JPH07255278A - バリカン形刈払機 - Google Patents

バリカン形刈払機

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JPH07255278A
JPH07255278A JP5575494A JP5575494A JPH07255278A JP H07255278 A JPH07255278 A JP H07255278A JP 5575494 A JP5575494 A JP 5575494A JP 5575494 A JP5575494 A JP 5575494A JP H07255278 A JPH07255278 A JP H07255278A
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JP
Japan
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oil
cutting blade
clipper
brush cutter
cutting blades
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Application number
JP5575494A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Koga
博明 古賀
Tamotsu Ueda
存 上田
Mitsujirou Mochizuka
光次郎 持塚
Giichi Iida
義一 飯田
Masanori Nishimura
雅則 西村
Kiyoshi Nakamura
中村  清
Yoshiaki Nagao
慶昭 永尾
Mitsuo Shimada
光雄 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刈刃の摺動作動を円滑なものとして振動及び
騒音を低減することができ、しかも、刈刃の焼き入れ等
の加工時の変形及び折損を防止するとともに、製造加工
を容易に行うことができ、また、全体を安価で軽量な構
成にすることができ、かつ、刈刃の耐久性を向上させる
ようにされたバリカン形刈払機を提供すること。 【構成】 原動機11からの駆動力により往復摺動せし
められる刈刃14、15を備えるとともに、該刈刃1
4、15の摺動面に潤滑オイルを供給する給油装置Hを
備えたバリカン形刈払機において、前記給油装置Hは、
自動オイルポンプ80と、該オイルポンプ80から吐出
された潤滑オイルを前記刈刃14の表面の刃部14b側
に供給せしめるオイル送給手段Sと、から構成されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッジトリマー等のバ
リカン形刈払機に関し、特に、偏心カム等の動力伝達手
段を介して上下一対の刈刃を往復動させるようにしたバ
リカン形刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、畦畔や用水路等での雑草類の刈
取り、芝生の刈込み、生垣の刈込み等の草木の刈払作業
を行うヘッジトリマー等のバリカン形刈払機において
は、通常、エンジン等の動力源からの出力を、動力伝達
装置を介して刈刃装置に伝え、上下一対の細長状の刈刃
を互いに長手方向へ相対的に往復動させて草木を切断す
るようになっている。
【0003】ところで、従来のこの種のバリカン形刈払
機においては、畦畔や用水路等での雑草類の刈取り作業
を行うと、重ね合わせた二枚のバリカン刃の摺動面に草
汁等が侵入し、これに泥等が混入して固まり、バリカン
刃の摺動作動に支障が生じていた。また、バリカン刃の
摺動作動時の摺動面における抵抗が大きいため駆動部へ
の負荷が大きく、しかも、振動や騒音の発生により作業
者の疲労が増大する等の不具合があった。
【0004】このような問題に対処するために、二枚の
バリカン刃の摺動面にグリス等の潤滑剤を往復運動時に
適宜供給する方法が考えられている。本出願人は、例え
ば、本発明の出願人に係わる実開平4−133130号
公報に記載のように、上下二枚のバリカン刃の摺動面に
長手方向の油溝が設けられ、本体ケースに設けた潤滑油
タンクにコックを介して連通し、重力により油を滴下さ
せて摺動面を潤滑するようにした刈込み機を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のバリカン形
刈払機においては、刈刃の長手方向に潤滑剤供給用の溝
が切られていたため、加工が容易でなく製造コストが高
くなるという問題点があった。また、刈刃の焼き入れ等
の加工時に変形や折損等が生じ易く、それを回避するた
めには肉厚を大きくとらならければならず、全体として
重量増大を招くという問題点があった。さらに、刈刃は
油溝の部分が薄肉となっているので、摺動作動時に刃部
が小石や砂等に接触した場合にはその部分で折損し易
く、そのため、非常に煩わしい刈刃の交換等のメンテナ
ンス作業を頻繁に行わなければならず、作業能率の低下
を招くという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の刈払機の問題
に鑑みてなされたものであって、その目的は、特に、刈
刃の摺動作動を円滑なものとして振動及び騒音を低減す
ることができ、しかも、刈刃の焼き入れ等の加工時の変
形及び折損を防止するとともに、製造加工を容易に行う
ことができ、また、全体を安価で軽量な構成にすること
ができ、かつ、刈刃の耐久性を向上させるようにされ
た、バリカン形刈払機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係わるバリカン形刈払機は、基本的には、
原動機からの駆動力により往復摺動せしめられる刈刃を
備えるとともに、該刈刃の摺動面に潤滑オイルを供給す
る給油装置を備えたバリカン形刈払機において、前記給
油装置は、自動もしくは手動式オイルポンプと、該オイ
ルポンプから吐出された潤滑オイルを前記刈刃の表面の
刃部側に供給せしめるオイル送給手段と、からなること
を特徴としている。
【0008】そして、より具体的な例としては、前記給
油装置の前記自動オイルポンプは、前記原動機の駆動軸
と直交する方向に配置され該駆動軸の駆動力により回転
及び往復運動せしめられるプランジャと、該プランジャ
を収納するシリンダと、該シリンダの一端部内壁と前記
プランジャの一端部との間に形成されたポンプ作用をな
すポンプ室と、からなる回転プランジャ形のオイルポン
プであることを特徴とし、また、前記給油装置の前記手
動式オイルポンプは、側面部にハンドルが固定され内部
が中空状に形成されたプロテクターに一端部を開口せし
めて一体に形成されたシリンダと、該シリンダに往復運
動可能に収納されるピストンと、該ピストンの一端部と
前記シリンダの一端部内壁との間に形成されたポンプ作
用をなす圧力室と、からなる手動ピストン形オイルポン
プであることを特徴としている。
【0009】さらに、前記オイル送給手段は、前記刈刃
を往復摺動自在に支持せしめる刈刃支持板の内部に形成
されたオイル流路を備えたことを特徴とし、より具体的
には、前記刈刃支持板は、その内部空間にオイル流路が
形成されたパイプ部材であるものや、前記刈刃支持板
は、その横断面中央部を上方に突出させて形成し、前記
刈刃の表面との間にオイル流路aが形成された板材であ
るものが好ましい例として挙げられる。
【0010】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係わるバリカ
ン形刈払機においては、給油装置の自動もしくは手動式
オイルポンプの作動により該オイルポンプから吐出され
た潤滑オイルは、刈刃支持板に形成されたオイル流路等
のオイル給送手段を介して刈刃の刃面に吐出せしめられ
る。そして、刈刃上に流出された潤滑オイルは、刈刃の
往復摺動作動の進行に伴い、刈刃同志の摺動面にまで次
第に滲出し該摺動面を潤滑する。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明を適用するバリカン形刈払機の一例の
全体概略を示す斜視図である。図示例のバリカン形刈払
機1は、後で詳細に説明するように、刈刃支持板20に
より互いに長手方向へ相対的に往復動可能に支持された
上下一対の細長状のバリカン形刈刃14、15を備える
とともに、該刈刃14、15の後端部に小型空冷2サイ
クルガソリンエンジンや電動モータ等の原動機11を配
備し、該原動機11からの回転駆動力を動力伝達手段
(後述する)を介して往復駆動力として前記刈刃14、
15に伝達するようになっている。前記原動機11には
後ハンドル22が設けられるとともに、前記刈刃支持板
20には前ハンドル71が固着されたプロテクター72
が設けられている。このプロテクター72は、刈払い作
業中に前記前ハンドル71を把持する手を保護するため
に設けられたものであって、作業に当たっては、前記後
ハンドル22を左手で持って機体を保持するとともに、
スロットルトリガ22aで原動機11を制御し、前記前
ハンドル71を右手で持って前記刈刃14、15の作業
操作をコントロールするようになっている。また、前記
原動機11の後部には燃料タンク60が設けられるとと
もに、側部にはエアクリーナ66、潤滑用オイルタンク
67等が設けられている。さらに、必要に応じて、前記
刈刃支持板20上面の中央部から先端部にわたって、水
平部の後縁を上方に折曲げた断面略L字形の草寄せ板2
1が設けられている。
【0012】次に、本発明によるバリカン形刈払機の一
実施例の細部構成について説明する。図2は図1に示し
たバリカン形刈払機の矢印II方向からみた縦断面図、図
3は刈刃駆動部の要部分解斜視図である。前記バリカン
形刈払機1は、前記原動機11の駆動軸31の下端部に
遠心クラッチ38を含む減速装置2を連結して設けると
ともに、該減速装置2を覆うように形成されたケース4
を配設している。前記遠心クラッチ38の従動側には、
その下端部に小ギヤ部7aを有する主軸7が一体的に垂
設されており、該主軸7は、前記遠心クラッチ38を介
して前記原動機11により駆動され、軸受8及び9を介
して前記ケース4に前記駆動軸31と同軸上に回転自在
に軸支されている。
【0013】前記主軸7の前方には、該主軸7の前記小
ギヤ部7aと噛合する大ギヤ部43aがその円周側面に
形成されたカムギヤ40が配されている。該カムギヤ4
0は、図3からもよくわかるように、円周側面部に前記
大ギヤ部43aが刻設された円板状のカムギヤ本体部4
3と、該カムギヤ本体部43の軸心に対して互いに18
0度ずれた角度位相をもってその上下両面に配設された
円板状の一対の偏心カム12及び13と、から構成され
ている。
【0014】前記カムギヤ40の前方には、一側に沿っ
て多数の刃部14b及び15bを突設した上下一対の細
長い板状をなすバリカン形刈刃14及び15が前記ケー
ス4内からその前方外部へ突出するように配置されてい
る。前記刈刃14、15は、その中央部に長さ方向に沿
って複数の長孔14a、14a…、15a、15a…が
穿孔されており、該長孔14a、…、15a、…を上下
方向に貫通して挿設されたガイドボルト3、3、…によ
り前記刈刃支持板20に往復動自在に保持されている。
該刈刃支持板20は、図4に示した図2のIV-IV 矢視断
面図からもわかるように、薄肉鋼製パイプ材等の一端部
を圧潰密封し、かつ、他端部に潤滑オイルのオイル流路
20aを形成した状態で、前記ガイドボルト3を介して
前記刈刃14、15を保持している。また、図2のV-V
矢視断面図として図5に示すように、前記ガイドボルト
3による刈刃保持部以外では、前記刈刃支持板20は横
方向に細長状のオイル流路20aが形成されるととも
に、前記刈刃14の表面の前記刃部14b側に潤滑オイ
ルを滲出供給せしめるオイル供給口20b、20b、…
がその前記刃部14bの根元部寄りの底部に形成されて
いる。さらに、その下端部にねじ込み部17aが一体的
に形成されるとともに、中芯部に軸方向に貫通するオイ
ル注入流路17bが設けられたオイル注入ニップル17
が取り付けられている。該オイル注入ニップル17の上
部には、後述する自動給油装置Hのオイルポンプ80か
ら吐出された潤滑オイルの送給手段Sを構成する可撓管
76の一端部が外嵌固定されている。なお、図6に示し
た図2のVI-VI 矢視断面図のように、刈刃支持板の他の
実施例として、細長板状からなる刈刃支持板20’の横
断面中央部を上方に突出させた横断面ハット形状とし、
その内部空間に前記オイル流路20’aを形成したもの
とすることも可能であり、その場合には前記オイル供給
口20bを必ずしも設ける必要はないが、刃部14bの
根元部へ向かう溝部20’bを形成してもよい。前記刈
刃支持板20の前記オイル流路20a及び前記オイル供
給口20b、前記可撓管76、並びに前記オイル注入ニ
ップル17によりオイル送給手段Sが構成されている。
【0015】このように形成された前記刈刃支持板20
は、図2に示す如く、段部を有する板状の押さえ板16
を介して前記ケース4にボルト締めされている。一方、
前記ケース4の底部はギヤケースカバー18により施蓋
されている。重ね合わせられて配置された前記上下の刈
刃14、15の上下表面に接し、かつ、前記偏心カム1
2及び13と同一平面には、該偏心カム12及び13に
追従して往復揺動運動を行う従動節としての従動部材4
1、42が、前記刈刃14及び15の前後方向(長手方
向)に沿って設けられている。前記上側の従動部材41
は、図3に示すように、連接棒部23と、その両端に大
小の円形リング部25及び27を一体に形成した板状部
材からなる。前記下側の従動部材42もこれと同一形状
となり、連接棒部24と大小の円形リング部26及び2
8からなる。
【0016】前記偏心カム12、13は、それぞれ前記
従動部材41、42の大端リング部25、26に枢動可
能に嵌着されている。また、前記従動部材41、42の
小端リング部27及び28は、前記刈刃14及び15に
それぞれピン29及び30で枢着されている。さらに、
前記原動機11には、前記駆動軸31の駆動力を利用し
て潤滑用のオイルを前記潤滑用オイルタンク67から吸
入し、前記刈刃支持板20の前記オイル流路20a等の
前記オイル送給手段Sを介して前記刈刃14、15の摺
動面に供給するためのオイルポンプ80が内蔵されてい
る。
【0017】次に、前記オイルポンプ80、前記刈刃支
持板20等からなる自動給油装置Hの詳細について説明
する。図7は図2のVII-VII 矢視断面図、図8は図7の
VIII-VIII 矢視断面図である。図示例のオイルポンプ8
0は、回転プランジャ形のものであり、そのケーシング
81を前記原動機11部に配置するとともに、前記駆動
軸31に隣接して固定されている。該駆動軸31の下端
部の周囲にはウォーム82がこれと一体回転可能に固定
されている。
【0018】一方、該ウォーム82と噛合するウォーム
ホイール部分83aを有するプランジャ83が前記ケー
シング81に形成された内部空間部84内に回転可能に
かつ軸線方向へ滑動可能に設けられている。前記ウォー
ムホイール部分83aは適当な合成樹脂材料で作られて
おり、かつ適当な金属材料で高精度をもって加工された
市販品のニードルローラを利用した前記プランジャ83
に同軸状に一体にモールド成形されている。前記内部空
間部84の開口端部側から、円筒鋼材よりなる管状部材
で形成されたシリンダ85がその内方端部85aが前記
内部空間部84の段部81aに当接するまで嵌入固着さ
れている。前記プランジャ83の前記ウォームホイール
部分83aから一端側に延びる軸部88を軸線方向へ突
出させ前記シリンダ85内へ嵌入せしめることにより、
前記オイルポンプ80のポンプ部86が構成される。前
記軸部88の先端部には前記プランジャ83として利用
するニードルローラを追加工して形成された切欠部分8
8aが設けられている。一方、前記プランジャ83は、
前記ウォームホイール部分83aに対して前記ポンプ部
86の反対側に同軸上に延びる軸部89の先端面部に、
傾斜面からなるカム部89aを形成している。
【0019】前記ケーシング81内には、前記内部空間
部84内へ突出する案内ピン68が植設されており、該
案内ピン68の内方端は前記プランジャ83の前記カム
部89aに当接係合している。さらに、前記シリンダ8
5の内方端部85aと前記ウォームホイール部分83a
の間に圧縮コイルばね69が介装されており、該圧縮コ
イルばね69は、前記プランジャ83の前記カム部89
aを前記ピン68に押圧するように付勢している。
【0020】図8に示す如く、前記シリンダ85は、そ
の直径方向に対向した周壁部分にポンプ室70中へ開い
た入口開口73及び出口開口74を形成している。前記
シリンダ85の外方端部85bの開口は、ゴムなどの弾
性材料で成形された栓部材58をそれに液封状態に嵌合
固着することにより閉じられている。前記入口開口73
において、機枠部材11aと前記シリンダ85の外側壁
面間に液封状態に嵌合接続された可撓管75によって前
記潤滑用オイルタンク67(図1参照)へ連結されてい
る。同様に、前記出口開口74は可撓管76の一端部に
液封状態に接続されるとともに、該可撓管76の他端部
は前記刈刃支持板20の前記オイル流路20aの後端部
(前記原動機11側)に液封状態に連結されている。こ
のようにして、前記出口開口74から吐出せしめられた
潤滑オイルは、前記刈刃支持板20の前記オイル流路2
0aに供給され、前記オイル供給口20b、…から前記
刈刃14の表面の刃部14b側に自動的に供給せしめら
れる。
【0021】次に、このように構成された本発明一実施
例のバリカン形刈払機の作用について説明する。前記主
軸7が前記減速装置2からの減速回転力で駆動されて回
転すると、前記カムギヤ40及びこれに一体に形成され
た前記偏心カム12及び13は回転する。それにより、
前記上下の従動部材41、42は互いに逆位相でそれぞ
れ前後方向に往復動せしめられ、さらに、これに同期し
て、前記上下の刈刃14及び15も前後方向に互いに逆
位相で往復動せしめられ、草木等を切断することができ
る。
【0022】また、前述の如く構成された前記自動給油
装置Hにおいては、前記原動機11からの駆動力により
前記ウォーム82が回転されると、それと噛合っている
前記ウォームホイール部分83aは回転しながら前記プ
ランジャ83と一緒に軸線方向へ往復動される。この往
復動は前記カム部89a及び前記案内ピン68によって
設定された範囲内で行われ、それによる前記プランジャ
83の前記軸部88先端部の往復動によって前記ポンプ
室70はその容積を増減させる。このポンプ動作中、前
記ポンプ室70の容積が増大する吸込行程時には、前記
出口開口74が前記プランジャ83の先端部の切欠部分
88aのない周面によって閉じられるが、前記入口開口
73は前記プランジャ83の前記軸部88先端部に形成
された前記切欠部分88aによって前記ポンプ室70内
に連通し、このため前記潤滑用オイルタンク67の潤滑
オイルが前記可撓管75及び前記入口開口73を通って
前記ポンプ室70内へ吸込まれる。
【0023】一方、前記ポンプ室70の容積が減少する
吐出行程時には、逆に、前記入口開口73が前記プラン
ジャ83の前記軸部88先端部によって閉じられるが、
前記出口開口74が前記切欠部分88aによって前記ポ
ンプ室70に連通し、このため、前記ポンプ室70内の
潤滑オイルが前記出口開口74及び前記可撓管76、前
記オイル注入ニップル17を介して前記刈刃支持板20
の前記オイル流路20aに供給され、前記オイル供給口
20b、…を介して前記刈刃14の表面の刃部14b側
に吐出せしめられる。そして、該刈刃14上に流出され
た潤滑オイルは、前記上下の刈刃14、15の前後方向
への摺動作動の進行に伴い、次第に該刈刃14、15の
摺動面にまで滲出し該摺動面を潤滑する。
【0024】次に、図9〜10により本発明のバリカン
形刈払機の、特に潤滑オイルの給油装置に係わる他の実
施例について説明する。なお、本図示例の説明におい
て、前述した実施例の各部に対応する部分には同一の符
号を付してそれらの重複説明を省略し、以下において
は、前記実施例との相違点を重点的に説明する。本実施
例においては、前述した自動給油装置Hに替えて、以下
に説明する手動式給油装置Mを備えた点で相違し、残余
の構成は同一である。したがって、前記原動機11内か
ら前記オイルポンプ80を取り除いた構成となるため、
前記原動機11部分をシンプルにかつ小型化することが
できる。
【0025】図9は前記手動式給油装置Mの全体斜視
図、図10は図9のX矢視要部断面図である。図示例の
プロテクター72は、内部に潤滑オイルを貯留するため
の中空内部72aが形成された中空体からなり、前記前
ハンドル71側の側壁面上部に手動ピストン形オイルポ
ンプ90がそのシリンダ91を前記中空内部72a内に
傾斜没入させて一体にモールド成形されてなる。
【0026】前記手動式オイルポンプ90は、前記プロ
テクター72の側面に一体に設けられた前記シリンダ9
1と、該シリンダ91内に軸線方向へ摺動可能に設けら
れたピストン92と、前記シリンダ91の下端部に穿設
された入口開口部91aの周囲に上端を配置させるとと
もに、下端部を前記中空内部72aに突出するように嵌
合固定せしめられるとともに、先端にストレーナ93d
を取着した可撓性吸入管93eを接続された吸込ニップ
ル93と、前記シリンダ91の下端側部に穿設された出
口開口部91bの周囲に上端を配置させるとともに、下
端部を外側方に突出するように嵌合固定せしめられた吐
出ニップル94と、からなる。
【0027】前記ピストン92は、上端部に手押し部9
2aが形成されるとともに、その内端部並びに前記シリ
ンダ91内に嵌入される適宜箇所に複数の密封リング9
2b、92b…が一体に形成されている。また、前記ピ
ストン92の内端部に形成された前記密封リング92b
と前記シリンダ91の底部内壁面との間の圧力室97に
は、前記ピストン92を常時上方に押圧するように付勢
するコイルばね79が介装されている。
【0028】前記吸込ニップル93は、軸芯部に上下軸
方向に貫通して吸込流路用の孔が形成され、上部の孔9
3aの方が下部の孔93bよりも大きな径を有するよう
に形成されている。前記上部の孔93aの底部はその径
を漸減させて成形されており、そこに逆止弁ボール95
を接離自在に配置するための弁座93cが設けられてい
る。また、前記逆止弁ボール95と前記シリンダ91の
入口開口部91aを画成する縁部91cとの間には、前
記逆止弁ボール95を常時下方に押圧するように付勢す
るコイルばね96が介装されている。
【0029】また、前記吐出ニップル94は、全体とし
て前記吸込ニップル93とほぼ同一形状に形成され、下
部の孔94bと該孔94bよりも大径でこれに連通する
上部の孔94aからなり、逆止弁ボール98を接離自在
に配置するための弁座が前記出口開口部91bを画成す
る縁部91dに設けられている。そして、前記逆止弁ボ
ール98と前記上部の孔94aの底部94cとの間に
は、前記逆止弁ボール98を常時上方に押圧するように
付勢するコイルばね99が介装されている。
【0030】前記吐出ニップル94は、オイルパイプ4
3の一端部に液封状態に接続されるとともに、該オイル
パイプ43の他端部は前記刈刃支持板20の先端(前
部)方向に延設され、複数の分岐管44、44、…を介
して前記注油ニップル17、17、…に連接されてい
る。次に、このように構成された本発明の他の実施例の
バリカン形刈払機の作用について説明する。
【0031】前記手動式給油装置Mの非作動状態におい
ては、図10に示すように、前記ピストン92は前記コ
イルばね79の付勢力により上昇位置に保持されてい
る。この非作動状態では、前記吸入側逆止弁ボール95
は前記コイルばね96の付勢力により前記弁座93cに
着座せしめられるので、前記吸込ニップル93の前記孔
93a及び93bは閉塞し、潤滑オイルが前記シリンダ
91の前記圧力室97へ侵入するのが阻止される。同様
にして、前記吐出側逆止弁ボール98は前記コイルばね
99の付勢力により前記弁座91dに着座せしめられる
ので、前記吐出ニップル94の前記孔94a及び94b
は閉塞し、潤滑オイルが前記圧力室97から前記オイル
パイプ43へ流出するのが阻止される。このようにし
て、前記シリンダ91の前記圧力室97に潤滑オイルが
所定量貯えられる。
【0032】次に、潤滑オイルを前記上下の刈刃14、
15の摺動面に供給するに際し、作業者が前記手押し部
92aを手動で押下操作すると、前記ピストン92は前
記コイルばね79の付勢力に抗して押下せしめられ、前
記シリンダ91の前記圧力室97の容積の減少にともな
って該圧力室97に貯留されていた潤滑オイルの油圧力
が増大する。この油圧力により、前記吐出側逆止弁ボー
ル98は前記コイルばね99の付勢力に抗して該コイル
ばね99を押し下げ、前記圧力室97と前記吐出側孔9
4a及び94bは連通される。このようにして、潤滑オ
イルは、前記吐出ニップル94を通って前記オイルパイ
プ43へ流出され、前記オイル注入ニップル17のオイ
ル注入路17bを介して前記刈刃14の表面の刃部14
b側に吐出せしめられる。そして、前述した自動給油装
置Hの場合と同様に、該刈刃14上面に流出された潤滑
オイルは、前記上下の刈刃14、15前後の方向への摺
動作動の進行に伴い、次第に該刈刃14、15の摺動面
にまで滲出し該摺動面を潤滑する。
【0033】このように、本実施例では、前記プロテク
ター72の内部の中空空間に潤滑オイルを貯留するため
の潤滑用オイルタンク部を形成したので、デッドスペー
スを有効利用することができ、装置全体をシンプルで安
価なものに構成することができる。以上、本発明の実施
例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱
することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0034】たとえば、図示例では前記バリカン形刈払
機1に、自動給油装置Hと手動式給油装置Mとを別個独
立に設けた例を示したが、同一の機体に自動給油装置H
と手動式給油装置Mとを併設し、そのどちらか一方、あ
るいは双方の給油装置を同時に使用するようにしてもよ
い。また、オイルポンプとしては、他にも、例えば、ギ
ヤポンプ等のオイルポンプを用いてもよい。
【0035】また、一方の刈刃のみが往復動する刈払機
にも適用できることは勿論である。更に、ポンプによる
潤滑オイルの吐出勢力が比較的大きい場合には、例えば
草寄せ板の前縁を丸めてオイル吐出パイプを刈刃支持板
の前縁に沿って保持せしめ、前記オイル吐出パイプの後
面下部に斜下向きに適数のオイル供給口を配設し、潤滑
オイルを刃部の根元に向けて上方から吹きつけるように
構成すると、潤滑オイルの浪費が防止できるとともに、
潤滑効果を一層高めることができ好適である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、刈刃の摺動作動を円滑なものとして振動及
び騒音を低減することができ、しかも、刈刃の焼き入れ
等の加工時の変形及び折損を防止するとともに、製造加
工を容易に行うことができ、また、全体を安価で軽量な
構成にすることができ、かつ、刈刃の耐久性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するバリカン形刈払機の一例の全
体概略を示す斜視図。
【図2】図1の矢印II方向からみた縦断面図。
【図3】刈刃駆動部の要部分解斜視図。
【図4】図2のIV-IV 矢視断面図。
【図5】図2のIV-IV 矢視断面図。
【図6】図2のVI-VI(別例)矢視断面図。
【図7】図2のVII-VII 矢視断面図。
【図8】図7のVIII-VIII 矢視断面図。
【図9】本発明の他の実施例に係わる手動式給油装置の
全体斜視図。
【図10】図9のX矢視要部断面図。
【符号の説明】
H 自動給油装置 M 手動式給油装置 S オイル送給手段 11 原動機 14 刈刃 14b 刃部 15 刈刃 20 刈刃支持板 20’ 刈刃支持板 20a オイル流路 20’a オイル流路 31 駆動軸 70 ポンプ室 71 ハンドル 72 プロテクター 80 自動オイルポンプ 83 プランジャ 85 シリンダ 90 手動式オイルポンプ 91 シリンダ 92 ピストン 97 圧力室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 義一 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 西村 雅則 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 中村 清 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 永尾 慶昭 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 島田 光雄 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機11からの駆動力により往復摺動
    せしめられる刈刃14、15を備えるとともに、該刈刃
    14、15の摺動面に潤滑オイルを供給する給油装置
    H,Mを備えたバリカン形刈払機において、 前記給油装置H,Mは、自動もしくは手動式オイルポン
    プ80、90と、該オイルポンプ80、90から吐出さ
    れた潤滑オイルを前記刈刃14の表面の刃部14b側に
    供給せしめるオイル送給手段Sと、からなることを特徴
    とするバリカン形刈払機。
  2. 【請求項2】 前記給油装置Hの前記自動オイルポンプ
    80は、前記原動機11の駆動軸31と直交する方向に
    配置され該駆動軸31の駆動力により回転及び往復運動
    せしめられるプランジャ83と、該プランジャ83を収
    納するシリンダ85と、該シリンダ85の一端部内壁と
    前記プランジャ83の一端部との間に形成されたポンプ
    作用をなすポンプ室70と、からなる回転プランジャ形
    のオイルポンプであることを特徴とする請求項1記載の
    バリカン形刈払機。
  3. 【請求項3】 前記給油装置Mの前記手動式オイルポン
    プ90は、側面部にハンドル71が固定され内部が中空
    状に形成されたプロテクター72に一端部を開口せしめ
    て一体に形成されたシリンダ91と、該シリンダ91に
    往復運動可能に収納されるピストン92と、該ピストン
    92の一端部と前記シリンダ91の一端部内壁との間に
    形成されたポンプ作用をなす圧力室97と、からなる手
    動ピストン形オイルポンプであることを特徴とする請求
    項1記載のバリカン形刈払機。
  4. 【請求項4】 前記オイル送給手段Sは、前記刈刃1
    4、15を往復摺動自在に支持せしめる刈刃支持板20
    の内部に形成されたオイル流路20aを備えたことを特
    徴とする請求項1記載バリカン形刈払機。
  5. 【請求項5】 前記刈刃支持板20は、その内部空間に
    オイル流路20aが形成されたパイプ部材であることを
    特徴とする請求項4記載のバリカン形刈払機。
  6. 【請求項6】 前記刈刃支持板20’は、その横断面中
    央部を上方に突出させて形成し、前記刈刃14の表面と
    の間にオイル流路20’aが形成された板材からなるこ
    とを特徴とする請求項4記載のバリカン形刈払機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999021410A1 (fr) * 1997-10-27 1999-05-06 Kabushiki Kaisha Mette Outil portable a mouvement de va-et-vient
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