JPH06218260A - 高粘性物質の連続処理装置 - Google Patents

高粘性物質の連続処理装置

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JPH06218260A
JPH06218260A JP1105193A JP1105193A JPH06218260A JP H06218260 A JPH06218260 A JP H06218260A JP 1105193 A JP1105193 A JP 1105193A JP 1105193 A JP1105193 A JP 1105193A JP H06218260 A JPH06218260 A JP H06218260A
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JP
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substance
treated
stirring
container
stirring blade
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Application number
JP1105193A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nakamoto
英和 中元
Chikao Oda
親生 小田
Kazuo Ihara
一夫 井原
Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高粘性の被処理物質の広い範囲に強い撹拌力
を作用させる。 【構成】 水平状態に設置される概略円筒状の本体容器
1と、該容器の長手方向に平行に設置された2本の回転
軸2a,2bと、該回転軸に設ける撹拌翼を、回転方向
に所定の角度ずらせて該回転軸に多段に配置し、その回
転によって他方の回転軸のものと軸方向に微小間隙を介
してすれ違い、その外周端が前記容器の内壁に微小間隙
を介して対向して回動する撹拌翼部材3a…,4a…で
構成する。この撹拌翼部材3a…,4a…は、本体容器
内で軸方向に微小間隙を介してすれ違うときに被処理物
質に広い範囲に亘って大きな剪断力を与えることがで
き、該被処理物質に強い撹拌力を作用させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘性の流体,スラリ
ー状物質,粉体と液体等の各種状態の物質を撹拌する高
粘性物質の連続処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマーの改質や合成は、文献「プラス
チック」Vol.41,NO.7,第38頁〜第48頁
に記載されたように、押出し機を使用して行なってい
る。この押出し機は高粘性物質の撹拌処理に適している
が、一般の押出し機はスクリューの溝内に被処理物質を
保持して押し出しながら撹拌する構成であるので、被処
理物質を該機内に滞留させる時間が短く、長い反応時間
を要するポリマーの合成では必要な重合反応時間を得る
ことが困難であり、また、複数種類のポリマーを混合し
て新しいポリマーを製造するときの反応に伴って発生す
るガス等の副成物を排出する機能に欠ける問題がある。
【0003】被処理物質を押出し機内に長時間滞留させ
るためには該押出し機の軸方向寸法を長くすることが考
えられるが、装置構成上の制約から、十分な反応を保証
する滞留時間を確保できる寸法にすることは困難であ
る。また、複数の押出し機を直列に連結することによ
り、反応に必要な滞留時間を確保するようにすることも
考えられるが、装置が大型化して大きな設置スペースが
必要になると共に装置が高価になる問題がある。しか
も、押出し機は十分な撹拌作用を得にくいという問題も
ある。
【0004】また、特開平2−150421号公報に
は、水平状態に設置される概略円筒状容器と、該容器の
長手方向に平行に設置された2本の回転軸と、その外周
端が前記容器の内壁及びお互いに他方の回転軸のものと
径方向に対向して回動するように各回転軸に多段に設け
られたレンズ状の撹拌翼部材群とを備えた混練装置が記
載されている。そしてこの混練装置は、対向する撹拌翼
部材の側面及び該撹拌翼部材と容器内壁面の間で被処理
物質を混練するように機能する。
【0005】しかしながら、この種の混練装置は、対向
する2本の回転軸の撹拌翼部材群が径方向に離れて回動
しているので、高粘性の被処理物質の広い範囲に強い撹
拌力を作用させることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
被処理物質を撹拌する処理装置は、高粘性の被処理物質
の広い範囲に強い撹拌力を作用させることが困難であっ
た。
【0007】従って本発明の目的は、高粘性の被処理物
質の広い範囲に強い撹拌力を作用させることができる処
理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平状態に設
置される概略円筒状容器と、該容器の長手方向に平行に
設置された2本の回転軸と、その外周端が前記容器の内
壁に微小間隙を介して対向して回動するように前記各回
転軸に多段に設けられた撹拌翼とを備えた高粘性物質の
連続処理装置において、前記各回転軸に設ける撹拌翼
は、回転方向に所定の角度ずらせて該回転軸に多段に配
置され、その回動によって他方の回転軸のものと軸方向
に微小間隙を介してすれ違う偏心板を備えたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】撹拌翼を構成する偏心板は、容器内で軸方向に
微小間隙を介してすれ違うときに被処理物質に広い範囲
に亘って大きな剪断力を与えることができ、該被処理物
質に強い撹拌力を作用させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1及び図2は第1の実施例を示してお
り、図1は要部横断平面図、図2はそのII−II断面図で
ある。
【0012】図1において、1は水平状態に設置される
横長で概略円筒状の本体容器で、その外周は熱媒ジャケ
ット等の加熱手段(図示せず)で覆われ、その内部には
長手方向に2本の回転軸2a,2bが平行に貫通して同
一方向に回転するように設置される。各回転軸2a,2
bは、雫形厚板材の撹拌翼部材3a…,4a…の頭部を
貫通してこれらを偏心状態に多段に積み重ねて該撹拌翼
部材3a…,4aを高密度に支持する。本体容器1の回
転軸方向一端部分の底壁には被処理物質入口ノズル1a
が開口し、他端部分の底壁には抜き出しスクリュー5を
内装する被処理物質出口ノズル1bが開口し、中央部分
の上壁には副成物排出ノズル1cが開口する。
【0013】図2は、本体容器1内での回転軸2a,2
bと各撹拌翼部材3a…,4a…の関係を詳細に示して
いる。撹拌翼部材3a,3cは回転軸2a,2b上にお
いて同一の軸方向位置にあり、同一の回転方向位相角に
ある。次段の撹拌翼部材3b,3dも回転軸2a,2b
上において同一の軸方向位置にあり、同一の回転方向位
相角にあるが、前段の撹拌翼部材3a,3cに対しては
回転方向に180度の位相角差をもっている。
【0014】更に次段の撹拌翼部材4a,4cは、回転
軸2a,2b上において同一の軸方向位置にあり、同一
の回転方向位相角にあるが、前段の撹拌翼部材3b,3
dに対しては回転方向に90度の位相角差をもってい
る。そして更に次段の撹拌翼部材4b,4dは回転軸2
a,2b上において同一の軸方向位置にあり、同一の回
転方向位相角にあるが、前段の撹拌翼部材4a,4cに
対しては回転方向に180度の位相角差をもっている。
【0015】そして各撹拌翼部材3a…,4a…は、回
転軸2a,2bの回転に伴って回動する場合、平行する
2本の該回転軸2a,2bの並びの外側領域を回動する
ときはその先端が本体容器1の内壁に対向して回動する
が、内側領域を回動するときはその側面が他方の回転軸
上の前後段の撹拌翼部材と軸方向に微小間隙を介して広
い範囲ですれ違うように回動する。すなわち、撹拌翼部
材3aは撹拌翼部材3dと軸方向に微小間隙を介してす
れ違い、撹拌翼部材3bは撹拌翼部材3cと軸方向に微
小間隙を介してすれ違い、撹拌翼部材4aは撹拌翼部材
4dと軸方向に微小間隙を介してすれ違い、撹拌翼部材
4bは撹拌翼部材4cと軸方向に微小間隙を介してすれ
違う。
【0016】この処理装置において、被処理物質(原材
料)は被処理物質入口ノズル1aから本体容器1内に供
給され、撹拌翼部材3a…,4a…の回動によって撹拌
された後に被処理物質出口ノズル1bから取り出され
る。この撹拌において、各撹拌翼部材3a…,4a…は
軸方向に微小間隙を介してすれ違うときに被処理物質に
広い範囲で大きな剪断力を作用させるので、該被処理物
質に広範囲に亘って大きな撹拌力を与えることができ
る。そしてこの撹拌による反応で生成されるガス等の副
成物は、副成物排出ノズル1cから本体容器1外に排出
される。
【0017】該処理装置によりポリマーアロイやポリマ
ーブレンド物質を得る場合には、複数種類のポリマー,
添加剤及び相溶化剤等の物質が被処理物入口ノズル1a
から本体容器1内に供給され、高速回動する撹拌翼部材
3a,…4a相互間及び本体容器1との間で撹拌され
る。このとき被処理物質は、広範囲に亘って軸方向に微
小間隙を介してすれ違う撹拌翼部材3a…,4aによっ
て大きな剪断力が与えられ、しかも、該撹拌翼部材3a
…,4aは、その先端部分で本体容器1の内壁や他側の
回転軸2a,2bの周りの被処理物質を掻き取るように
作用するので、セルフクリーニング作用も得られ、撹拌
の死角がなくなる。また、被処理物質の反応により発生
するガスは副成物排出ノズル1cから排出される。結
局、ポリマーアロイやポリマーブレンド物質を得るのに
十分な反応時間と撹拌力を与えることができ、副成物を
排出するので良質の物質を得ることができる。
【0018】次に、図3及び図4を参照して第2の実施
例を説明する。図3は要部横断平面図、図4はそのIV−
IV断面図であり、第1の実施例と同一構成部品には同一
参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0019】この実施例において、撹拌翼部材6a,6
cは回転軸2a,2b上において同一の軸方向位置にあ
り、回転方向には撹拌翼部材6aと撹拌翼部材6cは同
一位相角にある。次段の撹拌翼部材6b,6dも回転軸
2a,2b上において同一の軸方向位置にあり、回転方
向には撹拌翼部材6bと撹拌翼部材6dは同一位相角に
あり、前段の撹拌翼部材6a,6cに対しては回転方向
に180度の位相角差をもっている。
【0020】更に次段の撹拌翼部材7a,7cは、回転
軸2a,2b上において同一の軸方向位置にあり、回転
方向には撹拌翼部材7aと撹拌翼部材7cは同一位相角
にあり、前段の撹拌翼部材6bに対しては撹拌翼部材7
aが180度の位相角差をもち、撹拌翼部材6dに対し
ては撹拌翼部材7cが180度の位相角差をもってい
る。そして更に次段の撹拌翼部材7b,7dは、回転軸
2a,2b上において同一の軸方向位置にあり、回転方
向には撹拌翼部材7bと撹拌翼部材7dは同一位相角に
あり、前段の撹拌翼部材7a,7cに対しては回転方向
に180度の位相角差をもっている。
【0021】そして更に次段の撹拌翼部材8a,8c
は、回転軸2a,2b上において同一の軸方向位置にあ
り、回転方向には撹拌翼部材8aと撹拌翼部材8cは同
一位相角にあり、前段の撹拌翼部材7bに対しては撹拌
翼部材8aが180度の位相角差をもち、撹拌翼部材7
dに対しては撹拌翼部材8cが180度の位相角差をも
っている。更に次段の撹拌翼部材8b,8dも回転軸2
a,2b上において同一の軸方向位置にあり、回転方向
には撹拌翼部材8bと撹拌翼部材8dは同一位相角にあ
り、前段の撹拌翼部材8a,8cに対しては回転方向に
180度の位相角差をもっている。
【0022】そして各撹拌翼部材6a…,7a…,8a
…は、回転軸2a,2bの回転に伴って回動する場合、
平行する2本の該回転軸2a,2bの並びの外側領域を
回動するときはその先端が本体容器1の内壁に対向して
回動するが、内側領域を回動するときはその側面が他方
の回転軸上の前後段の撹拌翼部材と軸方向に微小間隙を
介して広い範囲がすれ違うように回動し、前述の実施例
と同様な効果が得られる。
【0023】図5は、前記した2つの実施例に対する撹
拌翼部材の変形例を示している。この変形例における雫
形の撹拌翼部材9a,9b,10a,10bは、その尾
部を反回転方向に反らせたものである。このような形状
にすると、回動時に被処理物質の噛み込みがよくなり、
該被処理物質に一層強い剪断力を作用させることができ
る。
【0024】図6は、各回転軸2a,2bに設ける各撹
拌翼の回転方向位相角差の変形例を示している。一方の
回転軸2aに対しては、180度の位相角差で積み重ね
た2つの撹拌翼部材11a,11bによる一組の撹拌翼
と、撹拌翼部材12a,12bによる次段の一組の撹拌
翼と、撹拌翼部材13a,13bによる更に次段一組の
撹拌翼と、撹拌翼部材14a,14bによる更に次段の
一組の撹拌翼とをそれぞれ回転方向に順次45度遅れた
位相角差で配置し、他方の回転軸2bに対しては、18
0度の位相角差で積み重ねた2つの撹拌翼部材11c,
11dによる一組の撹拌翼と、撹拌翼部材12c,12
dによる次段の一組の撹拌翼と、撹拌翼部材13c,1
3dによる更に次段一組の撹拌翼と、撹拌翼部材14
c,14dによる更に次段の一組の撹拌翼とをそれぞれ
回転方向に順次45度遅れた位相角差で且つ前記一方の
回転軸2aの同一段位のものとは同一位相に配置した構
成である。
【0025】このような処理装置によれば、各撹拌翼部
材が回動して軸方向に微小間隙を介してすれ違うときに
被処理物質に広い範囲で大きな剪断力を作用させるの
で、該被処理物質に広範囲に亘って大きな撹拌力を与え
ることができると共に該被処理物質を被処理物質入口ノ
ズルから被処理物質出口ノズルの方向に搬送する搬送力
を与えることもできる。
【0026】図7及び図8は、本体容器1内の軸方向途
中に2つの仕切り壁1d,1eを設けた第3の実施例を
示している。該各仕切り壁1d(1e)は本体容器1の
底壁から撹拌翼部材15a,15cと撹拌翼部材16
a,16cの間を回転軸2a,2bの中心位置の高さま
で伸びており、該回転軸2a,2bの部分を回避するよ
うに切り欠いてある。
【0027】この仕切り壁1d,1eは、被処理物質の
移動を制限するために有効に作用する。
【0028】図9は、仕切り壁1d,1eの間に配置す
る撹拌翼の変形例を示している。この実施例における仕
切り壁1d,1e間の撹拌翼17,18…は、円板17
a,18a…の外周部に掻き取り部材17b,18b…
を形成して構成したものであり、各回転軸2a,2bに
交互に段違いに配置されている。
【0029】円板状の撹拌翼17,18…は、被処理物
質に大きな剪断力を作用させることはできないが、表面
更新作用に優れている。従って、本体容器1内の上流部
で強い撹拌作用を受けた後に該領域を通過する被処理物
質に表面更新作用を与えて反応を促進すると共に緩やか
な撹拌により温度上昇を抑える。また、この領域の撹拌
翼はホールドアップも大きく、本体容器1との伝熱性能
も良いので、被処理物質の冷却効果が大きくなる利点が
ある。
【0030】図10は、仕切り壁1d,1eの間に配置
する撹拌翼の他の変形例を示している。この実施例にお
ける仕切り壁1d,1e間の撹拌翼19,20…は、棒
状部材で構成したものであり、各回転軸2a,2bに交
互に段違いに配置してある。
【0031】この実施例も仕切り壁1d,1eの間の領
域では撹拌翼19,20…の撹拌作用で被処理物質の伝
熱性能を高めて温度上昇を抑える。
【0032】この2つの撹拌翼の変形例は、撹拌力が弱
い撹拌翼17〜20…を配置した領域で被処理物質の表
面更新や放熱を行うものであるので、仕切り壁1d,1
eは省略することもできる。また、本体容器1内の該領
域の位置も処理材質や処理目的に応じて変えることがで
きる。
【0033】図11は、2つの回転軸に設けられた撹拌
翼部材がすれ違うときの軸方向の微小間隙の寸法の設定
に関する実施例を示している。回転軸2a,2bに設け
た撹拌翼部材21a…,22a…がすれ違うときの微小
間隙寸法D1,D2,…Dnは、被処理物質に作用する剪
断力(撹拌力)に影響する。間隙寸法D…を小さくする
と被処理物質に作用する剪断力が大きくなって該被処理
物質に大きな撹拌力を与え、間隙寸法D…を大きくする
と該処理物質に作用する剪断力が小さくなって撹拌力も
小さくなる。
【0034】従って、本体容器1内における上流領域で
被処理物質に大きな撹拌力を与え、下流領域での撹拌力
を小さくする場合には、被処理物質入口ノズル1aが開
口する領域での撹拌翼部材すれ違い微小間隙寸法D1
2…を小さくし、被処理物質出口ノズル1bが開口す
る領域での撹拌翼部材すれ違い微小間隙Dn…を大きく
れば良い。このようにすると、本体容器1内の被処理物
質は、早期に反応あるいはブレンド条件に到達し、その
後は放熱作用を重視した調整処理とすることができ、被
処理物質の熱劣化を防止することができる。
【0035】また、反応熱による温度上昇を防止しつつ
強い撹拌を継続したい場合には、小さい微小間隙D…と
大きい微小間隙D…が交互に得られるように撹拌翼部材
21a…,22a…を設ければ良い。
【0036】更に、回転軸2a,2bを回転させながら
この微小間隙D…を可変する機構を設ければ、被処理物
質の反応状態に応じて撹拌力を調整することができる。
【0037】このような撹拌力は、撹拌翼の回動速度を
変化させても変えることができる。回転軸2a,2bの
回転速度を早くすれば該回転軸に設けた撹拌翼部材も早
く回動して撹拌力が大きくなる。図12は、回転軸の早
い回転速度(毎分回転数N2)と遅い回転速度(毎分回
転数N1)による撹拌を交互に繰り返して反応熱による
過熱を防止しながら被処理物質の撹拌を継続する運転特
性を示している。図13は、このように撹拌翼の回動速
度を変えながら被処理物質を撹拌する処理装置を示して
いる。制御装置23は本体容器1内の温度を検出する温
度センサ24から得られる温度情報に応じて駆動モータ
25の回転速度を変え、ギヤボックス26を介して駆動
する回転軸2a,2bの回転速度を変える。
【0038】期間T1は発熱量を抑え被処理物質の温度
上昇を抑制あるいは低下させる回転速度N1とする制御
領域であり、期間T2は被処理物質に強い撹拌力を与え
て反応を促進する回転速度N2とする制御領域であり、
これらの切換えは温度センサ24から得られる温度情報
に基づいて行われる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、撹拌翼を構成す
る撹拌翼部材である偏心板が本体容器内で回動して軸方
向に微小間隙を介してすれ違うときに被処理物質に広い
範囲に亘って大きな剪断力を与えることができ、該被処
理物質の広い範囲に強い撹拌力を作用させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の高粘性物質連続処理装
置の要部横断平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の高粘性物質連続処理装
置の要部横断平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明になる高粘性物質連続処理装置の撹拌翼
部材の変形例を示す縦断正面図である。
【図6】本発明になる高粘性物質連続処理装置の撹拌翼
部材の配置角度の変形例を示す縦断正面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の高粘性物質連続処理装
置の要部横断平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例の高粘性物質連続処理装
置の撹拌翼の変形例を示す要部横断平面図である。
【図10】本発明の第3の実施例の高粘性物質連続処理
装置の撹拌翼の他の変形例を示す要部横断平面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施例の高粘性物質連続処理
装置の要部横断平面図である。
【図12】本発明になる高粘性物質連続処理装置の運転
特性図である。
【図13】図12に示す運転特性を実現する処理装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 本体容器 1a 被処理物質入口ノズル 1b 被処理物質出口ノズル 1c 副成物排出ノズル 1d,1e 仕切り壁 2a,2b 回転軸 3a…,4a… 撹拌翼部材 23 制御装置 24 温度センサ 25 駆動モータ 26 ギヤボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 尚志 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態に設置される概略円筒状容器
    と、該容器の長手方向に平行に設置された2本の回転軸
    と、その外周端が前記容器の内壁に微小間隙を介して対
    向して回動するように前記各回転軸に多段に設けられた
    撹拌翼とを備えた高粘性物質の連続処理装置において、 前記各回転軸に設ける撹拌翼は、回転方向に所定の位相
    角差をもたせて該回転軸に多段に配置され、その回動に
    よって他方の回転軸のものと軸方向に微小間隙を介して
    すれ違う偏心板を備えたことを特徴とする高粘性物質の
    連続処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転軸に多段に
    配置される偏心板は軸方向に隣接するものを回転方向に
    180度の位相角差で設けることにより1組の撹拌翼を
    構成したことを特徴とする高粘性物質の連続処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、一方の回転軸に設け
    られた撹拌翼と他方の回転軸に設けられた撹拌翼は、軸
    方向において同一位置にあるものを回転方向に同位相あ
    るいは90度の位相角差で設けたことを特徴とする高粘
    性物質の連続処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3において、前
    記2本の回転軸は同一方向に回転することを特徴とする
    高粘性物質の連続処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記各組の撹拌翼は
    隣接する段のものが回転方向に対して順次ずれた位相角
    度で設けたことを特徴とする高粘性物質の連続処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記容器は撹拌翼の
    段間に伸びる仕切り壁を備えたことを特徴とする高粘性
    物質の連続処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記撹拌翼がすれ違
    う微小間隙の寸法は軸方向の位置に応じて相違すること
    を特徴とする高粘性物質の連続処理装置。
  8. 【請求項8】 その一端部分に被処理物質入口が開口
    し、他端部分に被処理物質出口が開口する概略円筒状容
    器と、該容器の長手方向に平行に設置された2本の回転
    軸と、その外周端が前記容器の内壁に微小間隙を介して
    対向して回動するように前記各回転軸に多段に設けられ
    た撹拌翼とを備えた高粘性物質の連続処理装置におい
    て、 前記各回転軸に設ける撹拌翼は、回転方向に所定の位相
    角差で該回転軸に多段に配置され、その回動によって他
    方の回転軸のものと軸方向に微小間隙を介してすれ違う
    偏心板を備え、前記微小間隙寸法は前記被処理物質入口
    付近の撹拌翼間で小さく、被処理物質出口付近の撹拌翼
    間で大きくしたことを特徴とする高粘性物質の連続処理
    装置。
  9. 【請求項9】 その一端部分に被処理物質入口が開口
    し、他端部分に被処理物質出口が開口する概略円筒状容
    器と、該容器の長手方向に平行に設置された2本の回転
    軸と、その外周端が前記容器の内壁に微小間隙を介して
    対向して回動するように前記各回転軸に多段に設けられ
    た撹拌翼とを備えた高粘性物質の連続処理装置におい
    て、 前記各回転軸に設ける撹拌翼は、回転方向に所定の位相
    角差で回転軸に多段に配置され、その回動によって他方
    の回転軸のものと軸方向に微小間隙を介してすれ違う偏
    心板を備え、且つその被処理物質撹拌力は前記被処理物
    質入口と被処理物質出口の中間部分領域で小さいことを
    特徴とする高粘性物質の連続処理装置。
  10. 【請求項10】 水平状態に設置される概略円筒状容器
    と、該容器の長手方向に平行に設置された2本の回転軸
    と、その外周端が前記容器の内壁に微小間隙を介して対
    向して回動するように前記各回転軸に多段に設けられた
    撹拌翼と、前記回転軸を駆動する駆動手段とを備えた高
    粘性物質の連続処理装置において、 前記各回転軸に設ける撹拌翼は、回転方向に所定の位相
    角差で該回転軸に多段に配置され、その回動によって他
    方の回転軸のものと軸方向に微小間隙を介してすれ違う
    偏心板を備え、前記駆動手段は前記回転軸を変速駆動可
    能にしたことを特徴とする高粘性物質の連続処理装置。
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