JPH07254062A - 指紋照合装置 - Google Patents

指紋照合装置

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JPH07254062A
JPH07254062A JP6068171A JP6817194A JPH07254062A JP H07254062 A JPH07254062 A JP H07254062A JP 6068171 A JP6068171 A JP 6068171A JP 6817194 A JP6817194 A JP 6817194A JP H07254062 A JPH07254062 A JP H07254062A
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JP
Japan
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collation
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Application number
JP6068171A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
寛 中島
Koji Kobayashi
孝次 小林
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Filing date
Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/1365Matching; Classification

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照合精度を高め、かつ安価とする。 【構成】 登録指紋の画像データD1と照合指紋の画像
データD2とを並置して1つの入力画像データ(図1
(a))を作成する。この入力画像データに2回の2次
元離散的フーリエ変換を施す(図1(b),(d))。
この2次元離散的フーリエ変換が2回施された入力画像
データに出現する所定の相関成分エリア(A+B)よ
り、そのスペクトラム強度の高い上位N画素を抽出し、
この抽出したN画素のスペクトラム強度の平均を相関値
としてしきい値と比較する。相関値がしきい値よりも高
ければ登録指紋と照合指紋とは一致したと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、指紋を用いて個人を
認識する指紋照合装置に関し、特に空間周波数特性に基
づいて指紋照合を行う指紋照合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ室や重要機械室への
入退室管理、コンピュータ端末や銀行の金融端末へのア
クセス管理などの個人認識を必要とする分野において、
これまでの暗証番号やIDカードに代わって、指紋照合
装置が採用されつつある。図8は、「1993年電子情
報通信学会秋期大会」で報告された豊田晴義らによる
「位相変調型液晶空間光変調器を用いた指紋認識システ
ム」に示された実験システムを示す図である。同図にお
いて、1はCRT、2−1,2−2は位相変調型液晶空
間光変調器、3はレンズ、4−1,4−2はフーリエレ
ンズ、5−1〜5−3はハーフミラー、6は全反射ミラ
ー、7はフォトダイオード、Lはレーザ光である。
【0003】このシステムでは、先ず、登録したい指の
指紋(登録指紋)をCCDカメラ(図示せず)で撮して
記憶する。そして、照合する指の指紋(照合指紋)をC
CDカメラで撮し、登録指紋の画像と照合指紋の画像を
左右に並置して1つの入力画像とし(図9(a)参
照)、この入力画像をCRT1の画面上に映し出す。こ
のCRT1の画面上に映し出された入力画像は、位相変
調型液晶空間光変調器2−1,フーリエ変換レンズ4−
1を通過すると、干渉し合って縦縞模様を作る。これに
よって、第1回目の光フーリエ変換(空間周波数の分
離)が行われ、図9(a)に示された入力画像は同図
(b)に示されるようなフーリエ像となる。このフーリ
エ像では中心部に空間周波数の低周波成分が現れる。そ
して、このフーリエ像が、位相変調型液晶空間光変調器
2−2,フーリエ変換レンズ4−2を通過し、第2回目
の光フーリエ変換が行われる。これにより、図9(b)
に示されたフーリエ像は、同図(c)に示されるような
フーリエ像となる。このフーリエ像では、空間周波数の
低周波成分が中心部に現れ、高周波数成分が左右に分か
れた形て現れる。
【0004】ここで、登録指紋と照合指紋が一致する場
合には、左右の相関成分エリアS1,S2の光強度が強
くなる。フォトダイオード7は、左右の相関成分エリア
S1,S2のうち例えば左側の相関成分エリアS1にそ
の受光面が位置するように、設けられている。これによ
り、フォトダイオード7の検出する相関成分エリアS1
の光強度がしきい値より強ければ、すなわち相関ピーク
が出現していれば、登録指紋と照合指紋とが一致してい
ると判断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の指紋照合方法によると、相関成分エリアS1
全体の光強度をフォトダイオード7で検出するものとし
ているため、すなわち相関成分エリアS1内の光強度の
平均値を検出するものとしているため、相関成分エリア
S1を構成する画素中に存在する光強度の低い画素の影
響を受けてS/N比が悪化し、照合精度が悪化するとい
う問題が生じるものであった。また、登録指紋に対して
照合指紋の位置がずれると相関ピークの出現する位置も
ずれるが、従来の指紋照合方法では、相関ピークを捉え
るのにフォトダイオード7を用いているので、これに対
応することができない虞れがあった。すなわち、S/N
比を良くするためにフォトダイオードの面積を狭くする
と相関ピークの位置ずれに対応できず、また、この位置
ずれに対応させるためにフォトダイオードの面積を広く
するとS/N比が悪化することになり、双方を両立でき
ないという問題があった。なお、フォトダイオード7に
代えてCCD素子を用い、その受光面積を広くすれば、
上述した照合精度の悪化や照合指紋の位置ずれに対処す
ることは可能であるが、フォトダイオードに比べてCC
Dは極めて高価であり、装置全体が大幅なコストアップ
となる。また、従来の指紋照合方法では、位相変調型液
晶空間光変調器やフーリエ変換レンズを必要とし、これ
らを組み合わせて光学系を製作することは精度的にも難
しく、またこれらの素子はそれ自体高価なものであるた
め、システムとして高価にならざるを得ない。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、照合精度が
高く、照合指紋の位置ずれにも対応でき、且つ安価な指
紋照合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、その第1発明(請求項1に係る発明)は、登
録指紋の画像データと照合指紋の画像データとを並置し
て1つの入力画像データとする入力画像データ作成手段
と、この入力画像データ作成手段により作成された入力
画像データに第1回目の2次元離散的フーリエ変換を施
し、このフーリエ変換が施された入力画像データに第2
回目の2次元離散的フーリエ変換を施すフーリエ変換手
段と、このフーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回
施された入力画像データに出現する空間周波数の低周波
成分領域を除くエリアの画素毎のスペクトラム強度に基
づいて登録指紋と照合指紋との照合を行う指紋照合手段
とを備えたものである。また、その第2発明(請求項2
に係る発明)は、第1発明の指紋照合手段に代えて、フ
ーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回施された入力
画像データに出現する相関成分エリアの画素毎のスペク
トラム強度に基づいて登録指紋と照合指紋との照合を行
う指紋照合手段を備えたものである。また、その第3発
明(請求項3に係る発明)は、第1発明の指紋照合手段
に代えて、フーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回
施された入力画像データに出現する所定の相関成分エリ
アよりそのスペクトラム強度の高い上位N画素を抽出
し、この抽出したN画素のスペクトラム強度の平均を相
関値としてしきい値と比較し、登録指紋と照合指紋との
照合を行う指紋照合手段を備えたものである。
【0008】
【作用】したがってこの発明によれば、その第1発明で
は、登録指紋の画像データと照合指紋の画像データとを
並置して1つの入力画像データが作成され、この入力画
像データに2次元離散的フーリエ変換が2回施され、こ
の2次元離散的フーリエ変換が2回施された入力画像デ
ータに出現する空間周波数の低周波成分領域を除くエリ
アの画素毎のスペクトラム強度に基づいて、登録指紋と
照合指紋との照合が行われる。また、その第2発明で
は、2次元離散的フーリエ変換が2回施された入力画像
データに出現する相関成分エリアの画素毎のスペクトラ
ムの強度に基づいて、登録指紋と照合指紋との照合が行
われる。また、その第3発明では、2次元離散的フーリ
エ変換が2回施された入力画像データに出現する所定の
相関成分エリアよりそのスペクトラム強度の高い上位N
画素が抽出され、この抽出されたN画素のスペクトラム
強度の平均が相関値としてしきい値と比較され、登録指
紋と照合指紋との照合が行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図2はこの発明の一実施例を示す指紋照合装置のブ
ロック構成図である。同図において10は操作部、20
はコントロール部であり、操作部10にはテンキー10
−1,ディスプレイ(LCD)10−2と共に指紋セン
サ10−3が設けられている。指紋センサ10−3は光
源10−31,プリズム10−32,CCDカメラ10
−33を備えてなる。コントロール部20は、CPUを
有してなる制御部20−1と、ROM20−2と、RA
M20−3と、ハードディスク(HD)20−4と、フ
レームメモリ(FM)20−5と、外部接続部(I/
F)20−6と、フーリエ変換部(FFT)20−7と
を備えてなり、ROM20−2には登録プログラムと照
合プログラムが格納されている。
【0010】〔指紋の登録〕この指紋照合装置において
利用者の指紋は次のようにして登録される。すなわち、
運用する前に、利用者は、テンキー10−1を用いて自
己に割り当てられたIDナンバを入力のうえ(図3に示
すステップ301)、指紋センサ10−3のプリズム1
0−32上に指を置く。プリズム10−32には光源1
0−31から光が照射されており、プリズム10−32
の面に接触しない指紋の凹部(谷線部)では、光源10
−31からの光は全反射し、CCDカメラ10−33に
至る。逆にプリズム10−32の面に接触する指紋の凸
部(隆線部)では全反射条件がくずれ、光源10−31
からの光は散乱する。これにより、指紋の谷線部は明る
く、隆線部は暗い、コントラストのある指紋の紋様が採
取される。この採取された指紋(登録指紋)の紋様は、
A/D変換により、320×400画素,256階調の
濃淡画像(画像データ)として、コントロール部20へ
与えられる。制御部20−1は、この操作部10より与
えられる登録指紋の画像データをフレームメモリ20−
5を介して取り込み(ステップ302)、この画像デー
タを原画像データとしてハードディスク20−4内にI
Dナンバと対応させてファイル化する(ステップ30
3)。
【0011】〔指紋の照合〕この指紋照合装置において
利用者の指紋の照合は次のようにして行われる。すなわ
ち、運用中、利用者は、テンキー10−1を用いて自己
に割り当てられたIDナンバを入力のうえ(図4に示す
ステップ401)、指紋センサ10−3のプリズム10
−32上に指を置く。これにより、指紋の登録の場合と
同様にして、採取された指紋(照合指紋)の紋様が、3
20×400画素,256階調の濃淡画像(画像デー
タ)として、コントロール部20へ与えられる。制御部
20−1は、テンキー10−1を介してIDナンバが与
えられると、ハードディスク20−4内にファイル化さ
れている登録指紋から、そのIDナンバに対応する登録
指紋の原画像データを読み出す(ステップ402)。そ
して、この読み出した登録指紋の原画像データに対し、
縮小処理を行う(ステップ403)。この縮小処理は、
320×400画素,256階調の原画像データに対
し、そのx方向(横方向)については左右の端を32画
素づつ除いて4画素ビッチで間引くことにより、そのy
方向(縦方向)については上下の端を8画素づつ除いて
3画素ピッチで間引くことにより行う。これにより、登
録指紋の原画像データが、64×128画素,256階
調の画像データに縮小される(図5参照)。
【0012】また、制御部20−1は、操作部10より
与えられる照合指紋の画像データをフレームメモリ20
−5を介して取り込み(ステップ404)、この取り込
んだ照合指紋の画像データを原画像データとし、この照
合指紋の原画像データに対してステップ403で行った
と同様の縮小処理を行う(ステップ405)。これによ
り、照合指紋の原画像データが、64×128画素,2
56階調の画像データに縮小される。そして、制御部2
0−1は、ステップ403で得た登録指紋の画像データ
とステップ405で得た照合指紋の画像データとを、平
行に左右に並置して1つの入力画像データとする(ステ
ップ406)。すなわち、図1(a)に示すように、登
録指紋の画像データD1(64×128画素)と照合指
紋の画像データD2(64×128画素)とを平行に左
右に並べ、128×128画素の画像データを作成す
る。
【0013】次に、制御部20−1は、ステップ406
で作成した入力画像データをフーリエ変換部20−7へ
送り、この入力画像データに第1回目の2次元離散的フ
ーリエ変換(DFT)を施す(ステップ407)。これ
により、図1(a)に示された入力画像データは、同図
(b)に示されるようなフーリエ画像データとなる。こ
のフーリエ画像データでは中心部に空間周波数の高周波
成分が現れ、隅部に低周波数成分が現れる。このフーリ
エ画像データは図9(b)に示されたフーリエ像と等価
である。すなわち、フーリエ画像データのデータ領域を
DS1〜DS4に4分割し、DS1とDS3とを入れ替
え、DS2とDS4とを入れ替えれば、図1(c)に示
すように、図9(b)に示されたフーリエ像と同じ成分
配列となる。なお、2次元離散的フーリエ変換について
は、例えば「コンピュータ画像処理入門、日本工業技術
センター編、総研出版(株)発行、P.44〜45」等
に説明されている。
【0014】次に、フーリエ変換部20−7は、ステッ
プ407で得たフーリエ画像データに対し、第2回目の
2次元離散的フーリエ変換を施す(ステップ408)。
これにより、図1(b)に示されたフーリエ画像データ
は、同図(d)に示されるようなフーリエ画像データと
なる。このフーリエ画像データは図9(c)に示された
フーリエ像と等価である。すなわち、図1(d)に示さ
れたフーリエ画像データのデータ領域をDS1’〜DS
4’に4分割し、DS1’とDS3’とを入れ替え、D
S2’とDS4’とを入れ替えれば、図1(e)に示す
ように、図9(c)に示されたフーリエ像と同じ成分配
列となる。
【0015】制御部20−1は、ステップ408で得ら
れたフーリエ画像データを取り込み、このフーリエ画像
データより所定の相関成分エリアの各画素のスペクトラ
ム強度をスキャンし、各画素のスペクトラム強度のヒス
トグラムを求め、このヒストグラムよりスペクトラム強
度の高い上位N画素(本実施例では、8画素)を抽出
し、この抽出したN画素のスペクトラム強度(相関ピー
ク)の平均を相関値(スコア)として求める(ステップ
409)。ここで、上記相関成分エリアは、図1(d)
に示されるフーリエ画像データに対し、(A+B)で示
される領域としている。すなわち、同図(e)に示され
る等価なフーリエ画像データで考えた場合、図示左端中
央部のa×b画素(a=64画素、b=32画素)の領
域を相関成分エリアとしている。この相関成分エリアの
一部における各画素のスペクトラム強度の数値例を図6
に示す。この図において、○で囲んだ値が、上位8画素
のスペクトラム強度である。
【0016】そして、制御部20−1は、ステップ40
9で得た相関値を予め定められているしきい値と比較し
(ステップ410)、相関値がしきい値以上であれば、
登録指紋と照合指紋とが一致したと判断し(ステップ4
11)、その旨の表示を行うと共に電気錠用の出力を送
出する。相関値がしきい値以下であれば、登録指紋と照
合指紋とが一致しないと判断し(ステップ412)、そ
の旨の表示を行ったうえ、ステップ401へ戻る。ここ
で、相関値と比較されるしきい値は、サンプルとして2
0〜50歳代の男女10人の人指し指の指紋を各10回
入力して得た合計100指をそれぞれ登録と照合に用い
て1万回の照合を行い、この照合結果から求めている。
本人対本人、本人対他人、それぞれの相関値の相対度数
分布図を図7に示す。X軸は本人対本人の組合せにおけ
る相関値の平均値μと標準偏差σで正規化した。他人排
他率が100%となる所の相関値をしきい値として用い
る。なお、他人排他率は100%でなくても良く、目的
に合わせて任意の率に定めれば良い。
【0017】以上説明したように、本実施例による指紋
照合装置によると、登録指紋の画像データと照合指紋の
画像データとを並置して1つの入力画像データが作成さ
れ、この入力画像データに2回の2次元離散的フーリエ
変換が施され、この2次元離散的フーリエ変換が2回施
された入力画像データに出現する相関成分エリアよりそ
のスペクトラム強度の高い上位N画素が抽出され、この
抽出されたN画素のスペクトラム強度の平均が相関値と
してしきい値と比較され、登録指紋と照合指紋との照合
が行われるものとなり、相関成分エリアを構成する画素
中のスペクトラム強度の低いものを除去して指紋照合が
行われるため、従来の光フーリエ変換を行う方法に比し
て、照合精度が向上するものとなる。また、入力画像デ
ータに対して画像処理を加えるだけでよく、位相変調型
液晶空間光変調器やフーリエ変換レンズを必要としない
ので、低価格化を促進することができる。また、画像処
理技術によって相関成分エリアは自在に設定可能であ
り、相関成分エリアを広くして、照合指紋の位置ずれに
も簡単に対応することができる。また、本実施例による
指紋照合装置によれば、入力画像データに対して2次元
離散的フーリエ変換を施して相関値を求める方式である
ので、同じ画像処理技術でも端点や分岐点などの特徴点
を抽出する方式に比して、その処理が簡単となり、指紋
照合スピードがアップする。
【0018】なお、本実施例においては、相関成分エリ
アの各画素からスペクトラム強度の高い上位N画素を抽
出しその平均を相関値としたが、その上位N画素のスペ
クトラム強度の加算値を相関値としてもよい。また、し
きい値を越える全ての画素のスペクトラム強度を加算
し、その加算値を相関値としたり、その加算値の平均を
相関値とするなどとしてもよい。加算値を相関値とすれ
ば、平均値を相関値とする場合よりもしきい値との差が
明確に現れるので、照合精度がアップするものと考えら
れる。また、各画素のスペクトラム強度のうち1つでも
しきい値以上のものがあれば「一致」と判断してもよ
く、しきい値を越えるものがN個以上であれば「一致」
と判断する等、種々の判定方法が考えられる。
【0019】また、本実施例では、図1(e)に示され
る等価なフーリエ画像データで考えた場合、図示左端中
央部のa×b画素の領域を相関成分エリアとしたが、図
示右端中央部のa×b画素の領域を相関成分エリアとし
てもよい。また、これら2つの相関成分エリアを合わせ
て1つの相関成分エリアとし、このエリアの各画素のス
ペクトラム強度に基づいて相関値を求めるようにしても
よい。また、局部領域として相関成分エリアを定めず
に、空間周波数の低周波成分が出現する領域を除くエリ
ア全体を相関成分エリアとし、このエリアの各画素のス
ペクトラム強度に基づいて照合を行うようにしてもよ
い。
【0020】また、本実施例では、図1(b)および
(d)に示される2次元離散的フーリエ変換結果をその
まま利用するものとしたが、図1(c)や図1(e)に
示されるように並べ替えを行ってもよい。また、本実施
例では、2次元離散的フーリエ変換をフーリエ変換部2
0−7において行うものとしたが、CPU20−1内で
行うものとしてもよい。また、本実施例では、登録指紋
の原画像データに対しステップ403で縮小処理を行う
ようにしたが、登録指紋の原画像データをファイル化す
る前の段階(ステップ302と303との間)で縮小処
理を行うようにしてもよい。また、登録指紋や照合指紋
の原画像データに対しては必ずしも縮小処理を行わなく
てもよく、原画像データをそのまま用いて入力画像デー
タを作成するようにしてもよい。縮小処理を行えように
すれば、その分、入力画像データの処理に際して用いる
画像メモリの容量を少なくすることができる。また、縮
小処理として間引きを行うものとしたが、圧縮処理を行
うものとしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、登録指紋の画像データと照合指紋の画像
データとを並置して1つの入力画像データが作成され、
この入力画像データに2次元離散的フーリエ変換が2回
施され、第1発明では、2次元離散的フーリエ変換が2
回施された入力画像データに出現する空間周波数の低周
波数成分領域を除くエリアの画素毎のスペクトラム強度
に基づいて登録指紋と照合指紋との照合が行われ、第2
発明では、2次元離散的フーリエ変換が2回施された入
力画像データに出現する相関成分エリアの画素毎のスペ
クトラム強度に基づいて登録指紋と照合指紋との照合が
行われ、第3発明では、2次元離散的フーリエ変換が2
回施された入力画像データに出現する所定の相関成分エ
リアよりそのスペクトラム強度の高い上位N画素が抽出
され、この抽出されたN画素のスペクトラム強度の平均
が相関値としてしきい値と比較され、登録指紋と照合指
紋との照合が行われるものとなり、従来の光フーリエ変
換を行う方法に比してS/N比を向上させることがで
き、照合精度を向上させることが可能となる。また、画
像処理技術によって相関成分エリアは自在に設定可能で
あり、相関成分エリアを広くして、照合指紋の位置ずれ
にも簡単に対応することが可能となる。すなわち、S/
N比と位置ずれの問題を両立させることができる。ま
た、入力画像データに対して画像処理を加えるだけでよ
く、位相変調型液晶空間光変調器やフーリエ変換レンズ
やフォトダイオードあるいはこれに代わるCCDを必要
としないので、低価格化を促進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の係る指紋照合装置の一実施例におけ
る指紋照合過程を説明する図である。
【図2】 この指紋照合装置のブロック構成図である。
【図3】 この指紋照合装置における指紋登録動作を説
明するためのフローチャートである。
【図4】 この指紋照合装置における指紋照合動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】 指紋照合動作において原画像データに対する
縮小処理を説明するための図である。
【図6】 相関成分エリアの一部における各画素のスペ
クトラム強度の数値例を示す図である。
【図7】 実験結果から求められた本人対本人、本人対
他人、それぞれの相関値の相対度数分布図である。
【図8】 従来の位相変調型液晶空間光変調器を用いた
指紋認識システムの実験システムを示す図である。
【図9】 このシステムにおける指紋照合過程を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10…操作部、20…コントロール部、10−1…テン
キー、10−2…ディスプレイ(LCD)、10−3…
指紋センサ、10−31…光源、10−32,プリズ
ム、10−33…CCDカメラ、20−1…制御部、2
0−2…ROM、20−3…RAM、20−4…ハード
ディスク(HD)、20−5…フレームメモリ(F
M)、20−6…外部接続部(I/F)、20−7…フ
ーリエ変換部(FFT)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 登録指紋の画像データと照合指紋の画像
    データとを並置して1つの入力画像データとする入力画
    像データ作成手段と、 この入力画像データ作成手段により作成された入力画像
    データに第1回目の2次元離散的フーリエ変換を施し、
    このフーリエ変換が施された入力画像データに第2回目
    の2次元離散的フーリエ変換を施すフーリエ変換手段
    と、 このフーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回施され
    た入力画像データに出現する空間周波数の低周波成分領
    域を除くエリアの画素毎のスペクトラム強度に基づいて
    前記登録指紋と前記照合指紋との照合を行う指紋照合手
    段とを備えたことを特徴とする指紋照合装置。
  2. 【請求項2】 登録指紋の画像データと照合指紋の画像
    データとを並置して1つの入力画像データとする入力画
    像データ作成手段と、 この入力画像データ作成手段により作成された入力画像
    データに第1回目の2次元離散的フーリエ変換を施し、
    このフーリエ変換が施された入力画像データに第2回目
    の2次元離散的フーリエ変換を施すフーリエ変換手段
    と、 このフーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回施され
    た入力画像データに出現する相関成分エリアの画素毎の
    スペクトラム強度に基づいて前記登録指紋と前記照合指
    紋との照合を行う指紋照合手段とを備えたことを特徴と
    する指紋照合装置。
  3. 【請求項3】 登録指紋の画像データと照合指紋の画像
    データとを並置して1つの入力画像データとする入力画
    像データ作成手段と、 この入力画像データ作成手段により作成された入力画像
    データに第1回目の2次元離散的フーリエ変換を施し、
    このフーリエ変換が施された入力画像データに第2回目
    の2次元離散的フーリエ変換を施すフーリエ変換手段
    と、 このフーリエ変換手段によりフーリエ変換が2回施され
    た入力画像データに出現する所定の相関成分エリアより
    そのスペクトラム強度の高い上位N画素を抽出し、この
    抽出したN画素のスペクトラム強度の平均を相関値とし
    てしきい値と比較し、前記登録指紋と前記照合指紋との
    照合を行う指紋照合手段とを備えたことを特徴とする指
    紋照合装置。
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