028】 また、上記のような大きさに隔壁32が形成され、かつ、隔壁32に多数の貫 通孔32a…が設けられているので、互いに隣合うバッテリ9・9間の隙間にお ける空気の流通が上記隔壁32によって妨げられることはない。即ち、送風機か ら送り込まれる空気は、その流れが隔壁32…によって妨げられないようになっ ている。尚、隔壁32…によって空気の流通が妨げられるおそれがない場合には 、隔壁32を、その下端部がトレイ8近傍に達するような大きさに形成すること も可能である。
【0029】 尚、押圧部材31の形状は、上記の階段形状に限定されるものではなく、クラ ンプバー10の圧接部材21が圧接されることによりバッテリ9の上下・前後( 若しくは左右)方向の移動を規制し、バッテリ9をトレイ8上の所定位置に固定 することが可能な形状であればよい。また、バッテリ9…の固定に支障がなけれ ば、クランプバー10の圧接部材21を省略し、押圧部材31をクランプバー1 0に溶接により固着する構成としてもよい。
【0030】 上記構成の電気自動車のバッテリ支持構造におけるバッテリ9…のバッテリユ ニット4への取り付け動作について図1および図3を参照しながら説明する。
【0031】 先ず、バッテリユニット4の蓋体7を開放した状態で、トレイ8上にバッテリ 9…を設置した後、各バッテリ9をリード線(図示せず)によって電気的に接続 する。次に、隔壁32がバッテリ9・9間の隙間に垂下するようにして係止部材 30…を配設した後、クランプバー10の側端部を取り付けボルト24によって 支柱11の段部22に固着する。この固着動作により、クランプバー10の圧接 部材21は、その下面が下向きに突出する湾曲面に形成されているので、始めに トレイ8の中央部に設置された係止部材30の圧接部31cに圧接する。
【0032】 そして、上記取り付けボルト24の螺進に応じて上記圧接部位に作用する反力 により、クランプバー10の中央部位が押し上げられるように湾曲する結果、圧 接部材21の下面が湾曲状態から水平状態となる。このため、クランプバー10 の圧接部材21は、中央部に設置された係止部材30に隣接する各係止部材30 の圧接部31cに順次圧接することとなる。
【0033】 これにより、各係止部材30の圧接部31cとクランプバー10の圧接部材2 1とが圧接するので、これら係止部材30の押圧部31aはバッテリ9の上面の 側縁部を均一に上方から押圧する。また、各係止部材30の当接部31bはバッ テリ9の側面の側縁部に当接する。従って、バッテリ9…はトレイ8上の所定位 置に固定される。また、各隔壁32はバッテリ9・9間の隙間に垂下される。
【0034】 続いて、上記の蓋体7を取り付けボルト17によって枠体6の上端フランジ部 16に固着することにより、枠体6の上部開口面を蓋体7にて覆う。尚、この蓋 体7は、その下面に取り付けられたレインフォースメント18の側端部下面が支 柱11の支持部23に当接した状態で支持されることとなる。これにより、バッ テリ9…のバッテリユニット4への取り付け動作が完了する。
【0035】 尚、上記の実施例においては、隔壁32を押圧部材31に固着する構成とした が、勿論、隔壁32を押圧部材31に固着若しくは支持する代わりに、例えば、 隔壁32を枠体6の側面に固着してもよく、また、隔壁32をトレイ8に固着し てもよい。また、バッテリ9…の空冷に支障がない場合には、隔壁32がバッテ リ9の側面に当接する構成としてもよい。
【0036】 また、係止部材30の構成、即ち隔壁32および押圧部材31・31の構成と しては、図5(a)に示すように、1対の押圧部材31・31間に隔壁32を挟 持し、これら各部材31・31・32を溶接により一体化した構成(上述した構 成)以外に、種々の構成とすることができる。
【0037】 例えば、同図(b)に示すように、1枚の金属板を折り曲げて隔壁42と押圧 部材41とを一体的に形成するか、若しくは隔壁42と押圧部材41とを溶接に より一体化したものを2つ組み合わせる構成や、同図(c)に示すように、1対 の押圧部材43・43のうち、何れか一方の押圧部材43と隔壁44とを溶接に より一体化するか、若しくは1枚の金属板を折り曲げて隔壁44と押圧部材43 とを一体的に形成したものと、他方の押圧部材43とを組み合わせる構成、同図 (d)に示すように、1対の押圧部材45・45を溶接により一体化するか、若 しくは1枚の金属板を折り曲げて押圧部材45・45を一体的に形成した後、押 圧部材45・45間に設けられた切り欠き部45aから隔壁46を垂下させる構 成等とすることも可能である。尚、同図(b)に示す構成を採用する場合には、 2枚の隔壁42・42を例えば溶接により貼り合わせて一体物とすることにより 、隔壁42・42の強度をより一層向上させることができる。
【0038】 以上のように、上記構成の電気自動車のバッテリ支持構造は、互いに隣合うバ ッテリ9…が所定間隔を置いてトレイ8上に略同一の高さに配置され、上記バッ テリ9・9間の隙間には、バッテリ9に沿って延び、その上端部がバッテリ9上 面よりも上方に位置する一方、その下端部がバッテリ9内部の電解液の液面より も下方に位置するように形成された隔壁32が設けられている。
【0039】 このように、互いに隣合うバッテリ9・9間の隙間に、上記バッテリ9・9同 士を隔てるようにして隔壁32が設けられているので、例えば、仮に或る1つの バッテリ9内部の電解液上方の空間に溜まった水素に何らかの原因、例えば静電 気や摩擦等により引火した場合において、隔壁32…により炎を遮断することが できる。従って、他のバッテリ9内部の空間に溜まった水素に引火すること、即 ち、誘爆を引き起こすことを防止することができる。これにより、バッテリ9… の損傷を最低限に止めることが可能となる。また、隔壁32により、引火爆発し たバッテリ9の破片が飛び散ることが防止されるので、他のバッテリ9…が損傷 するおそれを回避することができる。
【0040】 また、バッテリ9上面の側縁部を上方から押圧する押圧部材31…がバッテリ 9に沿って設けられているので、バッテリ9を所定位置に固定することができる と共に、互いに隣合うバッテリ9・9同士は、上記押圧部材31・31と隔壁3 2とで隔てられることとなる。これにより、より一層確実にバッテリ9…の損傷 を最低限に止めることが可能となる。また、押圧部材31・31と隔壁32とに より、引火爆発したバッテリ9の破片が飛び散ることが防止されるので、他のバ ッテリ9…が損傷するおそれを回避することができる。
【0041】 さらに、隔壁32に複数の貫通孔32a…が形成されているので、隔壁32に よって互いに隣合うバッテリ9・9間の隙間における空気の流通が妨げられるこ とはない。このため、例えば上記隙間に空気を送り込むことにより、充電時に発 熱するバッテリ9…を空冷することができる。また、バッテリ9内部から水素が 洩れていても、上記隙間を換気することができるので、水素に引火する可能性を 低減することができる。
【0042】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の電気自動車のバッテリ支持構造は、以上のように、複 数個のバッテリを支持する電気自動車のバッテリ支持構造であって、互いに隣合 うバッテリが所定間隔を置いて略同一の高さに配置されると共に、バッテリに沿 って延びる隔壁が上記バッテリ間の隙間に設けられ、上記隔壁は、その上端部が バッテリ上面よりも上方に位置する一方、その下端部がバッテリ内部の電解液の 液面よりも下方に位置するように形成されている構成である。
【0043】 これにより、例えば、仮に或る1つのバッテリ内部の電解液上方の空間に溜ま った水素に何らかの原因、例えば静電気や摩擦等により引火した場合において、 隔壁により炎を遮断することができる。従って、他のバッテリ内部の空間に溜ま った水素に引火すること、即ち、誘爆を引き起こすことを防止することができる ので、バッテリの損傷を最低限に止めることが可能となる。また、隔壁により、 引火爆発したバッテリの破片が飛び散ることが防止されるので、他のバッテリが 損傷するおそれを回避することができるという効果を奏する。
【0044】 本考案の請求項2記載の電気自動車のバッテリ支持構造は、以上のように、バ ッテリ上面の側縁部を上方から押圧する押圧部材がバッテリに沿って設けられて いる構成である。
【0045】 これにより、バッテリを所定位置に固定することができると共に、互いに隣合 うバッテリ同士は、上記押圧部材と隔壁とで隔てられることとなるので、より一 層確実にバッテリの損傷を最低限に止めることが可能となる。また、押圧部材と 隔壁とにより、引火爆発したバッテリの破片が飛び散ることが防止されるので、 他のバッテリが損傷するおそれを回避することができるという効果を奏する。
【0046】 本考案の請求項3記載の電気自動車のバッテリ支持構造は、以上のように、隔 壁に複数の貫通孔が形成されている構成である。
【0047】 これにより、互いに隣合うバッテリ間の隙間における空気の流通が隔壁によっ て妨げられることはないので、例えば上記隙間に空気を送り込むことにより、充 電時に発熱するバッテリを空冷することができる。また、仮にバッテリ内部から 水素が洩れていても、上記隙間を換気することができるので、水素に引火する可 能性を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における電気自動車のバッテ
リ支持構造を示すものであり、バッテリユニットの要部
を示す分解断面図である。
【図2】上記バッテリユニットが備えている係止部材の
要部を示す斜視図である。
【図3】上記バッテリユニットの分解斜視図である。
【図4】上記バッテリ支持構造を備えた電気自動車を示
す概略の斜視図である。
【図5】上記係止部材の変形例を示すものであり、係止
部材の概略の正面図である。
【符号の説明】
4 バッテリユニット 9 バッテリ 30 係止部材 31 押圧部材 31a 押圧部 32 隔壁 32a 貫通孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個のバッテリを支持する電気自動車の
    バッテリ支持構造であって、 互いに隣合うバッテリが所定間隔を置いて略同一の高さ
    に配置されると共に、バッテリに沿って延びる隔壁が上
    記バッテリ間の隙間に設けられ、上記隔壁は、その上端
    部がバッテリ上面よりも上方に位置する一方、その下端
    部がバッテリ内部の電解液の液面よりも下方に位置する
    ように形成されていることを特徴とする電気自動車のバ
    ッテリ支持構造。
  2. 【請求項2】バッテリ上面の側縁部を上方から押圧する
    押圧部材がバッテリに沿って設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の電気自動車のバッテリ支持構造。
  3. 【請求項3】隔壁に複数の貫通孔が形成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の電気自動車のバッ
    テリ支持構造。
JP5671693U 1993-10-20 1993-10-20 電気自動車のバッテリ支持構造 Expired - Lifetime JP2604987Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190080495A (ko) * 2017-12-28 2019-07-08 주식회사 성우하이텍 전기자동차용 배터리 케이스
DE102018209045A1 (de) * 2018-06-07 2019-12-12 Mahle International Gmbh Akkumulatoranordnung und ein Verfahren zum Herstellen einer Akkumulatoranordnung
JP2020166991A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 三洋電機株式会社 電池パック
JP2023509933A (ja) * 2020-11-23 2023-03-10 エルジー エナジー ソリューション リミテッド バッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車

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