JPH07261820A - 産業用ロボット作業のソフトウェア構成方法及び制御装置 - Google Patents

産業用ロボット作業のソフトウェア構成方法及び制御装置

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JPH07261820A
JPH07261820A JP5628694A JP5628694A JPH07261820A JP H07261820 A JPH07261820 A JP H07261820A JP 5628694 A JP5628694 A JP 5628694A JP 5628694 A JP5628694 A JP 5628694A JP H07261820 A JPH07261820 A JP H07261820A
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JP
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industrial robot
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industrial
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JP5628694A
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Masayuki Tsuda
雅之 津田
Nobuyasu Oosato
延康 大里
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】産業用ロボット作業の従来の固定したソフトウ
ェア構成による産業用ロボットの動作修正の困難さを解
決するソフトウェア構成方法及び制御装置を提供する。 【構成】産業用ロボットAに設置したセンサからの信号
を処理してメッセージを送出するセンサ処理モジュール
3のメッセージにより、共有データエリア6に書き込ん
だロボット動作モジュール4a〜4cの優先順位を変更
すること、もしくは、ロボット動作モジュール4a〜4
cと並行に動作するロボット作業評価モジュール5によ
る評価メッセージにより、共有データエリア6に書き込
んだロボット動作モジュール4a〜4cの優先順位を変
更することにより、産業用ロボットAの動作を停止する
ことなくロボットA作業動作を修正変更自在としたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボット作業の
ソフトウェア構成に関するものであり、とりわけ産業用
ロボット(以下、単に「ロボット」とする)作業指示の
プログラミング及び教示等のソフトウェアの構成方法お
よびその実施に直接使用する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロボットは、ティーチングボック
スを用いた教示やロボット言語を用いたプログラミング
によって作業手順を決め、この手順通りに再生すること
で作業を実行する教示再生方式が主流である。
【0003】この教示再生方式では、変更が必要な場合
には、ロボットを停止して、教示やプログラムをやり直
すことによって、作業手順を作り直し、ソフトウェア構
成を変更している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業時
のロボットのソフトウェア構成は固定されたままであ
り、作業時にソフトウェアの構成を変更する(=作業の
手順を変更する)ことは困難である。
【0005】また、教示再生方式により予め決めた作業
手順を実行しているロボットをユーザが操作する方法と
しては、従来は非常停止ボタンなどでロボットの動作を
止めることしかできない。
【0006】例えば、ロボットに予め与えた軌道を追従
させる作業では、ロボットがその軌道を逸脱した場合に
は、ロボットを停止してはじめから作業をやり直さなけ
ればならず、ユーザはその場でロボットを操作して軌道
に戻すことはできない。
【0007】このように、従来のロボット作業のソフト
ウェア構成方法による教示再生方式では、作業中のロボ
ットの動作を修正したいときに、ロボットの動作を止め
ることなく、ユーザがロボットを操作することは不可能
である。
【0008】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
技術的課題を次に列挙する。本発明の第1の課題は、従
来の固定したロボットのソフトウェア構成によるロボッ
トの動作修正の困難さを解決する産業用ロボット作業の
ソフトウェア構成方法及び制御装置を提供せんとするも
のである。
【0009】本発明の第2の課題は、ロボットを停止す
ることなく、作業中のロボットのソフトウェア構成を別
のプログラムが評価・修正し、作業状況に応じて当該ロ
ボットの動作を修正する産業用ロボット作業のソフトウ
ェア構成方法及び制御装置を提供せんとするものであ
る。
【0010】本発明の第3の課題は、ユーザが作業中の
ロボットの動作を修正したいときにその場ですぐに操作
が可能な産業用ロボット作業のソフトウェア構成方法及
び制御装置を提供せんとするものである。
【0011】本発明の第4の課題は、ユーザが、作業中
のロボットを停止することなく、ロボットの動作修正及
び作業の続行が可能な産業用ロボット作業のソフトウェ
ア構成方法及び制御装置を提供せんとするものである。
【0012】本発明のその他の技術的課題は、明細書及
び図面の記載、特に特許請求の範囲の記載から自ずと明
らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明の次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を採用
することにより達成される。すなわち、本発明方法の第
1の特徴は、作業を行う産業用ロボットのソフトウェア
を構成するに当り、作業前に決めた当該産業用ロボット
の作業手順に従って、当該産業用ロボット機能をモジュ
ール化したプログラムを組み合わせた前記ソフトウェア
構成を、当該産業用ロボットの作業中にシステム内の別
のプログラムが評価し、その自動組み替えで前記ソフト
ウェア構成を変更し、当該産業用ロボットの動作を内部
修正するか、ユーザインタフェースを通じてユーザが作
業中の当該産業用ロボットを停止することなく当該産業
用ロボット作業のソフトウェア構成をその都度操作変更
し、当該産業用ロボットの動作を外部修正するかのいず
れか一方又は両方を行ってなる産業用ロボット作業のソ
フトウェア構成方法である。
【0014】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における産業用ロボット機能のモジュー
ル化は、当該産業用ロボットの動作を上下左右動や作業
対象物の把持等の各構成要素に分解したプログラムをロ
ボット動作モジュールとする産業用ロボット作業のソフ
トウェア構成方法である。
【0015】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第2の特徴におけるロボット動作モジュールが、当
該ロボット動作モジュールの共通して参照可能なデータ
を共有データエリアに置き、当該共有データエリアに書
き込んだ優先順位により自動的に選択組み合わされて順
番通り産業用ロボットを動作させてなる産業用ロボット
作業のソフトウェア構成方法である。
【0016】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第2又は第3の特徴におけるロボット動作モジュー
ルが、産業用ロボットに設置したセンサからの信号を処
理してメッセージを送出するセンサ処理モジュールのメ
ッセージにより、共有データエリアに書き込んだ前記ロ
ボット動作モジュールの優先順位を変更して、自動的に
選択組み合わされる産業用ロボット作業のソフトウェア
構成方法である。
【0017】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第2,第3又は第4の特徴におけるロボット動作モ
ジュールが、当該ロボット動作モジュールと並行に動作
するロボット作業評価モジュールによる評価メッセージ
により、共有データエリアに書き込んだ前記ロボット動
作モジュールの優先順位を変更して自動的に選択組み合
わされる産業用ロボット作業のソフトウェア構成方法で
ある。
【0018】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第5の特徴における優先順位の変更が、ロボット作
業評価モジュールからの評価メッセージによる書き込み
がセンサ処理モジュールのメッセージによる書き込みよ
りも優位である産業用ロボット作業のソフトウェア構成
方法である。
【0019】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第5の特徴における優先順位の変更が、ロボット作
業評価モジュールからの評価メッセージによる書き込み
がセンサ処理モジュールのメッセージによる書き込みよ
りも優位であり、かつ、ユーザインタフェースのユーザ
インタフェース処理モジュールからのメッセージによる
書き込みがロボット作業評価モジュールからの評価メッ
セージによる書き込みよりも優位である産業用ロボット
作業のソフトウェア構成方法である。
【0020】本発明装置の第1の特徴は、産業用ロボッ
トの基本動作に関する各種プログラム及び産業用ロボッ
トの動作を評価するプログラム並びに各種ユーザインタ
フェースや前記産業用ロボットに付属するセンサからの
信号を処理するプログラムを各モジュール化して記憶す
る外部記憶媒体と、センサ処理の結果を表示したり、各
々ロボット動作モジュールの稼働状況を表示したりする
表示装置と、当該表示装置に表示されるロボット動作モ
ジュールの稼働状況表示やセンサ表示に対応して必要な
指示を行う入力装置と、前記外部記憶媒体から呼び出し
た前記ロボット動作モジュールにより前記産業用ロボッ
トを動作させる信号を送出し、前記産業用ロボットに付
属するセンサからの信号を処理するモジュールによって
送出されるメッセージや前記入力装置による入力を処理
するユーザインタフェース処理モジュールからのメッセ
ージや前記産業用ロボット動作評価モジュールからのメ
ッセージにより前記各ロボット動作モジュールの優先順
位を変更する演算を行う計算機と、前記産業用ロボット
及び外部記憶媒体及び表示装置及び入力装置と前記計算
機との間で信号の整合性をとってデータやプログラムの
入出力を行うI/Oと、を備える産業用ロボット作業の
制御装置である。
【0021】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における外部記憶媒体が、書換え可能な
記憶媒体である産業用ロボット作業の制御装置である。
【0022】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第2の特徴における外部記憶媒体が、EP−RO
M,磁気ディスク,磁気テープ,光磁気ディスクである
産業用ロボット作業の制御装置である。
【0023】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第3の特徴における磁気ディスクが、基層がプラス
チック製或いは金属製である産業用ロボット作業の制御
装置である。
【0024】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における外部記憶媒体が、書換え不可能
な記憶媒体である産業用ロボット作業の制御装置であ
る。
【0025】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第5の特徴における外部記憶媒体が、PROM,C
D−ROMである産業用ロボット作業の制御装置であ
る。
【0026】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第1,第2,第3,第4,第5又は第6の特徴にお
ける入力装置が、キーボード,マウス,ジョイスティッ
ク,トラックボールのいずれかである産業用ロボット作
業の制御装置である。
【0027】本発明装置の第8の特徴は、前記本発明装
置の第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7の特
徴における表示装置が、VDT,液晶表示装置,プラズ
マ表示装置,プリンタのいずれかである産業用ロボット
作業の制御装置である。
【0028】
【作用】本発明は、上記のような新規な手法及び手段を
講じるので、ロボットのソフトウェア構成をロボットを
実行制御するプログラムと並行に動作する別のプログラ
ムが修正することによって、作業状況に応じてロボット
を停止することなく、ソフトウェア構成を変更し、ロボ
ットの動作を修正することが可能となる。
【0029】すなわち、ロボットに機能をモジュール化
したプログラムの処理を行うインタプリタをモジュール
ごとに定義し、計算機内の並列に走るプロセスとして割
り当てることと、各プロセス間に共有のデータをもた
せ、インタプリタがこの共有データを参照し、共有デー
タに書かれた指示に従ってプログラムの処理を開始する
メカニズムとなっている。
【0030】本発明は、この共有データをロボット駆動
実行中に、別のロボット作業評価プログラム(当該プロ
グラムもモジュール化されている)が参照及び書き換え
を行っている。このため、ロボット作業のソフトウェア
構成を、ロボットの実行中に修正することが可能とな
り、ロボットを停止することなく、作業中のロボットの
ソフトウェア構成を別のプログラムが評価し修正するこ
と、ユーザが作業中のロボットの動作を修正したいとき
にロボットを停止することなくロボットの動作を修正す
ることをも可能としている。
【0031】
【実施例】 (装置例)本発明の装置例を図面につき説明する。図1
は本装置例のシステム構成を概念的に説明するブロック
構成図である。図中、Aは本装置例に制御される産業用
ロボット、Bは産業用ロボットAに指令を与えるRAM
及びCPUを含む計算機、1はHD,MO,FD,磁気
テープ等の書換え可能な或いはPROM,CD−ROM
等の書換え不可能な外部記憶媒体、2は計算機BのI/
Oである。
【0032】3はセンサ処理モジュール、4a,4b,
4cは各々ロボットAの各作業の一つ一つをモジュール
化したロボット動作モジュール、5はロボット作業評価
モジュール、6は共有データエリア、7はCRT等の出
力装置、8は出力装置7を参照して入力する際のマウ
ス,キーボード等の入力装置、9はユーザインタフェー
ス処理モジュールである。
【0033】計算機BはRAM及びCPU等で構成され
るが、各モジュール3,4a〜4c,5は外部記憶媒体
1に記憶させられている。そして、必要なときに、I/
O2を通じて外部記憶媒体1から呼び出され、計算機B
の演算の要素となる。もしくは、常に必要であるモジュ
ールであるならば、常時計算機Bに内部記憶されている
こともある。
【0034】また、入力装置8には、出力装置7たるC
RT等に合わせて適宜な入力装置8を選択することが可
能であり、一例として、マウス,キーボード,ジョイス
ティック,トラックボールなどがあげられるが、そのほ
かにも、ライトペン、タッチパネル等の採用が考えられ
る。
【0035】そして出力装置7には、CRT以外にも選
択することが可能であり、一例として、CRT以外のV
DT,液晶表示装置,プラズマ表示装置,プリンタなど
があげられるが、そのほかにも、OHPのような前面ス
クリーン投射方式の採用等が考えられる。
【0036】これら、出力装置7及び入力装置8並びに
計算機B内に設けられたユーザインタフェース処理モジ
ュール9を含む総合的なユーザインタフェースは、ロボ
ット作業評価モジュール5及びセンサ処理モジュール3
によるロボットAの作業の確実性及び精密性が保証され
るのであれば、設けなくともよい。
【0037】なお、前記の本装置例においてはロボット
動作モジュール4a〜4cと3つのモジュールを設置す
る場合につき説明したが、ロボット動作モジュールの数
はこれに限定されず、また、適宜な各種モジュールの設
置も自由である。たとえば、ロボットAの作業対象を遠
隔確認しながら作業するための処理モジュールや、ロボ
ットAが異常動作を起こした際の緊急停止モジュールな
どである。
【0038】(方法例)以上のような具体的実施態様を
呈する本装置例に適用する本発明の方法例の動作手順を
図1を参照しながら説明する。本方法例においては、ロ
ボットAの各機能をプログラムとして細かくロボット動
作モジュール4a〜4c化する。そして、ロボット動作
モジュール4a〜4c化したプログラムの処理を行うイ
ンタプリタを用意し、各ロボット動作モジュール4a〜
4cごとに計算機B内の並列に走るプロセスとして割り
当てる。
【0039】そして、並列して走る各プロセス間に共通
のデータとして共有データエリア6を計算機B内にもた
せ、モジュール毎のインタプリタがこの共有データエリ
ア6を参照し、書き込まれた指示通りにプログラムの処
理を開始することと、ロボットAの作業を評価するプロ
グラムもモジュール5化して1つのプロセスとして割当
てロボットAのモジュール4a〜4c化したプログラム
を処理するプロセスと並列に走らせること、そして、評
価プログラムが評価に従いモジュール4a〜4cの優先
順位などの共有データを書き換えることによりロボット
A作業のソフトウェア構成を変更するのが特徴である。
【0040】また、本方法例では、ユーザインタフェー
スを通じて、ユーザが前記した共有データエリア6をロ
ボットA動作中に書き換えること、もしくは処理してい
るプログラムをユーザに提示し、プログラムの処理を開
始もしくは休止させることで、ロボットA作業のソフト
ウェア構成を操作し、この操作をロボットAの実行とは
別のプロセスのもとで行うことにより、ロボットAの動
作を停止することなく、ロボットの動作を修正可能であ
ることが特徴である。
【0041】すなわち、図1においては、ロボットAの
作業を構成する各プログラムをロボット作業モジュール
4a〜4化する。そして、各ロボット動作モジュール4
a〜4c化したプログラムの処理を各プロセス上で各々
並列に走るインタプリタを介して処理する。
【0042】各プロセスでは、このインタプリタが無限
ループで動作している。インタプリタは各プロセスが持
つメッセージの交換能力を用いて互いに交信し、メッセ
ージを拾い上げてプログラム処理に反映させている。
【0043】外部記憶媒体1は、モジュール化された作
業を構成する各プログラムを多数記憶しておくことが可
能である。そして、必要に応じて計算機B内に呼び出し
たり、或いは必要がなくなれば、各種モジュール3,4
a〜4d,5を格納することが可能である。
【0044】なお、HD,MO等の書換可能な外部記憶
媒体1であれば、新たなロボット動作モジュールを作成
して記憶することも可能であり、PROM,CD−RO
M等の書換不可能な外部記憶媒体1であれば、PROM
或いはCD−ROM等を交換することにより新規なモジ
ュールとの交換をすることが可能である。
【0045】このような、インタプリタで処理させる各
種プログラムモジュール3,4a〜4c,5,9につい
て説明する。センサ処理モジュール3は、I/O2を通
じて送られてくるロボットAの各関節部A1〜A3の運
動機構部に取り付けてある図示しないセンサ毎にセンサ
情報の処理及び、その結果があらかじめ設定したしきい
値を越えた場合にロボットAの基本動作のロボット動作
モジュール4a〜4cのプロセスにメッセージを送信す
るプログラムとしてモジュール化する。
【0046】ロボット動作モジュール4a〜4cは、ロ
ボットAの各関節部A1〜A3の基本動作(=手先の開
閉,手先位置の上下左右動,手先位置の回転動等)の1
つ1つをプログラムとしてモジュール化する。
【0047】このロボットAの基本動作の各関節部A1
〜A3の基本動作のロボット動作モジュール4a〜4c
間には、各ロボット動作モジュール4a〜4cから参照
可能な共通なデータを共有データエリア6として設置し
ておく。この共有データエリア6には、ロボット動作モ
ジュール4a〜4cの優先順位を書いておく。
【0048】ロボット動作モジュール4a〜4cは、セ
ンサ処理モジュール3からメッセージを受け取ると、共
有データエリア6を参照し、そこにある優先順位が高け
ればプログラムの処理を開始し、ロボットAを動作させ
る。
【0049】一方、ロボット作業評価モジュール5は、
ロボットAの作業を評価する基準をルールの集合として
持ち、そのルールとロボットAにつけられたセンサの処
理結果によるセンサ処理モジュール3からのメッセージ
やロボット動作モジュール4a〜4cの処理履歴から、
ロボットAの作業を評価するモジュールとして、作業中
常に起動しておく。
【0050】そして、ロボットAの作業状況に応じて評
価し、評価結果に基づいてロボット動作モジュール4a
〜4cが参照する共有データエリア6上の優先順位を修
正する。これによって、ロボットAが作業を行うための
ソフトウェア構成を作業状況に応じて修正し、その結果
としてロボットAの動作を修正する。
【0051】(応用例)次に、本発明法の一つの応用例
として、ロボットAのペグの引き抜き作業の実行手順に
ついて説明する。図2に動作中のロボットAをユーザが
CRT等の出力装置7に表示されるユーザインタフェー
スを用いて修正する構成を示す。図中、10a〜10g
はCRTの出力装置7上の各々のロボット動作モジュー
ルの状態を示す表示、11はロボットAの手先部分,す
なわち作業部位を拡大して映写している表示、12は入
力装置8にマウスを用いた時に表示されるマウスカーソ
ル、13は作業部位拡大表示11中の作業対象物たるペ
グ、14は作業部位拡大表示11中のロボットハンド、
15は作業部位拡大表示11中のグリッパである。
【0052】ロボットAの各関節部A1〜A3には、力
センサをとりつけて処理を行うモジュール、ロボットハ
ンド14の手先座標でのx,y,z軸の各軸に沿った動
作、軸回りの回転、グリッパ15の開閉動作を各々ロボ
ット動作モジュールとして、それらモジュールを処理す
るインタプリタが走っている計算機Bのプロセスに割り
当てる。
【0053】これらロボット動作モジュールは、センサ
処理モジュール3からのメッセージによって、共有デー
タエリア6を参照し、動作の優先順位を比較して、高け
ればそのロボット動作モジュールのプログラムの処理を
開始し、ロボットAが動作する。
【0054】一方で、ペグ13の引き抜き作業をロボッ
トハンド14のペグ13までの移動、ペグ13の把持、
引き抜き作業の3つのフェーズに分け、各々のフェーズ
ごとにロボット動作モジュール4a〜4cの順位とルー
ルを持つモジュールをロボット作業評価モジュール5と
して動作させ、ロボットAの動作の結果をセンサ値から
評価する。
【0055】そして、作業状態が遷移する必要がある場
合には、共有データエリア6のロボット動作モジュール
4a〜4cの優先順位を適宜書き換えたり、もしペグ1
3引き抜き作業の進行を阻害する動作であるならば、当
該ロボット動作モジュール4a〜4cの共有データエリ
ア6のロボット動作モジュールの優先順位を低く書き換
える。これによって、ペグ13の引き抜き作業でのソフ
トウェア構成を作業状況に応じて作業中に修正し、ロボ
ットAの動作を修正する。
【0056】以上を、図1及び図2に即して説明する。
現在、CRTの出力装置7上で表示されている動作で、
稼働しているロボット動作モジュールを示す表示は10
c及び10dである。10aもアクティブな状態である
が、センサの検出結果を示す表示であるので関係ない。
また、10b,10e,10f,10gの各ロボット動
作モジュールはスリープ状態となっている。
【0057】図2に示すようなユーザインタフェースを
司るのも1つのモジュールであり、計算機Bのプロセス
に割り当てる。従って、図1のユーザインタフェース処
理モジュール9がこのプロセスを処理する。
【0058】このモジュール9は、CRTの出力装置7
上に表示されているユーザインタフェース上でのマウス
操作等の入力装置8の入力を常に監視し、操作がなけれ
ば、センサ値の表示10aや処理しているロボット動作
モジュール10b〜10g等の表示をCRTの出力装置
7上で行う。
【0059】操作がないときには、常にロボット作業評
価モジュール5が起動されており、センサ処理モジュー
ル3からのメッセージやロボット作業評価モジュール5
による評価で、共有データエリア6に書き込まれている
優先順位の変動が常に起こり得る。
【0060】マウス等の入力装置8の操作がある場合に
は、当該操作があるロボット動作モジュール10b〜1
0gの操作開始であれば、ロボット動作モジュール10
b〜10g間の共有データエリア6上の当該ロボット動
作モジュール(たとえば10b)の優先順位を最大値に
書き換える。
【0061】このことにより、ロボットAはロボット動
作モジュールの表示10cが示す今までの動作(=上へ
移動する)を変更し、ユーザがCRTの出力装置7を見
ながら指示した表示10bの示すロボット動作モジュー
ル(=下へ移動する)の動作に変更される。
【0062】入力装置8による指示が、現在動作してい
るロボット動作モジュール10cの処理の休止であれ
ば、当該ロボット動作モジュール10cの共有データエ
リア6における優先順位を最小値に書き換える。
【0063】これによって、処理中の動作モジュール1
0cであれば、ロボットAは今まで動作していた動作を
取りやめ、次の優先順位の高い動作に移る。
【0064】また、ロボット作業評価モジュール5によ
る優先順位の書き換え要求とユーザインタフェース処理
モジュール9による優先順位の書き換え要求とが同一時
刻に起こった場合は、ユーザインタフェース処理モジュ
ール9による優先順位の書き換えを優先することとする
規則をつくることにより、ロボットAがロボット作業評
価モジュール5による優先順位書き換えによってユーザ
の意図に沿わない動作を行ったとしても、ロボットAに
対する絶対的な命令の掌握が行えるようになる。
【0065】このようにして、ユーザは上記のようなユ
ーザインタフェースを利用することにより、今までは不
可能であった、動作中のロボットAの動作を止めること
なく修正することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
ユーザがロボット作業のソフトウェア構成を操作するこ
とによって、ロボットを停止することなく、ロボットの
動作を修正操作することが可能となる等、優れた有用性
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例のシステム構成を概念的に説明
するブロック構成図である。
【図2】同上、ユーザインタフェースの一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
A…産業用ロボット A1〜A3…関節部 B…計算機 1…外部記憶媒体 2…I/O 3…センサ処理モジュール 4a,4b,4c…ロボット動作モジュール 5…ロボット作業評価モジュール 6…共有データエリア 7…出力装置 8…入力装置 9…ユーザインタフェース処理モジュール 10a〜10g…モジュールの状態を示す表示 11…作業部位を拡大して映写している表示 12…マウスカーソル 13…作業対象物 14…ロボットハンド 15…グリッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/414 G05B 19/18 N

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業を行う産業用ロボットのソフトウェア
    を構成するに当り、 作業前に決めた当該産業用ロボットの作業手順に従っ
    て、当該産業用ロボット機能をモジュール化したプログ
    ラムを組み合わせた前記ソフトウェア構成を、 当該産業用ロボットの作業中にシステム内の別のプログ
    ラムが評価し、その自動組み替えで前記ソフトウェア構
    成を変更し、当該産業用ロボットの動作を内部修正する
    か、 ユーザインタフェースを通じてユーザが作業中の当該産
    業用ロボットを停止することなく当該産業用ロボット作
    業のソフトウェア構成をその都度操作変更し、当該産業
    用ロボットの動作を外部修正するかのいずれか一方又は
    両方を行うことを特徴とする産業用ロボット作業のソフ
    トウェア構成方法。
  2. 【請求項2】産業用ロボット機能のモジュール化は、当
    該産業用ロボットの動作を上下左右動や作業対象物の把
    持等の各構成要素に分解したプログラムをロボット動作
    モジュールとすることを特徴とする請求項1記載の産業
    用ロボット作業のソフトウェア構成方法。
  3. 【請求項3】ロボット動作モジュールは、 当該ロボット動作モジュールの共通して参照可能なデー
    タを共有データエリアに置き、 当該共有データエリアに書き込んだ優先順位により自動
    的に選択組み合わされて順番通り産業用ロボットを動作
    させることを特徴とする請求項2記載の産業用ロボット
    作業のソフトウェア構成方法。
  4. 【請求項4】ロボット動作モジュールは、 産業用ロボットに設置したセンサからの信号を処理して
    メッセージを送出するセンサ処理モジュールのメッセー
    ジにより、 共有データエリアに書き込んだ前記ロボット動作モジュ
    ールの優先順位を変更して、自動的に選択組み合わされ
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の産業用ロボッ
    ト作業のソフトウェア構成方法。
  5. 【請求項5】ロボット動作モジュールは、 当該ロボット動作モジュールと並行に動作するロボット
    作業評価モジュールによる評価メッセージにより、 共有データエリアに書き込んだ前記ロボット動作モジュ
    ールの優先順位を変更して自動的に選択組み合わされる
    ことを特徴とする請求項2,3又は4記載の産業用ロボ
    ット作業のソフトウェア構成方法。
  6. 【請求項6】優先順位の変更は、ロボット作業評価モジ
    ュールからの評価メッセージによる書き込みがセンサ処
    理モジュールのメッセージによる書き込みよりも優位で
    あることを特徴とする請求項5記載の産業用ロボット作
    業のソフトウェア構成方法。
  7. 【請求項7】優先順位の変更は、ロボット作業評価モジ
    ュールからの評価メッセージによる書き込みがセンサ処
    理モジュールのメッセージによる書き込みよりも優位で
    あり、かつ、ユーザインタフェースのユーザインタフェ
    ース処理モジュールからのメッセージによる書き込みが
    ロボット作業評価モジュールからの評価メッセージによ
    る書き込みよりも優位であることを特徴とする請求項5
    記載の産業用ロボット作業のソフトウェア構成方法。
  8. 【請求項8】産業用ロボットの基本動作に関する各種プ
    ログラム及び当該産業用ロボットの動作を評価するプロ
    グラム並びに各種ユーザインタフェースや前記産業用ロ
    ボットに付属するセンサからの信号を処理するプログラ
    ムを各モジュール化して記憶する外部記憶媒体と、 センサ処理の結果を表示したり、各々ロボット動作モジ
    ュールの稼働状況を表示したりする表示装置と、 当該表示装置に表示されるロボット動作モジュールの稼
    働状況表示やセンサ表示に対応して必要な修正指示を行
    う入力装置と、 前記外部記憶媒体から呼び出した前記ロボット動作モジ
    ュールにより前記産業用ロボットを動作させる信号を送
    出し、前記産業用ロボットに付属するセンサからの信号
    を処理するモジュールによって送出されるメッセージや
    前記入力装置による入力を処理するユーザインタフェー
    ス処理モジュールからのメッセージや前記産業用ロボッ
    ト動作評価モジュールからのメッセージにより前記各ロ
    ボット動作モジュールの優先順位を変更する演算を行う
    計算機と、 前記産業用ロボット及び前記外部記憶媒体及び前記表示
    装置及び前記入力装置と前記計算機との間で信号の整合
    性をとってデータやプログラムの入出力を行うI/O
    と、 を備えることを特徴とする産業用ロボット作業の制御装
    置。
  9. 【請求項9】外部記憶媒体は、書換え可能な記憶媒体で
    あることを特徴とする請求項8記載の産業用ロボット作
    業の制御装置。
  10. 【請求項10】外部記憶媒体は、EP−ROM,磁気デ
    ィスク,磁気テープ,光磁気ディスクであることを特徴
    とする請求項9記載の産業用ロボット作業の制御装置。
  11. 【請求項11】磁気ディスクは、基層がプラスチック製
    或いは金属製であることを特徴とする請求項10記載の
    産業用ロボット作業の制御装置。
  12. 【請求項12】外部記憶媒体は、書換え不可能な記憶媒
    体であることを特徴とする請求項8記載の産業用ロボッ
    ト作業の制御装置。
  13. 【請求項13】外部記憶媒体は、PROM,CD−RO
    Mであることを特徴とする請求項12記載の産業用ロボ
    ット作業の制御装置。
  14. 【請求項14】入力装置は、キーボード,マウス,ジョ
    イスティック,トラックボールのいずれかであることを
    特徴とする請求項8,9,10,11,12又は13記
    載の産業用ロボット作業の制御装置。
  15. 【請求項15】表示装置は、VDT,液晶表示装置,プ
    ラズマ表示装置,プリンタのいずれかであることを特徴
    とする請求項8,9,10,11,12,13又は14
    記載の産業用ロボット作業の制御装置。
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