JPH07257814A - 券売機および券売機における券発行方法並びに券発行システム - Google Patents

券売機および券売機における券発行方法並びに券発行システム

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JPH07257814A
JPH07257814A JP5188294A JP5188294A JPH07257814A JP H07257814 A JPH07257814 A JP H07257814A JP 5188294 A JP5188294 A JP 5188294A JP 5188294 A JP5188294 A JP 5188294A JP H07257814 A JPH07257814 A JP H07257814A
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JP
Japan
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cassette
ticket
vending machine
type
issuing
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Application number
JP5188294A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Itano
広明 板野
Hideto Todaka
秀人 戸高
Masahiro Ikeuchi
雅博 池内
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】用途の異なる券を発売する券売機において、発
券用紙の交換を容易にするとともに、誤った発券用紙が
セットされた場合には、発券しないようにすることを目
的とする。 【構成】発券用紙11が内蔵されたカセット10の外面
に、そのカセット10の種別に対応する突起171(〜
173)を形成するとともに、カセット10が収納され
る券売機に、各種別の突起171〜173にそれぞれ対応
する複数のマイクロスイッチ231〜233を設け、マイ
クロスイッチ231〜233の出力に基づいて、セットさ
れたカセット10の種別を識別し、セットされたカセッ
ト10の種別が、発売すべき用途に対応するカセット1
0の種別に一致しないときには、発券を禁止するととも
に、カセット10が一致していないことを報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、競輪、競馬、
競艇などの公営競技の投票券や宝くじ券などの各種用途
の券を発売する券売機および該券売機における券発行方
法並びに券売機を備える券発行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、競輪、競馬では、マーク
シートを用いた窓口投票が実用化されている。
【0003】かかるマークシート式窓口投票では、専門
のトレーニングを受けた専任のオペレータが、投票内容
や投票金額などが記入されたマークシートを投票客から
受け取り、マークシート読み取り機にかけて投票内容や
投票金額を表示部に表示して投票客に確認させた後、印
字部で発券用紙に所要事項を印字して投票券として発券
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、競
輪、競馬、競艇などの公営競技の投票や新型宝くじ(ロ
ッテリー)の発売を、コンビニエンスストアやガソリン
スタンドなどの一般店舗で行うことが計画されており、
一部では、その実験が開始されている。
【0005】ところが、一般に、コンビニエンスストア
やガソリンスタンドなどの店舗内は狭く、発売しようと
する公営競技の種目毎に個別の券売機を配置するのは困
難であり、一台の券売機によって異なる種目の投票券を
発売できるようにすることが望まれる。
【0006】このように一台の券売機によって、種目の
異なる公営競技の投票券を発売する場合を考えると、投
票券の表面は、その内容を発券の都度ソフトで作成して
全面印字するので、種目の異なる公営競技に対応するこ
とができるけれども、裏面には、有効期限や注意事項な
どの公営競技毎に異なる内容が細かな文字でプレ印刷さ
れており、したがって、発券用紙を共用することができ
ない。
【0007】このため、種目の異なる公営競技の投票券
などを、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなど
の一般店舗に配置された一台の券売機で発売しようとす
ると、発売しようとする公営競技の種目毎に、対応する
発券用紙を、券売機の印字部にセットする必要がある。
【0008】従来の券売機では、発券用紙は、裸のまま
のロール紙であり、このロール紙を印字部の所定位置に
直接セットするように構成されている。このようなロー
ル紙のセットは、熟練を要するために、コンビニエンス
ストアやガソリンスタンドのアルバイト店員などでは、
セットに手間取ったり、また、使用すべき発券用紙とは
異なる発券用紙を誤ってセットしたり、あるいは、発券
用紙を交換すべきであるにも拘わらず交換を忘れてしま
い、誤った発券用紙で発券してしまう虞れもある。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、用紙の交換を容易にするとともに、誤った用
紙がセットされたままで発券されないようにすることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0011】すなわち、本発明の券売機は、用途の異な
る券を発売するとともに、前記用途に対応した種別のカ
セットが交換収納可能なものであって、収納されたカセ
ットから排出される発券用紙を用いて発券する発券手段
と、収納されたカセットの種別を識別する識別手段と、
発売すべき用途の情報を送信するセンターとの間で通信
を行う通信手段と、前記識別手段で識別されたカセット
の種別が、前記通信手段で受信された前記発売すべき用
途に対応するカセットの種別に、一致するか否かを判定
する判定手段と、カセットの種別が一致していると判定
されたときには、前記発券手段による発券を許容し、カ
セットの種別が一致していないと判定されたときには、
前記発券手段による発券を禁止する発券制御手段とを備
えている。
【0012】前記発券手段は、通信手段で受信された発
売すべき用途に対応する発券用ソフトを起動し、この発
券用ソフトに従って発券するものであり、前記発券制御
手段は、カセットの種別が一致していないと判定された
ときに、前記発券手段による前記発券用ソフトの起動を
禁止するものである。
【0013】さらに、前記発券手段は、前記発券用ソフ
トに従って、前記カセットから排出される発券用紙に所
要事項を印字して発券する印字部を備えるものである。
【0014】本発明の券売機は、カセットの種別が一致
していないと判定されたときに、一致していない旨を報
知する報知手段を備えるものである。
【0015】前記カセットは、前記種別に対応して当該
カセットの外面に形成された突起を有し、前記識別手段
は、カセットの種別に対応する数で、かつ、収納される
カセットの前記突起に対応する位置にそれぞれ設けられ
た複数のスイッチを備え、前記スイッチの出力に基づい
て、カセットの種別を識別するものである。
【0016】本発明の券売機は、対面販売される売り場
のカウンタに配置されるものである。
【0017】本発明の券発行システムは、本発明の券売
機と、該券売機に対して発売すべき用途の情報を送信す
るセンターとから構成されるものである。
【0018】本発明の券売機における券発行方法は、収
納されたカセットの種別を識別し、識別されたカセット
の種別が、センターから送信される発売すべき用途に対
応したカセットの種別に、一致するか否かを判定し、カ
セットの種別が一致していると判定されたときには、収
納されたカセットから排出される発券用紙を用いて発券
を行い、カセットの種別が一致していないと判定された
ときには、発券を禁止し、あるいは、発券を禁止すると
ともに、一致していない旨を報知するものである。
【0019】
【作用】上記構成による作用は、次の通りである。
【0020】本発明の券売機は、種目の異なる投票券や
宝くじ券などのように用途の異なる券を発売するもので
あり、用途に対応した種別のカセットが交換収納可能で
あって、収納されたカセットの種別が、発売すべき用途
に対応するカセットの種別に、一致しているときには、
発券を許容し、一致していないときには、発券を禁止す
るので、発売すべき用途とは異なるカセットを誤ってセ
ットしたときやカセットの交換を忘れたときには、発券
が禁止されることになり、誤った発券用紙を用いて発券
されることがない。また、発券用紙はカセットに内蔵さ
れているので、ロール紙のままの従来例に比べて、発券
用紙の券売機へのセットが容易になる。
【0021】本発明の発券手段は、発売すべき用途に対
応する発券用ソフトを起動し、この発券用ソフトに従っ
て発券するものであり、発券制御手段は、カセットの種
別が一致していないと判定されたときに、前記発券手段
による前記発券用ソフトの起動を禁止するものであるの
で、発売すべき用途とは異なるカセットを誤ってセット
したときやカセットの交換を忘れたときには、発売すべ
き用途に対応した発券用ソフトが起動されず、誤った発
券が確実に禁止されることになる。
【0022】本発明の発券手段は、前記発券用ソフトに
従って、前記カセットから排出される発券用紙に所要事
項を印字して発券する印字部を備えるので、発売すべき
用途とは異なるカセットを誤ってセットしたときやカセ
ットの交換を忘れたときには、発券用紙への印字が禁止
されるので、発券用紙を無駄にすることがない。
【0023】本発明の券売機は、カセットの種別が一致
していないと判定されたときに、一致していない旨を報
知する報知手段を備えるので、発売すべき用途とは異な
るカセットを誤ってセットしたときやカセットの交換を
忘れたときには、直ちにそれを知ることができ、正しい
カセットに交換できることになる。
【0024】本発明の券売機に交換収納されるカセット
は、その種別に対応して当該カセットの外面に形成され
た突起を有し、識別手段は、カセットの種別に対応する
数で、かつ、収納されるカセットの前記突起に対応する
位置にそれぞれ設けられた複数のスイッチを備え、前記
スイッチの出力に基づいて、カセットの種別を識別する
ので、カセットに形成された突起と券売機に設けられた
複数のスイッチという比較的簡単な構成でもってカセッ
トの種別を識別することができる。
【0025】本発明の券売機は、対面販売される売り場
のカウンタに配置されるものであるので、例えば、コン
ビニエンスストアやガソリンスタンドのアルバイト店員
などでも容易に発券用紙を券売機にセットでき、アルバ
イト店員などにかかる負担が少なくて済むことになる。
【0026】本発明の券発行システムは、本発明の券売
機と、該券売機に対して発売すべき用途の情報を送信す
るセンターとから構成されるので、センターからの指示
に応じて、用途の異なる券を、前記用途に対応する発券
用紙を用いて一台の券売機で発売できることになる。
【0027】本発明の券売機における券発行方法は、収
納されたカセットの種別が、発売すべき用途に対応する
カセットの種別に、一致しているときには、発券を行
い、一致していないときには、発券を禁止するので、発
売すべき用途とは異なるカセットを誤ってセットしたと
きやカセットの交換を忘れたときには、発券が禁止され
ることになり、誤った発券用紙を用いて発券されること
がない。
【0028】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施例につい
て、詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施例に係る券売機1
の斜視図であり、この券売機1は、競輪、競馬、競艇な
どの公営競技の投票券を発売するものである。
【0030】この券売機1は、対面販売の売り場、例え
ばコンビニエンスストア内のカウンタ2上に配置されて
いる。この券売機1による発券は、大略次のような手順
で行われる。
【0031】先ず、投票客3が投票内容や投票金額など
の投票に必要なデータをマークシートに記入して店員4
に手渡し、店員4は、そのマークシートを券売機1のマ
ークシート挿入口5から挿入する。券売機1は、挿入さ
れたマークシートの内容を読み取り、投票を管理集計す
る投票センターに送信して登録し、投票内容や投票金額
などの予約内容を発券用紙に印字して投票券排出口6よ
り排出し、店員4は、その投票券を投票客3に手渡すと
ともに、投票客3から現金の支払いを受けるものであ
る。
【0032】この券売機1は、前記発券用紙が内蔵され
た種別の異なるカセットが交換収納されるカセット収納
装置7を装備しており、このカセット収納装置7は、カ
セットを出し入れするための矩形の扉8を有する筐体9
を備えている。この筐体9は、券売機1の側面側に配置
されており、扉8は、カセットの交換時には、矢符A方
向に開閉できるようになっている。なお、この券売機1
には、上述のマークシート挿入口5に近接してIDカー
ドの挿入口35が設けられており、この挿入口35に正
規の店員4がIDカードを挿入し、その照合確認が行わ
れた上で、券売機1の取り扱いが可能となるように構成
されている。また、券売機1の店員側には、表示部31
が設けられており、この表示部31には、操作手順やそ
の他のメッセージなどが表示される。
【0033】図2は、図1の切断面線B−Bから見たカ
セット収納装置7の断面図であり、図3は、カセット収
納の途中の状態を示す要部の斜視図である。
【0034】カセット収納装置7の筐体9内に収納され
るカセット10は、ロール状の発券用紙11が内蔵され
ているとともに、この発券用紙11を排出する排出口1
2を備えており、この排出口12から排出された発券用
紙11に、後述の印字ヘッド13で所要事項が印字され
た後、カッタ14で切断されて投票券排出口6より投票
券15が排出される。
【0035】このカセット10には、該カセット10
を、図3の矢符C方向に摺動させて筐体9内の所定位置
に収納、すなわち、セットしたときに、筐体9側に設け
られている駆動ローラ18が、カセット10の内部に入
り込めるように挿入口19が形成されるとともに、前記
駆動ローラ18と共に発券用紙11を挟み込んで搬送す
る搬送ローラ21が設けられており、この搬送ローラ2
1の一端側には、該搬送ローラ21を発券用紙11を介
して駆動ローラ18に押圧するための押圧レバー16の
一端が接しており、この押圧レバー16の他端は、カセ
ット10外に突出している。
【0036】この押圧レバー16は、筐体9内の所定位
置にカセット10が収納されたときに、筐体9に設けら
れている図示しない昇降手段によって、上方へ変位させ
られることにより、搬送ローラ21を駆動ローラ18に
押圧するものであり、したがって、カセット10の収納
の途中では、搬送ローラ21は、その一端側が下方に傾
斜しており、駆動ローラ18が、発券用紙11に当たる
ことなく円滑にカセット10の内部に入り込めるように
なっている。
【0037】このカセット10には、該カセット10を
供給するカセット供給メーカが、カセット10の内部に
発券用紙11を装填するために、図3に示されるよう
に、該カセット供給メーカの有する特殊な鍵で開放でき
る錠22が設けられており、供給されたカセット10を
使用するコンビニエンスストアの店員などがカセット内
部の発券用紙11に触れることができない構造となって
いる。
【0038】一方、カセット収納装置7の筐体9内に
は、カセット10の排出口12から該筐体9の投票券排
出口6までの搬送経路の途中に、上述のようにカセット
10から排出された発券用紙11に所要事項を印字する
印字ヘッド13と、印字された発券用紙11を切断する
カッタ14とが配置されている。さらに、筐体9内に
は、上述の駆動ローラ18を駆動する駆動モータ24が
設けられるとともに、所定位置までカセット10を案内
する一対のカセットガイド25が設けられている。
【0039】この実施例の券売機1は、投票を管理集計
する投票センターからの後述の発券情報に基づいて、用
途の異なる複数種目の投票券、例えば、競輪、競馬、競
艇の各投票券を発売するものであり、したがって、発売
しようとする種目に対応した種別のカセット10を、券
売機1にセットする必要がある。すなわち、この券売機
1で使用されるカセット10には、競輪、競馬、競艇に
対応した3つの種別があり、発売しようとする種目に対
応したカセット10をセットする必要がある。
【0040】この実施例では、アルバイト店員などが、
投票センターからの指示とは異なる種別のカセット10
を誤ってセットしたり、カセット10の交換を忘れたよ
うな場合に、それを識別して店員に報知できるようにす
るとともに、誤った発券用紙11のままで発券してしま
わないようにするために、次のように構成している。
【0041】すなわち、カセット10には、その種別を
識別するための識別データを、カセット収納装置7側に
与えるために、その奥側の外面に、角柱状の突起171
が形成されており、この図2および図3では、競輪用の
発券用紙11が内蔵された第1の種別に対応した位置
に、前記突起171が形成されている。この図2および
図3には、図示していないが、競馬用の発券用紙11が
内蔵された第2の種別のカセット10では、前記突起1
1よりも低い位置に突起172が形成されており、競艇
用の発券用紙11が内蔵された第3の種別のカセット1
0では、第2の種別の突起172よりもさらに低い位置
に突起173が形成されている。
【0042】一方、カセット収納装置7の筐体9には、
収納されたカセットの識別を行うために、3つの種別の
カセット10の各突起171〜173にそれぞれ対応した
位置に3つのマイクロスイッチ231〜233が設けられ
ている。
【0043】かかる構成を有する券売機1では、カセッ
ト10を、図4に示されるように、ガイド25に沿って
カセット収納装置7の所定位置にセットすると、カセッ
ト10の突起171が、対応するマイクロスイッチ231
をオンするようになっている。
【0044】図5は、かかるカセット10の各突起17
1〜173と、カセット収納装置7のマイクロスイッチ2
1〜233との対応関係を示すブロック図である。
【0045】カセット10が所定位置に収納、すなわ
ち、セットされることにより、カセット10の突起17
1が、対応するマイクロスイッチ231をオンし、その出
力が制御部20に与えられるようになっており、識別手
段を構成する制御部20では、マイクロスイッチ231
〜233の出力に基づいて、セットされたカセット10
の種別を識別するものである。
【0046】この制御部20は、図6に示されるよう
に、上述の印字ヘッド13およびカッタ14などを備え
る印字部50や表示部31を含む券売機1の全体を制御
するものであり、この制御部20は、通信手段としての
センター通信部30を介して投票センターに接続されて
いる。投票センターからは、券売機1で発売を開始すべ
き種目が伝送され、制御部20は、それを券売機1の表
示部31に表示するとともに、発売種目に対応するカセ
ット10のセットを要求するメッセージを併せて表示す
る。
【0047】店員4は、表示部31の表示を見て指示さ
れた種別のカセット10をセットする。また、制御部2
0は、競輪、競馬、競艇の各種目に対応した発券用の投
票ソフトを内蔵しており、店員4によってセットされた
カセット10の種別を上述のようにして識別し、セット
されたカセット10の種別が、発売を開始しようとする
種目のカセット10の種別に一致しているか否かを判定
し、一致しているときには、対応する投票ソフトを起動
し、上述の手順に従って発券を開始するものである。
【0048】また、セットされたカセット10の種別
が、発売を開始しようとする種目のカセット10の種別
に一致していない場合には、前記投票ソフトの起動を行
わず、発券を禁止し、券売機1の表示部31にその旨を
表示して報知する。
【0049】すなわち、この制御部20は、本発明の発
券手段、判定手段および発券制御手段を構成するもので
ある。
【0050】なお、カセット10の種別が一致していな
い旨を、ブザーや警告灯などを設けて報知するようにし
てもよい。
【0051】図7は、以上の動作をさらに詳細に説明す
るためのフローチャートである。
【0052】先ず、券売機1の電源が投入されると(n
1)、マイクロスイッチ231〜233の出力を取り込ん
でセットされているカセット10の種別を、上述のよう
にして識別し(n2,n3)、投票センターからの発券
情報を受信し(n4)、この発券情報から発売種目を取
り込む(n5)。
【0053】次に、セットされているカセット10の種
別と発売種目とが一致しているか否かを判定し(n
6)、一致しているときには、該当する投票ソフトを起
動して終了し(n10)、発券を開始する。
【0054】また、セットされているカセット10の種
別と発売種目とが一致しなかったときには、セットされ
ているカセット10の種別が間違っている旨を表示部3
1に表示して店員4に報知し(n7)、カセット10の
交換を待ち(n8)、マイクロスイッチ231〜233
出力を取り込んでセットされているカセット10の種別
を識別し(n9)、ステップn6に戻る。
【0055】すなわち、この実施例では、セットされた
カセット10の種別が、発券情報に基づく使用すべきカ
セット10の種別に一致しないときには、発券を禁止し
てカセット10の交換を要求するものである。
【0056】このように、セットされたカセット10の
種別が、発売種目に一致しないときには、その旨を報知
し、正しいカセット10がセットされた後に発券を開始
するので、誤った発券用紙11を使用して発券してしま
うことがない。
【0057】また、従来例のように、ロール紙をセット
するのではなく、カセット10をセットするので、店員
4は、容易に発券用紙11をセットできることになる。
【0058】図8は、本発明の他の実施例の図5に対応
するブロック図である。上述の実施例では、カセット1
0の種別に対応した突起171〜173を形成するととも
に、カセット収納装置7に前記突起171〜173に対応
したマイクロスイッチ231〜233を設けたけれども、
この実施例では、誘導無線方式によってカセット10の
識別を行うものであり、次のように構成されている。
【0059】すなわち、カセット10には、その種別に
対応したID番号を入力するためのディップスイッチな
どからなるID入力部32と、このID入力部32で入
力されたID番号をシリアル信号に変換する符号変換部
33と、シリアル信号で発信部34からの出力を変調す
る変調部35と、この変調部35の出力に応じた磁界を
発生する誘導コイル36とを備えている。ID入力部3
2によるID番号の設定は、例えば、カセット供給メー
カによって、カセット10に内蔵される発券用紙11の
種類に応じて予めなされている。
【0060】一方、カセット収納装置7の筐体9には、
カセット10の誘導コイル36からの磁界によって電流
を発生する誘導コイル37と、この誘導コイル37の電
流出力を、発信部38の出力を用いて復調する復調部3
9と、復調部39からのシリアル信号をID番号に変換
してID出力部51を介して制御部20に与える符号変
換部40とを備えている。
【0061】この実施例では、カセット10およびカセ
ット収納装置7には、図示しないコネクタが設けられて
おり、カセット10が、カセット収納装置7の所定位置
にセットされることにより、両コネクタが接続されてカ
セット収納装置7からカセット10へ電源が供給される
ように構成されている。
【0062】したがって、カセット10が、カセット収
納装置7の所定位置にセットされると、カセット10の
種別に対応して設定されているID番号がシリアル信号
に変換され、さらに変調されて誘導コイル36で磁界を
発生し、カセット10の種別を識別するための識別デー
タとしてカセット収納装置7に与えられる。カセット収
納装置7は、この磁界に対応する電流出力を復調し、復
調出力をID番号に変換し、上述の制御部20に与え、
制御部20では、このID番号によってセットされたカ
セット10の種別を識別する。その他の構成は、上述の
実施例と同様である。
【0063】図9は、本発明のさらに他の実施例の図5
に対応するブロック図である。この実施例では、光方式
によってカセット10の識別を行うものであり、次のよ
うに構成されている。
【0064】すなわち、カセット10には、その種別に
対応したID番号を入力するためのディップスイッチな
どからなるID入力部41と、このID入力部41で入
力されたID番号をシリアル信号に変換する符号変換部
42と、この符号変換部42からのシリアル信号で発光
する単一の発光部43とを備えている。
【0065】一方、カセット収納装置7の筐体9には、
発光部43から光を受光する単一の受光部44と、この
受光部44からのシリアル信号をID番号に変換してI
D出力部52を介して制御部20に与える符号変換部4
5とを備えている。
【0066】この実施例では、カセット10が、カセッ
ト収納装置7の所定位置にセットされると、上述の実施
例と同様に、カセット収納装置7からカセット10に電
源が供給され、これによって、カセット10の種別に対
応したID番号がシリアル信号に変換され、このシリア
ル信号に応じて発光部43が発光し、識別データとして
カセット収納装置7に与える。カセット収納装置7は、
発光部43の光を受光部44で受光し、符号変換部45
でID番号に変換し、ID出力部52を介して上述の制
御部20に与え、制御部20では、このID番号によっ
てセットされたカセット10の種別を識別する。その他
の構成は、上述の実施例と同様である。
【0067】図10は、本発明のさらに他の実施例の図
5に対応するブロック図である。この実施例も、光方式
によってカセット10の識別を行うものであり、次のよ
うに構成されている。
【0068】すなわち、カセット10には、3つの種別
にそれぞれ対応したLED461〜463が設けられると
ともに、各LED461〜463に個別的に対応する操作
部を有するスイッチ47が設けられており、カセット1
0の種別に対応したいずれかの操作部がオンされてい
る。
【0069】一方、カセット収納装置7の筐体9には、
各LED461〜463に個別的に対応した3つのフォト
トランジスタ481〜483が設けられている。
【0070】この実施例では、カセット10が、カセッ
ト収納装置7の所定位置にセットされると、上述の実施
例と同様に、カセット収納装置7からカセット10に電
源が供給され、これによって、カセット10の種別に対
応したいずれかのLED461〜463が点灯し、カセッ
ト収納装置7では、その光を、対応するフォトトランジ
スタ481〜483で受光し、このフォトトランジスタ4
1〜483の出力が、上述の制御部20に与えられ、制
御部20では、いずれのフォトトランジスタ481〜4
3の出力であるかによってカセット10の種別を識別
する。その他の構成は、上述の実施例と同様である。
【0071】上述の実施例では、ロール紙に適用して説
明したけれども、本発明は、カット紙にも適用できるも
のである。
【0072】上述の実施例では、競輪、競馬、競艇など
の公営競技の投票券の券売機1に適用して説明したけれ
ども、本発明は、ロッテリーなどの宝くじ券あるいはコ
ンサートや列車などの座席券といった他の用途の券の発
売にも適用できるものである。なお、ロッテリーとは、
海外で利用されている宝くじであって、くじ購入者が、
自分の好きな数字で3桁あるいは4桁を決めて購入する
ものであり、同じ数字の券を何枚購入してもよく、また
異なる数字の券を購入してもよい。当選は、購入された
数字が存在するか否かに関係なくセンターで当選番号を
決めるものである。
【0073】上述の実施例では、券売機1には、表示部
31を店員4側にのみ設置したけれども、本発明の他の
実施例として、投票客用の表示部を設け、マークシート
を券売機1に挿入したときに、投票内容や投票金額など
をその表示部に表示して投票客3が確認できるようにし
てもよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発売する
用途に対応した種別のカセットが交換収納可能であっ
て、収納されたカセットの種別が、発売すべき用途に対
応するカセットの種別に、一致しているときには、発券
を行い、一致していないときには、発券を禁止するの
で、発売すべき用途とは異なるカセットを誤ってセット
したときやカセットの交換を忘れたときには、発券が禁
止されることになり、誤った発券用紙を用いて発券され
ることがない。
【0075】また、発券用紙はカセットに内蔵されてい
るので、ロール紙のままの従来例に比べて発券用紙のセ
ットが容易になる。
【0076】さらに、カセットの種別が一致していない
と判定されたときに、一致していない旨を報知するの
で、発売すべき用途とは異なるカセットを誤ってセット
したときやカセットの交換を忘れたときには、直ちにそ
れを知ることができ、正しいカセットに交換できること
になる。
【0077】さらに、カセットに形成された突起と券売
機に設けられた複数のスイッチという比較的簡単な構成
でもってカセットの種別を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る券売機の斜視図であ
る。
【図2】図1の切断面線B−Bから見た断面図である。
【図3】カセットを収納する途中の状態を示す斜視図で
ある。
【図4】カセットを収納する際のカセットの突起とマイ
クロスイッチとの位置関係を示す図である。
【図5】図1の実施例の要部のブロック図である。
【図6】図1の実施例のブロック図である。
【図7】図1の実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図8】本発明の他の実施例の図5に対応するブロック
図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例の図5に対応するブ
ロック図である。
【図10】本発明の他の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1 券売機 7 カセット収納装置 10 カセット 11 発券用紙 13 印字ヘッド 14 カッタ 171〜173 突起 18 駆動ローラ 20 制御部 21 搬送ローラ 231〜233 マイクロスイッチ 31 表示部 36,37 誘導コイル 43 発光部 44 受光部 461〜463 LED 481〜483 フォトトランジスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07B 5/00 Z 5/06 G07C 13/00 A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用途の異なる券を発売するとともに、前
    記用途に対応した種別のカセットが交換収納可能な券売
    機であって、 収納されたカセットから排出される発券用紙を用いて発
    券する発券手段と、 収納されたカセットの種別を識別する識別手段と、 発売すべき用途の情報を送信するセンターとの間で通信
    を行う通信手段と、 前記識別手段で識別されたカセットの種別が、前記通信
    手段で受信された前記発売すべき用途に対応するカセッ
    トの種別に、一致するか否かを判定する判定手段と、 カセットの種別が一致していると判定されたときには、
    前記発券手段による発券を許容し、カセットの種別が一
    致していないと判定されたときには、前記発券手段によ
    る発券を禁止する発券制御手段と、 を備えることを特徴とする券売機。
  2. 【請求項2】 前記発券手段は、前記通信手段で受信さ
    れた前記発売すべき用途に対応する発券用ソフトを起動
    し、この発券用ソフトに従って発券するものである前記
    請求項第1項に記載の券売機。
  3. 【請求項3】 前記発券制御手段は、カセットの種別が
    一致していないと判定されたときに、前記発券手段によ
    る前記発券用ソフトの起動を禁止するものである前記請
    求項第2項記載の券売機。
  4. 【請求項4】 前記発券手段は、前記発券用ソフトに従
    って、前記カセットから排出される発券用紙に所要事項
    を印字して発券する印字部を備える前記請求項第2項ま
    たは第3項記載の券売機。
  5. 【請求項5】 カセットの種別が一致していないと判定
    されたときに、一致していない旨を報知する報知手段を
    備える前記請求項第1項ないし第4項のいずれかに記載
    の券売機。
  6. 【請求項6】 前記カセットは、前記種別に対応して当
    該カセットの外面に形成された突起を有し、 前記識別手段は、カセットの種別に対応する数で、か
    つ、収納されるカセットの前記突起に対応する位置にそ
    れぞれ設けられた複数のスイッチを備え、前記スイッチ
    の出力に基づいて、カセットの種別を識別するものであ
    る前記請求項第1項ないし第5項のいずれかに記載の券
    売機。
  7. 【請求項7】 前記収納されたカセットは、前記種別に
    対応して設定された設定データを変調する変調回路と、
    この変調回路の出力によって磁界を発生する誘導コイル
    とを有し、 前記識別手段は、前記磁界によって電流が発生する誘導
    コイルと、この誘導コイルの電流出力から前記設定デー
    タを復調する復調回路とを備え、前記復調回路の出力に
    基づいて、カセットの種別を識別するものである前記請
    求項第1項ないし第5項のいずれかに記載の券売機。
  8. 【請求項8】 前記収納されたカセットは、前記種別に
    対応して設定された設定データに応じた光を発光する単
    一の発光部を有し、 前記識別手段は、前記光を受光する単一の受光部を備
    え、この受光部の出力に基づいて、カセットの種別を識
    別するものである前記請求項第1項ないし第5項のいず
    れかに記載の券売機。
  9. 【請求項9】 前記収納されたカセットは、前記種別に
    対応して設けられた複数の発光部を有し、 前記識別手段は、前記複数の発光部に個別的に対応する
    複数の受光部を備え、前記受光部の出力に基づいて、カ
    セットの種別を識別するものである前記請求項第1項な
    いし第5項のいずれかに記載の券売機。
  10. 【請求項10】 対面販売される売り場のカウンタに配
    置されるものである前記請求項第1項ないし第9項のい
    ずれかに記載の券売機。
  11. 【請求項11】 発売される券が、投票券である前記請
    求項第1項ないし第10項のいずれかに記載の券売機。
  12. 【請求項12】 発売される券が、座席券である前記請
    求項第1項ないし第10項のいずれかに記載の券売機。
  13. 【請求項13】 前記請求項第1項ないし第12項のい
    ずれかに記載の券売機と、該券売機に対して前記発売す
    べき用途の情報を送信するセンターとを備える券発行シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 用途の異なる券を発売するとともに、
    前記用途に対応した種別のカセットが交換収納可能な券
    売機における券発行方法であって、 収納されたカセットの種別を識別し、 識別されたカセットの種別が、センターから送信される
    発売すべき用途に対応したカセットの種別に、一致する
    か否かを判定し、 カセットの種別が一致していると判定されたときには、
    収納されたカセットから排出される発券用紙を用いて発
    券を行い、 カセットの種別が一致していないと判定されたときに
    は、発券を禁止することを特徴とする券売機における券
    発行方法。
  15. 【請求項15】 用途の異なる券を発売するとともに、
    前記用途に対応した種別のカセットが交換収納可能な券
    売機における券発行方法であって、 収納されたカセットの種別を識別し、 識別されたカセットの種別が、センターから送信される
    発売すべき用途に対応したカセットの種別に、一致する
    か否かを判定し、 カセットの種別が一致していると判定されたときには、
    収納されたカセットから排出される発券用紙を用いて発
    券を行い、 カセットの種別が一致していないと判定されたときに
    は、一致していない旨を報知するとともに、発券を禁止
    することを特徴とする券売機における券発行方法。
JP5188294A 1994-03-23 1994-03-23 券売機および券売機における券発行方法並びに券発行システム Pending JPH07257814A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015146114A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 デュプロ精工株式会社 投票用紙交付装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015146114A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 デュプロ精工株式会社 投票用紙交付装置

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