JPH0725907Y2 - 回転ローラ - Google Patents
回転ローラInfo
- Publication number
- JPH0725907Y2 JPH0725907Y2 JP426589U JP426589U JPH0725907Y2 JP H0725907 Y2 JPH0725907 Y2 JP H0725907Y2 JP 426589 U JP426589 U JP 426589U JP 426589 U JP426589 U JP 426589U JP H0725907 Y2 JPH0725907 Y2 JP H0725907Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- inner cylinder
- tape
- cylinder portion
- cylinder part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、軸に回転自在に支持されるプラスチック製の
回転ローラに関する。
回転ローラに関する。
[考案の概要] 本考案は、軸に回転自在に支持され、内筒部と外筒部か
ら成る回転ローラにおいて、 前記内筒部に肉抜け溝を設けることにより、 内筒部を射出成形で成形し、この成形された内筒部をコ
アに支持した状態でさらに外筒部を射出成形で成形でき
るため、単一のコアを用いて射出成形でき量産性の向
上、コスト安になるものである。
ら成る回転ローラにおいて、 前記内筒部に肉抜け溝を設けることにより、 内筒部を射出成形で成形し、この成形された内筒部をコ
アに支持した状態でさらに外筒部を射出成形で成形でき
るため、単一のコアを用いて射出成形でき量産性の向
上、コスト安になるものである。
[従来の技術] コンピュータの外部記録装置として高トラック密度のテ
ープカセットが提案されている(米国特許第4,198,013
号明細書参照)。
ープカセットが提案されている(米国特許第4,198,013
号明細書参照)。
このテープカセットは一対のリール間にテープ走行路が
構成されていると共に一対のリールに巻き付けられたテ
ープの最外周にドライブベルトがそれぞれ圧接されてい
る。このドライブベルトは1個の駆動ローラと2個の従
動ローラの計3個の回転ローラに掛けられている。
構成されていると共に一対のリールに巻き付けられたテ
ープの最外周にドライブベルトがそれぞれ圧接されてい
る。このドライブベルトは1個の駆動ローラと2個の従
動ローラの計3個の回転ローラに掛けられている。
従来の駆動ローラ15は、第6図に示すように、ポリオキ
シエチレン系樹脂の内筒部32とウレタン系樹脂の外筒部
33とから成る。内筒部32の中心には軸孔34が形成され、
この軸孔34に軸18が挿入されると共に内筒部32の外周に
は突部36が所定間隔毎に設けられている。外筒部33の中
心には孔37が形成され、この孔37に内筒部32が配置され
ている。この孔37には溝部38が形成され、この溝部38に
前記突部36が入り込み外筒部33と内筒部32とが固定され
ている。外筒部33の孔37と外周との間には上下面に開口
する肉抜け溝35が形成され、膨脂注入後の収縮による形
状変形を防止している。又、外筒部33の外周には小径の
ベルト掛け面39と大径のローラ圧接面40とが形成されて
いる。ベルト掛け面39には前記ドライブベルト25が掛け
られ、ローラ圧接面40にはドライブ装置装着時にドライ
ブ装置のローラ42が圧接される。
シエチレン系樹脂の内筒部32とウレタン系樹脂の外筒部
33とから成る。内筒部32の中心には軸孔34が形成され、
この軸孔34に軸18が挿入されると共に内筒部32の外周に
は突部36が所定間隔毎に設けられている。外筒部33の中
心には孔37が形成され、この孔37に内筒部32が配置され
ている。この孔37には溝部38が形成され、この溝部38に
前記突部36が入り込み外筒部33と内筒部32とが固定され
ている。外筒部33の孔37と外周との間には上下面に開口
する肉抜け溝35が形成され、膨脂注入後の収縮による形
状変形を防止している。又、外筒部33の外周には小径の
ベルト掛け面39と大径のローラ圧接面40とが形成されて
いる。ベルト掛け面39には前記ドライブベルト25が掛け
られ、ローラ圧接面40にはドライブ装置装着時にドライ
ブ装置のローラ42が圧接される。
而して、ローラ42が回転すると、この回転と共に駆動ロ
ーラ15が回転してドライブベルト25が走行し、このドラ
イブベルト25の走行によってテープが走行される。前記
駆動ローラ15の回転に際して、内筒部32と軸18が、又、
外筒部33とローラ42がそれぞれ接触するが、内筒部32
は、ステンレス材の軸18との摩耗に、又、外筒部33はウ
レタンゴム材のローラ42との摩耗にそれぞれ強いプラス
チック材にて形成されているため、駆動ローラ15は耐摩
耗性が非常に良い。
ーラ15が回転してドライブベルト25が走行し、このドラ
イブベルト25の走行によってテープが走行される。前記
駆動ローラ15の回転に際して、内筒部32と軸18が、又、
外筒部33とローラ42がそれぞれ接触するが、内筒部32
は、ステンレス材の軸18との摩耗に、又、外筒部33はウ
レタンゴム材のローラ42との摩耗にそれぞれ強いプラス
チック材にて形成されているため、駆動ローラ15は耐摩
耗性が非常に良い。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記駆動ローラ15の成形法は、軸孔34の
軸芯方向の肉抜け溝35が外筒部33に形成されているため
インサートモールド法に限定されるので、量産性が悪く
コスト高になるという欠点があった。
軸芯方向の肉抜け溝35が外筒部33に形成されているため
インサートモールド法に限定されるので、量産性が悪く
コスト高になるという欠点があった。
そこで、本考案は内筒部と外筒部から成る回転ローラに
あって量産性が良くコスト安になる回転ローラを提供す
ることを目的とする。
あって量産性が良くコスト安になる回転ローラを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の回転ローラは、内筒
部とこの内筒部に固定の外筒部とから成り、前記内筒部
と前記外筒部をプラスチック材にて形成し、前記内筒部
には回転軸を挿入る軸孔を設け、前記外筒部の外周面に
は外部接触面を設け、この外部接触面に接触する他部材
からの外力により回転する回転ローラにおいて、前記内
筒部には前記軸孔の開口する面に肉抜け溝を設けたもの
である。
部とこの内筒部に固定の外筒部とから成り、前記内筒部
と前記外筒部をプラスチック材にて形成し、前記内筒部
には回転軸を挿入る軸孔を設け、前記外筒部の外周面に
は外部接触面を設け、この外部接触面に接触する他部材
からの外力により回転する回転ローラにおいて、前記内
筒部には前記軸孔の開口する面に肉抜け溝を設けたもの
である。
[作用] 肉抜け溝形成用の突起をそれぞれ有するコアと内筒部用
キャビティを用いて内筒部を射出成形で成形し、この成
形した内筒部をコアから外すことなくこの状態で外筒部
用キャビティを用いて外筒部を射出成形で成形できるた
め、単一金型内でコア回転方式やコアバック方式により
成形できる。
キャビティを用いて内筒部を射出成形で成形し、この成
形した内筒部をコアから外すことなくこの状態で外筒部
用キャビティを用いて外筒部を射出成形で成形できるた
め、単一金型内でコア回転方式やコアバック方式により
成形できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。
本考案をテープカセットの駆動ローラに適用した実施例
が第1図乃至第5図に示されている。
が第1図乃至第5図に示されている。
第4図及び第5図において、ケース1はプラスチック製
の上ケース部2と金属製の下ケース部3とから成り、前
記上ケース2の周縁に設けられた側壁部4の下面が下ケ
ース部3の周縁に突き合わされている。前記ケース1内
には供給リール5と巻取リール6とが回転自在に設けら
れている。この供給リール5と巻取リール6との間にテ
ープ7を走行させるテープ走行路8が構成されている。
このテープ走行路8はケース1の前面付近に2個のガイ
ドピン9,10が、供給リール5とガイドピン9との間、ガ
イドピン9とガイドピン10との間及びガイドピン10と巻
取リール6との間にそれぞれピン11,12,13が下ケース部
2に立設されて構成されている。テープ7は供給リール
5に一端側が巻き付けられた他端側がテープ走行路8を
走行された後に巻取リール6に巻付けられている。即
ち、供給リール5から導かれたテープ7はガイドピン9
に所定角度巻き付けられて方向変換されケース1の前面
近くを前面に平行に走行される。そして、ガイドピン10
に所定角度巻き付けられて再び方向変換され巻取リール
6に導かれている。
の上ケース部2と金属製の下ケース部3とから成り、前
記上ケース2の周縁に設けられた側壁部4の下面が下ケ
ース部3の周縁に突き合わされている。前記ケース1内
には供給リール5と巻取リール6とが回転自在に設けら
れている。この供給リール5と巻取リール6との間にテ
ープ7を走行させるテープ走行路8が構成されている。
このテープ走行路8はケース1の前面付近に2個のガイ
ドピン9,10が、供給リール5とガイドピン9との間、ガ
イドピン9とガイドピン10との間及びガイドピン10と巻
取リール6との間にそれぞれピン11,12,13が下ケース部
2に立設されて構成されている。テープ7は供給リール
5に一端側が巻き付けられた他端側がテープ走行路8を
走行された後に巻取リール6に巻付けられている。即
ち、供給リール5から導かれたテープ7はガイドピン9
に所定角度巻き付けられて方向変換されケース1の前面
近くを前面に平行に走行される。そして、ガイドピン10
に所定角度巻き付けられて再び方向変換され巻取リール
6に導かれている。
前記テープ走行路8には走行するテープ7の一部をケー
ス1外部に露出するテープ露出部20が設けられている。
このテープ露出部20は、ドライブ装置装着時にテープ7
がヘッドに圧接される箇所で、このテープ露出部20はカ
バー23にて開閉される。このカバー23は、切欠部21で形
成される空間を被う形状を有し、下ケース部3の軸30に
回転自在に支持されていると共にコイルバネ31のバネ力
で閉塞位置に付勢されている。
ス1外部に露出するテープ露出部20が設けられている。
このテープ露出部20は、ドライブ装置装着時にテープ7
がヘッドに圧接される箇所で、このテープ露出部20はカ
バー23にて開閉される。このカバー23は、切欠部21で形
成される空間を被う形状を有し、下ケース部3の軸30に
回転自在に支持されていると共にコイルバネ31のバネ力
で閉塞位置に付勢されている。
テープ走行駆動機構14は、ケース1内の前方中央に駆動
ローラ15を、後方の左右コーナ部に一対の従動ローラ1
6,17をそれぞれ有している。前記駆動ローラ15と一対の
前記従動ローラ16,17は下ケース部3に立設の各軸18に
回転自在に支持され、駆動ローラ15と一対の従動ローラ
16,17はそれぞれ回転ローラとして構成されている。各
軸18はステンレス材にて形成され、各軸18の上端にはス
ラスト方向の移動阻止をも兼ねた抜け止め部材19が固定
されている。又、駆動ローラ15及び一対の従動ローラ1
6,17と各軸18との間に摩耗防止のためのグリスが介在さ
れている。
ローラ15を、後方の左右コーナ部に一対の従動ローラ1
6,17をそれぞれ有している。前記駆動ローラ15と一対の
前記従動ローラ16,17は下ケース部3に立設の各軸18に
回転自在に支持され、駆動ローラ15と一対の従動ローラ
16,17はそれぞれ回転ローラとして構成されている。各
軸18はステンレス材にて形成され、各軸18の上端にはス
ラスト方向の移動阻止をも兼ねた抜け止め部材19が固定
されている。又、駆動ローラ15及び一対の従動ローラ1
6,17と各軸18との間に摩耗防止のためのグリスが介在さ
れている。
第1図には回転ローラである駆動ローラ15の断面図が示
されている。第1図において、駆動ローラ15は内筒部32
と外筒部33とから成り、内筒部32はステンレス材との摩
耗に強いポリオキシエチレン系樹脂にて、外筒部33はウ
レタンゴムとの摩耗に強いウレタン系樹脂にてそれぞれ
形成されている。内筒部32はその中心に軸孔34が形成さ
れ、この軸孔34に前記軸18が挿入される。この軸孔34の
開口する面側(上下面側)にはリング状の肉抜け溝35が
それぞれ形成されており、又、内筒部32の円周外周面に
は所定間隔に突部36が設けられている。外筒部33はその
中心に孔37が形成され、この孔37に内筒部32が配置され
ている。外筒部33の内面には所定間隔に溝部38が形成さ
れ、この溝部38に前記突部36が入り込んで外筒部33と内
筒部32が固定されている。外筒部33の外周面には外部接
触面である小径のベルト掛け面39と大径のローラ圧接面
40とが形成されている。ベルト掛け面39にはドライブベ
ルト25が掛けられている。ベルト掛け面39には緩やかな
山状の突起39aが形成され、この突起39aにてドライブベ
ルト25の幅方向の振れを防止している。ローラ圧接面40
の一部が上ケース部2の穴41からケース1外部に露出し
ており、ローラ圧接面40にドライブ装置装着時にドライ
ブ装置のローラ42が圧接される。このローラ42はウレタ
ンゴムにて形成され、このローラ42は図示しないモータ
の駆動力で回転される。
されている。第1図において、駆動ローラ15は内筒部32
と外筒部33とから成り、内筒部32はステンレス材との摩
耗に強いポリオキシエチレン系樹脂にて、外筒部33はウ
レタンゴムとの摩耗に強いウレタン系樹脂にてそれぞれ
形成されている。内筒部32はその中心に軸孔34が形成さ
れ、この軸孔34に前記軸18が挿入される。この軸孔34の
開口する面側(上下面側)にはリング状の肉抜け溝35が
それぞれ形成されており、又、内筒部32の円周外周面に
は所定間隔に突部36が設けられている。外筒部33はその
中心に孔37が形成され、この孔37に内筒部32が配置され
ている。外筒部33の内面には所定間隔に溝部38が形成さ
れ、この溝部38に前記突部36が入り込んで外筒部33と内
筒部32が固定されている。外筒部33の外周面には外部接
触面である小径のベルト掛け面39と大径のローラ圧接面
40とが形成されている。ベルト掛け面39にはドライブベ
ルト25が掛けられている。ベルト掛け面39には緩やかな
山状の突起39aが形成され、この突起39aにてドライブベ
ルト25の幅方向の振れを防止している。ローラ圧接面40
の一部が上ケース部2の穴41からケース1外部に露出し
ており、ローラ圧接面40にドライブ装置装着時にドライ
ブ装置のローラ42が圧接される。このローラ42はウレタ
ンゴムにて形成され、このローラ42は図示しないモータ
の駆動力で回転される。
前記駆動ローラ15及び一対の従動ローラ16,17には無限
端のドライブベルト25が掛けられている。このドライブ
ベルト25は可撓性を有し、駆動ローラ15と各従動ローラ
16,17間に位置する箇所は供給リール4と巻取リール6
に巻き付けられたテープ7の最外周に圧接されている。
端のドライブベルト25が掛けられている。このドライブ
ベルト25は可撓性を有し、駆動ローラ15と各従動ローラ
16,17間に位置する箇所は供給リール4と巻取リール6
に巻き付けられたテープ7の最外周に圧接されている。
尚、図中27はテープエンド検出用の鏡体である。
第2図乃至第3図(b)には駆動ローラ15の成形手段を
説明する図が示されている。
説明する図が示されている。
第2図において、コア回転方式の射出成形機の断面図が
示され、射出成形機はコア44とスライド45とキャビティ
46を有している。コア44は回転軸47にて回転自在に支持
され、180°対向位置にある2ポジションの成形位置に
位置される。コア44の上面には180°対向位置に同一形
状の成形凹凸部48が設けられている。スライドコア45は
各成形凹凸部48の近傍でコア44の回転中心に対してイン
ナ側とアウタ側に配置され、この各一対のスライドコア
45はコア44に対して第2図の実線位置と第2図の二点鎖
線位置の間で半径方向にスライド可能に設けられてい
る。キャビティ46は上下方向に移動自在に構成されてい
ると共にキャビティ46の下面には前記コア44の成形凹凸
部48の各対向位置に成形凹凸部49がそれぞれ形成されて
いる。キャビティ46の成形凹凸部49の形状は左右側で異
なる。キャビティ46が下位置にある場合(第2図に示す
位置)には、左側ではコア44及びキャビティ46の成形凹
凸部48,49とスライドコア45にて内筒部成形室50が構成
される。又、右側ではスライドコアが成形凹凸部48より
逃げてコア44及びキャビティ46の成形凹凸部48,49にて
外筒部成形室51が構成される。又、キャビティには内筒
部成形室50及び外筒部成形室51にそれぞれ開口する膨脂
注入路52が形成されている。
示され、射出成形機はコア44とスライド45とキャビティ
46を有している。コア44は回転軸47にて回転自在に支持
され、180°対向位置にある2ポジションの成形位置に
位置される。コア44の上面には180°対向位置に同一形
状の成形凹凸部48が設けられている。スライドコア45は
各成形凹凸部48の近傍でコア44の回転中心に対してイン
ナ側とアウタ側に配置され、この各一対のスライドコア
45はコア44に対して第2図の実線位置と第2図の二点鎖
線位置の間で半径方向にスライド可能に設けられてい
る。キャビティ46は上下方向に移動自在に構成されてい
ると共にキャビティ46の下面には前記コア44の成形凹凸
部48の各対向位置に成形凹凸部49がそれぞれ形成されて
いる。キャビティ46の成形凹凸部49の形状は左右側で異
なる。キャビティ46が下位置にある場合(第2図に示す
位置)には、左側ではコア44及びキャビティ46の成形凹
凸部48,49とスライドコア45にて内筒部成形室50が構成
される。又、右側ではスライドコアが成形凹凸部48より
逃げてコア44及びキャビティ46の成形凹凸部48,49にて
外筒部成形室51が構成される。又、キャビティには内筒
部成形室50及び外筒部成形室51にそれぞれ開口する膨脂
注入路52が形成されている。
而して、第2図に示すように位置され、右側の外筒部成
形室51には内筒部32のダミーが配置された状態で、内筒
部成形室50に膨脂注入路52よりポリオキシエチレン系樹
脂が、又、外筒部成形室51に膨脂注入室52よりウレタン
系樹脂がそれぞれ注入する。注入が完了すると、キャビ
ティ46が上位置に上げられ、右側の成型品が押し上げロ
ッド(図示せず)で押圧されて取外される。次に、コア
44を180°回転すると共に各一対のスライドコア45が所
定位置にスライドされる。すると、第3図(a)に示す
ように、左側で成形された内筒部32が外筒部成形室51内
に配置され、この状態で再び内筒部成形室50及び外筒部
成形室51にそれぞれ膨脂が注入される。各室に膨脂が注
入されると、第3図(b)に示すように右側の外筒部成
形室51に駆動ローラ15が成形され、上記過程に繰り返す
ことによって次々に駆動ローラ15が成形される。
形室51には内筒部32のダミーが配置された状態で、内筒
部成形室50に膨脂注入路52よりポリオキシエチレン系樹
脂が、又、外筒部成形室51に膨脂注入室52よりウレタン
系樹脂がそれぞれ注入する。注入が完了すると、キャビ
ティ46が上位置に上げられ、右側の成型品が押し上げロ
ッド(図示せず)で押圧されて取外される。次に、コア
44を180°回転すると共に各一対のスライドコア45が所
定位置にスライドされる。すると、第3図(a)に示す
ように、左側で成形された内筒部32が外筒部成形室51内
に配置され、この状態で再び内筒部成形室50及び外筒部
成形室51にそれぞれ膨脂が注入される。各室に膨脂が注
入されると、第3図(b)に示すように右側の外筒部成
形室51に駆動ローラ15が成形され、上記過程に繰り返す
ことによって次々に駆動ローラ15が成形される。
以下、上記テープカセットの作用について説明する。
テープカセットをドライブ装置に装着すると、このロー
ティング過程でカバー23がコイルバネ31のバネ力に抗し
て回動する。カバー23が開放位置まで回動すると、テー
プ露出部20に位置するテープ7にドライブ装置のヘッド
が圧接すると共にドライブ装置のローラ42に駆動ローラ
15が圧接される。ドライブ装置のローラ42の回転で駆動
ローラ15が回転すると、従動ローラ16,17も回転してド
ライブベルト25が第5図の矢印方向に走行する。このド
ライブベルト25が走行すると、テープ7がドライブベル
ト25との圧接箇所で摩擦力を受け、この摩擦力で第5図
の矢印方向に走行する。
ティング過程でカバー23がコイルバネ31のバネ力に抗し
て回動する。カバー23が開放位置まで回動すると、テー
プ露出部20に位置するテープ7にドライブ装置のヘッド
が圧接すると共にドライブ装置のローラ42に駆動ローラ
15が圧接される。ドライブ装置のローラ42の回転で駆動
ローラ15が回転すると、従動ローラ16,17も回転してド
ライブベルト25が第5図の矢印方向に走行する。このド
ライブベルト25が走行すると、テープ7がドライブベル
ト25との圧接箇所で摩擦力を受け、この摩擦力で第5図
の矢印方向に走行する。
前記ドライブベルト25の走行に際して、駆動ローラ15は
その外筒部33がローラ42と、又、その内筒部32が軸18と
それぞれ接触するが、外筒部33がウレタンゴムとの摩耗
に強いウレタン系樹脂で、又、内筒部32がステンレス材
との摩耗に強いポリオキシエチレン系樹脂でそれぞれ形
成されているため、駆動ローラ15は接触による摩耗量が
非常に少ない。
その外筒部33がローラ42と、又、その内筒部32が軸18と
それぞれ接触するが、外筒部33がウレタンゴムとの摩耗
に強いウレタン系樹脂で、又、内筒部32がステンレス材
との摩耗に強いポリオキシエチレン系樹脂でそれぞれ形
成されているため、駆動ローラ15は接触による摩耗量が
非常に少ない。
尚、この実施例では内筒部32が接触する軸18がステンレ
ス材にて形成され、外筒部32が接触するローラ42がウレ
タンゴムにて形成されているため、内筒部32をポリオキ
シエチレン系膨脂で、外筒部33をウレタン系樹脂でそれ
ぞれ形成したが、内筒部32及び外筒部33の膨脂材質は各
接触する部材の種類や要求される性能によって適宜に決
められる。
ス材にて形成され、外筒部32が接触するローラ42がウレ
タンゴムにて形成されているため、内筒部32をポリオキ
シエチレン系膨脂で、外筒部33をウレタン系樹脂でそれ
ぞれ形成したが、内筒部32及び外筒部33の膨脂材質は各
接触する部材の種類や要求される性能によって適宜に決
められる。
尚、また、この実施例においては駆動ローラ15をコア回
転方式の射出成形機を用いて成形したがコアバック方式
のものでも同様に成形できる。
転方式の射出成形機を用いて成形したがコアバック方式
のものでも同様に成形できる。
尚、さらに、駆動ローラ15について説明したが、従動ロ
ーラ16,17についても同様に2部材から形成して本考案
を適用することもできる。
ーラ16,17についても同様に2部材から形成して本考案
を適用することもできる。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、内筒部と外筒部から
成り、軸に回転自在に支持され、その外筒部が他部材と
接触する回転ローラにおいて、前記内筒部に肉抜け溝を
設けたので、単一のコアを用いて射出成形できるため、
射出形成法としてコア回転方式やコアバック方式を採用
でき量産性が良くコスト安になるという効果を奏する。
成り、軸に回転自在に支持され、その外筒部が他部材と
接触する回転ローラにおいて、前記内筒部に肉抜け溝を
設けたので、単一のコアを用いて射出成形できるため、
射出形成法としてコア回転方式やコアバック方式を採用
でき量産性が良くコスト安になるという効果を奏する。
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第1図は駆
動ローラの断面図、第2図は射出成形機の断面図、第3
図(a)及び第3図(b)はそれぞれ射出成形過程を示
す断面図、第4図はテープカセットの分解斜視図、第5
図は上ケース部を除いたテープカセットの平面図であ
り、第6図は従来例を示す駆動ローラの断面図である。 15…駆動ローラ(回転ローラ)、16,17…従動ローラ
(回転ローラ)、32…内筒部、33…外筒部、34…軸孔、
35…肉抜け溝、39…ベルト掛け面(外部接触面)、40…
ローラ圧接面(外部接触面)。
動ローラの断面図、第2図は射出成形機の断面図、第3
図(a)及び第3図(b)はそれぞれ射出成形過程を示
す断面図、第4図はテープカセットの分解斜視図、第5
図は上ケース部を除いたテープカセットの平面図であ
り、第6図は従来例を示す駆動ローラの断面図である。 15…駆動ローラ(回転ローラ)、16,17…従動ローラ
(回転ローラ)、32…内筒部、33…外筒部、34…軸孔、
35…肉抜け溝、39…ベルト掛け面(外部接触面)、40…
ローラ圧接面(外部接触面)。
Claims (1)
- 【請求項1】内筒部とこの内筒部に固定の外筒部とから
成り、前記内筒部と前記外筒部をプラスチック材にて形
成し、前記内筒部には回転軸を挿入する軸孔を設け、前
記外筒部の外周面には外部接触面を設け、この外部接触
面に接触する他部材からの外力により回転する回転ロー
ラにおいて、 前記内筒部には前記軸孔の開口する面に肉抜け溝を設け
たことを特徴とする回転ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP426589U JPH0725907Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 回転ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP426589U JPH0725907Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 回転ローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0296678U JPH0296678U (ja) | 1990-08-01 |
JPH0725907Y2 true JPH0725907Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31206628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP426589U Expired - Lifetime JPH0725907Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 回転ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725907Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-01-18 JP JP426589U patent/JPH0725907Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0296678U (ja) | 1990-08-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |