JPH07257334A - 自動制動制御装置 - Google Patents
自動制動制御装置Info
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- JPH07257334A JPH07257334A JP4731694A JP4731694A JPH07257334A JP H07257334 A JPH07257334 A JP H07257334A JP 4731694 A JP4731694 A JP 4731694A JP 4731694 A JP4731694 A JP 4731694A JP H07257334 A JPH07257334 A JP H07257334A
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- braking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 走行中の自車両および他車両の関係から自動
制動制御を行う装置において、制動制御の信頼性を向上
させて制動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向
上させた自動制動制御装置を得る。 【構成】 車速Vfおよび車間距離Dに基づいて自車両
および障害物との相対速度Vmを含む走行状況情報を検
出するとともに、車速および走行状況情報から制動制御
開始および終了を判断して制御指令Sを生成する手段2
8と、制御指令に応じて車速を低下させるための制動制
御量CBを演算する制御量演算手段31と、制動制御量
に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆動手段41と、
制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変として制動制
御量を補正する制御量初期補正手段32を設け、自動制
動制御の前半における制御フィーリングを可変にする。
制動制御を行う装置において、制動制御の信頼性を向上
させて制動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向
上させた自動制動制御装置を得る。 【構成】 車速Vfおよび車間距離Dに基づいて自車両
および障害物との相対速度Vmを含む走行状況情報を検
出するとともに、車速および走行状況情報から制動制御
開始および終了を判断して制御指令Sを生成する手段2
8と、制御指令に応じて車速を低下させるための制動制
御量CBを演算する制御量演算手段31と、制動制御量
に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆動手段41と、
制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変として制動制
御量を補正する制御量初期補正手段32を設け、自動制
動制御の前半における制御フィーリングを可変にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両走行時に他車両
との走行状況に応じて運転者が操作しなくても自動的に
制動制御(ブレーキング)を行うことができる自動制動
制御装置に関し、特に制動制御の信頼性を向上させて制
動制御時の乗車フィーリングを向上させるとともに、安
全性および運転操作性を向上させた自動制動制御装置に
関するものである。
との走行状況に応じて運転者が操作しなくても自動的に
制動制御(ブレーキング)を行うことができる自動制動
制御装置に関し、特に制動制御の信頼性を向上させて制
動制御時の乗車フィーリングを向上させるとともに、安
全性および運転操作性を向上させた自動制動制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両走行時の安全性の向上を目的
として、自車両と前方車との車間距離を測定して衝突の
可能性の有無を判断し、衝突のおそれがある場合には警
報を発したり、さらに自動的にブレーキ機構を操作して
制動をかけることにより車両速度を低下させる自動制動
制御装置が提案されている。
として、自車両と前方車との車間距離を測定して衝突の
可能性の有無を判断し、衝突のおそれがある場合には警
報を発したり、さらに自動的にブレーキ機構を操作して
制動をかけることにより車両速度を低下させる自動制動
制御装置が提案されている。
【0003】この種の装置においては、車両前方に電磁
波たとえばレーザ光を発射し、レーザ光の検知領域内に
存在する物体からの反射波を受信し、発射タイミングと
受信タイミングとの時間差を測定することにより物体と
の距離を求めている。そして、検出された距離情報(車
間距離)と自車速に基づいて算出された安全車間距離と
を比較し、車間距離が安全車間距離より短くなった場合
に衝突の可能性があると判定し、警報を発したり制動制
御を開始するようになっている。
波たとえばレーザ光を発射し、レーザ光の検知領域内に
存在する物体からの反射波を受信し、発射タイミングと
受信タイミングとの時間差を測定することにより物体と
の距離を求めている。そして、検出された距離情報(車
間距離)と自車速に基づいて算出された安全車間距離と
を比較し、車間距離が安全車間距離より短くなった場合
に衝突の可能性があると判定し、警報を発したり制動制
御を開始するようになっている。
【0004】図5はたとえば特開平2−179550号
公報に記載された従来の自動制動制御装置の概略構成を
示すブロック図である。図において、1は自車両の速度
すなわち車速Vを検出する車速センサ、13は車間距離
Dを検出する車間距離センサ、35はエンジン回転数N
eを検出するエンジン回転数センサ、36は変速機のレ
バー位置Lを検出するレバー位置検出スイッチ36、3
7はパーキングブレーキの動作状態PBを検出するパー
キングブレーキスイッチ、38はアクセルペダルの踏み
込み状態Aを検出するアクセルペダルスイッチである。
公報に記載された従来の自動制動制御装置の概略構成を
示すブロック図である。図において、1は自車両の速度
すなわち車速Vを検出する車速センサ、13は車間距離
Dを検出する車間距離センサ、35はエンジン回転数N
eを検出するエンジン回転数センサ、36は変速機のレ
バー位置Lを検出するレバー位置検出スイッチ36、3
7はパーキングブレーキの動作状態PBを検出するパー
キングブレーキスイッチ、38はアクセルペダルの踏み
込み状態Aを検出するアクセルペダルスイッチである。
【0005】39は各種センサ(1、13、35〜3
8)からの検出情報(V、D、Ne、L、PB、A)を
取り込むコントローラであり、必要に応じてスロットル
制御信号CTおよびブレーキ制御信号CBを生成する。
40はスロットル制御信号CTにより駆動されるスロッ
トル弁、41はブレーキ制御信号CBにより制御される
制動圧調整手段からなるブレーキ駆動手段である。
8)からの検出情報(V、D、Ne、L、PB、A)を
取り込むコントローラであり、必要に応じてスロットル
制御信号CTおよびブレーキ制御信号CBを生成する。
40はスロットル制御信号CTにより駆動されるスロッ
トル弁、41はブレーキ制御信号CBにより制御される
制動圧調整手段からなるブレーキ駆動手段である。
【0006】この場合、コントローラ39は、車間距離
Dおよび車速Vに応じて設定された疑似アクセル値をあ
らかじめ記憶したメモリを有し、たとえば、各種センサ
からの検出情報に基づいて渋滞路走行状態を検出した場
合には疑似アクセル値を読み出し、疑似アクセル値に応
じたスロットル制御信号CTを生成してスロットル弁4
0を駆動する。また、必要に応じてブレーキ制御信号C
Bを生成してブレーキ駆動手段5を制御するようになっ
ている。
Dおよび車速Vに応じて設定された疑似アクセル値をあ
らかじめ記憶したメモリを有し、たとえば、各種センサ
からの検出情報に基づいて渋滞路走行状態を検出した場
合には疑似アクセル値を読み出し、疑似アクセル値に応
じたスロットル制御信号CTを生成してスロットル弁4
0を駆動する。また、必要に応じてブレーキ制御信号C
Bを生成してブレーキ駆動手段5を制御するようになっ
ている。
【0007】また、図示しないが、たとえば特開昭63
ー130453号公報に記載された自動制動制御装置の
場合は、車両の後方にある障害物検知センサと、リバー
スギアになっている状態で障害物が検知された時に、障
害物までの距離や車速に応じて自動的に制動制御を行う
ブレーキ手段とを設け、安全性を確保している。
ー130453号公報に記載された自動制動制御装置の
場合は、車両の後方にある障害物検知センサと、リバー
スギアになっている状態で障害物が検知された時に、障
害物までの距離や車速に応じて自動的に制動制御を行う
ブレーキ手段とを設け、安全性を確保している。
【0008】この場合、自動制御される制動力は、障害
物までの距離と車速との関係に基づいて、大、中、小の
3段階に制御されており、距離が遠いほど小、また、車
速が低いほど小となるように制御されている。
物までの距離と車速との関係に基づいて、大、中、小の
3段階に制御されており、距離が遠いほど小、また、車
速が低いほど小となるように制御されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動制動制御装
置は以上のように、特に前者の公報においては、車両走
行中に車間距離Dが短くなると自動的に制動をかけるも
のであるが、その制動制御量を適正化する手段を備えて
いないため、必要以上の急ブレーキがかけられるおそれ
があり、乗員の乗心地を損なううえ、安全性および信頼
性に欠けるという問題点があった。
置は以上のように、特に前者の公報においては、車両走
行中に車間距離Dが短くなると自動的に制動をかけるも
のであるが、その制動制御量を適正化する手段を備えて
いないため、必要以上の急ブレーキがかけられるおそれ
があり、乗員の乗心地を損なううえ、安全性および信頼
性に欠けるという問題点があった。
【0010】また、実際の走行時において、運転者の意
志とは無関係に自動制動制御が行われるので、安全性等
を確保するためには自動制動制御初期の車両の減速度を
運転者に認知させる必要がある。しかし、減速度の認知
手段等を備えていないため、安全性を確保することがで
きないという問題点があった。
志とは無関係に自動制動制御が行われるので、安全性等
を確保するためには自動制動制御初期の車両の減速度を
運転者に認知させる必要がある。しかし、減速度の認知
手段等を備えていないため、安全性を確保することがで
きないという問題点があった。
【0011】また、車間距離Dが短く車速Vが大きい場
合等、制動制御に余裕が少ない場合には、より速く制動
圧(制動制御量)を立ち上げる必要があるが、このよう
な急ブレーキ制御を行うと乗員の安全性を損なうおそれ
があるため、制動制御初期において制動圧の立ち上げ速
度(kg/cm2/秒)を可変にすることが望ましい。
しかし、自動制動制御の初期における制御量補正手段を
備えていないため、乗員の安全性および制御フィーリン
グを向上させることができないという問題点があった。
合等、制動制御に余裕が少ない場合には、より速く制動
圧(制動制御量)を立ち上げる必要があるが、このよう
な急ブレーキ制御を行うと乗員の安全性を損なうおそれ
があるため、制動制御初期において制動圧の立ち上げ速
度(kg/cm2/秒)を可変にすることが望ましい。
しかし、自動制動制御の初期における制御量補正手段を
備えていないため、乗員の安全性および制御フィーリン
グを向上させることができないという問題点があった。
【0012】さらに、自動制動制御の末期において車速
Vが低くなると、それまでの制動圧(制動制御量)が不
要となるうえ、次に運転者が加速しようとアクセルペダ
ルを踏み込んだときに制動制御をより早く終了させるこ
とが望ましい。しかし、自動制動制御の末期における制
御量補正手段を備えていないため、無駄な制動制御量が
供給されるうえ、制御フィーリングを損ない、さらに、
次の加速を円滑に行うことができないという問題点があ
った。
Vが低くなると、それまでの制動圧(制動制御量)が不
要となるうえ、次に運転者が加速しようとアクセルペダ
ルを踏み込んだときに制動制御をより早く終了させるこ
とが望ましい。しかし、自動制動制御の末期における制
御量補正手段を備えていないため、無駄な制動制御量が
供給されるうえ、制御フィーリングを損ない、さらに、
次の加速を円滑に行うことができないという問題点があ
った。
【0013】この発明の請求項1〜請求項4は上記のよ
うな問題点を解決するためになされたもので、制動制御
の信頼性を向上させて制動制御時の乗車フィーリングお
よび安全性を向上させた自動制動制御装置を得ることを
目的とする。
うな問題点を解決するためになされたもので、制動制御
の信頼性を向上させて制動制御時の乗車フィーリングお
よび安全性を向上させた自動制動制御装置を得ることを
目的とする。
【0014】また、この発明の請求項5〜請求項7は、
制動時の乗車フィーリングを向上させるとともに、余計
な制動制御を防止してエネルギを節約し、制御末期時で
の運転者からの次の加速指令に対する反応を早めること
のできる自動制動制御装置を得ることを目的とする。
制動時の乗車フィーリングを向上させるとともに、余計
な制動制御を防止してエネルギを節約し、制御末期時で
の運転者からの次の加速指令に対する反応を早めること
のできる自動制動制御装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る自動制動制御装置は、自車両の速度を検出する車速検
出手段と、自車両と障害物との距離を検出する車間距離
検出手段と、車速および車間距離に基づいて自車両と障
害物との相対速度を含む走行状況情報を検出するととも
に、車速および走行状況情報から制動制御開始および終
了を判断して制御指令を生成する制御指令手段と、制御
指令に応じて車速を低下させるための制動制御量を演算
する制御量演算手段と、制動制御量に基づいて制動圧を
増減するブレーキ駆動手段と、制御開始時の制動圧の立
ち上げ速度を可変にするように制動制御量を補正する制
御量初期補正手段を設けたものである。
る自動制動制御装置は、自車両の速度を検出する車速検
出手段と、自車両と障害物との距離を検出する車間距離
検出手段と、車速および車間距離に基づいて自車両と障
害物との相対速度を含む走行状況情報を検出するととも
に、車速および走行状況情報から制動制御開始および終
了を判断して制御指令を生成する制御指令手段と、制御
指令に応じて車速を低下させるための制動制御量を演算
する制御量演算手段と、制動制御量に基づいて制動圧を
増減するブレーキ駆動手段と、制御開始時の制動圧の立
ち上げ速度を可変にするように制動制御量を補正する制
御量初期補正手段を設けたものである。
【0016】また、この発明の請求項2に係る自動制動
制御装置は、請求項1において、制御量初期補正手段
は、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を速くするよう
に制動制御量を補正するものである。
制御装置は、請求項1において、制御量初期補正手段
は、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を速くするよう
に制動制御量を補正するものである。
【0017】また、この発明の請求項3に係る自動制動
制御装置は、請求項1または請求項2において、制御量
初期補正手段は、自車両と他車両との走行状態の関係か
ら安全確保の余裕の有無を判定し、安全確保の余裕が少
ないと判定されたときには、制御開始時の制動圧の立ち
上げ速度を速くするように制動制御量を補正し、安全確
保の余裕が比較的多いと判定されたときには、制動圧の
立ち上げ速度を遅くするように制動制御量を補正するも
のである。
制御装置は、請求項1または請求項2において、制御量
初期補正手段は、自車両と他車両との走行状態の関係か
ら安全確保の余裕の有無を判定し、安全確保の余裕が少
ないと判定されたときには、制御開始時の制動圧の立ち
上げ速度を速くするように制動制御量を補正し、安全確
保の余裕が比較的多いと判定されたときには、制動圧の
立ち上げ速度を遅くするように制動制御量を補正するも
のである。
【0018】また、この発明の請求項4に係る自動制動
制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにお
いて、制御量初期補正手段に関連した操作スイッチを設
け、制御量初期補正手段は、自車両の運転者による操作
スイッチの操作に応答して、制御開始時の制動圧の立ち
上げ速度を可変にするように制動制御量を補正するもの
である。
制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにお
いて、制御量初期補正手段に関連した操作スイッチを設
け、制御量初期補正手段は、自車両の運転者による操作
スイッチの操作に応答して、制御開始時の制動圧の立ち
上げ速度を可変にするように制動制御量を補正するもの
である。
【0019】また、この発明の請求項5に係る自動制動
制御装置は、自車両の速度を検出する車速検出手段と、
自車両と障害物との車間距離を検出する車間距離検出手
段と、車速および車間距離に基づいて自車両と障害物と
の相対速度を含む走行状況情報を検出するとともに、車
速および走行状況情報から制動制御開始および終了を判
断して制御指令を生成する制御指令手段と、制御指令に
応じて車速を低下させるための制動制御量を演算する制
御量演算手段と、制御量に基づいて制動圧を増減するブ
レーキ駆動手段と、車速が所定値以下になったことを検
出したときに低速信号を生成する低速検出手段と、低速
信号が生成されたときに、制御指令手段から制御終了指
令が出力されるまで、制動制御量を前回の制動制御量よ
りも少ない所定の制動制御量に減少させる制御量低速補
正手段とを設けたものである。
制御装置は、自車両の速度を検出する車速検出手段と、
自車両と障害物との車間距離を検出する車間距離検出手
段と、車速および車間距離に基づいて自車両と障害物と
の相対速度を含む走行状況情報を検出するとともに、車
速および走行状況情報から制動制御開始および終了を判
断して制御指令を生成する制御指令手段と、制御指令に
応じて車速を低下させるための制動制御量を演算する制
御量演算手段と、制御量に基づいて制動圧を増減するブ
レーキ駆動手段と、車速が所定値以下になったことを検
出したときに低速信号を生成する低速検出手段と、低速
信号が生成されたときに、制御指令手段から制御終了指
令が出力されるまで、制動制御量を前回の制動制御量よ
りも少ない所定の制動制御量に減少させる制御量低速補
正手段とを設けたものである。
【0020】また、この発明の請求項6に係る自動制動
制御装置は、請求項5において、制御量低速補正手段に
関連した操作スイッチを設け、制御量低速補正手段は、
低速信号に応答して所定の制動制御量に減少させる速度
を、前回の制動制御量の大きさ、自車両と他車両との走
行状態の関係に基づく安全確保の余裕の大きさ、また
は、自車両の運転者による操作スイッチの操作に応答し
て可変にするものである。
制御装置は、請求項5において、制御量低速補正手段に
関連した操作スイッチを設け、制御量低速補正手段は、
低速信号に応答して所定の制動制御量に減少させる速度
を、前回の制動制御量の大きさ、自車両と他車両との走
行状態の関係に基づく安全確保の余裕の大きさ、また
は、自車両の運転者による操作スイッチの操作に応答し
て可変にするものである。
【0021】また、この発明の請求項7に係る自動制動
制御装置は、請求項5または請求項6において、制御開
始時の制動圧の立ち上げ速度を可変にするように制動制
御量を補正する制御量初期補正手段を設けたものであ
る。
制御装置は、請求項5または請求項6において、制御開
始時の制動圧の立ち上げ速度を可変にするように制動制
御量を補正する制御量初期補正手段を設けたものであ
る。
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、制動制御初期
の制動制御量を補正し、自動制動制御の前半における制
御フィーリングを可変にする。
の制動制御量を補正し、自動制動制御の前半における制
御フィーリングを可変にする。
【0023】また、この発明の請求項2においては、制
動制御初期の制動制御量の立ち上げ速度を速くすること
により、運転者に自動制動制御を開始したことを体感に
より認知させる。
動制御初期の制動制御量の立ち上げ速度を速くすること
により、運転者に自動制動制御を開始したことを体感に
より認知させる。
【0024】また、この発明の請求項3においては、自
動制動制御の初期の制動制御量を、自車両と他車両との
関係に基づく安全確保の余裕が少ない場合にはより速く
立ち上げて制動を優先的に効かせ、安全確保の余裕が多
い場合にはゆっくり立ち上げてフィーリングを優先させ
る。
動制動制御の初期の制動制御量を、自車両と他車両との
関係に基づく安全確保の余裕が少ない場合にはより速く
立ち上げて制動を優先的に効かせ、安全確保の余裕が多
い場合にはゆっくり立ち上げてフィーリングを優先させ
る。
【0025】また、この発明の請求項4においては、運
転者が操作スイッチを操作することにより制動制御初期
の制動制御量を任意に補正し、運転者に要求に応じて自
動制動制御の前半の制御フィーリングを可変にする。
転者が操作スイッチを操作することにより制動制御初期
の制動制御量を任意に補正し、運転者に要求に応じて自
動制動制御の前半の制御フィーリングを可変にする。
【0026】また、この発明の請求項5においては、自
動制動制御により車速が所定値以下になった場合に、制
動制御が終了するまでの制動制御量を前回の制動制御量
よりも少なくすることにより、制動制御末期での制御フ
ィーリングを向上させるとともに無駄なエネルギを節約
し、さらに運転者の加速指示に対して早く反応できるよ
うにする。
動制動制御により車速が所定値以下になった場合に、制
動制御が終了するまでの制動制御量を前回の制動制御量
よりも少なくすることにより、制動制御末期での制御フ
ィーリングを向上させるとともに無駄なエネルギを節約
し、さらに運転者の加速指示に対して早く反応できるよ
うにする。
【0027】また、この発明の請求項6においては、低
速時の制動制御量の減少速度を、前回の制動制御量、自
車両と他車両との関係に基づく安全確保の余裕の大き
さ、または運転者による操作スイッチの操作に応じて可
変とする。これにより、制動制御末期での制動制御量を
最適に減少させて無駄なエネルギを節約し、運転者の加
速指示に対して早く反応できるようにし、また、安全確
保の余裕が少ない場合には早く制動を効かせるように
し、さらに、運転者に要求にしたがって制御フィーリン
グを調整する。
速時の制動制御量の減少速度を、前回の制動制御量、自
車両と他車両との関係に基づく安全確保の余裕の大き
さ、または運転者による操作スイッチの操作に応じて可
変とする。これにより、制動制御末期での制動制御量を
最適に減少させて無駄なエネルギを節約し、運転者の加
速指示に対して早く反応できるようにし、また、安全確
保の余裕が少ない場合には早く制動を効かせるように
し、さらに、運転者に要求にしたがって制御フィーリン
グを調整する。
【0028】また、この発明の請求項7においては、制
動制御初期の制動制御量を補正し、自動制動制御の前半
における制御フィーリングを可変にするとともに、制動
制御末期での制御フィーリングを向上させるとともに無
駄なエネルギを節約し、さらに運転者の加速指示に対し
て早く反応できるようにする。
動制御初期の制動制御量を補正し、自動制動制御の前半
における制御フィーリングを可変にするとともに、制動
制御末期での制御フィーリングを向上させるとともに無
駄なエネルギを節約し、さらに運転者の加速指示に対し
て早く反応できるようにする。
【0029】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1〜請求
項7に対応)を図について説明する。図1はこの発明の
実施例1の概略構成を示すブロック図であり、1、13
および41は前述と同様のものである。39Aはコント
ローラ39に対応しており、以下の3〜6の要素から構
成されている。
項7に対応)を図について説明する。図1はこの発明の
実施例1の概略構成を示すブロック図であり、1、13
および41は前述と同様のものである。39Aはコント
ローラ39に対応しており、以下の3〜6の要素から構
成されている。
【0030】3は制動制御の開始および終了を判断する
制御指令手段であり、車速Vおよび車間距離Dに基づい
て、自車両と他車両との相対速度等を含む走行状況情報
を検出するとともに、車速Vと走行状況情報とから制御
開始指令Sを生成する。4は車速Vおよび制御開始指令
Sに応答して自車両速度を低下させるための制動制御量
Cを演算する制御量演算手段である。
制御指令手段であり、車速Vおよび車間距離Dに基づい
て、自車両と他車両との相対速度等を含む走行状況情報
を検出するとともに、車速Vと走行状況情報とから制御
開始指令Sを生成する。4は車速Vおよび制御開始指令
Sに応答して自車両速度を低下させるための制動制御量
Cを演算する制御量演算手段である。
【0031】5は制動制御量Cをブレーキ駆動手段41
に対する最終的なブレーキ制御信号CBに変換する制御
量補正手段であり、制動制御量Cに応じてブレーキ駆動
手段(制動圧調整手段)41の制動圧を増減させるため
に、制御開始時の制動圧立ち上げ速度を可変できるよう
に制動制御量Cを補正する。6は車速Vに基づいて低速
信号Voを生成する低速検出手段であり、車速Vが所定
値以下であることを検出したときに低速信号Voを制御
量補正手段5に出力する。
に対する最終的なブレーキ制御信号CBに変換する制御
量補正手段であり、制動制御量Cに応じてブレーキ駆動
手段(制動圧調整手段)41の制動圧を増減させるため
に、制御開始時の制動圧立ち上げ速度を可変できるよう
に制動制御量Cを補正する。6は車速Vに基づいて低速
信号Voを生成する低速検出手段であり、車速Vが所定
値以下であることを検出したときに低速信号Voを制御
量補正手段5に出力する。
【0032】7はコントローラ39Aの外部に設けられ
ら操作スイッチであり、必要に応じて運転者により任意
に操作される。制御量補正手段5は、後述するように、
制動制御量Cを以下のように補正するようになってい
る。
ら操作スイッチであり、必要に応じて運転者により任意
に操作される。制御量補正手段5は、後述するように、
制動制御量Cを以下のように補正するようになってい
る。
【0033】すなわち、自動制動制御に入った後で制動
開始を運転者に認知させるために、制動圧の立ち上げ速
度を比較的速くする。また、他車両との車間距離D(走
行状況)等から安全確保の余裕が少ないと判定された場
合には、前述と同様に、制動圧の立ち上げ速度を比較的
速くする。また、安全確保に比較的余裕があると判定さ
れた場合には、制動圧の立ち上げを遅くする。また、運
転者による操作スイッチ7の操作に基づいて、制動圧の
立ち上げ速度を任意値に可変とする。さらに、低速信号
Voが入力された場合、それまでの制動制御量から所定
の制動制御量まで低下させる。
開始を運転者に認知させるために、制動圧の立ち上げ速
度を比較的速くする。また、他車両との車間距離D(走
行状況)等から安全確保の余裕が少ないと判定された場
合には、前述と同様に、制動圧の立ち上げ速度を比較的
速くする。また、安全確保に比較的余裕があると判定さ
れた場合には、制動圧の立ち上げを遅くする。また、運
転者による操作スイッチ7の操作に基づいて、制動圧の
立ち上げ速度を任意値に可変とする。さらに、低速信号
Voが入力された場合、それまでの制動制御量から所定
の制動制御量まで低下させる。
【0034】図1では省略したが、車速センサ1からの
車速Vは、実際には車速に比例したパルス信号であり、
コントローラ39Aは、車速Vの入力インタフェースと
して実際の車速を演算する車速演算部(後述する)を含
んでいる。また、制御量補正手段5は、後述するよう
に、実際には制御量演算手段4と関連して作用する。
車速Vは、実際には車速に比例したパルス信号であり、
コントローラ39Aは、車速Vの入力インタフェースと
して実際の車速を演算する車速演算部(後述する)を含
んでいる。また、制御量補正手段5は、後述するよう
に、実際には制御量演算手段4と関連して作用する。
【0035】図2は図1内のコントローラ39Aをさら
に具体的に示す機能ブロック図であり、所定の車両減速
度制御を行うための演算処理機能を示す。図2におい
て、23は車輪速センサ1からパルス信号として生成さ
れる車速Vからたとえば周期計測法により自車両の実際
の車速Vrを演算する車速演算部、24は演算された実
際の車速Vrを平滑するためのフィルタである。コント
ローラ39A内においては、フィルタ処理後の車速Vf
が演算に用いられる。
に具体的に示す機能ブロック図であり、所定の車両減速
度制御を行うための演算処理機能を示す。図2におい
て、23は車輪速センサ1からパルス信号として生成さ
れる車速Vからたとえば周期計測法により自車両の実際
の車速Vrを演算する車速演算部、24は演算された実
際の車速Vrを平滑するためのフィルタである。コント
ローラ39A内においては、フィルタ処理後の車速Vf
が演算に用いられる。
【0036】25は車速Vfを微分して車体減速度αを
演算する車体減速度演算部、26は車間距離センサ13
からの車間距離Dを入力するための車間距離入力部、2
7は車間距離Dの時間変化から障害物(他車両)との相
対速度Vmを演算する相対速度演算部、28は車速Vf
および相対速度Vmから制動制御開始距離を演算して制
動制御開始を判断したときに制御開始指令Sを生成する
制御開始判断部、29は制御開始指令Sに応答して車速
Vfおよび相対速度Vmに基づき車体減速度の目標値α
oを設定する目標減速度設定部である。
演算する車体減速度演算部、26は車間距離センサ13
からの車間距離Dを入力するための車間距離入力部、2
7は車間距離Dの時間変化から障害物(他車両)との相
対速度Vmを演算する相対速度演算部、28は車速Vf
および相対速度Vmから制動制御開始距離を演算して制
動制御開始を判断したときに制御開始指令Sを生成する
制御開始判断部、29は制御開始指令Sに応答して車速
Vfおよび相対速度Vmに基づき車体減速度の目標値α
oを設定する目標減速度設定部である。
【0037】30は目標減速度αoから車体減速度αを
減算して減速度偏差Δαを生成する減算部、31は減速
度偏差Δαに応じて制動制御量Cを演算する制御量演算
部、32は制御開始指令Sに応答し且つ車速Vf、車間
距離Dおよび相対速度Vmに基づいて制御初期における
制動制御量Cを補正する制御初期補正部、33は車速V
fを所定速度と比較して低速状態を判定したときに制動
制御量Cを補正する低速補正部、34は補正された最終
的な制動制御量CBをブレーキ制御信号としてブレーキ
駆動手段41に出力する出力部である。
減算して減速度偏差Δαを生成する減算部、31は減速
度偏差Δαに応じて制動制御量Cを演算する制御量演算
部、32は制御開始指令Sに応答し且つ車速Vf、車間
距離Dおよび相対速度Vmに基づいて制御初期における
制動制御量Cを補正する制御初期補正部、33は車速V
fを所定速度と比較して低速状態を判定したときに制動
制御量Cを補正する低速補正部、34は補正された最終
的な制動制御量CBをブレーキ制御信号としてブレーキ
駆動手段41に出力する出力部である。
【0038】車間距離入力部26および相対速度演算部
27は、図1内の制御指令手段3に対応している。ま
た、制御量演算部31、制御初期補正部32および低速
補正部33は、互いに関連して最終的な制動制御量すな
わちブレーキ制御信号CBを演算しており、車体減速度
演算部25、目標減速度設定部29、減算部30および
出力部とともに、図1内の制御量演算手段4、制御量補
正手段5および低速検出手段6を構成している。
27は、図1内の制御指令手段3に対応している。ま
た、制御量演算部31、制御初期補正部32および低速
補正部33は、互いに関連して最終的な制動制御量すな
わちブレーキ制御信号CBを演算しており、車体減速度
演算部25、目標減速度設定部29、減算部30および
出力部とともに、図1内の制御量演算手段4、制御量補
正手段5および低速検出手段6を構成している。
【0039】図3はこの発明の実施例1が適用されるブ
レーキ駆動手段41を具体的に示す構成図であり、簡略
化のために1車輪の場合を示す。図3において、1、1
3および39Aは前述と同様のものである。8は運転者
によって踏み込まれるブレーキペダル、9はブレーキペ
ダル8の操作量に応じた制動圧のブレーキ液を導出する
マスタシリンダ、10はマスタシリンダ9からのブレー
キ液を導く導管、11は導管10を介して所要制動圧の
ブレーキ液が導入されるホイールシリンダである。
レーキ駆動手段41を具体的に示す構成図であり、簡略
化のために1車輪の場合を示す。図3において、1、1
3および39Aは前述と同様のものである。8は運転者
によって踏み込まれるブレーキペダル、9はブレーキペ
ダル8の操作量に応じた制動圧のブレーキ液を導出する
マスタシリンダ、10はマスタシリンダ9からのブレー
キ液を導く導管、11は導管10を介して所要制動圧の
ブレーキ液が導入されるホイールシリンダである。
【0040】コントローラ39Aは、車速Vおよび車間
距離Dを入力する入力インターフェイス14aと、ブレ
ーキ制御信号CBを演算するCPU14bと、ブレーキ
制御信号CBを各自動制動メカニズム(後述する)に対
するブレーキ制御信号CB1〜CB4として出力する出
力部34とから構成されている。
距離Dを入力する入力インターフェイス14aと、ブレ
ーキ制御信号CBを演算するCPU14bと、ブレーキ
制御信号CBを各自動制動メカニズム(後述する)に対
するブレーキ制御信号CB1〜CB4として出力する出
力部34とから構成されている。
【0041】15aおよび15bは導管10に挿入され
た常時開放バルブ、15cは常時開放バルブ15bとホ
イールシリンダ11との間の導管10にバイパスされた
導管に挿入された常時閉成バルブ、16は常時開放バル
ブ15aおよび15b間の導管10にバイパスされた導
管に挿入されたポンプモータであり、これらは自動制動
メカニズムを構成しており、それぞれ、コントローラ3
9Aからのブレーキ制御信号CB1〜CB4により駆動
されるようになっている。
た常時開放バルブ、15cは常時開放バルブ15bとホ
イールシリンダ11との間の導管10にバイパスされた
導管に挿入された常時閉成バルブ、16は常時開放バル
ブ15aおよび15b間の導管10にバイパスされた導
管に挿入されたポンプモータであり、これらは自動制動
メカニズムを構成しており、それぞれ、コントローラ3
9Aからのブレーキ制御信号CB1〜CB4により駆動
されるようになっている。
【0042】17はブレーキ液が充填されたリザーバで
あり、必要に応じて、常時閉成バルブ15cを介して導
管10からバイパスされたブレーキ液を受けるととも
に、ポンプモータ16を介して導管10にブレーキ液を
バイパス導入するようになっている。
あり、必要に応じて、常時閉成バルブ15cを介して導
管10からバイパスされたブレーキ液を受けるととも
に、ポンプモータ16を介して導管10にブレーキ液を
バイパス導入するようになっている。
【0043】次に、図1〜図3を参照しながら、この発
明の実施例1の具体的な動作について説明する。通常、
ブレーキ制御信号CB1〜CB4が生成されていない状
態においては、常時開放バルブ15aおよび15bは開
放し、常時閉成バルブ15cは閉成しており、ポンプモ
ータ16は停止している。
明の実施例1の具体的な動作について説明する。通常、
ブレーキ制御信号CB1〜CB4が生成されていない状
態においては、常時開放バルブ15aおよび15bは開
放し、常時閉成バルブ15cは閉成しており、ポンプモ
ータ16は停止している。
【0044】したがって、ホイールシリンダ11に対す
る制動圧は、運転者によるブレーキペダル8の操作量に
より決定され、マスタシリンダ9から導出されるブレー
キ液の制動圧が導管10を介してホイールシリンダ11
に達する。
る制動圧は、運転者によるブレーキペダル8の操作量に
より決定され、マスタシリンダ9から導出されるブレー
キ液の制動圧が導管10を介してホイールシリンダ11
に達する。
【0045】一方、車速センサ1は、車輪の回転速度を
車速Vとして検出し、コントローラ39Aに出力する。
また、車間距離センサ13は、車両の走行状態として自
車両と前方車両との車間距離Dを測定し、コントローラ
39Aに出力する。
車速Vとして検出し、コントローラ39Aに出力する。
また、車間距離センサ13は、車両の走行状態として自
車両と前方車両との車間距離Dを測定し、コントローラ
39Aに出力する。
【0046】ここで、自車両と他車両との車間距離Dが
相対速度Vmに関連した制御開始距離以下になると、コ
ントローラ39A内の制御開始判断部28は、制御開始
指令Sを生成し、これにより、コントローラ39Aは自
動制動制御に入る。まず、コントローラ39Aは、演算
された制動制御量に基づいてブレーキ制御信号CB1お
よびCB4を出力し、常時開放バルブ15aをオンして
閉成するとともに、ポンプモータ16を駆動する。
相対速度Vmに関連した制御開始距離以下になると、コ
ントローラ39A内の制御開始判断部28は、制御開始
指令Sを生成し、これにより、コントローラ39Aは自
動制動制御に入る。まず、コントローラ39Aは、演算
された制動制御量に基づいてブレーキ制御信号CB1お
よびCB4を出力し、常時開放バルブ15aをオンして
閉成するとともに、ポンプモータ16を駆動する。
【0047】これにより、ブレーキペダル8の踏み込み
量と無関係に、ポンプモータ8により制動圧が高められ
たブレーキ液がホイールシリンダ11に流れ込む。も
し、制動圧が上がりすぎて車両の減速度αが予定より大
きくなり減速度偏差Δαが負になると、コントローラ3
9Aはブレーキ制御信号CB2およびCB3を生成し、
常時開放バルブ15bおよび常時閉成バルブ15cをオ
ンする。
量と無関係に、ポンプモータ8により制動圧が高められ
たブレーキ液がホイールシリンダ11に流れ込む。も
し、制動圧が上がりすぎて車両の減速度αが予定より大
きくなり減速度偏差Δαが負になると、コントローラ3
9Aはブレーキ制御信号CB2およびCB3を生成し、
常時開放バルブ15bおよび常時閉成バルブ15cをオ
ンする。
【0048】この結果、常時開放バルブ15bが閉成
し、常時閉成バルブ15cが開放するため、ブレーキ液
がリザーバ17に吐出され、ホイールシリンダ11に導
入される制動圧は低下する。
し、常時閉成バルブ15cが開放するため、ブレーキ液
がリザーバ17に吐出され、ホイールシリンダ11に導
入される制動圧は低下する。
【0049】このように、自動制動制御中において、常
時開放バルブ15bおよび常時閉成バルブ15cのオン
オフにより、制動圧を任意に制御することができる。し
たがって、目標減速度αoに一致した減速度αを得るこ
とができ、車速Vを所定の車速まで低減することが可能
となる。
時開放バルブ15bおよび常時閉成バルブ15cのオン
オフにより、制動圧を任意に制御することができる。し
たがって、目標減速度αoに一致した減速度αを得るこ
とができ、車速Vを所定の車速まで低減することが可能
となる。
【0050】一方、コントローラ39Aにおいて、車速
演算部23は検出された車速Vから実際の車速Vrを演
算し、フィルタ24は車速Vrをフィルタ処理後の車速
Vfとし、車体減速度演算部25は車速Vfを微分して
車体減速度αを演算する。また、車間距離入力部26は
前方車との車間距離Dを入力し、相対速度演算部27は
車間距離Dの時間変化から相対速度を演算する。
演算部23は検出された車速Vから実際の車速Vrを演
算し、フィルタ24は車速Vrをフィルタ処理後の車速
Vfとし、車体減速度演算部25は車速Vfを微分して
車体減速度αを演算する。また、車間距離入力部26は
前方車との車間距離Dを入力し、相対速度演算部27は
車間距離Dの時間変化から相対速度を演算する。
【0051】たとえば、相対速度演算部27は、100
m秒(0.1秒)毎に車間距離Dを参照し、車間距離D
が0.1秒毎に100m(メートル)、99m、98m
と変化する場合、前方車両が相対速度1m/0.1秒
(=36km/h)で接近していると演算する。
m秒(0.1秒)毎に車間距離Dを参照し、車間距離D
が0.1秒毎に100m(メートル)、99m、98m
と変化する場合、前方車両が相対速度1m/0.1秒
(=36km/h)で接近していると演算する。
【0052】また、制御開始判断部28は、車速Vfお
よび相対速度Vmに基づいて自動制動制御の開始を判断
するために、たとえば、制御開始距離WDを以下の
(1)式のように演算する。
よび相対速度Vmに基づいて自動制動制御の開始を判断
するために、たとえば、制御開始距離WDを以下の
(1)式のように演算する。
【0053】 WD=Vf・t+Vm・(2Vf−Vm)/A …(1)
【0054】ただし、(1)式において、tは一般的な
人間の反応時間〔秒〕、Aは定数である。ここで、反応
時間tが0.2[秒]、定数Aが8[m/秒]、自車両
の車速Vfが100km/h(=27.8m/秒)、前
方車両の車速が80km/h(=22.2m/秒)の場
合を例にとり、前方車両が相対速度20km/h(=
5.6m/秒)で自車両に接近しているものとすると、
(1)式より、制御開始距離WDは40.3mとなり、
車間距離Dが40.3mまで接近したときに、制御開始
判断部28から制御開始指令Sが生成されて自動制動制
御が開始する。
人間の反応時間〔秒〕、Aは定数である。ここで、反応
時間tが0.2[秒]、定数Aが8[m/秒]、自車両
の車速Vfが100km/h(=27.8m/秒)、前
方車両の車速が80km/h(=22.2m/秒)の場
合を例にとり、前方車両が相対速度20km/h(=
5.6m/秒)で自車両に接近しているものとすると、
(1)式より、制御開始距離WDは40.3mとなり、
車間距離Dが40.3mまで接近したときに、制御開始
判断部28から制御開始指令Sが生成されて自動制動制
御が開始する。
【0055】また、自車両の車速Vfが100km/h
で、前方車両の車速が90km/h(=25m/秒)で
あって、前方車両の相対速度Vmが10km/h(=
2.8m/秒)の場合には、制御開始距離WDは23.
9mとなり、車間距離Dが23.9m以下まで接近する
と自動制動制御が開始する。
で、前方車両の車速が90km/h(=25m/秒)で
あって、前方車両の相対速度Vmが10km/h(=
2.8m/秒)の場合には、制御開始距離WDは23.
9mとなり、車間距離Dが23.9m以下まで接近する
と自動制動制御が開始する。
【0056】目標減速度設定部29は、たとえば車速V
fが高いほど目標減速度αoを大きく設定し、相対速度
Vmが高いほど目標減速度αoを大きく設定する。ただ
し、目標減速度αoは、0.4G(Gは重力加速度)程
度の以下の範囲で設定され、この目標減速度αoにより
制動制御が行われる。制御量演算部31は、目標減速度
αoと実際の減速度αとの減速度偏差Δαから制御量C
を演算する。
fが高いほど目標減速度αoを大きく設定し、相対速度
Vmが高いほど目標減速度αoを大きく設定する。ただ
し、目標減速度αoは、0.4G(Gは重力加速度)程
度の以下の範囲で設定され、この目標減速度αoにより
制動制御が行われる。制御量演算部31は、目標減速度
αoと実際の減速度αとの減速度偏差Δαから制御量C
を演算する。
【0057】一方、制御初期補正部32は、制御開始判
断部28から制御開始指令Sが生成されると、車速V
f、車間距離Dおよび相対速度Vmを参照し、前方車両
に対する安全確保の余裕が少ないか否かを判定する。も
し、車間距離Dが小さいかまたは相対速度Vmが大き
く、前方車両との衝突までの余裕が少ない場合には、制
動圧の立ち上げ速度を所定速度より速くするように、制
動制御量CBを増加させるための補正を行う。
断部28から制御開始指令Sが生成されると、車速V
f、車間距離Dおよび相対速度Vmを参照し、前方車両
に対する安全確保の余裕が少ないか否かを判定する。も
し、車間距離Dが小さいかまたは相対速度Vmが大き
く、前方車両との衝突までの余裕が少ない場合には、制
動圧の立ち上げ速度を所定速度より速くするように、制
動制御量CBを増加させるための補正を行う。
【0058】また、運転者に対して自動制動制御開始を
報知する場合や、運転者が操作スイッチ7(図1参照)
を操作することにより速い制動圧立ち上げ速度を選択し
ている場合には、同様に、所定の制動圧立ち上げ速度よ
り速くするように制動制御量CBを増加させる。通常、
制動制御量CBによる制動圧立ち上げ速度は、100k
g/cm2/秒から300kg/cm2/秒までの範囲で
補正変更される。
報知する場合や、運転者が操作スイッチ7(図1参照)
を操作することにより速い制動圧立ち上げ速度を選択し
ている場合には、同様に、所定の制動圧立ち上げ速度よ
り速くするように制動制御量CBを増加させる。通常、
制動制御量CBによる制動圧立ち上げ速度は、100k
g/cm2/秒から300kg/cm2/秒までの範囲で
補正変更される。
【0059】また、低速補正部33は、車速Vfが所定
の低速判定値(たとえば、5km/h)以下になると、
それまで出力していた制動制御量CBを変化させずに継
続出力することはエネルギの無駄であるから、減少され
た所定の制動圧(たとえば、最小限の30kg/cm2
〜10kg/cm2程度)になるように、制動制御量C
Bを徐々に低減させるように補正する。
の低速判定値(たとえば、5km/h)以下になると、
それまで出力していた制動制御量CBを変化させずに継
続出力することはエネルギの無駄であるから、減少され
た所定の制動圧(たとえば、最小限の30kg/cm2
〜10kg/cm2程度)になるように、制動制御量C
Bを徐々に低減させるように補正する。
【0060】ただし、制御圧を0に設定すると車両を停
止させることができないので、最小限で10kg/cm
2程度は確保する。その後、制御開始指令Sがオフして
制動制御終了を示した時点で、制御量演算部31は制動
制御量CBの演算を終了し、低速補正部33の動作も終
了する。
止させることができないので、最小限で10kg/cm
2程度は確保する。その後、制御開始指令Sがオフして
制動制御終了を示した時点で、制御量演算部31は制動
制御量CBの演算を終了し、低速補正部33の動作も終
了する。
【0061】なお、低速時における制動圧の低減速度
は、上述した初期補正時の立ち上げ速度と同様に可変に
することができる。具体的には、制御中の制動制御量が
比較的大きい、つまり減速度αが大きいほど速い速度で
低下させる。また、他車両との安全確保に余裕が多いほ
ど、速い速度で低下させて制動制御量CBを小さくす
る。さらに、運転者による操作スイッチ7(図1参照)
の操作に基づき、減少速度を可変にすることもできる。
は、上述した初期補正時の立ち上げ速度と同様に可変に
することができる。具体的には、制御中の制動制御量が
比較的大きい、つまり減速度αが大きいほど速い速度で
低下させる。また、他車両との安全確保に余裕が多いほ
ど、速い速度で低下させて制動制御量CBを小さくす
る。さらに、運転者による操作スイッチ7(図1参照)
の操作に基づき、減少速度を可変にすることもできる。
【0062】最後に、出力部34は、制動制御量CBを
ブレーキ駆動手段41のアクチュエータ(図3内の各バ
ルブ15a〜15cおよびポンプモータ16)に出力す
る。このとき、制動制御量CBの出力形態および方法
は、アクチュエータの種類に依存し、図3の場合では、
各バルブ15bおよび15cのオンオフ時間に対応した
制御信号となる。
ブレーキ駆動手段41のアクチュエータ(図3内の各バ
ルブ15a〜15cおよびポンプモータ16)に出力す
る。このとき、制動制御量CBの出力形態および方法
は、アクチュエータの種類に依存し、図3の場合では、
各バルブ15bおよび15cのオンオフ時間に対応した
制御信号となる。
【0063】図4はこの発明の実施例1を別のブレーキ
駆動装置に適用した場合を示す構成図であり、1、8〜
11、13および39Aは前述と同様のものである。4
1Aはマスタシリンダ9とホイールシリンダ11との間
の導管10に挿入して配設されたアクチュエータすなわ
ちブレーキ駆動手段である。
駆動装置に適用した場合を示す構成図であり、1、8〜
11、13および39Aは前述と同様のものである。4
1Aはマスタシリンダ9とホイールシリンダ11との間
の導管10に挿入して配設されたアクチュエータすなわ
ちブレーキ駆動手段である。
【0064】ブレーキ駆動手段41Aは、導管10をず
らして連結するように共有する部屋42と、部屋42を
開閉且つ収縮させるピストン43と、ピストン43を開
放する方向に付勢する圧縮バネ44と、ブレーキ制御信
号CBの指令に応じてピストン43を駆動するモータ4
5と、モータ45の回転力を開閉方向に変換してピスト
ン43に伝達するボールネジ46とを備えている。
らして連結するように共有する部屋42と、部屋42を
開閉且つ収縮させるピストン43と、ピストン43を開
放する方向に付勢する圧縮バネ44と、ブレーキ制御信
号CBの指令に応じてピストン43を駆動するモータ4
5と、モータ45の回転力を開閉方向に変換してピスト
ン43に伝達するボールネジ46とを備えている。
【0065】次に、図4のように構成された別のメカニ
ズムのブレーキ駆動手段41Aの動作について説明す
る。通常、ブレーキ制御信号CBが生成されていないと
きには、モータ45は駆動されておらず、圧縮バネ44
はピストン43を開放方向に付勢している。したがっ
て、運転者によるブレーキペダル8の踏み込み量に応じ
て制御圧が決定され、マスタシリンダ9から導管10お
よび部屋42を介して、ホイールシリンダ11に制御圧
が伝達される。
ズムのブレーキ駆動手段41Aの動作について説明す
る。通常、ブレーキ制御信号CBが生成されていないと
きには、モータ45は駆動されておらず、圧縮バネ44
はピストン43を開放方向に付勢している。したがっ
て、運転者によるブレーキペダル8の踏み込み量に応じ
て制御圧が決定され、マスタシリンダ9から導管10お
よび部屋42を介して、ホイールシリンダ11に制御圧
が伝達される。
【0066】一方、前方車両の接近が検出されてコント
ローラ39Aからブレーキ制御信号CBが生成される
と、ブレーキ制御信号CBに基づいてモータ45が回転
する。これにより、ボールネジ46が回転し、圧縮バネ
44の付勢力に抗してピストン43を図中の左側に移動
させる。この状態は、運転者がブレーキペダル8を踏み
込んだのと同一の機能を発揮する。
ローラ39Aからブレーキ制御信号CBが生成される
と、ブレーキ制御信号CBに基づいてモータ45が回転
する。これにより、ボールネジ46が回転し、圧縮バネ
44の付勢力に抗してピストン43を図中の左側に移動
させる。この状態は、運転者がブレーキペダル8を踏み
込んだのと同一の機能を発揮する。
【0067】つまり、ピストン43が左側に移動する
と、まず、マスタシリンダ9側の導管10が閉成されて
マスタシリンダ9へのブレーキ液の逆流が阻止される。
さらにピストン43が左側に移動すると、部屋42の液
圧が上昇し、この制御圧はホイールシリンダ11側の導
管10を介してホイールシリンダ11に印加される。
と、まず、マスタシリンダ9側の導管10が閉成されて
マスタシリンダ9へのブレーキ液の逆流が阻止される。
さらにピストン43が左側に移動すると、部屋42の液
圧が上昇し、この制御圧はホイールシリンダ11側の導
管10を介してホイールシリンダ11に印加される。
【0068】その後は、モータ45の駆動制御のみによ
り、ホイールシリンダ11に対する制動圧を制御するこ
とができ、所定の車両減速度αが得られる。このとき、
ブレーキ制御信号CBは、モータ45を駆動するための
デューティ信号または電流制御信号となる。
り、ホイールシリンダ11に対する制動圧を制御するこ
とができ、所定の車両減速度αが得られる。このとき、
ブレーキ制御信号CBは、モータ45を駆動するための
デューティ信号または電流制御信号となる。
【0069】実施例2.なお、上記実施例1では、制御
量補正手段5(図1)として、制御初期補正部32およ
び低速補正部33(図2)を設けたが、いずれか一方の
みを設けてもよく、制動制御初期または制動制御末期
(低速時)のいずれかにおける適正な制動制御量CBの
補正を行うことができる。
量補正手段5(図1)として、制御初期補正部32およ
び低速補正部33(図2)を設けたが、いずれか一方の
みを設けてもよく、制動制御初期または制動制御末期
(低速時)のいずれかにおける適正な制動制御量CBの
補正を行うことができる。
【0070】実施例3.また、制御量補正手段5と関連
させて運転者の操作スイッチ7(図1)を設けたが、運
転者から特に補正要求が行われないと見なされる場合
は、操作スイッチ7を設けなくてもよい。
させて運転者の操作スイッチ7(図1)を設けたが、運
転者から特に補正要求が行われないと見なされる場合
は、操作スイッチ7を設けなくてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、自車両の速度を検出する車速検出手段と、自車両と
障害物との距離を検出する車間距離検出手段と、車速お
よび車間距離に基づいて自車両と障害物との相対速度を
含む走行状況情報を検出するとともに、車速および走行
状況情報から制動制御開始および終了を判断して制御指
令を生成する制御指令手段と、制御指令に応じて車速を
低下させるための制動制御量を演算する制御量演算手段
と、制動制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆
動手段と、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変に
するように制動制御量を補正する制御量初期補正手段を
設け、自動制動制御の前半における制御フィーリングを
可変にするようにしたので、制動制御の信頼性を向上さ
せて制動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向上
させた自動制動制御装置が得られる効果がある。
ば、自車両の速度を検出する車速検出手段と、自車両と
障害物との距離を検出する車間距離検出手段と、車速お
よび車間距離に基づいて自車両と障害物との相対速度を
含む走行状況情報を検出するとともに、車速および走行
状況情報から制動制御開始および終了を判断して制御指
令を生成する制御指令手段と、制御指令に応じて車速を
低下させるための制動制御量を演算する制御量演算手段
と、制動制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆
動手段と、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変に
するように制動制御量を補正する制御量初期補正手段を
設け、自動制動制御の前半における制御フィーリングを
可変にするようにしたので、制動制御の信頼性を向上さ
せて制動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向上
させた自動制動制御装置が得られる効果がある。
【0072】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、制御量初期補正手段は、制御開始時の制
動圧の立ち上げ速度を速くするように制動制御量を補正
するようにしたので、制動制御の信頼性を向上させて制
動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向上させる
とともに、運転者の意志とは無関係に制御が開始されて
も、運転者に自動制動制御を開始したことを体感により
認知させることのできる自動制動制御装置が得られる効
果がある。
項1において、制御量初期補正手段は、制御開始時の制
動圧の立ち上げ速度を速くするように制動制御量を補正
するようにしたので、制動制御の信頼性を向上させて制
動制御時の乗車フィーリングおよび安全性を向上させる
とともに、運転者の意志とは無関係に制御が開始されて
も、運転者に自動制動制御を開始したことを体感により
認知させることのできる自動制動制御装置が得られる効
果がある。
【0073】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、制御量初期補正手段は、
自車両と他車両との走行状態の関係から安全確保の余裕
の有無を判定し、安全確保の余裕が少ないと判定された
ときには、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を速くす
るように制動制御量を補正し、安全確保の余裕が比較的
多いと判定されたときには、制動圧の立ち上げ速度を遅
くするように制動制御量を補正し、安全確保の余裕が少
ない場合には制動作用を優先的に効かせ、安全確保の余
裕が多い場合には制御フィーリングを優先させるように
したので、制動制御の信頼性を向上させて制動制御時の
乗車フィーリングおよび安全性をさらに向上させた自動
制動制御装置が得られる効果がある。
項1または請求項2において、制御量初期補正手段は、
自車両と他車両との走行状態の関係から安全確保の余裕
の有無を判定し、安全確保の余裕が少ないと判定された
ときには、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を速くす
るように制動制御量を補正し、安全確保の余裕が比較的
多いと判定されたときには、制動圧の立ち上げ速度を遅
くするように制動制御量を補正し、安全確保の余裕が少
ない場合には制動作用を優先的に効かせ、安全確保の余
裕が多い場合には制御フィーリングを優先させるように
したので、制動制御の信頼性を向上させて制動制御時の
乗車フィーリングおよび安全性をさらに向上させた自動
制動制御装置が得られる効果がある。
【0074】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、制御量初期
補正手段に関連した操作スイッチを設け、制御量初期補
正手段は、自車両の運転者による操作スイッチの操作に
応答して、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変に
するように制動制御量を補正するようにしたので、制動
制御の信頼性を向上させて制動制御時の乗車フィーリン
グおよび安全性を向上させるとともに、運転者に要求に
応じて自動制動制御の前半の制御フィーリングを任意に
設定できる自動制動制御装置が得られる効果がある。
項1から請求項3までのいずれかにおいて、制御量初期
補正手段に関連した操作スイッチを設け、制御量初期補
正手段は、自車両の運転者による操作スイッチの操作に
応答して、制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変に
するように制動制御量を補正するようにしたので、制動
制御の信頼性を向上させて制動制御時の乗車フィーリン
グおよび安全性を向上させるとともに、運転者に要求に
応じて自動制動制御の前半の制御フィーリングを任意に
設定できる自動制動制御装置が得られる効果がある。
【0075】また、この発明の請求項5によれば、自車
両の速度を検出する車速検出手段と、自車両と障害物と
の車間距離を検出する車間距離検出手段と、車速および
車間距離に基づいて自車両と障害物との相対速度を含む
走行状況情報を検出するとともに、車速および走行状況
情報から制動制御開始および終了を判断して制御指令を
生成する制御指令手段と、制御指令に応じて車速を低下
させるための制動制御量を演算する制御量演算手段と、
制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆動手段
と、車速が所定値以下になったことを検出したときに低
速信号を生成する低速検出手段と、低速信号が生成され
たときに、制御指令手段から制御終了指令が出力される
まで、制動制御量を前回の制動制御量よりも少ない所定
の制動制御量に減少させる制御量低速補正手段とを設け
たので、制動制御の末期(停止間際)での過度な減速度
感を抑制して乗車フィーリングを向上させるとともに、
余計な制動制御を防止してエネルギを節約し、制御末期
時での運転者からの次の加速指令に対する反応を早める
ことのできる自動制動制御装置が得られる効果がある。
両の速度を検出する車速検出手段と、自車両と障害物と
の車間距離を検出する車間距離検出手段と、車速および
車間距離に基づいて自車両と障害物との相対速度を含む
走行状況情報を検出するとともに、車速および走行状況
情報から制動制御開始および終了を判断して制御指令を
生成する制御指令手段と、制御指令に応じて車速を低下
させるための制動制御量を演算する制御量演算手段と、
制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆動手段
と、車速が所定値以下になったことを検出したときに低
速信号を生成する低速検出手段と、低速信号が生成され
たときに、制御指令手段から制御終了指令が出力される
まで、制動制御量を前回の制動制御量よりも少ない所定
の制動制御量に減少させる制御量低速補正手段とを設け
たので、制動制御の末期(停止間際)での過度な減速度
感を抑制して乗車フィーリングを向上させるとともに、
余計な制動制御を防止してエネルギを節約し、制御末期
時での運転者からの次の加速指令に対する反応を早める
ことのできる自動制動制御装置が得られる効果がある。
【0076】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、制御量低速補正手段に関連した操作スイ
ッチを設け、制御量低速補正手段は、低速信号に応答し
て所定の制動制御量に減少させる速度を、前回の制動制
御量の大きさ、自車両と他車両との走行状態の関係に基
づく安全確保の余裕の大きさ、または、自車両の運転者
による操作スイッチの操作に応答して可変にするように
したので、制動制御末期での制動制御量を最適に減少さ
せて無駄なエネルギを節約することができ、運転者の加
速指示に対して早く反応させることができ、また、安全
確保の余裕が少ない場合には早く制動を効かせることが
でき、さらに、運転者に要求にしたがって制御フィーリ
ングを調整することができる自動制動制御装置が得られ
る効果がある。
項5において、制御量低速補正手段に関連した操作スイ
ッチを設け、制御量低速補正手段は、低速信号に応答し
て所定の制動制御量に減少させる速度を、前回の制動制
御量の大きさ、自車両と他車両との走行状態の関係に基
づく安全確保の余裕の大きさ、または、自車両の運転者
による操作スイッチの操作に応答して可変にするように
したので、制動制御末期での制動制御量を最適に減少さ
せて無駄なエネルギを節約することができ、運転者の加
速指示に対して早く反応させることができ、また、安全
確保の余裕が少ない場合には早く制動を効かせることが
でき、さらに、運転者に要求にしたがって制御フィーリ
ングを調整することができる自動制動制御装置が得られ
る効果がある。
【0077】また、この発明の請求項7によれば、請求
項5または請求項6において、制御開始時の制動圧の立
ち上げ速度を可変にするように制動制御量を補正する制
御量初期補正手段を設け、自動制動制御の前半および後
半における制御フィーリングを可変にしたので、制御フ
ィーリングをさらに向上させるとともに、無駄なエネル
ギを節約し、且つ運転者の加速指示に対して早く反応で
きる自動制動制御装置が得られる効果がある。
項5または請求項6において、制御開始時の制動圧の立
ち上げ速度を可変にするように制動制御量を補正する制
御量初期補正手段を設け、自動制動制御の前半および後
半における制御フィーリングを可変にしたので、制御フ
ィーリングをさらに向上させるとともに、無駄なエネル
ギを節約し、且つ運転者の加速指示に対して早く反応で
きる自動制動制御装置が得られる効果がある。
【図1】この発明の実施例1の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】図1内のコントローラの演算機能を具体的に示
す機能ブロック図である。
す機能ブロック図である。
【図3】この発明の実施例1を適用した具体的なブレー
キ駆動手段を示す構成図である。
キ駆動手段を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例1を適用した具体的なブレー
キ駆動手段の他の例を示す構成図である。
キ駆動手段の他の例を示す構成図である。
【図5】従来の自動制動制御装置の要部を示すブロック
図である。
図である。
1 車速センサ(車速検出手段) 3 制御指令手段 4 制御量演算手段 5 制御量補正手段 6 低速検出手段 7 操作スイッチ 13 車間距離センサ(車間距離検出手段) 28 制御開始判断部 31 制御量演算部 32 制御初期補正部(制御量初期補正手段) 33 低速補正部(制御量低速補正手段) 41、41A ブレーキ駆動手段 C 制動制御量 CB ブレーキ制御信号(制動制御量) D 車間距離 V、Vf 車速 Vm 相対速度 Vo 低速信号 S 制御開始指令(制御指令) α 減速度
Claims (7)
- 【請求項1】 自車両の速度を検出する車速検出手段
と、 前記自車両と障害物との距離を検出する車間距離検出手
段と、 前記車速および前記車間距離に基づいて前記自車両と前
記障害物との相対速度を含む走行状況情報を検出すると
ともに、前記車速および前記走行状況情報から制動制御
開始および終了を判断して制御指令を生成する制御指令
手段と、 前記制御指令に応じて前記車速を低下させるための制動
制御量を演算する制御量演算手段と、 前記制動制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆
動手段と、 制御開始時の前記制動圧の立ち上げ速度を可変にするよ
うに前記制動制御量を補正する制御量初期補正手段とを
備えた自動制動制御装置。 - 【請求項2】 前記制御量初期補正手段は、制御開始時
の前記制動圧の立ち上げ速度を速くするように前記制動
制御量を補正することを特徴とする請求項1の自動制動
制御装置。 - 【請求項3】 前記制御量初期補正手段は、前記自車両
と他車両との走行状態の関係から安全確保の余裕の有無
を判定し、前記安全確保の余裕が少ないと判定されたと
きには、制御開始時の前記制動圧の立ち上げ速度を速く
するように前記制動制御量を補正し、前記安全確保の余
裕が比較的多いと判定されたときには、前記制動圧の立
ち上げ速度を遅くするように前記制動制御量を補正する
ことを特徴とする請求項1または請求項2の自動制動制
御装置。 - 【請求項4】 前記制御量初期補正手段に関連した操作
スイッチを設け、 前記制御量初期補正手段は、前記自車両の運転者による
前記操作スイッチの操作に応答して、制御開始時の前記
制動圧の立ち上げ速度を可変にするように前記制動制御
量を補正することを特徴とする請求項1から請求項3ま
でのいずれかの自動制動制御装置。 - 【請求項5】 自車両の速度を検出する車速検出手段
と、 前記自車両と障害物との車間距離を検出する車間距離検
出手段と、 前記車速および前記車間距離に基づいて前記自車両と前
記障害物との相対速度を含む走行状況情報を検出すると
ともに、前記車速および前記走行状況情報から制動制御
開始および終了を判断して制御指令を生成する制御指令
手段と、 前記制御指令に応じて前記車速を低下させるための制動
制御量を演算する制御量演算手段と、 前記制御量に基づいて制動圧を増減するブレーキ駆動手
段と、 前記車速が所定値以下になったことを検出したときに低
速信号を生成する低速検出手段と、 前記低速信号が生成されたときに、前記制御指令手段か
ら制御終了指令が出力されるまで、前記制動制御量を前
回の制動制御量よりも少ない所定の制動制御量に減少さ
せる制御量低速補正手段とを備えた自動制動制御装置。 - 【請求項6】 前記制御量低速補正手段に関連した操作
スイッチを設け、 前記制御量低速補正手段は、前記低速信号に応答して前
記所定の制動制御量に減少させる速度を、前記前回の制
動制御量の大きさ、前記自車両と他車両との走行状態の
関係に基づく安全確保の余裕の大きさ、または、前記自
車両の運転者による前記操作スイッチの操作に応答して
可変にすることを特徴とする請求項5の自動制動制御装
置。 - 【請求項7】 制御開始時の前記制動圧の立ち上げ速度
を可変にするように前記制動制御量を補正する制御量初
期補正手段を設けたことを特徴とする請求項5または請
求項6の自動制動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4731694A JPH07257334A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 自動制動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4731694A JPH07257334A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 自動制動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257334A true JPH07257334A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12771887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4731694A Pending JPH07257334A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 自動制動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07257334A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004050925A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Advics:Kk | 駐車補助ブレーキ装置 |
JP2008049932A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Honda Motor Co Ltd | 車両の接触回避支援装置 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP4731694A patent/JPH07257334A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004050925A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Advics:Kk | 駐車補助ブレーキ装置 |
JP2008049932A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Honda Motor Co Ltd | 車両の接触回避支援装置 |
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