JPH0725364Y2 - Pc鋼材定着具 - Google Patents

Pc鋼材定着具

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JPH0725364Y2
JPH0725364Y2 JP1989027541U JP2754189U JPH0725364Y2 JP H0725364 Y2 JPH0725364 Y2 JP H0725364Y2 JP 1989027541 U JP1989027541 U JP 1989027541U JP 2754189 U JP2754189 U JP 2754189U JP H0725364 Y2 JPH0725364 Y2 JP H0725364Y2
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JP
Japan
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steel material
nut body
fixing
steel
hole
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JP1989027541U
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Inventor
泰弘 山田
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建設基礎エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はプレストレス力を与えたPC鋼材を定着するた
めのPC鋼材定着具に関するものである。
〔従来技術〕
法面上にコンクリート構造物を設置し、このコンクリー
ト構造物を地山に埋設したPCアンカーに固定し、プレス
トレス力を与えて法面の崩壊を防止することが採用され
ている。PCアンカーは、地山に削孔した孔に挿入したPC
鋼材の先端を孔内に固定したもので、これにプレストレ
ス力を与えて地山を押さえつけた後、コンクリート構造
物上に配置した定着具にくさび等によって定着するもの
である。
このようなPCアンカーには上記のようにプレストレス力
を与えているが、地山がズレたりしてどうしてもPC鋼材
が弛んでしまうことがあった。このような事態のため
に、例えば意匠登録第516327号のようなPC鋼材定着具が
開発されている。すなわちPC鋼材を定着する定着体を予
めナット体に螺合しておき、定着体と一緒にPC鋼材を再
緊張して定着体が浮き上がった分ナット体を廻して弛ん
だ分をカバーするものである。
〔この考案が解決すべき課題〕
上記したようなPC鋼材定着具における課題は、まずナッ
ト体の外形が円形であり、これを廻すことが困難であっ
たことである。
またPC鋼材の外周には防錆のためにオイルを注入してお
くが、PC鋼材を再緊張して定着体が移動した分空隙が生
じ、この部分にオイルを注入するのは極めて難しい作業
であった。
この考案は以上のような課題を解決するためになされた
もので、操作が容易であるとともに、オイルを注入する
ことが可能なPC鋼材定着具を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案にかかるPC鋼材定着具は、外周に雄ねじを形成
すると共に、くさび挿入可能なテーパー状の開口部を有
するPC鋼材挿通孔を貫通させてなる円盤状の定着体と、
この定着体に螺合可能な雌ねじを形成したナット体とか
らなり、前記ナット体の外形を多角形とし、ナット体の
下部には外周から内周へ向かって貫通する空気抜き孔を
形成し、ナット体の上部には内周から外周へ向かって貫
通する充填孔を形成し、この充填孔よりナット体下面へ
向かってナット体の内周に溝を形成したことを特徴とす
る。
〔作用〕
ナット体内に定着体を螺合したまま、定着体のPC鋼材挿
通孔に挿通したPC鋼材を緊張する。くさびをPC鋼材挿通
孔内に配してPC鋼材を挟持させて定着する。PC鋼材とし
てはPC鋼線、PC鋼より線、PC鋼棒等が採用できる。
PC鋼材が弛んだ場合、定着体と一緒にPC鋼材を再緊張す
る。定着体が浮き上がった分、ナット体を廻して移動さ
せ、定着体が戻らないようにする。ナット体の外形は多
角形であり、回転が容易である。
定着体が浮き上がった分、充填してあったオイルとの間
に空隙が生ずるが、この空隙にナット体のオイル充填孔
を通して充填する。空気は空気抜き孔より排出できる。
〔実施例〕
以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細に説明
する。
実施例は法面保護構造物を法面上に設置した場合に、こ
の考案にかかるPC鋼材定着具Aを実施したものである。
法面に形成した削孔1内にPCアンカー2が挿入されてい
る。PCアンカー2はシース3内に複数本のPC鋼材4を挿
入したものである。PC鋼材4の下端はグラウト材によっ
て固定され、中間部から上方はシース3内にオイル20が
充填されてアンボンドとなっている。
PCアンカー2の上端は法面上に設置したコンクリート製
の法面保護構造物5の孔6内を通って上方に突出させて
ある。法面保護構造物5上には支圧板7が載せられ、こ
の支圧板7上に載置したPC鋼材定着具AにPC鋼材4が定
着されている。
PC鋼材定着具Aは定着体8とナット体9よりなってお
り、定着体8は円盤状で複数のPC鋼材挿通孔10が貫通さ
れている。定着体8の外周には雄ねじ11が螺設されてい
る。前記PC鋼材挿通孔10の一端は開口部へ向かって内径
が徐々に大きくなるテーパ状に形成され、くさび12が配
設されている。ナット体9はリング状であって、内周面
に雌ねじ13が螺設されているとともに、外形は多角形
(実施例は八角形)に形成されている。ナット体9の外
周から内周へオイル充填孔14が貫通され、またそのオイ
ル充填孔14と同一対角線上に空気抜き孔15が貫通してい
る。ナット体9の外周から内周へ貫通する空気抜き孔15
は内周面に軸線方向と平行に凹設された溝16と接続し底
面へ連通している。
以上のようなナット体9に定着体8が螺合され、定着体
8のPC鋼材挿通孔10内に配設されたくさび12によってPC
鋼材4を把持する。ナット体9の内側からシース3内に
連続してオイル20が充満されている。(第3図) 法面の地山が経年変化によってズレてPC鋼材4が弛んで
所定のプレストレス力が法面保護構造物5に与えられな
くなったとき、PC鋼材4を再緊張する。定着体8の雄ね
じ11に緊張治具18を螺合し、ジャッキによって定着体8
を引き、PC鋼材を緊張する。(第4図) 定着体8と一緒にナット体9が移動して支圧板7から浮
き上がるが、ナット体9を廻して支圧板7に当接するま
で移動させる。(第5図)ナット体9の外形は八角形で
あり、廻す作業は容易である。
定着体8が移動した分、オイル20との間に空隙ができる
が、オイル充填孔14からオイル20を補充する。空隙の空
気は空気抜き孔15から排出される。空気抜き孔15は溝16
に連続しており、定着体8の位置にかかわらず空気を排
出できる。
PC鋼材定着具A上にオイルキャップ17を被せ、オイル20
を充満させる。(第6図)前記した定着体8のオイル充
填孔14と空気抜き孔15内にはオイルを充満させるだけで
もよく、またボルト等を螺合して密封してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は以上のような構成を有し、ナット体の外形が
多角形であるため、廻す作業は容易である。
またナット体にオイル充填孔と空気抜き孔が形成されて
おり、オイルの充填が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は法面保護構造物をPC鋼材定着具を使用して固定
した場合の縦断面図、第2図はPC鋼材定着具の斜視図、
第3図〜第6図はPC鋼材の再緊張作業の施工順序断面図
である。 A……PC鋼材定着具、1……削孔、2……PCアンカー、
3……シース、4……PC鋼材、5……法面保護構造物、
6……孔、7……支圧板、8……定着体、9……ナット
体、10……PC鋼材挿通孔、11……雄ねじ、12……くさ
び、13……雌ねじ、14……オイル充填孔、15……空気抜
き孔、16……溝、20……オイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に雄ねじを形成すると共に、くさび挿
    入可能なテーパー状の開口部を有するPC鋼材挿通孔を貫
    通させてなる円盤状の定着体と、この定着体に螺合可能
    な雌ねじを形成したナット体とからなり、 前記ナット体の外形を多角形とし、ナット体の下部には
    外周から内周へ向かって貫通する充填孔を形成し、ナッ
    ト体の上部には内周から外周へ向かって貫通する空気抜
    き孔を形成し、この充填孔よりナット体下面へ向かって
    ナット体の内周に溝を形成したことを特徴とするPC鋼材
    定着具。
JP1989027541U 1989-03-10 1989-03-10 Pc鋼材定着具 Expired - Lifetime JPH0725364Y2 (ja)

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JPH02118014U JPH02118014U (ja) 1990-09-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180065682A (ko) * 2016-12-08 2018-06-18 주식회사 삼우기초기술 콘크리트 구조물 리프팅 어셈블리

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55160420U (ja) * 1979-05-04 1980-11-18
JPH0544409Y2 (ja) * 1985-10-11 1993-11-11
JPH0540168Y2 (ja) * 1986-12-12 1993-10-13

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KR20180065682A (ko) * 2016-12-08 2018-06-18 주식회사 삼우기초기술 콘크리트 구조물 리프팅 어셈블리

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