JPH0725963U - 塗装用ボルトカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装段階での塗料によるボルトの螺子溝の埋
没を防止し、塗装後のナットとの螺合作業を容易にする
塗装用ボルトカバーを提供する。 【構成】 基端部に指掛頭部１を設け、該指掛頭部１の
下面に設けられた円筒部３の筒内空間４にボルト６の螺
子部７を収納し、円筒部３の開口部内側にボルト６の螺
子溝８に係合する舌片５を設ける。指掛頭部１の上面に
はドライバー溝２を設けことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は金属製棚等の塗装工程時に、塗料からの固着用ボルトの保護に使用さ れる塗装用ボルトカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の方法では、塗装工程において固定枠体にボルトを固着して全体をそのま ま塗装している。

【０００３】 しかしながらこの方法ではボルトの螺子部は保護を受けていない為、塗装工程 で螺子溝が塗料詰まりし、塗装後に塗料の掻き落としや拭い取りを別途実施しな くてはならなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

したがって本考案の目的は、塗装段階での塗料によるボルトの螺子溝の埋没を 防止し、塗装後のナットとの螺合作業を容易にする塗装用ボルトカバーを提供す ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、基端部に指掛頭部１を設け 、該指掛頭部１の下面に設けられた円筒部３の筒内空間４にボルト６の螺子部７ を収納し、円筒部３の開口部内側にボルト６の螺子溝８に係合する舌片５を設け 、塗装工程時の塗料によるボルト６の螺子溝８の埋没を防止する。

【０００６】

【作用】

ボルト６に装着する場合、指掛頭部１の上面部をボルト６の材軸方向に押し込 んで嵌め込む。また、指掛頭部１の指掛部１ａをもってボルト６から強く引くこ とでスピーディーに抜脱することができる。

【０００７】 ドライバー溝を有している場合、ドライバー溝２にドライバーを挿入し、ボル トカバーを回転させることでも脱着できる。

【０００８】

【実施例】

図１に示す実施例では、本ボルトカバーは塩化ビニル製であり指掛頭部１のド ライバー溝２はマイナス形をしている。舌片５は円筒部３の開口部を内側に向か って折り曲げる事によって設けている。

【０００９】 図３に示す別の実施例では、指掛頭部のドライバー溝２はプラス形をしている 。舌片５は一体成形によって円筒部３の開口部内側に設けられている。

【００１０】 図４、５に示す実施例では、指掛頭部は平面状である。

【考案の効果】

以上のように本考案は、指掛頭部１の下面に設けられた円筒部３の筒内空間４ にボルト６の螺子部７を収納し、円筒部８の回後部内側に舌片５を設けて螺子溝 ８に係合させたものであり、ボルトの螺子部７の螺子溝８を塗料の散布から保護 することができるので、螺子溝８に対する塗料の掻き落としや拭い取り作業が不 要になる。その為、塗装後のボルト６のナットとの螺合作業を容易にする事がで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る塗装用ボルトカバーの
縦断面図である。

【図２】図１の斜視図である。

【図３】本考案の別の実施例における斜視図である。

【図４】本考案の更に別の実施例における縦断面図であ
る。

【図５】図４の斜視図である。

【符号の説明】

１ 指掛頭部 １ａ 指掛頭部の指掛部 ２ 指掛頭部のドライバー溝 ３ 円筒部 ４ 筒内空間 ５ 舌片 ６ ボルト ７ ボルトの螺子部 ８ ボルトの螺子溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基端部に指掛頭部１を設け、該指掛頭部
   １の下面に設けられた円筒部３の筒内空間４にボルト６
   の螺子部７を収納し、円筒部３の開口部内側にボルト６
   の螺子溝８に係合する舌片５を設け、塗装工程時の塗料
   によるボルト６の螺子溝８の埋没を防止する塗装用ボル
   トカバー。
2. 【請求項２】 指掛頭部１上面に所定深さのドライバー
   溝２を設けた請求項１に記載の塗装用ボルトカバー。