JPH07260261A - 太陽熱温水器 - Google Patents

太陽熱温水器

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JPH07260261A
JPH07260261A JP6050474A JP5047494A JPH07260261A JP H07260261 A JPH07260261 A JP H07260261A JP 6050474 A JP6050474 A JP 6050474A JP 5047494 A JP5047494 A JP 5047494A JP H07260261 A JPH07260261 A JP H07260261A
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JP
Japan
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solar cell
fresnel lens
sunlight
water heater
solar
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JP6050474A
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English (en)
Inventor
信行 ▲高▼橋
Nobuyuki Takahashi
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽軌道の季節変化による循環ポンプ停止時
刻の変動に対応して、また、真南に向けて設置されてい
なくても、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を防止
することができる太陽熱温水器を提供する。 【構成】 太陽電池素子3Aは、循環ポンプと直列接続
された複数個の太陽電池素子のひとつである。太陽電池
素子3Aへの太陽光の入射側にはフレネルレンズ板5
が、この板5よりも太陽電池素子3A側には、フレネル
レンズ板6が形成されている。フレネルレンズ板5、6
には、入射光を屈折させるための連続的な傾斜面12、
13が、フレネルレンズ板5、6の板幅方向の一方向に
向かって形成され、入射角がこの一方向と所定範囲の鋭
角をなす場合は太陽光を反射し、その他の入射角をなす
場合は入射させる。フレネルレンズ板5、6は支持部材
7、8、9、10に支持され、フレネルレンズ板5、6
は、中心軸11を中心に回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強制循環式の太陽熱温
水器に関する。
【0002】
【従来の技術】強制循環式の太陽熱温水器は、太陽光を
受光して集熱する集熱部に、循環水を循環ポンプにより
強制的に循環させる太陽熱温水器である。この循環ポン
プの駆動源としての太陽電池を備えた太陽熱温水器とし
ては、特開昭55−3529号公報に開示の技術があ
る。しかしながら、かかる技術では夕方遅くまで循環ポ
ンプが駆動されることにより、日中に貯湯槽に蓄えられ
た温水が集熱部で放熱してしまい熱の損失となる。
【0003】そこで、このような問題点を解決するた
め、実開平2−64850号公報に開示の技術が提案さ
れている。以下では、かかる技術について説明する。図
8は、従来の太陽熱温水器の斜視図である。従来の太陽
熱温水器は、ケーシング101内に、太陽光を受光して
集熱する集熱板102と、貯湯槽103と、この集熱板
102と貯湯槽103とを接続する循環パイプ104、
105と、循環パイプ104に設けられた循環ポンプ1
06とを収納している。循環ポンプ106は、循環パイ
プ104、105を介して循環水を集熱板102内に循
環させる。ケーシング101の上部には循環ポンプ10
6を駆動するための太陽電池107が設けられ、その一
端部からは遮蔽板108が延出している。
【0004】図10は、この太陽熱温水器の太陽電池1
07部分の拡大断面図である。朝時の太陽光C、昼時の
太陽光Dは領域Bに含まれる太陽電池素子109に入射
する。しかし、夕刻時の太陽光Aは西側から鋭角的に入
射するが、遮蔽板108により領域Bに含まれる太陽電
池素子109へ入射する入射光が遮蔽されるため、太陽
電池107は循環ポンプ106を駆動するに足りる起電
力を生じることができなくなり、循環ポンプ106は停
止する。これにより、夕方遅くまで循環ポンプ106が
駆動されることを防止する。
【0005】図9は、夕方遅くまで循環ポンプ106が
駆動されることを防止するための他の手段を示すもの
で、太陽熱温水器の太陽電池107部分の拡大断面図で
ある。かかる手段においては、遮蔽板108に代えて太
陽電池107の太陽光入射側にフレネルレンズ110を
設けている。このフレネルレンズ110には、西側から
東側へ傾斜した連続的な傾斜面が形成され、稜線が南北
となって、朝時の太陽光C、昼時の太陽光Dは透過する
が、夕刻時の太陽光Aは反射する。これにより、夕方遅
くまで循環ポンプ106が駆動されることを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のよう
に、単にフレネルレンズの傾斜面の傾斜が東西方向にな
るように設置しただけでは、太陽軌道の季節変化によ
り、日の長い短いによる循環ポンプ停止時刻の変動に対
応することができない。遮蔽板を用いる場合において
も、遮蔽板は固定長さであるため同様の問題がある。
【0007】また、太陽熱温水器は必ずしも真南に向け
て設置される、あるいは、設置できるとは限らない。真
南に向けて設置されない場合は、フレネルレンズの傾斜
面の傾斜が正確に東西方向とならず、また、遮蔽板は傾
いてしまうため、狙いどおりの時刻に循環ポンプを停止
させることができない。さらに、遮蔽板を用いること
は、太陽熱温水器が屋根の上などに設置されるものであ
るため、美観上も問題がある。
【0008】本発明は、太陽軌道の季節変化による循環
ポンプ停止時刻の変動に対応して、また、真南に向けて
設置されていなくても、夕方の適切な時刻に循環ポンプ
の運転を防止することができる太陽熱温水器を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の発明は、太陽光を受光して集熱する集熱部と、
この集熱部内に循環水を循環させる循環ポンプと、太陽
光を受光して発電し、前記循環ポンプ駆動のための電力
を供給する太陽電池とを備えた太陽熱温水器において、
前記太陽電池への太陽光の入射側に設けられた第1のフ
レネルレンズ板と、この第1のフレネルレンズ板よりも
前記太陽電池側に設けられた第2のフレネルレンズ板
と、前記第1のフレネルレンズ板を、その所定の中心軸
を中心に、その板幅方向側へ回転自在に支持する第1の
支持部材とを備え、前記第1及び第2のフレネルレンズ
板には何れも、入射光を屈折させるための連続的な傾斜
面がその板幅方向の一方向に向かって形成されていて、
入射角が前記一方向と所定範囲の鋭角をなす場合は太陽
光を反射し、その他の入射角をなす場合は入射させるも
のであることを特徴とする太陽熱温水器である。
【0010】前記第2のフレネルレンズ板を、その所定
の中心軸を中心に、その板幅方向側へ回転自在に支持す
る第2の支持部材を備えたことを特徴とする第1の発明
の太陽熱温水器を第2の発明とする。
【0011】前記太陽電池は、複数個の太陽電池素子を
直列接続したものであり、前記第1及び第2のフレネル
レンズ板は、前記複数個の太陽電池素子の一部の太陽光
入射側に設けられていることを特徴とする第1又は第2
の発明の太陽熱温水器を第3の発明とする。
【0012】太陽光を受光して集熱する集熱部と、この
集熱部内に循環水を循環させる循環ポンプと、太陽光を
受光して発電し、前記循環ポンプ駆動のための電力を供
給する太陽電池とを備えた太陽熱温水器において、太陽
光を反射する凹面状反射面と、この凹面状反射面の太陽
光の入射口部分の少なくとも一部を覆うフレネルレンズ
板と、このフレネルレンズ板を、その所定の中心軸を中
心に、その板幅方向側へ回転自在に支持する支持部材と
を備え、前記太陽電池は、前記入射口部分の一部を覆う
ものであり、前記フレネルレンズ板には、入射光を屈折
させるための連続的な傾斜面がその板幅方向の前記太陽
電池側に向かって形成されていて、入射角が前記方向と
所定範囲の鋭角をなす場合は太陽光を反射し、その他の
入射角をなす場合は入射させるものであり、前記太陽電
池の受光面は前記凹面状反射面と向き合い、この凹面状
反射面からの反射光を受光して発電することを特徴とす
る太陽熱温水器を第4の発明とする。
【0013】前記太陽電池は、複数個の太陽電池素子を
直列接続したものであり、前記フレネルレンズ板を透過
して前記凹面状反射面で反射された太陽光を受光して発
電するのは、前記複数個の太陽電池素子の一部であり、
他の太陽電池素子は、その受光面が太陽光の入射側を向
いて発電することを特徴とする第4の発明の太陽熱温水
器を第5の発明とする。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、第2のフレネルレンズ板
を連続的な傾斜面の形成方向を東西方向にして設置する
ことで、入射角が傾斜面形成方向と所定範囲の鋭角をな
す太陽光は反射されるから、従来のフレネルレンズ板を
用いた太陽熱温水器と同様に、夕方遅くまで循環ポンプ
が駆動されることを防止することができる。また、第1
のフレネルレンズ板は連続的な傾斜面の形成方向を南北
方向側として設置することで、この傾斜面の形成方向と
所定範囲の鋭角をなす太陽光は反射する。よって、所定
の夕方の遅い時間になると、第1のフレネルレンズ板は
太陽光を反射する。この第1のフレネルレンズ板を第1
の支持部材により回転させ、連続的な傾斜面の形成方向
を南北方向から東西方向側へと移動させることにより、
第1のフレネルレンズ板で反射される太陽光の入射角範
囲を変えることができる。したがって、第1の支持部材
による第1のフレネルレンズ板の回転により、同じ太陽
高度の日射であっても夏季よりも冬期の方が遅い時間ま
で太陽電池への入射がなされるようにするなどの調節を
することが可能となり、太陽軌道の季節変化による循環
ポンプ停止時刻の変動に対応して、夕方の適切な時刻に
循環ポンプの運転を防止することができる。
【0015】第4の発明では、凹面状反射面の太陽光の
入射口部分のうち太陽電池で覆われている部位を西側
に、覆われていない部位を東側とする。凹面状反射面の
太陽光の入射口部分の太陽電池により覆われていない部
位から入射し、その入射角が所定範囲の鋭角であれば凹
面状反射面に反射して太陽電池により覆われていない入
射口部分から再度放射されるが、その他の入射角であれ
ば、凹面状反射面に反射して太陽電池の受光面に入射す
る。よって、第1の発明における第2のフレネルレンズ
板と同様に、夕方遅くまで循環ポンプが駆動されること
を防止することができる。また、本発明のフレネルレン
ズ板と支持部材は、第1の発明の第1のフレネルレンズ
板、第1の支持部材と同様の作用を奏し、同じ太陽高度
の日射であっても夏季よりも冬期の方が遅い時間まで太
陽電池への入射がなされるようにするなどの調節をする
ことが可能となり、太陽軌道の季節変化による循環ポン
プ停止時刻の変動に対応して、夕方の適切な時刻に循環
ポンプの運転を防止することができる。
【0016】また、第2の発明によれば、太陽熱温水器
が真南に向けて設置されていなくとも、第2の支持部材
により、第2のフレネルレンズ板の連続的な傾斜面の形
成方向を南北方向に調節して、夕方の適切な時刻に循環
ポンプの運転を防止することができる。第5の発明によ
っても、太陽電池位置調節部材により前記凹面状反射面
への入射口の所望の位置に移動することで、太陽熱温水
器が真南に向けて設置されていなくとも、夕方の適切な
時刻に循環ポンプの運転を防止することができる。
【0017】太陽電池が太陽電池素子を複数個直列に接
続したものである場合は、フレネルレンズ板や凹面状反
射面を介して太陽光を入射させるのは複数個の太陽電池
素子の一部とし、他の太陽電池素子に太陽光が入光して
も、内部抵抗により循環ポンプには電流が流れない。し
たがって、第3、第6の発明のように、フレネルレンズ
板や凹面状反射面を介して太陽光を入射させるのは複数
個の太陽電池素子の一部とすれば、すべての太陽電池素
子にフレネルレンズ板や凹面状反射面を用いた場合に比
べ、部材の減少、小型化により太陽熱温水器のコンパク
ト化、低コスト化を図ることができる。
【0018】さらに、第1乃至第6の発明によれば、遮
蔽板を用いないため美観を損なうこともない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図2は、本発明の第1の実施例である太陽熱温
水器の斜視図であり、図3は、この太陽熱温水器の回路
図である。1は本実施例の太陽熱温水器のケーシングで
あり、このケーシング1内には従来の太陽熱温水器と同
様に、太陽光を受光して集熱する集熱板と、貯湯槽と、
この集熱板と貯湯槽とを接続する循環パイプと(これら
部材は何れも図示せず)、この循環パイプに設けられ、
循環水を集熱板内に循環させる循環ポンプ2とを収納し
ている。
【0020】ケーシング1上部の一端部には、複数個の
太陽電池素子3A、3B、3C、3Dが設けられ、この
太陽電池素子3A、3B、3C、3Dと循環ポンプ2と
は直列接続されている。図1は太陽電池素子3A部分の
断面図である。太陽電池素子3Aはケーシング1に設け
た太陽電池ケーシング4内に収納されている。太陽電池
ケーシング4内には、太陽電池素子3Aへの太陽光の入
射側に設けられた円形のフレネルレンズ板5と、このフ
レネルレンズ板5よりも太陽電池3A側に設けられた円
形のフレネルレンズ板6とを備えている。フレネルレン
ズ板5、6の太陽電池素子3A側には、入射光を屈折さ
せるための連続的な傾斜面12、13が、フレネルレン
ズ板5、6の板幅方向の一方向に向かって形成されてい
て、入射角がこの一方向と所定範囲の鋭角をなす場合は
太陽光を反射し、その他の入射角をなす場合は入射させ
る。
【0021】フレネルレンズ板5、6は、それぞれその
端縁部が太陽電池ケーシング4内に形成されたフレネル
レンズ板支持部材7、8あるいは9、10にそれぞれ上
下から支持され、フレネルレンズ板5、6は、それぞれ
その端縁部がフレネルレンズ板支持部材7、8あるいは
9、10を摺動して中心軸11を中心に、フレネルレン
ズ板5、6の板幅方向側へ回転自在である。
【0022】次に第1の実施例の作用について説明す
る。フレネルレンズ板6の連続的な傾斜面12の形成方
向を東西方向にして設置することで、入射角が傾斜面1
2形成方向と所定範囲の鋭角をなす太陽光は反射され、
その他の入射角の太陽光は透過するから、従来のフレネ
ルレンズを用いた太陽熱温水器と同様に、夕方遅くまで
循環ポンプが駆動されることを防止することができる。
図4は、フレネルレンズ板6への太陽光の入射状況を示
す断面図である。S1は朝方の太陽光の入射を、S2夕
刻の太陽光の入射をそれぞれ示している。
【0023】また、フレネルレンズ板5は連続的な傾斜
面12の形成方向を南北方向側として設置することで、
傾斜面12の形成方向と所定範囲の鋭角をなす太陽光は
反射する。よって、所定の夕方の遅い時間になると、フ
レネルレンズ板5は太陽光を反射する。図5は、フレネ
ルレンズ板5への太陽光の入射状況を示す断面図であ
る。S3は春秋分の太陽光の入射を、S4は夏至の太陽
光の入射を、S5は冬至の太陽光の入射をそれぞれ示し
ている。フレネルレンズ板5を中心軸11を中心に回転
させ、連続的な傾斜面12の形成方向を南北方向から東
西方向側へと移動させることにより、フレネルレンズ板
5で反射される太陽光の入射角範囲を変えることができ
る。したがって、同じ太陽高度の日射であっても夏季よ
りも冬期の方が遅い時間まで太陽電池素子3Aへの入射
がなされるようにするなどの調節をすることが可能とな
り、太陽軌道の季節変化による循環ポンプ停止時刻の変
動に対応して、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を
防止することができる。
【0024】また、本実施例の太陽熱温水器が真南に向
けて設置されていなくとも、フレネルレンズ板5の連続
的な傾斜面12の形成方向を南北方向に調節して、夕方
の適切な時刻に循環ポンプの運転を防止することができ
る。
【0025】なお、太陽電池素子3B、3C、3Dにも
フレネルレンズ板5、6などを形成して所定の入射角以
外の太陽光を反射する構成としてもよい。しかし、フレ
ネルレンズ板5、6を介して太陽光を入射させるのは、
本実施例のように複数個の太陽電池素子の一部とし、他
の太陽電池素子に太陽光が入光しても、内部抵抗により
循環ポンプには電流が流れない。したがって、本実施例
のようにフレネルレンズ板5、6を介して太陽光を入射
させるのを太陽電池素子3Aのみとすれば、すべての太
陽電池素子3A、3B、3C、3Dにフレネルレンズ板
5、6を用いた場合に比べ、部材の減少、小型化により
太陽熱温水器のコンパクト化、低コスト化を図ることが
できる。
【0026】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図6は、本発明の第2の実施例である太陽熱温水
器の斜視図である。第2の実施例は、太陽電池素子3A
に代えて太陽電池素子3A´を設けている。図7は、太
陽電池素子3A´部分の断面図である。太陽電池素子3
A´部分は、太陽電池ケーシング20内に太陽光を反射
する曲面ミラー21と、この曲面ミラー21の太陽光の
入射口部分の一端部側を覆うフレネルレンズ板22と、
このフレネルレンズ板22と接合され、他端部側を覆う
板23とを設けている。太陽電池素子3A´は板23の
太陽光透過側に設けられている。フレネルレンズ板22
の曲面ミラー21側には、第1実施例のフレネルレンズ
板5と同様に、入射光を屈折させるための連続的な傾斜
面24が、その板幅方向の太陽電池素子3A´側に向か
って形成されていて、入射角が傾斜面24の形成方向と
所定範囲の鋭角をなす場合は太陽光を反射し、その他の
入射角をなす場合は入射させるものである。太陽電池素
子3A´の受光面は曲面ミラー21と向き合い、この曲
面ミラー21からの反射光を受光して発電する。フレネ
ルレンズ板22と透明板23とは曲面ミラー21の端縁
部25に支持され、中心軸26を中心に回転可能であ
る。本実施例の太陽熱温水器のその他の構成は第1の実
施例の太陽熱温水器と同様であるため、説明を省略す
る。
【0027】つづいて本実施例の作用について説明す
る。曲面ミラー21の太陽光の入射口部分のうち太陽電
池素子3A´で覆われている部位を西側に、フレネルレ
ンズ板22で覆われている部位を東側とする。フレネル
レンズ板22を透過した太陽光は、入射角が所定範囲の
鋭角であれば曲面ミラー21に反射してフレネルレンズ
板22を再度透過して放射されるが(図7のS2)、そ
の他の入射角であれば、曲面ミラー21に反射して太陽
電池の受光面に入射する(図7のS1)。よって、第1
実施例と同様に、夕方遅くまで循環ポンプが駆動される
ことを防止することができる。中心軸26を中心にフレ
ネルレンズ板22と透明板23とを適宜回転させること
で、第1実施例と同様、同じ太陽高度の日射であっても
夏季よりも冬期の方が遅い時間まで太陽電池への入射が
なされるようにするなどの調節をすることが可能とな
り、太陽軌道の季節変化による循環ポンプ停止時刻の変
動に対応して、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を
防止することができる。また、第1実施例と同様、遮蔽
板を用いないため美観を損なうこともない。
【0028】なお、公知の技術により、太陽電池素子3
A´を前記曲面ミラー21の入射口の所望の位置に移動
可能に構成してもよい。この場合は、太陽電池素子3A
´に入射する太陽光の入射角を太陽電池素子3A´の移
動により調節することが可能となるので、第1の実施例
と同様、太陽熱温水器が真南に向けて設置されていなく
とも、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を防止する
ことができる。
【0029】さらに、太陽電池素子3B、3C、3Dに
もフレネルレンズ板22、曲面ミラー21などを形成し
て、第1の実施例と同様、所定の入射角以外の太陽光を
反射する構成としてもよい。しかし、第1の実施例と同
様、フレネルレンズ板22、曲面ミラー21などの形成
を、太陽電池素子3A´のみとすれば、すべての太陽電
池素子3A´、3B、3C、3Dにフレネルレンズ板2
2、曲面ミラー21などを用いた場合に比べ、部材の減
少、小型化により太陽熱温水器のコンパクト化、低コス
ト化を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、太陽軌道
の季節変化による循環ポンプ停止時刻の変動に対応し
て、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を防止するこ
とができる太陽熱温水器を提供することができる。
【0031】また、真南に向けて設置されていなくて
も、夕方の適切な時刻に循環ポンプの運転を防止するこ
とができる太陽熱温水器を提供することができる。
【0032】さらに、このような太陽熱温水器をコンパ
クトで、低コストなものとして提供することができる。
【0033】そのうえ、夕方の適切な時刻に循環ポンプ
の運転を防止するにつき、美観を損なうことがない太陽
熱温水器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である太陽熱温水器の要
部の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例である太陽熱温水器の斜
視図である。
【図3】本発明の第1の実施例である太陽熱温水器の回
路図である。
【図4】本発明の第1の実施例である太陽熱温水器の作
用を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施例である太陽熱温水器の作
用を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例である太陽熱温水器の斜
視図である。
【図7】本発明の第2の実施例である太陽熱温水器の要
部の断面図である。
【図8】従来の太陽熱温水器の斜視図である。
【図9】従来の太陽熱温水器の要部の断面図である。
【図10】従来の太陽熱温水器の要部の断面図である。
【符号の説明】 3A、3A´3B、3C、3D 太陽電池素子 5、6、22 フレネルレンズ板 7、8、9、10 フレネルレンズ板支持部材 11、26 中心軸 12、13、24 傾斜面 21 曲面ミラー 25 曲面ミラー端縁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽光を受光して集熱する集熱部と、こ
    の集熱部内に循環水を循環させる循環ポンプと、太陽光
    を受光して発電し、前記循環ポンプ駆動のための電力を
    供給する太陽電池とを備えた太陽熱温水器において、前
    記太陽電池への太陽光の入射側に設けられた第1のフレ
    ネルレンズ板と、この第1のフレネルレンズ板よりも前
    記太陽電池側に設けられた第2のフレネルレンズ板と、
    前記第1のフレネルレンズ板を、その所定の中心軸を中
    心に、その板幅方向側へ回転自在に支持する第1の支持
    部材とを備え、前記第1及び第2のフレネルレンズ板に
    は何れも、入射光を屈折させるための連続的な傾斜面が
    その板幅方向の一方向に向かって形成されていて、入射
    角が前記一方向と所定範囲の鋭角をなす場合は太陽光を
    反射し、その他の入射角をなす場合は入射させるもので
    あることを特徴とする太陽熱温水器。
  2. 【請求項2】 前記第2のフレネルレンズ板を、その所
    定の中心軸を中心に、その板幅方向側へ回転自在に支持
    する第2の支持部材を備えたことを特徴とする請求項1
    項記載の太陽熱温水器。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池は、複数個の太陽電池素子
    を直列接続したものであり、前記第1及び第2のフレネ
    ルレンズ板は、前記複数個の太陽電池素子の一部の太陽
    光入射側に設けられていることを特徴とする請求項1項
    又は2項記載の太陽熱温水器。
  4. 【請求項4】 太陽光を受光して集熱する集熱部と、こ
    の集熱部内に循環水を循環させる循環ポンプと、太陽光
    を受光して発電し、前記循環ポンプ駆動のための電力を
    供給する太陽電池とを備えた太陽熱温水器において、太
    陽光を反射する凹面状反射面と、この凹面状反射面の太
    陽光の入射口部分の少なくとも一部を覆うフレネルレン
    ズ板と、このフレネルレンズ板を、その所定の中心軸を
    中心に、その板幅方向側へ回転自在に支持する支持部材
    とを備え、前記太陽電池は、前記入射口部分の一部を覆
    うものであり、前記フレネルレンズ板には、入射光を屈
    折させるための連続的な傾斜面がその板幅方向の前記太
    陽電池側に向かって形成されていて、入射角が前記方向
    と所定範囲の鋭角をなす場合は太陽光を反射し、その他
    の入射角をなす場合は入射させるものであり、前記太陽
    電池の受光面は前記凹面状反射面と向き合い、この凹面
    状反射面からの反射光を受光して発電することを特徴と
    する太陽熱温水器。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池は、複数個の太陽電池素子
    を直列接続したものであり、前記フレネルレンズ板を透
    過して前記凹面状反射面で反射された太陽光を受光して
    発電するのは、前記複数個の太陽電池素子の一部であ
    り、他の太陽電池素子は、その受光面が太陽光の入射側
    を向いて発電することを特徴とする請求項4項記載の太
    陽熱温水器。
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