JPH07253660A - 印刷用ガラス凹版の製造方法 - Google Patents

印刷用ガラス凹版の製造方法

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JPH07253660A
JPH07253660A JP4343894A JP4343894A JPH07253660A JP H07253660 A JPH07253660 A JP H07253660A JP 4343894 A JP4343894 A JP 4343894A JP 4343894 A JP4343894 A JP 4343894A JP H07253660 A JPH07253660 A JP H07253660A
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JP
Japan
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glass
film
etching
etching mask
resist
Prior art date
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Application number
JP4343894A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Anzaki
利明 安崎
Yuichi Aoki
裕一 青木
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平滑なガラス表面に多数の溝状凹部が形成され
たガラス凹版の製造法を提供する。 【構成】ガラス板表面にマスク用クロム膜を被覆し、ク
ロム膜上に所定パターンの感光性レジストを形成し、露
出しているクロム膜をエッチングにより除去し、露出し
たガラス表面をエッチングし凹部を形成し、その後レジ
スト膜とクロム膜を順次除去し、その後凹部とガラス板
表面が交差する稜線を曲率を有するようにエッチングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、主に液晶ディスプレイ等に使用
するRGBカラーフイルターやブラックマトリクスをイ
ンクの印刷法で作製する際の印刷用版(例えば特開平4
ー213402号公報、特開平4ー221674号公
報)として使用されるガラス凹版の製造方法に関するも
のであり、さらに詳しくは、表面が平滑でかつ深い溝の
凹部をもち、かつ凹部の端のエッジ部分が角取りされた
ガラス凹版を低コストで製造する方法に関する。
【従来の技術】
【0002】従来ガラス基板の微細エッチングには耐H
F性のあるクロム(Cr)等のエッチングマスクとして
の蒸着膜をフオトリソグラフイによりパタニンーグし、
これをエッチング時のマスクとして主にHF系のエッチ
ャントによりエッチングする技術が用いられてきた。こ
れによりフオトマスクの形状に従う微細な溝パターンが
作製でき、またそのエッチング時間を変えることで、溝
深さをある範囲で任意に制御できた。
【0003】また、エッチングマスク用無機質膜を用い
ずに感光製レジストを直接ガラス表面に設けてエッチン
グを行う方法があるが、この方法ではHF系エッチャン
トにフオトレジストが膨潤するという問題があり、この
ためガラス表面が極薄く溶け、れレジストとガラスの密
着性が低下し、解像度がひどく劣化するという問題点が
あった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】前記従来の技術で述べたように、ガラスの
エッチングマスクにはCr膜に代表される無機質の薄膜
が用いられてきたが、この膜にはスパッタリングや電子
線蒸着による成膜時に必ず、ある程度の密度で半径0.
1μmから10μm程度のピンホールと呼ばれる膜の欠
落または密着不良部分を作ってしまう。従ってガラスエ
ッチング時には、図5のように意図したパターン開口部
分以外に、このピンホール部分からエッチャントが序々
に浸入し、本来エッチングマスク用無機質膜で覆い、平
滑な凸面として残すべき部分にアンダーカットによる不
本意な浸食を多数発生させる。この凸面(平滑面)に生
じる浸食穴は実際には溝深さ5μm程度以下の浅溝エッ
チング時にはさほど問題とはならないが、5μm程度以
上の深溝の形成にはこの浸食穴の大きさは無視できない
ものとなり、特にRGBカラーフイルター印刷時には、
図6のようにこの穴にもインクが充填されてしまい意図
したパターン以外にインクの不良付着が起きて使用でき
ないという問題があった。
【0005】しかし印刷しようとするカラーフルターの
厚さの要求から、現実に使用する凹版の深さは5μm以
上が好ましく、深溝で全表面が平滑なガラス凹版は、従
来の技術では得られず、これを解決する手段が課題とさ
れた。また作製されたカ゛ラス凹版はその凹部と平滑面の交
差する稜線部分が曲率半径で0.1μm以下の非常に鋭
角な形状をしており、このナイフ状の形状が原因で、印
刷用インクの溶剤による拭き取り作業において拭き取り
布の引っかかりや発塵などが起き、特にこの発塵は微細
パターンを転写して形成するカラーフイルターに汚れ欠
点として致命的な影響を与えた。従ってこの形状を鈍化
することが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明は、平滑な主表面を有するガラス板
から下記工程A〜Fをこの順序で含む印刷用ガラス凹版
の製造方法である。 A.ガラス板表面に厚みが10nm〜1μmのマスク用
無機質膜を成膜する工程、 B.前記無機質膜上に所定パターンの感光性レジストを
形成する工程、 C.前記所定パターンに対応して露出した部分の無機質
膜をエッチングにより除去する工程、 D.露出したガラスをエッチングにより凹部を形成する
工程、 E.前記レジストのすべてを除去する工程、 F.前記無機質膜を膜を除去することにより平滑面を露
出させる工程、 G.前記凹部と前記平滑面が交差する稜線を第2のエッ
チングにより滑らかにする工程。
【0007】金属膜エッチングマスクのピンホール部分
からの浸食を避けるため、図2に示すようにエッチング
マスク膜のパターニング時に使用したレジスト膜を剥離
せず残留させたまま、ガラス用エッチャントに基板を浸
漬することでガラスのエッチングを行う。このレジスト
膜はエッチングマスク用無機質膜をパターニングする際
の耐腐食膜であり、従ってエッチングマスク膜のパター
ニング後はエッチングマスクパターンと同一のパターン
でエッチングマスク上に残留している。
【0008】また図3に示したように、凹部と平滑面の
交差するエッジ゛部(稜線)の形状が曲率半径で0.5
μm以上の形状を有したガラス凹版を作製するために、
前記のガラスのエッチングを行った後に、レジスト及び
マスク用無機質膜を順次剥離し、ガラス表面を露出させ
た後、再びガラスのエッチングを短時間行い、エッジ部
の鈍化加工を行うことにより丸みを有したガラス凹版が
作製できる。この再エッチング時に使用するエッチャン
トは、前記の凹面作製時に使用したエッチャントと同じ
ものがプロセスの容易性の点で好ましいが、他組成の等
方的ガラスのエッチャントでも良い。またその形成する
曲率半径は、1.0μm以上が好ましく、さらに実用的
には4.0μm程度が必要十分な値である。
【0009】また前記エッチングマスク用無機質膜のパ
ターニングに用いるレジストは、通常フオトリソグラフ
イ用のフオトレジストが好ましいが、部分印刷による樹
脂膜等でも良く、またガラスのエッチャントにある程度
耐性があり、かつ任意の微細パターンを描画可能な膜で
あれば特に限定しない。
【0010】また前記エッチングマスク用無機質膜の材
料はCr、Ti、Ta、Mo、W、やこれら金属の合
金、これら金属の窒化物や酸化物等、ガラスのエッチン
グに対してマスクキング能を有する膜であれば特に限定
されない。これらのマスク膜は先述のピンホールを通常
持っている。本発明において、経済的に優れた一例とし
ては、フオトレジスト/Cr膜/ソーダライムシリカ組
成のガラス基板を積層したものをHF系のガラス用エッ
チャントでエッチングする方法である。
【作用】エッチングマスク用無機質膜の上にレジスト膜
を残留させたままの状態で、ガラスをエッチングすると
レジストの開口部のガラス表面はエッチングされるが、
エッチングマスク膜の表面にはエチャントは到達せず、
従ってエッチングマスク膜のピンホール部分でのガラス
エッチャントによる不良浸食は発生しない。これにより
図4に示す平滑な凸面を保ったまま5μm以上の深溝微
細エッチングが可能となる。このレジストは、もともと
エッチングマスク用無機質膜のパターニングに用いた耐
腐食膜であり、その位置を変えずに次工程に使用できる
いわゆるセルフアライメント的性格を持つ。ガラス表面
が露出した基板を再度短時間でエッチイングすると、ウ
エットエッチングの等方的浸食性により、鋭角のガラス
のエッジ部分が浸食され、曲率半径を持った形状に加工
される。
【実施例】
【0011】以下、本発明を実施例を用いて説明する。 実施例1 縦400mm横400mm厚さ2mmの大きさのソーダ
ライムシリカ組成のガラス基板1を洗浄した後、その表
面にスパッタ成膜により膜厚100nmのクロム金属の
エッチングマスク膜2を被覆した。さらにその上にポジ
型フオトレジスト樹脂溶液をスピンコートで1μmの膜
厚に成膜し、レジスト膜3を得た。次にこれをオーブン
で乾燥し、エッチングマスク用無機質膜2のパターニン
グのための所定のフオトマスクを通して紫外線露光し、
現像液にてレジストを現像した。
【0012】その後硝酸セリウムアンモニウム溶液のC
r用エッチャントにてCr膜のエッチングを行い、所定
のパターンのエッチングマスク膜2を得た。次に、ここ
で使用したレジスト膜を残したままの状態で、HFを主
成分とするソーダライムシリカ組成のガラス用エッチャ
ントにガラス基板を浸漬し、レジスト及びエッチングマ
スク膜の開口部のガラス表面を深さ12μmでエッチン
グした。その後残っているレジスト膜3を剥離液にて剥
離し、次にエッチングマスク膜2を硝酸セリウムアンモ
ニウム溶液にて溶解剥離し、さらに再度HF系エッチャ
ントにガラス基板を浸漬してエッジ部の鈍化を行い、溝
幅70μm、溝間隔20μm、溝深さ12μm、エッジ
部の曲率半径4μmの凹凸を持った平滑部が不良浸食の
ない印刷用ガラス凹版を得た。上記実施例のプロセスを
図1に示す。
【発明の効果】
【0013】本発明によれば、平滑な表面を有し不良浸
食の全く無い溝深さ5μm以上の深溝をもち、かつ凹部
側面と平滑部の境界の稜線部分の形状が鈍化したガラス
凹版の製造が可能となる。得られるガラス凹版を用いる
に際して、インクの拭き取り布等の発塵は生じにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1の工程を模式的に示し
た図である。
【図2】図2は、本発明の平滑部の不良侵食発生の防止
を説明する図である。
【図3】図3は、本発明のガラス凹版の特性を説明する
ための図である。
【図4】図4は、従来の方法により得られるガラス凹版
の断面特性を示す図である。
【図5】図5は、従来の方法により得られるガラス凹版
の上面から見た図である。
【符号の説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平滑な主表面を有するガラス板から下記工
    程A〜Fをこの順序で含む印刷用ガラス凹版の製造方
    法。 A.ガラス板表面に厚みが10nm〜1μmのマスク用
    無機質膜を被覆する工程、 B.前記無機質膜上に所定パターンの感光性レジストを
    形成する工程、 C.前記所定パターンに対応して露出した無機質膜をエ
    ッチングにより除去する工程、 D.前記エッチングにより露出したガラス表面をエッチ
    ングにより凹部を形成する工程、 E.前記感光性レジストを除去する工程、 F.前記無機質膜を除去することにより平滑面を露出さ
    せる工程、 G.前記凹部と前記平滑面が交差する稜線を第2のエッ
    チングにより滑らかにする工程。
  2. 【請求項2】前記凹部の深さを5μm以上とし、前記稜
    線の曲率半径を0.5μm以上とする請求項1に記載の
    印刷用ガラス凹版の製造方法。
JP4343894A 1994-03-15 1994-03-15 印刷用ガラス凹版の製造方法 Pending JPH07253660A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069553A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Toppan Printing Co Ltd 凹版の製造方法および印刷方法
KR100763170B1 (ko) * 2001-10-04 2007-10-08 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치용 인쇄장비 및 이를 이용한 인쇄방법
KR100798315B1 (ko) * 2001-12-29 2008-01-28 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정 표시장치의 기판 구조 및 그 제조방법
KR100825312B1 (ko) * 2001-10-30 2008-04-28 엘지디스플레이 주식회사 액정 표시 장치용 인쇄 장비의 구조

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