JPH07256684A - 射出中空成形体の製造方法 - Google Patents

射出中空成形体の製造方法

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JPH07256684A
JPH07256684A JP5556994A JP5556994A JPH07256684A JP H07256684 A JPH07256684 A JP H07256684A JP 5556994 A JP5556994 A JP 5556994A JP 5556994 A JP5556994 A JP 5556994A JP H07256684 A JPH07256684 A JP H07256684A
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cavity
molten resin
injected
cavities
volume
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JP5556994A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ishida
敬一 石田
Kohei Harada
康平 原田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1711Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles and removing excess material from the mould cavity by the introduced fluid, e.g. to an overflow cavity

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘジテーションマークを製品とは関係のない
連通部に発生させ、外観品質の優れた複数の中空成形品
を同時に成形する射出中空成形体の製造方法を提供す
る。 【構成】 固定型51と可動型52により形成された2
箇所以上のキャビティ10が連通部4を介して設けら
れ、一つのキャビティ10に溶融樹脂の射出されるゲー
ト9と加圧ガスの注入口3が設けられ、注入口3が設け
られたキャビティ10とその隣接する連通部4の容積の
和を、連通部4を含むキャビティ10、11全体の容積
の和の55%〜70%とし、且つ、各連通部4の容積を
連通部4を含むキャビティ10、11全体の容積の和の
0.5〜5%とし、注入口3が設けられたキャビティ1
0を満たすが他のキャビティ11に到達しない量の溶融
樹脂を射出し、続いて加圧ガスの注入を行って、他のキ
ャビティ11に溶融樹脂を充填するとともに中空部を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビティ内に射出さ
れる溶融樹脂中に加圧ガスを注入して中空部を有する成
形品を成形する射出中空成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャビティに、キャビティを充満
する量より少ない量の溶融樹脂を射出し、続いて加圧ガ
スを注入したり、或いは溶融樹脂と同時に加圧ガスを注
入することによる射出中空成形体の成形が知られている
(特公昭57−14968号公報参照)。
【0003】又、複数のキャビティの設けられた射出成
形金型の第一キャビティを溶融樹脂で充満させてから、
この第一キャビティに加圧ガスを注入し、第一キャビテ
ィの溶融樹脂を第一キャビティより連通して設けられた
第二キャビティに押し込むことによって、第一キャビテ
ィを残留溶融樹脂と加圧ガスにより充満させるととも
に、第二キャビティを溶融樹脂で満たす工程を有する中
空、及び中実成形体の同時成形方法が、特開平3−12
1821号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の特公昭57−14968号公報に記載された中空成
形体の成形方法においては、キャビティに、キャビティ
を充満する量より少ない量の溶融樹脂を射出し、続いて
加圧ガスを注入した場合には、得られた中空成形体の表
面に微細な凹凸の環状帯模様、所謂ヘジテーションマー
クが発生する問題がある。
【0005】又、後者の特開平3−121821号公報
記載の中空、及び中実成形体の同時成形方法において
は、中空、及び中実成形体の同時成形に限定されること
に問題がある。
【0006】上記ヘジテーションマークの発生原因は、
溶融樹脂の射出から、加圧ガスの注入に切り換える際
に、キャビティへの溶融樹脂の充填が断続的になること
にある。即ち、キャビティに射出された溶融樹脂は、キ
ャビティの内壁と接触して直ちに冷却固化を始めるが、
溶融樹脂の充填が断続的になると、溶融樹脂のキャビテ
ィ内壁との接触も断続的になることによるものである。
【0007】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、ヘ
ジテーションマークを製品とは関係のない連通部に発生
させて、これを回避し、外観品質の優れた複数の中空成
形品を同時に成形することのできる射出中空成形体の製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
(以下本発明という)の射出中空成形体の製造方法にお
いては、固定型と可動型により形成された2箇所以上の
キャビティが連通部を介して設けられ、一つのキャビテ
ィに溶融樹脂の射出されるゲートと加圧ガスの注入口が
設けられ、注入口が設けられたキャビティとその隣接す
る連通部の容積の和を、連通部を含むキャビティ全体の
容積の和の55%〜70%とし、且つ、各連通部の容積
を連通部を含むキャビティ全体の容積の和の0.5〜5
%とし、注入口が設けられたキャビティを満たすが他の
キャビティに到達しない量の溶融樹脂を射出し、続いて
加圧ガスの注入を行って、他のキャビティに溶融樹脂を
充填するとともに中空部を形成することを特徴とする。
【0009】又、請求項2記載の本発明(以下本発明2
という)の射出中空成形体の製造方法においては、固定
型と可動型により形成された3箇所以上のキャビティが
連通部を介して設けられ、端部のいずれかのキャビティ
に溶融樹脂の射出されるゲートと加圧ガスの注入口が設
けられ、連通部を含むキャビティ全体の容積の和の55
%〜70%の量の溶融樹脂を射出したとき、1箇所以上
を残して連通部を含む2箇所以上のキャビティには溶融
樹脂が充満し、且つ、溶融樹脂の先端が隣接する連通部
の途中まで到達するようにし、上記連通部の途中まで到
達するが、残りの1箇所以上のキャビティまで到達しな
い量の溶融樹脂を射出し、続いて加圧ガスの注入を行っ
て、残りのキャビティに溶融樹脂を充填するとともに中
空部を形成することを特徴とする。
【0010】以下に図面を参照しながら、本発明を具体
的に説明する。図1は、本発明の射出中空成形体の製造
方法の一実施態様を示す断面図であり、注入口が設けら
れたキャビティに溶融樹脂の充填された態様を示す。図
2は、図1に示す他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図であ
る。
【0011】図1、及び図2において、1は溶融樹脂で
あり、この溶融樹脂1は、射出ノズル2より射出されて
固定型51と可動型52により形成された注入口が設け
られたキャビティ10から連通部4を経由して他のキャ
ビティ11に充填されるようになっている。3は加圧ガ
スの注入口であり、この注入口3より溶融樹脂中に注入
された加圧ガスは、図2に示すように中空部6、61を
形成するようになっている。
【0012】上記射出ノズル2からは溶融樹脂が射出さ
れ、スプルー7、ランナー8を経てゲート9より注入口
が設けられたキャビティ10の側面より充填されるよう
になされている。
【0013】図3は、本発明の射出中空成形体の製造方
法の他の実施態様を示す断面図であり、注入口が設けら
れたキャビティに溶融樹脂の充填された態様を示す。図
4は、図3に示す他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図であ
る。
【0014】図3、及び図4において、1aは溶融樹脂
であり、この溶融樹脂1aは、射出ノズル2aより射さ
れて固定型51と可動型52により形成された注入口が
設けられたキャビティ10aから連通部4aを経由して
両側に設けられた他のキャビティ11a、11aに充填
されるようになっている。3aは加圧ガスの注入口であ
り、この注入口3aより溶融樹脂中に注入された加圧ガ
スは、図4に示すように中空部6a、61a、62aを
形成するようになっている。
【0015】上記射出ノズル2からは溶融樹脂が射出さ
れ、スプルー7、ランナー8を経てゲート9より注入口
が設けられたキャビティ10の側面より充填されるよう
になされている。
【0016】上記射出ノズル2aからは溶融樹脂が射出
され、スプルー7aを経てゲート9より注入口が設けら
れたキャビティ10のほぼ中央より充填されるようにな
されている。
【0017】図5は、本発明2の射出中空成形体の製造
方法の実施態様を示す断面図であり、注入口が設けられ
たキャビティに溶融樹脂の充填された態様を示す。図6
は、図5における他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図であ
る。
【0018】図5、及び図6において、1bは溶融樹脂
であり、この溶融樹脂1bは、射出ノズル2bより射出
されて固定型51と可動型52により形成された注入口
が設けられたキャビティ10bから連通部4bを経由し
て他のキャビティ11bに充填され、更に、この他のキ
ャビティ11bから連通部4bを経由して他のキャビテ
ィ12bに充填されるようになっている。3bは加圧ガ
スの注入口であり、この注入口3bより溶融樹脂中に注
入された加圧ガスは、図6に示すように中空部6b、6
1b、及び62bを形成するようになっている。
【0019】上記射出ノズル2bからは溶融樹脂が射出
され、スプルー7b、ランナー8bを経てゲート9bよ
り注入口が設けられたキャビティ10bの側面より充填
されるようになされている。
【0020】本発明の射出中空成形体の製造方法におい
ては、キャビティに射出する溶融樹脂の量は、図1に示
す注入口が設けられたキャビティ10と他のキャビティ
11の間の連通部4に到達する量に、本発明2において
は、図5に示す他のキャビティ11bと他のキャビティ
12bの間の連通部4bに到達する量に設定する。
【0021】中空成形体の中空部と樹脂部の比率は、中
空部の比率がなるべく高くなるようにすると、ほぼ4対
6となる。従って、溶融樹脂はキャビティ全体容積の6
0%を満たす量を充填してやればよい。このとき、溶融
樹脂の到達する先端が、キャビティ間の連通部にくるよ
うに、金型のキャビティを設計すればよい。
【0022】溶融樹脂の射出ゲートは、図1に示すよう
にキャビティの一方の端面か、図4に示すように、注入
口が設けられたキャビティのほぼ中央に設けるのが好ま
しく、この場合、注入口が設けられたキャビティの両端
に連通部を設け、この先に他のキャビティを設けるよう
にすればよい。
【0023】本発明、及び本発明2の射出中空成形体の
製造方法において用いられる熱可塑性樹脂としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン系アイオノ
マー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸メチル共重合体、塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化
ビニル系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリ
エーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、ナイロン、液晶ポリマー等が上げられる。
【0024】又、これらの樹脂に、ガラス繊維、タルク
等の充填材を加えた材料、安定材、滑材、難燃剤、改質
剤、顔料、染料等の着色剤を配合した材料、更にこれら
を組み合わせたポリマーアロイ等の射出成形可能な樹脂
であれば用いることができる。
【0025】加圧ガスの注入は、注入口が設けられたキ
ャビティより行い、この注入口が設けられたキャビティ
内の溶融樹脂を、連通部を経由して、本発明では、他の
キャビティ内に、本発明2では、他のキャビティ以降に
押し込み、全てのキャビティを溶融樹脂で充満させると
ともに、加圧ガスにより中空部を形成させる。上記加圧
ガスの注入されるノズルは、溶融樹脂の射出ノズル内
か、金型内のランナー上に設けてもよい。
【0026】加圧ガスとしては、例えば窒素、炭酸ガ
ス、空気等のように無害であって、成形温度、及び射出
圧力下で液化しないガスが好ましく、溶融樹脂と相溶性
のない液体やオリゴマーを用いることもできる。
【0027】加圧ガスの注入は、溶融樹脂の射出が終わ
った同時以降が好ましい。
【0028】キャビティ間に設けられる連通部の断面積
は、極端に小さいと加圧ガスによる溶融樹脂の押し込み
ができなかったり、大き過ぎると射出時に溶融樹脂か次
のキャビティに到達することかあるので、注入口が設け
られたキャビティの溶融樹脂の流れ方向と直角方向の断
面積の1/100〜1/3程度の大きさで、且つ最小は
直径3mmの円が内接することができる程度が好まし
い。上記連通部の長さは、連通部の容積が、射出成形時
の溶融樹脂の射出量のばらつき量の範囲以上となるよう
に設定することが必要である。
【0029】キャビティの形状においては、溶融樹脂の
流動する長手方向と直交する面の横断面と、長手方向に
おける縦断面において、縦断面の面積と横断面の面積の
比率が1対1以上で、且つ縦断面における溶融樹脂の流
動方向の長さが、この方向と垂直方向の長さに対して1
倍以上であることが好ましい。上記横断面の形状は、例
えば四角形、三角形、その他多角形、円形、楕円形等が
上げられるが、これらに限定されず任意の形状であって
も差し支えない。
【0030】注入口が設けられたキャビティと他のキャ
ビティの容積は、請求項1の本発明においては、上記形
状であり、且つ、溶融樹脂の充填完了時に、溶融樹脂の
先端が注入口が設けられたキャビティと他のキャビティ
の連通部に達するように決定する。
【0031】本発明2においては、ゲートより第n番目
のキャビティの手前の連通部に溶融樹脂の到達点を設け
る場合は、(加圧ガスノズルからゲートまでの容積+注
入口が設けられた第一キャビティの容積+・・・+第n
−1キャビティの容積+注入口が設けられた第一キャビ
ティと第二キャビティの連通部の容積+・・・+第n−
2キャビティと第n−1キャビティの間の連通部の容積
+第n−1キャビティと第nキャビティの間の連通部の
容積の1/2):(第n−1キャビティと第nキャビテ
ィの間の連通部の容積の1/2+残部キャビティと連通
部の容積)が、55:45〜70:30の範囲であれば
よい。
【0032】上記のようにして設定されたキャビティに
溶融樹脂を射出し、加圧ガスの注入により中空部を形成
した後は、加圧ガスの圧力を保持したまま、キャビティ
内の溶融樹脂を冷却、固化した後、中空部の加圧ガスを
排出させて、型開きにより射出中空成形体を取り出せば
よい。
【0033】
【作用】本発明、及び本発明2の射出中空成形体の製造
方法においては、2箇所以上に設けられたキャビティの
残りの1箇所のキャビティへの連通部を、射出された溶
融樹脂の充填完了時の到達点とすることにより、ヘジテ
ーションマークが発生しても、製品とは関係のない連通
部にヘジテーションマーク発生させることにより、外観
品質の優れた複数の中空成形品を同時に成形することが
できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を上記説明の図面と、
以下の図面を参照して説明する。 〔実施例1〕図1に示す連通部により連通された2箇所
のキャビティよりなる金型を用いて、中空成形体の2個
取りの成形を行なった。注入口が設けられたキャビティ
10の断面形状は直径30mmの円形で、容積は180
ccであり、連通部4の断面形状は直径4mmの円形
で、容積は2ccであり、他のキャビティ11の断面形
状は直径30mmの円形で、容積は120ccとした。
熱可塑性樹脂には、ポリエチレン(三菱油化製:ユカ
ロンJX−10)をもちいた。
【0035】射出シリンダー温度を200℃、計量値2
06cc、金型温度40℃の条件において射出を完了
し、窒素ガスを、ガス圧力70kg/cm2 、保圧時間
15秒の条件で、注入口が設けられたキャビティ10に
注入し、保圧完了とともに、窒素ガスを排出して成形を
完了した。この結果、注入口が設けられたキャビティ、
他のキャビティとも良好な中空成形体が得られ、中空部
の容積率は40%であった。又、連通部にヘジテーショ
ンマークが発生したが、製品には発生が見られなかっ
た。
【0036】〔実施例2〕図1に示す連通部により連通
された2箇所のキャビティよりなる金型を用いて、中空
成形体の2個取りの成形を行なった。注入口が設けられ
たキャビティ10の断面形状は直径30mmの円形で、
容積は165ccであり、連通部4の断面形状は直径4
mmの円形で、容積は2ccであり、他のキャビティ1
1の断面形状は直径30mmの円形で、容積は135c
cとした。実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用い、樹脂
の計量値を191cc、ガス圧力を75kg/cm2
した以外は、実施例1と同様の条件で中空成形体を成形
した。
【0037】この結果、注入口が設けられたキャビテ
ィ、他のキャビティとも良好な中空成形体が得られ、中
空部の容積率は45%であった。又、連通部にヘジテー
ションマークが発生したが、製品には発生が見られなか
った。
【0038】〔実施例3〕図1に示す連通部により連通
された2箇所のキャビティよりなる金型を用いて、中空
成形体の2個取りの成形を行なった。注入口が設けられ
たキャビティの断面形状は直径30mmの円形で、容積
は210ccであり、連通部4の断面形状は直径4mm
の円形で、容積は2ccであり、他のキャビティ11の
断面形状は直径30mmの円形で、容積は90ccとし
た。実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用い、樹脂の計量
値を236cc、ガス圧力を65kg/cm2 とした以
外は、実施例1と同様の条件で中空成形体を成形した。
【0039】この結果、注入口が設けられたキャビテ
ィ、他のキャビティとも良好な中空成形体が得られ、中
空部の容積率は30%であった。又、連通部にヘジテー
ションマークが発生したが、製品には発生が見られなか
った。
【0040】〔実施例4〕図6に示す連通部により連通
された3箇所のキャビティよりなる金型を用いて、中空
成形体の3個取りの成形を行なった。注入口が設けられ
たキャビティ10b、他のキャビティ11bの断面形状
はともに、直径30mmの円形で、容積は90ccであ
り、注入口が設けられたキャビティ10bと他のキャビ
ティ11bの連通部4bの断面形状は直径4mmの円形
で、容積は1ccであり、他のキャビティ11bと他の
キャビティ12bの連通部4bの断面形状は直径4mm
の円形で、容積は2ccであり、他のキャビティ12b
の断面形状は直径30mmの円形で、容積は90ccと
した。実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用い、樹脂の計
量値を207cc、ガス圧力を70kg/cm2 とした
以外は、実施例1と同様の条件で中空成形体を成形し
た。
【0041】この結果、注入口が設けられたキャビテ
ィ、他のキャビティとも良好な中空成形体が得られ、中
空部の容積率は40%であった。又、注入口が設けられ
たキャビティ11bと他のキャビティ12bの連通部4
bにヘジテーションマークが発生したが、製品には発生
が見られなかった。
【0042】〔比較例1〕図7に示す1箇所のキャビテ
ィの設けられた金型に実施例1と同様の射出成形機を用
いて、実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用いて成形を行
った。キャビティの断面形状は、直径30mmの円形
で、容積は300ccとした。樹脂の計量値を205c
c、ガス圧力を70kg/cm2 とした以外は、実施例
1と同様の条件で中空成形体を成形した。この結果、キ
ャビティの中空部の容積率は40%であったが、得られ
た中空成形体の表面にヘジテーションマークが発生し
た。
【0043】〔比較例2〕図1に示す連通部により連通
された2箇所のキャビティよりなる金型を用いて、中空
成形体の2個取りの成形を行なった。注入口が設けられ
たキャビティ10の断面形状は直径30mmの円形で、
容積は150ccであり、連通部4の断面形状は直径4
mmの円形で、容積は2ccであり、他のキャビティ1
1の断面形状は直径30mmの円形で、容積は150c
cとした。実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用い、樹脂
の計量値を176cc、ガス圧力を80kg/cm2
した以外は、実施例1と同様の条件で中空成形体を成形
した。
【0044】この結果、注入口が設けられたキャビティ
では中空成形体が得られたが、他のキャビティにおいて
加圧ガスの吹き抜けによる破れが発生した。
【0045】〔比較例3〕図1に示す連通部により連通
された2箇所のキャビティよりなる金型を用いて、中空
成形体の2個取りの成形を行なった。注入口が設けられ
たキャビティ10の断面形状は直径30mmの円形で、
容積は225ccであり、連通部4の断面形状は直径4
mmの円形で、容積は2ccであり、他のキャビティ1
1の断面形状は直径30mmの円形で、容積は75cc
とした。実施例1と同様の熱可塑性樹脂を用い、樹脂の
計量値を251cc、ガス圧力を60kg/cm2 とし
た以外は、実施例1と同様の条件で中空成形体を成形し
た。
【0046】この結果、注入口が設けられたキャビテ
ィ、他のキャビティとも中空成形体が得られたが、中空
成形体にヒケが発生した。
【0047】
【発明の効果】本発明、及び本発明2の射出中空成形体
の製造方法においては、2箇所以上に設けられたキャビ
ティの残りの1箇所のキャビティへの連通部を、射出さ
れた溶融樹脂の充填完了時の到達点とすることにより、
ヘジテーションマークが発生しても、製品とは関係のな
い連通部にヘジテーションマーク発生させることによ
り、外観品質の優れた複数の中空成形品を同時に成形す
ることができる。従って、射出中空成形体の製造方法と
して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出中空成形体の製造方法の一実施態
様を示す断面図。
【図2】図1に示す他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図。
【図3】本発明の射出中空成形体の製造方法の他の実施
態様を示す断面図。
【図4】図3に示す他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図。
【図5】本発明の射出中空成形体の製造方法の他の実施
態様を示す断面図。
【図6】図5に示す他のキャビティへの溶融樹脂の充填
と、加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図。
【図7】本発明の射出中空成形体の製造方法の更に他の
実施態様を示す断面図。
【図8】図5に示すキャビティへの溶融樹脂の充填と、
加圧ガスの注入が完了した態様を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 溶融樹脂 2、2a、2b、2c 射出ノズル 3、3a、3b、3c 注入口 4、4a、4b 連通部 51、51a、51b、51c 固定型 52、52a、52b、52c 可動型 6、6a、6b、6c、61、61a、61b、62
a、62b 中空部 9、9a、9b、9c ゲート 10、10a、10b、10c 注入口が設けられた
キャビティ 11、11a、11b、12b 他のキャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型により形成された2箇所
    以上のキャビティが連通部を介して設けられ、一つのキ
    ャビティに溶融樹脂の射出されるゲートと加圧ガスの注
    入口が設けられ、注入口が設けられたキャビティとその
    隣接する連通部の容積の和を、連通部を含むキャビティ
    全体の容積の和の55%〜70%とし、且つ、各連通部
    の容積を連通部を含むキャビティ全体の容積の和の0.
    5〜5%とし、注入口が設けられたキャビティを満たす
    が他のキャビティに到達しない量の溶融樹脂を射出し、
    続いて加圧ガスの注入を行って、他のキャビティに溶融
    樹脂を充填するとともに中空部を形成することを特徴と
    する射出中空成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 固定型と可動型により形成された3箇所
    以上のキャビティが連通部を介して設けられ、端部のい
    ずれかのキャビティに溶融樹脂の射出されるゲートと加
    圧ガスの注入口が設けられ、連通部を含むキャビティ全
    体の容積の和の55%〜70%の量の溶融樹脂を射出し
    たとき、1箇所以上を残して連通部を含む2箇所以上の
    キャビティには溶融樹脂が充満し、且つ、溶融樹脂の先
    端が隣接する連通部の途中まで到達するようにし、上記
    連通部の途中まで到達するが、残りの1箇所以上のキャ
    ビティまで到達しない量の溶融樹脂を射出し、続いて加
    圧ガスの注入を行って、残りのキャビティに溶融樹脂を
    充填するとともに中空部を形成することを特徴とする射
    出中空成形体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0761407A1 (de) * 1995-08-31 1997-03-12 Battenfeld GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Kunststoffgegenständen mit massiven Stellen und Hohlstellen
AT503969B1 (de) * 2006-07-17 2008-05-15 Haidlmair Holding Gmbh Spritzgiessverfahren und spritzgiesswerkzeug

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