JPH07255509A - 押縁付き成形靴およびその製造方法 - Google Patents

押縁付き成形靴およびその製造方法

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JPH07255509A
JPH07255509A JP6074204A JP7420494A JPH07255509A JP H07255509 A JPH07255509 A JP H07255509A JP 6074204 A JP6074204 A JP 6074204A JP 7420494 A JP7420494 A JP 7420494A JP H07255509 A JPH07255509 A JP H07255509A
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JP
Japan
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ridge
mold
shoe
injection
molded
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JP6074204A
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Yukio Kikuchi
幸男 菊地
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Achilles Corp
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手縫い靴と同様の感触を持つ押縁が取り付け
られた成形靴を提供すると共に、このような押縁付き成
形靴を少ない工程で能率よく、かつ高品質に製造できる
押縁付き成形靴の製造方法を提供する。 【構成】 靴底の外周上縁部に対応する位置に押縁5を
仮装着したダミーラストモールド1とボトムモールド2
とサイドモールド4とを閉型して押縁5付きのアウトソ
ール部分8を射出成形する第1工程と、この押縁5付き
アウトソール部分8を装着したボトムモールド2と中底
7a付き胛被7を装着したラストモールド3とサイドモ
ールド4とを閉型して靴底のミッドソール部分9を射出
成形する第2工程とを備えることで、押縁5が靴底の外
周上縁部に一体接合された押縁付き成形靴を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴底が射出成形や注入
成形される靴およびその製造方法に関し、詳しくは、高
級感のある装飾性を長期にわたって発揮することができ
る押縁付き成形靴およびその製造方法に関する。
【0002】
【技術背景】近年、靴底と胛被とを射出成形や注入成形
により一体化した成形靴がスポーツシューズの他、ビジ
ネスシューズなどにも普及してきている。特に、男性用
のビジネスシューズでは、手縫いの靴の風合いを模倣し
て、靴底の外周上縁部に押縁の模様を一体形成したビジ
ネスシューズなどが上市されている。
【0003】しかし、これらの成形靴は、単に押縁の模
様を靴底に一体成形したものに過ぎず、本物の押縁の自
然な感触を表現することが容易でないため、かえって安
物のイメージを与える場合もある。
【0004】もちろん、成形靴に本物の押縁を適宜の接
着剤により接着して高級感を出すようにすることも可能
であるが、このような方法では、接着剤の接着能力の限
界から経年使用により押縁が不用意に剥離してしまうと
いう問題がある。また、その接着作業に多くの労力と時
間を要するばかりか、接着剤が胛被に付着して品質を低
下することもありうる。このため、接着剤の拭き取り作
業の工程が増える等、製造効率が悪くコストが嵩むとい
う問題もある。
【0005】ところで、本願出願人は、ジュートテープ
について、靴底の成形時にその外周にジュートテープを
一体接合できるようにした射出成形靴の製造方法を提案
している(特開平4−357901号公報参照)。しか
し、前記公報記載の射出成形靴の製造方法は、あくまで
も靴底外周にジュートテープ等を一体接合するためのも
のであり、靴底の外周上縁部に押縁を一体接合する製造
技術としてこれをそのまま転用することはできない。ま
た、押縁の上面に靴底の成形素材が廻り込むと外観品質
が低下するが、上記の製造方法ではこのような事態を未
然に回避することができない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、手縫い靴と同様の感触を持つ
押縁が取り付けられた成形靴を提供すると共に、このよ
うな押縁付き成形靴を少ない工程で能率よく、かつ高品
質に製造できる押縁付き成形靴の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【発明の概要】上記のような目的を達成するために本発
明の押縁付き成形靴は、靴底の射出成形または注入成形
により押縁が靴底の外周上縁部に一体に取り付けられて
なることを特徴としている。
【0008】また、本発明の押縁付き成形靴の製造方法
は、(1)靴底の外周上縁部に対応する位置に、押縁を
仮装着したダミーラストモールドと、ボトムモールドと
サイドモールドとを閉型して押縁が外周上縁部に一体接
合された靴底のアウトソール部分を射出成形または注入
成形する第1工程と、(2)上記押縁付きアウトソール
部分を装着したボトムモールドと胛被を装着したラスト
モールドとサイドモールドとを閉型して胛被と押縁付き
アウトソール部分とサイドモールドとの間に靴底のミッ
ドソール部分を射出成形または注入成形する第2工程
と、を備えることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の押縁付き成形靴の製造方
法は、上記第1工程に使用するダミーラストモールドと
して、押縁の外周側下面をボトムモールドが閉型時に押
圧する突出状態にして押縁をボトムモールドと対向する
面に仮装着する仮装着溝を有し、この仮装着溝の溝底面
には押縁の上面が密着可能なクッション部材を配置した
ものを使用したことを特徴とする。
【0010】ここで前記押縁の素材は、靴底のアウトソ
ール部分の成形素材との接合性が良好なものであれば、
ユーザの好みや製造コストに応じて適宜選択でき、例え
ば皮革、繊維、PU,PVC,繊維を混合してプレス成
形したプレスボード、ゴム、各種プラスチック、不織
布、コルク材など使用することができる。さらに、革を
粉砕し、ゴム系バインダーを混合し、紙スキの原理で作
ったレザーボードを使用することもできるし、またこの
レザーボードをプレス成形したものを使用することがで
きる。
【0011】また押縁の形状は、角形断面を基本とする
が、これに限定されるものではなく、半円状断面や台形
断面、三角断面など適宜の断面形状とすることができ
る。また、靴底のアウトソール部分との結合を強固にす
べく押縁の下面に突起を設けたり、射出成形時にアウト
ソール部分の射出成形素材が侵入するスボ穴やアリ溝を
形成したりすることができる。さらに、押縁の上面や外
側面に連続波形や連続ノッチなどの適宜の装飾模様を形
成することで装飾効果を高めることができる。
【0012】一方、前記ダミーラストモールドの仮装着
溝は、溝幅を押縁の幅寸法より若干小さ目にするか、溝
壁面(片面または両面)を開口側が狭くなるように若干
傾斜させるのが好ましく、これにより仮装着した押縁が
不用意に脱落するのを未然に防止することができる。
【0013】また、前記押縁仮装着溝の溝底面に配置す
るクッション部材としては、ゴムやシリコンラバーを素
材としたシール効果の高いものなどを使用することが好
ましい。
【0014】このような手段を採用した本発明による押
縁付き成形靴の製造方法では、第1工程としてまず、ダ
ミーラストモールドにおける靴底の外周上縁部に対応す
る位置に押縁を仮装着する。ここでダミーラストモール
ドとして、ボトムモールドと対向する面に押縁の仮装着
溝を有し、その溝底面にクッション部材を配置したもの
を使用する場合、押縁はその上面側から上記仮装着溝内
に押し込み、下面が仮装着溝から若干突出する状態に仮
装着する。
【0015】なお、アウトソール部分の射出成形や注入
成形素材がウレタン樹脂であって押縁の素材が塩化ビニ
ルである場合には、相互の接合を補強すべく、押縁の下
面には予め接着剤を塗布しておくこともできる。
【0016】続いて押縁を仮装着したダミーラストモー
ルドとボトムモールドとサイドモールドとを閉型する。
すると押縁は、その外周側下面がボトムモールドに押圧
されることで、その上面がクッション部材に密着する。
そこで閉型されたダミーラストモールドとボトムモール
ドとの間に適宜選定された溶融状態または液状の靴底素
材(たとえば、2液発泡PU(ポリウレタン)樹脂、P
VC樹脂、TR(サーモプラスチックラバー)、熱可塑
性PU樹脂、ゴム等)を射出または注入して靴底のアウ
トソール部分を射出や注入により成形する。その後、ダ
ミーラストモールドとボトムモールドとサイドモールド
とを開型すると、アウトソール部分の外周上縁部に押縁
が一体接合された押縁付きアウトソール部分が得られ
る。
【0017】ここで、第1工程におけるアウトソール部
分の成形時には、押縁の上面はクッション部材に密着し
ているので、溶融状態または液状の靴底素材が押縁の上
面に廻り込んで浸み出すことがない。
【0018】次に第2工程として、前記第1工程で得ら
れた押縁付きアウトソール部分をボトムモールドに装着
した状態とし、前記ダミーラストモールドに代わるラス
トモールドに胛被を装着する。続いて胛被が装着された
ラストモールドと押縁付きアウトソール部分が装着され
たボトムモールドとサイドモールドとを閉型する。そし
て胛被と押縁付きアウトソール部分との間に適宜選定さ
れた溶融状態または液状の靴底素材(たとえば、2液発
泡PU樹脂、PVC樹脂、TR、熱可塑性PU樹脂、ゴ
ム等)を射出または注入して靴底のミッドソール部分を
成形する。その後、サイドモールドとボトムモールドと
ラストモールドとを開型すると、押縁が靴底の外周上縁
部に一体接合された押縁付き成形靴が得られる。
【0019】一方、こうして得られた本発明による押縁
付き成形靴は、押縁が靴底の外周上縁部に一体接合され
たものであり、装飾性が高く、高級感がある。ここで、
押縁は靴底の成形により一体接合されているので、経年
使用によっても不用意に剥離することがない。
【0020】以上、押縁付き成形靴およびその製造方法
について説明したが、上記第1工程により製造される押
し縁付のアウトソールのみを単独でユニットソールとし
て製造・販売し、購入者がこのユニットソールを用いて
上記第2工程により成形靴を完成させることもできる。
【0021】
【実施例】図1(a)は押縁付き成形靴の製造方法にお
ける第1工程に使用する装置を示し、また図1(b)は
同製造方法の第2工程に使用する装置を示しており、図
1中符号1はダミーラストモールド、符号2はボトムモ
ールド、符号3はラストモールド、符号4は左右一対か
らなるサイドモールドをそれぞれ示している。
【0022】ダミーラストモールド1およびボトムモー
ルド2は、閉型により両者間に靴底の外周部および底面
部をなすアウトソール部分に対応したキャビティを形成
するものであり、ダミーラストモールド1のボトムモー
ルド2と対向する下面には、図2にも示すように、靴底
の外周上縁部に対応する箇所に位置して後述の押縁5を
仮装着する仮装着溝1aが形成されている。
【0023】前記仮装着溝1aは、図3(図1のα部の
拡大断面図)に拡大して示すように、開口側の幅寸法が
押縁5の幅寸法よりが若干狭くなるなるように外周側の
溝壁面1bが緩く傾斜し、また外周側が若干低くなるよ
うに溝底面1cが緩く傾斜した断面形状であり、その溝
底面1cには、クッション部材としてシリコンラバー製
のパッキン6が予め接着等の適宜の手段で固定されてい
る。そしてこのパッキン6の厚みを除く仮装着溝1aの
実質上の深さは、これに仮装着される押縁5の厚みより
若干小さく設定されている。
【0024】一方、前記ボトムモールド2のダミーラス
トモールド1と対向する上面には、ダミーラストモール
ド1の仮装着溝1aに仮装着される押縁5の外周側下面
に対面して閉型時にこれを押圧可能な押圧フリンジ2a
が上記仮装着溝1aに沿って形成されている(図3参
照)。
【0025】前記押縁5は、皮革粉末とポリウレタン樹
脂粉末とを混合してプレス成形した断面角形の紐状のも
のであり、その上面5aは前記ダミーラストモールド1
の仮装着溝1aにおける溝底面1cに沿うように外周側
に向かって若干下降する傾斜をなしている。そしてこの
押縁5の上面5aには連続ノッチ模様がプレス成形され
ている。またこの押縁5の下面5bには長手方向に連続
するアリ溝5cがプレス形成されている(図4参照)。
【0026】次に、第2工程で使用するラストモールド
3およびサイドモールド4は、射出成形靴の製造に際し
て通常使用されるものであり、ラストモールド3には中
底7a付きの胛被7が吊り込み装着されるようになって
いる。
【0027】図5ないし図10は、前記ダミーラストモ
ールド1、ボトムモールド2、ラストモールド3、およ
びサイドモールド4を使用した押縁付き射出成形靴の製
造方法の各工程を示している。
【0028】まず第1工程として、図5に示すように、
ダミーラストモールド1の仮装着溝1a内に押縁5をそ
の上面5a側から押し込み、その下面5bが仮装着溝1
aから下方に若干突出する状態に仮装着する。
【0029】続いて、仮装着溝1aに押縁5が仮装着さ
れたダミーラストモールド1とボトムモールド2とサイ
ドモールド4とを閉型し、形成したアウトソール空隙部
にアウトソール材料を射出または注入した後、ボトムモ
ールド2を上昇させ、押縁5を仮装着したダミーラスト
モールド1とボトムモールド2とを閉塞する。すると押
縁5は、その下面5bにおける外周側がボトムモールド
2の押圧フリンジ2aに押圧されることで、その上面5
aがシリコンラバー製のパッキン6に密着した状態とな
って靴底の外周上縁部に対応した位置に位置決めされ
る。そこで閉塞されたダミーラストモールド1とボトム
モールド2との間のキャビティ内に射出または注入され
た靴底素材である液状のPU樹脂が反応固化して靴底の
アウトソール部分8を成形する(図6参照)。なお、閉
塞とは、ダミーラストモールド1とボトムモールド2と
サイドモールド4とで閉型されたキャビティを、更にボ
トムモールド2の上昇によってアウトソール8形成用キ
ャビティを形成したダミーラストモールド1とボトムモ
ールド2とで閉型された状態を言う。
【0030】このアウトソール部分8の射出成形(注入
成形)時には、押縁5の上面5aはシリコンラバー製の
パッキン6に密着しているので、液状のPU樹脂が押縁
5の上面5aに廻り込んで浸み出すことはない。そこ
で、ダミーラストモールド1とボトムモールド2とサイ
ドモールド4とを開型すると、外周上縁部に押縁5の下
面5bが一体接合された押縁付きアウトソール部分8が
ボトムモールド2上に得られる(図7参照)。
【0031】次に第2工程として、図8に示すように、
前記第1工程で得られた押縁5付きアウトソール部分8
はボトムモールド2上に装着したまま、前記ダミーラス
トモールド1に代えてラストモールド3を設置し、これ
に中底7a付きの胛被7を吊り込み装着すると共に、左
右一対のサイドモールド4を設置する。
【0032】続いて、押縁付きアウトソール部分8が装
着されたボトムモールド2と中底付き胛被7が装着され
たラストモールド3と左右一対のサイドモールド4とを
閉型して中底付き胛被7と押縁付きアウトソール部分8
との間のキャビティ内に靴底素材である液状のPU樹脂
を射出または注入して靴底のミッドソール部分9を成形
する(図9参照)。
【0033】その後、左右一対のサイドモールド4とボ
トムモールド2とラストモールド3とを開型すると、押
縁5の内周面5dと胛被7との間にミッドソール部分9
が一体接合して充填された状態で靴底の外周上縁部に押
縁5が一体接合された押縁付き射出成形靴10がラスト
モールド3上に得られる(図10参照)。そこで、この
押縁付き射出成形靴10をラストモールド3から取り外
し、必要に応じ押縁5の外周面5eを靴底のアウトソー
ル部分8の外周に合わせて切り落とし、あるいは削り落
とすことで、押縁付き射出成形靴10の製造が完了する
(図11参照)。
【0034】このように本実施例による製造方法では、
射出成形靴の製造後に押縁5を接着剤により靴底の外周
上縁部に後付け接着する作業工程が全く不要であり、押
縁5押縁付き射出成形靴10を前述した第1工程と第2
工程を主体とした少ない工程で能率よく安価に製造する
ことができる。
【0035】また、アウトソール部分8の射出成形(注
入成形)時に靴底素材である液状のPU樹脂が押縁5の
上面5aに廻り込んで浸み出すことがないので、バリの
発生を未然に防止することができ、押縁付き射出成形靴
10を高品質に製造することができる。
【0036】さらに、押縁5はダミーラストモールド1
の底面に形成された開口側が狭い仮装着溝1aに押し込
むだけで不用意に脱落することなく靴底の外周上縁部に
対応した位置に確実に位置決めして仮装着されるから、
押縁5の仮装着作業は安全かつ容易であり、押縁5の仮
装着位置にバラ付きがなく、押縁付き射出成形靴の設計
品質も安定する。
【0037】一方、このようにして製造された押縁付き
射出成形靴10は、押縁5が靴底の外周上縁部に一体接
合されたものであり、装飾性が高く、デザイン性に優れ
ていて高級感があり、ファッション性の高い手造り風の
靴となる。
【0038】ここで、押縁5は靴底のアウトソール部分
8の射出成形によりこれに一体接合されているので、経
年使用によってもアウトソール部分8から不用意に剥離
することがない。したがって、高級感のある装飾性を長
期にわたって発揮することができる。
【0039】なお、前記実施例における押縁5は、図1
2に示すように、胛被7の下部の湾曲面に沿う曲面部5
fを内周面5dの上部に有する断面形状としてもよい。
その場合には、第2工程に先だって押縁5の曲面部5f
に接着剤を予め塗布しておくのが好ましく、そうするこ
とで押縁5の曲面部5fと胛被7の下部とが第2工程の
終了と共に接合される。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、成形靴の製造後に押縁
を接着剤により靴底の外周上縁部に接着する作業が一切
不要であり、押縁付き成形靴を少ない工程で能率よく安
価に製造することができる。
【0041】第1工程で使用するダミーラストモールド
が、ボトムモールドと対向する面に押縁の仮装着溝を有
し、その溝底面にクッション部材を配置したものである
場合、押縁は下面が仮装着溝から若干突出する状態に仮
装着されるのでダミーラストモールドとボトムモールド
との閉型時にボトムモールドが押縁の外周側下面を押圧
することで、押縁はその上面がクッション部材に密着し
た状態で靴底の外周上縁部に対応した位置に位置決めさ
れる。したがって、このダミーラストモールドを使用し
た押縁付き成形靴の製造方法によれば、アウトソール部
分の射出成形または注入成形時に溶融状態または液状の
靴底素材が押縁の上面に廻り込んで浸み出すことがな
く、押縁付き成形靴をより高品質に製造することができ
る。
【0042】一方、こうして製造される本発明の押縁付
き成形靴は、押縁が靴底の外周上縁部に一体接合された
ものであり、装飾性が高く、高級感がある。ここで、押
縁は靴底の射出成形により一体接合されているので、経
年使用によっても不用意に剥離することがない。したが
って、高級感のある装飾性を長期にわたって発揮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による押縁付き成形靴の製造方
法における第1工程に使用する装置の概略構成を示す断
面図であり、(b)は同製造方法における第2工程に使
用する装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】第1工程に使用する装置であるダミーラストモ
ールドの底面図である。
【図3】図1のα部の拡大断面図である。
【図4】第1行程に使用する押縁の拡大断面図である。
【図5】第1工程における押縁の仮装着状況を示す図3
に対応した拡大断面図である。
【図6】第1行程における靴底のアウトソール部分の射
出成形(注入成形)の状況を示す図1に対応した断面図
である。
【図7】第1行程で得られたボトムモールド上の押縁付
きアウトソール部分を示す断面図である。
【図8】第2工程に使用する装置の準備状況を示す図1
(b)に対応した断面図である。
【図9】第2行程における靴底のミッドソール部分の射
出成形(注入成形)の状況を示す図1(b)に対応した
断面図である。
【図10】第2行程で得られたラストモールド上の押縁
付き射出成形靴の断面図である。
【図11】押縁の外周面を切り落とし加工、または削り
落し加工した押縁付き射出成形靴の断面図である。
【図12】第1行程に使用する押縁の変形例を示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 ダミーラストモールド 1a 仮装着溝 2 ボトムモールド 3 ラストモールド 4 サイドモールド 5 押縁 6 パッキン 7 胛被 7a 中底

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴底の射出成形または注入成形により押
    縁が靴底の外周上縁部に一体に取り付けられてなること
    を特徴とする押縁付き成形靴。
  2. 【請求項2】 靴底の外周上縁部に対応する位置に、押
    縁を仮装着したダミーラストモールドと、ボトムモール
    ドとサイドモールドとを閉型して押縁が外周上縁部に一
    体接合された靴底のアウトソール部分を射出成形または
    注入成形する第1工程と、 上記押縁付きアウトソール部分を装着したボトムモール
    ドと胛被を装着したラストモールドとサイドモールドと
    を閉型して胛被と押縁付きアウトソール部分とサイドモ
    ールドとの間に靴底のミッドソール部分を射出成形また
    は注入成形する第2工程と、を備えることを特徴とする
    押縁付き成形靴の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1工程に使用するダミーラストモ
    ールドとして、押縁の外周側下面をボトムモールドが閉
    型時に押圧する突出状態にして押縁をボトムモールドと
    対向する面に仮装着する仮装着溝を有し、この仮装着溝
    の溝底面には押縁の上面が密着可能なクッション部材を
    配置したものを使用したことを特徴とする請求項2記載
    の成形靴の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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