JPH07253072A - 多機能スタータ用の電磁スイッチ装置 - Google Patents

多機能スタータ用の電磁スイッチ装置

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JPH07253072A
JPH07253072A JP6044172A JP4417294A JPH07253072A JP H07253072 A JPH07253072 A JP H07253072A JP 6044172 A JP6044172 A JP 6044172A JP 4417294 A JP4417294 A JP 4417294A JP H07253072 A JPH07253072 A JP H07253072A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多機能スタータ用の電磁スイッチ装置の部品
数を削減して価格を低減し、また小形化によりエンジン
への搭載性を向上させる。 【構成】 直流電動機をスタータとして動作させるとき
も補機用駆動電動機として動作させるときも、同じ主開
閉スイッチにより直流電動機に通電を行うようにして、
主開閉スイッチの共用化を図った。また、補機駆動時に
駆動される第2の可動鉄心を中空形状とし主可動接点を
支持する可動接点軸を挿通する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補機を駆動する機能
を有する多機能スタータ用の電磁スイッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば特公昭63−153991
号公報に示された従来の多機能スタータ及び電磁スイッ
チを示す断面図、図4は図3に示された電磁スイッチを
使用した多機能スタータの回路図である。図3、4にお
いて、1は直流電動機、2は直流電動機1の本体枠、3
は直流電動機1の回転軸である。回転軸3の左右の端部
3a、3bが本体枠2から図の左右に突出されている。
4は回転軸3を回転自在に支持するスリーブ軸受であ
る。
【0003】5は一方向クラッチであり、回転軸の左方
の端部3a側に軸方向に移動可能に装着され、図示しな
いヘリカルスプラインを介して回転軸3に結合されて回
転軸とともに回転し、また後述するシフトレバー7が図
示の如くその環状の溝部に係合されている。6はピニオ
ンであり、一方向クラッチ5に結合されるとともに回転
軸の左方の端部3aに軸方向に移動可能に装着されてお
り、一方向クラッチ5を介して直流電動機1からトルク
の伝達を受ける。
【0004】7はシフトレバー、8はばねであり、シフ
トレバー7は一端が一方向クラッチ5の環状の溝部に係
合され、他端が後述の電磁スイッチ11のアーム16の
フック16aにばね8を介して係合されている。9は補
機であるエヤポンプ、10(図3)はエンジンの排気管
である。エヤポンプ9は直流電動機の回転軸の右方の端
部3bに結合されて駆動され、排気管10内へ空気を導
入する。
【0005】11は電磁スイッチであり、次のように構
成され、直流電動機1の本体枠2に図示の如く装着され
ている。12はケース、13は円筒状の吸引コイルであ
り、ケース12内に収容されている。14は保持コイル
であり、吸引コイル13と2層になるようにして円筒状
に巻回されている。なお、図4に示される如く吸引コイ
ル13と保持コイル14との各一方の端子側は共通にさ
れて後述のキースイッチ26の常開端子26aに接続さ
れている。
【0006】15は円柱状のレバー駆動用可動鉄心であ
り、吸引コイル13の内部に軸方向に移動しうるように
設けられている。16は棒状のアームであり、レバー駆
動用可動鉄心15の左端部に加締めにより固着されてい
る。16aはフックであり、アーム16の先端部に設け
られ、ばね8に係合されている。
【0007】17は可動接点であり、レバー駆動用可動
鉄心15の右端部に支持されている。18は固定接点で
あり、ケース12に固設された2個の接点18a、18
bからなる。可動接点17は、吸引コイル13あるいは
保持コイル14に通電されていないときは、図3に示さ
れる状態で固定接点18と開離しており、レバー駆動用
可動鉄心15の駆動によりレバー駆動用可動鉄心ととと
もに軸方向右に移動し、固定接点18と接触して接点1
8a、18b間を閉じる。18cは外部接続端子であ
り、接点18aと一体に形成され、ケース12の外部へ
突出されている。なお、接点18bは、ケース12から
引出されたリード線18dにて、直流電動機1に接続さ
れている。
【0008】19は電磁スイッチ11を構成するリレー
であり、次のように構成されている。20は円筒状のリ
レーコイルであり、ケース12の右方の小径部に収容さ
れている。21は中実のリレー用可動鉄心であり、レバ
ー駆動用可動鉄心15の中心軸とその中心軸を一致させ
て、リレーコイル20内に軸方向に移動可能に設けられ
ている。22は軸棒であり、リレー用可動鉄心21の左
端部に加締めにより固着されている。23はリレー用可
動接点であり、固定接点18の左方に位置するようにし
て軸棒22に支持され、固定接点18a、18bと間隙
を設けて対向し、リレーコイル20の励磁により駆動さ
れるリレー用可動鉄心21とともに図の右方に移動し、
固定接点18a、18b間を閉じる。電磁スイッチ11
は、以上のケース12ないしリレー用可動接点23にて
構成されている。
【0009】次に、図4において、24は車載バッテリ
であり、負極端子が接地されており、直流電動機1及び
電磁スイッチ11に電力を供給する。25は電子制御装
置であり、車両の各種状態を制御監視するもので、エン
ジンの始動完了を検出して常開スイッチ25aを閉じ
る。26はキースイッチであり、常開端子26a、常閉
端子26b、共通端子26cを有し、共通端子26cが
車載バッテリ24の正極に、常開端子26aが電磁スイ
ッチの吸引コイル13と保持コイル14の各一方の端子
が共通に接続されたものに接続され、常閉端子26bが
リレー19のリレーコイル20の一方の端子に接続され
ている。
【0010】27は補助リレーであり、常開接点27a
と常閉接点27bとコイル27cとを有している。補助
リレーの常開接点27aはリレーコイル20とアースと
の間に、常閉接点27bは電磁スイッチ11の保持コイ
ル14とアースとの間に挿入されており、コイル27c
への通電がないときは常閉接点27bが閉じて保持コイ
ル14の他方の端子を接地している。補助リレー27の
コイル27cは、一方の端子が車載バッテリ24の正極
に、他方の端子が電子制御装置の常開スイッチ25aに
接続されている。固定接点18の一方の接点18aは外
部接続端子18cを介して車載バッテリ24の正極に接
続されている。吸引コイル13の他方の端子は固定接点
18の他方の接点18bを介して直流電動機1に接続さ
れている。
【0011】次に動作について説明する。キースイッチ
26を投入する前は、補助リレー27の常閉接点27b
が閉じられており、保持コイル14を接地した状態にし
ている。キースイッチ26が操作されてキースイッチの
共通端子26cと常開端子26aとが接続されると、吸
引コイル13及び保持コイル14に通電されレバー駆動
用可動鉄心15が図の右方向に吸引される。これによ
り、レバー駆動用可動鉄心15に係合されたシフトレバ
ー7が図3における時計方向に回動され、一方向クラッ
チ5に結合されたピニオン6が左方に移送付勢され、図
示しないエンジンのリングギアに噛み合わされる。
【0012】これと同時に固定接点18a、18bが可
動接点17により閉じられて吸引コイル13の両端子間
が短絡され、吸引コイルの吸引力が無くなるが保持コイ
ル14には電流が流れ続けるので、レバー駆動用可動鉄
心15が吸引され続け、直流電動機1への通電が継続さ
れて直流電動機は回転し、その回転力がピニオン6から
リングギアに伝達されエンジンの始動を促す。
【0013】エンジンの始動後、キースイッチ26の常
開端子26aが開放されると、固定接点18b側からみ
て吸引コイル13と保持コイル14とが直列に接続され
た状態となり、このとき可動接点17はまだ固定接点1
8a、18b間を閉じているので、固定接点18bを介
して吸引コイル13と保持コイル14とに互いに逆方向
の電流が流れ、それぞれによる磁束が相殺されレバー駆
動用可動鉄心15の駆動力がなくなり、レバー駆動用可
動鉄心15が図示しない復帰バネにより図の左方に押し
戻されると同時に、可動接点17と固定接点18とが開
離し通電が解除されて直流電動機1が停止する。
【0014】次にキースイッチ16の共通端子26cが
常閉端子26b側に接続された状態で、電子制御装置2
5が図示しないオルタネータの端子電圧を検出してエン
ジンが始動したことを感知すると、その常開スイッチ2
5aが閉じられ、補助リレーのコイル27cを励磁して
常開接点27aを閉じることにより、リレーコイル20
を励磁する。リレーコイル20が励磁されると、リレー
用可動鉄心21が右方へ駆動され、リレー用可動鉄心2
1に支持されたリレー用可動接点23が固定接点18
a、18b間を短絡し、直流電動機1に車載バッテリ2
4から電力が供給され、回転軸の右方の端部3bに結合
されたエヤポンプ9を駆動して排気管10内への空気導
入を開始する。
【0015】このとき、補助リレー27の常閉接点27
bが開放されているので、吸引コイル13、保持コイル
14には通電されず、レバー駆動用可動鉄心15は吸引
されないのでシフトレバー7によってピニオン6が移送
付勢されることはない。
【0016】また、電子制御装置25が排気管10内へ
の空気導入を終了すべく常開スイッチ25aを開放する
と、コイル27cの通電が遮断されて常開接点27aが
開放される。これにより、リレーコイル20への通電は
遮断されリレー用可動鉄心22は図示しない復帰バネに
より図の左方に押し戻され、リレー用可動接点23と接
点18a、18bとが開離し、直流電動機1への通電が
遮断されてエアポンプ9の回転が停止する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の多機能スタータ
用の電磁スイッチは以上のように構成されているので、
エンジン始動時に直流電動機1に通電するための可動接
点17と、エヤポンプ9を作動させるために直流電動機
1に通電するためのリレー用可動接点23との、2つの
可動接点を備えなければならず、部品数が増え、電磁ス
イッチ装置として形状が大きくなり、ひいては限られた
搭載スペースの中で多機能スタータをエンジンに装着す
るために配置上、多くの制約を受けるなどの問題があっ
た。また、リレー19のリレーコイル20が励磁されて
多機能スタータが補機を駆動しているとき吸引コイル1
3と保持コイルに電流を流さないように鎖錠するため
に、電磁スイッチ装置とは別に、補機回転機作動時に操
作する補助リレー27も必要であった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、多機能スタータ用の電磁スイッ
チ装置の小形軽量化ができ、かつエンジン始動用のスタ
ータに用いてエンジンへの搭載性を向上できるとともに
部品点数をも低減できる多機能スタータ用の電磁スイッ
チ装置をうることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にか
かる電磁スイッチ装置は、第1の可動鉄心により所定の
方向に駆動されるとともに、第2の可動鉄心によりピニ
オンをリングギヤに噛合させることなく所定の方向に駆
動される移動部材を設けて、第1の可動鉄心を駆動して
直流電動機に結合されたピニオンを直流電動機の回転軸
の軸方向に移動させてエンジンのリングギヤに噛合させ
るとともに主開閉スイッチを閉成して直流電動機に電力
を供給してスタータとして動作させ、第2の可動鉄心を
ピニオンをリングギヤに噛合させることなく駆動して主
開閉スイッチを閉成して直流電動機に電力を供給して直
流電動機に補機を駆動させるようにしたものである。
【0020】この発明の請求項2にかかる電磁スイッチ
装置は、移動部材に第1及び第2の可動鉄心と当接して
所定の方向の駆動力を受ける当接部を設けるとともに、
移動部材が第1あるいは第2の可動鉄心により駆動され
たとき弾性変形し移動部材の駆動が解除されたとき移動
部材を所定の位置に復帰させて主開閉スイッチを開放す
る移動部材復帰ばねを設けたものである。
【0021】この発明の請求項3にかかる電磁スイッチ
装置は、第2の可動鉄心に中空部を設け、この中空部に
移動部材を貫通させて配置したものである。
【0022】この発明の請求項4にかかる電磁スイッチ
装置は、移動部材に第2の可動鉄心の中空部の内径より
も大きい径を有する鍔状部を設けて、この鍔状部が第2
の可動鉄心と当接して移動部材が駆動されるようにした
ものである。
【0023】この発明の請求項5にかかる電磁スイッチ
装置は、第2の可動鉄心が所定の位置にあるときに第2
の可動鉄心と径方向に重なる移動部材の重なり部分を非
磁性材料としたものである。
【0024】この発明の請求項6にかかる電磁スイッチ
装置は、移動部材に貫通軸部及びテーパ部を設け、貫通
軸部を固定鉄心の貫通孔に貫通させるとともにテーパ部
を移動部材復帰ばねにより固定鉄心に押圧当接させるよ
うにしたものである。
【0025】この発明の請求項7にかかる電磁スイッチ
装置は、主開閉スイッを主固定接点及び上記移動部材に
支持された可動接点にて構成して、移動部材により上記
主固定接点と上記可動接点間を開閉するようにしたもの
である。
【0026】この発明の請求項8にかかる電磁スイッチ
装置は、第2の可動鉄心にて操作される補助開閉スイッ
チを設け、第2の可動鉄心が駆動されたときには上記補
助開閉スイッチにより第1の励磁コイルを励磁しえない
ようにしたものである。
【0027】この発明の請求項9にかかる電磁スイッチ
装置は、補助開閉スイッチに補助固定接点及び第2の可
動鉄心に固着された補助可動接点を設け、第2の可動鉄
心が駆動されたときに上記固定可動接点間が開放され第
1の励磁コイルを励磁しえないようにしたものである。
【0028】
【作用】請求項1にかかる電磁スイッチ装置において
は、移動部材は第1の可動鉄心及び第2の可動鉄心のい
づれによっても所定の方向に駆動されて主開閉スイッチ
を閉成する。また、第1の可動鉄心を駆動することによ
りピニオンをエンジンのリングギヤに係合させるととも
に移動部材を駆動して主開閉スイッチを閉成して直流電
動機に電力を供給してスタータとして操作することがで
き、第2の可動鉄心を駆動することによりピニオンをリ
ングギヤに係合させることなく主開閉スイッチを閉成し
て直流電動機に補機を駆動させることができる。つま
り、スタータとして操作する場合と補機駆動用として操
作する場合の何れの場合も主開閉スイッチにより直流電
動機に通電することができ、すなわち主開閉スイッチを
共用できようにしたので、部品数の削減、装置の小形化
が可能となる。
【0029】請求項2にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、移動部材は当接部を介して第1あるいは第2の可
動鉄心から所定の方向の、すなわち一方向の、駆動力を
受け移動部材復帰ばねを弾性変形させ、第1あるいは第
2の可動鉄心による駆動が解除されたときは移動部材復
帰ばねにより所定の位置に復帰する。従って、移動部材
は単独で復帰可能であり、移動部材を第1の可動鉄心あ
るいは第2の可動鉄心と連結する必要がなく、第1の可
動鉄心により第2の駆動鉄心を移動させることなく移動
部材を所定の方向へ駆動することができ、第2の可動鉄
心によって第1の可動鉄心を移動させることなく移動部
材を所定の方向へ駆動することができるので、第1及び
第2の可動鉄心は余分な駆動力を要さず、駆動力を小さ
くできる。よって、駆動コイル及び可動鉄心を小さくで
きる。
【0030】請求項3にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、第2の可動鉄心の中空部を貫通させて移動部材を
配設しているので、空間の有効活用ができ、装置の径方
向の寸法を小さくできる。
【0031】請求項4にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、第2の可動鉄心が移動部材の鍔状部に当接して移
動部材を駆動するので、簡単な構成で第2の可動鉄心に
より第1の可動鉄心を移動させることなく移動部材を駆
動することができる。このとき、第1の可動鉄心が移動
しないのでピニオンがリングギヤに噛合することはな
い。
【0032】請求項5にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、第2の可動鉄心と径方向に重なる移動部材の重な
り部分が非磁性材料であるので、第2の駆動コイルによ
り誘起される磁束がこの部分を殆ど通過せず、漏れ磁束
を減少させることができる。従って、第2の励磁コイル
を小形にできる。
【0033】請求項6にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、移動部材のテーパ部が固定鉄心に移動部材復帰ば
ねにより押圧当接されるので、移動部材が所定の位置に
復帰したときに所定の姿勢を保つことができる。従っ
て、移動部材が第1あるいは第2の可動鉄心と当接した
ときに移動部材の移動方向と直角方向の位置ずれを起す
ことがなく、移動部材を円滑に駆動して主開閉スイッチ
を確実に動作せることができる。
【0034】請求項7にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、移動部材を駆動することにより移動部材に支持さ
せた主可動接点を移動させて主固定接点との間を開閉す
る。移動部材に主可動接点を支持させ、移動部材を第1
及び第2の可動鉄心のいずれによっても駆動できように
しているので、主開閉スイッチの構成が簡単になり、装
置の部品数も低減できる。
【0035】請求項8にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、補助開閉スイッチは第2の可動鉄心が駆動された
ときに動作して第1の励磁コイルを励磁しえないように
して、直流電動機により補機を駆動するときに直流電動
機がスタータとして動作しないように鎖錠して、安全を
図る。この補助開閉スイッチを第2の可動鉄心にて動作
せるようにしたので、補助開閉スイッチを動作せる可動
鉄心を別に設けなくともよく、部品数を削減でき、構成
も簡単になる。
【0036】請求項9にかかる電磁スイッチ装置におい
ては、補助可動接点を第2の可動鉄心に固着したので、
補助開閉スイッチの構成が簡単となり、部品数が減少
し、電磁スイッチ装置全体の構成が一層小形のものとな
る。
【0037】
【実施例】図1及び図2はこの発明の一実施例を示すも
ので、図1は電磁スイッチ装置の構成を示す断面図、図
2はこの電磁スイッチ装置を用いた多機能スタータの電
気的接続を示す回路図である。これらの図において、1
ないし9及び24ないし26は上記従来のものと同様で
あるので、相当するものに同一符号を付して説明を省略
する。
【0038】31は電磁スイッチ装置であり、次のよう
に構成され、図3に示された直流電動機1に同様にして
装着されるものである。32は鋼板製のスイッチケース
である。33は第1の励磁コイルである円筒状の駆動コ
イルであり、スイッチケース32内に収容されている。
34はホールドコイルであり、駆動コイル33と2層に
なるようにして巻回され、図2に示される如く一方の端
子が駆動コイル33の一方の端子と共通にされてキース
イッチ26の常開端子26aに接続されている。
【0039】35は第1の可動鉄心である円柱状のシフ
トレバー駆動用可動鉄心であり、駆動コイル33の内部
に軸方向に移動しうるように設けられている。36は棒
状の腕であり、先端部にフック部36aを有し、シフト
レバー駆動用可動鉄心35の左端部にかしめにより固着
されている。なお、腕のフック部36aは、図3の従来
のものと同様にばね8に係合されている。
【0040】37は円板状の固定鉄心であり、ホールド
コイル34内に駆動鉄心35と対向するように突出され
た突出部37aと中央部に穿設された貫通孔37bと右
側面に設けられた皿状凹設部37cとを有し、駆動コイ
ル33及びホールドコイル34の右端部に近接して磁路
をなすように設けられ、スイッチケース32に接続され
接地されている。38は螺旋状に巻回された復帰用のコ
イルばねであり、圧縮されてシフトレバー駆動用可動鉄
心35の右端部と固定鉄心37との間に設けられ、シフ
トレバー駆動用可動鉄心35を左方へ押している。
【0041】39は主開閉スイッチであり、次のように
構成され、やはり電磁スイッチ装置31の一部を構成し
ている。40は非磁性のステンレス鋼製の棒状の移動部
材としての可動接点軸であり、左軸部40a、テーパ部
40b、中央部40c、鍔状部であるフランジ部40
d、右軸部40e、溝40fを有し、シフトレバー駆動
用可動鉄心35の中心軸とその中心軸線を合わせて配設
されている。左軸部40aは、中央部40cと同じ径と
され、この両者間に左軸部40aを起点として逐次径が
拡大するテーパ部40bが設けられている。このテーパ
部40bのテーパは皿状凹設部37cのテーパよりも僅
かに緩い勾配にされている。
【0042】左軸部40aは、固定鉄心の突出部37a
の中心部に設けられた貫通孔37bを左方のシフトレバ
ー駆動用可動鉄心35の方へ貫通して突出され、左軸部
40aが貫通孔37bに僅かの間隙をもって軸方向に摺
動可能に支持されている。テーパ部40bは、固定鉄心
37の皿状凹設部37cの貫通孔37bの周縁部に当接
している。中央部40cは後述の中空可動鉄心55内に
その中空部55aと径方向に所定の間隙を設けて位置
し、フランジ部40dは中空可動鉄心55が右方へ駆動
されたとき中空可動鉄心55の右方の端部に当接して中
空可動鉄心とともに右方へ駆動されるように中空可動鉄
心の中空部55aの径より大なる径にされている。右軸
部40eはフランジ部40dから右方に延在され、溝4
0fは右軸部40eの右端部近くに環状に設けられてい
る。
【0043】なお、可動接点軸40が非磁性ステンレス
鋼で製作されているので後述の中空可動鉄心55と径方
向に重なる部分にて駆動リレーコイル52(後述)によ
る磁束が漏洩するのが防止され、駆動リレーコイル52
による中空可動鉄心55の駆動力を損なわない。
【0044】41は絶縁筒であり、可動接点軸40の右
軸部40eに嵌挿されている。42は銅合金製の円板状
の主可動接点であり、中心部に設けられた丸孔42aを
介して絶縁筒41に嵌合されている。43は同じく右軸
部40eに嵌挿された絶縁板であり、絶縁筒41との間
に後述の押しばね45にて主可動接点42を押圧挟持し
ている。44は止め輪であり、溝40fに嵌挿され、絶
縁板43が右軸部40eから脱落するのを防止してい
る。45は押しばねであり、フランジ部40dと絶縁筒
41との間の右軸部40eに嵌められ、絶縁筒41を図
の右方向に押圧している。
【0045】46は椀状の絶縁キャップであり、その外
周部がスイッチケース32の右端部に嵌合され、右側面
内側中央部に凹設部46aを有し、主可動接点42及び
次に説明する主固定接点48を収容している。47は移
動部材復帰ばねとしての可動接点軸復帰ばねであり、線
材を螺旋状に巻回して形成され、絶縁キャップ46の凹
設部46aと止め輪44との間にあって、可動接点軸4
0を図の左方に押圧し、テーパ部40bを固定鉄心の皿
状凹設部37c(正確には貫通孔37bの近辺)に当接
させて可動接点軸40を左方に復帰させた状態にしてい
る。
【0046】なお、可動接点軸の左軸部40aが固定鉄
心37の貫通孔37bに僅かの間隙をもって摺動可能に
嵌入され、かつテーパ部40bが接点軸復帰ばね47に
より固定鉄心の皿状凹設部37cに押圧当接されて、可
動接点軸40が所定の姿勢を保ち、可動接点軸が駆動さ
れるときに径方向にずれないようにされている。可動接
点軸40が傾いていると、シフトレバー駆動用鉄心(第
1の可動鉄心)35あるいは中空可動鉄心(第2の可動
鉄心)55と可動接点軸40とが当接したときに径方向
のずれが発生し、円滑に駆動できなくなり、また主可動
接点42が次に述べるの主固定接点48に傾いて接する
おそれがある。
【0047】48は主固定接点であり、一対の固定接点
48a、48bにより構成されている。49は第1の接
続端子、50は第2の接続端子であり、第1の接続端子
49は固定接点48aと、第2の接続端子50は固定接
点48bとそれぞれ一体に形成され、各接続端子49、
50は共に絶縁キャップ46の右側面部を貫通して固定
接点48a、48bが主可動接点42とそれぞれ対向す
るようにして絶縁キャップ46にモールド成形により一
体に固定されている。主開閉スイッチ39は、以上のよ
うに可動接点軸40ないし第2の接続端子50にて構成
されている。
【0048】51は駆動リレーであり、同じく電磁スイ
ッチ装置31の一部をなし、次のように構成されてい
る。52は第2の励磁コイルである円筒状の駆動リレー
コイルであり、ケース32の右方部に収容されている。
53は第1固定鉄心、54は第2固定鉄心であり、おの
おの円盤状の形状を有し、スイッチケース32の内周面
にその外周部が当接されて、第1固定鉄心53とスイッ
チケース32と第2固定鉄心54とで駆動リレーコイル
52を外周側からコ字状に取囲む磁路を形成している。
55は第2の可動鉄心である中空状の中空可動鉄心、5
5aはその中空部であり、シフトレバー駆動用可動鉄心
35の中心軸とその中心軸を一致させて、駆動リレーコ
イル52内に軸方向に移動可能に設けられている。
【0049】56は補助開閉スイッチであり、絶縁部材
57と補助固定接点58と補助可動接点59とで構成さ
れている。絶縁部材57は、図のように断面コ字状の円
筒状の形状をなし、固定鉄心37と第1固定鉄心53と
の間に介挿されている。補助固定接点58は、第1の接
点58aと第2の接点58bとで構成されている。第1
の接点58aは、絶縁部材57に固着支持され、ホール
ドコイル34の他端が図示のように接続されている。第
2の接点58bは、接地された固定鉄心37に鑞付によ
り固着接続されている。補助可動接点59は、中空可動
鉄心55の左端部に各々鑞付された上下2個の接点59
a、59bを有し、この2個の接点59a、59bは中
空可動鉄心55を介して電気的に接続され、中空可動鉄
心55が駆動されていない図1の状態では接点58a、
58b間を短絡している。
【0050】60は線材が螺旋状に巻回された復帰ばね
であり、第2固定鉄心54と中空可動鉄心55との間に
図示の如く挿入され、圧縮されて中空可動鉄心55を常
時図の左方へ押圧し、補助可動接点59が第1の接点5
8aと接地された第2の接点58bとの間を短絡してホ
ールドコイル34の他方の端子側を接地状態にしてい
る。電磁スイッチ装置31は、以上のケース32ないし
復帰バネ60にて構成されている。
【0051】次に、図2について回路を説明する。キー
スイッチ26の常開端子26aが電磁スイッチ装置の駆
動コイル33とホールドコイル34の共通に接続された
一方の端子側に接続され、常閉端子26bが駆動リレー
コイル52の一方の端子に接続されている。駆動コイル
33の他方の端子側は、主固定接点の一方の接点48b
に接続されており、一方の接点48bは第2の接続端子
50を介して直流電動機1に接続されている。主固定接
点48の他方の接点48aは、車載バッテリ24の正極
に第1の接続端子49を介して接続されている。
【0052】ホールドコイル34の他方の端子は補助固
定接点58のアースから絶縁されている側の第2の接点
58bに接続されている。また、補助固定接点の第1の
接点58bは接地されており、第1及び第2の接点58
a、58b間は駆動リレーコイル52が励磁されていな
いときは、中空可動鉄心55に鑞付された2個の補助可
動接点59にて短絡され、中空可動鉄心55は接地状態
にある。このとき、復帰バネ60が中空可動鉄心55に
左方への押圧力を与え、この押圧力が接点58、59間
の接触圧力となる。
【0053】次に動作について説明する。キースイッチ
26を投入する前は、回路の接続状態は図2に示される
ような状態となっており、主固定接点48a、48b間
は開放状態、補助固定接点58a、58b間は短絡接地
状態、電子制御装置25の常開スイッチ25aも開とな
っている。この状態において、キースイッチ26が操作
されて共通端子26cと常開端子26aが接続される
と、駆動コイル33は主固定接点48の他方の接点48
bを介して直流電動機1との直列回路が形成され、励磁
電流が流れてシフトレバー駆動鉄心35を図の右方へ駆
動する。
【0054】シフトレバー駆動鉄心35が右方の所定の
位置まで移動すると、その右端が可動接点軸の左軸部4
0aと当接し、シフトレバー駆動鉄心35が、固定鉄心
37の貫通孔37bとの摺動と可動接点軸復帰ばね47
による支持とにより径方向にずれないように姿勢を維持
しながら可動接点軸40を右方へ駆動して可動接点軸4
0に支持された主可動接点42を主固定接点48に当接
させ、両接点48a、48b間を短絡する。このとき、
押しばね45が圧縮され主可動接点42と主固定接点4
8との接触圧力を与える。
【0055】主固定接点48の両接点48a、48b間
の短絡により、車載バッテリ24の正極から接点48
a、48bを通って直流電動機1に電流が供給され、直
流電動機が回転する。これと同時に、上記駆動用可動鉄
心35の左方の腕36に係合されたシフトレバー7が時
計方向に回動されてピニオン6を左方に移動させて、図
示しないエンジンのリングギアに噛み合わす。
【0056】主固定接点48a、48b間が短絡される
と駆動コイル33の両端子間が短絡され駆動コイル33
の駆動力が無くなるが、補助固定接点58a、58b間
は短絡されているので、ホールドコイル34には電流が
流れ続けて主可動接点42が主固定接点48a、48b
間を短絡した状態を維持し、直流電動機1への通電が継
続されて直流電動機は回転し、その回転力がピニオン3
からリングギアに伝達されエンジンの始動を促す。
【0057】エンジンの始動後、キースイッチ26の常
開端子26aが開放されると、補助固定接点58a、5
8b間は短絡され接地されたままなので、主固定接点4
8b側から見て駆動コイル33とホールドコイル34と
が直列に接続された状態となり、駆動コイル33とホー
ルドコイル34とには互いに逆方向の電流が流れ、それ
ぞれによる磁束が相殺されシフトレバー駆動用可動鉄心
35がコイルばね38により図の左方に押し戻される。
シフトレバー駆動用可動鉄心35の復帰にともない可動
接点軸40も可動接点軸復帰ばね47によって左方へ復
帰させられて主可動接点42が主固定接点48と開離
し、通電が解除されて直流電動機1が停止する。
【0058】次に、キースイッチ26が端子26b側に
投入された状態で、図示しないオルタネータの端子電圧
を検出してエンジンが始動したことを感知した電子制御
装置25は常開スイッチ25aを閉じるので、駆動リレ
ーコイル52が励磁されて中空可動鉄心55を右方に駆
動する。中空可動鉄心55が右方へ駆動されると、中空
可動鉄心55の端部が可動接点軸40のフランジ部40
dと当接して可動接点軸40を共に右方へ移動し可動接
点軸40に支持された主可動接点42が主固定接点の接
点48a、48bに当接してこの間を短絡し、直流電動
機1に電圧が印加されて回転するので、回転軸3の右方
の端部3bに結合されたエヤポンプ9が駆動されて排気
管10(図3参照)内へ空気の導入を開始する。
【0059】このとき、駆動コイル33、ホールドコイ
ル34は通電されず、かつ可動接点軸40はシフトレバ
ー駆動用可動鉄心35と何等干渉することなく中空可動
鉄心55とともに右方へ移動できるので、シフトシフト
レバー7によってピニオン6が移送されてピニオンがリ
ングギヤに噛合されることはない。
【0060】また、エアポンプ9の作動を終了すべく電
子制御装置25が常開スイッチ25aを開放すると、駆
動リレーコイル52への通電が解除され、中空可動鉄心
55は復帰ばね60に押されて補助可動接点59が補助
固定接点58a、58b間を短絡し中空可動鉄心55及
び補助固定接点58の第2の接点58bが接地された状
態に戻る。
【0061】これに伴い可動接点軸40も可動接点軸復
帰ばね47により左方へ復帰し、可動接点軸のテーパ部
40bが固定鉄心の皿状凹設部37cに当接して停止す
る。このとき、可動接点軸40のテーパ部40bが固定
鉄心37の皿状凹設部37cに当接するので、テーパ部
40bの求心作用により可動接点軸40は図1において
ほぼ水平な姿勢に保たれる。同時に、主可動接点42と
主固定接点48とが開離し、固定接点48a、48b間
が開放され、直流電動機1への通電が解除されエアポン
プ9の作動が停止する。
【0062】なお、上記実施例においては、主開閉スイ
ッチを補助可動鉄心55の右方に設けたものを示した
が、固定鉄心37と補助可動鉄心55との間に設けても
よいことは言うまでもない。但し、この場合は、第1及
び第2の接続端子49、50はおのおの半径方向に引出
される。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1にかかる電磁スイ
ッチ装置によれば、第1の可動鉄心により所定の方向に
駆動されるとともに第2の可動鉄心によりピニオンをリ
ングギヤに噛合させることなく所定の方向に駆動される
移動部材を設けて、第1の可動鉄心を駆動して直流電動
機に結合されたピニオンを直流電動機の回転軸の軸方向
に移動させてエンジンのリングギヤに噛合させるととも
に主開閉スイッチを閉成して直流電動機に電力を供給し
てスタータとして動作させ、第2の可動鉄心を駆動して
ピニオンをリングギヤに噛合させることなく主開閉スイ
ッチを閉成して直流電動機に電力を供給して直流電動機
に補機を駆動させるようにしたので、直流電動機をスタ
ータとして動作せる場合及び補機を駆動させる場合とも
同じ主開閉スイッチを共用でき、部品点数の削減及び装
置の小形化が可能となる。
【0064】請求項2にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、移動部材に第1及び第2の可動鉄心と当接する当接
部を設けるとともに、第1あるいは第2の可動鉄心によ
る移動部材の駆動が解除されたとき移動部材を所定の位
置に復帰させる移動部材復帰ばねを設けたので、移動部
材は単独で復帰可能であり、第1の可動鉄心あるいは第
2の可動鉄心と連結する必要がなく、第1の可動鉄心に
より第2の駆動鉄心を移動させることなく移動部材を駆
動することができ、第2の可動鉄心によって第1の可動
鉄心を移動させることなく移動部材を駆動することがで
きるので、第1と第2の駆動コイル及び第1と第2の可
動鉄心の駆動力を小さくでき、装置が小形になる。
【0065】請求項3にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、第2の可動鉄心に中空部を設け、この中空部に移動
部材を貫通させて配置したので、空間の有効活用がで
き、装置の径方向の寸法が小さくなる。
【0066】請求項4にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、移動部材に第2の可動鉄心の中空部の内径よりも大
きい径を有する鍔状部を設けて、この鍔状部が第2の可
動鉄心と当接して移動部材が駆動されるようにしたの
で、構成が簡単となり、軸方向の長さも短縮できる。
【0067】請求項5にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、第2の可動鉄心が所定の位置にあるときに第2の可
動鉄心と径方向に重なる移動部材の重なり部分を非磁性
材料としたので、漏れ磁束が減少し、第2の励磁コイル
を小形にでき、装置も小さくなる。
【0068】請求項6にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、移動部材に貫通軸部及びテーパ部を設け、貫通軸部
を固定鉄心の貫通孔に貫通させるとともにテーパ部を固
定鉄心に押圧当接させるようにしたので、移動部材が第
1あるいは第2の可動鉄心と当接したときに移動部材の
移動方向と直角方向の位置ずれを起すことがなく、移動
部材を円滑に駆動して主開閉スイッチの開閉動作の信頼
性を向上させることができる。
【0069】請求項7にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、主開閉スイッチを主固定接点及び上記移動部材に支
持された可動接点にて構成して、移動部材により上記主
固定接点と上記可動接点間を開閉するようにしたので、
主開閉スイッチの構成が簡単となり、装置の部品数が削
減できる。
【0070】請求項8にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、第2の可動鉄心にて操作される補助開閉スイッチを
設け、第2の可動鉄心が駆動されたときには開閉スイッ
チを動作させて第1の励磁コイルを励磁しえないように
したので、直流電動機が補機を駆動中に誤ってスタータ
として動作することを防止して、装置の安全性を確保で
き、かつ補助開閉スイッチを操作する可動鉄心を別に設
けなくともよいので、装置の部品数を削減でき、構成も
簡単になる。
【0071】請求項9にかかる電磁スイッチ装置によれ
ば、補助開閉スイッチに補助固定接点及び第2の可動鉄
心に固着された補助可動接点を設け、第2の可動鉄心が
駆動されたとき補助固定接点及び補助可動接点間を開放
して第1の励磁コイルを励磁しえないようにしたので、
補助開閉スイッチの部品数が減少し、装置が一層小形の
ものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多機能スタータ用の電磁スイッチ
装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による多機能スタータ用の電磁スイッチ
装置の一実施例を示す回路図である。
【図3】従来の多機能スタータ及び電磁スイッチを示す
部分断面図である。
【図4】従来例の多機能スタータの電磁スイッチを示す
回路図である。
【符号の説明】
1 直流電動機 6 ピニオン 9 エヤポンプ(補機) 31 電磁スイッチ装置 33 駆動コイル(第1の励磁コイル) 35 シフレバー駆動用可動鉄心(第1の可動鉄
心) 37 固定鉄心 37b 貫通孔 39 主開閉スイッチ 40 可動接点軸(移動部材) 40a 左軸部(貫通軸部) 40b テーパ部 40d フランジ部(鍔状部) 42 主可動接点 47 可動接点軸復帰ばね(移動部材復帰ばね) 48 主固定接点 52 駆動リレーコイル(第2の励磁コイル) 55 中空可動鉄心(第2の可動鉄心) 55a 中空部 56 補助開閉スイッチ 58 補助固定接点 59 補助可動接点

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の励磁コイルにより所定の方向に駆
    動され直流電動機の回転軸に結合されたピニオンを上記
    回転軸の軸方向に移動させてエンジンのリングギヤに噛
    合させる第1の可動鉄心と、第2の励磁コイルにより上
    記所定の方向に駆動される第2の可動鉄心と、上記第1
    の可動鉄心により上記所定の方向に駆動されるとともに
    上記第2の可動鉄心により上記ピニオンを上記リングギ
    ヤに噛合させることなく上記所定の方向に駆動される移
    動部材と、この移動部材により閉成され上記直流電動機
    に電力を供給する主開閉スイッチとを備え、上記第1の
    可動鉄心の駆動により上記ピニオンを上記リングギヤに
    噛合させるとともに上記主開閉スイッチにより上記直流
    電動機に電力を供給して上記直流電動機をスタータとし
    て動作させ、上記第2の可動鉄心の駆動により上記ピニ
    オンを上記リングギヤに噛合させることなく上記主開閉
    スイッチにより上記直流電動機に電力を供給して上記直
    流電動機に補機を駆動させる多機能スタータ用の電磁ス
    イッチ装置。
  2. 【請求項2】 移動部材に第1及び第2の可動鉄心と当
    接して所定の方向の駆動力を受ける当接部を設けるとと
    もに、移動部材が第1あるいは第2の可動鉄心により駆
    動されたとき弾性変形し第1あるいは第2の可動鉄心に
    よる移動部材の駆動が解除されたとき移動部材を所定の
    位置に復帰させて主開閉スイッチを開放する移動部材復
    帰ばねを設けたことを特徴とする請求項1記載の多機能
    スタータ用の電磁スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 第2の可動鉄心に中空部を設け、この中
    空部を貫通させて移動部材を配設したことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の多機能スタータ用の電磁
    スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 移動部材に第2の可動鉄心の中空部の内
    径よりも大きい径を有する鍔状部を設けて、この鍔状部
    が第2の可動鉄心に当接して移動部材が駆動されるよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の多機能スタータ
    用の電磁スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 第2の可動鉄心が所定の位置にあるとき
    に第2の可動鉄心と径方向に重なる移動部材の重なり部
    分を非磁性材料にて形成したことを特徴とする請求項4
    記載の多機能スタータ用の電磁スイッチ装置。
  6. 【請求項6】 中央部に貫通孔を有し第1の励磁コイル
    により誘起される磁束の通路となる円板状の固定鉄心を
    第1の可動鉄心と第2の可動鉄心との間に設けるととも
    に、移動部材に貫通軸部及びこの貫通軸部から逐次外径
    が拡大するテーパ部を設け、上記貫通軸部を第2の可動
    鉄心側から上記貫通孔を貫通させるとともに上記テーパ
    部を移動部材復帰ばねにより上記固定鉄心に押圧当接さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    5記載の多機能スタータ用の電磁スイッチ装置。
  7. 【請求項7】 主開閉スイッチに主固定接点及びこの主
    固定接点と対向するようにして上記移動部材に支持され
    た可動接点を設けて、移動部材により上記主固定接点と
    上記可動接点間を開閉するようにしたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項6記載の多機能スタータ用の電磁
    スイッチ装置。
  8. 【請求項8】 第2の可動鉄心にて操作される補助開閉
    スイッチを設け、第2の可動鉄心が駆動されたときに上
    記補助開閉スイッチにより第1の励磁コイルを励磁しえ
    ないようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    7記載の多機能スタータ用の電磁スイッチ装置。
  9. 【請求項9】 補助開閉スイッチに補助固定接点及びこ
    の補助固定接点と対向するようにして第2の可動鉄心に
    固着された補助可動接点を設け、第2の可動鉄心が駆動
    されたとき上記補助両接点間が開放され第1の励磁コイ
    ルを励磁しえないようにしたことを特徴とする請求項8
    記載の多機能スタータ用の電磁スイッチ装置。
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