JPH07259558A - 車両用エンジン冷却装置におけるウォータタンク構造 - Google Patents

車両用エンジン冷却装置におけるウォータタンク構造

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JPH07259558A
JPH07259558A JP4818594A JP4818594A JPH07259558A JP H07259558 A JPH07259558 A JP H07259558A JP 4818594 A JP4818594 A JP 4818594A JP 4818594 A JP4818594 A JP 4818594A JP H07259558 A JPH07259558 A JP H07259558A
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JP
Japan
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water
water tank
cooling water
cooling
tank body
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Application number
JP4818594A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Iwasaki
喜代美 岩崎
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォータタンク容量を増大させることなく、
冷却効率の向上、エンジンのオーバヒート発生防止、オ
イル消費量の低減、エンジン耐久性の向上を図ることを
目的とする。 【構成】 略円筒状に形成したウォータタンク本体40
A周壁上部の空気室41より下方位置に、第1及び第2
の配管31,32と夫々接続され、ウォータタンク本体
40A周壁の接線方向に沿って冷却水を流入させる冷却
水流入口42,43を設けると共に、ウォータタンク本
体40A底壁の外周部近傍に第3の配管33と接続され
る冷却水流出口44を設けることにより、ウォータタン
ク本体40A内において冷却水の渦流を発生させ、冷却
水中に混入している気泡を遠心力によってウォータタン
ク本体40A内中央部にから空気室41に移動させ、気
水分離を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジン冷却装
置に関し、特に、ウォータタンクの気水分離機能を向上
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】水冷式の車両用エンジン冷却装置とし
て、従来、図3に示すようなものがある。このものは、
エンジン1とラジエータ2とを結ぶ冷却水通路3,4
に、ウォータポンプ5及びサーモスタット6を介装する
と共に、サーモスタット6の閉弁時にラジエータ2をバ
イパスさせて冷却水を流すためのバイパス通路7を設け
たエンジン冷却水循環系を備える一方、ラジエータ2の
アッパタンク2A、サーモスタット6の弁上流側及びウ
ォータポンプ5の吸込側と夫々第1〜第3の通路11,
12,13を介して接続されるウォータタンク10を設
け、冷却水中の循環中において膨張した水を、前記ラジ
エータ2のアッパタンク2A、サーモスタット6の弁上
流側から第1及び第2の通路11,12を介して前記ウ
ォータタンク10内に流させ、該ウォータタンク10か
ら第3の通路13を介してウォータポンプ5から冷却水
循環系に戻すようにしている。
【0003】かかる構成の車両用エンジン冷却装置にお
いては、冷却水中の循環中において膨張した水をウォー
タタンク10内に流入させて、気水分離させるようにし
ている。尚、従来、ラジエータから溢出する冷却水の貯
留及び凝縮に供されるタンクの従来例として、実開平4
−129839号公報に示すものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の車両用エンジン冷却装置におけるウォータ
タンク10にあっては、単に冷却水を流入させて気水分
離させるものであり、冷却水の流入口並びに流出口の形
成位置や形態については特に気水分離を効果的に行わせ
るような構成が採られていない。
【0005】このため、気泡発生量が多くなった場合、
気水分離能力に不足が生じ、エンジン冷却水循環系に気
泡が混入した状態が長く続き、冷却効率が低下して、エ
ンジンのオーバヒート発生、オイル消費量の増大、エン
ジン焼付等エンジン耐久性の低下を来すという問題点が
ある。又、このようなウォータタンク10において、気
水分離機能を十分に得るには、大きな容量が必要であ
り、冷却水流量が多くなれば、更にタンク容量を増大す
る必要がある。
【0006】このため、ウォータタンク10の本体が大
型化して、設置スペースの問題が派生すると共に、重量
の増大もきたすという問題がある。そこで、本発明は上
述のような従来の問題点に鑑み、冷却水の流入口並びに
流出口の形成位置や形態について特に気水分離を効果的
に行わせるような構成を採ることによって、タンク容量
を増大させることなく、冷却効率の向上、エンジンのオ
ーバヒート発生防止、オイル消費量の低減、エンジン耐
久性の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、上部に空気室を有するウォータタンクを、ラ
ジエータのアッパタンク、サーモスタットの弁上流側及
びウォータポンプの吸込側と夫々第1〜第3の通路を介
して接続し、冷却水中の循環中において膨張した水を、
前記ラジエータのアッパタンク、サーモスタットの弁上
流側から第1及び第2の通路を介して前記ウォータタン
ク内に流させ、該ウォータタンクから第3の通路を介し
てウォータポンプから冷却水循環系に戻すようにした車
両用エンジン冷却装置において、前記ウォータタンクの
本体を略円筒状に形成する一方、該ウォータタンク本体
周壁上部の前記空気室より下方位置に、前記第1及び第
2の通路と夫々接続され、前記ウォータタンク本体周壁
の接線方向に沿って冷却水を流入させる冷却水流入口を
設けると共に、ウォータタンク本体底壁の外周部近傍に
前記第3の通路と接続される冷却水流出口を設けた。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明において、冷却水流入口に
至った冷却水は、夫々ウォータタンク本体周壁の接線方
向に沿って該ウォータタンク本体内に導入され、該ウォ
ータタンク本体周壁内面に沿って周方向に流れる。この
ため、ウォータタンク本体内において冷却水の渦流が発
生する。このように渦流が発生することによって、冷却
水中に混入している気泡が遠心力によってウォータタン
ク本体内中央部に移動し、気泡が次第に大きくなってウ
ォータタンク内上部に形成される空気室に移動する、即
ち、気水分離が行われる。ウォータタンク内の冷却水は
冷却水流出口から流出するが、該冷却水流出口はウォー
タタンク本体底壁の外周部付近に設けられているため、
気泡のない冷却水のみが流出し、第3の通路を介してウ
ォータポンプから冷却水循環系に戻される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、図示しないエンジンとラジエータ
22とを結ぶ冷却水通路としてのウォータマニホルド2
3と冷却水配管24に、ウォータポンプ25及びサーモ
スタット26を介装すると共に、サーモスタット26の
閉弁時にラジエータ22をバイパスさせて冷却水を流す
ためのバイパス配管27を設けたエンジン冷却水循環系
を備える一方、ラジエータ22のアッパタンク22A、
サーモスタット26の弁上流側及びウォータポンプ25
の吸込側と夫々第1〜第3の通路としての第1〜第3の
配管31,32,33を介して接続されるウォータタン
ク40を設けた構成を従来と同様である。
【0010】従来と異なる構成は、ウォータタンク40
において、冷却水の流入口並びに流出口の形成位置や形
態について、気水分離を効果的に行わせるような構成を
採った点にある。即ち、図1において、前記ウォータタ
ンク40の本体40Aは略円筒状に形成される。そし
て、ウォータタンク本体40A周壁上部の空気室41よ
り下方位置に、前記第1及び第2の配管31,32と夫
々接続され、前記ウォータタンク本体40A周壁の接線
方向に沿って冷却水を流入させる冷却水流入口42,4
3を設けると共に、ウォータタンク本体40A底壁の外
周部近傍に前記第3の配管33と接続される冷却水流出
口44を設けるようにしている。
【0011】ここで、前記冷却水流入口42,43は、
ウォータタンク本体40Aの周壁上部側において、直径
方向に相対向する2部位に、夫々ウォータタンク本体4
0A周壁の接線方向に延びる管状に形成されている。
又、前記冷却水流出口44は、ウォータタンク本体40
Aの底壁において鉛直下方に延びる管状に形成されてい
る。
【0012】そして、ラジエータ22のアッパタンク2
2Aからの第1の配管31は、略直線状に延びた後略U
字状に湾曲して冷却水流入口42に接続される。又、サ
ーモスタット26の弁上流側からの第2の配管32は略
直線状に延びて冷却水流入口43に接続される。更に、
ウォータポンプ25の吸込側からの第3の配管33は略
直線状に延びた後上方に屈曲して冷却水流出口44に接
続される。
【0013】尚、ウォータタンク本体40A上壁の外周
部には、冷却水注入口45が設けられている。かかる構
成において、冷却水中の循環中において膨張した水は、
ラジエータ22のアッパタンク22A、サーモスタット
26の弁上流側から第1及び第2の配管31,32を介
してウォータタンク40内に流れ、該ウォータタンク4
0から第3の配管33を介してウォータポンプ25から
冷却水循環系に戻される。
【0014】ここで、冷却水流入口42,43に至った
冷却水は、夫々ウォータタンク本体40A周壁の接線方
向に沿って該ウォータタンク本体40A内に導入され、
該ウォータタンク本体40A周壁内面に沿って周方向に
流れる。このため、ウォータタンク本体40A内におい
て冷却水の渦流が発生する。このように渦流が発生する
ことによって、冷却水中に混入している気泡が遠心力に
よってウォータタンク本体40A内中央部に移動し、気
泡が次第に大きくなってウォータタンク本体40A内上
部に形成された空気室41に移動する、即ち、気水分離
が行われる。ウォータタンク本体40A内の冷却水は冷
却水流出口44から流出するが、該冷却水流出口44は
ウォータタンク本体40A底壁の外周部付近に設けられ
ているため、気泡のない冷却水のみが流出し、第3の配
管33を介してウォータポンプ25から冷却水循環系に
戻される。
【0015】かかる構成によると、冷却水中に含まれる
気泡を高い気水分離効果によって分離できる結果、気泡
発生量が多くなった場合にも、気水分離能力に不足が生
じず、エンジン冷却水循環系に気泡が混入した状態を避
けることができ、冷却効率の向上、エンジンのオーバヒ
ート発生防止、オイル消費量の低減、エンジン耐久性の
低下の向上を図ることができる。
【0016】又、気水分離機能を十分に得られる結果、
大きなタンク容量とする必要がなく、ウォータタンク本
体の小型化を図れ、設置スペースを有利にすることがで
きると共に、重量の低減も図れ、特に、冷却水流量が多
くなった場合に有利である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、ウォータタンク本体周壁上部の空気室より
下方位置に、ウォータタンク本体周壁の接線方向に沿っ
て冷却水を流入させる冷却水流入口を設けることによ
り、ウォータタンク本体内において冷却水の渦流を発生
させ、冷却水中に混入している気泡を遠心力によってウ
ォータタンク本体内中央部に移動させ、ウォータタンク
内上部に形成される空気室に移動させる作用を奏させて
気水分離が行うと共に、ウォータタンク本体底壁の外周
部付近に設けた冷却水流出口から気泡のない冷却水のみ
を流出させるようにしたから、高い気水分離効果が得ら
れ、冷却効率の向上、エンジンのオーバヒート発生防
止、オイル消費量の低減、エンジン耐久性の低下の向上
を図ることができると共に、ウォータタンク本体の小型
化を図れ、設置スペースを有利にすることができると共
に、重量の低減も図れ、特に、冷却水流量が多くなった
場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用エンジン冷却装置におけ
るウォータタンクの一実施例を示す図で、(A)は正面
図、(B)は平面断面図
【図2】 同上実施例における冷却水循環系統を示す正
面図
【図3】 従来の冷却水循環系統を示す概略図
【符号の説明】
22 ラジエータ 22A アッパタンク 23 ウォータマニホルド 24 冷却水配管 25 ウォータポンプ 26 サーモスタット 27 バイパス配管 31 第1の配管 32 第2の配管 33 第3の配管 40 ウォータタンク 40A ウォータタンク本体 41 空気室 42 冷却水流入口 43 冷却水流入口 44 冷却水流出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に空気室を有するウォータタンクを、
    ラジエータのアッパタンク、サーモスタットの弁上流側
    及びウォータポンプの吸込側と夫々第1〜第3の通路を
    介して接続し、冷却水中の循環中において膨張した水
    を、前記ラジエータのアッパタンク、サーモスタットの
    弁上流側から第1及び第2の通路を介して前記ウォータ
    タンク内に流させ、該ウォータタンクから第3の通路を
    介してウォータポンプから冷却水循環系に戻すようにし
    た車両用エンジン冷却装置において、前記ウォータタン
    クの本体を略円筒状に形成する一方、該ウォータタンク
    本体周壁上部の前記空気室より下方位置に、前記第1及
    び第2の通路と夫々接続され、前記ウォータタンク本体
    周壁の接線方向に沿って冷却水を流入させる冷却水流入
    口を設けると共に、ウォータタンク本体底壁の外周部近
    傍に前記第3の通路と接続される冷却水流出口を設けた
    ことを特徴とする車両用エンジン冷却装置におけるウォ
    ータタンク構造。
JP4818594A 1994-03-18 1994-03-18 車両用エンジン冷却装置におけるウォータタンク構造 Pending JPH07259558A (ja)

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JP4818594A JPH07259558A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 車両用エンジン冷却装置におけるウォータタンク構造

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JP (1) JPH07259558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031865A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031865A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却システム

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