JPH07259U

JPH07259U - 簡易埃等吸着具

Info

Publication number: JPH07259U
Application number: JP3515393U
Authority: JP
Inventors: 照行向川
Original assignee: 照行向川
Priority date: 1993-06-02
Filing date: 1993-06-02
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【目的】洋服類に付着した埃を的確に吸着除去でき、
携帯に便利で外出先等でも至極容易に洋服類の埃を除去
できる簡易埃等吸着具を提供することを目的とする。【構成】台紙１２と、この台紙１２に剥離自在に積層
接着された薄紙状の埃取り片１４とを備え、前記埃取り
片１４は、その端部側に設けられた把持部１６と、この
把持部１６を除く片面側に設けられた埃貼着部１８とを
有している。これにより、上面側の埃取り片１４を一枚
ずつ剥離して指先に把持しながら埃貼着部１８を洋服類
に接合させて埃を吸着除去でき、携帯に便利で外出先等
においても洋服類に付着した埃を簡易に除去できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洋服類に付着した埃を吸着除去するための簡易埃等吸着具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋服類に埃が付着した場合には、植物繊維、獣毛、化学繊維等を植毛したブラシの把持部を片手に保持し、埃が付着してる部位にブラシを接摺動させて除去しているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら、羊毛を素材としたウール生地やビロード生地等の洋服類においては、毛羽立した羊毛繊維の間隙内に埃が付着しているため、前記ブラシを接摺動させても埃を的確に除去できない欠点がある。また、前記ブラシは、形状が大きくて携帯に不便であり、外出先等において洋服に埃が付着したままで相手に接し、礼儀に欠ける場合も少くない等の問題があった。

【０００４】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、洋服に付着した埃を的確に吸着除去でき、携帯に便利で外出先等でも至極容易に洋服の埃を除去できる簡易埃等吸着具を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、台紙１２と、この台紙１２に剥離自在に積層接着された薄紙状の埃取り片１４とを備え、前記埃取り片１４は、その端部側に設けられた把持部１６と、この把持部１６を除く片面側に設けられた埃吸着部１８とを有して成る簡易埃等吸着具１０から構成される。

【０００６】また、前記把持部１６は、前記埃取り片４の端部側の角隅部に設けられて成ることとしてもよい。

【０００７】

【作用】

本考案に係る簡易埃等吸着具は、台紙に積層接着した埃取り片を上面側から把持部を利用して剥離し、剥離した埃取り片の埃吸着部を洋服の表面に接合して埃を的確に吸着除去できる。また、薄葉状の埃取り片を積層接着して形状も小形に形成でき、外出時に常時携帯しながら洋服類に付着した埃を簡易に除去できる。

【０００８】

【実施例】

以下、添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施例を説明する。図１、図２には、本考案の実施例に係る簡易埃等吸着具１０が示されている。図より明らかな様に、前記簡易埃等吸着具１０は、台紙１２と、この台紙１２に剥離自在に積層接着された薄紙状の埃取り片１４と、を備えている。

【０００９】前記台紙１２は、厚紙を素材とし、長矩形状に形成されている。この台紙１２は、厚紙の他に硬質合成樹脂、軽金属等を素材とし、形状も長矩形状の他に正方形、円形、多角形、或はペット形状等に形成してもよい。

【００１０】図２に示す様に、前記埃取り片１４は、クラフト紙の様な強度のある薄紙を素材とし、前記台紙１２と略同一の長矩形状に形成されている。前記台紙１２が正方形、円形、多角形、ペット形等の形状の場合には、前記埃取り片１４も台紙１２の形状に合わせて形成する。また、素材として薄紙の他に合成樹脂フイルム等を使用してもよい。

【００１１】前記埃取り片１４は、その長矩形状の短辺側を矩形状に表面側へ折曲させた把持部１６と、この折曲した把持部１６を除く埃取り片１４の裏面側に設けられ埃吸着部１８を有している。この埃吸着部１８には、にかわ、デキストリン等の水溶性接着剤や天然ゴム、合成ゴムの様な粘着性接着剤等が接着されている。この埃吸着部１８の接着剤により洋服に付着した埃を的確に吸着除去できる。また、前記把持部１６は、埃取り片１４の短辺側の端部に限ることなく、長辺側の端部に設けてもよい。また、把持部として形成された形状も長矩形のみでなく任意の把持形状としてもよい。

【００１２】図２に示す様に、前記簡易埃等吸着具１０は、前記台紙１２の表面に、埃取り片１４の裏面側の埃吸着部１８が剥離自在に接着され、この接着した埃取り片１４の表面側に他の埃取り片１４の裏面側の埃吸着部１８が剥離自在に順次積層接着されている。従って、各埃取り片１４は接着剤が塗布されていない表面側が常時露出するため、離形紙を付着保護する必要はない。

【００１３】これにより、前記簡易埃等吸着具１０の最上面側の埃取り片１４の把持部１６を把持して剥離し、この剥離した埃取り片１４の埃吸着部１８を、図４に示す様に、洋服の埃が付着した部分に接合させる。毛羽立ちした羊毛繊維の間隙等に付着した埃でも吸着部１８の接着剤に吸着補足しながら除去できる。洋服の表面に数回接合させて埃を吸着した後で埃取り片１４は塵箱等に適宜破棄する。

【００１４】前記埃吸着部１８は、把持部１６を除く埃取り片１４の表面側に設けてもよい。この場合には、積層接着した最上面の埃取り片１４の表面側に露出した埃吸着部１８に離形紙を接着保護する。そして、最上面の埃取り片１４を剥離したときに同時に離形紙も剥離し、積層して露出した次の埃取り片１４の埃吸着部へ離形紙を順次接着し保護する。

【００１５】前記簡易埃等吸着具１０は、台紙１２に埃取り片１４を積層接着した薄葉体から成るため、財布のポケットに収容できる小形形状に形成でき、携帯に便利となる。特に、外出先等において、お客と接する前に化粧室内等で鏡をみながら、財布のポケット等に収容している簡易埃等吸着具１０を取り出し、埃取り片１４で洋服に付着した埃を吸着除去できることとなる。また、簡易埃等吸着具１０は、紙等を素材とするため製造コストも安価となる。

【００１６】図３には、前記簡易埃等吸着具１０の積層接着させた埃取り片１４の把持部１６の他の実施例が示されている。図において、把持部１６は、積層接着された各埃取り片１４の短辺側の角隅部に設けられ、埃取り片１４の表面側へと折曲された略三角形板２０から形成されている。

【００１７】これにより、積層接着した各埃取り片１４は、略三角形板２０からなる把持部１６を把持して剥離でき、図１、図２に示す把持部１６に比べ把持部は形状が小さく、従って財布等のポケットに収容がし易く、また、埃吸着部１８は面積が増大されて埃の吸着処理範囲を拡大できる。

【００１８】なお、前記把持部１６は、埃取り片１４の端部側を折曲する代わりに、同埃取り片１４の端部側に舌片を突出させたり、或は紐を接着してもよい。また、本考案の実施例に係る簡易埃等吸着具１０は、台紙１２の外面や各埃取り片１４の表面に広告用図柄、文字２２等を表示し、広告媒体用のサービス品として各人に提供してもよい。

【００１９】本考案の実施例に係る簡易埃等吸着具１０は、台紙１２に積層接着した埃取り片１４を上面側から把持部１６を利用して剥離し、剥離した埃取り片１４の埃吸着部１６を洋服の表面に接合して埃を簡易に吸着処理でき、形状も小形であるため携帯に便利となる。また、紙等を素材としているため、製造コストも安価であり、各人が常時携帯しながら、外出先等でお客や友人等と接する前に、洋服に付着した埃を除去できることにより、身綺麗な感触を相手に感じさせつつ好感をもって対話等ができることとなる。

【００２０】

【考案の効果】

以上、説明した様に請求項１に係る簡易埃等吸着具によれば、台紙と、この台紙に剥離自在に積層接着された薄紙状の埃取り片と、を備え、前記埃取り片は、その端部側に設けられた把持部と、この把持部を除く片面側に設けられた埃吸着部と、を有して成ることにより、埃取り片を一枚ずつ剥離しながら埃吸着部で洋服に付着した埃を的確に吸着除去できる。また、形状も小形に形成して常時携帯しながら、外出先等でも至極容易に洋服の埃を除去できる。

【００２１】また、前記把持部は、前記埃取り片の端部側の角隅部に設けられて成ることにより、携帯収容がし易く、また、埃吸着部の面積が増大されて埃の吸着処理範囲を拡大できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る簡易埃等吸着具の斜視図
である。

【図２】上面側の埃取り片の剥離を示した斜視図であ
る。

【図３】他の実施例の把持部を備えた埃取り片からなる
簡易埃等吸着具の斜視図である。

【図４】剥離した埃取り片の把持部を指先に把持して洋
服に付着した埃を吸着除去する状態の説明図である。

【符号の説明】

１０簡易掘等吸着具１２台紙１４埃取り片１６把持部１８埃吸着部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】台紙と、この台紙に剥離自在に積層接着
された薄紙状の埃取り片と、を備え、前記埃取り片は、その端部側に設けられた把持部と、こ
の把持部を除く片面側に設けられた埃吸着部と、を有し
て成る簡易埃等吸着具。
【請求項２】前記把持部は、前記埃取り片の端部側の
角隅部に設けられて成る請求項１記載の簡易埃等吸着
具。