JPH07254149A - 転写装置及び転写方法 - Google Patents

転写装置及び転写方法

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JPH07254149A
JPH07254149A JP4437994A JP4437994A JPH07254149A JP H07254149 A JPH07254149 A JP H07254149A JP 4437994 A JP4437994 A JP 4437994A JP 4437994 A JP4437994 A JP 4437994A JP H07254149 A JPH07254149 A JP H07254149A
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JP
Japan
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recording medium
magnetic recording
magnetic
transfer
tape
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JP4437994A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Osamu Yoshida
修 吉田
Hirohide Mizunoya
博英 水野谷
Shigemi Wakabayashi
繁美 若林
Akira Shiga
章 志賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低域から高域にかけて転写特性に優れた複写
技術を提供することを目的とする。 【構成】 第1の磁気記録媒体に記録されている情報信
号を第2の磁気記録媒体に転写する為の装置であって、
第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積層体を
案内する案内手段と、この案内手段に対向配設されてな
る転写ヘッドとを備えてなり、前記案内手段がマイスナ
ー効果を奏することが出来るよう超伝導体で構成されて
なる転写装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマザーテープの
情報信号をブランクテープに記録するに際して用いられ
る転写技術に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来より、第1の磁気記録媒体(マザー
テープ、マスターテープとも称される)の情報信号を第
2の磁気記録媒体(ブランクテープ、スレーブテープと
も称される)に高速記録する為の手段として、磁気転写
の装置が提案されて来ている。例えば、特開平3−21
4427号公報に示される如く、マザーテープとブラン
クテープとの重ね合わせたものを転写ドラムに圧着させ
て走行させ、これに対してバイアス磁界を印加すること
により転写が行われるよう構成された装置において、前
記転写ドラムを高透磁率材料で構成する技術が提案され
ている。
【0003】これにより弱いバイアス磁界が用いられて
も低周波での転写特性を向上させることが出来ると言わ
れている。しかしながら、これで充分なものとは言い難
く、さらなる技術が求められている。
【0004】
【発明の開示】本発明は、低域から高域にかけて転写特
性に優れた複写技術を提供することを目的とする。この
本発明の目的は、第1の磁気記録媒体に記録されている
情報信号を第2の磁気記録媒体に転写する為の装置であ
って、第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積
層体を案内する案内手段と、この案内手段に対向配設さ
れてなる転写ヘッドとを備えてなり、前記案内手段がマ
イスナー効果を奏することが出来るよう超伝導体で構成
されてなることを特徴とする転写装置によって達成され
る。
【0005】又、第1の磁気記録媒体に記録されている
情報信号を第2の磁気記録媒体に転写する為の方法であ
って、第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積
層体を、マイスナー効果を奏することが出来るよう超伝
導体で構成されてなる案内手段に対して第2の磁気記録
媒体が案内手段側に位置するようにして走行させる工程
と、前記第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との
積層体に対して第1の磁気記録媒体の側からバイアス磁
界を印加する工程とを具備することを特徴とする転写方
法によって達成される。
【0006】すなわち、印加されるバイアス磁界をマイ
スナー効果により跳ね返すことにより、第2の磁気記録
媒体における磁束密度を上げることが出来、低域(低周
波)での転写出力を向上させることが可能となる。本発
明において、マイスナー効果を奏させる為、超伝導体で
構成されてなる案内手段は、通常、液体窒素などを用い
て低温に冷却される。この時、雰囲気下の水分が多い
と、これが結露し、悪影響をもたらすことから、水分は
少ない方が好ましい。この為、第1の磁気記録媒体と第
2の磁気記録媒体との積層体が案内手段に案内される部
分は、少なくとも真空室内あるいは乾燥室内(乾燥H2
雰囲気下、乾燥Ar雰囲気下あるいは乾燥He雰囲気
下)にあるよう構成されていることが好ましい。例え
ば、転写が行われる要部、あるいは全体が真空室内ある
いは乾燥室内に設置されていることが好ましい。そし
て、転写は真空雰囲気(例えば、10-8Torrよりも
高真空の雰囲気)あるいは乾燥雰囲気(超伝導体の臨界
温度以下の露点で乾燥雰囲気)下で行われることが好ま
しいのである。尚、第1の磁気記録媒体と第2の磁気記
録媒体との密着性を考慮すると、真空雰囲気下の方がよ
り好ましい。
【0007】本発明で用いられる第1の磁気記録媒体と
第2の磁気記録媒体との積層体を案内する案内手段、例
えば転写ドラムは超伝導体で構成されなければならな
い。尚、転写ドラム全体を超伝導体で構成するのではな
く、その表面層のみが超伝導体で被覆されているのみで
も良い。超伝導体材料としては、例えばAl,Cd,G
a,In,La,Nb,Pb,Ta,Tc,Tl,V,
Nb3 Al,Nb3 Au,Nb3 Sn,NbTc3 ,N
bN0.91,Hf0.5 Zr0.5 2 ,InLa3 ,Mo
N,Nb0.75Zr0.25,Nb0.40Ti0.60,Ta0.53
0.47,Nb0.36Ti0.60Ta0.04,Hf0.5
0.5 ,Mo0.42Nb0.54,Rh0.15Zr0.85,Mo
0.3 Tc0.7 、その他ErRh4 4 ,NbN系、Zr
N系、Nb(C・N)系、MoC系、TaC系、NbC
系、NbB系、Y−Ba−Cu−O系、Bi−Sr−C
a−Cu−O系、Bi−Pb−Sr−Co−Cu−O系
などが挙げられる。そして、マイスナー効果を奏するこ
とが出来るものであれば良く、このような超伝導体材料
を予め設計された転写ドラムの表面にスパッタ手段など
の薄膜形成手段により被覆すれば、本発明で用いられる
転写ドラムが構成できる。
【0008】本発明で用いられる第2の磁気記録媒体は
支持体上に複数層の磁性層が設けられ、該磁性層のうち
面内方向に磁化容易軸が存在する磁性層(塗布型のもの
でも、金属薄膜型いずれのものでも良い)が支持体に近
い下層側に設けられてなることが好ましい。すなわち、
本発明で用いられる第1の磁気記録媒体(マザーテー
プ)は、通常のものを用いても差し支えない。しかしな
がら、第2の磁気記録媒体(ブランクテープ)は、例え
ば磁性層が二層型のものを用いることが好ましい。特
に、支持体に近い下層側の磁性層は面内方向(長手方
向)に磁化容易軸を有しており、支持体から遠い上層側
の磁性層は、支持体に対して垂直あるいは斜め方向に磁
化容易軸を有したタイプのものであることが好ましい。
このような例として、下層側が塗布型の磁性層で、上層
側が金属薄膜型の二層型の磁気記録媒体が挙げられる。
そして、このようなタイプのものを用いることによっ
て、ブランクテープにおける低域での転写出力の向上を
図ることが出来る。これは、印加されるバイアス磁界を
マイスナー効果で跳ね返すことにより、第2の磁気記録
媒体における下層磁性層における磁束密度が上がり、低
域(低周波)での転写出力が高くなるのである。
【0009】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を説
明する。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕図1は、本発明に係る転写装置の一実施例
を示す概略図である。同図中、1は所定の情報信号が記
録されている8mmVTR用のマザーテープ、1aはマ
ザーテープ1の供給側リール、1bはマザーテープ1の
巻取側リールである。尚、このマザーテープ1は、PE
Tフィルム上に磁性金属Coが斜め蒸着手段により32
00Å厚さ設けられたものであり、磁気特性はHcが1
680Oe、Bsが6200Gのものである。そして、
情報信号は、通常のトラックパターンとは逆のパターン
で記録されている。
【0011】2はブランクテープ、2aはブランクテー
プ2の供給側リール、2bはブランクテープ2の巻取側
リールである。尚、このブランクテープ2は市販の8m
mVTR用のものであり、PETフィルム上に磁性金属
が斜め蒸着手段により設けられたものであって、磁気特
性はHcが1040Oe、Bsが4300Gである。3
は、マイスナー効果を奏することが出来る超伝導体で構
成されてなる転写ドラムである。尚、この転写ドラム3
は、通常の転写ドラムの表面にYBa2 Cu 3
7-x (0<x<1)が5μmの厚さ設けられたものであ
る。この転写ドラム上のYBa2 Cu3 7-x は、4×
10-4Torr真空下で600℃に加熱された転写ドラ
ムにArとO2 との混合(1:1)ガスを流しながらR
Fマグネトロンスパッタ手段により成膜されたものであ
る。そして、このものの臨界温度は82Kであった。
【0012】4は、転写ドラム3に対向配設されてなる
リング型の磁気ヘッドである。尚、5はガイドローラ、
6は転写ドラム3や磁気ヘッド4の系を包含する容器で
ある。このような転写装置において、マザーテープ1の
磁性層とブランクテープ2の磁性層とが接触するよう重
ね合わせ、そしてブランクテープ2の支持体側が転写ド
ラム3に当接するように配置し、又、容器6内を乾燥水
素(純度99.998%)で充満し、そして転写ドラム
3を液体窒素で臨界温度より低い温度に冷却し、走行す
るマザーテープ1とブランクテープ2とに対してマザー
テープ1の側からリング型の磁気ヘッド4により垂直方
向にバイアス磁界を印加し、マザーテープ1の情報信号
をブランクテープ2に転写した。
【0013】〔実施例2〕実施例1において、容器6内
を真空度3×10-8Torrにした以外は同様に行い、
マザーテープ1の情報信号をブランクテープ2に転写し
た。 〔実施例3〕実施例1において、市販のブランクテープ
の代わりに下記のブランクテープ2を用いた以外は同様
に行い、マザーテープ1の情報信号をブランクテープ2
に転写した。
【0014】ブランクテープ2は、粒径0.18μm
(針状比8)の針状金属磁性粉を含む磁性塗料をPET
フィルム上に1μm厚さ塗布し、長手方向に配向処理
し、この長手方向に配向した塗布磁性層の上にCo−N
i合金の粒子を斜め蒸着手段により1000Å厚さ堆積
させたものである。その磁気特性は、Hc=1450O
e、Bs=3500Gである。
【0015】〔実施例4〕実施例1において、市販のブ
ランクテープの代わりに下記のブランクテープ2を用い
た以外は同様に行い、マザーテープ1の情報信号をブラ
ンクテープ2に転写した。ブランクテープ2は、PET
フィルム上にアンダーコート層としてCrをスパッタ手
段により1000Å厚さ成膜し、その後Co−Cr(9
0−10)をスパッタ手段により1000Å厚さ成膜
し、長手方向に配向した磁性層を形成した後、この長手
方向に配向した磁性層の上にCo−Ni(80−20)
を斜め蒸着手段により1000Å厚さ堆積させたもので
ある。その磁気特性は、Hc=1260Oe、Bs=5
800Gである。
【0016】〔比較例1〕実施例1において、転写ドラ
ム3をAl製の通常の転写ドラムとし、冷却せずに行っ
た。 〔比較例2〕実施例1において、転写ドラム3をFe−
Ni合金(高透磁率材料)製の転写ドラムとし、冷却せ
ずに行った。
【0017】〔特性〕上記各例でのマザーテープからブ
ランクテープへの転写を繰り返して行い、そのブランク
テープの再生出力を市販のハイバンド8mmVTR改造
機を用いて測定したので、その結果を下記の表−1に示
す。 表−1 ブ ラ ン ク テ ー プ の 再 生 出 力(dB) 10kHz 100kHz 500kHz 1MHz 7MHz 実施例1 −4.2 −2.5 −2.3 −1.2 −1.0 実施例2 −4.2 −2.5 −2.1 −1.0 −0.7 実施例3 −2.9 −1.5 −1.4 −1.1 −0.9 実施例4 −2.5 −1.3 −1.4 −1.1 −0.8 比較例1 −6.3 −4.4 −3.8 −3.0 −2.1 比較例2 −5.1 −3.8 −2.9 −1.4 −1.2 *評価は、head to headで記録し、再生した出力を0d
Bとした。 これから判る通り、本発明によれば、再生出力の高いブ
ランクテープへの複写が可能となり、そして高速での複
写が可能であるから、ソフトの大量生産を低廉なコスト
で行えるようになる。
【0018】
【効果】本発明によれば、ソフトの大量生産を低廉なコ
ストで行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写装置の概略図
【符号の説明】
1 マザーテープ 2 ブランクテープ 3 表面にYBa2 Cu3 7-x が設けられた転写ド
ラム 4 リング型磁気ヘッド 6 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 繁美 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (72)発明者 志賀 章 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁気記録媒体に記録されている情
    報信号を第2の磁気記録媒体に転写する為の装置であっ
    て、 第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積層体を
    案内する案内手段と、この案内手段に対向配設されてな
    る転写ヘッドとを備えてなり、 前記案内手段がマイスナー効果を奏することが出来るよ
    う超伝導体で構成されてなることを特徴とする転写装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒
    体との積層体が案内手段に案内される部分は、少なくと
    も真空室内あるいは乾燥室内にあるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1の転写装置。
  3. 【請求項3】 第1の磁気記録媒体に記録されている情
    報信号を第2の磁気記録媒体に転写する為の方法であっ
    て、 第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積層体
    を、マイスナー効果を奏することが出来るよう超伝導体
    で構成されてなる案内手段に対して第2の磁気記録媒体
    が案内手段側に位置するようにして走行させる工程と、 前記第1の磁気記録媒体と第2の磁気記録媒体との積層
    体に対して第1の磁気記録媒体の側からバイアス磁界を
    印加する工程とを具備することを特徴とする転写方法。
  4. 【請求項4】 転写が真空雰囲気あるいは乾燥雰囲気下
    で行われることを特徴とする請求項3の転写方法。
  5. 【請求項5】 第2の磁気記録媒体は支持体上に複数層
    の磁性層が設けられ、該磁性層のうち面内方向に磁化容
    易軸が存在する磁性層が支持体に近い下層側に設けられ
    てなることを特徴とする請求項3の転写方法。
JP4437994A 1994-03-15 1994-03-15 転写装置及び転写方法 Pending JPH07254149A (ja)

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