JP3022545U - 携帯式ゴミ除去器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で使用しやすく水洗の必要がない
携帯式ゴミ除去器。 【解決手段】 本考案は、一の本体の一面に内空間を設
けると共に一の手袋片を収容し、該本体の一側に一の蓋
体を連接し、該蓋体の本体の内空間に対応する位置に複
数の重畳するゴミ吸着用のプラスチックシートを設け、
本体の上面と下面の適当な位置に、それぞれ上凹孔と下
凹孔を設け、蓋体の二面の適当な位置の該上凹孔と下凹
孔に対応する上凸粒と下凸粒を設け、該上凸粒と下凸粒
の上凹孔と下凹孔の組み合わせにより本体の閉合時或い
は相対して折り返して反対に折り畳んだ使用時の状態を
固定する構造を有するものであり、手袋片を設けた手袋
部に手を挟んで使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の携帯式ゴミ除去器に関し、特に随時携帯可能で付着した汚れを 粘着式に除去するもので、並びに簡易化された構造を有して製造コストが低く、 使い捨てできる便利なものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

人々が環境と個人の衛生に対して注意を払うようになるにつれ、周辺に対して 、甚だしくは衣服に残存するふけや毛髪、灰塵等の微細な異物に対しても次第に 我慢がならなくなってくる。ゆえに、掃除機の使用は現在家庭で非常に普及して いる。しかし、小さい場所で塵、ふけ、或いはその他の微小な異物を除くときに は、掃除機は重たすぎ、使用しにくいものであった。このため、プラスチック粘 着テープが掃除機に代わり使用され、小さい場所での灰塵や微小な異物の粘着と 除去に用いられている。但し、伝統的なロール式の粘着テープを用いた場合、一 定量の異物を付着した後には、テープを裁断する必要があり、操作上非常に不便 であった。ゆえに、現在ではローラー状の特殊プラスチック綿を利用したものが 開発されている。このローラー状の特殊プラスチック綿の特性は、乾燥時には粘 着性を有するが、水を付けると粘着性が消失するというもので、使用者は乾燥し たローラーを掃除する場所で回転させて汚れやゴミを付着させ、一定量の異物が 付着した時には、ローラーを水洗して異物を除去していた。しかし、このような ローラー式の特殊プラスチック綿は少なくとも以下に述べる幾多の欠点を有して おり、その普及の程度には疑問が持たれる。 １．プラスチック綿は特殊材料であり、製造コストは比較的高く、消費者に受 け入れられにくかった。 ２．体積が比較的大きく、携帯するには不都合であった。 ３．プラスチック綿に異物が付着した後には、水洗してそれを除去する必要が あり、洗った後も十分に乾燥するのを待たなければ粘着性が回復せず再使用でき ないため、使用上、非常に不便であった。 ４．商業行為の中の贈答品や公告媒体として適当でなかった。 以上のような、伝統的な粘着テープの不便さと、ローラー式の特殊プラスチック 綿の有する欠点を鑑みて、本考案は生まれたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、使用時は手袋式に手に被せて使用でき、故に使用しやす く、同時に携帯に便利な、一種の携帯式ゴミ除去器を提供することである。

【０００４】 本考案の次の目的は、折り畳んだ収納状態から折り返して反対に折り畳んで使 用状態とでき、その使用時と不使用時の位置決めが簡単な構造により行える、一 種の携帯式ゴミ除去器を提供することである。

【０００５】 本考案の第３の目的は、体積が名刺程度の大きさに縮小され、収容に便利で、 全体構造が簡易化されて、ゆえに製造コストが低く、利用後には重畳するプラス チックシートからゴミを吸着したシートをはぎ取って捨てられ、切断や洗浄の面 倒さがない、一種の携帯式ゴミ除去器を提供することである。 本考案の第４の目的は、全体の形態が商業公告の媒体ないし贈答品として適し た、一種の携帯式ゴミ除去器を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の携帯式ゴミ除去器は、相互に連接し折畳自在とされて開閉できる本体 と蓋体を有し、該本体には手の差し込み部を有する手袋片が設けられ、蓋体の一 面には粘着剤を外面に塗布した複数の重畳するプラスチックシートが設けられ、 蓋体を反転させて開いて上記手袋片の手の差し込み部に手を差し込み、該プラス チックシートの粘着剤によりゴミを吸着するものとされる。

【０００７】 前記本体は一の内空間を有するよう形成され、手袋片は該内空間中に設けられ 、プラスチックシートは蓋体の一面の該内空間に対応する位置に設けられ、蓋体 が本体に閉合される時、該複数のプラスチックシートは内空間に収容されること を特徴とする。

【０００８】 前記本体の上、下面の適当な位置にはそれぞれ上凹孔と下凹孔が設けられ、蓋 体の二面の適当な位置には該上凹孔と下凹孔に対応する上凸粒と下凸粒がそれぞ れ設けられ、蓋体閉合時にはその下凸粒の上凹孔への嵌入により固定され、蓋体 を１８０°折り返して本体の下面に至らせた時にはその上凸粒の本体の下凹孔へ の嵌入により固定がなされることを特徴とする。

【０００９】 前記プラスチックシートは一端の適当な範囲内に粘着剤を塗布せず形成されて 剥離しやすくされていることを特徴とする。

【００１０】 あるいは、本考案は、二の磁性板体が相連接されて該二の磁性板体の一面にそ れぞれ手袋片と複数の重畳するプラスチックシートが設けられ、該二の磁性板体 の相互の磁力の吸引性質によりそれらが閉合或いは相対して１８０°回転される 時の相互の吸引、固定がなされることを特徴とする。

【００１１】 前記手袋片の外面には剥離ライナーが設けられて、蓋体の本体への閉合時にプ ラスチックシートの粘着剤層が手袋片に粘着することを特徴とする。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案は、一の本体の一面に内空間を設けると共に一の手袋片を収容し、該本 体の一側に一の蓋体を連接し、該蓋体の本体の内空間に対応する位置に複数の重 畳するゴミ吸着用のプラスチックシートを設け、本体の上面と下面の適当な位置 に、それぞれ上凹孔と下凹孔を設け、蓋体の二面の適当な位置の該上凹孔と下凹 孔に対応する上凸粒と下凸粒を設け、該上凸粒と下凸粒の上凹孔と下凹孔の組み 合わせにより本体の閉合時或いは相対して折り返して反対に折り畳んだ使用時の 状態を固定する構造を有するものであり、手袋片を設けた手袋部に手を挟んで使 用できる。

【００１３】 或いは、本考案は、上記本体と蓋板の代わりに二の磁性板体が使用され、その 異なる磁性の相互の吸引特性により、二の板体を閉合或いは折り返して反対に折 り畳んだ時に吸着により固定するものとされる。

【００１４】

【実施例】

図１、図２及び図３には本考案の提供する携帯式ゴミ除去器が示される。本考 案は、一の本体１と一の蓋体２を包括し、該本体１は少なくとも三面の突起を有 する壁から形成されて一の内空間１０を構成しており、該本体１の上面の適当な 所には複数の上凹孔１２が設けられ、本体１の下面の適当な所には複数の下凹孔 １１が設けられ、該内空間１０には一の手袋片４が固着される。該手袋片４は二 端が貫通するよう形成されて少なくとも四本の手の指を通すことができる手の差 し込み部４１を形成している。且つ手袋片４の外面には一層の剥離ライナー（周 知の粘着テープの粘着層に貼合される油性の光滑紙面）が設けられる。該蓋体２ の一側は本体１の一側に連接されて折畳可能な形態を呈し、該蓋体２の本体１の 内空間１０に対応する面には複数の重畳するプラスチックシート３が設置される 該プラスチックシート３は粘着剤を外面に塗布した形態で置かれ、並びに該プラ スチックシート３の一端の適当な範囲には粘着剤を塗布しない剥離部３１が形成 され、ゆえにプラスチックシート３はこの剥離部３１より簡単に引き剥がすこと ができる。蓋体２の一面の適当な位置には本体１の上凹孔１２に対応する複数の 下凸粒２２が設けられ、もう一面の適当な位置には本体１の下凹孔１１に対応す る複数の上凸粒２１が設けられる。ゆえに、蓋体２を本体１に閉合する時、該下 凸粒２２が本体１の上凹孔１２に嵌入して固定され、且つ複数のプラスチックシ ート３がいずれも本体１の内空間１０中に収容され、且つプラスチックシート３ の粘着剤塗布部分は手袋片４の剥離ライナーに接触するため、その粘着性は影響 を受けない。蓋体２を１８０°折り返し回転させ本体１の下面に至らせる時には 、該上凸粒２１が本体１の下凹孔１１に嵌入して固定されることを利用し、使用 者の手を手袋片４の手の差し込み部４１に挿入し（図４に示されるように）、手 の操作をさらに自在に随意に行え、該プラスチックシート３の粘着塗布部分を取 り除きたい異物がある場所に進めて粘着させ、さらにプラスチックシート３の粘 着剤層に一定量の異物が付着して粘着性がなくなった時には、プラスチックシー ト３の剥離部３１で剥離し、並びに次の一枚のプラスチックシート３を露呈させ て次の使用に待機させる（図５に示されるように）。また図６に示されるように 、本考案のもう一つの実施例では、二つの磁性を有する磁性板体５が上述の本体 １と蓋体２の代わりに使用され、これら二の磁性板体５の一端は複数箇所で撓性 部材で連接されて折畳自在の状態とされている。該二の磁性板体５の一面にはそ れぞれ手袋片４と複数の重畳するプラスチックシート３が設けられ、二の磁性板 体５はその磁力による吸引性質によりその閉合或いは相対的な折り返し回転折畳 時に相吸着し、固定される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の全体の形態は一般の名刺の如き寸法とされ、これにより十分に携帯に 便利であり、随時取り出して使用でき、使用に時間や場所の制限を受けず、且つ その構造は従来のローラー式のプラスチック面より簡易化され、ゆえに製造コス トは大幅に下げられ、使用済みのプラスチックシート３は剥離して捨てられ、衛 生的且つ便利である。また、本考案の全体の形態はほぼ平面形式とされ、ゆえに 、業者はその上に広告を印刷して消費者への贈答品として利用することができ、 付加価値が多元化されている。以上のように、本考案の構造は新規で独特であり 、且つ十分に実用価値を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の本体と蓋体の閉合時の斜視図である。

【図２】本考案の内部構造の断面図である。

【図３】本考案の蓋体を反対に折り返し中の状態におけ
る斜視図である。

【図４】本考案の使用時の状態を示す斜視図である。

【図５】本考案のプラスチックシートをはぎ取って捨て
る状態を示す斜視図である。

【図６】本考案のもう一つの実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１・・・本体 １０・・・内空間 １１・・・下凹
孔 １２・・上凹孔 ２・・・蓋体 ２１・・・上凸粒 ２２・・・下凸
粒 ３・・・プラスチックシート ３１・・・分離部
４・・・手袋片 ４１・・・手の差し込み部 ５・・・磁性板体

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に連接し折畳自在とされて開閉でき
   る本体と蓋体を有し、該本体には手の差し込み部を有す
   る手袋片が設けられ、蓋体の一面には粘着剤を外面に塗
   布した複数の重畳するプラスチックシートが設けられ、
   蓋体を反転させて開いて上記手袋片の手の差し込み部に
   手を差し込み、該プラスチックシートの粘着剤によりゴ
   ミを吸着するものとされる、携帯式ゴミ除去器。
2. 【請求項２】 前記本体は一の内空間を有するよう形成
   され、手袋片は該内空間中に設けられ、プラスチックシ
   ートは蓋体の一面の該内空間に対応する位置に設けら
   れ、蓋体が本体に閉合される時、該複数のプラスチック
   シートは内空間に収容されることを特徴とする、請求項
   １に記載の携帯式ゴミ除去器。
3. 【請求項３】 前記本体の上、下面の適当な位置にはそ
   れぞれ上凹孔と下凹孔が設けられ、蓋体の二面の適当な
   位置には該上凹孔と下凹孔に対応する上凸粒と下凸粒が
   それぞれ設けられ、蓋体閉合時にはその下凸粒の上凹孔
   への嵌入により固定され、蓋体を１８０゜折り返して本
   体の下面に至らせた時にはその上凸粒の本体の下凹孔へ
   の嵌入により固定がなされることを特徴とする、請求項
   １に記載の携帯式ゴミ除去器。
4. 【請求項４】 前記プラスチックシートは一端の適当な
   範囲内に粘着剤を塗布せず形成されて剥離しやすくされ
   ていることを特徴とする、請求項１に記載の携帯式ゴミ
   除去器。
5. 【請求項５】 二の磁性板体が相連接されて該二の磁性
   板体の一面にそれぞれ手袋片と複数の重畳するプラスチ
   ックシートが設けられ、該二の磁性板体の相互の磁力の
   吸引性質によりそれらが閉合或いは相対して１８０°回
   転される時の相互の吸引、固定がなされることを特徴と
   する、請求項１または請求項４に記載の携帯式ゴミ除去
   器。
6. 【請求項６】 手袋片の外面には剥離ライナーが設けら
   れて、蓋体の本体への閉合時にプラスチックシートの粘
   着剤層が手袋片に粘着することを特徴とする、請求項１
   または請求項４に記載の携帯式ゴミ除去器。