JPH0725512U - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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JPH0725512U
JPH0725512U JP5973993U JP5973993U JPH0725512U JP H0725512 U JPH0725512 U JP H0725512U JP 5973993 U JP5973993 U JP 5973993U JP 5973993 U JP5973993 U JP 5973993U JP H0725512 U JPH0725512 U JP H0725512U
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JP
Japan
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tape
metal sheath
cable
winding layer
tape winding
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Application number
JP5973993U
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English (en)
Inventor
和則 前田
健二 永井
享 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、鉛被などの金属シースを有する海
底ケーブルなどにおいて、金属シース下の水密性の改善
を図った電力ケーブルを提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、水密導体2上に絶縁体3、テープ
巻き層4、金属シース5の順に施したケーブルであっ
て、前記テープ巻き層4と金属シース5間に未加硫のゴ
ム、プラスチックからなる展延性に富む厚さ0.1〜
0.5mmのテープ6を縦添えし、このテープ6によっ
て、テープ巻き層4部分で生じるスパイラル状のギャッ
プ溝を埋めて、水密性の向上を図った電力ケーブルであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電力ケーブル、特に鉛被などの金属シースを有する海底ケーブルな どにおいて、金属シース下の水密性の改善を図った電力ケーブルに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、海底に布設される電力ケーブルにあっては、絶縁体の外側に鉛被などの 金属シースを施した遮水型のケーブルが主に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような海底ケーブルにおいて、船舶からの投錨などにより金属 シースが一旦破壊されると、ケーブルの長さ方向に海水が浸入する。 このため、事故後、破損箇所を修復してもケーブル中には水が残留し、ケーブ ルの電気特性を低下させ、さらには、ケーブル絶縁体の浸水劣化を招くなどの問 題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】
本考案は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点 は、水密導体上に絶縁体、テープ巻き層、金属シースの順に施したケーブルであ って、前記テープ巻き層と金属シース間に未加硫のゴム、プラスチックからなる 展延性に富む厚さ0.1〜0.5mmのテープを縦添えした電力ケーブルにある 。
【0005】 かゝる本考案の電力ケーブルを、図示すると、図1〜図2の如くである。 図において、1は水密導体2をなす各素線2a間に充填されたブチルゴムなど からなる水密混和物で、これは各素線2aの撚線時に圧入やテープ状混和物の縦 添えなどにより充填される。 このようにしてなる水密導体2には、内側から、内部半導電層3a、絶縁層3 b、外部半導電層3cの3層からなる絶縁体3が施され、さらに、この上には、 半導電性ブチルゴム糊引きポリエステルクロスなどの半導電性テープからなる半 導電性テープ巻き層4、鉛被などからなる金属シース5が施してある。
【0006】 そして、さらに、本考案では、このテープ巻き層4と金属シース5との間で、 ケーブルの長さ方向には、未加硫のゴム、プラスチックからなる展延性に富む厚 さ0.1〜0.5mmのテープ6を縦添えにより施してある。この縦添え本数は 1本でもよいが、複数本とすることもできる。また、テープ6の巾も特に問わな いが、5〜30mm程度であればよい。
【0007】 上記テープ巻き層4では、通常ラッピングにより巻回形成されるため、例えば 、図2に示したようにラッピング部分(重ね合わせ部分)には、連続したスパイ ラル状のギャップ溝(段差)4aが形成される。
【0008】 ところが、本考案では、このテープ巻き層4上の長さ方向に、未加硫のゴム、 プラスチックからなる展延性に富む厚さ0.1〜0.5mmのテープ6が縦添え してあるため、図2の如く、このテープ6によりスパイラル状のギャップ溝4a の一部が埋められるため、スパイラル状のギャップ溝4aは、ほぼ一周未満の独 立した溝となり、その連続性が遮断される。 したがって、船舶からの投錨などにより、当該テープ巻き層4の直上に施され た金属シース5が破壊されても、海水のケーブルの長手方向への浸入が効果的に 防止される。
【0009】 上記縦添えするテープ6において、展延性とは、よく延びてその一部がテープ 巻き層4のギャップ溝4a部分によくめり込む性質をいい、未加硫のゴムとして は、ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴムなどが挙げられ、また、プ ラスチックとしては、酢酸ビニル共重合ポリエチレン、エチレンエチルアクリレ ート共重合ポリエチレンなどが挙げられる。
【0010】 そして、また、このテープ6の厚さを0.1〜0.5mmとしたのは、0.1 mm未満ではテープ巻き層4のギャップ溝4aを埋めるのに十分なめり込む効果 (ダム効果)が得られず、逆に、0.5mmを越える場合にはこのテープ6の縦 添えによって新たな連続したギャップ溝が生じるようになるからである。
【0011】
【実施例】
<実施例1> 100mm2 の水密導体上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電層の3層から なる絶縁体を同時押出しで被覆し、架橋した後、0.5mm厚さの半導電性ブチ ルゴムテープをラッピングしてテープ巻き層を設け、この上に、厚さ0.5mm 、巾10mmの未加硫のブチルゴムテープを縦添えしながら、鉛被の金属シース を施して電力ケーブルを得た。
【0012】 <実施例2> 100mm2 の水密導体上に実施例1と同様にして絶縁体を押出被覆し、架橋 した後、0.2mm厚さの半導電性ブチルゴムテープをラッピングしてテープ巻 き層を設け、この上に、厚さ0.1mm、巾5mmの未加硫のブチルゴムテープ を縦添えしながら、鉛被の金属シースを施して電力ケーブルを得た。
【0013】 <実施例3> 100mm2 の水密導体上に実施例1と同様にして絶縁体を押出被覆し、架橋 した後、0.7mm厚さの半導電性ブチルゴムテープをラッピングしてテープ巻 き層を設け、この上に、厚さ0.5mm、巾15mmの未加硫のブチルゴムテー プを縦添えしながら、鉛被の金属シースを施して電力ケーブルを得た。
【0014】 <比較例1> 100mm2 の水密導体上に実施例1と同様にして絶縁体を押出被覆し、架橋 した後、0.5mm厚さの半導電性ブチルゴムテープをラッピングしてテープ巻 き層を設け、この上に、鉛被の金属シースを施して電力ケーブルを得た。
【0015】 <比較例2> 100mm2 の水密導体上に実施例1と同様にして絶縁体を押出被覆し、架橋 した後、0.2mm厚さの半導電性ブチルゴムテープをラッピングしてテープ巻 き層を設け、この上に、厚さ0.05mm、巾5mmの未加硫のブチルゴムテー プを縦添えしながら、鉛被の金属シースを施して電力ケーブルを得た。
【0016】 <比較例3> 100mm2 の水密導体上に実施例1と同様にして絶縁体を押出被覆し、架橋 した後、0.7mm厚さの半導電性ブチルゴムテープをラッピングしてテープ巻 き層を設け、この上に、厚さ0.7mm、巾10mmの未加硫のブチルゴムテー プを縦添えしながら、鉛被の金属シースを施して電力ケーブルを得た。
【0017】 このようにして得られた実施例1〜3、比較例1〜3の各電力ケーブルについ て、水密性試験を行ったところ、表1のような結果を得た。 なお、水密性試験は、5mのサンプルケーブルの片端より10kg/cm2 の 水圧をかけて24時間後の他端からの漏水の有無を調べて行った。
【0018】
【表1】
【0019】 上記表1から、本考案条件を満たす実施例1〜3の電力ケーブルの場合には、 テープ巻き層と金属シースとの間に縦添えした厚さ0.1〜0.5mmの未加硫 ブチルゴムテープにより、ケーブル長さ方向への水の浸入が効果的に防止されて いることが判る。これに対して、本考案条件を欠く比較例1〜3の電力ケーブル にあっては、漏水があって、ケーブル長さ方向への水の浸入、移動があることが 判る。
【0020】 なお、上記の説明では、展延性に富むテープ6の縦添えによって、ラップ巻き によるテープ巻き層4のギャップ溝4aを埋める場合であったが、これ以外の巻 き方(合わせ巻き、ギャップ巻きなど)、つまりギャップと同種のスパイラル状 のスリット(間隙)などができる恐れのある場合にも、対応できることもちろん である。
【0021】
【考案の効果】
このように本考案に係るによれば、鉛被などの金属シースを有する海底ケーブ ルにおいて、テープ巻き層と金属シースとの間に未加硫のゴム、プラスチックか らなる展延性に富む厚さ0.1〜0.5mmのテープを縦添えしてあるため、テ ープ巻き層の連続したスパイラル状のギャップ溝が効果的に埋められて遮断され るので、水密性の改善を図った優れた電力ケーブルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電力ケーブルの一例を示した縦断
面図である。
【図2】テープ巻き層と未加硫のゴム、プラスチックか
らなる展延性に富む厚さのテープとの関係を示した部分
縦断側面図である。
【符号の説明】
1 水密混和物、 2 水密導体、 3 絶縁体、 4 テープ巻き層、 5 金属シース、 6 展延性に富むテープ、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水密導体上に絶縁体、テープ巻き層、金
    属シースの順に施したケーブルであって、前記テープ巻
    き層と金属シース間に未加硫のゴム、プラスチックから
    なる展延性に富む厚さ0.1〜0.5mmのテープを縦
    添えしたことを特徴とする電力ケーブル。
JP5973993U 1993-10-09 1993-10-09 電力ケーブル Pending JPH0725512U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5973993U JPH0725512U (ja) 1993-10-09 1993-10-09 電力ケーブル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5973993U JPH0725512U (ja) 1993-10-09 1993-10-09 電力ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0725512U true JPH0725512U (ja) 1995-05-12

Family

ID=13121898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5973993U Pending JPH0725512U (ja) 1993-10-09 1993-10-09 電力ケーブル

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JP (1) JPH0725512U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105390A (ja) * 2014-11-21 2016-06-09 住友電気工業株式会社 ケーブルコア、および超電導ケーブル

Cited By (1)

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