JPH07256233A - アンモニア蒸留塔の洗浄方法 - Google Patents

アンモニア蒸留塔の洗浄方法

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JPH07256233A
JPH07256233A JP5558094A JP5558094A JPH07256233A JP H07256233 A JPH07256233 A JP H07256233A JP 5558094 A JP5558094 A JP 5558094A JP 5558094 A JP5558094 A JP 5558094A JP H07256233 A JPH07256233 A JP H07256233A
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JP
Japan
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ammonia
cleaning
water
distillation column
concentrated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5558094A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuro Iwama
卓郎 岩間
Akihiko Ishihara
昭彦 石原
Yoshiyuki Hatakeyama
義行 畠山
Takahito Kanda
孝人 神田
Shigeki Hiroshige
隆樹 広重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH07256233A publication Critical patent/JPH07256233A/ja
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コ−クス炉から発生する安水中のアンモニア
を除去するアンモニア蒸留塔において、タ−ル、スラッ
ジ等により生じた閉塞を除去するための洗浄効果が高
く、短期間で行なえる洗浄方法を提供する。 【構成】 安水中に含有されているタ−ル、スラッジ等
により生じた閉塞を除去するに際し、蒸留塔内に濃安水
を供給し、洗浄除去を行なう。濃安水はアンモニア蒸留
塔で凝縮した濃安水を使用することができる。濃安水中
のフリ−アンモニアの濃度は10000〜70000p
pmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコ−クス炉ガス精製プロ
セスで使用される、コ−クス炉から発生する安水中のア
ンモニア分を除去するためのアンモニア蒸留塔の洗浄方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コ−クス炉から発生したガスは安水を散
布することにより冷却される。この安水中にはアンモニ
ア、タ−ル、スラッジ、フェノ−ル等が含まれている。
安水を排水として処理するために、通常、アンモニア蒸
留塔によってアンモニアを除去し、次いで活性汚泥法に
よって有害成分を除去している。アンモニア蒸留塔にお
いて、アンモニアの除去を行なっているうちに、各種の
塔のトレイ部、塔底、熱交換器の内部にタ−ル、スラッ
ジ等が堆積し、閉塞が生じ、塔内の差圧発生、熱交換器
の効率低下等が生じてしまう。このような場合、洗浄を
行なう必要がある。
【0003】洗浄方法としては、開放洗浄法、薬剤洗浄
法などが上げられる。また特開昭58−93789号公
報にはベンゾ−ルによる洗浄法が、特開平02−174
986号公報には安水による洗浄法の技術がそれぞれ開
示されている。
【0004】開放洗浄法は蒸留塔の操業を停止し、装置
内に滞留した液を抜き出し、窒素による置換パ−ジを行
なった後、装置を開放し、残存するタ−ル、スラッジ分
を水流ジェットにより系外に排出する方法である。
【0005】薬剤洗浄法は薬剤を装置内に循環させ、洗
浄を行なう方法である。ベンゾ−ルによる洗浄法は回収
ベンゾ−ル分を含む吸収油から分離されたベンゾ−ルを
蒸留塔装置内に供給し、循環洗浄させる方法である。安
水による洗浄法は安水を蒸留塔内に上部から供給し、洗
浄する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来開放洗浄法はメン
テナンス費用が高く、長期日数を必要とする欠点を有し
ている。薬剤洗浄法は洗浄終了後の液置換が困難で、洗
浄廃液の処理に多額の費用を要するという欠点を有して
いる。ベンゾ−ルによる洗浄法は洗浄後、系内を置換す
るのに手間と時間がかかる。
【0007】安水による洗浄法はコ−クス炉から発生す
るガス中のアンモニアをアンモニアスクラバ−でシャワ
−することにより得られた含安水をそのまま使用するた
め洗浄効果が小さいという問題点を有している。
【0008】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
もので、洗浄効果が高く、短期間で行なえる洗浄方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、コ−ク
ス炉ガス精製プロセスで使用されるアンモニア蒸留塔の
洗浄に濃安水が有効であることを見出し、本発明に至っ
た。濃安水はタ−ル分が多いため、タ−ル、スラッジと
の親和力が増加する。さらに高アンモニア濃度のため、
ストリッパ−の底部トレイ(SUS製)の表面に強く配
位し堆積したタ−ル、スラッジがはがれ易くなる。これ
により洗浄効果が増大すると考えられる。
【0010】請求項1に記載の発明は、コ−クス炉から
出される安水中に含有されているアンモニア分を水蒸気
蒸留により除去するアンモニア蒸留塔中において、前記
安水中のタ−ル、スラッジ等により生じた閉塞を除去す
るに際し、蒸留塔に濃安水を供給し、洗浄、除去を行な
うことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、濃安水の使用に
際し、アンモニア蒸留塔で凝縮した濃安水を使用するこ
とを特徴とする。請求項3に記載の発明は、濃安水の使
用に際し、濃安水中のフリ−アンモニア濃度が1000
〜70000であることを特徴とする。
【0012】蒸留塔内に安水中のタ−ル、ピッチ等によ
り生じた閉塞を除去するため、濃安水を用いてアンモニ
ア蒸留塔の洗浄を行なう際には、通常アンモニア蒸留で
行なっている安水を供給する代わりに、あらかじめ蓄え
ておいた濃安水を供給し、循環、洗浄を行なえば良い。
まず、水蒸気蒸留を一時停止する。次いで前記蒸留塔の
上部から塔内に濃安水を供給し、洗浄を行なう。塔内を
流下する濃安水によって、タ−ル、ピッチ等が溶解し、
閉塞は除去される。濃安水が塔内に供給してから塔底に
流れ着くまでに蒸発するのを防ぎ、充分な洗浄効果を出
すために、塔内の温度を下げる必要がある。そのため洗
浄を行なう際には、水蒸気の吹き込みを止めるか、少量
とすることが大切である。
【0013】洗浄の為に用いられる濃安水の温度は50
℃〜90℃望ましくは70℃〜80℃である。50℃未
満では安水中のタ−ル、ピッチを充分には溶解すること
はできない。一方、90℃より高い温度では安水中の油
分が蒸発してしまい、タ−ル、ピッチを溶解、除去する
ことができない。
【0014】蒸留塔内を洗浄するために濃安水を供給す
る場合の流量は、通常60m3 /H程度を平均的な流量
として設計された蒸留塔規模で、40〜80m3 /H,
望ましくは50〜60m3 /Hである。
【0015】本発明に用いる濃安水は特に限定はしない
が、ランニングコストの低減等を考慮すると、アンモニ
ア蒸留塔のベ−パ−コンデンサ−で凝縮した濃安水を使
うのが望ましい。
【0016】洗浄に用いる濃安水のフリ−アンモニアの
濃度は10000〜70000ppmである。好ましく
は20000〜40000ppmである。洗浄効果を考
慮すると20000ppm以上が好ましく、装置の腐食
等を考慮すると40000ppm以下が好ましい。フリ
−アンモニアの濃度の測定方法に関しては特に限定しな
い。
【0017】図1はあらかじめ蓄えておいた濃安水をア
ンモニア蒸留塔に供給できるようにフロ−変更を行なっ
た濃安水洗浄フロ−図である。図1において1はアンモ
ニア蒸留塔、2は濃安水タンク、3は脱安水タンク、4
は安水タンク、5はアンモニアスクラバ−、6は抜き出
しポンプ、7は安水流れを示す。
【0018】コ−クス炉から発生した安水はアンモニア
スクラバ−5でコ−クス炉ガス中のアンモニアを吸収し
(含安水)、アンモニア蒸留塔1にフィ−ドされる。洗
浄を行なわない通常時は、蒸留により得られた脱アンモ
ニア水は脱安水タンク3に入る。又、この時蒸留塔内も
しくは外付け等で設置されたベ−パ−コンデンサ−によ
り得られた凝縮液(濃安水)は塔頂にもどされる。なお
ベ−パ−コンデンサ−は外付けで設置しても良い。洗浄
前の準備として、ベ−パ−コンデンサ−からの凝縮液は
塔頂にもどさず、濃安水タンク2にためこむ。次に脱安
水タンクの脱アンモニア水と濃安水タンクの濃安水を混
合し、濃安水中のフリ−アンモニアの濃度を洗浄に適し
た濃度に調製し洗浄に使用する。洗浄時は通常時のフィ
−ドを含安水から脱安水と濃安水で調製した液に切り換
える。
【0019】
【実施例】
(実施例1)フリ−アンモニア濃度10000、300
00ppmに調製した濃安水と、比較例としてフリ−ア
ンモニア濃度5000ppmの含安水をそれぞれ1Lの
ビ−カ−に500gとる。次いでアンモニア蒸留塔の塔
底ピッチ200gをそれぞれに添加し、密閉して室温で
6日間放置し、6日後の塔底重量を比較した。結果を表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1よりフリ−アンモニア濃度が3000
0ppmではかなりピッチが溶解しており、洗浄効果が
高いことがわかる。
【0022】(実施例2:実機試験)フリ−アンモニア
濃度30000ppmに調製した濃安水と、比較例とし
てフリ−アンモニア濃度5000ppmの含安水を使用
し、当社製鉄所内に設置されたアンモニア蒸留塔(含安
水処理量75m3 /H定格)で洗浄効果を比較した。洗
浄は流量60m3 /H、スチ−ム量を5T/Hで行なっ
た。その他は実施例1と同様である。結果を表2に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】表2より、含安水に比べ濃安水を洗浄に用
いた場合は差圧の発生も少なく、洗浄効果が高い。この
結果は実施例1を反映している。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、容易に短時間に洗浄を
行なうことができる。また、アンモニア蒸留塔のベ−パ
−コンデンサ−で凝縮した濃安水を用いることによりラ
ンニングコストの低下がはかれる。さらに、洗浄効果が
高く、蒸留塔内の差圧が解消される結果、メンテナンス
周期も従来に比べ延長され、装置の停止期間の短縮もは
かれる。以上述べたように本発明は工業的に非常に有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、濃安水をアンモニア蒸留塔に
供給できるようにフロ−変更を行なった濃安水洗浄フロ
−図である。
【符号の説明】
1 アンモニア蒸留塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 孝人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 広重 隆樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ−クス炉から出される安水中に含有さ
    れているアンモニア分を水蒸気蒸留により除去するアン
    モニア蒸留塔中において、前記安水中に含有されている
    タ−ル、スラッジ等により生じた閉塞を除去するに際
    し、蒸留塔内に濃安水を供給し、洗浄、除去を行なうこ
    とを特徴とするアンモニア蒸留塔の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 濃安水の使用に際し、アンモニア蒸留塔
    で凝縮した濃安水を使用することを特徴とする請求項1
    に記載のアンモニア蒸留塔の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 濃安水の使用に際し、濃安水中のフリ−
    アンモニア濃度が10000〜70000ppmである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアン
    モニア蒸留塔の洗浄方法。
JP5558094A 1994-03-25 1994-03-25 アンモニア蒸留塔の洗浄方法 Withdrawn JPH07256233A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112516A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Jfeケミカル株式会社 余剰安水の処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016112516A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Jfeケミカル株式会社 余剰安水の処理方法

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20010605