JPH07253058A - ハイブリッド型電気自動車 - Google Patents

ハイブリッド型電気自動車

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JPH07253058A
JPH07253058A JP6044016A JP4401694A JPH07253058A JP H07253058 A JPH07253058 A JP H07253058A JP 6044016 A JP6044016 A JP 6044016A JP 4401694 A JP4401694 A JP 4401694A JP H07253058 A JPH07253058 A JP H07253058A
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JP
Japan
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engine
canister
fuel
suction pump
electric vehicle
Prior art date
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Application number
JP6044016A
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English (en)
Inventor
Hisashi Kiba
壽 木庭
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH07253058A publication Critical patent/JPH07253058A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸散燃料を確実に吸気管に掃気し、エンジン
燃焼室内で燃焼処理することができるハイブリッド型電
気自動車を提供する。 【構成】 ブレーキ用真空倍力装置28の減圧用の吸引
ポンプ30の排気を第2パージ配管48により、キャニ
スタ20に導く。キャニスタ20の活性炭22には燃料
タンク10内で気化した蒸散燃料が吸着されている。こ
の吸着した蒸散燃料が、吸引ポンプ30からの送気によ
って再び気化し、さらに第1パージ配管26を通って、
エンジンの吸気管24に送られる。吸気管24から燃焼
室に送られ、ここで燃焼し、処理される。このようにし
て、蒸散燃料が大気に放出されることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンにより駆動さ
れる発電機と走行用バッテリを搭載し、この発電機の発
生した電力およびバッテリに蓄えられた電力によって走
行するハイブリッド型電気自動車に関し、特に燃料タン
ク内に発生した蒸散燃料の回収および処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境に配慮した産業設備およ
び機器の開発が盛んに行われている。自動車において
も、排気ガスの無い電気自動車の開発が行われている
が、蓄電池の容量が未だに十分ではなく、この容量に連
続走行距離が制限されてしまうという問題がある。ま
た、蓄電池の充電を行う際にも長時間を要し、一旦放電
してしまうとすぐに使用できないという問題がある。こ
のような問題のために、電気自動車はごく限られた用途
のみに使用されるに止まっている。
【0003】このような問題を補うために、エンジンに
よって駆動される発電機を車両に搭載し、この発電機に
よって発生した電力によって車両を走行させるいわゆる
ハイブリッド型電気自動車が開発されている。このハイ
ブリッド型電気自動車は、エンジンの運転状態を一定に
保つことができ、エンジンの最大効率点付近で常時運転
することが可能である。また、一定の運転状態で、排気
ガスの有害な成分を除去する対策を採ることは、様々な
運転状態を想定した対策をするより確実であり、その効
果も大きい。
【0004】以上のように、ハイブリッド型電気自動車
は、排気ガスが全く無くなることはないが、エンジンの
熱効率が良く、よって排出される二酸化炭素の量が減少
でき、また排気ガス中の有害成分を除去することも比較
的容易であるという特徴を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ハイブ
リッド型電気自動車に搭載されるエンジンは定常運転が
行われ、このときスロットルは全開に制御されるので、
吸気管内の負圧がほとんど発生しない。したがって、吸
気管負圧を利用した種々の動作については期待できなく
なる。電気自動車ではない通常車両に用いられるエンジ
ンにおいて、この吸気管負圧により行われている動作の
ひとつに、キャニスタの掃気がある。キャニスタは、車
両の停止時などに燃料をタンク内に発生した蒸散燃料を
一時的に吸収するものである。キャニスタに吸収された
燃料は、エンジン始動後に前述の吸気管負圧によって大
気とともに吸気管に吸い込まれ、エンジンの燃焼室内に
送り込まれここで燃焼する。
【0006】しかしながら、前述のようにハイブリッド
型電気自動車においては、吸気管に負圧がほとんど発生
しない。したがって、キャニスタに吸収された蒸散燃料
を再び気化させて、吸気管に吸い込ませること(パー
ジ)ができないという問題があった。
【0007】この、キャニスタのパージを行うために、
たとえば実開昭2−115966号公報によれば、気筒
内燃料噴射用のエアアシスト用加圧ポンプによって、キ
ャニスタに吸収された蒸散燃料のパージを行う装置が示
されている。しかし、前述のような加圧ポンプを備えて
いないエンジンにおいては、新たにパージ用にポンプを
設けなければならず、コストの上昇や重量の増加が発生
するという問題があった。
【0008】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、簡易な構成によって、キャニスタに
吸収された蒸散燃料のパージを行うことができるエンジ
ンを備えたハイブリッド型電気自動車を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明にかかるハイブリッド型電気自動車は、燃
料タンク内に発生した蒸散燃料を吸着するキャニスタ
と、ブレーキ用真空倍力装置を減圧し、その排気を、パ
ージ配管によって前記キャニスタを介して前記エンジン
の吸気管に排出する吸引ポンプとを有している。
【0010】さらに、前記ブレーキ用真空倍力装置が所
定圧力以下に減圧されている時に前記吸引ポンプが大気
を吸入するよう吸入配管を変更する吸引経路切換弁を有
している。
【0011】さらに、エンジン運転時のみ前記吸引ポン
プの排気を前記キャニスタに導く排出経路切換弁を有し
ている。
【0012】
【作用】本発明は以上のような構成を有しており、ブレ
ーキ用真空倍力装置の減圧用の吸引ポンプを利用し、こ
の吸引ポンプの排気をキャニスタに導きキャニスタに吸
収されている蒸散燃料を再度気化させて吸気管に送るこ
とができる。
【0013】さらに、真空倍力装置が必要な負圧が十分
に発生している場合には、前記吸引経路切換弁によって
吸引ポンプが大気を吸入することができる。したがっ
て、真空倍力装置が十分減圧され、ここから空気を吸引
することができない場合においてもキャニスタのパージ
を行うことができる。
【0014】さらに、排出経路切換弁を設け、エンジン
停止時にはキャニスタに吸引ポンプの排気を送らないよ
うに制御することによって、蒸散燃料がエンジンの吸気
管を通って、大気に排出することを防止することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明にかかる好適な実施例を図面に
従って説明する。
【0016】図1は、本発明にかかる第1の実施例の構
成図である。燃料タンク10には、ハイブリッド型電気
自動車に搭載されるエンジンの燃料であるガソリンなど
が蓄えられている。燃料は、キャップ12を開放した状
態で給油口14より給油され、給油時以外はキャップ1
2は閉じられ、給油口14より燃料が吹き出すことを防
止している。また、燃料タンク10内で気化した燃料
(蒸散燃料)についても、外部に漏れ出さないようにキ
ャップ12は燃料タンクを完全に密閉状態としている。
しかしながら、エンジンで使用される燃料、特にガソリ
ンは揮発性が高く、常温でも徐々に気化し、また夏期な
どに屋外に車両を駐車した場合など燃料タンク10内の
温度が上昇し、さらに盛んに燃料が気化する。このよう
な蒸散燃料が燃料タンク10内に溜まると燃料タンク1
0内の圧力が上昇し、エンジンへの燃料供給装置に過剰
な圧力がかかり、正常な燃料供給制御が行えない。
【0017】このような、燃料の気化による燃料タンク
10内の圧力上昇を防止するために、エンジンには、燃
料タンク10内が一定の圧力になった場合、これを解放
する機構が設けられている。図1において、燃料タンク
10内の圧力が上昇すると解放チェック弁16が開き、
燃料タンク10内の気化した燃料を、回収配管18を介
してキャニスタ20に導き、キャニスタ20の活性炭2
2に吸着させる。解放チェック弁16は、燃料タンク1
0からキャニスタ20方向への一方向弁であり、燃料タ
ンク10方向への逆流を防止ししている。
【0018】以上のようにキャニスタ20に吸収された
燃料は、通常の車両用のエンジンであれば、吸気管24
内の負圧によって第1パージ配管26を介して吸気管2
4内に吸引される。しかし、前述のようにハイブリッド
型電気自動車用のエンジンの場合、ほとんどがスロット
ルバルブの全開状態で使用されるために、吸気管負圧が
ほとんど発生せず、活性炭22に吸着している燃料を吸
い込むことができない。
【0019】そこで、本実施例においては、ブレーキ用
の真空倍力装置28の減圧用の吸引ポンプ30を使用し
て、キャニスタ20に吸収された燃料を吸気管24に掃
気する。
【0020】ハイブリッド型電気自動車においては、通
常、ブレーキ用の真空倍力装置の減圧室を減圧するため
の吸引ポンプが備えられている。これは、前述のように
エンジンの吸気管に発生する負圧がほとんど無いためで
ある。吸引ポンプ30はポンプ本体32およびポンプモ
ータ34よりなり、実施例においてはポンプ本体32は
ベーンポンプが用いられている。ポンプの形式は、この
ほかにもレシプロ型、ロータリ型などを採ることも可能
であり、ベーン型とほぼ同等の効果を得ることが可能で
ある。ポンプモータ34は後述するポンプ制御部36の
指令に基づき回転し、このポンプモータ34の出力軸に
固定されたインペラ38を回転させる。これによって、
吸引ポンプ30の吸引作用が行われる。
【0021】吸引ポンプ30は、真空倍力装置28の減
圧室内の空気を吸引配管40を介して吸引する。吸引配
管40にはバキュームタンク42と吸引チェック弁44
が設けられている。バキュームタンク42は、吸引ポン
プ30により発生した負圧を蓄えておくタンクであり、
ブレーキ作動時に真空倍力装置内の負圧が急激になくな
り、サーボ効果が急激に減じることを防止している。言
い換えれば、吸引ポンプ30はバキュームタンク42内
に負圧を蓄え、ブレーキ作動時にこの負圧を利用して真
空倍力装置を作動させる。また、吸引チェック弁44
は、吸引ポンプ30が停止したときの逆流を防止する。
【0022】このバキュームタンク42内の圧力を圧力
センサ46が検知し、この検知された圧力に応じて、ポ
ンプ制御部36は吸引ポンプ30の運転の制御を行う。
すなわち、バキュームタンク42内の圧力が第1の所定
圧力以上となると、ポンプ制御部36は吸引ポンプ30
の運転開始を指示し、吸引の結果、第2の所定圧力以下
になると運転停止の指示を行う。この第2所定圧力は第
1所定圧力未満である。前記の運転制御によって、バキ
ュームタンク42内の圧力はほぼ第1および第2の所定
圧力の間に収まる。
【0023】本実施例において特徴的なことは、前述し
た吸引ポンプ30の排気が第2パージ配管48によりキ
ャニスタ20に導かれていることである。キャニスタ2
0の活性炭22には前述したように燃料タンク10内で
気化した燃料が吸着されており、吸引ポンプ30からの
排気が、この吸着している燃料を再度気化させる。そし
て、この気化された燃料を含む排気が第1パージ配管2
6により吸気管24に導かれる。吸気管に送られた蒸散
燃料は、エンジンの燃焼室内に吸入され、燃料噴射弁や
キャブレタなどにより供給された燃料とともに燃焼す
る。したがって、燃料タンク10内で気化した燃料が大
気中に発散することが防止される。
【0024】以上のように本実施例においては、バキュ
ームタンク42内の圧力が上昇した時に吸引ポンプ30
が作動する。したがって、エンジン始動直後には、バキ
ュームタンク42内には負圧は蓄えられていないので、
吸引ポンプ30は必ず作動する。このことは、駐車中に
キャニスタに吸収された蒸散燃料が、エンジン始動直後
に直ちに掃気(パージ)され、吸気管に吸入されること
を意味する。また、ブレーキが作動して、バキュームタ
ンク42内の圧力が上昇するごとにキャニスタ20のパ
ージが行われる。
【0025】以上、本実施例においては、吸引ポンプ3
0のポンプ本体32はポンプモータ34により駆動され
るが、エンジンのオルタネータなどの補機と同様に、エ
ンジンのクランクプーリによりベルトを介して駆動する
ことも可能である。この場合には、図1におけるポンプ
モータ34に替えてプーリを設け、このプーリとクラン
クプーリの間にベルトを掛け渡し、またプーリとポンプ
本体32の間に電磁クラッチを設ける。そして、バキュ
ームタンク42内の圧力に基づき電磁クラッチを断続さ
せ、吸引ポンプ30の作動を制御する。このような構成
を採ることにより、吸引ポンプで消費される電力を無く
すことができ、電気自動車全体の消費電力も減少させる
ことができる。
【0026】図2には本発明にかかる第2の実施例の構
成が示されている。第2実施例において、第1実施例と
同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0027】第2実施例において特徴的なことは、第1
実施例に対して吸引経路切換弁50が吸引チェック弁4
4に並列して設けられている点にある。吸引経路切換弁
50はダイヤフラム52により仕切られた二つの圧力
室、すなわち大気圧室54と負圧室56を有している。
大気圧室54には大気に開放された大気開放孔58が設
けられている。また、大気圧室54は第1接続配管60
により吸引配管40の吸引チェック弁44の下流に接続
されている。負圧室56は、第2接続配管によって、バ
キュームタンク42と吸引チェック弁44の間の吸引配
管40に接続されている。さらに、ダイヤフラム52の
中央部には、ばね64により第1接続配管60を塞ぐ方
向に付勢された開放弁66が設けられている。
【0028】第2実施例の動作は、まず第1実施例と同
様にバキュームタンク42内の圧力が上昇すると、吸引
ポンプ30が作動開始する。バキュームタンク42内の
圧力は圧力センサ46により検知され、この検知した圧
力が第1の所定圧力以上になったことをポンプ制御部6
8は判断し、ポンプモータ34に作動開始を指示する。
吸引ポンプ30が吸引を開始すると、真空倍力装置28
の減圧室およびバキュームタンク42は減圧される。さ
らに、吸引経路切換弁50の負圧室56も減圧される。
吸引経路切換弁50の大気圧室54は常に大気開放孔5
8によって大気圧になっているので、負圧室56と大気
圧室54の圧力差により、ダイヤフラム52は、図3に
示すようにばね64の付勢力に抗して撓み、ついには開
放弁66が開く。これによって、吸引ポンプ30の吸引
側は、吸引配管40、接続配管60および大気圧室54
を介して大気開放状態となる。この状態では、吸引ポン
プ30は大気開放孔58より吸引した空気をキャニスタ
に送りパージを行う。
【0029】前述の開放弁66が開く時点は、バキュー
ムタンク42内の圧力が十分に減圧された後に設定され
ている。この設定は、ばね64のばね定数の変更などに
よって調整可能である。
【0030】一方、ポンプ制御部68がポンプモータ3
4の始動を指示してからの経過時間がタイマ71により
計時されている。そして、バキュームポンプ42内の圧
力が所定圧力以下になっていることと、ポンプモータ3
4が始動してから所定の時間が経過していることが判定
されると、ポンプ制御手段68はポンプモータ34の停
止を指示する。
【0031】また、タイマ71は、吸引ポンプ30が作
動を終了してからの経過時間も計時し、この経過時間が
所定時間以上になった場合も、バキュームタンク42内
の圧力にかかわらずポンプ制御部68はポンプモータに
作動開始を指示する。したがって、高速道路を巡航して
いるときなどブレーキの使用回数が極端に少なくなった
場合においても、吸引ポンプが所定時間ごとに運転さ
れ、キャニスタ20に吸収された蒸散燃料のパージが行
われる。
【0032】以上のように、第2実施例においてはバキ
ュームタンク42内の圧力を直接用いて機械的に吸入経
路の切換を行っているので、確実な経路切換が行われ
る。よって、バキュームタンク42内に十分な負圧を確
実に発生させることができる。
【0033】図4には、本発明にかかる第3の実施例の
構成が示されている。前述の各実施例と同様の構成要素
には同一の符号を付し、この説明を省略する。
【0034】本実施例の装置は、ハイブリッド型電気自
動車にあっても、特に通常はバッテリに蓄えられた電力
によって走行し、バッテリの充電残量が所定量以下に少
なくなった場合にのみエンジンを起動させる電気自動車
に搭載される場合を考慮したものである。このような、
ハイブリッド型電気自動車は一般にレンジエクステンダ
と呼ばれている。
【0035】このような電気自動車の場合は、エンジン
が停止しているときに、キャニスタをパージしても蒸散
燃料を燃焼させることができず、結局吸気管を通じて燃
料のまま大気に放出することになってしまう。したがっ
て、エンジン運転時のみキャニスタに吸収された蒸散燃
料のパージを行うようにする必要がある。
【0036】第3実施例の装置においては、ソレノイド
バルブによる排出経路切換弁70およびこの切換弁70
の制御を行う切換弁制御部72によって、前述の動作を
実現している。排出経路切換弁70は、前述の第2パー
ジ配管48の途中に設けられ、この第2パージ配管48
は、排出経路切換弁70によって二つの部分48a,4
8bに分割される。排出経路切換弁70は二つの動作状
態を有し、ひとつは第2パージ配管48a,48bを連
通させず、各々を大気に開放する状態であり、他方は第
2パージ配管48a,48bを連通させ吸引ポンプ30
の排気をキャニスタ20に導く状態である。この二つの
状態の変更は、切換弁制御部72の指示に基づき行われ
る。本装置においては、切換弁制御部72は、エンジン
制御用電子制御装置(エンジンECU)の一部であり、
エンジンが運転している時に、排出経路切換弁70のソ
レノイドに通電し、第2パージ配管48a,48bを連
通状態とする。
【0037】したがって、エンジンが運転していないと
きにはキャニスタ20のパージが行われず、蒸散燃料が
大気中に放出されることがない。また、エンジン運転時
には、吸入ポンプ30の排気によって、前述の各実施例
と同様にパージが行われ、蒸散燃料がエンジンに吸入さ
れ処理される。
【0038】なお、第2パージ配管の切換弁70の上流
部分48aには、分岐配管74を介して排出チェック弁
76が設けられている。この排出チェック弁76は、排
出経路切換弁70が固着して所定位置に制御されなかっ
たり、第1および第2パージ配管26,48で異物によ
る目づまりが発生した場合など、ブレーキ用の負圧を発
生させることを保証するものである。したがって、排出
チェック弁76が開放する圧力は、吸引ポンプ30の排
気がキャニスタ20を通過して、吸気管に導かれる場合
の背圧より高い圧力に設定されている。
【0039】以上、第3実施例によれば、レンジエクス
テンダ形式のハイブリッド型電気自動車において、エン
ジン停止中に蒸散燃料が大気に放出されることを防止す
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ハイブリ
ッド型電気自動車において、ブレーキ用真空倍力装置の
減圧用の吸引ポンプを利用し、この吸引ポンプの排気を
キャニスタに導きこのキャニスタに吸収されている蒸散
燃料を再度気化させてエンジンの吸気管に送ることがで
きる。そして、吸気管に送られた蒸散燃料は、エンジン
の燃焼室に吸入され、ここで燃焼し、燃料の形態のまま
で大気に放出することが防止される。すなわち、前記ブ
レーキ用の吸引ポンプを蒸散燃料のパージ用に流用する
ことによってコストおよび重量の増加を抑制することが
できる。
【0041】さらに、真空倍力装置が必要な負圧が十分
に発生している場合には、吸引経路切換弁によって吸引
ポンプが大気を吸入することができる。したがって、真
空倍力装置が十分減圧され、ここから空気を吸引するこ
とができない場合においてもキャニスタのパージを行う
ことができる。
【0042】さらに、排出経路切換弁によって、エンジ
ンが停止しているときは、蒸散燃料のパージを行わない
ようにする。これによって、エンジン停止中にパージさ
れた蒸散燃料が吸入管に送られ、吸入管を通って大気に
放出されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施例の装置の構成を示
す図である。
【図2】本発明にかかる第2の実施例の装置の構成を示
す図である。
【図3】第2実施例の装置の吸引経路切換弁の動作の説
明図である。
【図4】本発明に係る第3の実施例の装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
10 燃料タンク 20 キャニスタ 22 活性炭 24 吸気管 26 第1パージ配管 28 真空倍力装置 30 吸引ポンプ 34 ポンプモータ 36、68 ポンプ制御部 40 吸引配管 42 バキュームタンク 48、48a、48b 第2パージ配管 50 吸引経路切換弁 52 ダイヤフラム 54 大気圧室 56 負圧室 64 ばね 70 排出経路切換弁 72 切換弁制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンとこのエンジンに駆動される発
    電機と走行用バッテリを搭載し、この発電機によって発
    電された電力およびバッテリに蓄えられた電力によって
    モータを駆動し走行するハイブリッド型電気自動車にお
    いて、 燃料タンク内に発生した蒸散燃料を吸着するキャニスタ
    と、 ブレーキ用真空倍力装置を減圧する吸引ポンプと、 前記吸引ポンプの排気を前記キャニスタを介して前記エ
    ンジンの吸気管に導くパージ配管と、を有し、 前記吸引ポンプの排気で前記キャニスタに吸着された蒸
    散燃料を再び気化させて吸気管に排出することを特徴と
    するハイブリッド型電気自動車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハイブリッド型電気自動
    車において、前記ブレーキ用真空倍力装置が所定圧力以
    下に減圧されているときに前記吸引ポンプが大気を吸入
    するよう吸入配管を変更する吸引経路切換弁を有するこ
    とを特徴とするハイブリッド型電気自動車。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のハイブリッド型電気自動
    車において、エンジン運転時のみ前記吸引ポンプの排気
    を前記キャニスタに導く排出経路切換弁を有することを
    特徴とするハイブリッド型電気自動車。
JP6044016A 1994-03-15 1994-03-15 ハイブリッド型電気自動車 Pending JPH07253058A (ja)

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US8104453B2 (en) 2007-02-14 2012-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Evaporated fuel treating apparatus and method of treating evaporated fuel
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