JP3393691B2 - 照合装置 - Google Patents

照合装置

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JP3393691B2
JP3393691B2 JP29568793A JP29568793A JP3393691B2 JP 3393691 B2 JP3393691 B2 JP 3393691B2 JP 29568793 A JP29568793 A JP 29568793A JP 29568793 A JP29568793 A JP 29568793A JP 3393691 B2 JP3393691 B2 JP 3393691B2
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晴義 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照合対象者の身体の所
定部分のパターン(例えば、指紋)を用いて照合対象者
本人であるか照合する照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターン認識は、個人の識別に用いるこ
とができるため、例えば、指紋パターンを個人情報とし
て利用し、この指紋パターンから個人の照合を行う照合
装置が従来より開発されている。従来の照合装置として
は、特開平1−223576公報のものが知られてい
る。
【0003】図15を用いて、従来の照合装置を説明す
る。同図より、この照合装置は、プリズム201の上に
指を押し付けてカメラ202で指紋の入力パターンを撮
像する入力装置200と、カメラ202で撮像した入力
パターンを表示するCRT210と、複数の指紋の参照
パターンが予め登録されたメモリ220とを備える。さ
らに、照合対象者への指示画像を表示するCRT230
と、照合対象者が登録番号を入力できるキーボード24
0と、入力パターンと参照パターンが同一パターンか比
較する処理装置250とを備える。
【0004】照合対象者がキーボード240を操作して
登録番号を入力すると、この登録番号に対応した参照パ
ターンがメモリ220から取り出される。次に、CRT
230に表示される指紋照合の案内に従って、プリズム
201上に指を押し付けると、指紋の入力パターンがカ
メラ202で撮像される。撮像された入力パターンはC
RT210に表示される。この画像は、指が乾いている
最初のうちは、コントラストが弱いが、指からの発汗に
従って、次第にコントラストが十分なものになってく
る。照合対象者がCRT210を観察しながら、コント
ラストが十分になるまで、プリズム201上に指を押し
付け続けることにより、鮮明な指紋の入力パターンが得
られる。この入力パターンと、メモリ220から取り出
された参照パターンとが処理装置250に与えられ、両
パターンの比較が行われる。この結果、両パターンが一
致したときは、照合対象者が本人であると判定し、その
後の処理を行う。また、両パターンが異なっていたとき
は、照合対象者が本人でないと判定し、その後の処理を
中止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の照合
装置は、指紋読み取りの際に、必ずしも指紋画像が最適
な状態で読み取られるとは限らない。例えば、プリズム
201上の指を押し付ける位置の違いや、指を押し付け
る際の傾き、歪みによって、同一人の同一指であって
も、照合時に一致率(同じ指であるかどうかの評価値)
のばらつきが生じた。従来の照合装置では、このばらつ
きを吸収するために、同一人かどうかを判定するための
一致率の基準値を低い値にしていたため、照合精度が低
下し問題であった。また、指紋の入力パターンに傾き、
歪みが生じると、位置、傾きを補正する新たな処理を、
処理装置250で行う必要があった。このため、処理時
間がかかるとか、処理系の規模が大きくなってしまうと
いった問題が生じた。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
で、照合時の一致率のばらつきを低下させることができ
る照合装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の照合装置は、(a)照合対象者の身体の所定
部分を乗せる入力面を有し、この入力面から身体の所定
部分の入力パターンを取り込む入力手段と、(b)入力
手段により取り込まれた入力パターンと、予め登録され
た参照パターンとが同一パターンか比較する比較手段
と、(c)参照パターンの輪郭を抽出する抽出手段と、
(d)抽出手段で抽出した参照パターンの輪郭と、入力
手段により取り込まれた入力パターンとを併せて表示す
る表示手段とを備える。
【0008】ここで、表示手段では、参照パターンの輪
郭と入力パターンとを重ねて表示してもよい。
【0009】
【作用】本発明の照合装置によれば、入力手段で取り込
まれた身体の所定部分の入力パターンと、予め登録され
た参照パターンの輪郭とが、表示手段に併せて表示され
る。この表示を見た照合対象者が、入力パターンの形状
が参照パターンの輪郭の形状と同一形状になるように、
身体の所定部分を乗せる入力面の位置を調整することに
より、比較手段で行う入力パターンと参照パターンの比
較精度が向上する。ここで、参照パターンについては、
輪郭だけが表示されるので、登録されたパターン全体が
外部に漏れることはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る照合装置の
構成を示すブロック図である。同図より、本実施例の照
合装置は、指紋の入力パターンを取り込む入力部10
と、指紋の参照パターンが登録されたメモリ20と、参
照パターンの輪郭を抽出する輪郭抽出部30とを備え
る。また、輪郭抽出部30で抽出された輪郭パターンと
入力パターンを表示するCRT40と、入力パターンと
参照パターンの相関値を検出してこれらのパターンが同
一のパターンであるか比較する比較処理部50と、CR
T40及び比較処理部50に入力パターン等を与える制
御部60と、メモリ20に登録された参照パターンを選
択するための指示を制御部60に与えるキーボード70
とを備える。
【0011】入力部10は、プリズム11と、プリズム
11に光を照射する発光ダイオード(LED)12と、
入力パターンを撮像するCCDカメラ13と、CCDカ
メラ13上に入力パターンを結像するレンズ14を備え
る。
【0012】比較処理部50は、入力パターンと参照パ
ターンを並べて表示するCRT51と、入力パターン及
び参照パターンをコヒーレント光像に変換する光アドレ
ス型の空間光変調器(SLM)52と、コヒーレント光
像をフーリエ変換して合同フーリエ変換光像を得るフー
リエ変換レンズ53とを備える。また、合同フーリエ変
換光像をコヒーレント光像に変換する光アドレス型のS
LM54と、コヒーレント光像をフーリエ変換して相関
信号像を得るフーリエ変換レンズ55と、相関信号像を
入力するフォトディテクタ(PD)56と、入力された
相関信号像から、入力パターンと参照パターンとが同一
のパターンであるかを判定する判定部57とを備える。
さらに、SLM52とフーリエ変換レンズ53の間には
SLM52に読み出しレーザ光80を与えるハーフミラ
ー81,82を備え、SLM54とフーリエ変換レンズ
55の間にはSLM54に読み出しレーザ光80を与え
るハーフミラー83と全反射ミラー84を備える。
【0013】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、身体の所定部分のパターンとして指の指
紋を用いて本人照合を行っている。指紋パターンの入力
は、全反射入力法を用いており、LED12から光をプ
リズム11に当て、照合対象者が自分の指をプリズム1
1に押し付けたときの反射条件の違いから指紋パターン
を得ている。
【0014】まず、照合対象者が図示していない照合開
始キーを押すことによって、照合開始信号が制御部60
に与えられ、照合処理が開始される。次に、照合対象者
が自分の指をプリズム11に押し付けると、プリズム1
1の表面に得られた指紋パターンがCCDカメラ13上
に結像する。CCDカメラ13では、指紋パターンを映
像信号に変換し、処理装置60に送る。さらに、キーボ
ード70を操作して、例えば暗証番号を入力することに
より、メモリ20に予め登録されている参照パターンが
選択され、この参照パターンが制御部60に送られる。
参照パターンの選択はキーボード70を用いて行う以外
にも、IDカードをカードリーダ(図示せず)に挿入し
て行ってもよい。
【0015】制御部60では、送られてきた入力パター
ンと参照パターンをCRT51に与え、図2(a)に示
すように、CRT51の画面上に並べて表示させる(図
2(a)の左半分が入力パターン、右半分が参照パター
ン)。CRT51に表示された入力パターン及び参照パ
ターンは、CRT51に対向して配置されたSLM52
に書き込まれる。
【0016】SLM52に書き込まれた2つのパターン
は読み出しレーザ光80によって読み出され、フーリエ
変換レンズ53でフーリエ変換される。そして、図2
(b)に示すような合同フーリエ変換像(0次光はスト
ッパーによってカットされている)が、SLM54のa
−Si層上に形成される。さらに、SLM54はレーザ
光80によって読み出され、フーリエ変換レンズ55で
フーリエ変換される。このフーリエ変換で、図2(c)
に示すような中央の0次光点とこの0次光の両側の±1
次光点よりなる相関信号像が得られる。この相関信号像
の中の−1次光点(又は+1次光点)がPD56で検出
される。−1次光点の強度は2つのパターン間の相関に
対応する。このPD56からの検出信号は判定部57に
与えられ、しきい値処理によって、入力パターンと参照
パターンが同一であるか判定される。このようにして得
られた判定結果は、例えばドアの開閉や、コンピュータ
のロックを解除するために利用される。
【0017】また、メモリ20から読み出されて制御部
60に送られた参照パターンは、CRT51に与えられ
ると共に、輪郭抽出回路30にも与えられる。輪郭抽出
回路30では輪郭抽出処理が行われ、参照パターンの輪
郭のパターンが抽出される。この輪郭抽出処理について
は後述する。このようにして得られた輪郭パターンは、
入力パターンと共に、入力指紋のモニター用であるCR
T40の画面上に並べて表示される。ここで、CRT4
0は照合対象者に見える位置に設置されているものとす
る。
【0018】CRT40への表示例を図3(a)(b)
に示す。CRT40への表示方法は、図3(a)に示す
ように指紋の入力パターンと輪郭パターンを並べて表示
する方法と、図3(b)に示すように指紋の入力パター
ンと輪郭パターンを重ねて表示する方法とがある。この
ように指紋の入力パターンと輪郭パターンを共に表示す
ることによって、どのように指を入力部10のプリズム
11に押し付ければ、参照パターンと同じ輪郭の指紋の
パターンを入力できるか、照合対象者に視覚的に理解さ
せることができる。ここで、図3(a)と図3(b)の
いずれかの方法でCRT40に表示される入力パターン
と、CRT51に表示される入力パターンとは同一の形
状及び同一の傾きになるよう調整されている。また、C
RT40に表示される輪郭パターンとCRT51に表示
される参照パターンについても同様である。さらに、図
3(a)の方法でCRT40に表示される入力パターン
と輪郭パターンの位置関係は、CRT51に表示される
入力パターンと参照パターンの位置関係と同一になるよ
うに調整されている。
【0019】したがって、CRT40に表示される入力
パターンが輪郭パターンと同一の形状及び同一の傾きに
なるように、照合対象者がプリズム11に押し付けた指
の圧力を変え、或いは指を移動させることによって、最
適な入力状態を確保することができる。なお、図3
(b)の画像で、入力パターンと輪郭パターンがずれて
描かれているのは、両パターンが表示されていることを
示すためで、適正な入力状態の画像では、入力パターン
と輪郭パターンとは完全に重なる。
【0020】次に、CRT40に表示される参照パター
ンの表示方法の変形例について、図4、図5を用いて説
明する。図1の実施例では、メモリ20には、CRT4
0用のフレームメモリ領域と、CRT51用のフレーム
メモリ領域をそれぞれ別に備えていることを前提として
説明してきた。このように2つのフレームメモリ領域を
備えていれば、CRT40とCRT51で別々の画像を
表示させることができる。この機能によって、本実施例
ではCRT40に入力パターンと輪郭パターンを表示さ
せ、CRT51に入力パターンと参照パターンを表示さ
せているのである。
【0021】ところで、メモリ20のメモリ容量が小さ
い場合には、複数のフレームメモリ領域を確保すること
が困難である。フレームメモリ領域を一つしか確保でき
ない場合には、CRT40とCRT51には同一の画像
が表示される。つまり、CRT40とCRT51のどち
らの画面にも、入力パターンと参照パターンと輪郭パタ
ーンの3つのパターンが表示されるのである。CRT5
1に輪郭パターンが表示されても、比較処理部50の比
較処理に影響を与えることはほとんどない。これは、比
較処理部50の処理系に対して、輪郭パターンの空間周
波数情報が入力パターンに比較して非常に少ないため、
相関信号光強度に与える影響がほとんど無視できるから
である。これに対して、CRT40に参照パターンが表
示されることは、セキュリティ上大きな問題である。つ
まり、既に登録されている参照パターンそのものをCR
T40に表示することは、参照パターンを容易に模倣さ
せることになり、安全面、プライバシーの面から望まし
くないのである。そこで、図4の変形例では、参照パタ
ーンが表示される位置にマスクを施して、参照パターン
を隠しているのである。また、メモリ20にフレームメ
モリ領域を2つ確保して、CRT40とCRT51でそ
れぞれ別の画像を表示する場合でも、CRT40の画像
から参照パターンを削除したために、画面の一部に空白
領域ができる場合には、図5のようにマスクで空白領域
を隠してもよい。
【0022】次に、輪郭抽出回路30で行われる輪郭抽
出処理について、図6〜図12を用いて説明する。ま
ず、しきい値処理による輪郭抽出処理の方法を図6
(a)〜(c)に示す。図6(a)は、指紋の参照パタ
ーンと、この参照パターンの強度(明るさ)プロファイ
ルを示している。同図より、強度を0〜256の数値で
表した場合、指が置かれていない部分、すなわちバック
グラウンドの部分の光強度はレベル12である。また、
指が直接プリズム11に接しているため散乱光がない部
分の光強度はレベル20である。さらに、指紋の山(接
触部)によって散乱光がある部分(指紋を表わす線画と
なっている部分)の光強度はレベル20以上120まで
である。
【0023】この参照パターンに対して、レベル16の
光強度でしきい値処理を行うことにより、図6(b)に
示すような指紋の輪郭を外形線とする楕円形状のパター
ンが得られる。さらに、この楕円形状のパターンを微分
処理することによって、図6(c)に示すような指紋輪
郭線だけのパターンが得られる。このようにして得られ
た輪郭パターンは、輪郭の表示強度を指紋の表示強度に
合わせて、CRT40に表示される。CRT40への表
示は、図6(b)に示すような楕円形状のパターンでも
よい。この場合には、指紋の入力パターンと識別できる
ように、例えば、入力パターンは赤色に、楕円形状パタ
ーンは青色に着色する必要がある。このように色を変え
れば、同じ表示をCRT51で行った場合でも、比較処
理に影響を与えることはない。つまり、図13に示すよ
うに、SLM52に用いているPAL−SLMの分光感
度特性は、600nm近辺の赤色と500nm近辺の青
色とで2桁近くも異なるため、入力パターンと楕円形状
パターンを同時に表示することによる相関光強度への影
響が無視できるのである。なお、上述した微分処理は、
図7に示すようなフィルタ「1,0,−1」を用いてフ
ィルタ処理を行うことにより容易に実現できる。具体的
には、楕円形状パターンの画素ごとにフィルタ 「1,
0,−1」でマスクをかけて、絶対値を取るのである。
例として、連続した画素が「12,12,256」の強
度レベルを有しているとき、各画素にフィルタ「1,
0,−1」をかけると、「12×1+12×0+256
×(−1)=−244」となり、絶対値は「244」と
なる。このような演算を全画素で行うことにより、図6
(c)に示す輪郭パターンが得られる。
【0024】次に、図6の処理を部分的に改良した処理
の例について、図8〜図10を用いて説明する。図8
(a)に示すように、5の処理では、指が直接プリズム
11に接しているため散乱光がない部分の光強度(レベ
ル8)が、バックグラウンド部の光強度(レベル12)
より、部分的に低くなってしまうことがある。その場
合、図8(c)に示すように、部分的とはいえ登録され
た指紋情報がCRT40に表示されることとなり、機密
保持上好ましくない。
【0025】本処理は、図9(a)〜(d)に示すよう
に、参照パターンにスムージング処理を施して、指が当
てられている部分の内、バックグラウンド部の光強度よ
り低い部分での光強度の補正を行うものである。この処
理により、図9(b)に示すように、指が当てられてい
る部分の中で相対的に高い光強度の部分の光強度は低く
なるが、低い光強度の部分の光強度を高くすることがで
きる。その後は、図6と同様の処理を行うことにより、
図9(d)に示すような、輪郭パターンが得られる。な
お、上述したスムージング処理は、図10に示すような
フィルタ「1,2,1」を用いてフィルタ処理を行うこ
とにより、容易に実現できる。具体的には、参照パター
ンの画素ごとにフィルタ「1,2,1」でマスクをかけ
て、1/4倍するのである。例として、連続した画素が
「12,12,50」の強度レベルを有しているとき、
各画素にフィルタ「1,2,1」をかけると、「12×
1+12×2+50×1=86」となり、1/4にする
と「21」になる。このような演算を全画素で行い、演
算結果に対してさらに同様のフィルタ処理を行うことに
より、図9(b)に示す参照パターンが得られる。
【0026】次に、走査処理による輪郭抽出処理の方法
を図11(a)〜(c)に示す。この例では、前述した
ようなフィルタ処理は不要である。画像上の指紋の参照
パターンに対して左端より走査して、光強度があるレベ
ルより高くなった点の位置を記憶する。次に、同じライ
ン上で今度は右端より走査し、同じように光強度がある
レベルより高くなった点の位置を記憶する。この走査に
より1ライン上での指紋の参照パターンの輪郭を形成す
る2点が判ったことになる(図11(a)参照)。同様
な操作を続けることにより、輪郭パターンを形成する全
ての点が判明するので、これらの点を参照パターンの光
強度と同様な光強度レベルを有する太さ線で結べば、1
0(c)のような輪郭パターンが抽出できる。なお、こ
の走査は、便宜上、表示画面のラインごとに行っている
が、実際には、メモリ20内の参照パターンの画像デー
タを1ライン分の画素数ごとに区切って、区切った単位
ごとに走査を行っている。また、左端から走査して決定
した点と、右端から走査して決定した点を結べば、図6
(b)に示したような楕円形状パターンが得られ、それ
を上述したように、例えば青色に着色して表示すれば、
輪郭パターンを描く線の太さを考慮する必要がなくな
る。
【0027】さらに、図11の輪郭抽出処理方法の応用
を図12(a)〜(d)に示す。図11の処理におい
て、左上端から走査して最初に見つかった点をa点と
し、一番最後に見つかった点(実際の処理では、左下端
から走査をして最初に見つかった点)をb点とする(図
12(a)参照)。さらに、a点とb点を結ぶ線分の中
間点をc点とし、このc点を通るラインの両端から走査
してd点とe点を決定する(図12(b)参照)。この
ようにして決定したa,b,d,e点は、指紋の参照パ
ターンを楕円形状としたときの4つの頂点である。つま
り、この方法は、指紋のパターンは楕円形の形状をして
いるものと考えて、まず頂点の2点(a点、b点)を決
定してその中間点にあと2つの頂点があるものとして検
出した処理方法である。CRT40への表示方法には、
a,b,d,e点を頂点とした楕円形の画像を表示する
方法(図12(c)参照)や、a,b,d,e点を各辺
の中点とした矩形の画像を表示する方法などがある。い
ずれの方法を用いても、メモリ20に記憶するポイント
の点数を減少させることができる。
【0028】なお、本実施例では、身体の所定部分のパ
ターンとして指紋を用いて本人照合を行っているが、指
紋に限定されることなく、例えば手の平の模様や足の裏
の模様などを用いてもよい。
【0029】また、本実施例では、SLM50,70と
して光アドレス型のSLMを用いているが、電気アドレ
ス型のSLMを用いてもよい。
【0030】さらに、CRT40,51の代わりに、液
晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのその他の
ディスプレイ装置を用いてもよい。
【0031】また、入力部10での指紋入力には、プリ
ズム11によるもの以外にも、図14に示すようなホロ
グラフィックによるものにしてもよい。このセンサは、
透明なガラス平板(導光板)100の一部にホログラム
101が形成され、他端の反対側のレーザ光源102か
らレーザ光を照射するようにしたもので、撮像素子10
3で指紋パターンが検出される。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の照
合装置では、入力手段により取り込まれた入力パターン
と予め登録された参照パターンの輪郭パターンが表示手
段に併せて表示されるので、照合対象者は、入力パター
ンの形状が参照パターンの輪郭の形状と同一形状になる
ように、身体の所定部分を乗せる入力面の位置を調整す
ることができる。この調整によって、入力パターンと参
照パターンの照合時間の短縮、および照合精度の向上が
実現される。
【0033】また、表示手段には輪郭パターンが表示さ
れるので、登録された参照パターンが外部に漏れること
はない。このように、本発明の照合装置は、機密保持面
でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る照合装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】入力像、フーリエ像および相関信号像を示す図
である。
【図3】ディスプレイ装置への表示例を示す概念図であ
る。
【図4】ディスプレイ装置への表示方法を示す概念図で
ある。
【図5】ディスプレイ装置への表示方法を示す概念図で
ある。
【図6】輪郭抽出回路で行う輪郭抽出処理の手法を示す
概念図である。
【図7】微分処理の処理内容を示す概念図である。
【図8】輪郭抽出回路で行う輪郭抽出処理の手法を示す
概念図である。
【図9】輪郭抽出回路で行う輪郭抽出処理の手法を示す
概念図である。
【図10】スムージング処理の処理内容を示す概念図で
ある。
【図11】輪郭抽出回路で行う輪郭抽出処理の手法を示
す概念図である。
【図12】輪郭抽出回路で行う輪郭抽出処理の手法を示
す概念図である。
【図13】ある一定変調量を得るために必要な波長と光
強度の関係を示す図である。
【図14】ホログラフィックを用いた入力部を示す図で
ある。
【図15】従来の認識装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10…入力部、11…プリズム、12…発光ダイオー
ド、13…CCDカメラ、14…レンズ、20…メモ
リ、30…輪郭抽出部、40,51…CRT、50…比
較処理部、52,54…空間光変調器、53,55…フ
ーリエ変換レンズ、56…フォトディテクタ、57…判
定部、60…制御部、70…キーボード、80…レーザ
光、81〜84…ハーフミラー、100…ガラス平板、
101…ホログラム、102…レーザ光源、103…撮
像素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向坂 直久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 原 勉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−76964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体の所定部分のパターンを用いて本人
    であることを照合する照合装置において、 照合対象者の身体の所定部分を乗せる入力面を有し、こ
    の入力面から身体の所定部分の入力パターンを取り込む
    入力手段と、 前記入力手段により取り込まれた前記入力パターンと、
    予め登録された参照パターンとが同一パターンか比較す
    る比較手段と、 前記参照パターンの輪郭を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出した参照パターンの輪郭と、前記入
    力手段により取り込まれた前記入力パターンとを併せて
    表示する表示手段とを備えることを特徴とする照合装
    置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段では、前記参照パターンの
    輪郭と前記入力パターンとを重ねて表示することを特徴
    とする請求項1記載の照合装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段では、前記入力パターンと
    前記参照パターンとの比較を、合同変換型の光相関器を
    用いた合同フーリエ変換で行うことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の照合装置。
JP29568793A 1993-11-25 1993-11-25 照合装置 Expired - Fee Related JP3393691B2 (ja)

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