JPH07255516A - 鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納した物を迅速に取り出すことのできる鞄
を提供することである。 【構成】 鞄本体１の一方の側壁５に２条のファスナ
８、８によって開閉される蓋片７を形成し、並行するフ
ァスナ８のスライダ９同士を引手１０により連結する。
引手１０を下方へ引くと、並行するファスナ８が同時に
開き、それに伴い蓋片７が開く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、収納した物を迅速に
取り出せるようにした鞄に関する。

【０００２】

【従来の技術及び問題点】一般に使用されているハンド
バッグやアタッシュケース、ブリーフケースなどの鞄に
は、保持したまま蓋を開け、鞄の内部に収納した物を取
り出すのが難しい構造のものが多い。

【０００３】特に、携帯電話を鞄に入れて所持している
場合、外出時に着信があると、携帯電話の取り出しに手
間取り、応答が遅れ、電話が切れてしまうことがある。

【０００４】また、他の荷物や書類などに紛れて携帯電
話がなかなか見つからないこともある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、収納した物を迅速に取り出すことのできる鞄を提
供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、鞄本体の外周壁一部に２条のファスナ
によって開閉される蓋片を設け、上記各ファスナのスラ
イダを引手で連結したのである。

【０００７】また、鞄本体の内部に仕切り壁を設け、そ
の仕切り壁と、上記蓋片を有する鞄本体の外周壁との間
に携帯電話の収納空間を形成してもよい。

【０００８】

【作用】鞄の内部に収納した物を取り出す際、引手をフ
ァスナが開く方向に引くと、連結されたスライダが共に
移動して、並行する２条のファスナが同時に開き、それ
に伴い蓋片が開く。

【０００９】蓋片が開くことにより、幅広く開口するの
で、手を鞄の内部に容易に差し入れることができる。

【００１０】また、携帯電話の収納空間を設けたもので
は、携帯電話を素早く取り出すことができる。

【００１１】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【００１２】図１及び図２は、この発明の第１の実施例
を示す。ハンドバッグ型の鞄本体１は上部開口２を有
し、鞄本体１の後壁３の上端には蓋フラップ４が開閉自
在に連設されている。

【００１３】上記鞄本体１の一方の側壁５には、上端縁
から下端部にかけて２条のスロット６、６が形成され、
スロット６に挟まれる部分は蓋片７となっている。各ス
ロット６、６にはファスナ８が取り付けられ、このファ
スナ８の開閉に伴って蓋片７は開閉する。並行するファ
スナ８のスライダ９同士は、引手１０により連結されて
いる。引手１０は革ベルトに限定されず、鎖から構成し
てもよい。

【００１４】上記のような鞄においては、引手１０を下
方へ引くと、連結されたスライダ９が共に移動して、２
条のファスナ８が同時に開き、それに伴い蓋片７が開く
ので、蓋フラップ４を開けることなく鞄の内部に収納し
た物を取り出すことができる。

【００１５】また、蓋片７が開くことにより、側壁５が
幅広く開口するので、手を鞄の内部に容易に差し入れる
ことができる。

【００１６】そのほか、図示のように、鞄本体１の内部
に仕切り壁１１を設け、その仕切り壁１１と、蓋片７を
有する側壁５との間に携帯電話の収納空間１２を形成し
ておくと、携帯電話を素早く取り出すことができる。

【００１７】図３は、この発明の第２の実施例を示す。
偏平な箱型の鞄本体２０には、一方の側壁２１から上壁
２２を経て、他方の側壁２３へ回り込む一条のスロット
２４が形成され、スロット２４はファスナ２５により開
閉自在となっている。

【００１８】上記鞄本体２０の前壁２６には、横方向に
２条のスロット２７、２７が設けられ、スロット２７に
挟まれる部分には、一方の側壁２１に連設された蓋片２
８が形成されている。各スロット２７、２７にはファス
ナ２９が取り付けられ、このファスナ２９の開閉に伴っ
て蓋片２８は開閉する。蓋片２８を閉めた際、蓋片２８
の先端部は前壁２６に設けられた舌片３０の上に重な
り、鞄の中の物が見えないようになっている。

【００１９】並行するファスナ２９のスライダ３１同士
は、Ｕ字型の引手３２により連結されている。前壁２６
には係合溝３３を有する受け具３４が設けられており、
引手３２を係合溝３３に係合させると、ファスナ２９が
不意に開くことはなく、引手３２を安定させることがで
きる。

【００２０】上記第２の実施例の鞄においては、引手３
２をファスナ２９が開く方向に引くと、連結されたスラ
イダ３１が共に移動して２条のファスナ２９が同時に開
く。

【００２１】なお、鞄本体２０の一方の側壁２１から上
壁２２を経て他方の側壁２３へ回り込むスロットを２条
とし、各スロットにファスナを設け、それぞれのファス
ナのスライダを引手で連結してもよい。

【００２２】さらに、図示のような箱型のバッグのほ
か、ソフトタイプのショルダーバッグの上部を上記のよ
うな構成としてもよい。

【００２３】

【効果】この発明によれば、以上のように、鞄本体の外
周壁一部に２条のファスナによって開閉される蓋片を設
け、上記各ファスナのスライダを引手で連結したので、
引手をファスナが開く方向に引くと、並行する２条のフ
ァスナが同時に開き、素早く蓋片が開く。

【００２４】従って、鞄の内部に収納した物を迅速に取
り出すことができる。

【００２５】また、幅広く開口するので、手を鞄の内部
に容易に差し入れることができる。

【００２６】さらに、携帯電話の収納空間を設けたもの
では、携帯電話を素早く取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る第１の実施例を示す斜視図

【図２】同上の平面図

【図３】この発明に係る第２の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 鞄本体 ５ 側壁 ７ 蓋片 ８ ファスナ ９ スライダ １０ 引手 １１ 仕切り壁 １２ 収納空間

フロントページの続き (72)発明者 李 鎭川 大韓民国ソウル特別市麻浦区西橋洞465番 地11号 (72)発明者 金 相淵 大韓民国ソウル特別市竜山区東部二村洞 300番地３号 (72)発明者 成田 雄二 大阪府大阪市東淀川区西淡路５丁目１番60 号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鞄本体の外周壁一部に２条のファスナに
   よって開閉される蓋片を設け、上記各ファスナのスライ
   ダを引手で連結した鞄。
2. 【請求項２】 鞄本体の内部に仕切り壁を設け、その仕
   切り壁と、上記蓋片を有する鞄本体の外周壁との間に携
   帯電話の収納空間を形成した請求項１に記載の鞄。