JPH07257344A - アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ - Google Patents
アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータInfo
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- JPH07257344A JPH07257344A JP5702894A JP5702894A JPH07257344A JP H07257344 A JPH07257344 A JP H07257344A JP 5702894 A JP5702894 A JP 5702894A JP 5702894 A JP5702894 A JP 5702894A JP H07257344 A JPH07257344 A JP H07257344A
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- Japan
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- valve
- sleeve
- compressed air
- signal pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】部品点数をできるだけ削減してコストを低減す
るとともに、保持バルブの組立性をより一層向上させ
る。 【構成】プランジャ16f他端側のスリーブ16aの所
定位置に、内側に突出する環状内側突出部16nが形成
されている。そして、この環状内側突出部16nの一側
面に、リターンスプリング16eの一端を支持するリテ
ーナ部16n1が形成されているとともに、環状内側突
出部16nの他側面に、プランジャ16fの右方への移
動を規制するストッパ部16n2が形成されている。リ
テーナ部16n1およびストッパ部16n2がスリーブ1
6aに一体に形成されるので、スリーブと16a別体の
リテーナが不要となる。したがって、部品点数が削減し
てコストが低減するとともに、保持バルブ16の組立性
が向上する。
るとともに、保持バルブの組立性をより一層向上させ
る。 【構成】プランジャ16f他端側のスリーブ16aの所
定位置に、内側に突出する環状内側突出部16nが形成
されている。そして、この環状内側突出部16nの一側
面に、リターンスプリング16eの一端を支持するリテ
ーナ部16n1が形成されているとともに、環状内側突
出部16nの他側面に、プランジャ16fの右方への移
動を規制するストッパ部16n2が形成されている。リ
テーナ部16n1およびストッパ部16n2がスリーブ1
6aに一体に形成されるので、スリーブと16a別体の
リテーナが不要となる。したがって、部品点数が削減し
てコストが低減するとともに、保持バルブ16の組立性
が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気を用いた自動
車等の車両の制動装置において、スキッド傾向にある車
輪のブレーキ圧力を調整するためのアンチスキッドブレ
ーキ制御装置用モジュレータに関するものである。
車等の車両の制動装置において、スキッド傾向にある車
輪のブレーキ圧力を調整するためのアンチスキッドブレ
ーキ制御装置用モジュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチスキッドブレーキ制御(以下、A
BS制御ともいう)は、制動時に車輪がスキッド傾向と
なったことを検出したとき、その車輪のブレーキ力を弱
めてスキッド傾向を解消し、その後再びブレーキ力を大
きくすることにより、車両の操縦を安定させると共に、
制動距離ができるだけ短くなるようにブレーキ制御を行
うものである。
BS制御ともいう)は、制動時に車輪がスキッド傾向と
なったことを検出したとき、その車輪のブレーキ力を弱
めてスキッド傾向を解消し、その後再びブレーキ力を大
きくすることにより、車両の操縦を安定させると共に、
制動距離ができるだけ短くなるようにブレーキ制御を行
うものである。
【0003】従来、このアンチスキッドブレーキ制御を
空気圧による車両制動装置に適用したアンチスキッドブ
レーキ制御装置が、例えば特開昭50ー96773号公
報等により提案されている。
空気圧による車両制動装置に適用したアンチスキッドブ
レーキ制御装置が、例えば特開昭50ー96773号公
報等により提案されている。
【0004】図4は、このような従来のアンチスキッド
ブレーキ制御装置の一例を示す図である。図4に示すよ
うに、このABS制御装置は、車輪速度を検出する車輪
速センサ1、車輪のブレーキ圧力を調整するABSモジ
ュレータ2、制動力を発生するブレーキアクチュエータ
3、ブレーキペダル4によって開閉制御されるデュアル
ブレーキバルブ5、圧縮空気を貯溜するエアタンク6、
ABSモジュレータ2を制御するABSコントローラ
(以下、ABS ECUともいう)7を備えている。
ブレーキ制御装置の一例を示す図である。図4に示すよ
うに、このABS制御装置は、車輪速度を検出する車輪
速センサ1、車輪のブレーキ圧力を調整するABSモジ
ュレータ2、制動力を発生するブレーキアクチュエータ
3、ブレーキペダル4によって開閉制御されるデュアル
ブレーキバルブ5、圧縮空気を貯溜するエアタンク6、
ABSモジュレータ2を制御するABSコントローラ
(以下、ABS ECUともいう)7を備えている。
【0005】このように構成されたABS制御装置にお
いては、車輪速センサ1からの車輪速度がABS EC
U7に伝送される。ブレーキ作動中に、ABS ECU
7がこの車輪速度に基づいて例えば車輪減速度やスリッ
プ率等のアンチスキッドブレーキ制御に関する諸値を演
算する。そして、ABS ECU7は、その演算結果に
より制動車輪がスキッド傾向にあると判断すると、スキ
ッド傾向にある制動車輪に対応するABSモジュレータ
2に制御信号を出力する。これにより、ABSモジュレ
ータ2はその車輪のスキッド傾向を解消するようにブレ
ーキアクチュエータ3のブレーキ圧を調整する。こうし
て、ABS制御装置はアンチスキッドブレーキ制御を行
う。
いては、車輪速センサ1からの車輪速度がABS EC
U7に伝送される。ブレーキ作動中に、ABS ECU
7がこの車輪速度に基づいて例えば車輪減速度やスリッ
プ率等のアンチスキッドブレーキ制御に関する諸値を演
算する。そして、ABS ECU7は、その演算結果に
より制動車輪がスキッド傾向にあると判断すると、スキ
ッド傾向にある制動車輪に対応するABSモジュレータ
2に制御信号を出力する。これにより、ABSモジュレ
ータ2はその車輪のスキッド傾向を解消するようにブレ
ーキアクチュエータ3のブレーキ圧を調整する。こうし
て、ABS制御装置はアンチスキッドブレーキ制御を行
う。
【0006】図5に示すようにABSモジュレータ2
は、ブレーキバルブ5からのブレーキ作動信号圧が通路
8(図4に図示)を介して供給される信号圧入力口9
と、この信号圧入力口9に連通する制御室10を区画形
成する制御ピストン11と、常時エアタンク6に連通し
て所定圧の圧縮空気が導入されている圧縮空気導入口1
2と、ブレーキアクチェータ3に接続される出力口13
と、大気に連通する排気口14と、圧縮空気導入口12
および出力口13間の通路と出力口13および排気口1
4間の通路との交差部に設けられた切換制御弁15と、
信号圧入力口9および制御室10間の通路に設けられた
電磁弁からなる常開のABS制御用の保持バルブ16
と、制御室10に連通してブレーキ作動信号圧を排出す
る信号圧排出口17と、制御室10および信号圧排出口
17間の通路に設けられた電磁弁からなる常閉のABS
制御用排気バルブ18と、信号圧排出口17に設けら
れ、排気音を遮断するエキゾーストカバー19とを備え
ている。制御ピストン11は、ブレーキ作動時にモジュ
レータ本体24に設けられたストッパ24aによりその
上限位置が規制されている。
は、ブレーキバルブ5からのブレーキ作動信号圧が通路
8(図4に図示)を介して供給される信号圧入力口9
と、この信号圧入力口9に連通する制御室10を区画形
成する制御ピストン11と、常時エアタンク6に連通し
て所定圧の圧縮空気が導入されている圧縮空気導入口1
2と、ブレーキアクチェータ3に接続される出力口13
と、大気に連通する排気口14と、圧縮空気導入口12
および出力口13間の通路と出力口13および排気口1
4間の通路との交差部に設けられた切換制御弁15と、
信号圧入力口9および制御室10間の通路に設けられた
電磁弁からなる常開のABS制御用の保持バルブ16
と、制御室10に連通してブレーキ作動信号圧を排出す
る信号圧排出口17と、制御室10および信号圧排出口
17間の通路に設けられた電磁弁からなる常閉のABS
制御用排気バルブ18と、信号圧排出口17に設けら
れ、排気音を遮断するエキゾーストカバー19とを備え
ている。制御ピストン11は、ブレーキ作動時にモジュ
レータ本体24に設けられたストッパ24aによりその
上限位置が規制されている。
【0007】切換制御弁15は、弁体20と、モジュレ
ータ本体24に設けられた第1弁座21と、制御ピスト
ン11に設けられた第2弁座22とから構成されてい
る。弁体20と第1弁座21とにより常閉の給気弁2
0,21が構成されるとともに、弁体20と第2弁座2
2とにより常開の排気弁20,22が構成される。
ータ本体24に設けられた第1弁座21と、制御ピスト
ン11に設けられた第2弁座22とから構成されてい
る。弁体20と第1弁座21とにより常閉の給気弁2
0,21が構成されるとともに、弁体20と第2弁座2
2とにより常開の排気弁20,22が構成される。
【0008】そしてブレーキ非作動時には、この切換制
御弁15は、図示のようにばね23の付勢力により給気
弁20,21が閉じるとともに、排気弁20,22が開く
ことにより、出力口13を圧縮空気導入口12から遮断
するとともに排気口14と連通させるように制御する。
またブレーキ作動時には、切換制御弁15は、制御ピス
トン11が下降して排気弁20,22が閉じ、かつ弁体
20が下降して給気弁20,21を開くことにより、出
力口13を圧縮空気導入口12と連通させるとともに排
気口14から遮断するように制御する。
御弁15は、図示のようにばね23の付勢力により給気
弁20,21が閉じるとともに、排気弁20,22が開く
ことにより、出力口13を圧縮空気導入口12から遮断
するとともに排気口14と連通させるように制御する。
またブレーキ作動時には、切換制御弁15は、制御ピス
トン11が下降して排気弁20,22が閉じ、かつ弁体
20が下降して給気弁20,21を開くことにより、出
力口13を圧縮空気導入口12と連通させるとともに排
気口14から遮断するように制御する。
【0009】保持バルブ16および排気バルブ18は、
ともにABS ECU7によってその開閉が制御される
ようになっている。すなわち、ABS ECU7は保持
バルブ16を閉じて制御室10にブレーキ作動信号圧が
それ以上供給されるのを阻止し、また排気バルブ18を
開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧を排出するよ
うに制御する。なお、図において保持バルブ16と排気
バルブ18とを便宜上上下に示しているが、実際にはこ
れらの両バルブ16,18は同一平面内に配設されてい
る。そして、制御室10はチェックバルブ25を介して
信号圧入力口9に連通している。このチェックバルブ2
5は、信号圧入力口9の圧力が制御室10の圧力より所
定圧以下になったとき制御室10から信号圧入力口9へ
向かう空気の流れのみを許容する。
ともにABS ECU7によってその開閉が制御される
ようになっている。すなわち、ABS ECU7は保持
バルブ16を閉じて制御室10にブレーキ作動信号圧が
それ以上供給されるのを阻止し、また排気バルブ18を
開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧を排出するよ
うに制御する。なお、図において保持バルブ16と排気
バルブ18とを便宜上上下に示しているが、実際にはこ
れらの両バルブ16,18は同一平面内に配設されてい
る。そして、制御室10はチェックバルブ25を介して
信号圧入力口9に連通している。このチェックバルブ2
5は、信号圧入力口9の圧力が制御室10の圧力より所
定圧以下になったとき制御室10から信号圧入力口9へ
向かう空気の流れのみを許容する。
【0010】このように構成されたABSモジュレータ
2においては、通常のサービスブレーキ作動時に、ブレ
ーキペダル4を踏み込んでブレーキバルブ5を開くこと
により、ブレーキ作動信号圧が通路8および信号圧入力
口9を通って制御室10内に供給されると、図6に示す
ように制御ピストン11が下動して、切換制御弁15が
切り換えられ、給気弁20,21が開くとともに排気弁
20,22が閉じる。これにより、圧縮空気が圧縮空気
導入口12から開いた給気弁20,21および出力口1
3を通ってブレーキアクチュエータ3に導入され、サー
ビスブレーキが作動する。
2においては、通常のサービスブレーキ作動時に、ブレ
ーキペダル4を踏み込んでブレーキバルブ5を開くこと
により、ブレーキ作動信号圧が通路8および信号圧入力
口9を通って制御室10内に供給されると、図6に示す
ように制御ピストン11が下動して、切換制御弁15が
切り換えられ、給気弁20,21が開くとともに排気弁
20,22が閉じる。これにより、圧縮空気が圧縮空気
導入口12から開いた給気弁20,21および出力口1
3を通ってブレーキアクチュエータ3に導入され、サー
ビスブレーキが作動する。
【0011】ブレーキペダル4を解放してブレーキバル
ブ5を閉じると、制御室10内のブレーキ作動信号圧が
信号圧入力口9、通路8およびブレーキバルブ5を通っ
て大気に排出される。この結果、図5に示すように制御
ピストン11が上動して、切換制御弁15が切り換えら
れ、給気弁20,21が閉じるとともに排気弁20,22
が開く。これにより、ブレーキアクチュエータ3内の圧
縮空気が出力口13および開いた排気弁20,22を通
って、排気口14から大気に排出され、サービスブレー
キが解除する。
ブ5を閉じると、制御室10内のブレーキ作動信号圧が
信号圧入力口9、通路8およびブレーキバルブ5を通っ
て大気に排出される。この結果、図5に示すように制御
ピストン11が上動して、切換制御弁15が切り換えら
れ、給気弁20,21が閉じるとともに排気弁20,22
が開く。これにより、ブレーキアクチュエータ3内の圧
縮空気が出力口13および開いた排気弁20,22を通
って、排気口14から大気に排出され、サービスブレー
キが解除する。
【0012】ブレーキ作動中に、ABS ECU7が制
動車輪のスキッド傾向を検出すると、図7に示すように
ABS ECU7は保持バルブ16を閉じる。このた
め、制御室10にブレーキ作動信号圧がそれ以上供給さ
れなくなり、制御室10内のブレーキ作動信号圧は一定
に保持される。これにより、切換制御弁15は、給気弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた平衡状
態になり、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧がそ
れ以上上昇しなく、一定に保持される。
動車輪のスキッド傾向を検出すると、図7に示すように
ABS ECU7は保持バルブ16を閉じる。このた
め、制御室10にブレーキ作動信号圧がそれ以上供給さ
れなくなり、制御室10内のブレーキ作動信号圧は一定
に保持される。これにより、切換制御弁15は、給気弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた平衡状
態になり、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧がそ
れ以上上昇しなく、一定に保持される。
【0013】このブレーキ圧保持状態にしても、制動車
輪のスキッド傾向が未だ解消されないと、ABS EC
U7は排気バルブ18を開く。このため、制御室10内
のブレーキ作動信号圧が排出され、制御室10内のブレ
ーキ作動信号圧は減圧される。これにより、図8に示す
ように制御ピストン11が上動して、排気弁20,22
が開くので、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧が
減圧される。このブレーキアクチュエータ3の減圧によ
り、制動車輪のスキッド傾向が解消すると、ABS E
CU7は排気バルブ18を閉じてブレーキ圧を一定に保
持した後、保持バルブ16を開いてブレーキ作動信号圧
を制御室10に供給するか、あるいは排気バルブ18を
閉じるとともに保持バルブ16を開いてブレーキ作動信
号圧を制御室10に供給するかする。これにより、図6
に示すように制御ピストン11が再び下動して切換制御
弁15が切り換わって、給気弁20,21が開くととも
に排気弁20,22が閉じて、ブレーキアクチュエータ
3に再び圧縮空気が導入され、ブレーキ圧が再び上昇す
る。このようにして、ABS ECU7が保持バルブ1
6および排気バルブ18を制御することにより、アンチ
スキッドブレーキ制御が行われる。
輪のスキッド傾向が未だ解消されないと、ABS EC
U7は排気バルブ18を開く。このため、制御室10内
のブレーキ作動信号圧が排出され、制御室10内のブレ
ーキ作動信号圧は減圧される。これにより、図8に示す
ように制御ピストン11が上動して、排気弁20,22
が開くので、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧が
減圧される。このブレーキアクチュエータ3の減圧によ
り、制動車輪のスキッド傾向が解消すると、ABS E
CU7は排気バルブ18を閉じてブレーキ圧を一定に保
持した後、保持バルブ16を開いてブレーキ作動信号圧
を制御室10に供給するか、あるいは排気バルブ18を
閉じるとともに保持バルブ16を開いてブレーキ作動信
号圧を制御室10に供給するかする。これにより、図6
に示すように制御ピストン11が再び下動して切換制御
弁15が切り換わって、給気弁20,21が開くととも
に排気弁20,22が閉じて、ブレーキアクチュエータ
3に再び圧縮空気が導入され、ブレーキ圧が再び上昇す
る。このようにして、ABS ECU7が保持バルブ1
6および排気バルブ18を制御することにより、アンチ
スキッドブレーキ制御が行われる。
【0014】ところで、この従来のABSモジュレータ
2における保持バルブ16は、スリーブ16aと、この
スリーブ16aに嵌合固定されかつ一端に弁座16bを
有するシート部材16cと、スリーブ16aに摺動可能
に支持されかつ一端に弁座16bに着座可能な弁体16
dを有するとともに他端にリターンスプリング16eが
係合するプランジャ16fと、プランジャ16fをリタ
ーンスプリング16eの付勢力に抗して摺動させる電磁
ソレノイド16gとから構成されている。シート部材1
6cには、信号圧入力口9に連通して信号圧入力口9に
対してブレーキ作動信号圧の圧縮空気が流通するための
軸方向孔からなるシート部材側圧縮空気流通路16qが
形成されている。
2における保持バルブ16は、スリーブ16aと、この
スリーブ16aに嵌合固定されかつ一端に弁座16bを
有するシート部材16cと、スリーブ16aに摺動可能
に支持されかつ一端に弁座16bに着座可能な弁体16
dを有するとともに他端にリターンスプリング16eが
係合するプランジャ16fと、プランジャ16fをリタ
ーンスプリング16eの付勢力に抗して摺動させる電磁
ソレノイド16gとから構成されている。シート部材1
6cには、信号圧入力口9に連通して信号圧入力口9に
対してブレーキ作動信号圧の圧縮空気が流通するための
軸方向孔からなるシート部材側圧縮空気流通路16qが
形成されている。
【0015】図9に拡大して示すようにプランジャ16
fには、制御室10に連通して制御室10に対してブレ
ーキ作動信号圧の圧縮空気が流通するための軸方向溝か
らなるプランジャ側圧縮空気流通路16hが形成されて
いる。また、プランジャ16f他端側のスリーブ16a
端部には、リターンスプリング16eの一端を支持する
リテーナ16iが嵌合固定されている。プランジャ16
fの他端にはリターンスプリング16eの他端を支持す
るフランジ16jが設けられており、このフランジ16
jを介してリターンスプリング16eの付勢力によりプ
ランジャ16fが常時図9において右方へ付勢されてい
る。更にリテーナ16iには、リターンスプリング16
eの付勢力によるプランジャ16fの右方への移動を規
制するストッパ16kが設けられている。
fには、制御室10に連通して制御室10に対してブレ
ーキ作動信号圧の圧縮空気が流通するための軸方向溝か
らなるプランジャ側圧縮空気流通路16hが形成されて
いる。また、プランジャ16f他端側のスリーブ16a
端部には、リターンスプリング16eの一端を支持する
リテーナ16iが嵌合固定されている。プランジャ16
fの他端にはリターンスプリング16eの他端を支持す
るフランジ16jが設けられており、このフランジ16
jを介してリターンスプリング16eの付勢力によりプ
ランジャ16fが常時図9において右方へ付勢されてい
る。更にリテーナ16iには、リターンスプリング16
eの付勢力によるプランジャ16fの右方への移動を規
制するストッパ16kが設けられている。
【0016】そして、保持バルブ16は、通常時弁体1
6dが弁座16bから離座して、シート部材側圧縮空気
流通路16qとプランジャ側圧縮空気流通路16hとが
連通し、すなわち信号圧入力口9と制御室10とが連通
しているとともに、電磁ソレノイド16gによりプラン
ジャ16fがリターンスプリング16eに抗して付勢さ
れたとき、弁体16dが弁座16bから着座して、シー
ト部材側圧縮空気流通路16qとプランジャ側圧縮空気
流通路16hとが遮断する、すなわち信号圧入力口9と
制御室10とが遮断する。
6dが弁座16bから離座して、シート部材側圧縮空気
流通路16qとプランジャ側圧縮空気流通路16hとが
連通し、すなわち信号圧入力口9と制御室10とが連通
しているとともに、電磁ソレノイド16gによりプラン
ジャ16fがリターンスプリング16eに抗して付勢さ
れたとき、弁体16dが弁座16bから着座して、シー
ト部材側圧縮空気流通路16qとプランジャ側圧縮空気
流通路16hとが遮断する、すなわち信号圧入力口9と
制御室10とが遮断する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の保持バルブ16の構成では、部品点数が多
く、コストが高いという問題がある。また、この保持バ
ルブ16を組み立てるには、まず、モジュレータ本体2
4のカバー24bに電磁ソレノイド16gを下方より挿
入し、次いで、リテーナ16i、リターンスプリング1
6eを組み込んだプランジャ16f、およびシート部材
16cをスリーブ16a内に嵌挿させて一体的に組み立
て、この組立体をカバー24bの信号圧入力口9から電
磁ソレノイド16gのコイル内径孔に挿入する。次に、
プラグ16mを信号圧入力口9にねじ込んでシート部材
16c、スリーブ16a、およびリテーナ16iをカバ
ー24bとプラグ16mとの間に挟み込み、固定する。
しかしながら、リテーナ16i、リターンスプリング1
6e、プランジャ16f、およびシート部材16cの組
立体は分離可能な状態となっており、このような分離可
能な状態の組立体を、信号圧入力口9の奥に位置する電
磁ソレノイド16gの内径孔内に挿入しなければならな
い。このため、保持バルブ16の組立性が悪いという問
題がある。
うな従来の保持バルブ16の構成では、部品点数が多
く、コストが高いという問題がある。また、この保持バ
ルブ16を組み立てるには、まず、モジュレータ本体2
4のカバー24bに電磁ソレノイド16gを下方より挿
入し、次いで、リテーナ16i、リターンスプリング1
6eを組み込んだプランジャ16f、およびシート部材
16cをスリーブ16a内に嵌挿させて一体的に組み立
て、この組立体をカバー24bの信号圧入力口9から電
磁ソレノイド16gのコイル内径孔に挿入する。次に、
プラグ16mを信号圧入力口9にねじ込んでシート部材
16c、スリーブ16a、およびリテーナ16iをカバ
ー24bとプラグ16mとの間に挟み込み、固定する。
しかしながら、リテーナ16i、リターンスプリング1
6e、プランジャ16f、およびシート部材16cの組
立体は分離可能な状態となっており、このような分離可
能な状態の組立体を、信号圧入力口9の奥に位置する電
磁ソレノイド16gの内径孔内に挿入しなければならな
い。このため、保持バルブ16の組立性が悪いという問
題がある。
【0018】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、部品点数をできるだけ削
減してコストを低減するとともに、保持バルブの組立性
をより一層向上させることのできるアンチスキッド制御
装置用モジュレータを提供することである。
たものであって、その目的は、部品点数をできるだけ削
減してコストを低減するとともに、保持バルブの組立性
をより一層向上させることのできるアンチスキッド制御
装置用モジュレータを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ブレーキバルブからのブレー
キ作動信号圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧
入力口に連通する制御室を区画形成する制御ピストン
と、所定圧の圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、
ブレーキアクチェータに接続される出力口と、大気に連
通する排気口と、前記圧縮空気導入口および前記出力口
間の通路と前記出力口および前記排気口間の通路との交
差部に設けられ、前記制御ピストンによって作動されて
前記圧縮空気導入口と前記出力口との連通、遮断を制御
する常閉の給気弁および前記出力口と前記排気口との連
通、遮断を制御する常開の排気弁を有する切換制御弁
と、前記信号圧入力口および前記制御室間の通路に設け
られた常開のアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブ
と、このアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブを開
閉制御する保持バルブ開閉制御用電磁ソレノイドと、前
記制御室に連通して前記ブレーキ作動信号圧を排出する
信号圧排出口と、前記制御室および前記信号圧排出口間
の通路に設けられた常閉のアンチスキッドブレーキ制御
用排気バルブと、アンチスキッドブレーキ制御用排気バ
ルブを開閉制御する排気バルブ開閉制御用電磁ソレノイ
ドとを備えているアンチスキッドブレーキ制御装置用モ
ジュレータにおいて、前記アンチスキッドブレーキ制御
用保持バルブが、円筒状のスリーブと、このスリーブの
一開口端部に嵌合され、前記信号圧入力口に連通するシ
ート部材側圧縮空気流通路および弁座を有するシート部
材と、前記スリーブ内に摺動可能に嵌入され、前記制御
室に連通するプランジャ側圧縮空気流通路および前記弁
座に着座可能な弁体を有するプランジャと、前記シート
部材側圧縮空気流通路と前記プランジャ側圧縮空気流通
路とを連通するように前記弁体を前記弁座から離座させ
る方向に前記プランジャを付勢するリターンスプリング
とからなり、更に前記リターンスプリングの一端を支持
するリテーナ部を有する環状内側突出部が前記スリーブ
に一体に形成されていることを特徴としている。
めに、請求項1の発明は、ブレーキバルブからのブレー
キ作動信号圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧
入力口に連通する制御室を区画形成する制御ピストン
と、所定圧の圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、
ブレーキアクチェータに接続される出力口と、大気に連
通する排気口と、前記圧縮空気導入口および前記出力口
間の通路と前記出力口および前記排気口間の通路との交
差部に設けられ、前記制御ピストンによって作動されて
前記圧縮空気導入口と前記出力口との連通、遮断を制御
する常閉の給気弁および前記出力口と前記排気口との連
通、遮断を制御する常開の排気弁を有する切換制御弁
と、前記信号圧入力口および前記制御室間の通路に設け
られた常開のアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブ
と、このアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブを開
閉制御する保持バルブ開閉制御用電磁ソレノイドと、前
記制御室に連通して前記ブレーキ作動信号圧を排出する
信号圧排出口と、前記制御室および前記信号圧排出口間
の通路に設けられた常閉のアンチスキッドブレーキ制御
用排気バルブと、アンチスキッドブレーキ制御用排気バ
ルブを開閉制御する排気バルブ開閉制御用電磁ソレノイ
ドとを備えているアンチスキッドブレーキ制御装置用モ
ジュレータにおいて、前記アンチスキッドブレーキ制御
用保持バルブが、円筒状のスリーブと、このスリーブの
一開口端部に嵌合され、前記信号圧入力口に連通するシ
ート部材側圧縮空気流通路および弁座を有するシート部
材と、前記スリーブ内に摺動可能に嵌入され、前記制御
室に連通するプランジャ側圧縮空気流通路および前記弁
座に着座可能な弁体を有するプランジャと、前記シート
部材側圧縮空気流通路と前記プランジャ側圧縮空気流通
路とを連通するように前記弁体を前記弁座から離座させ
る方向に前記プランジャを付勢するリターンスプリング
とからなり、更に前記リターンスプリングの一端を支持
するリテーナ部を有する環状内側突出部が前記スリーブ
に一体に形成されていることを特徴としている。
【0020】また請求項2の発明は、前記環状内側突出
部に、前記リターンスプリングの付勢方向の前記プラン
ジャの移動を規制するストッパ部が形成されていること
を特徴としている。
部に、前記リターンスプリングの付勢方向の前記プラン
ジャの移動を規制するストッパ部が形成されていること
を特徴としている。
【0021】更に請求項3の発明は、前記スリーブの前
記環状内側突出部より前記リターンスプリング収容側部
分の径が、前記スリーブの前記環状内側突出部より他側
部分の径よりも小さく設定されていることを特徴として
いる。更に請求項4の発明は、前記環状内側突出部がバ
ルジ加工により形成された突出部であることを特徴とし
ている。
記環状内側突出部より前記リターンスプリング収容側部
分の径が、前記スリーブの前記環状内側突出部より他側
部分の径よりも小さく設定されていることを特徴として
いる。更に請求項4の発明は、前記環状内側突出部がバ
ルジ加工により形成された突出部であることを特徴とし
ている。
【0022】
【作用】このように構成された本発明のアンチスキッド
ブレーキ制御装置用モジュレータにおいては、リテーナ
部がスリーブに一体に形成されるので、従来の保持バル
ブの構成部品である、スリーブと別体のリテーナが不要
となる。したがって、本発明の保持バルブは、従来の保
持バルブに比し、部品点数が削減してコストが低減す
る。また、リテーナが不要となることから、スリーブ、
プランジャ、およびリターンスプリングの組立体の分離
可能な部品が低減するので、保持バルブの組立が容易と
なり、保持バルブの組立性が向上する。特に、請求項2
の発明では、プランジャの移動を規制するストッパ部が
環状内側突出部に形成されるので、スリーブ、プランジ
ャ、およびリターンスプリングの組立体が分離し難い状
態になる。したがって、保持バルブの組立が容易とな
り、保持バルブ16の組立性が向上する。
ブレーキ制御装置用モジュレータにおいては、リテーナ
部がスリーブに一体に形成されるので、従来の保持バル
ブの構成部品である、スリーブと別体のリテーナが不要
となる。したがって、本発明の保持バルブは、従来の保
持バルブに比し、部品点数が削減してコストが低減す
る。また、リテーナが不要となることから、スリーブ、
プランジャ、およびリターンスプリングの組立体の分離
可能な部品が低減するので、保持バルブの組立が容易と
なり、保持バルブの組立性が向上する。特に、請求項2
の発明では、プランジャの移動を規制するストッパ部が
環状内側突出部に形成されるので、スリーブ、プランジ
ャ、およびリターンスプリングの組立体が分離し難い状
態になる。したがって、保持バルブの組立が容易とな
り、保持バルブ16の組立性が向上する。
【0023】更に請求項3の発明では、環状内側突出部
よりリターンスプリング収容側のスリーブの径が小さい
ので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリン
グの組立体の組付けが更に簡単になる。更に請求項4の
発明では、バルジ加工により、環状内側突出部を簡単に
スリーブに一体に形成することができる。
よりリターンスプリング収容側のスリーブの径が小さい
ので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリン
グの組立体の組付けが更に簡単になる。更に請求項4の
発明では、バルジ加工により、環状内側突出部を簡単に
スリーブに一体に形成することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示す、図9と同様の、保
持バルブの部分拡大断面図である。なお前述の従来のア
ンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータの構成要
素と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その
詳細な説明は省略する。
る。図1は本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示す、図9と同様の、保
持バルブの部分拡大断面図である。なお前述の従来のア
ンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータの構成要
素と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その
詳細な説明は省略する。
【0025】図1に示すようにこの実施例においては、
プランジャ16f他端側のスリーブ16aの所定位置
に、内側に突出する環状内側突出部16nが形成されて
いる。そして、この環状内側突出部16nの一側面に、
リターンスプリング16eの一端を支持するリテーナ部
16n1が形成されているとともに、環状内側突出部1
6nの他側面に、プランジャ16fの右方への移動を規
制するストッパ部16n2が形成されている。
プランジャ16f他端側のスリーブ16aの所定位置
に、内側に突出する環状内側突出部16nが形成されて
いる。そして、この環状内側突出部16nの一側面に、
リターンスプリング16eの一端を支持するリテーナ部
16n1が形成されているとともに、環状内側突出部1
6nの他側面に、プランジャ16fの右方への移動を規
制するストッパ部16n2が形成されている。
【0026】このスリーブ16aはバルジ加工により製
造することができる。すなわち、まず図2に示すように
筒状のスリーブの所定位置に内側にくぼんだへこみ16
pを形成し、その後スリーブ16a内に一対の挟圧治具
26,27をそれぞれスリーブ16aの両開口端から挿
入するとともに、これらの挟圧治具26,27によりへ
こみ16pを挟圧することにより、環状内側突出部16
nを形成する。
造することができる。すなわち、まず図2に示すように
筒状のスリーブの所定位置に内側にくぼんだへこみ16
pを形成し、その後スリーブ16a内に一対の挟圧治具
26,27をそれぞれスリーブ16aの両開口端から挿
入するとともに、これらの挟圧治具26,27によりへ
こみ16pを挟圧することにより、環状内側突出部16
nを形成する。
【0027】このように構成された本実施例における保
持バルブ16においては、リテーナ部16n1およびス
トッパ部16n2がスリーブ16aに一体に形成される
ので、従来の保持バルブの構成部品である、スリーブと
別体のリテーナが不要となる。したがって、本実施例の
保持バルブ16は、従来の保持バルブに比し、部品点数
が削減してコストが低減する。また、リテーナが不要と
なることから、スリーブ16a、プランジャ16f、お
よびリターンスプリング16eの組立体で分離可能な部
品が低減し、またリテーナ部16n1およびストッパ部
16n2がスリーブに一体に形成されることにより、ス
リーブ16a、プランジャ16f、およびリターンスプ
リング16eの組立体が分離し難い状態になるので、保
持バルブ16の組立が容易となり、保持バルブ16の組
立性が向上する。
持バルブ16においては、リテーナ部16n1およびス
トッパ部16n2がスリーブ16aに一体に形成される
ので、従来の保持バルブの構成部品である、スリーブと
別体のリテーナが不要となる。したがって、本実施例の
保持バルブ16は、従来の保持バルブに比し、部品点数
が削減してコストが低減する。また、リテーナが不要と
なることから、スリーブ16a、プランジャ16f、お
よびリターンスプリング16eの組立体で分離可能な部
品が低減し、またリテーナ部16n1およびストッパ部
16n2がスリーブに一体に形成されることにより、ス
リーブ16a、プランジャ16f、およびリターンスプ
リング16eの組立体が分離し難い状態になるので、保
持バルブ16の組立が容易となり、保持バルブ16の組
立性が向上する。
【0028】図3は、本発明の他の実施例を示す、図1
と同様の部分拡大断面図である。前述の実施例において
は、環状内側突出部16nの両側のスリーブ部分16a
1,16a2の径が等しく設定されているが、本実施例に
おいては、図3に示すようにリターンスプリング16e
収容部側のスリーブ部分16a2の径が、環状内側突出
部16nと反対側のスリーブ部分16a1の径よりも小
さく設定されている。
と同様の部分拡大断面図である。前述の実施例において
は、環状内側突出部16nの両側のスリーブ部分16a
1,16a2の径が等しく設定されているが、本実施例に
おいては、図3に示すようにリターンスプリング16e
収容部側のスリーブ部分16a2の径が、環状内側突出
部16nと反対側のスリーブ部分16a1の径よりも小
さく設定されている。
【0029】この実施例の保持バルブ16も前述の実施
例と同様に製造することができるとともに、前述の実施
例と同様の同じ効果が得られる。更に、本実施例ではス
リーブ部分16a2の径が小さく設定されているので、
スリーブ16a、シート部材16c、プランジャ16
f、およびリターンスプリング16eの組立体をカバー
24bに組み付ける際に、信号圧入力口9からの組立体
の挿入がより簡単になるので、保持バルブ16の組立性
がより一層向上する。
例と同様に製造することができるとともに、前述の実施
例と同様の同じ効果が得られる。更に、本実施例ではス
リーブ部分16a2の径が小さく設定されているので、
スリーブ16a、シート部材16c、プランジャ16
f、およびリターンスプリング16eの組立体をカバー
24bに組み付ける際に、信号圧入力口9からの組立体
の挿入がより簡単になるので、保持バルブ16の組立性
がより一層向上する。
【0030】なお前述の実施例においては、本発明を、
空圧ー液圧変換を行うブレーキアクチュエータを有する
制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装置に適用して
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、圧縮空気のみでブレーキ作動を行うブレーキチャ
ンバを有する制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装
置に適用することもできる。
空圧ー液圧変換を行うブレーキアクチュエータを有する
制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装置に適用して
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、圧縮空気のみでブレーキ作動を行うブレーキチャ
ンバを有する制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装
置に適用することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タによれば、リテーナ部がスリーブに一体に形成される
ので、従来の保持バルブのリテーナが不要となる。した
がって、部品点数が削減してコストが低減する。また、
リテーナが不要となることから、スリーブ、プランジ
ャ、およびリターンスプリングの組立体の分離可能な部
品が低減するので、保持バルブの組立が容易となり、保
持バルブの組立性が向上する。
にかかるアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タによれば、リテーナ部がスリーブに一体に形成される
ので、従来の保持バルブのリテーナが不要となる。した
がって、部品点数が削減してコストが低減する。また、
リテーナが不要となることから、スリーブ、プランジ
ャ、およびリターンスプリングの組立体の分離可能な部
品が低減するので、保持バルブの組立が容易となり、保
持バルブの組立性が向上する。
【0032】特に、請求項2の発明では、プランジャの
移動を規制するストッパ部が環状内側突出部に形成され
るので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリ
ングの組立体が分離し難い状態になる。したがって、保
持バルブの組立が容易となり、保持バルブ16の組立性
が向上する。
移動を規制するストッパ部が環状内側突出部に形成され
るので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリ
ングの組立体が分離し難い状態になる。したがって、保
持バルブの組立が容易となり、保持バルブ16の組立性
が向上する。
【0033】更に請求項3の発明では、環状内側突出部
よりリターンスプリング収容側のスリーブの径が小さい
ので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリン
グの組立体の組付けが更に簡単になる。更に請求項4の
発明では、バルジ加工により、環状内側突出部を簡単に
スリーブに一体に形成することができる。
よりリターンスプリング収容側のスリーブの径が小さい
ので、スリーブ、プランジャ、およびリターンスプリン
グの組立体の組付けが更に簡単になる。更に請求項4の
発明では、バルジ加工により、環状内側突出部を簡単に
スリーブに一体に形成することができる。
【図1】 本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示し、モジュレータの保
持バルブの部分拡大断面図である。
置用モジュレータの一実施例を示し、モジュレータの保
持バルブの部分拡大断面図である。
【図2】 図1に示す実施例の保持バルブの製造を説明
する図である。
する図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す、保持バルブの部
分拡大断面図である。
分拡大断面図である。
【図4】 従来の圧縮空気を用いた車両制動装置におけ
るアンチスキッドブレーキ制御装置の一例を概略的に示
す斜視図である。
るアンチスキッドブレーキ制御装置の一例を概略的に示
す斜視図である。
【図5】 従来のアンチスキッドブレーキ制御装置用モ
ジュレータの非作動状態の断面図である。
ジュレータの非作動状態の断面図である。
【図6】 この従来のモジュレータの通常ブレーキまた
はABS制御時の増圧状態の断面図である。
はABS制御時の増圧状態の断面図である。
【図7】 この従来のモジュレータのABS制御時の保
持状態の断面図である。
持状態の断面図である。
【図8】 この従来のモジュレータのABS制御時の減
圧状態の断面図である。
圧状態の断面図である。
【図9】 この従来のモジュレータの保持バルブの部分
拡大断面図である。
拡大断面図である。
1…車輪速センサ、2…モジュレータ、3…ブレーキア
クチェータ、4…ブレーキペダル、5…ブレーキバル
ブ、6…エアタンク、7…コントローラ、9…信号圧入
力口、10…制御室、11…制御ピストン、12…圧縮
空気導入口、13…出力口、14…排気口、15…切換
制御弁、16…ABS制御用保持バルブ、16a…スリ
ーブ、16b…弁座、16c…シート部材、16d…弁
体、16eリターンスプリング、16f…プランジャ、
16g…電磁ソレノイド、16h…プランジャ側圧縮空
気流通路、16i…リテーナ、16j…フランジ、16
k…ストッパー、16m…プラグ、16n…環状内側突
出部、16n1…リテーナ部、16n2…ストッパー部、
16q…シート部材側圧縮空気流通路、17…信号圧排
出口、18…ABS制御用排気バルブ、20…弁体、2
1…第1弁座、22…第2弁座、20,21…給気弁、
20,22…排気弁、24…モジュレータ本体、24b
…カバー、26,27…挟圧治具
クチェータ、4…ブレーキペダル、5…ブレーキバル
ブ、6…エアタンク、7…コントローラ、9…信号圧入
力口、10…制御室、11…制御ピストン、12…圧縮
空気導入口、13…出力口、14…排気口、15…切換
制御弁、16…ABS制御用保持バルブ、16a…スリ
ーブ、16b…弁座、16c…シート部材、16d…弁
体、16eリターンスプリング、16f…プランジャ、
16g…電磁ソレノイド、16h…プランジャ側圧縮空
気流通路、16i…リテーナ、16j…フランジ、16
k…ストッパー、16m…プラグ、16n…環状内側突
出部、16n1…リテーナ部、16n2…ストッパー部、
16q…シート部材側圧縮空気流通路、17…信号圧排
出口、18…ABS制御用排気バルブ、20…弁体、2
1…第1弁座、22…第2弁座、20,21…給気弁、
20,22…排気弁、24…モジュレータ本体、24b
…カバー、26,27…挟圧治具
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
Claims (4)
- 【請求項1】 ブレーキバルブからのブレーキ作動信号
圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧入力口に連
通する制御室を区画形成する制御ピストンと、所定圧の
圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、ブレーキアク
チェータに接続される出力口と、大気に連通する排気口
と、前記圧縮空気導入口および前記出力口間の通路と前
記出力口および前記排気口間の通路との交差部に設けら
れ、前記制御ピストンによって作動されて前記圧縮空気
導入口と前記出力口との連通、遮断を制御する常閉の給
気弁および前記出力口と前記排気口との連通、遮断を制
御する常開の排気弁を有する切換制御弁と、前記信号圧
入力口および前記制御室間の通路に設けられた常開のア
ンチスキッドブレーキ制御用保持バルブと、このアンチ
スキッドブレーキ制御用保持バルブを開閉制御する保持
バルブ開閉制御用電磁ソレノイドと、前記制御室に連通
して前記ブレーキ作動信号圧を排出する信号圧排出口
と、前記制御室および前記信号圧排出口間の通路に設け
られた常閉のアンチスキッドブレーキ制御用排気バルブ
と、アンチスキッドブレーキ制御用排気バルブを開閉制
御する排気バルブ開閉制御用電磁ソレノイドとを備えて
いるアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータに
おいて、 前記アンチスキッドブレーキ制御用保持バルブは、円筒
状のスリーブと、このスリーブの一開口端部に嵌合さ
れ、前記信号圧入力口に連通するシート部材側圧縮空気
流通路および弁座を有するシート部材と、前記スリーブ
内に摺動可能に嵌入され、前記制御室に連通するプラン
ジャ側圧縮空気流通路および前記弁座に着座可能な弁体
を有するプランジャと、前記シート部材側圧縮空気流通
路と前記プランジャ側圧縮空気流通路とを連通するよう
に前記弁体を前記弁座から離座させる方向に前記プラン
ジャを付勢するリターンスプリングとからなり、更に前
記リターンスプリングの一端を支持するリテーナ部を有
する環状内側突出部が前記スリーブに一体に形成されて
いることを特徴とするアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータ。 - 【請求項2】 前記環状内側突出部に、前記リターンス
プリングの付勢方向の前記プランジャの移動を規制する
ストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項1
記載のアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タ。 - 【請求項3】 前記スリーブの前記環状内側突出部より
前記リターンスプリング収容側部分の径が、前記スリー
ブの前記環状内側突出部より他側部分の径よりも小さく
設定されていることを特徴とする請求項1または2記載
のアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ。 - 【請求項4】 前記環状内側突出部はバルジ加工により
形成された突出部であることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれか1記載のアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5702894A JPH07257344A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5702894A JPH07257344A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257344A true JPH07257344A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13043987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5702894A Pending JPH07257344A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07257344A (ja) |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5702894A patent/JPH07257344A/ja active Pending
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