JPH07256073A - 高粘性物質の連続処理装置及びその処理方法 - Google Patents
高粘性物質の連続処理装置及びその処理方法Info
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- JPH07256073A JPH07256073A JP4828294A JP4828294A JPH07256073A JP H07256073 A JPH07256073 A JP H07256073A JP 4828294 A JP4828294 A JP 4828294A JP 4828294 A JP4828294 A JP 4828294A JP H07256073 A JPH07256073 A JP H07256073A
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- stirring
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- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高粘度の処理液に対し大きな剪断作用を与えな
がらその処理液に大きな温度斑をつけず過大な熱量を除
去し、温度を適正に保持することができる装置を提供す
る。 【構成】円筒状容器内を複数個の槽に仕切り、それぞれ
の槽と槽の間の外部に処理液の冷却装置を設けて構成す
る。
がらその処理液に大きな温度斑をつけず過大な熱量を除
去し、温度を適正に保持することができる装置を提供す
る。 【構成】円筒状容器内を複数個の槽に仕切り、それぞれ
の槽と槽の間の外部に処理液の冷却装置を設けて構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高粘度流体、スラリー状
物質など各種状態の物質を撹拌する連続処理装置に関す
る。
物質など各種状態の物質を撹拌する連続処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、一般に高粘度の処理液に
対し大きな剪断作用を与えると発熱し、温度の上昇が処
理液に分解反応、劣化等の悪影響を与えることが考えら
れ、適切な熱量の除去が必要となるが、処理液に大きな
温度斑をつけず、過大な熱量を除去するための配慮がさ
れていないという問題がある。
対し大きな剪断作用を与えると発熱し、温度の上昇が処
理液に分解反応、劣化等の悪影響を与えることが考えら
れ、適切な熱量の除去が必要となるが、処理液に大きな
温度斑をつけず、過大な熱量を除去するための配慮がさ
れていないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は高粘度
の処理液に対し大きな剪断作用を与えると発熱し、温度
の上昇が処理液に分解反応、劣化等の悪影響を与えるこ
とが考えられ、適切な熱量の除去が必要となるが、処理
液に大きな温度斑をつけず、過大な熱量を除去するため
の配慮がされていないという問題があった。
の処理液に対し大きな剪断作用を与えると発熱し、温度
の上昇が処理液に分解反応、劣化等の悪影響を与えるこ
とが考えられ、適切な熱量の除去が必要となるが、処理
液に大きな温度斑をつけず、過大な熱量を除去するため
の配慮がされていないという問題があった。
【0004】本発明の目的は高粘度の処理液に対し大き
な剪断作用を与えながらその処理液に大きな温度斑をつ
けず過大な熱量を除去し、温度を適正に保持する装置を
提供することにある。
な剪断作用を与えながらその処理液に大きな温度斑をつ
けず過大な熱量を除去し、温度を適正に保持する装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、円筒状容器
を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設
け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない
処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却するための
外部冷却装置を設けることにより達成される。また、処
理され発熱した高粘性物質から過大な熱量を除去するた
めに、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に
処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、
同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を
冷却するための外部冷却装置を設けることにより達成さ
れる。また、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の
片端に処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設
けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処
理液を冷却するための外部冷却装置を設け、その処理液
出口の下流側にギアポンプまたは抜出しスクリュ等の高
粘性物質を強制的に抜出せる装置を設けることにより達
成される。また更に、円筒状容器を複数個の槽に仕切
り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処理
液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入
口の間に処理液を冷却するため所定の温度にまで冷却可
能な長さとした配管、または、保温材で覆われた配管に
より構成した放熱式冷却配管を設けることにより達成さ
れる。
を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設
け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない
処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却するための
外部冷却装置を設けることにより達成される。また、処
理され発熱した高粘性物質から過大な熱量を除去するた
めに、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に
処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、
同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を
冷却するための外部冷却装置を設けることにより達成さ
れる。また、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の
片端に処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設
けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処
理液を冷却するための外部冷却装置を設け、その処理液
出口の下流側にギアポンプまたは抜出しスクリュ等の高
粘性物質を強制的に抜出せる装置を設けることにより達
成される。また更に、円筒状容器を複数個の槽に仕切
り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処理
液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入
口の間に処理液を冷却するため所定の温度にまで冷却可
能な長さとした配管、または、保温材で覆われた配管に
より構成した放熱式冷却配管を設けることにより達成さ
れる。
【0006】
【作用】本発明によれば、円筒状容器を複数個の槽に仕
切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処
理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液
入口の間に処理液を冷却するための外部冷却装置を設け
ることにより処理液から過大な熱量を除去し、温度を適
正に保持することができる。また、処理され発熱した高
粘性物質から熱を除去するために、円筒状容器を複数個
の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、
他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口
と処理液入口の間に処理液を冷却するための外部冷却装
置を設けることにより処理液から過大な熱量を除去し、
温度を適正に保持することができる。また、円筒状容器
を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設
け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない
処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却するための
外部冷却装置を設け、その処理液出口の下流側にギアポ
ンプまたは抜出しスクリュ等の高粘性物質を強制的に抜
出せる装置を設けることにより処理液から過大な熱量を
除去し、温度を適正に保持することができる。また更
に、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処
理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、同
じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷
却するため所定の温度にまで冷却可能な長さとした配
管、または、保温材で覆われた配管により構成した放熱
式冷却方法を設けることにより処理液から過大な熱量を
除去し、温度を適正に保持することができる。
切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処
理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液
入口の間に処理液を冷却するための外部冷却装置を設け
ることにより処理液から過大な熱量を除去し、温度を適
正に保持することができる。また、処理され発熱した高
粘性物質から熱を除去するために、円筒状容器を複数個
の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、
他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口
と処理液入口の間に処理液を冷却するための外部冷却装
置を設けることにより処理液から過大な熱量を除去し、
温度を適正に保持することができる。また、円筒状容器
を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入口を設
け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内にない
処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却するための
外部冷却装置を設け、その処理液出口の下流側にギアポ
ンプまたは抜出しスクリュ等の高粘性物質を強制的に抜
出せる装置を設けることにより処理液から過大な熱量を
除去し、温度を適正に保持することができる。また更
に、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処
理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、同
じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷
却するため所定の温度にまで冷却可能な長さとした配
管、または、保温材で覆われた配管により構成した放熱
式冷却方法を設けることにより処理液から過大な熱量を
除去し、温度を適正に保持することができる。
【0007】
【実施例】図1,図2に本発明の一実施例を示す。図1
において、1は概略円筒状の本体容器で、外周を熱媒ジ
ャケット等の加熱手段(図示せず)で覆われており、内
部を長手方向に2本の回転軸2が貫通している。これら
の回転軸2に雫形で厚板状の撹拌翼部材3a,3b,3
c,3dが翼部材の面内を貫通するように取り付けられ
ている。また、本体容器1は容器内を複数個の槽に仕切
る仕切り板4(本図は2分割の図を示す)により分割さ
れ、処理液の流れの上流側を第1槽5、下流側を第2槽
6とすると、それぞれの槽には処理液入口ノズル7、9
及び処理液出口ノズル8,10が設けられている。第1
槽5の処理液出口ノズル8の下流には外部冷却装置11
が設けられ、この外部冷却装置11は第2槽6の処理液
入口ノズル9へ接続されている。図2は本体容器1の横
断面図であり、本体容器1の上部には揮発物出口ノズル
12が設けられている。撹拌翼部材3a,3bは雫形の
頭部の部分を180度の位相で重ね合わせて一組の撹拌
翼を構成し、又、他方の回転軸2にも同様に撹拌翼部材
3c,3dにより雫形の頭部の部分を180度の位相で
組み合わせて一組の撹拌翼を構成する。一方の回転軸2
に設けた一組の撹拌翼と他方の回転軸2に設けた一組の
撹拌翼とを同一の位相で取り付けて一段の撹拌翼が構成
され、この一段の撹拌翼のうち雫形の撹拌翼部材3aと
3c及び3bと3dは同一回転面内にあり互いに交錯し
ない。しかし、撹拌翼部材3aと3d及び3bと3cは
回転軸2の間で微小な間隔をもってすれ違う構造とな
り、一段の撹拌翼で軸が1回転する間に撹拌翼部材は2
回すれ違うことになる。次の段の撹拌翼は、前段の撹拌
翼の取り付け位置から所定の角度(本実施例では0度の
場合を示す)ずらして取り付けられ、以下の数段も同様
に取り付けられ、また、それ以下の数段も前数段と所定
の角度ずらして取り付けられ撹拌翼を構成する。
において、1は概略円筒状の本体容器で、外周を熱媒ジ
ャケット等の加熱手段(図示せず)で覆われており、内
部を長手方向に2本の回転軸2が貫通している。これら
の回転軸2に雫形で厚板状の撹拌翼部材3a,3b,3
c,3dが翼部材の面内を貫通するように取り付けられ
ている。また、本体容器1は容器内を複数個の槽に仕切
る仕切り板4(本図は2分割の図を示す)により分割さ
れ、処理液の流れの上流側を第1槽5、下流側を第2槽
6とすると、それぞれの槽には処理液入口ノズル7、9
及び処理液出口ノズル8,10が設けられている。第1
槽5の処理液出口ノズル8の下流には外部冷却装置11
が設けられ、この外部冷却装置11は第2槽6の処理液
入口ノズル9へ接続されている。図2は本体容器1の横
断面図であり、本体容器1の上部には揮発物出口ノズル
12が設けられている。撹拌翼部材3a,3bは雫形の
頭部の部分を180度の位相で重ね合わせて一組の撹拌
翼を構成し、又、他方の回転軸2にも同様に撹拌翼部材
3c,3dにより雫形の頭部の部分を180度の位相で
組み合わせて一組の撹拌翼を構成する。一方の回転軸2
に設けた一組の撹拌翼と他方の回転軸2に設けた一組の
撹拌翼とを同一の位相で取り付けて一段の撹拌翼が構成
され、この一段の撹拌翼のうち雫形の撹拌翼部材3aと
3c及び3bと3dは同一回転面内にあり互いに交錯し
ない。しかし、撹拌翼部材3aと3d及び3bと3cは
回転軸2の間で微小な間隔をもってすれ違う構造とな
り、一段の撹拌翼で軸が1回転する間に撹拌翼部材は2
回すれ違うことになる。次の段の撹拌翼は、前段の撹拌
翼の取り付け位置から所定の角度(本実施例では0度の
場合を示す)ずらして取り付けられ、以下の数段も同様
に取り付けられ、また、それ以下の数段も前数段と所定
の角度ずらして取り付けられ撹拌翼を構成する。
【0008】以上の構成の装置において、処理液入口ノ
ズル7より連続して供給された処理液は例えば撹拌翼部
材3a〜dで大きな剪断作用を与えられ撹拌されて重合
反応等の処理が行われ、高粘度の液となる。この過程で
生成される副成物は揮発物出口ノズル12により良好に
系外へ排出されるが、処理液は大きな剪断作用を与えら
れ発熱する。そこで、本体容器1の加熱手段で除熱でき
なかった熱量を外部冷却装置11にて除去するため、第
1槽5に設けられている処理液出口ノズル8より処理液
を外部冷却装置11に移送し、任意の手段で所定の温度
まで冷却する。
ズル7より連続して供給された処理液は例えば撹拌翼部
材3a〜dで大きな剪断作用を与えられ撹拌されて重合
反応等の処理が行われ、高粘度の液となる。この過程で
生成される副成物は揮発物出口ノズル12により良好に
系外へ排出されるが、処理液は大きな剪断作用を与えら
れ発熱する。そこで、本体容器1の加熱手段で除熱でき
なかった熱量を外部冷却装置11にて除去するため、第
1槽5に設けられている処理液出口ノズル8より処理液
を外部冷却装置11に移送し、任意の手段で所定の温度
まで冷却する。
【0009】冷却し終えた処理液は第2槽6の処理液入
口ノズル9より本体容器1内へ移送され再び大きな剪断
作用を与えられ撹拌される。また、本装置を用いてポリ
マーアロイやポリマーブレンド等の操作を行う場合、処
理液入口ノズル7から供給された数種類のポリマーや添
加剤,相溶化剤等の物質は撹拌翼部材3a〜dによって
撹拌混合されるが、撹拌翼は高速で回転しているので本
体容器1と撹拌翼及び撹拌翼部材3a〜d間で強い剪断
作用を受ける。従来の重縮合系の反応に使われている撹
拌翼は、処理液の混合性能を主体にしていたので軸長手
方向の撹拌翼設置段数が比較的少なく、処理液に広く大
きな剪断作用を与えることができなかった。本装置のよ
うに、回転軸2の長手方向に高密度に撹拌翼を設置する
と処理液に十分な剪断作用を与えることができ、ポリマ
ーアロイやポリマーブレンド等の操作には最適な状態と
なる。また、回転軸2の横断面内には厚板状の撹拌翼部
材3a〜dが一対あるだけで本体容器1の全横断面に占
める撹拌翼の面積が小さいため本体容器1の容積効率が
良くなり処理液量が増加し、装置の滞留時間を長くする
ことが容易にできる効果がある。そして、一組の撹拌翼
は1回の回転で本体容器1の壁面と相手の回転軸2表面
を掻き取るために完全なセルフクリーニングが行われ、
製造物の品質低下を防止できる効果がある。
口ノズル9より本体容器1内へ移送され再び大きな剪断
作用を与えられ撹拌される。また、本装置を用いてポリ
マーアロイやポリマーブレンド等の操作を行う場合、処
理液入口ノズル7から供給された数種類のポリマーや添
加剤,相溶化剤等の物質は撹拌翼部材3a〜dによって
撹拌混合されるが、撹拌翼は高速で回転しているので本
体容器1と撹拌翼及び撹拌翼部材3a〜d間で強い剪断
作用を受ける。従来の重縮合系の反応に使われている撹
拌翼は、処理液の混合性能を主体にしていたので軸長手
方向の撹拌翼設置段数が比較的少なく、処理液に広く大
きな剪断作用を与えることができなかった。本装置のよ
うに、回転軸2の長手方向に高密度に撹拌翼を設置する
と処理液に十分な剪断作用を与えることができ、ポリマ
ーアロイやポリマーブレンド等の操作には最適な状態と
なる。また、回転軸2の横断面内には厚板状の撹拌翼部
材3a〜dが一対あるだけで本体容器1の全横断面に占
める撹拌翼の面積が小さいため本体容器1の容積効率が
良くなり処理液量が増加し、装置の滞留時間を長くする
ことが容易にできる効果がある。そして、一組の撹拌翼
は1回の回転で本体容器1の壁面と相手の回転軸2表面
を掻き取るために完全なセルフクリーニングが行われ、
製造物の品質低下を防止できる効果がある。
【0010】次に本発明の他の実施例について図3によ
り説明する。本実施例は図1に示した実施例の装置にお
いて、処理液入口ノズル7より連続して供給された処理
液は例えば撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与え
られ撹拌されて重合反応等の処理が行われ、高粘度の液
となる。この過程で生成される副成物は揮発物出口ノズ
ル12により良好に系外へ排出されるが、処理液は大き
な剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体容器1の
加熱手段で除熱できなかった熱量を外部冷却装置11に
て除去するため、第1槽5に設けられている処理液出口
ノズル8より処理液を外部冷却装置11に移送し、任意
の手段で所定の温度まで冷却する。この移送の際、高粘
度の処理液に対してはギアポンプ13(本図ではギアポ
ンプの図を示す)または抜出しスクリュ等の高粘度の処
理液を強制的に抜出せる装置を使用することが適切であ
る場合が多く、これを第1槽5の処理液出口ノズル8に
設けることにより、高粘度の処理液は定量性を保ちなが
ら良好に移送される。こうして、冷却し終えた処理液は
第2槽6の処理液入口ノズル9より本体容器1内へ移送
され再び大きな剪断作用を与えられ撹拌される。
り説明する。本実施例は図1に示した実施例の装置にお
いて、処理液入口ノズル7より連続して供給された処理
液は例えば撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与え
られ撹拌されて重合反応等の処理が行われ、高粘度の液
となる。この過程で生成される副成物は揮発物出口ノズ
ル12により良好に系外へ排出されるが、処理液は大き
な剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体容器1の
加熱手段で除熱できなかった熱量を外部冷却装置11に
て除去するため、第1槽5に設けられている処理液出口
ノズル8より処理液を外部冷却装置11に移送し、任意
の手段で所定の温度まで冷却する。この移送の際、高粘
度の処理液に対してはギアポンプ13(本図ではギアポ
ンプの図を示す)または抜出しスクリュ等の高粘度の処
理液を強制的に抜出せる装置を使用することが適切であ
る場合が多く、これを第1槽5の処理液出口ノズル8に
設けることにより、高粘度の処理液は定量性を保ちなが
ら良好に移送される。こうして、冷却し終えた処理液は
第2槽6の処理液入口ノズル9より本体容器1内へ移送
され再び大きな剪断作用を与えられ撹拌される。
【0011】次に本発明の他の実施例について図4によ
り説明する。本実施例は図1に示した実施例の装置にお
いて、処理液入口ノズル7より連続して供給された処理
液は例えば撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与え
られ撹拌されて重合反応等の処理が行われ、高粘度の液
となる。この過程で生成される副成物は揮発物出口ノズ
ル12により良好に系外へ排出されるが、処理液は大き
な剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体容器1の
加熱手段で除熱できなかった熱量を外部冷却装置11に
て除去するため、第1槽5に設けられている処理液出口
ノズル8より処理液を特別な外部冷却装置ではなく配
管、または、保温材15で覆われた配管14(本図では
保温材で覆われた配管の図を示す)で構成し、自然放熱
により所定の温度に下げる配管長さとすることにより、
所定の温度まで冷却する。この方法によるとコスト面に
おいて安価にすることができる。
り説明する。本実施例は図1に示した実施例の装置にお
いて、処理液入口ノズル7より連続して供給された処理
液は例えば撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与え
られ撹拌されて重合反応等の処理が行われ、高粘度の液
となる。この過程で生成される副成物は揮発物出口ノズ
ル12により良好に系外へ排出されるが、処理液は大き
な剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体容器1の
加熱手段で除熱できなかった熱量を外部冷却装置11に
て除去するため、第1槽5に設けられている処理液出口
ノズル8より処理液を特別な外部冷却装置ではなく配
管、または、保温材15で覆われた配管14(本図では
保温材で覆われた配管の図を示す)で構成し、自然放熱
により所定の温度に下げる配管長さとすることにより、
所定の温度まで冷却する。この方法によるとコスト面に
おいて安価にすることができる。
【0012】また、次に本発明の他の実施例について説
明する。本実施例は図1または図3または図4に示した
実施例の装置を、大きな剪断作用を必要とするが温度の
上昇により分解反応、劣化等の悪影響を受けやすい処理
液を処理するプロセスに用いる方法である。例えば、混
合されていないPET(ポリエチレンテレフタレート)
とPBT(ポリブチレンテレフタレート)を温度285
℃にて溶融し、重量比において同量ずつ処理液入口ノズ
ル7より連続して供給し、そのPETとPBT(以下、
処理液と呼ぶ。)は回転軸2が60rpmで回転するに
伴い、撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与えられ
撹拌されブレンドされるという処理が行なわれる。処理
液は大きな剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体
容器1の加熱手段で除熱を行うが除熱できなかった熱量
を外部冷却装置11にて除去するため、第1槽5に設け
られている処理液出口ノズル8より処理液を外部冷却装
置11に移送し、任意の手段で温度285℃まで冷却す
る。冷却し終えた処理液は第2槽6の処理液入口ノズル
9より本体容器1内へ移送され再び大きな剪断作用を与
えられ撹拌される。
明する。本実施例は図1または図3または図4に示した
実施例の装置を、大きな剪断作用を必要とするが温度の
上昇により分解反応、劣化等の悪影響を受けやすい処理
液を処理するプロセスに用いる方法である。例えば、混
合されていないPET(ポリエチレンテレフタレート)
とPBT(ポリブチレンテレフタレート)を温度285
℃にて溶融し、重量比において同量ずつ処理液入口ノズ
ル7より連続して供給し、そのPETとPBT(以下、
処理液と呼ぶ。)は回転軸2が60rpmで回転するに
伴い、撹拌翼部材3a〜dで大きな剪断作用を与えられ
撹拌されブレンドされるという処理が行なわれる。処理
液は大きな剪断作用を与えられ発熱する。そこで、本体
容器1の加熱手段で除熱を行うが除熱できなかった熱量
を外部冷却装置11にて除去するため、第1槽5に設け
られている処理液出口ノズル8より処理液を外部冷却装
置11に移送し、任意の手段で温度285℃まで冷却す
る。冷却し終えた処理液は第2槽6の処理液入口ノズル
9より本体容器1内へ移送され再び大きな剪断作用を与
えられ撹拌される。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入
口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内
にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却する
ための外部冷却装置を設けることにより処理液から過大
な熱量を除去し、温度を適正に保持することができる。
また、処理され発熱した高粘性物質から熱を除去するた
めに、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に
処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、
同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を
冷却するための外部冷却装置を設けることにより処理液
から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持することが
できる。また、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽
の片端に処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を
設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に
処理液を冷却するための外部冷却装置を設け、その処理
液出口の下流側にギアポンプまたは抜出しスクリュ等の
高粘性物質を強制的に抜出せる装置を設けることにより
処理液から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持する
ことができる。また更に、円筒状容器を複数個の槽に仕
切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処
理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液
入口の間に処理液を冷却するため所定の温度にまで冷却
可能な長さとした配管、または、保温材で覆われた配管
により構成した放熱式冷却方法を設けることにより処理
液から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持すること
ができる。
筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に処理液入
口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、同じ槽内
にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を冷却する
ための外部冷却装置を設けることにより処理液から過大
な熱量を除去し、温度を適正に保持することができる。
また、処理され発熱した高粘性物質から熱を除去するた
めに、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に
処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、
同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を
冷却するための外部冷却装置を設けることにより処理液
から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持することが
できる。また、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽
の片端に処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を
設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に
処理液を冷却するための外部冷却装置を設け、その処理
液出口の下流側にギアポンプまたは抜出しスクリュ等の
高粘性物質を強制的に抜出せる装置を設けることにより
処理液から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持する
ことができる。また更に、円筒状容器を複数個の槽に仕
切り、各槽の片端に処理液入口を設け、また、他端に処
理液出口を設けて、同じ槽内にない処理液出口と処理液
入口の間に処理液を冷却するため所定の温度にまで冷却
可能な長さとした配管、または、保温材で覆われた配管
により構成した放熱式冷却方法を設けることにより処理
液から過大な熱量を除去し、温度を適正に保持すること
ができる。
【図1】本発明の実施例の概略図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の概略図である。
【図4】本発明の他の実施例の概略図である。
1…本体容器、2…回転軸、3a,3b,3c,3d…
撹拌翼部材、4…仕切り板、5…第1槽、6…第2槽、
7、9…処理液入口ノズル、8、10…処理液出口ノズ
ル、11…外部冷却装置、12…揮発物出口ノズル、1
3…ギアポンプ 14…配管、15…保温材。
撹拌翼部材、4…仕切り板、5…第1槽、6…第2槽、
7、9…処理液入口ノズル、8、10…処理液出口ノズ
ル、11…外部冷却装置、12…揮発物出口ノズル、1
3…ギアポンプ 14…配管、15…保温材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 克久 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内
Claims (6)
- 【請求項1】水平に設置された概略円筒状容器内の長手
方向に平行な2本の回転軸を設置し、該2本の回転軸上
に雫形で厚板状の撹拌翼部材を多段に重ね合わせて構成
する撹拌翼を備え、一方の回転軸には2枚の撹拌翼部材
をある所定の位相角を持ってずらして一組の撹拌翼を形
成し、該撹拌翼をまたある所定の位相角を持って軸方向
に複数段設置すると共に、他方の回転軸には2枚の撹拌
翼部材をある所定の位相角を持ってずらして形成した一
組の撹拌翼を一方の回転軸に取り付けた撹拌翼と同平面
内で重ならない様な位相角を持つように構成して1段の
撹拌翼とし、撹拌翼部材の外周端が容器内周面と微小な
隙間を保ち、またお互いの回転軸外周面とも微小な隙間
を保つように構成された高粘性物質の連続処理装置にお
いて、円筒状容器を複数個の槽に仕切り、各槽の片端に
処理液入口を設け、また、他端に処理液出口を設けて、
同じ槽内にない処理液出口と処理液入口の間に処理液を
冷却するための外部冷却装置を設けたことを特徴とする
連続処理装置。 - 【請求項2】連続処理装置により処理され発熱した高粘
性物質から熱を除去するための外部冷却装置を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の連続処理装置。 - 【請求項3】請求項1記載の連続処理装置における複数
個の槽の処理液出口の下流側にギアポンプまたは抜出し
スクリュ等の高粘性物質を強制的に抜出せる装置を設け
たことを特徴とする連続処理装置。 - 【請求項4】請求項1記載の連続処理装置における冷却
装置を所定の温度にまで冷却可能な長さとした配管、ま
たは、保温材で覆われた配管により構成した放熱式冷却
方法であることを特徴とする連続処理装置。 - 【請求項5】大きな剪断作用を与えられることを必要と
し、また、温度の上昇により分解反応、劣化等の悪影響
を受けやすい処理液を処理するために第1項から第4項
記載の連続処理装置を用いる方法。 - 【請求項6】撹拌容器の入口から処理液を供給し、撹拌
した後に処理液を出口より取出す撹拌処理において、 上記撹拌容器の入口から出口までの途中において上記処
理液を冷却することを特徴とする連続処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4828294A JPH07256073A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 高粘性物質の連続処理装置及びその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4828294A JPH07256073A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 高粘性物質の連続処理装置及びその処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07256073A true JPH07256073A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12799085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4828294A Pending JPH07256073A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 高粘性物質の連続処理装置及びその処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07256073A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014113556A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Sugino Machine Ltd | 原料処理装置及び原料処理方法。 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4828294A patent/JPH07256073A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014113556A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Sugino Machine Ltd | 原料処理装置及び原料処理方法。 |
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