JPH0725675A - アルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法 - Google Patents
アルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法Info
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- JPH0725675A JPH0725675A JP19288793A JP19288793A JPH0725675A JP H0725675 A JPH0725675 A JP H0725675A JP 19288793 A JP19288793 A JP 19288793A JP 19288793 A JP19288793 A JP 19288793A JP H0725675 A JPH0725675 A JP H0725675A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造用部品として接合部分の強度や信頼性を
必要とする特定組成のアルミニウムとアルミナセラミッ
クスとの接合において、接合時の加熱温度が600℃以
下であり、かつ母材強度に達する接合強度が得られるア
ルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法の提供。 【構成】 アルミナセラミックスとアルミニウムとの界
面形成に、Si9.0wt%〜11.0wt%含有のア
ルミニウム合金材を用いた600℃で15分程度の短時
間の直接接合か、予めアルミナ表面にTi,Cuを90
0℃以上の高温でメタライズ処理し、その後上記合金材
接合する方法により、接合界面の強度はほぼ母材強度に
達する。
必要とする特定組成のアルミニウムとアルミナセラミッ
クスとの接合において、接合時の加熱温度が600℃以
下であり、かつ母材強度に達する接合強度が得られるア
ルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法の提供。 【構成】 アルミナセラミックスとアルミニウムとの界
面形成に、Si9.0wt%〜11.0wt%含有のア
ルミニウム合金材を用いた600℃で15分程度の短時
間の直接接合か、予めアルミナ表面にTi,Cuを90
0℃以上の高温でメタライズ処理し、その後上記合金材
接合する方法により、接合界面の強度はほぼ母材強度に
達する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、構造用部品として接
合部分の強度や信頼性を必要とする特定組成のアルミニ
ウムとアルミナセラミックスとの接合方法に係り、特定
量のSiを含有するアルミニウム合金を介在させ、ある
いはさらにアルミナセラミックスにTi、Cuをメタラ
イズして接合することにより、母材強度に達する200
MPa以上の接合強度が得られるアルミナセラミックス
とアルミニウムの接合方法に関する。
合部分の強度や信頼性を必要とする特定組成のアルミニ
ウムとアルミナセラミックスとの接合方法に係り、特定
量のSiを含有するアルミニウム合金を介在させ、ある
いはさらにアルミナセラミックスにTi、Cuをメタラ
イズして接合することにより、母材強度に達する200
MPa以上の接合強度が得られるアルミナセラミックス
とアルミニウムの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミナセラミックスと金属との接合方
法としては、Mo−Mnなどのメタライズ用金属を予め
アルミナセラミックス表面に焼き付けておき、銀ろう材
を用いて接合する方法や、Tiなどの活性金属を介在さ
せて接合する活性金属法が知られている。メタライズの
ための厳格な雰囲気調整の問題や950℃以上に加熱す
る必要がある活性金属法の問題を解消して容易にアルミ
ナセラミックスと金属とを接合する方法として、Al又
はAl合金をAl−Si合金で挟んだ三層構造材を介在
させて650℃以下の加熱温度で接合する方法(特公平
2−49267号)が提案されている。
法としては、Mo−Mnなどのメタライズ用金属を予め
アルミナセラミックス表面に焼き付けておき、銀ろう材
を用いて接合する方法や、Tiなどの活性金属を介在さ
せて接合する活性金属法が知られている。メタライズの
ための厳格な雰囲気調整の問題や950℃以上に加熱す
る必要がある活性金属法の問題を解消して容易にアルミ
ナセラミックスと金属とを接合する方法として、Al又
はAl合金をAl−Si合金で挟んだ三層構造材を介在
させて650℃以下の加熱温度で接合する方法(特公平
2−49267号)が提案されている。
【0003】セラミックス表面のメタライズを真空中で
行うと銀ろう材などの蒸気圧が高くなり好ましくないと
して、減圧不活性ガスまたは窒素ガスあるいはこれらの
混合ガス中でメタライズあるいはさらに接合を行う方法
(特開平2−88482号)も提案されている。
行うと銀ろう材などの蒸気圧が高くなり好ましくないと
して、減圧不活性ガスまたは窒素ガスあるいはこれらの
混合ガス中でメタライズあるいはさらに接合を行う方法
(特開平2−88482号)も提案されている。
【0004】半導体パッケージ用のアルミナセラミック
スとアルミニウムリード線とのろう付けのために使用す
るメタライズ用組成物として、ジルコニウム又はその水
素化物とアルミニウム又はその水素化物を所定量含有す
るもの(特開平3−54181号)が提案されている。
スとアルミニウムリード線とのろう付けのために使用す
るメタライズ用組成物として、ジルコニウム又はその水
素化物とアルミニウム又はその水素化物を所定量含有す
るもの(特開平3−54181号)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アルミナセラミックス
とアルミニウムとを接合する場合、Mo−Mnのメタラ
イズ層はアルミニウムろう材との濡れ性が悪く接合力が
弱いことから、例えば、上記のメタライズ用組成物が提
案されているが、これは半導体パッケージのリード線の
ろう付け用であり、熱交換器や構造用部品として接合部
分の強度や信頼性を必要とする場合には不適である。ま
た、構造用部品に用いられるアルミニウム材、例えば3
003合金材の融点は630℃付近にあるため、接合時
に600℃を超える加熱を構造用部品に与えることは好
ましくない。
とアルミニウムとを接合する場合、Mo−Mnのメタラ
イズ層はアルミニウムろう材との濡れ性が悪く接合力が
弱いことから、例えば、上記のメタライズ用組成物が提
案されているが、これは半導体パッケージのリード線の
ろう付け用であり、熱交換器や構造用部品として接合部
分の強度や信頼性を必要とする場合には不適である。ま
た、構造用部品に用いられるアルミニウム材、例えば3
003合金材の融点は630℃付近にあるため、接合時
に600℃を超える加熱を構造用部品に与えることは好
ましくない。
【0006】この発明は、構造用部品として接合部分の
強度や信頼性を必要とする特定組成のアルミニウムとア
ルミナセラミックスとの接合において、接合時の加熱温
度が600℃以下であり、かつ母材強度に達する接合強
度が得られるアルミナセラミックスとアルミニウムの接
合方法の提供を目的としている。
強度や信頼性を必要とする特定組成のアルミニウムとア
ルミナセラミックスとの接合において、接合時の加熱温
度が600℃以下であり、かつ母材強度に達する接合強
度が得られるアルミナセラミックスとアルミニウムの接
合方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、アルミナセ
ラミックス材と、Si0.6wt%以下、Fe0.7w
t%以下、Cu0.2wt%以下、Mn2.0wt%以
下含有するアルミニウム材との接合に、Si9.0wt
%〜11.0wt%、Fe0.8wt%以下、Cu0.
3wt%以下、Mn0.05wt%以下、Mg0.05
wt%以下、Zn0.1wt%以下、Ti0.2wt%
以下、残部実質的にAlからなるアルミニウム合金材を
介在させて、真空又は不活性雰囲気中で590℃〜60
0℃に加熱して接合し、200MPa以上の接合強度を
得ることを特徴とするアルミナセラミックスとアルミニ
ウムの接合方法である。
ラミックス材と、Si0.6wt%以下、Fe0.7w
t%以下、Cu0.2wt%以下、Mn2.0wt%以
下含有するアルミニウム材との接合に、Si9.0wt
%〜11.0wt%、Fe0.8wt%以下、Cu0.
3wt%以下、Mn0.05wt%以下、Mg0.05
wt%以下、Zn0.1wt%以下、Ti0.2wt%
以下、残部実質的にAlからなるアルミニウム合金材を
介在させて、真空又は不活性雰囲気中で590℃〜60
0℃に加熱して接合し、200MPa以上の接合強度を
得ることを特徴とするアルミナセラミックスとアルミニ
ウムの接合方法である。
【0008】また、この発明は、上記の構成において、
アルミナセラミックス材の接合予定面に、予めTiHペ
ーストをスクリーン印刷し、これを真空中、900℃〜
1000℃でメタライズさせておくことを特徴とするア
ルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法を併せて
提案する。
アルミナセラミックス材の接合予定面に、予めTiHペ
ーストをスクリーン印刷し、これを真空中、900℃〜
1000℃でメタライズさせておくことを特徴とするア
ルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法を併せて
提案する。
【0009】この発明において、アルミナセラミックス
材はシリカを主材として焼結助材を含むものなど公知の
いずれの組成も対象とし、アルミニウム材としては公知
の構造材用に使用されるものを対象とするが、不純物と
してSi0.6wt%以下、Fe0.7wt%以下、C
u0.2wt%以下、Mn2.0wt%以下であること
が望ましい。
材はシリカを主材として焼結助材を含むものなど公知の
いずれの組成も対象とし、アルミニウム材としては公知
の構造材用に使用されるものを対象とするが、不純物と
してSi0.6wt%以下、Fe0.7wt%以下、C
u0.2wt%以下、Mn2.0wt%以下であること
が望ましい。
【0010】この発明において、接合用のアルミニウム
合金材は、Siを9.0wt%〜11.0wt%含有す
ることが重要であり、この範囲外では200MPa以上
の接合強度を得ることができない。また、不純物として
Fe0.8wt%以下、Cu0.3wt%以下、Mn
0.05wt%以下、Mg0.05wt%以下、Zn
0.1wt%以下、Ti0.2wt%以下であることが
望ましい。さらに接合温度は590℃〜600℃に限定
するが、この範囲外では250MPa以上の接合強度を
得ることができない。上記接合温度までの昇温速度は1
0℃/分程度が好ましく、590℃〜600℃での加熱
時間は10分〜15分が好ましく、その後は炉冷すると
よい。
合金材は、Siを9.0wt%〜11.0wt%含有す
ることが重要であり、この範囲外では200MPa以上
の接合強度を得ることができない。また、不純物として
Fe0.8wt%以下、Cu0.3wt%以下、Mn
0.05wt%以下、Mg0.05wt%以下、Zn
0.1wt%以下、Ti0.2wt%以下であることが
望ましい。さらに接合温度は590℃〜600℃に限定
するが、この範囲外では250MPa以上の接合強度を
得ることができない。上記接合温度までの昇温速度は1
0℃/分程度が好ましく、590℃〜600℃での加熱
時間は10分〜15分が好ましく、その後は炉冷すると
よい。
【0011】この発明のアルミナセラミックスとアルミ
ニウムの接合において、アルミナセラミックス材の接合
予定面にチタンをメタライズすることは有効な手段であ
るが、チタン箔、チタンパウダーを用いることは接合強
度の点で好ましくなく、該接合予定面にTiHペースト
をスクリーン印刷し、これを真空中で900℃〜100
0℃でメタライズする方法を採用することにより、アル
ミナセラミックス表面に緻密なメタライズ層が形成さ
れ、上記のアルミニウム合金材を介在させて590℃〜
600℃に加熱した際、200MPa以上の接合強度を
得ることができる。また、TiHペーストは、粒度5〜
10μm程度のTiH粉を用いて、単体ペースト状態に
するため、通常の有機バインダーでは酸化反応及び高温
カーバイト化が進行しやすいため、200〜300℃程
度で炭酸ガス化する生化学バインダーのアミロースを主
材に用い、希釈材にはジエチルエーテルにて希釈し粘性
調整用とすることが望ましい。メタライズ層厚みは5μ
m〜20μmが好ましい。
ニウムの接合において、アルミナセラミックス材の接合
予定面にチタンをメタライズすることは有効な手段であ
るが、チタン箔、チタンパウダーを用いることは接合強
度の点で好ましくなく、該接合予定面にTiHペースト
をスクリーン印刷し、これを真空中で900℃〜100
0℃でメタライズする方法を採用することにより、アル
ミナセラミックス表面に緻密なメタライズ層が形成さ
れ、上記のアルミニウム合金材を介在させて590℃〜
600℃に加熱した際、200MPa以上の接合強度を
得ることができる。また、TiHペーストは、粒度5〜
10μm程度のTiH粉を用いて、単体ペースト状態に
するため、通常の有機バインダーでは酸化反応及び高温
カーバイト化が進行しやすいため、200〜300℃程
度で炭酸ガス化する生化学バインダーのアミロースを主
材に用い、希釈材にはジエチルエーテルにて希釈し粘性
調整用とすることが望ましい。メタライズ層厚みは5μ
m〜20μmが好ましい。
【0012】メタライズ層にCuを用いることはアルミ
ナセラミックスとアルミニウムの接合に極めて有効であ
り、またCuの高温液状化でのTiの拡散度がTi単独
の場合に比べて非常に大きく、アルミナセラミック粒界
中への進行が深く、良好な界面形成を生成するため、C
uとの併用は頗る有効な方法である。
ナセラミックスとアルミニウムの接合に極めて有効であ
り、またCuの高温液状化でのTiの拡散度がTi単独
の場合に比べて非常に大きく、アルミナセラミック粒界
中への進行が深く、良好な界面形成を生成するため、C
uとの併用は頗る有効な方法である。
【0013】
【作用】この発明は、アルミナセラミックスとアルミニ
ウムとの界面形成に、Si9.0wt%〜11.0wt
%含有のアルミニウム合金材を用いた600℃で15分
程度の短時間の直接接合か、予めアルミナ表面にTi及
び/又はCuを900℃以上の高温でメタライズ処理
し、その後上記合金材接合する方法により、接合界面の
強度はほぼ母材強度に達する。又、実施例に明らかなよ
うに、20mm角の接合体でも界面剥離や亀裂の発生無
しに良好に接合されていおり、通常、アルミナと熱膨張
係数の差の大きい金属の接合では大きな熱応力を発生
し、接合しても界面剥離やアルミナ側の亀裂などにより
健全な接合体が得られないが、この発明方法ではアルミ
ニウム自体が容易に塑性変形し、熱応力での悪影響は殆
どないと考えられる。
ウムとの界面形成に、Si9.0wt%〜11.0wt
%含有のアルミニウム合金材を用いた600℃で15分
程度の短時間の直接接合か、予めアルミナ表面にTi及
び/又はCuを900℃以上の高温でメタライズ処理
し、その後上記合金材接合する方法により、接合界面の
強度はほぼ母材強度に達する。又、実施例に明らかなよ
うに、20mm角の接合体でも界面剥離や亀裂の発生無
しに良好に接合されていおり、通常、アルミナと熱膨張
係数の差の大きい金属の接合では大きな熱応力を発生
し、接合しても界面剥離やアルミナ側の亀裂などにより
健全な接合体が得られないが、この発明方法ではアルミ
ニウム自体が容易に塑性変形し、熱応力での悪影響は殆
どないと考えられる。
【0014】
実施例1 アルミナセラミックスには92wt%Al2O3で焼結助
材を約8wt%程度含んだ常圧焼結体で、室温JIS
4点曲げ強度が300MPa〜350MPaの素材を用
いた。形状は20mm×20mm×20mm立方体形状
であり、接合点は焼き上がり状態のままで使用した。被
接合アルミニウム材にはJIS3003材を用い、形状
は20mm×20mm×20mm立方体形状である。接
合用アルミニウム合金材には、Fe,Cu,Mn,Zn
などの不純物濃度は同等で、Si含有量を10.0wt
%(本発明1)、8.0wt%(比較例1)及び11.
5wt%(比較例2)とした3種のものを用いた。接合
片は20mm×20mm×20mmとした。アルミナセ
ラミックスとアルミニウム材との間に接合用アルミニウ
ム合金片を介在させ、真空度1×10-5〜10-7Tor
rの雰囲気で580℃〜610℃と加熱温度を種々変え
て15分間保持して接合を行い、炉冷した後、接合強度
を測定した。その結果を表1に示す。
材を約8wt%程度含んだ常圧焼結体で、室温JIS
4点曲げ強度が300MPa〜350MPaの素材を用
いた。形状は20mm×20mm×20mm立方体形状
であり、接合点は焼き上がり状態のままで使用した。被
接合アルミニウム材にはJIS3003材を用い、形状
は20mm×20mm×20mm立方体形状である。接
合用アルミニウム合金材には、Fe,Cu,Mn,Zn
などの不純物濃度は同等で、Si含有量を10.0wt
%(本発明1)、8.0wt%(比較例1)及び11.
5wt%(比較例2)とした3種のものを用いた。接合
片は20mm×20mm×20mmとした。アルミナセ
ラミックスとアルミニウム材との間に接合用アルミニウ
ム合金片を介在させ、真空度1×10-5〜10-7Tor
rの雰囲気で580℃〜610℃と加熱温度を種々変え
て15分間保持して接合を行い、炉冷した後、接合強度
を測定した。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 実施例1のアルミナセラミックスの接合予定面にチタン
を真空度1×10-6Torrの雰囲気で950℃に加熱
してメタライズするに際し、50μm厚みの純Ti箔を
用いた比較例3、TiHペースト(アミロースバインダ
ー、希釈材:ジエチルエーテル)を塗布した本発明2、
同じTiHペーストを10μm厚みにスクリーン印刷し
た本発明3の3種のメタライズ層を設けたアルミナセラ
ミックスを用意した。上記のアルミナセラミックスを実
施例1の被接合アルミニウム材と接合するのにSi 1
0.0wt%の本発明による接合用アルミニウム合金片
を用いて、真空度1×10-5Torrの雰囲気で600
℃に加熱して15分間保持する接合を行い、炉冷した
後、接合強度を測定した。その結果、比較例3は30M
Paであるのに対して、ペースト塗布した本発明2は2
00MPa、スクリーン印刷した本発明3では平均で2
60MPaと接合面ではなくアルミナ母材中で破壊する
ものもあり、従って得られるアルミナ/アルミニウム界
面強度としては最も優れたものである。
を真空度1×10-6Torrの雰囲気で950℃に加熱
してメタライズするに際し、50μm厚みの純Ti箔を
用いた比較例3、TiHペースト(アミロースバインダ
ー、希釈材:ジエチルエーテル)を塗布した本発明2、
同じTiHペーストを10μm厚みにスクリーン印刷し
た本発明3の3種のメタライズ層を設けたアルミナセラ
ミックスを用意した。上記のアルミナセラミックスを実
施例1の被接合アルミニウム材と接合するのにSi 1
0.0wt%の本発明による接合用アルミニウム合金片
を用いて、真空度1×10-5Torrの雰囲気で600
℃に加熱して15分間保持する接合を行い、炉冷した
後、接合強度を測定した。その結果、比較例3は30M
Paであるのに対して、ペースト塗布した本発明2は2
00MPa、スクリーン印刷した本発明3では平均で2
60MPaと接合面ではなくアルミナ母材中で破壊する
ものもあり、従って得られるアルミナ/アルミニウム界
面強度としては最も優れたものである。
【0017】実施例3 実施例1のアルミナセラミックスの接合予定面にCuを
真空度1×10-7Torrの雰囲気で900〜1100
℃に加熱してメタライズするに際し、50μm厚みの純
Cu箔を用いた比較例4、Cuペースト(生化学セルロ
ースバインダー、希釈材:エーテル)を塗布した比較例
5、同Cuペーストを10μm厚みにスクリーン印刷し
た本発明の3種のメタライズ層を設けたアルミナセラミ
ックスを用意した。上記のアルミナセラミックスを実施
例1の被接合アルミニウム材と接合するのにSi 1
0.0wt%の本発明による接合用アルミニウム合金片
を用いて、真空度1×10-5Torrの雰囲気で600
℃に加熱して15分間保持する接合を行い、炉冷した
後、接合強度を測定した。その結果、比較例4は100
MPa、比較例5は150MPaであるのに対して、本
発明は平均で250MPaと接合面ではなくアルミナ母
材中で破壊するものもあり、従って得られるアルミナ/
アルミニウム界面強度としては最も優れたものである。
真空度1×10-7Torrの雰囲気で900〜1100
℃に加熱してメタライズするに際し、50μm厚みの純
Cu箔を用いた比較例4、Cuペースト(生化学セルロ
ースバインダー、希釈材:エーテル)を塗布した比較例
5、同Cuペーストを10μm厚みにスクリーン印刷し
た本発明の3種のメタライズ層を設けたアルミナセラミ
ックスを用意した。上記のアルミナセラミックスを実施
例1の被接合アルミニウム材と接合するのにSi 1
0.0wt%の本発明による接合用アルミニウム合金片
を用いて、真空度1×10-5Torrの雰囲気で600
℃に加熱して15分間保持する接合を行い、炉冷した
後、接合強度を測定した。その結果、比較例4は100
MPa、比較例5は150MPaであるのに対して、本
発明は平均で250MPaと接合面ではなくアルミナ母
材中で破壊するものもあり、従って得られるアルミナ/
アルミニウム界面強度としては最も優れたものである。
【0018】
【発明の効果】実施例で得られた試験片より曲げ試験片
を切り出し強度評価を行ったが、いずれの試験片もアル
ミニウム側で大きく塑性変形し、強度の評価ができず、
接合体は十分な強度を有していると結論される。従っ
て、この発明は、アルミナセラミックスとアルミニウム
の接合に際し、特定量のSiを含有するアルミニウム合
金を介在させ、あるいはさらに予めアルミナセラミック
スに水素化チタンペーストあるいはCuをスクリーン印
刷してメタライズしておき、真空中で590℃〜600
℃に加熱して接合することにより、平均で200MPa
以上、好ましい条件ではさらに高く平均で250MPa
以上と母材強度に達する接合強度が得られ、構造用部品
として接合部分の強度や信頼性を必要とするアルミニウ
ムとアルミナセラミックスとの接合に最適である。
を切り出し強度評価を行ったが、いずれの試験片もアル
ミニウム側で大きく塑性変形し、強度の評価ができず、
接合体は十分な強度を有していると結論される。従っ
て、この発明は、アルミナセラミックスとアルミニウム
の接合に際し、特定量のSiを含有するアルミニウム合
金を介在させ、あるいはさらに予めアルミナセラミック
スに水素化チタンペーストあるいはCuをスクリーン印
刷してメタライズしておき、真空中で590℃〜600
℃に加熱して接合することにより、平均で200MPa
以上、好ましい条件ではさらに高く平均で250MPa
以上と母材強度に達する接合強度が得られ、構造用部品
として接合部分の強度や信頼性を必要とするアルミニウ
ムとアルミナセラミックスとの接合に最適である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルミナセラミックス材と、Si0.6
wt%以下、Fe0.7wt%以下、Cu0.2wt%
以下、Mn2.0wt%以下含有するアルミニウム材と
の接合に、Si9.0wt%〜11.0wt%、Fe
0.8wt%以下、Cu0.3wt%以下、Mn0.0
5wt%以下、Mg0.05wt%以下、Zn0.1w
t%以下、Ti0.2wt%以下、残部実質的にAlか
らなるアルミニウム合金材を介在させて、真空又は不活
性雰囲気中で590℃〜600℃に加熱して接合し、2
00MPa以上の接合強度を得ることを特徴とするアル
ミナセラミックスとアルミニウムの接合方法。 - 【請求項2】 アルミナセラミックス材の接合予定面
に、予めTiHペーストをスクリーン印刷し、これを真
空中、900℃〜1000℃でメタライズさせておくこ
とを特徴とする請求項1に記載のアルミナセラミックス
とアルミニウムの接合方法。 - 【請求項3】 アルミナセラミックス材の接合予定面
に、予めCuペーストをスクリーン印刷し、これを真空
中、900℃〜1200℃でメタライズさせておくこと
を特徴とする請求項1に記載のアルミナセラミックスと
アルミニウムの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288793A JP2729751B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288793A JP2729751B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725675A true JPH0725675A (ja) | 1995-01-27 |
JP2729751B2 JP2729751B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=16298634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19288793A Expired - Fee Related JP2729751B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アルミナセラミックスとアルミニウムの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2729751B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6328198B1 (en) | 1998-05-01 | 2001-12-11 | Ngk Insulators, Ltd. | Method of manufacturing joint body |
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1993
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